JP2022106334A - アタッチメント - Google Patents

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徹 早川
Toru Hayakawa
美穂 太田
Yoshio Ota
啓 松永
Kei Matsunaga
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Abstract

【課題】既存の蛇口の非レバー式回転ハンドルをレバー式回転ハンドルに交換するためのアタッチメントを提供する。【解決手段】アタッチメント10Aは、キャップナット1と、三角パッキン2と、スリーブ3と、コマ4と、スピンドル5と、を備える。キャップナット1は、蛇口本体にネジ接続される。三角パッキン2は、キャップナット1内に配置される。スリーブ3は、内面が非円形の収容部311を有する。スリーブ3は蛇口本体に対して固定される。スピンドル5は、雄ネジから成るコマ接続部53を有し、貫通穴11を通ってスリーブ3内に挿入される。コマ4は、収容部311の内面と同形状で且つ収容部311内に収容される頭部412と、スピンドル5のコマ接続部53とネジ接続される雌ネジ411と、弁体42と、を備え、スピンドル5の回転に伴って弁体42が弁座に対して着座又は離隔するように移動する。【選択図】図1

Description

本発明は、非レバー式回転ハンドルを、レバー式回転ハンドルに交換するためのアタッチメントに関する。
従来、図5に示すように、弁座を有する蛇口本体100と、クロスハンドルなどの非レバー式回転ハンドル110と、を備えた蛇口が知られている。このような蛇口では、ハンドルを握って何回転もさせなければ吐水及び止水することができないため、使用者の手がハンドルに触れている面積が大きくなり、且つ、時間も長くなる。ハンドルは必ずしも清潔とは言えないため、使用者の手が長時間ハンドルに触れていることは好ましくない。
ところで、図6に示すように、弁座を有する蛇口本体100と、レバー式回転ハンドル120と、を備えた蛇口も知られている。このような蛇口では、ハンドルを数十度回転させるだけで吐水及び止水をすることができるため、使用者の手がハンドルに触れている時間が短くて済む。
本発明は、既存の蛇口の非レバー式回転ハンドルをレバー式回転ハンドルに交換するためのアタッチメントを提供することを目的とする。
(項目1)
弁座を有する蛇口本体と、非レバー式回転ハンドルとを備える蛇口の前記非レバー式回転ハンドルを、レバー式回転ハンドルに交換するためのアタッチメントであって、
前記蛇口本体にネジ接続されるキャップナットと、
前記キャップナット内に配置される三角パッキンと、
内面が非円形である収容部を有し、前記蛇口本体に対して固定される筒状のスリーブと、
ネジ部を有し、前記スリーブ内に挿入されるスピンドルと、
前記収容部の内面と同形状であり且つ前記収容部内に収容される頭部と、前記スピンドルのネジ部とネジ接続されるネジ部と、弁体と、を有し、前記スピンドルの回転に伴って前記弁体が前記弁座に対して着座又は離隔するように移動するコマと、
を備えるアタッチメント。
(項目2)
前記コマのリードは3mm以上である、
項目1に記載のアタッチメント。
(項目3)
前記スピンドルのネジ部、及び前記コマのネジ部は逆ネジである、
項目1又は2に記載のアタッチメント。
前記スピンドルの回転範囲を規制する規制部材をさらに備える、
項目1から3のいずれか1項に記載のアタッチメント。
前記スピンドルは、周方向の一部にわたってのみ延在する溝によって縮径した縮径部と、前記縮径部から突出した凸部と、を備え、
前記規制部材は、前記溝に取り付けられており、
前記規制部材は、第一縁部と、前記第一縁部から所定角度離れた第二縁部とを有する切欠きを有し、前記第一縁部及び前記第二縁部は、前記凸部の移動経路上に配置されており、
前記スピンドルは、前記凸部が前記第一縁部に接触する位置と前記第二縁部に接触する位置との間で回転可能である、
項目4に記載のアタッチメント。
本発明のアタッチメントを使用することにより、既存の一般的な蛇口の非レバー式回転ハンドルを、レバー式回転ハンドルに交換することができる。
第一実施形態のアタッチメントの図であり(a)アタッチメントの正面図、(b)アタッチメントの縦断面図、(c)(a)のIc-Ic線断面図である。 第二実施形態のアタッチメントの縦断面図である。 規制部材の平面図である。 図2のIV-IV線断面図であり、(a)止水状態のときの断面図、(b)吐水状態のときの断面図である。 (a)非レバー式回転ハンドルを備えた蛇口の平面図、(b)非レバー式回転ハンドルを備えた蛇口の側面図である。 (a)レバー式回転ハンドルを備えた蛇口の平面図、(b)レバー式回転ハンドルを備えた蛇口の側面図である。
[A 第一実施形態]
<A-1 アタッチメントの構成>
図1を参照しつつ、第一実施形態のアタッチメント10Aについて説明する。図1(a)はアタッチメント10Aの正面図、図1(b)はアタッチメント10Aの縦断面図、図1(c)は図1(a)のIc-Ic線断面図である。なお、説明の便宜上、図1の上下をアタッチメント10Aの上下として説明する。
アタッチメント10Aは、キャップナット1と、三角パッキン2と、スリーブ3と、コマ4と、スピンドル5と、を備える。
キャップナット1は、貫通穴11と、雌ネジ12と、を有している。キャップナット1の雌ネジ12は、蛇口本体100の雄ネジとネジ接続される。これにより、キャップナット1は、蛇口本体100に固定される。三角パッキン2は、貫通穴21を有し、キャップナット1内に配置される。
スリーブ3は、外面が円形の筒状のスリーブ本体31と、円形の鍔部32と、を備える。スリーブ本体31は、蛇口本体100内に挿入される。図1(c)に示すように、スリーブ本体31の下部には、内面が軸方向に対して垂直な断面視で六角形である収容部311が設けられている。収容部311内には、後述するコマ4の頭部412が収容される。鍔部32は、スリーブ本体31の上端に設けられ、スリーブ本体31よりも大径の部分である。スリーブ3は、キャップナット1を蛇口本体100に締め付けたときに、鍔部32が三角パッキン2に接触すると共に三角パッキン2と蛇口本体100との間に挟まれることで、蛇口本体100に固定される。
コマ4は、弁棒41と、弁体42と、を備える。弁棒41の中心には、後述するスピンドル5のコマ接続部53を収容するための凹部が形成されている。凹部の内面には、コマ接続部53の雄ネジ531とネジ接続される雌ネジ411が形成されている。後述するが、雌ネジ411及び雄ネジ531は逆ネジになっている。図1(c)に示すように、弁棒41の頭部412の外面は、収容部311の内面と同形状(すなわち、軸方向に対して垂直な断面視で六角形)であり、弁棒41の頭部412は、収容部311内に収容される。弁体42は、コマパッキンを備える。コマパッキンは、弁体42から取り外し可能であってもよく、あるいは、弁体42と一体になっていてもよい。
スピンドル5は、スピンドル本体51と、スピンドル本体51の上部に設けられたハンドル取付部52と、スピンドル本体51の下部に設けられたコマ接続部53と、を備える。スピンドル5の一部は、キャップナット1の貫通穴11、及び三角パッキン2の貫通穴21を通って、スリーブ3内に挿入されている。ハンドル取付部52にはレバー式回転ハンドル120が取り付けられる。ハンドル取付部52にはセレーションが設けられており、このセレーションによりレバー式回転ハンドル120を回転させた際の、レバー式回転ハンドル120の空回りが防止できる。なお、図6では、レバー式回転ハンドル120として、水平面内で回転するレバー式横回転ハンドルを例示しているが、レバー式回転ハンドル120は、鉛直面内で回転するレバー式縦回転ハンドルであってもよい。
コマ接続部53の外面には、雄ネジ531が設けられている。雄ネジ531は、コマ4の雌ネジ411とネジ接続される。後述するが、アタッチメント10Aが蛇口本体100に取り付けられた状態で、スピンドル5を回転させることにより、コマ4はスピンドル5に対して上下動する。スピンドル5の雄ネジ531及びコマ4の雌ネジ411の条数は、リードが3mm以上となるような(すなわち、スピンドル5を一回転させたときにコマ4が3mm以上、上下動する)条数であることが好ましい。
アタッチメント10Aのキャップナット1、三角パッキン2、及びスリーブ3は蛇口本体100に固定される。弁棒41の六角形の頭部412はスリーブ本体31の六角形の収容部311内に挿入されているため、スピンドル5に取り付けられたレバー式回転ハンドル120を回転させたとき、コマ4はスリーブ本体31内で回転することなく(すなわち、コマ4はスピンドル5と共回りすることなく)、上下動する。そして、弁体42が弁座に着座すると止水され、逆に、弁体42が弁座から離隔すると吐水される。なお、前記の通り、雌ネジ411及び雄ネジ531は逆ネジになっているため、レバー式回転ハンドル120を反時計回りに回転させることで、コマ4を下方(すなわち、止水方向)に移動させることができ、逆に、レバー式回転ハンドル120を時計回りに回転させることで、コマ4を上方(すなわち、吐水方向)に移動させることができる。
<A-2 アタッチメントの特徴>
上記の説明の通り、本発明のアタッチメント10Aを使用することにより、既存の一般的な蛇口の非レバー式回転ハンドル110をレバー式回転ハンドル120に交換することができる。なお、上記説明から明らかなように、アタッチメント10Aを使用した蛇口は、コマ4が上下動し、スピンドル5(すなわち、レバー式回転ハンドル120)は上下動しないノンライジングタイプの蛇口となる。従来のノンライジング用のアタッチメントは、あらかじめそのアタッチメント用の加工が施された蛇口本体にしか取り付けることができず、既存の一般的な蛇口本体には取り付けることができない。それに対し、本発明のアタッチメント10Aは、既存の一般的な蛇口本体にも取り付けることができる。
横ハンドル自在水栓では、蛇口本体100の側部にレバー式縦回転ハンドルが位置することになる。したがって、災害などにより物が落下してレバー式縦回転ハンドルに当たった場合、レバー式縦回転ハンドルは下方(すなわち、反時計回り)に回転することになる。このとき、雌ネジ411及び雄ネジ531が逆ネジであることにより、レバー式縦回転ハンドルは止水方向に回転することになるため、意図しない吐水を防止することができる。
図5及び図6に示すように、通常、蛇口は、壁に取り付けられる。したがって、レバー式回転ハンドル120を回転させたときに、弁体42が弁座から十分に離れる前に(すなわち、十分な吐水量が得られる前に)、あるいは弁体42が弁座に着座する前に(すなわち、止水できる前に)、レバー式回転ハンドル120が壁に接触し、レバー式回転ハンドル120をそれ以上回転させることができなくなるおそれがある。本発明のアタッチメント10Aでは、コマ4のリードが3mm以上であるため、レバー式回転ハンドル120の回転角度が小さくても、弁体42を弁座から十分に離隔させて十分な吐水量を得ることができると共に、弁体42を弁座に着座させて確実に止水できる。
[B 第二実施形態]
第二実施形態のアタッチメント10Bについて図2から図4を参照しつつ説明する。以下では、第一実施形態のアタッチメント10Aとの相違点を中心に説明し、アタッチメント10Aと同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
<B-1 アタッチメントの構成>
図2はアタッチメント10Bの縦断面図である。アタッチメント10Bのスピンドル本体51には、周方向に延在する溝511が設けられている。溝511には、スピンドル5(レバー式回転ハンドル120)の回転範囲を規制するための規制部材6が取り付けられている。
溝511は、スピンドル本体51の全周にわたって延在しているのではなく、周方向の一部にわたってのみ延在している。したがって、スピンドル本体51は、溝511によって直径が小さくなった縮径部512と、縮径部512から突出した(すなわち、溝511によって切り欠かれていない残りの部分である)凸部513(図4参照)と、を備える。
規制部材6は、板状であり、三角パッキン2とスリーブ3の鍔部32との間に配置されている。図3に示すように、規制部材6には、溝511に挿入するための略半円形状の切欠き61と、切欠き61と連続する切欠き62と、が設けられている。切欠き62は、スピンドル5の回転範囲を規制する、第一縁部621及び第二縁部622を有している。第一縁部621と第二縁部622は、凸部513の回転移動経路上に位置している。第一縁部621と第二縁部622との間の角度αは、スピンドル5の回転範囲を決定する。すなわち、図4に示すように、スピンドル5は、凸部513が第一縁部621に接触する位置から、凸部513が第二縁部622に接触する位置までの範囲で回転可能である。
図4(a)に示すように、スピンドル5の凸部513が切欠き62の第一縁部621に接触しているとき、蛇口は止水状態である(つまり、弁体42が弁座に着座している)。凸部513が第一縁部621に接触しているため、レバー式回転ハンドル120を反時計回りに回転させることはできず、レバー式回転ハンドル120は時計回りにのみ回転させることができる。図4(a)に示す状態からレバー式回転ハンドル120を時計回りに回転させると、弁体42が弁座から離れ、蛇口は吐水状態になる。図4(b)に示すように、スピンドル5の凸部513が切欠き62の第二縁部622に接触すると、レバー式回転ハンドル120をそれ以上時計回りに回転させることはできなくなる。
<B-2 アタッチメントの特徴>
アタッチメント10Bがスピンドル5の回転範囲を規制する規制部材6を備えることにより、レバー式回転ハンドル120の回転範囲を規制できる。
<3 変形例>
上記で説明した実施形態は、本発明のアタッチメント10A、10Bの好ましい一具体例を示すものである。本発明は、上記の実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。本発明は、例えば、以下の変形例に示す構成を採用することができる。
収容部311及び弁棒41の頭部412は六角形に限らず、スピンドル5を回転させたときにコマ4の共回りを防止できる形状であればよく、楕円形や多角形などの非円形であってもよい。
10A、10B アタッチメント
1 キャップナット
2 三角パッキン
3 スリーブ
311 収容部
4 コマ
411 雌ネジ(ネジ部)
412 頭部
42 弁体
5 スピンドル
511 溝
512 縮径部
513 凸部
531 雄ネジ(ネジ部)
6 規制部材
62 切欠き
621 第一縁部
622 第二縁部
100 蛇口本体
110 非レバー式回転ハンドル
120 レバー式回転ハンドル

Claims (5)

  1. 弁座を有する蛇口本体と、非レバー式回転ハンドルとを備える蛇口の前記非レバー式回転ハンドルを、レバー式回転ハンドルに交換するためのアタッチメントであって、
    前記蛇口本体にネジ接続されるキャップナットと、
    前記キャップナット内に配置される三角パッキンと、
    内面が非円形である収容部を有し、前記蛇口本体に対して固定される筒状のスリーブと、
    ネジ部を有し、前記スリーブ内に挿入されるスピンドルと、
    前記収容部の内面と同形状であり且つ前記収容部内に収容される頭部と、前記スピンドルのネジ部とネジ接続されるネジ部と、弁体と、を有し、前記スピンドルの回転に伴って前記弁体が前記弁座に対して着座又は離隔するように移動するコマと、
    を備えるアタッチメント。
  2. 前記コマのリードは3mm以上である、
    請求項1に記載のアタッチメント。
  3. 前記スピンドルのネジ部、及び前記コマのネジ部は逆ネジである、
    請求項1又は2に記載のアタッチメント。
  4. 前記スピンドルの回転範囲を規制する規制部材をさらに備える、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のアタッチメント。
  5. 前記スピンドルは、周方向の一部にわたってのみ延在する溝によって縮径した縮径部と、前記縮径部から突出した凸部と、を備え、
    前記規制部材は、前記溝に取り付けられており、
    前記規制部材は、第一縁部と、前記第一縁部から所定角度離れた第二縁部とを有する切欠きを有し、前記第一縁部及び前記第二縁部は、前記凸部の移動経路上に配置されており、
    前記スピンドルは、前記凸部が前記第一縁部に接触する位置と前記第二縁部に接触する位置との間で回転可能である、
    請求項4に記載のアタッチメント。
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