JP2022102738A - パンツ型吸収性物品の個包装体及びパンツ型吸収性物品の個包装体のパッケージ - Google Patents

パンツ型吸収性物品の個包装体及びパンツ型吸収性物品の個包装体のパッケージ Download PDF

Info

Publication number
JP2022102738A
JP2022102738A JP2020217645A JP2020217645A JP2022102738A JP 2022102738 A JP2022102738 A JP 2022102738A JP 2020217645 A JP2020217645 A JP 2020217645A JP 2020217645 A JP2020217645 A JP 2020217645A JP 2022102738 A JP2022102738 A JP 2022102738A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
absorbent article
pants
type absorbent
individual package
folded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020217645A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7483600B2 (ja
Inventor
夏美 梅原
Natsumi Umehara
俊幸 谷尾
Toshiyuki Tanio
隆宏 植田
Takahiro Ueda
央 橋野
Hiroshi Hashino
綾 横市
Aya Yokoichi
高至 森澤
Takashi Morisawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unicharm Corp
Original Assignee
Unicharm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unicharm Corp filed Critical Unicharm Corp
Priority to JP2020217645A priority Critical patent/JP7483600B2/ja
Priority to TW110134562A priority patent/TW202228617A/zh
Priority to CN202180083275.4A priority patent/CN116568613A/zh
Priority to KR1020237022278A priority patent/KR20230124940A/ko
Priority to PCT/JP2021/040437 priority patent/WO2022137818A1/ja
Publication of JP2022102738A publication Critical patent/JP2022102738A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7483600B2 publication Critical patent/JP7483600B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F13/15Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
    • A61F13/551Packaging before or after use
    • A61F13/55105Packaging before or after use packaging of diapers
    • A61F13/55115Packaging before or after use packaging of diapers characterized by the features before use, e.g. how are the diapers folded or arranged in a package
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F13/15Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F13/15Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
    • A61F13/45Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators characterised by the shape
    • A61F13/49Absorbent articles specially adapted to be worn around the waist, e.g. diapers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D85/00Containers, packaging elements or packages, specially adapted for particular articles or materials
    • B65D85/07Containers, packaging elements or packages, specially adapted for particular articles or materials for compressible or flexible articles

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Bag Frames (AREA)

Abstract

【課題】着用時に揮発性物質の効果を着用者等に認識させやすいパンツ型吸収性物品の個包装体を提供する。【解決手段】胴回り開口部(1a)及び一対の脚回り開口部(1b)を有し、展開状態としたときに、互いに直交する上下方向、左右方向、及び前後方向を備えるパンツ型吸収性物品(1)と、1つのパンツ型吸収性物品(1)を包装する包装材(101)と、を備えるパンツ型吸収性物品の個包装体(100)であって、パンツ型吸収性物品(1)は、内側に揮発性物質(26)を有し、包装材(101)の酸素透過度が、200cc/m2/day/atm以下であり、包装状態において、パンツ型吸収性物品(1)は、上下方向又は左右方向に沿った折り畳み部(LB、RB、BL)で折り畳まれており、包装材(101)は、少なくとも1つの折り部(LC1、LC2)を有し、折り部(LC1、LC2)が、パンツ型吸収性物品の上下方向に沿っている。【選択図】図5

Description

本発明は、パンツ型吸収性物品の個包装体及びパンツ型吸収性物品の個包装体のパッケージに関する。
尿や便等の排泄物を吸収する吸収性物品として、例えば、パンツ型の使い捨ておむつやショーツ型の生理用ナプキン等が知られている。特許文献1には、パンツ型使い捨ておむつが揮発性の香料を備え、この香料が香気成分を大気中に揮散することで、着用者等に与える不快感を軽減させることが記載されている。
特開2018-102612号公報
しかし、特許文献1に示すような揮発性物質の香料を備えたパンツ型吸収性物品においては、着用者が着用するまでに、香料等の揮発性物質が揮発してしまい、着用者等が揮発性物質の効果を認識できない恐れがあった。
本発明は、上記のような問題を鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、着用時にパンツ型吸収性物品に設けられた揮発性物質の効果を着用者等に認識させやすいパンツ型吸収性物品の個包装体を提供することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、胴回り開口部及び一対の脚回り開口部を有し、展開状態としたときに、互いに直交する上下方向、左右方向、及び前後方向を備えるパンツ型吸収性物品と、1つの前記パンツ型吸収性物品を包装する包装材と、を備えるパンツ型吸収性物品の個包装体であって、前記パンツ型吸収性物品は、内側に揮発性物質を有し、前記包装材の酸素透過度が、200cc/m/day/atm以下であり、包装状態において、前記パンツ型吸収性物品は、前記上下方向又は前記左右方向に沿った折り畳み部で折り畳まれており、前記包装材は、少なくとも1つの折り部を有し、前記折り部が、前記パンツ型吸収性物品の前記上下方向に沿っていることを特徴とするパンツ型吸収性物品の個包装体である。
また、胴回り開口部及び一対の脚回り開口部を有し、展開状態としたときに、互いに直交する上下方向、左右方向、及び前後方向を備えるパンツ型吸収性物品と、1つの前記パンツ型吸収性物品を包装する包装材と、を備えるパンツ型吸収性物品の個包装体であって、前記パンツ型吸収性物品は、内側に揮発性物質を有し、前記包装材の酸素透過度が、200cc/m/day/atm以下であり、包装状態において、前記パンツ型吸収性物品は、前記上下方向又は前記左右方向に沿った折り畳み部で折り畳まれており、前記包装材は、少なくとも1つの折り部を有し、前記折り部が、前記パンツ型吸収性物品の前記左右方向に沿い、前記折り部が、前記胴回り開口部と対向することを特徴とするパンツ型吸収性物品の個包装体である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、着用時に揮発性物質の効果を着用者等に認識させやすいパンツ型吸収性物品の個包装体とすることができる。
展開状態且つ自然状態の吸収性物品1の概略斜視図である。 分離平面状態且つ伸長状態の吸収性物品1を肌側から見た平面図である。 図2中の吸収性本体20の平面図である。 図3中のA-A断面図である。 個包装体100の平面図である。 展開状態の吸収性物品1を背側から見た模式図である。 図7Aは、図6の吸収性物品1を折り基準位置B1で折り畳んだ状態を示す図である。図7Bは、図7Aの吸収性物品1を折り基準位置B2で折り畳んだ状態を示す図である。 折り畳み状態の吸収性物品1を示す図である。 メントールの流出量の測定結果を示す図である。 第1包装工程の状態を示す図である。 第2包装工程の状態を示す図である。 第3包装工程の状態を示す図である。 図13Aは、他の実施形態の個包装体110の平面図である。図13Bは、他の実施形態の個包装体120の平面図である。 図14Aは、パッケージ200の概略斜視図である。図14Bは、側面200C側から見たパッケージ200を説明する図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
胴回り開口部及び一対の脚回り開口部を有し、展開状態としたときに、互いに直交する上下方向、左右方向、及び前後方向を備えるパンツ型吸収性物品と、1つの前記パンツ型吸収性物品を包装する包装材と、を備えるパンツ型吸収性物品の個包装体であって、前記パンツ型吸収性物品は、内側に揮発性物質を有し、前記包装材の酸素透過度が、200cc/m/day/atm以下であり、包装状態において、前記パンツ型吸収性物品は、前記上下方向又は前記左右方向に沿った折り畳み部で折り畳まれており、前記包装材は、少なくとも1つの折り部を有し、前記折り部が、前記パンツ型吸収性物品の前記上下方向に沿っていることを特徴とするパンツ型吸収性物品の個包装体である。
このようなパンツ型吸収性物品の個包装体によれば、パンツ型吸収性物品をよりコンパクトなパンツ型吸収性物品の個包装体としつつ、少なくとも一方の脚回り開口部を包装材の折り部側に設けることができるため、パンツ型吸収性物品に設けられた揮発性物質が、脚回り開口部から包装材の外部に流出する恐れを軽減させることができる。
かかるパンツ型吸収性物品の個包装体であって、前記包装状態において、前記包装材は、前記包装材同士を接合した端部接合部を備え、前記端部接合部は、前記パンツ型吸収性物品の前記左右方向に沿い、且つ、前記パンツ型吸収性物品の前記上下方向における前記包装材の一方側の端部と他方側の端部に、それぞれ一方側端部接合部及び他方側端部接合部を有し、前記一方側端部接合部の接合強度は、前記他方側端部接合部の接合強度より高く、前記胴回り開口部が、前記上下方向における一方側に設けられていることが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品の個包装体によれば、一方側端部接合部の接合強度が、他方側端部接合部の接合強度より高いことで、一方側端部接合部の接合強度が、他方側端部接合部の接合強度より低い場合よりも一方側端部から揮発性物質が包装材の外部に流出する恐れを軽減させることができる。
胴回り開口部及び一対の脚回り開口部を有し、展開状態としたときに、互いに直交する上下方向、左右方向、及び前後方向を備えるパンツ型吸収性物品と、1つの前記パンツ型吸収性物品を包装する包装材と、を備えるパンツ型吸収性物品の個包装体であって、前記パンツ型吸収性物品は、内側に揮発性物質を有し、前記包装材の酸素透過度が、200cc/m/day/atm以下であり、包装状態において、前記パンツ型吸収性物品は、前記上下方向又は前記左右方向に沿った折り畳み部で折り畳まれており、前記包装材は、少なくとも1つの折り部を有し、前記折り部が、前記パンツ型吸収性物品の前記左右方向に沿い、前記折り部が、前記胴回り開口部と対向することを特徴とするパンツ型吸収性物品の個包装体である。
このようなパンツ型吸収性物品の個包装体によれば、パンツ型吸収性物品をよりコンパクトなパンツ型吸収性物品の個包装体としつつ、胴回り開口部を包装材の折り部側と対向することで、パンツ型吸収性物品に設けられた揮発性物質が、脚回り開口部から包装材の外部に流出する恐れを軽減させることができる。
かかるパンツ型吸収性物品の個包装体であって、前記パンツ型吸収性物品は、前記左右方向に沿った上下折り畳み部で折り畳まれており、前記揮発性物質が、展開状態かつ自然状態の前記パンツ型吸収性物品の、前記上下方向における前記折り畳み部より股下側に設けられていることが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品の個包装体によれば、包装材の折り部によって脚回り開口部又は胴回り開口部を通じた包装材の外部への揮発性物質の流出を防ぎつつ、パンツ型吸収性物品の上下折り畳み部より上下方向における股下側に設けられた揮発性物質は、折り畳み部と股下部で挟まれているため、揮発性物資が包装材の外部に流出する恐れをより軽減させることができる。
かかるパンツ型吸収性物品の個包装体であって、前記パンツ型吸収性物品は、吸収体を備え、前記パンツ型吸収性物品は、前記上下方向に沿った左右折り畳み部で折り畳まれており、展開状態且つ自然状態の前記パンツ型吸収性物品において、前記左右方向において、前記左右折り畳み部は、前記吸収体より外側に設けられ、前記揮発性物質が、前記左右方向における前記左右折り畳み部より内側に設けられていることが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品の個包装体によれば、包装材の折り部によって脚回り開口部又は胴回り開口部を通じた包装材の外部への揮発性物質の流出を防ぎつつ、パンツ型吸収性物品の左右折り畳み部より左右方向における内側に設けられた揮発性物質が、左右折り畳み部によって、脚回り開口部から流出する経路を狭めることができるため、揮発性物質が包装材の外部に流出する恐れをより軽減させることができる。
かかるパンツ型吸収性物品の個包装体であって、前記包装状態において、前記包装材は、前記折り部に沿った方向と、前記折り部に沿った方向と直交する直交方向と、前記折り部に沿った方向及び前記直交方向と直交する厚さ方向を有し、前記包装材は、前記包装材同士を接合した接合部を有し、前記接合部は、前記直交方向に沿い、前記包装材内において、前記パンツ型吸収性物品がある位置に配置されたときに、前記折り部と前記パンツ型吸収性物品までの最長距離が、前記接合部と前記パンツ型吸収性物品までの最長距離よりも短いことが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品の個包装体によれば、包装状態において、折り部とパンツ型吸収性物品までの最長距離が、接合部とパンツ型吸収性物品までの最長距離よりも長い場合よりも折り部とパンツ型吸収性物品との間の空間をより狭くすることができるため、脚回り開口部又は胴回り開口部を通じて包装材内に流出する揮発性物質の量を軽減させて、包装材の外部へ流出する量をより軽減させやすくなる。
かかるパンツ型吸収性物品の個包装体であって、前記包装状態において、前記包装材は、前記折り部に沿った方向と、前記折り部に沿った方向と直交する直交方向と、前記折り部に沿った方向及び前記直交方向と直交する厚さ方向を有し、前記包装材は、前記包装材同士を接合した接合部を有し、前記接合部は、前記直交方向に沿い、且つ、前記包装材の端部に設けられた端部接合部と、前記折り部に沿い、且つ、前記直交方向において前記折り部より内側に設けられた内側接合部と、を有し、前記端部接合部の接合強度より、前記内側接合部の接合強度の方が高いことが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品の個包装体によれば、より接合強度が低い端部接合部の接合を剥離することで、パンツ型吸収性物品の個包装体を開封しやすくしつつ、より接合強度が高い内側接合部が接合状態を維持しやすいことで、包装材を袋状に保ちやすくなり、使用後のパンツ型吸収性物品を包装材に入れた状態で、携帯したり、破棄したりしやすくなる。
かかるパンツ型吸収性物品の個包装体であって、前記パンツ型吸収性物品は、前記左右方向に沿った上下折り畳み部で折り畳まれ、且つ、前記上下方向に沿った左右折り畳み部で折り畳まれており、前記包装状態において、前記接合部は、前記折り部に沿い、且つ、前記直交方向において前記折り部より内側に設けられた内側接合部を有し、前記内側接合部は、前記パンツ型吸収性物品の前後方向において、前記胴回り開口部より股下部に近い位置に設けられていることが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品の個包装体によれば、一般的に、パンツ型吸収性物品の股下部には吸収体が設けられており、股下部は、胴回り開口部が設けられた部分よりも剛性が高いため、股下部により近い位置に内側接合部が設けられていることで、内側接合部をより安定した状態で形成しやすくなり、内側接合部の接合強度を高めやすくなる。また、パンツ型吸収性物品の個包装体の厚さ方向における内側接合部がない面に胴回り開口部を設けることができるため、内側接合部から揮発性物質が流出する恐れを軽減させることができる。
かかるパンツ型吸収性物品の個包装体であって、前記包装状態において、前記パンツ型吸収性物品の前記上下方向における、前記上下折り畳み部から前記胴回り開口部までの長さが、前記上下折り畳み部から前記股下部の端までの長さ以上であることが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品の個包装体によれば、上下折り畳み部での折り畳みによって上下折り畳み部より胴回り開口部側の部分で、脚回り開口部のより広い範囲を覆うことができるため、脚回り開口部から揮発性物質が流出する恐れを軽減させることができる。
かかるパンツ型吸収性物品の個包装体であって、前記包装状態において、前記パンツ型吸収性物品の前記上下方向における、前記上下折り畳み部から前記股下部の端までの長さが、前記上下折り畳み部から前記胴回り開口部までの長さより長いことが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品の個包装体によれば、股下部が胴回り開口部を覆い、股下部と包装材とで胴回り開口部を挟むことができるため、揮発性物質が胴回り開口部から流出する恐れを軽減させることができる。
かかるパンツ型吸収性物品の個包装体のパッケージであって、前記パンツ型吸収性物品の個包装体を収容する袋体と、を有するパンツ型吸収性物品の個包装体のパッケージであって、前記袋体の酸素透過度が、200cc/m/day/atm以下であることが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品の個包装体のパッケージによれば、パンツ型吸収性物品に設けられた揮発性物質が、パンツ型吸収性物品の個包装体の外部に漏れた場合でも、袋体の外側に流出してしまう恐れを軽減させることができる。
かかるパンツ型吸収性物品の個包装体のパッケージであって、前記包装材の前記酸素透過度が、前記袋体の前記酸素透過度より低いことが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品の個包装体のパッケージによれば、包装材の酸素透過度が、袋体の酸素透過度より高い場合よりも、揮発性物質の流出を軽減させ、個包装体の内部に揮発性物質を維持しやすくなる。
かかるパンツ型吸収性物品の個包装体のパッケージであって、前記包装状態において、前記包装材は、前記包装材同士が接合され、前記パンツ型吸収性物品の前記左右方向に沿い、且つ、前記包装材の端部に設けられた端部接合部を有し、前記端部接合部は、前記包装材の、前記パンツ型吸収性物品の前記上下方向における一方側の端部と他方側の端部に、それぞれ一方側端部接合部及び他方側端部接合部を有し、前記一方側端部接合部の接合強度は、前記他方側端部接合部の接合強度より強く、前記パンツ型吸収性物品の個包装体が前記袋体に収容された状態において、前記パンツ型吸収性物品の前記上下方向が、前記パンツ型吸収性物品の個包装体のパッケージの上下方向に沿い、前記他方側端部接合部が、前記袋体の底面に接触していることが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品の個包装体のパッケージによれば、より接合強度が低い他方側端部接合部であっても、他方側端部接合部が袋体の底面に接触していることで、他方側端部接合部と袋体の底面との隙間が生じにくくなり、他方側端部接合部から揮発性物質が流出する恐れを軽減させることができる。
===本実施形態===
以下、本実施形態に係るパンツ型吸収性物品の一例として、生理用の所謂ショーツ型ナプキンとしてのパンツ型吸収性物品(以下、「吸収性物品」ともいう。)を例に挙げて説明する。ただし、パンツ型吸収性物品は、生理用のショーツ型ナプキンに限定されず、例えば、大人用のパンツ型使い捨ておむつや乳幼児用のパンツ型使い捨ておむつ等であってもよい。「パンツ型吸収性物品」とは、少なくとも包装材(後述)に収容された状態で、腹側胴回り部と背側胴回り部の左右方向の端部が、分離可能に接合又は分離不能に接合されている吸収性物品をいう。
<<<吸収性物品1>>>
図1は、展開状態且つ自然状態の吸収性物品1の概略斜視図である。図1に示すように、吸収性物品1は、展開状態において、互いに直交する「上下方向」、「左右方向」、「前後方向」とを有している。「展開状態」とは、吸収性物品1の折り畳みを全て展開した自然状態の吸収性物品1をいう。「自然状態」とは、おむつ1を所定時間放置したときの状態である。パンツ状の吸収性物品1(図1参照)の上下方向について、吸収性物品1のうち、胴回り開口部1a側を「上側」とし、股下側(股下部10m側)を「下側」とする。また、前後方向について、前側は「腹側」でもあり、後側は「背側」でもある。
図2は、分離平面状態且つ伸長状態の吸収性物品1を肌側から見た平面図である。「分離平面状態」とは、パンツ型の吸収性物品1の左右方向の両側端部の側端部接合部10e、10eをそれぞれ解き、腹側胴回り部10fと背側胴回り部10bとを分離させて、上下方向に開き、平面状に広げた状態である。「伸長状態」とは、吸収性物品1を皺無く伸長させた状態、具体的には、おむつ1を構成する各部材(例えば、後述する外装体10や吸収性本体20等)の寸法がその部材単体の寸法と一致又はそれに近い長さになるまで伸長した状態のことを言う。分離平面状態且つ伸長状態の吸収性物品1は、互いに直交する「長手方向」、「左右方向」、「厚さ方向」を有し、吸収性物品1の「長手方向」は、図1の展開状態且つ自然状態の吸収性物品1の「上下方向」に沿い、図2に示す吸収性物品1の「厚さ方向」は、着用者の肌に接触する側を「肌側」といい、肌側の反対を「非肌側」といい、図1の展開状態且つ自然状態の吸収性物品1の「前後方向」に沿う。また、左右方向における一方側を着用中の着用者にとっての「左側」とし、左右方向における他方側を着用中の着用者にとっての「右側」とする。図2等のC-C線は左右方向における中心線ある。
吸収性物品1は、所謂2ピースタイプのショーツ型ナプキンであり、外装体10と、尿等の排泄物を吸収する吸収性本体20とを有する。なお、以下の説明では、2ピースタイプのショーツ型ナプキン(パンツ型吸収性物品)について説明するが、腹側胴回り部と背側胴回り部とを別体として配置した所謂3ピースタイプのショーツ型ナプキン(パンツ型吸収性物品)であってもよい。
吸収性物品1は、着用者の腹側を覆う腹側胴回り部10fと、着用者の股下に位置する股下部10mと、着用者の背側を覆う背側胴回り部10bを有する。股下部10mは、長手方向において、腹側胴回り部10fと背側胴回り部10bとの間に介在する領域である。
分離平面状態且つ伸長状態の吸収性物品1の外装体10は、吸収性物品1の外形を成す部材であり、平面視で略砂時計形状をしている。つまり、長手方向の中央部が左右方向の内側へ窪んでいる。この窪んだ部分は、パンツ型に成形すると、一対の脚回り開口部1bとなる。また、外装体10は、吸収性本体20よりも左右方向における一方側の外側に位置する一方側延出部10Lと、他方側の外側に位置する他方側延出部10Rを有している。
図2に示すように、分離平面状態且つ伸長状態の吸収性物品1は、腹側胴回り部10fが、吸収性本体20の長手方向の一端側に位置し、背側胴回り部10bが、吸収性本体20の長手方向の他端側に位置する。腹側胴回り部10fと背側胴回り部10bは、それぞれ両側端部に、腹側胴回り部10fと背側胴回り部10bとを接合する側端部接合部10eを有している。図2に示す分離平面状態且つ伸長状態の吸収性物品1の長手方向の略中央部、つまり股下部10mに設けられた、左右方向に沿った折り線CLで二つ折りされ、側端部接合部10eで、腹側胴回り部10fの側端部と背側胴回り部10bの側端部とが接合されることでパンツ型となる。側端部接合部10eは、超音波接合、接着剤、溶着接合等の周知の接合手段を用いることができる。パンツ型に成型されると、胴回り開口部1a及び一対の脚回り開口部1bを備えるパンツ型吸収性物品となる。なお、折り線CLは、長手方向における吸収性物品1の略中心であり、左右方向に沿った直線である。図1に示すパンツ型の吸収性物品1では、折り返された部分を有するおむつ1の最下端であり、股下部10mの端である。
<外装体10>
外装体10は、外装トップシート11、外装バックシート12、腹側胴回り弾性部材13、背側胴回り弾性部材14を備え、互いにホットメルト接着剤等によって、接合固定されている。
外装トップシート11と外装バックシート12は、略同じ形状であり、吸収性物品1の外形を成している。外装トップシート11は、エアスルー不織布、スパンボンド不織布、SMS不織布(スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド不織布)、防水フィルムなどによって形成できる。外装バックシート12は、エアスルー不織布、スパンボンド不織布、SMS不織布(スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド不織布)などによって形成できる。外装バックシート12の長手方向における腹側及び背側の外側端(上端)は、それぞれ肌側に折り返して、外装トップシート11の外側端(上端)を包み込んだ腹側折り返し部10ffと背側折り返し部10bfを有している。なお、腹側折り返し部10ffと背側折り返し部10bfを有さない構成であってもよい。但し、吸収性物品1が、腹側折り返し部10ff、背側折り返し部10bfを備えることで、胴回り開口部1aにおける外装体10の厚みを大きくすることができるため、胴回り開口部1aを通して吸収性物品1の外部に流出する冷感剤26(後述)の量を減少させやすくなる。
腹側胴回り弾性部材13及び背側胴回り弾性部材14は、それぞれ腹側胴回り部10fと背側胴回り部10bにおいて、厚さ方向における外装トップシート11と外装バックシート12との間に設けられる。腹側胴回り弾性部材13及び背側胴回り弾性部材14は、例えば、複数本の糸ゴムなどである。腹側胴回り弾性部材13及び背側胴回り弾性部材14は、ホットメルト接着剤等の接着剤によって接合固定されている。腹側胴回り弾性部材13及び背側胴回り弾性部材14によって、腹側胴回り部10f及び背側胴回り部10bに、左右方向への伸縮性が付与される。
腹側胴回り部10fにおいて、腹側胴回り弾性部材13の収縮力による胴回り開口部1a側の上端部の収縮力が、股下に近い位置に位置する下端部の収縮力より大きいことが好ましい。また、背側胴回り部10bにおいて、背側胴回り弾性部材14による胴回り開口部1a側の上端部の収縮力が、股下に近い位置に位置する下端部の収縮力より大きいことが好ましい。これによって、胴回り開口部1aをより縮めやすくして、胴回り開口部1aを狭くすることで、胴回り開口部1aを通して吸収性物品1の外部に流出する冷感剤26の量を減少させやすくなる。なお、腹側胴回り部10f及び背側胴回り部10bが、左右方向に伸縮する伸縮性シートを備えていてもよい。
<吸収性本体20>
吸収性本体20は、外装体10の肌側面に接合される。外装体10に吸収性本体20を接合する方法としては、例えば、接着剤、ヒートシール、超音波シール、これらの組み合わせ等、公知の接続方法を例示できる。
図3は、図2中の吸収性本体20の平面図であり、図4は、図3中のA-A断面図である。図3は、吸収性本体20を肌側から見た平面図である。吸収性本体20は、液吸収性の吸収体(吸収性コア)22、吸収体22の外周面を被覆するコアラップシート22a、第1肌側シート24a、第2肌側シート24b、非肌側シート24c、サイドシート24d、股下弾性部材30、及び冷感剤26を備える。各部材は、ホットメルト接着剤等の接着剤や、溶着、圧着等の周知の手段で接合されている。また、吸収性本体20のうち、吸収体22が設けられた領域には、肌側から厚さ方向に圧搾をした略長手方向に沿った形状の圧搾部40が設けられている。
吸収体22は、液体吸収性素材を略矩形形状に成型した部材であり、尿等の排泄物を吸収することができる。液体吸収性素材としては、例えば、パルプ繊維等の液体吸収性繊維や、高吸収性ポリマー等を使用することができる。なお、吸収体22の形状は、必ずしも図2に示されるような形状に限られない。コアラップシート22aとしては、ティッシュペーパーや不織布等の液透過性シートを例示できる。但し、これらのコアラップシート22aを用いない構成でもよい。
第1肌側シート24aは、着用時において着用者の肌に接触し得る液透過性のシート部材であり、略矩形状で、吸収体22よりも大きい平面サイズを有する。第2肌側シート24bは、第1肌側シート24aの非肌側面に積層されている。第1肌側シート24a及び第2肌側シート24bは、それぞれ吸収体22よりも肌側に設けられている。第1肌側シート24a及び第2肌側シート24bは、例えば親水性のエアスルー不織布やスパンボンド不織布等により形成される。なお、第1肌側シート24aと第2肌側シート24bのいずれか一方のみを備える構成であってもよい。例えば、吸収体22より肌側に位置する第1肌側シート24aを備え、第1肌側シート24aと吸収体22との間にシート部材(第2肌側シート24b)を備えない構成であってもよく、第1肌側シート24aと吸収体22との間に、コアラップシートのみを備える構成であってもよい。
非肌側シート24cは、吸収体22よりも大きい平面サイズの略矩形状のシートであり、吸収体22を非肌側から覆う液体不透過性のシートである。非肌側シート24cとしては、例えば、ポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルム等を例示できる。
サイドシート24dは、吸収体22よりも大きい平面サイズの略矩形状のシート部材であり、サイドシート24dとしては、例えば、エアスルー不織布やスパンボンド不織布等により形成される。サイドシート24dは、肌側から見て、吸収体22の左右方向における両端部を覆うところ、具体的な構成は、吸収体22の左右方向における一方側の端部から、吸収体22の左右方向における一方側の端より外側で厚さ方向の非肌側に向かって折り返され、吸収体22の非肌側面の全域を覆い、吸収体22の左右方向における他方側の端より外側で厚さ方向の肌側に向かって折り返され、吸収体の左右方向における他方側の端部を覆ったものである。サイドシート24dには、吸収体22より肌側に弾性部材50Sが固定されている。この弾性部材50Sの収縮によって、一対の立体ギャザー50が形成され、立体ギャザー50が防漏壁となり、吸収性本体20の左右方向の外側に排泄物が漏れる恐れを軽減させている。
股下弾性部材30は、厚さ方向において、吸収体22及び非肌側シート24cより非肌側で、且つサイドシート24dより肌側、つまり、非肌側シート24cとサイドシート24dとの間に設けられている。本実施形態では、長手方向に沿った複数本(4本)の糸ゴムであるが、本数はこれに限らず、単数でも4本以上の複数でもよく、糸ゴム等に限らず、例えば、伸縮性を有する帯状の弾性シートなどであってもよい。
冷感剤26は、吸収性物品1の内側に設けられており、冷感剤26が設けられた(塗布された)領域を塗布領域26Pといい、図3等において、便宜上、塗布領域26Pを砂地のハッチングで示している。「吸収性物品1の内側」とは、吸収性物品1の最も外側のシートである外装バックシート12より肌側をいう。本実施形態では、第1肌側シート24aの非肌側面に塗布され、図3に示すように、吸収体22の左右方向における中央部で、両側端部を除く領域で、且つ吸収体22の長手方向の全域に亘って塗布領域26Pが設けられている。特に、着用時に着用者の排泄口(膣口)に当接させるために、冷感剤26を吸収体22の左右方向の中央部に設けることが好ましい。本実施形態では、第1肌側シート24aに塗布領域26Pを設けたが、これに限らず、吸収性物品1の内側であれば、任意に配置可能である。ただし、着用者の肌に冷感剤26の効果を感じさせるために、塗布領域26Pを吸収性本体20に設けることが好ましい。また、冷感剤26は、第1肌側シート24aの非肌側面に設けることがより好ましい。このとき、吸収性物品1において、第1肌側シート24aが保持する冷感剤26の量が、サイドシート24dが保持する冷感剤26の量より多いことが好ましい。第1肌側シート24aは、吸収性本体20のうち、着用時の着用者の肌に近い位置の部材であるため、第1肌側シート24aに設けられた冷感剤26の効能を着用者に感じさせやすくなる。一方、サイドシート24dが保持する冷感剤26の量を少なくすることで、弾性部材50Sをサイドシート24dに固定するホットメルト接着剤等の接着剤の接着性が低下してしまう恐れを軽減させることができる。
冷感剤26は、着用者に蒸れやべたつきによる不快感を低減させるための物質であり、着用者の温度感覚に刺激を与える冷感刺激剤を備えた物質である。本実施形態の冷感刺激剤は、装着した状態で冷感効果を発現させることが可能な物質を用いる。例えば、尿や経血等の排泄物が排泄され、排泄物を吸収性本体20が吸収した状態では、着用者は、排泄物による不快感を得やすくなり、冷感剤26の効果を感じにくい。これに対し、本実施形態の冷感剤26に用いる冷感刺激剤は、排泄物に含まれる水分に反応してその効果を発揮するものではなく、着用者が吸収性物品1を着用した時点から冷感効果を得ることが可能な物質を用いることで、着用者は、冷感剤26の効果を感じやすくなり、冷感剤26による爽快感を得やすくなる。吸収性物品1に設けられた冷感剤26は、揮発性の溶媒と混合された状態で塗布されているため、揮発性が高い。
冷感刺激剤は、着用者の安心感の観点から植物由来であることが好ましい。冷感刺激剤としては、例えば、メントール(例えば、l-メントール等);メントール誘導体(例えば、乳酸メンチル、メンチルグリセリルエーテル等);サリチル酸メチル;ミントやユーカリ等の植物由来の精油等が挙げられる。
冷感剤26の冷感刺激剤は、温度感受性TRPチャネルを刺激するものが好ましい。例えば、温度感受性TRPチャネルの1つであるTRPM8は、冷感センサーである冷刺激受容体である。メントール(例えば、l-メントール)及びその誘導体(例えば、乳酸メンチル)等は、TRPM8を活性化させることで、実際には温度が下がっていなくても冷感センサーを反応させるため、着用者に涼しさを与えることができる。つまり、それ自体が吸熱して温度を下げるのではなく、着用者に冷感を感じさせることが好ましい。そのため、着用者は、過度に皮膚を冷やし過ぎたりすることなく、冷感を感じることができる。
また、冷感剤26は、着用者の肌と直接触れることでその効果を発揮しやすい。例えば、香料のような揮発性物質は、気体になれば周辺の臭気を抑制する効果を発揮することができるが、冷感剤26は気化した後に着用者の肌と直接触れて、その主たる効果を発揮する。つまり、冷感剤26が不織布(第1肌側シート24a)等を介して着用者の皮膚と接触することにより、着用者は、徐々に冷感剤26の効果を肌で感じることができる。
溶媒は、冷感刺激剤を含むことができるものであれば、特に限定されず、例えば、親油性溶媒及び親水性溶媒が挙げられる。溶媒は、冷感刺激剤を、例えば、溶解、分散等することができる。
親油性溶媒としては、油脂、例えば、天然油(例えば、トリグリセリド等の脂肪酸エステル、ヤシ油、アマニ油、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル等)、炭化水素(例えば、パラフィン、例えば、流動パラフィン)等が挙げられる。
親水性溶媒は、水及びアルコールが挙げられる。上記アルコールとしては、メタノール、エタノール、エチレングリコール、グリセリン等の低級アルコール、カプリルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール等の高級アルコール等が挙げられる。
<<<個包装体100>>>
吸収性物品1は、包装材101で包装されて、個包装体100となる。図5は、個包装体100の平面図である。個包装体100中の吸収性物品1は、上下方向及び左右方向に沿った折り畳み部LB、RB、BLで折り畳まれた状態で、包装材101の内側に収められている。以下、包装材101で包装された状態の個包装体100及び吸収性物品1を「包装状態の個包装体100」や「包装状態の吸収性物品1」といい、包装材101で包装され得る状態の吸収性物品1を「折り畳み状態」ともいう。
また、図5等では、吸収性物品1の左右方向及び上下方向が、個包装体100の左右方向及び上下方向に沿い、吸収性物品1の前後方向が、個包装体100の厚さ方向に沿うものとする。また、包装状態において、包装材101は、折り部LC1、LC2(後述)に沿った折り方向と、折り方向に直交する直交方向と、折り方向及び直交方向と直交する厚さ方向を有している。包装状態の個包装体100において、包装材101の折り方向は、個包装体100及び吸収性物品1の上下方向に沿い、包装材101の直交方向は、個包装体100及び吸収性物品1の左右方向に沿い、包装材101の厚さ方向は、個包装体100の厚さ方向及び吸収性物品1の前後方向に沿う。
<折り畳み状態の吸収性物品1>
折り畳み状態の吸収性物品1は、展開状態の吸収性物品1が、上下方向及び左右方向に沿った折り畳み部で折り畳まれた状態をいう。図6は、展開状態の吸収性物品1を背側から見た模式図である。便宜上、図6~図12における一方側脚回り開口部1bを左斜め下がりの斜線部で示す。
折り畳み状態の吸収性物品1(図8参照)は、図6に示す展開状態から、折り畳み基準位置B1、B2、B3でそれぞれ折り畳むことで形成される。折り畳み基準位置B1、B2、B3は、それぞれ吸収性物品1を折り畳む際の基準(支点)となる位置である。吸収性物品1(個包装体100)では、まず、図6に示す展開状態から、折り畳み基準位置B1、B2でそれぞれ左右方向の内側に向かって折り畳む。折り畳み基準位置B1は、上下方向に沿った折り畳むための基準位置であり、一方側延出部10Lの任意の場所に設けられる。折り畳み基準位置B2は、上下方向に沿った折り畳むための基準位置であり、他方側延出部10Rの任意の場所に設けられる。折り畳み基準位置B3は、左右方向に沿った折り畳むための基準位置であり、展開状態の吸収性物品1の上下方向における中央より下側(股下側)に設けられる。
図6に示す展開状態から、まず、一方側延出部10Lのうち、左右方向における折り畳み基準位置B1より外側の部分を背側に向かって折り畳むことで、図7Aに示す状態となり、次に、他方側延出部10Rのうち、左右方向における折り畳み基準位置B2より外側の部分を背側に向かって折り畳むことで、図7Bに示す状態となる。図7Aは、図6の吸収性物品1を折り基準位置B1で折り畳んだ状態を示す図である。図7Bは、図7Aの吸収性物品1を折り基準位置B2で折り畳んだ状態を示す図である。図7Bに示すように、折り畳み基準位置B1、B2で折り畳むことで、一方側延出部10Lうちの折り畳まれた部分の一部と、他方側延出部10Rのうち折り畳まれた部分の一部が厚さ方向(前後方向)に重ねられている。これによって、折り畳み状態の吸収性物品1の左右方向の長さをより短くすることができる。なお、一方側延出部10Lと他方側延出部10Rは、どちらを先に折り畳んでもよい。
なお、図7A及び図7Bに示す折り畳み基準位置B1及び折り畳み基準位置B2でそれぞれ一方側延出部10Lの部分及び他方側延出部10Rの部分を折り畳んだ状態(図7B)において、吸収性物品1を厚さ方向(前後方向)における上側(例えば、背側)から見た場合の、左右方向における最も一方側の端を「一方側折り畳み部LB」といい、左右方向における最も他方側の端を「他方側折り畳み部RB」といい、一方側折り畳み部LBと他方側折り畳み部RBを「左右折り畳み部」ともいう。一方側折り畳み部LBと他方側折り畳み部RBは、それぞれ上下方向に沿っている。吸収性物品1は、所定の厚みを有しているため、折り畳み状態の一方側折り畳み部LB及び他方側折り畳み部RBは、それぞれ折り畳み基準位置B1及び折り畳み基準位置B2より左右方向において外側に位置する。なお、展開状態において、一方側折り畳み部LBは、折り畳み基準位置B1と前後方向(厚さ方向)において重なっており、他方側折り畳み部RBは、折り畳み基準位置B2と前後方向(厚さ方向)において重なっている。また、本実施形態では、「上下方向に沿った左右折り畳み部LB、RB」が、吸収性物品1の上下方向に平行であるとして説明したが、これに限られない。上下方向に沿った左右折り畳み部LB、RBが、上下方向に対してそれぞれ45度の範囲内で傾いていてもよい。
続いて、図7Bに示す状態の吸収性物品1について、上下方向において折り畳み基準位置B3より下側(股下側)の部分を上側(胴回り開口部1a側)に向かって折り畳むことで、図8に示す折り畳み状態の吸収性物品1となる。図8は、折り畳み状態の吸収性物品1を示す図である。左右方向に沿った折り畳み基準位置B3で吸収性物品1を上下方向に折り畳んだ折り畳み状態の吸収性物品1を、厚さ方向における上側から見た場合の、上下方向における最も下側の端を「上下折り畳み部BL」という。上下折り畳み部BLは、左右方向に沿っている。吸収性物品1は、所定の厚みを有しているため、折り畳み状態の上下折り畳み部BLは、折り畳み基準位置B3より上下方向において上側(胴回り開口部1a側)に位置する。また、本実施形態では、「左右方向に沿った上下折り畳み部BL」が、吸収性物品1の左右方向に平行であるとして説明したが、これに限られない。左右方向に沿った上下折り畳み部BLが、左右方向に対してそれぞれ45度の範囲内で傾いていてもよい。なお、展開状態において、上下折り畳み部BLは、折り畳み基準位置B3と前後方向(厚さ方向)において重なっている。また、図3に示すように、展開状態において、吸収体22の上下方向に直交するように折り畳み基準位置B3が設けられることが好ましい。また、折り畳み基準位置B3を、吸収性本体20に設けられた圧搾部40と交差するように設けてもよい。吸収体22は、吸収性物品1において剛性が高い部材である。同様に、圧搾部40は、吸収性物品1において、更に剛性が高い部分である。剛性が高い圧搾部40と交差する部分で折り畳むことで、吸収体22に所謂折り癖をつけやすくなり、吸収性物品1の折り畳み状態を維持しやすくなるため、吸収性物品1の内側に設けられた冷感剤26が胴回り開口部1aを通して揮発する恐れを軽減させやすくなる。
<包装材101による包装方法>
折り畳み状態の吸収性物品1を包装材101で包装する方法について説明する。図10は、第1包装工程の状態を示す図である。第1包装工程では、図10に示すように、折り畳み状態の吸収性物品1より大きいサイズで矩形形状の包装材101を水平に広げ、包装材101の略中央部に折り畳み状態の吸収性物品1を載置する。このとき、折り畳み状態の吸収性物品1のうち、厚さ方向(前後方向)において、胴回り開口部1a(胴回り部10f、10b)側を包装材101に接する側(下側)とし、股下部10m側を上側とする。なお、図10に示す第1折り基準位置L1は、第2包装工程で包装材101を折るための基準位置であり、第2折り基準L2は、第3包装工程で包装材101を折るための基準位置である。このとき、第1折り基準位置L1と第2折り基準位置L2が、吸収性物品1の上下方向に沿うように設定する。
包装材101は、冷感剤26等の揮発性物質を透過させにくい(所謂、ガスバリア性が高い)素材を用いることで、吸収性物品1が備える冷感剤26が個包装体100の外部に流出してしまう恐れを軽減させることができる。揮発性物質を透過させにくい包装材101としては、23℃において、厚さ方向の酸素透過度を200cc/m/day/atm以下のシート部材を用いる。包装材101の厚さ方向の揮発性物質の透過度は、酸素透過度と略比例関係であることから、包装材101の厚さ方向に揮発性物質が透過する度合いを、包装材101の厚さ方向の酸素透過度を用いて規定する。
包装材101としては、例えば、EVOH樹脂(エチレン‐ビニルアルコール共重合樹脂)、PET(ポリエステル)、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル(PVC)、ナイロン、等で形成されたシート部材を用いることができる。本実施形態の包装材101は、EVOH樹脂(エチレン‐ビニルアルコール共重合樹脂)を含有するPE/admer/EVOH/admer/PEの複層のフィルム素材のシートであり、酸素透過度が2.0cc/m/day/atmである。包装材101の酸素透過度は、例えば、23℃、0%RH条件下のクーロメトリック法(MOCON法)等の周知の方法で測定することができる。
具体的には、まず、冷感剤26であるメントールに浸した濾紙と、EVOH樹脂からなる包装材101を準備し、濾紙及び包装材101の重量を測定する。続いて、EVOH樹脂からなる包装材101の上にメントールを含んだ濾紙を載置して、三つ折りをして、シール部材で封止した状態のサンプルAの重量を測定する。この状態のサンプルAの重量からメントールを含まない濾紙の重量を包装材101の重量を除することで、濾紙が含んだメントールの重量を得られる。その後、所定条件で所定時間(例えば、40℃、70%の恒温恒湿機に入れた状態で1週間及び4週間)経過後に、サンプルAの重量を測定して、所定時間経過前から減少した重量を算出することで、冷感剤26であるメントールの流出量を得られる。また、所定時間経過後のメントールの重量と所定時間経過前のメントールの重量とを比較することで、メントールの減少率を算出することができる。なお、メントールの流出量等は、所定数(例えば、10回)測定し、その平均値を得ることが好ましい。
同様に、PETからなるシートの上にメントールを含んだ濾紙を載置し、三つ折りをして、シール部材で封止した状態のサンプルB、ポリ塩化ビニル(PVC)からなるシート上にメントールを含んだ濾紙を載置し、三つ折りをして、シール部材で封止した状態のサンプルC、PE(ポリエチレン)からなるシートの上にメントールを含んだ濾紙を載置し、三つ折りをして、シール部材で封止した状態のサンプルDについて、それぞれ同様の方法によって冷感剤26であるメントールの流出量を得ることができる。なお、各サンプルの濾紙の大きさ及びシートの大きさは、同じとする。
図9は、メントールの流出量の測定結果を示す図である。図9において、各重量及び割合は、それぞれ平均値を示している。サンプルA(EVOH樹脂、包装材101)の測定開始時のメントールの重量は、0.5gであり、1週間経過後のメントールの重量は、測定開始時から2%減少し、4週間経過後のメントールの重量は、測定開始時から2%減少する。サンプルB(PETからなるシート)の測定開始時のメントールの重量は、0.5gであり、測定開始時のメントールの重量は、0.5gであり、1週間経過後のメントールの重量は、測定開始時から2%減少し、4週間経過後のメントールの重量は、測定開始時から2%減少する。サンプルC(PVCからなるシート)の測定開始時のメントールの重量は、0.5gでありであり、1週間経過後のメントールの重量は、測定開始時から6%減少し、4週間経過後のメントールの重量は、測定開始時から10%減少する。サンプルD(PEからなるシート)の測定開始時のメントールの重量は、0.5gでありであり、1週間経過後のメントールの重量は、測定開始時から32%減少し、4週間経過後のメントールの重量は、測定開始時から98%減少する。
サンプルA~Dに使用したシート部材の酸素透過度は、それぞれ、EVOH樹脂からなるシートが2.0cc/m/day/atm、PETからなるシートが80cc/m/day/atm、PVCからなるシートが、200cc/m/day/atm、PEからなるシートが7900cc/m/day/atmである。
サンプルA~Dの所定時間経過前の冷感剤26の重量と所定時間経過後の冷感剤26の重量とを比較して、メントールの減少率が10%以下であれば、着用者は、冷感剤26を装着時に股間部(吸収性本体20と当接する部分)で認識しやすい。サンプルA~Dの4時間経過後の冷感剤26の重量について、酸素透過度が200cc/m/day/atm以下のEVOH樹脂からなるシート、PETからなるシート、アルミニウムからなるシート、PVCからなるシートは、所定の重量のメントールが残存しているのに対し、酸素透過度が200cc/m/day/atmより高いPEからなるシートは、メントールがほとんど残存していないという結果になった。また、EVOH樹脂からなるシート、PETからなるシート、PVCからなるシートは、1週間後と4週間後のメントールの減少率の値の変化が小さいのに対し、PEからなるシートは、1週間後と4週間後のメントールの減少率の値の変化が大きいことから、時間の経過とともにメントールがPEシートを通して流出している。
サンプルA~Dの冷感剤26の流出量の結果から、酸素透過度が200cc/m/day/atmであるPVCからなるシート(サンプルC)を包装材101として用いた場合は、冷感剤26の効果を感じられるだけのガスバリア性を有する一方で、PEからなるシート(サンプルD)を包装材101として用いた場合は、冷感剤26の効果を感じられるだけのガスバリア性を有さないことがわかる。そのため、包装材101は、厚さ方向の酸素透過度を200cc/m/day/atm以下のシート部材を用いることが好ましい。
包装材101を折り基準位置L1で、包装材101の左右方向における一方側の第1折り返し部101Lを左右方向の他方側に向かって、且つ、第1折り返し部101Lを折り畳み状態の吸収性物品1の股下部10mの側から覆うように折ることで、図11に示す第2包装工程の状態となる。図11は、第2包装工程の状態を示す図である。図11において、折り返した第1折り返し部101Lを左斜め下がりの斜線部で示す。図11に示すように、第2包装工程において、折り基準位置L1を吸収性物品1の左右方向における一方側の端とすることで、左右方向の一方側を、吸収性物品1と包装材101との間に隙間がほとんどない(小さな隙間)状態とすることができる。また、折り基準位置L1で第1折り返し部101Lを折り返した状態において、個包装体100(包装途中の個包装体100)を厚さ方向(吸収性物品1の前後方向)における上側(例えば、背側)から見た場合の、左右方向における最も一方側の端を「一方側折り部LC1」という。
第2包装工程において、第1折り返し部101Lの外側面の左右方向における他方側の端部に、ホットメルト接着剤等の接着剤101hを塗布する。当該接着剤101hは、第1折り返し部101Lと第2折り返し部101Rとを接合して、接合部102を形成するための接着部である。この接着剤101hは、個包装体100の内側に異物が混入するのを防いだり、個包装体100から吸収性物品1に設けられた冷感剤(揮発性物質)26が流出する恐れを軽減させるために、吸収性物品1の上下方向において、包装材101の上端から下端まで、連続して塗布されていることが好ましい。なお、接着剤101hは、第1折り返し部101Lの外側面と、第2折り返し部101Rの内側面とを接着できればよいため、第1折り返し部101Lの外側面に接着剤101hを設けずに、第2折り返し部101Rの内側面に接着剤101hを設けてもよい。
続いて、包装材101を折り基準位置L2で、包装材101の左右方向における他方側の第2折り返し部101Rを左右方向の一方側に向かって、第1折り返し部101L及び第2折り返し部101Rを折り畳み状態の吸収性物品1の股下部10mの端の側から覆うように折ることで、図12に示す第3包装工程の状態となる。図12は、第3包装工程の状態を示す図である。図12において、折り返した第2折り返し部101Rを右斜め下がりの斜線部で示す。図12に示すように、第3包装工程において、折り基準位置L2を吸収性物品1の左右方向における他方側の端とすることで、左右方向の他方側を、吸収性物品1と包装材101との間に隙間がほとんどない(小さな隙間)状態とすることができる。また、折り基準位置L2で第2折り返し部101Rを折り返した状態において、個包装体100(包装途中の個包装体100)を厚さ方向(吸収性物品1の前後方向)における上側(例えば、背側)から見た場合の、左右方向における最も他方側の端を「他方側折り部LC2」という。
第3包装工程において、左右方向の略中央部において、第1折り返し部101Lの左右方向における他方側の端部と第2折り返し部101R左右方向における一方側の端部とが重ね合されて、第2包装工程で第1折り返し部101Lの外側面に設けられた接着剤101hで接合されることで、内側接合部102となる。つまり、内側接合部102は、接着剤101hによる接合部である。内側接合部102は、一方側折り部LC1及び他方側折り部LC2に沿い、上下方向に沿っており、上下方向における一方側の端から他方側の端まで連続していることが好ましい。また、内側接合部102は、左右方向(直交方向)において、一方側折り部LC1より内側で、他方側折り部LC2より内側に設けられている。つまり、内側接合部102は、左右方向において、一方側折り部LC1と他方側折り部LC2の間に設けられ、個包装体100では、直交方向における略中央部に設けられている。第3包装工程によって、包装材101は、厚さ方向において、内側接合部102が設けられていない面と、内側接合部102が設けられた面とを備えることになる。
なお、本実施形態では、第2包装工程で、折り基準位置L1で包装材101の第1折り返し部101Lを折り、第3包装工程で、折り基準位置L2で包装材101の第2折り返し部101Rを折ったが、これに限られない。第2包装工程で包装材101の第2折り返し部101Rを折り、第3包装工程で第1折り返し部101Lを折っても良い。
最後に、第4包装工程において、一対の端部接合部103を形成する。包装材101の上下方向(直交方向)の一方側の端部及び他方側の端部に、それぞれ一方側端部接合部103aと他方側端部接合部103bを形成する。一方側端部接合部103aと他方側端部接合部103bは、それぞれ熱と圧力を加えた溶着による接合部である。一方側端部接合部103a及び他方側端部接合部103bは、左右方向(直交方向)に沿い、左右方向における一方側の端から他方側の端まで連続していることが好ましい。一対の端部接合部103の形成によって、吸収性物品1は、包装材101に収容された状態となり、図5に示すような、個包装体100となる。
<包装状態の個包装体100>
生理用ナプキン等の吸収性物品1の個包装体100は、携帯性等の理由からコンパクトな形状が望まれており、着用者が、そのコンパクトな形状から取り出した吸収性物品1の冷感剤26等の揮発性物質の効果を着用時に感じられるようにすることが望まれている。吸収性物品1の内側に設けられた冷感剤26等の揮発性物質は、「開口」として開いている胴回り開口部1aや脚回り開口部1bから吸収性物品1の外側に流出しやすい。
個包装体100は、冷感剤26を備えた吸収性物品1が、上下方向に沿った左右折り畳み部LB、RB、及び左右方向に沿った上下折り畳み部BLで折り畳まれた折り畳み状態で、一方側折り部LC1を備えた包装材101で包装されている。この包装材101は、酸素透過度が200cc/m/day/atm以下であり、一方側折り部LC1が、吸収性物品1の上下方向に沿っている。
通常、パンツ型の吸収性物品は、上下方向に直交する左右方向の両外側に向かって脚回り開口部1bが設けられている。そのため、左右方向において、吸収性物品1より外側に位置する包装材101の一方側折り部LC1が、吸収性物品1の上下方向に沿うことで、酸素透過度が200cc/m/day/atm以下の包装材101の一方側折り部LC1が左右方向における一方側の脚回り開口部1bの少なくとも一部を覆うことができるため、一方側の脚回り開口部1bから流出する冷感剤26が個包装体100の外部への流出を軽減させる蓋の役割を担うことができる。
仮に、左右方向における吸収性物品1より一方側に、上下方向に沿った包装材101同士を接合した接合部を設けた場合には、その接合部の隙間から冷感剤26が流出してしまう恐れがある。これに対し、吸収性物品1のように、酸素透過度が200cc/m/day/atm以下の、継ぎ目のない包装材101の一方側折り返し部LC1が、吸収性物品1の上下方向に沿い、吸収性物品1より一方側に設けられていることで、一方側の脚回り開口部1bから流出する冷感剤26が個包装体100の外部へ流出する恐れを軽減させることができる。一方側の脚回り開口部1bから流出する冷感剤26が、個包装体100の外部に流出する恐れを軽減させることで、個包装体100の内部の冷感剤26の量が減少する恐れを軽減させて、着用者に、個包装体100の開封時や吸収性物品1の着用時に、冷感剤26の効果を感じさせやすくすることができる。
また、折り畳み状態の吸収性物品1とし、左右方向における吸収性物品1より一方側に上下方向に沿った一方側折り部LC1を設ける構成とすることで、左右方向における吸収性物品1より一方側に上下方向に沿った包装材101同士を接合した接合部を設ける場合よりも、個包装体100の左右方向の長さを短くすることができ、個包装体100をよりコンパクトな形状とすることができる。つまり、折り畳み状態の吸収性物品1の左右方向の長さと個包装体100の左右方向の長さとの差をより短くすることができる。このとき、包装状態(折り畳み状態)の吸収性物品1は、左右方向の一方側又は他方側の少なくとも一方において、包装材101と接触していることが好ましい。
さらに、冷感剤26は、揮発性の溶媒を含み、冷感刺激剤を含んだ状態で気化するところ、外部からの刺激や外気の循環等によって、冷感剤26の気化が促進される恐れがある。これに対し、個包装体100をコンパクトな形状として、折り畳み状態の吸収性物品1の左右方向の長さと個包装体100の左右方向の長さとの差をより短くすることで、個包装体100の内部において、包装体101に対する吸収性物品1の移動を減少させることができる。その結果、冷感剤26の気化を軽減させやすくなり、着用者に冷感剤26の効果を感じさせやすくなる。なお、冷感剤26の「流出」とは、冷感剤26の液体状又は固体状の状態での流出だけでなく、冷感剤26の気化した状態での流出も含む。
吸収性物品1が、左右方向の両側に向かって開口した一対の脚回り開口部1bを有し、包装材101が、一方側折り部LC1だけでなく、他方側折り部LC2を備えることから、吸収性物品1の左右方向における一方側の脚回り開口部1bから流出する冷感剤26が個包装体100の外部に流出することを軽減させるのと同様に、左右方向における他方側の脚回り開口部1bから流出する冷感剤26が個包装体100の外部に流出することを軽減させることができる。そのため、個包装体100の開封時や吸収性物品1の着用時に、着用者は、冷感剤26の効果をより感じやすくなる。なお、個包装体100は、左右方向(直交方向)について略対称な形状を有しているため、一方側折り部LC1における特徴は、他方側折り部LC2についての特徴と同様であり、後述の詳細な説明は省略する。
展開状態且つ自然状態の吸収性物品1において、冷感剤26が、上下方向において、上下折り畳み部BLより股下側に設けられていることが好ましい。図3には、展開状態かつ自然状態の吸収性物品1の吸収性本体20における上下折り畳み部BLに対応する位置を示している。展開状態且つ自然状態の吸収性物品1の上下折り畳み部BLより股下側に設けられた冷感剤26は、折り畳み状態では、上下折り畳み部BLと股下部10mとで挟まれるため、冷感剤26が吸収性物品1の外側に流出する恐れを軽減させることができ、個包装体100の外部に流出する冷感剤26をより軽減させることができる。
また、展開状態かつ自然状態の吸収性物品1のうち、冷感剤26が、左右方向において、吸収体22より外側に設けられた左右折り畳み部LB、RBより内側に設けられていることが好ましい。図6等に示すように、吸収性物品1の左右折り畳み部LB、RBは、左右方向において、吸収性本体20より外側であるため、明らかに吸収体22より外側である。折り畳み状態の吸収性物品1は、左右方向において、左右折り畳み部LB、RBより内側に設けられた冷感剤26は、左右折り畳み部LB、RBで折り畳まれることで、冷感剤26が脚回り開口部1bから流出するための経路を狭めることができ、冷感剤26が吸収性物品1の外側に流出する恐れを軽減させることができ、個包装体100の外部に流出する冷感剤26を軽減させることができる。
図5等に示すように、包装状態の個包装体100は、左右方向(直交方向)に沿った端部接合部103を有している。上述の通り、個包装体100を封止状態とするために、包装材101同士を接合した端部接合部103a、103bが、上下方向(折り方向)の両端部にそれぞれ設けられている。この個包装体100の包装材101の内側において、吸収性物品1が個包装体100の上下方向における中央部に配置されたときに、一方側折り部LC1と吸収性物品1までの最長距離が、端部接合部103a(又は103b)と吸収性物品1までの最長距離より短いことが好ましい。例えば、図5に示すように、個包装体100の内側において、吸収性物品1が個包装体100の上下方向における中央部に配置されたときに、一方側LC1と吸収性物品1までの左右方向についての最長距離が、端部接合部103a(又は103b)と吸収性物品1までの上下方向についての最長距離Xより短い。本実施形態では、上下方向において、端部接合部103a(103b)と吸収性物品1とが所定距離(最長距離X)だけ離間しているのに対し、左右方向において、一方側折り部LC1と吸収性物品1とが当接又は近接しており、一方側折り部LC1と吸収性物品1との距離がごくごく短く、ゼロに近い。そのため、吸収性物品1が、個包装体100の上下方向における中央部に配置されたときには、明らかに一方側折り部LC1と吸収性物品1までの最長距離が、端部接合部103aと吸収性物品1までの最長距離Xより短い。これによって、一方側折り部LC1と吸収性物品1までの最長距離が、端部接合部103aと吸収性物品1までの最長距離Xより長い場合よりも、左右方向における一方側折り部LC1と吸収性物品1との間の空間をより狭くすることができるため、より冷感剤26の揮発を促進する空気の循環を軽減させ、吸収性物品1から脚回り開口部1bを通じて包装材101内に流出する冷感剤26の量を削減させることができ、包装材101(個包装体100)の外部へ流出する冷感剤26の量を削減させやすくなる。
なお、図5等においては、吸収性物品1が、個包装体100の上下方向における中央部に配置された場合の、一方側折り部LC1と吸収性物品1までの最長距離が、端部接合部103a(103b)と吸収性物品1までの最長距離Xより短いことについて説明したが、吸収性物品1が、個包装体100の上下方向において、任意の位置に配置された場合も、一方側折り部LC1と吸収性物品1までの最長距離を、端部接合部103a(103b)と吸収性物品1までの最長距離Xより短くすることで、吸収性物品1から脚回り開口部1bを通じて包装材101内に流出する冷感剤26の量を削減させて、包装材101(個包装体100)の外部へ流出する冷感剤26の量を削減させやすくなる。
上述のとおり、包装状態の個包装体100の吸収性物品1は、上下折り畳み部BLと左右折り畳み部LB、RBとで折り畳まれた折り畳み状態である。また、包装状態の個包装体100は、左右方向(直交方向)において、一方側折り部LC1(他方側折り部LC2)より内側に設けられた内側接合部102を有している。内側接合部102は、上下方向(折り方向)に沿っている。内側接合部102は、吸収性物品1の前後方向において、胴回り開口部1aより股下部10mに近い位置に設けられていることが好ましい。つまり、上述のように(図10~図12参照)、包装材101は、厚さ方向において、内側接合部102が設けられていない面と、内側接合部102が設けられた面とを有しており、内側接合部102が設けられていない面が、胴回り部10f、10b側に位置し、内側接合部102が設けられた面が、股下部10mに近い位置に設けられていることが好ましい。
一般的に、吸収性物品1のようなショーツ型のナプキン(パンツ型吸収性物品)は、排泄物を吸収するために、股下部10mに吸収体22が設けられている。通常、吸収体22は、胴回り開口部1aが設けられた部分(胴回り部10f、10b)よりも剛性が高い。そのため、厚さ方向において、股下部10mに近い位置に内側接合部102を設けることで、内側接合部102がより安定した状態で形成されることになり、内側接合部102の接合強度を高めやすくなる。また、厚さ方向において、内側接合部102が設けられていない面の近くに胴回り開口部1aを設けることで、胴回り開口部1aから流出する冷感剤26が内側接合部102を通して個包装体100の外部に流出してしまう恐れを軽減させることができる。
また、図5等に示すように、包装状態の個包装体100で、上下方向において、上下折り畳み部BLから胴回り開口部1a(自然状態の吸収性物品1の上端)までの長さNが、上下折り畳み部BLから股下部10mの端(自然状態の吸収性物品1の下端)までの長さM以上(N≧M)の状態で、吸収性物品1が折り畳み状態とされていることがより好ましい。上下方向に折り畳まれることで、上下折り畳み部BLより胴回り開口部1a側の部分によって、脚回り開口部1bをより広く、より確実に覆うことができる。そのため、脚回り開口部1bから冷感剤26が流出する恐れを軽減させることができる。
個包装体100について、一方側端部接合部103a及び他方側端部接合部103bの包装材101同士の接合強度より、内側接合部102における包装材101同士の接合強度の方が高いことが好ましい。着用者は、開封前の個包装体100について、一方側端部接合部103a又は他方側端部接合部103bの接合強度が内側接合部102の接合強度より低いため、端部接合部103a、103bの接合強度が内側接合部102の接合強度より高い場合よりも、端部接合部103a、103bの包装材101同士の接合を分離させやすい。一方、内側接合部102の接合強度が、端部接合部103a、103bの接合強度より高いことで、内側接合部102の接合強度が、端部接合部103a、103bの接合強度より低い場合よりも内側接合部102の包装材101同士の接合が分離される恐れを軽減させることができるため、開封後の個包装体100の包装材101を、端部接合部103a、103bのいずれか一方が開封された袋状に保ちやすくなる。袋状の包装材101は、使用後の吸収性物品1を入れて携帯したり、廃棄する等に用いることができる。
なお、内側接合部102と端部接合部103a、103bの包装材101同士の「接合強度」とは、個包装体100について、各接合部102、103の包装材101同士の接合を分離(剥離)させるための単位面積当たりの力の大きさをいう。つまり、接合強度と分離強度(剥離強度)は、同じ力の大きさである。
接合強度の具体的な測定方法は、まず、測定対象となる個包装体100から同じ面積のサンプル1、2を切り出す。サンプル1は、包装材101のうち内側接合部102が設けられた部分であり、サンプル2は、包装材101のうち端部接合部103a、103bが設けられた部分である。次に、引張試験機(例えばインストロン株式会社製 インストロンシリーズ5564)の上下チャックにサンプル1又はサンプル2をセットする。その後、所定の引張速度(例えば300mm/min)で上下チャックを離間させ、サンプル1,2を引っ張る。チャック間距離が離れるまでの最大荷重(N)を取得する。サンプル1、2それぞれについて、n個(例えば10個)の測定結果を取得し、n個の最大荷重(N)の平均値を算出する。そして、サンプル1の平均値(N)を内側接合部102の接合強度とし、サンプル2の平均値(N)を端部接合部103a、103bの接合強度とし、両値を比較することができる。なお、以下の説明における接合強度についても、同様の測定方法によって比較することができる。
また、包装状態において、吸収性物品1の上下方向における一方側の端部と他方側の端部にそれぞれ一方側端部接合部103aと他方側端部接合部103bを備え、一方側端部接合部103aの接合強度が、他方側端部接合部103bの接合強度より高く、吸収性物品1の胴回り開口部1aが、上下方向における一方側に設けられていることが好ましい。折り畳み状態の吸収性物品1の上下方向について、胴回り開口部1aは、吸収性物品1の内側に向かって開口した部分であるため、吸収性物品1の上下折り部BL側よりも冷感剤26が揮発しやすい。そのため、一方側端部接合部103aの方が他方側端部接合部103bより接合強度が高い場合に、胴回り開口部1aを上下方向における他方側に設ける場合よりも、より接合強度が高い一方側端部接合部103aの側に胴回り開口部1aを向けることで、胴回り開口部1aから漏れる冷感剤26が一方側端部接合部103aを通して個包装体100の外部に流出する恐れを軽減させることができる。
<他の実施形態の包装状態の個包装体110>
他の実施形態の個包装体110について説明する。図13Aは、他の実施形態の個包装体110の平面図である。以下の個包装体110について、上述の実施形態の個包装体100の構成と共通する部分は、符号等を同じとし、詳細な説明は省略する。上述の実施形態では、少なくとも一方の脚回り開口部1bから吸収性物品1の外部に流出する冷感剤26が個包装体100(包装材101)の外に流出する恐れを軽減させたが、個包装体110は、胴回り開口部1aから吸収性物品1の外部に流出する冷感剤26が個包装体110の外に流出する恐れを軽減させる。
図13Aに示すように、個包装体110は、吸収性物品1の左右方向が包装材101の折り方向に沿い、吸収性物品1の上下方向が包装材101の折り方向に直交する直交方向に沿い、吸収性物品1の前後方向が包装材101の厚さ方向に沿う。また、個包装体110の包装材101による包装方法は、上述の個包装体100と概ね同様であるが、個包装体110の内側接合部102は、吸収性物品1の左右方向(包装材101の折り方向)に沿い、端部接合部103a、103bは、吸収性物品1の上下方向(包装材101の直交方向)に沿う。つまり、個包装体110は、上述の個包装体100に収容された折り畳み状態の吸収性物品1を90度回転させた状態の吸収性物品1を収容したものである。
個包装体110は、上述の実施形態と同様に、冷感剤26を備えた吸収性物品1が左右折り畳み部LB、RB及び上下折り畳み部BLで折り畳まれた折り畳み状態で一方側折り部LC1を備えた包装材101で包装されている。この包装材101は、酸素透過度が200cc/m/day/atm以下であり、一方側折り部LC1が、吸収性物品1の左右方向に沿っている。また、一方側折り部LC1が、吸収性物品1の胴回り開口部1aと対向している。
一方側折り部LC1が吸収性物品1の左右方向に沿い、且つ胴回り開口部1aと対向することで、酸素透過度が200cc/m/day/atm以下の包装材101が一方側折り部LC1が胴回り開口部1aの少なくとも一部を覆うことができるため、胴回り開口部1aから流出する冷感剤26が個包装体110の外部への流出を軽減させる蓋の役割を担うことができる。胴回り開口部1aから流出する冷感剤26が、個包装体110の外部に流出する恐れを軽減させることで、個包装体110の内部にとどまる冷感剤26の量が減少する恐れを軽減させて、着用者に、個包装体110の開封時や吸収性物品1の着用時に冷感剤26の効果を感じさせやすくなる。
<他の実施形態の包装状態の個包装体120>
他の実施形態の個包装体120について説明する。図13Bは、他の実施形態の個包装体120の平面図である。以下の個包装体120について、上述の実施形態の個包装体100の構成と共通する部分は、符号等を同じとし、詳細な説明は省略する。
上述の実施形態では、一方側延出部10Lうちの折り畳まれた部分の一部と、他方側延出部10Rのうち折り畳まれた部分の一部が厚さ方向(前後方向)に重ねられたが、これに限られない。図13Bに示すように、折り畳み基準位置B1、B2で折り畳まれた一方側延出部10Lの部分と他方側延出部10R部分とが厚さ方向において重ならないように折り畳んでもよい。これによって、酸素透過度が200cc/m/day/atm以下の包装材101の折り部LC1、LC2で、脚回り開口部1bを通じて外部に流出してしまう冷感剤26の量を減少させつつ、で折り畳み状態の吸収性物品1の厚みをより小さくして、個包装体100をよりコンパクトにすることができる。
<<<パッケージ200>>>
複数の個包装体100は、袋体201に収容されたパッケージ200として販売、流通されるものであってもよい。図14Aは、パッケージ200の概略斜視図である。図14Bは、側面200C側から見たパッケージ200を説明する図である。
図14Aに示すように、パッケージ200は、複数の個包装体100、複数の個包装体100を収容するための袋体201、及びパッケージ200を持ち運ぶための取っ手部202を有する。パッケージ200は、互いに直交する上下方向、左右方向及び前後方向を有する。また、パッケージ200は、略矩形形状であり、パッケージ200について、前後方向において対向する正面200Aと背面200B、左右方向において対向する一対の側面200C、上下方向において対向する上面200Dと底面200Eを備える。
袋体201は、シート状の部材で形成された袋状の部材である。この袋体201が、ガスバリア性を有し、酸素透過度が、200cc/m/day/atm以下であることが好ましい。袋体201としては、としては、例えば、EVOH樹脂(エチレン‐ビニルアルコール共重合樹脂)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、アルミニウム等で形成されたシート部材を用いることができる。本実施形態では、袋体201は、PET(ポリエステル)のシート部材で形成されている。
上述のとおり、個包装体100から冷感剤26が流出する恐れを軽減させつつ、ガスバリア性の袋体201を用いることで、個包装体100から冷感剤26が流出してしまった場合でも、袋体201を通して冷感剤26が外部に流出する恐れを軽減させることができるため、着用者は、パッケージ200及び個包装体100の開封時や吸収性物品1の着用時に冷感剤26の効果を感じやすくすることができる。
なお、個包装体100の包装材101の酸素透過度が、パッケージ200の袋体201の酸素透過度より低いことが好ましい。上述のとおり個包装体100の包装材101の酸素透過度は、2.0cc/m/day/atmであり、パッケージ200の袋体201の酸素透過度は、80cc/m/day/atmである。これによって、包装材101の酸素透過度が袋体201の酸素透過度より高い場合よりも個包装体100から外部に流出する冷感剤26の量を減少させやすくなるため、個包装体100の内部に冷感剤26を維持しやすくできるだけでなく、個包装体100の外部で且つ袋体201の内側に存在する冷感剤26の量を減少させやすくなり、冷感剤26の揮発を軽減させることができるため、着用者に冷感剤26の効果を感じさせやすくなる。
個包装体100において、折り畳み状態の吸収性物品1の左右方向の端部は、包装材101の折り部LC1、LC2で覆われているのに対し、折り畳み状態の吸収性物品1の上下方向の端部は、端部接合部103a、103bで接合されているため、折り部LC1、LC2よりも端部接合部103a、103bから冷感剤26が流出してしまう可能性がある。特に、一方側端部接合部103aより接合強度が低い他方側端部接合部103bは、他方側端部接合部103bを通して冷感剤26が流出してしまう恐れがある。
これに対し、個包装体100は、吸収性物品1の上下方向における一方側の端部と他方側の端部にそれぞれ一方側端部接合部103aと他方側端部接合部103bを備えている。一方側端部接合部103aの接合強度が、他方側端部接合部103bの接合強度より高い。このような個包装体100が、パッケージ200の上下方向と、吸収性物品1の上下方向とが沿うように収容され、且つ他方側端部接合部103bが袋体201の底面(パッケージ200の底面200E)に接触していることが好ましい。つまり、本実施形態では、図14Bに示すように、個包装体100を上下方向に2つ重ねて収容し、パッケージ200の上下方向と端部接合部103a、103bとが直交しており、且つ下側に収容された個包装体100の一方側端部接合部103aより接合強度が弱い他方側端部接合部103bが底面200Eに接触している。
包装材101は、柔らかいシート状の部材であるため、個包装体100の上下方向における端部接合部103a、103bより外側の部分は、端部接合部103a、103bよりも剛性が低く、柔らかい。そのため、図14Bに示すように、パッケージ200の上下方向と、吸収性物品1の上下方向とが沿うように個包装体100を収容させると、パッケージ200の最も下側に収容された個包装体100のうち他方側端部接合部103bより下側の部分は、2個の個包装体100の重みによって、パッケージ200の左右方向(個包装体100の厚み方向)に折れ曲がり、他方側端部接合部103bが底面200Eに接触しやすくなる。個包装体100の他方側端部接合部103bの接合強度が一方側端部接合部103aの接合強度より弱い場合であっても、他方側端部接合部103bが底面200Eに接触することで、他方側端部接合部103bと袋体201の底面との間に隙間が生じにくくなり、他方側端部接合部103bから冷感剤26が個包装体100の外に流出する恐れを軽減させることができる。
パッケージ200について、複数の個包装体100を収容する構成について説明したが、これに限られない。パッケージ200に1つの個包装体100を収容する構成であってもよい。また、パッケージ200は、複数(又は1つ)の個包装体110を収容する構成であってもよい。
===その他の実施形態===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。
上述の実施形態では、包装材101が一方側折り部LC1と他方側折り部LC2を備える個包装体100としたが、これに限られない。包装材101が折り部を1つだけ備える個包装体100や、包装材101が3つ以上の折り部を備える個包装体100であってもよい。また、個包装体100が内側接合部102を必ずしも有する構成でなくてもよい、また、内側接合部102は、必ずしも直交方向における中央部でなくてもよく、例えば、内側接合部102が、直交方向における他方側の端部に設けるものであってもよい。
また、上述の実施形態では、折り畳み状態の吸収性物品1が、左右折り畳み部LB、RBと上下折り畳み部RBで折り畳まれた状態としたが、これに限られない。折り畳み状態の吸収性物品1が、例えば、左右折り畳み部LB、RBで折り畳まれ、上下折り畳み部RBで折り畳まれていない状態でもよく、上下折り畳み部RBで折り畳まれ、左右折り畳み部LB、RBで折り畳まれていない状態であってもよい。さらに、左右折り畳み部LBと左右折り畳み部RBのいずれか一方のみが折り畳まれている構成であってもよい。
上述の実施形態では、包装状態の個包装体100で、上下方向において、上下折り畳み部BLから胴回り開口部1aまでの長さNが、上下折り畳み部BLから股下部10mの端までの長さM以上(N≧M)の状態の折り畳み状態の吸収性物品1としたが、これに限られない。包装状態の個包装体100で、上下方向において、上下折り畳み部BLから股下部10mの端までの長さが、上下折り畳み部BLから胴回り開口部1aまでの長さより長くてもよい(M>N)。なお、このとき、個包装体100の厚さ方向(吸収性物品1の前後方向)において、内側接合部102が、胴回り開口部1aより股下部10mに近い位置に設けられていることがより好ましい。これによって、股下部10mが胴回り開口部1aを覆い、股下部10mと包装材101とで胴回り開口部1aを挟むことができるため、冷感剤26が胴回り開口部1aから流出する恐れを軽減させることができる。
上述の実施形態では、冷感剤26に、温度感受性TRPチャネルを刺激する冷感刺激剤を用いたが、これに限られない。冷感剤26として、気化熱により周囲の温度を下げるもの、例えば、メタノール、エタノール等のアルコールを用いてもよい。
また、上記実施の形態では、揮発性物質の一例として、冷感剤26を用いたが、冷感剤26に限らず、例えば、温感剤や香料等の揮発性物質を用いてもよい。香料は、冷感剤26の代わりに用いても良いし、冷感剤26や温感剤と一緒に用いても良い。
なお、香料として、特にグリーンハーバル調の香料(グリーンハーバル様香気)を用いた場合には、特に精神的な不快症状を身体に物理的刺激を与えることなく、また、経口投与にもよらず、安全かつ簡便に緩和させることが可能になる。これに加え、快適感も得られる。
温感剤を用いた場合には、着用者の生理痛や冷え症状を緩和することが可能となる。温感刺激剤は、着用者の安心感の観点から、植物由来の化合物であることが好ましい。温感剤の例としては、カプシコシド、カプサイシン(LD50:47mg/kg,分子量:305)、カプサイシノイド類(ジヒドロカプサイシン、ノルジヒドロカプサイシン、ホモジヒドロカプサイシン、ホモカプサイシン、ノニバミド等)、カプサンチン、ニコチン酸ベンジル(LD50:2,188mg/kg,分子量:213)、ニコチン酸β-ブトキシエチル、N-アシルワニルアミド、ノナン酸バニリルアミド、多価アルコール、唐辛子末、唐辛子チンキ、唐辛子エキス、ノナン酸バニリルエーテル、バニリルアルコールアルキルエーテル誘導体(例えば、バニリルエチルエーテル、バニリルブチルエーテル(LD50:4,900mg/kg,分子量:210)、バニリルペンチルエーテル、バニリルヘキシルエーテル)、イソバニリルアルコールアルキルエーテル、エチルバニリルアルコールアルキルエーテル、ベラトリアルアルコール誘導体、置換ベンジルアルコール誘導体、置換ベンジルアルコールアルキルエーテル、バニリンプロピレングリコールアセタール、エチルバニリンプロピレングリコールアセタール、ショウガエキス、ジンジャーオイル、ジンゲロール(LD50:250mg/kg,分子量:294)、ジンゲロン、ヘスペリジン、及びピロリドンカルボン酸、並びにそれらの任意の組み合わせが挙げられる。なお、温感剤は、冷感剤26と同様に、温度感受性TRPチャネルを刺激するものが好ましい。
香料としては、当該技術分野において従来用いられてきたものと同様のものを用いることができる。香料として、グリーンハーバル調の香料(グリーンハーバル様香気)を用いた場合には、特に精神的な不快症状を身体に物理的刺激を与えることなく、また、経口投与にもよらず、安全かつ簡便に緩和させることが可能になる。これに加え、快適感も得られる。
グリーンハーバル様香気は、グリーン様香気(グリーンノート)又はハーバル様香気(ハーバルノート)を含む香調である。グリーン様香気とは、草や若葉のすがすがしい香調をいう。ハーバル様香気(ハーバルノート)とは、ハーブを用いた自然で、薬草的な香り立ちが特徴の香調をいう。
グリーンハーバル様香気を有する香料を含有する香料組成物は、シス-3-ヘキセノール、ギ酸シス-3-ヘキセニル、酢酸シス-3-ヘキセニル、プロピオン酸シス-3-ヘキセニル、酪酸シス-3-ヘキセニル、トランス-2-ヘキセナール、酢酸トランス-2-ヘキセニル、酢酸ヘキシル、酢酸スチラリル、2-メチル-3-(3,4-メチレンジオキシフェニル)-プロパナール(IFF社名、ヘリオナール)、3(4)-(5-エチルビシクロ[2,2,1]ヘプチル-2)-シクロヘキサノール、2-ペンチロキシグリコール酸アリル(IFF社名、アリルアミルグリコレート)、4-メチル-3-デセン-5-オール(Givaudan社名、ウンデカベルトール)、ヘキシルアルデヒド、2,4-ジメチル-3-シクロヘキセニルカルボキシアルデヒド(IFF社名、トリプラール)及びフェニルアセトアルデヒドより選択される1種又は2種以上の香料を含有することが好ましい。これらの香料として市販品を用いることもできる。これらが含まれる香料は主にグリーン様香気を生ずるものである。
グリーンハーバル様香気を有する香料を含有する香料組成物は、更に、l-メントール、1,8-シネオール、サリチル酸メチル、シトロネラール、カンファー、ボルネオール、酢酸イソボルニル、酢酸ターピニル、オイゲノール、アネトール、4-メトキシベンジルアルコール及びエストラゴールより選択される1種又は2種以上の香料を含有することが好ましい。これらが含まれる香料は、主として、ハーバル様香気を生ずるものである。
1 吸収性物品(パンツ型吸収性物品、ショーツ型ナプキン)、
1a 胴回り開口部、
1b 脚回り開口部、
10 外装体、
10f 腹側胴回り部、
10b 背側胴回り部、
10m 股下部、
10e 側端部接合部、
10ff 腹側折り返し部、
10bf 背側折り返し部、
10L 一方側延出部、
10R 他方側延出部、
11 外装トップシート、
12 外装バックシート、
13 腹側胴回り弾性部材、
14 背側胴回り弾性部材、
20 吸収性本体、
22 吸収体、
22a コアラップシート、
24a 第1肌側シート、
24b 第2肌側シート
24c 非肌側シート、
24d サイドシート、
26 冷感剤(揮発性物質)、
26P 塗布領域、
30 股下弾性部材、
40 圧搾部、
50 立体ギャザー、
50S 弾性部材、
100 個包装体、
101 包装材、
102 内側接合部、
103a 一方側端部接合部、
103b 他方側端部接合部、
200 パッケージ(パンツ型吸収性物品の個包装体のパッケージ)、
201 袋体、
B1 折り畳み基準位置、
B2 折り畳み基準位置、
B3 折り畳み基準位置、
BL 上下折り畳み部、
LB 一方側折り畳み部(左右折り畳み部)、
RB 他方側折り畳み部(左右折り畳み部)、
L1 第1折り基準位置、
L2 第2折り基準位置、
LC1 一方側折り部、
LC2 他方側折り部、
CL 折り線

Claims (13)

  1. 胴回り開口部及び一対の脚回り開口部を有し、展開状態としたときに、互いに直交する上下方向、左右方向、及び前後方向を備えるパンツ型吸収性物品と、
    1つの前記パンツ型吸収性物品を包装する包装材と、
    を備えるパンツ型吸収性物品の個包装体であって、
    前記パンツ型吸収性物品は、内側に揮発性物質を有し、
    前記包装材の酸素透過度が、200cc/m/day/atm以下であり、
    包装状態において、
    前記パンツ型吸収性物品は、前記上下方向又は前記左右方向に沿った折り畳み部で折り畳まれており、
    前記包装材は、少なくとも1つの折り部を有し、
    前記折り部が、前記パンツ型吸収性物品の前記上下方向に沿っている
    ことを特徴とするパンツ型吸収性物品の個包装体。
  2. 請求項1項に記載のパンツ型吸収性物品の個包装体であって、
    前記包装状態において、
    前記包装材は、前記包装材同士を接合した端部接合部を備え、
    前記端部接合部は、前記パンツ型吸収性物品の前記左右方向に沿い、且つ、前記パンツ型吸収性物品の前記上下方向における前記包装材の一方側の端部と他方側の端部に、それぞれ一方側端部接合部及び他方側端部接合部を有し、
    前記一方側端部接合部の接合強度は、前記他方側端部接合部の接合強度より高く、
    前記胴回り開口部が、前記上下方向における一方側に設けられていることを特徴とするパンツ型吸収性物品の個包装体。
  3. 胴回り開口部及び一対の脚回り開口部を有し、展開状態としたときに、互いに直交する上下方向、左右方向、及び前後方向を備えるパンツ型吸収性物品と、
    1つの前記パンツ型吸収性物品を包装する包装材と、
    を備えるパンツ型吸収性物品の個包装体であって、
    前記パンツ型吸収性物品は、内側に揮発性物質を有し、
    前記包装材の酸素透過度が、200cc/m/day/atm以下であり、
    包装状態において、
    前記パンツ型吸収性物品は、前記上下方向又は前記左右方向に沿った折り畳み部で折り畳まれており、
    前記包装材は、少なくとも1つの折り部を有し、
    前記折り部が、前記パンツ型吸収性物品の前記左右方向に沿い、
    前記折り部が、前記胴回り開口部と対向する
    ことを特徴とするパンツ型吸収性物品の個包装体。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品の個包装体であって、
    前記パンツ型吸収性物品は、前記左右方向に沿った上下折り畳み部で折り畳まれており、
    前記揮発性物質が、展開状態かつ自然状態の前記パンツ型吸収性物品の、前記上下方向における前記折り畳み部より股下側に設けられていることを特徴とするパンツ型吸収性物品の個包装体。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品の個包装体であって、
    前記パンツ型吸収性物品は、吸収体を備え、
    前記パンツ型吸収性物品は、前記上下方向に沿った左右折り畳み部で折り畳まれており、
    展開状態且つ自然状態の前記パンツ型吸収性物品において、
    前記左右方向において、前記左右折り畳み部は、前記吸収体より外側に設けられ、
    前記揮発性物質が、前記左右方向における前記左右折り畳み部より内側に設けられていることを特徴とするパンツ型吸収性物品の個包装体。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品の個包装体であって、
    前記包装状態において、
    前記包装材は、前記折り部に沿った方向と、前記折り部に沿った方向と直交する直交方向と、前記折り部に沿った方向及び前記直交方向と直交する厚さ方向を有し、
    前記包装材は、前記包装材同士を接合した接合部を有し、
    前記接合部は、前記直交方向に沿い、
    前記包装材内において、前記パンツ型吸収性物品がある位置に配置されたときに、
    前記折り部と前記パンツ型吸収性物品までの最長距離が、前記接合部と前記パンツ型吸収性物品までの最長距離よりも短いことを特徴とするパンツ型吸収性物品の個包装体。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品の個包装体であって、
    前記包装状態において、
    前記包装材は、前記折り部に沿った方向と、前記折り部に沿った方向と直交する直交方向と、前記折り部に沿った方向及び前記直交方向と直交する厚さ方向を有し、
    前記包装材は、前記包装材同士を接合した接合部を有し、
    前記接合部は、
    前記直交方向に沿い、且つ、前記包装材の端部に設けられた端部接合部と、
    前記折り部に沿い、且つ、前記直交方向において前記折り部より内側に設けられた内側接合部と、
    を有し、
    前記端部接合部の接合強度より、前記内側接合部の接合強度の方が高いことを特徴とするパンツ型吸収性物品の個包装体。
  8. 請求項6又は7に記載のパンツ型吸収性物品の個包装体であって、
    前記パンツ型吸収性物品は、前記左右方向に沿った上下折り畳み部で折り畳まれ、且つ、前記上下方向に沿った左右折り畳み部で折り畳まれており、
    前記包装状態において、
    前記接合部は、前記折り部に沿い、且つ、前記直交方向において前記折り部より内側に設けられた内側接合部を有し、
    前記内側接合部は、前記パンツ型吸収性物品の前後方向において、前記胴回り開口部より股下部に近い位置に設けられていることを特徴とするパンツ型吸収性物品の個包装体。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品の個包装体であって、
    前記包装状態において、
    前記パンツ型吸収性物品の前記上下方向における、前記上下折り畳み部から前記胴回り開口部までの長さが、前記上下折り畳み部から前記股下部の端までの長さ以上であることを特徴とするパンツ型吸収性物品の個包装体。
  10. 請求項1から8のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品の個包装体であって、
    前記包装状態において、
    前記パンツ型吸収性物品の前記上下方向における、前記上下折り畳み部から前記股下部の端までの長さが、前記上下折り畳み部から前記胴回り開口部までの長さより長いことを特徴とするパンツ型吸収性物品の個包装体。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の複数のパンツ型吸収性物品の個包装体と、
    前記パンツ型吸収性物品の個包装体を収容する袋体と、
    を有するパンツ型吸収性物品の個包装体のパッケージであって、
    前記袋体の酸素透過度が、200cc/m/day/atm以下であることを特徴とするパンツ型吸収性物品の個包装体のパッケージ。
  12. 請求項11に記載のパンツ型吸収性物品の個包装体のパッケージであって、
    前記包装材の前記酸素透過度が、前記袋体の前記酸素透過度より低いことを特徴とするパンツ型吸収性物品の個包装体のパッケージ。
  13. 請求項11又は12に記載のパンツ型吸収性物品の個包装体のパッケージであって、
    前記包装状態において、
    前記包装材は、前記包装材同士が接合され、前記パンツ型吸収性物品の前記左右方向に沿い、且つ、前記包装材の端部に設けられた端部接合部を有し、
    前記端部接合部は、前記包装材の、前記パンツ型吸収性物品の前記上下方向における一方側の端部と他方側の端部に、それぞれ一方側端部接合部及び他方側端部接合部を有し、
    前記一方側端部接合部の接合強度は、前記他方側端部接合部の接合強度より強く、
    前記パンツ型吸収性物品の個包装体が前記袋体に収容された状態において、
    前記パンツ型吸収性物品の前記上下方向が、前記パンツ型吸収性物品の個包装体のパッケージの上下方向に沿い、
    前記他方側端部接合部が、前記袋体の底面に接触していることを特徴とするパンツ型吸収性物品の個包装体のパッケージ。
JP2020217645A 2020-12-25 2020-12-25 パンツ型吸収性物品の個包装体及びパンツ型吸収性物品の個包装体のパッケージ Active JP7483600B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020217645A JP7483600B2 (ja) 2020-12-25 2020-12-25 パンツ型吸収性物品の個包装体及びパンツ型吸収性物品の個包装体のパッケージ
TW110134562A TW202228617A (zh) 2020-12-25 2021-09-16 短褲型吸收性物品的個別包裝體及短褲型吸收性物品的個別包裝體之包裝袋
CN202180083275.4A CN116568613A (zh) 2020-12-25 2021-11-02 内裤型吸收性物品的独立包装件及用于内裤型吸收性物品的独立包装件的包装体
KR1020237022278A KR20230124940A (ko) 2020-12-25 2021-11-02 팬티형 흡수성 물품의 개별 포장체 및 팬티형 흡수성물품의 개별 포장체의 패키지
PCT/JP2021/040437 WO2022137818A1 (ja) 2020-12-25 2021-11-02 パンツ型吸収性物品の個包装体及びパンツ型吸収性物品の個包装体のパッケージ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020217645A JP7483600B2 (ja) 2020-12-25 2020-12-25 パンツ型吸収性物品の個包装体及びパンツ型吸収性物品の個包装体のパッケージ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022102738A true JP2022102738A (ja) 2022-07-07
JP7483600B2 JP7483600B2 (ja) 2024-05-15

Family

ID=82157553

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020217645A Active JP7483600B2 (ja) 2020-12-25 2020-12-25 パンツ型吸収性物品の個包装体及びパンツ型吸収性物品の個包装体のパッケージ

Country Status (5)

Country Link
JP (1) JP7483600B2 (ja)
KR (1) KR20230124940A (ja)
CN (1) CN116568613A (ja)
TW (1) TW202228617A (ja)
WO (1) WO2022137818A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024048367A1 (ja) * 2022-09-02 2024-03-07 ユニ・チャーム株式会社 使い捨ておむつの収容体

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1095481A (ja) * 1996-09-19 1998-04-14 Kao Corp 使い捨ておむつの個装構造
JP2001019070A (ja) * 1999-07-09 2001-01-23 Kao Corp 吸収性物品の個装構造
JP2001201825A (ja) * 2000-01-20 2001-07-27 Konica Corp 写真フィルム集合包装体
JP2009241973A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Dainippon Printing Co Ltd 包装材及びそれを用いた包装袋
JP2016209202A (ja) * 2015-05-01 2016-12-15 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品の個包装体、及び個包装体の製造方法
JP2018102845A (ja) * 2016-12-28 2018-07-05 ユニ・チャーム株式会社 パンツ型吸収性物品の包装体
WO2020255534A1 (ja) * 2019-06-20 2020-12-24 ユニ・チャーム株式会社 パンツ型吸収性物品

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02116432U (ja) * 1988-10-28 1990-09-18
JP3747994B2 (ja) * 1998-07-10 2006-02-22 花王株式会社 ショーツ型生理用ナプキン
JP7007801B2 (ja) 2016-12-27 2022-01-25 花王株式会社 パンツ型着用物品

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1095481A (ja) * 1996-09-19 1998-04-14 Kao Corp 使い捨ておむつの個装構造
JP2001019070A (ja) * 1999-07-09 2001-01-23 Kao Corp 吸収性物品の個装構造
JP2001201825A (ja) * 2000-01-20 2001-07-27 Konica Corp 写真フィルム集合包装体
JP2009241973A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Dainippon Printing Co Ltd 包装材及びそれを用いた包装袋
JP2016209202A (ja) * 2015-05-01 2016-12-15 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品の個包装体、及び個包装体の製造方法
JP2018102845A (ja) * 2016-12-28 2018-07-05 ユニ・チャーム株式会社 パンツ型吸収性物品の包装体
WO2020255534A1 (ja) * 2019-06-20 2020-12-24 ユニ・チャーム株式会社 パンツ型吸収性物品

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024048367A1 (ja) * 2022-09-02 2024-03-07 ユニ・チャーム株式会社 使い捨ておむつの収容体

Also Published As

Publication number Publication date
TW202228617A (zh) 2022-08-01
KR20230124940A (ko) 2023-08-28
JP7483600B2 (ja) 2024-05-15
CN116568613A (zh) 2023-08-08
WO2022137818A1 (ja) 2022-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2022137818A1 (ja) パンツ型吸収性物品の個包装体及びパンツ型吸収性物品の個包装体のパッケージ
TWI837356B (zh) 短褲型吸收性物品
WO2020255533A1 (ja) パンツ型吸収性物品
WO2022137868A1 (ja) 吸収性物品の個包装体及び吸収性物品の個包装体の製造方法
TWI843849B (zh) 吸收性物品
WO2020255521A1 (ja) パンツ型吸収性物品及びパンツ型吸収性物品製造方法
CN112107429B (zh) 短裤型吸收性物品和短裤型吸收性物品制造方法
CN112107427B (zh) 吸收性物品
JP7209423B2 (ja) パンツ型吸収性物品及びパンツ型吸収性物品の製造方法
WO2020179886A1 (ja) 吸収性物品
WO2022004534A1 (ja) パンツ型吸収性物品
JP2024082652A (ja) 生理用ナプキン、生理用ナプキン収容体、及び、パンツ型吸収性物品
KR20220088849A (ko) 팬티형 흡수성 물품
JP2024027894A (ja) 吸収性物品包装体、及び、吸収性物品包装体のパッケージ
JP2016182186A (ja) パッドタイプ吸収性物品
JP2020141872A (ja) 吸収性物品の個包装体、及びこれを収容した包装体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220711

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230704

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230901

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240501

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7483600

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150