JP2023088105A - 液体皮膚洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】皮膚刺激性がなく、泡が濃密であり、かつ、タオルドライ後の肌のしっとり感及びタオルドライ後の肌のつっぱり感のなさに優れる液体皮膚洗浄剤組成物の提供。【解決手段】(A)アミノ酸系界面活性剤と、(B)塩化ジメチルジアリルアンモニウムをモノマー単位として含み、前記塩化ジメチルジアリルアンモニウムのモル比が40モル%以上であるカチオン性ポリマーと、(C)カチオン化多糖類と、を含有し、前記(C)成分の含有量に対する前記(B)成分の含有量の質量比[(B)/(C)]が1.0~4.0である液体皮膚洗浄剤組成物である。【選択図】なし

Description

本発明は、液体皮膚洗浄剤組成物に関する。
従来から、ハンドソープやボディソープ等の液体皮膚洗浄剤組成物の洗浄主成分としては、泡の濃密さ及び洗浄力の観点から高級脂肪酸塩が多く使用されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、高級脂肪酸塩を用いた液体皮膚洗浄剤組成物は、皮膚刺激性やタオルドライ後のつっぱり感があるという課題があった。
また、近年、敏感肌の意識をもつ消費者が増加しており、皮膚刺激性のなさ、タオルドライ後の肌のしっとり感、及びタオルドライ後の肌のつっぱり感のなさに対する需要が高まっている。このことから、アミノ酸系界面活性剤を洗浄主成分として用いたマイルドな皮膚洗浄剤組成物が提案されている。例えば、N-アシルアミノ酸塩、固形状油、及びカチオン化多糖類を配合した組成(特許文献2参照)、アミノ酸系界面活性剤、カチオン性ポリマー、及びアミドスルホベタイン型両性界面活性剤を配合した組成(特許文献3参照)、N-アシルアミノ酸塩、カチオン化セルロース、及びジアルキルジアリル4級アンモニウム塩・アクリルアミド共重合体を配合した組成(特許文献4参照)、N-アシルアミノ酸塩、アミノプロピオン酸系両性界面活性剤、ベタイン系両性界面活性剤、及び糖化合物を配合した組成(特許文献5参照)などが提案されている。しかしながら、これらの組成でも、タオルドライ後の肌のしっとり感は、十分満足できるものではないという課題があった。
また、脂肪酸石鹸を配合せずとも起泡力、泡の弾力、泡の安定性、泡のきめが良好な組成として、N-アシルアミノ酸塩、種々の界面活性剤、カチオン性高分子、及び水溶性高分子を配合した組成(特許文献6参照)も提案されているが、高級脂肪酸塩を用いた皮膚洗浄剤組成物と比較すると泡の濃密さが乏しいという課題があった。
したがって、皮膚刺激性がなく、泡が濃密であり、かつ、タオルドライ後の肌のしっとり感及びタオルドライ後の肌のつっぱり感の全てにおいて満足できるような液体皮膚洗浄剤組成物の提供が望まれている。
特開2021-91641号公報 特開2013-163658号公報 特開2020-117469号公報 特開2005-306843号公報 特開2011-148772号公報 特開2019-1724号公報
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、皮膚刺激性がなく、泡が濃密であり、かつ、タオルドライ後の肌のしっとり感及びタオルドライ後の肌のつっぱり感のなさに優れる液体皮膚洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記目的を達成すべく鋭意検討を行った結果、液体皮膚洗浄剤組成物において、(A)アミノ酸系界面活性剤と、(B)塩化ジメチルジアリルアンモニウムをモノマー単位として含み、前記塩化ジメチルジアリルアンモニウムのモル比が40モル%以上であるカチオン性ポリマーと、(C)カチオン化多糖類と、を含有させ、前記(C)成分の含有量に対する前記(B)成分の含有量の質量比[(B)/(C)]を1.0~4.0とすることで、皮膚刺激性がなく、泡が濃密であり、かつ、タオルドライ後の肌のしっとり感及びタオルドライ後の肌のつっぱり感のなさに優れることを見出した。
本発明は、本発明者らによる前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては以下の通りである。即ち、
<1> (A)アミノ酸系界面活性剤と、
(B)塩化ジメチルジアリルアンモニウムをモノマー単位として含み、前記塩化ジメチルジアリルアンモニウムのモル比が40モル%以上であるカチオン性ポリマーと、
(C)カチオン化多糖類と、
を含有し、
前記(C)成分の含有量に対する前記(B)成分の含有量の質量比[(B)/(C)]が1.0~4.0であることを特徴とする液体皮膚洗浄剤組成物である。
<2> 更に、(D)アミノプロピオン酸系両性界面活性剤及びベタイン系両性界面活性剤から選択される少なくとも1種の両性界面活性剤を含有する前記<1>に記載の液体皮膚洗浄剤組成物である。
<3> 更に、(E)抗炎症成分を含有する前記<1>から<2>のいずれかに記載の液体皮膚洗浄剤組成物である。
<4> 前記(B)成分の含有量と前記(C)成分の含有量との和に対する前記(A)成分の含有量の質量比[(A)/(B+C)]が4.0~20.0である前記<1>から<3>のいずれかに記載の液体皮膚洗浄剤組成物である。
<5> 前記(A)成分の含有量が1質量%~10質量%であり、前記(B)成分の含有量が0.1質量%~0.8質量%であり、前記(C)成分の含有量が0.1質量%~0.8質量%である前記<1>から<4>のいずれかに記載の液体皮膚洗浄剤組成物である。
<6> 前記(D)成分の含有量が3質量%~15質量%である前記<2>から<5>のいずれかに記載の液体皮膚洗浄剤組成物である。
<7> フォーマー容器に充填されてなる前記<1>から<6>のいずれかに記載の液体皮膚洗浄剤組成物である。
本発明によると、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、皮膚刺激性がなく、泡が濃密であり、かつ、タオルドライ後の肌のしっとり感及びタオルドライ後の肌のつっぱり感のなさに優れる液体皮膚洗浄剤組成物を提供することができる。
(液体皮膚洗浄剤組成物)
本発明の液体皮膚洗浄剤組成物は、(A)アミノ酸系界面活性剤と、(B)塩化ジメチルジアリルアンモニウムをモノマー単位として含み、前記塩化ジメチルジアリルアンモニウムのモル比が40モル%以上であるカチオン性ポリマーと、(C)カチオン化多糖類と、を含有し、更に(D)アミノプロピオン酸系両性界面活性剤及びベタイン系両性界面活性剤から選択される少なくとも1種の両性界面活性剤と、(E)抗炎症成分と、を含有することが好ましく、更に必要に応じて、その他の成分を含有する。
前記液体皮膚洗浄剤組成物における前記(C)成分の含有量に対する前記(B)成分の含有量の質量比[(B)/(C)]は、1.0~4.0である。
<(A)アミノ酸系界面活性剤>
前記(A)成分としてのアミノ酸系界面活性剤は、主に皮膚刺激性のなさ、泡の濃密さ、及びタオルドライ後の肌のしっとり感を向上させるために配合される。
なお、本明細書において、「泡の濃密さ」とは、泡を両手で押し合わせた際の跳ね返りの感触が硬く、手に付着させた泡は、手を逆さにしたときでも垂れにくいことを意味する。
前記(A)成分のアミノ酸系界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、下記一般式(A1)で表される化合物などが挙げられる。前記アミノ酸系界面活性剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
Figure 2023088105000001
前記一般式(A1)中、Rは疎水基であり、飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖の炭素数5~23の炭化水素基を示し、直鎖又は分岐鎖の炭素数5~23のアルキル基若しくはアルケニル基、又は直鎖若しくは分岐鎖の炭素数5~23のアルキル基若しくはアルケニル基で置換されたフェニル基が好ましい。前記Rの炭素数としては、皮膚刺激性のなさ、泡の濃密さ、及びタオルドライ後の肌のしっとり感の点から、8~18が好ましい。
前記一般式(A1)中、Rは、水素原子又は炭素数1~3のアルキル基を示す。
前記一般式(A1)中、R及びRは同一でも異なっていてもよく、水素原子又は-(CH-COOMを示す。
前記一般式(A1)中、m及びnは同一でも異なっていてもよく、0~20の数を示す。
前記一般式(A1)中、M及びMは同一でも異なっていてもよく、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、又は塩基性アミノ酸を示す。
前記(A)成分のアミノ酸系界面活性剤の親水部のアミノ酸構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、皮膚刺激性のなさ、泡の濃密さ、及びタオルドライ後の肌のしっとり感の点から、親水基にグリシン、グルタミン酸、メチルアラニン、アスパラギン酸、及びメチルタウリンから選択される少なくとも1種が好ましい。
このような前記(A)成分のアミノ酸系界面活性剤としては、疎水基に炭素数8~18の脂肪酸を有するN-アシルアミノ酸塩であることがより好ましく、疎水基に炭素数8~18の脂肪酸を有するN-アシルグリシン塩が更に好ましい。
前記(A)成分のアミノ酸系界面活性剤の具体例としては、N-ココイルグリシン塩(N-ヤシ油脂肪酸アシルグリシン塩)、N-ラウロイルグルタミン酸塩、N-ミリストイルグルタミン酸塩、N-ココイルグルタミン酸塩(N-ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸塩)、N-ラウロイル-N-メチル-β-アラニン塩、N-ミリスチルーN-メチル-β-アラニン塩、N-ココイルーN-メチル-β-アラニン塩(N-ヤシ油脂肪酸-N-メチル-β-アラニン塩)、N-ラウロイルアスパラギン酸塩、N-ココイルメチルタウリン塩などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記N-アシルグリシン塩の対イオンとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アルカリ金属塩、アミン塩などが挙げられる。
前記アルカリ金属塩としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩などが挙げられる。
前記アミン塩としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アンモニウム塩;モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、2-アミノ-2-メチルプロパノール、2-アミノ-2-メチルプロパンジオール等のアルカノールアミン塩などが挙げられる。
これらの中でも、アルカリ金属塩が好ましく、カリウム塩が特に好ましい。
前記(A)成分のアミノ酸系界面活性剤の具体例としては、ココイルグリシンカリウム、ココイルグリシンナトリウム、ココイルグリシントリエタノールアミンなどが挙げられる。
前記(A)成分のアミノ酸系界面活性剤は、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記(A)成分のアミノ酸系界面活性剤の市販品としては、例えば、商品名で、アラノン(登録商標)ALE(N-ラウロイル-N-メチル-β-アラニンナトリウム)、アラノン(登録商標)AME(N-ミリスチルーN-メチル-β-アラニンナトリウム)、アラノン(登録商標)ACE(N-ココイルーN-メチル-β-アラニンナトリウム)(以上、川研ファインケミカル株式会社)、アミノサーファクト(登録商標) ALMS-P1(N-ラウロイルグルタミン酸ナトリウム)、アミノサーファクト(登録商標) AMMS-P1(N-ミリストイルグルタミン酸ナトリウム)、アミノサーファクト(登録商標) ACDS-L(N―ココイルグルタミン酸ナトリウム)(以上、旭化成ファインケム株式会社製)、アミライト(登録商標) GCK-12K(N-ココイルグリシンカリウム、味の素ヘルシーサプライ株式会社製)、アミノフォーマー(登録商標)FLDS-L(N-ラウロイルアスパラギン酸ナトリウム、旭化成ファインケム株式会社製)、ダイヤポン(登録商標) K-SF(N-ココイルメチルタウリンナトリウム、日油株式会社製)などが挙げられる。
前記(A)成分のアミノ酸系界面活性剤の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、その下限値としては、0.5質量%以上、1質量%以上などが挙げられ、またその上限値としては、15質量%以下、10質量%以下などが挙げられる。前記(A)成分のアミノ酸系界面活性剤の含有量の下限値と上限値とは、適宜組み合わせることができ、泡の濃密さ、タオルドライ後の肌のしっとり感、及び皮膚刺激性のなさの点から、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、0.5質量%~15質量%が好ましく、1質量%~10質量%がより好ましい。前記(A)成分のアミノ酸系界面活性剤の含有量が、0.5質量%以上であると、泡の濃密さ及びタオルドライ後の肌のしっとり感が良好であり、15質量%以下であると、皮膚刺激性のなさが良好である。
<(B)カチオン性ポリマー>
前記(B)成分としてのカチオン性ポリマーは、塩化ジメチルジアリルアンモニウムをモノマー単位として含み、前記塩化ジメチルジアリルアンモニウムのモル比が40モル%以上である。
前記(B)成分としてのカチオン性ポリマーは、主に、タオルドライ後の肌のしっとり感を向上させるために含有される。
前記(B)成分のカチオン性ポリマーとしては、塩化ジメチルジアリルアンモニウムをモノマー単位として含み、前記塩化ジメチルジアリルアンモニウムのモル比が40モル%以上であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム-アクリル酸共重合体などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記(B)成分のカチオン性ポリマーとしての塩化ジメチルジアリルアンモニウム-アクリル酸共重合体は、下記一般式(B1)で表される構造を有する高分子化合物である。
Figure 2023088105000002
ただし、前記一般式(B1)中、n及びmは各構造単位のモル比(モル%)を示し、n+m=100であり、前記mは40モル%以上である。
前記(B)成分の前記塩化ジメチルジアリルアンモニウム-アクリル酸共重合体における塩化ジメチルジアリルアンモニウムに由来する構造単位のモル比としては、40モル%であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、タオルドライ後の肌のしっとり感の点から、65モル%以上が好ましく、96モル%以上がより好ましい。
前記塩化ジメチルジアリルアンモニウム-アクリル酸共重合体は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記(B)成分の塩化ジメチルジアリルアンモニウム-アクリル酸共重合体における構造単位のモル比は、核磁気共鳴(NMR)により下記測定条件で測定することで決定することができる。
[測定条件]
溶媒:重水(DO)
測定器:JNM-LA300(300MHz、日本電子株式会社製)
前記(B)成分のカチオン性ポリマーの重量平均分子量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、タオルドライ後の肌のしっとり感の点から、10,000~1,000,000が好ましく、15,000~450,000がより好ましい。
前記(B)成分のカチオン性ポリマーの重量平均分子量は、例えば、SEC-MALLS-RIシステム(測定条件:カラム:東ソー株式会社製TSKgelαシリーズ α-Mカラム30cm、溶媒:硝酸ナトリウム0.3M水溶液)で測定することができる。
前記(B)成分のカチオン性ポリマーの固形分30質量%~44質量%の溶液の25℃における粘度は、10mPa・s~15,000mPa・sが好ましく、20mPa・s~12,000mPa・sがより好ましい。
前記粘度は、例えば、ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)を用いて測定することができる。
前記(B)成分のカチオン性ポリマーは、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。前記(B)成分のカチオン性ポリマーの市販品としては、例えば、商品名で、以下のものなどが挙げられる。
マーコート(MERQUAT)100(成分名:塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体、日本ルーブリゾール株式会社製、固形分39質量%~44質量%の25℃での粘度:8,000mPa・s~12,000mPa・s、重量平均分子量:150,000)。
前記粘度は、ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)を用いて、25℃でスピンドルNo.3のローターを使用し、6回転/分間の条件において測定することができる。
マーコート106(成分名:塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体、日本ルーブリゾール株式会社製、固形分30質量%~36質量%の25℃での粘度:20mPa・s~65mPa・s、重量平均分子量15,000)。
前記粘度は、ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)を用いて、25℃でスピンドルNo.1のローターを使用し、60回転/分間の条件において測定することができる。
マーコート280(成分名:塩化ジメチルジアリルアンモニウム-アクリル酸共重合体、日本ルーブリゾール株式会社製、固形分39質量%~43質量%の25℃での粘度:3,000mPa・s~6,000mPa・s、重量平均分子量450,000、前記一般式(B1)におけるn:m=35:65(モル比)、塩化ジメチルジアリルアンモニウムに由来する構造単位のモル比が65モル%)。
前記粘度は、ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)を用いて、25℃でスピンドルNo.4のローターを使用し、60回転/分間の条件において測定することができる。
マーコート295(成分名:塩化ジメチルジアリルアンモニウム-アクリル酸共重合体、日本ルーブリゾール株式会社製、固形分35質量%~40質量%の25℃での粘度:3,500mPa・s~9,000mPa・s、重量平均分子量190,000、前記一般式(B1)におけるn:m=5:95(モル比)、塩化ジメチルジアリルアンモニウムに由来する構造単位のモル比が95モル%)。
前記粘度は、ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)を用いて、25℃でスピンドルNo.4のローターを使用し、30回転/分間の条件において測定することができる。
これらの中でも、前記(B)成分のカチオン性ポリマーとしては、タオルドライ後の肌のしっとり感の点から、マーコート100、マーコート280、マーコート295が好ましい。
前記(B)成分のカチオン性ポリマーの含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、その下限値としては、0.1質量%以上などが挙げられ、またその上限値としては、1質量%以下、0.8質量%以下などが挙げられる。前記(B)成分のカチオン性ポリマーの含有量の下限値と上限値とは、適宜組み合わせることができ、タオルドライ後の肌のしっとり感及びタオルドライ後の肌のつっぱり感のなさの点から、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、0.1質量%~1質量%が好ましく、0.1質量%~0.8質量%がより好ましい。前記(B)成分のカチオン性ポリマーの含有量が、0.1質量%以上であると、タオルドライ後の肌のしっとり感が良好であり、1質量%以下であると、タオルドライ後の肌のつっぱり感のなさが良好である。
<(C)カチオン化多糖類>
前記(C)成分としてのカチオン化多糖類は、主に、泡の濃密さ及びタオルドライ後の肌のつっぱり感のなさを向上させるために配合される。
前記(C)成分のカチオン化多糖類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、カチオン化セルロース、カチオン化グァーガム、カチオン化キサンタンガム、カチオン化ローカストビーンガムなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、泡の濃密さ及びタオルドライ後の肌のつっぱり感のなさの点から、カチオン化セルロース(塩化O-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース)が好ましい。
前記(C)成分のカチオン化多糖類は、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記(C)成分のカチオン化多糖類の市販品としては、例えば、商品名で、カチナールHC-100(カチオン化セルロース)、カチナールCLB-100(カチオン化ローカストビーンガム)(以上、東邦化学工業株式会社製)、ラボールガムCG-M(カチオン化グァーガム、DSP五協フード&ケミカル株式会社製)、ラボールガムCX(カチオン化キサンタンガム、DSP五協フード&ケミカル株式会社製)などが挙げられる。
前記(C)成分のカチオン化多糖類の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、その下限値としては、0.1質量%以上などが挙げられ、またその上限値としては、1質量%以下、0.8質量%以下などが挙げられる。前記(C)成分のカチオン化多糖類の含有量の下限値と上限値とは、適宜組み合わせることができ、泡の濃密さ、タオルドライ後の肌のしっとり感、及びタオルドライ後の肌のつっぱり感のなさの点から、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、0.1質量%~1質量%が好ましく、0.1質量%~0.8質量%がより好ましい。前記(C)成分のカチオン化多糖類の含有量が、0.1質量%以上であると、泡の濃密さ及びタオルドライ後の肌のつっぱり感のなさが良好であり、1質量%以下であると、タオルドライ後の肌のしっとり感が良好である。
<<質量比[(B)/(C)]>>
前記(C)成分の含有量(質量%)に対する前記(B)成分の含有量(質量%)の質量比[(B)/(C)]としては、1.0~4.0であるが、タオルドライ後のしっとり感、タオルドライ後の肌のつっぱり感のなさ、泡の濃密さ、及び抗炎症成分の皮膚滞留性の点から、1.3~3が好ましい。前記質量比[(B)/(C)]が1.0未満であると、タオルドライ後の肌のしっとり感が不十分となり、また、前記液体皮膚洗浄剤組成物が前記(E)成分の抗炎症成分を含有する場合、該抗炎症成分の皮膚滞留性が不十分となる。前記質量比[(B)/(C)]が4.0を超えると、タオルドライ後の肌のつっぱり感及び泡の濃密さが不十分となり、また、前記液体皮膚洗浄剤組成物が前記(E)成分の抗炎症成分を含有する場合、該抗炎症成分の皮膚滞留性が不十分となる。一方、前記質量比[(B)/(C)]が、1.0~4.0であると、タオルドライ後のしっとり感、タオルドライ後の肌のつっぱり感のなさ、泡の濃密さ、及び抗炎症成分の皮膚滞留性が良好である。
<<質量比[(A)/(B+C)]>>
前記(B)成分の含有量(質量%)と前記(C)成分の含有量(質量%)との和に対する前記(A)成分の含有量(質量%)の質量比[(A)/(B+C)]としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、その下限値としては、2.5以上、4.0以上などが挙げられ、またその上限値としては、26.7以下、20.0以下などが挙げられる。前記質量比[(A)/(B+C)]の下限値と上限値とは、適宜組み合わせることができ、抗炎症成分の皮膚滞留性の点から、2.5~26.7が好ましく、4.0~20.0がより好ましい。前記質量比[(A)/(B+C)]が、2.5以上又は26.7以下であると、前記液体皮膚洗浄剤組成物が前記(E)成分の抗炎症成分を含有する場合、該抗炎症成分の皮膚滞留性が良好である。
<(D)両性界面活性剤>
前記液体皮膚洗浄剤組成物は、更に前記(D)成分としての両性界面活性剤を含有することが、泡の濃密さをより向上させることができる点で好ましい。
前記(D)成分としての両性界面活性剤は、アミノプロピオン酸系両性界面活性剤及びベタイン系両性界面活性剤から選択される少なくとも1種である。
<<アミノプロピオン酸系両性界面活性剤>>
前記アミノプロピオン酸系両性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、β-ラウリルアミノプロピオン酸塩、ラウリルアミノジプロピオン酸塩、N-ヤシ油脂肪酸アシル-N’-カルボキシエチル-N’-ヒドロキシエチルエチレンジアミン塩などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記アミノプロピオン酸系両性界面活性剤の対イオンとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アルカリ金属塩、アミン塩などが挙げられる。
前記アルカリ金属塩としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩などが挙げられる。
前記アミン塩としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アンモニウム塩;モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、2-アミノ-2-メチルプロパノール、2-アミノ-2-メチルプロパンジオール等のアルカノールアミン塩などが挙げられる。
これらの中でも、アルカリ金属塩が好ましく、ナトリウム塩が特に好ましい。
前記アミノプロピオン酸系両性界面活性剤の具体例としては、β-ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシル-N-カルボキシエチル-N-ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウムなどが挙げられる。
前記アミノプロピオン酸系両性界面活性剤は、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記アミノプロピオン酸系両性界面活性剤の市販品としては、例えば、商品名で、レボンAPL(β-ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、三洋化成工業株式会社製)、タイポールソフトLDP-30(ラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウム、泰光油脂化学工業株式会社製)、ソフタゾリン(登録商標)NS(N-ヤシ油脂肪酸アシル-N’-カルボキシエチル-N’-ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、川研ファインケミカル株式会社製)などが挙げられる。
<<ベタイン系両性界面活性剤>>
前記ベタイン系両性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、イミダゾリン型両性界面活性剤、カルボベタイン型両性界面活性剤、スルホベタイン型両性界面活性剤などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
-イミダゾリン型両性界面活性剤-
前記イミダゾリン型両性界面活性剤には、アミドアミン型両性界面活性剤が含まれる。
前記イミダゾリン型両性界面活性剤としては、例えば、2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインなどが挙げられる。
前記イミダゾリン型両性界面活性剤は、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記イミダゾリン型両性界面活性剤の市販品としては、例えば、商品名で、ソフタゾリン(登録商標)CH(2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、川研ファインケミカル株式会社製)などが挙げられる。
-カルボベタイン型両性界面活性剤-
前記カルボベタイン型両性界面活性剤には、アルキルベタイン型両性界面活性剤、アルキルアミドベタインアルキルベタイン型両性界面活性剤などが含まれる。
前記アルキルベタイン型両性界面活性剤としては、例えば、アルキルベタインとして、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタインなどが挙げられる。
前記アルキルアミドベタインアルキルベタイン型両性界面活性剤としては、例えば、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタインなどが挙げられる。
前記カルボベタイン型両性界面活性剤は、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記アルキルベタイン型両性界面活性剤の市販品としては、例えば、商品名で、アンヒトール 24B(ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン)、アンヒトール 86B(ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン)(以上、花王株式会社製)などが挙げられる。
前記アルキルアミドベタインアルキルベタイン型両性界面活性剤の市販品としては、例えば、商品名で、ソフタゾリン(登録商標)CPB-R(ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、川研ファインケミカル株式会社製)、アンヒトール 20AB(ラウリン酸アミドプロピルベタイン、花王株式会社製)などが挙げられる。
-スルホベタイン型両性界面活性剤-
前記スルホベタイン型両性界面活性剤には、アルキルスルホベタインアルキルベタイン型両性界面活性剤、アルキルヒドロキシスルホベタインアルキルベタイン型両性界面活性剤などが含まれる。
前記アルキルスルホベタインアルキルベタイン型両性界面活性剤としては、例えば、ヤシ油脂肪酸ジメチルスルホプロピルベタイン(ラウラミドプロピルヒドロキシスルタイン)などが挙げられる。
前記アルキルヒドロキシスルホベタインアルキルベタイン型両性界面活性剤としては、例えば、ラウリルヒドロキシスルホベタインなどが挙げられる。
前記スルホベタイン型両性界面活性剤は、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記アルキルスルホベタインアルキルベタイン型両性界面活性剤の市販品としては、例えば、商品名で、ソフタゾリン(登録商標)LSB(ヤシ油脂肪酸ジメチルスルホプロピルベタイン、川研ファインケミカル株式会社製)などが挙げられる。
前記アルキルヒドロキシスルホベタインアルキルベタイン型両性界面活性剤の市販品としては、例えば、商品名で、アンヒトール20HD(ラウリルヒドロキシスルホベタイン液、花王株式会社製)などが挙げられる。
これらの中でも、前記(D)成分の両性界面活性剤としては、泡の濃密さの点から、β-ラウリルアミノプロピオン酸塩、ラウリルアミノジプロピオン酸塩、ラウリン酸アミドプロピルベタイン(ラウラミドプロピルベタイン)、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン(コカミドプロピルベタイン)が好ましく、β-ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリン酸アミドプロピルベタイン(ラウラミドプロピルベタイン)がより好ましい。
前記(D)成分の両性界面活性剤の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、その下限値としては、1質量%以上、3質量%以上などが挙げられ、またその上限値としては、20質量%以下、15質量%以下などが挙げられる。前記(D)成分の両性界面活性剤の含有量の下限値と上限値とは、適宜組み合わせることができ、泡の濃密さ及びタオルドライ後の肌のしっとり感の点から、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、1質量%~20質量%が好ましく、3質量%~15質量%がより好ましい。前記(D)成分の両性界面活性剤の含有量が、1質量%以上であると、泡の濃密さが良好であり、20質量%以下であると、タオルドライ後の肌のしっとり感が良好である。
<(E)抗炎症成分>
前記液体皮膚洗浄剤組成物は、更に前記(E)成分としての抗炎症成分を含有することが、肌荒れ改善効果を付与することができる点で好ましい。
前記液体皮膚洗浄剤組成物は、前記(A)成分、前記(B)成分、及び前記(C)成分、好ましくは更に前記(D)を含有することにより、抗炎症成分の皮膚滞留性に優れるものであるため、前記(E)成分としての抗炎症成分を含有することにより、肌荒れ改善効果を持続的に付与することができる。
前記(E)成分の抗炎症成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、グリチルリチン酸ジカリウム、アラントイン、グリチルレチン酸ステアリルなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記(E)成分の抗炎症成分は、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記(E)成分の抗炎症成分の市販品としては、例えば、商品名で、外原規グリチルリチン酸ジカリウム(グリチルリチン酸ジカリウム、丸善製薬株式会社製)、アラントイン(川研ファインケミカル株式会社製)、シーオーグレチノール(グリチルレチン酸ステアリル、丸善製薬株式会社製)などが挙げられる。
前記(E)成分の抗炎症成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記グリチルリチン酸ジカリウムの含有量としては、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、0.05質量%~0.3質量%が好ましい。
前記アラントインの含有量としては、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、0.05質量%~0.1質量%が好ましい。
前記グリチルレチン酸ステアリルの含有量としては、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、0.05質量%~0.3質量%が好ましい。
<その他の成分>
前記液体皮膚洗浄剤組成物には、前記(A)成分、前記(B)成分、前記(C)成分、前記(D)成分、及び前記(E)成分の各成分以外にも、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じてその他の成分を配合することができる。
前記その他の成分としては、例えば、前記(A)成分及び前記(D)成分以外の界面活性剤、前記(B)成分及び前記(C)成分以外の水溶性高分子、油分、シリコーン類、アルコール類、ラノリン誘導体、蛋白誘導体、薬剤(例えば、ビタミン類など)、保湿剤、殺菌剤、防腐剤、pH調整剤、酸化防止剤、金属封鎖剤、紫外線吸収剤又は紫外線散乱剤、動植物抽出物又はその誘導体、キレート剤、アミノ酸類、色素、香料、顔料、無機粉体、粘土鉱物、水不溶性高分子化合物粉体などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
<<油分>>
前記油分としては、例えば、ヒマシ油、オリーブ油、カカオ油、硬化パーム油、椿油、ヤシ油、木ロウ、ホホバ油、グレープシード油、アボガド油等の植物油脂類及びそれらのエステル化合物;ミンク油、卵黄油等の動物油脂類;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、水添ラノリン、カルナウバロウ、キャンデリラロウ等のロウ類;流動パラフィン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス、セレシンワックス、パラフィンワックス、ワセリン等の炭化水素類;オレイン酸、イソステアリン酸、ベヘニン酸等の天然及び合成脂肪酸類;グリセロールトリ-2-エチルヘキサン酸エステル、2-エチルヘキシルステアレート、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、コレステロールオレート等のエステル類などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記油分の含有量としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、0.1質量%~3質量%が好ましい。
<<アルコール類>>
前記アルコール類としては、例えば、低級又は高級アルコールなどが挙げられ、その具体例としては、セチルアルコール、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール、ラウリルアルコール等の天然及び合成高級アルコール類などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記アルコール類の含有量としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、0.1質量%~3質量%が好ましい。
<<ビタミン類>>
前記ビタミン類としては、例えば、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンF、ビタミンK、ビタミンP、ビタミンU、カルニチン、フェルラ酸、γ-オリザノール、α-リポ酸、オロット酸、及びこれらの誘導体などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記ビタミン類の含有量としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、0.001質量%~0.5質量%が好ましい。
<<保湿剤>>
前記保湿剤としては、例えば、イソプレングリコール、1,2-ペンタンジオール、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノアルキルエーテル、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、硬化ヒマシ油(30E.O.)、ジグリセリン、トリグリセリン、ポリグリセリンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
なお、本明細書において、「E.O.」はエチレンオキサイドの平均不可モル数を示す。
前記アルコール類の含有量としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、0.1質量%~10質量%が好ましい。
<<防腐剤>>
前記防腐剤としては、例えば、安息香酸塩、ソルビン酸塩、デヒドロ酢酸塩、パラオキシ安息香酸エステル、2,4,4’-トリクロロ-2’-ヒドロキシジフェニルエーテル、3,4,4’-トリクロロカルバニリド、塩化ベンザルコニウム、ヒノキチオール、レゾルシン、メチルクロロイソチアゾリノン・メチルイソチアゾリノン液(商品名:ケーソンCG、ローム・アンド・ハース・ジャパン社製)、サリチル酸、ペンタンジオール、フェノキシエタノール、エタノール、モノエタノールアミンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記防腐剤の含有量としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、0.1質量%~1質量%が好ましい。
<<pH調整剤>>
前記pH調整剤としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、クエン酸、塩酸、コハク酸、トリエタノールアミン、アンモニア水、トリイソプロパノールアミン、リン酸、グリコール酸などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記pH調整剤の含有量としては、所望のpHに調整することができれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
<<酸化防止剤>>
前記酸化防止剤としては、例えば、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、アスコルビン酸などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記酸化防止剤の含有量としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、0.1質量%~1質量%が好ましい。
<<紫外線吸収剤又は紫外線散乱剤>>
前記紫外線吸収剤又は紫外線散乱剤としては、例えば、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、オクチルジメチルパラアミノベンゾエート、エチルヘキシルパラメトキシサイナメート、酸化チタン、カオリン、タルクなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記紫外線吸収剤又は紫外線散乱剤の含有量としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
<<キレート剤>>
前記キレート剤としては、例えば、エデト酸二ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸塩、ヘキサメタリン酸塩、グルコン酸などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記キレート剤の含有量としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、0.1質量%~1質量%が好ましい。
<<アミノ酸類>>
前記アミノ酸類としては、例えば、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、トリプトファン、シスチン、システイン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニン、ヒスチジン、リジン及びその誘導体などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記アミノ酸類の含有量としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、0.001質量%~0.5質量%が好ましい。
<<水不溶性高分子化合物粉体>>
前記水不溶性高分子化合物粉体としては、例えば、ナイロン、ポリエチレンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記水不溶性高分子化合物粉体の含有量としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
-pH-
前記液体皮膚洗浄剤組成物の25℃におけるpHとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、8.0~10.0が好ましく、8.8~9.8がより好ましい。
前記pHは、例えば、ガラス電極色水素イオン濃度指示計 HM-30R(東亜ディーケーケー社製 電極タイプGST-5721)を使用して測定することができる。
-粘度-
前記液体皮膚洗浄剤組成物の25℃における粘度としては、特に制限はなく、使用する容器などに応じて適宜選択することができるが、4mPa・s~40mPa・sが好ましく、8mPa・s~30mPa・sがより好ましい。
例えば、ノズル部を押し下げることによって泡を吐出できるポンプフォーマー容器と、305メッシュ及び200メッシュの多孔質膜体を各1枚使用する際において、使用する温度条件下で、前記液体皮膚洗浄剤組成物の粘度は、30mPa・s以下が好ましく、25mPa・s以下がより好ましい。
前記粘度は、例えば、BM型粘度計(株式会社東京計器製)を用いて、試料温度25℃にて、回転数60rpm、No.1のローターにて1分間後の粘度を測定することにより測定できる。
-容器-
前記液体皮膚洗浄剤組成物は、フォーマー容器に充填してなり泡状に吐出されるタイプのものであることが好ましい。
前記フォーマー容器としては、特に制限はなく、公知のフォーマー容器の中から適宜選択することができ、例えば、ノンガス型の泡吐出容器、噴射剤と耐圧容器を使用したエアゾール容器などが挙げられる。これらの中でも、ノンガス型の泡吐出容器が好ましい。
前記ノンガス型の泡吐出容器としては、前記液体皮膚洗浄剤組成物を空気と混合して発泡状態で吐出できるものであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ボトル胴部を手で圧搾することによって泡を吐出できるスクイズフォーマー容器、ノズル部を押し下げることによって泡を吐出できるポンプフォーマー容器などが挙げられる。このようなフォーマー容器は、大和製罐株式会社製、株式会社吉野工業所製等のものを使用することができる。より具体的には、フォーマー容器としては、特開平7-315463号公報、特開平8-230961号公報、特開2005-193972号公報などに記載されたフォーマー容器などを使用することができる。
前記ノンガス型の泡吐出容器は、泡形成部材を有し、具体的には、泡を形成するための多孔質膜体(材質は、ナイロン、ポリエステル、ポリオレフィン等のプラスチック材料が好ましい)を有し、前記液体皮膚洗浄剤組成物が該多孔質膜体を通過することにより泡が形成されるものである。
前記多孔質膜体のメッシュとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、100メッシュ以上が好ましく、100メッシュ~400メッシュがより好ましく、200メッシュ~305メッシュが特に好ましい。
また、前記多孔質膜体の枚数としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、泡性能を向上させる観点から、2枚~4枚が好ましい。
-製造方法-
前記液体皮膚洗浄剤組成物の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記(A)成分、前記(B)成分、及び前記(C)成分、更に必要に応じて、前記(D)成分、前記(E)成分、前記その他の成分、及び精製水(液体皮膚洗浄剤組成物全体が100質量%となるように残量として配合)を混合して得ることができる。
具体的には、精製水に前記(A)成分、前記(B)成分、及び前記(C)成分と精製水とを別途加温溶解したものに、好ましくは前記(D)成分、前記(E)成分、更に必要に応じて前記その他の成分を添加して製造することができる。
前記液体皮膚洗浄剤組成物は、装置を用いて調製してもよい。前記装置としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、剪断力があり、全体を混合することができる攪拌羽根を備えた攪拌装置などが挙げられる。
前記攪拌羽根としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、プロペラ、タービン、ディスパーなどが挙げられる。
-用途-
前記液体皮膚洗浄剤組成物の使用部位としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、全身、顔、手などに使用することができる。
前記液体皮膚洗浄剤組成物の用途としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、皮膚刺激性がなく、泡が濃密であり、かつ、タオルドライ後の肌のしっとり感及びタオルドライ後の肌のつっぱり感のなさに優れ、更に抗炎症成分の皮膚滞留性に優れるため、例えば、ボディシャンプー、ボディソープ、洗顔フォーム、ハンドソープ、泡ハンドソープ、クレンジングフォーム、メイク落としなどに用いることができ、ボディソープに好適に用いることができる。
以下に、実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
実施例及び比較例に記載の各成分の含有量は「質量%」で示し、全量は100質量%であり、全て純分換算した値である。また、(C)成分の含有量(質量%)に対する(B)成分の含有量(質量%)の質量比[(B)/(C)]は、小数点以下第2位を四捨五入し、小数点以下第1位まで求め、記載した。(B)成分の含有量(質量%)と(C)成分の含有量(質量%)との和に対する(A)成分の含有量(質量%)の質量比[(A)/(B+C)]は、小数点以下第2位を四捨五入し、小数点以下第1位まで求め、記載した。
(実施例1~29及び比較例1~9)
下記表1~表4に示す組成及び含有量の実施例1~29及び比較例1~9の液体皮膚洗浄剤組成物を以下の方法に準じて調製した。
精製水に、(A)成分又は(A)成分の比較成分(アニオン性界面活性剤)を溶解させ溶解液を調製した。前記精製水は、pH調整前の各成分を混合後の全体量が、最終的に得られる液体皮膚洗浄剤組成物の95質量%となる量を使用した。
(C)成分は、別途精製水に加温溶解させて溶解液を調製した。
前記(A)成分又は(A)成分の比較成分の溶解液に、(B)成分又は(B)成分の比較成分、前記(C)成分の溶解液又は(C)成分の比較成分(カチオン性ポリマー)、及び(E)成分を添加した。この際、実施例17~19では、更に(D)成分を添加した。その後、共通成分であるプロピレングリコール、フェノキシエタノール、モノエタノールアミン、及び香料を加え、所定のpH(pH9.5)に満たない場合は、共通成分であるクエン酸を添加して前記所定のpHに調整後、全体量が100質量%になるように精製水を加えて、実施例1~29及び比較例1~9の各液体皮膚洗浄剤組成物を得た。
なお、実施例1~29及び比較例1~9の各液体皮膚洗浄剤組成物を調製する際、攪拌羽根としてはプロペラを使用し、スリーワンモーター(HEIDON BL1200、新東化学株式会社製)を用いて攪拌した。また、pHは、pHメーター(HM-30R、TOA DKK社製)を用いて、25℃で測定した。
得られた実施例1~29及び比較例1~9の各液体皮膚洗浄剤組成物は、フォーマーポンプディスペンサー付き容器[吐出量3mL、株式会社吉野工業所製]に充填し、以下の評価に用いた。
実施例1~29及び比較例1~9の各液体皮膚洗浄剤組成物について、以下のようにして、「皮膚刺激性のなさ」、「泡の濃密さ」、「タオルドライ後の肌のしっとり感」、「タオルドライ後の肌のつっぱり感のなさ」、及び「抗炎症成分の皮膚滞留性」を評価及び判定した。結果を下記表1~表4に示した。
<皮膚刺激性のなさ>
専門評価者10名が、実施例1~29及び比較例1~9の各液体皮膚洗浄剤組成物を手のひらに2プッシュ(約6g)取り、全身を手で洗浄し、40℃の温水ですすぎ流し、タオルドライした後に25℃の恒温室にて30分間安静にした後、「皮膚刺激性のなさ」を下記評価基準に基づいて評価した。結果は、専門評価者10名の評点平均値を求め、下記評点平均値の判定基準に基づき判定した。
-「皮膚刺激性のなさ」の評価基準-
4点:皮膚刺激性を感じない
3点:皮膚刺激性をやや感じる
2点:皮膚刺激性を感じる
1点:皮膚刺激性を強く感じる
-「皮膚刺激性のなさ」の判定基準-
◎:評点平均値が、3.5点以上4.0点以下
○:評点平均値が、3.0点以上3.5点未満
△:評点平均値が、3.0点未満
<泡の濃密さ>
専門評価者10名が、実施例1~29及び比較例1~9の各液体皮膚洗浄剤組成物を手のひらに2プッシュ(約6g)取り、全身を手で洗浄した後、全身を洗浄後の泡を手にとり、両手で押し合わせた際の跳ね返りの感触、及び手を逆さにしたときの垂れにくさを観察し、「泡の濃密さ」を下記評価基準に基づいて評価した。結果は、専門評価者10名の評点平均値を求め、下記評点平均値の判定基準に基づき判定した。
―「泡の濃密さ」の評価基準―
4点:泡が硬く、手を逆さにしても垂れない
3点:泡がやや硬く、手を逆さにしても垂れない
2点:泡がやや柔らかく、手を逆さにするとやや垂れやすい
1点:泡が柔らかく、手を逆さにすると垂れる
―「泡の濃密さ」の判定基準―
◎:評点平均値が、3.5点以上4.0点以下
○:評点平均値が、3.0点以上3.5点未満
△:評点平均値が、2.0点以上3.0点未満
×:評点平均値が、2.0点未満
<タオルドライ後の肌のしっとり感>
専門評価者10名が、実施例1~29及び比較例1~9の各液体皮膚洗浄剤組成物を手のひらに2プッシュ(約6g)取り、全身を手で洗浄し、40℃の温水ですすぎ流し、タオルドライした後に25℃の恒温室にて30分間安静にした後、「タオルドライ後の肌のしっとり感」を下記評価基準に基づいて評価した。結果は、専門評価者10名の評点平均値を求め、下記評点平均値の判定基準に基づき判定した。
-「タオルドライ後の肌のしっとり感」の評価基準-
4点:しっとり感を強く感じる
3点:しっとり感を感じる
2点:しっとり感をやや感じる
1点:しっとり感を感じない
-「タオルドライ後の肌のしっとり感」の判定基準-
◎:評点平均値が、3.5点以上4.0点以下
○:評点平均値が、3.0点以上3.5点未満
△:評点平均値が、2.0点以上3.0点未満
×:評点平均値が、2.0点未満
<タオルドライ後の肌のつっぱり感のなさ>
専門評価者10名が、実施例1~29及び比較例1~9の各液体皮膚洗浄剤組成物を手のひらに2プッシュ(約6g)取り、全身を手で洗浄し、40℃の温水ですすぎ流し、タオルドライした後に25℃の恒温室にて30分安静にした後、「タオルドライ後の肌のつっぱり感のなさ」を下記評価基準に基づいて評価した。結果は、専門評価者10名の評点平均値を求め、下記評点平均値の判定基準に基づき判定した。
-「タオルドライ後の肌のつっぱり感のなさ」の評価基準-
4点:つっぱり感を感じない
3点:つっぱり感をやや感じる
2点:つっぱり感を感じる
1点:つっぱり感を強く感じる
-「タオルドライ後の肌のつっぱり感のなさ」の判定基準-
◎:評点平均値が、3.5点以上4.0点以下
○:評点平均値が、3.0点以上3.5点未満
△:評点平均値が、2.0点以上3.0点未満
×:評点平均値が、2.0点未満
<抗炎症成分の皮膚滞留性>
専門評価者10名が、実施例1~29及び比較例1~9の各液体皮膚洗浄剤組成物を手のひらに1プッシュ(約3g)取り、上腕内側部を手で洗浄し、40℃の温水ですすぎ流し、タオルドライした後に25℃の恒温室にて30分間安静にした後、上腕内側部をテープストリッピングした。なお、上腕内側部における液体皮膚洗浄剤組成物の塗布部は、縦3cm、横3cmの正方形(塗布面積9cm)とし、塗布部の周囲にマークを付けた。テープは、縦3.5cm、横3.5cmの正方形(貼付面積12.25cm)のものを使用し、前記塗布部全体を覆うようにしてテープストリッピングした。
テープをメタノールに浸漬して、室温(25℃±5℃)に2時間静置し、付着物を抽出した。得られた抽出液を測定試料とし、高速液体クロマトグラフ(HPLC)を用いた内部標準法による分析により、下記分析条件で測定試料中の各抗炎症成分(実施例1~27及び比較例1~9:グリチルリチン酸ジカリウム、実施例28:アラントイン、実施例29:グリチルレチン酸ステアリル)の質量を定量した。結果は、専門評価者10名の定量平均値を求め、液体皮膚洗浄剤組成物中の抗炎症成分の配合量に対する皮膚への付着率を下記計算式により算出し、下記判定基準に基づき「抗炎症成分の皮膚滞留性」を判定した。
[HPLC分析条件]
・装置:GL 7700(ジーエルサイエンス株式会社製)
・検出器:PD7752(ジーエルサイエンス株式会社製)
・カラム:液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲルを充填したカラム(TSK(登録商標)gel ODS-80TM、内径4.6mm、長さ15cm、粒径5μm、東ソー株式会社製)
・カラム温度:45℃
・溶出液:メタノール/水=7/3(V/V)混液
・注入量:20μL
・標準品:グリチルリチン酸ジカリウム(外原規グリチルリチン酸ジカリウム、丸善製薬株式会社製)、アラントイン(川研ケミカル株式会社製)、又はグリチルレチン酸ステアリル(シーオーグレチノール、丸善製薬株式会社製)
[計算式]
抗炎症成分の皮膚への付着率(%)=X/Y×100
(式(1)において、「X」は、HPLC分析により定量された各抗炎症成分の質量(mg)を示し、「Y」は、液体皮膚洗浄剤組成物3g中に含まれる各抗炎症成分の質量(mg)を示す。)
-「抗炎症成分の皮膚滞留性」の判定基準-
◎:抗炎症成分の皮膚への付着率が、0.1%以上
○:抗炎症成分の皮膚への付着率が、0.01%以上0.1%未満
△:抗炎症成分の皮膚への付着率が、0.001%以上0.01%未満
×:抗炎症成分の皮膚への付着率が、0.001%未満
Figure 2023088105000003
Figure 2023088105000004
Figure 2023088105000005
Figure 2023088105000006
実施例1~29及び比較例1~9で使用した各成分の詳細について、下記表5に示す。
Figure 2023088105000007
※1:(A)成分の比較成分のラウリン酸カリウムは、ラウリン酸(NAA-122、日油株式会社製)を水酸化カリウム(旭硝子株式会社製、液体苛性カリ)で中和させて調製したものを使用した。
※2:(B)成分の比較成分のアクリルアミド・塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体(マーコート3330PR、日本ルーブリゾール株式会社製)は、下記一般式(1)で表される構造を有する高分子化合物であり、下記一般式(1)中のnが34であり、mが31であり、zが35である。
Figure 2023088105000008
ただし、前記一般式(1)中、n、m、及びzは、各構造単位のモル比率(モル%)を示し、n+m=100である。
前記液体皮膚洗浄剤組成物は、フォーマー容器に好適に用いることができ、皮膚刺激性がなく、泡が濃密であり、かつ、タオルドライ後の肌のしっとり感及びタオルドライ後の肌のつっぱり感のなさに優れ、更に抗炎症成分の皮膚滞留性に優れるため、例えば、ボディシャンプー、ボディソープ、洗顔フォーム、ハンドソープ、泡ハンドソープ、クレンジングフォーム、メイク落としなどに用いることができる。

Claims (7)

  1. (A)アミノ酸系界面活性剤と、
    (B)塩化ジメチルジアリルアンモニウムをモノマー単位として含み、前記塩化ジメチルジアリルアンモニウムのモル比が40モル%以上であるカチオン性ポリマーと、
    (C)カチオン化多糖類と、
    を含有し、
    前記(C)成分の含有量に対する前記(B)成分の含有量の質量比[(B)/(C)]が1.0~4.0であることを特徴とする液体皮膚洗浄剤組成物。
  2. 更に、(D)アミノプロピオン酸系両性界面活性剤及びベタイン系両性界面活性剤から選択される少なくとも1種の両性界面活性剤を含有する請求項1に記載の液体皮膚洗浄剤組成物。
  3. 更に、(E)抗炎症成分を含有する請求項1から2のいずれかに記載の液体皮膚洗浄剤組成物。
  4. 前記(B)成分の含有量と前記(C)成分の含有量との和に対する前記(A)成分の含有量の質量比[(A)/(B+C)]が4.0~20.0である請求項1から3のいずれかに記載の液体皮膚洗浄剤組成物。
  5. 前記(A)成分の含有量が1質量%~10質量%であり、前記(B)成分の含有量が0.1質量%~0.8質量%であり、前記(C)成分の含有量が0.1質量%~0.8質量%である請求項1から4のいずれかに記載の液体皮膚洗浄剤組成物。
  6. 前記(D)成分の含有量が3質量%~15質量%である請求項2から5のいずれかに記載の液体皮膚洗浄剤組成物。
  7. フォーマー容器に充填されてなる請求項1から6のいずれかに記載の液体皮膚洗浄剤組成物。
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