JP2022101830A - 駆動装置、駆動装置の組み立て方法 - Google Patents

駆動装置、駆動装置の組み立て方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2022101830A
JP2022101830A JP2020216150A JP2020216150A JP2022101830A JP 2022101830 A JP2022101830 A JP 2022101830A JP 2020216150 A JP2020216150 A JP 2020216150A JP 2020216150 A JP2020216150 A JP 2020216150A JP 2022101830 A JP2022101830 A JP 2022101830A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inverter
motor
elastic body
housing
flow path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020216150A
Other languages
English (en)
Inventor
良育 根岸
Yoshiiku Negishi
勝 鴨志田
Masaru Kamoshita
清隆 菅野
Kiyotaka Sugano
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Astemo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Astemo Ltd filed Critical Hitachi Astemo Ltd
Priority to JP2020216150A priority Critical patent/JP2022101830A/ja
Publication of JP2022101830A publication Critical patent/JP2022101830A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】生産性を悪化させることなくインバータのハウジングの振動を抑制できる。【解決手段】駆動装置は、電力変換ユニットが収納されるインバータハウジングを有するインバータと、ロータおよびステータが収容されるモータハウジングを有するモータと、を備えた駆動装置であって、モータハウジングには、突起であるモータ側固定部が形成され、インバータハウジングの一面には、モータハウジングとインバータハウジングとを機械的に固定する複数の固定部、および電力変換ユニットからモータに電力を供給する交流配線が接続される交流配線接続部、シール部材を介してモータハウジングに接触し内部を冷却媒体が流れるインバータ側冷媒流路、およびシール部材と同種の材料からなる弾性体を介してモータ側固定部と接する突起であるインバータ側固定部が形成される。【選択図】図1

Description

本発明は、駆動装置、および駆動装置の組み立て方法に関する。
モータとインバータとが一体に設けられた構成として、たとえば、特許文献1に記載されるものがある。特許文献1には、ロータ、ステータ、および第1の冷媒流路が形成されて前記ステータを保持するハウジングを有する回転電機と、インバータ回路を有し前記ハウジングの外周に固定される電力変換装置と、を備えた機電一体型の電動駆動装置であって、前記電力変換装置は、前記インバータ回路の直流入力側に設けられた平滑用コンデンサと、第2の冷媒流路と前記平滑コンデンサが配置される凹部とが形成された流路形成部を有するインバータケースと、電力変換用のパワー半導体素子が収納された有底筒状のモジュールケースを有し、該モジュールケースの少なくとも一部が前記第2の冷媒流路内に配置される複数のパワー半導体モジュールと、を備え、前記電力変換装置は、前記平滑コンデンサが配置された前記凹部の底面部が前記ハウジングの外周に接触するように該ハウジングに固定されていることを特徴とする機電一体型の電動駆動装置が開示されている。
特開2013-115903号公報
特許文献1に記載されている発明では、振動の抑制と生産性について検討の余地がある。
本発明の第1の態様による駆動装置は、電力変換ユニットが収納されるインバータハウジングを有するインバータと、ロータおよびステータが収容されるモータハウジングを有するモータと、を備えた駆動装置であって、前記モータハウジングには、突起であるモータ側固定部が形成され、前記インバータハウジングの一面には、前記モータハウジングと前記インバータハウジングとを機械的に固定する複数の固定部、および前記電力変換ユニットから前記モータに電力を供給する交流配線が接続される交流配線接続部、シール部材を介して前記モータハウジングに接触し内部を冷却媒体が流れるインバータ側冷媒流路、および前記シール部材と同種の材料からなる弾性体を介して前記モータ側固定部と接する突起であるインバータ側固定部が形成される。
本発明の第2の態様による駆動装置の組み立て方法は、電力変換ユニットが収納されるインバータハウジングを有するインバータと、ロータおよびステータが収容されるモータハウジングを有するモータと、を備える駆動装置の組み立て方法であって、前記モータハウジングには、平面であるモータ側弾性体接触面を有する突起であるモータ側固定部、および前記インバータとの間で冷却媒体が流れるモータ側冷媒流路が形成され、前記インバータハウジングの一面には、前記モータハウジングと前記インバータハウジングとを機械的に固定する複数の固定部、および前記電力変換ユニットから前記モータに電力を供給する交流配線が接続される交流配線接続部、前記モータとの間で前記冷却媒体が流れるインバータ側冷媒流路、および前記モータ側弾性体接触面よりも広い平面であるインバータ側弾性体接触面を有する突起であるインバータ側固定部が設けられ、所定の部材を前記モータ側弾性体接触面に塗布して弾性体を形成するとともに、前記モータ側冷媒流路の端部に塗布してシール部材を形成する塗布ステップと、前記インバータを移動させて、前記インバータ側固定部が前記弾性体を介して前記モータ側固定部と接触させるとともに、前記インバータ側冷媒流路が前記シール部材を介して前記モータ側冷媒流路と接触させる位置決めステップと、前記複数の固定部を用いて前記インバータと前記モータとを固定する固定ステップとを含む。
本発明の第3の態様による駆動装置の組み立て方法は、電力変換ユニットが収納されるインバータハウジングを有するインバータと、ロータおよびステータが収容されるモータハウジングを有するモータと、を備える駆動装置の組み立て方法であって、前記モータハウジングには、平面であるモータ側弾性体接触面を有する突起であるモータ側固定部、および前記インバータとの間で冷却媒体が流れるモータ側冷媒流路が形成され、前記インバータハウジングの一面には、前記モータハウジングと前記インバータハウジングとを機械的に固定する複数の固定部、および前記電力変換ユニットから前記モータに電力を供給する交流配線が接続される交流配線接続部、前記モータとの間で前記冷却媒体が流れるインバータ側冷媒流路、および前記モータ側弾性体接触面よりも狭い平面であるインバータ側弾性体接触面を有する突起であるインバータ側固定部が設けられ、所定の部材を前記モータ側弾性体接触面に塗布して弾性体を形成するとともに、前記モータ側冷媒流路の端部に塗布してシール部材を形成する塗布ステップと、前記インバータを移動させて、前記インバータ側固定部が前記弾性体を介して前記モータ側固定部と接触させるとともに、前記インバータ側冷媒流路が前記シール部材を介して前記モータ側冷媒流路と接触させる位置決めステップと、前記複数の固定部を用いて前記インバータと前記モータとを固定する固定ステップとを含む。
本発明によれば、生産性を悪化させることなくインバータのハウジングの振動を抑制できる。
駆動装置の外形図 モータを示す図 インバータを示す図 駆動装置の内部構成の模式図 図1におけるV-V断面図 振動抑制部の詳細を示す図 振動抑制部の2つの実装を示す図 変形例1における振動抑制部の別形状を示す図 変形例2におけるモータ対向面を示す図
―第1の実施の形態―
以下、図1~図7を参照して、本発明に係る駆動装置の第1の実施の形態を説明する。
(外形図)
図1は駆動装置100の外形図である。図1では他の図との相関関係を明示するために、互いに直行するXYZ軸を併記している。図1において水平方向がX軸、奥行き方向がY軸、垂直方向がZ軸である。なお本実施の形態では、Z軸の正方向を鉛直方向上向きとしており、重力加速度がZ軸のマイナス方向に作用する。
駆動装置100は、モータ200およびインバータ300を含んで構成される。インバータ300は、電力変換ユニットが収納されるインバータハウジング300Hを有する。モータ200は、ロータおよびステータが収容されるモータハウジング200Hを有する。インバータハウジング300Hは略直方体の形状を有し、図示右側のモータ対向面300Pがモータ200に正対している。モータハウジング200Hは略円筒形の形状を有する。
モータ200のモータハウジング200Hは、モータ側ボルト固定部211と、モータ側弾性体固定部212とモータ流入流路213と、モータ流出流路214とを備える。インバータ300のインバータハウジング300Hは、インバータ側ボルト固定部311と、インバータ側弾性体固定部312とインバータ流入流路313と、インバータ流出流路314とを備える。モータ側ボルト固定部211とインバータ側ボルト固定部311とは、ボルトBにより固定される。モータ流入流路213とインバータ流出流路314との間には、冷媒の漏れを防止するシール部材Fが設けられる。シール部材Fは、粘着性、防水性、および弾力性を備えていればよく、シリコン系接着剤やアクリル系接着剤など、様々な素材を用いることができる。なお以下では、モータ側弾性体固定部212およびインバータ側弾性体固定部312をそれぞれ、「弾性体」という記載を省略してモータ側固定部212およびインバータ側固定部312と記載することもある。
モータ側弾性体固定部212とインバータ側弾性体固定部312は、弾性体Dを介して接する。弾性体Dは、シール部材Fと同種の材料からなる。図1に示すように、モータ側弾性体固定部212の断面に比べてインバータ側弾性体固定部312の断面の方が大きい。弾性体Dの断面形状は、モータ側弾性体固定部212の断面形状におおよそ等しい。以下では、モータ側弾性体固定部212、インバータ側弾性体固定部312、および弾性体Dをまとめて、振動抑制部701と呼ぶ。また振動抑制部701を「凸部」とも呼ぶ。振動抑制部701を介してモータ200とインバータ300とが接することにより、モータ対向面300Pの振動が低減される。詳しくは後述する。なお図1では、モータ200とインバータ300とを接続する交流配線、およびこの交流配線のコネクタは作図の都合により図示を省略している。
(モータ)
図2は、モータ200を示す図である。図2の右側に示すモータ200は、図1と同じ姿勢である。図2の右側に示すモータ200を左側面から見たのが、図2の左側に示す図である。図2の左側に示すように、モータ側弾性体固定部212は傾いて取り付けられている。また図2の左側には、モータ200とインバータ300とを接続する交流配線のコネクタである、モータ側ACコネクタ201が図示されている。
(インバータ)
図3は、インバータ300を示す図である。図3の左側に示すインバータ300は、図1と同じ姿勢である。図3の左側に示すインバータ300を右側面から見たのが、図3の右側に示す図である。図3の右側に示すように、インバータ側弾性体固定部312は傾いて取り付けられている。また図3の右側には、モータ200とインバータ300とを接続する交流配線のコネクタである、インバータ側ACコネクタ302が図示されている。なおインバータ側ACコネクタ302は、「交流配線接続部」とも呼ばれる。
(内部構成の模式図)
図4は駆動装置100の内部構成の模式図である。ただし図4では、作図の都合によりシール部材Fを省略している。モータ200は、モータ側ACコネクタ201とモータ冷却部209とを備える。インバータ300は、インバータ側電源コネクタ301と、インバータ側ACコネクタ302と、スイッチング素子303と、平滑コンデンサ304と、インバータ冷却部309とを備える。スイッチング素子303は、平滑コンデンサ304を介して電源400から電力が供給される。なお以下では、モータ側ACコネクタ201とインバータ側ACコネクタ302とをあわせてACコネクタ751と呼ぶ。
モータ冷却部209は、モータ200に内蔵されモータを冷却する。インバータ冷却部309は、インバータ300に内蔵されインバータ300の特にスイッチング素子303を冷却する。モータ冷却部209およびインバータ冷却部309は、これらの内部を流れる冷却媒体により冷却される。モータ200およびインバータ300を冷却する冷却媒体は、駆動装置100の外部に存在するポンプ501により圧送される。
冷却媒体は、ポンプ501、冷却媒体から熱を放出するラジエータ502、インバータ冷却部309、およびモータ冷却部209を循環する。ポンプ501から圧送された冷却媒体は、第1冷却流路511を通過してラジエータ502に至る。ラジエータ502を出た冷却媒体は、第2冷却流路512を通過してインバータ冷却部309に至る。インバータ冷却部309を出た冷却媒体は、第3冷却流路513を通過してモータ冷却部209に至る。モータ冷却部209を出た冷却媒体は、第4冷却流路514を通過してポンプ501に戻る。なお第3冷却流路513は、図1に示したインバータ流出流路314、シール部材F、およびモータ流入流路213を含む。また以下では、第3冷却流路513を構成するモータ流入流路213およびインバータ流出流路314のそれぞれを、「モータ側冷媒流路」213および「インバータ側冷媒流路」314とも呼ぶ。
(断面図)
図5は、図1におけるV-V断面図である。図5の中心に示す中心線Lおよび中心点Pは、後の説明のために記載している。図5の四隅に示す六角形はボルトBであり、それぞれのボルトBを囲む四角形がモータ側ボルト固定部211およびインバータ側ボルト固定部311である。図5の中央上部に示す傾いた長方形は、小さいものが弾性体Dおよびモータ側弾性体固定部212であり、大きいものがインバータ側弾性体固定部312である。図5の中央下部の円形は、第3冷却流路513すなわちモータ流入流路213、シール部材F、およびインバータ流出流路314である。図5の左下に示す長方形は、ACコネクタ751、すなわちモータ側ACコネクタ201およびインバータ側ACコネクタ302である。
このようにモータ対向面300Pは、四隅がボルトBによりモータ200と固定され、さらに第3冷却流路513、ACコネクタ751、および振動抑制部701によりモータ200と接触する。そのためモータ対向面300Pはモータ200と接触しない領域が少なく、振動の発生が抑制される。上述した第3冷却流路513、ACコネクタ751、および振動抑制部701のうち、第3冷却流路513は冷却媒体の輸送の目的があり、ACコネクタ751は電力の伝達の目的があるので、モータ200とインバータ300を物理的に接触させて振動を低減させるのは副次的な効果である。これに対して振動抑制部701は、振動の抑制を目的として設けられている。
図5に示すように、振動抑制部701はモータ対向面300Pを二分する中心線Lに対して、第3冷却流路513およびACコネクタ751とは逆側に配される。具体的には、第3冷却流路513およびACコネクタ751は中心線Lの下部領域に存在し、振動抑制部701は中心線Lの上部領域に存在する。仮に振動抑制部701が第3冷却流路513と同様に中心線Lの下部領域に存在する場合は、中心線Lの上部領域はモータ200と接触しないので振動が発生しやすくなる。
図5に示すように、振動抑制部701は第3冷却流路513に対して鉛直方向の上方に位置する。そのため重力により落下する水滴が振動抑制部701により遮られ、第3冷却流路513が濡れることが防止される。さらに振動抑制部701は重力方向に対して傾いて設置されるので、振動抑制部701の鉛直方向上部に落ちた水滴が重力により滑り落ち、振動抑制部701の上部に留まることがない。そのため、振動抑制部701および第3冷却流路513が水滴に長期間晒されて錆びることが防止される。
(振動抑制部)
図6は、振動抑制部701の詳細を示す図である。図6は、振動抑制部701とモータ対向面300Pとに注目し、その他の構成を図5から削除している。また図5では破線で示した振動抑制部701を図6では実線で示している。図6における破線は補助線である。振動抑制部701の断面は、矩形形状であり、振動抑制部701の長辺を振動抑制部長辺701L、振動抑制部701の短辺を振動抑制部短辺701Sと呼ぶ。モータ対向面300Pは矩形形状であり、長辺が図6の上下の辺、短辺が図6の左右の辺である。なお本実施の形態において、「矩形」には角部が丸い形状や対向する辺同士がわずかに平行ではない形状も含む。換言すると本実施の形態における「矩形」は略矩形も含む。
モータ対向面300Pの長辺と振動抑制部長辺701Lとがなす角はθ1、モータ対向面300Pの長辺と振動抑制部短辺701Sとがなす角はθ2である。そして、θ1はθ2よりも小さい。換言すると、モータ対向面300Pの長辺に対しては振動抑制部長辺701Lの方が振動抑制部短辺701Sよりも平行に近いように設置している。ただし前述のように、モータ対向面300Pと振動抑制部701とは意図的に平行にならないように配置している。
図7は、振動抑制部701の実装を示す図である。本実施の形態では、モータ200よりもインバータ300が軽いので、モータ200の位置を固定してインバータ300を動かすことでモータ200とインバータ300の相対位置を調整する。以下では、図7におけるインバータ側弾性体固定部312の下部の面をインバータ側弾性体接触面312T、図7におけるモータ側弾性体固定部212の上部の面をモータ側弾性体接触面212Tと呼ぶ。
位置が固定されているモータ200側のモータ側弾性体接触面212Tの面積は、可動側のインバータ300側のインバータ側弾性体接触面312Tの表面積よりも小さい。また、向かい合う面の弾性体Dとモータ側弾性体接触面212Tの形状および面積は略同一であり、いずれもインバータ側弾性体接触面312Tの面積よりも狭い。
前述のように弾性体Dはシール部材Fと同種の部材からなり、たとえばシール部材Fと同種の接着剤をモータ側弾性体接触面212Tの表面に塗布して、そのまま、または所定時間乾燥させることで弾性体Dが形成される。このように、弾性体Dをモータ側弾性体接触面212Tに形成することで弾性体Dとモータ側弾性体接触面212Tと位置決めを行い、その後でより面積が大きいインバータ側弾性体接触面312Tの位置を調整することで、挟み込みの寸法公差による弾性体Dの挟み込み不足を防止する。
(組み立て方法)
駆動装置100の組み立ては、次の3ステップを含む。第1のステップは塗布ステップであり、シール部材Fと同種の接着剤をモータ側弾性体接触面212Tの表面およびモータ流入流路213の端部に塗布する。この塗布により、弾性体Dおよびシール部材Fが形成される。第2のステップは位置決めステップであり、モータ200の位置を固定し、インバータ側弾性体接触面312Tが弾性体Dを介してモータ側弾性体接触面212Tに接触し、かつモータ流入流路213が端部に形成されたシール部材Fを介してインバータ流出流路314と接触するようにインバータ300を移動させる。第3のステップは固定ステップであり、複数のモータ側ボルト固定部211およびインバータ側ボルト固定部311を用いて、インバータ300とモータ200とを固定する。
上述した第1の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)駆動装置100は、電力変換ユニットが収納されるインバータハウジング300Hを有するインバータ300と、ロータおよびステータが収容されるモータハウジング200Hを有するモータ200と、を備える。モータハウジング200Hには、突起であるモータ側弾性体固定部212が形成される。インバータハウジング300Hの一面には、モータハウジング200Hとインバータハウジング300Hとを機械的に固定する複数のインバータ側ボルト固定部311、および電力変換ユニットからモータ200に電力を供給する交流配線が接続される交流配線接続部、すなわちインバータ側ACコネクタ302、シール部材Fを介してモータハウジング200Hに接触し内部を冷却媒体が流れるインバータ側冷媒流路314、およびシール部材Fと同種の材料からなる弾性体Dを介してモータ側弾性体固定部212と接する突起であるインバータ側弾性体固定部312が形成される。そのため、振動抑制部701を設けることでモータ対向面300Pにおける接触物が存在しない領域を狭めて、インバータハウジング300Hであるモータ対向面300Pの振動を抑制できる。さらに振動抑制部701の弾性体Dはシール部材Fと同種の材料からなるので、シール部材Fと弾性体Dを同時に形成することができ、シール部材Fの形成を前提とすれば弾性体Dを追加で作成する作業コストが非常に低く、生産性を悪化させない。すなわち、生産性を悪化させることなくインバータのハウジングの振動を抑制できる。
(2)インバータ側弾性体固定部312における弾性体Dと接する面であるインバータ側弾性体接触面312Tの面積は、モータ側弾性体固定部212における弾性体Dと接する面であるモータ側弾性体接触面212Tの面積よりも広い。そのため、より重量があるモータ200を固定してインバータ300を移動させて位置決めをする際に、挟み込み寸法公差による弾性体Dの挟み込み不足を防止することができる。
(3)インバータ側弾性体固定部312、弾性体D、およびモータ側弾性体固定部212の断面は、インバータハウジング300Hの一面の外周に対して平行ではなく、かつ垂直ではない。そのため、モータ対向面300Pの辺を重力方向に対して水平および垂直のいずれに取り付けた場合でも、振動抑制部701は重力方向に対して傾斜しているので水滴が振動抑制部701から滑り落ちて振動抑制部701の上部に留まることがない。これにより振動抑制部701の腐食が防止される。
(4)インバータハウジング300Hのモータ対向面300Pは矩形形状である。インバータ側弾性体固定部312と交流配線接続部、すなわちインバータ側ACコネクタ302とを結ぶ直線は、モータ対向面300Pのいずれかの辺と略平行である。そのため、インバータ流出流路314の水濡れおよび腐食が振動抑制部701によって防止される。
(5)インバータハウジング300Hのモータ対向面300Pは矩形形状である。インバータ側弾性体固定部312の断面は、矩形形状である。インバータ側弾性体固定部312の長辺とモータ対向面300Pの長辺がなす角θ1は、インバータ側弾性体固定部312の長辺とモータ対向面300Pの短辺がなす角θ2よりも小さい。そのため、モータ対向面300Pにおける接触物が存在しない領域を狭めることができ、モータ対向面300Pの振動を抑制できる。
(6)駆動装置100の組み立て方法は、次の3ステップを含む。第1のステップは、所定の部材をモータ側弾性体接触面212Tに塗布して弾性体Dを形成するとともに、モータ側冷媒流路213の端部に塗布してシール部材Fを形成する塗布ステップである。第2のステップは、インバータ300を移動させて、インバータ側弾性体固定部312が弾性体Dを介してモータ側弾性体固定部212と接触させるとともに、インバータ側冷媒流路314がシール部材Fを介してモータ側冷媒流路213と接触させる位置決めステップである。第3のステップは、複数のモータ側ボルト固定部211およびインバータ側ボルト固定部311を用いてインバータ300とモータ200とを固定する固定ステップである。すなわち、モータ側弾性体接触面212Tおよびモータ側冷媒流路213の端部に所定の部材を塗布して弾性体Dおよびシール部材Fを形成するので、弾性体Dを作成する作業コストが非常に低く、生産性を悪化させない。また弾性体D、インバータ側弾性体固定部312、およびモータ側弾性体固定部212によりインバータハウジング300Hのモータ対向面300Pがモータハウジング200Hに接続されるので、モータ対向面300Pの振動が抑制される。さらに、面積が狭いモータ側弾性体接触面212Tに弾性体Dを形成した後に面積が広いインバータ側弾性体接触面312Tの位置を調整するので、弾性体Dの面積を小さく抑えて材料コストを低減しつつ、挟み込み寸法公差による弾性体Dの挟み込み不足を防止できる。
(変形例1)
図8は、振動抑制部701の別形状を示す図である。図8に示すように、振動抑制部701の断面形状は、実施の形態において説明した矩形に限定されず、三角形、台形、円、円弧などでもよい。この変形例1によれば、駆動装置100の設計の自由度を上げることができる。
この変形例1によれば、次の作用効果が得られる。
(7)振動抑制部701の断面は、三角形、台形、円、および円弧のいずれかである。そのため、駆動装置100の設計の自由度を上げることができる。
(変形例2)
上述した第1の実施の形態では、振動抑制部701とインバータ流出流路314とを結ぶ直線は、モータ対向面300PのZ軸に平行な辺、すなわち短辺と略平行であった。しかし、インバータ流出流路314の代わりにインバータ側ACコネクタ302と振動抑制部701とを結ぶ直線が、モータ対向面300Pの短辺に平行であってもよい。
図9は、変形例2におけるモータ対向面300Pを示す図である。この図では、インバータ側ACコネクタ302と振動抑制部701とがZ軸方向に並んでいる。そのためZ軸のマイナス方向を重力方向にして駆動装置100を設置することで、インバータ側ACコネクタ302の水濡れおよび腐食が振動抑制部701によって防止される。
この変形例2によれば、次の作用効果が得られる。
(8)モータ対向面300Pは矩形形状である。振動抑制部701とインバータ側ACコネクタ302とを結ぶ直線は、一面のいずれかの辺と略平行である。そのため、インバータ側ACコネクタ302の水濡れが防止される。
(変形例4)
上述した実施の形態では、モータ200の位置を固定して、インバータ300を移動させることで両者の相対的な位置を調整した。しかし、組付けの手順によりインバータ300を先に他の部品に固定する場合や、インバータ300を移動させることが困難な場合にはモータ200を移動させることにより、モータ200とインバータ300の相対位置を調整してもよい。この場合には、モータ側弾性体接触面212Tとインバータ側弾性体接触面312Tとの面積の大小関係が逆になり、弾性体Dが形成される対象も変更される。
すなわち、インバータ300の位置を固定し、モータ200を移動させて両者の相対位置を調整する場合には、モータ側弾性体接触面212Tの面積は、インバータ側弾性体接触面312Tの面積よりも大きく設定される。また、第1のステップである塗布ステップでは、シール部材Fと同種の接着剤をインバータ側弾性体接触面312Tの表面およびモータ流入流路213の端部に塗布する。
(変形例5)
上述した実施の形態では、インバータ300からモータ200に向かって冷却媒体が流れた。しかし冷却媒体が流れる方向は逆でもよい。
上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
100…駆動装置
200…モータ
200H…モータハウジング
201…モータ側ACコネクタ
211…モータ側ボルト固定部
212…モータ側弾性体固定部
212T…モータ側弾性体接触面
213…モータ流入流路
214…モータ流出流路
300…インバータ
300H…インバータハウジング
300P…モータ対向面
301…インバータ側電源コネクタ
302…インバータ側ACコネクタ
303…スイッチング素子
304…平滑コンデンサ
311…インバータ側ボルト固定部
312…インバータ側弾性体固定部
312T…インバータ側弾性体接触面
313…インバータ流入流路
314…インバータ流出流路
513…第3冷却流路
701…振動抑制部
751…ACコネクタ

Claims (9)

  1. 電力変換ユニットが収納されるインバータハウジングを有するインバータと、
    ロータおよびステータが収容されるモータハウジングを有するモータと、を備えた駆動装置であって、
    前記モータハウジングには、突起であるモータ側固定部が形成され、
    前記インバータハウジングの一面には、前記モータハウジングと前記インバータハウジングとを機械的に固定する複数の固定部、および前記電力変換ユニットから前記モータに電力を供給する交流配線が接続される交流配線接続部、シール部材を介して前記モータハウジングに接触し内部を冷却媒体が流れるインバータ側冷媒流路、および前記シール部材と同種の材料からなる弾性体を介して前記モータ側固定部と接する突起であるインバータ側固定部が形成される、駆動装置。
  2. 請求項1に記載の駆動装置において、
    前記インバータ側固定部における前記弾性体と接する面であるインバータ側弾性体接触面の面積は、前記モータ側固定部における前記弾性体と接する面であるモータ側弾性体接触面の面積よりも広い、駆動装置。
  3. 請求項1に記載の駆動装置において、
    前記インバータ側固定部、前記弾性体、および前記モータ側固定部の断面は、前記インバータハウジングの前記一面の外周に対して平行ではなく、かつ垂直ではない、駆動装置。
  4. 請求項1に記載の駆動装置において、
    前記インバータ側固定部、前記弾性体、および前記モータ側固定部の断面は、三角形、台形、円、および円弧のいずれかである、駆動装置。
  5. 請求項1に記載の駆動装置において、
    前記インバータハウジングの前記一面は矩形形状であり、
    前記インバータ側固定部と前記交流配線接続部とを結ぶ直線は、前記一面のいずれかの辺と略平行である、駆動装置。
  6. 請求項1に記載の駆動装置において、
    前記インバータハウジングの前記一面は矩形形状であり、
    前記一面において、前記インバータ側固定部と前記インバータ側冷媒流路とを結ぶ直線は、前記一面のいずれかの辺と略平行である、駆動装置。
  7. 請求項1に記載の駆動装置において、
    前記インバータハウジングの前記一面は矩形形状であり、
    前記インバータ側固定部の断面は、矩形形状であり、
    前記インバータ側固定部の長辺と前記一面の長辺がなす角は、前記インバータ側固定部の長辺と前記一面の短辺がなす角よりも小さい、駆動装置。
  8. 電力変換ユニットが収納されるインバータハウジングを有するインバータと、
    ロータおよびステータが収容されるモータハウジングを有するモータと、を備える駆動装置の組み立て方法であって、
    前記モータハウジングには、平面であるモータ側弾性体接触面を有する突起であるモータ側固定部、および前記インバータとの間で冷却媒体が流れるモータ側冷媒流路が形成され、
    前記インバータハウジングの一面には、前記モータハウジングと前記インバータハウジングとを機械的に固定する複数の固定部、および前記電力変換ユニットから前記モータに電力を供給する交流配線が接続される交流配線接続部、前記モータとの間で前記冷却媒体が流れるインバータ側冷媒流路、および前記モータ側弾性体接触面よりも広い平面であるインバータ側弾性体接触面を有する突起であるインバータ側固定部が設けられ、
    所定の部材を前記モータ側弾性体接触面に塗布して弾性体を形成するとともに、前記モータ側冷媒流路の端部に塗布してシール部材を形成する塗布ステップと、
    前記インバータを移動させて、前記インバータ側固定部が前記弾性体を介して前記モータ側固定部と接触させるとともに、前記インバータ側冷媒流路が前記シール部材を介して前記モータ側冷媒流路と接触させる位置決めステップと、
    前記複数の固定部を用いて前記インバータと前記モータとを固定する固定ステップとを含む、駆動装置の組み立て方法。
  9. 電力変換ユニットが収納されるインバータハウジングを有するインバータと、
    ロータおよびステータが収容されるモータハウジングを有するモータと、を備える駆動装置の組み立て方法であって、
    前記モータハウジングには、平面であるモータ側弾性体接触面を有する突起であるモータ側固定部、および前記インバータとの間で冷却媒体が流れるモータ側冷媒流路が形成され、
    前記インバータハウジングの一面には、前記モータハウジングと前記インバータハウジングとを機械的に固定する複数の固定部、および前記電力変換ユニットから前記モータに電力を供給する交流配線が接続される交流配線接続部、前記モータとの間で前記冷却媒体が流れるインバータ側冷媒流路、および前記モータ側弾性体接触面よりも狭い平面であるインバータ側弾性体接触面を有する突起であるインバータ側固定部が設けられ、
    所定の部材を前記モータ側弾性体接触面に塗布して弾性体を形成するとともに、前記モータ側冷媒流路の端部に塗布してシール部材を形成する塗布ステップと、
    前記インバータを移動させて、前記インバータ側固定部が前記弾性体を介して前記モータ側固定部と接触させるとともに、前記インバータ側冷媒流路が前記シール部材を介して前記モータ側冷媒流路と接触させる位置決めステップと、
    前記複数の固定部を用いて前記インバータと前記モータとを固定する固定ステップとを含む、駆動装置の組み立て方法。
JP2020216150A 2020-12-25 2020-12-25 駆動装置、駆動装置の組み立て方法 Pending JP2022101830A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020216150A JP2022101830A (ja) 2020-12-25 2020-12-25 駆動装置、駆動装置の組み立て方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020216150A JP2022101830A (ja) 2020-12-25 2020-12-25 駆動装置、駆動装置の組み立て方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022101830A true JP2022101830A (ja) 2022-07-07

Family

ID=82273608

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020216150A Pending JP2022101830A (ja) 2020-12-25 2020-12-25 駆動装置、駆動装置の組み立て方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022101830A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024048342A1 (ja) * 2022-09-01 2024-03-07 株式会社デンソー 駆動装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024048342A1 (ja) * 2022-09-01 2024-03-07 株式会社デンソー 駆動装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5351907B2 (ja) 半導体装置
JP6186143B2 (ja) 電力変換装置
JP5753829B2 (ja) 電力変換装置
JP2007220794A (ja) コンデンサ装置
CN111386009B (zh) 电气设备
WO2015053140A1 (ja) 電力変換装置
CN111817487A (zh) 驱动装置
WO2018207240A1 (ja) 電力変換装置の冷却構造
WO2019064833A1 (ja) 電力変換装置
JP2022101830A (ja) 駆動装置、駆動装置の組み立て方法
TWI661656B (zh) 馬達驅動裝置
JP7047929B2 (ja) 半導体装置
JP6459904B2 (ja) 電力変換装置
WO2020170428A1 (ja) 冷却装置および電力変換装置
JP2022101829A (ja) 駆動装置、駆動装置の組み立て方法
JP2021052443A (ja) 電力変換装置およびモータ一体型電力変換装置
JP2021078260A (ja) 電力変換装置
JP7074270B1 (ja) 半導体装置
WO2023234114A1 (ja) 電気機器
US20230188007A1 (en) Rotary electric machine unit
US20230188000A1 (en) Rotary electric machine unit
JP6258543B2 (ja) 電力変換装置
US20230188008A1 (en) Rotary electric machine unit
WO2023032844A1 (ja) 電力変換装置、および駆動装置
JP2021083178A (ja) 車載電気装置