JP2022100939A - ワークピース処理装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022100939000001
【課題】第1の防滴機構および第2の防滴機構を設けることによって、ノズルから供給された処理液がベースプレートに設けられた開口部に入るのを防ぐことができるワークピース処理装置を提供する。
【解決手段】本発明のワークピース処理装置は、ワークピースを処理する空間を下方で仕切るベースプレート65と、ワークピースを処理する処理モジュール70Aと、ワークピースに処理液を供給する処理液供給ノズル83,84と、モジュール駆動装置71Aと、第1の防滴機構91および第2の防滴機構94を備える。ベースプレート65は、処理モジュール70Aが水平方向に移動可能となるように開口部66を有し、第1の防滴機構91および第2の防滴機構94によって、処理液供給ノズル83,84から供給された処理液が開口部66から入り込むのを防止するように構成されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、ウェーハ、基板、パネルなどのワークピースを処理するワークピース処理装置に関し、特に防滴機構を備えたワークピース処理装置に関する。
半導体製造工程では、ウェーハ等のワークピース表面(デバイス形成面、非デバイス形成面、ワークピースの周縁部であるベベル部、およびベベル部の半径方向内側に位置する平面部であるエッジ部を含む)に存在する不要な膜や表面荒れを除去するために、ワークピース処理装置(または研磨装置)を用いた研磨処理が行われている。ワークピース処理装置は、研磨ヘッドにより研磨テープをワークピース表面に摺接させることでワークピース表面を研磨する。研磨処理では、ワークピースや研磨ヘッドに付着した研磨屑の除去や、研磨時の摩擦による熱上昇の防止を目的として、ワークピース表面に向けて処理液供給ノズルから処理液が供給される。
図10は、従来のワークピース処理装置の平面図である。図10に示すワークピース処理装置は、ワークピースWの周縁部に形成されたノッチ部を研磨するための研磨装置である。ワークピース処理装置は、ワークピースWを保持するワークピース保持装置103と、ワークピースWの周縁部に形成されたノッチ部を研磨テープ175で研磨するための研磨ヘッド130を有する2つの研磨ヘッドモジュール170A,170Bと、これら研磨ヘッドモジュール170A,170BをX軸方向およびY軸方向に移動させるためのモジュール駆動装置171A,171Bを備えている。研磨処理が行われる研磨室176は、ハウジング164およびベースプレート165によって形成されており、ワークピース保持装置103、2つの研磨ヘッドモジュール170A,170Bは研磨室176内に収容されている。
ワークピースWは、ワークピース保持装置103によって水平に保持されている。ワークピース保持装置103は、ワークピースWのノッチ部が研磨ヘッド130の方を向くようにワークピースWを回転させるように構成されている。モジュール駆動装置171A,171Bは、研磨ヘッド130をワークピースWに対して近接および離間させるために、ワークピースWと平行な面内において研磨ヘッドモジュール170A,170Bを独立に移動させることができるように構成されている。
モジュール駆動装置171A,171Bは、ベースプレート165よりも下方に配置されている。研磨ヘッドモジュール170A,170Bは、モジュール駆動装置171A,171Bを介してベースプレート165に連結されている。ベースプレート165には、開口部166が設けられており、開口部166は研磨ヘッドモジュール170A,170BがX軸方向およびY軸方向に移動することを可能としている。
特開2009-154285号公報
ワークピースWの研磨中に、ワークピースWの上方に配置された処理液供給ノズル183,184からワークピースWの表面に向けて純水または薬液などの処理液が供給される。処理液は、ワークピースWの表面から跳ね返って周囲に飛散し、開口部166を通り抜けてモジュール駆動装置171A,171Bなどの機器類に処理液が付着してしまうことがある。機器類に処理液が付着すると、錆が生じることによりワークピース処理装置の不具合を引き起こすなどの問題があった。また、一般にワークピース処理装置は、漏電等のリスクを考慮し、漏液を検知するとワークピース処理装置の稼働を停止させる安全装置を備えていることが多い。安全装置が作動してワークピース処理装置の稼働が停止すると、ワークピース処理装置の稼働率が低下するだけでなく、都度メンテナンスを行う必要があり、工数がかかるという問題があった。
そこで、本発明は、防滴機構を有するワークピース処理装置を提供することを目的とする。
一態様では、ワークピースを処理するためのワークピース処理装置であって、前記ワークピースを処理する処理ヘッドを有する少なくとも1つの処理モジュールと、前記処理ヘッドの下方に位置するベースプレートと、前記ワークピースに処理液を供給する少なくとも1つの処理液供給ノズルと、前記処理モジュールに連結され、前記処理モジュールを移動させるモジュール駆動装置と、第1の防滴機構および第2の防滴機構を備え、前記モジュール駆動装置は、前記ベースプレートよりも下方に配置されており、前記ベースプレートは、前記処理モジュールが水平方向に移動可能となるように、前記処理モジュールの一部が内部に配置された開口部を有し、前記第1の防滴機構は、前記開口部の少なくとも1つの辺に沿って上方に延びた側壁と、前記側壁の上方に配置され、前記側壁を覆うカバー部材を備え、前記カバー部材は、前記側壁よりも高い位置にある第1屋根部と、前記第1屋根部の外側端部から下方に延びる下垂壁を有し、前記第2の防滴機構は、前記カバー部材の上方に配置された第2屋根部を備え、前記第2屋根部は、前記第1屋根部および前記下垂壁を覆っている、ワークピース処理装置が提供される。
一態様では、前記第1屋根部の内側端部は、前記処理モジュールに接続されている。
一態様では、前記第1屋根部および前記第2屋根部は、前記開口部から離れる方向において下方に傾斜している。
一態様では、前記ベースプレートは、前記ベースプレート上に溜まった前記処理液を排出するための少なくとも1つの排液口を有し、前記ワークピース処理装置は、前記排液口に向かって下方に傾斜している傾斜板をさらに備えている。
一態様では、前記ワークピース処理装置は、ワークピースを研磨するための研磨装置であり、前記処理モジュールは、研磨ヘッドを有する研磨ヘッドモジュールである。
本発明によれば、第1の防滴機構および第2の防滴機構を設けることによって、ノズルから供給された処理液がベースプレートに設けられた開口部に入るのを防ぐことができる。さらに、漏液を検知してワークピース処理装置の稼働を停止する安全装置を備えている場合、漏液による稼働停止回数を低減し、ワークピース処理装置の稼働率向上やメンテナンス時間を削減できる。
ワークピース処理装置の一実施形態を示す平面図である。 図1のA-A線断面図である。 図1に示すワークピース処理装置の正面図である。 防滴機構を備えたワークピース処理装置の平面図である。 図4に示すワークピース処理装置の正面図である。 第1の防滴機構および第2の防滴機構の拡大図である。 第2の防滴機構の他の実施形態を示す図である。 傾斜板を有するワークピース処理装置の平面図である。 図8のB-B線断面の一部を示す図である。 従来のワークピース処理装置の平面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
まず、ワークピース処理装置の基本構成について説明する。図1は、ワークピース処理装置の一実施形態を示す平面図である。図2は図1のA-A線断面図である。図3は、図1に示すワークピース処理装置の正面図である。
本実施形態のワークピース装置は、ワークピースWの周縁部に形成されたノッチ部の研磨に好適に使用される。ワークピースWの例としては、ウェーハ、基板、パネルなどが挙げられる。特に、以下に説明する実施形態のワークピース処理装置は、ウェーハのノッチ部の研磨に好適に使用されるが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。図1乃至図3では、説明を簡略化するために防滴機構は省略されている。
図1に示すように、本実施形態のワークピース処理装置は、研磨テープ75でワークピースWを研磨する研磨ヘッド30を有する2つの研磨ヘッドモジュール70A,70Bと、ワークピースWを保持して回転させるワークピース保持装置3を備えている。これら研磨ヘッドモジュール70A,70Bとワークピース保持装置3は、ハウジング64内に収容されている。このハウジング64には、ワークピースWの搬入および搬出のための搬送口68aが設けられており、搬送口68aには開閉自在なシャッター(図示しない)が設けられている。同様に、ハウジング64には、研磨テープ75を交換するための作業窓68bが設けられており、この作業窓68bにはシャッター(図示しない)によって閉じられている。
図2に示すように、ワークピース保持装置3は、ワークピースWの裏面を真空吸引により保持する保持ステージ4を備えている。保持ステージ4は第1の中空シャフト5-1の上端に連結されている。第1の中空シャフト5-1は、プーリーp1,p2およびベルトb1を介してモータM1に連結されており、このモータM1によって保持ステージ4が回転させられるようになっている。
第1の中空シャフト5-1の下方には第2の中空シャフト5-2が設けられている。これら第1の中空シャフト5-1および第2の中空シャフト5-2は互いに平行に延びている。第1の中空シャフト5-1および第2の中空シャフト5-2は、ロータリジョイント76を介して連通ライン7によって連結されている。連通ライン7の一端は保持ステージ4の上面に形成された溝に連通し、他端は、図示しない真空ラインおよび窒素ガス供給ラインに連通している。これらの真空ラインと窒素ガス供給ラインを切り替えることによって、ワークピースWを保持ステージ4の上面に真空吸引し、離脱させる。
第2の中空シャフト5-2は、ロータリボールスプライン軸受77によって回転自在かつ直動自在に支持されている。ロータリボールスプライン軸受77はケーシング78に支持され、ケーシング78はベースプレート65に固定されている。第2の中空シャフト5-2は、プーリーp3,p4およびベルトb2を介してモータM2に連結されており、このモータM2によって第2の中空シャフト5-2が回転させられるようになっている。
ワークピース保持装置3と第2の中空シャフト5-2とは、アーム80を介して互いに連結されている。モータM2は第2の中空シャフト5-2を時計周りおよび反時計周りに所定の角度だけ回転させるように制御されている。モータM2により第2の中空シャフト5-2を時計回りおよび反時計周りに回転させると、ワークピース保持装置3も時計回りおよび反時計周りに回転する。第1の中空シャフト5-1の軸芯と第2の中空シャフト5-2の軸芯とはずれており、第2の中空シャフト5-2の延長線上には、保持ステージ4に保持されたワークピースWのノッチ部が位置している。したがって、モータM2を駆動させると、図1に示すように、ワークピースWはノッチ部を中心に時計周りおよび反時計周りに所定の角度だけ水平面内で回転する(すなわちスイングする)ように構成されている。本実施形態では、ワークピースWをノッチ部を中心としてスイングさせるスイング機構は、プーリーp3,p4、ベルトb2、モータM2、第2の中空シャフト5-2、アーム80などにより構成される。
図2に示すように、第2の中空シャフト5-2はエアシリンダ(昇降機構)15に連結されており、このエアシリンダ15によって第2の中空シャフト5-2およびワークピース保持装置3が上昇および下降するようになっている。エアシリンダ15は、ベースプレート65に固定されたフレーム81に取り付けられている。保持ステージ4上のワークピースWは、エアシリンダ15により搬送位置と研磨位置との間で上下動する。ワークピースWを搬送するときは、ワークピースWはエアシリンダ15により搬送位置まで上昇し、ワークピースWを研磨するときは、ワークピースWはエアシリンダ15により研磨位置まで下降するようになっている。ハウジング64の搬送口68aは、搬送位置と同じ高さに設けられている。
ワークピース保持装置3は、処理液供給ノズル83,84をさらに備えている。処理液供給ノズル83,84からは、純水、リンス液、または薬液などの処理液が保持ステージ4上のワークピースWに供給される。処理液供給ノズル83,84は、上記スイング機構によって、保持ステージ4およびワークピースWと一体にノッチ部を中心として所定の角度だけ回転するようになっている。一実施形態では、1つの処理液供給ノズル、または3つ以上の処理液供給ノズルが設けられてもよい。
図1に示すように、2つの研磨ヘッドモジュール70A,70Bは、ワークピースWのノッチ部を中心として対称に配置されている。これらの研磨ヘッドモジュール70A,70Bは同一の構成を有しているので、以下、研磨ヘッドモジュール70Aについてのみ説明する。なお、本実施形態では2つの研磨ヘッドモジュールが設けられているが、本発明はこの例に限られず、1つ、または3つ以上の研磨ヘッドモジュールが設けられてもよい。
研磨ヘッドモジュール70Aは、研磨テープ75をワークピースWのノッチ部に摺接させる研磨ヘッド30と、研磨ヘッド30に研磨テープ75を供給する供給リール24と、ワークピースWの研磨に使用された研磨テープ75を回収する供給リール24とを備えている。供給リール24と回収リール25は、保持ステージ4の径方向において研磨ヘッド30の外側に配置されている。供給リール24および回収リール25にはカップリング27を介してモータM3がそれぞれ連結されている。それぞれのモータM3は、所定の回転方向に一定のトルクをかけ、研磨テープ75に所定のテンションをかけることができるようになっている。
図2に示すように、研磨ヘッド30と供給リール24との間には、ガイドローラ20,21,22およびテンションセンサ31が配置されている。研磨ヘッド30と回収リール25との間には、ガイドローラ23が配置されている。研磨テープ75に与えられるテンション(研磨荷重)は、テンションセンサ31によって測定されるようになっている。
研磨ヘッド30は、研磨テープ75を供給リール24から回収リール25へ送るテープ送り機構26と、複数のガイドローラ28,29とを備えている。ガイドローラ28,29はワークピースWの接線方向と直交する方向に研磨テープ75が進行するように研磨テープ75をガイドする。研磨ヘッドモジュール70Aは、研磨ヘッド30を研磨テープ75とともに直線往復運動(オシレーション運動)させ、さらに研磨ヘッド30を傾斜させるヘッド駆動機構79(図1参照)を備えている。
2つの研磨ヘッドモジュール70A,70Bは、これら研磨ヘッドモジュール70A,70Bを独立に移動させるモジュール駆動装置71A,71Bを介してベースプレート65に連結されている。ベースプレート65には、開口部66が設けられている。研磨ヘッドモジュール70A,70Bは、開口部66を通って延び、モジュール駆動装置71A,71Bにそれぞれ連結されている。開口部66は、研磨ヘッドモジュール70A,70Bが、以下に説明するように、モジュール駆動装置71A,71BによってX軸方向およびY軸方向に移動されることを許容している。モジュール駆動装置71A,71Bは、ベースプレート65よりも下方に配置されており、動作制御部69に電気的に接続されている。モジュール駆動装置71A,71Bは、開口部66の下方に位置している。
モジュール駆動装置71A,71Bは、基本的に同じ構成を有しているので、以下、モジュール駆動装置71Aについて説明する。モジュール駆動装置71Aは、研磨ヘッド30を含む研磨ヘッドモジュール70AをX軸方向およびY軸方向に移動させるように構成されている。より具体的には、モジュール駆動装置71Aは、保持ステージ4上のワークピースWの中心とノッチ部とを結ぶ線に対して直交する方向に延びるX軸レール46と、X軸レール46にスライド自在に取り付けられたX軸ガイド48とを有している。モジュール駆動装置71Aは、X軸レール46に対して直交する方向に延びるY軸レール47と、Y軸レール47にスライド自在に取り付けられたY軸ガイド49とをさらに有している。X軸レール46はベースプレート65に固定されており、X軸ガイド48は連結プレート50を介してY軸レール47に固定されている。なお、X軸およびY軸は、水平面内で互いに直交する仮想的な移動軸である。
モジュール駆動装置71A,71Bは、2つの研磨ヘッドモジュール70A,70BをX軸方向に同時に移動させる共通のX軸アクチュエータ53を備えている。研磨ヘッドモジュール70A,70Bは1本の連結シャフト51を介してX軸アクチュエータ53に連結されている。X軸アクチュエータ53はベースプレート65に固定されている。このX軸アクチュエータ53によって、2つの研磨ヘッドモジュール70A,70Bは同期してX軸方向に移動される。一実施形態では、モジュール駆動装置71A,71Bは、2つの研磨ヘッドモジュール70A,70BをX軸方向に独立に移動させるように構成されてもよい。
モジュール駆動装置71A,71Bは、2つの研磨ヘッドモジュール70A,70BをY軸方向に独立に移動させるY軸アクチュエータ54をそれぞれ備えている。研磨ヘッドモジュール70A,70Bは、Y軸アクチュエータ54にそれぞれ連結されており、Y軸アクチュエータ54は連結プレート50に固定されている。
このような構成により、2つの研磨ヘッドモジュール70A,70Bは、ワークピース保持装置3に保持されたワークピースWと平行な面内で移動することができ、かつ研磨ヘッドモジュール70A,70Bの各研磨ヘッド30は互いに独立してワークピースWのノッチ部に近接および離間することが可能となっている。
研磨ヘッドモジュール70A,70Bの研磨ヘッドの位置(研磨位置、待機位置)、研磨ヘッドの傾斜角度、研磨テープ75の送り速度、各研磨ヘッドの研磨動作シーケンスなどの各研磨動作は、図1に示す動作制御部69によって制御されている。
次に、本実施形態に係るワークピース処理装置の動作について説明する。
ワークピースWが搬送機構によって搬送口68aからハウジング64内に搬入されると、保持ステージ4が上昇し、ワークピースWは保持ステージ4の上面に保持される。ワークピース保持装置3は、ワークピースWを研磨位置まで下降させつつ、ノッチ部が研磨ヘッドモジュール70Aの研磨ヘッド30の方を向くようにワークピースWを回転させ、同時に処理液供給ノズル83,84から処理液の供給を開始する。
次に、研磨ヘッドモジュール70Aがノッチ部に近接し、研磨ヘッド30により研磨テープ75をノッチ部に摺接させて研磨する。すなわち、研磨ヘッド30をヘッド駆動機構79によりオシレーション動作させることで研磨テープ75をノッチ部に摺接させる。研磨中は、スイング機構によりワークピースWをノッチ部を中心としてスイングさせ、さらに研磨ヘッド30をヘッド駆動機構79によりノッチ部を中心として傾斜させる。
研磨ヘッドモジュール70Aによる研磨が終了すると、研磨ヘッドモジュール70AがワークピースWから離間し、代わりに研磨ヘッドモジュール70BがワークピースWのノッチ部に近接する。そして、同様に、研磨ヘッドモジュール70Bの研磨ヘッド30をヘッド駆動機構79によりオシレーション動作させることで研磨ヘッド30により研磨テープ75をノッチ部に摺接させて研磨する。研磨中は、スイング機構によりワークピースWをノッチ部を中心として水平面内でスイングさせ、さらに研磨ヘッド30をヘッド駆動機構79によりノッチ部を中心として傾斜させる。研磨が終了した後、処理液の供給を停止し、保持ステージ4が上昇し、ワークピースWは搬送機構により搬送口68aから搬出される。
研磨ヘッドモジュール70Aで用いられる研磨テープと、研磨ヘッドモジュール70Bで用いられる研磨テープとは異なるタイプのものとすることができる。例えば、研磨ヘッドモジュール70Aが粗い砥粒の研磨テープを用いて粗研磨を行い、次いで研磨ヘッドモジュール70Bが細かい砥粒の研磨テープを用いて仕上げ研磨を行うことができる。このようにすれば、ワークピースWを保持ステージ4に保持させた状態で、粗研磨と仕上げ研磨を行うことができ、研磨全体の時間を短縮することができる。
本実施形態では、開口部66に処理液が入るのを防止するために、ワークピース処理装置は第1の防滴機構91および第2の防滴機構94を備えている。図4は、防滴機構を備えたワークピース処理装置の平面図である。図5は、図4に示すワークピース処理装置の正面図である。図6は、第1の防滴機構91および第2の防滴機構94の拡大図である。図6は、研磨ヘッドモジュール70A側に設けられた防滴機構について説明するが、研磨ヘッドモジュール70B側に設けられた防滴機構も同様の構成を有しているので、重複する説明を省略する。
図6に示すように、第1の防滴機構91は、側壁92とカバー部材93を備えている。側壁92は、ベースプレート65に設けられた開口部66の一辺に沿って、上方に延びている。カバー部材93は、側壁92を覆うように配置されている。カバー部材93は、側壁92よりも高い位置にある長板状の第1屋根部93aと、第1屋根部93aに接続された下垂壁93bを有している。第1屋根部93aは、開口部66から離れる方向において下方に傾斜している。
第1屋根部93aの上側端部(開口部66の上に位置する端部)は、研磨ヘッドモジュール70Aの下部に接続されている。したがって、カバー部材93は研磨ヘッドモジュール70Aと一体にX軸方向およびY軸方向に移動する。下垂壁93bは、第1屋根部93aの下側端部(開口部66の外側に位置する端部)から下方に延びている。下垂壁93bと側壁92は平行に配置されており、カバー部材93と側壁92はラビリンス構造を構成している。開口部66から下垂壁93bまでの距離は、開口部66から側壁92までの距離よりも長い。すなわち、下垂壁93bは、側壁92よりも開口部66から離れている。
図6に示すように、第2の防滴機構94は、カバー部材93の上方に配置された長板状の第2屋根部95を備えている。第2屋根部95は、第1屋根部93aおよび下垂壁93bを覆っている。第2屋根部95は、開口部66から離れる方向において下方に傾斜している。第2屋根部95の上側上端は、第1屋根部93aの上方に位置しており、第2屋根部95は、その上側上端から、下垂壁93bよりも遠い位置まで延びている。第2屋根部95は、柱部材96を介してベースプレート65に固定されている。したがって、第2屋根部95の位置は固定であり、その一方でカバー部材93は第2屋根部95に対して相対的に移動可能である。第2屋根部95はカバー部材93と非接触である。
第1の防滴機構91は、カバー部材93の第1屋根部93aによって、処理液供給ノズル83,84から供給された処理液が直接開口部66に入るのを防ぐ。また、側壁92とカバー部材93の下垂壁93bは、ベースプレート65に溜まった処理液が開口部66に入るのを防ぐことができる。しかしながら、第1の防滴機構91のみでは、ベースプレート65の表面などから跳ね返って側壁92と下垂壁93bとの間の隙間から処理液が開口部66に入ってしまうことがある。
そこで、図6に示すように、第2の防滴機構94をさらに設けることにより、側壁92と下垂壁93bが第2屋根部95によって覆われ、処理液が開口部66に入るのを防ぐことができる。第2屋根部95に向かって飛散した処理液は、第2屋根部95の表面で跳ね返っても第2屋根部95の傾斜によって第1の防滴機構91から離れる方向に流れる。
図4に示すように、第1の防滴機構91および第2の防滴機構94は、開口部66を覆うように配置されている。第1の防滴機構91は、研磨ヘッドモジュール70A,70Bに接続されているため、研磨ヘッドモジュール70A,70Bとともに移動する。ワークピース処理装置は、研磨ヘッドモジュール70A,70BのY軸方向の移動に伴って伸縮する伸縮カバー99をさらに備えてもよい。伸縮カバー99は、ベローズ構造を有しており、研磨ヘッドモジュール70A,70Bが一方向に向かって移動すると伸縮カバー99が縮み、研磨ヘッドモジュール70A,70Bが反対方向に移動すると伸縮カバー99が伸びる。これにより、伸縮カバー99は、研磨ヘッドモジュール70A,70Bの移動にかかわらず開口部66を常に塞ぐことができる。
図7は、第2の防滴機構94の他の実施形態を示す図である。本実施形態では、第2の防滴機構94の長板状の第2屋根部95は、第1の防滴機構91の第1屋根部93aの上面に固定されている。第2屋根部95は、その上側上端から、下垂壁93bよりも遠い位置まで延びている。第2屋根部95は、開口部66から離れる方向において下方に傾斜している。第2屋根部95は、ベースプレート65に固定されていない。したがって、第2屋根部95は、研磨ヘッドモジュール70Aおよびカバー部材93と一体にX軸方向およびY軸方向に移動する。
第2の防滴機構94は、図6を参照して説明した上記実施形態と同様に、側壁92と下垂壁93bを覆っているので、処理液が開口部66に入るのを防ぐことができる。第2屋根部95に向かって飛散した処理液は、第2屋根部95の表面で跳ね返っても第2屋根部95の傾斜によって第1の防滴機構91から離れる方向に流れる。このような構成の第2の防滴機構94は、図6を参照して説明した第2の防滴機構94よりも省スペースかつ簡易に設置することができる。
上述した実施形態によれば、第1の防滴機構91および第2の防滴機構94を設けることによって、処理液等がベースプレート65に設けられた開口部66に入るのを防ぐことができる。また、漏液を検知してワークピース処理装置の稼働を停止する安全装置を備えている場合には、漏液による稼働停止回数を低減し、ワークピース処理装置の稼働率向上やメンテナンス時間を削減できる。なお、本発明は、安全装置を備えたワークピース処理装置に限られない。
図8は、傾斜板97を有するワークピース処理装置の平面図である。図9は、図8のB-B線断面の一部を示す図である。本実施形態のワークピース処理装置は、ベースプレート65に4つの傾斜板97と4つの排液口98が設けられている。ベースプレート65上に溜まった処理液は、排液口98からワークピース処理装置の外に排出される。傾斜板97は、排液口98に向かって下方に傾斜しており、排液口98に向かって処理液が流れるように構成されている。なお、本実施形態では4つの傾斜板および排液口が設けられているが、本発明の傾斜板および排液口の数はこれに限られない。
上述した実施形態では、ワークピース処理装置は、ウェーハ等のワークピースの周縁部に形成されたノッチ部を研磨するのに好適に用いられる装置について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、ワークピースのデバイス形成面や非デバイス形成面を研磨する研磨装置、ワークピースのベベル部、およびベベル部の半径方向内側に位置する平面部であるエッジ部を研磨するベベル研磨装置、および半導体製造工程におけるワークピースの研削、切削に用いられるワークピース処理装置等に適用されてもよい。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
3 ワークピース保持装置
4 保持ステージ
5-1 第1の中空シャフト
5-2 第2の中空シャフト
7 連通ライン
15 エアシリンダ(昇降機構)
20,21,22,23,28,29 ガイドローラ
24 供給リール
25 回収リール
26 テープ送り機構
27 カップリング
30 研磨ヘッド
31 テンションセンサ
46 X軸レール
47 Y軸レール
48 X軸ガイド
49 Y軸ガイド
50 連結プレート
53 X軸アクチュエータ
54 Y軸アクチュエータ
64 ハウジング
65 ベースプレート
66 開口部
68a 搬送口
68b 作業窓
69 動作制御部
70A,70B 研磨ヘッドモジュール
71A,71B モジュール駆動装置
75 研磨テープ
76 ロータリジョイント
77 ロータリボールスプライン軸受
78 ケーシング
79 ヘッド駆動機構
80 アーム
81 フレーム
83,84 処理液供給ノズル
91 第1の防滴機構
92 側壁
93 カバー部材
93a 第1屋根部
93b 下垂壁
94 第2の防滴機構
95 第2屋根部
96 柱部材
97 傾斜板
98 排液口
99 伸縮カバー
W ワークピース
p1,p2,p3,p4 プーリー
b1,b2 ベルト
M1,M2,M3 モータ

Claims (5)

  1. ワークピースを処理するためのワークピース処理装置であって、
    前記ワークピースを処理する処理ヘッドを有する少なくとも1つの処理モジュールと、
    前記処理ヘッドの下方に位置するベースプレートと、
    前記ワークピースに処理液を供給する少なくとも1つの処理液供給ノズルと、
    前記処理モジュールに連結され、前記処理モジュールを移動させるモジュール駆動装置と、
    第1の防滴機構および第2の防滴機構を備え、
    前記モジュール駆動装置は、前記ベースプレートよりも下方に配置されており、
    前記ベースプレートは、前記処理モジュールが水平方向に移動可能となるように、前記処理モジュールの一部が内部に配置された開口部を有し、
    前記第1の防滴機構は、
    前記開口部の少なくとも1つの辺に沿って上方に延びた側壁と、
    前記側壁の上方に配置され、前記側壁を覆うカバー部材を備え、
    前記カバー部材は、
    前記側壁よりも高い位置にある第1屋根部と、
    前記第1屋根部の外側端部から下方に延びる下垂壁を有し、
    前記第2の防滴機構は、前記カバー部材の上方に配置された第2屋根部を備え、前記第2屋根部は、前記第1屋根部および前記下垂壁を覆っている、ワークピース処理装置。
  2. 前記第1屋根部の内側端部は、前記処理モジュールに接続されている、請求項1に記載のワークピース処理装置。
  3. 前記第1屋根部および前記第2屋根部は、前記開口部から離れる方向において下方に傾斜している、請求項1または2に記載のワークピース処理装置。
  4. 前記ベースプレートは、前記ベースプレート上に溜まった前記処理液を排出するための少なくとも1つの排液口を有し、
    前記ワークピース処理装置は、前記排液口に向かって下方に傾斜している傾斜板をさらに備えている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のワークピース処理装置。
  5. 前記ワークピース処理装置は、ワークピースを研磨するための研磨装置であり、
    前記処理モジュールは、研磨ヘッドを有する研磨ヘッドモジュールである、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のワークピース処理装置。
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