JP2017191406A - 遊技場において遊技するために会員認証を必須とするとともに遊技者ごとの遊技状況データを収集してギャンブル依存の予防に活用すること - Google Patents
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Abstract
Description
文献3においては、遊技者の個人データおよび遊技履歴を元に遊技者に対するのめり込みを抑制するシステムが開示されている。具体的には、遊技者の状況に合わせて遊技機がゲーム性や掛け率を自動的に変化させるように構成されており、このことによってギャンブル依存への傾倒を抑制しようとしている。
(1)遊技場管理システムと連携する顧客管理システムにより実施されるコンピューティングの方法であること
(2)顧客管理システムは、会員登録した顧客情報を顧客IDに対応づけて集約した顧客データベースを備えること
(3)顧客管理システムは、顧客が遊技機で遊技開始しようとする際、顧客識別情報を取得して顧客IDを特定し、特定された顧客IDに基づいて後記の認証処理を行って遊技を開始させること
(4)顧客管理システムは、顧客が遊技のために投下した資本価値を計測して顧客IDおよび日時に対応づけして顧客データベースに記録すること(これを投下資本記録とする)
(5)顧客管理システムは、顧客が遊技によって回収した資本価値を顧客IDおよび日時に対応づけして顧客データベースに記録すること(これを回収資本記録とする)
(6)顧客管理システムは、顧客データベースに集積された投下資本記録および回収資本記録を定期的に統計処理し、投下資本と回収資本の差分に相当する負けデータの平均値と分布に基づいて警告しきい値を決定すること
(7)前記警告しきい値は、前記負けデータの平均値に応じて変化するとともに、前記負けデータの分布幅に応じて変化すること
(8)顧客管理システムは、ある顧客IDについての前記認証処理において、顧客データベースに記録された当該顧客の投下資本記録および獲得資本記録に基づいて、当該顧客の所定期間の負けデータが前記警告しきい値を超えていると判断した場合、当該顧客に対してギャンブル依存症への注意を喚起するための警告を発する処理を実行すること
周知のとおり、我が国における代表的な遊技場であるパチンコ店は高度なコンピューティングシステムにより全体の情報管理がなされているとともに各遊技機などの制御が行われるようになっている。図1において、一般的な遊技場で運用されている周知慣用のコンピューティングシステムを遊技場管理システム1として図示している。
この発明を実施するにあたり、遊技場管理システム1と連携する顧客管理システム5を設けるとともに、遊技場内の要所で遊技する人を撮影する複数のカメラ6を設ける。遊技者が遊技機2の椅子にすわって遊技しようとすると、その遊技機2に付設されたカメラ6で遊技者の顔が撮影されて、その顔画像データが顧客管理システム5に取り込まれる。また、遊技者が玉景品交換窓口にて獲得玉数に応じた景品を取得する際には、当該窓口付近に設置されたカメラ6によりこの遊技者の顔が撮影されて、その顔画像データが顧客管理システム5に取り込まれる。
この発明を実施する遊技場で遊技するには、あらかじめ利用登録をする必要があり、顧客として利用登録した人の顧客情報が顧客IDに対応づけされて顧客管理システム5におる顧客データベース7に記録される。顧客情報としては、氏名・住所・生年月日・電話番号・メールアドレス・家族の連絡先・年収などが含まれ得る他、この実施例においては顧客の顔画像データ(顔写真)が顧客IDに対応づけされて登録され、さらに、以下に説明する顧客の遊技に伴う遊技状況のデータが逐次記録される。
遊技場に入場した顧客が遊技を開始すべく任意の遊技機2の椅子に腰かけると、カメラ6で撮影された顧客の顔画像データが顧客管理システム5に取り込まれ、システム5は、取得した顔画像データを顧客データベース7に登録されている顧客顔画像に照らして該当する顧客IDを特定する。顧客管理システム5は、遊技開始しようとする顧客のIDを特定したならば、顧客データベース7に記録されている顧客ID該当の情報に基づいて認証処理を実行する。
ある1人の顧客がある期間(たとえば直近の30日間)における回収資本記録の合計値から投下資本記録の合計値を引き算すると、この顧客のこの期間における勝ち負けの値を求めることができる。この減算値がプラスであれば勝ったのであり、マイナスであれば負けたことになる。この期間の顧客ごとの勝ち負け値の分布はおおよそ正規分布となるのが一般的であり、その平均値は遊技場の利益に相応してマイナスとなる。
顧客管理システム5は、ある顧客についての前記認証処理において、顧客データベース7に記録された当該顧客の投下資本記録および回収資本記録に基づいて、当該顧客の所定期間の勝ち負けデータが前記警告しきい値を超えていると判断した場合、当該顧客に対してギャンブル依存症への注意を喚起するための警告を発する処理を実行する
顧客の顔画像をデータベースの登録画像と比較することで顧客IDを特定することに変えて、他の各種の生体認証を用いることができるし、また、遊技機や貸玉機に付設されたカード読取機により顧客のICカードを読み取ることにより顧客IDを特定することができる。
Claims (13)
- つぎの事項(1)〜(8)により特定される方法。
(1)遊技場管理システムと連携する顧客管理システムにより実施されるコンピューティングの方法であること
(2)顧客管理システムは、会員登録した顧客情報を顧客IDに対応づけて集約した顧客データベースを備えること
(3)顧客管理システムは、顧客が遊技機で遊技開始しようとする際、顧客識別情報を取得して顧客IDを特定し、特定された顧客IDに基づいて後記の認証処理を行って遊技を開始させること
(4)顧客管理システムは、顧客が遊技のために投下した資本価値を計測して顧客IDおよび日時に対応づけして顧客データベースに記録すること(これを投下資本記録とする)
(5)顧客管理システムは、顧客が遊技によって回収した資本価値を顧客IDおよび日時に対応づけして顧客データベースに記録すること(これを回収資本記録とする)
(6)顧客管理システムは、顧客データベースに集積された投下資本記録および回収資本記録を定期的に統計処理し、投下資本と回収資本の差分に相当する勝ち負けデータの平均値と分布に基づいて警告しきい値を決定すること
(7)前記警告しきい値は、前記勝ち負けデータの平均値に応じて変化するとともに、前記負けデータの分布幅に応じて変化すること
(8)顧客管理システムは、ある顧客IDについての前記認証処理において、顧客データベースに記録された当該顧客の投下資本記録および獲得資本記録に基づいて、当該顧客の所定期間の勝ち負けデータが前記警告しきい値を超えていると判断した場合、当該顧客に対してギャンブル依存症への注意を喚起するための警告を発する処理を実行すること - つぎの事項(9)により特定される請求項1に記載の方法。
(9)顧客管理システムは、顧客が遊技機で遊技開始しようとする際、当該顧客の顔を撮影し、その顔画像を顧客データベースに登録された顧客顔画像と照らして顧客IDを特定すること - つぎの事項(10)により特定される請求項1に記載の方法。
(10)顧客管理システムは、顧客が遊技機で遊技開始しようとする際、遊技機に付設されたカード読取機により顧客のICカードを読み取ることにより顧客IDを特定すること - つぎの事項(11)により特定される請求項1に記載の方法。
(11)顧客管理システムは、遊技機に付設された貸玉機への投入金額に基づいて投下資本記録を作成すること - つぎの事項(12)により特定される請求項1に記載の方法。
(12)顧客管理システムは、顧客が遊技機で遊技した期間の差玉データに基づいて回収資本記録を作成すること - つぎの事項(13)により特定される請求項1に記載に記載の方法。
(13)顧客管理システムは、玉景品交換窓口の景品情報読取機で読み取った顧客が得た景品の情報に基づいて回収資本記録を作成すること - つぎの事項(14)により特定される請求項1に記載に記載の方法。
(14)顧客管理システムは、景品交換所の玉カウンタで計数した顧客の玉数に基づいて回収資本記録を作成すること - つぎの事項(15)(16)により特定される請求項1に記載の方法。
(15)顧客管理システムは、顧客データベースの蓄積情報に基づいて顧客をいくつかの顧客類型に分類し、その顧客類型ごとの警告しきい値を作成すること
(16)顧客管理システムは、ある顧客IDについての前記認証処理において、顧客データベースに記録された当該顧客の情報に基づいて当該顧客の顧客類型を特定し、その顧客類型の警告しきい値を用いて判断を行うこと - つぎの事項(17)により特定される請求項1に記載の方法。
(17)顧客管理システムは、顧客に対してギャンブル依存症への注意を喚起するための警告を発することを、顧客が遊技開始しようとしている遊技機に付設された表示手段により行うこと - つぎの事項(18)により特定される請求項1に記載の方法。
(18)顧客管理システムは、顧客に対してギャンブル依存症への注意を喚起するための警告を発することを、顧客データベースに当該顧客の個人情報として記録されている宛先に対して電子的メッセージを通信網を介して送信することにより行うこと - つぎの事項(19)により特定される請求項1に記載の方法。
(19)顧客管理システムは、ギャンブル依存症への注意を喚起するための警告を発した事実を顧客データベースに記録し、この警告の記録に基づいて、その後の前記認証処理において所定の条件に該当する場合、当該顧客が遊技開始しようとする遊技機の動作を不能にすること - つぎの事項(20)により特定される請求項1に記載の方法。
(20)顧客管理システムは、ある顧客IDについての前記認証処理において、顧客データベースに記録された当該顧客の投下資本記録および獲得資本記録に基づいて、当該顧客の所定期間の負けデータが前記警告しきい値を超えていると判断した場合、当該顧客に対してギャンブル依存症への注意を喚起するための警告を発する処理を実行するとともに、当該顧客が遊技開始しようとする遊技機の動作を不能にすること - つぎの事項(21)により特定される請求項1に記載の方法。
(21)顧客管理システムは、広域に散在する複数の遊技場をネットワークで結んで構築されていること
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