JP2022107076A - 光ファイバ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光ファイバの側面に別の光ファイバを接合した構成の光ファイバ装置において、接合部が高温になるのを抑える。【解決手段】光ファイバ装置1は、レーザ活性物質が添加されたコア50を有する第3フッ化物ファイバ5に接合される装置であって、第1フッ化物ファイバ3と、第2フッ化物ファイバ4とを備えている。第1フッ化物ファイバ3は、第3フッ化物ファイバ5に接合された、レーザ活性物質が低濃度又は非添加のファイバである。第2フッ化物ファイバ4は、第1端4aから光が入射又は出射されるとともに、第2端4bの端面が第1フッ化物ファイバ3の側面に斜めに接合されたレーザ活性物質非添加のファイバである。【選択図】図4
Description
本発明は、光ファイバ装置に関する。
レーザ活性物質を添加したファイバ(アクティブファイバ)が、レーザ発振器や光増幅器に用いられている。例えばフッ化物製のアクティブファイバを利用したレーザ発振器や光増幅器では、レーザ発振させるために、励起光がファイバ端面から導入される。励起光がアクティブファイバに導光されると、励起光はレーザ活性物質が添加されたコア部分で吸収され、これにより出力光が発光される。このとき、励起光がコアに吸収されることにより、コアが発熱する。
特に、フッ化物ファイバは、一般的な石英製ファイバと比較して耐熱性に乏しいので、励起光が強い場合、発熱によって変形あるいは損傷が生じ、レーザ発振や増幅ができなくなる。このため、ファイバ端面から励起光を導入する構成では、レーザ出力が制限される。
特に、フッ化物ファイバは、一般的な石英製ファイバと比較して耐熱性に乏しいので、励起光が強い場合、発熱によって変形あるいは損傷が生じ、レーザ発振や増幅ができなくなる。このため、ファイバ端面から励起光を導入する構成では、レーザ出力が制限される。
そこで、特許文献1に示されるような光結合器を利用することが考えられる。特許文献1の装置は、利得ファイバと、利得ファイバの側面に接続された励起光ファイバと、を有している。そして、励起光ファイバは、励起光源からの励起光を利得ファイバに導く。このように、利得ファイバの側面に励起光ファイバを接続した複数のユニットを接続してレーザ発振器を構成すれば、複数個所から励起光を導入できる。このため、導入できる励起光のパワーを増加でき、利得ファイバの発熱を抑えつつ、レーザ出力を高くできる。
特許文献1のように、光ファイバの側面に他の光ファイバを接続する場合、接合部の界面において、光が漏れたり、乱反射によって光が散乱したりすることによって、接合部の近辺が高温になる場合がある。
前述のように、特に、フッ化物ファイバは耐熱性が低いので、接合部近辺が高温になると、ファイバが損傷するおそれがある。
前述のように、特に、フッ化物ファイバは耐熱性が低いので、接合部近辺が高温になると、ファイバが損傷するおそれがある。
本発明の目的は、光ファイバの側面に別の光ファイバを接合した構成の光ファイバ装置において、接合部が高温になるのを抑えることにある。
本発明の一見地に係る光ファイバ装置は、レーザ活性物質が添加されたコアを有する光ファイバに接合される装置であって、第1ファイバと、第2ファイバとを備えている。
第1ファイバは、光ファイバに接合された、レーザ活性物質が低濃度又は非添加のファイバである。
第2ファイバは、第1端から光が入射又は出射されるとともに、第2端の端面が第1ファイバの側面に斜めに接合されたレーザ活性物質非添加のファイバである。
第1ファイバは、光ファイバに接合された、レーザ活性物質が低濃度又は非添加のファイバである。
第2ファイバは、第1端から光が入射又は出射されるとともに、第2端の端面が第1ファイバの側面に斜めに接合されたレーザ活性物質非添加のファイバである。
この装置を光結合器として使用した場合は、励起光源からの励起光は、第2ファイバを通して第1ファイバに導入される。また、この装置を光分配器として使用することもでき、この場合は、第1ファイバ内で導光される光は分配されて、第2ファイバの第1端から出射される。
このような構成において、第1ファイバと第2ファイバがレーザ活性物質を有していない又は低濃度なので、2つのファイバの接合部近辺で高熱が発生しない。したがって、高耐久性及び高寿命化が実現される。
このような構成において、第1ファイバと第2ファイバがレーザ活性物質を有していない又は低濃度なので、2つのファイバの接合部近辺で高熱が発生しない。したがって、高耐久性及び高寿命化が実現される。
この装置は、放熱部材をさらに備えていてもよい。放熱部材は、第1ファイバと第2ファイバとの接合部の全周を覆うように配置されている。
このような構成において、第1ファイバと第2ファイバの接合部には、全周を覆うように放熱部材が設けられている。このため、第1ファイバと第2ファイバの接合部近辺で発生した熱を効率よく放出できる。
光ファイバ装置は、第2放熱部材をさらに備えていてもよい。第2放熱部材は、第1ファイバと光ファイバとの接合部を覆っていてもよい。
したがって、第1ファイバと光ファイバの接合部近辺で発生した熱を効率よく放出できる。
したがって、第1ファイバと光ファイバの接合部近辺で発生した熱を効率よく放出できる。
第1ファイバは、光ファイバのコアに接続されレーザ活性物質が低濃度又は非添加のコアを有していてもよい。
第2ファイバにはレーザ活性物質に対応する励起光が入射されてもよい。
第2ファイバにはレーザ活性物質に対応する励起光が入射されてもよい。
第1ファイバ及び第2ファイバは、フッ化物ファイバであってもよい。
第1ファイバ及び第2ファイバは、ZBLANガラスにより形成されていてもよい。
本発明に係る光ファイバ装置では、光ファイバの側面に別の光ファイバを接合した構成において、接合部が高温になるのを抑えることができる。
1.第1実施形態
(1)光ファイバ装置の基本構成
図1を用いて、光ファイバ装置1を説明する。図1は、本発明の第1実施形態による光ファイバ装置の構成図である。
光ファイバ装置1は、レーザ発振器を構成する1つのユニットであり、光結合器として機能する。光ファイバ装置1は、励起光源2と、第1フッ化物ファイバ3(第1ファイバの一例)と、第2フッ化物ファイバ4(第2ファイバの一例)と、第3フッ化物ファイバ5(光ファイバの一例)とを有している。この光ファイバ装置1に、反射鏡及び出力鏡等を追加することによって、ファイバレーザ発振器を構成できる。
また、励起光源2の前には、レンズ7が配置されている(以下、同じ)。
(1)光ファイバ装置の基本構成
図1を用いて、光ファイバ装置1を説明する。図1は、本発明の第1実施形態による光ファイバ装置の構成図である。
光ファイバ装置1は、レーザ発振器を構成する1つのユニットであり、光結合器として機能する。光ファイバ装置1は、励起光源2と、第1フッ化物ファイバ3(第1ファイバの一例)と、第2フッ化物ファイバ4(第2ファイバの一例)と、第3フッ化物ファイバ5(光ファイバの一例)とを有している。この光ファイバ装置1に、反射鏡及び出力鏡等を追加することによって、ファイバレーザ発振器を構成できる。
また、励起光源2の前には、レンズ7が配置されている(以下、同じ)。
励起光源2は、レーザ活性物質を励起する波長の励起光を発振するものであり、例えば半導体レーザなどである。励起光源2にて発振された励起光は、第2フッ化物ファイバ4及び第1フッ化物ファイバ3を介して、第3フッ化物ファイバ5に導入される。
(2)第1フッ化物ファイバ
図2を用いて、第1フッ化物ファイバ3を説明する。図2は、第1フッ化物ファイバの断面図である。
第1フッ化物ファイバ3は、ダブルクラッドファイバであり、コア30と、第1クラッド31と、第2クラッド32と、を有している。第1クラッド31はコア30の外周面を覆うように形成されている。第2クラッド32は第1クラッド31の外周面を覆うように形成されている。
図2を用いて、第1フッ化物ファイバ3を説明する。図2は、第1フッ化物ファイバの断面図である。
第1フッ化物ファイバ3は、ダブルクラッドファイバであり、コア30と、第1クラッド31と、第2クラッド32と、を有している。第1クラッド31はコア30の外周面を覆うように形成されている。第2クラッド32は第1クラッド31の外周面を覆うように形成されている。
第1フッ化物ファイバ3のコア30は、フッ化物ガラスから形成されており、好ましくはZBLAN(ZrF4-BaF2-LaF3-AlF3-NaF)ガラスによって形成されている。
コア30には、レーザ活性物質が添加されていない。したがって、レーザ活性物質は低濃度又は非添加である。具体的には、コア30でのレーザ活性物質は0.1%未満であることが好ましい。
第1クラッド31は、フッ化物ガラスから形成されており、好ましくはZBLANガラスによって形成されている。
なお、図において、実線矢印はレーザ発振した光の伝播を示しており、破線矢印はレーザ発振に寄与する光の伝播を示している(以下、同じ)。
コア30には、レーザ活性物質が添加されていない。したがって、レーザ活性物質は低濃度又は非添加である。具体的には、コア30でのレーザ活性物質は0.1%未満であることが好ましい。
第1クラッド31は、フッ化物ガラスから形成されており、好ましくはZBLANガラスによって形成されている。
なお、図において、実線矢印はレーザ発振した光の伝播を示しており、破線矢印はレーザ発振に寄与する光の伝播を示している(以下、同じ)。
第2クラッド32は、紫外線硬化樹脂又は熱硬化樹脂によって形成されている。
第1クラッド31はコア30よりも屈折率が小さく、第2クラッド32は第1クラッド31よりも屈折率が小さい。
前述のようにコア30にはレーザ活性物質がドープされていない。したがって、コア30においてレーザ光は生成されず、そのため励起光吸収による発熱が生じない。また、第1クラッド31及び第2クラッド32にも、レーザ活性物質がドープされていない。
第1クラッド31はコア30よりも屈折率が小さく、第2クラッド32は第1クラッド31よりも屈折率が小さい。
前述のようにコア30にはレーザ活性物質がドープされていない。したがって、コア30においてレーザ光は生成されず、そのため励起光吸収による発熱が生じない。また、第1クラッド31及び第2クラッド32にも、レーザ活性物質がドープされていない。
(3)第2フッ化物ファイバ
図3を用いて、第2フッ化物ファイバ4を説明する。図3は、第2フッ化物ファイバの断面図である。第2フッ化物ファイバ4は、レーザ活性物質が非添加のマルチモードファイバであり、太い径のコア40と、コア40の外周面を覆うように形成された反射クラッド層41と、を有している。コア40及び反射クラッド層41はフッ化物ガラスから形成されており、好ましくはZBLANガラスによって形成されている。反射クラッド層41はコア40よりも屈折率が小さい。また、コア40の屈折率は、好ましくは第1フッ化物ファイバ3の第1クラッド31の屈折率以下とし、より好ましくは第1フッ化物ファイバ3の第1クラッドの屈折率と同じにする。
第2フッ化物ファイバ4の第1端4aには、励起光源2からの励起光がレンズ7を介して入射される。また、第2フッ化物ファイバ4の第2端4bは、所定の角度を有するように斜めに研磨されており、第1フッ化物ファイバ3の側面に接続されている。
図3を用いて、第2フッ化物ファイバ4を説明する。図3は、第2フッ化物ファイバの断面図である。第2フッ化物ファイバ4は、レーザ活性物質が非添加のマルチモードファイバであり、太い径のコア40と、コア40の外周面を覆うように形成された反射クラッド層41と、を有している。コア40及び反射クラッド層41はフッ化物ガラスから形成されており、好ましくはZBLANガラスによって形成されている。反射クラッド層41はコア40よりも屈折率が小さい。また、コア40の屈折率は、好ましくは第1フッ化物ファイバ3の第1クラッド31の屈折率以下とし、より好ましくは第1フッ化物ファイバ3の第1クラッドの屈折率と同じにする。
第2フッ化物ファイバ4の第1端4aには、励起光源2からの励起光がレンズ7を介して入射される。また、第2フッ化物ファイバ4の第2端4bは、所定の角度を有するように斜めに研磨されており、第1フッ化物ファイバ3の側面に接続されている。
図4を用いて、第1フッ化物ファイバ3と第2フッ化物ファイバ4の接合部11を説明する。図4は、第1フッ化物ファイバと第2フッ化物ファイバの接合部の断面図である。
接合部11では、第1フッ化物ファイバ3の一部の第2クラッド32は除去されており、その部分に第2フッ化物ファイバ4の斜めに研磨された先端面が融着されている。この融着は、例えば、レーザ光を照射することによって行われる。
接合部11では、第1フッ化物ファイバ3の一部の第2クラッド32は除去されており、その部分に第2フッ化物ファイバ4の斜めに研磨された先端面が融着されている。この融着は、例えば、レーザ光を照射することによって行われる。
以上のようにして第1フッ化物ファイバ3に第2フッ化物ファイバ4を融着し、また第1フッ化物ファイバ3に樹脂製の第2クラッド32を形成すると、融着部分での欠陥や樹脂の経時変化による剥がれ等によって、励起光散乱が起こり、発熱する。しかし、上記の構成において、第1フッ化物ファイバ3と第2フッ化物ファイバ4がレーザ活性物質を有していないので、2つのファイバの接合部が高温になるのを抑えることができる。したがって、高耐久性及び高寿命化が実現される。
(4)第3フッ化物ファイバ
図5を用いて、第3フッ化物ファイバ5を説明する。図5は、第3フッ化物ファイバの断面図である。
第3フッ化物ファイバ5は、希土類元素をドープしたフッ化物ファイバである。第3フッ化物ファイバ5は、入力端から導入したレーザ光により励起され、第3フッ化物ファイバ5にドープされた物質により決まる波長のレーザ光を発生する。
図5を用いて、第3フッ化物ファイバ5を説明する。図5は、第3フッ化物ファイバの断面図である。
第3フッ化物ファイバ5は、希土類元素をドープしたフッ化物ファイバである。第3フッ化物ファイバ5は、入力端から導入したレーザ光により励起され、第3フッ化物ファイバ5にドープされた物質により決まる波長のレーザ光を発生する。
第3フッ化物ファイバ5は、ダブルクラッドファイバであり、第1フッ化物ファイバ3と同様に、コア50と、第1クラッド51と、第2クラッド52と、を有する。
コア50は、希土類元素(レーザ活性物質の一例)としてエルビウム(Er)をドープしたZBLANガラスである。ZBLANガラスは、ジルコニウム(Zr)、バリウム(Ba)、ランタン(La)、アルミニウム(Al)、ナトリウム(Na)を主成分とするフッ化物ガラスである。
コア50は、希土類元素(レーザ活性物質の一例)としてエルビウム(Er)をドープしたZBLANガラスである。ZBLANガラスは、ジルコニウム(Zr)、バリウム(Ba)、ランタン(La)、アルミニウム(Al)、ナトリウム(Na)を主成分とするフッ化物ガラスである。
図6を用いて、第1フッ化物ファイバ3と第3フッ化物ファイバ5の接合部13を説明する。図6は、第1フッ化物ファイバと第3フッ化物ファイバの接合部の断面図である。
接合部13では、第3フッ化物ファイバ5は第1フッ化物ファイバ3の一方の端面に融着されて接続されている。具体的には、コア同士、第1クラッド同士、第2クラッド同士が接続されている。
接合部13では、第3フッ化物ファイバ5は第1フッ化物ファイバ3の一方の端面に融着されて接続されている。具体的には、コア同士、第1クラッド同士、第2クラッド同士が接続されている。
なお、ファイバ同士を突き合せて接合する技術として、結合損失を減らすために以下の技術が採用されてもよい。第1に、接合面でコア30とコア50が同じ大きさであることが好ましい。具体的には、第1フッ化物ファイバ3と第3フッ化物ファイバ5の接合面でのコア径の差が10%以下であることが好ましい。第2に、接合した後にコア30とコア50がズレていないことが好ましい。例えば、いずれかのファイバ径を基準にしてズレが10%以下であることが好ましい。以上の第1の技術と第2の技術はいずれか一方でも又は両方でもよい。
(5)放熱部材
装置1は、放熱部材6を有している。放熱部材6は、接合部11を放熱するための部材である。
放熱部材6は、複数の放熱板からなる。放熱板は、熱伝導性が良好で、励起光に対して光透過性を有する矩形状のサファイアで形成されている。放熱部材6は、第1フッ化物ファイバ3、第2フッ化物ファイバ4、及び接合部11の全周及びその近傍の部分を覆っている。したがって、放熱部材6によって、2つのファイバの接合部近辺で発生した熱を効率よく放出できる。また、放熱部材6が励起光を吸収して発熱するのを抑えることができる。
装置1は、放熱部材6を有している。放熱部材6は、接合部11を放熱するための部材である。
放熱部材6は、複数の放熱板からなる。放熱板は、熱伝導性が良好で、励起光に対して光透過性を有する矩形状のサファイアで形成されている。放熱部材6は、第1フッ化物ファイバ3、第2フッ化物ファイバ4、及び接合部11の全周及びその近傍の部分を覆っている。したがって、放熱部材6によって、2つのファイバの接合部近辺で発生した熱を効率よく放出できる。また、放熱部材6が励起光を吸収して発熱するのを抑えることができる。
なお、ここで「励起光に対して光透過性を有する」とは、励起光の吸収率が1%以下の場合を意味し、励起光がほとんど吸収されずに透過するため放熱部材が励起光を吸収してもファイバを損傷させるほどの発熱が生じない。例えば波長0.3~4.0μmの励起光に対してはサファイアによって放熱部材を構成することによって実現が可能である。
なお、図示していないが、放熱部材6には、ヒートシンクが接触して設けられている。
なお、図示していないが、放熱部材6には、ヒートシンクが接触して設けられている。
装置1は、放熱部材8を有している。放熱部材8は、接合部13を放熱するための部材である。放熱部材8は放熱部材6とは形状は異なるが構成は同じである。
なお、放熱部材6と放熱部材8は一体でもよい。さらに、放熱部材6及び放熱部材8は、一方又は両方が省略されてもよい。
なお、放熱部材6と放熱部材8は一体でもよい。さらに、放熱部材6及び放熱部材8は、一方又は両方が省略されてもよい。
(6)光ファイバ装置の動作
以上のような構成の光ファイバ装置1では、励起光源2からの励起光はレンズ7を通して第2フッ化物ファイバ4に入射される。第2フッ化物ファイバ4は、コア40内で励起光を導光し、接合部11を介して第1フッ化物ファイバ3の第1クラッド31に励起光を導入できる。このとき、コア40の屈折率を第1フッ化物ファイバ3の第1クラッド31の屈折率以下にしておくことにより、コア40と第1クラッド31との界面における励起光の反射が抑制できる。
以上のような構成の光ファイバ装置1では、励起光源2からの励起光はレンズ7を通して第2フッ化物ファイバ4に入射される。第2フッ化物ファイバ4は、コア40内で励起光を導光し、接合部11を介して第1フッ化物ファイバ3の第1クラッド31に励起光を導入できる。このとき、コア40の屈折率を第1フッ化物ファイバ3の第1クラッド31の屈折率以下にしておくことにより、コア40と第1クラッド31との界面における励起光の反射が抑制できる。
第1フッ化物ファイバ3及び第3フッ化物ファイバ5は、それぞれ第1クラッド31、51で励起光を導光する。そして、第3フッ化物ファイバ5では、励起光は第1クラッド51を導光されながらコア50のレーザ活性物質を励起し、レーザ活性物質からレーザ光が放出される。レーザ活性物質をエルビウムとし、波長975nmの励起光を導入した場合、波長約2.8μmのレーザ光が得られる。レーザ活性物質から放出されたレーザ光は、第3フッ化物ファイバ5のコア50及び第1フッ化物ファイバ3のコア30内で導光される。
図7を用いて、本実施形態の実施例の効果を説明する。図7は、光結合器としての機能劣化の有無を示すための実験結果のグラフである。
グラフから明らかなように、60W前後でレーザ発信が開始され、100Wでも十分な出力が得られている(耐久性があることを意味する)。従来であれば約80Wで高熱に起因して接合部が変形あるいは破損して、レーザ発振や増幅ができなくなっていた。
グラフから明らかなように、60W前後でレーザ発信が開始され、100Wでも十分な出力が得られている(耐久性があることを意味する)。従来であれば約80Wで高熱に起因して接合部が変形あるいは破損して、レーザ発振や増幅ができなくなっていた。
2.第2実施形態
図8を用いて、第1実施形態が適用された光ファイバ装置100を、第2実施形態として説明する。図8は、第1実施形態が適用される光ファイバ装置の一例を示す構成図である。
光ファイバ装置100は、第1実施形態と同様に、第1フッ化物ファイバ3、第2フッ化物ファイバ4、及び第3フッ化物ファイバ5を有している。
第2フッ化物ファイバ4には第1励起光源2Aからレーザ光が導入され、第1フッ化物ファイバ3には第2励起光源2Bからレーザ光が導入される。第1励起光源2A及び第2励起光源2Bは、半導体レーザである。
図8を用いて、第1実施形態が適用された光ファイバ装置100を、第2実施形態として説明する。図8は、第1実施形態が適用される光ファイバ装置の一例を示す構成図である。
光ファイバ装置100は、第1実施形態と同様に、第1フッ化物ファイバ3、第2フッ化物ファイバ4、及び第3フッ化物ファイバ5を有している。
第2フッ化物ファイバ4には第1励起光源2Aからレーザ光が導入され、第1フッ化物ファイバ3には第2励起光源2Bからレーザ光が導入される。第1励起光源2A及び第2励起光源2Bは、半導体レーザである。
第3フッ化物ファイバ5は、複数回巻かれた環状部5aを形成している。
第3フッ化物ファイバ5は、レーザ媒体及び共振器として機能し、励起光の照射により発生したレーザ光を増幅させてレーザ発振させる。
第3フッ化物ファイバ5は、レーザ媒体及び共振器として機能し、励起光の照射により発生したレーザ光を増幅させてレーザ発振させる。
第3フッ化物ファイバ5には、高反射FBG(Fiber Bragg Grating)103と、低反射FBG105とが描き込まれている。高反射FBG103は、第3フッ化物ファイバ5の入力端近傍に描き込まれている。低反射FBG105は、第3フッ化物ファイバ5の出力端に近い側に描き込まれている。
高反射FBG103は、レーザ共振器において、レーザ光として発振させる特定の波長を持つ光を全反射する反射部である。
低反射FBG105は、レーザ共振器において、レーザ光として発振させる特定の波長を持つ光のうち、一部のみを透過し、残りを反射する反射部である。
高反射FBG103は、レーザ共振器において、レーザ光として発振させる特定の波長を持つ光を全反射する反射部である。
低反射FBG105は、レーザ共振器において、レーザ光として発振させる特定の波長を持つ光のうち、一部のみを透過し、残りを反射する反射部である。
以上の構成により、第3フッ化物ファイバ5では、コア50にドープされた希土類元素に吸収されて、基底準位と準安定準位との間に反転分布が生じて光が放出される。こうして放出された光は、第3フッ化物ファイバ5の光増幅作用と高反射FBG103及び低反射FBG105の作用とによって、レーザ発振する。出力光は、第3フッ化物ファイバ5の出力端から出力される。
3.第3実施形態
図9を用いて、第1実施形態が適用される光ファイバ増幅装置100Aを、第3実施形態として説明する。図9は、第1実施形態が適用される光ファイバ増幅装置の一例を示す構成図である。
光ファイバ増幅装置100Aは、第1実施形態と同様に、光結合器として、第1フッ化物ファイバ3、第2フッ化物ファイバ4、及び第3フッ化物ファイバ5を有している。
図9を用いて、第1実施形態が適用される光ファイバ増幅装置100Aを、第3実施形態として説明する。図9は、第1実施形態が適用される光ファイバ増幅装置の一例を示す構成図である。
光ファイバ増幅装置100Aは、第1実施形態と同様に、光結合器として、第1フッ化物ファイバ3、第2フッ化物ファイバ4、及び第3フッ化物ファイバ5を有している。
第2フッ化物ファイバ4には励起光源2からレーザ光が導入され、第1フッ化物ファイバ3にはレーザ装置9からレーザ光が導入される。励起光源2は、半導体レーザである。この光ファイバ増幅装置100Aでは、レーザ装置9から導入されたレーザ光が増幅され、出力光として、第3フッ化物ファイバ5の出力端から出力される。
なお、レーザ装置9は、第2実施形態の光ファイバ装置100でもよいし、他の装置でもよい。
なお、レーザ装置9は、第2実施形態の光ファイバ装置100でもよいし、他の装置でもよい。
4.第4実施形態
図10を用いて、第1実施形態が適用される光ファイバ増幅装置100Bを、第4実施形態として説明する。図10は、第1実施形態が適用される光ファイバ増幅装置の一例を示す構成図である。
光ファイバ増幅装置100Bは、第1実施形態と同様に、第1の光結合器として、第1フッ化物ファイバ3、第2フッ化物ファイバ4、及び第3フッ化物ファイバ5を有している。
図10を用いて、第1実施形態が適用される光ファイバ増幅装置100Bを、第4実施形態として説明する。図10は、第1実施形態が適用される光ファイバ増幅装置の一例を示す構成図である。
光ファイバ増幅装置100Bは、第1実施形態と同様に、第1の光結合器として、第1フッ化物ファイバ3、第2フッ化物ファイバ4、及び第3フッ化物ファイバ5を有している。
光ファイバ増幅装置100Bは、さらに、第2の光結合器として、第4フッ化物ファイバ3A、第5フッ化物ファイバ4Aを有している。第4フッ化物ファイバ3A及び第5フッ化物ファイバ4Aは、それぞれ、第1フッ化物ファイバ3及び第2フッ化物ファイバ4と同様の構造であり、第3フッ化物ファイバ5を挟んで対称的に配置されている。
第2フッ化物ファイバ4には励起光源2からレーザ光が導入され、第1フッ化物ファイバ3にはレーザ装置9からレーザ光が導入される。さらに、第5フッ化物ファイバ4Aには第3励起光源2Cからレーザ光が導入される。励起光源2及び第3励起光源2Cは、半導体レーザである。
第2フッ化物ファイバ4には励起光源2からレーザ光が導入され、第1フッ化物ファイバ3にはレーザ装置9からレーザ光が導入される。さらに、第5フッ化物ファイバ4Aには第3励起光源2Cからレーザ光が導入される。励起光源2及び第3励起光源2Cは、半導体レーザである。
この光ファイバ増幅装置100Aでは、レーザ装置9から導入されたレーザ光が増幅され、出力光として、第4フッ化物ファイバ3Aの出力端から出力される。
なお、レーザ装置9は、第2実施形態の光ファイバ装置100でもよいし、他の装置でもよい。
なお、レーザ装置9は、第2実施形態の光ファイバ装置100でもよいし、他の装置でもよい。
5.他の実施形態
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
前記実施形態では、本発明をレーザ発振器として利用したが、他の装置にも適用できる。
前記実施形態では、本発明の第2ファイバとして、コアを有する第2フッ化物ファイバを用いたが、第2ファイバとしては、コアのない第2フッ化物ファイバを用いてもよい。
前記実施形態では、レーザ活性物質をエルビウムとして説明したが、イッテルビウム、ツリウム、やホルミウムなど他の希土類元素のレーザ活性物質を用いてもよい。レーザ活性物質と励起光の波長の組み合わせにより、さまざまな波長のレーザ光を発生させることができる。
前記実施形態では、第1フッ化物ファイバと第2フッ化物ファイバとを融着して接合したが、接着剤等、他の方法を用いて接合することとしてもよい。
本発明は、光ファイバ装置に広く適用できる。
1 光ファイバ装置
2 励起光源
3 第1フッ化物ファイバ
4 第2フッ化物ファイバ
5 第3フッ化物ファイバ
2 励起光源
3 第1フッ化物ファイバ
4 第2フッ化物ファイバ
5 第3フッ化物ファイバ
Claims (6)
- レーザ活性物質が添加されたコアを有する光ファイバに接合される装置であって、
前記光ファイバに接合された、前記レーザ活性物質が低濃度又は非添加の第1ファイバと、
第1端から光が入射又は出射されるとともに、第2端の端面が前記第1ファイバの側面に斜めに接合された、レーザ活性物質非添加の第2ファイバと、
を備えた光ファイバ装置。 - 前記第1ファイバと前記第2ファイバとの接合部の全周を覆うように配置された放熱部材をさらに備えた、請求項1に記載の光ファイバ装置。
- 前記第1ファイバと前記光ファイバとの接合部を覆うように配置された第2放熱部材をさらに備えている、請求項2に記載の光ファイバ装置。
- 前記第1ファイバは、前記光ファイバの前記コアに接続され前記レーザ活性物質が低濃度又は非添加のコアを有しており、
前記第2ファイバには前記レーザ活性物質に対応する励起光が入射される、請求項1~3のいずれかに記載の光ファイバ装置。 - 前記第1ファイバ及び前記第2ファイバは、フッ化物ファイバである、請求項1~4のいずれかに記載の光ファイバ装置。
- 前記第1ファイバ及び前記第2ファイバは、ZBLANガラスにより形成されている、請求項5に記載の光ファイバ装置。
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019102430A JP2022107076A (ja) | 2019-05-31 | 2019-05-31 | 光ファイバ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019102430A Pending JP2022107076A (ja) | 2019-05-31 | 2019-05-31 | 光ファイバ装置 |
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2019
- 2019-05-31 JP JP2019102430A patent/JP2022107076A/ja active Pending
-
2020
- 2020-05-18 WO PCT/JP2020/019694 patent/WO2020241363A1/ja active Application Filing
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2020241363A1 (ja) | 2020-12-03 |
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