JP2022112198A - 病床管理補助システム - Google Patents

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Abstract

【課題】病床管理の目標を達成するために必要な具体的な数値を医師等が随時把握することでより的確な意思決定を行うことができ、病床管理をより効果的・効率的に行うことができる病床管理補助システムを提供する。【解決手段】利用者端末300と通信回線200を介して接続される病床管理補助システムであり、病院に設置される病床の定数と病床利用の実績値と所定期間についての病床利用の目標値とを含む病床利用情報を記憶する病院情報記憶手段102と、病院情報記憶手段102に記憶された病床利用情報の該実績値と該目標値とを元にして、同所定期間内で目標値を達成するために基準日より後の残りの期間において期間単位あたりに必要な病床利用の予測値を演算する予測値演算手段108を含む演算手段104と、該演算手段104で演算した病床利用予測値を利用者端末に表示処理する表示処理手段106と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、入院施設を有する病院等における病床管理の効率的な運用を補助しうる病床管理補助システムに関する。
病院等の医療機関では、患者の状態に応じて適切に医師・看護師等の人的資源や医療機器・医薬品・病床等の物的資源を含む医療資源が投入され、より効果的かつ効率的に質の高い医療サービスを提供することが求められる。一方で、病院経営の視点においては、収入割合が高い入院収入を確保するために、高い病床利用率を維持することが重要である。そのためには、入退院数や各病棟の病床利用状況等の情報をタイムリーに把握し、それらの情報を共有しながら、病床利用数及び病床空き数をコントロールする病床管理が必要である。病床管理では、必要な時に必要な病床を用意できること、許可病床数をオーバーしないこと、病床利用率を下げすぎないこと、看護師配置数を充足すること、入院患者の在院日数が長くなりすぎないこと等、機能性、収益性、生産性に関連する様々な要因に基づいて病床をコントロールしながら運用する必要がある。
近時では、例えば、電子カルテシステムや医事会計システム等と連携したコンピュータを用いて病床管理を効率的に行える病床管理業務支援システムが利用されている。例えば、特許文献1には、病院の各病床における患者の状況や病床全体の稼働状況、各病棟別や病院全体の利用状況など、病床管理に必要な情報を把握しやすい形で表示できる機能を提供する病床管理業務支援システムが提案されている。
特開2019-101675号公報
上述のように病床管理は、病院経営には欠かせない重要な項目であり、様々な要因に基づいてコントロールされているが、経営上の損益分岐点や病院を取り巻く状況を考慮しながら病床利用率又は病床利用数等の目標値が設定され、その病床利用の目標値を達成するように効果的に運用される必要がある。この病床利用の目標値を設定するのは主として病院の経営側等であるのに対し、実際に患者の入院や退院を決定するのは医師等の医療スタッフであるが、医師等は目標値を目安にしながら病床管理を行う必要がある。しかしながら、従来の病床管理業務支援システムでは、例えば月間での病床の稼働状況等については把握することができるものの、設定された目標を達成するために具体的な数値的な目安を把握できないことから、入院・退院の判断や病床の調整を的確には行いにくい等の問題が生じていた。さらに刻々と状況が変わる病床状況に応じて、医師等が比較的簡便に入退院の意思決定を行えるような病床管理用ツールの開発を望む声も多い。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、病床利用の目標を達成するために必要な具体的な数値を医師や看護師、その他病院スタッフが随時把握することでより的確な意思決定を行うことができ、病床管理をより効果的・効率的に行うことができる病床管理補助システムを提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、利用者端末300と通信回線200を介して接続され、該利用者端末300からの操作により病床利用情報を該利用者端末300に表示する病床管理補助システムであり、病院に設置される病床の定数と病床利用の実績値と所定期間についての病床利用の目標値とを含む病床利用情報を記憶する病院情報記憶手段102と、病院情報記憶手段102に記憶された病床利用情報の該実績値と該目標値とを元にして、同所定期間内で目標値を達成するために基準日より後の残りの期間において期間単位あたりに必要な病床利用の予測値を演算する予測値演算手段108を含む演算手段104と、該演算手段104で演算した病床利用予測値を利用者端末に表示処理する表示処理手段106と、を備えた病床管理補助システム100から構成される。
また、表示処理手段106は、利用者端末にカレンダーを表示するカレンダー表示手段136を有し、カレンダー表示手段136は、日又は月を期間単位として表示し、基準日までの各日又は各月の欄に対応するそれぞれの実績値を表示すると同時に、該病床利用の予測値を表示することとしてもよい。
また、病院情報記憶手段102には、基準日以降の設定期間について各日付で予定されている入退院患者予定数が記憶されており、演算手段104は、該病床利用の実績値と入退院患者予定数とから設定期間についての各日の病床利用予定数を演算する利用予定数演算手段128を有し、表示処理手段104は、該設定期間についての各日付の該病床利用予定数を表示するとともに、予測値又は予定利用率を表示することとしてもよい。
また、予測値演算手段108は、病床利用の予測値を、所定期間について[(目標値の総数-基準日までの延べの実績値)÷(基準日よりも後の残りの期間単位数)]の計算式で演算することにより導出することとしてもよい。
また、病院情報記憶手段102は、基準日以前の各日付に対応して出勤した実績看護師数と、予め定められた看護師配置数基準値と、基準日よりも後の各日付で出勤予定の看護師出勤予定数と、を記憶し、演算手段104は、所定の期間における病床利用の実績値と該実績看護師数と該看護師出勤予定数を元に、該看護師出勤予定数が看護師配置数基準値を満たすかどうかを判定する看護師数判定手段130を含み、表示処理手段106は、看護師数判定手段130の判定結果を利用者端末300に表示することとしてもよい。
また、病院情報記憶手段102は、入院患者の平均在院日数と、予め定められた在院日数基準値と、を記憶し、演算手段104は、平均在院日数と看護師出勤予定数と病床利用の実績値とを元に、入退院に関する助言表示を決定する助言手段134を有し、表示処理手段106は、演算手段104により決定した助言表示150を利用者端末300に表示することとしてもよい。
また、病院情報記憶手段102には、看護師数と看護師配置数基準値との比較結果と、平均在院日数と在院日数基準値との比較結果と、平均実績値と目標値との比較結果と、に対応して助言表示を記憶させた助言表示テーブル124が記憶されており、演算手段104は、看護師出勤予定数と看護師配置数基準値とを比較する手段(130)と、平均在院日数と在院日数基準値とを比較する手段(132)と、病床利用の実績値と目標値とを比較する手段(126)と、を有し、助言手段134がそれらの比較結果から病院情報記憶手段102の助言テーブル124を参照して助言表示150を決定することとしてもよい。
本発明の病床管理補助システムによれば、利用者端末と通信回線を介して接続され、該利用者端末からの操作により病床利用情報を該利用者端末に表示する病床管理補助システムであり、病院に設置される病床の定数と病床利用の実績値と所定期間についての病床利用の目標値とを含む病床利用情報を記憶する病院情報記憶手段と、病院情報記憶手段に記憶された病床利用情報の該実績値と該目標値とを元にして、同所定期間内で目標値を達成するために基準日より後の残りの期間において期間単位あたりに必要な病床利用の予測値を演算する予測値演算手段を含む演算手段と、該演算手段で演算した病床利用予測値を利用者端末に表示処理する表示処理手段と、を備えたことから、病床利用の目標値を達成するために必要な具体的な数値を医師等が利用者端末を操作して随時把握できる結果、患者の入退院の判断を含む病床管理に関する意思決定をより的確に行うことができ、より効果的・効率的な病床管理を行うことができる。
また、表示処理手段は、利用者端末にカレンダーを表示するカレンダー表示手段を有し、カレンダー表示手段は、日又は月を期間単位として表示し、基準日までの各日又は各月の欄にはそれぞれ実績値を表示するとともに、基準日までの各日又は各月の欄に対応するそれぞれの実績値を表示すると同時に、該病床利用の予測値を表示する構成とすることにより、視覚的にわかりやすいとともに、患者の入退院の判断を含む病床管理に関する意思決定をより的確に行うことができる。
また、病院情報記憶手段には、基準日以降の設定期間について各日付で予定されている入退院患者予定数が記憶されており、演算手段は、該病床利用の実績値と入退院患者予定数とから設定期間についての各日の病床利用予定数を演算する利用予定数演算手段を有し、表示処理手段は、該設定期間についての各日付の該病床利用予定数を表示するとともに、予測値又は予定利用率を表示する構成とすることにより、病床利用予定数と予測値や予定利用率とを比較しながら病床管理に関する意思決定を行うことができ、より効率的かつ効果的な病床管理を行える。
また、予測値演算手段は、病床利用の予測値を、所定期間について[(目標値の総数-基準日までの延べの実績値)÷(基準日よりも後の残りの期間単位数)]の計算式で演算することにより導出する構成とすることにより、予測値の演算を簡単に具体的に実現できる。
また、病院情報記憶手段は、基準日以前の各日付に対応して出勤した実績看護師数と、予め定められた看護師配置数基準値と、基準日よりも後の各日付で出勤予定の看護師出勤予定数と、を記憶し、演算手段は、所定の期間における病床利用の実績値と該実績看護師数と該看護師出勤予定数を元に、該看護師出勤予定数が看護師配置数基準値を満たすかどうかを判定する看護師数判定手段を含み、表示処理手段は、看護師数判定手段の判定結果を利用者端末に表示する構成とすることにより、病床管理の重要な要素となる看護師数を考慮しながらより効率的かつ効果的な病床管理を行える。
また、病院情報記憶手段は、入院患者の平均在院日数と、予め定められた在院日数基準値と、を記憶し、演算手段は、平均在院日数と看護師出勤予定数と病床利用の実績値とを元に、入退院に関する助言表示を決定する助言手段を有し、表示処理手段は、演算手段により決定した助言表示を利用者端末に表示する構成とすることにより、病床管理の重要な要素となる平均在院日数を考慮するとともに、助言表示を目安として医師等が入退院の判断等の病床管理に関する意思決定をスムーズに行うことが期待でき、より効率的かつ効果的な病床管理を行える。
また、病院情報記憶手段には、看護師数と看護師配置数基準値との比較結果と、平均在院日数と在院日数基準値との比較結果と、平均実績値と目標値との比較結果と、に対応して助言表示を記憶させた助言表示テーブルが記憶されており、演算手段は、看護師出勤予定数と看護師配置数基準値とを比較する手段と、平均在院日数と在院日数基準値とを比較する手段と、病床利用の実績値と目標値とを比較する手段と、を有し、助言手段がそれらの比較結果から病院情報記憶手段の助言テーブルを参照して助言表示を決定する構成とすることにより、簡単かつ具体的に助言手段を実現することができる。
本発明の一実施形態に係る病床管理補助システムの機能ブロック図である。 図1の病床管理補助システムの病院情報記憶手段に記憶される情報の一例である。 図1の病床管理補助システムの病院情報記憶手段に記憶される助言テーブルの説明図である。 図1の病床管理補助システムの表示処理手段により利用者端末に表示させる画面表示の一例である。 図1の病床管理補助システムの表示処理手段により利用者端末に表示させる入力画面の一例である。 図1の病床管理補助システムの表示処理手段により利用者端末に表示させる入力画面の一例である。 図1の病床管理補助システムの予測値を表示する際のフローチャートである。 図1の病床管理補助システムの予定利用数を表示する際のフローチャートである。 図1の病床管理補助システムの助言表示を表示する際のフローチャートである。
以下添付図面を参照しつつ本発明の病床管理補助システムの実施形態について説明する。本発明に係る病床管理補助システムは、例えば、事前に設定した病床利用の目標値に対して各種情報を元に、将来の病床利用の患者数のコントロール運用の意思決定に関する補助情報を提供できる病床管理運用を補助するシステムである。図1ないし図9は、本発明の病床管理補助システムの一実施形態を示している。図1に示すように、本実施形態では、病床管理補助システム100は、例えば、通信回線200を介して複数の利用者端末300に接続され互いに必要なデータを送受信するとともに、通信回線200を介して電子カルテシステム400にも接続され互いに必要なデータを送受信する。なお、病床管理補助システム100は電子カルテシステム400と一体的に実現する構成としてもよい。図1に示すように、本実施形態に係る病床管理補助システム100は、病床に関する情報である病床利用情報を記憶する病院情報記憶手段102と、演算手段104と、演算手段104の演算結果に基づいて利用者端末300に所定の画面表示を行わせる表示処理手段106と、を備えており、さらに演算手段104は、後述の病床利用の予測値を演算する予測値演算手段108を有する。また、病床管理補助システム100は、利用者端末300からの操作で種々情報を受け入れたり、電子カルテシステムから種々情報を受け入れるための入力手段110を有する。
本実施形態では、病床管理補助システム100は、例えば、中央演算処理装置、メモリやハードディスク等の記憶装置、通信回線200に接続されてデータを送受信させる送受信装置等を備えたコンピュータで構成され、予め設定されたプログラムをコンピュータ上で実行することにより、病院情報記憶手段102、演算手段104、表示処理手段106等の各手段及び機能が実現されている。通信回線200は、例えば、イントラネット等の専用回線又はインターネット等の共有回線等が利用される。利用者端末300は、例えば、パーソナルコンピュータや医療用コンピュータ、タブレットやスマートホン等の電子端末が利用される。また、利用者端末300は、電子カルテシステムにアクセスする端末として利用可能な電子端末装置でもよい。病床管理補助システム100は、利用者端末300からの操作に応じて、通信回線200を通じて、該利用者端末300の画面に所定の表示を表示させたり、病院情報記憶手段102に記憶された情報を更新したり、演算手段104による演算を行う。電子カルテシステム400は、従来周知の電子カルテシステムからなる。なお、病床管理補助システム100は、例えば、図示しない医事会計システム等と通信回線を介して接続されて連携されることとしてもよい。
本実施形態に係る病床管理補助システム100では、病院情報記憶手段102は、病院に設置されて利用可能な病床の定数(許可病床数)と、基準日より過去の各日付での病床利用の実績値と、所定期間についての病床利用の目標値と、を含む病床利用情報を記憶する記憶手段である。目標値は、例えば、1日当たりの病床利用数や病床利用率、又は1月当たりの平均の病床利用数や病床利用率等で設定される。さらに病院情報記憶手段102には、後述の予測値演算手段108により演算されて求められる病床利用の予測値、基準日より過去の各日付での入院患者数及び退院患者数、基準日よりも後の日付で予定されている入院患者予定数及び退院患者予定数、基準日よりも後の各日付での病床利用予定数等が記憶される。また、病院情報記憶手段102には、基準日以前の各日付について出勤した実績看護師数、法定基準等により予め定められた看護師配置数基準値、基準日より後の各日付について出勤予定の看護師出勤予定数が記憶される。また、病院情報記憶手段102には、後述の在院日数判定手段132により計算された所定期間についての平均在院日数、予め定められる在院日数基準値が記憶される。本実施形態では、基準日は、例えば、当該システムを利用する利用日当日(以下、単に「当日」ともいう)となる。病院情報記憶手段102に記憶される病床利用の実績値、入院患者数及び退院患者数、基準日以降の設定期間について各日付で予定されている入院患者予定数及び退院患者予定数、実績看護師数、看護師出勤予定数等の各情報については、電子カルテシステム400から取得するようになっている。病院情報記憶手段102に記憶される病床の定数、目標値、看護師配置数基準値、在院日数基準値等の情報については、例えば利用者端末300からの操作で通信回線200を介して入力されるか、又は予めプログラムされた設定値として記録されている。なお、本実施形態では、例えば、急性期病棟や地域包括ケア病棟を含む複数の病棟ごとに分けて病床管理を行うようになっており、病棟ごとに病床の定数や病床利用数、入院患者数、退院患者数、病床利用の目標値、出勤看護師数などを分けて記憶される。また、病床管理補助システム100は、例えば、図示しない看護師勤務管理専用システムと通信回線を介して接続されて連携されることとしてもよい。この場合、病院情報記憶手段102は、例えば、看護師勤務管理専用システムから実績看護師数や看護師出勤予定数等の看護師の勤務に関する管理情報を取得することとしてもよい。
具体的には、図2に示すように、病院情報記憶手段102には、種々の情報がテーブルの形式で記憶されている。図2(a)の病院条件設定テーブル112に示すように、看護師基準配置数(看護師配置数基準値)、平均在院日数(在院日数基準値)、看護師勤務帯数、病院病床数、病床利用率許容範囲、在院日数許容範囲に対応した各設定値がテーブル形式で記憶される。病床利用率許容範囲は、病床利用が目標通りとみなして判定できる許容範囲として設定される。在院日数許容範囲は、平均在院日数が目標通りとみなして判定できる許容範囲として設定される。図2(b)の病棟条件設定テーブル114に示すように、各病棟ごとに対応した病床の定数がテーブル形式で記憶される。図2(c)の年次目標情報設定テーブル116に示すように、各年度に対応して病院全体の目標病床利用率と目標平均在院日数(在院日数基準値)がテーブル形式で記憶される。図2(d)の月次目標情報設定テーブル118に示すように、各月に対応して目標患者数(目標値)がテーブル形式で記憶される。図2(e)の日次看護師数情報テーブル120に示すように、各日付に対応して出勤した出勤看護師数がテーブル形式で記憶されている。なお、日次看護師数情報テーブルには、看護補助者数も各日付に対応して記憶されている。出勤看護師数は、例えば、病院情報記憶手段102に看護師の延べ勤務時間数を記憶(又は電子カルテ200等から情報を取得)しておき、その延べ勤務時間数から当該出勤看護師数を計算することとしてもよい。図2(f)の日次病床利用状況情報テーブル122に示すように、各日付に対応して病床利用数(在院患者数)、退院患者数、入院患者数をテーブル形式で記憶されている。なお、病院情報記憶手段102の記憶形式は、上述のようなテーブル形式に限るものではなく、任意のデータベース形式でもよい。
図3に示すように、病院情報記憶手段102には、出勤看護師数と看護師配置数基準値との比較結果(スタッフ数)と、平均在院日数と在院日数基準値との比較結果(在院日数)と、病床利用の平均実績値と目標値との比較結果(利用率)と、に対応して助言表示(アドバイス)を記憶させた助言表示テーブル124が記憶されている。助言テーブル124は、看護師数と看護師配置数基準値との比較結果でスタッフが充足する場合が「0」、スタッフが不足する場合が「1」として設定されている。平均在院日数と在院日数基準値との比較結果で平均在院日数が在院日数基準値通りであれば「0」、在院日数基準値より短い場合は「1」、在院日数基準値よりも長い場合には「2」、法定の施設基準を越えている場合には「3」として設定されている。病床利用の平均実績値と目標値との比較結果では、目標通りであれば「0」、目標通りとなる範囲より低い場合には「1」、目標通りとなる範囲よりも高い場合には「2」として設定されている。助言表示については、新規の入院患者数を増加する表示「新入院↑」又は「新入院↑↑」、退院患者数を増加する表示「退院↑」又は「退院↑↑」あるいは、退院患者数を減少する表示「退院↓」、看護師数を調整する必要がある表示「要調整」等の入退院等を意思決定する補助指標が設定されている。さらに、在院日数が法定の施設基準越えすると行政指導の対象となるおそれがあることから、在院日数が基準越えする場合には、警告となる助言表示が設定されている。すなわち、図3の助言テーブル124では、平均在院日数が法定の施設基準越えとなる「3」となる場合には、出勤看護師数と看護師配置数基準値との比較結果(スタッフ数)や病床利用の平均実績値と目標値との比較結果(利用率)は、ワイルドカード「*」で設定されており、それらがどのような比較結果の場合(「0」「1」「2」のいずれの場合)でも、強制的に一定の助言表示(例えば、「新入院↑↑、退院↑↑、要調整)が選択されるように設定されている。
演算手段104は、利用者端末の操作又は病院情報記憶手段102に記憶された各情報等に基づいて種々の演算を行う手段である。演算手段104は、病床利用の実績値と予め設定された目標値とを元にして、所定期間内で目標値を達成するために基準日より後の残りの期間において期間単位あたりに必要な病床利用の予測値を演算する予測値演算手段108を含む。さらに、本実施形態では、演算手段104は、図1に示すように、実績値判定手段126と、利用予定数演算手段128と、看護師数判定手段130と、在院日数判定手段132と、助言手段134と、を含む。
予測値演算手段108は、病床利用の実績値、病床利用の目標値、日数又は月数の期間要素等を引数として所定の計算式で演算することにより、当日よりも後の残りの期間で当該目標を達成するために必要となる期間単位あたりの病床利用数(予測値)を導出する手段である。本実施形態では、該予測値は、所定期間について[(目標値の総数-基準日までの延べの実績値)÷(基準日よりも後の残りの期間単位数)]の計算式で演算することにより導出される。本実施形態では、所定期間としては、例えば、当日である基準日が属する当年1年間の年単位と、当日である基準日が属する当月1カ月の月単位と、でそれぞれ設定される。したがって、当年1年間における基準日が属する月以降の残りの月で必要となる月次予測値と、当月における基準日より後の残りの日数で必要となる日次予測値と、がそれぞれ演算される。例えば、本実施形態では、病床の定数が200床、年間の目標値として病床利用率が90%に設定される。
予測値演算手段108は、例えば、4月から翌年3月までの1年間を所定期間として、月次での目標達成状況の目安となる月次実績(%)と、目標を達成するために当月以降に必要な予測値と、をそれぞれ演算する。月次実績は、(延べ平均実績数÷前月までの経過月数)÷(病床の定数)×100の計算式で演算されて導出される。延べ平均実績数は、各月ごとに算出された平均の実績数合計である。当月以降に必要な患者数となる月次予測値は、期間単位が月単位となり、{(目標値の総数-延べ実績数)÷(残りの月数)}の計算式で演算される。目標値の総数は、例えば、定数200床×目標利用率90%×12カ月の計算で求められる。当日までの延べ実績数は、電子カルテシステム400から取得した病床利用の実績値を元に積算される。なお、目標値としては、目標となる病床利用患者数又は病床利用率のいずれか一方又は両方を設定することとしてもよい。予測値演算手段108で演算された月次実績、月次予測値は、病院情報記憶手段102に記憶される。
さらに予測値演算手段108は、例えば、当月の1日から30日(又は31日)までの1月を所定期間として、当日次での目標達成状況の日次実績(病床利用率%)と、当日以降に必要な予測値と、をそれぞれ演算する。当月での各日付での病床利用率は、(当日までの延べ実績数÷経過日数)÷(病床の定数)×100の計算式で求められる。目標を達成するために当日以降に必要な1日あたりの患者数となる日次予測値は、{(目標値の総数-当日までの延べ実績数)÷(当日よりも後の残りの日数)}の計算式で演算されて導出される。目標値の総数は、予め設定された1日当たりの目標患者数×1月の日数(30日又は31日)で求められる。当日までの延べ実績数は、電子カルテシステム400から取得した日次での病床利用の実績値を元に積算される。予測値演算手段108で演算された各日付での日次実績と日次予測値は、病院情報記憶手段102に記憶される。
実績値判定手段126は、病院情報記憶手段102から病床利用の実績値と目標値を取得し、該実績値と該目標値とを比較して目標通りかどうかを判定する。本実施形態では、目標値に基づく病床利用率に対して許容範囲が設定されており、許容範囲内か許容範囲外かを判定する。例えば、目標値に基づく病床利用率が90%に設定され、許容範囲が±2%で設定されている場合、予測値演算手段108で演算された日次実績が許容範囲(88~92%)と比較して範囲内となる場合には、目標通りと判定する。一方、各日付での病床利用率が許容範囲外となる場合には、病床管理に問題がありうるとして警告情報を設定する。例えば、前記日次実績が範囲下限の88%と比較して低い場合には、入院収入が低下し病院経営状況が悪化しうるとして警告情報を表示処理手段106に渡す。さらに、各日付での病床利用率が範囲上限の92%と比較して高い場合には、緊急時に空床が確保できないおそれがあるとして警告情報を表示処理手段106に渡す。実績値判定手段126は、病院全体の日次実績(病床利用率)及び病棟ごとの日次実績(病床利用率)についてそれぞれ判定する。
利用予定数演算手段128は、病床利用の実績値と当日より後の各日付での入退院患者予定数とから設定期間についての各日付の病床利用予定数を演算する。設定期間は予め設定されており、例えば、本実施形態では、当日より5日間先までに設定されており、この5日間の各日付について、病院情報記憶手段102から入院患者予定数及び退院患者予定数を取得する。そして利用予定数演算手段128は、当日までの病床利用の実績値に対して入院患者予定数を加算及び退院患者予定数を減算して、各日付での病床利用予定数を演算し、その演算結果を病院情報記憶手段102に記憶させる。利用予定数演算手段128は、さらに、病床利用予定数に基づいて各日付での病床利用率を演算し、病院情報記憶手段102に記憶する。当日より後の日付についての病床の予定利用率は、(延べ実績数+延べ利用予定数)÷(経過日数+当日から当該予定日までの日数)÷(病床の定数)×100の計算式で求められる。
看護師数判定手段130は、所定の期間における病床利用の実績値と該実績看護師数と該看護師出勤予定数を元に、該看護師出勤予定数が看護師配置数基準値を満たすかどうかを判定する。看護師数判定手段130は、病院情報記憶手段102から実績値と実績看護師数と看護師出勤予定数を取得し、例えば、当月を含めた過去1年間の延べ出勤看護師数と病床利用の実績値の延べ数から、看護師の配置割合を算出する。本実施形態では、看護師配置数基準値は、例えば、患者7名に対して1名の看護師を配置するように設定される。すなわち、延べ患者数:延べ看護師数が7:1の割合の場合が看護師充足率100%となるように設定されて、((7×出勤看護師数)÷病床利用)×100を計算することにより看護師充足率が演算される。看護師数判定手段130は、看護師の配置割合が看護師配置数基準値と比較してより多い場合には、看護師が充足すると判定されるとともに、看護師配置数基準値より少ない場合には、看護師が不足すると判定される。看護師判定手段130は、看護師が不足すると判定した場合には警告情報を設定し、警告情報を表示処理手段106に渡す。
在院日数判定手段132は、当該日付における平均在院日数を計算するとともに、その平均在院日数と予め設定された在院日数基準値とを比較判定する。在院日数判定手段132は、病院情報記憶手段102から、当該日付から直近3カ月間の在院患者延べ日数と、当該日付から直近3カ月間の入院患者数と、当該日付から直近3カ月間の退院患者数と、の各情報を取得し、当該直近3カ月間について{(在院患者延べ日数)÷((新入院患者数+新退院患者数)÷2)}の計算式で演算されて導出されるとともに、その平均在院日数を日付に関連付けて病院情報記憶手段102に記憶させる。本実施形態では、在院日数基準値に許容範囲が設定されており、許容範囲内か許容範囲外かを比較判定する。例えば、図2(a)に示すように、在院日数基準値が18日、許容範囲が±0.5日で設定されている場合、在院日数判定手段132で演算された平均在院日数が許容範囲(17.5~18.5日)を比較し、許容範囲内の場合には、目標通りとして判定する。一方、平均在院日数が許容範囲外となる場合には、警告情報を設定する。特に、平均在院日数が在院日数基準値又は許容範囲の上限値と比較して上回る場合には病床管理に問題がありうると判定して警告情報を設定し、表示処理手段106に渡す。在院日数判定手段132は、病院全体の平均在院日数及び病棟ごとの平均在院日数についてそれぞれ比較判定して、許容範囲外の場合には警告情報を設定する。さらに、在院日数判定手段132で演算された平均在院日数を記憶しておいた法定の施設基準値と比較し、施設基準値を超える場合には、一定の警告表示を設定する。
助言手段134は、在院日数判定手段で算出された平均在院日数と看護師出勤予定数と病床利用の実績値とを元に、入退院についての助言表示を決定する手段である。助言手段134は、例えば、演算手段102の看護師数判定手段130、在院日数判定手段132、実績値判定手段126、の比較結果から病院情報記憶手段102の助言テーブル124(図3参照)を参照して「新入院↑」、「退院↑」等の助言表示を決定する。例えば、スタッフ数が不足し「1」、在院日数が長く「2」、病床利用率が低い「1」場合には、助言表示項目として「新入院↑↑」「退院↑」「要調整」の表示を決定する。
表示処理手段106は、利用者端末300からの操作に応じて所定の表示画面を表示処理するとともに、該演算手段104での演算結果を利用者端末300に表示処理する。本実施形態では、表示処理手段106は、上述の予測値演算手段108により導出された予測値を利用者端末300に表示処理する。表示処理手段108は、利用者端末300に図4に示すようなカレンダーを表示するカレンダー表示手段136と、演算手段104で演算結果に応じて設定された警告情報に基づいて警告表示を表示させる警告表示手段137と、を有する。カレンダー表示手段136は、日又は月を期間単位として表示するとともに、各日又は各月の欄に対応した各種情報を表示する。
具体的には、例えば、図4に示すように、表示処理手段106は、当日の病床状況を含む日次情報138を利用者端末300に表示処理させる。日次情報138は、例えば、日にちを期間単位として表形式で表示した表(第1テーブル140、第2テーブル142、第3テーブル144)と、月を期間単位として表形式で表示した表(第4テーブル146、第5テーブル148)と、助言表示150と、を同時に表示させている。図4中の第1テーブル140及び第2テーブル142では、表示処理手段106は、前日(14日)と、利用日当日(15日)と、設定期間として設定されている当日より後の5日間(16~20日)と、の計7日間分のカレンダーを表示している。
第1テーブル140では、前日及び当日については、実際の入院患者数、退院患者数、病床利用の実績値(患者数)、病床利用率の各情報を病院情報記憶手段102から取得して日付に対応して表示処理する。さらに、第1テーブル140では、当日よりも後の設定期間の各日付については、入院予定患者数、退院予定患者数、及び利用予定数演算手段128で演算された利用予定数、予定利用率の情報を病院記憶手段102から取得し各日付に対応して表示させる。病床利用率(予定利用率)が目標値の許容範囲と比較して許容範囲外と判定された場合には、警告表示手段137が判定結果に基づいて警告情報を取得して、例えば、数値に下線を施したり文字又はセル内の色を変更したりした警告表示を表示させる。図4中の第2テーブル142では、各日付に対応して、実績値としての患者数及び利用予定数、病床利用率及び予定利用率、在院日数判定手段132で演算された平均在院日数、看護師数判定手段で演算された看護師充足率の情報を病院記憶手段102から取得し、各日付に対応して表示される。在院日数判定手段134や看護師数判定手段132により平均在院日数や看護師充足率をそれぞれの基準値と比較して、許容範囲外と判定された場合には、警告表示手段137が判定結果に基づいた警告情報を取得して下線や色の変更等により警告表示させる。図4中の第3テーブル144では、当日より前の7日間についてカレンダーを表示する。第3テーブル144では、病棟ごとに分けて、病床の定数、病床利用数の実績値、ひと月を所定期間とした場合の1日あたりの目標値、予測値演算手段108で導出された予測値(以後必要数)等が表示される。
図4中の第4テーブル146では、当月と、当月から5カ月前までの月と、翌月と、月次カレンダー表示される。第4テーブル146では、各月に対応して、月平均での病床利用者数(患者数)、病床利用率、平均在院日数、看護師充足率等の各情報を病院情報記憶手段102から取得して表示させる。図4中の第5テーブル148は、4月~翌年3月までの1年度の期間の月次カレンダーが表示される。第5テーブルでは、病床の定数、年次目標値、現在の月次実績、及び各月に対応して病床利用率、以後の1日当たりの病床利用数の予測値、等を情報を病院情報記憶手段102から取得して表示させる。なお、図4の第1~第5テーブル140~148中の数値は、説明のために仮に表示した数値であり実際の数値とは異なっている。実際には、第1~第5テーブルには整合性が取れた各情報が表示される。
表示処理手段106は、助言手段134により決定された助言表示150を表示する。なお、表示処理手段106により利用者端末に表示される画面構成は、前述のものに限らず任意でもよい。例えば、表示処理手段106では、カレンダーを当月の1日から末日まで表示する構成としてもよい。それぞれの第1~第5テーブル140~148を同時表示させずに、別々の画面で切替え表示する構成としてもよい。
さらに、表示処理手段106は、利用者端末300からの要求により、図5、図6に示すような、各情報の確認及び入力又は変更設定するための画面を利用者端末300に表示処理する。図5には、年次目標情報設定画面152の構成を示しており、対象年度の設定、目標値として目標病床率、目標病床利用率許容範囲、目標平均在院日数(在院日数基準値)、目標平均在院日数許容範囲、の各情報が表示されるとともに、利用者端末を介して、各情報を入力・変更設定できるようになっている。図6には、月次目標情報設定画面154の構成を示しており、対象月の設定、各病棟ごとの1日当たりの病床利用数の目標値を入力・変更設定できるようになっている。
次に、図7、図8、図9をも参照しつつ本実施形態に係る病床管理補助システム100の利用例について説明する。事前に利用者端末300を操作して、図5、図6の画面表示を表示し、目標値等の各情報の設定を行っておく。図5、図6で入力された目標値等の各情報は、図2に示すように、病院情報記憶手段102の病院条件テーブル112、年次目標情報設定テーブル116、月次目標情報設定テーブル118に対応付けされて記憶される。なお、年次目標や月次目標等は、病院を取り巻く状況の変化に応じて変更することとしてもよい。
図4に示すように、病床管理補助システム100に利用端末300からアクセスすると、利用日当日やその他の期間に関する各情報を含む日次情報138が表示される。日次情報138では、利用日当日において、所定期間の残りの期間で月次目標を達成するために必要な1日当たりの病床利用数の予測値が演算及び表示される際には、図7のフローチャートに沿って行われる。まずステップS101では、予測値演算手段108が病院情報記憶手段102から当月の病床利用の実績値と目標値を取得する。ステップS102では、予測値演算手段108が上述のような所定の計算式による演算によって、目的を達成するために当日よりも後の各日付で必要な病床利用数となる予測値を導出する。ステップS103では、予測値演算手段108で演算した予測値を病院情報記憶手段102に記憶するとともに、表示処理手段106によって所定の画面表示で利用者端末に表示される。
日次情報138で表示される各日付の患者数すなわち病床利用の実績数及び利用予定数は、図8のフローチャートに沿って行われる。ステップS201では、病院情報記憶手段102に記憶された当日以前の病床利用の実績数、設定期間(例えば当日より後の5日間)の入院患者予約数及び退院患者予約数を取得する。ステップS202では、利用予定数演算手段126により、各日付に対応した病床利用数及び利用予定数を計算する。ステップS203では、算出された病床利用数及び利用予定数が病院情報記憶手段102に記憶される。ステップS204では、表示処理手段106により各日付に対応して病床利用数及び予定利用数が患者数として所定のカレンダー表示で利用者端末300に表示される。
さらに日次情報138の各情報を表示する際には、図9のフローチャートに沿って行われる。ステップS301では、病院情報記憶手段102に記憶された当日以前の病床利用の実績値を取得する。ステップS302では、病院情報記憶手段102の病院条件設定テーブル112、月次目標情報設定テーブル118から目標値や看護師数基準値、在院日数基準値、それらの許容範囲等の病院条件を取得する。ステップS303では、病院情報記憶手段102の日次看護師数情報テーブル120から勤務看護師数を取得する。ステップS304では、演算手段104により、取得した実績値、目標値、看護師数等を元にして、各日付ごとの病床利用率、平均在院日数、看護師充足率等を計算する。ステップS305では、出勤看護師数と看護師数基準値とを比較する。出勤看護師数が看護師数基準値を満たさない場合(No)には、ステップS306に進む。ステップS306では、スタッフ数フラグ「1」を設定し、ステップS307に進む。ステップS307では、演算手段が警告情報を設定し、ステップS308に進む。ステップS305で、看護師数が看護師数基準値を満たす場合(Yes)には、スタッフ数フラグを「0」に設定し、ステップS308に進む。ステップS308では、病床利用率と目標の利用率の許容範囲を比較し、病床利用率が許容範囲外の場合(No)にはステップS309へ進む。ステップS309では、病床利用率が当該許容範囲よりも低い場合には、病床利用率フラグを「1」に設定し、病床利用率が当該許容範囲よりも高い場合には、病床利用率フラグを「2」に設定し、ステップS310へ進む。ステップS310では、演算手段が警告情報を設定し、ステップS311に進む。ステップS308で、病床利用率が許容範囲内の場合(Yes)には、病床利用率フラグを「0」に設定しステップS311に進む。ステップS311では、平均在院日数と予め定められた在院日数基準値の許容範囲と比較する。ステップS311で平均在院日数が許容範囲外の場合(No)には、ステップS312に進む。ステップS312では、平均在院日数が許容範囲よりも短い場合には、在院日数フラグを「1」に設定し、平均在院日数が許容範囲よりも長い場合には、在院日数フラグを「2」に設定し、平均在院日数が法定の施設基準値を超える場合には在院日数フラグを「3」に設定し、ステップS313に進む。ステップS313では、警告情報が設定され、ステップS314に進む。ステップS313で警告情報が設定されると、該当する平均在院日数の表示部位に、例えば、数値に下線を引いたり色を変更したり等して警告表示を行う。ステップS313で、平均在院日数が許容範囲内の場合(Yes)には、在院日数フラグを「0」に設定し、ステップ314に進む。ステップS314では、上記のステップS305~S313までで設定された、スタッフ数フラグ、病床利用率フラグ、在院日数フラグの各設定値から、図3に示すような助言テーブル124を参照して、助言表示が決定される。ステップS315では、上記ステップで取得した情報や演算結果を元に図2のようなカレンダー表示に対応して画面表示する。また、ステップS307、S310、S312で
警告情報が設定されていると、表示処理手段106は、該当する看護師数、病床利用率、平均在院日数の表示部位に、例えば、数値に下線を引いたり色を変更したり等して警告表示を行う。このような処理を日々繰り返しながら、病床管理を運営していく。このように、本実施形態に係る病床管理補助システムでは、目的を達成するための予測値や、助言表示等を表示させながら運用することにより、入退院等の意思決定をする際に、具体的な数値や助言表示を参考として決定することができ、病床管理を目的達成するための運用を補助することができる結果、より効果的かつ効率的に病床管理を行うことができる。
以上説明した本発明の病床管理補助システムは、上記した実施形態のみの構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の本質を逸脱しない範囲において、任意の改変を行ってもよい。
本発明の病床管理補助システムは、例えば、入院病棟を有する病院等の医療機関での病床管理に好適に利用することができる。
100 病床管理補助システム
102 病院情報記憶手段
104 演算手段
106 表示処理手段
108 予測値演算手段
124 助言テーブル
126 実績値判定手段
128 利用予定数演算手段
130 看護師数判定手段
132 在院日数判定手段
134 助言手段
136 カレンダー表示手段
150 助言表示
200 通信回線
300 利用者端末装置
400 電子カルテシステム

Claims (7)

  1. 利用者端末と通信回線を介して接続され、該利用者端末からの操作により病床利用情報を該利用者端末に表示する病床管理補助システムであり、
    病院に設置される病床の定数と病床利用の実績値と所定期間についての病床利用の目標値とを含む病床利用情報を記憶する病院情報記憶手段と、
    病院情報記憶手段に記憶された病床利用情報の該実績値と該目標値とを元にして、同所定期間内で目標値を達成するために基準日より後の残りの期間において期間単位あたりに必要な病床利用の予測値を演算する予測値演算手段を含む演算手段と、
    該演算手段で演算した病床利用予測値を利用者端末に表示処理する表示処理手段と、を備えたことを特徴とする病床管理補助システム。
  2. 表示処理手段は、利用者端末にカレンダーを表示するカレンダー表示手段を有し、
    カレンダー表示手段は、日又は月を期間単位として表示し、
    基準日までの各日又は各月の欄に対応するそれぞれの実績値を表示すると同時に、該病床利用の予測値を表示することを特徴とする請求項1記載の病床管理補助システム。
  3. 病院情報記憶手段には、基準日以降の設定期間について各日付で予定されている入退院患者予定数が記憶されており、
    演算手段は、該病床利用の実績値と入退院患者予定数とから設定期間についての各日の病床利用予定数を演算する利用予定数演算手段を有し、
    表示処理手段は、該設定期間についての各日付の該病床利用予定数を表示するとともに、予測値又は予定利用率を表示することを特徴とする請求項1または2記載の病床管理補助システム。
  4. 予測値演算手段は、病床利用の予測値を、所定期間について[(目標値の総数-基準日までの延べの実績値)÷(基準日よりも後の残りの期間単位数)]の計算式で演算することにより導出することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の病床管理補助システム。
  5. 病院情報記憶手段は、基準日以前の各日付に対応して出勤した実績看護師数と、予め定められた看護師配置数基準値と、基準日よりも後の各日付で出勤予定の看護師出勤予定数と、を記憶し、
    演算手段は、所定の期間における病床利用の実績値と該実績看護師数と該看護師出勤予定数を元に、該看護師出勤予定数が看護師配置数基準値を満たすかどうかを判定する看護師数判定手段を含み、
    表示処理手段は、看護師数判定手段の判定結果を利用者端末に表示することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の病床管理補助システム。
  6. 病院情報記憶手段は、入院患者の平均在院日数と、予め定められた在院日数基準値と、を記憶し、
    演算手段は、平均在院日数と看護師出勤予定数と病床利用の実績値とを元に、入退院に関する助言表示を決定する助言手段を有し、
    表示処理手段は、演算手段により決定した助言表示を利用者端末に表示することを特徴とする請求項5記載の病床管理補助システム。
  7. 病院情報記憶手段には、看護師出勤予定数と看護師配置数基準値との比較結果と、平均在院日数と在院日数基準値との比較結果と、平均実績値と目標値との比較結果と、に対応して助言表示を記憶させた助言表示テーブルが記憶されており、
    演算手段は、出勤看護師数と看護師配置数基準値とを比較する手段と、平均在院日数と在院日数基準値とを比較する手段と、病床利用の実績値と目標値とを比較する手段と、を有し、助言手段がそれらの比較結果から病院情報記憶手段の助言テーブルを参照して助言表示を決定することを特徴とする請求項6記載の病床管理補助システム。

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