JP2022102445A - 炭化珪素半導体ウェハおよび炭化珪素半導体装置の製造方法 - Google Patents

炭化珪素半導体ウェハおよび炭化珪素半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】SiCとショットキー電極を構成する金属との界面の酸素量を低減して、良好なショットキー接触を得る。【解決手段】アニール処理の際にプレアニールを実施することで、ショットキー電極4を構成するMoの膜質が密となるようにする。これにより、SiC/Mo界面の酸素含有量を低減することが可能となり、プレアニールを行っていない場合と比較して酸素がSiCとショットキー電極4を構成する金属との界面に拡散、到着する量が低減される。したがって、SiCとショットキー電極4との間において良好なショットキー接触を形成することが可能となる。【選択図】図4

Description

本発明は、ショットキー接触を有する炭化珪素(以下、SiCという)半導体装置を含むSiC半導体ウェハおよびSiC半導体装置の製造方法に関するものである。
従来より、ショットキーバリアダイオード(以下、SBDという)などのショットキー接触を含むSiCショットキーデバイスを備えたSiC半導体装置が提案されている。例えば、特許文献1では、SiC層の表面にモリブデン(Mo)などで構成されるショットキー電極を蒸着またはスパッタなどで成膜することで、SBDを備えるSiC半導体装置を製造することが開示されている。
特開2013-214659号公報
SiCショットキーデバイスにおけるショットキー接触は、SiC層の上にMoを成膜した後、500~700℃でアニール処理を行うことによって得られる。しかしながら、SiC/Mo界面に多くの酸素が含有されることで安定したショットキー接触の形成を阻害していることが確認された。
本発明者らが鋭意検討を行ったところ、Moの成膜からアニール処理迄の間に、Moが大気に曝されるために酸素が吸着し、成膜したMoに膜質が疎な部分があると、吸着した酸素がSiC/Mo界面にまで拡散、到着することが判った。このようにして、SiC/Mo界面にまで酸素が拡散、到着することで、SiC/Mo界面に含有される酸素量が多くなり、ショットキー接触の形成を阻害する。すなわち、SiC/Mo界面でのバリアハイトが低下し、十分なショットキー接触が得られなくなる。
本発明は上記点に鑑みて、SiCとショットキー電極を構成する金属との界面の酸素量を低減して、良好なショットキー接触を得ることができるSiC半導体装置を含むSiC半導体ウェハおよびSiC半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、主表面(1a)および裏面(1b)を有した第1導電型のSiCからなる基板(1)の主表面上にSiCからなる第1導電型層(2)が形成されることでSiC半導体基板(1、2)が構成されていると共に、第1導電型層の表面に該第1導電型層に対してショットキー接触させられるショットキー電極(4)が備えられたSiC半導体装置の製造方法であって、第1導電型層の上に、ショットキー電極を構成するための金属を成膜することと、金属を成膜したのち、アニール処理として、アニール温度での加熱処理を行って金属を第1導電型層に対してショットキー接触させることでショットキー電極を形成することと、を含み、アニール処理では、アニール温度での加熱処理を行う前に、該アニール温度よりも低い温度で金属の膜質を密にするプレアニールを行う。
このように、アニール処理の際にプレアニールを実施することで、ショットキー電極を構成する金属の膜質が密となるようにしている。このため、SiCと金属との界面の酸素含有量を低減することが可能となり、プレアニールを行っていない場合と比較して酸素がSiCとショットキー電極を構成する金属との界面に拡散、到着する量が低減される。したがって、SiCとショットキー電極との間において良好なショットキー接触を形成することが可能となる。
請求項4に記載の発明は、SiC半導体装置を有するSiCウェハであって、主表面(1a)および裏面(1b)を有した第1導電型のSiCからなるウェハ状の基板(1)の主表面上にSiCからなる第1導電型層(2)が形成されることで構成されたSiC半導体基板(1、2)と、第1導電型層の表面に該第1導電型層に対してショットキー接触させられるショットキー電極(4)と、を含み、ショットキー電極は、Moによって構成されており、該Moにおける(110)での回折ピークの半値幅が、ウェハ内部および該ウェハ内部の外周部となるウェハ外周部において共に0.282°以下になっている。
このように構成されるSiC半導体ウェハは、ショットキー電極の形成時におけるアニール処理時にプレアニールが実施されたものである。プレアニールにより、ウェハ内部だけでなくウェハ外周部においても、Mo(110)半値幅を0.282°以下にできる。このため、ウェハ内部だけでなくウェハ外部においても安定して順方向電圧Vf≧0.2[V]にでき、安定的に所望のバリアハイトのショットキー電極を得ることができる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態にかかるSBDを有するSiC半導体装置の断面図である。 図1に示すSiC半導体装置の上面レイアウト図である。 図1に示すSiC半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図3Aに続くSiC半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図3Bに続くSiC半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図3Cに続くSiC半導体装置の製造工程を示す断面図である。 比較方法と第1実施形態の製造方法によるショットキー電極の形成の様子を示した図である。 比較方法と第1実施形態の製造方法におけるアニール処理の温度プロファイルを示した図である。 縦軸をリアルスケールとしてXRD(X線回折装置)の測定結果を示した図である。 縦軸をログスケールとしてXRDの測定結果を示した図である。 XRD測定における分析条件を示した図である。 比較方法と第1実施形態の製造方法を行った場合のMo(110)での回折ピークの半値幅と順方向電圧Vfとの関係を示す図である。 プレアニールの実施の有無による半値幅の変化のウェハ面内分布を示す図である。 プレアニールの実施の有無とプレアニール時間と順方向電圧Vfの変化の関係を示した図である。 第2実施形態にかかるJBSを有するSiC半導体装置の断面図である。 図11に示すSiC半導体装置の上面レイアウト図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。本実施形態では、ショットキー接触を有するSiC半導体装置として、SBDを例に挙げて説明する。まず、本実施形態にかかるSiC半導体装置の構成について、図1および図2を参照して説明する。なお、図1は、図2のI-I断面図に相当している。
図1に示すように、SiC半導体装置は、高不純物濃度のSiCで構成されたn型基板1を用いて形成されている。n型基板1の上面を主表面1a、主表面1aの反対面である下面を裏面1bとすると、主表面1a上には、n型基板1よりも低い不純物濃度とされたSiCからなる第1導電型層に相当するn型層2が積層されている。これらn型基板1およびn型層2によって構成されたSiC半導体基板のセル部にSBD10が形成されていると共に、その外周領域に終端構造が形成されることでSiC半導体装置が構成されている。
具体的には、n型層2の表面には、例えばシリコン酸化膜などで構成された絶縁膜3が形成されている。絶縁膜3には、セル部において部分的に開口部3aが形成されており、この絶縁膜3の開口部3aにおいてn型層2とショットキー接触するように、Moにて構成されたショットキー電極4が形成されている。そして、n型基板1の裏面と接触するように、例えばNi(ニッケル)、Ti(チタン)、Mo、Au(金)等により構成されたオーミック電極5が形成されている。これにより、SBD10が構成されている。SBD10の上面レイアウトはどのようなものであっても良いが、本実施形態では、図2に示すように各角部が丸められた正方形状となるようにしてある。
また、SBD10の外周領域に形成された終端構造として、p型リサーフ層6が形成されていると共に、複数個のp型ガードリング層7等が配置されている。p型リサーフ層6は、ショットキー電極4の外縁部において、n型層2の表層部にショットキー電極4と接するように形成されている。複数個のp型ガードリング層7は、p型リサーフ層6の外周をさらに囲むように同心状に配置されている。p型リサーフ層6やp型ガードリング層7は、例えばAlを不純物として用いて構成されたものであり、所定の不純物濃度で構成されている。これらp型リサーフ層6やp型ガードリング層7を配置することにより、SBD10の外周において電界が広範囲に延びるようにでき、電界集中を緩和できる。このため、耐圧を向上させることができる。
さらに、ショットキー電極4の表面には、バリアメタル8aと接合電極8bと表面電極8cが順に積層されることでパッド電極8が形成されている。バリアメタル8aは、例えばTiやTiNなどの金属材料によって構成されており、ショットキー電極4と接合電極8bとの間においてバリア層として備えられ、ショットキー電極4よりも低いバリアハイトに設定されている。接合電極8bは、例えばAlSiなどの金属材料によって構成されており、ボンディングワイヤなどが接続されるパッドとしての役割を果たしている。表面電極8cは、めっき等により接合電極8bを覆うように形成され、良好なボンディング性が得られるようにしている。
そして、表面電極8cの表面を露出させつつ、ショットキー電極4やバリアメタル8aおよび接合電極8bの外縁を覆うと共に絶縁膜3の表面を覆うように保護膜9が形成されている。このような構造により、SBD10が構成されている。
このような構造のSBD10を備えたSiC半導体装置では、ショットキー電極4をアノード、オーミック電極5をカソードとして、ショットキー電極4に対してショットキー障壁を超える電圧を印加することにより動作する。具体的には、ショットキー電極4とオーミック電極の間に電流を流す。また、外周部領域に関しては、p型リサーフ層6やp型ガードリング層7を備えてあるため、等電位線が偏り無く広範囲で延びるようにすることができる。これにより、高耐圧素子とすることが可能となる。
このようなSiC半導体装置において、Moで構成されたショットキー電極4の膜厚が50~500nmで構成されると共に、Moの(110)配向(以下、単にMo(110)という)における半値幅が0.282以下となるようにしている。そして、SiCからなるn型層2とMoで構成されたショットキー電極4とのSiC/Mo界面の酸素含有量が低減されていて、酸素含有量が多い場合のようにショットキー接触の形成が阻害されていない状態になっている。これにより、良好なショットキー接触が得られた状態になっている。なお、この理由については後述する。
次に、本実施形態にかかるSiC半導体装置の製造方法について、図3A~図3Dを参照して説明する。図3A~図3Dは、図1に示すSiC半導体装置の製造工程中の断面を示しているが、簡略化のためp型ガードリング層7を省略してある。なお、図3A~図3Dは、SiC半導体装置のうちの1セル分のSBDの断面に相当する部分のみ示しているが、実際には、ウェハ面内に複数チップ分のSiC半導体装置が形成される。
まず、図3Aに示すように、主表面1aおよび裏面1bを有するn型基板1の主表面1aにn型層2をエピタキシャル成長させたウェハ状のSiC半導体基板を用意する。ここでは、(0001)Si面に対して所定のオフ角傾斜した面が主表面1aとされたオフ基板で構成されたn型基板1を用いており、その上にエピタキシャル成長させられたn型層2もオフ角を有したものとなっている。
次に、図3Bに示すように、マスク材料を配置した後、パターニングしてp型リサーフ層6やp型ガードリング層7の形成予定領域が開口するマスク11を形成する。そして、マスク11の上からAlやホウ素などのp型不純物をイオン注入したのち、マスク11を除去してから図示しないカーボン層などのキャップ層で表面を覆い、p型不純物の活性化アニールを行う。これにより、イオン注入された原子が活性化してp型リサーフ層6やp型ガードリング層7が形成される。なお、ここではp型リサーフ層6およびp型ガードリング層7を同時に形成する場合について説明したが、これらを異なる濃度や異なる深さで形成する場合には、別々の工程によって形成しても良い。
この後、キャップ層を除去したのち、図3Cに示すように、n型層2およびp型リサーフ層6などの表面に絶縁膜3を形成し、さらに絶縁膜3に開口部3aを形成する。
続いて、図3Dに示すように、p型リサーフ層6およびp型ガードリング層7の表面を含め、n型層2の表面にMoで構成されるショットキー電極4を蒸着またはスパッタなどにより成膜する。例えば、Moの厚みを50~500nmとしている。そして、ショットキー電極4を所望形状にパターニングする工程を行ったのち、不活性ガス雰囲気中においてアニール処理を行う。これにより、ショットキー電極4を構成するSiCとMoとがショットキー接触させられる。この工程について、図4および図5を参照して、比較方法を参照しながら本実施形態の方法を説明する。
ショットキー電極4をスパッタなどによって形成する場合、処理時のウェハ面内での温度バラツキに起因して結晶性が悪化することが多く、特にウェハ外周部では中央部と比較して温度が低くなるために結晶性が悪化しやすい。
図4に示すように、比較方法として示した従来のショットキー電極形成工程においては、Moで構成されるショットキー電極4をスパッタなどによって成膜した場合、Moの膜質が疎になる部分が発生し得る。具体的には、ウェハ中央部ではMoの膜質が密になっていても、ウェハ外周部ではMoの膜質が疎になる。つまり、ウェハ中央部では空洞などがあまりなく結晶性が比較的良好な状態になっているが、ウェハ外周部では空洞などが発生していて結晶性が荒れている状態になっている。このため、ウェハ中央部では酸素(O)が吸着されにくく、酸素含有量が小さくなっているが、ウェハ外周部では酸素が吸着されて、膜中の酸素含有量が多い状態になる。
この後、アニール処理、すなわちSiCとショットキー電極4を形成するために成膜したMoとの間をショットキー接触させるための加熱処理を行ってショットキー電極4を形成する。このとき、比較方法では、図5中に細線で示すように昇温前温度として予め150℃程度の温度に保持されている加熱装置内にショットキー電極4を形成した試料を設置し、設置後直ぐから昇温させて400~700℃のアニール温度、例えば580℃に至るようにしている。そして、アニール温度一定のまま30分程度維持したのち、再び昇温前温度まで低下させることでアニール処理が完了する。ここで、昇温前温度については、Moの成膜温度程度としており、アニール温度はショットキー接触を得るのに必要な温度としている。
比較方法のようなアニール処理を行う場合、昇温前温度からアニール温度まで急速に昇温させられる。このため、ウェハ外周部においては、アニール処理前の膜中における酸素含有量が多いままの状態でアニール温度でのアニールが実施されることになり、吸着した酸素がSiC/Mo界面にまで拡散、到着してしまう。したがって、アニール処理後にもSiC/Mo界面に含有される酸素量が多くなり、結晶性の回復が不十分となってショットキー接触の形成を阻害することになる。
一方、本実施形態の製造方法でも、図4に示すようにMoで構成されるショットキー電極4をスパッタなどで成膜した後、パターニングした状態では、ウェハ外周部でのMoの膜質は従来と同様になる。このため、本実施形態では比較方法と異なるアニール処理として、アニール温度に上昇させる前に、図5中の太線で示すように所定温度で所定時間保持するプレアニールを行うようにする。プレアニールの温度については、Moの成膜温度程度もしくはそれ以上でMoの膜質が変化しない程度であれば良く、例えば150~300℃とすれば良い。また、プレアニールの温度については一定としているが、150~300℃の範囲内において変化があっても良い。プレアニール時間については60分以上であれば良い。
このようなプレアニールを行うと、図4中に示したように、Moの膜中に吸着されていた酸素が外部に排出されていき、プレアニールを行わない場合と比較して膜中の酸素含有量を低減することが可能となる。そして、プレアニールによって膜中の酸素含有量が低減された状態で引き続き昇温工程を行い、アニール温度、例えば580℃に至るようにする。また、アニール温度一定のまま30分程度維持したのち、再び昇温前温度まで低下させることでアニール処理が完了する。このとき、プレアニールによって膜中の酸素含有量が低減された状態でアニール温度でのアニールが実施されるようにしているため、プレアニールを行っていない場合と比較して酸素がSiC/Mo界面に拡散、到着する量が低減される。したがって、結晶性の回復が十分に行われ、良好にショットキー接触を形成することが可能となる。
なお、本実施形態でも、ウェハ中央部でのMoの膜質はプレアニール前から良好であるが、プレアニールを行うことでより酸素含有量を低減できるため、良好なショットキー接触をより安定して形成することが可能になる。
その後、ショットキー電極4の表面などにバリアメタル8aおよび接合電極8bを形成したのち、これらをパターニングしてショットキー電極4の表面上のみに残す。そして、接合電極8bの表面を露出させつつ、ショットキー電極4やバリアメタル8aおよび接合電極8bの外縁を覆うように保護膜9を形成したのち、めっき処理によって表面電極8cを接合電極8bの表面に形成する。最後に、n型基板1の裏面にオーミック電極5を形成したのち、ダイシングしてチップ単位に小片化することで、図1に示したSBDを有するSiC半導体装置が完成する。
以上説明したように、本実施形態では、ショットキー電極4を形成するためのMoを成膜した後に行うアニール処理時に、昇温前温度から直ぐにアニール温度まで昇温させるのではなく、プレアニールを行うようにしている。このため、Moの膜中に吸着されていた酸素が外部に排出されていき、プレアニールを行わない場合と比較して膜中の酸素含有量を低減することが可能となる。特に、ウェハ外周部においては、空洞などが発生して結晶性が荒くなり易く、空洞に酸素が吸着されることで酸素含有量が高くなるが、プレアニールを行うことで酸素含有量を低減できる。したがって、プレアニールを行っていない場合と比較して酸素がSiC/Mo界面に拡散、到着する量が低減され、良好にショットキー接触を形成することが可能となる。
ここで、上記したように、プレアニールについて、昇温前温度を150~300℃とし、プレアニール時間を60分以上としたが、この理由について、図6A、図6Bおよび図7を参照して説明する。
SiC表面にMoを成膜してショットキー電極4を構成する場合、バリアハイトを出すことができることから、Moの結晶方向が(110)方向に配向したMo(110)としている。
そして、本発明者らの検討によると、ショットキー電極4では、XRDで測定されるMo(110)での回折ピークの半値幅(°)とショットキー電極4を備えたSBDにおける順方向電圧Vfとが相関を示すことが確認された。図6Aおよび図6Bは、ショットキー電極4を形成したSBDについてXRD測定を行ったときの結果の一例を示している。図6Aは、縦軸をリアルスケール、図6Bは、縦軸をlogスケールとしている。
図6Aに示すように、ショットキー電極4を形成したSBDにおいては、XRD測定結果としてMo(110)に回折ピークが現れる。リアルスケールではMo(110)の回折ピークでの半値幅を測定し難いが、図6Bのようにlogスケールに変換すれば、Mo(110)の回折ピークでの半値幅を容易に測定することが可能となる。
XRD測定における分析条件については、図7に示した通りとしている。具体的には測定方法については、Out-of-plane法による2θ/ωスキャンとしている。X線発生部の対陰極にはCuを用いて、出力を45kV、200mAとしている。検出部には、半導体検出器を用いている。入射光学系は、平行ビーム法に基づくスコットコリメーションとしている。ソーラースリットについては、入射側および受光側を5.0°とし、スリットについては、入射側をIS=1(mm)、長手制限を2(mm)としている。また、走査条件については、走査軸を2θ/ω、走査モードを連続走査、走査範囲を20~110°、ステップ幅を0.02°、走査速度を2°/minとしている。測定エリアについては、XRD測定を行う試料中に形成した素子全体としている。
なお、SiC半導体装置の場合、XRD測定に用いる試料の表面、本実施形態の場合はn型層2の表面がSiC格子面に対して例えば4°のオフ角を有して傾斜した状態になっている。このため、SiCからの回折が最も強く検出されるように、XRD測定における測定軸を傾けて測定を行うようにしている。また、Moの回折ピークについては、(110)および(110)と方向としては同じになる(220)由来のもののみを測定すれば良い。
まず、プレアニールを実施しないアニール処理を行った場合に、同じウェハから取り出したSiC半導体装置を構成する複数のチップそれぞれについて、SBDにおけるショットキー電極のMo(110)での回折ピークの半値幅を測定した。また、本実施形態のようにプレアニールを実施したアニール処理を行った場合についても、同様の測定を行った。そして、それぞれの場合の順方向電圧Vfを測定した。その結果、図8に示す関係となった。
図8のうちのプロットA1~A3がプレアニールを実施しないアニール処理を行った場合のウェハ外周部に位置するチップ、プロットB1、B2がプレアニールを実施したアニール処理を行った場合のウェハ外周に位置するチップの測定結果を示している。同様に、プロットC1、C2がプレアニールを実施しないアニール処理を行った場合のウェハ内部部に位置するチップ、プロットD1、D2がプレアニールを実施したアニール処理を行った場合のウェハ内部に位置するチップの測定結果を示している。
この図に示すように、プレアニールを実施しないアニール処理を行ったSiC半導体装置に備えられたSBDでは、半値幅にばらつきがあり、順方向電圧Vfもばらついていた。これは、同じウェハであっても、製造誤差が生じ、例えばウェハの外周部と内部側とで面内ばらつきが生じるためである。なお、ここでは同じウェハから取り出したSiC半導体装置を構成する複数のチップを対象として測定を行っているが、他のウェハから複数のチップを取り出しても同様の結果が得られることを確認している。
プレアニールを実施しない場合の半値幅については、0.273°~0.287°までばらつきがあった。その中では、半値幅が0.2835°以下となっている場合に、ショットキー電極4として要求されるバリアハイトを満たすような順方向電圧Vf≧0.2[V]を満たしていた。ただし、順方向電圧Vf=0.2だと、所望のバリアハイトを安定して得られない可能性があることを加味すれば、半値幅を0.282°以下として順方向電圧Vfが0.2より大きくなるようにすることが必要である。このことから、プレアニールを実施していない場合には、ウェハ内部において順方向電圧Vf≧0.2[V]にできるものの、ウェハ外周部では安定して順方向電圧Vf≧0.2[V]にできていなかった。
一方、プレアニールを実施した場合の半値幅については、0.275~0.282°までばらつきがあったものの、ウェハ内部だけでなくウェハ外周部においても安定して順方向電圧Vf≧0.2[V]にできていた。
次に、プレアニールの実施の有無による半値幅の変化のウェハ面内分布について調べたところ、図9に示す結果が得られた。具体的には、プレアニールを実施したアニール処理を行った試料とプレアニールを実施しないアニール処理を行った試料それぞれについて、試料となるウェハ外周部とウェハ内部のチップを対象としてXRD測定を行った。
その結果、図9に示すように、ウェハ内部のチップについては、プレアニールを実施した場合と実施していない場合、いずれの場合にも半値幅が0.282°以下になっていた。しかしながら、ウェハ外周部のチップについては、プレアニールを実施した場合には半値幅が0.282°以下になっているが、プレアニールを実施していない比較例の場合には半値幅が0.282°を超えていた。
このように、プレアニールを実施することで、ウェハ内部とウェハ外周部のいずれにおいても、安定して半値幅0.282°以下となるようにでき、安定して所望のバリアハイトを有するショットキー電極4とすることが可能となる。
さらに、プレアニールを実施する際の時間について、どの程度のプレアニール時間とすれば良いかについても検討した。具体的には、プレアニールを実施しない場合と、プレアニール時間を30min、60min、120min、6.5hと変えた場合に、順方向電圧Vfが要求値を満たしていたチップの歩留まり[%]を調べた。要求値については、例えばSBDを備えたSiC半導体装置に対して1μAの電流を流したときの順方向電圧Vfが0.2[V]以上であることとしている。図10は、その結果を示している。
なお、プレアニールを実施しない場合については、3ロット29枚の試料となるウェハに対してSBDを製造し、29枚それぞれから得られたチップでの順方向電圧Vfを調べた。図中では、便宜的にプレアニール時間を1minと記載してあるが、0minであっても構わない。また、プレアニール時間を30minとした場合については、1ロット1枚の試料となるウェハに対してSBDを製造し、得られたチップでの順方向電圧Vfを調べた。また、プレアニール時間を60min、120min、6.5hとした場合については、3ロット6枚の試料となるウェハに対してSBDを製造し、得られたチップでの順方向電圧Vfを調べた。
その結果、プレアニールを実施しない場合には、順方向電圧Vfが大きくばらついており、歩留まりが高いものもあったが、半数以上が歩留まり90%以下になった。このことからも、プレアニールを実施しない場合には、歩留まり向上を図れないことが判る。
これに対して、30min以上のプレアニールを実施した場合には、プレアニール時間にかかわらず全体的に歩留まりが高くなっている。プレアニール時間が30minの場合には歩留まりが90%程度であったが、60min以上になると歩留まりがすべての試料で90%以上になっていた。それぞれの場合の歩留まりの平均値を線分で結ぶと、図中破線で示した線になり、プレアニール時間が60minとなる点を変曲点とした線で示される。すなわち、プレアニールを実施することで歩留まり向上を期待できるが、プレアニール時間が60min未満では歩留まり90%以上にならない場合もある。したがって、プレアニール時間が60minとなるときを変曲点として、プレアニール時間を60min以上行うことで、90%以上の高い歩留まりを得ることが可能となり、歩留まり向上を図ることが可能となる。
なお、ここではプレアニール温度を150℃一定としてプレアニールを実施したが、200℃、300℃とした場合にも、プレアニール時間と歩留まりの関係については150℃の場合と変化がなかった。したがって、150~300℃の温度下において60min以上のプレアニール時間でプレアニールを実施すれば、歩留まり向上を図ることが可能である。
以上説明したように、本実施形態のSiC半導体装置の製造方法では、アニール処理の際にプレアニールを実施することで、ショットキー電極4を構成するMoの膜質が密となるようにしている。このため、SiC/Mo界面の酸素含有量を低減することが可能となり、プレアニールを行っていない場合と比較して酸素がSiCとショットキー電極4を構成する金属との界面に拡散、到着する量が低減される。したがって、SiCとショットキー電極4との間において良好なショットキー接触を形成することが可能となる。
また、プレアニールの実施により、ウェハ面内に複数チップのショットキー電極4を有するSiC半導体装置を形成する場合であれば、ウェハ内部だけでなくウェハ外周部においても、Mo(110)半値幅を0.282°以下にできる。このため、ウェハ内部だけでなくウェハ外部においても安定して順方向電圧Vf≧0.2[V]にでき、安定的に所望のバリアハイトのショットキー電極4を得ることができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して、SBD10にp型層を加えることでジャンクションバリアショットキーダイオード(以下、JBSという)としたものである。その他に関しては第1実施形態と同様であるため、以下では本実施形態のうちの第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図11に示すように、終端構造を構成する部分のうち最もセル部側に位置しているp型リサーフ層6の内側(内周側)の端部よりもさらに内側に、ショットキー電極4と接するように構成された複数のp型層30が形成されている。図12に示すように、複数のp型層30は同じ幅とされ、等間隔にストライプ状に配置されている。各p型層30は、ショットキー電極4のうちn型層2との接触箇所において対称的にレイアウトされており、最も外側に位置しているものについてはp型リサーフ層6から離間して配置してあるが、p型リサーフ層6と重なり合ったレイアウトとされていても良い。このようなp型層30は、n型層2よりも高不純物濃度で構成されている。
このような構造により、SBD10に対してp型層30が備えられることでJBSとされたSiC半導体装置が構成されている。このようなSiC半導体装置も、基本的に第1実施形態のSiC半導体装置と同様の動作を行う。また、外周部領域に関しては、オフ時にショットキー電極4の下方に配置した複数個のp型層30からn型層2に向かって伸びる空乏層により、p型層30に挟まれたn型層2が完全空乏化する。このため、逆方向電圧印加時のリーク電流を低減することが可能となるという効果も得られる。
このようなSiC半導体装置の製造方法に対しても、第1実施形態で説明した製造方法を適用することができる。すなわち、ショットキー電極4を形成する際に、Moを成膜してからプレアニールを実施する。これにより、JBSを有するSiC半導体装置についても、第1実施形態と同様の効果を奏することが可能となる。
なお、本実施形態のSiC半導体装置の製造方法として、第1実施形態に対してp型層30の製造工程を追加することになるが、p型リサーフ層6やp型ガードリング層7を形成する際に同時にp型層30も形成すれば良い。勿論、p型リサーフ層6やp型ガードリング層7とp型層30とを異なる濃度や異なる深さで形成する場合には、別々の工程によって形成しても良い。
(他の実施形態)
本開示は、上記した実施形態に準拠して記述されたが、当該実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
例えば、上記各実施形態では、ショットキー接触を有するSiC半導体装置の構成の一例を示したが、上記各実施形態で示した構成に限るものではなく、ショットキー接触を有するどのような構造のSiC半導体装置であっても本発明を適用できる。また、ショットキー電極4を構成する金属としてMoを例に挙げているが、Mo以外の金属についても、プレアニールを実施することで、上記各実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、上記実施形態では、第1導電型をn型、第2導電型をp型として、n型基板1の主表面1aにn型層2が形成され、n型層2に対してp型リサーフ層6などを形成したSiC半導体装置に対して本発明を適用した場合について説明した。しかしながら、各部の導電型を反転させ、第1導電型をp型、第2導電型をn型とするSiC半導体装置に対して本発明を適用することもできる。
なお、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。
1 n型基板
2 n型層
3 絶縁膜
4 ショットキー電極
5 オーミック電極
6 p型リサーフ層
7 p型ガードリング層
8 パッド電極
10 SBD

Claims (5)

  1. 主表面(1a)および裏面(1b)を有した第1導電型の炭化珪素からなる基板(1)の前記主表面上に炭化珪素からなる第1導電型層(2)が形成されることで炭化珪素半導体基板(1、2)が構成されていると共に、前記第1導電型層の表面に該第1導電型層に対してショットキー接触させられるショットキー電極(4)が備えられた炭化珪素半導体装置の製造方法であって、
    前記第1導電型層の上に、前記ショットキー電極を構成するための金属を成膜することと、
    前記金属を成膜したのち、アニール処理として、アニール温度での加熱処理を行って前記金属を前記第1導電型層に対してショットキー接触させることで前記ショットキー電極を形成することと、を含み、
    前記アニール処理では、前記アニール温度での加熱処理を行う前に、該アニール温度よりも低い温度で前記金属の膜質を密にするプレアニールを行う、炭化珪素半導体装置の製造方法。
  2. 前記プレアニールを行うことでは、該プレアニールの温度を150~300℃とし、該プレアニールの時間を60分以上とする、請求項1に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  3. 前記金属を成膜することでは、前記金属としてモリブデンを50~500nmの厚みで成膜する、請求項1または2に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  4. 炭化珪素半導体装置を有する炭化珪素ウェハであって、
    主表面(1a)および裏面(1b)を有した第1導電型の炭化珪素からなるウェハ状の基板(1)の前記主表面上に炭化珪素からなる第1導電型層(2)が形成されることで構成された炭化珪素半導体基板(1、2)と、
    前記第1導電型層の表面に該第1導電型層に対してショットキー接触させられるショットキー電極(4)と、を含み、
    前記ショットキー電極は、モリブデンによって構成されており、該モリブデンにおける(110)での回折ピークの半値幅が、ウェハ内部および該ウェハ内部の外周部となるウェハ外周部において共に0.282°以下になっている、炭化珪素半導体ウェハ。
  5. 前記ショットキー電極を構成するモリブデンは、(110)配向している、請求項4に記載の炭化珪素半導体ウェハ。
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