JP2022111397A - Ncデータ作成支援装置、ncデータ作成支援方法、及びncデータ作成支援プログラム - Google Patents

Ncデータ作成支援装置、ncデータ作成支援方法、及びncデータ作成支援プログラム Download PDF

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Tatsunori Miyauchi
勝也 山本
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Abstract

【課題】NCデータ作成作業の効率化を図る。【解決手段】NC(Numerical Control)データ作成支援装置4は、加工図データ入力部442と、三次元計測データ入力部443と、マージデータ作成部444と、NCデータ作成部445と、を備える。加工図データ入力部442は、NC工作機の加工対象である加工対象物の加工後の立体形状を表す加工図データを入力する。三次元計測データ入力部443は、治具で固定された加工対象物の加工前の立体形状を計測して作成された三次元計測データを入力する。マージデータ作成部444は、加工図データと三次元計測データとに基づいてマージデータを作成する。NCデータ作成部445は、マージデータに基づいてNCデータを作成する。【選択図】図5

Description

本開示は、NCデータ作成支援装置、NCデータ作成支援方法、及びNCデータ作成支援プログラムに関する。
NCデータ(Numerical Control)に基づいて、切断、切削、研磨等の加工を加工対象物に施すNC工作機が知られている。NCデータは、例えば、CAD(Computer Aided Design)データといった加工図データに基づいて作成される。NCデータは、例えば、加工対象物の寸法公差により編集が必要になる場合がある。特許文献1には、NCデータを編集する技術として、NCデータに含まれる図形データから抽出された部品単位の部品データを移動、回転、削除等することによって、NCデータを編集する技術が開示されている。
特開2014-10530号公報
NC工作機では、加工対象物を固定するために治具が使用される。しかし、加工図データの作成時には、加工時に使用する治具が決定されないため、加工図データには、治具に関する情報が含まれない。特許文献1に開示のNCデータ編集技術では、加工図データに含まれる情報の範囲内でNCデータを編集することができるものの、治具に関する情報が加工図データに含まれないため、治具を考慮してNCデータを編集することができない。したがって、NC加工の現場では、作業者は、工具と治具との接触を回避するためにNCデータを編集する作業が必要であり、NCデータ作成の作業効率が悪いという課題がある。
本開示は、上記課題に鑑みてなされたものであり、NCデータ作成作業の効率化を図ることを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示のNC(Numerical Control)データ作成支援装置は、加工図データ入力部と、三次元計測データ入力部と、マージデータ作成部と、NCデータ作成部と、を備える。加工図データ入力部は、NC工作機の加工対象である加工対象物の加工後の立体形状を表す加工図データを入力する。三次元計測データ入力部は、治具で固定された加工対象物の加工前の立体形状を計測して作成された三次元計測データを入力する。マージデータ作成部は、加工図データと三次元計測データとに基づいてマージデータを作成する。NCデータ作成部は、マージデータに基づいてNCデータを作成する。
本開示によれば、加工対象物の加工後の立体形状を表す加工図データと、治具で固定された加工対象物の加工前の立体形状を計測して作成された三次元計測データと、に基づいて作成されたマージデータに基づいてNCデータが作成される。このため、工具と治具との接触を回避するためにNCデータを編集する作業が不要になり、NCデータ作成作業の効率化を図ることができる。
実施の形態1に係るNC加工システムの構成を示す図 (a)及び(b)は、実施の形態1に係る加工図の一例を示す図 (a)及び(b)は、実施の形態1に係る加工対象物が配置されたNC工作機を示す図 実施の形態1に係るNCデータ作成支援装置の構成を示すブロック図 実施の形態1に係るNCデータ作成支援装置の機能を示すブロック図 実施の形態1に係るマージ図の一例を示す図 (a)は、実施の形態1に係る工具の移動軌跡の一例を示す図、(b)は、実施の形態1に係るアクセス可能範囲の一例を示す図 (a)及び(b)は、実施の形態1に係る工具の移動軌跡の取得方法を説明するための図 (a)~(c)は、実施の形態1に係る情報通知画面の一例を示す図 実施の形態1に係る支援処理を示すフロー図 実施の形態1に係るNCデータ作成処理を示すフロー図 実施の形態2に係るNCデータ作成支援装置の機能を示すブロック図 実施の形態2に係る追加工判定処理を示すフロー図 実施の形態3に係るNCデータ作成支援装置の機能を示すブロック図
以下、本開示に係るNCデータ作成支援装置、NCデータ作成支援方法、及びNCデータ作成支援プログラムの実施の形態について図面を参照して説明する。
[実施の形態1]
図1を参照して、実施の形態1に係る加工対象物に加工を施すためのNC(Numerical Control)加工システム100の構成について説明する。
NC加工システム100は、加工対象物に加工を施すNC工作機1、NC工作機1の加工対象である加工対象物の加工後の立体形状を表す加工図データD1を作成する加工図データ作成装置2、計測対象物の立体形状を計測して三次元計測データD2を作成する三次元計測機3、及び、加工図データD1と三次元計測データD2とのマージデータD3に基づいてNCデータD4の作成を支援するNCデータ作成支援装置4を備える。
NC工作機1は、NCデータD4に基づいて加工対象物に加工を施す。NCデータD4は、NC工作機1の動作を制御するための情報である。詳しくは、NCデータD4は、加工時の工具13の動作を定義する情報である。加工対象物は、加工対象の物であって、例えば、製品の材料である。NC工作機1は、ボール盤、中ぐり盤、フライス盤等の工作機械であり、切断、切削、研磨等の加工を加工対象物に施す。
NC工作機1は、NC工作機1の動作を制御するNC装置10、加工対象物が配置されるテーブル11、加工対象物をテーブル11に固定する治具12、加工対象物に加工を施す複数の工具13、及び複数の工具13のいずれかの工具13を駆動する駆動機構14を含む。
NC装置10は、NCデータD4に基づいてNC工作機1の動作を制御する。NC装置10は、MPU(Micro processing Unit)といったプロセッサを含む。
治具12は、加工対象物とテーブル11とを把持する複数のクランプ121、及び荷重を加えて加工対象物の歪みを抑え、加工対象物を固定する重り122を含む。
複数の工具13は、種類、形状、サイズ等が異なる。工具13は、加工対象物を加工するための道具である。工具13は、エンドミル、ドリル等の切削工具を含む。
駆動機構14は、工具13を三次元に移動させる移動機構を含む。また、駆動機構14は、工具13を回転させる回転機構を含む。回転機構及び移動機構は、NC装置10によって動作が制御される。回転機構は、モータ、原動機等を含む。移動機構は、ボールネジ、スライド機構、モータ等を含む。
加工図データ作成装置2は、例えば、コンピュータである。加工図データ作成装置2は、設計者によって予め設計された加工対象物の加工後の立体形状を表す加工図データD1を作成する。加工図データD1は、例えば、三次元CAD(Computer Aided Design)データであって、三次元CADソフトを用いて作成される。作成された加工図データD1は、NCデータ作成支援装置4に入力される。
三次元計測機3は、計測対象物の立体形状を計測する装置であって、例えば、三次元レーザスキャナである。計測対象物は、加工対象物と加工対象物をテーブル11に固定する治具12とを含む。詳しくは、三次元計測機3は、NC工作機1のテーブル11に載置され、治具12で固定された加工対象物の立体形状を計測して三次元計測データD2を作成する。より詳しくは、三次元計測データD2は、治具12で組付けられた加工前の加工対象物Wの立体形状を示す三次元計測データD2を作成する。
三次元計測データD2は、加工対象物の加工前の形状の情報、サイズの情報、及びNC工作機1での位置の情報と、治具12の形状の情報、サイズの情報、及びNC工作機1での位置の情報と、を示すデータを含む。以下、形状の情報、サイズの情報、及び位置の情報をそれぞれ、「形状情報」、「サイズ情報」及び「位置情報」という。作成された三次元計測データD2は、NCデータ作成支援装置4に入力される。
NCデータ作成支援装置4は、例えば、コンピュータである。NCデータ作成支援装置4は、加工図データD1と三次元計測データD2とに基づいてマージデータD3を作成し、そのマージデータD3に基づいてNCデータD4を作成する。
次に、図2(a)及び図2(b)を参照して、加工図データ作成装置2が作成する加工図データD1について説明する。
図2(a)及び図2(b)は、図1を参照して説明した加工図データD1によって示される加工図Gkの一例を示す図である。詳しくは、図2(a)は、加工対象物Wの平面を示す加工図Gk1であり、図2(b)は、加工対象物Wの側面を示す加工図Gk2である。なお、加工対象物Wの大きさ、形状等は、特に限定されないが、例えば、加工対象物Wは、長手方向の長さが5メートル、短手方向の長さが3メートル、長手方向及び短手方向に直交する方向の長さが25ミリメートルの部材である。また、図2(a)及び図2(b)では、サイズ線の数字(寸法)を「〇〇」で示している。
以下では、加工対象物Wが、平板状の基部W1と、基部W1から突出する4つの突起部W2と、を有し、加工対象物Wの4つの突起部W2のそれぞれに穴Hを形成する切削加工が施されるものとする。以下、加工対象物Wの加工が施される箇所を「加工箇所」という。図2(a)及び図2(b)に示す例では、穴Hが加工箇所に相当する。加工箇所は、例えば、加工対象物Wの設計者によって指定される。
加工図Gkは、加工対象物Wの加工後の形状情報及びサイズ情報を表している。加工対象物Wの加工後の形状情報及びサイズ情報は、切削される穴Hが形成される加工箇所の加工後の形状情報、サイズ情報及び位置情報を含む。
次に、図3(a)及び図3(b)を参照して、図1を参照して説明した三次元計測機3が作成する三次元計測データD2について説明する。
図3(a)及び図3(b)は、図2(a)及び図2(b)を参照して説明した加工対象物Wが、治具12によってテーブル11に固定されたNC工作機1を示す図である。加工対象物Wは、作業者によって治具12でテーブル11に固定される。加工対象物Wを固定する治具12の種類、数量、及び位置は、例えば、作業者が決定する。図3(a)及び図3(b)では、加工対象物Wは、9つのクランプ121と1つの重り122とによってテーブル11に固定される。なお、以下では、加工対象物Wと治具12とを区別するために、治具12に点ハッチングを付して示す場合がある。
また、以下では、加工対象物Wが載置される矩形のテーブル11の載置面11sの辺に沿う方向のいずれかをX軸方向とし、X軸方向と直交する方向をY軸方向とする。また、X軸方向及びY軸方向に直交する方向をZ軸方向とする。すなわち、工具13は、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向に自在に移動する。なお、加工対象物Wは、長手方向をX軸方向に、短手方向をY軸方向に一致させてテーブル11に載置されるものとする。また、加工原点Or1として、載置面11s上の予め定められた位置が設定される。加工原点Or1は、例えば、NC加工システム100の管理者によって設定される。以下では、加工対象物Wの加工原点Or1に最も近い位置をワーク原点Or2という。
三次元計測機3は、例えば、作業者によるスキャン開始の指示に基づいて動作する。詳しくは、三次元計測機3は、加工原点Or1を始点として、X軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向に、加工対象物Wの全体とすべてのクランプ121と重り122とを含む計測対象物を三次元的に計測し、計測対象物の立体形状を示す情報を得ることにより三次元計測データD2を作成する。例えば、三次元計測機3は、レーザーで計測対象物を走査しながら照射することにより、点群データを含む三次元計測データD2を作成する。点群データは、計測対象物の走査線上の表面の複数の点の座標データ、すなわち、位置を示す情報の集合体である。
三次元計測データD2は、加工対象物Wとクランプ121と重り122とが一体となった一体物の形状情報、サイズ情報及び位置情報を含む。三次元計測データD2が示す位置情報は、加工原点Or1を原点とした座標で表される。
次に、図1を参照して説明したNCデータ作成支援装置4の構成について、図4及び図5を参照して詳細に説明する。
図4に示すように、NCデータ作成支援装置4は、利用者による操作を受け付ける操作部41、画像を表示するディスプレイ装置42、各種データの送受信を行う通信部43、各種処理を実行するプロセッサ44、プロセッサ44の作業領域として用いられる主記憶装置45、及び各種データを記憶する補助記憶装置46を備える。
操作部41は、利用者による操作を受け付けて、その操作に応じた信号をプロセッサ44へ出力する。操作部41は、タッチセンサ、キーボード、マウス等である。なお、利用者は、作業者、管理者及び設計者を含む。
ディスプレイ装置42は、プロセッサ44から出力された信号に基づいて画像を表示する。ディスプレイ装置42は、液晶ディスプレイ、有機EL(Organic Electro Luminescence)ディスプレイ等である。
通信部43は、プロセッサ44による制御に基づいて、図1に示すNC工作機1、加工図データ作成装置2及び三次元計測機3との間でデータの送受信を行う。通信部43は、イーサネット(登録商標)、USB(Universal Serial Bus)等の通信規格に対応する通信を行う通信機器である。
主記憶装置45は、RAM(Random Access Memory)を含む。
補助記憶装置46は、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SDD(Solid State Drive)等の不揮発性メモリを含む。
補助記憶装置46は、データを記憶する記憶部460を含む。図5に示す記憶部460は、NCデータ作成支援プログラムPGを記憶する。また、記憶部460は、工具データを記憶する工具データ記憶部461、及び治具データを記憶する治具データ記憶部462を含む。
工具データは、工具13に関する情報を示す。工具13に関する情報は、例えば、工具13の種類の情報と、工具13の立体形状、サイズ等の情報を含む三次元モデルの情報と、工具13が加工可能な材料の情報と、を含む。なお、サイズは、直径及び長さを含む。
治具データは、治具12に関する情報を示す。治具12に関する情報は、例えば、治具12の種類の情報と、治具12の立体形状、サイズ等の情報を含む三次元モデルの情報と、を含む。工具データ及び治具データは、管理者によって記憶部460に予め記憶される。
図4に示すプロセッサ44は、補助記憶装置46に記憶されているNCデータ作成支援プログラムPGを主記憶装置45に読み出して実行する。これにより、プロセッサ44は、NCデータ作成支援装置4の動作を制御する制御部440として機能する。プロセッサ44は、例えば、MPUである。
図5に示す制御部440は、設定情報の入力を受け付けるソフトウェア設定部441、加工図データD1を入力する加工図データ入力部442、三次元計測データD2を入力する三次元計測データ入力部443、マージデータD3を作成するマージデータ作成部444、及びNCデータD4を作成するNCデータ作成部445を含む。
ソフトウェア設定部441は、NCデータD4の作成に必要な設定情報の入力を受け付ける。設定情報は、例えば、操作部41を介して入力され、そのデータが記憶部460に記憶される。
設定情報は、複数の設定項目に関する情報を含む。設定項目は、例えば、NCデータD4の出力先、工具13と加工対象物W又は治具12とのクリアランス、加工箇所の追加指定、加工箇所の除外指定、治具12の選定、工具13の選定、三次元計測データD2のノイズ除去の強度指定等である。設定項目は、例えば、NCデータ作成支援プログラムPGをカスタマイズすることにより、変更、追加又は削除できる。NCデータ作成支援プログラムPGのカスタマイズは、例えば、管理者によって行われる。
加工図データ入力部442は、加工図データ作成装置2によって作成された加工図データD1を入力する。
三次元計測データ入力部443は、三次元計測機3によって作成された三次元計測データD2を入力する。
マージデータ作成部444は、加工図データ入力部442によって入力された加工図データD1と、三次元計測データ入力部443によって入力された三次元計測データD2と、に基づいてマージデータD3を作成する。
マージデータ作成部444は、例えば、図6に示すマージ図Gm1のデータをマージデータD3として作成する。
図6は、図2(a)及び図2(b)を参照して説明した加工図Gkを示す加工図データD1と、図3(a)及び図3(b)を参照して説明した三次元計測データD2と、に基づいて作成されるマージ図Gm1の一例である。
マージ図Gm1では、加工図データD1で表される加工対象物Wと治具12とが表される。詳しくは、マージ図Gm1では、三次元計測データD2が表す物体のうち治具12として認識された物体が、治具12として表される。
マージ図Gm1は、加工対象物Wの形状情報及びサイズ情報に加え、複数の治具12のそれぞれの形状情報と、サイズ情報と、図3(a)を参照して説明したワーク原点Or2を基準とする位置情報と、を表す。なお、図6では、サイズ線は省略しているが、マージ図Gm1は、加工図Gkで表される加工対象物Wの形状情報及びサイズ情報に加え、各治具12の形状情報と、各治具12のサイズ情報と、各治具12のワーク原点Or2を基準とする位置情報と、を表す。
マージデータ作成部444は、マージ図Gm1のデータを作成するために、三次元計測データD2に含まれる情報から、加工図データD1によって示される加工対象物Wの情報として形状情報、サイズ情報及び位置情報を取得する。なお、三次元計測データD2から取得する加工対象物Wの位置情報は、加工原点Or1からの座標で表される。
マージデータ作成部444は、三次元計測データD2から、加工対象物Wの形状情報、サイズ情報及び位置情報を取得すると、加工対象物W以外の三次元計測データD2の情報に基づいて、複数の治具12の形状情報とサイズ情報と位置情報とを取得する。
マージデータ作成部444は、三次元計測データD2に含まれる点群データで表される物体の中から治具データ記憶部462に記憶される治具データが示す治具12の形状情報及びサイズ情報が一致する物体を探索する。マージデータ作成部444は、治具データ記憶部462に記憶される治具データが示す治具12の形状情報及びサイズ情報が一致する物体を点群データの中から見つけると、その見つけた物体を、治具データ記憶部462に記憶される治具データが示す治具12、すなわち、点群データの中から見つけた物体と形状情報及びサイズ情報が一致する治具12であると認識する。なお、治具12と形状情報及びサイズ情報が一致する物体は、完全に一致する場合に加え、予め設定された許容範囲で一致する物体を含む。
マージデータ作成部444は、加工図データD1から取得した加工対象物Wの形状情報とサイズ情報と位置情報と、三次元計測データD2で認識した治具12の治具データ記憶部462に記憶される形状情報とサイズ情報と位置情報とに基づいてマージデータD3を作成する。すなわち、マージデータ作成部444は、加工図データD1から取得した加工対象物Wを示す情報と、三次元計測データD2で認識した治具12の情報と、に基づいてマージデータD3を作成する。
また、マージデータD3は、治具12を識別するための治具識別情報を含む。マージデータ作成部444は、マージデータD3を作成する際に、治具識別情報を作成し、作成した治具識別情報を対応する治具12に関連付けてマージデータD3を作成する。なお、治具識別情報は、治具12を識別できる情報であれば特に限定されないが、例えば、治具12の種類と、シーケンス番号と、の組み合わせである。
また、マージデータD3は、加工箇所であることを示す加工箇所情報と、加工部位であることを示す加工部位情報と、を更に含む。加工箇所情報及び加工部位情報は、NCデータD4を作成するために、例えば作業者によって指定される。
作業者は、例えば、マージ図Gm1に含まれる複数の点を加工箇所又は加工箇所を含む加工部位として指定することができる。
図6に示す例では、4つの穴Hのそれぞれを構成する複数の点が加工箇所として指定され、4つの突起部W2のそれぞれを構成する複数の点が加工部位として指定される。以下、4つの突起部W2がそれぞれ、「切削対象A」、「切削対象B」、「切削対象C」及び「切削対象D」として指定されるものとする。
マージデータ作成部444は、加工箇所が指定されると、加工箇所情報を作成し、作成した加工箇所情報を、対応する加工箇所に関連付けてマージデータD3を作成する。同様に、マージデータ作成部444は、加工部位が指定されると、加工部位情報を作成し、作成した加工部位情報を、対応する加工部位に関連付けてマージデータD3を作成する。
図5に示すNCデータ作成部445は、マージデータD3に基づいてNCデータD4を作成する。
NCデータ作成部445は、NCデータD4を作成するために、図7(a)に示すように、加工対象物Wを加工する際に工具13が移動する経路の軌跡を示す移動軌跡Tを取得できるか否かを判定する。移動軌跡Tが取得できるか否かの判定は、工具13が加工対象物W及び治具12と接触することなく、加工対象物Wに加工を施すことができるか否かを、例えばシミュレーションすることにより行われる。移動軌跡Tを取得できるか否かの判定に使用される工具13は、種類、形状、サイズ等が、例えば作業者によって指定されることにより決定される。決定された工具13の種類の情報、形状の情報、及びサイズの情報は、NCデータ作成部445に入力され、NCデータ作成部445は、入力された工具13の種類の情報、形状の情報、及びサイズの情報に基づいて移動軌跡Tを取得できるか否かを判定する。
図7(a)に示す例では、NCデータ作成部445は、工具13が加工対象物W及び治具12と接触することなく、加工原点Or1をスタートし、図2(a)を参照して説明した4つの穴Hが形成される箇所を通過して、加工原点Or1に戻ることができるか否かを判定することにより、移動軌跡Tを取得できるか否かを判定する。なお、図7(a)は、図3(b)に対応し、図3(a)及び図3(b)を参照して説明した三次元計測機3によって計測された加工対象物Wが固定されたNC工作機1を示す図である。
NCデータ作成部445は、X軸方向及びY軸方向、すなわち工具13の面内方向への移動で移動軌跡Tを取得できるか否かを判定し、X軸方向及びY軸方向のみの移動では移動軌跡Tを取得できないと判定した場合、Z軸方向、すなわち面外方向の工具13の移動によって移動軌跡Tを取得できるか否かを判定する。
NCデータ作成部445は、面内方向への工具13の移動では、アクセス可能範囲Raに基づいて、移動軌跡Tを取得できるか否かを判定する。アクセス可能範囲Raは、工具13が加工対象物Wを加工するために必要な範囲である。
図7(b)に示すように、アクセス可能範囲Raは、工具データ記憶部461に記憶された工具データと、クリアランスCLと、に基づいて取得される。詳しくは、アクセス可能範囲Raは、工具13の半径RとクリアランスCLとを加算した値だけ、工具13の中心軸AXから離れた円形の範囲である。クリアランスCLは、操作部41を介して予めソフトウェア設定部441に入力される。
NCデータ作成部445は、加工原点Or1をスタートしてからすべての加工箇所を通過して加工原点Or1に戻るまでのX軸方向及びY軸方向の範囲において、アクセス可能範囲Raの直径以上の範囲が連続してあるか否かを判定する。NCデータ作成部445は、加工原点Or1をスタートしてからすべての加工箇所を通過して加工原点Or1に戻るまでの範囲において、アクセス可能範囲Raの直径以上の範囲が連続してあると判定すると、その範囲を通る工具13の経路を示す移動軌跡Tを取得する。
一方、NCデータ作成部445は、面内方向の移動のみでは移動軌跡Tを取得できないと判定すると、面外方向へ工具13を移動させて、移動軌跡Tを取得できるか否かを判定する。
例えば、図8(a)に示すように、NCデータ作成部445は、クランプ121と重り122との間の距離がアクセス可能範囲Raの直径よりも小さい狭小箇所Pnがあるため、工具13の面内方向のみの移動では移動軌跡Tを取得できないと判定した場合、図8(b)に示すように、工具13を面外方向、具体的には、工具13を+Z軸方向に移動させることにより、移動軌跡Tを取得できるか否かを判定する。
NCデータ作成部445は、工具13を+Z軸方向に移動させることにより、工具13がクランプ121及び重り122と接触することを回避できるため、移動軌跡Tを取得できると判定した場合、その工具13の+Z軸方向への移動も含めた経路の移動軌跡Tを取得する。なお、図8(a)は、狭小箇所Pnを含む形態で加工対象物Wが固定されたNC工作機1を示す図である。
一方、NCデータ作成部445は、+Z軸方向に移動させることができる限界まで工具13を移動させても、工具13とクランプ121又は重り122との接触を回避できないと判定した場合、移動軌跡Tを取得できないと判定する。
NCデータ作成部445は、4つの穴Hの加工順序の変更、4つの穴Hへのアクセス方向の変更等によって、複数の移動軌跡Tを取得した場合、複数の移動軌跡Tの中から、工具13の移動距離が最短になる移動軌跡Tを最適軌跡STとして取得する。最適軌跡STの取得は、例えば、遺伝的アルゴリズム、ランダムサーチ、山登り法等の近似アルゴリズムが利用される。なお、NCデータ作成部445は、1つの移動軌跡Tのみを取得した場合、その移動軌跡Tを最適軌跡STとして取得する。
NCデータ作成部445は、移動軌跡Tが取得できると判定し、最適軌跡STを取得すると、工具13が最適軌跡STを描いて移動するNCデータD4を作成する。
一方、NCデータ作成部445は、工具13を+Z軸方向に移動させても狭小箇所Pnを通過できない、すなわち、X軸方向及びY軸方向において、アクセス可能範囲Raの直径以上の範囲がなく、かつ、Z軸方向において、工具13を+Z軸方向の限界まで移動させても、工具13とクランプ121又は重り122との接触を回避できない判定した場合、移動軌跡Tを取得できないと判定する。
NCデータ作成部445は、移動軌跡Tを取得できないと判定すると、工具データ記憶部461に記憶された工具13に関する情報を参照して、工具13を変更することにより、移動軌跡Tを取得できるか否かを判定する。移動軌跡Tを取得できるか否かの判定は、工具13が加工対象物W及び治具12と接触することなく、加工対象物Wに加工を施すことができるか否かを、例えばシミュレーションすることにより行われる。
NCデータ作成部445は、工具13の種類、形状、及びサイズの少なくとも一つを変更することにより、移動軌跡Tを取得できるか否かを判定する。NCデータ作成部445は、移動軌跡Tを取得できると判定すると、その移動軌跡Tを取得できる工具13を変更候補の工具13として通知する。変更候補の工具13は、工具データ記憶部461に記憶された工具13が加工可能な材料の情報に基づいて、加工箇所を加工できる工具13の中から選択される。
例えば、NCデータ作成部445は、図9(a)に示す情報通知画面Gt1をディスプレイ装置42に表示させる。情報通知画面Gt1は、変更候補の工具13に関する情報を通知するためのメッセージM1を含む。
メッセージM1がクリックされると、変更候補の工具13に関する詳細情報が表示される。具体的には、工具13の種類、立体形状、サイズ等の情報が表示される。
メッセージM1は、加工部位の名称情報及び加工部位の位置情報とともに表示される。加工部位の名称情報及び加工部位の位置情報は、マージデータD3に含まれる加工部位情報に基づいて取得される。例えば、NCデータ作成部445は、図8(a)を参照して説明した狭小箇所Pnに最も近く、かつ加工原点Or1から狭小箇所Pnよりも離れた加工箇所を含む加工部分の位置情報をマージデータD3から取得し、情報通知画面Gt1に表示させる。これにより、作業者は、加工できない箇所を容易に把握できる。
また、NCデータ作成部445は、移動軌跡Tを取得できないと判定した場合、治具データ記憶部462に記憶された治具12の情報を参照して、治具12の形状、及びサイズのうちの少なくとも一つを変更して、移動軌跡Tを取得できるか否かを判定する。
NCデータ作成部445は、治具12の形状、及びサイズのうちの少なくとも一つを変更することにより、移動軌跡Tを取得できると判定すると、その移動軌跡Tを取得することができる治具12を変更候補の治具12として通知する。変更候補の治具12は、治具データ記憶部462に記憶された治具データに基づいて、加工対象物Wをテーブル11に固定可能な治具12の中から選択される。
また、NCデータ作成部445は、マージデータD3から取得した治具12の位置情報に基づいて、取得した治具12の位置を変更することにより、移動軌跡Tを取得できるか否かを判定する。
NCデータ作成部445は、マージデータD3から取得した治具12の位置を変更することにより、移動軌跡Tを取得できると判定すると、その移動軌跡Tを取得することができる治具12の位置を、変更候補の治具12の位置として通知する。
例えば、NCデータ作成部445は、図9(b)に示す情報通知画面Gt2をディスプレイ装置42に表示させる。情報通知画面Gt2は、変更候補の治具12に関する情報を通知するためのメッセージM2を含む。
メッセージM2がクリックされると、変更候補の治具12に関する詳細情報が表示される。具体的には、治具12の形状、サイズ、変更する位置等の情報が表示される。
メッセージM1と同様に、メッセージM2は、加工部位の名称情報及び加工部位の位置情報とともに取得される。これにより、作業者は、加工できない箇所を容易に把握できる。
また、NCデータ作成部445は、工具13及び治具12を変更しても移動軌跡Tを取得できないと判定した場合、移動軌跡Tを取得できないことを示す情報を通知する。例えば、NCデータ作成部445は、図9(c)に示す情報通知画面Gt3をディスプレイ装置42に表示させる。情報通知画面Gt3は、移動軌跡Tを取得できないことを示すエラーを通知するメッセージM3を含む。
[支援処理]
以下、図10及び図11を参照して、加工図データ入力部442、三次元計測データ入力部443、マージデータ作成部444、及びNCデータ作成部445によって実行される支援処理について説明する。図10に示す支援処理は、例えば、NCデータ作成支援プログラムPGが実行されることにより開始される。なお、支援処理は、「NCデータ作成支援方法」の一例である。
NC加工の作業者による支援処理の開始の指示に応じて支援処理が開始されると、加工図データ入力部442は、加工図データD1を入力する(ステップS102)。加工図データD1は、図1を参照して説明したように、加工図データ作成装置2において設計者によって予め作成される。例えば、作業者は、作成された加工図データD1を、通信部43を介してNCデータ作成支援装置4に入力する。
次に、三次元計測データ入力部443は、三次元計測データD2を入力する(ステップS104)。図3(a)及び図3(b)を参照して説明したように、三次元計測データD2は、図1を参照して説明した三次元計測機3が、計測対象物、すなわち、治具12で組付けられた加工前の加工対象物Wを予め三次元的に計測することにより作成される。例えば、作業者がスキャン開始を三次元計測機3に指示すると、三次元計測機3が計測対象物を三次元的に計測して三次元計測データD2を作成する。作業者は、作成された三次元計測データD2を、通信部43を介してNCデータ作成支援装置4に入力する。
次に、マージデータ作成部444は、加工図データD1と三次元計測データD2とに基づいてマージデータD3を作成する(ステップS106)。詳しくは、マージデータ作成部444は、加工図データD1が表す加工対象物Wと治具12とを表すマージ図Gm1のマージデータD3を作成する。
次に、NCデータ作成部445は、マージデータD3に基づいてNCデータ作成処理を実行する(ステップS108)。
[NCデータ作成処理]
図11に示すNCデータ作成処理では、NCデータ作成部445は、図7(a)を参照して説明した移動軌跡Tを取得できるか否かを判定する(ステップS202)。詳しくは、NCデータ作成部445は、工具13が加工対象物W及び治具12と接触することなく、加工原点Or1をスタートし、4つの穴Hを切削した後、加工原点Or1に戻ることができるか否かを判定することにより、移動軌跡Tを取得できるか否かを判定する。
より詳しくは、NCデータ作成部445は、図7(a)~図8(b)を参照して説明したように、X軸方向及びY軸方向において、アクセス可能範囲Raの直径以上の範囲が加工原点Or1をスタートしてからすべての加工箇所を通過して加工原点Or1に戻るまでに連続してあるか否かを判定する。NCデータ作成部445は、アクセス可能範囲Raの直径以上の範囲が加工原点Or1をスタートしてからすべての加工箇所を通過して加工原点Or1に戻るまで連続してあると判定すると、移動軌跡Tを取得できると判定する。
一方、NCデータ作成部445は、X軸方向及びY軸方向において、アクセス可能範囲Raの直径以上の範囲が加工原点Or1をスタートしてからすべての加工箇所を通過して加工原点Or1に戻るまで連続してないと判定すると、工具13を+Z軸方向を移動させることにより、治具12を越えられるか否かを判定する。+Z軸方向の限界まで工具13を移動させても、工具13が治具12を越えられないと判定すると、移動軌跡Tを取得できないと判定する。一方、NCデータ作成部445は、工具13を+Z軸方向を移動させることにより、工具13が治具12を越えられると判定すると、移動軌跡Tを取得できると判定する。
NCデータ作成部445は、移動軌跡Tを取得できると判定すると(ステップS202;Yes)、工具13の移動の経路を示す移動軌跡Tの中から最適軌跡STを取得する(ステップS204)。詳しくは、NCデータ作成部445は、移動軌跡Tを複数取得した場合、複数の移動軌跡Tの中から、近似アルゴリズムを利用して最短の移動軌跡Tを最適軌跡STとして取得する。なお、NCデータ作成部445は、1つの移動軌跡Tのみを取得した場合、取得した1つの移動軌跡Tを最適軌跡STとして取得する。
次に、NCデータ作成部445は、最適軌跡STを描いて工具13を移動させるNCデータD4を作成し、作成したNCデータD4を、作業者が予め指定した出力先に記憶させて(ステップS206)、図10に示す支援処理のステップS110へ戻る。
一方、NCデータ作成部445は、移動軌跡Tを取得できないと判定すると(ステップS202;No)、工具データ記憶部461に記憶された工具13の種類の情報と、工具13の立体形状と、工具13のサイズの情報と、を参照して、工具13の種類、形状、及びサイズの少なくとも一つを変更することにより、移動軌跡Tを取得できるか否かを判定する(ステップS208)。なお、移動軌跡Tを取得できるか否かの判定は、ステップS202と同様にして行われる。
NCデータ作成部445は、工具13の種類、形状、及びサイズの少なくとも一つを変更することにより、移動軌跡Tを取得できると判定すると(ステップS208;Yes)、図9(a)を参照して説明したように、変更候補の工具13に関する情報を通知して(ステップS210)、図10に示す支援処理のステップS110へ戻る。
一方、NCデータ作成部445は、工具13の種類、形状、及びサイズを変更しても、移動軌跡Tを取得できないと判定すると(ステップS208;No)、治具データ記憶部462に記憶された治具12の立体形状の情報と、サイズの情報と、マージデータD3における治具12の位置と、を参照して、治具12の形状、サイズ、及び位置のうちの少なくとも一つを変更することにより、移動軌跡Tを取得できるか否かを判定する(ステップS212)。なお、移動軌跡Tを取得できるか否かの判定は、ステップS202と同様にして行われる。
NCデータ作成部445は、治具12の形状、サイズ、及び位置のうちの少なくとも一つを変更することにより、移動軌跡Tを取得できると判定すると(ステップS212;Yes)、図9(b)を参照して説明したように、変更候補の治具12に関する情報を通知して(ステップS214)、図10に示す支援処理のステップS110へ戻る。
また、NCデータ作成部445は、治具12の形状、サイズ、及び位置を変更しても、工具13が加工対象物W又は治具12に接触するため、移動軌跡Tを取得できないと判定すると(ステップS212;No)、図9(c)を参照して説明したように、移動軌跡Tを取得できない旨を示すエラーを通知して(ステップS216)、図10に示す支援処理のステップS110へ戻る。
図10に示す支援処理のステップS110では、NCデータ作成部445は、NCデータ作成処理においてNCデータD4が作成されたか否かを判定する(ステップS110)。例えば、NCデータ作成部445は、NCデータD4が設定された出力先に記憶されているか否かを判定することにより、NCデータD4が作成されたか否かを判定する。
設定された出力先にNCデータD4が記憶されているため、NCデータ作成処理によってNCデータD4が作成されたとNCデータ作成部445が判定すると(ステップS110;Yes)、支援処理は終了する。
一方、NCデータ作成部445は、設定された出力先にNCデータD4が記憶されていないため、NCデータD4が作成されていないと判定すると(ステップS110;No)、NCデータ作成処理において、変更候補の工具13が通知されたことにより、工具13が変更されたか否かを判定する(ステップS112)。NCデータ作成部445は、例えば、工具13を変更したか否かを、ディスプレイ装置42を介して作業者に問い合わせる。
工具13を変更していない場合、作業者は、工具13を変更していないことを示す情報を、操作部41を介して入力する。一方、工具13を変更した場合、作業者は、工具13を変更したことを示す情報及び変更した工具13に関する情報を、操作部41を介して入力する。
NCデータ作成部445は、工具13を変更したことを示す情報が入力されたことにより、工具13が変更されたと判定すると(ステップS112;Yes)、変更された工具13に関する情報を取得し、変更された工具13の移動軌跡Tを取得するために、ステップS108へ戻る。
一方、NCデータ作成部445は、工具13を変更していないことを示す情報が入力されたことにより、工具13が変更されていないと判定すると(ステップS112;No)、治具12が変更されたか否かを判定する(ステップS114)。NCデータ作成部445は、例えば、治具12を変更したか否かを、ディスプレイ装置42を介して作業者に問い合わせる。
治具12を変更していない場合、作業者は、治具12を変更していないことを示す情報を、操作部41を介して入力する。一方、治具12を変更した場合、作業者は、治具12を変更したことを示す情報を、操作部41を介して入力する。
治具12を変更したことを示す情報が入力されたことにより、治具12が変更されたとNCデータ作成部445が判定すると(ステップS114;Yes)、変更された治具12の形状情報、サイズ情報、及びワーク原点Or2を基準とする位置情報を取得するために、ステップS104へ戻る。
一方、治具12を変更していないことを示す情報が入力されたことにより、治具12が変更されていないとNCデータ作成部445が判定すると(ステップS114;No)、支援処理は、終了する。
支援処理が終了し、NCデータD4が作成された場合、作成されたNCデータD4は、通信部43を介して出力され、出力されたNCデータD4は、NC工作機1のNC装置10へ入力される。NC装置10は、入力されたNCデータD4に基づいてNC工作機1の動作を制御する。これにより、工具13が治具12との接触を回避できる。また、最適軌跡STを描いて移動する工具13によって加工対象物Wに加工が施される。
以上、実施の形態1について説明した。本実施の形態に係るNCデータ作成支援装置4によれば、加工図データD1と三次元計測データD2とに基づいて作成されたマージデータD3に基づいてNCデータD4が作成される。マージデータD3は、加工対象物Wの形状情報及びサイズ情報に加え、治具12の形状情報、サイズ情報及びワーク原点Or2を基準とする位置情報を含む。すなわち、NCデータD4は、加工対象物Wの形状情報及びサイズ情報に加え、治具12の形状情報、サイズ情報及びワーク原点Or2を基準とする位置情報を含むデータに基づいてNCデータD4を作成できる。これにより、工具13が治具12に接触することを回避できるNCデータD4が作成される。この結果、工具13が治具12に接触することを回避するためにNCデータD4を編集する作業が不要になり、NCデータ作成作業の効率を向上させることができる。
一般的に、製品の設計段階では、加工時に使用する治具12が決定されないため、加工図データD1には、治具12のサイズ情報及び位置情報は含まれない。仮に、加工図データに治具12のサイズ情報及び位置情報が含まれると、使用する治具12が、加工図データで示される種類及びサイズの治具12に限定される。あるいは、治具12の取り付け位置が加工図データで示される位置に限定される。これらの結果、NC加工作業の作業効率が低下する。また、多数の治具12を使用する場合、治具12のサイズ情報及び位置情報を加工図データに含めるために手間と時間とが必要になる。更に、治具12のサイズ情報及び位置情報を加工図データに含めると、加工図データのデータ容量が大きくなり、加工図データを作成する装置、加工図ソフトなどの動作が遅くなる虞がある。本実施の形態に係るNCデータ作成支援装置4によれば、治具12のサイズ情報及び位置情報のデータを加工図データD1に含める必要がないため、NC加工の作業効率を向上させることができる。
また、本実施の形態では、マージデータ作成部444は、三次元計測データD2に含まれる点群データで表される物体の中から治具データ記憶部462に記憶される治具データが示す治具12の形状、サイズと一致する物体を治具12として認識するため、三次元計測データD2に含まれる点群データで表される物体を治具12としてより正確に認識できる。また、マージデータD3により正確な治具12の情報を含むことができる。これにより、工具13と治具12との接触がより確実に回避できる。なお、治具12として認識された物体は、三次元モデルにモデル化してもよい。
また、三次元計測データD2に含まれる点群データによって表される物体を治具12として認識することにより、加工対象物Wを固定するために使用される治具12の位置情報又はサイズ情報などの使用方法に関する情報を容易に把握することができる。使用方法に関する情報は、次回以降のNC加工における治具12の使用方法に役立てることができる。
また、本実施の形態では、NCデータ作成部445は、工具13が加工対象物W及び治具12に接触することなく、加工対象物Wに加工を施すことができる否かをシミュレーションすることにより、工具13の移動軌跡Tを取得できるか否かを判定し、工具13の移動軌跡Tを取得できると判定すると、移動軌跡Tを工具13が描いて移動するNCデータD4を作成する。これにより、工具13と治具12との接触がより確実に回避できる。
また、本実施の形態では、NCデータ作成部445は、移動軌跡Tが複数取得された場合、工具13の移動距離が最短となる最適軌跡STに基づいてNCデータD4を作成する。これにより、工具13の移動の無駄を削減することができ、NC加工の作業効率を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、工具13が加工対象物W又は治具12に接触するために移動軌跡Tを取得できない場合において、変更候補の治具12又は変更候補の工具13に関する情報が通知される。これにより、作業者は、変更候補の治具12又は変更候補の工具13に関する情報を容易に把握でき、NCデータD4の作成作業の効率を向上させることができる。
なお、図10を参照して説明した支援処理のステップS102とステップS104との順番は、相互に入れ替え可能である。また、ステップS102は、加工図データ入力ステップに相当し、ステップS104は、三次元計測データ入力ステップに相当し、ステップS106は、マージデータ作成ステップに相当し、ステップS108は、NCデータ作成ステップに相当する。
また、図11を参照して説明したステップS208及びステップS210とステップS212及びステップ214との順番は、相互に入れ替え可能である。
また、本実施の形態では、変更候補の工具13及び変更候補の治具12のいずれか一方が通知されたが、NCデータ作成部445は、変更候補の工具13と変更候補の治具12とを同時に通知してもよい。
また、本実施の形態では、加工箇所及び加工部位の指定がマージ図Gm1上で行われたが、加工箇所又は加工部位の指定は、例えば、加工図Gkで行われてもよい。この場合、マージデータ作成部444は、加工図Gk上で指定された加工箇所を示す加工箇所情報のデータ、及び加工部位を示す加工部位情報のデータを、加工図Gkを示す加工図データD1から取得して、その取得したデータをマージデータD3に含めてもよい。
また、本実施の形態では、三次元計測機3は、1つであったが、三次元計測機3の数は任意である。また、三次元計測機3は、非接触式の計測機であったが、三次元計測機3は、接触式の計測機であってもよい。あるいは、三次元計測機3は、接触式と非接触式との組み合わせであってもよい。例えば、高精度な加工が求められる部位は、接触式の計測機で計測され、それ以外の部位は、非接触式の計測機で計測されてもよい。
また、例えば、三次元計測機3が計測した後に温度、湿度等の環境の変化が生じた場合、あるいは、クランプ121又は重り122を移動させてしまった場合、三次元計測機3は、加工対象物W、クランプ121及び重り122の立体形状を再度計測して三次元計測データD2を作成してもよい。
また、マージデータ作成部444は、三次元計測データD2を統計的処理により、点群データの外れ値を除外してもよい。これにより、治具12の誤認識が低減される。
また、三次元計測機3は、加工対象物Wの全体とすべてのクランプ121と重り122とを三次元的に計測したが、例えば、作業者によって指定された範囲のみを計測してもよい。
また、工具13の数量は、複数に限定されず、1つでもよい。この場合、NCデータ作成部445は、図10のステップS112、図11のステップS208及びステップS210を省略する。
また、クランプ121の数量及び重り122の数量は、加工対象物Wをテーブル11に固定できる限り特に限定されず、例えば、クランプ121は、1つでもよいし、重り122は複数であってもよい。
また、本実施の形態では、加工箇所が4つである場合を説明したが、加工箇所及び数量は、任意であって特に限定されない。また、本実施の形態では、4つの突起部W2が加工部位として指定されたが、加工部位は、加工箇所を含む部位である限り、指定される部位及び数量は任意であって特に限定されない。
[実施の形態2]
図12及び図13を参照して、実施の形態2に係るNC加工システム100について説明する。実施の形態2に係るNC加工システム100の基本構成及び基本動作は、実施の形態1のNC加工システム100の基本構成及び基本動作と同様である。ただし、追加工が必要であるか否かを判定する点が実施の形態1と異なる。以下、実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
図12に示すように、NCデータ作成支援装置4の制御部440は、追加工が必要か否かを判定する追加工判定部446を更に含む。追加工は、加工が施された加工箇所のサイズが予め定められた公差よりも大きい場合に施される加工である。
本実施の形態では、三次元計測機3は、NC工作機1によって加工が施された加工後の加工対象物Wの立体形状を計測し、加工後計測データを作成する。三次元計測データ入力部443は、三次元計測機3が作成した加工後計測データを追加工判定部446に入力する。加工後計測データは、加工後の加工箇所と加工後の加工部位とのそれぞれの形状情報、サイズ情報、及び位置情報を含む。
追加工判定部446は、入力された加工後計測データに基づいて追加工判定処理を実行する。
図13に示す追加工判定処理では、追加工判定部446は、加工後計測データが示す加工後の加工箇所のサイズと、設計された加工後の加工箇所のサイズと、の差が予め指定された公差以下であるか否かを加工箇所ごとに判定する(ステップS302)。設計された加工後の加工箇所のサイズは、加工図データD1に基づいて取得される。以下、加工後計測データが示す加工後の加工箇所のサイズと、設計された加工後の加工箇所のサイズと、の差を「第1寸法差」という。なお、追加工判定部446は、加工箇所に代えて、加工後計測データが示す加工後の加工部位のサイズと、設計された加工後の加工部位のサイズと、の差が予め指定された公差以下であるか否かを判定してもよい。
追加工判定部446は、すべての加工箇所の第1寸法差が、予め指定された公差以下であると判定すると(ステップS302;Yes)、追加工が不要であると判定する(ステップS304)。一方、追加工判定部446は、加工箇所のうちの少なくとも一つの第1寸法差が、予め指定された公差よりも大きいと判定すると(ステップS302;No)、追加工が必要であると判定する(ステップS306)。追加工判定処理は、ステップS304又はステップS306の処理が実行されると終了する。
NCデータ作成部445は、追加工判定処理において、追加工が必要であると判定されると、追加工のためのNCデータD4を作成する。追加工のためのNCデータD4は、追加工の前に施された加工とは異なる加工を加工対象物Wに施すためのデータである。例えば、NCデータ作成部445は、図2(a)及び図2(b)を参照して説明した4つの穴Hのうちの2つの穴Hのサイズが、予め指定された公差よりも大きいと判定した場合、その2つの穴Hのサイズを、予め指定された公差以下とする加工が施されるNCデータD4を作成する。
作成された追加工のためのNCデータD4は、NC工作機1に入力される。NC工作機1は、追加工のためのNCデータD4に基づいて、加工対象物Wに加工を施すことにより、追加工が実行される。
以上、実施の形態2について説明した。本実施の形態に係るNCデータ作成支援装置4によれば、加工対象物Wの加工後の立体形状を計測したデータに基づいて追加工の要否が判定され、追加工が必要であると判定すると、追加工のためのNCデータD4が作成される。すなわち、追加工用のNCデータD4を作成するための手間と時間とを削減することができる。この結果、NC加工の作業効率を向上させることができる。
[実施の形態3]
図14を参照して、実施の形態3に係るNC加工システム100について説明する。実施の形態3に係るNC加工システム100の基本構成及び基本動作は、実施の形態1及び2のNC加工システム100の基本構成及び基本動作と同様である。ただし、作成したNCデータD4の妥当性を検証するために、NCデータD4に基づいてシミュレーションする点が実施の形態1又は2と異なる。以下、実施の形態1及び2と異なる点を中心に説明する。
図14に示すように、制御部440は、NCデータD4に基づいて再現モデルを示す再現データを作成するシミュレーション部447を更に備える。
再現モデルは、NCデータD4に基づいて、加工対象物Wに施す加工がシミュレーションされることにより作成される加工後の加工対象物Wの立体形状である。シミュレーション部447は、例えば、シミュレーションソフトを利用して、設計された加工対象物Wの加工前の立体形状を表す加工図データに対して、NCデータ作成部445が作成したNCデータD4を入力することにより再現モデルを作成する。なお、設計された加工対象物Wの加工前の立体形状を表す加工図データは、加工図データD1とは異なる。
シミュレーション部447は、加工図データD1によって示される設計された加工後の加工対象物Wの形状と再現データによって示される再現モデルの形状とを比較することにより、設計された加工後の加工対象物Wの形状と再現モデルの形状との違い、すなわち、設計された加工後の加工対象物Wのサイズと再現モデルのサイズとの差を取得する。具体的には、シミュレーション部447は、設計された加工後の加工箇所のサイズと、再現モデルの加工箇所に相当する部分のサイズと、の差を取得する。以下、設計された加工後の加工箇所のサイズと、再現モデルの加工箇所に相当する部分のサイズと、の差を「第2寸法差」という。なお、シミュレーション部447は、加工箇所に代えて、設計された加工後の加工部位のサイズと、再現モデルの加工部位に相当する部分のサイズと、の差を取得してもよい。
シミュレーション部447は、第2寸法差を加工箇所ごとに取得し、第2寸法差を情報として通知する。具体的には、シミュレーション部447は、加工箇所ごとの第2寸法差をカラーコンタでディスプレイ装置42に表示する。これにより、作業者は、削りすぎ、削り残しといった箇所を容易に把握でき、設計された加工量に対する再現モデルの加工量の大小を容易に把握できる。
第2寸法差の確認、NCデータD4の修正、シミュレーションした再現モデルの作成、設計された加工後の加工対象物Wと再現モデルとの比較、及び第2寸法差の確認といった作業が繰り返えされることにより、より精度の高いNCデータD4を作成することができる。
以上、実施の形態3について説明した。NCデータD4は、文字と数字の羅列であるため、NCデータD4の妥当性を検証することは困難であるが、本実施の形態に係るNCデータ作成支援装置4によれば、作業者は、再現モデルの加工量の大小を容易に把握できるため、NCデータD4の妥当性を容易に検証できる。この結果、NC加工の作業効率を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、第2寸法差が視覚的に通知される。これにより、作業者は、削りすぎ、削り残しといった箇所をより容易に把握でき、NCデータD4の妥当性をより容易に把握できる。
なお、本開示は、上述した実施の態様の例に限定されることなく、適宜の変更を加えることにより、その他の態様で実施できる。
例えば、実施の形態1~3は、適宜組み合わせ可能である。詳しくは、NC工作機1は、実施の形態2で説明した追加工の要否を判定する追加工判定部446に加え、実施の形態3で説明した第2寸法差を視覚的に通知するシミュレーション部447を備えてもよい。
また、NCデータ作成支援装置4及び加工図データ作成装置2が、それぞれ異なる装置である構成を例に説明したが、加工図データ作成装置2は、NCデータ作成支援装置4に組み込まれてもよい。具体的には、NCデータ作成支援装置4に加工図データD1を作成するソフトとしてCADソフトがインストールされ、NCデータ作成支援装置4が加工図データD1を作成してもよい。
また、本開示では、NC工作機1が加工対象物Wを固定し、工具13を移動させることにより加工対象物Wに加工を施したが、NC工作機1は、工具13に加えて、加工対象物Wを移動させてもよい。
また、本開示では、NC工作機1が加工対象物Wに切削する加工を例に説明したが、NC工作機1が加工対象物Wに施す加工は、切削加工に限定されず、切断、研磨等の加工であってもよい
また、NCデータ作成支援プログラムPGを記録する記録媒体としては、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ、半導体メモリ、及び磁気テープを含むコンピュータ読取可能な記録媒体を使用することができる。
1 NC工作機、2 加工図データ作成装置、3 三次元計測機、4 NCデータ作成支援装置、10 NC装置、11 テーブル、12 治具、13 工具、14 駆動機構、41 操作部、42 ディスプレイ装置、43 通信部、44 プロセッサ、45 主記憶装置、46 補助記憶装置、121 クランプ、122 重り、440 制御部、441 ソフトウェア設定部、442 加工図データ入力部、443 三次元計測データ入力部、444 マージデータ作成部、445 NCデータ作成部、446 追加工判定部、447 シミュレーション部、461 工具データ記憶部、462 治具データ記憶部、AX 中心軸、CL クリアランス、D1 加工図データ、D2 三次元計測データ、D3 マージデータ、D4 NCデータ、Gk 加工図、Gk1 加工図、Gk2 加工図、Gt1 情報通知画面、Gt2 情報通知画面、Gt3 情報通知画面、Gm1 マージ図、H 穴、M1 メッセージ、M2 メッセージ、M3 メッセージ、Or1 加工原点、Or2 ワーク原点、PG NCデータ作成支援プログラム、R 半径、Ra アクセス可能範囲、W 加工対象物、W1 基部、W2 突起部。

Claims (12)

  1. NC(Numerical Control)工作機の加工対象である加工対象物の加工後の立体形状を表す加工図データを入力する加工図データ入力部と、
    治具で固定された前記加工対象物の加工前の立体形状を計測して作成された三次元計測データを入力する三次元計測データ入力部と、
    前記加工図データと前記三次元計測データとに基づいてマージデータを作成するマージデータ作成部と、
    前記マージデータに基づいてNCデータを作成するNCデータ作成部と、
    を備える、NCデータ作成支援装置。
  2. 前記マージデータ作成部は、前記加工図データが表す前記加工対象物と、前記治具と、を表すマージ図のデータを前記マージデータとして作成する、請求項1に記載のNCデータ作成支援装置。
  3. 前記治具に関する情報を記憶する治具データ記憶部を更に備え、
    前記治具に関する情報は、前記治具の立体形状を示す情報及び前記治具のサイズを示す情報を含み、
    前記三次元計測データは、前記治具で固定された前記加工対象物の加工前の立体形状の表面の複数の点のそれぞれの位置を示す情報を含む点群データを含み、
    前記マージデータ作成部は、
    前記点群データで表される物体の中から、前記治具データ記憶部に記憶された前記治具の立体形状を示す情報及び前記治具のサイズを示す情報と一致する物体を前記治具として認識し、
    前記加工図データから取得した前記加工対象物の情報と、前記三次元計測データで前記治具として認識した前記治具に関する情報と、に基づいて、前記マージデータを作成する、請求項2に記載のNCデータ作成支援装置。
  4. 前記NCデータ作成部は、
    前記加工対象物に加工を施す工具が前記加工対象物及び前記治具と接触することなく、前記加工対象物に加工を施すことができるか否かを判定することにより、前記工具が移動する軌跡を示す移動軌跡を取得できるか否かを判定し、
    前記移動軌跡を取得できると判定した場合、前記工具が前記移動軌跡を描いて移動する前記NCデータを作成する、請求項3に記載のNCデータ作成支援装置。
  5. 前記NCデータ作成部は、複数の前記移動軌跡を取得した場合、前記移動軌跡が最短になる前記NCデータを作成する、請求項4に記載のNCデータ作成支援装置。
  6. 前記NCデータ作成部は、前記移動軌跡を取得できないと判定した場合、前記移動軌跡を取得できないことを示す情報を通知する、請求項4に記載のNCデータ作成支援装置。
  7. 前記NCデータ作成部は、
    前記移動軌跡を取得できないと判定した場合、前記治具データ記憶部に記憶された前記治具に関する情報を参照し、
    前記治具を変更することにより、前記移動軌跡を取得することができるか否かを判定し、
    前記移動軌跡を取得することができると判定すると、前記移動軌跡を取得することができる前記治具を変更候補の治具として通知する、請求項6に記載のNCデータ作成支援装置。
  8. 前記工具に関する情報を記憶する工具データ記憶部を更に備え、
    前記NCデータ作成部は、
    前記移動軌跡を取得できないと判定した場合、前記工具データ記憶部に記憶された前記工具に関する情報を参照し、
    前記工具を変更することにより、前記移動軌跡を取得することができるか否かを判定し、
    前記移動軌跡を取得することができると判定すると、前記移動軌跡を取得することができる前記工具を変更候補の工具として通知する、請求項6又は7に記載のNCデータ作成支援装置。
  9. 前記三次元計測データ入力部は、加工後の前記加工対象物の立体形状が計測されて作成された加工後計測データを更に入力し、
    前記加工後計測データに基づいて、追加工が必要であるか否かを判定する追加工判定部を更に備え、
    前記NCデータ作成部は、前記追加工判定部によって前記追加工が必要であると判定されると、前記追加工のための前記NCデータを作成する、請求項1から8のいずれか1項に記載のNCデータ作成支援装置。
  10. 前記NCデータに基づいて前記加工対象物の加工後の立体形状をシミュレーションした再現モデルを作成するシミュレーション部を更に備え、
    前記シミュレーション部は、前記加工図データによって示される加工後の前記加工対象物の形状と前記再現モデルの形状との違いを通知する、請求項1から9のいずれか1項に記載のNCデータ作成支援装置。
  11. NC(Numerical Control)工作機の加工対象である加工対象物の加工後の立体形状を表す加工図データをNCデータ作成支援装置に入力させる加工図データ入力ステップと、
    治具で固定された前記加工対象物の加工前の立体形状を計測して作成された三次元計測データを前記NCデータ作成支援装置に入力させる三次元計測データ入力ステップと、
    前記加工図データと前記三次元計測データとに基づいてマージデータを前記NCデータ作成支援装置に作成させるマージデータ作成ステップと、
    前記マージデータに基づいてNCデータを前記NCデータ作成支援装置に作成させるNCデータ作成ステップと、
    を含む、NCデータ作成支援方法。
  12. コンピュータに、
    NC工作機の加工対象である加工対象物の加工後の立体形状を表す加工図データを入力させ、
    治具で固定された前記加工対象物の加工前の立体形状を計測して作成された三次元計測データを入力させ、
    前記加工図データと前記三次元計測データとに基づいてマージデータを作成させ、
    前記マージデータに基づいてNCデータを作成させる、NCデータ作成支援プログラム。
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