JP5941781B2 - シートバックフレーム - Google Patents

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Description

本発明は、パネル部材と、前記パネル部材に接合された枠体とを有するシートバックフレームに関する。
自動車のシートは、主に、シートクッションと、その下端部が該シートクッションに支持されたシートバックとからなる。ここで、シートバックは、シートバックフレームに対して緩衝材、表皮材が貼り付けられて構成される。
シートバックフレームは、例えば、特許文献1、2に記載されるように、パネル部材(「パネルフレーム」とも呼称される)と、該パネル部材の縁部に沿って配設された枠体(「パイプフレーム」とも呼称される)とを有する。枠体は、パネル部材に対し、溶接等によって取り付けられる。必要に応じ、枠体には、補強フレーム部が設けられる(前記特許文献1参照)。
シートには、1個の横長のシートクッションに3名程度の乗員が同時に着席することが可能な、いわゆるベンチシート型のものがある。この種のシートがリヤシートとされる場合、特許文献3に記載されるように、シートバックの中央を可倒式のアームレストとし、スキー板等の長尺物を積載するときには、該アームレストを前倒させて車室とトランク室とを連通状態とすることもある。
この場合、シートバックフレームを構成するパネル部材には、貫通口が形成される。車室とトランク室は、この貫通口を介して互いに連通する。すなわち、貫通口は、いわゆるトランクスルー部として機能する。
特許文献3の図1及び図6から諒解されるように、貫通口の開口面積は比較的大きく、このため、パネル部材の貫通口の周囲は剛性が小さい。そこで、枠体に、貫通口に沿って延在する補強用フレーム(部)を設け、これにより、パネル部材の貫通口の周囲の剛性を確保するようにしている。
特開2003−235672号公報 特開2008−105593号公報 特許第4203907号公報
上記した補強用フレームの剛性を向上することが望まれる場合、補強用フレームを大型化したり、厚肉化したりすることで対応している。しかしながら、このような対応では、補強用フレームが大型化ないしは重量化するという不都合を招く。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、パネル部材の貫通口の周囲の大型化ないしは重量化を抑制しつつ、剛性を確保し、変形が生じることを抑制し得るシートバックフレームを提供することを目的とする。
本発明は、パネル部材と、前記パネル部材に接合された枠体とを有し、
前記パネル部材に貫通口が形成され、
前記枠体は、前記パネル部材の縁部に沿って配設された縁フレームと、前記縁フレームに橋架されて前記貫通口の周囲に配設された橋架フレームとを有し、
前記橋架フレームの少なくとも一部が補強部材で被覆されるとともに、前記補強部材が、少なくとも、前記橋架フレームの高さ方向中腹部に配設されたシートバックフレームである(請求項1)。
また、前記貫通口が、座面側となる下部から、ヘッドレスト取り付け側となる上部まで延在することが好ましい(請求項2)。
そして、前記貫通口の周囲に、トリムコードを係合するための係合部が設けられているときには、前記補強部材は、前記係合部に対して平行に延在し、前記補強部材及び前記係合部の少なくとも一部同士が互いに並列して対向することが好ましい(請求項3)。
係合部は、複数個であってもよい。すなわち、前記貫通口の周囲に、トリムコードを係合するための係合部が複数個設けられているときには、前記補強部材は、前記複数個の係合部に対して平行に延在し、前記補強部材及び前記複数個の係合部の少なくとも一部同士が互いに並列して対向することが好ましい(請求項4)。
さらに、前記補強部材に窓部が形成され、前記補強部材と、前記橋架フレームの前記窓部から露出した部位とが溶接によって接合されていることが好ましい(請求項5)。
前記枠体が、前記橋架フレームとして、前記貫通口の両端部に配設された2本を有するときには、前記2本の橋架フレームの各々に補強部材を設けるとよい。この場合、前記補強部材の両端部に前記窓部をそれぞれ形成し、前記補強部材と、前記橋架フレームの前記窓部から露出した部位とを溶接によって接合することが好ましい(請求項6)。
加えて、前記橋架フレームが断面円形であり、且つ前記補強部材の端部が断面円弧状であるとともに前記橋架フレームに溶接され、且つ該補強部材の前記端部以外の部位が断面コ字形状であることが好ましい(請求項7)。
さらにまた、前記パネル部材にビードが設けられ、前記ビードが、前記パネル部材の下方端部に設けられた車体取付部まで延在することが好ましい(請求項8)。
当該シートバックフレームの好適な例としては、リヤシート用のものが挙げられ、また、前記貫通口の好適な例としては、車室とトランク室とを連通状態とするためのものが挙げられる(請求項9)。
請求項1に係る発明によれば、パネル部材の貫通口の周囲に橋架フレームを配設するとともに、該橋架フレームを補強部材で被覆するようにしているので、大型化ないしは重量化を抑制しつつ、貫通口を形成したシートバックフレームの剛性を確保することができるとともに、シートバックフレームに変形が生じることを抑制することができる。
請求項に係る発明によれば、補強部材を、少なくとも、前記橋架フレームの高さ方向中腹部に配設するようにしているので、補強部材の大型化ないしは重量化を回避することができる。
請求項3に係る発明によれば、前記補強部材と、トリムコードを係合するための係合部の少なくとも一部同士を互いに並列して対向するようにしているので、前記係合部の剛性が確保される。
請求項4に係る発明によれば、前記補強部材と、トリムコードを係合するための複数個の係合部の少なくとも一部同士を互いに並列して対向するようにしているので、前記複数個の係合部の各々の剛性が確保される。
請求項5に係る発明によれば、前記補強部材に窓部を形成し、前記補強部材と、前記橋架フレームの前記窓部から露出した部位とを溶接によって接合するようにしているので、補強部材と橋架フレームとの接合力が大きくなり、その結果、橋架フレームの剛性が一層向上する。勿論、補強部材と橋架フレームの取り付け剛性も向上する。
請求項6に係る発明によれば、前記貫通口の両端部に配設された2本の橋架フレームの各々に補強部材を設けるようにしているので、一層の剛性が確保される。また、各補強部材の両端部に窓部を形成し、前記補強部材と、前記橋架フレームの前記窓部から露出した部位とを溶接によって接合するようにしているので、橋架フレームの剛性が一層向上するとともに、補強部材の橋架フレームへの取り付け剛性の向上となる。
請求項7に係る発明によれば、前記橋架フレームが断面円形であるときには前記補強部材の端部を断面円弧状とし、且つ該補強部材の前記端部以外の部位を断面コ字形状としているので、補強部材を作製することが容易であるとともに、その端部を前記橋架フレームに溶接することが容易である。
請求項8に係る発明によれば、前記パネル部材にビードを設けるとともに、該ビードを、前記パネル部材の下方端部に設けられた車体取付部まで延在するようにしているので、剛性が向上する箇所が増加し、シートバックフレームの剛性が一層向上する。
請求項9に係る発明によれば、リヤシートのトランクスルー部の周囲の剛性を確保することができる。
本発明の実施の形態に係るシートバックフレームの概略全体正面図である。 前記シートバックフレームを組み込んだリヤシートの概略全体斜視図である。 図1中のIII−III線矢視断面図である。 図1中のIV−IV線矢視断面図である。
以下、本発明に係るシートバックフレームにつき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係るシートバックフレーム10の概略全体正面図であり、図2は、該シートバックフレーム10を組み込んで構成されたリヤシート12の概略全体斜視図である。はじめに、リヤシート12につき図2を参照して概略説明する。
このリヤシート12は、1個のシートクッション14と、1個のシートバック16とを有するベンチシート型であり、同時に3人が着席可能である。周知の通り、シートクッション14は、図示しない車体に取り付けられて乗員の臀部及び大腿部を支持する。また、シートバック16は、シートクッション14の後端部に傾動自在に支持されて乗員の背面を支持する。シートバック16の上端部には、上下(図2中の矢印B方向)に位置調整可能に設けられて乗員の頭部を支持する3つのヘッドレスト18a〜18cが設けられる。
シートバック16は、さらに、矢印Aとして示す幅方向(シート幅方向、左右方向)略中央部に形成された矩形状の孔部20に収容可能なアームレスト22と、前記孔部20を背面側から覆うように配設されて車室とトランク室とを連通させる開口部(トランクスルー部)24が形成されたリッド枠26と、開口部24を閉塞可能なように開閉自在にリッド枠26に取り付けられたリッド28とを有する。
アームレスト22は、図1に示すシートバックフレーム10に対して回動自在に設けられ、その先端にはカップホルダ30が設けられる。
このリヤシート12は、図1に示されるシートバックフレーム10に対し、緩衝材としてのバックパッド(図示せず)と、該バックパッドを覆う表皮材32(図2参照)とが取り付けられて構成される。
次に、図1を参照し、シートバックフレーム10の構成につき説明する。
シートバックフレーム10は、パネル部材34と、該パネル部材34に接合された枠体36とを有する。なお、図1における下方がシートクッション14に取り付けられる側(座面側)の端部であり、上方がヘッドレスト18a〜18cを取り付ける側の端部である。また、図1においては、車室側端面を示している。
パネル部材34は、肉厚が小さな略長方形をなす平板からなり、一般的にはアルミニウム合金や樹脂材等で構成される。このパネル部材34の幅方向(矢印A方向)略中央部には、前記開口部24を形成するための貫通口38が設けられている。該貫通口38は、縦長の長方形形状をなす。
貫通口38の周囲には、表皮材32に設けられるトリムコードを係合するための複数個の係合部40a〜40dが設けられている。この場合、係合部40a〜40dは、若干縦長の門形状として設けられ、その長手方向は、貫通口38の上下方向と略平行である。なお、参照符号40e〜40lも、トリムコードを係合するための係合部を示す。
また、パネル部材34の車室側端面には、図1中にドットを付して示すように、パネル部材34の剛性を向上させるためのビード42が形成される。ビード42は、車室側端面の頂面から陥没した溝状の段部として設けられる。なお、ビード42は、貫通口38の幅方向(図1中の矢印A方向)中心を対称線とする鏡面対称形状とされている。また、係合部40a、40c同士、係合部40b、40d同士、係合部40e、40i同士、係合部40f、40j同士、係合部40g、40k同士、係合部40h、40l同士も、鏡面対称位置に配設される。
図1から諒解されるように、ビード42は、貫通口38を囲繞する部位にも形成される。このため、貫通口38の周囲の剛性が確保される。
枠体36は、パネル部材34の縁部に沿って配設された縁フレーム44を有する。この縁フレーム44は、U字形状フレーム部材46と、直線形状の上部フレーム部材48からなる。
この中のU字形状フレーム部材46は、パネル部材34の下方の縁部に沿って延在する下部フレーム部50と、両側方の縁部に沿って延在するサイドフレーム部52a、52bとを有する。一方、上部フレーム部材48は、両サイドフレーム部52a、52bの上端部同士に橋架されている。すなわち、縁フレーム44の下部及び両側方部はU字形状フレーム部材46からなり、上部は上部フレーム部材48からなる。
上部フレーム部材48の両端部は、フック部として形成される。このフック部が、U字形状フレーム部材46のサイドフレーム部52a、52bの上端部に掛止されるとともに溶接される。
枠体36は、さらに、U字形状フレーム部材46の下部フレーム部50、すなわち、縁フレーム44の下部から、上部フレーム部材48、すなわち、縁フレーム44の上部に橋架された2本の橋架フレーム部材54a、54b(橋架フレーム)を有する。これら橋架フレーム部材54a、54bは、貫通口38の周囲に、該貫通口38の上下方向(図1中の矢印B方向)に沿って延在する。換言すれば、橋架フレーム部材54a、54bの長手方向は、貫通口38の上下方向に対して略平行である。従って、橋架フレーム部材54a、54bの長手方向、係合部40a〜40dの長手方向、及び貫通口38の上下方向は、互いに略平行の関係にある。
橋架フレーム部材54a、54bの両端部は、上部フレーム部材48と同様に、フック部として形成される。このフック部が、縁フレーム44の下方及び上方に掛止されるとともに溶接される。なお、パネル部材34の下方縁部近傍、及び上方縁部近傍には縦長凹部(図示せず)が形成されており、橋架フレーム部材54a、54bの各端部、すなわち、フック部は、各縦長凹部に挿入される。
以上のU字形状フレーム部材46、上部フレーム部材48及び橋架フレーム部材54a、54bは、例えば、鋼材やアルミニウム合金等の金属材料からなる中空丸棒のパイプ体で構成される。ここで、U字形状フレーム部材46における下部フレーム部50とサイドフレーム部52a、52bとの間の湾曲部は、パネル部材34に連結された支持部材56a、56b(車体取付部)に対して溶接される。また、サイドフレーム部52a、52bの上端裏面は、パネル部材34に溶接されている。さらに、上部フレーム部材48には、ヘッドレスト18a〜18c(図2参照)を支持するためのステイサポート58a〜58cが溶接によって設けられる。
そして、図1から諒解されるように、ビード42の一部は、U字形状フレーム部材46の湾曲部の下方から、上部フレーム部材48の下方まで延在する。すなわち、ビード42は、その複数箇所で、枠体36の下方に位置する。
橋架フレーム部材54a、54bの高さ方向(図1中の矢印B方向)中腹部は、それぞれ、長尺な補強部材60a、60bによって被覆されている。すなわち、本実施の形態では、補強部材60a、60bによって橋架フレーム部材54a、54bを補強している。
図1中のIII−III線矢視断面である図3に示すように、補強部材60a、60bの中腹部の断面は、開口が下方を向いたコ字形状をなす。従って、補強部材60a、60bの内壁(両側壁及び天井壁)は、橋架フレーム部材54a、54bの外壁に対して点接触ないし線接触する。
一方、補強部材60a、60bの端部の断面は、図1中のIV−IV線矢視断面である図4に示すように、略半円形状をなす円弧状である。その曲率は、断面が円形である橋架フレーム部材54a、54bの曲率と略同等である。従って、補強部材60a、60bの中腹部の内壁は、橋架フレーム部材54a、54bの外壁に当接する。
補強部材60a、60bの両端部の近傍には、それぞれ、窓部62a、62bが貫通形成される。従って、窓部62a、62bからは、橋架フレーム部材54a、54bの外壁が露出する。
補強部材60a、60bの端部と窓部62a、62bの近傍は、それぞれ、溶接によって橋架フレーム部材54a、54bに接合されている。さらに、補強部材60a、60bは、適宜の位置において、スポット溶接にて橋架フレーム部材54a、54bに接合されている。以上の接合により、補強部材60a、60bが橋架フレーム部材54a、54bから脱落することが防止される。
図1に示すように、補強部材60aの下端は係合部40aの下端よりも下方に位置し、その一方で、上端は係合部40bの上端よりも上方に位置する。補強部材60bについても同様に、その下端は係合部40cの下端よりも下方に位置し、上端は係合部40dの上端よりも上方に位置する。すなわち、本実施の形態では、係合部40a、40bは、その全体にわたり、補強部材60aに並列して対向する。同様に、係合部40c、40dは、その全体にわたり、補強部材60bに並列して対向する。
本実施の形態に係るシートバックフレーム10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
シートバックフレーム10を作製する際、橋架フレーム部材54a、54bの高さ方向中腹部に対し、補強部材60a、60bが接合される。補強部材60a、60bの端部が橋架フレーム部材54a、54bに合わせて半円形状の円弧状断面をなすので(図4参照)、該端部を橋架フレーム部材54a、54bに対して容易に接合することができる。また、端部以外の部位は断面コ字形状であるので(図3参照)、補強部材60a、60bを作製することも容易である。
さらに、補強部材60a、60bに窓部62a、62bを設け、これら窓部62a、62bから露出した橋架フレーム部材54a、54bに対しても溶接を行うので、橋架フレーム部材54a、54bと補強部材60a、60bとの接合力が大きくなる。このため、橋架フレーム部材54a、54bの剛性が一層向上する。しかも、補強部材60a、60bの橋架フレーム部材54a、54bへの取り付け剛性も向上する。
シートバックフレーム10に対しては、バックパッドと、該バックパッドを覆う表皮材32(図2参照)とが取り付けられ、これによりリヤシート12が構成される。勿論、この際には、表皮材32に設けられたトリムコードが係合部40a〜40lに係合される。
ここで、係合部40a、40bは、その全体にわたって補強部材60aに並列し、且つ係合部40c、40dは、その全体にわたって補強部材60bに並列している。このため、係合部40a〜40dは、補強部材60a、60bによって十分な剛性を示す。従って、トリムコードを介して係合部40a〜40dに大きな張力が作用しても、係合部40a〜40dが変形することが回避される。
このようにして得られたリヤシート12は、自動車車体に取り付けられる。この際、シートバック16は、車室とトランク室の双方に臨む。
トランク室に荷物が固定されることなく収容された場合、例えば、つづら折りの坂道を走行したときや急制動を行ったとき、該荷物が滑動してシートバック16に当接することがある。
本実施の形態においては、上記したように、トランクスルー部(開口部24)となる貫通口38の周囲の剛性を向上させるための橋架フレーム部材54a、54bに対し、補強部材60a、60bを設けている。このため、橋架フレーム部材54a、54bや、パネル部材34の貫通口38の周囲の剛性が大きい。しかも、ビード42が複数箇所で枠体36の下方まで延在しているため、パネル部材34自体の剛性も大きい。従って、仮に、大重量の荷物が橋架フレーム部材54a、54bや貫通口38の周囲に当接したとしても、枠体36やパネル部材34に変形が生じることが回避される。
結局、本実施の形態によれば、シートバック16にトランクスルー部等の貫通口38を設けながらも枠体36やパネル部材34の剛性を確保することができるので、大重量の荷物がシートバック16に当接したときであっても、枠体36(特に、橋架フレーム部材54a、54b)やパネル部材34に変形が生じることを抑制することができる。しかも、橋架フレーム部材54a、54bを大型化したり、厚肉化したりする必要もない。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱することのない範囲で種々の変更が可能であることは勿論である。
例えば、上記した実施の形態では、枠体36を、U字形状フレーム部材46、上部フレーム部材48、橋架フレーム部材54a、54bで構成するようにしているが、全フレーム部を一体的に有する一部材として構成するようにしてもよい。
また、係合部40a〜40dの全体にわたって補強部材60a、60bに並列させるようにしているが、係合部40a〜40dの各々の一部のみが補強部材60a、60bに並列するような場合であっても、該係合部40a〜40dは十分な剛性を示すようになる。
さらに、補強部材60a、60bは、橋架フレーム部材54a、54bのフック部を除く部位を被覆するものであってもよい。又は、補強部材を、橋架フレーム部材54a、54bのフック部近傍のみを被覆するツーピースとして設けるようにしてもよく、フック部近傍及び中腹部を被覆するスリーピースとして設けるようにしてもよい。
さらにまた、貫通口38は、トランクスルー部を形成するためのものでなくとも差し支えない。加えて、本発明に係るシートバックフレーム10は、リヤシート12を構成するものに限定されるものではなく、フロントシートを構成するものであってもよいし、ワゴン車のミドル(2列目)シートを構成するものであってもよい。
そして、橋架フレーム部材54a、54bのいずれか一方のみを設けるようにしてもよい。
10…シートバックフレーム 12…リヤシート
14…シートクッション 16…シートバック
18a〜18c…ヘッドレスト 24…開口部
34…パネル部材 36…枠体
38…貫通口 40a〜40l…係合部
42…ビード 44…縁フレーム
54a、54b…橋架フレーム部材 60a、60b…補強部材
62a、62b…窓部

Claims (9)

  1. パネル部材と、前記パネル部材に接合された枠体とを有するシートバックフレームにおいて、
    前記パネル部材に貫通口が形成され、
    前記枠体は、前記パネル部材の縁部に沿って配設された縁フレームと、前記縁フレームに橋架されて前記貫通口の周囲に配設された橋架フレームとを有し、
    前記橋架フレームの少なくとも一部が補強部材で被覆されるとともに、前記補強部材が、少なくとも、前記橋架フレームの高さ方向中腹部に配設されていることを特徴とするシートバックフレーム。
  2. 請求項1記載のシートバックフレームにおいて、前記貫通口は、座面側となる下部から、ヘッドレスト取り付け側となる上部まで延在することを特徴とするシートバックフレーム。
  3. 請求項1又は2記載のシートバックフレームにおいて、前記貫通口の周囲に、トリムコードを係合するための係合部が設けられ、
    前記補強部材は、前記係合部に対して平行に延在し、
    前記補強部材及び前記係合部の少なくとも一部同士が互いに並列して対向することを特徴とするシートバックフレーム。
  4. 請求項1又は2記載のシートバックフレームにおいて、前記貫通口の周囲に、トリムコードを係合するための係合部が複数個設けられ、
    前記補強部材は、前記複数個の係合部に対して平行に延在し、
    前記補強部材及び前記複数個の係合部の少なくとも一部同士が互いに並列して対向することを特徴とするシートバックフレーム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のシートバックフレームにおいて、前記補強部材に窓部が形成され、前記補強部材と、前記橋架フレームの前記窓部から露出した部位とが溶接によって接合されていることを特徴とするシートバックフレーム。
  6. 請求項5記載のシートバックフレームにおいて、前記枠体は、前記橋架フレームとして、前記貫通口の両端部に配設された2本を有し、
    前記2本の橋架フレームの各々に前記補強部材が設けられ、
    且つ前記補強部材の両端部に前記窓部がそれぞれ形成され、
    前記補強部材と、前記橋架フレームの前記窓部から露出した部位とが溶接によって接合されていることを特徴とするシートバックフレーム。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のシートバックフレームにおいて、前記橋架フレームが断面円形であり、且つ前記補強部材の端部が断面円弧状であるとともに前記橋架フレームに溶接され、且つ該補強部材の前記端部以外の部位が断面コ字形状であることを特徴とするシートバックフレーム。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のシートバックフレームにおいて、前記パネル部材にビードが設けられ、
    前記ビードが、前記パネル部材の下方端部に設けられた車体取付部まで延在することを特徴とするシートバックフレーム。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のシートバックフレームにおいて、当該シートバックフレームはリヤシート用のものであり、前記貫通口は、車室とトランク室とを連通状態とするためのものであることを特徴とするシートバックフレーム。
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