JP2022104158A - 商品受け渡しシステム、商品受け渡し方法、およびプログラム - Google Patents

商品受け渡しシステム、商品受け渡し方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】効率よく商品の受け渡しを行う、商品受け渡しシステム、商品受け渡し方法およびプログラムを提供する。【解決手段】商品受け渡しシステム1は、取引管理サーバSvと、顧客CSが所持する顧客端末装置50と、店舗STに設置される各種装置とを備える。店舗STに設置される各種装置は、店舗注文管理サーバ10と、店員注文管理装置11と、POS端末装置20と、ロッカー装置30と、キッチン端末装置40と、呼出ディスプレイ45とを含む。呼出ディスプレイ45は、調理が完了した商品に対応する注文番号を表示する。顧客は、注文した商品の番号が、呼出ディスプレイ45に表示されると、ロッカー装置30に赴き、ロッカー装置30に受渡証明コードCdを読み取らせることによって、商品を受け取る。【選択図】図1

Description

本発明は、商品受け渡しシステム、商品受け渡し方法、およびプログラムに関する。
従来、スマートフォンやパソコンなどを用いて顧客がオンラインで商品を注文し、店舗に受け取りに行く販売形態が知られている。例えば、顧客がスマートフォンを利用して商品を注文し、注文に応じた商品を、受け渡しボックスを介して顧客に受け渡すようにすることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第6243076号公報
しかしながら、従来技術では、オンラインで注文したものの、顧客が商品を受け取りに来ないことがあると、支払いがなされずに、商品を廃棄したり、作り直したりすることがある。このため、顧客に商品を効率よく受け渡すことができないことがある、という問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、効率よく商品の受け渡しを行うことができる技術を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様である商品受け渡しシステムは、受け渡しの予約がされた予約商品の注文を顧客から受け付ける端末装置と、前記受け渡しを行うために前記予約商品を収納する収納手段と、前記端末装置の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記位置情報取得手段によって取得された前記位置情報に基づいて、前記予約商品の準備に関する準備情報を出力する出力制御手段と、を備えることを特徴とする商品受け渡しシステムである。
実施形態に係る商品受け渡しシステム1の構成例を示す説明図である。 注文先の店舗STにおける接客エリアの一例を示す説明図である。 店舗注文管理サーバ10のハードウェア構成の一例を示す説明図である。 店員注文管理装置11のハードウェア構成の一例を示す説明図である。 POS端末装置20のハードウェア構成の一例を示す説明図である。 ロッカー装置30のハードウェア構成の一例を示す説明図である。 ロッカー装置30の外観の一例を示す説明図である。 顧客端末装置50のハードウェア構成の一例を示す説明図である。 店舗注文管理サーバ10が記憶する各種情報の一例を示す説明図である。 商品受け渡しシステム1における取引完了までの収納管理情報911aの遷移を示す説明図である。 商品受け渡しシステム1が行う、商品の登録からロッカー装置30への収納までの処理の流れを示すシーケンス図である。 顧客CSが顧客端末装置50を用いてオンライン注文を行う際の顧客端末装置50の画面例を示す説明図である。 顧客CSが顧客端末装置50を用いてオンライン注文を行う際の顧客端末装置50の画面例を示す説明図である。 店員注文管理装置11のタッチパネル表示部115に表示される注文対応画面の一例を示す説明図である。 店員注文管理装置11のタッチパネル表示部115に表示される注文対応画面の一例を示す説明図である。 商品受け渡しシステム1が行う商品を受け取る際の処理の流れを示すシーケンス図である。 レシートRcの一例を示す説明図である。 商品の受け取りに関する操作を行った際のロッカー装置30の画面例を示す説明図である。 実施形態2に係る商品受け渡しシステム1900の構成例を示す説明図である。 呼出端末1910のハードウェア構成の一例を示す説明図である。 実施形態2の店舗注文管理サーバ10が記憶する各種情報の一例を示す説明図である。 実施形態2の店舗注文管理サーバ10が行う処理の一例を示すフローチャートである。 店員注文管理装置11のタッチパネル表示部115に表示される注文対応画面の一例を示す説明図である。 店舗注文管理サーバ10が記憶する準備情報の決定テーブルDTの一例を示す説明図である。 店舗注文管理サーバ10が記憶する準備情報テーブル2400の一例を示す説明図である。 実施形態3において調理が開始されるまでの準備情報2401aの遷移を示す説明図である。 実施形態3に係る顧客端末装置50が行う商品受け渡し前の処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態3に係る店舗注文管理サーバ10が行う処理の一例を示すフローチャートである。 顧客端末装置50に表示される画面例を示す説明図である。 商品受け渡し前に顧客端末装置50に表示される画面例を示す説明図である。 調理開始を待機する際の画面の一例を示す説明図である。 受渡時刻の変更を受け付けた際の注文対応画面3100の一例を示す説明図である。 顧客端末装置50が圏外であるものの、調理を開始する場合の注文対応画面3200の一例を示す説明図である。 実施形態4に係る商品受け渡しシステム3300の構成例を示す説明図である。 呼出制御装置3311が記憶する端末管理テーブル3400の一例を示す説明図である。 ロッカー管理サーバ3321が記憶する収納口管理テーブル3500の一例を示す説明図である。 実施形態1、2と、実施形態4との比較の一例を示す説明図である。 ロッカーシステム3320において商品の収納先を指定する際の画面例を示す説明図である。 オーダーシステム3310において呼出端末1910を指定する際の画面例を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態1~3について説明する。実施形態1では、購入した商品をロッカー装置に収納し、呼出ディスプレイに注文番号を表示して、顧客を呼び出し、顧客が顧客端末装置またはレシートに表示される受渡証明コードをロッカー装置に読み取らせることによって、収納されている商品の受け渡しを行う例について説明する。
(実施形態1)
(商品受け渡しシステム1の構成例)
図1は、実施形態に係る商品受け渡しシステム1の構成例を示す説明図である。商品受け渡しシステム1は、例えば、フードコートや飲食店に導入される。また、商品受け渡しシステム1において取り扱われる商品は、店舗ST内において飲食されるイートイン商品や、持ち帰り可能なテイクアウト商品を含む。なお、商品受け渡しシステム1が導入される店舗STは、飲食店に限らず、予約した商品の受け渡しを行う店舗であればよく、例えば、スーパーマーケット、ホームセンター、コンビニエンスストア、各種用品店などであってもよい。なお、本明細書において、「客」および「顧客」は、特に区別して説明しない限り、同義とする。
図1において、商品受け渡しシステム1は、取引管理サーバSvと、顧客CSが所持する顧客端末装置50と、店舗STに設置される各種装置とを備える。店舗STに設置される各種装置は、店舗注文管理サーバ10と、店員注文管理装置11と、POS(Point Of Sales)端末装置20と、ロッカー装置30と、キッチン端末装置40と、呼出ディスプレイ45とを含む。
商品受け渡しシステム1が備える各サーバおよび各装置は、それぞれ、ネットワーク70、71を介して、通信可能に接続されている。具体的には、店舗STに設置される各種装置は、それぞれ、LAN(Local Area Network)などのネットワーク70を介して、通信可能に接続されている。また、取引管理サーバSvと、店舗注文管理サーバ10と、顧客端末装置50とは、それぞれ、インターネットやWAN(Wide Area Network)などのネットワーク71を介して、通信可能に接続されている。各サーバおよび各装置は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、通信部などを備えたコンピュータ装置である。
商品受け渡しシステム1における商品の注文形態は、顧客端末装置50を用いて注文する形態と、店舗STにおいてPOS端末装置20を用いて注文する形態とがある。以下において、顧客端末装置50を用いて注文する形態を「オンライン注文」といい、店舗STにおいてPOS端末装置20を用いて注文する形態を「オフライン注文」という。
取引管理サーバSvは、オンライン注文を受け付けるサーバ装置である。また、取引管理サーバSvは、顧客端末装置50やPOS端末装置20等からのクレジットカードの決済要求に応じて、不図示のクレジットカード決済サーバに対して、クレジットカードに対応する決済処理を実行させることが可能である。取引管理サーバSvは、オンライン注文を受け付けると、オンライン注文情報を店舗注文管理サーバ10へ送信する。
店舗注文管理サーバ10は、顧客CSに関する情報や、店舗STに関する情報や、店舗STごとの商品に関する情報(商品マスタ)などの各種情報を管理するサーバ装置である。店舗注文管理サーバ10は、取引管理サーバSvが受け付けた注文内容を管理する。具体的には、店舗注文管理サーバ10は、オンライン注文で受け付けた商品やオフライン注文で受け付けた商品を示す商品に関する情報を記憶(登録)する。また、店舗注文管理サーバ10は、オフライン注文で受け付けた商品(POS端末装置20が受け付けた注文内容)についても管理する。
また、店舗注文管理サーバ10は、店舗内の各装置(店員注文管理装置11、POS端末装置20、ロッカー装置30、キッチン端末装置40、呼出ディスプレイ45)を管理する。具体的には、店舗注文管理サーバ10は、店舗内の各装置に、所定の情報を表示させるための指示を行う。また、店舗注文管理サーバ10は、商品マスタなどの取引に必要な各種情報を記憶する。商品マスタは、各商品の商品識別情報(例えばJAN(Japanese Article Number)コード)、商品名、販売価格などの商品情報を格納するファイルである。また、商品マスタは、計量が必要な商品(計量対象商品)の商品識別情報、商品名、計量対象商品の単価などを含む。また、店舗注文管理サーバ10は、商品マスタのほかにも、在庫状況、販売履歴、入出金記録などの各種の情報を記憶する。また、店舗注文管理サーバ10は、顧客CSの会員情報を記憶してもよい。
店員注文管理装置11は、オンライン注文された商品やオフライン注文された商品を管理するために店員が用いる端末装置である。例えば、店員注文管理装置11は、オンライン注文情報が示す注文内容や、オフライン注文情報が示す注文内容を表示する。店員は、店員注文管理装置11に表示される注文内容を確認して、注文内容に応じた商品を準備する。店員注文管理装置11は、例えば、可搬型の端末装置であり、具体的には、タブレット端末である。なお、店員注文管理装置11は、ノートパソコンであってもよいし、デスクトップパソコンなど、据え置き型の端末装置であってもよい。
POS端末装置20は、店舗STにおいて店員が顧客CSから注文を受け付けて、店員の操作に応じて、商品の登録処理と、登録処理によって登録された商品の精算処理とを実行する。なお、POS端末装置20は、顧客CSの操作に応じて、商品の登録処理や、精算処理が実行されてもよい。また、商品受け渡しシステム1において、POS端末装置20に代えて又は加えて、券売装置が用いられてもよい。券売装置は、顧客CSの操作に応じて、商品の登録処理や精算処理を行って、食券を発行する装置である。
POS端末装置20は、精算が完了すると、レシートRcを発行する。レシートRcには、受渡証明コードCdが印刷される。受渡証明コードCdは、商品を受け渡すための受渡情報(例えば、注文番号や解錠要求)がコード化されたものである。
顧客端末装置50は、オンライン注文を行う際に用いられる端末装置である。顧客端末装置50は、例えば、スマートフォンやタブレット端末などの可搬型の端末装置である。なお、注文を行う顧客端末装置50は、デスクトップパソコンなど、据え置き型の端末装置であってもよい。顧客端末装置50には、所定のアプリケーションプログラム(以下「注文アプリケーション」という。)がインストールされている。顧客端末装置50は、注文アプリケーションが起動すると、店舗注文管理サーバ10とネットワーク71を経由して通信を行い、オフライン注文を行うことが可能になる。
顧客端末装置50は、オンライン決済が完了すると、受渡証明コードCdを表示することが可能である。また、店舗STにおいて精算を行う場合、顧客端末装置50は、POS端末装置20において精算を行う精算用証明コードPcd(図13(C)参照)を表示する。この場合、顧客は、POS端末装置20に精算用証明コードPcdを読み取らせることによって精算を行うことが可能である。精算が完了すると、顧客端末装置50は、受渡証明コードCdを表示することが可能である。
ロッカー装置30は、複数の収納口と、収納口ごとの扉錠部とを備え、顧客CSによって注文された商品を収納し、商品の受け渡しを行う装置である。ロッカー装置30は、収納口へ商品が収納されると、収納口を施錠する。そして、ロッカー装置30は、顧客端末装置50またはレシートRcに表示される受渡証明コードCdを読み取ることによって、収納口を解錠可能にし、商品の受け渡しを可能にする。
キッチン端末装置40は、例えば、厨房に配置され、モニタ(キッチンモニタ)や印刷部を備える。キッチンモニタや印刷部は、例えば、店舗注文管理サーバ10からの調理指示に応じて情報を出力する。また、キッチン端末装置40は、調理完了ボタン等の操作部を備え、調理が完了した際に店員から操作部の押下を受け付ける。操作部が押下されると、キッチン端末装置40は、調理が完了した旨を示す情報を、店舗注文管理サーバ10を介して店員注文管理装置11へ送信する。
呼出ディスプレイ45は、店舗ST内の顧客が視認できる位置に配置されている。呼出ディスプレイ45は、調理が完了した商品に対応する注文番号を表示する。顧客は、注文した商品の番号が、呼出ディスプレイ45に表示されると、ロッカー装置30に赴き、ロッカー装置30に受渡証明コードCdを読み取らせることによって、商品を受け取る。なお、呼出ディスプレイ45は、商品ごとに調理状況(調理中であることや、調理完了したこと)を表示するようにしてもよい。具体的には、呼出ディスプレイ45は、調理中であることを示す領域と、調理が完了済みであることを示す領域とを設けるようにし、各商品の注文番号を、各商品の調理状況に応じた領域に表示するようにしてもよい。
(店舗STにおける接客エリアの一例)
次に、図2を用いて、店舗STにおける接客エリアの一例を説明する。
図2は、注文先の店舗STにおける接客エリアの一例を示す説明図である。
図2に示すように、店舗STには、カウンタCTが配置されている。カウンタCTには、POS端末装置20と、ロッカー装置30とが載置されている。また、店舗STにおいて、カウンタCTに上方には、呼出ディスプレイ45が配置されている。さらに、店舗STには、カウンタCTを挟んで、店員エリアと、顧客エリアとが形成されている。顧客エリアは、対面接客エリアFL1と、商品受渡エリアFL2とを含む。
対面接客エリアFL1では、店員が顧客CSから直接注文を受け、店員の操作に応じてPOS端末装置20による商品の登録が行われ、登録した商品の精算が行われる。そして、調理が完了すると、当該商品は、ロッカー装置30に収納されて、受け渡しが行われる。
商品受渡エリアFL2は、商品の受け渡しを行う場所である。ロッカー装置30に収納される商品は、オンライン注文による商品と、オフライン注文による商品とのいずれも含む。具体的には、商品受渡エリアFL2は、オンライン注文を行った顧客CSおよびオフライン注文を行った顧客CSが、ロッカー装置30の収納口から自ら商品を取り出す場所である。注文した商品の調理が完了して、当該商品の収納口が確定すると、呼出ディスプレイ45には、注文内容に対応する注文番号と、収納口番号とが表示される。
オンライン注文を行った際にオンライン決済により精算を済ませている場合、顧客CSは、POS端末装置20での精算を行うことなく、ロッカー装置30に赴き、顧客端末装置50に受渡証明コードCdを表示させ、ロッカー装置30に読み取らせる。一方、オンライン注文を行った際に支配方法として店舗での精算を選択していた場合、顧客CSは、対面接客エリアFL1に赴き、POS端末装置20で精算を行う。また、オフライン注文を行った際にも、顧客CSは、対面接客エリアFL1において、POS端末装置20での精算を行う。精算を終えると、顧客CSは、ロッカー装置30に赴き、レシートRcに印刷された受渡証明コードCdをロッカー装置30に読み取らせる。
ロッカー装置30は、コードリーダが受渡証明コードCdを読み取ると、商品が収納されている収納口の扉が開く。顧客CSは、当該収納口から商品を取り出して、商品を受け取る。これにより、取引が完了する。
(店舗注文管理サーバのハードウェア構成)
図3は、店舗注文管理サーバ10のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図3において、店舗注文管理サーバ10は、CPU101と、記憶部102と、RAM103と、外部ネットワーク対応通信部104と、店舗ネットワーク対応通信部105とを備える。
CPU101は、中央演算処理装置であり、記憶部102に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、店舗注文管理サーバ10の動作を制御する。
記憶部102は、CPU101の補助記憶装置であって、本実施形態に係る商品受け渡しプログラムをはじめとしてCPU101が利用する各種の情報を記憶する。各種の情報は、例えば、注文情報テーブル900(図9(A)参照)、収納管理情報テーブル910(図9(B)参照)、収納口情報テーブル920(図9(C)参照)である。
RAM103は、CPU101の主記憶装置である。RAM103は、処理において生成した情報を記憶する。
外部ネットワーク対応通信部104は、取引管理サーバSv等の店舗外の装置とネットワーク71を経由して通信を行う。
店舗ネットワーク対応通信部105は、店員注文管理装置11、POS端末装置20、ロッカー装置30等の店舗ST内の装置とネットワーク70を経由して通信を行う。
(店員注文管理装置11のハードウェア構成例)
図4は、店員注文管理装置11のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図4において、店員注文管理装置11は、CPU111と、記憶部112と、RAM113と、通信部114と、タッチパネル表示部115と、スピーカ116とを備える。
CPU111は、中央演算処理装置であり、記憶部112に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、店員注文管理装置11の動作を制御する。
記憶部112は、CPU111の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてCPU111が利用する各種の情報を記憶する。
RAM113は、CPU111の主記憶装置である。
通信部114は、店舗内のネットワーク70を経由して、店舗注文管理サーバ10と通信を行うことにより、店舗ST内の各装置(POS端末装置20や、ロッカー装置30等)と通信を行う。なお、通信部114は、店舗注文管理サーバ10を介することなく、店舗ST内の各装置(POS端末装置20や、ロッカー装置30等)と通信可能であってもよい。
タッチパネル表示部115は、画像を表示するとともに、店員から各種操作を受け付ける。なお、店員注文管理装置11において、タッチパネル表示部115以外の操作部が備えられてよい。
スピーカ116は、音を出力する。例えば、スピーカ116は、注文を受け付けた際の報知音や、その旨を示す音声などを出力する。
(POS端末装置20のハードウェア構成例)
図5は、POS端末装置20のハードウェア構成の一例を示す説明図である。POS端末装置20は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、ハードディスク204と、客側表示部205と、客側スキャナ部206と、カード決済部208と、釣銭機209と、店員側表示部210と、キー操作部211と、店員側スキャナ部212と、印刷部213と、音声出力部214と、通信部215とを備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。
CPU201は、中央演算処理装置であり、ROM202に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより、POS端末装置20の動作を制御する。各種プログラムは、本実施形態に係る商品受け渡しプログラムを含む。
ROM202は、読み出し専用メモリであり、プログラムをはじめとしてCPU201が利用する各種の情報を記憶する。
RAM203は、読み出しや書き込みが可能なメモリであり、種々の情報を記憶する。例えば、RAM203は、外部から取得した情報(例えば、店舗注文管理サーバ10から取得した商品マスタ等)や、各種処理において生成した情報を記憶する。各種処理において生成した情報は、例えば、商品を登録する登録処理において生成した登録情報や、登録商品を精算する精算処理において生成した精算情報を含む。
ハードディスク204は、種々の情報を記憶する。ハードディスク204は、例えば、ROM202に代えて、CPU201が実行するプログラム等を記憶してもよい。また、ハードディスク204は、RAM203に代えて、外部から取得した情報や、処理において生成した情報を記憶してもよい。
客側表示部205は、顧客用のタッチディスプレイである。客側表示部205は、顧客CSに種々の情報を表示するとともに、顧客CSから種々の入力を受け付ける。
客側スキャナ部206は、顧客用のスキャナ部であり、各種の情報を光学的に読み取る。例えば、客側スキャナ部206は、オンライン注文の精算を店舗STにおいて行う際に、顧客端末装置50に表示される精算用証明コードPcdを光学的に読み取る。なお、本実施形態において、客側スキャナ部206は、商品に付されているバーコード(商品コード等)読み取ってもよい。
カード決済部208は、各種カードによる決済機構である。各種カードは、クレジットカード、電子マネー等のプリペイドカード、ポイントカードなどである。プリペイドカードには、金額(残額)が記憶(チャージ)されている。カード決済部208は、カード認識部や表示部や操作部を備える。カード認識部は、各種カードの情報を磁気的または電気的に読み取る。読み取られた情報は、登録商品の精算に用いられる。なお、カード認識部は、例えば、ポイントカードの保有ポイントを使用する場合など、今回の登録商品の精算において使用する情報を認識することも可能である。また、カード認識部は、例えば、ポイントカードにポイントを付与する場合など、今回の登録商品の精算に使用しない情報を認識することも可能である。なお、本実施形態のカード認識部は、接触型のカード(ICカード、磁気カード)や、非接触型のカード(ICカード)に対応するものである。表示部は、支払い金額を表示する。操作部は、支払種別(クレジットカードや電子マネー)の選択を受け付ける。
釣銭機209(現金決済部)は、現金による決済機構であり、紙幣や硬貨の投入口と排出口とを有する。釣銭機209は、投入口への投入金額を算出し、投入金額と買上金額の差分である釣銭金額を算出し、釣り銭を排出口から排出する。釣銭機209は、例えば、客側に向けられており、顧客CSから各種操作や現金の投入を受け付ける。なお、釣銭機209は、投入口に投入された紙幣や硬貨を検出するセンサを有する。当該センサは、投入口に紙幣や硬貨が投入されたことの検出や、金種別の枚数の検出などを行う。
店員側表示部210は、店員用のタッチディスプレイである。店員側表示部210は、商品に対応するプリセットキーなどの種々の情報を表示するとともに、商品の登録に関する入力など、店員から種々の入力を受け付ける。
キー操作部211は、各種のキー(ハードウェアキー、ボタン)を備える。キー操作部211は、商品の登録に関する入力など、店員から種々の入力を受け付ける。
店員側スキャナ部212は、店員用のスキャナ部であり、各種の情報を光学的に読み取る。例えば、店員側スキャナ部212は、商品に付されているバーコードや、店員の名札に付された店員コードを光学的に読み取る。店員側スキャナ部212は、上記に加えて、品券類や、各種カードに印刷されているコードを読み取ってもよい。
印刷部213は、各種媒体(レシートRc、領収書、食券等)を印刷して出力する。レシートRcには、受渡証明コードCdが印刷される。
音声出力部214は、音声ガイダンスや警告音などの音を出力する。
通信部215は、店舗内のネットワーク70を経由して、店舗注文管理サーバ10と通信を行うことにより、店舗ST内の各装置(店員注文管理装置11やロッカー装置30等)と通信を行う。なお、通信部215は、店舗注文管理サーバ10を介することなく、店舗ST内の各装置(店員注文管理装置11やロッカー装置30等)と通信可能であってもよい。
(ロッカー装置30のハードウェア構成例)
図6は、ロッカー装置30のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図6において、ロッカー装置30は、CPU301と、記憶部302と、RAM303と、通信部304と、タッチパネル表示部305と、コードリーダ306と、扉錠部307(307-1~307-6と)、扉開閉センサ308(308-1~308-6)と、計量センサ309(309-1~309-6)と、インジケータ363(363-1~363-6)とを備える。
CPU301は、中央演算処理装置であり、記憶部302に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、ロッカー装置30の動作を制御する。
記憶部302は、CPU301の補助記憶装置であって、本実施形態に係る商品受け渡しプログラムをはじめとしてCPU301が利用する各種の情報を記憶する。
RAM303は、CPU301の主記憶装置である。
通信部304は、店舗内のネットワーク70を経由して、店舗注文管理サーバ10と通信を行うことにより、店舗ST内の各装置(店員注文管理装置11やPOS端末装置20等)と通信を行う。なお、通信部304は、店舗注文管理サーバ10を介することなく、店舗ST内の各装置(店員注文管理装置11やPOS端末装置20等)と通信可能であってもよい。
タッチパネル表示部305は、画像を表示するとともに、顧客や店員から各種操作を受け付ける。
コードリーダ306は、受渡証明コードCd(2次元コードあるいはバーコード等)のコードの読み取りを行う。
扉錠部307は、扉362(図7参照)ごとに対応して設けられた錠である。扉錠部307は、例えばCPU301の制御に応じて、施錠され、または解錠される。
扉開閉センサ308は、扉362ごとに対応して設けられ、扉362の開状態と閉状態とのいずれの状態であるかを検出する。
計量センサ309は、各収納口361(図7参照)の底面部にそれぞれ設けられ、収納口361に収納されている商品の重量を検出する。ロッカー装置30は、計量センサ309の検出結果を用いて、商品が収納されていることや、商品が取り出されたことを検出する。
インジケータ363は、収納口361ごとに対応してロッカー装置30の正面側(客側)に設けられる。インジケータ363は、例えば所定の単色または複数色で点灯が可能なLED(Light Emitting Diode)により構成されてよい。
インジケータ363は、所定の点灯パターンにより、対応する収納口361に受渡対象の商品が収納されていることを顧客CSに報知する。なお、インジケータ363は、この他にも、点灯パターンによって、扉錠部307が解錠状態および施錠状態のいずれの状態にあることや、扉362が開状態および閉状態のいずれの状態にあることや、扉362が一定時間以上開状態となっていることなどを報知することも可能である。
なお、ロッカー装置30は、音を出力するスピーカを備えていてもよい。また、ロッカー装置30は、音を入力するマイクと、音声を認識する音声認識機能を備えていてもよい。
(ロッカー装置30の外観例)
図7は、ロッカー装置30の外観の一例を示す説明図である。図7(A)は、ロッカー装置30を背面側(店員側)から見た斜視図である。図7(B)は、ロッカー装置30を正面側(客側)からみた斜視図である。
図7(A)、(B)に示すように、ロッカー装置30は、複数の収納口361(361-1~361-6)と、タッチパネル表示部305と、コードリーダ306とを備える。また、ロッカー装置30は、複数の収納口361(361-1~361-6)に対応して、扉362(362-1~362-6)と、インジケータ363(363-1~363-6)と、把手部364(364-1~364-6)とを備える。
図7(A)に示すように、ロッカー装置30の背面側は、扉362が設けられておらず、開放している。複数の収納口361は、上段と下段とにそれぞれ3つ並列して配置されている。収納口361-1~361-6には、それぞれ、1番~6番の収納口番号が割り当てられている。ロッカー装置30を背面から見た場合には、図7(A)に示すように、上段の収納口361については、右から左にかけて「1」~「3」の数が割り当てられ、下段の収納口361については、右から左にかけて「4」~「6」の数が割り当てられている。ロッカー装置30を正面から見た場合には、図7(B)に示すように、上段の収納口361については、左から右にかけて「1」~「3」の数が割り当てられ、下段の収納口361については、左から右にかけて「4」~「6」の数が割り当てられている。
なお、ロッカー装置30における収納口361の数や、収納口361の配列については、図7に示した態様に限らず、他の態様であってもよい。
また、扉362(362-1~362-6)は、図7(B)に示すように、収納口361(361-1~361-6)の正面側に設けられている。扉362には、それぞれ錠が設けられている。このため、扉362は、施錠された状態では開くことができず、解錠されると(自動で)開くようになっている。
なお、図7(B)に示すように、扉362は、閉状態では、ロッカー装置30の正面パネルPnの表面に対して奥まった状態となるように構成されている。このため、把手部364が扉362から突出して設けられる場合でも、正面パネルPnの表面に対して手前側(客側)に突出する量を抑えることができる。
把手部364(364-1~364-6)は、顧客CSや店員が手を掛けることが可能である。顧客CSや店員が把手部364に手を掛けることにより、扉362を開けたり、閉じたりすることが可能である。なお、本実施形態において、扉362は解錠されると(自動で)開くようになっているため、把手部364が設けられていなくてもよい。
インジケータ363は、各収納口361に対応して設けられている。具体的には、インジケータ363は、各収納口361の上方にそれぞれ設けられている。インジケータ363は、扉362の開閉状態や扉錠部307の状態に応じて、所定のパターンで点灯する。
また、各収納口361の天面等に収納口361の内部を照らす庫内灯を設け、庫内灯をインジケータとして用いてもよい。庫内灯は、正面側(客側)と背面側(店員側)とのいずれの方向からも、視認可能であってもよい。例えば、庫内灯の点灯態様により、顧客CSが商品を取り出す収納口361を報知したり、店員が商品を収納する収納口361を報知したりすることが可能にある。
なお、インジケータ363と庫内灯とを併用してもよいし、インジケータ363を設けずに、庫内灯のみを設けるようにしてもよい。
タッチパネル表示部305は、顧客CSに対して商品の受け取りに関する案内表示を行うとともに、顧客CSによる商品の受け取りに関する操作を受け付ける。
コードリーダ306は、顧客端末装置50に表示される受渡証明コードRcdを読み取る。
なお、図7(B)に示すように、コードリーダ306は、ロッカー装置30の正面パネルPnの表面に対して奥まった位置に配置されている。具体的には、コードリーダ306は、正面パネルPnの表面に対して手前側に突出させない位置に配置されている。
本実施形態では、コードリーダ306や、扉362の閉状態における把手部364を、正面パネルPnの表面に対して手前側に突出させないようにしているため、顧客CSがロッカー装置30の前を通る際に、衣類や持ち物等が引っかかってしまうようなことを抑えることができる。
また、図7(B)において、収納口361-1には、商品FDが収納されている。これは、店員が商品FDを収納口361-1の背面側から収納したことを示している。なお、図示では、商品FDは、テイクアウト商品であり、紙袋に入れられている。
(顧客端末装置50のハードウェア構成例)
図8は、顧客端末装置50のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図8において、顧客端末装置50は、CPU501と、記憶部502と、RAM503と、タッチパネル表示部504と、操作部505と、撮像部506と、ネットワーク対応通信部507と、GPS(Global Positioning System)ユニット508とを備える。
CPU501は、中央演算処理装置であり、記憶部502に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、顧客端末装置50の動作を制御する。
記憶部502は、CPU501の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてCPU501が利用する各種の情報を記憶する。
RAM503は、CPU501の主記憶装置である。
タッチパネル表示部504は、CPU501の表示制御に応じて画像を表示する。
操作部505は、顧客端末装置50に備えられる各種操作子(ハードキー等)のほか、顧客端末装置50に接続される各種の入力デバイスなどを一括して示す。
撮像部506は、CPU501の制御に応じて撮像を行う。また、本実施形態の撮像部506は、各種コード(2次元コードやバーコード)を読み取ることが可能である。
ネットワーク対応通信部507は、無線によりネットワーク71経由で通信を行う部位である。ネットワーク対応通信部507により、顧客端末装置50は、取引管理サーバSvと通信可能となる。
GPSユニット508は、GPS衛星から発信された電波を用いて、顧客端末装置50の位置情報を取得する。
(店舗注文管理サーバ10が記憶する各種情報の一例)
図9は、店舗注文管理サーバ10が記憶する各種情報の一例を示す説明図である。図9(A)は、注文情報901を記憶する注文情報テーブル900の一例を示す。注文情報901は、オンライン注文において受け付けた内容に基づいて取引管理サーバSvによって生成される。また、注文情報901は、オフライン注文において受け付けた内容に基づいてPOS端末装置20によって生成される。店舗注文管理サーバ10は、取引管理サーバSvまたはPOS端末装置20から注文情報901を受信すると、受信した注文情報901を注文情報テーブル900に記憶させる。
図9(A)に示すように、注文情報テーブル900は、注文番号と、顧客識別情報と、顧客アドレスと、商品情報と、受渡時刻と、精算関連情報との各項目を含む。各項目に情報が記憶されることにより、注文情報901がレコードとして記憶される。
注文番号は、各注文を一意に特定することが可能な注文識別情報である。注文番号は、例えば、3桁の数字によって表されている。ただし、注文番号は、3桁の数字に限らず、3桁以外の数字であってもよい。また、注文番号は、例えば、数字とアルファベットの組み合わせであってもよい。
顧客識別情報は、顧客CSを一意に特定することが可能な情報である。顧客識別情報は、例えば、会員情報(会員番号)と対応付けられているが、これに限らず、会員情報そのものであってもよい。また、顧客識別情報は、顧客氏名や、住所や、連絡先などと対応付けられていてもよい。顧客識別情報は、顧客端末装置50(顧客アドレス)と対応付けられており、顧客アドレスを受信することによって特定される。また、顧客識別情報は、会員情報と対応付けられていることから、POS端末装置20が会員カードを読み取ることによって特定される。
顧客アドレスは、注文を受け付けた顧客端末装置50のアドレスを示す。なお、図9(A)において、顧客アドレスの「-」は、POS端末装置20においてオフライン注文を受け付けた際に設定される。
商品情報は、顧客CSが注文した注文内容(商品名、サイズ、価格等)を示す。商品情報は、価格や税率などの精算に用いられる精算情報を含む。
受渡時刻は、商品の受け渡しが行われる予定時刻を示す。POS端末装置20が注文を受け付けた場合には、受渡時刻には、例えば、商品の調理時間や厨房の混雑状況に応じた、調理完了の見込み時刻が設定される。顧客端末装置50が注文を受け付けた場合には、受渡時刻には、例えば、顧客が指定した時刻が設定される。
精算関連情報は、オンライン決済により精算を済ませている「済」と、店舗での精算を示す未精算の「未」とのいずれかを示す。
一例を挙げると、注文情報901aは、受渡時刻を20時とした未精算のシーフードカレーセットのオンライン注文を示している。具体的には、注文情報901aは、注文番号が「255」であり、顧客識別情報が「001A」であり、顧客アドレスが「○○○○」であり、商品情報が「シーフードカレーセット」であり、受渡時刻が「20:00」であり、精算関連情報が「未」を示している。
(収納管理情報テーブルの一例)
図9(B)は、収納管理情報テーブル910の一例を示す。収納管理情報テーブル910は、収納管理情報911を記憶するテーブルである。収納管理情報911は、商品が収納されている収納口や、取引における経過等を示す情報であり、適宜更新される。図9(B)に示すように、収納管理情報テーブル910は、注文番号と、収納口番号と、商品ステータスと、保管期限との各項目を含む。各項目に情報が記憶されることにより、収納管理情報911がレコードとして記憶される。
注文番号は、注文情報テーブル900に示した注文番号と同様であり、すなわち、注文識別情報である。
収納口番号は、商品が収納されている場合には収納口番号「1~6」のうち、店員によって指定されたいずれかの番号を示す。また、収納口番号は、商品が収納されていない場合には「0」を示す。また、収納口番号は、いずれかの番号を示す場合でも、顧客CSによって商品が取り出されると、再び「0」となる。
商品ステータスは、取引における商品の経過を示す。商品ステータスは、例えば、「未調理」、「調理中」、「収納準備」、「収納中」、「他所保管」、「超過」、「収納/他所」、「廃棄」、「受取中」、「受渡済」を含む。
「未調理」のステータスは、未だ調理を開始していない状態を示す。このため、「未調理」のステータスは、商品が収納口361に収納していない状態を示す。例えば、注文を受け付けたときには、調理が開始されていないことから、ステータスは「未調理」となる。
「調理中」のステータスは、調理を開始した後であり、且つ、調理が完了する前の状態を示す。このため、「調理中」のステータスは、商品が収納口361に収納していない状態を示す。店舗注文管理サーバ10は、キッチン端末装置40から調理が開始された旨を示す調理開始通知を受信すると、商品ステータスを「未調理」から「調理中」に変更する。
「調理済」のステータスは、調理が完了した状態を示す。店舗注文管理サーバ10は、キッチン端末装置40から調理が完了した旨を示す調理完了通知を受信すると、商品ステータスを「調理中」から「調理済」に変更する。「調理済」のステータスにおいて、店員注文管理装置11は、店員から収納口番号の指定を受け付けることが可能になっている。
「収納準備」のステータスは、収納口番号が指定された後、商品が収納される前の状態を示す。「調理済」のステータスにおいて、店舗注文管理サーバ10は、店員注文管理装置11が店員から収納口番号の指定を受け付けると、商品ステータスを「調理済」から「収納準備」に変更する。具体的には、店舗注文管理サーバ10は、店員注文管理装置11から収納口番号を受信すると、収納口番号を記憶するとともに、商品ステータスを「調理済」から「収納準備」に変更する。
「収納中」のステータスは、商品が収納口361に収納されている状態を示す。店舗注文管理サーバ10は、商品が収納口361に収納されると、商品ステータスを「収納準備」から「収納中」に変更する。
「他所保管」のステータスは、ロッカー装置30の収納口361とは異なる場所で商品を保管している状態を示す。例えば、「他所保管」のステータスは、商品の保管期限が過ぎたことによって収納口361から商品を取り出した状態や、収納口361に収まらないサイズの商品を収納口361とは異なる場所で保管している状態を示す。
「超過」のステータスは、受渡時刻から一定時間が経過した状態を示す。ここで、「収納中」や「他所保管」などのステータスは、店員の操作に応じて適宜変更される。一方、「超過」のステータスは、受渡時刻から一定時間が経過することによって、他のステータスから変更される。なお、店員の操作に応じて、「超過」のステータスに変更可能としてもよい。
「収納/他所」のステータスは、商品のうちの一部を収納口361に割り当て、残りの商品を当該収納口361以外の他の場所にて保管している状態を示す。
「廃棄」のステータスは、廃棄済みの状態を示す。例えば、収納口361に収納されている商品を廃棄のために取り出した場合、店員の操作に応じて「廃棄」のステータスに変更される。なお、収納口361に収納されている商品を、一旦、収納口361から取り出して他の場所にて保管し、店員の操作に応じて「他所保管」のステータスとした後に、「廃棄」のステータスに変更できるようにしてもよい。この場合、「他所保管」のステータスを経ずに、「廃棄」のステータスに設定する操作が行われた場合には、当該操作が無効として、店員に向けてエラーが報知されるようにしてよい。
「受取中」のステータスは、顧客CSが受渡証明コードCdをロッカー装置30(コードリーダ306)に読み取らせることに応じて、商品が収納されている収納口361の扉362が解錠された状態を示す。
「受渡済」のステータスは、扉362が解錠されて、収納口361から商品が取り出された状態を示す。
また、収納管理情報テーブル910に示す保管期限は、収納口361に収納される商品の保管期限を示す。保管期限になると、例えば、店員によって商品は撤去される。
一例を挙げると、収納管理情報911aは、注文番号「255」の商品の調理が完了して、商品が6番の収納口361に収納される前の状態を示している。具体的には、収納管理情報911aは、注文番号が「255」であり、収納口番号が「6」であり、商品ステータスが「収納準備」であり、保管期限が「20:30」を示している。なお、商品が収納口番号「6」の収納口361に収納されると、商品ステータスは「収納中」に変更される。
(収納口情報テーブルの一例)
図9(C)は、収納口情報テーブル920の一例を示す。収納口情報テーブル920は、各収納口361に収納されている商品(注文番号)を示す収納口情報921を記憶するテーブルである。収納口情報921は、各収納口361への商品の収納や取り出しに応じて、適宜更新される。図9(C)に示すように、収納口情報テーブル920は、収納口番号と、注文番号との各項目を含む。各項目に情報が記憶されることにより、収納口情報921がレコードとして記憶される。
収納口番号は、「1」~「6」のいずれかを示す。注文番号は、各注文を一意に特定することが可能な情報である。注文番号の「999」は、収納口361が未収納状態であることを示す。
一例を挙げると、収納口情報921aは、収納口番号が「6」であり、注文番号が「255」を示している。すなわち、収納口情報921aは、注文番号「255」の商品が収納口番号「6」の収納口361に収納されていることを示している。
(商品受け渡しシステム1における取引完了までの収納管理情報911の遷移)
図10は、商品受け渡しシステム1における取引完了までの収納管理情報911aの遷移を示す説明図である。図10(A)は、注文が完了した際の収納管理情報911aを示す。具体的には、図10(A)の収納管理情報911aは、注文番号が「255」であり、収納口番号が「0」であり、商品ステータスが「未調理」であり、保管期限が「20:30」を示している。
図10(B)は、調理を開始した後の収納管理情報911aを示す。具体的には、図10(B)の収納管理情報911aは、商品ステータスが「調理中」となっている点で、図10(A)と異なる。店舗注文管理サーバ10は、商品ごとに顧客CSの受渡時刻や、受渡時刻に応じた調理開始時刻を管理する。店舗注文管理サーバ10は、調理開始時刻になることに応じて、または、店舗STにおいて注文を受け付けることに応じて、調理開始通知をキッチン端末装置40から受信すると、商品ステータスを「未調理」から「調理中」に変更する。
図10(C)は、調理が完了した際の収納管理情報911aを示す。具体的には、図10(C)の収納管理情報911aは、商品ステータスが「調理済」となっている点で、図10(B)と異なる。店舗注文管理サーバ10は、キッチン端末装置40から、調理が完了した旨を示す調理完了通知を受信すると、商品ステータスを「調理中」から「調理済」に変更する。
図10(D)は、店員注文管理装置11が店員から収納口番号の指定を受け付けた際の収納管理情報911aを示す。具体的には、図10(D)の収納管理情報911aは、商品ステータスが「収納準備」となっている点と、収納口番号が「6」となっている点で、図10(C)と異なる。店舗注文管理サーバ10は、店員注文管理装置11から収納口番号を受信すると、収納口番号を記憶するとともに、商品ステータスを「調理済」から「収納準備」に変更する。
図10(E)は、商品の収納口361への収納および施錠が完了した際の収納管理情報911aを示す。具体的には、図10(E)の収納管理情報911aは、商品ステータスが「収納中」となっている点で、図10(D)と異なる。店舗注文管理サーバ10は、ロッカー装置30から、商品が収納されて、施錠が完了した旨を示す施錠完了通知を受信すると、商品ステータスを「収納準備」から「収納中」に変更する。
図10(F)は、商品の受け取りが完了した際の収納管理情報911aを示す。具体的には、図10(F)の収納管理情報911aは、商品ステータスが「受渡済」となっている点で、図10(E)と異なる。店舗注文管理サーバ10は、ロッカー装置30から、受け渡しが完了した旨を示す受け渡し完了通知を受信すると、商品ステータスを、「収納準備」の後に変更された「受取中」から「受渡済」に変更する。
このように、収納管理情報911aを記憶(更新)することにより、店舗注文管理サーバ10は、注文から受け渡しまでの各商品の状況をそれぞれ管理することができる。
(商品の登録からロッカー装置30への収納までの処理)
図11は、商品受け渡しシステム1が行う、商品の登録からロッカー装置30への収納までの処理の流れを示すシーケンス図である。なお、図11では、ある顧客CSが、自身の顧客端末装置50を用いて購入対象の商品を注文し、店舗STにおいて当該商品が準備されるまでの流れについて説明する。
ステップS1101:顧客端末装置50は、顧客CSの操作に応じて注文アプリケーションを起動する。
ステップS1102:顧客端末装置50は、顧客CSから注文の操作を受け付けて、取引管理サーバSvと通信を行い、注文内容を確定する。注文内容が確定すると、取引管理サーバSvから店舗注文管理サーバ10へ注文情報901(図9(A)参照)が送信される。
ステップS1103:POS端末装置20は、顧客CSから注文の操作を受け付けて、注文内容を確定する。注文内容が確定すると、POS端末装置20から店舗注文管理サーバ10へ注文情報901(図9(A)参照)が送信される。
ステップS1104:店舗注文管理サーバ10は、取引管理サーバSvまたはPOS端末装置20から注文情報901を受信する。
ステップS1105:店舗注文管理サーバ10は、取引管理サーバSvまたはPOS端末装置20から受信した注文情報901を記憶部102の注文情報テーブル900(図9(A)参照)に記憶させる。
ステップS1106:店舗注文管理サーバ10は、注文情報テーブル900に記憶される注文情報901のうち更新分を示す更新情報を店員注文管理装置11へ送信する。
ステップS1107:店員注文管理装置11は、注文内容に対応する注文対応画面を表示している。
ステップS1108:店員注文管理装置11は、店舗注文管理サーバ10から更新情報を受信すると、更新分を反映させることにより、注文対応画面を更新する。
ステップS1109:店舗注文管理サーバ10は、例えば、受渡時刻や調理内容等の注文内容に応じて、注文番号が示す商品の調理開始指示をキッチン端末装置40へ送信する。店員によって実際に調理が開始されると、キッチン端末装置40は、店員の操作に応じて、調理が開始された旨を示す調理開始通知(不図示)を店舗注文管理サーバ10へ送信する。
ステップS1110:店舗注文管理サーバ10は、キッチン端末装置40から調理開始通知を受信すると、商品ステータスを「未調理」から「調理中」に変更する。なお、店舗注文管理サーバ10は、キッチン端末装置40へ調理開始指示を送信したことを条件に、商品ステータスを「未調理」から「調理中」に変更してもよい。
ステップS1111:キッチン端末装置40は、店舗注文管理サーバ10から調理開始指示を受信すると、キッチンモニタへの表示や、印刷部を用いた紙媒体の発行により、店員に注文番号とともに調理を開始する旨を報知する。
ステップS1112:キッチン端末装置40は、調理が完了したことにより調理完了ボタンが押下されると、当該商品の注文が完了した旨を示す調理完了通知を店員注文管理装置11へ送信する。
ステップS1113:店員注文管理装置11は、キッチン端末装置40から調理完了通知を受信すると、店舗注文管理サーバ10に対して収納口情報921(図9(C)参照)の照会を行う。
ステップS1114:店舗注文管理サーバ10は、店員注文管理装置11から収納口情報921の照会を受けると、収納口情報921を店員注文管理装置11へ送信する。なお、調理完了通知は、キッチン端末装置40から店舗注文管理サーバ10へも送信される。店舗注文管理サーバ10は、調理完了通知を受信すると、商品ステータスを「調理中」から「調理済」に変更する。
ステップS1115:店員注文管理装置11は、収納口情報921を表示するとともに、店員から、商品を収納する収納口361を示す収納口番号の指定を受け付ける。店員注文管理装置11は、収納口番号の指定を受け付けると、受け付けた収納口番号を注文番号とともに店舗注文管理サーバ10へ送信する。
ステップS1116:店舗注文管理サーバ10は、店員注文管理装置11から、収納口番号と注文番号とを受信すると、受信した注文番号と収納口番号とを対応付けて記憶する(図10(B)の収納管理情報911参照)。また、店舗注文管理サーバ10は、収納口情報921(図10(C)参照)についても更新する。また、このとき、店舗注文管理サーバ10は、商品ステータスを「調理済」から「収納準備」に変更する。そして、店舗注文管理サーバ10は、商品ステータスが「収納準備」となった商品の注文番号を呼出ディスプレイ45に送信する。
ステップS1117:呼出ディスプレイ45は、店舗注文管理サーバ10から受信した注文番号を表示部に表示する(図2参照)。これにより、呼出ディスプレイ45は、顧客CSに商品が出来上がったことや、受け取りを促す旨を示す受渡報知を行う。なお、注文番号の呼出ディスプレイ45への表示は、店舗注文管理サーバ10から注文番号を受信することに加えて、当該注文の精算が完了しているという条件を加えてもよい。
ステップS1118:店員が、扉362が設けられていない店員側から商品を収納口361に収納すると、ロッカー装置30は、計量センサ309によって当該商品の収納を検出する。
ステップS1119:ロッカー装置30は、店舗注文管理サーバ10に対して、収納許可判定の要求を行う。収納許可判定は、指定された収納口番号が示す収納口361に商品が収納されたか否かの判定である。なお、収納許可判定の要求では、収納された収納口361の収納口番号が店舗注文管理サーバ10へ送信される。
ステップS1120:店舗注文管理サーバ10は、ロッカー装置30から収納許可判定の要求を受けると、当該要求に含まれる収納口番号が、指定された収納口番号であるか否かを判定する収納許可判定を行う。収納許可判定において、当該要求に含まれる収納口番号が、指定された収納口番号である場合に、店舗注文管理サーバ10は、収納口361への収納を許容する判定結果を導出する。一方で、当該要求に含まれる収納口番号が、指定された収納口番号ではない場合、店舗注文管理サーバ10は、収納口361への収納を許容しない判定結果を導出する。
ステップS1121:店舗注文管理サーバ10は、収納許可判定において導出した判定結果に応じた指示情報をロッカー装置30へ送信する。収納を許可する判定結果を導出した場合の指示情報は、施錠させることを示す指示を含む。収納を許可しない判定結果を導出した場合の指示情報は、収納位置が誤っている旨を表示させる指示を含む。
ステップS1122:ロッカー装置30は、タッチパネル表示部115を用いて、指示情報に応じた処理を行う。例えば、収納を許可する判定結果を導出した場合の指示情報であれば、ロッカー装置30は、扉錠部307を施錠するとともに、タッチパネル表示部115に「○番の収納口に商品を収納しました。施錠を完了しました。」という通知を行う。一方、収納を許可しない判定結果を導出した場合の指示情報であれば、ロッカー装置30は、扉錠部307を施錠せずに、タッチパネル表示部115に「収納口が違います。施錠されません。」という通知を行う。なお、タッチパネル表示部115に表示される内容は、店員注文管理装置11に表示されてもよい。
以下の処理では、収納を許可する判定結果を導出したものとして説明する。
ステップS1123:ロッカー装置30は、扉錠部307の施錠が完了すると、施錠が完了したことを示す施錠完了通知を店舗注文管理サーバ10へ送信する。
ステップS1124:店舗注文管理サーバ10は、ロッカー装置30から施錠完了通知を受信すると、収納管理情報テーブル910(図9(B)参照)を参照し、指定された収納口番号に対応する注文番号が示す収納管理情報911の商品ステータスを「収納準備」から「収納中」に変更する。
上述した処理により、顧客CSが注文した商品をロッカー装置30に収納させ、施錠して当該商品を保管することが可能になる。
(オンライン注文を行う際の顧客端末装置50の画面例)
図12および図13は、顧客CSが顧客端末装置50を用いてオンライン注文を行う際の顧客端末装置50の画面例を示す説明図である。
顧客CSは、オンライン注文を行うにあたり、顧客端末装置50の注文アプリケーションを起動させる。注文アプリケーションが起動すると、顧客CSは、顧客端末装置50を操作して、顧客端末装置50のタッチパネル表示部504に商品選択画面1200を表示させる。商品選択画面1200は、注文対象とする商品(予約商品)の選択を受け付ける画面である。
図12(A)は、顧客端末装置50に表示される商品選択画面1200の一例を示している。商品選択画面1200は、分類選択エリアAR1と、商品リストエリアAR2と、商品金額エリアAR3と、カートボタンBT1を含む。
分類選択エリアAR1は、複数の分類を示すとともに、複数の分類のうち一の分類の選択を受け付けるエリアである。
商品リストエリアAR2は、分類選択エリアAR1において選択された分類に属する複数の商品(メニュー)を示すとともに、複数の商品のうち一の商品の選択を受け付けるエリアである。
商品金額エリアAR3は、選択された商品の合計点数および合計金額を示すエリアである。
注文確認ボタンBT1は、商品確認を行う画面(図12(C)の商品確認画面1220)に遷移させることを受け付けるボタンである。
例えば、顧客CSは、分類選択エリアAR1の複数の分類の中から一の分類(図示では「セット」)を選択したとする。商品リストエリアAR2には、分類選択エリアAR1にて選択された分類に属する商品のリストが表示される。顧客CSは、商品リストエリアAR2に表示された商品の中から、購入を希望する商品(図示では「シーフードカレーセット」)を押下する。
購入を希望する商品が選択されると、図12(B)に示すオプション注文画面1210に遷移する。
図12(B)は、オプション注文画面1210の一例を示している。オプション注文画面1210は、選択商品確認エリアAR11と、オプションエリアAR12と、商品金額エリアAR13と、カートボタンBT11とを含む。
選択商品確認エリアAR11は、図12(A)の商品選択画面1200において選択された商品を示す。
オプションエリアAR12は、選択された商品についてのオプション注文を受け付けるエリアである。オプション注文は、例えば、選択された商品に関連する補助的な注文である。図12(B)のオプションエリアAR12は、シーフードカレーの辛さの選択と、セットに含まれるドリンクのサイズの選択とを受け付ける。
商品金額エリアAR13は、選択された商品についての、オプション注文が反映された金額が表示される。
カートボタンBT11は、選択された商品をカートに入れる(仮登録する)ことを受け付けるボタンである。
オプション注文が選択され、カートボタンBT11が押下されると、選択された商品は、設定されたオプション注文の内容が反映された上でカートに入れられる(仮登録される)。そして、オプション注文画面1210から、商品選択画面1200(図12(A))に戻る。
この後も、顧客CSの操作に応じて、次の商品をカートに入れていくことが可能である。
商品選択画面1200において、商品が仮登録されている状態で注文確認ボタンBT1が押下されると、図12(C)に示す商品確認画面1220に遷移する。
図12(C)は、商品確認画面1220の一例を示している。商品確認画面1220は、カート商品確認エリアAR21と、イートイン/テイクアウト選択エリアAR23と、受渡時刻設定エリアAR24と、店舗確認エリアAR25と、金額確認エリアAR26と、注文ボタンBT22とを含む。
カート商品確認エリアAR21は、カートに入れられている商品を示すエリアである。
カート商品確認エリアAR21には、削除ボタンBT21が表示されている。削除ボタンBT21は、カートに入れられている商品の取り消しを受け付けるボタンである。
イートイン/テイクアウト選択エリアAR23は、カートに入れられている商品を店舗STにて受け取った後、店舗STにおいて飲食するイートインを示す「お店で」と、テイクアウトを示す「持ち帰り」とのうち、いずれか一方の選択を受け付けるエリアである。図示では、テイクアウトが選択されていることを示している。なお、イートインとテイクアウトとで消費税率が異なる場合には、イートインまたはテイクアウトの選択に応じて、金額確認エリアAR26に表示される消費税額や、合計金額が変更されるようにすればよい。
受渡時刻設定エリアAR24は、商品の受け渡しが行われる受渡時刻を受け付けるエリアである。
店舗確認エリアAR25は、注文先の店舗STを示すエリアである。なお、商品選択画面1200の前に店舗選択画面を表示するようにしており、店舗確認エリアAR25に示す店舗STは、この店舗選択画面において顧客CSによって選択された店舗STを示している。なお、店舗確認エリアAR25は、注文先の店舗STの変更を受け付けるようにしてもよい。
金額確認エリアAR26は、カートに入れられている商品の金額に関する情報が表示されるエリアである。金額確認エリアAR26には、例えば、カートに入れられている商品の小計金額、消費税額、端数調整額、合計金額が表示されている。
注文ボタンBT22は、注文の確定を受け付けるボタンである。注文ボタンBT22が操作されると、図13(A)に示す決済方法選択画面1300に遷移する。
図13(A)は、決済方法選択画面1300の一例を示している。決済方法選択画面1300は、オンライン決済選択ボタンBT23と、店舗決済選択ボタンBT24とを含む。オンライン決済選択ボタンBT23は、カートに入れられている商品の代金の支払いを、顧客端末装置50を用いたオンライン決済とすることを受け付けるボタンである。店舗決済選択ボタンBT24は、カートに入れられている商品の代金の支払いを、店舗STにおけるPOS端末装置20を用いた決済とすることを受け付けるボタンである。図示では、オンライン決済選択ボタンBT23が選択されていることを示している。オンライン決済では、例えば、予め登録されたクレジットカードによる決済が行われる。
決済ボタンBT25が押下されると、図13(B)に示す第1注文確認画面1310に遷移する。また、店舗決済選択ボタンBT24が選択された状態で、確認ボタンBT26が押下されると、図13(C)に示す第2注文確認画面1320に遷移する。
図13(B)は第1注文確認画面1310の一例を示している。第1注文確認画面1310は、注文内容確認エリアAR41と、追加注文ボタンBT41と、注文キャンセルボタンBT42と、受取案内エリアAR42とを含む。
注文内容確認エリアAR41は、今回の注文を一意に示す注文番号、注文された商品名、精算済であるか否か、注文先の店舗、受渡時刻等を示している。
追加注文ボタンBT41は、注文を確定したものの、さらに追加して注文を受け付けるボタンである。追加注文ボタンBT41が押下されると、顧客端末装置50のタッチパネル表示部504は、商品選択画面1200(図12(A)参照)に戻り、追加の商品の選択が可能となる。
注文キャンセルボタンBT42は、注文を確定したものの、顧客CSが思い直したりすることによって注文を取り消したいと思った場合に、注文のキャンセルを受け付けるボタンである。
受取案内エリアAR42は、受渡証明コードCdと、注文先の店舗STのロッカー装置30のコードリーダ306に受渡証明コードCdを読み取らせることを顧客CSに案内するメッセージとを含む。また、受取案内エリアAR42は、受渡設定ボタンBT43を含む。受渡設定ボタンBT43が押下されると、受渡設定画面(図28(B)参照)が表示され、移動種別の選択を受け付けたり、受け付けた移動種別に応じた所要時間が表示されたりする。
図13(C)は第2注文確認画面1320の一例を示している。第2注文確認画面1320は、図13(B)の第1注文確認画面1310と比較して、注文内容確認エリアAR41において精算の項目が未精算を示している点と、受取案内エリアAR43が表示されている点とが異なる。
受取案内エリアAR43は、精算用証明コードPcdと、注文先の店舗STにおいて精算を行う旨を案内するメッセージとを含む。精算用証明コードPcdは、注文識別情報(注文番号)と、未精算であることを示す情報とを含む情報がコード化されたものである。
このようにして、顧客CSは、オンライン注文を確定させて、店舗STで商品を受け取ることが可能になる。
(店員注文管理装置11のタッチパネル表示部115に表示される画面例)
図14および図15は、店員注文管理装置11のタッチパネル表示部115に表示される注文対応画面の一例を示す説明図である。図14において、注文対応画面1400は、注文対応操作エリアAR20と、ロッカーステータスエリアAR30と、ボタンエリアBT30とを含む。
(注文対応操作エリアAR20について)
注文対応操作エリアAR20は、全リストタブTb1と、未収納タブTb2と、収納中タブTb3と、他所保管タブTb4と、超過タブTb5とを含む。
全リストタブTb1は、全ての注文内容を一覧表示させるタブである。
未収納タブTb2は、ステータスが「収納準備」の注文に対応するリスト項目の一覧を表示させるタブである。
収納中タブTb3は、ステータスが「収納中」の注文に対応するリスト項目の一覧を表示させるタブである。
他所保管タブTb4は、ステータスが「他所保管」の注文に対応するリスト項目の一覧を表示させるタブである。
超過タブTb5は、ステータスが「超過」の注文に対応するリスト項目の一覧を表示させるタブである。
図14においては、全リストタブTb1が選択されている画面を示している。図14に示すように、注文対応操作エリアAR20には、全てのステータスに対応する注文のリスト項目1401(1401a~1401o)が表示されている。リスト項目1401a~1401oは、それぞれ一の注文に対応する。
リスト項目1401は、注文番号、ステータス、受渡時刻、保管期限、精算、注文数、の項目を含む。
注文番号の項目は、各注文の注文番号を示す。
ステータスの項目は、注文番号が示す注文の現在の状況(商品ステータス)を示す。ステータスの項目は、文字で表される。なお、ステータスの項目は、文字で表すことに限らず、記号や色で表すようにしてもよい。
受渡時刻の項目は、各注文の受渡時刻を示す。
保管期限の項目は、受渡時刻に対する超過時刻を示している。超過時刻は、受渡時刻に対して予め設定された所定時間(例えば30分)を加えた時刻である。ある商品が収納口361に収納されたまま、超過時刻を経過した場合、当該商品は、店員によって収納口361から取り出され、顧客CSが受け取りにくるまで別の場所で保管されるか、または廃棄される。
精算の項目は、精算関連情報を示しており、具体的には、オンライン決済により支払いを済ませている「済」と、店舗決済を行うことにより支払いを済ませていない「未」とのいずれかを示す。
注文数の項目は、注文された商品の数(登録数)を示す。
なお、リスト項目1401は、イートイン/テイクアウト区分の項目を含んでもよい。店員は、イートイン/テイクアウト区分の項目を確認することによって、イートインの準備またはテイクアウトの準備を行うことができる。イートインの準備とは、例えば、商品をトレーに載せることである。また、テイクアウトの準備とは、例えば、商品を袋詰めすることである。
各リスト項目1401は、上から下に、受渡時刻の早い順に表示されている。飲食店では、顧客CSの受渡時刻に合わせて、商品を準備することが求められる。例えば、温かさや、冷たさなどの温度の保持が求められる商品は、受渡時刻に対して準備する時刻が早すぎると、冷めてしまったり、温くなってしまったりする。このため、受渡時刻に対して、所定時間を逆算した時刻から準備を始めることが求められる場合がある。このような観点から、各リスト項目1401を受渡時刻の順で表示している。これにより、店員は、どのような順番で、いつ頃から商品を準備していけばよいのかを判断しやすくなる。すなわち、店員は、受渡時刻を見て、自らの判断によって、各注文における商品の準備を始めることができる。したがって、商品の準備を店員が円滑に行えるようにすることができる。
また、本実施形態において、店舗注文管理サーバ10は、キッチン端末装置40に、商品を準備(調理を開始)する時刻を通知させるようにしている。具体的に説明すると、店舗注文管理サーバ10は、商品ごとに、あるいは、各商品の注文数量ごとに、受渡時刻に対して逆算する所定時間を予め設定している。例えば、所定時間は、調理時間の短い商品であれば10分であり、調理時間の長い商品であれば20分である。すなわち、店舗注文管理サーバ10は、調理時間の短い商品であれば、受渡時刻の10~15分前に店員に準備を開始するよう通知し、調理時間の長い商品であれば、受渡時刻の20~25分前に店員に準備を開始するよう通知する。なお、調理時間や逆算する所定時間は、店員によって任意の時間に設定することが可能である。また、POS端末装置20が受け付けた注文については、キッチン端末装置40に、すぐに準備を開始するよう通知すればよい。
(ロッカーステータスエリアAR30について)
ロッカーステータスエリアAR30は、ロッカー装置30の各収納口361の収納状況を示す収納口ステータスエリアAR31を含む。収納口ステータスエリアAR31(AR31-1~AR31-6)は、ロッカー装置30に6つの収納口361-1~361-6(図7参照)に対応している。収納口ステータスエリアAR31-1~AR31-6は、店員側から見た収納口361-1~361-6の配列(図7(A))に対応している。すなわち、上段の右から左にかけて収納口ステータスエリアAR31-1~AR31-3が順に表示され、下段の右から左にかけて収納口ステータスエリアAR31-4~AR31-6が順に表示されている。また、収納口ステータスエリアAR31-1~AR31-6に、収納口番号に対応する「1」から「6」のいずれかの数字が表示されている。このような順で収納口ステータスエリアAR31-1~AR31-6を表示することにより、店員は、収納口ステータスエリアAR31-1~AR31-6と収納口361-1~361-6との対応関係を容易に把握することができる。
図14において、収納口ステータスエリアAR31-1、AR31-2、AR31-3は、商品が収納されている収納中のステータスを示している。収納口ステータスエリアAR31-4、AR31-6は、商品が収納されていない未収納(空き)のステータスを示している。また、収納口ステータスエリアAR31-5は、商品を収納してから超過時間を経過している超過のステータスを示している。すなわち、収納口番号が1番、2番、3番の収納口361が商品を収納しており、収納口番号が4番、6番の収納口361が商品を収納していない状態であり、収納口番号が5番の収納口361が、商品が収納されてから超過時間を経過した状態であることを示している。
収納口ステータスエリアAR31は、それぞれ商品ステータスに応じた背景色で表示さる。このため、店員は、背景色によって、商品ステータスを把握することができる。また、収納口ステータスエリアAR31は、注文番号と、商品名と、受渡時刻と、保管期限との各表示を含む。なお、保管期限(超過時刻)を経過した場合、その旨を報知するようにしてもよい。具体的には、収納口ステータスエリアAR31-5全体を点滅させたり、商品ステータスを示す「超過」の表示領域を点滅させたりしてよい。また、収納口361の背面側にインジケータを設けた構成としたとすると、保管期限を経過した場合に、当該インジケータを所定の態様で点灯させてもよい。当該報知は、例えば、店舗注文管理サーバ10の指示に基づいて行われる。
また、未収納状態を示す収納口ステータスエリアAR31-4、AR31-6には、未収納状態を示す「空き」の文字が表示されているだけで、注文番号と、商品名と、受渡時刻と、保管期限とについては表示されていない。
(ボタンエリアBT30について)
また、注文対応画面1400において、ボタンエリアBT30は、収納登録ボタンBT31と、収納登録解除ボタンBT32と、移動登録ボタンBT33と、他所保管登録ボタンBT34とを含む。
収納登録ボタンBT31は、商品を収納口361に収納する登録操作を受け付けるボタンである。
収納登録解除ボタンBT32は、商品を収納口361に収納したことの解除を受け付けるボタンである。
移動登録ボタンBT33は、収納口361に収納された商品の収納口361の移動を受け付けるボタンである。
他所保管登録ボタンBT34は、商品を他所で保管することの登録(他所保管登録)を受け付けるボタンである。
選択クリアボタンBT35は、商品が選択されていることを示す選択枠SFの解除を受け付けるボタンである。
更新ボタンBT36は、表示中の各種情報を最新の情報に更新することを受け付けるボタンである。
(収納口361へ商品を収納する際の登録操作について)
次に、収納口361へ商品を収納する際の登録操作について説明する。注文対応画面1400には、商品準備完了通知1410aが表示されている。商品準備完了通知1410aは、例えば、注文番号「255番」の商品の調理が完了したこと、および、収納先の収納口361を選択して商品の収納を促す旨の通知を示している。店員は、注文番号「255番」を示すリスト項目1401fを選択する操作(押下)を行う。この操作を受け付けると、リスト項目1401fには、リスト項目1401fが選択されたことを示す選択枠SFが表示される。
そして、店員は、収納登録ボタンBT31を押下して、収納口ステータスエリアAR31を確認し、空いている収納口361を指定する。例えば、店員は、空きを示す収納口番号が4番、6番の2つの収納口361の中から、6番の収納口361-6に対応する収納口ステータスエリアAR31-6を指定する操作(押下)を行ったとする。
そして、店員が、指定の収納口番号(6番)が示す収納口361に商品を収納すると、6番の収納口361-6の扉362-6が施錠される。すると、店員注文管理装置11のタッチパネル表示部115には、図15に示す画面が表示される。
図15は、扉362が施錠された後にタッチパネル表示部115に表示される注文対応画面1500の一例を示す説明図である。図15の注文対応画面1500に示すように、収納口ステータスエリアAR31-6には、注文番号「255番」と、商品名と、受渡時刻と、保管期限とが入力されている。また、リスト項目1401fのステータスは、収納中を示している。
また、収納口受付通知1410bは、6番の収納口361-6に商品を収納した旨を示している。これにより、店員は、タッチパネル表示部115に表示されている収納口番号が示す収納口361に、商品を収納したことを確認することができる。
(顧客CSが商品を受け取る際の処理)
図16は、商品受け渡しシステム1が行う商品を受け取る際の処理の流れを示すシーケンス図である。
ステップS1601:顧客端末装置50は、コードの表示開始の指示を受け付けたか否かを判断する。顧客端末装置50は、コードの表示開始の指示を受け付けるまで待機する。
ステップS1602:顧客端末装置50は、コードの表示開始の指示を受け付けると、精算済であるか否かを判断する。精算済である場合、顧客端末装置50は、ステップS1604に進む。
ステップS1603:精算済ではない場合、顧客端末装置50は、POS端末装置20に読ませるための精算用証明コードPcd(図13(C)参照)をタッチパネル表示部504に表示する。
ステップS1604:精算済である場合、顧客端末装置50は、ロッカー装置30に読み取らせるための受渡証明コードCd(図13(B)参照)をタッチパネル表示部504に表示する。
ステップS1605:POS端末装置20は、精算開始となったか否かを判断する。精算開始となるとは、精算用証明コードPcdを読み取ることや、登録した商品の精算処理の開始を受け付ける精算開始ボタンが押下されることである。POS端末装置20は、精算開始となるまで待機する。
ステップS1606:精算開始となると、POS端末装置20は、精算処理を実行し、受渡証明コードCdを印刷したレシートRc(図17参照)を発行する。
ステップS1607:ロッカー装置30のコードリーダ306は、顧客端末装置50に表示された受渡証明コードCd、または、レシートRcに印刷された受渡証明コードCdを読み取る。
ステップS1608:ロッカー装置30は、受渡証明コードCdを読み取ると、読み取った受渡証明コードCdに基づいて、店舗注文管理サーバ10に対して解錠要求を送信する。解錠要求には、注文番号が含まれ、注文番号が示す商品の収納先である収納口361を解錠することの要求が行われる。
ステップS1609:店舗注文管理サーバ10は、ロッカー装置30からの解錠要求を受けて、注文番号が示す商品の受け渡しが可能であるか否かを判定する受渡判定を行う。なお、受渡判定では、注文番号が示す商品の精算が完了しているか否かの精算判定と、注文番号が示す商品の商品ステータスが「収納中」であるか否かを判定する収納判定とが行われる。
ステップS1610:店舗注文管理サーバ10は、受渡判定の判定結果に応じた指示情報をロッカー装置30へ送信する。例えば、注文番号が示す商品の精算が完了しており、且つ、注文番号が示す商品の商品ステータスが「収納中」である場合、店舗注文管理サーバ10は、指示情報に、解錠の指示と、当該注文番号に対応付けられている収納口番号を示す情報とを含む指示情報をロッカー装置30へ送信する。一方で、注文番号が示す商品が未精算である場合や、精算済であっても注文番号が示す商品の商品ステータスが「収納中」ではない場合、店舗注文管理サーバ10は、該当する商品がないことを示す指示情報をロッカー装置30へ送信する。
ステップS1611:ロッカー装置30は、店舗注文管理サーバ10からの指示情報を受信すると、受信した指示情報に応じて、扉錠部307を解錠する。具体的には、店舗注文管理サーバ10から解錠の指示を含む指示情報を受信した場合、ロッカー装置30は、指示情報が指示する収納口番号の収納口361の扉錠部307を解錠させる。なお、扉錠部307が解錠すると、扉362は、(自動で)開放する。また、ロッカー装置30は、扉錠部307を解錠させる際に、収納口361に対応して設けられているインジケータ363を所定の態様で点灯させ、顧客CSに、受渡対象の商品が収納された収納口361を報知する。また、ロッカー装置30は、タッチパネル表示部305に、収納口番号や、収納口番号が示す収納口361から商品を取り出す旨を表示する。
一方で、店舗注文管理サーバ10から該当する商品がないことを示す指示情報を受信した場合、ロッカー装置30は、タッチパネル表示部305に、商品が収納されていない旨を報知する。なお、この場合、店員注文管理装置11に店員を呼び出す旨のアラートを報知してもよい。そして、店員は、当該注文番号が示す商品の商品ステータスを確認する。そして、商品ステータスが「他所保管」である場合には、別の場所に保管している当該商品を店員が取りに行けばよい。また、当該注文番号が示す商品の商品ステータスが「調理中」である場合には、店員は、調理が完了するまで待ってもらう旨を顧客CSに伝える。
以下の説明では、ロッカー装置30が解錠の指示を含む指示情報を受信したものとして説明する。
ステップS1612:店舗注文管理サーバ10は、解錠の指示を含む指示情報をロッカー装置30へ送信すると、収納管理情報911(図9(B)参照)の当該注文番号に対応する商品ステータスを「収納中」から「受取中」に変更する。
ステップS1613:ロッカー装置30は、収納口361を解錠した後、商品が取り出されるまで待機する。顧客CSは、解錠によって開放した収納口361から商品を取り出して、扉362を閉める。商品の取り出しは、例えば、扉362が開状態となった後に閉状態となることによって検出され、扉開閉センサ308によって検出される。なお、商品の取り出しは、計量センサ309によって計量される重量の変化に基づいて検出されてもよい。
ステップS1614:顧客CSによって収納口361から商品が取り出されると、ロッカー装置30は、注文番号とともに、受け渡しが完了したことを示す受け渡し完了通知を店舗注文管理サーバ10へ送信する。
ステップS1615:店舗注文管理サーバ10は、ロッカー装置30から受け渡し完了通知を受信すると、収納管理情報911(図9(B)参照)の当該注文番号に対応する商品ステータスを「受取中」から「受渡済」に変更するとともに、当該注文番号に対応する収納口番号を「0」に変更する。そして、店舗注文管理サーバ10は、呼出ディスプレイ45へ、当該注文番号に対応する商品ステータスが「受渡済」となったことを示す情報を送信する。
ステップS1616:呼出ディスプレイ45は、商品ステータスが「受渡済」となったことを示す情報を受信すると、当該情報に含まれる注文番号を画面上から消去し、受渡報知を終了する。
上述した処理により、顧客CSは、ロッカー装置30に収納された商品を受け取ることができる。
(レシートRcの一例)
図17は、レシートRcの一例を示す説明図である。図17において、レシートRcには、購入情報1701と、通知情報1702と、受渡証明コードCdが印刷されている。購入情報1701は、注文した商品についての金額等の各種情報を示す。通知情報1702は、店舗STのロッカー装置30のコードリーダ306に受渡証明コードCdを読み取らせることを促すメッセージを示す。顧客CSがレシートRcに印刷されている受渡証明コードCdをロッカー装置30に読み取らせることに応じて、扉362を解錠させることが可能である。これにより、顧客CSは、ロッカー装置30に収納された商品を受け取ることができる。
(商品の受け取りに関する操作を行った際のロッカー装置30の画面例)
図18は、商品の受け取りに関する操作を行った際のロッカー装置30の画面例を示す説明図である。図18(A)は、ロッカー装置30のタッチパネル表示部305に表示される待機画面1800を示す。待機画面1800は、商品の受け取りを開始するためのタッチ操作を顧客CSに促す画面である。顧客CSがタッチ操作を行うと、図18(B)に示す画面に遷移する。
図18(B)は、案内画面1810を示す。案内画面1810は、コードリーダ306に受渡証明コードCdを読み取らせる操作を顧客CSに促す画面を示す。また、案内画面1810は、パスワード入力ボタンBT51を含む。パスワード入力ボタンBT51は、受渡証明コードCdの読み取りに代わって、受け取り用のパスワードの入力を受け付けるボタンである。受け取り用のパスワードは、受渡証明コードCdに代わる情報である。
なお、受け取り用のパスワードは、顧客端末装置50を用いて商品の注文が行われる際に発行される。受け取り用のパスワードは、任意の数字や文字であり、注文番号としてもよいし、顧客CSによって選択されてもよいし、取引管理サーバSvによって生成されてもよい。また、受け取り用のパスワードは、レシートRcに印刷されていてもよい。受け取り用のパスワードの入力を許容することによって、例えば、顧客CSが顧客端末装置50を持参せずに来店した場合や、顧客端末装置50に受渡証明コードCdを表示することができない場合や、コードリーダ306の不調等によって受渡証明コードCdを読み取れない場合でも、収納口361を解錠させることが可能になる。
顧客CSが受渡証明コードCdをコードリーダ306に読み取らせることによって、または、正しいパスワードを入力することによって、収納口361が解錠すると、図18(C)に示す画面に遷移する。図18(C)は、タッチパネル表示部305に表示される受け取り案内画面1820を示す。受け取り案内画面1820は、注文番号と、収納先の収納口番号とを含む。これにより、顧客CSは、表示されている収納口番号の収納口361から商品を受け取ることができる。
顧客CSによって収納口361から商品が取り出されると、タッチパネル表示部305には、取引の完了を示す旨(例えば、「ありがとうございました。」などの文字表示)が表示される。これにより、顧客CSは、注文アプリケーションを用いた取引の完了を確認することができる。
なお、図示を省略するが、顧客CSが指定の収納口番号が示す収納口361から商品を取り出すと、店員注文管理装置11の注文対応画面1400(図15参照)も更新される。具体的には、注文対応画面1400において、収納口ステータスエリアAR31-6は、未収納状態を示す表示に更新される。また、注文対応操作エリアAR20において、注文番号が255番に対応するリスト項目1401fは消去される。
なお、顧客CSが、受渡証明コードCdが示す注文番号の商品の商品ステータスが「収納中」ではない場合や、誤ったパスワードが入力された場合には、収納口361が解錠せずに、その旨を示すエラー報知が行われる。エラー報知は、具体的には、収納口361に商品が収納されていないことを示す報知や、パスワードが誤っていることを示す報知である。
また、顧客CSが精算用証明コードPcdをコードリーダ306に読み取らせたとすると、ロッカー装置30は、収納口361が解錠せずに、精算を促す旨の通知をタッチパネル表示部305に表示すればよい。これにより、顧客CSは、商品を受け取れないことや精算が完了していないことを把握でき、POS端末装置20で精算を行うことができる。
(実施形態1の機能的構成)
次に、実施形態1の機能的構成について説明する。実施形態1の商品受け渡しシステム1は、収納部と、記憶部と、報知部と、表示部と、入力部とを備える。収納部は、例えば、ロッカー装置30によって実現される。記憶部は、例えば、店舗注文管理サーバ10の記憶部102によって実現される。報知部は、例えば、店舗注文管理サーバ10のCPU101によって実現される。すなわち、店舗注文管理サーバ10のCPU101が商品受け渡しプログラムを実行することにより、報知部の機能を実現する。表示部は、例えば、呼出ディスプレイ45によって実現される。入力部は、ロッカー装置30のCPU301によって実現される。すなわち、ロッカー装置30のCPU301が商品受け渡しプログラムを実行することにより、入力部の機能を実現する。
ロッカー装置30(収納部)は、店舗STに配置されて注文ごとに商品を収納可能である。店舗STに配置されるとは、例えば、店舗STの建物内に設置されることであるが、これに限らず、店頭など店舗STの建物の外部に配置されることも含む。ロッカー装置30は、収納口361を備え、注文ごとに商品を収納する。商品は、例えば、調理品である。注文とは、例えば、登録した商品の数や種類にかかわらず、登録から精算までを一の単位とされる。一の注文で受け付けた商品は、原則、一の収納口361に収納される。ただし、注文した商品の数が多い場合や、商品が大きい場合や、温かい商品と冷たい商品とが混在する場合などでは、一の注文で受け付けた商品でも、複数の収納口361に収納されることがあってもよい。
記憶部は、商品の注文に関する情報と、商品が収納されている収納口361の位置情報とを対応付けて記憶する。注文に関する情報は、注文を識別する注文識別情報(注文番号)を含む。また、注文に関する情報は、精算が完了したか否かを示す精算関連情報を含む。収納口361の位置情報は、例えば、収納口361を識別する情報であり、本実施形態では「1」~「6」の数字のいずれかを示す。位置情報は、空き状態となっている収納口361の中からいずれかが店員によって指定される。ただし、位置情報は、店員によって指定されることに限らず、店舗注文管理サーバ10によって自動で指定されてもよい。
報知部は、位置情報が示す収納口361に収納した商品の受け渡しが可能な旨の報知(以下「受渡報知」という。)を行う。受渡報知は、例えば、調理が完了し、収納口361からの商品の受け渡しの準備ができたこと示す報知である。受渡報知は、表示または音声による報知を含む。
本実施形態において、受渡報知は、注文識別情報(注文番号)の報知を含む。このため、受渡報知を行う前に、顧客CSに注文番号を通知しておく必要がある。本実施形態では、顧客端末装置50に注文番号を表示させたり、レシートRcに注文番号を印刷させたりすることにより、顧客CSに注文番号を通知するようにしている。
また、本実施形態において、受渡報知は、表示による報知を含む。具体的には、受渡報知は、表示部(呼出ディスプレイ45)に、注文識別情報(注文番号)を表示させることを含む。また、受渡報知は、商品情報(例えば、商品名や個数)を表示させることを含んでもよい。
報知部による受渡報知が行われると、顧客は、ロッカー装置30に赴き、収納口361に収納されている商品を受け取る。これにより、商品受け渡しシステム1における取引が完了する。
(受渡報知のタイミングについて)
また、本実施形態において、受渡報知を行うタイミングは、店員によって収納口361が指定されたタイミングとしている。具体的には、報知部は、注文に関する情報と位置情報とが記憶部に対応付けて記憶されたタイミングで、受渡報知を行うようにしている。なお、受渡報知を行うタイミングは、調理が完了したタイミングとしてもよい。具体的には、報知部は、キッチン端末装置40から、調理完了通知を受信したタイミングで受渡報知を行うようにしてもよい。また、受渡報知は、商品が収納口361に収納されたタイミングとしてもよい。
(受渡証明コードCdの入力について)
次に、受渡証明コードCdの入力について具体的に説明する。入力部には、受渡情報が入力される。受渡情報は、位置情報が示す収納口361に収納された商品を受け取るための情報であり、顧客CSによって入力される。本実施形態において、受渡情報は、例えば、受渡証明コードCdが示す情報である。顧客CSが受渡証明コードCdをコードリーダ306に読み取らせることによって、受渡情報が入力部に入力される。
また、受渡情報は、扉錠部307の解錠の可否が得られる情報であればよく、例えば、注文番号を含んでもよい。また、受渡情報は、解錠の可否を示す指示情報やパスワードを含んでもよいし、精算関連情報を含んでもよい。また、顧客CSが受渡情報を操作入力することにより、入力部に受渡情報が入力されてもよい。
(収納口番号の報知について)
次に、収納口番号を報知する点について具体的に説明する。本実施形態において、受渡報知は、収納口361の位置情報(収納口番号)の報知を含む。具体的には、受渡報知は、商品が収納されている収納口361を示唆する報知を含む。より具体的には、受渡報知は、呼出ディスプレイ45やタッチパネル表示部305に収納口番号を表示させたり、インジケータ363を点灯させたりして、商品が収納されている収納口361を示唆する報知を含む。
なお、受渡報知に位置情報の報知を含ませるようにする場合、受渡情報に、少なくとも、位置情報を特定することが可能な情報が含まれていればよい。具体的には、受渡情報に、位置情報そのものが含まれていてもよい。
また、収納部は、扉362を備え、開閉可能である。報知部は、入力部に入力された受渡情報に基づいて、位置情報が示す扉362を開放可能にして受渡報知を行う。開放可能とは、扉錠部307を解錠することである。なお、本実施形態において、扉錠部307が解錠すると、扉362は、自動で開放する構成になっている。報知部は、扉錠部307が解錠される場合に、例えば、タッチパネル表示部305に収納口番号を表示させて報知を行う。一方で、報知部は、扉錠部307が解錠されない場合に、当該報知を行わない。この場合、報知部は、受け渡しができない旨を報知する。
なお、本実施形態において、収納部は、扉362を備えているが、扉362(および扉錠部307)を備えていなくてもよい。この場合でも、報知部は、位置情報が示す収納口361に商品が収納されていることを示す受渡報知を行うことは可能である。
また、ロッカー装置30は、入力部に受渡情報が入力されると、当該受渡情報に基づく商品の注文に関する情報と、位置情報との対応付けを解消する。
(実施形態1の効果)
以上説明したように、実施形態1の商品受け渡しシステム1では、注文番号と収納口番号とを対応付けて記憶するようにし、収納口番号が示す収納口361に収納した商品の受け渡しが可能な旨を示す受渡報知を行うようにした。これにより、ロッカー装置30に商品が収納されたことを顧客CSに把握させることができる。このため、ロッカー装置30に商品が収納されていないにもかかわらず、顧客CSが商品を受け取りに行ってしまうことを抑えることができる。したがって、ロッカー装置30を用いた取引において、効率よく商品の受け渡しを行うことができる。
また、商品受け渡しシステム1では、受渡報知は、呼出ディスプレイ45に注文番号を表示させることを含むようにした。これにより、呼出ディスプレイ45に注文番号が表示された後に、顧客CSは、商品を受け取ることができる。また、呼出ディスプレイ45に注文番号の表示を継続させておくことにより、受渡報知が行われたタイミングでは顧客CSがその場にいなくても、その後に顧客CSは呼出ディスプレイ45に表示されている注文番号を確認して、商品を受け取ることができる。
また、商品受け渡しシステム1では、店員から収納口番号の指定を受け付けたタイミングで、受渡報知を行うようにした。具体的には、注文番号と収納口番号とが対応付けて記憶されたタイミングで、受渡報知を行うようにした。これにより、調理が完了し、受け渡しが可能となったタイミングで受渡報知を行うことができる。したがって、迅速に受渡報知を行うことができるため、商品を迅速に受け渡すことができる。
また、商品受け渡しシステム1は、ロッカー装置30に入力された受渡情報(受渡証明コードCd)に基づいて、位置情報が示す収納口361に商品が収納されていることを報知するようにした。これにより、受渡情報に対応する商品の受け渡しを行うことができるため、より効率よく商品の受け渡しを行うことができる。また、商品が収納されている収納口361の収納口番号を顧客CSに示唆することができるため、顧客CSが収納口361を容易に把握することができる。
また、商品受け渡しシステム1は、ロッカー装置30に入力された受渡情報に基づいて、収納口361の扉362を開放可能にした。これにより、商品が収納されている収納口361の扉362を開放させることができるため、他の顧客CSが商品を持ち出してしまうようなことを抑え、顧客CSが適切に商品を受け取ることができる。
(実施形態2)
次に、本発明の他の実施形態について説明する。以下に説明する他の実施形態では、上述した実施形態1で説明した内容については、適宜説明を省略する。まず、実施形態2について説明する。上述した実施形態1では、顧客端末装置50またはレシートRcに表示されている受渡証明コードCdをロッカー装置30に読み取らせることによって、商品を受け渡すことが可能な構成について説明した。実施形態2では、このような構成に代えて又は加えて、顧客CSに貸し出す呼出端末(呼出ベル)に貼付される識別コードIdをロッカー装置30に読み取らせることによって、商品を受け渡すことが可能な構成について説明する。
(実施形態2に係る商品受け渡しシステム1900の構成例)
図19は、実施形態2に係る商品受け渡しシステム1900の構成例を示す説明図である。商品受け渡しシステム1900は、呼出端末1910を含む。呼出端末1910は、ページャ端末(いわゆる「呼出ベル」)であり、振動したり、報知音を出力したり、発光したりする。注文を完了すると、顧客CSには、店員から呼出端末1910が渡される。顧客CSは、呼出端末1910による呼び出しが行われるまで待機する。調理が完了すると、商品がロッカー装置30に収納され、呼出端末1910による呼び出しが行われる。そして、顧客CSは、ロッカー装置30に赴いて、呼出端末1910と引き替えに、商品を受け取る。
呼出端末1910には、自装置を識別する呼出端末識別情報(端末番号)が割り当てられている。呼出端末1910には、識別コードIdが表示されている。識別コードIdは、呼出端末識別情報をコード化したものである。識別コードIdは、シールに印刷されている。当該シールは、呼出端末1910に貼付されている。
ここで、呼出端末識別情報と注文番号とは、店舗注文管理サーバ10において対応付けられる。以下において、呼出端末識別情報と注文番号とを対応付けた情報を「注文関連情報」という。この注文関連情報は、店舗注文管理サーバ10において、商品情報に関連付けられる。
具体的に説明すると、例えば、POS端末装置20において注文を受け付けるようにしたとすると、POS端末装置20は、注文を受け付けると、さらに、呼出端末識別情報の選択を受け付け、受け付けた内容(注文番号および呼出端末識別情報)を店舗注文管理サーバ10へ送信する。
また、顧客端末装置50において注文を受け付けるようにしたとすると、顧客端末装置50は、注文番号を表示するとともに、呼出端末1910の受け取りを促す旨の案内を行う。なお、顧客端末装置50に表示される注文番号は、コード化されていてもよい。顧客CSは、カウンタCTに赴いて、店員に注文番号を提示する。POS端末装置20は、顧客端末装置50に表示された注文番号を入力するとともに、精算済であることを条件に、呼出端末識別情報の選択を受け付け、注文番号および呼出端末識別情報を店舗注文管理サーバ10へ送信する。
店舗注文管理サーバ10は、POS端末装置20から受信した情報を用いて、呼出端末識別情報と注文番号とを対応付けて記憶するとともに、対応付けた情報(注文関連情報)と商品情報とを関連付けて記憶する。なお、呼出端末1910は、店員から顧客CSに渡される。
また、注文関連情報は、収納口番号に対応付けられる。商品受け渡しシステム1900において、調理が完了すると、店員注文管理装置11は、店員から、当該商品を収納する収納口361の収納口番号を受け付け、受け付けた内容を店舗注文管理サーバ10へ送信する。店舗注文管理サーバ10は、店員注文管理装置11が受け付けた収納口番号と注文関連情報とを対応付けて記憶する。そして、店員が収納口361に商品を収納すると、当該収納口361の扉錠部307が施錠する。
また、商品受け渡しシステム1900において、店員注文管理装置11が店員から収納口361の指定を受け付けると、呼出端末1910による呼び出しの報知が行われる。具体的に説明すると、店舗注文管理サーバ10は、収納口番号と注文関連情報とを対応付けて記憶すると、呼出端末1910に呼出指示を送信する。呼出端末1910は、呼出指示を受信すると、振動したり、呼出音を出力したり、発光したりすることによって、商品を受け取る旨を顧客CSに報知する。
顧客CSは、ロッカー装置30へ赴き、コードリーダ306に識別コードIdを読み取らせる。そして、識別コードIdに含まれる呼出端末識別情報を用いた受渡判定の結果に応じて、扉錠部307が解錠し、顧客CSは、商品を受け取る。さらに、顧客CSは、商品と引き替えに、収納口361に呼出端末1910を収納する。ロッカー装置30に呼出端末1910が収納されると、店舗注文管理サーバ10は、注文関連情報と商品情報との関連付けや、注文関連情報と収納口番号との対応付けを解除し、取引が完了する。
なお、商品受け渡しシステム1900では、顧客CSに呼出端末1910を貸し出した後に調理が開始される。仮に、店舗ST外において、顧客端末装置50を用いて注文を行った場合でも、顧客CSが来店して、呼出端末1910を貸し出した後に、調理が開始される。このため、実施形態1と比べると、店舗ST外において商品を注文するメリットは大きくない。このことから、商品受け渡しシステム1900では、顧客端末装置50における注文の受け付けは、原則、店舗ST内において行われるものとする。
(呼出端末1910のハードウェア構成例)
図20は、呼出端末1910のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図20において、呼出端末1910は、CPU2001と、記憶部2002と、RAM2003と、通信部2004と、振動部2005と、スピーカ2006と、ランプ2007を備える。
CPU2001は、中央演算処理装置であり、記憶部2002に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、呼出端末1910の動作を制御する。
記憶部2002は、CPU2001の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてCPU2001が利用する各種の情報を記憶する。
RAM2003は、CPU2001の主記憶装置である。
通信部2004は、店舗内のネットワーク70を経由して、店舗注文管理サーバ10と通信を行うことにより、店舗ST内の各装置(店員注文管理装置11やロッカー装置30等)と通信を行う。なお、通信部215は、店舗注文管理サーバ10を介することなく、店舗ST内の各装置(店員注文管理装置11やロッカー装置30等)と通信可能であってもよい。
振動部2005は、モータを回転させることにより振動を発生させ、呼出端末1910を振動させる。振動部2005は、顧客CSの呼び出し時に、振動する。
スピーカ2006は、音を出力する。スピーカ2006は、顧客CSの呼び出し時に、報知音を出力する。
ランプ2007は、LED(Light Emitting Diode)等の発光体である。ランプ2007は、顧客CSの呼び出し時に、所定の点灯態様で点灯する。
(実施形態2の店舗注文管理サーバ10が記憶する各種情報の一例)
図21は、実施形態2の店舗注文管理サーバ10が記憶する各種情報の一例を示す説明図である。図21(A)は、関連付け情報テーブル2100の一例を示す。関連付け情報テーブル2100は、関連付け情報2101を記憶するテーブルである。関連付け情報2101は、注文関連情報と、商品情報とを関連付けた情報である。図示において、注文関連情報は、注文番号および呼出端末識別情報を含むが、少なくとも、注文番号および呼出端末識別情報のいずれか一方を含んでいればよい。
図21(A)において、関連付け情報テーブル2100は、注文番号と、呼出端末識別情報と、商品情報との各項目を含む。各項目に情報が記憶されることにより、関連付け情報2101がレコードとして記憶される。店舗注文管理サーバ10は、取引管理サーバSvや、POS端末装置20や、店員注文管理装置11などから受信した情報に基づいて、各項目を記憶させる。
なお、関連付け情報テーブル2100は、顧客識別情報、顧客アドレス、収納口番号、精算関連情報、商品ステータスなどの各項目を含んでもよい。言い換えれば、関連付け情報テーブル2100に、注文情報テーブル900(図9(A)参照)の項目を含ませるようにしてもよく、すなわち、関連付け情報2101と注文情報901とを含む情報を記憶するようにしてもよい。
注文番号は、各注文を一意に特定することが可能な注文識別情報である。
呼出端末識別情報は、呼出端末1910を一意に特定することが可能な識別情報である。
商品情報は、顧客CSが注文した注文内容(商品名、サイズ、価格等)を示す。商品情報は、価格や税率などの精算に用いられる精算情報を含む。
一例を挙げると、関連付け情報2101aは、注文番号「255」および呼出端末識別情報「01B」が対応付けられた注文関連情報に、商品情報「シーフードカレーセット」が関連付けられた情報を示している。
図21(B)は、収納口情報テーブル2110の一例を示す。収納口情報テーブル2110は、各収納口361の使用状態を示すテーブルであり、収納口情報2111を記憶するテーブルである。収納口情報2111は、収納口情報と、注文関連情報とを対応付けた情報である。なお、図示において、注文関連情報は、注文番号および呼出端末識別情報を含むが、少なくとも、注文番号および呼出端末識別情報のいずれか一方を含んでいればよい。収納口情報2111は、各収納口361への商品の収納や取り出しに応じて、適宜更新される。
図21(B)に示すように、収納口情報テーブル2110は、収納口番号と、呼出端末識別情報と、注文番号との各項目を含む。各項目に情報が記憶されることにより、収納口情報2111がレコードとして記憶される。
収納口番号は、商品の収納中の場合に収納口番号「1」~「6」のいずれかを示す。注文番号は、各注文を一意に特定することが可能な情報である。注文番号および呼出端末識別情報の「999」は、収納口361が未収納状態であることを示す。
ここで、呼出端末1910の使用状態および不使用状態について説明する。収納口情報テーブル2110に記憶されていない呼出端末識別情報に対応する呼出端末1910は、使用状態であることを示す。一例を挙げると、収納口情報2111aにおいて、呼出端末識別情報は、「01B」を示している。すなわち、呼出端末識別情報「01B」が示す呼出端末1910は、使用状態であることを示している。一方で、収納口情報テーブル2110に記憶されていない呼出端末識別情報が示す呼出端末1910は、不使用状態であることを示す。
図21(B)において、収納口情報2111aは、収納口番号が「6」であり、注文番号が「255」であり、呼出端末識別情報が「04B」であることを示している。すなわち、収納口情報2111aは、注文番号「255」の商品が収納口番号「6」の収納口361に収納され、顧客CSに、呼出端末識別情報「04B」の呼出端末1910が貸与されることを示している。
(実施形態2の店舗注文管理サーバ10が行う処理の一例)
図22は、実施形態2の店舗注文管理サーバ10が行う処理の一例を示すフローチャートである。なお、本フローチャートでは、商品の登録後に、顧客CSに貸与する呼出端末1910の選択を店員から受け付ける場合について説明する。ただし、呼出端末1910の選択の受け付けは、商品の登録後に行われることに限らない。例えば、POS端末装置20において注文を受け付ける場合には、呼出端末1910の選択の受け付けは、商品の登録を開始する前や、商品の登録中に行われるようにすることも可能である。
図22において、店舗注文管理サーバ10は、POS端末装置20または顧客端末装置50において注文を受け付け、当該注文に対応付けて顧客CSに貸与する呼出端末1910の選択を店員から受け付けたか否かを判断する(ステップS2201)。具体的には、店舗注文管理サーバ10は、POS端末装置20から、顧客CSに貸与する呼出端末1910の選択を受け付けた旨を示す情報を受信したか否かを判断する。なお、呼出端末1910の選択を受け付ける装置は、POS端末装置20に限らず、店員注文管理装置11などの他の装置であってもよい。
POS端末装置20が顧客CSに貸与する呼出端末1910の選択を受け付けるまで、店舗注文管理サーバ10は待機する(ステップS2201:NO)。POS端末装置20が呼出端末1910の選択を受け付けると(ステップS2201:YES)、店舗注文管理サーバ10は、使用状態の呼出端末1910があるか否かを判断する(ステップS2202)。具体的には、店舗注文管理サーバ10は、図21(B)の収納口情報テーブル2110を参照し、収納口番号が対応付けられている呼出端末識別情報があるか否かを判断する。
使用状態の呼出端末1910がない場合(ステップS2202:NO)、店舗注文管理サーバ10は、ステップS2204に進む。使用状態の呼出端末1910がある場合(ステップS2202:YES)、すなわち、収納口番号が対応付けられている呼出端末識別情報がある場合、店舗注文管理サーバ10は、使用状態の呼出端末1910を示す呼出端末識別情報を選択不可能にする(ステップS2203)。選択不可能とは、例えば、使用状態の呼出端末識別情報を、非表示としたり、グレーアウトで表示して選択対象外であることを示す表示としたりすることである。
そして、店舗注文管理サーバ10は、呼出端末識別情報の選択を受け付けたか否かを判断する(ステップS2204)。店舗注文管理サーバ10は、呼出端末識別情報の選択を受け付けるまで待機する(ステップS2204:NO)。呼出端末識別情報の選択を受け付けると(ステップS2204:YES)、店舗注文管理サーバ10は、受け付けた呼出端末識別情報と注文番号と対応付けて注文関連情報を生成する(ステップS2205)(図21(A)の関連付け情報テーブル2100および図21(B)の収納口情報テーブル2110参照)。そして、店舗注文管理サーバ10は、注文関連情報と、注文内容に含まれる商品情報とを関連付けて関連付け情報2101(図21(A)参照)を生成して、記憶する(ステップS2206)。
店舗STにおいては、店員から顧客CSに呼出端末1910が渡される。顧客CSは、呼出端末1910を所持すると、店舗ST内の所定の場所(席)で、調理が完了するまで待機する。
ステップS2206において、店舗注文管理サーバ10は、キッチン端末装置40から調理完了通知を受信したか否かを判断する(ステップS2207)。店舗注文管理サーバ10は、調理完了通知を受信するまで待機する(ステップS2207:NO)。調理完了通知を受信すると(ステップS2207:YES)、店舗注文管理サーバ10は、店員注文管理装置11が収納口番号の指定を店員から受け付けたか否かを判断する(ステップS2208)。具体的には、店舗注文管理サーバ10は、店員注文管理装置11が受け付けた収納口番号を店員注文管理装置11から受信したか否かを判断する。
店員注文管理装置11が収納口番号の指定を店員から受け付けるまで、店舗注文管理サーバ10は待機する(ステップS2208:NO)。店員注文管理装置11が収納口番号の指定を店員から受け付けると(ステップS2208:YES)、店舗注文管理サーバ10は、受け付けた収納口番号と注文関連情報とを対応付けて収納口情報2111(図21(B)参照)を生成して、記憶する(ステップS2209)。
さらに、店舗注文管理サーバ10は、呼出端末1910に呼出指示を送信する(ステップS2210)。呼出端末1910は、呼出指示を受けて、振動部2005を振動させたり、スピーカ2006から呼出音を出力したりし、受渡報知を行う。これにより、顧客CSは、商品を受け取るために、ロッカー装置30へ赴く。
そして、店舗注文管理サーバ10は、ロッカー装置30から解錠要求を受信したか否かを判断する(ステップS2211)。解錠要求は、ロッカー装置30が呼出端末1910に貼付される識別コードIdを読み取ると、ロッカー装置30から送信される。店舗注文管理サーバ10は、ロッカー装置30から解錠要求を受信まで待機する(ステップS2211:NO)。店舗注文管理サーバ10は、ロッカー装置30から解錠要求を受信すると(ステップS2211:YES)、商品受け渡し処理を行う(ステップS2212)。商品受け渡し処理には、呼出端末識別情報を用いて商品が受け渡し可能か否かを判定する受渡判定を行う処理や、受渡判定の判定結果に応じた指示情報をロッカー装置30へ送信する処理が含まれる。
そして、店舗注文管理サーバ10は、呼出端末1910がロッカー装置30に収納されたか否かを判断する(ステップS2213)。具体的には、店舗注文管理サーバ10は、ロッカー装置30から、商品を収納していた収納口361に呼出端末1910が収納された旨を示す情報を受信したか否かを判断する。なお、ロッカー装置30は、予め呼出端末1910の重量を記憶しており、計量センサ309によって呼出端末1910の重量に相当する重量が計量されると、呼出端末1910が収納されたことを検出する。
店舗注文管理サーバ10は、呼出端末1910がロッカー装置30に収納されるまで待機する(ステップS2214:NO)。なお、店舗注文管理サーバ10は、顧客CSに呼出端末1910の収納を促す旨を、ロッカー装置30のタッチパネル表示部305に表示させるようにしてもよい。呼出端末1910がロッカー装置30に収納されると(ステップS2214:YES)、店舗注文管理サーバ10は、収納口番号と注文関連情報との対応付けを解除し(ステップS2215)、一連の処理を終了する。収納口番号と注文関連情報との対応付けが解除されると、当該注文関連情報に含まれる呼出端末識別情報が示す呼出端末1910は、選択可能な状態(不使用状態)になる。
(実施形態2に係る店員注文管理装置11に表示される画面例)
図23は、店員注文管理装置11のタッチパネル表示部115に表示される注文対応画面の一例を示す説明図である。図23において、注文対応画面2300は、注文番号「255」に対応する調理が完了し、店員によって収納口361が指定された後の画面を示す。注文対応画面2300は、呼出端末選択通知2311を含む。呼出端末選択通知2311は、例えば、注文番号「255番」に対応付ける呼出端末1910の選択を促す通知を示している。
また、注文対応画面2300の注文対応操作エリアAR50において、リスト項目1401は、「呼出端末」の項目を含む。なお、リスト項目1401には、「保管期限」の項目や「精算」の項目が含まれていてもよい。「呼出端末」の項目は、呼出端末1910が選択されている場合には呼出端末識別情報が表示され、呼出端末1910が選択されていない場合には「未」が選択される。
例えば、リスト項目1401fが選択された状態で(選択枠SFがリスト項目1401fに表示された状態で)、リスト項目1401fの「呼出端末」に対応する領域が押下されると、呼出端末選択画面2310が表示される。呼出端末選択画面2310は、呼出端末1910のうち、不使用状態の呼出端末1910に対応する呼出端末識別情報が選択可能に表示されている。呼出端末選択画面2310に表示される呼出端末識別情報のうち、店員がいずれかの呼出端末識別情報を選択すると、リスト項目1401fの「呼出端末」に対応する領域に、選択した呼出端末識別情報が表示される。例えば、「01B」の呼出端末識別情報が選択されると、リスト項目1401fの「呼出端末」に対応する領域には「01B」が表示される。
また、店員注文管理装置11は、店員から呼出端末識別情報の選択を受け付けると、受け付けた内容を店舗注文管理サーバ10へ送信する。これにより、店舗注文管理サーバ10は、不使用状態の呼出端末1910が示す呼出端末識別情報と注文番号とを対応付けて注文関連情報(図21(A)、(B)参照)を生成し、当該注文関連情報と商品情報とを関連付けて関連付け情報2101を生成することができる。
また、注文対応画面2300は、収納口ステータスエリアAR31-1~AR31-6を含む。収納口ステータスエリアAR31-1~AR31-6は、呼出端末識別情報を示す領域を含む。これにより、店員は、収納口ステータスエリアAR31の表示内容から、収納口番号、注文番号、注文内容、呼出端末識別情報を把握することができる。
なお、図23では、注文番号「255」に対応する商品について、収納口361の指定の後に呼出端末識別情報の指定を行う場合について説明したが、この順序は逆であってもよい。すなわち、呼出端末識別情報の指定の後に、収納口361の指定を行うようにしてもよい。
(実施形態2の機能的構成)
次に、実施形態2の機能的構成について説明する。実施形態2において、商品受け渡しシステム1900は、実施形態1の商品受け渡しシステム1の各機能に加えて、端末装置と、関連付け部と、検出部とを備える。端末装置は、呼出端末1910によって実現される。関連付け部は、店舗注文管理サーバ10のCPUによって実現される。すなわち、店舗注文管理サーバ10のCPU101が商品受け渡しプログラムを実行することにより、関連付け部の機能を実現する。検出部は、ロッカー装置30のCPU301によって実現される。すなわち、ロッカー装置30のCPU301が商品受け渡しプログラムを実行することにより、検出部の機能を実現する。
実施形態2において、呼出端末1910は、顧客CSが所持する可搬型の端末装置である。呼出端末1910は、例えば、店舗STにおいて顧客CSに貸与される。呼出端末1910は、振動部2005、スピーカ2006およびランプ2007を備え、顧客に受渡報知を行うことが可能である。なお、呼出端末1910は、ディスプレイを備えてもよい。呼出端末1910には、識別コードIdが表示される。識別コードIdは、呼出端末1910に貼付される。ただし、識別コードIdは、これに限らず、呼出端末1910がディスプレイを備える場合には、当該ディスプレイに表示されてもよい。
また、実施形態2において、商品の注文に関する情報は、注文識別情報(注文番号)と、呼出端末識別情報とを含む。具体的には、商品の注文に関する情報は、注文番号と、呼出端末識別情報とを対応付けた情報であり、すなわち、注文関連情報である(図21(A)、(B)参照)。記憶部は、注文関連情報を記憶する。
報知部は、呼出端末識別情報が示す呼出端末1910に受渡報知を行わせる。具体的には、報知部は、調理が完了した商品の注文番号に対応付けられる呼出端末識別情報を特定し、特定した呼出端末識別情報が示す呼出端末1910に受渡報知を行わせる。呼出端末1910が行う受渡報知は、振動、呼出音、および点灯のうちの少なくともいずれかを用いた報知である。
関連付け部は、商品を示す商品情報と、注文に関する情報(注文関連情報)とを関連付ける。注文関連情報が呼出端末識別情報と注文番号とが対応付けられている情報であることから、関連付け部は、呼出端末識別情報および注文番号のうちの少なくとも一方と、商品情報とを関連付けるようにすればよい。関連付け部は、使用中の呼出端末1910を示す呼出端末識別情報と、商品情報との関連付けを禁止する。使用中の呼出端末1910は、例えば、呼出端末識別情報が収納口番号(位置情報)と対応付けられている呼出端末1910である。すなわち、関連付け部は、収納口番号が対応付けられている呼出端末識別情報と、商品情報との関連付けを禁止する。
入力部には、受渡情報が入力される。受渡情報は、扉錠部307の解錠の可否を得られる情報であればよく、例えば、呼出端末識別情報を含む。実施形態2において、受渡情報は、例えば、識別コードIdが示す情報である。顧客CSが識別コードIdをコードリーダ306に読み取らせることによって、受渡情報が入力部に入力される。また、受渡情報は、解錠の可否を示す指示情報やパスワードを含んでもよいし、精算関連情報を含んでもよい。また、顧客CSが受渡情報を操作入力することにより、入力部に受渡情報が入力されてもよい。
関連付け部は、入力部に受渡情報が入力されることに応じて、呼出端末識別情報と商品情報との関連付けの禁止を解除する。具体的には、受渡情報が入力部に入力されることに応じて、収納口情報2111における呼出端末識別情報が「999」に変更され、呼出端末1910が不使用状態となる。これにより、関連付け部は、注文関連情報と商品情報との関連付けの禁止を解除する。一方で、扉錠部307を解錠することが不可能な受渡情報が入力部に入力されると、収納口情報2111における呼出端末識別情報が「999」とに変更されず、呼出端末1910が使用状態を保持する。このため、関連付け部は、注文関連情報と商品情報との関連付けの禁止を保持する。
また、実施形態2において、注文関連情報と商品情報との関連付けの禁止の解除は、入力部に受渡情報が入力されることに加えて、さらに、収納口361に呼出端末1910が収納されることとしている。具体的には、検出部は、収納口361に呼出端末1910が収納されたことを検出する。例えば、検出部は、予め記憶される呼出端末1910の重量と、計量センサ309によって計量される重量との比較結果に基づいて、呼出端末1910が収納されたことを検出する。
なお、検出部による呼出端末1910の検出は、計量センサ309の計量結果を用いることに限らない。例えば、収納口361の内部を撮像するカメラが設けられる場合、検出部は、当該カメラの撮像結果を用いて、呼出端末1910を検出するようにしてもよい。検出部によって呼出端末1910が検出されることによって、収納口情報2111における呼出端末識別情報が「999」に変更され、呼出端末1910が不使用状態となる。これにより、関連付け部は、注文関連情報と商品情報との関連付けの禁止を解除する。
(実施形態2の効果)
以上説明したように、実施形態2に係る商品受け渡しシステム1900では、注文関連情報と、呼出端末識別情報とを対応付けて記憶するようにし(図19(A)、(B)参照)、呼出端末1910に受渡報知を行わせるようにした。これにより、呼出端末1910による受渡報知が行われた後に、顧客CSは、ロッカー装置30に収納されている商品を受け取ることができる。このため、ロッカー装置30に商品が収納されていないにもかかわらず、顧客CSが商品を受け取りに行ってしまうことを抑えることができる。したがって、ロッカー装置30を用いた取引において、効率よく商品の受け渡しを行うことができる。
また、商品受け渡しシステム1900では、商品情報と注文関連情報とを関連付けるようにし、収納口番号が対応付けられている注文関連情報と、商品情報との関連付けについては禁止するようにした。これにより、使用状態にある呼出端末1910を用いないようにすることができ、すなわち、不使用状態の呼出端末1910を顧客CSに貸し出すことができる。したがって、商品を適切に受け渡すことができる。
また、商品受け渡しシステム1900では、ロッカー装置30に受渡情報(識別コードId)が入力されることに応じて、注文関連情報と商品情報との関連付けの禁止を解除するようにした。これにより、商品の受け渡しが行われることを条件に、呼出端末1910を不使用状態にすることができる。したがって、貸し出しを終えた呼出端末1910を以降に貸し出すことができるため、呼出端末1910を有効活用することができる。
また、商品受け渡しシステム1900では、収納口番号が示す収納口361に呼出端末1910が収納されたことが検出された場合、注文関連情報と商品情報との関連付けの禁止を解除するようにした。これにより、呼出端末1910を有効活用することができるとともに、呼出端末1910を回収することができるため、呼出端末1910の回収漏れを抑えることができる。
(実施形態3)
次に、本発明の実施形態3について説明する。上述した実施形態1では、顧客端末装置50の位置情報を考慮せずに、店舗STにおいて商品を準備する構成について説明した。実施形態3では、このような構成に代えて又は加えて、顧客端末装置50の位置情報を考慮して、店舗STにおいて商品を準備する構成について説明する。なお、実施形態3では、顧客端末装置50で注文を受け付けることとし、POS端末装置20で注文を受け付けることについては説明を省略する。
実施形態3において、店舗注文管理サーバ10は、商品の注文を行った顧客端末装置50の位置情報を定期的に取得する。そして、店舗注文管理サーバ10は、顧客端末装置50の位置情報に基づいて、調理の開始を指示するなど商品の準備を行うことを可能にする。
(実施形態3に係る商品受け渡しシステム1の機能的構成)。
まず、実施形態3に係る商品受け渡しシステム1の機能的構成について説明する。実施形態3に係る商品受け渡しシステム1は、端末装置と、収納部と、位置情報取得部と、出力制御部と、精算関連情報取得部と、算出部と、判別部とを備える。端末装置は、顧客端末装置50によって実現される。ただし、端末装置は、顧客端末装置50に限らず、車両等の移動体に搭載される装置(例えば、ナビゲーション装置等)によって実現されてもよい。
収納部は、例えば、ロッカー装置30によって実現される。位置情報取得部と、出力制御部と、精算関連情報取得部と、算出部と、判別部とは、店舗注文管理サーバ10のCPUによって実現される。すなわち、店舗注文管理サーバ10のCPU101が商品受け渡しプログラムを実行することにより、各部の機能を実現する。
以下、各部の構成について具体的に説明する。顧客端末装置50は、引き取りが予約された予約商品の注文を顧客CSから受け付ける。予約商品は、例えば、弁当、飲み物などの調理品である。ただし、予約商品は、調理品に限らず、注文して取り置きする商品であれば、調理品以外の商品であってもよい。また、予約商品は、クレーニングや修理に出したものなどの顧客CSの所有物であってもよい。顧客端末装置50は、予約商品の注文を受け付ける際に、購入する商品の種別や数量の指定のほか、受渡時刻の指定を受け付ける。顧客端末装置50は、受け付けた内容を、取引管理サーバSvを介して店舗注文管理サーバ10へ送信する。
店舗注文管理サーバ10は、注文内容を管理する。店舗注文管理サーバ10は、注文ごとに調理開始時刻を設定する。調理開始時刻は、受渡時刻、商品の種類、数量などに応じて、店舗注文管理サーバ10が自動で設定してもよいし、店員から操作を受け付けることによって店員が設定してもよい。
ロッカー装置30は、予約商品の受け渡しを行うために予約商品を収納する。具体的には、ロッカー装置30は、収納口361を備え、注文ごとに予約商品を収納する。
位置情報取得部は、顧客端末装置50の位置情報を取得する。位置情報取得部が取得する顧客端末装置50の位置情報は、予約商品の調理開始時刻における位置情報や、注文を受け付けた際の位置情報を含む。位置情報取得部は、注文を受け付けた後、定期的に顧客端末装置50の位置情報を取得する。
出力制御部は、位置情報取得部によって取得された位置情報に基づいて、予約商品の準備に関する準備情報を出力する。準備情報は、例えば、予約商品の準備を開始する旨を示す情報(例えば調理開始指示)、予約商品の準備を待機する旨を示す情報、予約商品の準備を中止する旨を示す情報を含む。
出力制御部は、具体的には、顧客端末装置50の位置情報と、店舗STの位置情報とを用いて、顧客端末装置50が店舗STから所定範囲内に存在するか否かを判定する。顧客端末装置50が店舗STから所定範囲内に存在する場合(圏内の場合)、出力制御部は、予約商品の準備(例えば調理)を開始する旨を示す準備情報を出力する。一方で、顧客端末装置50が店舗STから所定範囲内に存在しない場合(圏外の場合)、出力制御部は、予約商品の準備を待機する旨を示す準備情報や、予約商品の準備を中止する旨を示す準備情報を出力する。
出力制御部によって出力された準備情報は、店員注文管理装置11やキッチン端末装置40へ送信される。店員注文管理装置11やキッチン端末装置40は、店舗注文管理サーバ10から送信された準備情報を表示したり、印刷したりする。
調理が完了すると、予約商品は、収納口361に収納される。顧客CSは、来店すると、顧客端末装置50に受渡証明コードCdを表示させる。そして、受渡証明コードCdをロッカー装置30のコードリーダ306に読み取らせると、扉錠部307が開錠し、扉362が開放する。これにより、予約商品の受け渡しが行われる。なお、実施形態3においても、呼出ディスプレイ45に注文番号を表示して受渡報知を行うようにしてもよいし、呼出端末1910を用いて受渡報知を行うようにしてもよいし、受渡報知を行わないようにしてもよい。
(前払いの場合には予約商品の準備を開始させることについて)
実施形態3では、前払いの場合には予約商品の準備を開始させるようにしている。これについて具体的に説明する。精算関連情報取得部は、精算関連情報を取得する。精算関連情報は、予約商品の注文における事前精算(前払い)の有無を示す情報である。事前精算は、例えば、クレジットカードによるカード決済によって行われる。
出力制御部は、精算関連情報取得部によって取得された精算関連情報が示す事前精算の有無に応じて、位置情報に基づく準備情報の出力を行う。ここで、事前精算が行われていない場合には、予約商品を準備しても、顧客CSが予約商品を受け取りに来なかったとすると、料金を回収できず、店舗STの損失となってしまう。このため、顧客CSの位置情報を考慮して準備情報の出力を行うことが望ましい。そこで、出力制御部は、事前精算が行われていない場合に、位置情報に基づく準備情報の出力を行う。
一方で、事前精算が行われた場合には、料金を回収していることから、顧客CSが受け取りに来なくても店舗STの損失は少なく、また、顧客CSが受け取りに来ないことも想定しにくい。このため、顧客CSの位置情報を考慮して準備情報を出力する必要性は低い。そこで、出力制御部は、事前精算が行われた場合には、位置情報に基づく準備情報の出力を行わない。具体的には、出力制御部は、位置情報にかかわらず、調理開始時刻になると、予約商品の準備の開始を示す準備情報を出力する。また、この場合、出力制御部は、予約商品の準備を待機する旨を示す準備情報や、予約商品の準備を中止する旨を示す準備情報を出力しないようにする。
(顧客CSの移動状況に基づく準備情報の出力について)
位置情報取得部は、顧客端末装置50の位置情報の履歴を取得する。位置情報の履歴は、少なくとも、顧客端末装置50が注文を受け付けた際の位置情報と、現在の位置情報とを含む。また、位置情報の履歴は、例えば、移動経路など、現在までに定期的に顧客端末装置50から送信された位置情報を含んでもよい。
出力制御部は、位置情報の履歴から得られる顧客CSの移動状況に基づいて、準備情報を出力する。移動状況とは、例えば、移動の変化の有無や、移動の変化がある場合には、店舗STに近付いているということや、店舗STから遠ざかっているということである。例えば、出力制御部は、顧客端末装置50が店舗STから所定範囲内に存在しない場合(圏外の場合)でも、顧客が店舗STに近付いている場合には、予約商品の準備の開始を示す準備情報を出力してもよい。
(店舗STまでの移動時間について)
算出部は、位置情報取得部によって取得された位置情報を用いて、店舗STまでの移動時間を算出する。具体的には、算出部は、顧客端末装置50の位置情報と、店舗STの位置情報とを用いて両者の距離を算出し、移動時間を算出する。また、移動時間は、移動速度によって異なる。移動速度は、徒歩であれば、例えば、時速4kmである。算出部は、例えば、徒歩のみの移動時間を算出してもよい。
ただし、移動速度は、徒歩、自転車、車(自動車)といった移動種別によって異なる。具体的には、移動速度は、自転車の場合には例えば時速10kmであり、車の場合には例えば時速30kmである。実施形態3において、算出部は、移動種別に応じた移動時間を算出する。また、注文時に顧客CSから移動種別を受け付けるようにし、算出部は、顧客CSから受け付けた移動種別に応じた移動時間のみを算出してもよい。また、算出部は、全ての移動種別の移動時間を算出してもよい。
出力制御部は、算出部によって算出された移動時間を顧客端末装置50に出力する。顧客端末装置50は、算出部によって算出された移動時間を表示する。また、注文時に顧客CSから移動種別を受け付けるようにし、出力制御部は、顧客CSから受け付けた移動種別に応じた移動時間のみを出力してもよい。
(受け取りに間に合うか否かについて)
判別部は、算出部によって算出された移動時間と、現在時刻とに基づいて、予約商品の受け取りに間に合うか否かを判別する。間に合うとは、所定時刻に来店できることである。所定時刻は、受渡時刻としてもよいし、受渡時刻から30分経過後としてもよい。判別部によって受け取りに間に合うと判別された場合、出力制御部は、予約商品の準備を開始する旨を示す準備情報を出力する。
一方で、判別部によって予約商品の受け取りに間に合わないと判別された場合、出力制御部は、予約商品の準備を待機する旨を示す準備情報や、予約商品の準備を中止する旨を示す準備情報を出力すればよい。また、判別部によって予約商品の受け取りに間に合わないと判別された場合、顧客端末装置50は、顧客CSから予約商品の受け取りの可否を受け付ける。受け取りの可否とは、受け取りに来ることを示す受取可能であることと、受け取りに来ないことを示す受取不可能であることとのいずれかである。
出力制御部は、顧客端末装置50が受け付けた受け取りの可否に応じた準備情報を出力する。具体的には、顧客端末装置50が受取可能を受け付けた場合、出力制御部は、予約商品の準備を待機する旨を示す準備情報を出力する。また、顧客端末装置50が受取不可能を受け付けた場合、すなわち、キャンセルを受け付けた場合、出力制御部は、予約商品の準備を中止する旨を示す準備情報を出力する。
顧客端末装置50は、予約商品の受取可能を受け付けた場合、さらに、顧客CSから受け取りの変更時刻を受け付ける。出力制御部は、顧客端末装置50が受け付けた変更時刻を含む準備情報を出力する。変更時刻を含む準備情報は、例えば、変更時刻に応じた調理開始時刻となるまで予約商品の準備を待機する旨を示す準備情報である。
(顧客端末装置50の位置情報の取得機能について)
顧客端末装置50は、位置情報を取得する機能のオンとオフとを切替え可能である。具体的には、顧客端末装置50は、注文アプリケーションの利用時における位置情報の使用を許可するか否かを切替え可能である。顧客端末装置50は、予約商品の注文を受け付ける際に、位置情報を取得する機能をオンに促す通知を行う。なお、当該通知は、位置情報を取得する機能がオンのときには行われないようにしてもよいし、位置情報を取得する機能がオンのときでも確認的に行われてもよい。
また、準備情報は、予約商品の準備(調理)に関する情報(準備する/しない、に関する情報)の他にも、調理済みの商品の収納に関する情報(収納する/しない、に関する情報)を含む。準備情報が収納に関する情報を含む場合、店舗注文管理サーバ10から店員注文管理装置11へのデータの送信(出力)や、店員注文管理装置11に表示される表示(出力)について、以下(1)~(4)のいずれかの制御が行われる。
(1)表示しない(店舗注文管理サーバ10から注文情報を受信していない場合、または、店舗注文管理サーバ10が注文情報を送信していない場合)。
(2)表示しない(店舗注文管理サーバ10から注文情報を受信しているものの、表示しない場合)。
(3)表示する(収納口361を割り当て操作できない表示、または、グレーアウト等の操作できない態様で表示)。
(4)表示する(収納口361を割り当て操作可能な表示)。
また、出力制御部は、予約商品の準備(調理)の可否のみを制御することも、収納の可否のみを制御することもできる。また、図24(A)に示すように、調理の可否および収納の可否のいずれも制御することも可能である。
図24(A)は、店舗注文管理サーバ10が記憶する準備情報の決定テーブルDTの一例を示す説明図である。図24(A)に示すように、決定テーブルDTは、注文番号と、現在位置と、決済種別と、調理可否と、収納可否との各項目を含む。
注文番号は、各注文を一意に特定することが可能な注文識別情報である。
現在位置は、顧客端末装置50の現在の位置を示す。現在位置は、例えば、店舗STから所定範囲内の「圏内」と、店舗STから所定範囲外の「圏外」とのいずれかを示す。圏内は、例えば、店舗STまで10分以内に到達できる範囲である。圏内および圏外の境界は、移動種別によって異なる。
決済種別は、例えば、現金(後払い)およびクレジットカード(前払い)のうちのいずれかを示す。
調理可否は、顧客端末装置50の現在位置と決済種別とに基づく可否が設定されている。例えば、調理可否は、決済種別がクレジットカードであれば、現在位置にかかわらず、「する」が決定される。また、調理可否は、決済種別が現金の場合、現在位置が圏外であれば「しない」が決定され、現在位置が圏内であれば「する」が決定される。
収納可否は、顧客端末装置50の現在位置に基づく可否が設定されている。例えば、収納可否は、現在位置が圏外であれば「しない」が決定され、現在位置が圏内であれば「する」が決定される。
このように、収納可否を決定することにより、引き取りの可能性の低い商品をロッカー装置30に収納しないようにすることができる。このため、無駄な収納作業を抑えることができるとともに、収納口361が占有されることを抑えることができるため、効率的な店舗運営を図ることができる。
また、調理可否および収納可否は、現在位置や決済種別以外の情報に基づいて可否が決定されてもよい。現在位置や決済種別以外の情報は、例えば、顧客情報や、商品情報や、店内の状況を示す情報などである。例えば、顧客情報は、顧客の過去の購入履歴を含む。店舗注文管理サーバ10は、顧客の過去の購入履歴を参照して、調理可否および収納可否を決定してもよい。例えば、店舗注文管理サーバ10は、これまでの予約において予約商品を受け取りに来なかった回数が閾値を超えているか否かに応じて、調理可否および収納可否を決定してもよい。
また、商品情報は、商品の種類を示す情報を含む。店舗注文管理サーバ10は、商品の種類を示す情報を参照して、調理可否および収納可否を決定してもよい。例えば、店舗注文管理サーバ10は、原価の低い商品や、調理負担の少ない商品(例えば、注ぐだけのドリンクなど)の場合、店舗ST(店員)の負担が少ないので、調理および収納を許可する決定を行う。また、店舗注文管理サーバ10は、原価の高い商品や、調理負担のかかる商品(例えば、店員の調理が必要なサンドイッチやパスタなど)の場合、店舗ST(店員)の負担が大きいため、調理および収納を許可しない決定を行う。
また、商品情報は、商品ごとの過去の取引実績を含む。例えば、店舗注文管理サーバ10は、その商品の過去の取引実績から、受け取りが行われる傾向にあれば、調理および収納を許可する決定を行う。また、店舗注文管理サーバ10は、その商品の過去の取引実績から、受け取りが行われない傾向にあれば、調理および収納を許可しない決定を行う。
また、商品情報は、店内の状況を示す情報を含む。店舗注文管理サーバ10は、店内の状況を示す情報を参照して、調理可否および収納可否を決定してもよい。例えば、店舗注文管理サーバ10は、予約を受け付けた店舗STの混雑状況を示す情報や、スタッフの人数を示す情報に基づいて、調理の可否および収納の可否を判断してもよい。混雑状況を示す情報は、例えば、来店客数や予約数に基づいて得られる。また、混雑状況を示す情報は、過去の同じ曜日、同じ時間帯、同じ天気などの履歴から、予測可能な情報である。例えば、店舗注文管理サーバ10は、混雑が予想される条件に合致する場合を混雑と判断し、調理および収納を許可しない決定を行ってもよい。また、店舗注文管理サーバ10は、現在の勤務中のスタッフの人数や、勤務表から得られる将来のスタッフの予定人数を参照して、調理および収納の可否を決定することも可能である。
このように、調理可否および収納可否は、現在位置の情報、決済種別の情報、顧客情報、商品情報、店内の状況を示す情報などから判断されることが可能である。また、調理可否および収納可否は、これらのすべての情報を用いて判断されてもよいし、これらの情報のうち一または複数の情報を用いて判断されてもよい。
なお、出力制御部は、顧客端末装置50が店舗ST内に存在するか否かを判定するようにしてもよい。例えば、顧客端末装置50が店舗ST内に存在する場合、出力制御部は、予約商品の準備(例えば調理)を開始する旨を示す準備情報を出力すればよい。一方で、顧客端末装置50が店舗ST内に存在しない場合、出力制御部は、予約商品の準備を待機する旨を示す準備情報や、予約商品の準備を中止する旨を示す準備情報を出力するようにしてもよい。また、出力制御部は、顧客端末装置50が店舗ST内であれば、決済種別を問わず、予約商品の準備(例えば調理)を開始する旨を示す準備情報を出力するようにしてもよい。これにより、店内で飲食をしていた顧客が持ち帰り商品を注文する場合にも、商品受け渡しシステム1を利用することができ、利便性を向上させることができる。
(実施形態3に係る店舗注文管理サーバ10が記憶する各種情報の一例)
図24Bは、店舗注文管理サーバ10が記憶する準備情報テーブル2400の一例を示す説明図である。準備情報テーブル2400は、準備情報2401を記憶するテーブルである。準備情報テーブル2400は、注文番号と、予約位置と、現在位置と、調理開始時刻と、調理開始指示と、移動種別と、移動時間との各項目を含む。各項目に情報が記憶されることにより、準備情報2401がレコードとして記憶される。
注文番号は、各注文を一意に特定することが可能な注文識別情報である。
予約位置および現在位置は、顧客端末装置50の位置を示す。予約位置は、顧客端末装置50が予約商品の注文を受け付けたときの顧客端末装置50の位置を示す。現在位置は、顧客端末装置50の現在の位置を示す。現在位置は、少なくとも調理開始時刻における現在位置が含まれていればよい。また、予約位置および現在位置は、例えば、店舗から所定範囲内の「圏内」と、店舗から所定範囲外の「圏外」とのいずれかを示す。圏内は、例えば、店舗STまで10分以内に到達できる範囲である。圏内および圏外の境界は、移動種別によって異なる。
調理開始時刻は、受渡時刻や調理時間(注文内容)に基づいて算出される時刻である。なお、本実施形態において、説明の便宜上、調理開始時刻は、受渡時刻の10分前の時刻とする。
調理開始指示は、顧客端末装置50の予約位置および現在位置に基づいて、調理開始時刻にキッチン端末装置40へ送信される指示である。調理開始指示は、送信済みであることを示す「済」と、未送信であることを示す「未」とのいずれかを示す。調理開始指示は、例えば、調理開始時刻となったときに、予約位置および現在位置のうち少なくとも一方が「圏内」である場合に送信される。
移動種別は、例えば、「徒歩」、「自転車」、「車」である。移動種別は、具体的には、顧客CSの移動速度に相当するものである。例えば、徒歩の場合には時速4kmを示し、自転車の場合には時速10kmを示し、車の場合には時速30kmを示す。
移動時間は、予約位置から店舗STまでに要する時間を示す。具体的には、移動時間は、予約位置から店舗STまでの距離を、移動種別に相当する移動速度で除すことによって得られる。
一例を挙げると、準備情報2401aは、注文番号が「255」であり、予約位置および現在位置がともに「圏外」であり、調理開始時刻が「19:50」であり、調理開始指示が未送信であり、移動種別が「徒歩」であり、移動時間が「15分」であることを示している。準備情報2401aを用いることにより、仮に、調理開始時刻(19:50)になったとしても、予約位置および現在位置がともに「圏外」であれば、調理開始指示は送信されないこととなる。
(実施形態3において調理が開始されるまでの準備情報2401の遷移)
図25は、実施形態3において調理が開始されるまでの準備情報2401aの遷移を示す説明図である。図25(A)は、オンライン注文が完了した際の準備情報2401aを示す。準備情報2401aは、事前精算が行われていないものとする。
図25(B1)は、調理開始時刻に、顧客端末装置50が圏内に位置する場合の準備情報2401aを示す。具体的には、図25(B1)の準備情報2401aは、現在位置が「圏内」となっている点で、図25(A)と異なる。店舗注文管理サーバ10は、顧客端末装置50の現在位置が店舗STから所定範囲内であれば、現在位置を「圏外」から「圏内」に変更する。
図25(C1)は、調理を開始する際の準備情報2401aを示す。具体的には、図25(C1)の準備情報2401aは、調理開始指示が「済」となっている点で、図25(B1)と異なる。店舗注文管理サーバ10は、キッチン端末装置40へ、調理開始指示を送信すると、調理開始指示を「未」から「済」に変更する。これにより、調理開始時刻に調理が開始可能となる。
図25(B2)は、調理開始時刻に、顧客端末装置50が圏外に位置する場合の準備情報2401aを示す。具体的には、図25(B2)の準備情報2401aは、図25(A)と同様である。店舗注文管理サーバ10は、顧客端末装置50の現在位置の位置情報を取得したものの、店舗STから所定範囲外にあるため、現在位置を「圏内」のままにする。
図25(C2)は、受渡時刻の変更を受け付けた際の準備情報2401aを示す。具体的には、図25(C2)の準備情報2401aは、調理開始時刻が「20:50」となっている点で、図25(B2)と異なる。図25(C2)において、調理開始時刻は、例えば、顧客端末装置50が顧客CSから、「20:00」から「21:00」に受渡時刻の変更を受け付けたことにより、これに伴って、「19:50」から「20:50」に変更されている。
(実施形態3に係る顧客端末装置50が行う商品受け渡し前の処理の一例)
図26は、実施形態3に係る顧客端末装置50が行う商品受け渡し前の処理の一例を示すフローチャートである。図26において、顧客端末装置50は、注文アプリケーションを起動したか否かを判断する(ステップS2601)。顧客端末装置50は、注文アプリケーションを起動するまで待機し(ステップS2601:NO)、注文アプリケーションを起動すると(ステップS2601:YES)、注文アプリケーションの利用時における位置情報の使用が許可されているか否かを判断する(ステップS2602)。
位置情報の使用が許可されている場合(ステップS2602:YES)、顧客端末装置50は、ステップS2604に進む。一方、位置情報の使用が許可されていない場合(ステップS2602:NO)、顧客端末装置50は、位置情報の使用許可の催促画面(図28(A)参照)を表示する(ステップS2603)。そして、顧客端末装置50は、注文登録処理を行う(ステップS2604)。
注文登録処理は、顧客CSから注文内容を受け付けたりして各種情報を取得する処理や、各種情報(オンライン注文情報)を送信する処理を含む。取得する各種情報は、例えば、店舗注文管理サーバ10における注文情報901(図9(A)参照)および準備情報2401(図24B参照)の生成に用いられる情報である。具体的には、各種情報(オンライン注文情報)は、例えば、購入する商品、受渡時刻、位置情報、移動種別(徒歩、自転車、車など)などを含む。
そして、顧客端末装置50は、取引管理サーバSVを介して、オンライン注文情報を店舗注文管理サーバ10へ送信する(ステップS2605)。この後、顧客端末装置50は、所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS2606)。所定時間は、例えば、数秒程度であり、注文アプリケーションにおいて設定される任意の時間である。所定時間が経過していない場合(ステップS2606:NO)、顧客端末装置50は、ステップS2608に進む。所定時間が経過した場合(ステップS2606:YES)、顧客端末装置50は、取引管理サーバSVを介して、現在位置の位置情報を店舗注文管理サーバ10へ送信する(ステップS2607)。
そして、顧客端末装置50は、店舗注文管理サーバ10から送信された受渡通知情報を受信したか否かを判断する(ステップS2608)。受渡通知情報は、通知時刻になったときに、商品の受け渡しや来店を促す通知を示す。通知時刻は、例えば、受渡時刻の30分前の時刻である。受渡通知情報を受信しない場合(ステップS2608:NO)、顧客端末装置50は、ステップS2610に進む。受渡通知情報を受信した場合(ステップS2608:YES)、顧客端末装置50は、受渡通知情報を用いて受渡通知画面(図29(A)参照)を表示する(ステップS2609)。
そして、顧客端末装置50は、店舗注文管理サーバ10から送信された問合せ情報を受信したか否かを判断する(ステップS2610)。問合せ情報は、受渡時刻、移動種別、および顧客端末装置50の位置情報に基づいて、受渡時刻に間に合わないと判別された場合に、受渡時刻を変更するか、注文をキャンセルするかといった問い合わせを示す。
問合せ情報を受信しない場合(ステップS2610:NO)、顧客端末装置50は、ステップS2613に進む。問合せ情報を受信した場合(ステップS2610:YES)、顧客端末装置50は、問合わせ情報を用いて問合せ画面(図29(B)参照)を表示し、問合わせに対する回答を受け付ける(ステップS2611)。そして、顧客端末装置50は、受け付けた回答を、取引管理サーバSvを介して、店舗注文管理サーバ10へ送信する(ステップS2612)。
次に、顧客端末装置50は、例えば、顧客が来店して、商品の受け取りまたは精算を行うために、取引コード(受渡証明コードCdまたは精算用証明コードPcd)の表示指示を受け付けたか否かを判断する(ステップS2613)。取引コードの表示指示を受け付けない場合(ステップS2613:NO)、顧客端末装置50は、ステップS2606に戻る。取引コードの表示指示を受け付けた場合(ステップS2613:YES)、顧客端末装置50は、精算済であるか否かに応じて、受渡証明コードCdおよび精算用証明コードPcdのいずれか一方を表示して(ステップS2614)、一連の処理を終了する。
(実施形態3に係る店舗注文管理サーバ10が行う商品受け渡し前の処理の一例)
図27は、実施形態3に係る店舗注文管理サーバ10が行う処理の一例を示すフローチャートである。図27において、店舗注文管理サーバ10は、オンライン注文情報を受信したか否かを判断する(ステップS2701)。店舗注文管理サーバ10は、オンライン注文情報を受信するまで待機する(ステップS2701:NO)。
オンライン注文情報を受信すると(ステップS2701:YES)、店舗注文管理サーバ10は、予約位置の位置情報や、店舗STの位置情報や、顧客CSの移動種別を用いて、顧客CSの店舗STまでの移動時間を算出する(ステップS2702)。そして、店舗注文管理サーバ10は、オンライン注文情報に含まれる各種情報や、算出した移動時間の情報を用いて準備情報2401を生成し、準備情報テーブル2400(図24B参照)に記憶する(ステップS2703)。
そして、店舗注文管理サーバ10は、受渡時刻の所定時間前(例えば30分前)の時刻になったか否かを判断する(ステップS2704)。店舗注文管理サーバ10は、受渡時刻の30分前の時刻になるまで待機する(ステップS2704:NO)。受渡時刻の30分前の時刻になると(ステップS2704:YES)、店舗注文管理サーバ10は、取引管理サーバSvを介して、顧客端末装置50へ受渡通知情報を送信する(ステップS2705)。
そして、店舗注文管理サーバ10は、調理開始時刻になったか否かを判断する(ステップS2706)。店舗注文管理サーバ10は、調理開始時刻になるまで待機する(ステップS2706:NO)。調理開始時刻になると(ステップS2706:YES)、店舗注文管理サーバ10は、当該注文が精算済であるか否かを判断する(ステップS2707)。当該注文が精算済である場合(ステップS2707:YES)、店舗注文管理サーバ10は、ステップS2711に進む。
一方、当該注文が精算済ではない場合(ステップS2707:NO)、すなわち、当該注文が未精算である場合、店舗注文管理サーバ10は、予約位置が圏外であるか否かを判断する(ステップS2708)。予約位置が圏外ではない場合(ステップS2708:NO)、すなわち、予約位置が圏内である場合、店舗注文管理サーバ10は、ステップS2711に進む。予約位置が圏外である場合(ステップS2708:YES)、店舗注文管理サーバ10は、現在位置が圏外であるか否かを判断する(ステップS2709)。
現在位置が圏外ではない場合(ステップS2709:NO)、すなわち、現在位置が圏内である場合、店舗注文管理サーバ10は、ステップS2711に進む。現在位置が圏外である場合(ステップS2709:YES)、店舗注文管理サーバ10は、顧客端末装置50の位置情報から得られる移動状況に基づいて、顧客CSが近付いているか否かを判断する(ステップS2710)。
顧客CSが近付いている場合(ステップS2710:YES)、店舗注文管理サーバ10は、キッチン端末装置40へ調理開始指示を送信し(ステップS2711)、一連の処理を終了する。一方、顧客CSが近付いていない場合(ステップS2710:NO)、店舗注文管理サーバ10は、顧客端末装置50の現在位置および移動時間に基づいて、受渡時刻に間に合うか否かを判断する(ステップS2712)。受渡時刻に間に合う場合(ステップS2712:YES)、店舗注文管理サーバ10は、ステップS2709に戻る。受渡時刻に間に合わない場合(ステップS2712:NO)、店舗注文管理サーバ10は、取引管理サーバSvを介して、顧客端末装置50へ問合せ情報を送信する(ステップS2713)。
そして、店舗注文管理サーバ10は、顧客端末装置50からの問合せ情報に対する回答として、キャンセルを受け付けた旨を示すキャンセル情報を受信したか否かを判断する(ステップS2714)。キャンセル情報を受信した場合(ステップS2714:YES)、店舗注文管理サーバ10は、注文情報テーブル900から注文情報901を消去するとともに、準備情報テーブル2400から準備情報2401を消去し(ステップS2715)、一連の処理を終了する。
また、キャンセル情報を受信しない場合(ステップS2714:NO)、店舗注文管理サーバ10は、顧客端末装置50からの問合せ情報に対する回答として、受渡時刻を変更する旨と、変更する受渡時刻とを含む変更情報を受信したか否かを判断する(ステップS2716)。変更情報を受信しない場合(ステップS2716:NO)、店舗注文管理サーバ10は、ステップS2714に戻る。変更情報を受信した場合(ステップS2716:YES)、店舗注文管理サーバ10は、ステップS2702に戻る。なお、ステップS2702に戻ると、変更情報に応じた移動時間を算出して(ステップS2702)、変更情報に応じた注文情報901および準備情報2401を生成すればよい(ステップS2703)。
(顧客端末装置50に表示される画面例)
図28および図29は、顧客端末装置50に表示される画面例を示す説明図である。図28(A)は、注文アプリケーションを起動した際にタッチパネル表示部504に表示される位置情報催促画面2800を示す。位置情報催促画面2800は、位置情報の使用を許可する旨の通知2801と、切替えボタン2802a、2802bと含む。切替えボタン2802aは、注文アプリケーションの利用時に位置情報の使用を許可することを受け付けるボタンである。切替えボタン2802bは、注文アプリケーションの利用時に位置情報の使用を許可しないことを受け付けるボタンである。
位置情報催促画面2800は、位置情報の使用が許可されていない設定となっているときに表示される。ただし、位置情報催促画面2800は、位置情報の使用が許可されているときも確認的に表示されるようにしてもよい。なお、位置情報催促画面2800において、切替えボタン2802bを受け付けた場合でも、すなわち、位置情報の使用が許可されていないときも、注文アプリケーションを用いた注文を行うことが可能になっている。ただし、位置情報の使用が許可されていないときには、注文アプリケーションを用いた注文を行うことが不可能になっていてもよい。
図28(B)は、ステップS2607(図26参照)の注文登録処理においてタッチパネル表示部504に表示される受渡設定画面2810を示す。受渡設定画面2810は、例えば、図13(B)、(C)の受渡設定ボタンBT43が押下された後に表示される。受渡設定画面2810は、店舗STまでの距離2811と、移動種別の選択を受け付ける移動種別選択ボタン2812と、店舗STまでの所要時間2813と、移動開始推奨時刻2814と、店舗STまでのルートを示す地図情報2815とを含む。移動種別選択ボタン2812は、「徒歩」、「自転車」、「車」のうちのいずれか1つの選択を受け付ける。
所要時間2813と、移動開始推奨時刻2814と、地図情報2815とは、移動種別選択ボタン2812が受け付けた移動種別に応じて、異なる表示がされる。図示では、移動種別選択ボタン2812が「徒歩」を受け付けた場合を示している。このため、所要時間2813は、徒歩での所要時間を示している。
所要時間2813は、移動種別に応じて異なる時間が算出されて表示される。移動開始推奨時刻2814は、受渡時刻に来店するための出発時刻(出発推奨時刻)を示している。移動開始推奨時刻2814は、移動種別に応じて異なる出発時刻が算出されて表示される。また、移動開始推奨時刻2814は、徒歩で出発するときの推奨時刻を示している。地図情報2815は、徒歩でのルートを示している。
(商品受け渡し前に顧客端末装置50に表示される画面例)
図29は、商品受け渡し前に顧客端末装置50に表示される画面例を示す説明図である。図29(A)は、顧客端末装置50のタッチパネル表示部504に表示される受渡通知画面2900を示す。受渡通知画面2900は、例えば、受渡時刻の30分前に表示される。受渡通知画面2900は、受渡時刻の30分前であることを示す通知2901と、受渡時刻2902と、店舗STまでの距離2903と、移動種別2904と、店舗STまでの所要時間と2905、移動開始推奨時刻2906と、来店後の精算の要否2907と、店舗STまでのルートを示す地図情報2908とを含む画面である。このような受渡通知画面2900を受渡時刻の30分前に表示することにより、顧客CSが予約商品の受け渡しを失念したり、受渡時刻に間に合わなくなったりすることを抑えることができる。
なお、オンライン注文が受渡時刻の直前(例えば15分前)に行われる場合など、受渡時刻まで30分に満たない時刻にオンライン注文が行われる場合がある。この場合、受渡通知画面2900は、オンライン注文が確定した直後に表示されるようにしてもよい。また、受渡通知画面2900は、顧客端末装置50が圏内にいるか否かにかかわらず、表示される。ただし、受渡通知画面2900は、顧客端末装置50が圏内にいる場合には表示されないようにしてもよい。特に、顧客端末装置50が店舗ST内に位置しているときには、受渡通知画面2900は、表示されないようにしてもよい。
図29(B)は、顧客端末装置50のタッチパネル表示部504に表示される問合せ画面2910を示す。問合せ画面2910は、例えば、受渡時刻に間に合わない場合に表示される画面である。問合せ画面2910は、受渡時刻2911と、受渡時刻に間に合わない旨の通知2912と、受渡時刻の変更を受け付ける変更受付欄2913と、キャンセルを受け付けるキャンセルボタン2914とを含む画面である。なお、問合せ画面2910において、移動種別についても再選択を受け付けるようにしてもよい。
このような問合せ画面2910することにより、顧客CSの来店時刻に合わせて予約商品を準備することができるとともに、予約商品の作り直しや予約商品の廃棄を抑えることができる。
(実施形態3に係る店員注文管理装置11に表示される画面例)
次に、図30~図32を用いて、実施形態3に係る店員注文管理装置11のタッチパネル表示部115に表示される注文対応画面の一例について説明する。図30は、調理開始を待機する際の画面の一例を示す説明図である。図30において、注文対応画面3000は、調理開始時刻になった際に、注文を受け付けた顧客端末装置50が圏外に存在する場合の画面を示す。
具体的に説明すると、注文対応画面3000の注文対応操作エリアAR50において、リスト項目1401は、「精算」と、「予約位置」と、「現在位置」との項目を含む。なお、リスト項目1401には、「保管期限」の項目や、「呼出端末」の項目が含まれていてもよい。「予約位置」の項目は、予約商品の注文を行ったときの顧客端末装置50の位置を示す。「現在位置」の項目は、顧客端末装置50の現在位置を示す。「予約位置」および「現在位置」の項目は、圏内または圏外のいずれかを示す。ただし、「予約位置」および「現在位置」の項目は、圏内または圏外の表示に加えて又は代えて、店舗STからの距離を表示するようにしてもよい。
例えば、リスト項目1401fに示す注文番号「255」に対応する「精算」の項目は、未精算を示す。また、注文番号「255」に対応する「予約位置」および「現在位置」の項目は、いずれも圏外を示す。また、現在時刻Tmは、19:50を示しており、すなわち、注文番号「255」に対応する予約商品の調理開始時刻と同時刻となったことを示している。
また、注文対応画面3000は、調理待機通知3001を含む。調理待機通知3001は、注文番号「255番」に対応する予約商品の調理開始時刻となったものの、注文番号「255」に対応する顧客端末装置50の予約位置および現在位置がともに圏外にあることにより、調理を待機する旨を示している。なお、この場合、店舗注文管理サーバ10は、キッチン端末装置40へ調理開始指示を送信しない。このように、実施形態3では、顧客CSが予約商品を受け取りに来る否かわからない場合には、予約商品の準備を行わないようにすることができる。
図31は、受渡時刻の変更を受け付けた際の注文対応画面3100の一例を示す説明図である。注文対応画面3100において、現在時刻Tmは、20:03を示しており、すなわち、注文番号「255」に対応する予約商品が受け渡し時刻(20:00)を経過したことを示している。また、注文対応画面3100のエリアAR50において、リスト項目1401fに示す受渡時刻は、「20:00」から「21:00」に変更されている。
また、注文対応画面3100は、受渡時刻変更通知3101を含む。受渡時刻変更通知3101は、注文番号「255番」に対応する予約商品の受渡時刻が変更されたことを示している。このように、実施形態3では、顧客CSが予約商品を受け取りに来る否かわからない場合には、顧客CSの確認のもと、受渡時刻を変更し、変更した内容を店員に通知することができる。
図32は、顧客端末装置50が圏外であるものの、調理を開始する場合の注文対応画面3200の一例を示す説明図である。注文対応画面3200において、現在時刻Tmは、19:50を示しており、すなわち、注文番号「255」に対応する予約商品の調理開始時刻と同時刻となったことを示している。また、注文対応画面3200のエリアAR50において、リスト項目1401fに示す精算は、「済」を示している。
また、注文対応画面3200は、調理開始通知3201を含む。調理開始通知3201は、注文番号「255番」に対応する予約商品について、注文番号「255」に対応する顧客端末装置50の予約位置および現在位置がともに圏外にあるものの、調理を開始する旨を示している。このように、実施形態3では、事前精算が行われた場合には、顧客CSが受け取りに来ないことも想定しにくいことから、調理開始時刻に調理を開始することとしている。
(実施形態3の効果)
以上説明したように、実施形態3に係る商品受け渡しシステム1では、顧客端末装置50の位置情報に基づいて、準備情報を出力するようにした。これにより、オンラインで注文したものの、顧客が予約商品を引き取りに来ないおそれがある場合には、予約商品を準備しないようにすることができる。このため、店舗STにおいて、支払いがなされずに、予約商品を廃棄したり、作り直したりすることを抑えることができる。したがって、顧客CSに対して、効率よく予約商品の受け渡しを行うことができる。
また、実施形態3に係る商品受け渡しシステム1では、事前精算の有無に応じて、位置情報に基づく準備情報の出力を行うようにした。これにより、事前精算が行われている場合には、顧客端末装置50の位置情報にかかわらず、予約商品を準備することができる。したがって、調理のスケジュール通りに、当該予約商品の調理を開始させることができる。
また、実施形態3に係る商品受け渡しシステム1では、位置情報の履歴から得られる顧客CSの移動状況に基づいて、準備情報を出力するようにした。これにより、顧客CSが店舗STに近付いていない場合に予約商品を準備しないようにし、顧客CSが店舗STに近付いている場合に予約商品を準備することができる。
また、実施形態3に係る商品受け渡しシステム1では、店舗STまでの移動時間を顧客端末装置50に出力するようにした。これにより、受渡時刻までに来店することを顧客CSに促すことができる。
また、実施形態3に係る商品受け渡しシステム1では、予約商品の受け取りに間に合わない場合に、顧客CSから予約商品の受け取りの可否を受け付けるようにし、受け付けた受け取りの可否に応じた準備情報を出力するようにした。これにより、顧客CSが受け取りに来ないおそれがある場合に、顧客CSに受け取りについての確認をとることができる。したがって、顧客CSの確認のもと、予約商品の準備を行うことや、準備を中止することができる。
また、実施形態3に係る商品受け渡しシステム1では、予約商品を受け取る旨を受け付けた場合、さらに、顧客CSから受け取りの変更時刻を受け付け、受け付けた変更時刻を含む準備情報を出力するようにした。したがって、受渡時刻の変更に伴って、調理開始時刻を変更し、当該調理開始時刻になると調理開始指示を出力することができる。これにより、受渡時刻の変更に柔軟に対応することができる。
また、実施形態3に係る商品受け渡しシステム1では、顧客端末装置50は、予約商品の注文を受け付ける際に、位置情報を取得する機能をオンに促す通知を行うようにした。これにより、当該機能がオフになっている場合でも、当該機能をオンに切り替えさせることができる。したがって、顧客端末装置50の位置情報を取得することができる。
(実施形態4)
次に、本発明の実施形態4について説明する。上述した実施形態2では、呼出端末1910を用いて顧客を呼び出すシステムと、呼出端末1910に貼付される識別コードIdをロッカー装置30に読み取らせて商品を受け渡すシステムとが一体化された商品受け渡しシステム1900について説明した。実施形態4では、呼出端末1910を用いて顧客を呼び出す既存のオーダーシステム3310を用いた店舗STにおいて、ロッカー装置30を用いて商品の受け渡しを行うロッカーシステム3320を追加(導入)する場合について説明する。
(実施形態4に係る商品受け渡しシステム3300の構成例)
図33は、実施形態4に係る商品受け渡しシステム3300の構成例を示す説明図である。図33において、商品受け渡しシステム3300は、既存のオーダーシステム3310と、ロッカーシステム3320とを含む。既存のオーダーシステム3310は、店舗注文管理サーバ10と、POS端末装置20と、キッチン端末装置40と、呼出ディスプレイ45と、呼出端末1910と、呼出制御装置3311とを備える。オーダーシステム3310において、商品の注文は、顧客端末装置50から行われてもよいし、POS端末装置20から行われてもよい。
呼出制御装置3311は、呼出ディスプレイ45や、呼出端末1910を制御する。呼出制御装置3311は、上述した実施形態1~3において店舗注文管理サーバ10が行う、呼出ディスプレイ45や呼出端末1910を制御する機能を有する。例えば、呼出制御装置3311は、関連付け情報テーブル2100(図21(A)参照)に相当する端末管理テーブル3400(図34参照)を記憶し、呼出端末1910に受渡報知を行わせたり、呼出ディスプレイ45に注文番号を表示させたりする。
既存のオーダーシステム3310に追加するロッカーシステム3320は、店員注文管理装置11と、ロッカー装置30と、ロッカー管理サーバ3321とを備える。ロッカー管理サーバ3321は、上述した実施形態1~3において店舗注文管理サーバ10が行うロッカー装置30を制御する機能を有する。すなわち、ロッカー管理サーバ3321は、収納管理情報テーブル910(図9(B)参照)や、収納口情報テーブル920(図9(C)参照)に相当する収納口管理テーブル3500(図35参照)を記憶し、ロッカー装置30の収納されている商品を管理したり、解錠を制御したりする。具体的には、例えば、ロッカー管理サーバ3321は、ロッカー装置30が呼出端末1910に貼付される識別コードIdを読み取ると、ロッカー装置30から解錠要求を受信して、商品の受け渡し可能が否かを判定し、判定結果に応じた指示情報をロッカー装置30へ送信したりする。
ここで、商品受け渡しシステム3300において、理想的には、オーダーシステム3310と、ロッカーシステム3320とが相互に通信可能であって、連携できることが望ましい。しかしながら、すでに運用されているオーダーシステム3310に対して、後からロッカーシステム3320を追加する場合、相互に連携させるには、店舗STにとっての負担が大きく、容易ではないことがある。例えば、注文番号(予約番号)の採番ルールがそれぞれにシステム間で異なることから、相互に連携させることが容易ではないことがある。より具体的には、例えば、収納口情報テーブル2110(図21(B)参照)を生成することができないことがある。
一方で、近年では、ロッカーシステム3320の導入の需要が高まっている。ところが、各システムが相互に連携することができないというだけで、ロッカーシステム3320の導入の障壁になってしまうことは望ましくない。そこで、店舗STにおいて、ロッカーシステム3320を導入する際の店舗STの負担を軽減すべく、各システムを相互に連携させずに(例えば、収納口情報テーブル2110を生成せずに)、それぞれを独立して動作させる場合もある。
実施形態4では、オーダーシステム3310と、ロッカーシステム3320とが、相互に連携せずに、独立しているものとする。具体的には、ロッカー装置30に収納する商品の情報と、呼出端末1910に対応付けられる商品情報とが各システム間で共有されていないものとする。例えば、ロッカー装置30に収納される商品の情報は、店員の操作によって入力される。また、例えば、店員は、商品Aをロッカー装置30に収納する場合、収納先(収納口番号)を指定して、当該商品を収納させる。ロッカー管理サーバ3321は、各商品の収納先を管理する。
(呼出制御装置3311が記憶する端末管理テーブル3400の一例)
図34は、呼出制御装置3311が記憶する端末管理テーブル3400の一例を示す説明図である。図34に示すように、端末管理テーブル3400は、商品情報と、注文番号と、呼出端末識別情報と、調理開始時刻と、調理完了時刻と、呼出時刻との各項目を含む。調理開始時刻は、調理を開始する時刻である。調理完了時刻は、調理が完了する時刻である。呼出時刻は、来店時刻(受渡時刻)である。なお、端末管理テーブル3400は、収納口番号の項目を含まない。このように、呼出制御装置3311は、商品が収納される収納口361については管理しない。
(ロッカー管理サーバ3321が記憶する収納口管理テーブル3500の一例)
図35は、ロッカー管理サーバ3321が記憶する収納口管理テーブル3500の一例を示す説明図である。図35に示すように、収納口管理テーブル3500は、注文番号(または呼出端末識別情報)と、収納時刻と、収納口番号と、受取時刻との各項目を含む。注文番号は、店員によって操作入力される。なお、収納口管理テーブル3500において、注文番号と、呼出端末識別情報とは、少なくともいずれか一方の項目が含まれていればよい。収納時刻は、商品を収納口361に収納した時刻である。収納口番号は、商品が収納された収納口361の収納口番号である。受取時刻は、商品の受け渡しが行われた時刻である。商品の受け渡し前であれば、受取時刻の項目はブランクを示すことになる。
(実施形態1、2と、実施形態4との比較)
図36は、実施形態1、2と、実施形態4との比較の一例を示す説明図である。図36において、パターンAは、実施形態1、2の商品受け渡しシステム1、1900における主な機能を示す。パターンBは、実施形態4の商品受け渡しシステム3300における主な機能を示す。パターンAは、新規の店舗STなど新規にシステムを一括導入する場合を示している。すなわち、パターンAは、オーダーシステム3310とロッカーシステム3320とが一括して導入され、相互に連携可能な場合を示す。一方で、パターンBは、実施形態4に示すように、オーダーシステム3310と、ロッカーシステム3320とが、相互に連携しない場合を示す。図36に示すように、パターンA、Bは、項目3601~3605が相互に異なる。
(項目3601:ロッカーシステム3320でのデータ取り込みについて)
パターンAにおいて、ロッカーシステム3320は、通信経由で、注文番号等の各種データを取り込むことが可能である。
一方で、パターンBにおいて、ロッカーシステム3320は、店員の手入力で、注文番号が入力される。
(項目3602:呼出タイミング2について)
パターンAでは、商品が収納されること(商品ステータスが「収納中」となること)をトリガとして、より具体的には、商品(注文番号)と収納口番号とが関連付けられることをトリガとして、呼出ディスプレイ45や呼出端末1910に受渡報知を行わせることが可能である。
一方で、パターンBでは、呼出制御装置3311が商品の収納について管理しないことから(図34の端末管理テーブル3400参照)、商品が収納されたことをトリガとして、呼出ディスプレイ45や呼出端末1910に受渡報知を行わせることができない。
(項目3603:呼出端末1910の紐づけの解消等について)
パターンAでは、商品ステータスが「受渡済」であることをトリガとして、注文番号(または単に商品情報)に係る取引が終了したことを特定し、注文番号(または単に商品情報)と呼出端末識別情報の関連付け解消することが可能である。
一方で、パターンBにおいて、呼出制御装置3311は、「受渡済」の商品ステータスを得ることができない。このため、返却された呼出端末1910の情報を、例えば、POS端末装置20等で読み取るようにしてもよい。この場合、呼出制御装置3311は、POS端末装置20から読取結果を取得し、返却された旨を登録し、注文番号(または単に商品情報)と呼出端末識別情報との関連付けを解消するようにしてもよい。
また、パターンBにおいて、ロッカーシステム3320に含まれる店員注文管理装置11が、注文番号(または単に商品情報)に係る取引が終了したことを受け付ける。呼出制御装置3311は、店員注文管理装置11から受付結果を取得することにより、呼出ディスプレイ45や呼出端末1910における受渡報知を終了するようにしてもよい。
また、呼出制御装置3311は、受け渡しが完了したかた否かについては、判別しないようにしてもよい。すなわち、受け渡しが完了したか否かについては、少なくとも、ロッカー管理サーバ3321で判別するようにしてもよい。
(ロッカーシステム3320において商品の収納先を指定する際の画面例)
図37は、ロッカーシステム3320において商品の収納先を指定する際の画面例を示す説明図である。図37に示すように、店員注文管理装置11のタッチパネル表示部115には、ロッカーシステム入力画面3700が表示されている。ロッカーシステム入力画面3700は、実施形態1等の注文対応操作エリアAR20に代えて、注文番号入力エリアAR120を含む。
注文番号入力エリアAR120は、指定の収納口361に商品を収納するために、当該商品の注文番号の入力を受け付けるエリアである。注文番号入力エリアAR120は、注文番号表示エリアAR121と、入力キーエリアAR122と、確定ボタンBT120とを含む。
注文番号表示エリアAR121は、店員の操作によって入力キーエリアAR122に入力された注文番号が表示されるエリアである。
入力キーエリアAR122は、注文番号が置数によって入力されるエリアである。具体的には、入力キーエリアAR122は、数字キー、文字キー、バックスペースキー、クリアキー等を含み、各キーの操作を受け付けるエリアである。注文番号は、オーダーシステム3310応じたユニークな番号となるため、ボタンを選択する方式ではなく、数字や文字を用いた置数による入力方式としている。
確定ボタンBT120は、注文番号表示エリアAR121に表示された注文番号の確定を受け付けるボタンである。
ロッカーシステム入力画面3700において、店員は、入力キーエリアAR122の各種キーを操作して、注文伝票等に記載された注文番号を入力する操作を行う。そして、店員は、注文番号表示エリアAR121に表示される注文番号に間違いが無いことを確認して、確定ボタンBT120を押下する。確定ボタンBT120が押下されると、注文番号(例えば、126番)が確定する。なお、確定ボタンBT120は、押下されると、例えば「確定解除」の表示になり、すなわち、確定解除ボタンに切り替わる。確定解除ボタンは、注文番号の確定の解除を受け付ける。確定解除ボタンが押下れると、注文番号表示エリアAR121に表示されている注文番号が消去される。
注文番号が確定すると、店員注文管理装置11は、収納先の指定を受け付ける。具体的には、店員注文管理装置11は、ロッカーステータスエリアAR30に表示される収納口ステータスエリアAR31の中から、126番の注文番号の商品を収納する収納口361の収納口ステータスエリアAR31の操作を受け付ける。
ロッカーシステム入力画面3700では、収納口361-2、361-4、361-6が空き状態を示している。例えば、店員が収納口361-4に商品を収納する場合には、収納口ステータスエリアAR31-4を押下する。収納口ステータスエリアAR31-4が押下されると、例えば外枠が強調表示されるなどして、選択されたことを示す表示態様となる。
収納口ステータスエリアAR31-4が強調表示されると、収納登録ボタンBT31が操作可能なアクティブ状態となる。収納登録ボタンBT31が押下されると、126番の商品番号の商品が収納口361-4に収納されたことを示す録が完了する。そして、収納口ステータスエリアAR31-4は、「空き」から「収納中」のステータスに変化し、126番の注文番号が表示される。
なお、上述した、商品の収納先(収納口ステータスエリアAR31)を指定する操作は、商品を収納口361へ商品を収納した後に行うようにしてもよいし、商品を収納口361へ商品を収納する前に行うようにしてもよい。また、商品の収納先を指定する操作は、注文番号の入力操作の後に行うようにしてもよいし、注文番号の入力操作の前に行うようにしてもよい。
また、収納口365が「収納中」を示していたとしても、収納中の商品を移動させることとにより、当該収納口361へ収納させることが可能になっている。例えば、注文番号の入力が確定する前では、「収納中」のステータスを示す収納口ステータスエリアAR31が選択可能になっている。「収納中」のステータスを示す収納口ステータスエリアAR31が押下されると、押下された収納口ステータスエリアAR31が強調表示されるとともに、収納登録解除ボタンBT32と移動登録ボタンBT33とがアクティブ状態となる。店員は、強調表示されている収納口ステータスエリアAR31が示す収納口361から、商品を移動させる。そして、収納登録解除ボタンBT32または移動登録ボタンBT33が押下されることで、商品の移動が完了する。
また、商品が収納されると、商品が収納された収納口361の収納口番号と、当該商品の注文番号とは、対応付けられてロッカー管理サーバ3321に記憶される。なお、ロッカー管理サーバ3321は省略してよい。この場合、ロッカー管理サーバ3321が行う機能を、店員注文管理装置11および店舗注文管理サーバ10のうち一方が行うようにしてもよいし、各装置が分担して行うようにしてもよい。
また、ロッカーシステム入力画面3700は、収納受取履歴ボタン3701を含む。収納受取履歴は、例えば、各注文番号(各呼出端末識別情報)に対応付けられる商品を収納した時間と、受け渡しが行われた時刻とを含む履歴である。収納受取履歴ボタン3701は、収納受取履歴の閲覧画面に切り替えることを受け付けるボタンである。当該閲覧画面は、収納口361に収納された商品の受け渡しが完了したか否かを容易に把握できる画面である。また、当該閲覧画面は、店員注文管理装置11のみならず、POS端末装置20や他の装置からも閲覧することが可能である。
(オーダーシステム3310において呼出端末1910を指定する際の画面例)
図38は、オーダーシステム3310において呼出端末1910を指定する際の画面例を示す説明図である。図38に示すように、店員注文管理装置11のタッチパネル表示部115には、オーダーシステム入力画面3800が表示されている。オーダーシステム入力画面3800は、実施形態1等の注文対応操作エリアAR20に代えて、呼出端末識別情報入力エリアAR130を含む。
呼出端末識別情報入力エリアAR130は、商品に割り当てる呼出端末1910の識別情報(端末番号)の入力を受け付けるエリアである。呼出端末識別情報入力エリアAR130は、呼出端末識別情報表示エリアAR131と、入力ボタンエリアAR132とを含む。
呼出端末識別情報表示エリアAR131は、店員の操作による入力ボタンエリアAR132への入力に応じた呼出端末識別情報が表示されるエリアである。
入力ボタンエリアAR122は、呼出端末識別情報が選択ボタンによって入力されるエリアである。具体的には、入力ボタンエリアAR122は、呼出端末1910ごとの使用状態を示している。より具体的には、入力ボタンエリアAR122は、各呼出端末1910の、呼出端末識別情報と、収納時間と、収納口番号とを示している。収納時刻は、呼出端末1910に対応付けられる商品が収納口361に収納された時刻を示す。収納時刻は、例えば、受渡時刻よりも前の時刻である。収納口番号は、呼出端末1910に対応付けられる商品が収納された収納口361の番号を示す。
一例を挙げると、呼出端末識別情報が「01B」の呼出端末1910に対応付けられる商品が19時05分に収納口番号「3」に収納されたことを示している。また、呼出端末識別情報が「02B」、「03B」、「06B」等の呼出端末1910が未使用状態であることを示している。
オーダーシステム入力画面3800において、店員は、入力ボタンエリアAR132のうち、未使用状態に呼出端末1910(例えば、「03B」)を選択する。そして、店員は、呼出端末識別情報表示エリアAR131に表示される呼出端末識別情報に間違いが無いことを確認して、確定ボタンBT130を押下する。確定ボタンBT130が押下されると、呼出端末識別情報が「03B」の呼出端末1910が確定する。なお、確定ボタンBT130は、押下されると、例えば「確定解除」の表示になり、すなわち、確定解除ボタンに切り替わる。確定解除ボタンは、注文番号の確定の解除を受け付ける。確定解除ボタンが押下れると、呼出端末識別情報表示エリアAR131に表示されている注文番号が消去される。
呼出端末1910が確定すると、店員注文管理装置11は、収納先の指定を受け付ける。具体的には、店員注文管理装置11は、ロッカーステータスエリアAR30に表示される収納口ステータスエリアAR31の中から、「03B」の呼出端末1910に対応付けられる注文番号の商品を収納する収納口361の収納口ステータスエリアAR31の操作を受け付ける。
オーダーシステム入力画面3800では、収納口361-2、361-4、361-6が空き状態を示している。例えば、店員が収納口361-4に商品を収納する場合には、収納口ステータスエリアAR31-4を押下する。収納口ステータスエリアAR31-4が押下されると、例えば外枠が強調表示されるなどして、選択されたことを示す表示態様となる。
収納口ステータスエリアAR31-4が強調表示されると、収納登録ボタンBT31が操作可能なアクティブ状態となる。収納登録ボタンBT31が押下されると、「03B」の呼出端末1910に対応する商品が収納口361-4に収納されたことを示す登録が完了する。そして、収納口ステータスエリアAR31-4は、「空き」から「収納中」のステータスに変化し、「03B」の呼出端末識別情報が表示される。また、「03B」を示す入力ボタンエリアAR132についても、「03B」の呼出端末1910に対応付けられる商品が19時05分に収納口番号「4」に収納されたことを示している。
なお、上述した、商品の収納先(収納口ステータスエリアAR31)を指定する操作は、商品を収納口361へ商品を収納した後に行うようにしてもよいし、商品を収納口361へ商品を収納する前に行うようにしてもよい。また、商品の収納先を指定する操作は、呼出端末識別情報を選択する操作の後に行うようにしてもよいし、呼出端末識別情報を選択する操作の前に行うようにしてもよい。
また、オーダーシステム入力画面3800においても、ロッカーシステム入力画面3700と同様に、収納口365が「収納中」を示していたとしても、収納中の商品を移動させることとにより、当該収納口361へ収納させることが可能になっている。
また、オーダーシステム入力画面3800は、収納受取履歴ボタン3801を含む。収納受取履歴は、例えば、各呼出端末識別情報(各注文番号)に対応付けられる商品を収納した時間と、受け渡しが行われた時刻とを含む履歴である。収納受取履歴ボタン3801は、収納受取履歴の閲覧画面に切り替えることを受け付けるボタンである。当該閲覧画面は、収納口361に収納された商品の受け渡しが完了したか否かを容易に把握できる画面である。また、当該閲覧画面は、店員注文管理装置11のみならず、POS端末装置20や他の装置からも閲覧することが可能である。
(実施形態1~3の変形例)
以下に、本実施形態1~3の変形例1~8について説明する。なお、以下の各変形例では、上述した実施形態1~3で説明した内容については、適宜説明を省略する。また、上述した実施形態1~3、および変形例1~8に示す各構成をそれぞれ組み合わせた構成とすることも可能である。具体的には、上述した実施形態1~3と、変形例1~8とのうち、全てを含む構成としてもよいし、上述した実施形態1~3と、変形例1~8とのうち、一の組合せとした構成としてもよい。
(変形例1)
まず、変形例1について説明する。上述した実施形態では、店員が商品を収納口361に収納する際に、収納先の収納口361を報知しない構成について説明した。変形例1では、このような構成に加えて又は代えて、店員が商品を収納口361に収納する際に、収納先の収納口361を報知する構成について説明する。
変形例1では、インジケータ363が客側にのみならず、店員側にも各収納口361に対応して設けられているものとする。ロッカー装置30は、例えば、店員側に設けられたインジケータ(以下「店員側インジケータ」という。)や、タッチパネル表示部305をもちいて各種報知が可能である。
変形例1において、商品を収納する収納口361を店員が指定すると、ロッカー装置30は、指定された収納口361に対応する店員側インジケータを所定の態様で点灯させる。また、ロッカー装置30は、タッチパネル表示部305に、指示情報(収納口番号)が示す収納口361を表示してもよい。そして、当該店員側インジケータが示す収納口361に商品が収納されると、扉362が施錠される。
なお、店員側インジケータは、点灯パターンによって、商品ステータスを報知するようにしてもよい。また、店員側インジケータは、この他にも、点灯パターンによって、扉錠部307が解錠状態および施錠状態のいずれの状態にあることや、扉362が開状態および閉状態のいずれの状態にあることや、扉362が一定時間以上開状態となっていることなどを報知することも可能である。
変形例1によれば、商品の収納先の収納口361を店員に報知するようにしたので、商品の収納先を店員に案内することができる。したがって、商品の収納に係る店員の作業負荷を軽減させることができる。
(変形例2)
次に、変形例2について説明する。上述した実施形態では、扉362が収納口361の正面側(客側)にのみ設けられる構成について説明した。変形例2では、このような構成に加えて又は代えて、扉362が背面側(店員側)にも設けられる構成について説明する。
変形例2において、扉(以下「店員側扉」という。)は、収納口361(図7参照)ごとに対応して、ロッカー装置30の背面側に設けられる。店員側扉には、それぞれ錠が設けられている。このため、店員側扉は、施錠された状態では開くことができず、解錠された状態において開くことができるようになっている。また、店員側扉は、解錠されると、自動で開くようになっている。変形例2では、収納口361の未収納状態において、店員側扉は施錠されているものとする。
変形例2において、店員が店員注文管理装置11を用いて、商品を収納する収納口361を指定すると、店舗注文管理サーバ10の指示に基づいて、収納口361の店員側扉を解錠する。解錠によって、店員側扉は、自動(または手動)で開く。そして、店員が、開いた店員側扉から商品を収納口361に収納して、店員側扉を閉める。店員側扉が閉状態になると、店員側扉と、扉362(客側の扉)とは、施錠される。
なお、店員が指定した収納口361が、他の商品の収納中である場合には、ロッカー装置30は、当該収納口361の指定を受け付けないようにしたり、店員側扉を解錠させないようにしたりすればよい。なお、店員側扉および扉362は、店員が所定の操作(予め定められたパスワードの入力等)を行うことにより解錠することが可能である。
変形例2によれば、店員側扉を設け、店員が指定した、商品の収納先の収納口361を開放させることができるため、店員に商品の収納先を案内することができる。したがって、商品の収納に係る店員の負荷を軽減させることができる。また、変形例2では、顧客CSに引き渡すまで、店員側扉および扉362を施錠した状態で商品を保管することができる。したがって、商品を衛生的に管理することができる。
なお、変形例2において、店員側扉は、未収納状態においては予め解錠されていてもよい。この場合、店員に商品の収納先を案内するためには、例えば、インジケータ363を用いて、または、店員側インジケータを設けた場合には店員側インジケータを用いて、収納先の収納口361を報知するようにすればよい。
また、変形例2において、店員側扉には、錠が設けられなくてもよい。すなわち、店員側扉は、店員側の開口を埋める扉であってもよい。このようにしたとしても、商品を衛生的に管理することができる。
(変形例3)
次に、変形例3について説明する。上述した実施形態では、店員側および客側の両側から商品を取り出すことが可能なロッカー装置30を用いた構成について説明した。変形例3では、このような構成に加えて又は代えて、例えば、ロッカー装置30が壁面を背にして配置される場合など、一方の側のみから商品を取り出すことが可能なロッカー装置30を用いた構成について説明する。
変形例3において、ロッカー装置30は、例えば、壁面を背にして設けられているものとする。このため、店員が商品を収納する場合も、顧客CSが商品を取り出す場合も、扉362が開放されることになる。なお、変形例3に係るロッカー装置30の背面側における収納口361の開口は、塞がれていてもよい。
変形例3において、商品を収納する収納口361を店員が指定すると、指定した収納口361の扉362を解錠する。解錠すると、扉362は、自動で開くとともに、当該収納口361に対応するインジケータ363が点灯する。なお、扉362は、未収納状態においては予め解錠されていてもよい。そして、店員が当該収納口361に商品を収納して、扉362を閉める。扉362が閉状態になると、施錠される。
なお、店員が指定した、商品を収納する収納口361が収納中などである場合には、ロッカー装置30は、当該収納口361の指定を受け付けないようにしたり、扉362を解錠させないようにしたりすればよい。なお、扉362は、店員が所定の操作(予め定められたパスワードの入力等)を行うことにより解錠することが可能である。
変形例3によれば、ロッカー装置30が壁面沿い等に設置されている場合でも、すなわち、一方の側のみから商品を取り出すことが可能に配置されている場合でも、商品の収納先の収納口361を店員に案内し、商品を収納させることができる。したがって、商品の収納に係る店員の作業負荷を軽減させることができる。また、変形例3では、顧客CSに引き渡すまで、密閉した状態で商品を保管することができる。したがって、商品を衛生的に管理することができる。
(変形例4)
次に、変形例4について説明する。上述した実施形態では、店員が収納口361に商品を収納すると施錠する構成について説明した。変形例4では、このような構成に加えて又は代えて、店員が収納口361に商品を収納しても施錠しない構成について説明する。
変形例4では、ロッカー装置30は、扉錠部307を備えていなくてもよい。変形例4において、商品を収納する収納口361を店員が指定し、当該収納口361に商品を収納することにより、商品の収納が完了する。その後、顧客CSが来店して、受渡証明コードCdをコードリーダ306に読み取らせると、当該受渡証明コードCdが示す注文番号に対応する収納口361のインジケータ363が点灯する。そして、当該収納口361に収納されている商品が顧客CSによって引き取られる。
変形例4によれば、扉錠部307が備えていなくても、未精算の商品の精算を店舗STで行って、商品の受け渡しを行うことができる。なお、変形例4において、ロッカー装置30は、扉362を備えなくてもよい。すなわち、収納口361は、店員側のみならず、客側についても開口したものであってもよい。このようにしたとしても、商品の受け渡しをおこなうことができる。
(変形例5)
次に、変形例5について説明する。上述した実施形態では、店員から収納口番号の指定を受け付ける構成について説明した。変形例5では、このような構成に加えて又は代えて、店員による指定を要さずに、収納口番号を自動で指定する構成について説明する。例えば、変形例5において、調理が完了すると、店員による収納口番号の指定を受け付けずに、空いている収納口361の収納口番号を自動で割り当てるようにしてもよい。
(顧客CSの身長による収納口361の指定)
変形例5では、例えば、顧客CSの性別を示す情報が注文番号に対応付けられていてもよい。顧客CSの性別を示す情報は、身長の高低を示す情報であり、例えば、女性であれば低身長であるとみなし、男性であれば高身長であるとみなす情報である。なお、身長の高低を示す情報は、顧客CSの性別を示す情報に限らず、身長そのものを示す情報であってもよい。身長の高低を示す情報は、例えば、会員情報から得てもよいし、オンライン注文を行う際に顧客CSから受け付けてもよい。
変形例5において、店員注文管理装置11は、店舗注文管理サーバ10から収納口情報921(図9(C)参照)を受信すると(図11のステップS1114)、対象の商品の注文番号に対応付けられている顧客CSの性別を参照する。店員注文管理装置11は、収納口361の位置と、顧客CSの性別とに基づいて、商品を収納する収納口361を選択する。具体的には、例えば、性別が男性の場合、上段の収納口361(収納口361-1、361-2、361-3)が未収納状態であるときには、店員注文管理装置11は、上段の収納口を優先して選択する。一方で、性別が女性の場合、下段の収納口361(収納口361-4、361-5、361-6)が未収納状態であるときには、店員注文管理装置11は、下段の収納口を優先して選択する。
これにより、顧客CSの身長に応じた収納口361に商品を収納することができる。具体的には、女性の顧客CSであれば、低い場所の収納口361に商品を収納し、男性の顧客CSであれば、高い場所の収納口361に商品を収納することができる。したがって、商品受け渡しシステム1の利便性を向上させることができる。
(同一の顧客CSによる複数の注文があった場合の収納口361の指定)
変形例5において、店員注文管理装置11は、同一の顧客CSから複数の注文があった場合、隣接する収納口361が未収納状態であれば、隣接する収納口361を優先して指定してもよい。また、顧客CSを特定できない場合には、店員注文管理装置11は、所定時間内に連続して注文した顧客CSを同一の顧客CSと見なして、隣接する収納口361を優先して指定してもよい。
これにより、同一の顧客CSであれば、隣接する収納口361に商品を収納することができるため、商品の受け取りに係る顧客CSの手間を軽減することができる。
(商品の種別に応じた収納口361の指定)
変形例5において、店員注文管理装置11は、商品の種別に応じた収納口361を指定してもよい。例えば、温かいものや、冷たいものに応じた収納口361が用意されている場合には、店員注文管理装置11は、注文内容が示す商品の種別に対応する収納口361を指定すればよい。また、例えば、商品のサイズに応じた収納口361が用意されている場合には、店員注文管理装置11は、注文内容が示す商品のサイズに対応する収納口361を指定すればよい。また、例えば、匂いのあるニンニク料理や魚料理など匂いに応じた収納口が用意されている場合には、店員注文管理装置11は、注文内容が示す商品の匂いに対応する収納口361を指定すればよい。
これにより、収納口361に収納することによって商品に生じる品質の劣化を抑えることができる。
(変形例6)
次に、変形例6について説明する。変形例6では、受け渡しの証明に注文番号等を用いる構成について説明する。収納管理情報911(図9(B)参照)に示したように、収納口番号と、注文番号とを対応付けることは、収納口番号が示す収納口361を解錠するためのパスコード(例えば、注文番号「255」)を設定することと同視することが可能である。このため、解錠用のパスコードを注文番号とすることが可能である。解錠するには、ロッカー装置30に当該パスコードが操作入力されることとしてもよい。また、当該パスコードは受渡証明コードCdとしてコード化されていてもよく、この場合、解錠するには、ロッカー装置30に受渡証明コードCdを読み取らせることとしてもよい。
また、注文番号の他にも、呼出端末識別情報を解錠用のパスコードとして用いることも可能である。具体的に説明すると、収納口情報2111(図21(B)参照)に示すように、収納口番号と、呼出端末識別情報(端末番号)とを対応付けることは、収納口番号が示す収納口361を解錠するためのパスコード(例えば、呼出端末識別情報「03B」)を設定することと同視することが可能である。このため、解錠用のパスコードを呼出端末識別情報とすることが可能である。解錠するには、ロッカー装置30に当該パスコードが操作入力されることとしてもよい。また、当該パスコードは、呼出端末1910に貼付される識別コードIdとしてコード化されていてもよく、この場合、解錠するには、ロッカー装置30に受渡証明コードCdを読み取らせることとしてもよい。
また、注文番号をパスコードとして用いる場合、当該パスコードは、例えば、POS端末装置20で採番した注文番号が予め定められたルールに基づいて暗号化されたものでもよい。同様に、呼出端末識別情報をパスコードとして用いる場合、当該パスコードは、例えば、指定の呼出端末識別情報(端末番号)が予め定められたルールに基づいて暗号化されたものでもよい。また、暗号化されたパスコードは、コード化されていてもよい。この場合、コード化されたパスコードをロッカー装置30に読み取らせることにより、収納口361を解錠させるようにしてもよい。
なお、パスコードは、上述したように、暗号化されなくてもよい。この場合、パスコードとして用いられる注文番号や呼出端末識別情報がそのままロッカー装置30に入力されるようにしてもよい。特に、実施形態4に示したパターンBのように、オーダーシステム3310と、ロッカーシステム3320とが連携できない場合でも、店員注文管理装置11に置数入力された注文番号や、指定された呼出端末識別情報をそのままパスコードとすることができる。このため、ロッカーシステム3320における解錠用のパスコードを容易に設定することが可能になる。このように、パターンBのような運用では、オーダーシステム3310とロッカーシステム3320との連携を考慮しなくてもよい分、注文番号等に基づくパスコードを用いることによって、運用性が増すこととなる。ただし、受渡証明コードCdや、解錠用のパスコードは、注文番号等に全く基づかないランダム性の高いものとすることも可能である。
変形例6によれば、店員注文管理装置11に表示される注文番号等を、単に取引を特定するための情報というだけでなく、収納口361を解錠するためのパスコードとして適用することが可能になる。したがって、注文番号や呼出端末識別情報を有効活用することができる。
(変形例7)
次に、変形例7について説明する。変形例7では、収納口361に商品が収納されてからの経過時間(収納経過時間)を表示するようにしてもよい。収納経過時間は、例えば、店員注文管理装置11のタッチパネル表示部115に注文番号ごとにリアルタイムに表示される。なお、収納経過時間は、POS端末装置20や、ロッカー装置30など、店員注文管理装置11以外の装置に表示されてもよい。
また、収納経過時間が超過時間(例えば、20分)以上となった場合に、アラートを報知するようにしてもよい。例えば、店員注文管理装置11は、タッチパネル表示部115に、20分を超過した注文番号や収納口番号を、ポップアップ表示等により強調表示してもよい。また、当該アラートの報知は、表示画面による報知に加えて又は代えて、音や音声を用いるようにしてもよい。なお、超過時間は、20分に限らず、店員の操作によって、任意の時間に設定変更することが可能である。
変形例7によれば、収納口361に収納してからの経過時間を、店員は収納位置ごとに容易に把握することができる。
(変形例8)
次に、変形例8について説明する。変形例8では、店員注文管理装置11に表示される画面の切り替え機能について説明する。上述した実施形態1では、パターンAにおける画面(図14等)について説明した。また、上述した実施形態4では、パターンBにおける画面(図37および図38参照)について説明した。変形例8において、パターンA、Bにおける各画面は、それぞれのパターンごとに表示されることに限らず、それぞれのパターンにおいて混在して表示することも可能である。
例えば、店員注文管理装置11のタッチパネル表示部115の画面上に「画面切り替えボタン」を表示する。そして、店員は、使用するシステムに応じて、その都度、画面を切り替えることも可能である。例えば、オーダーシステム3310と、ロッカーシステム3320とが連携したパターンAの店舗STでは、図14等の画面を表示する。一方で、当該店舗STは、後からデリバリーサービス業者と提携し、システム連携をすることも想定される。このシステム連携によって、パターンBでの運用も行われることになる。すなわち、同一の店舗STで、同一のロッカーシステム3320において、2種類のパターンA、Bの取引が行われることになる。
ここで、パターンA、Bの取引に対応する場合、調理場で発行される調理指示レシートは、パターンA、Bで異なる態様で発行される。これにより、調理指示レシートの態様により、店員(収納作業者)は注文元を特定することができる。調理済みの商品は、調理指示レシートがテープ止めされて、収納を待つ。収納作業者は、商品に添付された調理指示レシートの態様(AまたはB)を確認して、パターンA、Bのどちらの画面で対応するべきかを判断し、画面を切替えて、注文番号と収納位置とを関連付ける。
例えば、デリバリーサービス業者からの予約注文の場合、パターンBの取引となり、図37等を表示して、注文番号を置数入力して取引を行うことが可能である。すなわち、ロッカーシステム3320側では、図14等に表示される情報を取得できないシチュエーションも生じ得るため、図37等の画面を表示することとなる。また、例えば、自店舗で展開するネット予約受付サービスを使った注文の場合、パターンAの取引となり、図14等を表示して、リスト表示された注文番号を選択して取引を行うことが可能である。
このように、変形例8では、注文等に基づいて、図14等の画面と、図37等の画面とを切替えて運用することが可能である。変形例8によれば、パターンA、Bの取引に対応した画面を表示することができる。したがって、各システムの利便性を向上させることができる。
以下、実施形態総括を記載する。
[発明の名称]商品受け渡しシステム、商品受け渡し方法、およびプログラム
[技術分野]
本発明は、商品受け渡しシステム、商品受け渡し方法、およびプログラムに関する。
[背景技術]
従来、スマートフォンやパソコンなどを用いて顧客がオンラインで商品を注文し、店舗に受け取りに行く販売形態が知られている。例えば、顧客がスマートフォンを利用して商品を注文し、注文に応じた商品を、受け渡しボックスを介して顧客に受け渡すようにすることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特許第6243076号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、従来技術では、オンラインで注文したものの、顧客が商品を受け取りに来ないことがあると、支払いがなされずに、商品を廃棄したり、作り直したりすることがある。このため、顧客に商品を効率よく受け渡すことができないことがある、という問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、効率よく商品の受け渡しを行うことができる技術を提供することにある。
[課題を解決するための手段]
(1)上述した課題を解決するために、本発明の一態様である商品受け渡しシステムは、受け渡しの予約がされた予約商品の注文を顧客から受け付ける端末装置(例えば、顧客端末装置50)と、前記受け渡しを行うために前記予約商品を収納する収納手段(例えば、ロッカー装置30)と、前記端末装置の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記位置情報取得手段によって取得された前記位置情報に基づいて、前記予約商品の準備に関する準備情報(例えば、調理開始指示)を出力する出力制御手段と、を備えることを特徴とする商品受け渡しシステムである。
上記構成によれば、オンラインで注文したものの、顧客が予約商品を引き取りに来ないおそれがある場合には、予約商品を準備しないようにすることができる。したがって、店舗STにおいて、支払いがなされずに、予約商品を廃棄したり、作り直したりすることを抑えることができる。したがって、顧客CSに対して、効率よく予約商品の受け渡しを行うことができる。
(2)上記(1)の構成において、前記注文における事前精算の有無に関する精算関連情報を取得する精算関連情報取得手段と、前記出力制御手段は、前記精算関連情報取得手段によって取得された前記精算関連情報が示す前記有無に応じて、前記位置情報に基づく前記準備情報の出力を行うようにしてもよい。
上記構成によれば、これにより、事前精算が行われている場合には、顧客端末装置50の位置情報にかかわらず、予約商品を準備することができる。したがって、調理のスケジュール通りに、当該予約商品の調理を開始させることができる。
(3)上記(1)または(2)の構成において、前記位置情報取得手段は、前記位置情報の履歴を取得し、前記出力制御手段は、前記位置情報の履歴から得られる前記顧客の移動状況に基づいて、前記準備情報を出力するようにしてもよい。
上記構成によれば、顧客CSが店舗STに近付いていない場合に予約商品を準備しないようにし、顧客CSが店舗STに近付いている場合に予約商品を準備することができる。
(4)上記(3)の構成において、前記位置情報取得手段によって取得された前記位置情報を用いて、店舗までの移動時間を算出する算出手段を備え、
前記出力制御手段は、前記算出手段によって算出された前記移動時間を前記端末装置に出力するようにしてもよい。
上記構成によれば、受渡時刻までに来店することを顧客CSに促すことができる。
(5)上記(4)の構成において、前記算出手段によって算出された前記移動時間と、現在時刻とに基づいて、前記予約商品の受け取りに間に合うか否かを判別する判別手段を備え、前記端末装置は、前記判別手段によって前記予約商品の受け取りに間に合わないと判別された場合、顧客から前記予約商品の受け取りの可否を受け付け、前記出力制御手段は、前記端末装置が受け付けた前記受け取りの可否に応じた前記準備情報を出力するようにしてもよい。
上記構成によれば、顧客CSが受け取りに来ないおそれがある場合に、顧客CSに受け取りについての確認をとることができる。したがって、顧客CSの確認のもと、予約商品の準備を行うことや、準備を中止することができる。
(6)上記(5)の構成において、前記端末装置は、前記予約商品を受け取る旨を受け付けた場合、さらに、顧客から受け取りの変更時刻を受け付け、前記出力制御手段は、前記端末装置が受け付けた前記変更時刻を含む前記準備情報を出力するようにしてもよい。
上記構成によれば、受渡時刻の変更に伴って、調理開始時刻を変更し、当該調理開始時刻になると調理開始指示を出力することができる。これにより、受渡時刻の変更に柔軟に対応することができる。
(7)上記(1)乃至(6)のいずれかの構成において、前記端末装置は、前記位置情報を取得する機能のオンとオフとを切替え可能であり、前記予約商品の注文を受け付ける際に、前記機能をオンに促す通知を行うことが可能であるようにしてもよい。
上記構成によれば、当該機能がオフになっている場合でも、当該機能をオンに切り替えさせることができる。したがって、顧客端末装置50の位置情報を取得することができる。
(8)また、上述した課題を解決するために、本発明の他の態様である商品受け渡し方法は、受け渡しが予約された予約商品の注文を受け付ける端末装置と、前記受け渡しを行うために前記予約商品を収納する収納部とを備えた商品受け渡しシステムに用いられるコンピュータが、前記端末装置の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、前記位置情報取得ステップにおいて取得された前記位置情報に基づいて、前記予約商品の準備に関する準備情報を出力する出力制御ステップと、を含む処理を実行することを特徴とする商品受け渡し方法である。
上記構成によれば、オンラインで注文したものの、顧客が予約商品を引き取りに来ないおそれがある場合には、予約商品を準備しないようにすることができる。したがって、店舗STにおいて、支払いがなされずに、予約商品を廃棄したり、作り直したりすることを抑えることができる。したがって、顧客CSに対して、効率よく予約商品の受け渡しを行うことができる。
(9)また、上述した課題を解決するために、本発明の他の態様であるプログラムは、受け渡しが予約された予約商品の注文を受け付ける端末装置と、前記受け渡しを行うために前記予約商品を収納する収納部とを備えた商品受け渡しシステムに用いられるコンピュータを、前記端末装置の位置情報を取得する位置情報取得手段、前記位置情報取得手段によって取得された前記位置情報に基づいて、前記予約商品の準備に関する準備情報を出力する出力制御手段、として機能させることを特徴とするプログラムである。
上記構成によれば、オンラインで注文したものの、顧客が予約商品を引き取りに来ないおそれがある場合には、予約商品を準備しないようにすることができる。したがって、店舗STにおいて、支払いがなされずに、予約商品を廃棄したり、作り直したりすることを抑えることができる。したがって、顧客CSに対して、効率よく予約商品の受け渡しを行うことができる。
なお、上述した説明では、店舗注文管理サーバ10が、記憶部と、報知部と、関連付け部と、位置情報取得部と、出力制御部と、精算関連情報取得部と、算出部と、判別部とを備え、ロッカー装置30が入力部と、検出部とを備える構成について説明したが、これらの機能部の全部または一部が、他のコンピュータ装置に具備されていてもよい。例えば、これらの機能部のうち一部の機能部が、POS端末装置20に具備されていてもよいし、店員注文管理装置11に具備されていてもよいし、これら以外のコンピュータ装置に具備されていてもよい。すなわち、店舗注文管理サーバ10やロッカー装置30に代わって、他のコンピュータ装置が、例えば、受渡報知を制御するようにしたり、準備情報の出力を制御したりしてもよい。また、これらの機能部が具備されるコンピュータ装置は、複数台であることに限らず、1台であってもよい。例えば、これらの機能部の全ての機能部を一のコンピュータ装置が具備していてもよい。
なお、以上に説明した商品受け渡しシステム1、店舗注文管理サーバ10、およびロッカー装置30を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
Cd…受渡証明コード
Id…識別コード
Pcd…精算用証明コード
Sv…注文管理サーバ
1、1900…商品受け渡しシステム
10…店舗注文管理サーバ
20…POS端末装置
30…ロッカー装置
40…キッチン端末装置
45…呼出ディスプレイ
50…顧客端末装置
1910…呼出端末

Claims (9)

  1. 受け渡しの予約がされた予約商品の注文を顧客から受け付ける端末装置と、
    前記受け渡しを行うために前記予約商品を収納する収納手段と、
    前記端末装置の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記位置情報取得手段によって取得された前記位置情報に基づいて、前記予約商品の準備に関する準備情報を出力する出力制御手段と、
    を備えることを特徴とする商品受け渡しシステム。
  2. 前記注文における事前精算の有無に関する精算関連情報を取得する精算関連情報取得手段と、
    前記出力制御手段は、前記精算関連情報取得手段によって取得された前記精算関連情報が示す前記有無に応じて、前記位置情報に基づく前記準備情報の出力を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の商品受け渡しシステム。
  3. 前記位置情報取得手段は、前記位置情報の履歴を取得し、
    前記出力制御手段は、前記位置情報の履歴から得られる前記顧客の移動状況に基づいて、前記準備情報を出力する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の商品受け渡しシステム。
  4. 前記位置情報取得手段によって取得された前記位置情報を用いて、店舗までの移動時間を算出する算出手段を備え、
    前記出力制御手段は、前記算出手段によって算出された前記移動時間を前記端末装置に出力する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の商品受け渡しシステム。
  5. 前記算出手段によって算出された前記移動時間と、現在時刻とに基づいて、前記予約商品の受け取りに間に合うか否かを判別する判別手段を備え、
    前記端末装置は、前記判別手段によって前記予約商品の受け取りに間に合わないと判別された場合、顧客から前記予約商品の受け取りの可否を受け付け、
    前記出力制御手段は、前記端末装置が受け付けた前記受け取りの可否に応じた前記準備情報を出力する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の商品受け渡しシステム。
  6. 前記端末装置は、前記予約商品を受け取る旨を受け付けた場合、さらに、顧客から受け取りの変更時刻を受け付け、
    前記出力制御手段は、前記端末装置が受け付けた前記変更時刻を含む前記準備情報を出力する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の商品受け渡しシステム。
  7. 前記端末装置は、前記位置情報を取得する機能のオンとオフとを切替え可能であり、前記予約商品の注文を受け付ける際に、前記機能をオンに促す通知を行うことが可能である、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の商品受け渡しシステム。
  8. 受け渡しが予約された予約商品の注文を受け付ける端末装置と、前記受け渡しを行うために前記予約商品を収納する収納部とを備えた商品受け渡しシステムに用いられるコンピュータが、
    前記端末装置の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
    前記位置情報取得ステップにおいて取得された前記位置情報に基づいて、前記予約商品の準備に関する準備情報を出力する出力制御ステップと、
    を含む処理を実行することを特徴とする商品受け渡し方法。
  9. 受け渡しが予約された予約商品の注文を受け付ける端末装置と、前記受け渡しを行うために前記予約商品を収納する収納部とを備えた商品受け渡しシステムに用いられるコンピュータを、
    前記端末装置の位置情報を取得する位置情報取得手段、
    前記位置情報取得手段によって取得された前記位置情報に基づいて、前記予約商品の準備に関する準備情報を出力する出力制御手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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