JP2022106647A - 全身洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】泡の弾力、すすぎ性、低温安定性、皮膚及び毛髪のコンディショニング効果、低刺激性、並びにフォーマー容器からの吐出性に優れた全身洗浄剤組成物の提供。【解決手段】(A)両性界面活性剤と、(B)カチオン電荷密度が6.0meq/g以下のカチオン性ポリマーと、を含有し、フォーマー容器に充填してなることを特徴とする全身洗浄剤組成物である。【選択図】なし

Description

本発明は、全身洗浄剤組成物に関する。
近年、身体のみならず、毛髪も併せて洗浄することができる全身洗浄剤組成物には、皮膚や毛髪に対して低刺激性であり、かつ簡単に全身を洗浄することができる等の機能が求められている。
従来、皮膚及び毛髪のコンディショニング効果を達成する技術の一つとして、アニオン界面活性剤とカチオン性高分子化合物とを組み合わせて生成した高分子複合体を、皮膚や毛髪に吸着させることで、皮膚に対してはしっとりしながらべたつかず、毛髪に対してはごわつきを抑えてまとまりを付与する技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
しかし、従来の前記提案で用いられているアニオン界面活性剤は、洗浄力が強く、皮膚への刺激性が高いことから、特に幼児のようなデリケートな肌に用いられる洗浄剤としては好まれない。また、刺激性を低減するために、洗浄剤組成物におけるアニオン界面活性剤の配合量を減らすと、泡の弾力等の泡質が低下してしまうという問題があった。
さらに、カチオン性ポリマーのようなカチオン性高分子化合物は、すすぎ性や低温安定性の低下が生じたり、フォーマー容器からの吐出時に、メッシュ部分に詰まることで吐出性が低下したりするという問題もあった。
したがって、泡の弾力、すすぎ性、低温安定性、皮膚及び毛髪のコンディショニング効果、低刺激性、並びにフォーマー容器からの吐出性に優れた全身洗浄剤組成物は未だ提供されておらず、その速やかな開発が強く望まれているのが現状である。
特開2002-322497号公報
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、泡の弾力、すすぎ性、低温安定性、皮膚及び毛髪のコンディショニング効果、低刺激性、並びにフォーマー容器からの吐出性に優れた全身洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、本発明の全身洗浄剤組成物は、(A)両性界面活性剤と、(B)カチオン電荷密度が6.0meq/g以下のカチオン性ポリマーと、を含有し、フォーマー容器に充填してなることにより、泡の弾力、すすぎ性、低温安定性、皮膚及び毛髪のコンディショニング効果、低刺激性、並びにフォーマー容器からの吐出性に優れることを知見した。
本発明は、本発明者らによる前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては以下の通りである。
<1>(A)両性界面活性剤と、(B)カチオン電荷密度が6.0meq/g以下のカチオン性ポリマーと、を含有し、フォーマー容器に充填してなることを特徴とする全身洗浄剤組成物である。
<2>(C)ノニオン界面活性剤を含有する、前記<1>に記載の全身洗浄剤組成物である。
<3>前記(B)カチオン性ポリマーの含有量が、前記全身洗浄剤組成物全量に対して、0.05質量%以上0.5質量%以下である、前記<1>から<2>のいずれかに記載の全身洗浄剤組成物である。
<4>前記(B)カチオン性ポリマーにおけるカチオン電荷密度が、2.5meq/g以下である、前記<1>から<3>のいずれかに記載の全身洗浄剤組成物である。
<5>(D)アニオン界面活性剤を含有する、前記<1>から<4>のいずれかに記載の全身洗浄剤組成物である。
<6>植物抽出物を含有する、前記<1>から<5>のいずれかに記載の全身洗浄剤組成物である。
<7>前記植物抽出物が、モモ葉エキス、サトザクラ花エキス、トウミツ、酒粕エキス、及びオリーブ葉エキスの少なくともいずれかである、前記<6>に記載の全身洗浄剤組成物である。
<8>乳幼児用である、前記<1>から<7>のいずれかに記載の全身洗浄剤組成物である。
<9>抗炎症剤をさらに含有する、前記<1>から<8>のいずれかに記載の全身洗浄剤組成物である。
<10>前記抗炎症剤が、グリチルリチン酸ジカリウムである、前記<9>に記載の全身洗浄剤組成物である。
本発明によると、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、泡の弾力、すすぎ性、低温安定性、皮膚及び毛髪のコンディショニング効果、低刺激性、並びにフォーマー容器からの吐出性に優れた全身洗浄剤組成物を提供することができる。
(全身洗浄剤組成物)
本発明の全身洗浄剤組成物は、(A)両性界面活性剤と、(B)カチオン性ポリマーと、を含有し、必要に応じて、(C)ノニオン界面活性剤、(D)アニオン界面活性剤、及びその他の成分を含有する。
なお、本明細書において、(A)両性界面活性剤は「(A)成分」、(B)カチオン性ポリマーは「(B)成分」、(C)ノニオン界面活性剤は「(C)成分」、(D)アニオン界面活性剤は「(D)成分」と称することがある。
<(A)両性界面活性剤>
前記(A)両性界面活性剤は、泡の弾力を向上させるために含有される。
前記(A)両性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ベタイン系両性界面活性剤などが挙げられる。
前記ベタイン系両性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できるが、泡の弾力が向上する観点から、アミドベタイン型両性界面活性剤、アルキルベタイン型両性界面活性剤、スルホベタイン型両性界面活性剤、イミダゾリン型両性界面活性剤が好ましく、アミドベタイン型両性界面活性剤がより好ましい。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記アミドベタイン型両性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ラウリン酸アミドプロピルベタイン(ラウラミドプロピルベタイン)、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン(コカミドプロピルベタイン)、パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタインなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記アルキルベタイン型両性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油アルキルベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタインなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記スルホベタイン型両性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、ラウラミドプロピルヒドロキシスルタイン、ヤシ油脂肪酸ジメチルアミノヒドロキシスルホベタインなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記イミダゾリン型両性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、N-ラウロイル-N’-カルボキシメチル-N’-ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、N-ヤシ油脂肪酸アシル-N’-カルボキシメチル-N’-ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウムなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記(A)成分は、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記(A)成分の市販品としては、例えば、商品名で、Mitaine LPB(ラウリン酸アミドプロピルベタイン(30%))(Miwon Commercial Co.,Ltd製)、NIKKOL AM-3130N(コカミドプロピルベタイン)(日光ケミカルズ株式会社製)、TEGO Betain(コカミドプロピルベタイン)(Evonik社製)、アンヒトール 20AB(ラウリン酸アミドプロピルベタイン)(花王株式会社製)、アンホレックスLSB(ラウリルヒドロキシスルタイン)(ミヨシ油脂株式会社)、アンヒトール 20HD(ラウリルヒドロキシスルタイン)(花王株式会社製)、ソフタゾリン LSB(ラウラミドプロピルヒドロキシスルタイン)(川研ファインケミカルズ株式会社)などが挙げられる。
本発明の全身洗浄剤組成物における前記(A)成分の合計含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できるが、フォーマー容器からの吐出性、泡の弾力、及びすすぎ性が優れるという観点から、全身洗浄剤組成物全量に対して、2質量%以上15質量%以下が好ましく、2質量%以上8質量%以下がより好ましい。
前記(A)成分の合計含有量が、全身洗浄剤組成物全量に対して、2質量%以上であると、泡の弾力が低下するといった問題を解消することができ好適である。
前記(A)成分の合計含有量が、全身洗浄剤組成物全量に対して、15質量%以下であると、フォーマー容器からの吐出性、皮膚への刺激のなさ、及びすすぎ性が低下するといった問題を解消することができ好適である。
<(B)カチオン性ポリマー>
前記(B)カチオン性ポリマーは、フォーマー容器からの吐出性、低温安定性、皮膚及び毛髪のコンディショニング効果、並びにすすぎ性を向上させるために含有される。
前記(B)カチオン性ポリマーにおけるカチオン電荷密度は、6.0meq/g以下である。
ここで、本明細書における「カチオン電荷密度」とは、ポリマー上の正電荷の数と、前記ポリマーの分子量(カチオン基の対イオンの重量は除く)との比を指す。カチオン電荷密度にポリマー分子量を乗じると、所与のポリマー鎖における正に荷電した部位の数が求められる。カチオン電荷密度は更に、ポリマーのグラム当たりの正電荷(カチオン性を有する窒素原子)のミリ当量の数(meq/g)として定義される。
前記(B)カチオン性ポリマーのカチオン電荷密度の値は、例えば、以下の式(1)に従い求めることができる。
カチオン電荷密度(meq/g)=1÷(カチオンポリマー中のカチオン性を有する窒素原子を1つ含む単位分子量)×1000・・・式(1)
前記(B)カチオン性ポリマーにおけるカチオン電荷密度は、フォーマー容器からの吐出性、低温安定性、皮膚及び毛髪のコンディショニング効果、並びにすすぎ性が優れるという観点から、2.5meq/g以下であることが好ましい。
カチオン電荷密度が6.0meq/g以下であるカチオン性ポリマーとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できるが、フォーマー容器からの吐出性、低温安定性、皮膚及び毛髪のコンディショニング効果、並びにすすぎ性が優れるという観点から、塩化O-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド(24:76)共重合体、アクリル酸・塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム・アクリル酸メチル(45:45:10)共重合体、アクリル酸・塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム・アクリル酸メチル(10:40:50)共重合体が好ましく、塩化O-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロースがより好ましい。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記(B)成分は、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記(B)成分の市販品としては、例えば、レオガードGP、マーコート(MERQUAT)740、マーコート(MERQUAT)2001、マーコート(MERQUAT)2003などが挙げられる。
なお、各市販品の組成及び物性等を以下に示す。
-レオガードGP-
・成分名 ポリクオタニウム-10(塩化O-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース)
・カチオン電荷密度 1.1~1.4meq/g
・メーカー名 ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製
-マーコート(MERQUAT)740-
・成分名 ポリクオタニウム-7(塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド(24:76)共重合体)
・カチオン電荷密度 2.6meq/g
・メーカー名 日本ルーブリゾール株式会社製
-マーコート(MERQUAT)2001-
・成分名 ポリクオタニウム-47(アクリル酸・塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム・アクリル酸メチル(45:45:10)共重合体)
・カチオン電荷密度 3.2meq/g
・メーカー名 日本ルーブリゾール株式会社製
-マーコート(MERQUAT)2003-
・成分名 ポリクオタニウム-53(アクリル酸・塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム・アクリル酸メチル(10:40:50)共重合体)
・カチオン電荷密度 3.6meq/g
・メーカー名 日本ルーブリゾール株式会社製
前記(B)カチオン性ポリマーにおけるカチオン電荷密度の測定方法としては、特に制限はないが、ケルダール法という方法によって測定することができる。
ケルダール法による場合、医薬部外品原料規格2006、一般試験方法、窒素定量法、第2法に従うことができる。具体的には、精製、乾燥した(B)成分100mgを精秤し、ここへ硫酸10mL、分解促進剤(なかやま理化製作所社製、ケルタブ錠)1錠を加え、ケルダール分解装置(BUCHI社製、K-432)を用いて250℃で30分、300℃で30分、420℃で80分と順に昇温させながら完全分解を行う。分解反応終了後、サンプルにイオン交換水30mLを加え、自動ケルダール蒸留・滴定装置(BUCHI社製、K-370)を用いて、30%水酸化ナトリウム水溶液40mLを加え、アルカリ性とした後、蒸留操作により遊離したアンモニアを1%ホウ酸水溶液中に収集し、0.01N硫酸(富士フィルム和光純薬社製、定量分析用)を用いて滴定することにより、(B)成分中の窒素含有量(質量%)を求める。
本発明の全身洗浄剤組成物における前記(B)成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、フォーマー容器からの吐出性、泡の弾力、皮膚及び毛髪のコンディショニング効果、並びにすすぎ性が優れるという観点から、全身洗浄剤組成物全量に対して、0.01質量%以上1.0質量%以下が好ましく、0.05質量%以上0.5質量%以下がより好ましい。
前記(B)成分の含有量が、全身洗浄剤組成物全量に対して、0.01質量%以上であると、泡の弾力、並びに皮膚及び毛髪のコンディショニング効果が低下するといった問題を解消することができ好適である。
前記(B)成分の含有量が、全身洗浄剤組成物全量に対して、1.0質量%以下であると、フォーマー容器からの吐出性、及びすすぎ性が低下するといった問題を解消することができ好適である。
<(C)ノニオン界面活性剤>
前記(C)ノニオン界面活性剤は、低温安定性を向上させるため、本発明の全身洗浄剤組成物に含有されていてもよい。
前記(C)成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、低温安定性が優れるという観点から、ポリオキシエチレン(POE)鎖が40以上100以下の硬化ヒマシ油が好ましく、POE鎖が40以上80以下の硬化ヒマシ油がより好ましい。
前記(C)成分は、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記(C)成分の市販品としては、例えば、Cremophor RH60 Surfactant(PEG-60水添ヒマシ油)、Cremophor RH40 Surfactant(PEG-40水添ヒマシ油)(いずれも、BASF SE製)、NIKKOL HCO-40(PEG-40水添ヒマシ油)、NIKKOL HCO-60(PEG-60水添ヒマシ油)、NIKKOL HCO-80(PEG-80水添ヒマシ油)(いずれも、日光ケミカルズ製)などが挙げられる。
本発明の全身洗浄剤組成物における前記(C)成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、低温安定性に優れるという観点から、全身洗浄剤組成物全量に対して、0.01質量%以上1.0質量%以下が好ましく、0.05質量%以上1.0質量%以下がより好ましい。
前記(C)成分の含有量が、全身洗浄剤組成物全量に対して、0.01質量%以上であると、低温安定性が低下するといった問題を解消することができ好適である。
前記(C)成分の含有量が、全身洗浄剤組成物全量に対して、1.0質量%以下であると、すすぎ性が低下するといった問題を解消することができ好適である。
<(D)アニオン界面活性剤>
前記(D)アニオン界面活性剤は、泡の弾力を向上させるため、本発明の全身洗浄剤組成物に含有されていてもよい。
前記(D)成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、泡の弾力が優れるという観点から、N-アシルメチルタウリン塩、POEアルキルスルホコハク酸塩が好ましく、N-ヤシ油脂肪酸メチルタウリン塩、アルキル鎖がC12~14であるPOEアルキルスルホコハク酸塩がより好ましい。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記(D)成分は、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記(D)成分の市販品としては、例えば、MIAMI CMT(ココイルメチルタウリンNa)、MICONATE PES (H)(スルホコハク酸(C12~14)パレス-2-2Na)(いずれも、Miwon Commercial Co., Ltd.製)、ダイヤポンK-SF(ココイルメチルタウリンNa)(日光ケミカルズ製)、ビューライトESS(スルホコハク酸(C12~14)パレス-2-2Na)(三洋化成工業製)などが挙げられる。
本発明の全身洗浄剤組成物における前記(D)成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、フォーマー容器からの吐出性、泡の弾力、皮膚及び毛髪のコンディショニング効果、並びにすすぎ性が優れるという観点から、全身洗浄剤組成物全量に対して、0.5質量%以上7質量%以下が好ましく、0.5質量%以上4質量%以下がより好ましい。
前記(D)成分の含有量が、全身洗浄剤組成物全量に対して、0.5質量%以上であると、泡の弾力が低下するといった問題を解消することができ好適である。
前記(D)成分の含有量が、全身洗浄剤組成物全量に対して、7質量%以下であると、フォーマー容器からの吐出性、皮膚及び毛髪のコンディショニング効果、並びにすすぎ性が低下するといった問題を解消することができ好適である。
<その他の成分>
本発明の全身洗浄剤組成物は、前記(A)成分、前記(B)成分、前記(C)成分、及び前記(D)成分の他に、本発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて、その他の成分を含有することができる。
前記その他の成分としては、例えば、(A)、(C)、及び(D)成分以外の界面活性剤、(B)成分以外の水溶性高分子、油分、シリコーン類、低級又は高級アルコール等のアルコール類、ラノリン誘導体、蛋白誘導体、アミノ酸類、ビタミン類等の薬剤、殺菌剤、保湿剤、防腐剤、水酸化カリウム、クエン酸、塩酸等のpH調整剤、酸化防止剤、金属封鎖剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、動物抽出物又はその誘導体、植物抽出物又はその誘導体、エデト酸等のキレート剤、色素、香料、顔料、無機粉体、粘土鉱物、ナイロン、ポリエチレン等の水不溶性高分子化合物粉体などが挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記その他の成分は、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記全身洗浄剤組成物における前記その他の成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
<<油分>>
前記油分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、例えば、ヒマシ油、オリーブ油、カカオ油、硬化パーム油、椿油、ヤシ油、木ロウ、ホホバ油、グレープシード油、アボガド油等の植物油脂類及びそれらのエステル化合物:ミンク油、卵黄油等の動物油脂類、ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、水添ラノリン、カルナウバロウ、キャンデリラロウ等のロウ類、流動パラフィン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス、セレシンワックス、パラフィンワックス、ワセリン等の炭化水素類、オレイン酸、イソステアリン酸、ベヘニン酸等の天然及び合成脂肪酸類:グリセロールトリ-2-エチルヘキサン酸エステル、2-エチルヘキシルステアレート、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、コレステロールオレート等のエステル類などが挙げられる。
前記油分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できるが、全身洗浄剤組成物全量に対して、0.1質量%以上10質量%以下が好ましい。
<<アルコール類>>
前記アルコール類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、例えば、セチルアルコール、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール、ラウリルアルコール等の天然及び合成高級アルコール類などが挙げられる。
前記アルコール類の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できるが、全身洗浄剤組成物全量に対して、0.1質量%以上10質量%以下が好ましい。
<<保湿剤>>
前記保湿剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、例えば、イソプレングリコール、1,2-ペンタンジオール、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノアルキルエーテル、ポリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、硬化ヒマシ油(30E.O.)、ジグリセリン、トリグリセリン、ポリグリセリン類などが挙げられる。
前記保湿剤の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できるが、全身洗浄剤組成物全量に対して、0.1質量%以上10質量%以下が好ましい。
<<防腐剤>>
前記防腐剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、例えば、安息香酸塩、ソルビン酸塩、デヒドロ酢酸塩、パラオキシ安息香酸エステル、2,4,4′-トリクロロ-2′-ヒドロキシジフェニルエーテル、3,4,4′-トリクロロカルバニリド、塩化ベンザルコニウム、ヒノキチオール、レゾルシン、メチルクロロイソチアゾリノン・メチルイソチアゾリノン液(商品名:ケーソンCG、ローム・アンド・ハース・ジャパン社製)、サリチル酸、ペンタンジオール、フェノキシエタノール、エタノール等などが挙げられる。
前記防腐剤の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できるが、全身洗浄剤組成物全量に対して、0.1質量%以上1質量%以下が好ましい。
<<酸化防止剤>>
前記酸化防止剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、例えば、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、アスコルビン酸などが挙げられる。
前記酸化防止剤の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できるが、全身洗浄剤組成物全量に対して、0.1質量%以上1質量%以下が好ましい。
<<キレート剤>>
前記キレート剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、例えば、エデト酸二ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸塩、ヘキサメタリン酸塩、グルコン酸などが挙げられる。
前記キレート剤の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できるが、全身洗浄剤組成物全量に対して、0.1質量%以上1質量%以下が好ましい。
<<pH調整剤>>
前記pH調整剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、クエン酸、コハク酸、トリエタノールアミン、アンモニア水、トリイソプロパノールアミン、リン酸、グリコール酸などが挙げられる。
<<紫外線吸収剤及び紫外線散乱剤>>
前記紫外線吸収剤及び前記紫外線散乱剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、例えば、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、オクチルジメチルパラアミノベンゾエート、エチルヘキシルパラメトキシサイナメート、酸化チタン、カオリン、タルクなどが挙げられる。
<<ビタミン類>>
前記ビタミン類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、例えば、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンF、ビタミンK、ビタミンP、ビタミンU、カルニチン、フェルラ酸、γ-オリザノール、α-リポ酸、オロット酸及びその誘導体などが挙げられる。
前記ビタミン類の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できるが、全身洗浄剤組成物全量に対して、0.001質量%以上0.5質量%以下が好ましい。
<<アミノ酸類>>
前記アミノ酸類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、例えば、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、トリプトファン、シスチン、システイン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニン、ヒスチジン、リジン及びその誘導体などが挙げられる。
前記アミノ酸類の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できるが、全身洗浄剤組成物全量に対して、0.001質量%以上0.5質量%以下が好ましい。
<<植物抽出物>>
前記植物抽出物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、例えば、モモ葉エキス、サトザクラ花エキス、トウミツ、酒粕エキス、オリーブ葉エキスなどが挙げられる。
前記植物抽出物は適宜合成したものを用いてもよいし、市販品を用いてもよい。
前記植物抽出物の市販品としては、例えば、Peach Leaf Water-EHS(モモ葉エキス)(Natural Solution Co., Ltd.製)、コスメハーベスト(登録商標)サクラ(サトザクラ花エキス)(オリザ油化株式株式会社製)、和美乃盆盆(トウミツ、酒粕エキス)(一丸ファルコス株式会社製)、和ism<瀬戸内オリーブ葉>(オリーブ葉エキス)(丸善製薬株式会社製)などが挙げられる。
<pH>
前記全身洗浄剤組成物の25℃におけるpHとしては、5.0~6.0であることが好ましい。
前記pHの測定方法としては、特に制限はないが、例えば、ガラス電極色水素イオン濃度指示計 HM-30R(東亜ディーケーケー株式会社製 電極タイプGST-5721)を使用して測定する方法などが挙げられる。
<粘度>
前記全身洗浄剤組成物の25℃における粘度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1mPa・s以上30mPa・s以下が好ましく、1mPa・s以上25mPa・s以下がより好ましい。
前記全身洗浄剤組成物の25℃における粘度が、30mPa・s以下であると、良好なフォーマー容器からの吐出性が得られるため、好適である。
前記粘度の測定方法としては、特に制限はないが、例えば、BM型粘度計(株式会社東京計器製)を用いて、試料温度25℃、回転数60rpm、No.3のローターにて1分間後の粘度を測定する方法などが挙げられる。
<フォーマー容器>
本発明の全身洗浄剤組成物は、フォーマー容器に充填してなり、前記フォーマー容器から泡状に吐出されるタイプのものである。
前記フォーマー容器としては、前記全身洗浄剤組成物を泡状に吐出することができれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ノンガス型の泡吐出器、噴射剤と耐圧容器とを使用したエアゾール容器などが挙げられる。これらの中でも、ノンガス型の泡吐出器が好ましい。
―ノンガス型の泡吐出器―
前記ノンガス型の泡吐出器としては、前記全身洗浄剤組成物を空気と混合して発泡状態で吐出できるものであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、例えば、ボトル胴部を手で圧搾することによって泡を吐出できるスクイズフォーマー容器、ノズル部を押し下げることによって泡を吐出できるポンプフォーマー容器などが挙げられる。
前記スクイズフォーマー容器、及び前記ポンプフォーマー容器としては、例えば、大和製罐株式会社製のフォーマー容器、株式会社吉野工業所製のフォーマー容器などを使用することができる。より具体的には、特開平7-315463号公報、特開平8-230961号公報、及び特開2005-193972号公報に記載されたフォーマー容器等を使用することができる。
前記ノンガス型の泡吐出器は、通常、泡を形成するための多孔質膜体を有し、前記全身洗浄剤組成物が前記多孔質膜体を通過することにより泡が形成されるものである。
前記多孔質膜体の材質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できるが、ナイロン、ポリエステル、ポリオレフィン等のプラスチック材料が好ましい。
前記多孔質膜体のメッシュとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、100メッシュ以上が好ましく、100メッシュ以上400メッシュ以下がより好ましく、200メッシュ以上305メッシュ以下がさらに好ましい。
前記多孔質膜体の枚数としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、泡性能を向上させる観点から2枚~4枚が好ましい。より具体的には、特開平7-315463号公報、特開平8-230961号公報、及び特開2005-193972号公報に記載されたフォーマー容器を好適に使用することができる。
例えば、305メッシュの多孔質膜体、及び200メッシュの多孔質膜体を、それぞれ1枚ずつ有する前記ポンプフォーマー容器を用いて前記全身洗浄剤組成物を使用する場合、25℃の室温条件下における前記全身洗浄剤組成物の粘度は、30mPa・s以下が好ましく、25mPa・s以下がより好ましい。
<全身洗浄剤組成物の製造方法>
本発明の全身洗浄剤組成物の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、前記(A)成分、及び前記(B)成分、必要に応じて、前記(C)成分、前記(D)成分、その他の成分、並びに精製水(全身洗浄剤組成物が100質量%となるように残量として配合)を混合して得ることができる。
前記全身洗浄剤組成物の製造方法の具体例としては、15℃~40℃の精製水に、(A)両性界面活性剤、(B)カチオン性ポリマー、(D)アニオン界面活性剤、及びその他の成分を溶解して溶解液を作製し、(C)ノニオン界面活性剤、香料、及びプロピレングリコールを混合溶解して得られる小物を、前記溶解液に添加し混合することにより作製することができる。
前記全身洗浄剤組成物は、装置を用いて調製してもよい。前記装置としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、剪断力があり、全体を混合することができる攪拌羽根を備えた攪拌装置などが挙げられる。
前記攪拌羽根としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、プロペラ、タービン、ディスパーなどが挙げられる。
<用途>
前記全身洗浄剤組成物の用途としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ボディ洗浄用として用いてもよく、洗顔用として用いてもよく、毛髪洗浄用として用いてもよい。
前記全身洗浄剤組成物の用途の具体例としては、ボディシャンプー、ボディソープ、洗顔フォーム、ハンドソープ、泡ハンドソープクレンジングフォーム、メイク落としなどが挙げられる。
以下に、本発明を実施例及び比較例に基づいて更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に制限されるものではない。
また、実施例及び比較例に記載の各成分の含有量は「質量%」で示し、全て純分換算した値である。
(実施例1~12及び比較例1~5)
下記表1~表4に示す組成、及び含有量の全身洗浄剤組成物を以下の方法で調製した。
前記全身洗浄剤組成物の製造方法の具体例としては、15℃~40℃の精製水に、(A)両性界面活性剤、(B)カチオン性ポリマー、(D)アニオン界面活性剤、及びその他の成分を溶解して溶解液を作製し、(C)ノニオン界面活性剤、香料、及びプロピレングリコールを混合溶解して得られる小物を、前記溶解液に添加し混合することにより、目的とする実施例1~12及び比較例1~5の全身洗浄剤組成物を得た。
なお、スリーワンモーター(HEIDON BL1200、新東化学株式会社製)を用いて攪拌し、攪拌羽根としてはプロペラを使用した。
得られた実施例1~12及び比較例1~5の全身洗浄剤組成物を、容量500mLのポンプフォーマー容器(200メッシュ1枚、及び305メッシュ1枚を使用、(株)吉野工業所製)に充填した。なお、前記ポンプフォーマー容器の多孔質膜体としては、200メッシュ1枚、及び305メッシュ1枚を用いた。
得られた実施例1~12及び比較例1~5の全身洗浄剤組成物について、「フォーマー容器のからの吐出性」、「泡の弾力」、「皮膚及び毛髪のコンディショニング効果」、「すすぎ性」、「低温安定性」、及び「皮膚への刺激性のなさ」を評価し、判定した。結果を下記表1~表4に示した。
<フォーマー容器からの吐出性の評価>
室温(25℃)において、ポンプフォーマー容器の押し圧を測定した。
前記押し圧は、デジタルフォースゲージ(DIGITAL FORCE GAUGE ZP-500N、株式会社イマダ製)を用いて、25℃、速度50mm/sの条件で測定した。3回試験を行い、得られた数値の平均値を下記評価基準に基づいて評価した。
〔フォーマー容器からの吐出性の判定基準〕
◎:32N未満
〇:32N以上60N未満
×:60N以上
<泡の弾力の評価>
専門評価者10名が、得られた実施例1~12及び比較例1~5の全身洗浄剤組成物を計6プッシュ(約6g)手に取り、全身を洗浄したときの泡の弾力を下記評価基準に基づいて評価した。専門評価者10名の評定平均値を求め、下記判定基準に基づき判定した。
〔泡の弾力の評価基準〕
5点:泡の弾力性が非常にある
4点:泡の弾力性がある
3点:泡の弾力性がややある
2点:泡の弾力性がややない
1点:泡の弾力性がほとんどない
〔泡の弾力の判定基準〕
◎:3点超過
〇:2点超過3点以下
△:1.5点超過2点以下
×:1.5点以下
<皮膚及び毛髪のコンディショニング効果の評価>
専門評価者10名が、得られた実施例1~12及び比較例1~5の全身洗浄剤組成物を計6プッシュ(約6g)手に取り、全身を洗浄した後、すすぎ時の皮膚及び毛髪のきしみ感を下記評価基準に基づいて評価した。専門評価者10名の評定平均値を求め、下記判定基準に基づき判定した。
〔皮膚及び毛髪のコンディショニング効果の評価基準〕
5点:きしみ感が全くない
4点:きしみ感がほとんどない
3点:きしみ感がややある
2点:きしみ感がある
1点:きしみ感が非常にある
〔皮膚及び毛髪のコンディショニング効果の判定基準〕
◎:3点超過
〇:2点超過3点以下
×:2点以下
<すすぎ性の評価>
専門評価者10名が、得られた実施例1~12及び比較例1~5の全身洗浄剤組成物を計6プッシュ(約6g)手に取り、全身を洗浄したときの皮膚及び毛髪のすすぎに掛かる時間を下記評価基準に基づいて評価した。専門評価者10名の評定平均値を求め、下記判定基準に基づき判定した。
〔すすぎ性の評価基準〕
5点:ぬるつきが落ちるのが非常に早い
4点:ぬるつきが落ちるのが早い
3点:ぬるつきが落ちるのがやや早い
2点:ぬるつき落ちるのがやや遅い
1点:ぬるつき落ちるのが遅い
〔すすぎ性の判定基準〕
◎:3点超過
〇:2点超過3点以下
×:2点以下
<低温安定性の評価>
得られた実施例1~12及び比較例1~5の全身洗浄剤組成物を1ヵ月間、-5℃の恒温槽で保管した後、各サンプルを室温(25℃)まで温度を戻し、外観を観察した。さらに、フォーマー容器から5回連続で泡を吐出したときの、ポンプの押しやすさを下記の判定基準に基づき判定した。
〔低温安定性の評価基準〕
◎:外観に変化がなく、ポンプも問題なく押せる
〇:濁りや沈殿が生じるが、ポンプは問題なく押せる
△:濁りや沈殿が生じ、ポンプがやや押しづらいが、泡は吐出することができる
×:濁りや沈殿が生じ、ポンプが押せず、泡を吐出することができない
<皮膚への刺激性のなさの評価>
専門評価者10名が、得られた実施例1~12及び比較例1~5の全身洗浄剤組成物を計6プッシュ(約6g)手に取り、全身を洗浄した後、皮膚の痒みの有無を下記評価基準に基づいて評価した。専門評価者10名の評定平均値を求め、下記判定基準に基づき判定した。
〔皮膚への刺激性のなさの評価基準〕
5点:痒みが全くない
4点:痒みがほとんどない
3点:痒みがややある
2点:痒みがある
1点:痒みが非常にある
〔皮膚への刺激性のなさの判定基準〕
◎:4.5点超過
〇:3.5点超過4.5点以下
△:2.5点超過3.5点以下
×:2.5点以下
Figure 2022106647000001
Figure 2022106647000002
Figure 2022106647000003
Figure 2022106647000004
(処方例1~3)
下記表5~表7に示す組成及び含有量の洗浄剤組成物を以下の方法で調製した。
具体的には、15℃~40℃の精製水に、(A)両性界面活性剤、(B)カチオン性ポリマー、(D)アニオン界面活性剤、及びその他の成分を溶解して溶解液を作製し、(C)ノニオン界面活性剤、香料、及びプロピレングリコールを混合溶解して得られる小物を、前記溶解液に添加し混合することにより、処方例1~3の洗浄剤組成物を得た。
なお、処方例1~3は、幼児用全身洗浄剤組成物である。
また、処方例に記載の各成分の含有量は「質量%」で示し、エキス以外は全て純分換算した値であり、エキスに関しては、表9に記載の組成物を配合した量である。
Figure 2022106647000005
※pHが5.5となるようにクエン酸の添加量を調整した。
Figure 2022106647000006
※pHが5.5となるようにクエン酸の添加量を調整した。
Figure 2022106647000007
※pHが5.5となるようにクエン酸の添加量を調整した。
前記実施例1~12、比較例1~5、及び処方例1~3で使用した各成分の詳細について、下記表8~9に示す。
Figure 2022106647000008
Figure 2022106647000009
本発明の全身洗浄剤組成物は、泡の弾力、すすぎ性、低温安定性、皮膚及び毛髪のコンディショニング効果、低刺激性、並びにフォーマー容器からの吐出性に優れるため、例えば、ボディシャンプー、ボディソープ、洗顔フォーム、ハンドソープ、泡ハンドソープクレンジングフォーム、メイク落としなどに好適に用いることができる。

Claims (10)

  1. (A)両性界面活性剤と、
    (B)カチオン電荷密度が6.0meq/g以下のカチオン性ポリマーと、
    を含有し、フォーマー容器に充填してなることを特徴とする全身洗浄剤組成物。
  2. (C)ノニオン界面活性剤を含有する、請求項1に記載の全身洗浄剤組成物。
  3. 前記(B)カチオン性ポリマーの含有量が、前記全身洗浄剤組成物全量に対して、0.05質量%以上0.5質量%以下である、請求項1から2のいずれかに記載の全身洗浄剤組成物。
  4. 前記(B)カチオン性ポリマーにおけるカチオン電荷密度が、2.5meq/g以下である、請求項1から3のいずれかに記載の全身洗浄剤組成物。
  5. (D)アニオン界面活性剤を含有する、請求項1から4のいずれかに記載の全身洗浄剤組成物。
  6. 植物抽出物を含有する、請求項1から5のいずれかに記載の全身洗浄剤組成物。
  7. 前記植物抽出物が、モモ葉エキス、サトザクラ花エキス、トウミツ、酒粕エキス、及びオリーブ葉エキスの少なくともいずれかである、請求項6に記載の全身洗浄剤組成物。
  8. 乳幼児用である、請求項1から7のいずれかに記載の全身洗浄剤組成物。
  9. 抗炎症剤をさらに含有する、請求項1から8のいずれかに記載の全身洗浄剤組成物。
  10. 前記抗炎症剤が、グリチルリチン酸ジカリウムである、請求項9に記載の全身洗浄剤組成物。

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