JP2022112235A - 筒状体加工装置および筒状体加工方法 - Google Patents
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Abstract
Description
いわゆるネッキングと称される絞り加工は、缶胴を構成する金属材料が過度のストレスを受けないように、通常、複数工程に分けて段階的に行われる。このような複数工程に分けて段階的に絞り加工を行う筒状体加工装置としては、例えば加工ターレットを複数連結し、1つの加工ターレットにつき1回の絞り加工を行う装置がある。
しかしながら、このような装置には、筒状体のネッキング回数と同じ数の加工ターレットを設ける必要があるので、ネッキング回数の多い缶胴を製造する場合には装置や設備が長大化してより多くの設置スペースが必要になるとともに、メンテナンスの手間が増大してしまう、という問題がある。
複数のポケットを有し、前記筒状体に対する複数工程の加工のそれぞれに対応する複数の加工ユニットが周方向に配置され、1つのターレットで異なる複数工程の加工を行う回転可能な加工ターレットと、
前記加工ユニットによって加工された筒状体を前記加工ターレットから受け取って再び同じ加工ターレットの異なるポケットに供給する再位相ユニットとを備え、
前記加工ターレットおよび前記再位相ユニットが、非ループ状の配置ラインに沿って一列に、かつ、前記加工ターレットによって形成される加工路を前記筒状体が1周回以上巡回搬送可能に配置されていることにより、前記課題を解決するものである。
また、本発明の筒状体加工装置および筒状体加工方法によれば、複数工程の数に対する加工ターレットの必要数が低減させることができ、さらに、加工ターレットおよび再位相ユニットが非ループ状の配置ラインに沿って一列に配置されていることにより、加工ターレットや再位相ユニットの空間的な重複箇所を少なく抑制することができるので、優れたメンテナンス性が得られる。
〔第1の実施形態〕
本発明の第1の実施形態に係る筒状体加工装置100は、筒状体Cを搬送経路に沿って巡回搬送させながら筒状体Cに複数工程の加工を施すものである。筒状体加工装置100は、図1に示すように、筒状体Cに対する加工に対応する加工ユニットが配置されて各工程の加工を行う回転可能な3つの加工ターレット141~143と、加工ターレット141~143間において筒状体Cの受け渡しを行う搬送ユニットとしての2つの搬送ターレット181,182と、加工ユニットによって加工された筒状体Cを両端の加工ターレット141,143から受け取って再び同じ加工ターレット141,143の異なる位相のポケットPに供給する再位相ユニットとしての再位相ターレット151,152とを備える。さらに、未加工の筒状体Cを搬送経路に供給する供給ユニットとしての供給ターレット(図示せず)と、加工ユニットによって加工された筒状体Cを搬送経路から外部に排出する排出ユニットとしての排出ターレット(図示せず)とを備えている。
供給ターレット、再位相ターレット151,152、搬送ターレット181,182、加工ターレット141~143及び排出ターレットには、それぞれ外周部に筒状体Cを個別収容して搬送するポケットPが複数、周方向に略等間隔で設けられている。
具体的には、配置ラインに沿って一端側(図1において左側)から他端側(図1において右側)に向かって供給ターレット、第1の再位相ターレット151、第1の加工ターレット141、第1の搬送ターレット181、第2の加工ターレット142、第2の搬送ターレット182、第3の加工ターレット143、第2の再位相ターレット152および排出ターレットが一列に配置されている。すなわち、本実施形態に係る筒状体加工装置100においては、配置ラインにおいて2つの再位相ターレット151,152が全ての加工ターレット141~143を挟むように配置され、また、配置ラインにおいて供給ターレットが一端側に配置されるとともに排出ターレットが他端側に配置されている。すなわち供給ターレットおよび排出ターレットが配置ラインにおいて加工ターレット141~143に直接的に隣接配置されておらず、供給ターレットと加工ターレット141との間、および、加工ターレット143と排出ターレットとの間に、再位相ターレット151,152がそれぞれ配置されている。なお、本発明において、「加工ターレットに直接的に隣接配置されていない」とは、供給ターレットまたは排出ターレットと、加工ターレットとの間において、筒状体の直接的な受け渡しがなされない配置関係をいう。
本発明において、非ループ状の配置ラインに沿って各ターレットが配置されるとは、図1のように各ターレットの回転軸が必ずしも一直線上に配置された状態には限定されず、例えば各ターレットの回転軸が一方向に伸びる折れ線上に配置された状態とされていてもよい。しかしながら、加工ターレット141~143における各工程の加工角度(加工に使用することができる加工ターレットにおける回転角度)を考慮すると、各ターレットの回転軸が一直線上に配置された状態とされていることが好ましい。
本実施形態では各加工ターレット(141,142,143)間に配置された搬送ターレット(181,182)は各々1つのターレットとされているが、これに限定されず、複数の搬送ターレットで各加工ターレット間の受け渡しを行ってもよい。
加工ターレット141(142,143)は、ポケットPに保持された筒状体Cを受け取る位置(以下、「受取位置」ともいう。)とこの筒状体Cを受け渡す位置(以下、「受渡位置」ともいう。)との間で移動させるものであり、本実施形態の筒状体加工装置100においては、配置ラインにおいて加工ターレット141(142,143)の受取位置と受渡位置との加工ターレット141(142,143)の回転軸を中心とした角度が180°とされている。
本実施形態の筒状体加工装置100に係る加工ターレット141~143のポケットPの数は各々20個とされている。加工ターレット141~143の各々のポケットP数は、所期の一連の加工を施すために必要な工程数や加工ターレット数、再位相ターレット数、生産速度などによっても異なり、複数の加工ターレット141~143が互いに異なる数のポケットPを有する構成であってもよい。
加工ターレット141~143の各ポケットPは複数の位相のいずれかに分類されるように分割されている。本実施形態の筒状体加工装置100においては、加工路の1周回目の往路(0.5周回目)に対応する位相(0.5)、加工路の1周回目の復路に対応する位相(1.0)、加工路の2周回目の往路(1.5周回目)に対応する位相(1.5)、加工路の2周回目の復路に対応する位相(2.0)および加工路の3周回目の往路(2.5周回目)に対応する位相(2.5)のいずれかに分類される。図1において、加工ターレット141~143の各ポケットPに保持された筒状体Cを示す丸線内に、位相数を入れて示した。また、図1においては、便宜上、再位相ターレット151,152および搬送ターレット181,182の各ポケットPに保持された筒状体Cを示す丸線内にも、第1の再位相ターレット151の筒状体Cの受け取り位置Gと第2の再位相ターレット152の筒状体Cの受け渡し位置Hを境界として各位相にあるものとして分類した位相数を入れた。
図1において、加工路の1周回とは、第1の加工ターレット141の受取位置S1から、第1の加工ターレット141の上部側の周縁、第2の加工ターレット142の上部側の周縁および第3の加工ターレット143の上部側の周縁をこの順に経た後、第3の加工ターレット143の下部側の周縁、第2の加工ターレット142の下部側の周縁および第1の加工ターレット141の下部側の周縁をこの順に経てスタート位置(第1の加工ターレット141の受取位置S1)に戻る経路である。また、加工路を筒状体Cが1周回を超えて巡回搬送されるとは、上記の1周回を経た後、少なくとも2周回目の第1の加工ターレット141の上部側の周縁を経るように搬送されることをいう。
本実施形態に係る筒状体加工装置100においては、配置ラインにおいて供給ターレットが一端側に配置されるとともに排出ターレットが他端側に配置されているので、筒状体Cは加工路を(n+0.5)周回する構成とされる。nは自然数である。従って、加工路の周回数(n+0.5)と加工ターレット数mの2倍を掛けた数が最大工程数となる。すなわち、3基の加工ターレット141~143を用いて加工路を2.5周回する本実施形態に係る筒状体加工装置100においては、最大工程数は15工程となる。実際に加工を行う工程数は、最大工程数と同じではなくてもよく、最大工程数には余り(空き工程)が生じてもよい。
加工路の周回数は、所期の一連の加工を施すために必要な工程数や加工ターレット数、各加工ターレットのポケットP数、再位相ターレット数などによっても異なる。
加工ユニット数は、所期の一連の加工に必要な工程数に基づいて決定される。本実施形態の筒状体加工装置100においては、加工路を2.5周回して14工程(+空き工程1工程)の加工を行うので、各位相に対応して、第1の加工ターレット141および第2の加工ターレット142にそれぞれ20基、第3の加工ターレット143に16基であって筒状体加工装置100の全体で56基の加工ユニットが設けられる。具体的には、第1の加工ターレット141には1番目(位相(0.5)に対応)、6番目(位相(1.0)に対応)、7番目(位相(1.5)に対応)、12番目(位相(2.0)に対応)、13番目(位相(2.5)に対応)の加工段階に対応する加工ユニットがそれぞれ4基ずつ設けられ、第2の加工ターレット142には2番目(位相(0.5)に対応)、5番目(位相(1.0)に対応)、8番目(位相(1.5)に対応)、11番目(位相(2.0)に対応)、14番目(位相(2.5)に対応)の加工段階に対応する加工ユニットがそれぞれ4基ずつ設けられ、第3の加工ターレット143には3番目(位相(0.5)に対応)、4番目(位相(1.0)に対応)、9番目(位相(1.5)に対応)、10番目(位相(2.0)に対応)の加工段階に対応する加工ユニットがそれぞれ4基ずつ設けられ、この第3の加工ターレット143には、さらに15番目の空き工程(位相(2.5)に対応)すなわち搬送されるのみの保持ユニットが設けられている。
加工ユニットが絞り加工を行うものである場合、加工ユニットは、例えば、筒状体Cの開口端を加工するためのダイと、ダイに対して加工ターレット141(142,143)の軸方向に対向配置されて、筒状体Cの他端を支持してダイと共に保持する保持部とを有するものとすることができる。ダイの形状は、対応する加工段階(絞り段階)に応じたものとされる。
再位相ターレット151,152は、加工ユニットによって加工された筒状体Cを隣接配置される第1の加工ターレット141または第3の加工ターレット143から受け取って再び同じ第1の加工ターレット141または第3の加工ターレット143の異なる位相のポケットPに選択的に供給する再位相機能を有する回転可能なものである。再位相ターレット151,152のポケットP数は、再位相すべき隣接配置された第1の加工ターレット141または第3の加工ターレット143で施されるべき複数工程の数(本実施形態に係る第1の加工ターレット141および第3の加工ターレット143においては空き工程も含めて各々5工程)をQ、自然数をrとしたとき、(rQ+1)個とされる。このようなポケットP数の再位相ターレット151,152によれば、同じ周速度で回転することによって簡単に異なる位相のポケットPへと位相をずらして筒状体Cを供給することができる。本実施形態の筒状体加工装置100に係る再位相ターレット151,152のポケットPの数は各々16個とされている。
また、本実施形態に係る筒状体加工装置100においては、再位相ターレット151,152は、再位相機能の他に搬送機能を有する。具体的には、第1の再位相ターレット151は供給ターレットから供給される筒状体Cを受け取って第1の加工ターレット141まで搬送する機能を有し、第2の再位相ターレット152は、第3の加工ターレット143から排出されるべき筒状体Cを受け取って排出ターレットに受け渡す機能を有する。
本発明において、再位相ユニットはターレットを用いたものに限定されず、加工ターレットに対して筒状体を再位相させることができる機能を有していれば、例えばエアフローコンベア等を用いたものであってもよい。
本発明において、供給ユニットはターレットを用いたものに限定されず、再位相ターレット151に所定の間隔で断続的に筒状体Cを供給可能であれば、例えばエアフローコンベアやスパイラル、シュート等を用いたものであってもよい。また、排出ユニットも、再位相ターレット152から所定の間隔で排出される筒状体Cを外部に排出することができれば、ターレットを用いたものに限定されない。
搬送ユニットとしては、加工ターレット間において同位相で筒状体Cを搬送可能であれば、例えばエアフローコンベア等を用いたものであってもよい。
各加工ターレット141~143は、同一方向(図1において時計回り)に略同一の周速度で同期して回転され、各再位相ターレット151,152及び搬送ターレット181,182は、加工ターレット141~143とは反対方向(図1において反時計回り)に略同一の周速度で回転されて、これら加工ターレット141~143と、再位相ターレット151,152または搬送ターレット181,182との間で連続的に筒状体Cの受け渡しが行われるよう構成されている。
具体的には、まず、未加工の筒状体Cが、供給ターレットによって、適宜の駆動機構によって回転される第1の再位相ターレット151の、第1の加工ターレット141の位相(0.5)のポケットPに受け渡し可能なポケットPに断続的に受け渡される。そして、第1の再位相ターレット151のポケットPに保持された未加工の筒状体Cは、第1の再位相ターレット151の回転に伴って、第1の加工ターレット141の受取位置S1において加工路の1周回目の往路に対応する位相(0.5)に係るポケットPに搬送され、受取位置S1において第1の加工ターレット141の1番目の加工段階に対応する加工ユニットに受け渡される。この加工ユニットに受け渡された筒状体Cは、第1の加工ターレット141の回転に伴って、上部側の周縁を通って第1の加工ターレット141における受渡位置T1に搬送される。この時、第1の加工ターレット141の回転に伴って、図示しない駆動手段によって加工ユニットが駆動されて、筒状体Cに1番目の加工段階の加工が施される。そして、1番目の加工段階の加工を終えた筒状体Cは、第1の加工ターレット141の受渡位置T1で第1の搬送ターレット181に受け渡されて、第1の搬送ターレット181の回転に伴って、第2の加工ターレット142における受取位置S2において加工路の1周回目の往路に対応する位相(0.5)に係るポケットPに搬送され、受取位置S2で第2の加工ターレット142の2番目の加工段階に対応する加工ユニットに受け渡される。この加工ユニットに受け渡された筒状体Cは、第1の加工ターレット141における加工及び搬送と同様にして、上部側の周縁を通って受渡位置T2に搬送されながら、加工ユニットによって2番目の加工段階の加工が施される。そして、2番目の加工段階の加工を終えた筒状体Cは、受渡位置T2で第2の搬送ターレット182に受け渡されて、第2の搬送ターレット182の回転に伴って、第3の加工ターレット143における受取位置S3において加工路の1周回目の往路に対応する位相(0.5)に係るポケットPに搬送され、受取位置S3で第3の加工ターレット143の3番目の加工段階に対応する加工ユニットに受け渡される。この加工ユニットに受け渡された筒状体Cは、第1の加工ターレット141における加工及び搬送と同様にして、上部側の周縁を通って受渡位置T3に搬送されながら、加工ユニットによって3番目の加工段階の加工が施される。そして、3番目の加工段階の加工を終えた筒状体Cは、受渡位置T3で第2の再位相ターレット152に受け渡され、1周回目の往路が終了する。第2の再位相ターレット152に受け渡された筒状体Cは、第2の再位相ターレット152の回転に伴って、第3の加工ターレット143における受渡位置T3と同じ位置である受取位置S4において次の位相(加工路の1周回目の復路に対応する位相(1.0))に係るポケットPに搬送され、受取位置S4において第3の加工ターレット143の4番目の加工段階に対応する加工ユニットに受け渡される。
2周回目も、加工路の2周回目の往路に対応する位相(1.5)および復路に対応する位相(2.0)に係るポケットPにおいて加工ターレット141~143の回転に伴って第1の加工ターレット141、第2の加工ターレット142、第3の加工ターレット143、第3の加工ターレット143、第2の加工ターレット142および第1の加工ターレット141の順に搬送されながら7番目~12番目の加工段階の加工が施される。
3周回目は、加工路の3周回目の往路に対応する位相(2.5)に係るポケットPにおいて加工ターレット141~143の回転に伴って第1の加工ターレット141および第2の加工ターレット142の順に搬送されながら13番目および14番目の加工段階の加工が施され、第3の加工ターレット143においては通過するのみで無加工で搬送され、第2の再位相ターレット152を介して排出ターレットに受け渡され、筒状体加工装置100の外部に搬出され、蓋の巻締めや梱包等の次工程に搬出される。
第1の実施形態に係る筒状体加工装置100においては、加工ターレットが3基、再位相ターレットが2基および搬送ターレットが2基設けられた構成のものであるが、本発明の筒状体加工装置は、各ターレットは上記の数には限定されず、所期の一連の加工に必要とされる複数工程の数によって適宜に決定することができる。以下に説明する第2の実施形態に係る筒状体加工装置200は、図2に示されるように、加工ターレットを2基、再位相ターレットを2基および搬送ターレットを1基有し、第1の実施形態に係る筒状体加工装置100から第2の加工ターレット142および第2の搬送ターレット182を省いたことの他は、同様の構成を有するものである。
本発明の第2の実施形態に係る筒状体加工装置200は、筒状体Cに対する加工に対応する加工ユニットが複数配置されて各工程の加工を行う回転可能な2つの加工ターレット241,242と、加工ターレット241,242間において筒状体Cの受け渡しを行う搬送ターレット281と、加工ユニットによって加工された筒状体Cを加工ターレット241,242から受け取って再び同じ加工ターレット241,242の異なる位相のポケットPに供給する再位相ターレット251,252とを備える。さらに、未加工の筒状体Cを搬送経路に供給する供給ユニットとしての供給ターレット(図示せず)と、加工ユニットによって加工された筒状体Cを搬送経路から外部に排出する排出ユニットとしての排出ターレット(図示せず)とを備えている。
供給ターレット、再位相ターレット251,252、搬送ターレット281、加工ターレット241,242及び排出ターレットは、それぞれ第1の実施形態に係る筒状体加工装置100の供給ターレット、再位相ターレット151,152、搬送ターレット181、加工ターレット141,143及び排出ターレットとそれぞれ同じ構成のものである。
具体的には、配置ラインに沿って一端側(図2において左側)から他端側(図2において右側)に向かって供給ターレット、第1の再位相ターレット251、第1の加工ターレット241、搬送ターレット281、第2の加工ターレット242、第2の再位相ターレット252および排出ターレットが一列に配置されている。
本実施形態においては、加工路に沿った加工順の1番目~8番目が各段階の絞り加工工程であり、9番目がフランジング工程、10番目が検査工程とされている。
第3の実施形態に係る筒状体加工装置300は、図3に示されるように、加工ターレットを1基および再位相ターレットを2基有し、第1の実施形態に係る筒状体加工装置100から第2の加工ターレット142、第3の加工ターレット143および搬送ターレット181,182を省いたことの他は、同様の構成を有するものである。
本発明の第3の実施形態に係る筒状体加工装置300は、筒状体Cに対する加工に対応する加工ユニットが複数配置されて各工程の加工を行う回転可能な加工ターレット341と、加工ユニットによって加工された筒状体Cを加工ターレット341から受け取って再び同じ加工ターレット341の異なる位相のポケットPに供給する再位相ターレット351,352とを備える。さらに、未加工の筒状体Cを搬送経路に供給する供給ユニットとしての供給ターレット(図示せず)と、加工ユニットによって加工された筒状体Cを搬送経路から外部に排出する排出ユニットとしての排出ターレット(図示せず)とを備えている。
供給ターレット、再位相ターレット351,352、加工ターレット341及び排出ターレットは、それぞれ第1の実施形態に係る筒状体加工装置100の供給ターレット、再位相ターレット151,152、加工ターレット141及び排出ターレットとそれぞれ同じ構成のものである。
具体的には、配置ラインに沿って一端側(図3において左側)から他端側(図3において右側)に向かって供給ターレット、第1の再位相ターレット351、加工ターレット341、第2の再位相ターレット352および排出ターレットが一列に配置されている。
本実施形態においては、加工路に沿った加工順の1番目~3番目が各段階の絞り加工工程であり、4番目がフランジング工程、5番目が検査工程とされている。
例えば、加工ターレット数や加工路の周回数、搬送ユニットや再位相ユニットの数および配置位置は、必要な工程数に応じて適宜設定されればよい。
具体的には、各ターレットの配置関係は、配置ラインにおいて加工ターレットと再位相ターレットとの間に搬送ターレットが配置された構成とすることもできる。また、全ての加工ターレットおよび全ての再位相ターレットが配置ラインにおいて一方向に配置されていれば、供給ターレットや排出ターレットが搬送ターレットに隣接配置されて搬送ターレットとの間で筒状体の供給/排出を行う構成とすることもできる。
また、各ターレットの配置関係は、配置ラインにおいて供給ターレットが一端側に配置されるとともに排出ターレットが他端側に配置された構成であってもよいが、供給ターレットおよび排出ターレットがともに一端側(またはともに他端側)に配置された構成としてもよい。配置ラインにおいて供給ターレットおよび排出ターレットがともに一端側に配置された構成の筒状体加工装置においては、筒状体は加工路をn周回(nは自然数である。)する構成とされる。
141,142,143・・・加工ターレット
151,152 ・・・再位相ターレット
181,182 ・・・搬送ターレット
200 ・・・筒状体加工装置
241,242 ・・・加工ターレット
251,252 ・・・再位相ターレット
281 ・・・搬送ターレット
300 ・・・筒状体加工装置
341 ・・・加工ターレット
351,352 ・・・再位相ターレット
C ・・・筒状体
P ・・・ポケット
Claims (8)
- 筒状体を搬送経路に沿って巡回搬送させながら当該筒状体に複数工程の加工を施す筒状体加工装置であって、
複数のポケットを有し、前記筒状体に対する複数工程の加工のそれぞれに対応する複数の加工ユニットが周方向に配置され、1つのターレットで異なる複数工程の加工を行う回転可能な加工ターレットと、
前記加工ユニットによって加工された筒状体を前記加工ターレットから受け取って再び同じ加工ターレットの異なるポケットに供給する再位相ユニットとを備え、
前記加工ターレットおよび前記再位相ユニットが、非ループ状の配置ラインに沿って一列に、かつ、前記加工ターレットによって形成される加工路を前記筒状体が1周回以上巡回搬送可能に配置されていることを特徴とする筒状体加工装置。 - 前記筒状体加工装置が、未加工の筒状体を供給する供給ユニットをさらに備え、
前記供給ユニットと前記加工ターレットとの間に、前記再位相ユニットが配置されることを特徴とする請求項1に記載の筒状体加工装置。 - 前記加工ターレットを1つまたは複数有するとともに前記再位相ユニットを2つ有し、
前記2つの再位相ユニットが、前記配置ラインにおいて全ての前記加工ターレットを挟むように配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の筒状体加工装置。 - 前記筒状体加工装置が、前記加工ユニットによって加工された筒状体を排出する排出ユニットをさらに備え、
前記供給ユニットおよび/または前記排出ユニットが、前記配置ラインにおいて前記加工ターレットに直接的に隣接配置されていないことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の筒状体加工装置。 - 前記供給ユニットが前記配置ラインにおける一端側に配置されるとともに、前記排出ユニットが前記配置ラインにおける他端側に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の筒状体加工装置。
- 前記配置ラインにおいて、前記加工ターレットにおける前記筒状体を受け取る位置と前記筒状体を受け渡す位置との当該加工ターレットの回転軸を中心とした角度が180°とされることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の筒状体加工装置。
- 前記複数工程の少なくとも1つが、前記筒状体の状態を検査する検査工程であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の筒状体加工装置。
- 複数のポケットを有し、前記筒状体に対する複数工程の加工のそれぞれに対応する複数の加工ユニットが周方向に配置され、1つのターレットで異なる複数工程の加工を行う回転可能な加工ターレットと、前記加工ユニットによって加工された筒状体を前記加工ターレットから受け取って再び同じ加工ターレットの異なるポケットに供給する再位相ユニットとを、非ループ状の配置ラインに沿って一列に配置した筒状体加工装置における筒状体加工方法であって、
前記加工ターレットによって形成される加工路に沿って、前記筒状体が1周回以上巡回搬送させながら筒状体に複数工程の加工を施すことを特徴とする筒状体加工方法。
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