JP2022107224A - 免震装置の製造方法 - Google Patents
免震装置の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2022107224A JP2022107224A JP2021002046A JP2021002046A JP2022107224A JP 2022107224 A JP2022107224 A JP 2022107224A JP 2021002046 A JP2021002046 A JP 2021002046A JP 2021002046 A JP2021002046 A JP 2021002046A JP 2022107224 A JP2022107224 A JP 2022107224A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seismic isolation
- isolation device
- work hardening
- manufacturing
- metal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000002955 isolation Methods 0.000 title claims abstract description 131
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims abstract description 50
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 claims abstract description 84
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims abstract description 84
- 238000005482 strain hardening Methods 0.000 claims abstract description 56
- CWYNVVGOOAEACU-UHFFFAOYSA-N Fe2+ Chemical compound [Fe+2] CWYNVVGOOAEACU-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 39
- 238000000034 method Methods 0.000 claims abstract description 39
- 230000008569 process Effects 0.000 claims abstract description 15
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 15
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 claims description 11
- RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N Copper Chemical compound [Cu] RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 9
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 claims description 9
- 239000010949 copper Substances 0.000 claims description 9
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 claims description 6
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 6
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 4
- 239000013013 elastic material Substances 0.000 claims description 4
- 229910000838 Al alloy Inorganic materials 0.000 claims description 3
- 229910000881 Cu alloy Inorganic materials 0.000 claims description 3
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 claims description 3
- 239000004033 plastic Substances 0.000 abstract description 14
- 239000007769 metal material Substances 0.000 description 13
- 238000013016 damping Methods 0.000 description 7
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 4
- 150000002739 metals Chemical class 0.000 description 4
- ATJFFYVFTNAWJD-UHFFFAOYSA-N Tin Chemical compound [Sn] ATJFFYVFTNAWJD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 239000006096 absorbing agent Substances 0.000 description 3
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 239000012212 insulator Substances 0.000 description 3
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 2
- 230000005489 elastic deformation Effects 0.000 description 2
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 2
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 2
- 240000007594 Oryza sativa Species 0.000 description 1
- 235000007164 Oryza sativa Nutrition 0.000 description 1
- 230000009471 action Effects 0.000 description 1
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 230000001186 cumulative effect Effects 0.000 description 1
- -1 ferrous metals Chemical class 0.000 description 1
- 230000017525 heat dissipation Effects 0.000 description 1
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 1
- 238000009413 insulation Methods 0.000 description 1
- 238000005457 optimization Methods 0.000 description 1
- 238000007747 plating Methods 0.000 description 1
- 239000011150 reinforced concrete Substances 0.000 description 1
- 235000009566 rice Nutrition 0.000 description 1
- 238000010998 test method Methods 0.000 description 1
- 239000013585 weight reducing agent Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Springs (AREA)
- Vibration Dampers (AREA)
Abstract
Description
本発明の免震装置の製造方法(以下、単に、「免震装置の製造方法」とも言う)は、塑性変形時に振動エネルギーの吸収作用を発揮する振動エネルギー吸収部を有する免震装置であって、当該振動エネルギー吸収部が、明確な「降伏点を有さない非鉄金属」によって形成されている免震装置を製造する場合において、従来の製造方法に対する優位性を発揮する製造方法である。
「免震装置の製造方法」によって製造することができる免震装置の具体例として、図3及び図4に示す積層ゴム型免震支承、図5及び図6に示す免震ダンパー2、或いは、図7に示す免震ダンパー3を挙げることができる。これらの各免震装置においては、図3及び図4に示す金属プラグ入り積層ゴム型免震支承1における柱状の金属プラグ11、図5及び図6に示す免震ダンパー2におけるダンパー部材21、及び、図7に示す免震ダンパー3におけるU字型のダンパー部材31が、それぞれ、本発明の製造方法における「振動エネルギー吸収部」に該当する。但し、「免震装置の製造方法」の技術的範囲はこれらの各形態の免震装置の製造に限定されない。本発明の「免震装置の製造方法」は、「降伏点を有さない非鉄金属」を用いて形成した振動エネルギー吸収部を備える各種の免震装置の製造に広く適用な可能なプロセスである。
本発明の「免震装置の製造方法」は、従来、免震装置の製造においては、行われていなかった、非鉄金属に対する「加工硬化処理工程」を、必須の工程とするプロセスである。本発明の「免震装置の製造方法」は、上記工程を必須の工程とすることにより、「明確な降伏点を有さない非鉄金属」によって振動エネルギー吸収部が形成されている免震装置においては困難とされていた、免震装置の安定した性能の発現を実現したプロセスである。
先ず、「加工硬化処理工程」によって調整可能な加工硬化指数(n値)とは、ある金属に係る応力-ひずみ関係式の、両対数グラフにおける勾配値のことを言う。つまり、このn値の大きさは、ある金属における、ひずみの増加に対する応力の増加率を示す数値でもある。一般に、金属材料を塑性変形させると、加工硬化とよばれる現象により、このn値が減少していく。
ここで、図1及び図2のグラフは、振動吸収部として、何れも「降伏点を有さない非鉄金属」である銅からなり、図7に示すような湾曲部分を有するダンパー部材を備える免震装置であって、同一形状、同一材質で構成され、加工硬化指数(n値)のみが異なる2機の「免震装置試験体」について、下記に示す同一の条件で「漸増載荷試験」を行った結果を示すグラフである。ここでいう「漸増載荷試験」とは、免震装置の上部構造と下部構造を、水平方向にある一定振幅だけ正側と負側に交番に相対変位させる交番載荷を、その振幅を段階的に増加させながら繰返し行う加振試験のことを言う。
本発明に係る免震装置の実施形態の一例である金属プラグ入り積層ゴム型免震支承1について説明する。図3及び図4に示す金属プラグ入り積層ゴム型免震支承1は、建造物の下部構造体と上部構造体との間に設置されて振動エネルギーを吸収する免震装置である。この金属プラグ入り積層ゴム型免震支承1は、振動エネルギー吸収部として、柱状の金属プラグ11を有する。図4に示す通り、金属プラグ11は、ゴム等からなる複数の弾性材料層121と、金属材料等からなる剛性材料層122とが交互に積層されてなる弾性体12の内部に鉛直方向に形成された筒状の中空部内に、中空部の内面に拘束される態様で配置されている。又、接続部として、金属プラグ11の上下の端面にそれぞれ対向して積層されている一組の金属板からなるフランジ13、14を有する。本発明に係る金属プラグ入り積層ゴム型免震支承1においては、金属プラグ11が、上述の本願発明の製造方法によって、加工硬化処理が施された非鉄金属によって形成されている。
本発明の免震装置の好ましい実施形態の他の一例である免震ダンパー2について説明する。図5及び図6に示す免震ダンパー2も、建造物の下部構造体と上部構造体との間に設置されて振動エネルギーを吸収する免震装置である。この免震ダンパー2は、振動エネルギー吸収部として、ダンパー部材21を有する。図5及び図6に示す通り、ダンパー部材21は、下方から上方に向かって順に、下部傾斜部211、屈折部212、上部傾斜部213が連なって形成されており、屈折部212は、免震ダンパー2の中心軸より水平方向に突出して略「くの字」形状に屈折していて、下部側のフランジ24及び上部側のフランジ25は、ダンパー部材21の下面及び上面にそれぞれ当接して、接合層28を介して接合されている。本発明に係る免震ダンパー2においては、ダンパー部材21が、上述の本願発明の製造方法によって、加工硬化処理が施された非鉄金属によって形成されている。
本発明の免震装置の好ましい更に異なる実施形態の他の一例であるU字型のダンパー部材を有する免震ダンパー3について説明する。図7に示す免震ダンパー3も、免震ダンパー2と同様に、建造物の下部構造体と上部構造体との間に設置されて振動エネルギーを吸収する免震装置である。この免震ダンパー3は、振動エネルギー吸収部として、U字型の湾曲部分を有するダンパー部材31を有する。下部側のフランジ32及び上部側のフランジ33は、ダンパー部材31の下面及び上面にそれぞれ当接して、ボルト34、35によって接合されている。この接合は、上述した各種のメッキ層である接合層36を介した接合であってもよい。又、下部側のフランジ32及び上部側のフランジ33の構造体への接合はボルト38、39によることができる。又、U字型のダンパー部材31と、下部側のフランジ32及び上部側のフランジ33との間、及び、ボルト34等との間の部分等は、絶縁体37によって絶縁されていることが好ましい。尚、ボルトの周囲については、図6に示すような絶縁スリーブ371を配置して絶縁することが好ましい。このような構成からなる、本発明に係る免震ダンパー3においても、ダンパー部材31が、上述の本願発明の製造方法によって、加工硬化処理が施された非鉄金属によって形成されている。
11 金属プラグ(振動エネルギー吸収部)
111 絶縁体
12 弾性体
121 弾性材料層
122 剛性材料層
13 下部側のフランジ(接続部)
14 上部側のフランジ(接続部)
15、16、17、18 ボルト
2 免震ダンパー
21 ダンパー部材(振動エネルギー吸収部)
211 下部傾斜部
212 屈折部
213 上部傾斜部
24 下部側のフランジ(接続部)
25 上部側のフランジ(接続部)
26、27 ボルト
28 接合層
3 免震ダンパー(他の形態)
31 ダンパー部材(振動エネルギー吸収部)
32 下部側のフランジ(接続部)
33 上部側のフランジ(接続部)
34、35、38、39 ボルト
36 接合層
37 絶縁体
371 絶縁スリーブ
Claims (7)
- 明確な降伏点を有さない非鉄金属によって振動エネルギー吸収部が形成されている免震装置の製造方法であって、
前記非鉄金属に加工硬化処理を施す、加工硬化処理工程を含んでなる、免震装置の製造方法。 - 前記加工硬化処理工程において、初期加工硬化指数が0.5以上である前記非鉄金属に加工硬化処理を施すことによって、該非鉄金属の加工硬化処理後における処理後加工硬化指数を、0.05を超えて0.5未満の範囲に縮小させる、
請求項1に記載の免震装置の製造方法。 - 前記加工硬化処理工程において、銅、銅合金、アルミニウム、又は、アルミニウム合金のうちの何れかである前記非鉄金属に加工硬化処理を施す、
請求項1又は2に記載の免震装置の製造方法。 - 前記加工硬化処理工程が、前記振動エネルギー吸収部を前記免震装置の接続部に取付けた後に、該振動エネルギー吸収部に、所定の相対変位と繰返し回数の振動を付与することによって、前記非鉄金属の加工硬化を促進させる工程である、
請求項1から3の何れか記載の免震装置の製造方法。 - 前記加工硬化処理工程は、前記非鉄金属を、圧延加工又は引抜き加工する工程である、
請求項1から3の何れかに記載の免震装置の製造方法。 - 請求項1から5の何れかに記載の免震装置の製造方法であって、
前記振動エネルギー吸収部が、柱状の金属プラグであり、
接続部として、前記金属プラグの上下の端面にそれぞれ対向して積層されている一組の金属板からなるフランジを有し、
更に、複数の弾性材料層と剛性材料層とが交互に積層されてなる弾性体を有し、
前記金属プラグは、前記弾性体の内部に鉛直方向に形成された筒状の中空部内に配置されている、
金属プラグ入り積層ゴム型免震支承の製造方法。 - 請求項1から5の何れかに記載の免震装置の製造方法であって、
前記振動エネルギー吸収部が、湾曲部分を有するダンパー部材であって、
接続部として、建造物の上部構造体に接続される上部側のフランジと建造物の下部構造体に接続される下部側のフランジからなる一組のフランジを有し、
前記ダンパー部材が、前記上部側のフランジと前記下部側のフランジとの間に配置されてこれらを連結してなる、
免震ダンパーの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021002046A JP7502202B2 (ja) | 2021-01-08 | 2021-01-08 | 免震装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021002046A JP7502202B2 (ja) | 2021-01-08 | 2021-01-08 | 免震装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022107224A true JP2022107224A (ja) | 2022-07-21 |
JP7502202B2 JP7502202B2 (ja) | 2024-06-18 |
Family
ID=82457676
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021002046A Active JP7502202B2 (ja) | 2021-01-08 | 2021-01-08 | 免震装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7502202B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003206987A (ja) | 2002-01-16 | 2003-07-25 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 免震用ダンパー |
JP2006009852A (ja) | 2004-06-23 | 2006-01-12 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 積層ゴム支承体の製造方法および積層ゴム支承体 |
-
2021
- 2021-01-08 JP JP2021002046A patent/JP7502202B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7502202B2 (ja) | 2024-06-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6141919A (en) | Energy absorber | |
JPS6117984B2 (ja) | ||
CN206396907U (zh) | 形状记忆合金变刚度变阻尼限位保护隔震支座 | |
CN106522378A (zh) | 形状记忆合金变刚度变阻尼限位保护隔震支座 | |
CN112376975A (zh) | 一种基于橡胶减震的高层建筑的隔震系统 | |
JP5638762B2 (ja) | 建築物 | |
JP2022107224A (ja) | 免震装置の製造方法 | |
CN114412260A (zh) | 一种高阻尼多方向宽频域抗拉拔隔减震装置及隔减震方法 | |
CN115821733B (zh) | 一种减隔震桥梁支座 | |
JP2003027416A (ja) | 並列ケーブルの制振装置 | |
CN218580912U (zh) | 隔震支座 | |
JP3741424B2 (ja) | 免震装置 | |
CN113802911B (zh) | 一种基于c形壳隔震层的类tmd结构体系 | |
JP3503712B2 (ja) | 鉛封入積層ゴム | |
JPH0257742A (ja) | 制振・免震用棒状ダンパ | |
JP6051325B1 (ja) | 同心円積層型減衰材を備えた免震装置 | |
JP6729222B2 (ja) | エネルギ吸収デバイス及び免震構造 | |
JPH01230834A (ja) | 免震装置 | |
CN217379954U (zh) | 一种高阻尼多方向宽频域抗拉拔隔减震装置 | |
JPH0262670B2 (ja) | ||
JP5527120B2 (ja) | 外殻鋼管付きコンクリート杭 | |
JP2000065129A (ja) | 免震装置のトリガー機構 | |
CN117888633B (zh) | 一种弹簧型抗拉拔复合支座 | |
JPH0821484A (ja) | 鉛封入積層ゴム支承 | |
US20240117851A1 (en) | Isolation energy absorber |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20230907 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20240226 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20240312 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20240422 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20240507 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20240606 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7502202 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |