JP2022110311A - トランスアクスル - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、電動機の大きさの制限を緩和しつつ、高さや前後方向の張り出しを少なく抑え、軽自動車など搭載スペースが制限される車両に対してエンコパへの搭載性が有利となるトランスアクスルの提供を目的とした。【解決手段】本発明のトランスアクスル10は、第一電動機20と、第二電動機30と、を有し、第二電動機30の軸心が、第一電動機20の軸心よりも下方Lwに位置しており、第二電動機30の上方Upにパワーコントロールユニット80が搭載されている。また、第二電動機30は、第一電動機20に対し、第一電動機20の軸線方向に外れた位置に配置され、第一電動機20の軸線方向視において第一電動機20及び第二電動機30の少なくとも一部がラップしている。【選択図】図2

Description

本発明は、ハイブリッド車など電動機を備える車両のトランスアクスルに関する。
近年、ハイブリッド車のニーズが高まっている。また、ハイブリッド車のトランスアクスルとして、下記特許文献1には、発電機として設けられた第一電動機(MG1)と駆動モータとして設けられた第二電動機(MG2)とを備えるトランスアクスル(2モータユニットのトランスアクスル)が提供されている。
ところで、特許文献1のトランスアクスルのように、ハイブリッド車のトランスアクスルでは、第二電動機(MG2)の軸心がエンジン軸や第一電動機(MG1)の軸心と同一の高さ又は高い位置に配置されているものが多い。また、パワーコントロールユニット(PCU)は、第二電動機よりもさらに高い位置に配置され、その結果としてトランスアクスル及びPCUを含めたユニットの全高が高くならざるを得ない。
特開2020-159526号公報
上述のとおり、従来の2モータユニットのレイアウトでは、トランスアクスルの全高やその上に搭載されるPCUの位置が高くなる。そのため、搭載スペースが制限される軽自動車のエンコパ(エンジンコンパートメント)への搭載が非常に困難であるという問題があった。例えば、PCUを含めたトランスアクスルの全高など体格が大きくなると、トランスアクスルを格納するため、ボンネット構造を高くする必要があるなどレイアウトが困難となる。そのため、2モータユニットのレイアウトとされたトランスアクスルを軽自動車のエンコパに搭載するためには、PCUを含めた全高を抑制することが必要となる。
その一方、例えば外形(高さ)が小さいモータを採用してトランスアクスルのコンパクト化を図ろうとすると、他の問題が発生する。具体的には、モータの形態は、必要なトルクを発生可能であるとともに、コスト抑制のために体積を小さくしたモータ(=大径×扁平)としたいとの要望がある。しかしながら、体積が小さいモータ(大径×扁平)を採用した場合、モータの大きさが径方向に拡大して全高が高くなるという問題がある。このように、軽自動車に搭載されるトランスアクスルでは、これらの要件(トランスアクスルの体格のコンパクト化とモータの大きさ確保)を両立することができる構造が必要となる。
そこで本発明は、モータ形状の制限を緩和しつつ、コンパクト化を実現することができるトランスアクスルの提供を目的とした。
上述の課題について本発明者の発明者らが検討したところ、第二電動機を第一電動機に対して下方に下げたレイアウトとすることで、モータ形状の制限を緩和しつつ(モータの小径化を回避しつつ)、コンパクト化を実現することができるとの知見に至った。より具体的に説明すると、第二電動機の軸心(MG2軸の軸心)を第一電動機の軸心(MG1軸の軸心)に対して下方へ配置することで、第二電動機が相対的に低い位置となり、第二電動機の上に搭載されるPCUの最上部の位置を低く抑えることができる。その結果、トランスアクスルとPCUを含めたユニットの高さを抑えることができる。
(1)上述の知見に基づき提供される本発明のトランスアクスルは、第一電動機と、第二電動機と、を有し、前記第二電動機の軸心が、前記第一電動機の軸心よりも下方に位置しており、前記第二電動機の上方にパワーコントロールユニットが搭載されていることを特徴とする。
本発明によれば、PCUを含めた全高が少なく抑えられたトランスアクスルを提供することができる。その結果、本発明のトランスアクスルは、電動機の大きさの制限を緩和しつつ、軽自動車など搭載スペースが制限される車両に対してエンコパへの搭載性が有利となる。
ここで、本発明の発明者らは、さらなるトランスアクスルのコンパクト化を実現するための構成について検討した。その結果、本発明の発明者らは、第二電動機を第一電動機の軸線方向に外れた位置に並べるように(直列的に)配置することで(第一電動機の軸線方向視において第一電動機及び第二電動機の少なくとも一部がラップするように配置することで)、トランスアクスルの前後方向(エンジン軸やMG1軸と交差する方向)の大きさを低減することで前後方向の張り出しが抑えられ、トランスアクスルのコンパクト化を実現することができるとの知見に至った。
(2)上述の知見に基づき提供される本発明のトランスアクスルは、前記第二電動機が、前記第一電動機に対し、前記第一電動機の軸線方向に外れた位置に配置され、前記第一電動機の軸線方向視において前記第一電動機及び前記第二電動機の少なくとも一部がラップしていることを特徴とする。
本発明によれば、前後方向の張り出しを少なく抑えたトランスアクスルを提供することができる。その結果、本発明のトランスアクスルは、電動機の大きさの制限を緩和しつつ、軽自動車など搭載スペースが制限される車両に対してエンコパへの搭載性が有利となる。
(3)本発明のトランスアクスルは、前記第一電動機及び前記第二電動機を収容するケーシングを有し、前記ケーシングは、前記第一電動機が収容されるハウジングと、前記第二電動機が収容されるケースと、を備え、前記ハウジング及びエンジンが接合される第一締結部の上部が、前記ハウジング及び前記ケースが接合される第二締結部の上部よりも上方に位置しているものであるとよい。
上述の構成によれば、第一締結部の上部や第二締結部の上部が、一方向(リア側)から視認した場合に露出した状態となる。これにより、エンジン及びハウジングの締結や、ハウジング及びケースの締結を、一方向から(リア側から)締結することが可能となり、容易に締結を行うことができる。また、本発明のトランスアクスルでは、フロント側から締結する必要がなく、第一電動機の外径の制限を緩和することができる(第一電動機の小径化を回避することができる)。
(4)本発明のトランスアクスルは、前記第一電動機が、エンジンと同軸となるよう配置されており、前記第二電動機が、前記第一電動機の軸線方向に配置されているものであるとよい。
上述の構成によれば、前後方向の張り出しを少なく抑えたトランスアクスルを提供することができる。その結果、本発明のトランスアクスルは、電動機の大きさの制限を緩和しつつ、軽自動車など搭載スペースが制限される車両に対してエンコパへの搭載性が有利となる。
本発明によれば、モータ形状の制限を緩和しつつ、コンパクト化を実現することができるトランスアクスルを提供することができる。
本発明のトランスアクスルを示す平面視における模式図である。 図1のトランスアクスルの側面視における模式図である。 (a)は図1のトランスアクスルを示す側面図、(b)は従来のトランスアクスルを示す参考図である。 図1のトランスアクスルのフロント側を示す側面図である。 図1のトランスアクスルのリア側を示す側面図である。 図1のトランスアクスルの外観を示す側面図である。 図1のトランスアクスルを示す断面図である。
以下、本発明の実施形態に係るトランスアクスル10について、図面を参照しつつ説明する。
トランスアクスル10は、図1に示す車両1に設けられている。車両1には、エンジン2及び図示を省略したバッテリが設けられている。また、車両1には、PCU80(パワーコントロールユニット)が設けられている(図2参照)。
車両1は、エンジン2を動力源として後述する第一電動機20を駆動させ、第一電動機20の駆動により後述する第二電動機30を駆動させて走行可能とされている。また、車両1は、エンジン2を停止させてバッテリを動力源として第二電動機30を駆動させて走行可能(EV走行)とされている、いわゆるシリーズ式ハイブリッド車とされている。
なお、本発明のトランスアクスル10は、本実施形態のようにシリーズ式ハイブリッド車やパラレル式ハイブリッド車など、エンジンを搭載したハイブリッド車に好適に用いることができる。
図1に示すとおり、トランスアクスル10は、第一電動機20、第二電動機30、デファレンシャル機構40、ケーシング50、及びオイルポンプ70を備えている。また、図1に示すとおり、トランスアクスル10は、カウンタ軸44、及びリダクションドリブンギヤ45を備えている。
なお、以下の説明では、トランスアクスル10を車両1に搭載した状態における上下方向を、単に「上下方向H」と記載して説明する。また、上下方向Hにおいて、上方を単に「上方Up」と、下方を単に「下方Lw」と記載して説明する。
また、以下の説明では、第一電動機20及び第二電動機30を総称して、単に「電動機12」と記載して説明する場合がある。さらに、電動機12の回転軸(軸線)が延びる方向を、「軸線方向X」と記載して説明する場合がある。
また、以下の説明では、トランスアクスル10を車両1に搭載した状態において、車両1の前後方向を、単に「前後方向A」と記載して説明する。
さらに、以下の説明では、動力源となるエンジン2からの入力方向(軸線方向X)において、動力源(エンジン2)から見た手前側を「フロントFr側」と、奥側を「リアRr側」と記載して説明する場合がある。
第一電動機20(MG1)は、モータジェネレータからなる。第一電動機20には、インバータなどを内蔵する発電機コントローラが接続されている。第一電動機20から出力される交流電力は、発電機コントローラにより直流電力に変換されて、その直流電力が電池に供給されることにより、電池が充電される。第一電動機20は、エンジン2の駆動により回転動力が伝達されて駆動する。
なお、図1に示すとおり、トランスアクスル10では、第一電動機20がエンジン2に対して直付けとされている。より具体的には、本実施形態のトランスアクスル10では、第一電動機20は、回転軸(MG1軸22)がエンジン2の回転軸(エンジン軸3)と一体的に回転するように接続されている。別の言い方をすれば、トランスアクスル10では、第一電動機20がエンジン2と同軸となるように配置されている。
第二電動機30(MG2)は、モータジェネレータからなる。第二電動機30には、インバータなどを内蔵するモータコントローラが接続されている。モータコントローラには、電池が接続されている。電池から出力される直流電力がモータコントローラに供給され、その直流電力がモータコントローラにより交流電力に変換されて、交流電力が第二電動機30に供給されることにより、第二電動機30が駆動される。
なお、後で詳述するとおり、PCU80は、ケーシング50の外側(上方Up側)に積載されており、第二電動機30の上方Upとなる位置に配置されている。
図1に示すとおり、第二電動機30の回転軸(MG2軸32)と同一軸線上には、リダクションドライブギヤ軸34が設けられている。リダクションドライブギヤ軸34は、第二電動機30の回転軸(MG2軸32)に相対回転可能に保持されている。また、リダクションドライブギヤ軸34には、リダクションドライブギヤ軸34と一体的に回転するように、リダクションドライブギヤ35が設けられている。
デファレンシャル機構40は、左右の駆動輪を駆動する左右一対のドライブシャフト(図示を省略)の間の差動を許容するとともに、これら左右一対のドライブシャフトに回転動力を伝達するように構成されている。デファレンシャル機構40は、デフリングギア42を含む複数のギアにより構成されている。
図1に示すとおり、カウンタ軸44は、リダクションドライブギヤ軸34と平行に延びるように設けられている。リダクションドリブンギヤ45は、カウンタ軸44と一体回転するように設けられており、リダクションドライブギヤ35と噛合している。また、カウンタ軸44には、カウンタ軸44と一体的に回転するように出力ギア46が設けられている。出力ギア46は、デフリングギア42と噛合している。
第二電動機30の動力は、リダクションドライブギヤ軸34に伝達される。リダクションドライブギヤ軸34に伝達された動力は、リダクションドライブギヤ35、リダクションドリブンギヤ45および出力ギア46を介して、デファレンシャル機構40のデフリングギア42に伝達され、デファレンシャル機構40からドライブシャフト(図示を省略)を介して駆動輪(図示を省略)に伝達される。これにより、駆動輪が回転し、車両1が走行する。
ここで、図2に示すとおり、トランスアクスル10では、第二電動機30の軸心(MG2センタC2)は、上下方向Hにおいて第一電動機20及びエンジン2の軸心(エンジンセンタC1)よりも下方Lwに位置している。また、トランスアクスル10では、第二電動機30の軸心(MG2センタC2)は、前後方向AにおいてエンジンセンタC1と略一致する位置となっている。なお、第一電動機20と第二電動機30との位置関係(エンジンセンタC1とMG2センタC2との位置関係)については、後で詳述する。
また、図2に示すとおり、カウンタ軸44は、軸心C4が前後方向Aにおいて第二電動機30の軸心(MG2センタC2)とデフリングギア42の軸心(デフセンタC3)との間であり、かつMG2センタC2よりも上方Upとなる位置に配置されている。
ケーシング50は、第一電動機20や第二電動機30等を収容するための収容体である。図6に示すとおり、ケーシング50は、複数の構成体を締結することによりひとつの収容体をなしている。
本実施形態では、ケーシング50は、第一の構成体であるハウジング51(図6参照)、第二の構成体であるケース52(図6参照)、及び第三の構成体であるリアカバー53(図3(a)参照)からなる三つの構成体を締結して一体化したものとされている。ケーシング50は、ケース52のフロントFr側にハウジング51が取り付けられ、リアRr側にリアカバー53が取り付けられており、一つの収容体をなしている。
なお、以下の説明では、ハウジング51、ケース52、及びリアカバー53を総称して、「ケーシング50」と記載して説明する場合がある。なお、本実施形態では、ケーシング50を三つの構成体により構成されるものとした例を示したが、二つ、あるいは四つ以上の構成体により形成されるものであってもよい。
ハウジング51は、エンジン2に対して締結されている。また、図7に示すとおり、ハウジング51には、第一電動機20が収容される第一室R1が形成されている。さらに、ケース52には、第二電動機30やデフリングギア42等のギアが収容される第二室R2が形成されている。
図7に示すとおり、ケーシング50には、締結ボルト58を介して接合するための複数の締結部60が設けられている。
例えば、ケーシング50には、トランスアクスル10とエンジン2とが締結ボルト58を介して接合される第一締結部60aが設けられている。より詳細に説明すると、図4に示すとおり、ハウジング51には第一フランジ部51aが形成されており、第一フランジ部51aにはボルト孔が設けられている。また、第一フランジ部51aは、締結ボルト58を介してエンジン2に対して取り付けられる。このように、第一フランジ部51aは、トランスアクスル10とエンジン2とが接合される第一締結部60aを構成している(図7参照)。
また、ケーシング50には、ハウジング51とケース52とが締結ボルト58を介して接合される第二締結部60bが設けられている。より詳細に説明すると、図5に示すとおり、ハウジング51には第二フランジ部51bが形成されており、ケース52には第三フランジ部52aが形成されている。第二フランジ部51b及び第三フランジ部52aにはボルト孔が設けられている。また、図7に示すとおり、ハウジング51及びケース52は、第二フランジ部51b及び第三フランジ部52aが締結ボルト58を介して接合される。このように、第二フランジ部51bは及び第三フランジ部52aは、ハウジング51とケース52とが接合される第二締結部60bを構成している(図7参照)。
さらに、ケーシング50には、ケース52とリアカバー53とが締結ボルト58を介して接合される第三締結部60cが設けられている。より詳細に説明すると、図5に示すとおり、ケース52のリアRr側の端面(締結面52b)にはボルト孔が形成されており、締結ボルト58を介してリアカバー53が接合される。このように、締結面52bは、ケース52とリアカバー53とが接合される第三締結部60cを構成している(図7参照)。
このように、ケーシング50には、締結ボルト58を介して接合するための複数の締結部60が設けられている。なお、各締結部60の配置は、後で詳述する。
<電動機の配置について>
続いて、図2等を参照しつつ、トランスアクスル10における電動機12の配置について説明する。
上述のとおり、トランスアクスル10では、第一電動機20がエンジン軸3と直付けとされている(同軸となるよう配置されている)。また、図1に示すとおり、トランスアクスル10では、第一電動機20と第二電動機30とが、軸線方向Xに並ぶように(直列的に)配置されており、第二電動機30は第一電動機20のリアRr側に配置されている。
さらに、図2に示すとおり、トランスアクスル10では、第二電動機30の軸心(MG2センタC2)は、上下方向Hにおいて第一電動機20及びエンジン2の軸心(エンジンセンタC1)よりも下方Lwであって、前後方向AにおいてエンジンセンタC1と略一致する位置に配置されている。フロントFr側から(エンジン2側から)視認した状態について説明すると、トランスアクスル10では、第二電動機30が第一電動機20と重複するように(ラップするように)配置されている。すなわち、トランスアクスル10では、第二電動機30が、第一電動機20に対し、第一電動機20の軸線方向Xに外れた位置に配置され、第一電動機20の軸線方向X視において第一電動機20及び第二電動機30の少なくとも一部がラップしている。
このように、トランスアクスル10では、第一電動機20と第二電動機30とが、直列的に配置されている。これにより、トランスアクスル10では、第一電動機20と第二電動機30とを電動機12の径方向に並ぶように配置させる場合(並列に配置させる場合)と比較して、前後方向Aの長さ(全長L3)を抑えることができる(図3(a)参照)。
より詳細に説明すると、図3(b)の参考図に示すとおり、第一電動機120と第二電動機130とが径方向に離間するように配置された(並列配置の)従来のトランスアクスル100では、第一電動機120の周面と第二電動機130の周面とが干渉しないように離間距離を設ける必要がある。そのため、並列配置のトランスアクスル100では、前後方向Aの長さ(長さL3’)が大きくなる。
これに対して本実施形態のトランスアクスル10のように、二つの電動機12を直列的に配置させた場合、前後方向Aの長さL3を小さくすることができる(図3(a)参照)。その結果、前後方向Aの大きさを低減させ、トランスアクスル10をコンパクトな大きさとすることができる。
また、図2に示すとおり、トランスアクスル10では、第二電動機30は、MG2センタC2がエンジンセンタC1に対して所定距離(距離L1)オフセットするように下方Lwに配置されており、エンジンセンタC1とMG2センタC2との離間距離L1は、第一電動機20の半径L2よりも小さい。なお、図2に示すとおり、トランスアクスル10では、第一電動機20及び第二電動機30は、径方向の大きさが略同じとされている。
別の言い方をすれば、トランスアクスル10では、略同じ大きさとされた第一電動機20及び第二電動機30のうち、第二電動機30が第一電動機20よりも下方Lwにオフセットするように配置されている。また、PCU80は、第二電動機30の上方Upとなる位置に搭載されている。
このように、トランスアクスル10では、第二電動機30が第一電動機20よりも下方Lwに配置されており、PCU80は、第二電動機30の上方Upとなる位置に配置されている。すなわち、トランスアクスル10では、電動機が並列配置されて二つの電動機に亘るようにPCUが配置された従来のトランスアクスル100(図3(b)参照)と比較して、PCU80を略水平に配置させることができるとともに、PCU80が配置される高さを抑えることができる(図3(a)参照)。その結果、トランスアクスル10は、PCU80を含む高さ(全高)を抑えてコンパクトな大きさとすることができる。
上述のとおり、トランスアクスル10では、PCU80を含めたユニットの高さを抑えることができ、前後方向Aの張り出しを少なく抑えることができる。その結果、トランスアクスル10は、電動機12の大きさの制限を緩和しつつ、軽自動車など搭載スペースが制限される車両に対してエンコパへの搭載性が有利となる。
<ケーシングの締結について>
続いて、図7等を参照しつつ、ケーシング50の締結位置について説明する。上述のとおり、トランスアクスル10のケーシング50には、複数の締結部60が形成されている。
ところで、ハウジング51とケース52との締結部分(第二締結部60b)の下方Lw側は、フロントFr側及びリアRr側のいずれから締結させるとしても締結ボルト58を進入させるためのスペースが多く、さほど問題とならない(図6及び図7参照)。より詳細に説明すると、ハウジング51とケース52との締結部分(第二締結部60b)の下方Lw側は、リアRr側から視認してもフロントFr側から視認しても露出している部分が多いため、締結が比較的容易となる。
その一方、ハウジング51とケース52との締結部分(第二締結部60b)の上方Up側は、フロントFr側から視認した場合にハウジング51の内側となるため(図4参照)、フロントFr側から締結しようとした場合に第一電動機20に隠れてしまうおそれがある。
仮に、フロントFr側からハウジング51とケース52とを締結しようとすると、ハウジング51に第一電動機20を収容させた状態では、第二フランジ部51bの少なくとも一部に第一電動機20に隠れて見えなくなる部分が発生して、締結が困難となる。そのため、フロントFr側からハウジング51及びケース52を締結する場合には、第二フランジ部51bが見える程度に第一電動機20を小径化することが必要となる。
このように、ハウジング51とケース52とをフロントFr側から締結しようとすると、第一電動機20の小径化などが必要となる。そのため、第一電動機20の大きさを維持するためには(第一電動機20の小径化を回避するためには)、リアRr側からハウジング51とケース52とを締結することが望ましい。
ここで、上述のとおり、トランスアクスル10では、エンジン軸3(MG1軸22)の軸心(エンジンセンタC1)よりもMG2軸32の軸心(MG2センタC2)が下方Lwに配置されている(図2参照)。また、図6に示すとおり、各締結部60の最上部の位置を比較すると、第一締結部60a、第二締結部60b、及び第三締結部60cの順で位置が下がるように配置されている。より詳細に説明すると、各締結部60の最上部の位置を比較すると、第一締結部60aは最も高い位置P1となり、第二締結部60bは位置P1よりも低い位置P2となり、第三締結部60cは位置P2よりも低い位置P3となる。
このように、トランスアクスル10では、エンジン軸3よりもMG2軸32を下に下げたことで、ユニット上部の締結ボルト58の位置が、第一締結部60a(エンジン2とハウジング51との締結部分)、第二締結部60b(ハウジング51とケース52との締結部分)、第三締結部60c(ケース52とリアカバー53との締結部分)の順で下がるように構成されている。そのため、トランスアクスル10では、全てリアRr側から締結が可能となる。
別の言い方をすれば、トランスアクスル10では、第二電動機30の軸心(MG2センタC2)をエンジンセンタC1(エンジン2及び第一電動機20の軸心)よりも下げたことで、リアRr側から視認した場合に締結し辛い上方Up部分(第一締結部60aや第二締結部60bの上方Up側)が露出する。
これにより、トランスアクスル10では、エンジン2及びハウジング51の締結や、ハウジング51及びケース52の締結を、リアRr側から締結することが可能となり、容易に締結を行うことができる。また、トランスアクスル10では、フロントFr側から締結する必要がなく、第一電動機20の外径の制限を緩和することができる(第一電動機20の小径化を回避することができる)。
本発明は、ハイブリッド車のトランスアクスルとして好適に採用することができる。
1 車両
2 エンジン
10 トランスアクスル
20 第一電動機
30 第二電動機
50 ケーシング
51 ハウジング(ケーシング)
52 ケース(ケーシング)
53 リアカバー(ケーシング)
60 締結部
60a 第一締結部
60b 第二締結部
A 前後方向
C1 エンジンセンタ(エンジンの軸心、第一電動機の軸心)
C2 MG2センタ(第二電動機の軸心)
Fr フロント
Rr リア
X 軸線方向

Claims (3)

  1. 第一電動機と、第二電動機と、を有し、
    前記第二電動機の軸心が、前記第一電動機の軸心よりも下方に位置しており、
    前記第二電動機の上方にパワーコントロールユニットが搭載されていることを特徴とする、トランスアクスル。
  2. 前記第二電動機が、前記第一電動機に対し、前記第一電動機の軸線方向に外れた位置に配置され、前記第一電動機の軸線方向視において前記第一電動機及び前記第二電動機の少なくとも一部がラップしていることを特徴とする、請求項1に記載のトランスアクスル。
  3. 前記第一電動機及び前記第二電動機を収容するケーシングを有し、
    前記ケーシングは、前記第一電動機が収容されるハウジングと、前記第二電動機が収容されるケースと、を備え、
    前記ハウジング及びエンジンが接合される第一締結部の上部が、前記ハウジング及び前記ケースが接合される第二締結部の上部よりも上方に位置していることを特徴とする、請求項1又は2に記載のトランスアクスル。
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