JP2022101787A - 煙霧透過率測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】道路トンネル内の視感透過率測定に用いられる煙霧透過率測定装置において、光ファイバーを用いずに、簡易な構成で汚れ分の校正を行う。【解決手段】本発明の煙霧透過率測定装置の投光部11には、光源12と、投光レンズ13と、投光レンズ13を光学系汚れから保護する防塵窓A14を有し、受光部20は、受光素子22と、受光レンズ21と、受光レンズ21を光学系汚れから保護する防塵窓B23を有し、光源12から防塵窓A14、投光部11と受光部20間の空間、および、防塵窓B23を通過し、受光素子22で受光した通常光としての受光量T1と、光源12から、投光部11と受光部20間の空間を通過し、受光素子22で受光した校正光としての受光量T2を用いて、防塵窓A14、防塵窓B23の汚れによる受光量の低下を補正することにより、簡易な構成で汚れ分の校正を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、道路トンネル内の視感透過率測定に使用される煙霧透過率測定装置の光学系汚れの校正に関するものである。
道路トンネル内では、走行する自動車の排出ガス中に含まれる有害物質により視界が妨げられ、道路トンネル利用者の安全な通行に影響を及ぼす。そこで、道路トンネル内におけるヒトの目による見え方を視感透過率として数値化し、その測定データをもとに換気設備の制御を行う方法が実施されている。
道路トンネル内の視感透過率測定に用いられる、従来の煙霧透過率測定装置は、一般的に投光部と受光部を100m離して設置されている。投光部に設けられた光源は、受光部に向けて光を投射し、受光部に設けられた受光素子は、その投射された光を受光する。投光部と受光部の配置の際には、投光部の光源から投射された光が受光部の受光素子で受光できるように光軸を合わせる調整作業が行われる。受光素子は、受光した光を電気信号(受光信号)に変換する。透過率は、受光信号を処理部で演算処理することにより得られる。投光部の光源から投射された光は、道路トンネル内に存在する煤煙の微粒子の吸収および散乱により減衰して受光素子に到達するので、受光信号を変換して得られる透過率は、道路トンネル内の汚れの度合いに応じたものとなる。そして、この透過率は、処理部で演算処理することにより得られる。また、道路トンネル用換気制御装置は、算出された透過率を基に道路トンネル内の視環境改善のための換気機運転を行う。
この種の煙霧透過率測定装置は、長期間の使用で光学系(投光部および受光部内のレンズ等、光が通過する部位)が汚れると、受光素子で受光する光量が低下し、透過率が低下してしまうため、光学系の汚れを校正する機能を有している(例えば、特許文献1参照)。
以下、その煙霧透過率測定装置の光学系汚れの校正方法について図5を参照しながら説明する。
まず、煙霧透過率の測定について説明する。投光部101の光源102から投射された光は、投光レンズ103により平行光となって防塵窓104を通過する。この平行になった光は、空間105を通って受光部106に到達する。受光部106に到達した光は、受光部106内の防塵窓107および受光レンズ108を介して受光素子109で受光し、電気信号に変換され空間105の測定光に対応した信号として外部に出力される。
次に、光ファイバーケーブル111を用いた煙霧透過率測定装置の校正について説明する。受光部106の筐体の開口には、遮蔽板114が設けられている。校正時には、受光部106内のロータリーソレノイド113により遮蔽板114を駆動して開口を閉鎖する。このように、校正時には、空間105を通る光が受光素子109に到達しないようにしている。そして、投光部101から投射される光の一部は、投光部101内のコリメータ110に入光する。光ファイバーケーブル111は、投光部101のコリメータ110と受光部106のコリメータ115を接続している。コリメータ115は、受光部106内の光スイッチ112に対向している。このような構成により、光ファイバーケーブル111を経由して受光部106内の光スイッチ112まで到達する。
光スイッチ112は、煙霧透過率測定装置が煙霧透過率を測定する場合(通常時)には、遮断状態となり、煙霧透過率測定装置が校正を行う場合、すなわち、汚れてきた光学系の校正を行う場合(校正時)には、光スイッチ112は開放状態となる。そして、校正時には、投光部101からの光は、光ファイバーケーブル111と受光部106内の常設光ファイバーケーブル117を経由してコリメータ115から投射される。そして、防塵窓107および受光レンズ108を介して受光素子109で受光し、校正光として出力される。この校正光は、処理部116によって、前回(通常は1日乃至2週間程度前)の校正光の出力信号と比較される。校正光の出力信号は、光学系の汚れに応じて信号レベルが低下するため、前回値との差分によって、光学系の汚れを補正している。
校正による補正について詳細を説明する。ここで、最新の校正を「今回校正」とし、
この「今回校正」に対し、その過去直近、すなわち、前回行った校正を「前回校正」とする。そして、前回校正時の受光量をLn-1をとし、今回校正時の受光量をLとする。
投光部101、受光部106がトンネル内の空気にさらされた結果、光学系の汚れにより受光量が低下する。この光学系の汚れによって低下した受光量を補正する補正値ゲインをKとする。校正時には、雰囲気(投光部101、受光部106間の空間)を通過せず、常設光ファイバーケーブル117を経由した光が受光部106に届く。新しく校正するとき(今回校正)には、光学系の汚れに起因して受光量が前回校正時よりも低下する。従って、前回校正時のゲインをKn-1(初期設定は1)、今回校正時のゲインをKとして、今回校正時の補正ゲインKは次式で算出される。
=Kn-1×(Ln-1/L) ・・・・・・(1)
この補正ゲインKを基に通常測定時の煙霧透過率を算出する。煙霧透過率は、今回校正時の受光量Lを基準とし、測定した受光量との比で表される。通常測定時、すなわち煙霧透過率を測定する場合の受光量をLとしたとき、煙霧透過率(%)は次式で算出される。
煙霧透過率=K×(L/L)×100 ・・・・・・(2)
通常測定時は、受光量Lが常時変化するため、その値により道路トンネル内の煙霧透過率を測定する。これにより、光学系の汚れによる出力信号低下分を考慮した透過率の測定を行うことが可能となる。
なお、光ファイバーケーブル111および常設光ファイバーケーブル117と光スイッチ112の接続は、光ファイバーケーブル111および常設光ファイバーケーブル117の端部に取り付けられたコリメータ118およびコリメータ119によって接続されている。
特開昭59-116037号公報
このように従来の煙霧透過率測定装置においては、長期間の使用で光学系(投光部および受光部内のレンズ等、光が通過する部位)が汚れるため、校正を行う必要がある。この校正に使用する光ファイバーは、約120mという長いものを使用することもあって高価であり、また、投光部と受光部の間(距離100m)に施工を必要とする課題を有していた。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、防塵窓の光学系汚れ有りと無しの受光量を比較することにより光ファイバーを不要とした校正が可能となり、より安価で複雑な施工を必要としない煙霧透過率測定装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、光源を有する投光部と、前記光源から投射された光を受光する受光素子を有する受光部と、前記受光素子から出力される電気信号を演算処理する処理部を有する煙霧透過率測定装置において、
前記投光部は、前記光源で投射された光を前記投光部内から前記受光部内に光の方向を定める投光レンズと、前記投光レンズを光学系汚れから保護する防塵窓Aを有し、前記受光部は、前記光源で投射された光を前記受光素子で受光するため光を偏向する受光レンズと、前記受光レンズを光学系汚れから保護する防塵窓Bを有し、前記光源から前記防塵窓A、前記投光部と前記受光部間の空間、および、前記防塵窓Bを通過し、前記受光素子で受光した通常光としての受光量Tと、前記光源から、前記投光部と前記受光部間の空間を通過し、前記受光素子で受光した校正光としての受光量Tを用いて、前記防塵窓A、前記防塵窓Bの汚れによる受光量の低下を補正するものであり、これによって、所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、汚れた防塵窓を通して検出した受光量と、汚れた防塵窓を通さずに検出した受光量とをほぼ同じ条件で比較することで、汚れた防塵窓による受光量低下分を算出し、その受光量低下分をキャンセルするように、補正ゲイン求める。そして、求めた補正ゲインを用いて受光量を補正することによって、煙霧透過率の測定が可能となる。これにより、従来必要であった光ファイバーケーブルが不要となり、光ファイバーケーブル設置に必要な工事をなくすことが可能となる。そのため、より安価で単純な施工で光学系汚れを校正することができる。
実施の形態1にかかる煙霧透過率測定装置の概略構成図 実施の形態1にかかる投光部の防塵用カバーAの外観図 実施の形態1にかかる投光部の通常測定時の状態を示す図(カット図) 実施の形態1にかかる投光部の校正時の状態を示す図(カット図) 従来の煙霧透過率測定装置構成図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、道路トンネル用煙霧透過率測定装置の構成図を示している。
第1の実施の形態における煙霧透過率測定装置は、一端側を開口した筒型の筐体を有した投光部11と、同じく一端側を開口した筒型の筐体を有した受光部20と、出力信号を処理する処理部28で構成されている。
投光部11は、筐体内にいわば内箱となる防塵用カバーA18を備え、この防塵用カバーA18内に光源12と投光レンズ13とを備えている。防塵用カバーA18は、後述する防塵窓A14が設けられる開口A29を有した箱体で、開口A29を塞ぐことによって内部に閉鎖空間を作っている。光源12としてはLEDライトが用いられる。光源12から投射された光は、投光レンズ13で偏向されて後述する受光部20に入射される。防塵窓A14は、投光部11外の空気と投光レンズ13が直接接しないように、防塵用カバーA18の窓として設けられ、防塵用カバーA18の開口A29を塞いでいる。すなわち、防塵窓A14は、投光部11外の空気が投光部11の防塵用カバーA18内に侵入しないよう、遮断している。防塵窓A14、投光レンズ13は、ガラスなどの光を透過するものを用いる。そして、光源12から投射された光は、投光レンズ13、防塵窓A14を通って受光部20へ到達することになる。
一方、受光部20は、投光部11と同様、筐体内にいわば内箱となる防塵用カバーB27を備え、この防塵用カバーB27内に受光素子22と受光レンズ21を備えている。防塵用カバーB27は、後述する防塵窓B23が設けられる開口B30を有した箱体で、開口B30を塞ぐことによって内部に閉鎖空間を作っている。受光レンズ21は、光源12から投射された光を偏向し、受光素子22で受光するように配置されている。また、防塵窓B23は、受光部20外の空気と受光レンズ21が直接接しないように、防塵用カバーB27の窓として設けられ、防塵用カバーB27の開口を塞いでいる。すなわち、防塵窓B23は、受光部20外の空気が受光部20の防塵用カバーB27内に侵入しないよう、遮断している。防塵窓B23、受光レンズ21は、ガラスなどの光を透過するものを用いる。受光素子22は、光源12からの光を検出し、処理部28へ電気信号として伝達する。
投光部11と受光部20は、一般的に100m離れた場所に設置される。投光部11と受光部20の配置の際には、投光部11の光源12から投射された光が受光部20の受光素子22で受光できるように、投光部11、受光部20の光軸が合わせられている。
処理部28は、受光素子22から伝達された電気信号を用いて視感透過率を算出する。視感透過率とは、投光部11と受光部20の間の空間19におけるヒトの目による見え方を数値化したものである。道路トンネル内の空気の汚れ度合いは、一般的に、投光部11と受光部20の間の100mの空間19での視感透過率を用いて表している。本実施の形態の煙霧透過率測定装置は、投光部11と受光部20の間の空間19の汚れを視感透過率を用いて常に、あるいは所定時間間隔で測定している。
ここで、投光部11、あるいは受光部20内の汚れについて説明する。この種の煙霧透過率測定装置では、道路トンネル内に存在する煤煙の微粒子が投光部11あるいは受光部20内に侵入することになる。投光部11内に侵入した煤煙の微粒子は、防塵窓A14に付着して、防塵窓A14を通過する光量を低下させることになる。同様に、受光部20内に侵入した煤煙の微粒子は、防塵窓B23に付着して、防塵窓B23を通過する光量を低下させることになる。すなわち、煙霧透過率測定装置を長期間使用すると、トンネル内の正確な視感透過率を測定することが難しくなるので、防塵窓A14と防塵窓B23の光学系の汚れを補正するため校正を行う。
そして、通常、トンネル内の視感透過率は、急激な変化が起こりにくいことがわかっている。このことを利用し、煙霧透過率測定装置を用いて数回測定する間(校正のための測定をしている間)では雰囲気、すなわち空間19(投光部11と受光部20の間)の視感透過率が変化しないものとして、本発明に至った。すなわち、短時間の間に、汚れた防塵窓A14、防塵窓B23を用いた受光量の測定と、防塵窓A14、防塵窓B23を用いずに受光量の測定を行って、得られた受光量を比較して防塵窓A14、防塵窓B23の汚れに起因するゲインを求めるものである。
以下、本発明の特徴的な部分、すなわち、本実施の形態における、校正を行うための構成を説明する。投光部11内には、防塵窓A14、防塵窓可動機構A15および校正用防塵窓A16、校正用防塵窓可動機構A17が設けられている。受光部20内には、防塵窓B23、防塵窓可動機構B24および校正用防塵窓B25、校正用防塵窓可動機構B26が設けられている。
投光部11と受光部20の防塵窓可動機構および校正用防塵窓可動機構はほぼ同一のため、以下、投光部11の詳細を、図2、図3、図4を用いて説明する。ここで、図2は、通常測定時の投光部11の防塵用カバーA18の外観斜視図、図3、図4は防塵用カバーA18の一部をカットして防塵用カバーA18の内部を示したもので、図3は、通常測定時、図4は校正時を示したものである。
図2~4に示すように、防塵用カバーA18は、略直方体の箱体で、内部に光源12、投光レンズ13、および校正用防塵窓A16、校正用防塵窓可動機構A17が収められている。また、防塵用カバーA18は、光源12、投光レンズ13が照射する光の光軸上に開口A29が設けられている。開口A29は、通常時には、防塵窓A14で塞がれている。校正時には、後述するように校正用防塵窓A16によって塞がれる。
図2~4において、校正用防塵窓A16と防塵窓A14は、便宜的に距離を離して設けるように記載してあるが、実際には、近接して設けるとよい。特に、開口A29を塞ぐように、防塵窓A14は、防塵用カバーA18に外接して設け、開口A29を塞ぐ場合には、外側から塞ぐようにするとよい。一方、校正用防塵窓A16は、防塵用カバーA18に内接して設け、開口A29を塞ぐ場合には、内側から塞ぐようにするとよい。
投光部11の校正用防塵窓A16は、防塵窓A14と平行に配置され、通常測定時は、防塵用カバーA18内に収められて筐体外の空気に触れないようになっている。そして、校正用防塵窓A16は、校正時に防塵窓A14と入れ替えて防塵用カバーA18の開口A29を塞いで、筐体の開口と投光レンズ13の間に配置される。校正用防塵窓A16は、校正時においても防塵用カバーA18内に外部の空気が侵入することを抑制し、投光レンズ13に汚れが付着することを防ぐ役割がある。
防塵窓A14と校正用防塵窓A16の入れ替えを行うため、防塵窓可動機構A15、校正用防塵窓可動機構A17が設けられている。防塵窓可動機構A15は、防塵窓A14をその面に沿って平行移動させる。防塵窓A14は、防塵窓可動機構A15によって、防塵用カバーA18の開口A29を塞ぐ位置(通常測定時)と、開口A29と重ならない退避位置(校正時)とを移動させられる。
防塵窓A14、校正用防塵窓A16は、その光透過率が判明していれば同じものでなくてもよい。ただし、投光部11の校正用防塵窓A16は、防塵窓A14と同じ透過率とすることにより、通常測定時と校正時を同一の条件で比較することが可能となり、防塵窓の光学系汚れのみの違いによる受光量の差異を検出することが可能となる。
また、同様に、投光部11の校正用防塵窓可動機構A17は、校正用防塵窓A16をその面に沿って平行移動させる。校正用防塵窓A16は、校正用防塵窓可動機構A17によって、防塵用カバーA18の開口A29と重ならない退避位置(通常測定時)と、開口A29を塞ぐ位置(校正時)とを移動される。
このように、通常測定時は、防塵窓A14が光源12から投射される光の光線上に配置され、校正用防塵窓A16が光源12から投射される光の光線上外に配置される。校正時は、防塵窓可動機構A15、校正用防塵窓可動機構A17によって、防塵窓A14と校正用防塵窓A16が移動し、防塵窓A14が光源12から投射される光の光線上外に配置され、校正用防塵窓A16が光源12から投射される光の光線上に配置される。
防塵窓可動機構A15は、防塵窓可動用レール31と、防塵窓可動用モータ機構32を有している。防塵窓A14は、防塵窓可動用レール31で挟まれて保持されている。
また、防塵窓可動用モータ機構32は、防塵窓可動用レール31上を移動できればどのような機構でもよい。例えば、防塵窓可動用モータ機構32は、防塵窓可動用レール31で挟まれ保持された板を昇降機構により防塵窓可動用レール31上を移動させると良い。防塵窓可動用モータ機構32の一部である板は防塵窓A14と連結しており、防塵窓可動用モータ機構32が防塵窓可動用レール31上を移動することで防塵窓A14の移動を実現する。
校正用防塵窓可動機構A17は、校正用防塵窓可動用レール33と校正用防塵窓可動用モータ機構34を有している。校正用防塵窓A16は、校正用防塵窓可動用レール33で挟まれ保持されている。
また、校正用防塵窓可動用モータ機構34は、校正用防塵窓可動用レール33上を移動できればどのような機構でもよい。例えば、校正用防塵窓可動用モータ機構34は、校正用防塵窓可動用レール33で挟まれ保持された板を昇降機構により校正用防塵窓可動用レール33上を移動させると良い。校正用防塵窓可動用モータ機構34の一部である板は校正用防塵窓A16連結しており、校正用防塵窓可動用モータ機構34が校正用防塵窓可動用レール33を移動することで校正用防塵窓A16の移動を実現する。
なお、防塵窓可動機構A15および校正用防塵窓可動機構A17は防塵窓A14および校正用防塵窓A16を光源12から投射される光の光線上または光線上外に移動を実現できればどのような機構であってもよい。すなわち、汚れのある防塵窓A14、防塵窓B23を用いた場合と、汚れ無しの場合とで比較を実現できれば別の方法を用いて校正を実現してもよい。例えば、防塵窓A14、校正用防塵窓A16を一体(ガラスの一枚板)にして、回転あるいは往復運動で汚れ面と清浄面とを入れ替えることによっても可能である。
あるいは、短時間で校正工程を実行できる場合や、雰囲気(空間19)の空気が比較的清浄度の高い状態で構成を行う場合など、光学系を汚す程度が低い場合には、校正用防塵窓A16、校正用防塵窓B25を設けなくてもよい。この場合、汚れた防塵窓A14,防塵窓B23を光軸からずらして退避位置に移動するだけでよい。そして、校正用基準値として、直接投光レンズ13~受光レンズ21間(空間19)を通過する受光量を測定し、通常測定の受光量と比較すればよい。
上記構成による煙霧透過率測定装置の校正方法について説明する。
校正は、短時間の間に、通常状態、すなわち、防塵窓A14,防塵窓B23を用いた時の通常光の受光量Tと校正用の基準状態、すなわち、校正用防塵窓A16,校正用防塵窓B25を用いた時の校正光の受光量Tとを測定し、受光量Tと受光量Tとを比較して行う。短時間の間で雰囲気の煙霧透過率は変化しないと考えられるので、防塵窓A14、防塵窓B23の汚れに起因する受光量の低下分をゲインとして求めればよい。
通常時、すなわち、煙霧透過率測定装置が通常光の煙霧透過率を測定する場合、投光部11内の校正用防塵窓A16および受光部20内の校正用防塵窓B25は、光源12から投射される光の光線上外に配置される。つまり、光源12から投射された光は投光レンズ13、防塵窓A14、空間19、防塵窓B23、受光レンズ21を介して受光素子22で受光する。
一方で、煙霧透過率測定装置が校正を行う場合、すなわち、汚れてきた光学系の校正を行う場合(校正光の測定時)、校正用防塵窓可動機構A17、防塵窓可動機構B24により校正用防塵窓A16、校正用防塵窓B25は、光源12から投射される光の光線上に移動する。その直後、防塵窓可動機構A15、防塵窓可動機構B24により防塵窓A14、防塵窓B23は光源12から投射される光の光線上外に移動する。これにより、光源12、投光レンズ13、校正用防塵窓A16は投光部11内に一直線上に配置され、校正用防塵窓B25、受光レンズ21、受光素子22は受光部20内に一直線上に配置される。光源12からの光は、投光レンズ13、校正用防塵窓A16、空間19、校正用防塵窓B25、受光レンズ21を介して受光素子22に受光し校正光として出力される。
この校正光は、処理部28によって、校正直前の通常光の出力信号と比較される。校正光の出力信号は、光学系の汚れに応じて信号レベルが低下するため、校正直前の通常光との差分によって、光学系の汚れを補正している。これにより、投光部11内および受光部20内の防塵窓A14、防塵窓B23の光学系の汚れを補正することが可能となる。
また校正終了時、防塵窓可動機構A15、防塵窓可動機構B24により防塵窓A14、防塵窓B23は光源12から投射される光の光線上に移動する。その直後、校正用防塵窓可動機構A17、防塵窓可動機構B24により校正用防塵窓A16、校正用防塵窓B25は、光源12から投射される光の光線に移動する。ここで、防塵窓可動機構A15、防塵窓可動機構B24と校正用防塵窓可動機構A17、防塵窓可動機構B24は処理部28からの動作指令により可動する。
防塵窓可動機構A15、防塵窓可動機構B24と校正用防塵窓可動機構A17、校正用防塵窓可動機構B26の詳細を説明する。防塵窓可動機構A15、防塵窓可動機構B24と校正用防塵窓可動機構A17、校正用防塵窓可動機構B26は、投光部11内および受光部20内の防塵窓A14、防塵窓B23および校正用防塵窓A16、校正用防塵窓B25を光源12からの光の光線上、もしくは光線上外に移動させる役割がある。
防塵窓可動機構A15、防塵窓可動機構B24と校正用防塵窓可動機構A17、校正用防塵窓可動機構B26は処理部28と配線されており、処理部28より校正開始時および校正終了時に移動指令が出されることにより可動する。
最後に、校正時の処理部28の動きについて説明する。長期間の使用で光学系が汚れ、トンネル内の正確な視感透過率の測定が難しくなるため校正を定期的に行う(通常は2週間に1度程度)。
まず、通常状態(防塵窓A14,防塵窓B23を用いた場合)で受光量Tを測定し、記憶する。その後、処理部28は校正用防塵窓可動機構A17、校正用防塵窓可動機構B26に動作指令の信号を出力する。これにより、校正用防塵窓A16、校正用防塵窓B25が開口A29、開口B30を塞ぐ位置に移動する。次に、防塵窓可動機構A15、防塵窓可動機構B24に動作指令の信号を出力する。これにより、防塵窓A14、防塵窓B23が退避位置に移動する。この動作により、投光部内11および受光部20内では投光レンズ13、校正用防塵窓A16、校正用防塵窓B25、受光レンズ21が一直線上に配置され、光源12から投射された光は投光レンズ13、校正用防塵窓A16、校正用防塵窓B25、空間19、受光レンズ21を通過して受光素子22で受光する。この時の受光量をTとする。受光量Tは、汚れ面を通過せずに測定した値であるため、この受光量Tを用いることによって、正確な煙霧透過率を測定できる。しかし、実際には、汚れた防塵窓A14,防塵窓B23を用いて測定した受光量Tを用いて煙霧透過率を測定することになる。受光量Tと受光量Tを比較すると、防塵窓A14、防塵窓B23が光学系の汚れ分の受光量が低下するため受光量Tが大きな値となっている。すなわち、受光量Tに汚れ分を補正する補正ゲインKを乗じた値と受光量Tが等しくなる。今回の校正で求める補正ゲインをKとすると、補正ゲインKは次式で算出される。
=(T/T) ・・・・・・(1)
式(1)で求めた補正ゲインKにより、防塵窓A14、防塵窓B23の光学系の汚れを受光量の低下で測定することが可能となる。
校正終了時、処理部28は防塵窓可動機構A15、防塵窓可動機構B24に動作指令の信号を出力する。これにより、これにより、防塵窓A14、防塵窓B23が開口A29,開口B30を塞ぐ位置に移動する。その後、校正用防塵窓可動機構A17、校正用防塵窓可動機構B26に動作指令の信号を出力して、校正用防塵窓A16、校正用防塵窓B25を退避位置に移動する。これにより光源12から投射された光は投光レンズ13、防塵窓A14、防塵窓B23、空間19、受光レンズ21を通過して受光素子22で受光する通常測定(煙霧透過率測定装置が煙霧透過率を測定)が行われる。
防塵窓A14,防塵窓B23が開口A29,開口B30を塞ぐ位置に戻った通常状態で、もう一度受光量を測定し、受光量Tとする。受光量Tと受光量Tを比較し、所定の値以上の差があった場合、校正中に雰囲気の煙霧透過率に無視できない大きな変化があったと判断する。この場合には、補正ゲインを更新せず、所定時間の後、再度校正動作を行う。
受光量Tと受光量Tの差が、所定の値よりも小さければ校正は正常に行われたと判断し、補正ゲインKを今回算出の補正ゲインKに更新して、通常測定に移る。
このように、空間の視感透過率がほぼ等しいと考えられる間に、基準となる校正光の受光量の測定と、補正対象となる汚れた防塵窓を用いた通常測定光の受光量の測定を行い、2つの受光量の比較により、汚れた防塵窓を用いた場合の視感透過率の補正を行うことができる。この方法によれば、従来の光ファイバーを用いた校正を行わないので、光ファイバーの敷設が必要なく、煙霧透過率測定装置を安価で容易に設置することができる。
本発明によれば、道路トンネル内で用いる煙霧透過率測定装置のような光学系の測定装置の校正に利用することができる。
11 投光部
12 光源
13 投光レンズ
14 防塵窓A
15 防塵窓可動機構A
16 校正用防塵窓A
17 校正用防塵窓可動機構A
18 防塵用カバーA
19 空間
20 受光部
21 受光レンズ
22 受光素子
23 防塵窓B
24 防塵窓可動機構B
25 校正用防塵窓B
26 校正用防塵窓可動機構B
27 防塵用カバーB
28 処理部
29 開口A
30 開口B
31 防塵窓可動用レール
32 防塵窓可動用モータ機構
33 校正用防塵窓可動用レール
34 校正用防塵窓可動用モータ機構
101 投光部
102 光源
103 投光レンズ
104 防塵窓
105 空間
106 受光部
107 防塵窓
108 受光レンズ
109 受光素子
110 コリメータ
111 光ファイバーケーブル
112 光スイッチ
113 ロータリーソレノイド
114 遮蔽板
115 コリメータ
116 処理部
117 常設光ファイバーケーブル
118 コリメータ
119 コリメータ

Claims (6)

  1. 光源を有する投光部と、前記光源から投射された光を受光する受光素子を有する受光部と、前記受光素子から出力される電気信号を演算処理する処理部を有する煙霧透過率測定装置において、
    前記投光部は、前記光源で投射された光を前記投光部内から前記受光部内に光の方向を定める投光レンズと、前記投光レンズを光学系汚れから保護する防塵窓Aを有し、
    前記受光部は、前記光源で投射された光を前記受光素子で受光するため光を偏向する受光レンズと、前記受光レンズを光学系汚れから保護する防塵窓Bを有し、
    前記光源から前記防塵窓A、前記投光部と前記受光部間の空間、および、前記防塵窓Bを通過し、前記受光素子で受光した通常光としての受光量Tと、前記光源から、前記投光部と前記受光部間の空間を通過し、前記受光素子で受光した校正光としての受光量Tを用いて、前記防塵窓A、前記防塵窓Bの汚れによる受光量の低下を補正する煙霧透過率測定装置。
  2. 1つの開口Aを備えるとともに、前記光源、前記投光レンズを内部に収めた防塵用カバーAを有し、
    前記防塵窓Aは、前記通常光の測定時には、前記開口Aを塞ぎ、前記校正光の測定時には、前記開口Aを開放する請求項1記載の煙霧透過率測定装置。
  3. 前記校正光の測定時において、前記開口Aを塞ぐ校正用防塵窓Aを備えた請求項2記載の煙霧透過率測定装置。
  4. 1つの開口Bを備えるとともに、前記受光素子、前記受光レンズを内部に収めた防塵用カバーBを有し、
    前記防塵窓Bは、通常測定時には、前記開口Bを塞ぎ、校正光測定時には、前記開口Bを開放する請求項1記載の煙霧透過率測定装置。
  5. 前記校正光の測定時において、前記開口Bを塞ぐ校正用防塵窓Bを備えた請求項4記載の煙霧透過率測定装置。
  6. 前記校正光の受光量Tを測定する前後において、前記通常光の受光量T、および前記通常光の受光量Tを測定し、前記受光量Tと前記受光量Tの差が所定の値以下である場合に、前記防塵窓A、前記防塵窓Bの汚れによる受光量の低下を補正する請求項1記載の煙霧透過率測定装置。
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