JP2022113256A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
Description
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のコネクタは、
(1)タブを有する雄端子と、前記雄端子を支持するハウジングと、前記ハウジングにおいて、前記タブの周囲に設けられたシール空間と、前記タブに接した状態で前記シール空間内に収容されるシール部と、前記シール空間内に位置して前記シール部を圧縮状態に配する押圧部と、を備える。
押圧部がシール空間内に位置してシール部を圧縮状態に配することにより、タブとシール部との面圧を高めることができ、雄端子のタブ周りのシール性を良好に確保することができる。
上述した構成によれば、簡単な構成で、タブとシール部との面圧を高めることができる。
上述した構成によれば、雌端子と雄端子とが共通のハウジング内で接続される。このため、雄端子を収容する雄ハウジングと雌端子を収容する雌ハウジングとを別々に設ける必要がない。
上述した構成によれば、雄端子をシールするタブシール孔とリテーナをシールするリテーナシール孔が共通のシール部に設けられるため、雄端子のタブとリテーナのそれぞれに対応したシール部を設ける必要がない。
本開示の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
実施形態1に係るコネクタ10は、図1に示すように、ハウジング20、雄端子40、雌端子60、リテーナ70、シール部90および押圧部100を備える。図2および図3に示すように、雄端子40および雌端子60は、ハウジング20内で互いに接続される。リテーナ70は、ハウジング20に装着される。シール部90は、雄端子40の後述するタブ42に密着する。押圧部100は、ハウジング20との間に、シール部90を圧縮状態に配する。
ハウジング20は合成樹脂製であって、図1~図3に示すように、前部に、収容部21を有し、後部に、嵌合部22を有している。収容部21は、左右方向に扁平な形状をなし、左右方向に一列に並ぶ複数のキャビティ23を有している。各キャビティ23は、円筒部24内に前後方向に延びるように設けられている。
雄端子40は、導電金属製のバスバーであって、図1に示すように、後部に取付部41を有し、前部に複数のタブ42を有し、取付部41と各タブ42との間に連結部43を有している。
雌端子60は導電金属製であって、図1に示すように、筒状の接続部61と、接続部61の前方に設けられたオープンバレル状のバレル部62と、を有している。
リテーナ70は合成樹脂製であって、図6に示すように、左右方向に延びたリテーナ本体71を有している。リテーナ本体71は、下面に、左右方向に間隔を置いて配置された第1突起72および第2突起73を有している。第1突起72は、リテーナ本体71の下面において、第2突起73よりも前方に配置されている。リテーナ70は、押圧部100に対して仮係止位置(図2を参照)と本係止位置(図3を参照)とに移動可能に保持される。第1突起72および第2突起73は、リテーナ70が仮係止位置および本係止位置にあるときに、押圧部100の後述する保持部105に係止される。リテーナ本体71は、上下方向および左右方向に沿った前面部74を有している。
図6に示すように、各栓部75の先端側には、断面T字状の規制部78が設けられている。規制部78は、同じく断面T字状に近い形状で開口する撓み空間26(図5を参照)に位置決めして嵌り込むことが可能となっている。
シール部90はシリコンゴム等のゴム製であって、ハウジング20の各シール空間32と対応して複数設けられている。本実施形態1の場合、各シール部90は、4つのシール空間32と個別に対応するように、全部で4つ設けられている。図7に示すように、シール部90は、四隅が丸い断面矩形の外形を有している。シール部90の前面および後面は、上下方向および左右方向に沿って配置される。シール部90の外周面には、前後方向に間隔を置いて複数の外周リップ91が設けられている。図2および図3に示すように、シール部90は、シール空間32内に挿入される。各外周リップ91は、シール空間32の内周面に密着する。
押圧部100は合成樹脂製であって、図1に示すように、全体として後方に開放されたキャップ状をなしている。図2および図3に示すように、押圧部100は、後部に、リテーナ収容空間101を有している。リテーナ本体71は、リテーナ収容空間101に挿入される。図4に示すように、押圧部100の後部において、リテーナ収容空間101の上下を区画する上壁および下壁には、それぞれ、左右方向に間隔を置いて対をなす係止部102が設けられている。また、押圧部100の後部において、リテーナ収容空間101の左右を区画する側壁にも、係止部102が設けられている。係止部102は、押圧部100の後部の対応する壁(上壁、下壁、側壁)において、左右方向で対をなして開口するスリット103間に、弾性変形可能に設けられている。係止部102は、外側に突出する爪状の係止突部104を有している。
ハウジング20のシール空間32には、後方からシール部90が挿入される。シール部90の外周リップ91は、シール空間32の内周面に密着する。シール部90の前面は、ハウジング20の端面31に接触可能に対向する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えるべきである。
実施形態1の場合、押圧部は、雄端子を抜け止めする機能を有していたが、他の実施形態によれば、押圧部は、雄端子を抜け止めする機能を有さず、雄端子と接触する部分を有していなくても良い。
実施形態1の場合、押圧部は、ハウジングの端面との間にシール部を挟み込む構成であったが、他の実施形態によれば、押圧部は、シール空間に進入してシール部に圧縮力を付与する構成であれば良く、例えば、タブの板面に対向する方向(実施形態1の場合、上方向または下方向)に移動してシール空間に進入する構成であっても良い。
実施形態1の場合、雌端子および雄端子が共通のハウジング内で接続されていたが、他の実施形態によれば、雌端子を収容する雌ハウジングと、雄ハウジングを収容する雄ハウジングと、が別々に設けられ、雌ハウジングおよび雄ハウジングが互いに嵌合されることで、雌端子および雄端子が電気的に接続される構成であっても良い。
実施形態1の場合、栓部は、ランスの撓み動作を規制するリテーナ機能を有するリテーナに設けられていたが、他の実施形態によれば、栓部は、リテーナ機能を有しない部材に設けられていても良い。
実施形態1の場合、雄端子は、複数のタブを有するバスバーとして構成されていたが、他の実施形態によれば、雄端子は、全体がタブ状の基板用端子として構成されるものであっても良い。
実施形態1の場合、各シール空間に対応して複数のシール部が設けられていたが、他の実施形態によれば、各シール部がブリッジ部を介して相互に連結されて一体化されていても良い。
実施形態1の場合、リテーナシール孔とタブシール孔とは、共通のシール部に設けられていたが、他の実施形態によれば、リテーナシール孔とタブシール孔とは、それぞれに対応するシール部(リテーナ用シール部とタブ用シール部)に設けられていても良い。
20…ハウジング
21…収容部
22…嵌合部
23…キャビティ
24…円筒部
25…ランス
26…撓み空間
27…張出部
28…壁部
29…タブ挿通孔
31…端面
32…シール空間
33…隔壁
34…上壁
35…底壁
36…第1装着溝
37…第2装着溝
38…押圧部収容空間
39…係止受け部
40…雄端子
41…取付部
42…タブ
43…連結部
44…傾斜部
45…取付孔
46…掛止部
47…ビード部
48…起立縁部
49…基端部
51…先端部
52…突片
60…雌端子
61…接続部
62…バレル部
63…弾性接触片
70…リテーナ
71…リテーナ本体
72…第1突起
73…第2突起
74…前面部
75…栓部
76…内部空間
77…開口部
78…規制部
90…シール部
91…外周リップ
92…リテーナシール孔
93…タブシール孔
94…内周リップ
95…ストレート部
100…押圧部
101…リテーナ収容空間
102…係止部
103…スリット
104…係止突部
105…保持部
106…押圧本体部
107…第3装着溝
108…押圧面
109…栓部挿通孔
111…段差面
112…中間壁
113…ストッパ面
200…電線
201…芯線部
210…ゴム栓
Claims (4)
- タブを有する雄端子と、
前記雄端子を支持するハウジングと、
前記ハウジングにおいて、前記タブの周囲に設けられたシール空間と、
前記タブに接した状態で前記シール空間内に収容されるシール部と、
前記シール空間内に位置して前記シール部を圧縮状態に配する押圧部と、を備えるコネクタ。 - 前記ハウジングは、前記シール空間の一端を閉塞する端面を有し、
前記押圧部は、前記端面との間に前記シール部を挟み込むように配置される、請求項1に記載のコネクタ。 - 前記ハウジングは、雌端子を収容するキャビティを有し、
前記タブは、前記雌端子と接続可能に、前記キャビティ内に突出している、請求項2に記載のコネクタ。 - 前記ハウジングには、前記雌端子の前記キャビティからの抜け出しを規制するリテーナが装着され、
前記シール部は、前記タブが貫通するタブシール孔と、リテーナが貫通するリテーナシール孔と、を有している、請求項3に記載のコネクタ。
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