JP2022109346A - 超音波流量計 - Google Patents
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Abstract
【課題】ガイド波方式の超音波流量計において、クランプオン方式で取付け可能とし、従来に対して安価に構成可能とする。
【解決手段】配管2の上流側に設けられ、当該配管2の下流側へのガイド波の送信、及び、当該配管2の下流側からのガイド波の受信を行うピラー型の圧電素子101と、配管2の上流側に設けられ、圧電素子101に当該配管2を介して対向配置される金属部材102と、配管2の下流側に設けられ、当該配管2の上流側へのガイド波の送信、及び、当該配管2の上流側からのガイド波の受信を行うピラー型の圧電素子103と、配管2の下流側に設けられ、圧電素子103に当該配管2を介して対向配置される金属部材104と、圧電素子101によるガイド波の送受信結果及び圧電素子103によるガイド波の送受信結果に基づいて、配管2内を流れる流体の流量を演算する演算部105とを備えた。
【選択図】図1
【解決手段】配管2の上流側に設けられ、当該配管2の下流側へのガイド波の送信、及び、当該配管2の下流側からのガイド波の受信を行うピラー型の圧電素子101と、配管2の上流側に設けられ、圧電素子101に当該配管2を介して対向配置される金属部材102と、配管2の下流側に設けられ、当該配管2の上流側へのガイド波の送信、及び、当該配管2の上流側からのガイド波の受信を行うピラー型の圧電素子103と、配管2の下流側に設けられ、圧電素子103に当該配管2を介して対向配置される金属部材104と、圧電素子101によるガイド波の送受信結果及び圧電素子103によるガイド波の送受信結果に基づいて、配管2内を流れる流体の流量を演算する演算部105とを備えた。
【選択図】図1
Description
この発明は、超音波を用いて配管内を流れる流体の流量を計測する超音波流量計に関する。
従来、超音波を用いて配管内を流れる流体の流量を計測する超音波流量計が知られている。この超音波流量計では、配管の上流側に設けられた圧電素子と、配管の下流側に設けられた圧電素子との間で超音波の送受信を行い、その伝搬時間差から配管内を流れる流体の流量を計測する。
この超音波流量計としては、斜角入射方式の超音波流量計が知られている(例えば特許文献1参照)。斜角入射方式の超音波流量計では、配管の上流側に設けられた1つの小型の圧電素子と、配管の下流側に設けられた1つの小型の圧電素子との間で、配管に対して斜めに超音波の送受信を行い、その伝搬時間差から配管内を流れる流体の流量を計測する。なお、斜角入射方式の超音波流量計では、配管に対してクランプオン方式で圧電素子を取付け可能である。クランプオン方式は、配管を切断せずに、また、既存の配管に対し、圧電素子を取付け可能とする方式である。
しかしながら、この斜角入射方式の超音波流量計では、配管の径が小さいと超音波の伝搬時間が短くなり、伝搬時間差が小さくなってしまう。そのため、斜角入射方式の超音波流量計では、このような配管に対しては、小流量における高精度な流量計測が困難である。
なお、超音波を配管の内壁面に多く反射させることで伝搬時間を長くすることは可能である。しかしながら、この場合、超音波の信号強度が小さくなってしまい、超音波の検出が困難である。
なお、超音波を配管の内壁面に多く反射させることで伝搬時間を長くすることは可能である。しかしながら、この場合、超音波の信号強度が小さくなってしまい、超音波の検出が困難である。
そこで、ガイド波方式の超音波流量計が注目されている(例えば特許文献2参照)。ガイド波は、配管内を流れる流体を含む配管全体を伝わる超音波であり、流体の速度に応じて伝搬速度が変わる。そのため、このガイド波により、流量の計測が可能となる。
このガイド波方式の超音波流量計としては、配管の上流側に設けられた1つのリング型の圧電素子と、配管の下流側に設けられた1つのリング型の圧電素子とを有する構成が挙げられる。この超音波流量計では、配管の上流側に設けられたリング型の圧電素子と、配管の下流側に設けられたリング型の圧電素子との間で、配管に対して軸方向に垂直な方向に超音波を入射させることでガイド波を生成させて送受信を行い、配管の軸方向に伝わる超音波の伝搬時間差から配管内を流れる流体の流量を計測する。
また、ガイド波方式の超音波流量計としては、配管の上流側に設けられた周方向に配置された複数の小型の圧電素子と、配管の下流側に設けられた周方向に配置された複数の小型の圧電素子とを有する構成が挙げられる。この超音波流量計では、配管の上流側に設けられた複数の圧電素子と、配管の下流側に設けられた複数の圧電素子との間で、配管に対して軸方向に垂直な方向にそれぞれ同期した超音波を入射させることでガイド波を生成させて送受信を行い、配管の軸方向に伝わる超音波の伝搬時間差から配管内を流れる流体の流量を計測する。
このガイド波方式の超音波流量計では、斜角入射方式の超音波流量計とは異なり、配管の上流側に設けられた圧電素子と、配管の下流側に設けられた圧電素子との間の距離(圧電素子間の距離)を、任意に設定可能である。そのため、このガイド波方式の超音波流量計では、圧電素子間の距離を長くすることで伝搬時間差を長くすることが可能であり、配管の径が小さくても、小流量における高精度な流量計測が可能となる。
ここで、斜角入射方式の超音波流量計では、配管の上流側及び下流側に1つずつ小型の圧電素子が設けられた構成であり、安価に構成可能である。
一方、ガイド波方式の超音波流量計では、配管の上流側及び下流側に対し、リング型の圧電素子又は複数の圧電素子をそれぞれ設ける必要があり、安価に構成することは困難である。また、リング型の圧電素子では、配管に対してクランプオン方式で取付けることは困難である。
一方、ガイド波方式の超音波流量計では、配管の上流側及び下流側に対し、リング型の圧電素子又は複数の圧電素子をそれぞれ設ける必要があり、安価に構成することは困難である。また、リング型の圧電素子では、配管に対してクランプオン方式で取付けることは困難である。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、ガイド波方式の超音波流量計において、クランプオン方式で取付け可能であり、従来に対して安価に構成可能な超音波流量計を提供することを目的としている。
この発明に係る超音波流量計は、配管の上流側に設けられ、当該配管の下流側へのガイド波の送信、及び、当該配管の下流側からのガイド波の受信を行うピラー型の第1の圧電素子と、配管の上流側に設けられ、第1の圧電素子に当該配管を介して対向配置される第1の金属部材と、配管の下流側に設けられ、当該配管の上流側へのガイド波の送信、及び、当該配管の上流側からのガイド波の受信を行うピラー型の第2の圧電素子と、配管の下流側に設けられ、第2の圧電素子に当該配管を介して対向配置される第2の金属部材と、第1の圧電素子によるガイド波の送受信結果及び第2の圧電素子によるガイド波の送受信結果に基づいて、配管内を流れる流体の流量を演算する演算部とを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、上記のように構成したので、ガイド波方式の超音波流量計において、クランプオン方式で取付け可能であり、従来に対して安価に構成可能となる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る超音波流量計1の構成例を示す断面図である。
超音波流量計1は、超音波を用いて配管2内を流れる流体の流量を計測する。この超音波流量計1は、超音波としてガイド波を用いたガイド波方式の超音波流量計である。ガイド波は、配管2内を流れる流体を含む配管2全体を伝わる超音波であり、流体の速度に応じて伝搬速度が変わる超音波である。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る超音波流量計1の構成例を示す断面図である。
超音波流量計1は、超音波を用いて配管2内を流れる流体の流量を計測する。この超音波流量計1は、超音波としてガイド波を用いたガイド波方式の超音波流量計である。ガイド波は、配管2内を流れる流体を含む配管2全体を伝わる超音波であり、流体の速度に応じて伝搬速度が変わる超音波である。
この超音波流量計1は、図1に示すように、圧電素子(第1の圧電素子)101、金属部材(第1の金属部材)102、圧電素子(第2の圧電素子)103、金属部材(第2の金属部材)104及び演算部105を備えている。なお、図1では、演算部105の図示を省略している。
圧電素子101は、配管2の上流側に設けられたピラー型(柱状)の圧電素子である。圧電素子101は、配管2に対してクランプオン方式で取付け可能である。
この圧電素子101は、配管2に対して軸方向に垂直な方向に超音波を入射させることで配管2の下流側へのガイド波の送信(発生)を行う。また、圧電素子101は、配管2の下流側からのガイド波の受信(検出)を行う。
この圧電素子101は、配管2に対して軸方向に垂直な方向に超音波を入射させることで配管2の下流側へのガイド波の送信(発生)を行う。また、圧電素子101は、配管2の下流側からのガイド波の受信(検出)を行う。
金属部材102は、配管2の上流側に、圧電素子101に配管2を介して対向して設けられている。金属部材102としては、音響インピーダンスが圧電素子101の音響インピーダンスと同様である部材であればよい。金属部材102としては、例えば、ステンレス部材又は電気的に接続されていない圧電素子が挙げられる。図1に示す超音波流量計1では、金属部材102として、圧電素子101と同一形状である四角柱状の金属部材が用いられた場合を示しているが、金属部材102の形状はこれに限らない。なお、金属部材102の配管2への取付け面は、平面でよい。
圧電素子103は、配管2の下流側に設けられたピラー型(柱状)の圧電素子である。圧電素子103は、配管2に対してクランプオン方式で取付け可能である。
この圧電素子103は、配管2に対して軸方向に垂直な方向に超音波を入射させることで配管2の上流側へのガイド波の送信(発生)を行う。また、圧電素子103は、配管2の上流側からのガイド波の受信(検出)を行う。
この圧電素子103は、配管2に対して軸方向に垂直な方向に超音波を入射させることで配管2の上流側へのガイド波の送信(発生)を行う。また、圧電素子103は、配管2の上流側からのガイド波の受信(検出)を行う。
金属部材104は、配管2の下流側に、圧電素子103に配管2を介して対向して設けられている。金属部材104としては、音響インピーダンスが圧電素子103の音響インピーダンスと同様である部材であればよい。金属部材104としては、例えば、ステンレス部材又は電気的に接続されていない圧電素子が挙げられる。図1に示す超音波流量計1では、金属部材104として、圧電素子103と同一形状である四角柱状の金属部材が用いられた場合を示しているが、金属部材104の形状はこれに限らない。なお、金属部材104の配管2への取付け面は、平面でよい。
演算部105は、圧電素子101によるガイド波の送受信結果及び圧電素子103によるガイド波の送受信結果に基づいて、配管2内を流れる流体の流量を演算する。すなわち、演算部105は、圧電素子101により発生されたガイド波が圧電素子103により検出されるまでの時間と、圧電素子103により発生されたガイド波が圧電素子101により検出されるまでの時間との差を算出し、その時間差から配管2内を流れる流体の流量を演算する。
なお、演算部105は、システムLSI(Large Scale Integration)等の処理回路、又はメモリ等に記憶されたプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等により実現される。
次に、図1に示す実施の形態1に係る超音波流量計1による効果について、図2,3を参照しながら説明する。
ここで、リング型の圧電素子では、クランプオン方式で配管に取付けることができない。そのため、ガイド波方式の超音波流量計において、クランプオン型を実現する場合、ピラー型の圧電素子を用いた構成が最も単純な構成となる。しかしながら、この場合、配管に対して合計4個の圧電素子が必要であり、配管の上流側に設けられた2個の圧電素子と、配管の下流側に設けられた2個の圧電素子とで、それぞれ同位相で駆動するための電気信号を与える必要がある。これに対し、仮に、配管の上流側及び下流側にそれぞれ設けられた2個の圧電素子のうちの一方を不要とできた場合、コストの低減のみならず、圧電素子に与える電気信号が一方には不要となるため配線が削減でき、クランプオンを実現するための構造の自由度も高くなる。
ここで、リング型の圧電素子では、クランプオン方式で配管に取付けることができない。そのため、ガイド波方式の超音波流量計において、クランプオン型を実現する場合、ピラー型の圧電素子を用いた構成が最も単純な構成となる。しかしながら、この場合、配管に対して合計4個の圧電素子が必要であり、配管の上流側に設けられた2個の圧電素子と、配管の下流側に設けられた2個の圧電素子とで、それぞれ同位相で駆動するための電気信号を与える必要がある。これに対し、仮に、配管の上流側及び下流側にそれぞれ設けられた2個の圧電素子のうちの一方を不要とできた場合、コストの低減のみならず、圧電素子に与える電気信号が一方には不要となるため配線が削減でき、クランプオンを実現するための構造の自由度も高くなる。
そこで、実施の形態1に係る超音波流量計1では、配管2の上流側については1個のピラー型の圧電素子101と当該圧電素子101に対向配置された金属部材102を設け、配管2の下流側については1個のピラー型の圧電素子103と当該圧電素子103に対向配置された金属部材104を設けた。
図2では、配管の上流側及び下流側にそれぞれ2個のピラー型の圧電素子を設けた場合での受信波形の解析結果を示している。これに対し、図3Aでは、配管の上流側及び下流側にそれぞれ1個のピラー型の圧電素子及び1個の金属部材(ステンレス部材)を設けた場合(実施の形態1に係る超音波流量計1を用いた場合)での受信波形の解析結果を示している。また、図3Bでは、配管の上流側及び下流側にそれぞれ1個のピラー型の圧電素子及び1個の樹脂部材を設けた場合での受信波形の解析結果を示している。また、図3Cでは、配管の上流側及び下流側にそれぞれ1個のピラー型の圧電素子のみを設けた場合での受信波形の解析結果を示している。
図2,3の解析結果から、図2に示す受信波形と図3Aに示す受信波形が同等の波形となっている。すなわち、配管の上流側及び下流側にそれぞれ1個のピラー型の圧電素子及び1個の金属部材を設けた構成(実施の形態1に係る超音波流量計1)は、配管の上流側及び下流側にそれぞれ2個のピラー型の圧電素子を設けた構成と遜色のない受信波形が得られている。
図2,3の解析結果から、図2に示す受信波形と図3Aに示す受信波形が同等の波形となっている。すなわち、配管の上流側及び下流側にそれぞれ1個のピラー型の圧電素子及び1個の金属部材を設けた構成(実施の形態1に係る超音波流量計1)は、配管の上流側及び下流側にそれぞれ2個のピラー型の圧電素子を設けた構成と遜色のない受信波形が得られている。
以上のように、この実施の形態1によれば、超音波流量計1は、配管2の上流側に設けられ、当該配管2の下流側へのガイド波の送信、及び、当該配管2の下流側からのガイド波の受信を行うピラー型の圧電素子101と、配管2の上流側に設けられ、圧電素子101に当該配管2を介して対向配置される金属部材102と、配管2の下流側に設けられ、当該配管2の上流側へのガイド波の送信、及び、当該配管2の上流側からのガイド波の受信を行うピラー型の圧電素子103と、配管2の下流側に設けられ、圧電素子103に当該配管2を介して対向配置される金属部材104と、圧電素子101によるガイド波の送受信結果及び圧電素子103によるガイド波の送受信結果に基づいて、配管2内を流れる流体の流量を演算する演算部105とを備えた。これにより、実施の形態1に係る超音波流量計1は、ガイド波方式の超音波流量計1において、クランプオン方式で取付け可能であり、従来に対して安価に構成可能となる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、若しくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
1 超音波流量計
2 配管
101 圧電素子(第1の圧電素子)
102 金属部材(第1の金属部材)
103 圧電素子(第2の圧電素子)
104 金属部材(第2の金属部材)
105 演算部
2 配管
101 圧電素子(第1の圧電素子)
102 金属部材(第1の金属部材)
103 圧電素子(第2の圧電素子)
104 金属部材(第2の金属部材)
105 演算部
Claims (4)
- 配管の上流側に設けられ、当該配管の下流側へのガイド波の送信、及び、当該配管の下流側からのガイド波の受信を行うピラー型の第1の圧電素子と、
前記配管の上流側に設けられ、前記第1の圧電素子に当該配管を介して対向配置される第1の金属部材と、
前記配管の下流側に設けられ、当該配管の上流側へのガイド波の送信、及び、当該配管の上流側からのガイド波の受信を行うピラー型の第2の圧電素子と、
前記配管の下流側に設けられ、前記第2の圧電素子に当該配管を介して対向配置される第2の金属部材と、
前記第1の圧電素子によるガイド波の送受信結果及び前記第2の圧電素子によるガイド波の送受信結果に基づいて、前記配管内を流れる流体の流量を演算する演算部と
を備えた超音波流量計。 - 前記第1の金属部材及び前記第2の金属部材は、音響インピーダンスが前記第1の圧電素子及び前記第2の圧電素子の音響インピーダンスと同等である
ことを特徴とする請求項1記載の超音波流量計。 - 前記第1の金属部材及び前記第2の金属部材は、ステンレス部材である
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の超音波流量計。 - 前記第1の金属部材及び前記第2の金属部材は、電気的に接続されていない圧電素子である
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の超音波流量計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021004589A JP2022109346A (ja) | 2021-01-15 | 2021-01-15 | 超音波流量計 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2021004589A JP2022109346A (ja) | 2021-01-15 | 2021-01-15 | 超音波流量計 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2021004589A Pending JP2022109346A (ja) | 2021-01-15 | 2021-01-15 | 超音波流量計 |
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