JP2022113976A - クレジットカード決済を行うカード会社システム、決済方法及びそのプログラム - Google Patents

クレジットカード決済を行うカード会社システム、決済方法及びそのプログラム Download PDF

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Abstract

Figure 2022113976000001
【課題】クレジットカードの不正利用(架空請求を含む)をカード会員自身が監視することが可能な新たな方法を提供する。
【解決手段】カード会社のシステムは、クレジットカードでの支払いが可能な加盟店からの要求に基づき、利用者のクレジットカードのオーソリを行うオーソリ処理手段と、加盟店からの売上データに基づき、加盟店との間の決済処理を行う加盟店決済処理手段と、利用者からクレジットカードの利用申告を受け付ける利用者申告受付手段と、クレジットカードのオーソリ結果、加盟店からの売上データ、及び利用者からの利用申告が揃っていることを条件に、利用者との間の決済処理を行う利用者決済手段と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、クレジットカード決済を行うカード会社システムに関する。
従来から、クレジットカードなどのカードの不正利用を防ぐための方法が多数知られている。例えば、特許文献1には、照会サーバが、通信回線を介してクレジットカード加盟店に設置されているクレジットカード認証端末からクレジットカードの認証照会や与信照会を受け取ると、照会のあった会員の会員情報を会員データベースから取得して、会員情報に含まれるメールアドレス宛てにカードが利用されることを通知し、この通知がクレジットカード会員の携帯端末に届くことの可能性が確認された場合、クレジットカード認証端末にクレジットカードが使用可能である旨の通知を行うシステムが開示されている。
また、特許文献2には、オーソリサーバが、クレジットカードの識別情報に対応付けて、クレジットカードがカードリーダで認識されている場合にクレジットカードによる取引を承認することを示す承認条件(クレジットカードが特定のカードリーダで認識されていること、カードリーダが特定の地理的範囲内にあることなど)を格納する格納部と、クレジットカードの識別情報を含むクレジットカード取引要求と、クレジットカードがカードリーダで認識されているか否かを示す情報を含むカード認識情報とを受信する受信部と、クレジットカード取引要求に含まれる識別情報に対応付けて格納部が承認条件を格納している場合に、受信部がカード認識情報を受信していることを条件にクレジットカード取引要求を承認する承認部とを備えるシステムが開示されている。
特開2005-62957号公報 特開2020-173512号公報
上記のような特許文献に記載のシステムは、カードの不正利用を防ぐために有効な方法である。しかしながら、通常、カード会員は、自身の利用実績をカード会社が発行する利用明細からでしか確認ができない。この利用明細は、加盟店の売上データが、加盟店ごとに異なるタイミングで、カード会社に持ち込まれた後にしか記載されないので、特に、購入から時間が経過した少額の決済については、利用者が気付かないことも多い。
したがって、本発明では、上記のような課題にかんがみ、カードの不正利用(架空請求を含む)をカード会員自身が監視することができる新たな方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、以下のような解決手段を提供する。
(1)利用者のクレジットカードでの決済を行うカード会社システムであって、前記クレジットカードでの支払いが可能な加盟店からのオーソリ要求に基づき、前記利用者のクレジットカードのオーソリを行うオーソリ処理手段と、前記加盟店からの売上データに基づき、前記加盟店との間の決済処理を行う加盟店決済処理手段と、前記利用者から前記クレジットカードの利用申告を受け付ける利用申告受付手段と、前記クレジットカードのオーソリ結果、前記加盟店からの売上データ、及び前記利用者からの利用申告が揃っていることを条件に、前記利用者との間の決済処理を行う利用者決済手段と、を備えることを特徴とする。
(2)上記(1)に記載の構成において、前記利用者からの利用申告がカードの請求確定日までになされなかった場合、未申告であることを前記利用者に通知する未申告通知手段を備えることを特徴とする。
(3)上記(1)又は(2)に記載の構成において、前記利用申告受付手段は、前記利用者の利用者端末が、前記加盟店から発行された領収書を読み取り、前記利用者端末から前記領収書の情報を受信することによって行われることを特徴とする。
(4)上記(2)に記載の構成において、前記未申告通知手段は、未申告通知を受け取った利用者が、「直ちに申告」、「申告を保留し調査を依頼」、「請求を拒否」、のいずれかの処置を選択可能な手段を通知画面に備えることを特徴とする。
(5)上記(1)から(4)までのいずれか1つに記載の構成において、前記クレジットカードのWeb明細に、前記利用申告の状態を前記加盟店からの請求ごとに表示することを特徴とする。
(6)上記(1)から(5)までのいずれか1つに記載の構成において、前記オーソリ処理手段は、前記加盟店が実店舗である場合は、前記利用者の携帯端末の位置情報に基づいて、前記加盟店がネット店舗である場合は、前記利用者の固定端末の登録位置情報に基づいて、不正利用の可能性を判定することを特徴とする。
(7)利用者のクレジットカードでの決済を行う決済方法であって、前記クレジットカードのカード会社のシステムが、前記クレジットカードでの支払いが可能な加盟店からのオーソリ要求に基づき、前記利用者のクレジットカードのオーソリを行うステップと、前記加盟店からの売上データに基づき、前記加盟店との間の決済処理を行うステップと、前記利用者から前記クレジットカードの利用申告を受け付けるステップと、前記クレジットカードのオーソリ結果、前記加盟店からの売上データ、及び前記利用者からの利用申告が揃っていることを条件に、前記利用者との間の決済処理を行うステップと、を実行することを特徴とする。
(8)上記(7)に記載の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
本発明によれば、カードの不正利用(架空請求を含む)をカード会員自身が監視することが可能な新たな方法を提供することができる。
カード会社における従来の決済処理と本システムの決済処理の比較を示す図である。 本発明の一実施形態におけるカード会社のシステムの機能ブロックを示す図である。 自己申告手段の実例を示す図である。 カード会社システムが実行する決済の処理フローを示す図である。 利用明細を通知する画面の一例を示す図である。 未申告通知の一例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態(実施形態)に関するシステム(以下、本システムと呼ぶ)について説明する。以降の図においては、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号又は符号を付している。また、機能構成の図において、機能ブロック間の矢印は、データの流れ方向、又は処理の流れ方向を表す。
(従来のクレジットカードの決済処理)
図1(A)は、加盟店とカード会社との間で行われる従来の決済処理の概要を示したものである。以下ではクレジットカードを単にカードと呼ぶことにする。なお、以下の()内の数字は図中の丸数字と対応している。
(1)カードの会員である利用者が、そのカードを利用可能な加盟店でカードを提示して商品又はサービス(以下商品等)の購入要求を行う。
(2)購入要求を受けた加盟店は、提示されたカード情報を読み込み、オーソリ要求をカード情報、販売情報(売上データ)と共にカード会社に送信する。ここでオーソリとは、提示されたカードで決済できるかをカード会社が確認する作業であり、「信用承認」「販売承認」などとも呼ばれる。
(3,4)カード会社は、加盟店から送信されたカード情報をチェックし、カードが正規のものであるか、有効期限が切れてないか、購入後の金額が利用者の利用限度枠を超えないかなどを判定する。そして、その判定結果(オーソリ結果)を加盟店に返信する。
(5,6)加盟店は、カード会社から返信されたオーソリ結果を確認する。そして、オーソリ結果が問題ないことを確認して、商品等を利用者に提供する。この時点で加盟店と利用者の間の取引は完了する。
(7,8)その後、加盟店は、オーソリの有効期限内に売上処理を行う。すなわち、カード決済した際の売上データをカード会社に送信する。売上データの送信タイミングは加盟店ごとに異なる。
(9,10)カード会社では送信された売上データに基づき加盟店決済処理を行う。このとき加盟店との契約に基づき、カード利用の手数料を計算する。手数料差し引き後の売上金を加盟店に支払うことで、カード会社と加盟店との間での決済が完了する。
(11-13)最後に、カード会社は、利用者決済処理として、当月のカード利用をまとめた請求確定額を利用者に通知し、所定の支払日に、利用者の登録した口座から引き落とす。
しかし、このような従来の方法では、利用者は、自身の利用実績の確定を加盟店からの売上データがカード会社に持ち込まれた後にしか確認できず、カードが不正利用されたとしても、毎日Web上の利用明細をチェックしてない限り、請求額の確定後(約1か月後)にしか気づくことができない。
(本システムのクレジットカード決済処理)
本システムでは、カード会員である利用者は、自分がカードを使った実績をカード会社に利用申告をして、カード会社は、従来は2つの要素(カードのオーソリ処理、加盟店からの売上データ)であったものを、3つの要素(カードのオーソリ処理、加盟店からの売上データ、会員からの利用申告)が揃ったものを請求対象とし、申告がないものについては悪用の可能性があることを会員に通知する。
より詳細には、図1(B)に示すように、上記(1)から(10)までの処理は従来の方法と同じであるが、本システムでは以下の処理が追加される。
(11)利用者は、自身がカードで商品等を購入したことを申告するための利用申告をカード会社に送信する。申告のタイミングは、商品等を購入すると同時、又は購入後が一般的であるが、購入するものが100%確定している場合は購入前であってもよい。
(12)利用申告を受信したカード会社では、その利用申告をカードの利用情報に登録する。
(13-15)最後に、カード会社の利用者決済処理では、(3)のオーソリ完了、(9)の売上データの決済(加盟店決済処理)、及び(12)の利用申告の登録があることを条件に、当月の決済をまとめた請求確定額を利用者に請求し、所定の支払日に利用者が登録した口座から引き落とす。
このように、従来のクレジットカードの決済の認証では、オーソリ完了と売上データのチェックの2段階で行われていたのを、今回の方法の決済の認証では、3段階(three way authorization)で行うものである。
(機能ブロック)
図2は、本発明の一実施形態におけるカード会社のシステムの機能ブロックを示す図である。図示するように、本実施形態のカード会社システム100は、オーソリ処理手段101、カード利用情報DB102、加盟店決済処理手段103、加盟店情報DB104、利用申告受付手段105、利用者決済手段106及び未申告通知手段107を備えている。
オーソリ処理手段101は、店舗のレジなどの加盟店端末200から、販売情報(購入金額、加盟店の識別情報など)とともに、利用者が利用しようとするカードのカード情報を受信し、前述のオーソリ判定を行い、その判定結果を返信する。判定結果に問題がなければカードの利用枠を確保する。このとき、オーソリコードと呼ばれるオーソリが正常に完了したことを示す情報を加盟店端末200に送信する。
また、オーソリ処理手段101(カードの有効性を判定するその他の手段を含む)は、加盟店が実店舗である場合は、利用者の携帯端末の位置情報に基づいて、加盟店の店舗以外の場所からのカード利用は不正利用の可能性があると判定してもよい。また、加盟店がネット店舗である場合は、利用者の固定端末の登録位置情報に基づいて、登録位置情報以外からのカード利用は不正利用の可能性があると判定するようにしてもよい。ネット店舗の決済は、スマートフォン(以下、スマホ)の小さな画面でなく、より大画面の自宅のPCやタブレットなどの固定端末で落ち着いて行う利用者も多いと思われるからである。もちろん、不正利用の可能性がある場合は利用者に通知してもよい。ただし、利用者の電話番号やメールアドレスが悪用者に知られている可能性もあるので、利用者にメール(SMSを含む)で通知するときは、会員サイトのURLは含めないものとする。会員サイトを偽造し、ログインID、パスワードを盗み取られる可能性があるからである。
カード利用情報DB102は、利用者ごと、カードごとの登録情報や利用情報をすべて格納したデータベースである。本システムでは、カードの利用履歴や利用明細もこのDBに格納されているものとして説明するが、それぞれ別々のDBに格納されていてもよい。
加盟店決済処理手段103は、加盟店から(加盟店端末200からでなくとも、その他の加盟店側のシステムからでもよい)、加盟店ごとに定められたタイミングで送信された売上データをチェックし、オーソリの有効期限内であれば、加盟店に対する売上処理を行う。すなわち、加盟店の売上データに含まれる売上金額から、所定の手数料を差し引いて加盟店側に支払う処理を行う。
加盟店情報DB104は、加盟店ごとに、加盟店の登録情報、契約情報、利用情報などを格納したデータベースである。加盟店情報DB104は、加盟店の地域や業種ごとに複数あってもよい。
利用申告受付手段105は、利用者端末300から、利用者がそのカードで商品等を購入したことを自ら申告する利用申告を受け付け、その利用申告をカード利用情報DB102に登録する。カード利用情報DB102には、家族カードの情報なども親カードに紐づけて保管される。利用申告受付手段105の実例は後述する。
既に述べたように、カード会社システム100は、この利用申告があってはじめて利用者に対する請求額を確定する。利用申告は利用者が自発的に行うもので、カード会社からのなんらかの問い合わせに応じて行うものではない。カード会社から利用者に対して問い合わせをすると、会員の情報までを盗まれている場合は、悪用者に対して問い合わせをすることになるので悪用を防げない。このため、原則として、利用者本人がカードの利用申告を行うようにしている。
ただし、利用者が悪意や過失で申告漏れがあった場合の対応として、カードの所定の請求確定日になっても申告がなければ、申告がない利用も請求対象とする。したがって、利用者は、それまでに利用申告をして、かつWeb明細などでカードの悪用がないかをチェックする必要があり、利用者側にも不正利用防止の意識が高まる。また、前述したようにオーソリ処理手段101は、カードが決済に利用されたタイミングで、携帯端末である利用者端末300の位置情報を取得し、そのとき利用者が加盟店の店舗に居なかったら悪用とみなすようにしてもよい(ネット店舗の場合を除く)。また、ネット店舗は、自宅のPCやタブレットなどの固定端末でしか利用しない利用者も多いと思われるが、そういう利用者はその固定端末の位置情報を登録させるようにし、この位置情報以外にある端末でのネット店舗の決済は、不正利用の可能性があると判定してもよい。
また、Apple Pay(登録商標)やQRコード(登録商標)決済などをスマホなどの端末で行う場合、スマホを起動するときに指紋認証、顔認証などで本人確認をしているはずなので、そのタイミングで利用申告をすることで手間が省ける。また、申告のインセンティブを与えるため、自己申告した決済についてはポイント2倍にするようにしてもよい。また、レジでのミスなども避けるため、1回の決済ごとに申告することが好ましい。
利用者決済手段106は、オーソリ処理手段101が受信したオーソリコードと、加盟店決済処理手段103が受信した売上データと、利用申告受付手段105が受け付けた利用申告が登録されていることを条件に、利用者に対して当月の決済の請求を行う。すなわち、請求確定通知を利用者端末300に送信する。Web明細を利用してない利用者に対しては、郵便で利用明細とともに請求確定通知を送付する。その後、所定の支払日に利用者の口座から請求額を引き落とし、当月の決済を終了する。
未申告通知手段107は、当月の請求確定日までに利用申告がされてないカード利用に対して、未申告通知を利用者に対して送信する。この場合、未申告であっても原則として請求はなされることになるが、後日、その利用に対して不正利用が判明したときは、返金などの救済措置をとることは可能とする。
上記の図2で示した本システムの機能構成は、あくまで一例であり、一つの機能ブロック(データベース及び機能処理部)を分割したり、複数の機能ブロックをまとめて一つの機能ブロックとして構成したりしてもよい。各機能処理部は、装置に内蔵されたCPU(Central Processing Unit)が、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、SSD(Solid State Drive)、ハードディスク等の記憶装置に格納されたコンピュータ・プログラムを読み出し、CPUにより実行されたコンピュータ・プログラムによって実現される。すなわち、各機能処理部は、このコンピュータ・プログラムが、記憶装置に格納されたデータベース(DB;Data Base)やメモリ上の記憶領域からテーブル等の必要なデータを読み書きし、場合によっては、関連するハードウェア(例えば、入出力装置、表示装置、通信インターフェース装置)を制御することによって実現される。また、本発明の実施形態におけるデータベース(DB)は、商用データベースであってよいが、単なるテーブルやファイルの集合体をも意味し、データベースの内部構造自体は問わないものとする。
図3は、利用申告受付手段105の具体的な実例を示す図である。この例では、利用者は実物のカードを持たず、スマホに登録されたクレジットカードで支払いを加盟店の店舗で行う場合を示している。利用者は、自身の携帯するスマホ(利用者端末300)でWalletアプリを起動し、そこから支払いに使用するカード301(カード券面の画像)を選択する。そして、その状態でスマホを店のレジスタ210(加盟店端末200)のカードリーダ211にかざすと、カード301のカード情報がレジ経由でカード会社システム100に送信されオーソリ要求が行われる。カードのオーソリが完了すると領収書発行機212から領収書400が発行される。なお、加盟店がネット店舗である場合は、そのネット店舗のサイトから領収書を入手すればよい。
利用者は、この領収書400を確認し、購入品名や支払金額が正しければ、スマホのカメラから領収書400を撮像するか、又は領収書に印字されたQRコード(登録商標)を読み込み、領収書400のデータを保存する。なお、領収書を紙で発行する代わりに、レジに領収書のデータをスマホに送信する機能があればより望ましい。
利用者は、購入と同時、又はその後なるべく早く(遅くともカードの支払金額の確定日まで)、スマホからカード会社の会員Webサイトにログインし、「利用申告ボタン」302をタップして、利用申告メニュー303を表示させる。この利用申告メニュー303から、「領収書を読み込んで申告」ボタン304をタップし、申告したい領収書を選択すると(図では選択された領収書が下線で示されている。)、スマホに保存された領収書の中から、申告したい領収書のデータを表示することができる。なお、領収書には購入した商品名の一覧が表示されることが好ましいが必須ではない。
この領収書を選択した状態で、「申告ボタン」305をタップすると、その領収書に対応する決済の利用申告がカード会社に送信される。このとき、領収書の画像から必要な情報の画像解析やOCR技術によりテキストデータが抽出される。
なお、領収書のスマホへの保存を忘れた場合、領収書を読み込む代わりに、「入力画面から申告」ボタン306ボタンをタップすると、申告の入力フォームが表示されるので、必要な項目を入力して申告することもできる。ここで必要な入力項目は、決済が特定できる必要最小限の情報とし、決済に利用したカードの略称(例えば、「SMB〇」)、おおよその利用日時(例えば、22日13時頃)、利用店舗の略称(例えば、「コンビニ○○」)、利用金額の頭1桁(例えば、支払合計金額が¥1350であれば「1」)であってもよい。もちろん、領収書を紙で保持している場合は、そこからより正確な情報を入力してもよい。なお、カード番号、名義人名などはスマホのWalletアプリから特定することができるので入力を簡単にすることができる。
(処理フロー)
図4は、カード会社システム100が実行する決済の処理フローを示す図である。なお、この処理フロー図(フローチャート)においては、各ステップの入力と出力の関係を損なわない限り、各ステップの処理順序を入れ替えてもよい。
カード会社システム100(以下、単にカード会社と呼ぶ)は、まず、何らかのデータを受信すると、それが売上データか否かをチェックする(ステップS10)。そして、その売上データに対応するオーソリコードからオーソリが正常に完了していることを確認する(ステップS11)。ステップS10で受信したデータが加盟店からの売上データでない場合は、ステップS20に移る。
ステップS11でオーソリが正常に完了していない場合は、エラーを加盟店に通知し、処理を終了する(ステップS12)が、正常に完了している場合は、売上データからカード利用の所定の手数料を計算する(ステップS13)。そして売上額から手数料を差し引いて加盟店に送金する(ステップS14)。ここまでは通常の加盟店決済処理と同じである。
ステップS10で受信したデータが加盟店からの売上データでない場合は、利用者からの申告(利用申告)であるか否かをチェックする(ステップS20)。利用申告でない場合は、ここでは処理を終了して別の処理に移すが、利用申告である場合は、現在の日時が請求確定日時(通常は確定日の23:59)であるか否かをチェックする(ステップS21)。現在の日時が請求確定日時であれば利用者への請求額を確定する(ステップS22)。そして、請求すべき決済の中に利用申告がない決済があれば、未申告通知を利用者に送信する(ステップS23)が、請求処理自体は通常通り実行する(ステップS24)。なお、ステップS23の処理は利用者に確認の時間を与えるため、請求確定日の数日前にも行うようにしてもよい。
ステップS21において、現在の日時が請求確定日時でない場合は、利用明細にその利用について申告済フラグを記載する(ステップS25)。なお、ステップS22~S24の処理は、利用申告を受信した時でなくとも、請求確定日時になった時点で自動的に行われる。
(利用明細画面例)
図5は、利用明細を通知する画面の一例を示す図である。図示する利用明細画面310は、利用者がカード会社の会員サイトにログインして表示するWeb明細の画面である。Web明細では、その時点までに加盟店から受信した売上データに含まれる当月の利用金額が逐次表示される。利用者がWeb明細を利用していない場合は、郵便で請求確定後の利用明細が送付されるのは言うまでもない。
この画面の例では、「お支払い予定金額」に現時点の請求金額が未確定として表示される。また、当月の請求金額が12日に確定し、27日が支払日(口座引き落とし日)であることが表示されている。一つのカード会社に複数のカードを所持している場合は、カード選択欄311から、利用明細を知りたいカードを選択する。この利用明細画面310が通常のWeb明細と異なるのは、利用申告312の欄が表示される点である。各請求の利用申告にチェックマークが入っているものは利用者が申告済みであることを示す。ここで、2020/11/23の請求にチェックマークが入ってないのは、利用者がその日にカードを利用したことを確認してない状態であることを示す。
このような場合は、利用者が申告を失念している場合もあるが、利用者がこの請求に不信を持ち、カード会社に調査を依頼している場合もある。そのような調査中の場合は、その旨を利用申告欄に表示するようにしてもよい。ただし、請求確定日までに確認がとれず未申告のままの状態が続いた場合は、後述の未申告通知が利用者に通知された後、請求自体は通常通り行われることになる。
カードの不正利用のうちでも特に架空請求の場合は、この例のように、比較的少額で行われることが多いので見逃されやすいが、本システムでは、このような状態を利用者に通知することで架空請求を発見しやすくなる。利用者が気付かないと架空請求が毎月続くこともあるからである。もちろん、架空請求に限らず不正利用であることが請求後に分かった場合は、利用者は返金処置を求めることができる。なお、図示は省略するが、オーソリ段階で不正利用の可能性があると判定された請求は、利用明細画面310に表示されるか、その旨の通知が送信されるようにしてもよい。
図6は、未申告通知の一例を示す図である。図示する未申告通知画面320は、利用者にメール等で通知される他、カード会社の会員サイトで利用者がログインした後にも表示される。ただし、利用者の電話番号やメールアドレスが悪用者に知られている可能性もあるので、未申告通知の中には申告ためのURLは含めないものとする。未申告通知を受け取った利用者は、未申告通知に対する処置をアクション選択欄321から選択する。ここでは、「直ちに申告する」、「申告を保留しカード調査を依頼する」、明らかな不正利用である場合は「身に覚えがないので請求を拒否する」のいずれかを選択することができる。ただし、調査を依頼してもその調査が請求確定日までに終わらなかった場合、請求自体はいったん実行されることになる。また、利用者が請求を拒否しても、カード会社が調査した結果、不正利用がないと判明した場合も同様である。なお、図示は省略するが、オーソリ段階で不正利用の可能性があると判定された請求は、未申告通知画面320にも表示されるようにしてもよい。
(実施形態の効果)
本システムによれば、第一に、カード会員自身がカード決済ごとに、その決済をカード会社に利用申告することで、カードの不正利用を監視することが可能な新たな方法を提供することができる。このようにすることで利用者の不正利用に対する意識も高まる。
また、利用者からの利用申告がカードの請求確定日までになされなかった場合は、未申告であることを利用者に通知する未申告通知手段を備えるので、早期に不正利用の可能性を発見することができる。
また、利用申告受付手段は、利用者の利用者端末が、加盟店から発行された領収書を読み取り、利用者端末から領収書の情報を受信することによって行われるので利用申告の手間を少なくすることができる。
また、未申告通知手段は、未申告通知を受け取った利用者が、「直ちに申告」、「申告を保留し調査を依頼」、「請求を拒否」、のいずれかを選択可能な手段を通知画面中に備えるので、未申告の場合のアクションを直ちに実行することができる。
また、クレジットカードのWeb明細に利用申告の状態を加盟店からの請求ごとに表示するので、当月の申告の有無を利用者が一覧で容易に把握することができる。
また、オーソリ段階での端末の位置情報に基づいて、実店舗であっても、ネット店舗であっても、不正利用の可能性を判定することも可能となる。
なお、上記の実施形態では、主にクレジットカードについて説明したが、デビットカードや〇〇Pay(スマホ決済又はアプリ決済とも呼ばれる。)等、他の決済方法にも応用が可能である。デビットカードの場合はオーソリ処理(口座残高の確認がこれに相当する)の後、直ちに口座から引き落とされるが、利用者からの利用申告により、不正利用を早期に発見しやすくなる点は同様である。また、〇〇Payのクレジットカードや銀行口座からの自動引き落としをする決済方法でも同様である。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲に限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
なお、上記の実施形態では、本発明を物の発明として、カード会社システム(又はカード会社サーバ)について説明したが、本発明は、決済方法の発明又はそのコンピュータ・プログラムの発明としても捉えることができる。
100 カード会社システム
101 オーソリ手段
102 カード利用情報DB
103 加盟店決済処理手段
104 加盟店情報DB
105 利用申告受付手段
106 利用者決済手段
107 未申告通知手段
200 加盟店端末
210 レジスタ
211 カードリーダ
212 領収書発行機
300 利用者端末
301 カード(カード券面の画像)
302 利用申告ボタン
303 利用申告メニュー
304 「領収書を読み込んで申告」ボタン
305 申告ボタン
306 「入力画面から申告」ボタン
310 利用明細画面
311 カード選択欄
312 利用申告欄
320 未申告通知画面
321 未申告通知に対するアクション選択欄
400 領収書

Claims (8)

  1. 利用者のクレジットカードでの決済を行うカード会社システムであって、
    前記クレジットカードでの支払いが可能な加盟店からのオーソリ要求に基づき、前記利用者のクレジットカードのオーソリを行うオーソリ処理手段と、
    前記加盟店からの売上データに基づき、前記加盟店との間の決済処理を行う加盟店決済処理手段と、
    前記利用者から前記クレジットカードの利用申告を受け付ける利用申告受付手段と、
    前記クレジットカードのオーソリ結果、前記加盟店からの売上データ、及び前記利用者からの利用申告が揃っていることを条件に、前記利用者との間の決済処理を行う利用者決済手段と、
    を備えることを特徴とするカード会社システム。
  2. 前記利用者からの利用申告がカードの請求確定日までになされなかった場合、未申告であることを前記利用者に通知する未申告通知手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のカード会社システム。
  3. 前記利用申告受付手段は、前記利用者の利用者端末が、前記加盟店から発行された領収書を読み取り、前記利用者端末から前記領収書の情報を受信することによって行われることを特徴とする請求項1又は2に記載のカード会社システム。
  4. 前記未申告通知手段は、未申告通知を受け取った利用者が、「直ちに申告」、「申告を保留し調査を依頼」、「請求を拒否」、のいずれかの処置を選択可能な手段を通知画面に備えることを特徴とする請求項2に記載のカード会社システム。
  5. 前記クレジットカードのWeb明細に、前記利用申告の状態を前記加盟店からの請求ごとに表示することを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載のカード会社システム。
  6. 前記オーソリ処理手段は、前記加盟店が実店舗である場合は、前記利用者の携帯端末の位置情報に基づいて、前記加盟店がネット店舗である場合は、前記利用者の固定端末の登録位置情報に基づいて、不正利用の可能性を判定することを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載のカード会社システム。
  7. 利用者のクレジットカードでの決済を行う決済方法であって、
    前記クレジットカードのカード会社のシステムが、
    前記クレジットカードでの支払いが可能な加盟店からのオーソリ要求に基づき、前記利用者のクレジットカードのオーソリを行うステップと、
    前記加盟店からの売上データに基づき、前記加盟店との間の決済処理を行うステップと、
    前記利用者から前記クレジットカードの利用申告を受け付けるステップと、
    前記クレジットカードのオーソリ結果、前記加盟店からの売上データ、及び前記利用者からの利用申告が揃っていることを条件に、前記利用者との間の決済処理を行うステップと、
    を実行することを特徴とする決済方法。
  8. 請求項7に記載の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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