JP2022108868A - 噴霧器 - Google Patents

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輝久 広部
Teruhisa Hirobe
幸宏 矢部
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Abstract

【課題】操作者が1回目の投与操作の後、持ち替えることなく2回目の投与操作を行なうことができる噴霧器を提供する。【解決手段】噴霧器1は、薬液を噴霧するための噴霧ノズル100と、噴霧ノズル100が先端に取り付けられ中空部を有するバレル200と、バレル200の基端に設けられたフィンガーグリップ300と、バレル200内に配置されバレル200内を摺動可能なガスケット400と、ガスケット400の基端側に設けられその先端側がバレル200の中空部に挿入されたロッド500と、フィンガーグリップ300に回転可能に取り付けられ回転によりロッド500の先端側への動きを規制する規制姿勢とロッド500の先端側への規制を解除する解除姿勢とが切換えられるストッパ600とを備えている。ストッパ600は規制姿勢においてロッド500に当接される当接部610を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、噴霧器に関し、より詳しくは噴霧により薬剤を投与する器具に関する。
薬剤を投与する方法には種々の方法があるが、その一つに鼻腔投与がある。鼻腔投与は各々の鼻孔に通常は同量の薬剤を噴霧する方法である。鼻腔投与には投与に皮下注射のような痛みを伴わないという優れた特性がある。
鼻腔投与では、各々の鼻腔に薬剤を噴霧するので、2回の投与操作が必要である。一つの噴霧器で2回の薬剤投与を可能にした噴霧器としてたとえば特許文献1(国際公開第2012/002398)に記載の噴霧器がある。特許文献1に記載の噴霧器においては、1回目の投与操作の後、ロッドを回転させることで2回目の投与操作が可能となる。
国際公開第2012/002398
特許文献1に記載の噴霧器において1回目の投与操作の後に2回目の投与操作を行なうためには、ロッドを回転させる必要がある。ロッドを回転させるためには、操作者は一方の手で薬液が貯蔵されたバレルを把持し、他方の手でロッドを回転させる必要がある。そのため、操作者は、1回目の投与を終えた後、噴霧器を持ち替えて両方の手で噴霧器を操作する必要がある。
本開示は上記の課題を解決するためになされたものであり、操作者が1回目の投与操作の後、持ち替えることなく2回目の投与操作を行なうことができる噴霧器を提供することを目的とする。
本開示に基づく噴霧器は、薬液を噴霧するための噴霧ノズルと、先端と基端を有し、上記噴霧ノズルが上記先端に取り付けられ、上記先端と上記基端とを結ぶ軸に沿って延びる中空部を有するバレルと、上記バレルの上記基端に設けられたフィンガーグリップと、上記バレル内に配置され、上記バレル内を摺動可能なガスケットと、上記ガスケットの基端側に設けられ、その先端側が上記バレルの上記中空部に挿入されたロッドと、上記フィンガーグリップに回転可能に取り付けられ、上記ロッドの先端側への動きを規制する規制姿勢と上記ロッドの先端側への規制を解除する解除姿勢とが回転により切換えられるストッパとを備えている。上記ストッパは上記規制姿勢において上記ロッドに当接される当接部を備えている。上記ストッパは上記規制姿勢において、上記当接部が上記ロッドに当接し、上記ガスケットが上記バレルの上記先端と上記基端との間に位置する状態で上記ロッドの先端側への動きを規制する。上記ストッパは上記解除姿勢において、上記当接部が上記ロッドに当接せず、上記ガスケットを上記バレルの上記先端に向かって移動させる上記ロッドの先端側への動きを許容する。
上記噴霧器において、上記ロッドは、上記ロッドの基端側に設けられた基端リブを備え、上記ストッパの上記当接部は、上記基端リブに当接してもよい。
上記噴霧器において、上記ストッパは、上記ストッパの上記規制姿勢と上記解除姿勢とを切換えるための操作部を備え、上記操作部の少なくとも一部は、上記ストッパの上記規制姿勢において、上記基端リブよりも上記ロッドの基端側に突出していてもよい。
本開示によれば、操作者が1回目の投与操作の後、持ち替えることなく2回目の投与操作を行なうことが可能な噴霧器を提供することができる。
本実施の形態に係る噴霧器の1回目の投与操作前の状態における斜視図である。 本実施の形態に係る噴霧器の分解正面図である。 本実施の形態に係るフィンガーグリップの斜視図である。 本実施の形態に係るフィンガーグリップおよびストッパの斜視図である。 本実施の形態に係るストッパの斜視図である。 本実施の形態に係る噴霧器の1回目の投与操作が終了した状態における斜視図である。 本実施の形態に係る噴霧器の2回目の投与操作前の状態における斜視図である。
以下、本開示に係る噴霧器の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。図1は、本実施の形態に係る噴霧器の1回目の投与操作前の状態における斜視図である。図2は、本実施の形態に係る噴霧器の分解正面図である。図3は、本実施の形態に係るフィンガーグリップの斜視図である。図4は、本実施の形態に係るフィンガーグリップおよびストッパの斜視図である。図5は、本実施の形態に係るストッパの斜視図である。
本実施の形態に係る噴霧器は、薬液を一対の鼻腔の各々に投与するための二段階投与機構を有する噴霧器である。
本実施の形態に係る噴霧器1は、噴霧ノズル100と、バレル200と、フィンガーグリップ300と、ガスケット400と、ロッド500と、ストッパ600とを備えている。以下の説明において、噴霧ノズル100の側を先端側、噴霧器1のロッド500の後端側を基端側という。
噴霧ノズル100は、先端に薬液を噴霧する噴霧孔が設けられている。噴霧ノズル100の基端側にはノズル側接続部110が設けられている。ノズル側接続部110はバレル200の先端に設けられたバレル側接続部210に嵌合することで接続される。
噴霧ノズル100の内部には、バレル200内の薬液の圧力を高めて噴霧力を付加するための図示しない圧力付加部材が設けられている。圧力付加部材は、徐々に狭くなる流路を有しており、これによって噴霧ノズル100に移送されてきた薬液の圧力を高める。
バレル200は、先端270と基端280とを有している。バレル200には、噴霧ノズル100が先端270に取り付けられる。バレル200は、先端270と基端280とを結ぶ軸(以下、「バレル中心軸」という)に沿って延びる中空部240を有している。中空部240は円筒状の空間である。中空部240には図示しない薬液が貯留される。
バレル200の先端270にはバレル側接続部210が設けられている。バレル側接続部210には、噴霧ノズル100のノズル側接続部110が接続される。これによりバレル200に噴霧ノズル100が接続される。
バレル200の基端280には円盤状のフランジ230が設けられている。フランジ230は、バレル中心軸と直交する面においてバレル中心軸から離れる方向にバレル本体220から突出する。
フランジ230には、本実施の形態では別部材のフィンガーグリップ300が嵌合される。フィンガーグリップは、操作者が投与操作をする際に、操作者が指を係止するための突起である。本実施の形態のような別部材のフィンガーグリップ300を設けずに、フランジ230そのものをフィンガーグリップとしてもよい。
フィンガーグリップ300は、本実施の形態では長円形の平面形状を有している。フィンガーグリップ300の平面形状は操作者が指を係止することができる形状であれば他の形状としてもよい。たとえばフィンガーグリップ300の平面形状は、円形、楕円形、矩形であってもよい。
フィンガーグリップ300は、先端側の面に略円形の切り欠き部310を有している。切り欠き部310にはバレル本体220の基端側が挿入される。切り欠き部310はフィンガーグリップ300の一方の側面に向かって開放している。
切り欠き部310の一方の側面側には、挿入されたバレル本体220の基端側を保持する一対のバレル保持部320が設けられている。バレル保持部320は相互に対向して設けられており、バレル保持部320の間隔はバレル本体220の外径より小さい。
フィンガーグリップ300には、バレル保持部320につながり、バレル本体220を案内する一対の傾斜面330が設けられている。傾斜面330の間隔は、フィンガーグリップ300の側面に近づくに従って広がる。バレル本体220を傾斜面330に沿わせて挿入することで、バレル200にフィンガーグリップ300を容易に取り付けることができる。
フィンガーグリップ300は、フランジ230が挿入されるスリット340を有している。スリット340にフランジ230が挿入されることで、バレル200に取り付けられたフィンガーグリップ300がバレル中心軸方向にずれることを防ぐ。
フィンガーグリップ300の基端側の面には貫通孔350が設けられている。貫通孔350と切り欠き部310とは各々の中心軸が重なるように設けられている。貫通孔350にはロッド500が貫通する。
フィンガーグリップ300の基端側の面にはストッパ600を回転可能に取り付けるための、シャフト保持部360および回転シャフト370が設けられている。シャフト保持部360は板状であり、その両側面から突出するように回転シャフト370が設けられている。シャフト保持部360は基端側に向かってフィンガーグリップ300の基端側の面から突出する。回転シャフト370の中心軸はバレル中心軸と直交する平面内に延在する。回転シャフト370によってストッパ600が回転可能に取り付けられる。
バレル200の中空部240にはガスケット400が設けられている。ガスケット400はバレル200の中空部240を水密を保ったまま摺動可能である。バレル200およびガスケット400の材質は、バレル200内に貯留される薬液と反応することがなく、バレル200内をガスケット400が液密に摺動可能となるような材料が選択される。ガスケット400の材料としては、熱可塑性エラストマーおよびゴムが挙げられる。
ガスケット400にはネジ孔が設けられている。ネジ孔にはロッド500の先端側のネジ510が螺合する。これによりロッド500の先端側にガスケット400が固定される。ガスケット400とロッド500とは合成樹脂などで一体に成型してもよい。
ロッド500は、ガスケット400の基端側に設けられ、ガスケット400およびロッド500の先端側はバレル200の中空部240に挿入される。ロッド500は、ロッド500の基端側に設けられた基端リブ540を有している。
ロッド500は、バレル200に挿入された際にバレル中心軸と重なる軸(以下、この軸を「ロッド中心軸」という)に沿って延びるロッド本体を有している。ロッド本体は、ロッド中心軸に沿って延びる4つの第1補強リブ520で構成される。ロッド本体は4つの第1補強リブ520で構成された十字の断面を有している。十字の断面の中心とロッド中心軸とは一致する。90°の角度をなして隣り合う一対の第1補強リブ520の間には、第2補強リブ530が設けられている。第2補強リブ530はロッド中心軸方向の複数の位置に設けられている。
ロッド500の先端側にはネジ510が設けられている。ロッド500の基端側には基端リブ540が設けられている。基端リブ540の基端側の面は、操作者がロッド500を先端側に押圧するための押圧面550を構成する。本実施の形態において押圧面550は平面である。
ストッパ600は、フィンガーグリップ300に回転可能に取り付けられている。より詳細には、ストッパ600は、フィンガーグリップ300の基端側の面に回転可能に取り付けられている。ストッパ600には一対のシャフト受け640が設けられている。シャフト受け640には、回転シャフト370が挿入される。シャフト受け640と回転シャフト370とによりストッパ600とフィンガーグリップ300とが連結されることで、ストッパ600はフィンガーグリップ300に対して回転することができる。
本実施の形態においては、フィンガーグリップ300に回転シャフト370を設け、ストッパ600にシャフト受け640を設けた。逆に、フィンガーグリップ300にシャフト受けを設け、ストッパ600に回転シャフトを設けてもよい。
また、ストッパ600がフィンガーグリップ300に対して回転運動が可能な構造であれば、回転シャフトを用いた連結に限定されない。たとえば、フィンガーグリップ300とストッパ600の一方にボール状の突起を設ける。フィンガーグリップ300とストッパ600の他方にボール状の突起を受け入れかつその回転運動を許容する受け部を設ける。これらによりストッパ600がフィンガーグリップ300に対して回転できるようにフィンガーグリップ300とストッパ600を連結してもよい。
ストッパ600は、この回転によりロッド500の先端側への動きを規制する規制姿勢とロッド500の先端側への規制を解除する解除姿勢とが切換えられる。ストッパ600は規制姿勢においてロッド500に当接される当接部610を有している。規制姿勢および解除姿勢については後述する。
ストッパ600は規制姿勢において、当接部610がロッド500に当接し、ガスケット400がバレル200の先端270と基端280との間に位置する状態でロッド500の先端側への動きを規制する。ストッパ600は解除姿勢において、当接部610がロッド500に当接せず、ガスケット400をバレル200の先端270に向けて移動させるロッド500の先端側への動きを許容する。
ストッパ600は、ストッパ600の規制姿勢と解除姿勢とを切換えるための操作部620を備えている。操作部620は本実施の形態では矩形の外形を有し平板状である。操作部620の外形は種々の形状を採用することができる。また、操作部620は平板状に限られない。たとえば操作部620がストッパの回転方向または回転方向と反対方向に傾斜していてもよい。操作部620は棒状などの異なる形状であってもよい。
ストッパ600は、ストッパ600の先端側に設けられた一対のシャフト受け640によって、フィンガーグリップ300に取り付けられている。操作部620の一部は、ストッパ600がフィンガーグリップ300に取り付けられストッパ600が規制姿勢をなす状態において、基端リブ540の押圧面550よりもロッド500の基端側に突出する。
ストッパ600の当接部610は、規制姿勢においてストッパ600のロッド本体に向く面に設けられている。当接部610は板状である。当接部610のロッド本体側の端部にはロッド本体の一部を受け入れるように略半円形の凹部が設けられている。規制姿勢において当接部610の基端側の面が、ロッド500の基端リブ540の先端側の面に当接する。
次に、図1、図6および図7を参照して、本実施の形態の噴霧器1の動作について説明する。図1、図6および図7いずれも本実施の形態に係る噴霧器の斜視図である。図1は、1回目の投与操作前の状態、図6は、1回目の投与操作が終了した状態、図7は、2回目の投与操作前の状態を示す。
図1に示すように、本実施の形態に係る噴霧器1は、噴霧ノズル100と、バレル200と、フィンガーグリップ300と、ガスケット400と、ロッド500と、ストッパ600とを備えている。
噴霧ノズル100はバレル200の先端270に取り付けられている。フィンガーグリップ300はバレル200の基端280に取り付けられている。ロッド500の先端側にはガスケット400が取り付けられている。バレル200の中空部240の内部には薬液が貯留されている。ガスケット400とバレル200の先端270との間は薬液で満たされている。
フィンガーグリップ300の基端側の面にはストッパ600が回転可能に取り付けられている。ロッド500の先端側およびガスケット400はバレル200の中空部240に挿入されている。
図1においてストッパ600は規制姿勢をなしている。ストッパ600が規制姿勢をなす状態においては、当接部610の基端側とロッド500の基端リブ540の先端側とが間隔を隔てて対向する。
操作者は図1に示す状態に先立ってプライミングを行なう。プライミングとは、噴霧ノズル100の先端まで薬液で満たして1回目の投与操作が可能な状態とする操作である。具体的には、操作者はロッド500を先端側に押圧して、噴霧ノズル100からエアが排出されることを確認する。図1はプライミングが終了した状態を示している。
図1に示す状態で操作者は、一方の鼻腔に噴霧ノズル100を挿入して、1回目の投与操作を行なう。具体的には、操作者は人差し指と中指をフィンガーグリップ300に係止し、親指でロッド500の押圧面550を押圧する。これによりロッド500およびガスケット400が先端側に移動して、バレル200に貯留されている薬液が噴霧ノズル100から霧状になって噴出する。
図6に示すように、ストッパ600の当接部610がフィンガーグリップ300に当接することで1回目の投与操作が終了する。当接部610がロッド500の基端リブ540に当接することにより、ロッド500およびガスケット400の先端側への動きが規制される。
操作者は、押圧面550を押圧していた親指で、ストッパ600の操作部620をロッド中心軸から離れる方向に押す(解除操作)。解除操作は、人差し指と中指でバレル200を保持しつつ親指を横方向にずらすだけで行なうことができる。したがって、操作者は解除操作において噴霧器1を持ち替える必要がない。これにより1回目の投与操作から2回目の投与操作に容易に移行することができる。
解除操作を行なうことによりストッパ600は回転して解除姿勢となる。解除姿勢においては、図7に示すように当接部610と基端リブ540とは当接しなくなる。同時に当接部610と基端リブ540とは対向しなくなる。これによりロッド500およびガスケット400をさらに先端側に移動させることが可能となる。
この状態で操作者は、他方の鼻腔に噴霧ノズル100を挿入して、2回目の投与操作を行なう。具体的には、操作者は人差し指と中指をフィンガーグリップ300に係止し、親指でロッド500の押圧面550を押圧する。これによりロッド500およびガスケット400がさらに先端側に移動して、バレル200に貯留されている残りの薬液が噴霧ノズル100から霧状になって噴出する。2回目の投与操作が終了した状態において、ガスケット400がバレル200の中空部の先端側に達する。
このように投与操作を行なうことで、2回目の投与操作で必要な量の薬液をバレル200内に残しつつ、1回目の投与操作を行なうことができる。
図1に示すプライミング終了時のガスケット400の位置から、図6に示す1回目の投与操作終了時のガスケット400の位置にガスケット400が進むことで噴出した薬液の量が1回目の投与操作で投与される薬液の量となる。また、図6および図7に示す1回目の投与操作終了時のガスケット400の位置から、2回目の投与操作終了時のガスケット400の位置にガスケット400が進むことで噴出した薬液の量が2回目の投与操作で投与される薬液の量となる。
1回目の投与操作で投与される薬液の量と、2回目の投与操作で投与される薬液の量とを等しくする場合には、これらが等しくなるように、図1に示す1回目の投与操作前の状態における基端リブ540とストッパ600の当接部610との距離などを調節する。
2回目の投与操作で投与される量は、噴霧器1のストッパ600の寸法とバレル200などの寸法によって定まる。2回目の投与操作で必要な投与量に応じて、噴霧器1のこれらの寸法を決定する。
上記のとおり本開示に基づく噴霧器1は、薬液を噴霧するための噴霧ノズル100と、先端270と基端280とを有し、噴霧ノズル100が先端270に取り付けられ、先端270と基端280を結ぶ軸に沿って延びる中空部240を有するバレル200と、バレル200の基端280に設けられたフィンガーグリップ300と、バレル200内に配置されバレル200内を摺動可能なガスケット400と、ガスケット400の基端側に設けられその先端側がバレル200の中空部240に挿入されたロッド500と、フィンガーグリップ300に回転可能に取り付けられ回転によりロッド500の先端側への動きを規制する規制姿勢とロッド500の先端側への規制を解除する解除姿勢とが切換えられるストッパ600とを備えている。ストッパ600は規制姿勢においてロッド500に当接される当接部610を備えている。ストッパ600は規制姿勢において、当接部610がロッド500に当接し、ガスケット400がバレル200の先端270と基端280との間に位置する状態でロッド500の先端側への動きを規制し、ストッパ600は解除姿勢において、当接部610がロッド500に当接せず、ガスケット400をバレル200の先端270まで移動させるロッド500の先端側への動きを許容する。
上記噴霧器1においては、フィンガーグリップ300に規制姿勢と解除姿勢とを切換えるストッパ600を回転可能に設けた。これにより、ロッド500を操作する指で規制姿勢と解除姿勢とを切換えることが可能となる。その結果、操作者が1回目の投与操作の後、噴霧器1を持ち替えることなく2回目の投与操作を行なうことが可能となる。
また、噴霧器1において、ロッド500は、ロッド500の基端側に設けられた基端リブ540を備え、ストッパ600の当接部610は、基端リブ540に当接する。
上記噴霧器1においては、基端リブ540にストッパ600の当接部610が当接するので、一般的なロッドの構造を変えることなく、二段投与機構を備えた噴霧器1を構成することができる。
また、噴霧器1において、ストッパ600の規制姿勢と解除姿勢とを切換えるための操作部620を備え、操作部620の少なくとも一部は、ストッパ600の規制姿勢において、基端リブ540よりもロッド500の基端側に突出している。
上記噴霧器1においては、基端リブ540よりもロッド500基端側に突出するように操作部620が設けられているので、押圧面550を押圧する指によるストッパの操作がさらに容易となる。
上記の実施の形態においては、ロッド500の基端リブ540に、ストッパ600の当接部610が当接するようにした。ロッド500のロッド本体にロッド中心軸から離れる方向の突起を設け、その突起にストッパ600の当接部610を当接させるようにしてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 噴霧器、100 噴霧ノズル、110 ノズル側接続部、200 バレル、210 バレル側接続部、220 バレル本体、230 フランジ、240 中空部、270 先端、280 基端、300 フィンガーグリップ、310 切り欠き部、320 バレル保持部、330 傾斜面、340 スリット、350 貫通孔、360 シャフト保持部、370 回転シャフト、400 ガスケット、500 ロッド、510 ネジ、520 第1補強リブ、530 第2補強リブ、540 基端リブ、550 押圧面、600 ストッパ、610 当接部、612 凹部、620 操作部。

Claims (3)

  1. 薬液を噴霧するための噴霧ノズルと、
    先端と基端を有し、前記噴霧ノズルが前記先端に取り付けられ、前記先端と前記基端とを結ぶ軸に沿って延びる中空部を有するバレルと、
    前記バレルの前記基端に設けられたフィンガーグリップと、
    前記バレル内に配置され、前記バレル内を摺動可能なガスケットと、
    前記ガスケットの基端側に設けられ、その先端側が前記バレルの前記中空部に挿入されたロッドと、
    前記フィンガーグリップに回転可能に取り付けられ、前記ロッドの先端側への動きを規制する規制姿勢と前記ロッドの先端側への規制を解除する解除姿勢とが回転により切換えられるストッパと、を備え、
    前記ストッパは前記規制姿勢において前記ロッドに当接される当接部を備え、
    前記ストッパは前記規制姿勢において、前記当接部が前記ロッドに当接し、前記ガスケットが前記バレルの前記先端と前記基端との間に位置する状態で前記ロッドの先端側への動きを規制し、
    前記ストッパは前記解除姿勢において、前記当接部が前記ロッドに当接せず、前記ガスケットを前記バレルの前記先端に向かって移動させる前記ロッドの先端側への動きを許容する、噴霧器。
  2. 前記ロッドは、前記ロッドの基端側に設けられた基端リブを備え、
    前記ストッパの前記当接部は、前記基端リブに当接する、請求項1に記載の噴霧器。
  3. 前記ストッパは、前記ストッパの前記規制姿勢と前記解除姿勢とを切換えるための操作部を備え、
    前記操作部の少なくとも一部は、前記ストッパの前記規制姿勢において、前記基端リブよりも前記ロッドの基端側に突出している、請求項2に記載の噴霧器。
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