JP2022109777A - 車両の下部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートベルトからの荷重によるフロアパネルの変形を抑える。【解決手段】リヤマウントレール16の第1板部27は、フロアパネル14の後端部14aに固定されてフロアパネル14の後端部14aから車幅方向に沿って起立する。レインフォース18は、リヤマウントレール16の第1板部27の後面に固定されて車幅方向に延び、キャブ2の後端下部のリヤマウントレール16を補強する。補強部材19aは、フロアパネル14を補強する部材であって、フロアパネル14のボルト固定部に対して固定される前側固定部と、レインフォース18に対して固定される後側固定部36とを有する。補強部材19aは、フロアパネル14の下面14b及びレインフォース18の下面18bに沿って前後方向に延び、フロアパネル14のボルト固定部とレインフォース18とを連結する。【選択図】図4

Description

本開示は、車両の下部構造に関する。
特許文献1には、自動車の車体構造が記載されている。軽キャブ車のキャビンの床面を構成するシートパン上面後部には、略角断面の横材であるクロスメンバが設けられる。クロスメンバの上面の適宜位置2箇所には、シートベルトのインナベルトの固定部であるシートベルトアンカーがそれぞれボルト結合されている。
特開2000-211554号公報
ところで、車両によっては、キャブ側へのシートベルトの固定部(例えば、シートベルトアンカ)を、比較的剛性が高いキャブの後端下部に固定することが難しく、キャブの後端下部よりも前方のフロアパネルに対して固定する場合がある。この場合、車両の衝突時等に乗員をシート側に保持するためにシートベルトが引っ張られて、シートベルト側からフロアパネルに対して荷重が入力すると、係る荷重によってフロアパネルが変形してしまう可能性がある。
そこで、本開示は、シートベルトからの荷重によるフロアパネルの変形を抑えることが可能な車両の下部構造の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、上方のシートベルト側からの荷重が入力する荷重入力部がキャブのフロアパネルのうち後端部よりも前方の領域に設けられる車両の下部構造であって、起立板部とレインフォースと補強部材とを備える。起立板部は、フロアパネルの後端部から車幅方向に沿って起立する。レインフォースは、起立板部の後面に固定されて車幅方向に延びて起立板部を補強する。補強部材は、フロアパネルの荷重入力部に固定される前側固定部と、レインフォースに固定される後側固定部とを有し、フロアパネルの下面に沿って前後方向に延びてフロアパネルを補強する。
上記構成では、起立板部が、フロアパネルの後端部から車幅方向に沿って起立し、レインフォースが、起立板部の後面に固定されて車幅方向に延びて起立板部を補強する。すなわち、レインフォースは、キャブの後端下部を補強する。そして、フロアパネルを補強する補強部材は、フロアパネルの荷重入力部に固定される前側固定部と、レインフォースに固定される後側固定部とを有し、フロアパネルの下面に沿って前後方向に延びる。このように、補強部材が、フロアパネルの荷重入力部とキャブの後端下部のレインフォースとを連結しているので、例えば、車両の衝突時等にシートベルトが引っ張られてフロアパネルの荷重入力部に上方への荷重が入力した際に、係る荷重(シートベルト側からの荷重)を、補強部材を介してキャブの後端下部のレインフォースへ伝達することができる。このため、シートベルト側からの荷重をフロアパネルのみで受ける場合とは異なり、シートベルトからの荷重によるフロアパネルの変形を抑えることができる。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様の車両の下部構造であって、車体フレームとキャブマウントとキャブマウントブラケットとキャブロック装置とを備える。車体フレームは、フロアパネルの下方に配置されて、キャブの前端下部を中心としてキャブの後端側を前上方へチルト可能にキャブを支持する。キャブマウントは、ストライカを有し、車体フレームに支持される。キャブマウントブラケットは、起立板部の後方に配置されて起立板部に対して固定され、キャブをチルトしない非チルト状態でキャブマウントに下方から支持される。キャブロック装置は、ストライカを係止可能なキャブロックフックを有し、キャブマウントブラケットに対して固定されてストライカをロックする。キャブ側のキャブロック装置は、キャブロックフックで車体フレーム側のキャブマウントのストライカをロックすることによって、キャブを非チルト状態に保持する。レインフォースの車幅方向の一端側は、キャブマウントブラケットに対して固定される。
上記構成では、キャブマウントブラケットに対して固定されるキャブロック装置が、車体フレームに支持されるキャブマウントのストライカをロックすることによって、キャブを非チルト状態に保持する。そして、レインフォースの車幅方向の一端側が、キャブマウントブラケットに対して固定される。このため、例えば、車両の衝突時等に乗員をシート側に保持するためにシートベルトが引っ張られてフロアパネルの荷重入力部に上方への荷重が入力した際に、補強部材を介してレインフォースへ伝達される荷重(シートベルト側からの荷重)を、キャブマウントブラケット、キャブロック装置、及びキャブマウントを介して車体フレーム側へ伝達することができる。このように、シートベルト側からの荷重を車体フレーム側へ伝達することができるので、シートベルトからの荷重によるフロアパネルの変形を効果的に抑えることができる。
本発明の第3の態様は、上記第2の態様の車両の下部構造であって、キャブ側係止部と車体フレーム側係止部とを備える。キャブ側係止部は、キャブ側の補強部材に対して固定される。車体フレーム側係止部は、車体フレーム側に固定される。車体フレーム側係止部は、車体フレームに対する非チルト状態のキャブの前方への移動時にキャブとともに移動するキャブ側係止部を係止してキャブの上記移動を規制する。
上記構成では、キャブ側係止部が、キャブ側の補強部材に対して固定され、車体フレーム側係止部が、車体フレーム側に固定される。車体フレーム側係止部は、車体フレームに対する非チルト状態のキャブの前方への移動時にキャブとともに移動するキャブ側係止部を係止してキャブの移動を規制する。このため、例えば車両の衝突時等に、非チルト状態のキャブが車体フレームに対して前方へ移動しようとすると、車体フレーム側係止部がキャブ側係止部を係止するので、シートベルト側から補強部材に入力する荷重を、キャブ側係止部及び車体フレーム側係止部を介して車体フレーム側へ伝達することができる。このように、シートベルト側から補強部材に入力する荷重を、レインフォース、キャブマウントブラケット、キャブロック装置、及びキャブマウントを介した伝達ルートに加えて、キャブ側係止部及び車体フレーム側係止部を介した伝達ルートでも車体フレーム側へ伝達することができるので、シートベルトからの荷重によるフロアパネルの変形を更に効果的に抑えることができる。
本発明の第4の態様は、上記第3の態様の車両の下部構造であって、キャブ側係止部は、補強部材の後側固定部に固定される。
上記構成では、キャブ側係止部は、補強部材の後側固定部に固定される。すなわち、キャブ側係止部は、補強部材のうちレインフォースに対して固定される比較的剛性が高い部分(後側固定部)に固定される。このため、キャブ側係止部が機能する際(車体フレーム側係止部に係止される際)に、補強部材の変形を抑えることができる。このように、キャブ側係止部が機能する際の補強部材の変形を抑えることができるので、例えば、キャブ側係止部を補強部材の後側固定部と前側固定部との間に固定し、補強部材のうちキャブ側係止部が固定される部分を補強する場合とは異なり、補強部材の製造コストを抑えることができる。
本開示によれば、シートベルトからの荷重によるフロアパネルの変形を抑えることができる。
本発明の一実施形態に係る車両の前部の側面図である。 図1の車両のキャブの背面図である。 キャブマウント側の後方からの斜視図である。 図2のキャブのIV-IV断面の矢視斜視図である。 車室側からのキャブの概略斜視図である。 キャブの要部の背面図である。 図6の下方からの斜視図である。 図2の要部の斜視図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、FRは車両の前方を、UPは上方を、INは車幅方向内側をそれぞれ示す。また、以下の説明において、前後方向は車両の前後方向を意味し、左右方向は車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。
図1及び図2に示すように、本開示に係る車両の下部構造は、キャブ2の前端下部が車体フレーム3の前端部に傾動可能に支持されて、キャブ2の後端部側が車体フレーム3側に下方から支持された非チルト状態(図1及び図2に図示した状態)と、キャブ2の後端部側が非チルト状態から前上方(図1に白抜き矢印で示す方向)へ傾動したチルト状態(図示省略)とに設定可能な車両1に適用される。
車体フレーム3は、車両1の左右の両側で前後方向に沿って延びる左右1対のサイドメンバ4と、車幅方向に延びて左右のサイドメンバ4同士を連結する複数のクロスメンバ5とを有する。なお、図2には、1つのクロスメンバ5のみが図示されている。
図2及び図3に示すように、左右のサイドメンバ4には、左右のブラケット6が固定される。左右のブラケット6は、左右のサイドメンバ4の車幅方向外側面に固定されて上方へ延びる。左右のブラケット6の上端部には、非チルト状態のキャブ2の後端部を下方から支持する左右のキャブマウント7、及びフック(車体フレーム側係止部)8が取り付けられる。なお、左右のキャブマウント7及び左右のフック8は、車両1の左右に対称的に設けられ、略同様の構成を有するため、以下では、右側について説明し、左側の説明を省略する。また、図3には、右側のサイドメンバ4、ブラケット6、キャブマウント7、及び後述するフック8が図示されている。
キャブマウント7は、車幅方向両側に延びてキャブ2の後端部を下方から支持するキャブ支持部9と、キャブ支持部9の車幅方向の中央部から上方へ延びるストライカ10とを有し、ブラケット6の上端部に取り付けられる。すなわち、キャブマウント7は、ブラケット6を介して車体フレーム3に支持される。ストライカ10は、上下方向に延びる前後の板部10a,10bと、前後の板部10a,10bの上端部間で前後方向に延びるストライカピン10cとを有する。ストライカ10のストライカピン10cは、非チルト状態でキャブ2側の後述するキャブロック装置11にロックされる。なお、キャブマウント7(ストライカ10を含む)の形状は、上記に限定されるものではない。
図2、図3、及び図8に示すように、フック8は、車両1の衝突時等に非チルト状態のキャブ2が車体フレーム3に対して前方へ移動しようとした際に、キャブ2側の後述する係止ロッド(キャブ側係止部)12を係止してキャブ2の前方への移動を規制する。フック8は、ブラケット6の上端部から車幅方向内側の上方へ延び、キャブマウント7の車幅方向内側に位置する。フック8の上端部は、キャブ2側の後述する係止ロッド12を係止可能に、鉤爪状に形成される。なお、フック8を固定する位置は、ブラケット6に限定されるものではなく、車体フレーム3側(キャブ2を支持している側)であればよい。
図2、図4、及び図5に示すように、キャブ2は、車室13の下方を区画するフロアパネル14と、フロアパネル14の後端部14aに固定されるリヤマウントレール16と、車室13の後方を区画するバックパネル17と、車体フレーム3側のキャブマウント7に支持される左右のキャブマウントブラケット15と、リヤマウントレール16を補強するレインフォース18と、キャブマウントブラケット15に固定される左右のキャブロック装置11と、フロアパネル14の下面14b側に固定されてフロアパネル14を補強する複数(本実施形態では3つ)の補強部材19a~19cと、補強部材19a,19bに対して固定される左右の係止ロッド12とを有する。なお、図4では、キャブロック装置11の図示を省略している。また、左右のキャブマウントブラケット15と左右のキャブロック装置11と左右の係止ロッド12とは、キャブ2の左右に対称的に設けられて、略同様の構成を有するため、以下では、右側について説明し、左側の説明を省略する。
フロアパネル14は、上下方向と交叉する板状に形成され、車室13の下方を区画する。フロアパネル14には、乗員を着座シート(図示省略)側へ保持するためのシートベルト21の複数(本実施形態では3つ)のバックル22a~22cが固定される。本実施形態では、3つのバックル22a~22cのうち運転席側(右側)のバックル22aのアンカー23aは、着座シートを支持するレール部材20に固定され、助手席側のバックル22bのアンカー23b、及びセンターシート側のバックル22cのアンカー23cは、フロアパネル14に対してボルト24によって固定される。着座シートを支持するレール部材20は、フロアパネル14に対してボルト25によって固定される。すなわち、フロアパネル14は、レール部材20を固定するボルト固定部(荷重入力部)26aと、バックル22bのアンカー23bを固定するボルト固定部(荷重入力部)26bと、バックル22cのアンカー23cを固定するボルト固定部(荷重入力部)26cとを有する。フロアパネル14のボルト固定部26a~26cは、フロアパネル14の後端部14aよりも前方に位置する。車両1の衝突時等に、乗員を着座シートに保持するためにシートベルト21が機能すると、フロアパネル14のボルト固定部26a~26cには、上方のシートベルト21側からの荷重が入力する。なお、フロアパネル14のボルト固定部26a~26cは、フロアパネル14のうちレール部材20またはバックル22b,22cのアンカー23b,23cがボルト24またはボルト25によって固定されている部分であり、図5において、ボルト24またはボルト25が図示されている部分である。
リヤマウントレール16は、キャブマウントブラケット15を支持する部材であって、下方へ開口する断面略U状に形成されて、キャブ2の後端下部で車幅方向に亘って延び、キャブ2の後端下部を補強する。リヤマウントレール16は、フロアパネル14の後端部14aに固定される。リヤマウントレール16は、フロアパネル14の後端部14aに固定されてフロアパネル14の後端部14aから車幅方向に沿って起立する第1板部(起立板部)27と、第1板部27の上端縁から曲折して後方へ延びる第2板部28と、第2板部28の後端縁から曲折して下方へ延びる第3板部29とを一体的に有する。第1板部27と第2板部28と第3板部29とは、キャブマウントブラケット15を配置する空間30(第2板部28の下方の空間30)を区画する。第3板部29の後面側には、キャブ2のバックパネル17の下端部が固定される。
キャブマウントブラケット15は、キャブロック装置11をキャブ2側へ固定し、非チルト状態で車体フレーム3側のキャブマウント7に支持されるブラケットである。キャブマウントブラケット15は、左右の縦板部15aと、左右の縦板部15aの下端から下方の互いに近接する方向へ延びる左右の傾斜板部15bと、左右の傾斜板部15bの下端同士を連結する下板部15cとを一体的に有し、上方へ開放される略U状に形成される。キャブマウントブラケット15は、リヤマウントレール16の第2板部28の下方の空間30の車幅方向の外端部に配置され、リヤマウントレール16に対して固定される。キャブマウントブラケット15は、キャブロック装置11を配置可能な空間31をリヤマウントレール16の第1板部27の後方に区画する。キャブマウントブラケット15の下板部15cには、キャブマウント7のストライカ10が挿通可能な開口32が形成される。キャブマウントブラケット15の左右の傾斜板部15bは、非チルト状態でキャブマウント7のキャブ支持部9に下方から支持される。なお、キャブマウントブラケット15の形状は、上記に限定されるものではない。
レインフォース18は、キャブ2の後端下部(本実施形態では、リヤマウントレール16)を補強するための部材であって、左右のキャブマウントブラケット15間に配置されて車幅方向に延び、リヤマウントレール16に対して固定される。レインフォース18は、前方へ開放される断面略U状に形成され、リヤマウントレール16の第1板部27の後面に固定されて車幅方向に延び、第1板部27の後面との間に車幅方向に延びる閉空間33を区画する。すなわち、レインフォース18は、左右のキャブマウントブラケット15間に配置されて、キャブ2の後端下部のリヤマウントレール16を補強する。レインフォース18の左右の両端部18aは、左右のキャブマウントブラケット15に固定される。すなわち、レインフォース18の車幅方向の一端側(本実施形態では、両端側)は、キャブマウントブラケット15に固定される。レインフォース18の下面18bは、フロアパネル14の下面14bから連続して後方へ延びる。
キャブロック装置11は、非チルト状態で車体フレーム3側のキャブマウント7のストライカ10をロックする装置であって、キャブマウントブラケット15内の空間31に配置されて、キャブマウントブラケット15に固定される。キャブロック装置11は、非チルト状態でキャブマウント7のストライカ10のストライカピン10cを係止可能なキャブロックフック34を有する。本実施形態では、非チルト状態でキャブマウント7のストライカ10が、キャブマウントブラケット15の下板部15cの開口32を下方から挿通し、キャブロック装置11が、ストライカ10をロックする。キャブロック装置11は、車体フレーム3側のキャブマウント7のストライカ10をロックすることによって、キャブ2を非チルト状態に保持する。
図5~図8に示すように、補強部材19a~19cは、フロアパネル14を補強する部材であって、フロアパネル14の下面14b及びレインフォース18の下面18bに沿って前後方向に延びる状態でフロアパネル14及びレインフォース18に対して固定されて、フロアパネル14のボルト固定部26a~26cとレインフォース18とを連結する。なお、図6及び図7では、キャブロック装置11の図示を省略している。
補強部材19a~19cのうち右側の補強部材19aは、フロアパネル14のうちレール部材20を固定するボルト固定部26aとレインフォース18とを連結する。補強部材19aは、フロアパネル14に対して固定される前側固定部35と、レインフォース18に対して固定される後側固定部36と有する。前側固定部35は、補強部材19aの前端部に設けられ、フロアパネル14のボルト固定部26aに対してレール部材20と共にボルト25で共締めされることによって固定される。後側固定部36は、補強部材19aの後端部に設けられ、レインフォース18に対して後述する係止ロッド12と共にボルト37で共締めされることによって固定される。なお、補強部材19aの前側固定部35は、補強部材19aのうちボルト25によってフロアパネル14に対して固定されている部分であり、図6~図8において、ボルト25が図示されている部分である。また、補強部材19aの後側固定部36は、補強部材19aのうちボルト37によってレインフォース18に対して固定されている部分であり、図6~図8において、ボルト37が図示されている部分である。
補強部材19a~19cのうち左側の補強部材19bは、フロアパネル14のうちバックル22bのアンカー23bを固定するボルト固定部26bとレインフォース18とを連結する。補強部材19bは、フロアパネル14に対して固定される前側固定部38と、レインフォース18に対して固定される後側固定部39と有する。前側固定部38は、補強部材19bの前端部に設けられ、フロアパネル14のボルト固定部26bに対してバックル22bのアンカー23bと共にボルト24で共締めされることによって固定される。後側固定部39は、補強部材19bの後端部に設けられ、レインフォース18に対して後述する係止ロッド12と共にボルト40で共締めされることによって固定される。なお、補強部材19bの前側固定部38は、補強部材19bのうちボルト24によってフロアパネル14に対して固定されている部分であり、図6及び図7において、ボルト24が図示されている部分である。また、補強部材19bの後側固定部39は、補強部材19bのうちボルト40によってレインフォース18に対して固定されている部分であり、図6及び図7において、ボルト40が図示されている部分である。
補強部材19a~19cのうち右側の補強部材19aと左側の補強部材19bとの間の補強部材19cは、フロアパネル14のうちバックル22cのアンカー23cを固定するボルト固定部26cとレインフォース18とを連結する。補強部材19cは、フロアパネル14に対して固定される前側固定部41と、レインフォース18に対して固定される後側固定部42と有する。前側固定部41は、補強部材19cの前端部に設けられ、フロアパネル14のボルト固定部26cに対してバックル22cのアンカー23cと共にボルト24で共締めされることによって固定される。後側固定部42は、補強部材19cの後端部に設けられ、レインフォース18に対してボルト43によって固定される。なお、補強部材19cの前側固定部41は、補強部材19cのうちボルト24によってフロアパネル14に対して固定されている部分であり、図6及び図7において、ボルト24が図示されている部分である。また、補強部材19cの後側固定部42は、補強部材19cのうちボルト43によってレインフォース18に対して固定されている部分であり、図4、図6、及び図7において、ボルト43が図示されている部分である。
図4、及び図6~図8に示すように、係止ロッド12は、非チルト状態での車体フレーム3に対する前方へのキャブ2の移動を規制するための部材であって、車幅方向に延びる棒状に形成される。係止ロッド12は、レインフォース18の車幅方向の外端部の後方に配置され、キャブ2に対して固定される。係止ロッド12の車幅方向の外端部12aは、キャブマウントブラケット15に対してブラケット(図示省略)を介して固定される。右側の係止ロッド12の車幅方向の内端部12bは、ブラケット44を介してレインフォース18に対して右側の補強部材19aと共にボルト37で共締めされることによって固定される。また、左側の係止ロッド12の車幅方向の内端部12bは、ブラケット44を介してレインフォース18に対して左側の補強部材19bと共にボルト40で共締めされることによって固定される。すなわち、左右の係止ロッド12は、左右の補強部材19a,19bの後側固定部36,39に対して固定される。係止ロッド12は、非チルト状態で、車体フレーム3側のフック8の上端部の後方に位置する(図8参照)。車両1の衝突時等に非チルト状態のキャブ2が車体フレーム3に対して前方へ移動しようとした際に、係止ロッド12が車体フレーム3側のフック8の上端部に係止されることによって、キャブ2の前方への移動が規制される。
上記のように構成された車両1では、シートベルト21のバックル22aのアンカー23aを支持するレール部材20とバックル22b,22cのアンカー23b,23cとが、フロアパネル14のボルト固定部26a~26cに固定される。このため、車両1の衝突時等に、乗員を着座シートに保持するためにシートベルト21が機能すると、フロアパネル14のボルト固定部26a~26cには、シートベルト21側からの荷重が入力する。
フロアパネル14を補強する補強部材19aは、フロアパネル14のボルト固定部26aに固定される前側固定部35と、レインフォース18に固定される後側固定部36とを有し、フロアパネル14の下面14bに沿って前後方向に延びる。レインフォース18は、リヤマウントレール16に対して固定され、キャブ2の後端下部(本実施形態では、リヤマウントレール16)を補強する。このように、補強部材19aが、フロアパネル14のボルト固定部26aとキャブ2の後端下部のレインフォース18とを連結しているので、車両1の衝突時等にシートベルト21側からフロアパネル14のボルト固定部26aに入力する荷重を、補強部材19aを介してキャブ2の後端下部のレインフォース18へ伝達することができる。また、補強部材19b及び補強部材19cも、補強部材19aと同様に、フロアパネル14のボルト固定部26b,26cとキャブ2の後端下部のレインフォース18とを連結しているので、車両1の衝突時等にシートベルト21側からフロアパネル14のボルト固定部26b,26cに入力する荷重を、補強部材19b及び補強部材19cを介してキャブ2の後端下部のレインフォース18へ伝達することができる。
従って、本実施形態によれば、車両1の衝突時等のシートベルト21側からの荷重をフロアパネル14のみで受ける場合とは異なり、シートベルト21からの荷重によるフロアパネル14の変形を抑えることができる。
また、キャブマウントブラケット15に対して固定されるキャブロック装置11が、車体フレーム3側のキャブマウント7のストライカ10をロックすることによって、キャブ2を非チルト状態に保持する。そして、レインフォース18の車幅方向の一端側(本実施形態では、両端部)が、キャブマウントブラケット15に対して固定される。このため、車両1の衝突時等にシートベルト21側から補強部材19a,19b,19cを介してレインフォース18へ伝達される荷重を、キャブマウントブラケット15、キャブロック装置11、及びキャブマウント7を介して車体フレーム3側へ伝達することができる。このように、シートベルト21側からの荷重を車体フレーム3側へ伝達することができるので、シートベルト21からの荷重によるフロアパネル14の変形を効果的に抑えることができる。
また、キャブ2側の係止ロッド12が、補強部材19a,19bに対して固定され、車体フレーム3側のフック8が、ブラケット6を介して車体フレーム3に固定される。そして、車体フレーム3側のフック8は、車両1の衝突時等に非チルト状態のキャブ2が車体フレーム3に対して前方へ移動しようとした際に、キャブ2とともに前方へ移動しようとする係止ロッド12を係止してキャブ2の前方への移動を規制する。このため、車両1の衝突時等にシートベルト21側から補強部材19a,19bに入力する荷重を、係止ロッド12及びフック8を介して車体フレーム3側へ伝達することができる。このように、シートベルト21側から補強部材19a,19bに入力する荷重を、レインフォース18、キャブマウントブラケット15、キャブロック装置11、及びキャブマウント7を介した伝達ルートに加えて、係止ロッド12及びフック8を介した伝達ルートでも車体フレーム3側へ伝達することができるので、シートベルト21からの荷重によるフロアパネル14の変形を更に効果的に抑えることができる。
また、キャブ2側の左右の係止ロッド12の車幅方向の内端部12bは、ブラケット44を介してレインフォース18に対して補強部材19a,19bと共にボルト37,40で共締めされる。すなわち、左右の係止ロッド12の車幅方向の内端部12bは、補強部材19a,19bのうちレインフォース18に対して固定される比較的剛性が高い部分(後側固定部36,39)に固定される。このため、係止ロッド12が機能する際(フック8に係止される際)に、補強部材19a,19bの変形を抑えることができる。このように、係止ロッド12が機能する際の補強部材19a,19bの変形を抑えることができるので、例えば、係止ロッド12を補強部材19a,19bの前側固定部35,38と後側固定部36,39との間に固定し、補強部材19a,19bのうち係止ロッド12が固定される部分を補強する場合とは異なり、補強部材19a,19bの製造コストを抑えることができる。
なお、本実施形態では、係止ロッド12を、補強部材19a,19bの後側固定部36,39に対して固定したが、これに限定されるものではなく、係止ロッド12を、補強部材19a,19bのうち後側固定部36,39以外の部分に固定してもよい。
また、本実施形態では、係止ロッド12の車幅方向の内端部12bを、補強部材19a,19bに対して固定したが、係止ロッド12の内端部12b以外の部分を補強部材19a,19bに対して固定してもよい。
また、本実施形態では、係止ロッド12の車幅方向の外端部12aを、キャブマウントブラケット15に対して固定したが、これに限定されるものではなく、係止ロッド12の車幅方向の外端部12aは、キャブ2に対して固定されていればよい。
また、本実施形態では、車両1の衝突時等の車体フレーム3に対する前方へのキャブ2の移動を規制するために、キャブ2側に係止ロッド(キャブ側係止部)12を設け、車体フレーム3側にフック(車体フレーム側係止部)8を設けたが、キャブ側係止部及び車体フレーム側係止部は、これに限定されるものではない。例えば、キャブ2側にフック(キャブ側係止部)を設け、車体フレーム3側に係止ロッド(車体フレーム側係止部)を設けてもよい。あるいは、キャブ側係止部及び車体フレーム側係止部を設けなくてもよい。
また、本実施形態では、レインフォース18の左右の両端部18aを、左右のキャブマウントブラケット15に固定したが、レインフォース18の両端部18aをキャブマウントブラケット15に固定しなくてもよい。
また、本実施形態では、3つの補強部材19a~19cを設けたが、少なくとも1つの補強部材を備えていればよい。
また、本実施形態では、フロアパネル14の後端部14aに、キャブマウントブラケット15を支持するリヤマウントレール16を固定したが、これに限定されるものではなく、少なくとも、フロアパネル14の後端部14aから車幅方向に沿って起立する起立板部(本実施形態では、リヤマウントレール16の第1板部27)を備えていればよい。例えば、車室13の後方を区画するキャブ2のバックパネル17が、フロアパネル14の後端部14aから車幅方向に沿って起立する場合には、バックパネル17を起立板部として機能させてもよい。
また、本実施形態では、シートベルト21のバックル22aを、レール部材20に対して固定し、レール部材20を、フロアパネル14のボルト固定部(荷重入力部)26aに固定したが、これに限定されるものではない。また、本実施形態では、シートベルト21のバックル22b,22cを、フロアパネル14のボルト固定部(荷重入力部)26b,26cに対して固定したが、これに限定されるものではない。例えば、シートベルト21のバックル22aを、フロアパネル14のボルト固定部(荷重入力部)26aに固定してもよいし、シートベルト21のバックル22b,22cを、着座シートを支持するレール部材に固定し、係るレール部材を、フロアパネル14のボルト固定部(荷重入力部)26b,26cに固定してもよい。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
本開示に係る車両の下部構造は、シートベルト側からの荷重が入力する荷重入力部がキャブのフロアパネルのうち後端部よりも前方の領域に設けられる車両に広く適用することができる。
1:車両
2:キャブ
3:車体フレーム
7:キャブマウント
8:フック(車体フレーム側係止部)
10:ストライカ
11:キャブロック装置
12:係止ロッド(キャブ側係止部)
14:フロアパネル
15:キャブマウントブラケット
16:リヤマウントレール
18:レインフォース
19a,19b,19c:補強部材
21:シートベルト
26a,26b,26c:フロアパネルのボルト固定部(荷重入力部)
27:リヤマウントレールの第1板部(起立板部)
34:キャブロックフック
35,38,41:補強部材の前側固定部
36,39,42:補強部材の後側固定部

Claims (4)

  1. 上方のシートベルト側からの荷重が入力する荷重入力部がキャブのフロアパネルのうち後端部よりも前方の領域に設けられる車両の下部構造であって、
    前記フロアパネルの後端部から車幅方向に沿って起立する起立板部と、
    前記起立板部の後面に固定されて車幅方向に延びて前記起立板部を補強するレインフォースと、
    前記フロアパネルの前記荷重入力部に固定される前側固定部と、前記レインフォースに固定される後側固定部とを有し、前記フロアパネルの下面に沿って前後方向に延びて前記フロアパネルを補強する補強部材と、を備えた
    ことを特徴とする車両の下部構造。
  2. 請求項1に記載の車両の下部構造であって、
    前記フロアパネルの下方に配置されて、前記キャブの前端下部を中心として前記キャブの後端側を前上方へチルト可能に前記キャブを支持する車体フレームと、
    ストライカを有し、前記車体フレームに支持されるキャブマウントと、
    前記起立板部の後方に配置されて前記起立板部に対して固定され、前記キャブをチルトしない非チルト状態で前記キャブマウントに下方から支持されるキャブマウントブラケットと、
    前記ストライカを係止可能なキャブロックフックを有し、前記キャブマウントブラケットに対して固定されて前記ストライカをロックするキャブロック装置と、を備え、
    前記キャブ側の前記キャブロック装置は、前記キャブロックフックで前記車体フレーム側の前記キャブマウントの前記ストライカをロックすることによって、前記キャブを前記非チルト状態に保持し、
    前記レインフォースの車幅方向の一端側は、前記キャブマウントブラケットに対して固定される
    ことを特徴とする車両の下部構造。
  3. 請求項2に記載の車両の下部構造であって、
    前記キャブ側の前記補強部材に対して固定されるキャブ側係止部と、
    前記車体フレーム側に固定される車体フレーム側係止部と、を備え、
    前記車体フレーム側係止部は、前記車体フレームに対する前記非チルト状態の前記キャブの前方への移動時に前記キャブとともに移動する前記キャブ側係止部を係止して前記キャブの前記移動を規制する
    ことを特徴とする車両の下部構造。
  4. 請求項3に記載の車両の下部構造であって、
    前記キャブ側係止部は、前記補強部材の前記後側固定部に固定される
    ことを特徴とする車両の下部構造。
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