JP2022099351A - シート - Google Patents

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JP2022099351A
JP2022099351A JP2020213049A JP2020213049A JP2022099351A JP 2022099351 A JP2022099351 A JP 2022099351A JP 2020213049 A JP2020213049 A JP 2020213049A JP 2020213049 A JP2020213049 A JP 2020213049A JP 2022099351 A JP2022099351 A JP 2022099351A
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Hiroshi Baba
匡司 岡田
Masashi Okada
智 岡戸
Satoshi Okado
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Abstract

【課題】シートの軽量化を実現できるとともに、シートフレームが、シートの骨格として必要な強度を確保できるようにする。【解決手段】左右一対のサイドフレーム30,31・20,21と、これら左右一対のサイドフレーム30,31・20,21同士を連結する連結フレーム32,33・22,23と、を有するシートフレーム1(3,2)によって骨格が構成されたシートであって、各々のサイドフレーム30,31・20,21を構成する一つの板部材は、側面視においてサイドフレーム30,31・20,21の伸長方向と直交する方向に並んで一体形成され、かつ、異なる厚さに設定された複数の部位を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、シートフレームによって骨格が構成されたシートに関する。
従来、例えば特許文献1に記載のように、厚さの異なる2枚の板材(厚肉の板材、薄肉の板材)の端部を互いに突き当てて線溶接することで形成されたテーラードブランク材をプレス加工してなるクッションサイドフレームが知られている。
特開2011-88553号公報
従来のクッションサイドフレームは、薄肉の板材を有するため、シートの軽量化や小型化、省スペース化を実現する上で有利である。
ところが、テーラードブランク材を形成する板材ごとに厚さが異なり、これら板材同士の端部を線溶接して接合させているため、シートの骨格として必要な強度と軽量化のバランスを取ることが難しかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その課題は、シートの軽量化を実現できるとともに、シートフレームが、シートの骨格として必要な強度を確保できるようにすることである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、左右一対のサイドフレームと、これら左右一対のサイドフレーム同士を連結する連結フレームと、を有するシートフレームによって骨格が構成されたシートであって、
各々の前記サイドフレームを構成する一つの板部材は、側面視において前記サイドフレームの伸長方向と直交する方向に並んで一体形成され、かつ、異なる厚さに設定された複数の部位を有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のシートにおいて、
前記サイドフレームは、当該サイドフレームを補強する強化部を備えており、
異なる厚さに設定された前記複数の部位のうち厚さの薄い部位が前記強化部に設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のシートにおいて、
前記強化部は、前記サイドフレームの伸長方向に沿って長尺に形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載のシートにおいて、
前記強化部は、前記サイドフレームの表面から裏面に向かって凹んだ状態に形成された凹部であり、当該凹部の底面を構成する底板部が、前記厚さの薄い部位であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のシートにおいて、
前記凹部の側面を構成する立壁部が、異なる厚さに設定された前記複数の部位のうち厚さの厚い部位であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載のシートにおいて、
前記サイドフレームは、前記凹部に対し、前記サイドフレームの伸長方向と直交する方向の一方側と他方側に並んで配置された複数の凸部を備えており、当該複数の凸部を構成する板部が、異なる厚さに設定された前記複数の部位のうち厚さの厚い部位であることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のシートにおいて、
前記複数の凸部のうち、乗員に近い側に配置された凸部は、乗員に遠い側に配置された凸部よりも、前記サイドフレームの伸長方向と直交する方向の寸法が長く設定されていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載のシートにおいて、
前記シートフレームは、背もたれとなるシートバックの骨格を構成するシートバックフレームであり、
前記左右一対のサイドフレームは、前記シートバックフレームにおける左右一対のバックサイドフレームであって、上下方向に伸長して形成されていることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項3を直接又は間接的に引用する請求項8に記載のシートにおいて、
前記連結フレームは、前記左右一対のバックサイドフレームにおける上端部同士を連結するアッパーフレームを備えており、
前記強化部の上端部は、前記アッパーフレームの下端部に近接する高さ位置に配置されていることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1から9のいずれか一項に記載のシートにおいて、
前記シートフレームは、人の臀部及び大腿部を支持するシートクッションの骨格を構成するシートクッションフレームであり、
前記左右一対のサイドフレームは、前記シートクッションフレームにおける左右一対のクッションサイドフレームであって、前後方向に伸長して形成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、サイドフレームを構成する一つの板部材に対し、厚さの厚い部位と厚さの薄い部位が、サイドフレームの伸長方向と直交する方向に並んで一体形成されるので、厚さの薄い部位によってシートの軽量化を実現できるとともに、厚さの厚い部位によって、シートフレームが、シートの骨格として必要な強度を確保できる。
請求項2に記載の発明によれば、サイドフレームを補強する強化部に、厚さの薄い部位が設けられるので、シートの軽量化と強化を両立しやすい。
請求項3に記載の発明によれば、サイドフレームの伸長方向に沿って長尺に形成された強化部によって、サイドフレームをその伸長方向に亘って強化できる。
請求項4に記載の発明によれば、サイドフレームの表面から裏面に向かって凹んだ状態に形成された凹部の底面を構成する底板部が、厚さの薄い部位であるため、この底板部によってシートの軽量化を図りつつ、底板部は側方から衝撃を受けにくい。
請求項5に記載の発明によれば、凹部の側面を構成する立壁部が、異なる厚さに設定された複数の部位のうち厚さの厚い部位であるため、凹部の底面を構成する底板部が厚さの薄い部位であっても、凹部を強化部として機能させることができる。
請求項6に記載の発明によれば、凹部に対し、サイドフレームの伸長方向と直交する方向の一方側と他方側に並んで配置された複数の凸部を構成する板部が、厚さの厚い部位であるため、厚さの薄い部位を含む凹部の周囲を強化することができる。
請求項7に記載の発明によれば、乗員に遠い側の凸部よりも、サイドフレームの伸長方向と直交する方向の寸法が長く設定された乗員に近い側の凸部によって、乗員の荷重を効果的に支持しやすくなる。また、反対に、乗員に遠い側の凸部は、乗員に近い側の凸部よりも、サイドフレームの伸長方向と直交する方向の寸法が短くなるので、サイドフレームの軽量化や小型化に貢献する。
請求項8に記載の発明によれば、バックサイドフレームを構成する一つの板部材に対し、厚さの厚い部位と厚さの薄い部位が、前後方向に並んで一体形成されることになるので、厚さの薄い部位によってシートの軽量化を図りつつ、乗員の後方への荷重を効果的に支持しやすくなる。
請求項9に記載の発明によれば、強化部の上端部は、アッパーフレームの下端部に近接する高さ位置に配置されているので、強化部によって、バックサイドフレームのうち比較的高い位置まで強化することができる。これにより、バックサイドフレームのうち強化部が形成された部位は、例えば側方からの衝撃を受けても変形しにくいので、乗員の上半身のうち高い位置にある部位(例えば胸部)の保護に貢献できる。
請求項10に記載の発明によれば、クッションサイドフレームを構成する一つの板部材に対し、厚さの厚い部位と厚さの薄い部位が、上下方向に並んで一体形成されることになるので、厚さの薄い部位によってシートの軽量化を図りつつ、乗員の下方への荷重を効果的に支持しやすくなる。
シートフレームを示す斜視図である。 シートフレームを示す側面図である。 バックサイドフレームを示す外側面図である。 バックサイドフレームを示す内側面図である。 図3におけるV-V線断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲を以下の実施形態および図示例に限定するものではない。
図1等において符号1は、シートフレームを示す。このシートフレーム1は、人の臀部及び大腿部を支持するシートクッションと、背もたれとなるシートバックと、人の頭部を支持するヘッドレストと、を備えるシートの骨格となる。
シートは、家具用シートや、船舶、飛行機等の乗物用シートを含むが、主に車両用シートを指すものとし、車両は、自動車(乗用車)だけでなく、建設車両、軍用車両、産業車両、鉄道車両、農業用車両等が挙げられる。
シートフレーム1は、図1,図2に示すように、シートクッションの骨格を構成するシートクッションフレーム2と、シートバックの骨格を構成するシートバックフレーム3と、ヘッドレストの骨格を構成するヘッドレストフレーム(図示省略)と、を備える。
〔シートバックフレームについて〕
シートバックフレーム3前にはクッションパッド(図示省略)が設けられ、これらシートバックフレーム3及びクッションパッドは、シートバックの表面を構成する表皮(図示省略)によって被覆される。
シートバックフレーム3は、左右一対のバックサイドフレーム30,31と、各バックサイドフレーム30,31における上端部間を連結するアッパーフレーム32と、各バックサイドフレーム30,31における下端部間を連結するロアフレーム33と、から主に構成されている。
左右一対のバックサイドフレーム30,31は、上下方向に長尺に形成されており、下端部において、リクライニング機構4を介してシートクッションフレーム2と連結される。
これら左右一対のバックサイドフレーム30,31の詳細な構成については後述する。
アッパーフレーム32は、金属板を板金加工することによって形成されたものであり、左右の端部が、左右一対のバックサイドフレーム30,31における上端部に対して溶接されて接合されている(溶接部WP)。
このアッパーフレーム32は、後側に位置する後部プレート32aと、前側に位置する前部プレート32bと、を有する。
後部プレート32aは、左右の端部における上端部及び下端部が、左右一対のバックサイドフレーム30,31の上端部における後面板部30cに溶接されている。
前部プレート32bは、後部プレート32aの前面から前方に膨出するように一体的に形成されている。また、前部プレート32bは、左右の端部が、左右一対のバックサイドフレーム30,31の上端部における前面板部30bに溶接されている。
さらに、前部プレート32bの上端部には、ヘッドレストのヘッドレストピラーを保持するためのヘッドレストガイドが差し込まれる差込孔部32cが形成されている。
ロアフレーム33は、金属板を板金加工することによって形成されたものであり、左右の端部が、左右一対のバックサイドフレーム30,31における下端部の後部側に対して溶接されて接合されている(溶接部WP)。
また、このロアフレーム33は、左右一対のバックサイドフレーム30,31における下端部の形状に合わせて、側面視において後方から前方に向かって湾曲した形状となっている。このような形状のロアフレーム33は、その後端部が、左右一対のバックサイドフレーム30,31の下端部における後面板部30cに溶接されている。また、その前端部が、左右一対のバックサイドフレーム30,31の下端部における前面板部30bに溶接されている。
〔バックサイドフレームについて〕
左右一対のバックサイドフレーム30,31は左右対称に形成されているため、以下においては左側のバックサイドフレーム30について詳細に説明し、右側のバックサイドフレーム31については詳細な説明を省略する。
バックサイドフレーム30は、図2に示すように、側面視において、下端部よりも上端部が後方に位置しており、これら上端部と下端部との間に位置する中央の本体部は、図2~図4に示すように、前側部分が前方に膨らむようにして湾曲形成されている。
また、本実施形態におけるバックサイドフレーム30は、金属板をプレス加工して形成されたものであり、全ての部位が一体形成されている。また、このバックサイドフレーム30は、例えば樹脂(アルミニウム合金でもよい)のように射出成型可能な材料を射出成型して形成されたものでもよい。
バックサイドフレーム30における上端部は、概略的に、アッパーフレーム32が接合される部位を指しており、下端部は、概略的に、ロアフレーム33が接合されるとともにリクライニング機構4が設けられる部位を指している。
換言すれば、上端部と下端部との間に位置する本体部は、アッパーフレーム32とロアフレーム33との間に位置する部位を指している。なお、左右一対のバックサイドフレーム30,31における本体部間には、乗員の腰や背中の荷重を受けるランバーサポート(図示省略)が架け渡されて設けられる。
また、バックサイドフレーム30は、側面板部30aと、側面板部30aの前縁部に一体形成された前面板部30bと、側面板部30aの後縁部に一体形成された後面板部30cと、を備えて断面略コ字状に形成されている。
なお、後面板部30cの上端部は、左右方向内側に向かって幅広に形成され、かつ、アッパーフレーム32の後部プレート32aを受けて当該後部プレート32aが溶接される幅広部30dを有する。
側面板部30aのうちバックサイドフレーム30の本体部に相当する部位(上端部と下端部との間の部位)には、凹部300が形成されている。
本実施形態においては、凹部300は一つであり、バックサイドフレーム30の伸長方向(すなわち、長さ方向)に沿って長尺に形成されているが、これに限られるものではなく、複数の凹部が、バックサイドフレーム30の長さ方向に点在して形成されるものとしてもよい。
また、バックサイドフレーム30は、凹部300に対し、バックサイドフレーム30の伸長方向と直交する方向の一方側と他方側に並んで配置された複数の凸部303,304を備えている。
すなわち、バックサイドフレーム30の側面板部30aは、前方から後方に向かって、前方の凸部303、凹部300、後方の凸部304の順番に並んでいることになる。
複数の凸部303,304は、凹部300と凹凸の関係になるように必然的に設けられたものであり、側面視において、側面板部30aのうち凹部300に隣接するとともに凹部300の形成されていない箇所の面Rp(以下、基準面Rp)を構成している。
前方の凸部303は、前面板部30bと一体形成され、後方の凸部304は、後面板部30cと一体形成されている。
また、前方の凸部303は、乗員に近い側に配置されており、後方の凸部304は、乗員に遠い側に配置されている。そして、前方の凸部303は、後方の凸部304よりも、バックサイドフレーム30の伸長方向と直交する方向(前後方向)の寸法が長く設定されている。すなわち、前方の凸部303は、側面視において、後方の凸部304よりも幅広に形成されている。
さらに、複数の凸部303,304は、凹部300の上端部よりも上方の位置において一体形成された状態となっている。
複数の凸部303,304間に位置する凹部300は、左右方向内側(シートの左右方向中央側)に向かって凹んで形成されており、図3~図5に示すように、凹部300の底面Btを構成する底板部301と、凹部300の側面Sdを構成する立壁部302と、を有する。
なお、凹部300の底面Btを構成する底板部301には、リクライニング機構4を構成する部材やランバーサポートを取り付けるための複数の貫通孔が形成されている。
凹部300の底面Btは、複数の凸部303,304によって構成された上記の基準面Rpに対して凹んだ位置(左右方向内側の位置)にある面を指している。換言すれば、底板部301のうち左右方向外側の面が、凹部300の底面Btとされている。図5において一点鎖線で示す範囲が、凹部300の底面Btの範囲とされている。
凹部300の側面Sdは、底面Btと基準面Rpとの間に位置する面を指している。換言すれば、立壁部302のうち凹部300(底面Bt)側の面が、凹部300の側面Sdとされている。
立壁部302は、複数の凸部303,304を構成する板部から、左右方向内側に向かって屈曲して形成された部位である。
以上のように構成されたバックサイドフレーム30は、側面視においてバックサイドフレーム30の伸長方向と直交する方向に並んで一体形成され、かつ、異なる厚さに設定された複数の部位を有する。
ここで、異なる厚さに設定された複数の部位とは、厚さの薄い部位と、この厚さの薄い部位よりも厚さ寸法が長く設定された厚さの厚い部位と、を指している。
そして、本実施形態における厚さの薄い部位は、凹部300の底面Btを構成する底板部301である。より具体的に説明すると、底板部301は、図5に示すように、厚さが0.8mmに設定されている。
一方、本実施形態における厚さの厚い部位は、凹部300の側面Sdを構成する立壁部302と、側面板部30aにおいて基準面Rpを構成する複数の凸部303,304(複数の凸部303,304を構成する板部)である。より具体的に説明すると、立壁部302及び複数の凸部303,304を構成する板部は、図5に示すように、厚さが1.0mmに設定されている。
さらに、基準面Rpの位置から底面Btの位置までの長さ(すなわち、凹部300の深さ)は、本実施形態においては1.0mm以上に設定されているが、これに限られるものではなく、1.0mm以下に設定されていてもよい。
なお、厚さの薄い部位と厚さの厚い部位の寸法設定は、上記のものに限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能とされている。
凹部300は、上記のように立壁部302が左右方向内側に向かって屈曲して形成されるため、バックサイドフレーム30の側面板部30aを補強する強化部として機能する。その一方で、凹部300は、厚さの薄い部位である底板部301を有しているため、バックサイドフレーム30の軽量化に貢献している。つまり、バックサイドフレーム30は、底板部301と立壁部302からなる凹部300によって、当該バックサイドフレーム30における側面板部30aの軽量化と強化を両立している。
バックサイドフレーム30の上端部のうち、側面板部30aと後面板部30cとによって形成されたコーナー部には、アッパーフレーム32が接合される部位を補強するための複数の窪み部305が上下に間隔を空けて形成されている。
なお、複数の窪み部305のうち下方に位置する窪み部305は、後面板部30cにおける幅広部30dと同程度の高さに配置されている。また、この下方に位置する窪み部305は、バックサイドフレーム30の上端部と本体部の境界付近に位置している。
バックサイドフレーム30の下端部には、リクライニング機構4を構成する部材が嵌合する嵌合用開口部306が形成されている。すなわち、凹部300の下端部は、この嵌合用開口部306の上端部近傍に位置している。
一方、凹部300の上端部の高さ位置は、図1等に示すように、アッパーフレーム32の下端部に近接する高さ位置に配置されている。
より詳細に説明すると、凹部300の上端部の高さ位置は、アッパーフレーム32における後部プレート32aの下端部が溶接される幅広部30dの下端部の高さ位置と略等しく設定されている。
すなわち、強化部である凹部300は、バックサイドフレーム30のうち比較的高い位置まで補強することが可能となっている。本実施形態におけるシートは、アッパーフレーム32の上方にヘッドレストが設けられることになるが、ヘッドレストが乗員の頭部を支持することを考慮すると、アッパーフレーム32は乗員の首や肩を支持する高さであることが想定される。この点に鑑みれば、凹部300の上端部は、アッパーフレーム32の下端部と略等しい高さ位置であるため、乗員の胸部付近に位置することになる。
したがって、凹部300は、乗員の腰部から胸部までの高さに亘ってバックサイドフレーム30を補強していることとなる。
本実施形態においては、右側のバックサイドフレーム31については詳細な説明を省略したが、この右側のバックサイドフレーム31も、左側のバックサイドフレーム30と同様に、上端部と下端部との間に位置する中央の本体部が、前側部分が前方に膨らむようにして湾曲形成されている。
また、右側のバックサイドフレーム31は、側面板部31aと、前面板部31bと、幅広部31dを有する後面板部31cと、を備えて断面略コ字状に形成されている。
さらに、側面板部31aのうち右側のバックサイドフレーム31の本体部に相当する部位には、左側のバックサイドフレーム30と同様に、強化部である凹部300が形成されている。なお、凹部300の構成は、左側のバックサイドフレーム30における凹部300と同様(対称)であり、乗員の腰部から胸部までの高さに亘ってバックサイドフレーム30を補強している。
〔シートクッションフレームについて〕
シートクッションフレーム2上にはクッションパッド(図示省略)が設けられ、これらシートクッションフレーム2及びクッションパッドは、シートクッションの表面を構成する表皮(図示省略)によって被覆される。
シートクッションフレーム2は、左右一対のクッションサイドフレーム20,21と、各クッションサイドフレーム20,21の後端部を連結するバックパイプフレーム22と、各クッションサイドフレーム20,21の前端部を連結するフロントパイプフレーム23(すなわち、フロントフレーム)と、乗員の荷重を受ける受圧部材としてのパンフレーム24と、から主に構成されている。
左右一対のクッションサイドフレーム20,21は、前後方向に長尺に形成されており、後端部において、リクライニング機構4を介してシートバックフレーム3と連結される。
これら左右一対のクッションサイドフレーム20,21の詳細な構成については後述する。
バックパイプフレーム22及びフロントパイプフレーム23はパイプ材である。バックパイプフレーム22は、上方に湾曲した左右一対のクッションサイドフレーム20,21の後端部を連結しているため、フロントパイプフレーム23よりも上方に位置している。
パンフレーム24は、乗員の荷重を受ける金属製の板材からなる受圧部材であり、通常のドライビングポジションで着座した場合に、乗員の大腿部の下方に位置している。
このようなパンフレーム24は、バックパイプフレーム22とフロントパイプフレーム23との間に架け渡される他のパンフレーム(図示省略)と組み合わせられて用いられ、これらの上面にクッションパッドが載せられるようになっている。
シートクッションフレーム2の下には、乗員の操作に基づいて乗物のフロアに対してシートクッションフレーム2を任意の前後位置までスライドさせる左右一対のスライドレール25,26が設けられている。
左側のスライドレール25は、左側のクッションサイドフレーム20に取り付けられ、右側のスライドレール26は、右側のクッションサイドフレーム21に取り付けられている。スライドレール25,26には、これらスライドレール25,26の動作をロック及びロック解除を行うロック機構が設けられている。
〔クッションサイドフレームについて〕
左右一対のクッションサイドフレーム20,21は、本実施形態においては左右対称に形成されていないが、機能的には略同様であるため、以下においては左側のクッションサイドフレーム20について説明し、右側のクッションサイドフレーム21については詳細な説明を省略する。
クッションサイドフレーム20は、図1,図2に示すように、後端部において、リクライニング機構4を介してシートバックフレーム3と連結されるため、この後端部は、上方に向かって湾曲したような状態となっている。そして、後端部には、リクライニング機構4を構成する部材が適宜取り付けられている。
また、本実施形態におけるクッションサイドフレーム20は、金属板をプレス加工して形成されたものであり、全ての部位が一体形成されている。また、このクッションサイドフレーム20は、例えば樹脂(アルミニウム合金でもよい)のように射出成型可能な材料を射出成型して形成されたものでもよい。
クッションサイドフレーム20における前端部は、概略的に、フロントパイプフレーム23及びパンフレーム24が設けられる部位を指しており、後端部は、概略的に、バックパイプフレーム22及びリクライニング機構4が設けられる部位を指している。
このような前端部と後端部との間は、クッションサイドフレーム20の中央部とされており、バックパイプフレーム22とフロントパイプフレーム23との間に位置している。
また、クッションサイドフレーム20は、側面板部20aと、側面板部20aの上縁部に一体形成された上面板部20bと、側面板部20aの下縁部に一体形成された下面板部20cと、を備えて断面略コ字状に形成されている。
側面板部20aのうちクッションサイドフレーム20の中央部に相当する部位には、凹部200が形成されている。
本実施形態においては、凹部200は一つであり、クッションサイドフレーム20の伸長方向(すなわち、長さ方向:前後方向)に沿って長尺に形成されているが、これに限られるものではなく、複数の凹部が、クッションサイドフレーム20の長さ方向に点在して形成されるものとしてもよい。
また、クッションサイドフレーム20は、凹部200に対し、クッションサイドフレーム20の伸長方向と直交する方向の上側と下側に並んで配置された複数の凸部203,204を備えている。
すなわち、クッションサイドフレーム20の側面板部20aは、上方から下方に向かって、上方の凸部203、凹部200、下方の凸部204の順番に並んでいることになる。
上方の凸部203は、上面板部20bと一体形成され、下方の凸部204は、下面板部20cと一体形成されている。
本実施形態においては、下方の凸部204は、上方の凸部203よりも、クッションサイドフレーム20の伸長方向と直交する方向(上下方向)の寸法が長く設定されている。
複数の凸部203,204間に位置する凹部200は、左右方向内側(シートの左右方向中央側)に向かって凹んで形成されており、凹部200の底面を構成する底板部201と、凹部200の側面を構成する立壁部202と、を有する。
凹部200は、立壁部202が左右方向内側に向かって屈曲して形成されるため、クッションサイドフレーム20の側面板部20aを補強する強化部として機能する。その一方で、凹部200は、厚さの薄い部位である底板部201を有している。
そのため、クッションサイドフレーム20は、底板部201と立壁部202からなる凹部200によって、当該クッションサイドフレーム20における側面板部20aの軽量化と強化を両立している。
本実施形態においては、右側のクッションサイドフレーム21については詳細な説明を省略したが、この右側のクッションサイドフレーム21も、左側のクッションサイドフレーム20と同様に、後端部が上方に向かって湾曲している。
また、右側のクッションサイドフレーム21は、側面板部21aと、上面板部21bと、下面板部21cと、を備えて断面略コ字状に形成されている。
さらに、側面板部21aのうち右側のクッションサイドフレーム21の中央部に相当する部位には、左側のクッションサイドフレーム20と同様に、強化部である凹部200が形成されている。なお、凹部200の構成は、左側のクッションサイドフレーム20における凹部200と同様であり、右側のクッションサイドフレーム21を補強している。
〔本実施形態におけるシートの効果〕
本実施形態によれば、シートバックフレーム3における左右一対のバックサイドフレーム30,31を構成する一つの板部材に対し、厚さの厚い部位(立壁部302及び凸部303,304を構成する板部)と厚さの薄い部位(底板部301)が、バックサイドフレーム30,31の伸長方向と直交する方向に並んで一体形成されるので、厚さの薄い部位によってシートの軽量化を実現できるとともに、厚さの厚い部位によって、シートバックフレーム3が、シートの骨格として必要な強度を確保できる。さらに、厚さの厚い部位によって、乗員の後方への荷重を効果的に支持しやすくなる。
加えて、シートクッションフレーム2における左右一対のクッションサイドフレーム20,21を構成する一つの板部材に対し、厚さの厚い部位(立壁部202及び凸部203,204を構成する板部)と厚さの薄い部位(底板部201)が、クッションサイドフレーム20,21の伸長方向と直交する方向に並んで一体形成されるので、厚さの薄い部位によってシートの軽量化を実現できるとともに、厚さの厚い部位によって、シートクッションフレーム2が、シートの骨格として必要な強度を確保できる。さらに、厚さの厚い部位によって、乗員の下方への荷重を効果的に支持しやすくなる。
特に、本実施形態における左右一対のサイドフレーム(バックサイドフレーム30,31、クッションサイドフレーム20,21)は、一つの板部材によって構成されて全体が一体形成されており、その一つの板部材が、異なる厚さに設定された複数の部位を有するので、例えば異なる厚さに設定された複数の板材同士を繋ぎ合わせる場合とは異なり、シートの骨格として必要な強度と軽量化のバランスを取りやすい。
また、サイドフレーム(バックサイドフレーム30,31、クッションサイドフレーム20,21)を補強する強化部(凹部300、凹部200)に、厚さの薄い部位(底板部301、底板部201)が設けられるので、シートの軽量化と強化を両立しやすい。
また、サイドフレーム(バックサイドフレーム30,31、クッションサイドフレーム20,21)の伸長方向に沿って長尺に形成された強化部(凹部300、凹部200)によって、サイドフレームをその伸長方向に亘って強化できる。
また、サイドフレーム(バックサイドフレーム30,31、クッションサイドフレーム20,21)の表面から裏面に向かって凹んだ状態に形成された凹部300,200の底面Btを構成する底板部301,201が、厚さの薄い部位であるため、この底板部301,201によってシートの軽量化を図りつつ、底板部301,201は側方から衝撃を受けにくい。
また、凹部300,200の側面を構成する立壁部302,202が、異なる厚さに設定された複数の部位のうち厚さの厚い部位であるため、凹部300,200の底面Btを構成する底板部301,201が厚さの薄い部位であっても、凹部300,200を強化部として機能させることができる。
また、凹部300,200に対し、サイドフレーム(バックサイドフレーム30,31、クッションサイドフレーム20,21)の伸長方向と直交する方向の一方側と他方側に並んで配置された複数の凸部303,304・203,204を構成する板部が、厚さの厚い部位であるため、厚さの薄い部位(底板部301,201)を含む凹部300,200の周囲を強化することができる。
また、本実施形態におけるシートバックフレーム3のバックサイドフレーム30,31においては、乗員に遠い側の凸部304よりも、バックサイドフレーム30,31の伸長方向と直交する方向の寸法が長く設定された乗員に近い側の凸部303によって、乗員の荷重を効果的に支持しやすくなる。また、反対に、乗員に遠い側の凸部304は、乗員に近い側の凸部303よりも、バックサイドフレーム30,31の伸長方向と直交する方向の寸法が短くなるので、バックサイドフレーム30,31の軽量化や小型化に貢献する。
また、本実施形態におけるシートバックフレーム3のバックサイドフレーム30,31においては、強化部である凹部300の上端部は、アッパーフレーム32の下端部に近接する高さ位置に配置されているので、凹部300によって、バックサイドフレーム30,31のうち比較的高い位置まで強化することができる。これにより、バックサイドフレーム30,31のうち凹部300が形成された部位は、例えば側方からの衝撃を受けても変形しにくいので、乗員の上半身のうち高い位置にある部位(例えば胸部)の保護に貢献できる。
1 シートフレーム
2 シートクッションフレーム
3 シートバックフレーム
4 リクライニング機構
20 クッションサイドフレーム
20a 側面板部
20b 上面板部
20c 下面板部
21 クッションサイドフレーム
21a 側面板部
21b 上面板部
21c 下面板部
30 バックサイドフレーム
30a 側面板部
30b 前面板部
30c 後面板部
30d 幅広部
31 バックサイドフレーム
31a 側面板部
31b 前面板部
31c 後面板部
31d 幅広部
32 アッパーフレーム
32a 後部プレート
32b 前部プレート
32c 差込孔部
33 ロアフレーム
200 凹部
201 底板部
202 立壁部
203 凸部
204 凸部
300 凹部
301 底板部
302 立壁部
303 凸部
304 凸部
305 窪み部
306 嵌合用開口部
WP 溶接部
Bt 底面
Sd 側面
Rp 基準面

Claims (10)

  1. 左右一対のサイドフレームと、これら左右一対のサイドフレーム同士を連結する連結フレームと、を有するシートフレームによって骨格が構成されたシートであって、
    各々の前記サイドフレームを構成する一つの板部材は、側面視において前記サイドフレームの伸長方向と直交する方向に並んで一体形成され、かつ、異なる厚さに設定された複数の部位を有することを特徴とするシート。
  2. 前記サイドフレームは、当該サイドフレームを補強する強化部を備えており、
    異なる厚さに設定された前記複数の部位のうち厚さの薄い部位が前記強化部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のシート。
  3. 前記強化部は、前記サイドフレームの伸長方向に沿って長尺に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のシート。
  4. 前記強化部は、前記サイドフレームの表面から裏面に向かって凹んだ状態に形成された凹部であり、当該凹部の底面を構成する底板部が、前記厚さの薄い部位であることを特徴とする請求項2又は3に記載のシート。
  5. 前記凹部の側面を構成する立壁部が、異なる厚さに設定された前記複数の部位のうち厚さの厚い部位であることを特徴とする請求項4に記載のシート。
  6. 前記サイドフレームは、前記凹部に対し、前記サイドフレームの伸長方向と直交する方向の一方側と他方側に並んで配置された複数の凸部を備えており、当該複数の凸部を構成する板部が、異なる厚さに設定された前記複数の部位のうち厚さの厚い部位であることを特徴とする請求項4又は5に記載のシート。
  7. 前記複数の凸部のうち、乗員に近い側に配置された凸部は、乗員に遠い側に配置された凸部よりも、前記サイドフレームの伸長方向と直交する方向の寸法が長く設定されていることを特徴とする請求項6に記載のシート。
  8. 前記シートフレームは、背もたれとなるシートバックの骨格を構成するシートバックフレームであり、
    前記左右一対のサイドフレームは、前記シートバックフレームにおける左右一対のバックサイドフレームであって、上下方向に伸長して形成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のシート。
  9. 前記連結フレームは、前記左右一対のバックサイドフレームにおける上端部同士を連結するアッパーフレームを備えており、
    前記強化部の上端部は、前記アッパーフレームの下端部に近接する高さ位置に配置されていることを特徴とする請求項3を直接又は間接的に引用する請求項8に記載のシート。
  10. 前記シートフレームは、人の臀部及び大腿部を支持するシートクッションの骨格を構成するシートクッションフレームであり、
    前記左右一対のサイドフレームは、前記シートクッションフレームにおける左右一対のクッションサイドフレームであって、前後方向に伸長して形成されていることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載のシート。
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