JP2022105424A - 溶接方法および溶接加工部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】溶接対象体に肉盛溶接を行う溶接方法であって、肉盛層の硬さ等の特性を改善させることが可能な溶接方法、及び肉盛層の特性が改善された溶接加工部材を提供する。【解決手段】細長状の溶接対象体2の長手方向に沿って溶接対象体2の被肉盛面2aに肉盛溶接を行う溶接方法であって、被肉盛面2aに対して長手方向に沿って溶加材35を供給するとともにレーザ光45を照射し、溶融した溶加材35によって被肉盛面2aに肉盛層3を形成する肉盛工程を備えている。肉盛工程において、レーザ光45により溶融した溶加材35及び溶接対象体2によって形成される溶融池4の寸法に関する情報を取得し、当該情報に基づいてレーザ光45の出力を制御する。【選択図】図4

Description

本発明の実施の形態は、溶接方法および溶接加工部材に関する。
環境保護を目的として、二酸化炭素に代表される温室効果ガスの排出量の削減が求められている。二酸化炭素の排出量を削減するため、化石燃料を多量に使用する火力発電プラントにおける発電効率の向上が望まれている。
火力発電プラントの発電効率を向上させるためには、火力発電プラント内を流れる蒸気を高温化させることが効果的である。このため、火力発電プラントに使用される部材は、これまで以上に、高温強度に優れ、耐摩耗性が向上されている必要がある。
例えば、蒸気タービンに流れ込む蒸気の流量を制御する役割を担う蒸気弁は、高温高圧の水蒸気に曝されながら弁の開閉動作を行う。蒸気弁の一部を構成する弁棒は、摺動によって生じる摩耗や、酸化スケールの生成が抑制されることが求められている。これは、次のような理由による。すなわち、摺動によって弁棒が摩耗すると、弁棒と弁箱の隙間から漏洩する蒸気量が多くなり、火力発電プラントの熱効率を低下させる。また、弁棒は高温の蒸気と反応して、その表面に酸化スケールが形成される。酸化スケールが形成されると、弁棒の外径が大きくなる。また、酸化スケールは剥離して弁棒の周囲に堆積する。弁棒の外径が大きくなったり、弁棒と弁箱との間に酸化スケールが堆積すると、弁棒は所望のように動作することができなくなる。
このような点に関し、特許文献1には、弁棒の母材の表面にコバルト基合金を肉盛溶接して硬化層(肉盛層)を形成し、弁棒の耐摩耗性を向上させ且つ酸化スケールの生成を抑制する方法が開示されている。
特開平6-174126号公報
しかしながら、特許文献1に示された方法で作製された弁棒は、その一部が、高温化された蒸気が流れる火力発電プラントでの使用に耐え得る十分な耐摩耗性を有していないことが分かった。より具体的には、弁棒に形成された肉盛層の硬さは、溶接始端部近傍においては十分であるが、溶接中間部近傍から溶接終端部近傍にかけては不十分であることが分かった。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、溶接対象体に肉盛溶接を行う溶接方法であって、肉盛層の硬さ等の特性を改善させることが可能な溶接方法、及び肉盛層の特性が改善された溶接加工部材を提供することを目的とする。
本発明による溶接方法は、
細長状の溶接対象体の長手方向に沿って前記溶接対象体の被肉盛面に肉盛溶接を行う溶接方法であって、
前記被肉盛面に対して前記長手方向に沿って溶加材を供給するとともにレーザ光を照射し、溶融した前記溶加材によって前記被肉盛面に肉盛層を形成する肉盛工程を備え、
前記肉盛工程において、前記レーザ光により溶融した前記溶加材及び前記溶接対象体によって形成される溶融池の寸法に関する情報を取得し、前記情報に基づいて前記レーザ光の出力を制御する。
あるいは、本発明による溶接方法は、
細長状の溶接対象体の長手方向に沿って前記溶接対象体の被肉盛面に肉盛溶接を行う溶接方法であって、
前記被肉盛面に対して溶加材を溶射あるいは塗布して溶加材層を形成する溶加材層形成工程と、
前記溶加材層形成工程の後に前記溶加材層に対して前記長手方向に沿ってレーザ光を照射し、前記溶加材層の溶加材を再度溶融させて前記被肉盛面に肉盛層を形成する肉盛工程と、
を備え、
前記肉盛工程において、前記レーザ光により溶融した前記溶加材及び前記溶接対象体によって形成される溶融池の寸法に関する情報を取得し、前記情報に基づいて前記レーザ光の出力を制御する。
本発明による溶接加工部材は、
細長状の溶接対象体の被肉盛面に溶加材が肉盛溶接されて肉盛層が形成された溶接加工部材であって、
前記肉盛層における前記溶加材の成分の希釈率が、10%以上40%以下である。
あるいは、本発明による溶接加工部材は、
細長状の溶接対象体の被肉盛面にコバルト基合金が肉盛溶接されて肉盛層が形成された溶接加工部材であって、
前記肉盛層のビッカース硬さがHv320以上Hv500以下である。
本発明によれば、溶接対象体に肉盛溶接を行う溶接方法であって、肉盛層の硬さ等の特性を改善させることが可能な溶接方法、及び肉盛層の特性が改善された溶接加工部材を提供することができる。
図1は、本発明の一実施の形態による溶接加工部材であって、溶接対象体に肉盛層が形成された溶接加工部材を示す側面図である。 図2は、図1に示す肉盛層を形成するための溶接装置を示す側面図である。 図3は、図2に示す溶接装置のIII-III線に沿った断面を示す図である。 図4は、図2に示す溶接トーチ及び温度センサを示す部分拡大図である。
以下、本発明の一実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態による溶接加工部材を示す図である。図2及び図3は、図1に示す溶接加工部材を作製するための溶接装置の構成を概略的に示す図である。図3は、図2に示す溶接装置のIII-III線に沿った断面を示す図である。図3では、図示の簡略化のため、後述する溶加材供給部30、レーザ照射部40及びシールドガス供給部50の一部の図示を省略している。図4は、図2及び図3に示す溶接装置の一部を拡大して示す図である。
図1に示す溶接加工部材1は、溶接対象体2の被肉盛面2aに肉盛溶接されて肉盛層3が形成されることにより作製される。図2及び図3に示す溶接装置10は、溶接対象体1の被肉盛面2aに肉盛溶接を行うものである。より具体的には、溶接装置10は、溶接対象体2の被肉盛面2aに、レーザ光45を利用して溶融した溶加材35で肉盛層3を形成する。
図1に示すように、溶接対象体2は、細長状であり、長手方向を有する。図示された例では、溶接対象体2は、中実で円柱状に形成され、円筒状の表面(被肉盛面2a)を有する。図示された例では、溶接対象体2はニッケル(Ni)基合金の鍛造棒である。もちろん、溶接対象体2の形状及び溶接対象体2を構成する材料は、これに限られない。例えば、溶接対象体2は、中空の円筒状に形成されていてもよい。また、例えば、溶接対象体2を構成する材料は、鉄(Fe)基合金であってもよい。本明細書においてニッケル基合金および鉄基合金とは、それぞれ、ニッケル元素及び鉄元素の重量分率が最も多い材質のことを指すこととする。
図2に示すように、溶接装置10は、溶接対象体2を支持する支持部20と、溶接対象体2に溶加材35を供給する溶加材供給部30と、溶接対象体2にレーザ光45を照射するレーザ照射部40と、シールドガス供給部50と、レーザ照射部40を支持部20に対して相対移動させる長手方向駆動部60と、支持部20に支持された溶接対象体2を回転させる回転駆動部70と、を有する。
支持部20は、溶接対象体2の長手方向の両端部を支持する。支持部20は、溶接対象体2の長手方向の両端部を、長手方向に沿った回転軸線70X周りに回転可能に支持する。
図4に示すように、溶加材供給部30は、溶加材35の粉末を収容する溶加材収容部31と、溶加材収容部31から導出された溶加材35の粉末を支持部20に支持された溶接対象体2の近傍へ導く溶加材供給管32と、溶加材供給管32の先端に設けられて、溶加材35が吐出される溶加材吐出孔33と、を有する。なお、溶加材35としては、例えばコバルト(Co)基合金や、ニッケル基合金、鉄基合金を採用可能である。溶加材供給部30は、更に、溶加材供給管32にキャリアガスを供給するキャリアガス供給部(図示せず)を有していてもよい。この場合、溶加材吐出孔33から溶加材35を吐出する際、溶加材35をキャリアガスに同伴させて溶接対象体2に供給することができる。
図4に示すように、レーザ照射部40は、支持部20に支持された溶接対象体2にレーザ光45を照射する。レーザ照射部40は、レーザ発振器41と、レーザ発振器41で発振されたレーザ光45を支持部20で支持された溶接対象体2の近傍へ導く光ファイバ42と、光ファイバ42の先端に設けられ、光ファイバ42で導かれたレーザ光45を支持部20で支持された溶接対象体2に向けて射出するレーザ射出部43と、を有している。レーザ発振器41としては、例えば、半導体レーザや固体レーザ等、任意のレーザを利用したものを採用可能である。レーザ発振器41は、400~1100nmの波長範囲のレーザ光45を発振可能であることが好ましい。レーザ射出部43から射出されたレーザ光45によって、溶加材吐出孔33から吐出された粉末状の溶加材35が溶融する。また、レーザ射出部43から射出されたレーザ光45によって、溶接対象体2が部分的に溶融する。そして、溶融した溶加材35の成分が溶融した溶接対象体2に溶け込み、溶融した溶接対象体2の成分が溶融した溶加材35に溶け込む。溶融した溶加材35及び溶融した溶接対象体2は、被溶接面2a上に溶融池4を形成する。その後、溶融池4は凝固して肉盛層3となる。
図4に示すように、シールドガス供給部50は、シールドガス55を収容するシールドガス収容部51と、シールドガス収容部51から導出されたシールドガス55を支持部20に支持された溶接対象体2の近傍へ導くガス供給管52と、ガス供給管52の先端に設けられ、シールドガス55が吐出されるシールドガス吐出孔53と、を有する。シールドガス55としては、例えば、ヘリウム、アルゴン、窒素などの不活性ガスを採用可能である。
なお、図示された例では、溶接装置10は、溶接トーチ15を有している。溶接トーチ15の先端面15aには、上述した溶加材吐出孔33、レーザ射出部43及びシールドガス吐出孔53が形成されている。溶接トーチ15は、その先端面15aが支持部20に支持された溶接対象体2の被肉盛面2aに対面するように配置される。また、溶接トーチ15は、支持部20に対して長手方向に相対移動可能に設けられている。
図2及び図3に示す長手方向駆動部60は、レーザ射出部43を、支持部20に支持された溶接対象体2に対して長手方向に沿って相対移動させる。図示された例では、長手方向駆動部60は、溶接トーチ15を、支持部20に対して長手方向に移動させる。長手方向駆動部60は、溶接トーチ15を、支持部20に支持された溶接対象体2の一方の端部から他方の端部に向かう方向D1に移動させる。もちろん、長手方向駆動部60は、支持部20を、溶接トーチ15に対して長手方向に移動させるものであってもよい。
回転駆動部70は、支持部20によって支持された溶接対象体2を、回転軸線70Xの周りに回転させる。図示された例では、回転軸線70Xは、溶接対象体2の軸線2X(円筒状の被肉盛面2aの中心軸)に一致する線である。回転駆動部70は、溶接対象体2を所定の回転速度で回転させる。なお、図3に示す例では、回転駆動部70は、溶接対象体2を図3において時計回りに回転させるが、これに限られない。回転駆動部70は、溶接対象体2を図3において反時計回りに回転させてもよい。
溶接トーチ15が長手方向駆動部60によって溶接対象体2に対して長手方向に相対移動され、且つ、溶接対象体2が回転駆動部70によって回転軸線70X周りに回転されることにより、溶接トーチ15は、溶接対象体2の被肉盛面2aの周りにらせん状の軌道を描く。また、被溶接面2a上に形成された溶融池4は、溶接トーチ15の移動及び溶接対象体2の回転に伴ってレーザ光45から離れ、凝固して肉盛層3となる。
ところで、近年、火力発電プラントにおける発電効率の向上等を目的として、火力発電プラントに使用される部材の耐摩耗性を向上させること及び当該部材における酸化スケールの形成を抑制することが望まれている。例えば、図1に示す溶接加工部材が蒸気弁の弁棒として使用される場合、肉盛層の耐摩耗性を向上させることで、弁棒による蒸気弁の開閉機能を信頼性高く維持することができる。すなわち、弁棒の摺動によって肉盛層が摩耗すると、弁棒と弁箱の隙間から漏洩する蒸気量が多くなり、火力発電プラントの熱効率を低下させる。また、弁棒に酸化スケールが形成されると、弁棒の外径が大きくなる。あるいは、酸化スケールが剥離して弁棒の周囲に堆積する。弁棒の外径が大きくなったり、弁棒と弁箱との間に酸化スケールが堆積すると、弁棒は所望のように動作することができなくなる。この点に関し、特許文献1には、溶接対象体の被肉盛面にコバルト基合金を肉盛溶接して、弁棒の耐摩耗性を向上させ且つ酸化スケールの生成を抑制する方法が開示されている。
しかしながら、本件発明者らは、特許文献1に記載の方法で溶接加工部材を作製した場合、肉盛層の硬さが、溶接対象体の長手方向に沿って異なることを見出した。具体的には、肉盛層のうち、溶接が開始された部分を溶接始端部、溶接が終了した部分を溶接終端部とした場合、溶接始端部近傍における肉盛層の硬さと比較して、溶接終端部近傍における肉盛層の硬さが低くなることを見出した。そして、本件発明者等は、鋭意研究を重ねた結果、溶接始端部よりも溶接終端部近傍における肉盛層の硬さが低下する原因を発見した。すなわち、肉盛溶接が開始されてから終了するまで、溶接対象体にはレーザ光による入熱がなされる。これにより、溶接対象体の各部の温度が、溶接の進行方向(溶接トーチの進行方向)に沿って上昇する。この結果、肉盛層の各部における溶加材の成分の希釈率が、溶接の進行方向に沿って(言い換えると、溶接始端部から溶接終端部に向かって)上昇する。そして、希釈率が高くなりすぎると、肉盛層の硬さは、高温化された蒸気が流れる火力発電プラントでの使用には不十分な硬さとなる。もちろん、硬さ以外の肉盛層の特性も、溶接始端部と溶接終端部とで異なる。具体的には、溶接終端部における肉盛層の特性は、溶接始端部における肉盛層の特性と比較して、溶加材の溶接前の特性から離れた特性になる。
このような点を考慮して、本実施の形態の溶接装置10及び溶接方法は、溶接始端部から溶接終端部に向かって肉盛層3における溶加材35の成分の希釈率が上昇することを抑制し、肉盛層3の特性を改善させる(溶加材35の特性に近づける)ための工夫が成されている。すなわち、溶接装置10は、肉盛溶接中、レーザ発振器41から発振されるレーザ光45の出力を制御して、レーザ光45の入熱に起因する溶接対象体2の温度上昇を抑制するための手段を備えている。
ここで、肉盛溶接中における溶接対象体2の温度上昇を抑制する方法として、肉盛溶接中に溶接対象体2へのレーザ光の照射を中断して(すなわち肉盛溶接を中断して)溶接対象体2の熱を放散させることも考えられる。しかしながら、肉盛溶接を中断する場合、肉盛溶接を開始してから終了するまでに掛かる時間が長くなり、肉盛溶接を効率的に行うことができない。この点、レーザ発振器41から発振されるレーザ光45の出力を制御しながら肉盛溶接を行う場合、肉盛溶接を中断することなく、溶接対象体2の温度上昇及びそれに起因する上記希釈率の上昇を抑制することができる。
さらに、レーザ発振器41から発振されるレーザ光45の出力を制御する際、溶接対象体2の温度を直接測定して、測定された温度に基づいてレーザ光45の出力を制御することも考えられる。しかしながら、レーザ光45の出力の制御を行うためには、溶接対象体2上の複数の点の温度を測定する必要がある。測定された複数の温度に基づいて制御を行うことは、煩雑である。
この点に関しては、溶接対象体2の温度が高いほど溶融池4の寸法が大きくなることを利用し、溶融池4の寸法に基づいてレーザ光45の出力を制御することにより、溶接対象体2の温度上昇を信頼性高く且つ効率的に抑制することができる。
具体的には、本実施の形態の溶接装置10は、溶融池4の寸法に関する情報を取得するための寸法測定部80と、当該情報に基づいてレーザ照射部40を制御する制御部90と、を備えている。
寸法測定部80は、次のようにして溶融池4の寸法に関する情報を取得する。すなわち、肉盛溶接が行われている溶接対象体2上の、溶融池4を含む領域の各箇所の温度を取得して上記溶融池4を含む領域の温度マッピングを行い、温度分布図を作成する。そして、上記溶融池4を含む領域のうち所定の温度以上の温度を有する領域が溶融池4のみの領域に対応するものと仮定し、この領域の寸法に関する情報を上記温度分布図に基づいて取得することで、溶融池4の寸法に関する情報を取得する。
なお、溶融池4のみの領域を決定するために用いられる上記所定の温度は、溶接対象体2及び溶加材35の融点を考慮して決定される。
このようにして溶融池4を測定するため、図示された例では、寸法測定部80は、非接触式放射温度センサ81と、温度センサ81で取得された温度に基づいて上記溶融池4を含む領域の温度マッピングを行い、温度分布図を作成する処理装置82と、を有する。温度センサ81は、溶接対象体2上の溶融池4を含む領域から放射される赤外線を検出して、当該領域の各箇所の温度を取得する。寸法測定部80は、上記赤外線を反射させて温度センサ81に向けるための反射素子(例えば、ダイクロイックミラー)を含んでいてもよい。
温度センサ81は、支持部20に支持された溶接対象体2に対して長手方向に沿って相対移動可能に設けられている。温度センサ81は、長手方向駆動部60によって溶接トーチ15と共に長手方向に移動される。これにより、後述する肉盛工程の開始から終了に至るまで、溶融池4を含む上記領域の温度を継続的に測定することができる。図示された例では、温度センサ81は、溶接トーチ15に固定されている。
処理装置82は、温度分布図に基づいて溶融池4の寸法に関する情報を生成し、制御部90に渡す。後述する肉盛工程の開始から終了に至るまで温度センサ81が溶融池4を含む上記領域の温度を測定することにより、処理装置82は、肉盛工程の開始から終了に至るまで、溶融池4の寸法に関する情報を、制御部90に継続的に渡すことができる。
制御部90は、処理装置82から受け取った溶融池4の寸法に関する情報に基づいて、レーザ発振器41を制御する。具体的には、溶融池4の寸法が大きいほどレーザ射出部43から射出されるレーザ光45の強度が低くなるように、レーザ発振器41を制御する。また、溶融池4の寸法が小さいほどレーザ射出部43から射出されるレーザ光45の強度が高くなるように、レーザ発振器41を制御する。これにより、溶融池4の寸法を所定の範囲に制御することができる。このことは、肉盛溶接中の溶接対象体2の温度を所望のように制御することができることを意味する。さらに、肉盛層3における溶加材35の成分の希釈率を、所望のように制御することができることを意味する。この結果、肉盛層3の特性を所望の特性にすることができる。肉盛工程の開始から終了に至るまで処理装置82から溶融池4の寸法に関する情報が制御部90に継続的に渡されることにより、制御部90は、肉盛工程の開始から終了に至るまで、レーザ発振器41を継続的に制御することができる。この結果、肉盛工程を中断することなく、溶接対象体2の温度上昇及びそれに起因する上記希釈率の上昇を抑制することができる。
なお、図示された例では、レーザ光45の出力は、上記希釈率が10%以上40%以下となるように、より好ましくは15%以上35%以下となるように制御される。上記希釈率が10%未満である場合、肉盛層3と溶接対象体2との間で溶け込み不良となる箇所が生じる虞があるからである。また、上記希釈率が40%を超えると、肉盛層3の硬さが、高温化された蒸気が流れる火力発電プラントでの使用には不十分な硬さとなるからである。上記希釈率が15%以上35%以下となるようにレーザ光45の出力が制御される場合、肉盛層3のビッカース硬さを、より信頼性高くHv320以上Hv500以下にすることができる。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。ここでは、上述した溶接装置10を用いた溶接方法について説明する。
まず、図2に示すように、溶接対象体2の両端部が支持部20によって支持される。
続いて、溶接トーチ15及び温度センサ81が、溶接対象体2の一方の端部の近傍に配置される。
次に、回転駆動部70によって溶接対象体2が回転軸線70X周りに回転される。また長手方向駆動部60によって、溶接トーチ15及び温度センサ81の長手方向に沿った移動が開始される。溶接トーチ15及び温度センサ81は、上記移動方向D1に移動される。
次に、溶接対象体2に肉盛層3を形成する肉盛工程が実施される。肉盛工程では、溶接トーチ15から、溶接対象体2の被肉盛面2aに対して溶加材35が供給されるとともに、レーザ光45が照射される。肉盛工程は、回転駆動部70によって溶接対象体2を回転させつつ、また、長手方向駆動部60によって溶接トーチ15及び温度センサ81を移動させながら行われる。
図示された例では、レーザ光45は、溶接トーチ15のレーザ射出部43から射出される。この間、溶接トーチ15の溶加材吐出孔33から、粉末状の溶加材35が供給される。溶加材35は、レーザ光45の周囲からレーザ光45に沿って供給される。このことにより、粉末状の溶加材35がレーザ光45で溶融する。また、レーザ光45によって、溶接対象体2が部分的に溶融する。溶融した溶加材35及び溶融した溶接対象体2は、被溶接面2a上に溶融池4を形成する。そして、溶融した溶加材35の成分が溶融した溶接対象体2に溶け込み、また、溶融した溶接対象体2の成分が溶融した溶加材35に溶け込む。なお、溶加材吐出孔33から吐出された粉末状の溶加材35並びに溶融した溶加材35及び溶接対象体2によって形成される溶融池4は、シールドガス吐出孔53から供給されるシールドガス55によって取り囲まれ、大気によって酸化することが抑制される。
肉盛工程中、溶接トーチ15が溶接対象体2に対して移動されることにより、被肉盛面2a上に形成された溶融池4は、レーザ光45から離れ、凝固して肉盛層3となる。また、肉盛工程中、溶接トーチ15が溶接対象体2の被肉盛面2aの周りにらせん状の軌道を描くことにより、被肉盛面2a上には、上記らせん状の軌道に沿って溶融池4そして肉盛層3が形成される。
肉盛工程中、温度センサ81は、溶融池4を含む溶接対象体2上の領域の温度を測定する。溶融池4の溶接対象体2における位置は、上記らせん状の軌道に沿って移動するが、温度センサ81の溶接対象体2における位置も、溶融池4に追随して移動する。処理装置82は、温度センサ81が測定した温度に基づいて温度分布図を作成する。そして、温度分布図に基づいて溶融池4の寸法に関する情報を作成する。制御部90は、処理装置82で作成された溶融池4の寸法に関する情報に基づいて、レーザ発振器41を制御する。
肉盛工程後、肉盛層3の表面に機械加工を施して当該表面を滑らかにする(円筒状の表面にする)表面処理工程が実施されてもよい。
次に、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例)
上述の溶接装置10を用いて、溶接対象体2に対し肉盛溶接を行い、図1に示すように一層の肉盛層3を溶接対象体2の被肉盛面2aに形成した。溶接対象体2としてニッケル基合金の円柱状の鍛造棒を用い、溶加材35としてコバルト基合金の粉末を用いた。また、レーザ発振器41として固体レーザを利用したレーザ発振器を用いた。以下の溶接条件で肉盛溶接を行った。
<溶接条件>
・溶加材の供給量:10g/min~60g/min
・溶接速度:200mm/min~1000mm/min
・レーザ出力:2kW~10kW
なお、「溶接速度」とは、ここでは、溶接トーチ15の被肉盛面2aに対する速度(上記らせん状の軌道に沿った速度)を意味する。
上記条件にて溶接対象体2に形成された肉盛層3に対して機械加工を施す表面処理工程を実施して、肉盛層3の厚さを0.5mmにした。ここで、肉盛層3の厚さは、肉盛溶接前の溶接対象体2の被肉盛面2aを基準として測定した。言い換えると、肉盛層3の厚さとは、図1に示すように、溶接対象体2に形成された肉盛層3の外周面3aの半径3Rと、肉盛溶接前の溶接対象体2の外周面(被肉盛面)2aの半径2Rとの差Tである。
表面処理工程を実施した後、得られた溶接加工部材1の断面試料を作製し、肉盛層3の硬さ及び肉盛層3における溶加材35の希釈率を測定した。硬さはビッカース硬さである。
(比較例)
肉盛溶接中にレーザ光45の出力制御を実施しなかった他は、実施例と同様に肉盛溶接を行い、溶接対象体2に形成された肉盛層3に対して実施例と同様に表面処理工程を実施した。そして、肉盛層3の硬さ及び肉盛層3における溶加材35の成分の希釈率を測定した。
(評価)
表1に、実施例及び比較例の肉盛層3の硬さ及び上記希釈率を示す。
Figure 2022105424000002
表1に示すように、比較例の肉盛層3における溶加材35の成分の希釈率は、溶接始端部において18.0%であり、溶接終端部において41.3%であった。すなわち、比較例では、肉盛層3の上記希釈率が、溶接始端部よりも溶接終端部において高くなった。比較例の肉盛層3の上記希釈率は、溶接終端部において、40%を超えた。また、比較例の肉盛層3の硬さは、溶接始端部においてHv418であり、溶接終端部ではHv319であった。すなわち、比較例では、肉盛層3の硬さが、溶接始端部よりも溶接終端部において低くなった。比較例の肉盛層3の硬さは、溶接終端部において、Hv320未満となった。
これに対し、実施例の肉盛層3における溶加材35の成分の希釈率は、溶接始端部において10.0%であり、溶接終端部において21.8%であった。すなわち、実施例では、肉盛層3の上記希釈率が、溶接始端部よりも溶接終端部において高くなった。実施例の肉盛層3の上記希釈率は、溶接始端部及び溶接終端部のいずれにおいても、10%以上40%以下であった。また、実施例の肉盛層3の硬さは、溶接始端部においてHv492であり、溶接終端部ではHv353であった。すなわち、実施例では、肉盛層3の硬さが、溶接始端部よりも溶接終端部において低くなった。実施例の肉盛層3の硬さは、溶接始端部及び溶接終端部のいずれにおいても、Hv320以上であった。
以上の結果から、溶融池4の寸法に関する情報に基づいてレーザ光45の出力を制御することにより、肉盛層3の特性を制御することができることが分かる。
なお、上述した実施形態及び実施例では、肉盛工程において、被肉盛面2aに対して長手方向に沿って溶加材35を供給するとともにレーザ光45を照射して肉盛層3を形成する場合を例に挙げて説明したが、これに限られない。肉盛層3は、被肉盛面2aに対して溶加材35を溶射あるいは塗布することにより形成された溶加材層に対してレーザ光45を照射することにより、形成されてもよい。この場合、溶接装置10は、溶加材供給部30に代えて、被肉盛面2aに溶加材35を溶射あるいは塗布して溶加材層を形成する溶加材層形成部を備えていてもよい。そして、支持部20は、溶加材層が形成された溶接対象体2を支持するものであってよく、レーザ照射部40は、溶加材層が形成された溶接対象体2にレーザ光を照射するものであってよい。また、この場合、溶接方法は、被肉盛面2aに対して溶加材35を溶射あるいは塗布して溶加材層を形成する溶加材層形成工程を備えていてよい。そして、肉盛工程では、溶加材層形成工程の後に溶加材層に対してレーザ光45を照射し、溶加材層の溶加材35を再度溶融させて被肉盛面2aに肉盛層3を形成してよい。
以上のように、本実施の形態による溶接方法は、細長状の溶接対象体2の長手方向に沿って溶接対象体2の被肉盛面2aに肉盛溶接を行う溶接方法であって、被肉盛面2aに対して長手方向に沿って溶加材35を供給するとともにレーザ光45を照射し、溶融した溶加材35によって被肉盛面2aに肉盛層3を形成する肉盛工程を備えている。肉盛工程において、レーザ光45により溶融した溶加材35及び溶接対象体2によって形成される溶融池4の寸法に関する情報を取得し、当該情報に基づいてレーザ光45の出力を制御する。このような溶接方法によれば、肉盛溶接中の溶接対象体2の温度、及び、肉盛層3における溶加材35の成分の希釈率を所望のように制御することができる、この結果、肉盛層3の特性を所望の特性にすることができる。
あるいは、本実施の形態による溶接方法は、細長状の溶接対象体2の長手方向に沿って溶接対象体2の被肉盛面2aに肉盛溶接を行う溶接方法であって、被肉盛面2aに対して溶加材35を溶射あるいは塗布して溶加材層を形成する溶加材層形成工程と、溶加材層形成工程の後に溶加材層に対して長手方向に沿ってレーザ光45を照射し、溶加材層の溶加材35を再度溶融させて被肉盛面2aに肉盛層3を形成する肉盛工程と、を備えていてもよい。また、肉盛工程において、レーザ光45により溶融した溶加材35及び溶接対象体2によって形成される溶融池4の寸法に関する情報を取得し、当該情報に基づいてレーザ光45の出力を制御してもよい。このような溶接方法によっても、肉盛溶接中の溶接対象体2の温度、及び、肉盛層3における溶加材35の成分の希釈率を所望のように制御することができる。この結果、肉盛層3の特性を所望の特性にすることができる。
本実施の形態による溶接方法において、溶融池4の寸法に関する情報は、非接触式放射温度センサ81を用いて取得される。
本実施の形態による溶接加工部材1は、細長状の溶接対象体2の被肉盛面2aに溶加材35が肉盛溶接されて肉盛層3が形成された溶接加工部材1であって、肉盛層3における溶加材35の成分の希釈率が、10%以上40%以下、好ましくは15%以上35%以下である。このような溶接加工部材1によれば、肉盛層3と溶接対象体2との間で溶け込み不良となる箇所が生じる虞が抑制されると共に、肉盛層3の硬さが高温化された蒸気が流れる火力発電プラントでの使用に適した硬さとなる。
また、本実施の形態による溶接加工部材1は、細長状の溶接対象体2の被肉盛面2aにコバルト基合金35が肉盛溶接されて肉盛層3が形成された溶接加工部材1であって、肉盛層3のビッカース硬さがHv320以上Hv500以下である。このような溶接加工部材1によれば、肉盛層3の硬さが高温化された蒸気が流れる火力発電プラントでの使用に適した硬さとなる。
上述した実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、当然のことながら、本発明の要旨の範囲内で、上述した実施の形態やその変形を、部分的に適宜組み合わせることも可能である。
1:溶接加工部材、2:溶接対象体、2a:被肉盛面、3:肉盛層、10:溶接装置、15:溶接トーチ、20:支持部、30:溶加材供給部、35:溶加材、40:レーザ照射部、45:レーザ光、50:シールドガス供給部、60:長手方向駆動部、70:回転駆動部、80:寸法測定部、81:温度センサ、90:制御部

Claims (6)

  1. 細長状の溶接対象体の長手方向に沿って前記溶接対象体の被肉盛面に肉盛溶接を行う溶接方法であって、
    前記被肉盛面に対して前記長手方向に沿って溶加材を供給するとともにレーザ光を照射し、溶融した前記溶加材によって前記被肉盛面に肉盛層を形成する肉盛工程を備え、
    前記肉盛工程において、前記レーザ光により溶融した前記溶加材及び前記溶接対象体によって形成される溶融池の寸法に関する情報を取得し、前記情報に基づいて前記レーザ光の出力を制御する、溶接方法。
  2. 細長状の溶接対象体の長手方向に沿って前記溶接対象体の被肉盛面に肉盛溶接を行う溶接方法であって、
    前記被肉盛面に対して溶加材を溶射あるいは塗布して溶加材層を形成する溶加材層形成工程と、
    前記溶加材層形成工程の後に前記溶加材層に対して前記長手方向に沿ってレーザ光を照射し、前記溶加材層の溶加材を再度溶融させて前記被肉盛面に肉盛層を形成する肉盛工程と、
    を備え、
    前記肉盛工程において、前記レーザ光により溶融した前記溶加材及び前記溶接対象体によって形成される溶融池の寸法に関する情報を取得し、前記情報に基づいて前記レーザ光の出力を制御する、溶接方法。
  3. 前記溶融池の寸法に関する情報は、非接触式放射温度センサを用いて取得される、請求項1又は2に記載の溶接方法。
  4. 細長状の溶接対象体の被肉盛面に溶加材が肉盛溶接されて肉盛層が形成された溶接加工部材であって、
    前記肉盛層における前記溶加材の成分の希釈率が、10%以上40%以下である、溶接加工部材。
  5. 前記希釈率が、15%以上35%以下である、請求項4に記載の溶接加工部材。
  6. 細長状の溶接対象体の被肉盛面にコバルト基合金が肉盛溶接されて肉盛層が形成された溶接加工部材であって、
    前記肉盛層のビッカース硬さがHv320以上Hv500以下である、溶接加工部材。
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