JP2022108594A - システム - Google Patents

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Abstract

【課題】個人に応じた適切な遊技に関しての対応を実施可能なシステムを提供する。【解決手段】システム2において、対象機器10が有する交換装置102の取得部20は、個人S1所有の媒体S2が有する識別情報D1に基づいて、識別情報D1に対応する個人の金銭に関連する金銭情報D2を取得する。制限情報特定部21は、取得した金銭情報に基づいて、識別情報に対応する個人に対する資金投入に関する制限情報D4を特定する。指令部22は、特定した制限情報に基づいて、資金投入を制限する指令を対象機器10に実行する。【選択図】図2

Description

本開示は、様々な遊技に関しての情報処理を実行可能なシステムに関する。
遊技に過剰にのめり込む症状、いわゆるギャンブル依存症が話題となる場合がある。このようなのめり込み防止策の一環として、例えば、特許文献1には、投資金額が基準に達すると注意喚起を行う技術が開示されている。
特開2020-062520号公報
個人によって事情やその環境が異なる。特許文献1のように一律条件で注意喚起を行うのでは対策が不十分と評価される場合もあり得る。個人に応じた適切な対応を取ることが求められる。
本開示は、個人に応じた適切な対応を実施可能なシステムを提供する。
第1の側面は、個人所有の媒体が有する識別情報に基づいて、前記個人の金銭に関連する金銭情報を取得する取得部と、取得した前記金銭情報に基づいて、資金投入に関する制限情報を特定する制限情報特定部と、特定した前記制限情報に基づいて、資金投入を制限する指令を対象機器に実行する指令部と、を備え、前記金銭情報に応じて前記制限情報が異なる、システムである。
また、第1の側面において、前記制限情報は、制限条件を含み、前記制限条件は、所定期間において個人が投入可能な金額を表す最大上限額を含み、前記最大上限額は、前記金銭情報に応じて異なり、前記システムは、前記所定期間に前記個人が投入した投入金額を取得する投入金額取得部と、前記取得された投入金額が前記最大上限額に達した場合に、前記制限条件が成立したと判定する判定部と、を有し、前記指令部は、前記制限条件が成立したと判定された場合に、資金投入を制限する指令を対象機器に実行することが好ましい。
また、第1の側面において、前記最大上限額よりも低い額の任意上限額が設定可能であり、前記システムは、前記取得された投入金額が前記任意上限額に達した場合に、予め設定された任意動作を実行可能に構成された任意動作実行部を備えることが好ましい。
また、第1の側面において、前記任意動作は、前記個人の資金の投入禁止、前記個人への注意喚起の少なくとも1つが含まれることが好ましい。
また、第1の側面において、1ベット当たりの金額に対応するベットレートが複数種類設定されており、前記制限情報は、制限内容を含み、前記制限内容は、前記複数種類のベットレートのうち、個人が許可される前記ベットレートを表し、前記指令部は、前記制限内容に係る前記ベットレートでの動作指令を対象機器に実行可能に構成されていることが好ましい。
また、第1の側面において、前記対象機器は、ゲーム装置、または、金銭を前記ゲーム装置に投入可能なゲーム媒体に交換する交換装置のいずれかを含み、前記ゲーム装置は、遊技機またはゲーミングマシンを含み、前記ゲーム装置または前記交換装置は、前記設定された複数種類のベットレートのいずれのベットレートでも動作が可能であり、前記ゲーム装置または前記交換装置は、前記指令部からの動作指令にかかるベットレートにレートを切り替え可能に構成されていることが好ましい。
また、第1の側面において、前記複数種類のベットレートは、第1ベットレートおよび第2ベットレートを含み、前記対象機器は、前記第1ベットレートに対応する第1ゲーム装置または第1交換装置の少なくともいずれかと、前記第2ベットレートに対応する第2ゲーム装置または第2交換装置の少なくともいずれかと、を含み、前記第1ゲーム装置および前記第2ゲーム装置は、それぞれ、遊技機またはゲーミングマシンを含み、前記第1交換装置は、金銭を、前記第1ゲーム装置に投入可能なゲーム媒体に交換可能であり、前記第2交換装置は、金銭を、前記第2ゲーム装置に投入可能なゲーム媒体に交換可能であり、前記第1ゲーム装置または前記第1交換装置は、前記指令部からの動作指令にかかるベットレートが前記第1ベットレートである場合に動作可能となり、前記指令部からの動作指令にかかるベットレートが前記第2ベットレートである場合に動作不能となり、前記第2ゲーム装置または前記第2交換装置は、前記指令部からの動作指令にかかるベットレートが前記第2ベットレートである場合に動作可能となり、前記指令部からの動作指令にかかるベットレートが前記第1ベットレートである場合に動作不能になることが好ましい。
また、第1の側面において、前記資金投入を制限する指令は、前記個人の施設への入場禁止、前記個人の資金の投入禁止、前記個人へのゲーム媒体の貸与禁止、前記個人によるゲーム装置の動作禁止のうちの少なくとも1つが含まれることが好ましい。
また、第1の側面において、前記指令部により前記指令が前記対象機器に実行される場合に、予め設定された通知先のデバイスに通知する第1通知部を備えることが好ましい。
また、第1の側面において、前記個人所有の媒体が有する識別情報が入力されたことを契機として、前記個人の位置情報および/または施設情報を、予め設定された通知先のデバイスに通知する第2通知部を備えることが好ましい。
第2の側面は、個人所有の媒体が有する識別情報に基づいて、前記個人の信用に関する信用情報を取得する信用情報取得部と、取得した前記信用情報に基づいて、資金投入に関する制限情報を特定する制限情報特定部と、特定した前記制限情報に基づいて、資金投入を制限する指令を対象機器に実行する指令部と、を備え、前記信用情報に応じて、前記制限情報が異なる、システムである。
本開示によれば、個人に応じた適切な対応を実施可能なシステムを提供することができる。
本実施形態のシステムを構成する各装置を示す模式的なハードウェア構成図である。 本実施形態のシステムを模式的に示すブロック図である。 第1例の制限条件テーブルを示す図である。 システムの動作を示すフローチャートである。 第2例の制限内容テーブルを示す図である。 第2例のシステムを模式的に示すブロック図である。 第3例のハードウェア構成の一例を示す図である。 第4例のハードウェア構成の一例を示す図である。 第5例のシステムを模式的に示すブロック図である。
[実施形態]
本開示のシステムについて、図面を参照して説明する。
<システムのハードウェア構成>
図1は、システム2を構成する各装置を示す模式的なハードウェア構成図である。システム2は、個人S1が遊技に過剰にのめり込むことを抑制するためのシステムであって、遊技機100が設置された遊技場、ゲーミングマシン101が設置されたカジノ施設やゲームセンター、競馬場等の公営競技施設などの、様々な遊技に関する施設にて利用される。図1に示すように、システム2は、遊技に関しての対応を個人S1に応じて適切に実施するために、対象機器10に指令を実行する。システム2は、個人S1所有の媒体S2が有する識別情報D1を読み取らせるためのリーダ11と、対象機器10と、を有するとしてもよい。
媒体S2は、例えば、個人S1が所有し且つリーダ11に読み込ませることで個人S1を特定できれば、どのようなものでもよい。例えば、マイナンバーカード等の有体物、マイナンバーの機能を有するアプリケーションソフトウェアがインストールされたスマートフォンなどの端末が挙げられる。リーダ11は、マイナンバーカードに搭載されているRFID等の無線通信機能、磁気ストライプの読み取り、またはICチップとの通信を介して、媒体S2からデータを読み込んでもよいし、カメラやバーコードリーダのような光センサで媒体S2からデータを読み込んでもよい。リーダ11は、個人が所有する媒体S2からデータを読み込み、その結果、個人を特定するための識別情報D1を得ることができればよい。リーダ11の設置場所および設置個数は適宜変更可能である。
対象機器10は、ゲーム装置(100,101)、交換装置102、販売装置103、入場ゲート装置104などの機器が挙げられる。ゲーム装置は、パチスロやパチンコなどの遊技機100、カジノ施設やゲームセンターに設置されるゲーミングマシン101が挙げられる。交換装置102は、金銭を、ゲーム装置(100,101)に投入(ベット)可能なゲーム媒体(メダル、遊技球、チップ、カード等の遊技媒体)に交換可能な装置である。交換装置102の具体例としては、パチスロの遊技機100横に設置されているメダルを貸し出すサンド装置、パチンコの遊技機100の横に設定されている遊技球を貸し出すサンド装置、ゲームセンターやカジノではメダル貸出機が挙げられる。販売装置103は、競馬、競輪、競艇などの競技場において、投票券を販売する装置(券売機)である。入場ゲート装置104は、各種施設の入場ゲートに設置される装置であり、人の入場に際して通路の開閉動作または警告動作を行う装置である。
図1の例のように、システム2は、遊技場サーバ12と、制御サーバ13と、個人情報サーバ14と、を有する、としてもよい。遊技場サーバ12は、遊技機100、交換装置102、リーダ11やデータカウンタ15に接続される、としてもよい。遊技場サーバ12、カジノ施設やゲームセンターの交換装置102、各種施設のリーダ11、制御サーバ13、個人情報サーバ14、販売装置103、入場ゲート装置104は、ネットワークNWを介して通信可能に構成されている。これらは、一例であり、ハードウェア構成は、適宜変更可能である。また、図1の例では、交換装置102、ゲーミングマシン101、交換装置102、販売装置103および入場ゲート装置104には、それぞれ、リーダ11が設けられている。リーダ11が読み込んだデータは、制御サーバ13に送信可能である。
<システムのソフトウェア構成>
図2は、システム2を模式的に示すブロック図である。図2に示すように、システム2は、取得部20と、制限情報特定部21と、指令部22と、を有する。
取得部20は、個人S1の媒体S2が有する識別情報D1に基づき、個人の金銭に関する金銭情報D2を取得する。識別情報D1は、個人S1を識別可能であれば、特に限定されない。識別情報D1は、例えば、マイナンバー自体、マイナンバーに紐づいているID等の識別データなどが挙げられる。本実施形態では、理解を容易にするために、識別情報D1がマイナンバー自体またはマイナンバーに紐づけられたID等の符号であるとする。マイナンバーは、住民票を有する人を対象として割り当てられた番号である。
金銭情報D2は、個人S1の金銭に関する情報であれば、特に限定されない。個々人や、一個人であってもその時々によって、貯蓄額やローンの有無などの経済的な事情(金銭面の事情)が異なる。金銭情報D2は、この経済的な事情(金銭面の事情)を表す情報である。経済的な事情には、プラス面の資産(貯金額など)と、マイナス面の負債(税金の滞納や借金など)のいずれか一方を含んでもよい。金銭情報D2の具体例としては、例えば、年収、税金、貯蓄額、税金の滞納の有無、クレジットカードの支払い状況(支払い遅延の有無、分割払いの有無、支払済額、未払額)、金融機関からの借入金額や借入金の有無、所有金融資産(株、預金、仮想通貨など)や土地などの個人資産、競馬などの公共競技の投票券による損益などの少なくとも1つを含む、としてもよい。本実施形態では、金銭情報D2は個人情報データベース14a(DB)に登録されており、個人情報データベース14aは個人情報サーバ14からアクセス可能である(図1参照)。制御サーバ13は個人情報サーバ14に対して識別情報D1を送信して、金銭情報D2のリクエストを行い、このリクエストに応じて個人情報サーバ14が金銭情報D2を読みだして制御サーバ13へ送信する。これらの動作は、取得部20の具体的な一例の動作であるが、これに限定されず、適宜変更可能である。
制限情報特定部21は、金銭情報D2に基づいて、資金投入に関する制限情報D3を特定する。制限情報D3は、各個人が遊技場や公共競技施設において資金を投入(ベット)するにあたり、当該資金の投入(ベット)がどの程度まで許容されるかなどの、個々人のベットに関する情報であればよい。制限情報D3は、資金投入に関する制限条件D4と、資金投入に関する制限内容のうち少なくとも一方を含む、としてもよい。本実施形態では、制限情報D3は、制限情報データベース13a(DB)に登録されており、制限情報データベース13aは制御サーバ13からアクセス可能である(図1参照)。本実施形態の制限情報データベース13aは、制限情報D3としての制限条件D4を記憶している。
制限条件D4の一例として、例えば、所定期間において個人が投入(ベット)可能な金額を表す最大上限額を含むとしてもよい。最大上限額は、金銭情報D2に応じて異なる。最大上限額は、例えば、一日(所定期間)あたりの累計額、一週間(所定期間)の累計額、または、一カ月間(所定期間)の累計額などが挙げられる。図3は、第1例の制限条件テーブルを示す図である。制限条件テーブルは、制限条件D4として制限情報データベース13aに記憶されている。図3に示すように、第1例において、制限条件テーブルは、金銭情報と、最大上限額とを対応付けた制限条件を記憶する。図3に示す第1例では、「税金滞納が有る」に該当する場合には、最大上限額が、一カ月間あたり1000円である。「税金滞納が無く且つ年収が300万円以上であり且つ借入金が無い」に該当する場合には、最大上限額が一日あたり5万円である。上記2つのいずれにも該当しない場合には、最大上限額が一日あたり2万円である。所定期間は、一日、一週間および一カ月に限定されず、適宜変更可能である。
つまり、金銭情報D2は、個々人およびその時々に応じて異なる。そのため、金銭情報D2に基づいて決定される制限情報D3(遊技についての制限条件D4など)も、個々人によって異なる他、一個人に対しても金銭情報D2の状況によって異なる。
図2に示すように、システム2は、投入金額取得部23と、判定部24と、を有する、としてもよい。
投入金額取得部23は、所定期間に個人S1が投入(ベット)した投入金額を取得する。投入金額取得部23は、投入履歴データベース13b(DB)を参照することで、投入金額を特定する。図1に示すように、投入履歴データベース13bは、制御サーバ13からアクセス可能である。投入履歴データベース13bは、個人S1を特定するための識別情報D1と、投入した金額とを対応付けた履歴を記憶する。本実施形態において投入履歴データベース13bが更新される動作の一例を説明する。遊技場において、個人S1の媒体S2がリーダ11に読み込まれることで、サンド装置(交換装置102)からゲーム媒体(メダル)が貸し出される。サンド装置(交換装置102)は、メダルの貸し出し動作を実行すると共に、識別情報D1と共に金額に関するデータを制御サーバ13に送信する。制御サーバ13は、受信したデータを日時と関連付けて履歴として投入履歴データベース13bに記憶する。投入履歴データベース13bにおける記録方法は種々あるが、本実施形態では、一回の資金投入を一レコード(識別情報D1と金額と日時の組み合わせ)で表し、レコードを追加記憶することで履歴を表現している。個人S1が交換装置102に資金を投入(ベット)するたびに、その個人S1に対応する投入履歴が追加記録され、投入履歴データベース13bには、最新の情報が蓄積された状態となる。投入金額取得部23は、所定期間を表す日付の範囲指定(例えば1月1日から2月1日までという日付範囲指定)と識別情報D1の二つを抽出条件として、投入履歴データベース13bから該当するレコードの抽出を実行し、抽出したレコードの金額を集計することで、所定期間の投入金額(合計値)を取得する。例えば、図3に示す制限条件テーブルでは、月単位と日単位の金額を用いているので、取得時点(現時点)から一月前までの集計金額(月額)と、取得時点(現時点)から24時間前までの集計金額(日額)との二つを取得することが挙げられる。
判定部24は、制限情報特定部21によって特定された制限情報D3を利用して、当該制限情報D3に含まれる制限条件D4の成否を判断する。判定部24は、投入金額取得部23が取得した投入金額が制限条件の最大上限額に達し、制限条件が成立したか否かを判断する。図3の例では、月額と日額が投入金額としてそれぞれ取得され、特定された最大条件額と比較される。図3に示すように金銭情報として税金滞納が有る場合には、投入金額(月額)と最大上限額とが比較される。金銭情報として税金滞納が無い場合には、投入金額(日額)と最大上限額とが比較される。判定部24は、投入金額が最大上限額に到達している場合には、制限条件が成立したと判定し、投入金額が最大上限額に達していない場合には、制限条件が成立していないと判定する。ここで利用される最大上限額は、個々人により異なる他、一個人であってもその時々の金銭情報D2の状況に応じて異なる。そのため、投入金額が最大上限額に達したか否かの判定は、例えば、個人ごとに、且つ、遊技が行われるごとに行われる。
指令部22は、制限情報D3に基づいて、資金投入を制限する指令を対象機器10に実行する。図2に示す例では、指令部22は、判定部24により制限条件D4が成立したと判定された場合に、資金投入を制限する指令を対象機器10に実行する。
資金投入を制限する指令は、個人の施設への入場禁止、個人の資金の投入禁止、個人への遊技媒体の貸与禁止、個人によるゲーム装置の動作禁止のうちの少なくとも1つが含まれる。図3に示す第1例において、サンド装置(交換装置102)がメダル貸出動作を禁止されるが、これは、「個人の資金の投入禁止」および「個人へのゲーム媒体の貸与禁止」の双方に該当する。
個人の施設への入場禁止は、図1に示す入場ゲート装置104がゲートを開くことを禁止すること、または、施設のスタッフが管理する装置に対して入場禁止人物がいることを通知すること、などが挙げられる。
個人の資金の投入禁止は、遊技場におけるサンド装置(交換装置102)やゲームセンター、カジノのゲーム媒体貸出装置(交換装置102)がゲーム媒体(メダル)の貸出動作を禁止されること、競馬場などの投票券の券売機(販売装置103)が販売動作を禁止されること、ゲーム装置へのベットができなくなるようにゲーム装置が作動すること(スロットマシンやゲーミングマシンであればベットボタンが押せなかったりメダルの投入ができなくなったりしてスタートが禁止される、パチンコ機であればハンドルが回らなくなったり貸し玉(遊技玉)の射出が停止したりしてスタートが禁止される、100円などの硬貨や紙幣を投入するアミューズメント機器であれば、硬貨や紙幣が投入できなくなったりゲームスタートできなくなる)、などが挙げられる。
個人によるゲーム装置の動作禁止は、金銭を投入するゲーム装置へのベットができなくなるようにゲーム装置が作動すること(100円などの硬貨や紙幣を投入するアミューズメント機器であれば、硬貨や紙幣が投入できなくなったりゲームスタートできなくなる)、金銭ではなくゲーム媒体を投入するゲーム装置へのベットができなくなるようにゲーム装置が作動すること(スロットマシンやゲーミングマシンであればベットボタンが押せなかったりメダルの投入ができなくなったりしてスタートが禁止される、パチンコ機であればハンドルが回らなくなったり貸し玉(遊技玉)の射出が停止したりしてスタートが禁止される、メダルを投入するアミューズメント機器であれば、メダルが投入できなくなったりゲームスタートできなくなる)、などが挙げられる。
図2に示すように、システム2は、任意動作実行部25を有する、としてもよい。システム2は、最大上限額よりも低い額の任意上限額を識別情報D1に対応させて設定可能に構成されている。任意動作実行部25は、投入金額取得部23が取得した投入金額が任意上限額に達した場合に、予め設定された任意動作を実行可能に構成されている。任意上限額および任意動作の少なくとも一方は、個人S1の本人および本人以外の第三者(例えば、本人の家族)が任意に設定可能である。この設定は、本人の携帯電話機器、PC、遊技機、マイナンバー機能を有するアプリソフトウェアなどから設定可能である。任意動作は、個人の資金の投入(ベット)禁止、個人への注意喚起の少なくとも1つが含まれる、としてもよい。個人への注意喚起は、「遊技やめて」、「やりすぎでは?」、「家族に連絡するよ」などの注意喚起(画面表示、音声出力など)が、遊技機100、サンド装置(交換装置102)、データカウンタ15、ゲーム媒体貸出装置(交換装置102)、券売機(販売装置103)、個人S1が所有する携帯端末などのデバイス105等を介して報知されることが挙げられる。
図2に示すように、システム2は、第1通知部26を有する、としてもよい。第1通知部26は、指令部22により資金の投入を制限する指令が対象機器10に実行される場合に、予め設定された通知先のデバイス106に通知する。通知先のデバイス106は、第三者(家族、親族、知人、保証人、同居人)の携帯端末などのデバイスである。個人の資金投入を制限する指令が有効になり発動したことを、この通知によって第三者が知ることが可能になる。この動作を実現するために、識別情報D1に対して通知先のデバイスが対応付けられている必要がある。この対応付けは、スマートフォンのアプリソフトウェアや所定サイトで実行可能にすることが挙げられる。通知は、電話回線を用いた電話をかけること、SMS(ショートメッセージサービス)によるメッセージの送信、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)を用いた電子メールの送信、所定アプリケーションソフトウェアを介したメッセージの送信などが含まれる。
図2に示すように、システム2は、第2通知部27を有する、としてもよい。第2通知部27は、個人S1の媒体S2が有する識別情報D1が入力されたことを契機として、個人S1の位置情報および/または施設情報を、予め設定された通知先のデバイス106に通知する。個人S1の位置情報は、識別情報D1が入力された場所に対応する個人の位置情報としてもよい。例えば、個人S1が所有する携帯端末の位置検出機能(GPS機能など)で検出した位置情報をシステム2を介して通知するようにしてもよいし、リーダ11が位置検出機能(GPS機能など)を有する場合には、検出した位置情報をシステム2を介して通知するようにしてもよいし、リーダ11が位置検出機能を有さない場合には、リーダ11と対応する位置情報を予め登録しておき、登録された位置情報をシステム2を介して通知するようにしてもよい。施設情報は、施設に関する情報であり、施設の名称または施設の位置を含んでもよい。例えば、識別情報D1が入力された個人のいる施設情報としてもよく、リーダ11と施設情報とを予め対応付けておき、識別情報D1を読み取ったリーダ11に対応する施設情報をシステム2を介して通知するようにしてもよい。また、識別情報D1が入力された個人の位置情報が、施設位置を含む所定範囲内にない場合(施設から離れている場合)には、個人の位置情報と一番近い施設または個人の位置情報に対応する施設情報(よく行く施設など)を通知するようにしてもよい。
第2通知部27が通知する通知先は、本人以外の者のデバイス106であることが好ましい。個人S1が所有する携帯端末のアプリケーションが検出する位置情報が、対象機器10が設置されている施設を含む所定範囲内に入った場合に、第2通知部27が通知するようにしてもよい。この場合、どの施設に入った場合に通知を要するかの情報を、アプリケーションを介して予め入力して設定されているとしてもよい。入力する者は、本人または通知をもらう第三者(親族など)が挙げられる。これにより、個人の資金投入を制限する状態になっていなくても、親族などの通知をもらった者が、本人を連れ帰ることが可能になる。
<第1例におけるシステムの動作>
前記第1例におけるシステムの動作を、図4を用いて説明する。図4は、システム2の動作を示すフローチャートである。図4に示すように、まず、個人S1がサンド装置(交換装置102)からメダルの貸し出しを受けようとして、サンド装置(交換装置102)に設けられたリーダ11に媒体S2(マイナンバーカード)を読み取らせる。ステップST1において、リーダ11は、媒体S2の識別情報D1(マイナンバー)を取得すると、遊技場サーバ12に送信する。遊技場サーバ12は、ステップST2において、マイナンバーを送信する。これにより、制御サーバ13における取得部20が識別情報D1を取得する。
制御サーバ13は、ステップST3において、マイナンバー(識別情報D1)に対応する金銭情報D2を個人情報サーバ14に要求する。個人情報サーバ14は、ステップST4において個人情報データベース14aから金銭情報D2を抽出し、制御サーバ13に送信する。これにより、制御サーバ13における取得部20が金銭情報D2を取得する。
制御サーバ13における制限情報特定部21は、ステップST5において、金銭情報D2に対応する制限情報D3(第1例では最大上限額)を特定する。次のステップST6において、制御サーバ13における投入金額取得部23が、識別情報D1に対応する投入金額を取得する。次のステップST7において、制御サーバ13における判定部24は、投入金額が最大上限額に達して制限条件が成立したか否かを判定する。
資金を全く投入していない場合には、ステップST7において、判定部24が、投入金額が最大上限額に達しておらず制限条件が成立していないと判定する(ステップST7:NO)。この場合、次のステップST8において、制御サーバ13は、制限が無いことを対象機器10に向けて通知する。遊技場サーバ12は、ステップST9において、通知をそのままサンド装置(交換装置102)に転送する。サンド装置(交換装置102)は、ステップST10において、制限がない通知を受領したことに基づいて、金銭に対応するメダルの貸し出し動作を実行する。ここは制限なし通知の受領を待って払い出し動作を実行しているが、所定時間経過するまでの間に制限内容の指令が来ないことをもって、払い出し動作を実行するようにしてもよい。次のステップST11において、サンド装置(交換装置102)は、マイナンバー(識別情報D1)と共にメダル払い出しに係る金額(投入資金額)を送信する。次のステップST12において、制御サーバ13は、受領した投入金額に関するデータを投入履歴データベース13b(DB)に記録する。
資金をある程度投入している場合など、ステップST7において、判定部24が、投入金額が最大上限額に達して制限条件が成立していると判定した場合(ステップST7:YES)、次のステップST13において、制御サーバ13における指令部22は、制限内容を含む指令を実行する。指令は、資金投入を制限する指令である。図3及び図4に示す第1例においては、制限条件が成立する場合の制限内容は、一律に遊技禁止(メダル払い出し禁止)であるが、これに限定されず、制限内容は適宜変更可能である。図3及び図4に示す第1例においては制限内容が一律に遊技禁止であるため、遊技禁止である制限内容がシステム上(例えば指令部22)に予め設定されている。制限情報特定部21は制限情報D3として制限条件D4のみを制限情報データベース13aから取得する。次のステップST14において、遊技場サーバ12は、制御サーバ13から受けた指令に基づいて、サンド装置(交換装置102)に対して制限内容を実行させる指令を行う。次のステップST15において、サンド装置(交換装置102)は、メダル貸出禁止動作を実行する。すなわち、サンド装置(交換装置102)は、メダル貸出が禁止されている旨を表示し、メダルを払い出さず、投入された金銭の返金を行う。
以上をまとめると、本実施形態のように、個人S1所有の媒体S2が有する識別情報D1に基づいて、個人S1の金銭に関連する金銭情報D2を取得する取得部20と、取得した金銭情報D2に基づいて、資金投入に関する制限情報D3を特定する制限情報特定部21と、特定した制限情報D3に基づいて、資金投入を制限する指令を対象機器10に実行する指令部22と、を備え、金銭情報D2に応じて制限情報D3が異なる、システム2、としてもよい。
<発明の効果>
本実施形態によれば、個人S1の金銭に関連する金銭情報D2は個人ごとに異なっている。金銭情報D2に応じて資金投入に関する制限情報D3が異なるので、個人に対して適切な資金投入に関する制限を実行可能となる。
また、本実施形態のように、制限情報D3は、制限条件D4を含み、制限条件D4は、所定期間において個人が投入可能な金額を表す最大上限額を含み、最大上限額は、金銭情報D2に応じて異なり、システム2は、所定期間に個人が投入した投入金額を取得する投入金額取得部23と、取得された投入金額が最大上限額に達した場合に、制限条件D4が成立したと判定する判定部24と、を有し、指令部22は、制限条件D4が成立したと判定された場合に、資金投入を制限する指令を対象機器10に実行する、としてもよい。
この構成によれば、金銭情報D2に応じて最大上限額が異なるので、個人S1に対して適切な最大上限額を設定可能となり、個人に適した最大上限額まで資金を投入可能となる。よって、個人に対して適切な遊技に関する制限を実行可能となる。
また、本実施形態のように、最大上限額よりも低い額の任意上限額が設定可能であり、システム2は、取得された投入金額が任意上限額に達した場合に、予め設定された任意動作を実行可能に構成された任意動作実行部25を備える、としてもよい。この構成によれば、最大上限額よりも低い任意上限額に投入金額が達した場合に、予め設定された任意動作を実行するので、例えば投入金額が最大上限額に達してしまうよりも前に注意喚起や資金投入禁止などの動作を任意に講じることが可能となる。従って、投入金額が最大上限額に達してしまうことで個人に制限がかかってしまうことを抑制できる。
また、本実施形態のように、任意動作は、個人S1の資金の投入禁止、個人S1への注意喚起の少なくとも1つが含まれる、としてもよい。
また、本実施形態のように、資金投入を制限する指令は、個人S1の施設への入場禁止、個人S1の資金の投入禁止、個人S1へのゲーム媒体の貸与禁止、個人S1によるゲーム装置の動作禁止のうちの少なくとも1つが含まれる、としてもよい。
また、本実施形態のように、指令部22により指令が対象機器10に実行される場合に、予め設定された通知先のデバイス105,106に通知する第1通知部26を備える、としてもよい。この構成によれば、個人の資金投入を制限する指令が有効になり発動したことを、第三者が、通知によって知ることが可能になる。
また、本実施形態のように、前記個人S1所有の媒体が有する識別情報が入力されたことを契機として、前記個人の位置情報および/または施設情報を、予め設定された通知先のデバイスに通知する第2通知部27を備える、としてもよい。この構成によれば、個人の資金投入を制限する状態になっていなくても、親族などの通知をもらった者が、本人を連れ帰ることが可能になる。
[他の実施形態]
前記実施形態において説明した各種制御手段および処理手順は一例であって、本発明、その適用物、またはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。各種制御手段および処理手順は、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜設計変更が可能である。
(1)前記実施形態において、制限情報特定部21が特定する制限情報は、制限条件のみであり、制限内容が個人の資金投入の禁止であると一律に設定されているが、制限情報特定部21が特定する制限情報は、制限内容だけでもよく、または、制限条件と制限内容の両方を特定するようにしてもよい。
(2)第2例として、図5および図6に示すように、制限情報特定部21は、制限情報D3として制限内容D6のみを特定し、指令部22は、金銭情報D2に対応する制限内容D6を実行するようにしてもよい。図5は、第2例の制限内容テーブルを示す図である。図6は、第2例のシステムを模式的に示すブロック図である。第2例の制限情報データベース13a(図1参照)は、制限情報D3としての制限内容D6を記憶している。制限情報データベース13aは、制限内容D6として図5に示す制限内容テーブルを記憶する。制限内容テーブルは、図5に示すように、金銭情報と制限内容とを関連付けたテーブルである。図5に示すように、システム2には、1ベット当たりの金額に対応するベットレートが複数種類設定されている。制限内容は、複数種類のベットレートのうち、個人が許可されるベットレートを表す。指令部22は、制限内容に係るベットレートでの動作指令を対象機器10に実行可能に構成されている。
図5に示す第2例では、第1ベットレートとして「4パチ/20スロ」が設定され、第2ベットレートとして「1パチ/5スロ以下」が設定されている。「4パチ」は、パチンコに用いる遊技球(ゲーム媒体)1球が4円で貸し出される遊技形態である。「20スロ」は、スロットマシンに用いる遊技媒体(ゲーム媒体)1メダルが20円で貸し出される遊技形態である。「1パチ」は、パチンコに用いる遊技球(ゲーム媒体)1球が1円で貸し出される遊技形態である。「5スロ」は、スロットマシンに用いる遊技媒体(ゲーム媒体)1メダルが5円で貸し出される遊技形態である。従って、「4パチ」「20スロ」の遊技形態は、「1パチ」「5スロ」よりも、遊技を行う際の資金が多くかかると言える。
制限内容テーブルは、金銭情報D2と、複数種類のベットレートそれぞれの許可状態を制御内容として示している。図5に示す第2例では、「税金滞納が有る」に該当する場合には、制限内容として第1及び第2ベットレートの両方が不許可となる。「税金滞納が無く且つ年収が300万円未満であり且つ貯蓄額が10万円未満である」に該当する場合には、制限内容として第1ベットレートが不許可であるが第2ベットレートは許可される。「税金滞納が無く且つ年収が300万円以上である」に該当する場合には、制限内容として第1及び第2ベットレートの両方が許可となる。
すなわち、媒体S2の識別情報D1が入力され、金銭情報D2に基づき、税金滞納が有ると判定された場合には、第1ベットレートおよび第2ベットレートの両方のベットレートでの資金の投入(遊技)が禁止されることになる。また、金銭情報D2に基づき、税金滞納が無いが年収が300万円未満であり貯蓄額が10万円未満であると判定された場合には、遊技に比較的多くの投資を要する第1ベットレートでの、資金の投入(遊技)が禁止されるが、第1ベットレートよりは投資が低額で済む可能性のある第2ベットレートでの、資金の投入(遊技)が許可される。また、金銭情報D2に基づき、税金滞納が無いが年収が300万円以上であると判定された場合には、第1ベットレートおよび第2ベットレートの両方のベットレートでの資金の投入(遊技)が許可される。
複数のベットレートでの資金の投入が許可(遊技が許可)される場合には、交換装置102において一番高いベットレートが自動で選択されるとしてもよい。また、複数のベットレートでの資金投入が許可(遊技が許可)される場合には、許可されている複数のベットレートのうちどのベットレートで遊技するかを、遊技機100やデータカウンタにおいて遊技者に選択させる構成にしてもよい。
この構成によれば、レートに応じて資金投入の許可または禁止を制御可能になるので、一律に禁止する場合に比べて、個人の不満を抑制可能となる。
ここで、ベットレートとは、1ベット当たりの金額に対応する。具体的には、スロットマシンでは、メダル3枚掛けが多いので、20スロであれば、20×3=120円/1ベットとなる。パチンコであれば、1球ずつ打ち出すので、4パチであれば、4円/1ベットとなる。上記では、ベットレートを異ならせる制限内容の適用例を、遊技場にて用いる場合を例示したが、この適用例は、ゲームセンターやカジノ、競馬場において用いることもできる。競馬では、1投票券が1ベットであるとしてもよいし、1レースが1ベットであるとしてもよい。このように1ベットの定義は、遊技機やゲーム装置、販売装置103によって適宜変更可能である。
(3)前記(2)のさらに具体的な第3例は、図5に示す第2例と同様に、複数種類のベットレートは、第1ベットレートおよび第2ベットレートを含んでいる。図7は、第3例のハードウェア構成の一例を示す図である。図7に示すように、対象機器10は、第1遊技機100a(第1ゲーム装置100a)または第1交換装置102aの少なくともいずれかと、第2遊技機100b(第2ゲーム装置100b)または第2交換装置102bの少なくともいずれかと、を含む。第1交換装置102aは、金銭を、第1遊技機100aに投入可能なゲーム媒体に交換可能である。第2交換装置102bは、金銭を、第2遊技機100bに投入可能なゲーム媒体に交換可能である。第1遊技機100aおよび第1交換装置102aはそれぞれ、第1ベットレート(20スロ)に対応しており、他のベットレートで動作しないように構成されている。すなわち、第1ゲーム装置100aまたは第1交換装置102aは、指令部22からの動作指令にかかるベットレートが第1ベットレートである場合に動作可能となり、指令部22からの動作指令にかかるベットレートが第2ベットレートである場合に動作不能となる。第2遊技機100bおよび第2交換装置102bはそれぞれ、第2ベットレート(5スロ)に対応しており、他のベットレートで動作しないように構成されている。すなわち、第2ゲーム装置100bまたは第2交換装置102bは、指令部22からの動作指令にかかるベットレートが第2ベットレートである場合に動作可能となり、指令部22からの動作指令にかかるベットレートが第1ベットレートである場合に動作不能になる。
この構成であれば、パチンコやパチスロなどの遊技機で島ごとにベットレートが分かれている場合に、図5に示す制限内容に対応する許可されるベットレートによって、島単位で個人に応じた適切な対応が可能となる。
図7に示す例では、遊技機(ゲーム装置)と交換装置の双方がベットレートに応じて動作可能および動作不可能を切り替え可能であるが、これに限定されない。例えば、交換装置のみがベットレートに応じて動作可能および動作不可能を切り替え可能でもよい。また、ゲーム装置のみがベットレートに応じて動作可能および動作不可能を切り替え可能でもよい。
なお、前記(3)及び図7に示す第3例では、第1ゲーム装置100aおよび第2ゲーム装置100bが遊技機であるが、これに限定されず、ゲーミングマシンでもよい。すなわち、第3例は、遊技場のみならず、ゲームセンターやカジノ、競馬場において用いることもできる。
(4)前記(2)のさらに具体的な第4例は、図5に示すように、複数種類のベットレートは、第1ベットレートおよび第2ベットレートを含んでいる。図8は、第4例のハードウェア構成の一例を示す図である。図8に示すように、対象機器10は、遊技機100であるゲーム装置100、または、金銭をゲーム装置100に投入可能なゲーム媒体に交換する交換装置102のいずれかを含んでいる。ゲーム装置100または交換装置102は、設定された複数種類のベットレートのいずれのベットレート(第1ベットレートおよび第2ベットレート)でも動作が可能に構成されている。また、ゲーム装置100または交換装置102は、指令部22からの動作指令にかかるベットレートにレートを切り替え可能に構成されている。この構成によれば、個人は、どのゲーム装置または交換装置がどのレートに対応しているかを気にせずに資金投入が可能となり、利便性を向上させることが可能となる。リーダ11が個人S1の識別情報D1を読み取りさえすれば、ゲーム装置100または交換装置102のベットレートは、その個人S1の経済的な事情(金銭面の事情)に応じた適切なベットレートに、自動で切り替えられるからである。
なお、前記(4)及び図8に示す第4例では、ゲーム装置100が遊技機であるが、これに限定されず、ゲーミングマシンでもよい。すなわち、第4例は、遊技場のみならず、ゲームセンターやカジノ、競馬場において用いることもできる。
(5)上記実施形態および変形例では、識別情報D1に基づいて取得されるものが「金銭情報D2」である場合を例示した。これに対して、図9に示す第5例のように、金銭情報D2の代わりに個人の信用に関する信用情報を取得するようにしてもよい。
すなわち、図9に示すように、信用情報取得部120は、識別情報D1に基づいて個人S1の信用に関する信用情報D5を取得する。制限情報特定部21は、信用情報D5に基づいて制限情報D3を取得する。その他は、上記実施形態および変形例と同じである。信用情報D5は、個人情報データベース14a(DB)に記憶されている。信用情報D5は、個人の過去の行動履歴に基づいてその個人の信用度を数値化されたものである。行動履歴は、例えば、就学先、学力、資格、就職先、交通違反歴、犯罪歴、不当な遊技をしたことがあるか等の各要素が挙げられる。各要素には、各要素の行動に応じてプラスの数値およびマイナスの数値が予め設定されており、過去の行動履歴に従って各要素を累積することで数値が得られる。例えば、犯罪歴が多かったり無職である場合に信用情報D5の数値が低くなり、犯罪歴がなかったり職に就いている場合に信用情報D5の数値が高くなる。なお、信用情報D5を構成する要素に、性別や年齢が含まれていてもよい。
信用情報D5の数値に対応する個人に対して、制限情報D3(制限条件D4または制限内容)が異なっている。例えば、信用情報D5の数値が低ければ、制限条件D4または制限内容が厳しい(遊技禁止、最大上限額が低い、許可されるベットレートが低い)。信用情報D5の数値が高ければ制限条件または制限内容が軽いまたは無い(遊技許可、最大上限額が高い、許可されるベットレートが高い)。
また、信用情報D5の数値が低い(所定値未満)である場合に、上記第1通知部26または上記第2通知部27のように、特定人のデバイスに通知されるようにしてもよい。
すなわち、図9に示す例のように、システム2は、個人S1が所有する媒体S2が有する識別情報D1に基づいて、個人S1の信用に関する信用情報D5を取得する信用情報取得部120と、取得した信用情報D5に基づいて、資金投入に関する制限情報D3を特定する制限情報特定部21と、特定した制限情報D3に基づいて、資金投入を制限する指令を対象機器10に実行する指令部22と、を備え、信用情報D5に応じて制限情報D3が異なる、としてもよい。
この構成によれば、個人の信用情報は個人で異なっている。信用情報に応じて資金投入に関する制限情報が異なるので、個人に適切な資金投入に関する制限を実行可能となる。
(6)なお、金銭情報D2または信用情報D5は逐次変化し、金銭情報D2または信用情報D5が変化すれば、変化に伴って制限情報D3(制限条件D4、制限内容)も変化する。例えば、直近の1カ月の間に滞納していた税金を支払ったとする。それにより、金銭情報D2または信用情報D5が変化し、税金滞納時に課されていた制限条件または制限内容が月の途中でも解除されることになる。
(7)識別情報D1(マイナンバー)に、個人の健康状態(感染症を患っている、基礎疾患を患っている、発熱の有無など)が更に紐づけられていてもよい。この場合、個人の健康状態に応じて制限情報を変化させてもよい。例えば、発熱している個人については、遊技場などの各種施設への入場が禁止されたり、入場ができたとしてもゲーム装置が作動しないなどによって遊技が強制的に禁止されたりすることができる。
(8)遊技機100、アミューズメント機器(ゲームセンターのゲーム装置)、IR(統合型リゾート)のスロットマシンなどのゲーミングマシン101では、各個人が何の台をどの程度遊技したか、どの程度資金を投入したか、どの程度の出玉の払い出しを受けたかを表すデータをシステムが収集可能に構成してもよい。この場合、ゲーム装置(遊技機)のスペック分析や人気分析が可能となる。ゲーム装置を設置する店舗は、どのようなゲーム装置(遊技機)を設置すればよいかの検討に上記収集したデータを利用してもよい。これは、個人を識別することで、従来に比べてよい精度のよい分析が可能となる。
(9)媒体S2の他の例としては、マイナンバーそのものが搭載されたスマートフォンなどの携帯端末が挙げられる。マイナンバーカードのICチップには、署名用電子証明書と利用者証明用電子証明書が記憶されている。この証明書が例えばSIMカードに記憶されており、SIMカードがスマートフォンに搭載されることで、スマートフォンがマイナンバーカードである媒体S2として機能する。
これらの他の実施形態を採用した場合においても、本実施形態の作用効果は発揮される。また、本実施形態と他の実施形態、および他の実施形態同士を適宜組み合わせることも可能である。
D1 識別情報
D2 金銭情報
D3 制限情報
D4 制限条件
D5 信用情報
D6 制限内容
20 取得部
21 制限情報特定部
22 指令部
23 投入金額取得部
24 判定部
25 任意動作実行部
26 第1通知部
27 第2通知部
10 対象機器
100 ゲーム装置
100a 第1遊技機(第1ゲーム装置)
101 ゲーミングマシン
102 交換装置
102a 第1交換装置
102b 第2交換装置
103 販売装置
104 入場ゲート装置
120 信用情報取得部

Claims (11)

  1. 個人所有の媒体が有する識別情報に基づいて、前記個人の金銭に関連する金銭情報を取得する取得部と、
    取得した前記金銭情報に基づいて、資金投入に関する制限情報を特定する制限情報特定部と、
    特定した前記制限情報に基づいて、資金投入を制限する指令を対象機器に実行する指令部と、
    を備え、
    前記金銭情報に応じて前記制限情報が異なる、システム。
  2. 前記制限情報は、制限条件を含み、
    前記制限条件は、所定期間において個人が投入可能な金額を表す最大上限額を含み、前記最大上限額は、前記金銭情報に応じて異なり、
    前記システムは、
    前記所定期間に前記個人が投入した投入金額を取得する投入金額取得部と、
    前記取得された投入金額が前記最大上限額に達した場合に、前記制限条件が成立したと判定する判定部と、を有し、
    前記指令部は、前記制限条件が成立したと判定された場合に、資金投入を制限する指令を対象機器に実行する、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記最大上限額よりも低い額の任意上限額が設定可能であり、
    前記システムは、前記取得された投入金額が前記任意上限額に達した場合に、予め設定された任意動作を実行可能に構成された任意動作実行部を備える、請求項2に記載のシステム。
  4. 前記任意動作は、前記個人の資金の投入禁止、前記個人への注意喚起の少なくとも1つが含まれる、請求項3に記載のシステム。
  5. 1ベット当たりの金額に対応するベットレートが複数種類設定されており、
    前記制限情報は、制限内容を含み、
    前記制限内容は、前記複数種類のベットレートのうち、個人が許可される前記ベットレートを表し、
    前記指令部は、前記制限内容に係る前記ベットレートでの動作指令を対象機器に実行可能に構成されている、請求項1~4のいずれかに記載のシステム。
  6. 前記対象機器は、ゲーム装置、または、金銭を前記ゲーム装置に投入可能なゲーム媒体に交換する交換装置のいずれかを含み、
    前記ゲーム装置は、遊技機またはゲーミングマシンを含み、
    前記ゲーム装置または前記交換装置は、前記設定された複数種類のベットレートのいずれのベットレートでも動作が可能であり、
    前記ゲーム装置または前記交換装置は、前記指令部からの動作指令にかかるベットレートにレートを切り替え可能に構成されている、請求項5に記載のシステム。
  7. 前記複数種類のベットレートは、第1ベットレートおよび第2ベットレートを含み、
    前記対象機器は、前記第1ベットレートに対応する第1ゲーム装置または第1交換装置の少なくともいずれかと、前記第2ベットレートに対応する第2ゲーム装置または第2交換装置の少なくともいずれかと、を含み、
    前記第1ゲーム装置および前記第2ゲーム装置は、それぞれ、遊技機またはゲーミングマシンを含み、
    前記第1交換装置は、金銭を、前記第1ゲーム装置に投入可能なゲーム媒体に交換可能であり、
    前記第2交換装置は、金銭を、前記第2ゲーム装置に投入可能なゲーム媒体に交換可能であり、
    前記第1ゲーム装置または前記第1交換装置は、前記指令部からの動作指令にかかるベットレートが前記第1ベットレートである場合に動作可能となり、前記指令部からの動作指令にかかるベットレートが前記第2ベットレートである場合に動作不能となり、
    前記第2ゲーム装置または前記第2交換装置は、前記指令部からの動作指令にかかるベットレートが前記第2ベットレートである場合に動作可能となり、前記指令部からの動作指令にかかるベットレートが前記第1ベットレートである場合に動作不能になる、請求項5に記載のシステム。
  8. 前記資金投入を制限する指令は、前記個人の施設への入場禁止、前記個人の資金の投入禁止、前記個人へのゲーム媒体の貸与禁止、前記個人によるゲーム装置の動作禁止のうちの少なくとも1つが含まれる、請求項1~7のいずれかに記載のシステム。
  9. 前記指令部により前記指令が前記対象機器に実行される場合に、予め設定された通知先のデバイスに通知する第1通知部を備える、請求項1~8のいずれかに記載のシステム。
  10. 前記個人所有の媒体が有する識別情報が入力されたことを契機として、前記個人の位置情報および/または施設情報を、予め設定された通知先のデバイスに通知する第2通知部を備える、請求項1~9のいずれかに記載のシステム。
  11. 個人所有の媒体が有する識別情報に基づいて、前記個人の信用に関する信用情報を取得する信用情報取得部と、
    取得した前記信用情報に基づいて、資金投入に関する制限情報を特定する制限情報特定部と、
    特定した前記制限情報に基づいて、資金投入を制限する指令を対象機器に実行する指令部と、
    を備え、
    前記信用情報に応じて、前記制限情報が異なる、システム。
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