JP2022098418A - 発光封体、発光ユニット及び光源装置 - Google Patents

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Kiyoshi Fujita
昭典 浅井
Akinori ASAI
湧成 永田
Yusei Nagata
伸一 大場
Shinichi Oba
マシュー パートロウ
Partlow Matthew
ロン コリンズ
Collins Ron
スティーブン・エフ ホーン
F Horne Stephen
ローラ オーウェンズ
Owens Laura
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Abstract

【課題】寿命が向上された発光封体、発光ユニット及び光源装置を提供する。【解決手段】発光封体は、内部空間に放電ガスを収容すると共に、放電ガス中に発生したプラズマを維持するためのレーザ光である第1光が入射する第1窓部、及び、プラズマからの光である第2光が出射する第2窓部を有する筐体を備える。筐体は、内部空間に対して区画されると共に、第1窓部及び第2窓部の少なくとも一方に向かって延在する少なくとも1つの延在空間を有する。【選択図】図6

Description

本開示の一側面は、発光封体、発光ユニット及び光源装置に関する。
放電ガス中に発生したプラズマがレーザ光の照射により維持され、プラズマからの光が出力光として出力される光源として、レーザ励起光源がある。特許文献1に記載のレーザ励起光源では、放電ガスを収容する本体部に、レーザ光が透過する光入射窓と、出力光が透過する光出射窓とが設けられている。
米国2019/45615号公報
上述したようなレーザ励起光源を駆動し続けると、窓部上に異物が見られるようになることがある。窓部上の異物は、窓部の汚れとなってレーザ光又は出射光の透過を阻害し、結果として所望の出力が得られず、寿命が短くなってしまう場合がある。レーザ励起光源の寿命の向上のためには、このような異物を抑制することが求められる。
本開示の一側面は、寿命が向上された発光封体、発光ユニット及び光源装置を提供することを目的とする。
本開示の一側面に係る発光封体は、内部空間に放電ガスを収容すると共に、放電ガス中に発生したプラズマを維持するためのレーザ光である第1光が入射する第1窓部、及び、プラズマからの光である第2光が出射する第2窓部を有する筐体を備え、筐体は、内部空間に対して区画されると共に、第1窓部及び第2窓部の少なくとも一方に向かって延在する少なくとも1つの延在空間を有する。
この発光封体では、筐体は、内部空間に対して区画されると共に、第1窓部及び第2窓部の少なくとも一方に向かって延在する少なくとも1つの延在空間を有する。これにより、例えば、延在空間に流体を供給することで、第1窓部及び第2窓部の少なくとも一方に流体を供給することができ、異物の付着又は発生を抑制することができる。その結果、窓部の汚れに起因する寿命の低下を抑制し、発光封体の寿命を向上することができる。
筐体の外面には、第1窓部及び第2窓部の少なくとも一方に向かって延在する少なくとも1つの溝が形成されており、延在空間は、少なくとも1つの溝によって構成されていてもよい。この場合、延在空間を容易に形成することができる。
少なくとも1つの溝は、一対の溝を含み、一対の溝は、第1窓部及び第2窓部の少なくとも一方を挟み込むように形成されていてもよい。この場合、第1窓部及び第2窓部の少なくとも一方に流体を効率的に供給することができる。
一対の溝は、同一の直線上に位置していてもよい。この場合、第1窓部及び第2窓部の少なくとも一方に流体を一層効率的に供給することができる。
一対の溝の各々は、第1窓部及び第2窓部の少なくとも一方から筐体の外面の縁に至るように延在するように形成されていてもよい。この場合、溝部への流体の導入が容易となる。
第1窓部は、筐体に形成された第1開口と、第1開口を気密に封止し、第1光を透過させる第1窓部材と、を有し、第2窓部は、筐体に形成された第2開口と、第2開口を気密に封止し、第2光を透過させる第2窓部材と、を有し、延在空間は、第1開口及び第2開口の少なくとも一方に連通するように形成されていてもよい。この場合、第1窓部材および第2窓部材の少なくとも一方に対して、流体を効率的に供給することができる。
第1窓部材及び第2窓部材の各々は、接合材により筐体に気密に固定されていてもよい。この場合、より確実に第1窓部材及び第2窓部材の各々を筐体に良好に固定することができる。
接合材は、金属ロウ材であってもよい。この場合、第1窓部材及び第2窓部材の各々を筐体に一層良好に固定することができる。
金属ロウ材は、チタンがドープされた銀ロウであってもよい。この場合、第1窓部材及び第2窓部材の各々を筐体により一層良好に固定することができる。
第1窓部材と筐体との間の第1接合箇所、及び第2窓部材と筐体との間の第2接合箇所の少なくとも一方には、接合材を覆う保護層が設けられていてもよい。この場合、保護層によって接合材を遮蔽することができ、例えば接合材の構成成分の酸化を抑制することができる。その結果、特に異物の原因が接合材の構成成分である場合には、異物の付着又は発生を抑制することができる。その結果、窓部の汚れに起因する寿命の低下を抑制し、発光封体の寿命を向上することができる。
第1窓部は、筐体に気密に固定された第1枠部材を更に有し、第2窓部は、筐体に気密に固定された第2枠部材を更に有し、第1窓部材は、第1枠部材に気密に接合され、第1枠部材を介して筐体に気密に固定されており、第2窓部材は、第2枠部材に気密に接合され、第2枠部材を介して筐体に気密に固定されていてもよい。この場合、第1窓部材及び第2窓部材の各々を筐体に良好に固定することができる。
本開示の一側面に係る光源装置は、上記発光封体と、第1光を第1窓部に入射させる光導入部と、を備える。この光源装置によれば、上述した理由により、発光封体の寿命を向上することができる。
本開示の一側面に係る発光ユニットは、発光封体と、発光封体を収容するケースと、を備え、発光封体は、放電ガスを収容すると共に、放電ガス中に発生したプラズマを維持するためのレーザ光である第1光が入射する第1窓部、及び、プラズマからの光である第2光が出射する第2窓部を有する筐体を備え、筐体は、ケースに固定されており、筐体とケースとの間には、流体を供給するための流路が備えられ、流路は、第1窓部及び第2窓部の少なくとも一方に向かって延在している。
この発光ユニットでは、筐体とケースとの間に、第1窓部及び第2窓部の少なくとも一方に向かって延在する流路が備えられている。これにより、流路に流体を供給することで、第1窓部及び第2窓部の少なくとも一方に流体を供給することができ、異物の付着又は発生を抑制することができる。その結果、窓部の汚れに起因する寿命の低下を抑制し、発光封体の寿命を向上することができる。
筐体の外面には、第1窓部及び第2窓部の少なくとも一方に向かって形成された少なくとも1つの溝が備えられ、流路は、少なくとも1つの溝によって構成されていてもよい。この場合、溝に流体を供給することで、第1窓部及び第2窓部の少なくとも一方に流体を供給することができ、異物の付着又は発生を抑制することができる。
ケースの内面には、第1窓部及び第2窓部の少なくとも一方に向かって形成された少なくとも1つの溝が備えられ、流路は、少なくとも1つの溝によって構成されていてもよい。この場合、溝に流体を供給することで、第1窓部及び第2窓部の少なくとも一方に流体を供給することができ、異物の付着又は発生を抑制することができる。
本開示の一側面に係る発光封体は、放電ガスを収容すると共に、放電ガス中に発生したプラズマを維持するためのレーザ光である第1光が入射する第1開口、及び、プラズマからの光である第2光が出射する第2開口が形成された筐体と、第1光を透過させる第1窓部材を有し、第1開口を気密に封止する第1窓部と、第2光を透過させる第2窓部材を有し、第2開口を気密に封止する第2窓部と、を備え、第1窓部材及び第2窓部材の各々は、接合材により筐体に気密に固定されており、第1窓部材と筐体との間の第1接合箇所、及び第2窓部材と筐体との間の第2接合箇所の少なくとも一方には、接合材を覆う保護層が設けられている。
この発光封体では、第1接合箇所及び第2接合箇所の少なくとも一方に、接合材を覆う保護層が設けられている。これにより、保護層によって接合材を遮蔽することができ、例えば接合材の構成成分の酸化を抑制することができる。その結果、特に異物の原因が接合材の構成成分である場合には、異物の付着又は発生を抑制することができる。その結果、窓部の汚れに起因する寿命の低下を抑制し、発光封体の寿命を向上することができる。
保護層は、金属材料を含んでいてもよい。この場合、プラズマ等に起因するような高温環境下においても、接合材を確実に遮蔽することができる。
保護層は、メッキ層であってもよい。この場合、プラズマ等に起因するような高温環境下においても、接合材をより確実に遮蔽することができる。
保護層は、ALD層であってもよい。この場合、プラズマ等に起因するような高温環境下においても、接合材をより一層確実に遮蔽することができる。
保護層は、保護層が第1接合箇所に設けられている場合、第1窓部材を構成する材料と同一の組成を有するALD層であり、保護層が第2接合箇所に設けられている場合、第2窓部材を構成する材料と同一の組成を有するALD層であってもよい。この場合、ALD層と第1窓部材又は第2窓部材とが同一の組成を有するため、ALD層の形成工程において第1窓部材又は第2窓部材をマスクする必要がなく、保護層の形成を容易化することができる。
第1窓部は、筐体に気密に固定された第1枠部材を更に有し、第2窓部は、筐体に気密に固定された第2枠部材を更に有し、第1窓部材は、第1枠部材に気密に接合され、第1枠部材を介して筐体に気密に固定されており、第2窓部材は、第2枠部材に気密に接合され、第2枠部材を介して筐体に気密に固定されていてもよい。この場合、第1窓部材及び第2窓部材の各々を筐体に良好に固定することができる。
本開示の一側面に係る光源装置は、上記発光封体と、第1光を第1開口に入射させる光導入部と、を備える。この光源装置によれば、上述した理由により、発光封体の寿命を向上することができる。
本開示の一側面によれば、寿命が向上された発光封体、発光ユニット及び光源装置を提供することが可能となる。
図1は、第1実施形態に係るレーザ励起光源の断面図である。 図2は、図1のII-II線に沿っての断面図である。 図3は、第1実施形態に係る発光封体の斜視図である。 図4は、図3のIV-IV線に沿っての断面図である。 図5は、図3のV-V線に沿っての断面図である。 図6は、発光封体の別の斜視図である。 図7は、図2のVII-VII線に沿っての断面図である。 図8は、第2実施形態に係るレーザ励起光源の断面図である。 図9(a)は、動作開始直後の第1比較サンプルを示す写真である。図9(b)は、48時間経過後の第1比較サンプルを示す写真である。 図10(a)は、動作開始直後の第2比較サンプルを示す写真である。図10(b)は、79時間経過後の第2比較サンプルを示す写真である。 図11(a)は、動作開始直後の第1実施サンプルを示す写真である。図11(b)は、50時間経過後の第1実施サンプルを示す写真である。 図12(a)は、144時間経過後の第1実施サンプルを示す写真である。図12(b)は、188時間経過後の第1実施サンプルを示す写真である。 図13は、299時間経過後の第1実施サンプルを示す写真である。 図14(a)は、動作開始直後の第2実施サンプルを示す写真である。図14(b)は、47時間経過後の第2実施サンプルを示す写真である。 図15は、93時間経過後の第2実施サンプルを示す写真である。 図16(a)は、動作開始直後の第3実施サンプルを示す写真である。図16(b)は、140時間経過後の第3実施サンプルを示す写真である。 図17は、328時間経過後の第3実施サンプルを示す写真である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を用い、重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
[レーザ励起光源の構成]
図1~図5に示されるように、レーザ励起光源(発光ユニット、光源装置)1は、発光封体2と、レーザ光源3と、ミラー4と、光学系5と、ケース(ランプハウス)6と、を備えている。発光封体2、レーザ光源3、ミラー4及び光学系5は、ケース6内に収容されている。発光封体2には、放電ガスG1が封入されている。放電ガスG1は、例えばキセノンガスである。レーザ励起光源1では、放電ガスG1中にプラズマが発生させられる。プラズマを維持するためのレーザ光である第1光L1が発光封体2に入射し、プラズマからの光である第2光L2が発光封体2から出力光として出射する。第1光は、例えば800nm~1100nm程度の波長を有する。第2光L2は、例えば、中赤外域の光であり、2μm~20μm程度の波長を有する。発光封体2の詳細については後述する。
レーザ光源3は、例えばレーザダイオードであり、レーザ光である第1光L1を出力する。ミラー4は、レーザ光源3からの第1光L1を光学系5に向けて反射する。光学系5は、一又は複数のレンズを含んで構成されている。光学系5は、ミラー4からの第1光L1を集光しつつ発光封体2へ導光する。レーザ光源3、ミラー4及び光学系5は、第1光L1を第1光軸A1に沿って第1開口11に入射させる光導入部Rを構成している。第1開口11及び第1光軸A1については後述する。
ケース6は、本体部61と、蓋部材62と、を有している。本体部61内には、収容空間S1が形成されており、収容空間S1内には、レーザ光源3、ミラー4及び光学系5が配置されている。本体部61には凹部61aが形成されており、凹部61aの開口部が蓋部材62によって塞がれることにより、収容空間S2が形成されている。収容空間S2内には、発光封体2が配置されている。本体部61は、凹部61aを画定する一対の壁部611を有しており、各壁部611には、発光封体2から出射した第2光L2が通る開口611aが形成されている。第2光L2は、開口611aを通って外部に出射される。
本体部61は、収容空間S1と凹部61aとの間を仕切る壁部612を有しており、壁部612によって、収容空間S1と収容空間S2とが仕切られている。また、壁部612には、開口612aが形成されている。開口612a内には光学系5の一部が配置されており、第1光L1は開口612aを通って発光封体2に入射する。
蓋部材62内には、流路63が形成されている。流路63には、気体(流体)G2が流される。気体G2は、例えば、窒素等の不活性ガスである。流路63は、開口63aを介して外部に接続されており、流路63には、外部の気体供給装置(図示省略)から開口63aを介して気体G2が供給される。流路63は、開口63bを介して本体部61の収容空間S2に接続されており、気体G2は、流路63から開口63bを介して収容空間S2に流入する。
気体G2は、後述するように、主に本体部61の壁部612と発光封体2との間を通り、通気口613aから外部に排出される。通気口613aは、収容空間S2に連通するように本体部61の壁部613に形成された貫通孔である。壁部613は、一対の壁部611との境界部にそれぞれ形成された一対のテーパ面613bを有している。一対のテーパ面613bは、通気口613aに近づくほど互いに近づくように傾斜している。各テーパ面613bは、通気口613aに接続されている。テーパ面613bは、気体G2を通気口613aに向けて案内する。本体部61の壁部612には貫通孔612bが形成されており、流路63から収容空間S2に流入した気体G2の一部は、貫通孔612bを通って収容空間S1に流入する。
[発光封体の構成]
発光封体2は、筐体10と、第1窓部20と、2つの第2窓部30と、第1電極40と、第2電極50と、を備えている。
筐体10は、金属材料により略箱状に形成され、その内部空間S3内に放電ガスG1を収容している。より具体的には、筐体10内には、密閉された内部空間S3が形成されており、内部空間S3が放電ガスG1で満たされている。筐体10を構成する金属材料の例としては、ステンレス鋼が挙げられる。この場合、筐体10は、第1光L1及び第2光L2に対して遮光性を有する。すなわち、筐体10は、第1光L1及び第2光L2を透過させない遮光性材料により形成されている。
筐体10には、第1開口11と、2つの第2開口12と、が形成されている。第1開口11には、第1光L1が第1光軸A1に沿って入射する。第1開口11は、例えば、第1光軸A1に平行な方向(以下、Z軸方向ともいう)から見た場合に、円形状に形成されている。この例では、第1光軸A1は、Z軸方向から見た場合に、第1開口11の中心を通っている。第1開口11は、内側部分11aと、中間部分11bと、外側部分11cと、を含んでいる。内側部分11aは、内部空間S3に開口している。外側部分11cは、外部に開口している。中間部分11bは、内側部分11a及び外側部分11cに接続されている。内側部分11a、中間部分11b及び外側部分11cの各々は、例えば円筒形状を有している。中間部分11bの直径(外形)は、内側部分11aの直径(外形)よりも大きく、外側部分11cの直径(外形)は、中間部分11bの直径(外形)よりも大きい。外側部分11cには光学系5の一部が配置されている。
各第2開口12からは、第2光L2が第2光軸A2に沿って出射する。各第2開口12は、例えば、第2光軸A2に平行な方向(以下、Y軸方向ともいう)から見た場合に、円形状に形成されている。この例では、第2光軸A2は、Y軸方向から見た場合に、第2開口12の中心を通っている。各第2開口12は、内側部分12aと、中間部分12bと、外側部分12cと、を含んでいる。内側部分12aは、内部空間S3に開口している。外側部分12cは、外部に開口している。中間部分12bは、内側部分12a及び外側部分12cに接続されている。内側部分12a、中間部分12b及び外側部分12cの各々は、例えば円筒形状を有している。中間部分12bの直径(外形)は、内側部分12aの直径(外形)よりも大きく、外側部分12cの直径(外形)は、中間部分12bの直径(外形)よりも大きい。
第1光軸A1は、内部空間S3内において第2光軸A2と交わっている。すなわち、第1開口11及び第2開口12は、第1光軸A1と第2光軸A2とが互いに交わるように配置されている。第1光軸A1と第2光軸A2との交点Cは、内部空間S3内に位置している。この例では、第1光軸A1は、第2光軸A2と垂直に交わっているが、第1光軸A1は、直角以外の角度で第2光軸A2と交わっていてもよい。第1光軸A1は、第2光軸A2と平行ではない。第1光軸A1は、第2開口12を通っておらず、第2光軸A2は、第1開口11を通っていない。
第1窓部20は、第1開口11を気密に封止している。第1窓部20は、第1窓部材21と、第1枠部材22と、を有している。なお、第1窓部20が第1開口11、第1窓部材21及び第1枠部材22を有し、筐体10を構成しているとみなすこともできる。第1窓部材21は、例えば、第1光L1を透過させる透光性材料により、円形平板状に形成されている。この例では、第1窓部材21は、サファイアにより形成されており、5μm以下の波長の光を透過させる。
第1枠部材22は、例えば、コバール金属により枠状に形成されている。第1枠部材22は、全体として略円筒状に形成されている。第1枠部材22は、円筒状の第1部分22aと、第1部分22aと一体的に形成された円筒状の第2部分22bと、を有している。第2部分22bの外形は、第1部分22aの外形よりも大きい。
第1窓部材21は、第1部分22a内に配置されている。具体的には、第1部分22aの内面と第2部分22bの内面との間の境界部には、内側に向けて突出した円形リング状の突出部22cが形成されており、第1窓部材21は、突出部22cに接触した状態で、第1部分22a内に配置されている。この状態においては、第1窓部材21の側面21aが、第1部分22aの内面に接触している。
第1窓部材21の側面21aは、接合材(第1接合材)23により、全周にわたって、第1部分22aの内面に気密に接合されている。これにより、第1窓部材21と第1枠部材22との間が気密に封止されている。接合材23は、例えば、金属ロウ材であり、より具体的にはチタンがドープされた銀ロウである。チタンがドープされた銀ロウとは、例えば銀が70%、銅が28%、Tiが2%という組成で構成されたロウ材であり、例えば東京ブレイズ株式会社のTB-608Tである。
第2部分22bの外面には、外側に向けて突出した円形リング状のフランジ部22dが形成されている。第1枠部材22は、フランジ部22dが第1開口11の中間部分11b内に配置された状態で、筐体10に固定されている。この状態においては、第1枠部材22の第1部分22aの一部が第1開口11から突出している。第1窓部材21は、第1光軸A1と第2光軸A2との交点Cと向かい合うように配置されている。この例では、第1窓部材21の光入射面及び光出射面は、Z軸方向と垂直に延在する平坦面である。
第1枠部材22は、レーザ溶接により、筐体に気密に固定されている。より具体的には、フランジ部22dと第1開口11の中間部分11bの内面との間の接触部分に外側からレーザを照射して全周にわたって溶接することにより、第1枠部材22が筐体10に気密に接合されている。図4,5では、溶接箇所が符号Wで示されている。これにより、第1枠部材22と筐体10との間が気密に封止されている。このように、第1窓部材21は、接合材23により第1枠部材22に気密に接合されており、第1枠部材22を介して筐体10に気密に固定されている。第1窓部材21と筐体10との間に第1枠部材22が介在していることで、第1窓部材21と筐体10との間の熱膨張率の差に起因する不具合を抑制することができる。
各第2窓部30は、第2開口12を気密に封止している。各第2窓部30は、第2窓部材31と、第2枠部材32と、を有している。なお、第2窓部30が第2開口12、第2窓部材31及び第2枠部材32を有し、筐体10を構成しているとみなすこともできる。第2窓部材31は、例えば、第2光L2を透過させる透光性材料により、円形平板状に形成されている。この例では、第2窓部材31は、ダイヤモンドにより形成されており、20μm以下の波長の光を透過させる。
第2枠部材32は、例えば、コバール金属により枠状に形成されている。第2枠部材32は、全体として略円筒状に形成されている。第2枠部材32は、円筒状の第1部分32aと、第1部分32aと一体的に形成された円筒状の第2部分32bと、を有している。第2部分32bの外形は、第1部分32aの外形よりも大きい。
第2窓部材31は、第1部分32a内に配置されている。具体的には、第1部分32aは、内部に配置部32cを有しており、第2窓部材31は、配置部32c内に配置されている。この状態においては、第2窓部材31の側面31aにおける交点Cとは反対側の一部が、第1部分32aの内面に接触している。第2枠部材32内の空間は、配置部32cに接続された中間部分32dと、中間部分32dに接続された外側部分32eと、を更に含んでいる。中間部分32dは、外側に向かうにつれて直径(外形)が大きくなる円錐台形状を有している。外側部分32eは、中間部分32dよりも大きな直径(外形)を有する円筒形状に形成されている。
第2窓部材31の側面31aは、接合材(第2接合材)33により、全周にわたって、第1部分32aの内面に気密に接合されている。これにより、第2窓部材31と第2枠部材32との間が気密に封止されている。接合材33は、例えば、金属ロウ材であり、より具体的にはチタンがドープされた銀ロウである。
第2部分32bの外面には、外側に向けて突出した円形リング状のフランジ部32fが形成されている。第2枠部材32は、フランジ部32fが第2開口12の中間部分12b内に配置された状態で、筐体10に固定されている。この状態においては、第2枠部材32の第1部分32aの一部が第2開口12から突出している。第2窓部材31は、第1光軸A1と第2光軸A2との交点Cと向かい合うように配置されている。この例では、第2窓部材31の光入射面及び光出射面は、Y軸方向と垂直に延在する平坦面である。
第2枠部材32は、レーザ溶接により、筐体に気密に固定されている。より具体的には、フランジ部32fと第2開口12の中間部分12bの内面との間の接触部分に外側からレーザを照射して全周にわたって溶接することにより、第2枠部材32が筐体10に気密に接合されている。これにより、第2枠部材32と筐体10との間が気密に封止されている。このように、第2窓部材31は、接合材33により第2枠部材32に気密に接合されており、第2枠部材32を介して筐体10に気密に固定されている。第2窓部材31と筐体10との間に第2枠部材32が介在していることで、第2窓部材31と筐体10との間の熱膨張率の差に起因する不具合を抑制することができる。
第1電極40は、Y軸方向及びZ軸方向の双方に垂直なX軸方向(所定方向)に沿って延在している。第1電極40は、第1光軸A1と第2光軸A2との交点Cを挟んで第2電極50と向かい合っている。X軸方向において、交点Cと第1電極40の先端との間の距離は、交点Cと第2電極50の先端との間の距離に等しい。第1電極40は、例えばタングステン等の金属材料により形成されている。第1電極40は、基端側において第1絶縁部材7を介して筐体10に固定され、筐体10から電気的に分離されている。第1電極40は、全体として略棒状に形成されている。第1電極40は、基端側の第1支持部(第1部分)41と、第1支持部41よりも第2電極50の近くの先端側に位置する第1放電部(第2部分)42と、を有している。第1放電部42は、第1支持部41よりも小径で、かつ尖頭形状を有している。第1支持部41と第1放電部42との間の境界部分には、テーパ部42sが形成されている。テーパ部42sは、第1支持部41に近づくにつれて径が大きくなるように傾斜した表面を有している。テーパ部42sは、後述する本体部71の表面71aに対して窪みを形成するような位置関係で配置されている。第1支持部41は、X軸方向における第1電極40の中間部(一部)である。第1支持部41における第1放電部42とは反対側の基端側の端部41aは、端部41a以外の部分と比べて太く形成されている。第1放電部42は、棒状に形成され、筐体10内(すなわち内部空間S3内)に配置されている。
第1絶縁部材7は、本体部71と、筒状部72と、を有している。第1絶縁部材7は、例えばアルミナ(酸化アルミニウム)又はセラミック等の絶縁性材料により形成されている。本体部71は、例えば円柱状に形成され、第1電極40の第1支持部41を保持している。本体部71は、X軸方向に垂直な表面71aを有している。表面71aは、内部空間S3に露出する表面である。表面71aには、X軸方向に沿って本体部71を貫通する挿入孔71bが形成されており、第1支持部41は、挿入孔71b内に配置され、固定されている。筒状部72は、本体部71の表面71aからX軸方向に沿って延在するように円筒状に形成されており、第1放電部42における第1支持部41側(基端側)の一部を囲んでいる。
第1支持部41の端部41aは、接合材43により、全周にわたって、挿入孔71bの内面に気密に接合されている。これにより、第1電極40と第1絶縁部材7との間が気密に封止されている。接合材43は、例えば、金属ロウ材であり、より具体的にはチタンがドープされた銀ロウである。
本体部71の表面71aは粗面化されている。本実施形態においては、凹部73が表面71aに形成されていることにより、表面71aが粗面化されている。凹部73は、X軸方向から見た場合に、第1放電部42を囲むように円形リング状に延在している。凹部73は、第1電極40及び筒状部72の各々から離間するように配置されている。X軸方向に平行な断面における凹部73の形状は、例えば矩形状である。
第1絶縁部材7は、接続部材8を介して筐体10に気密に固定されている。第1絶縁部材7の本体部71の外面には、外側に向けて突出した円形リング状のフランジ部74が形成されている。接続部材8は、ステンレス鋼等の金属材料により形成されている。接続部材8は、円筒状の第1部分81と、第1部分81の第1端部81aから径方向の内側に向かって延びる円環平板状の第2部分82と、を有している。第2部分82の先端は、本体部71の外面に接触している。フランジ部74は、第1部分81及び第2部分82に接触している。
接続部材8の第2部分82は、接合材83により、全周にわたって、第1絶縁部材7の本体部71の外面に気密に接合されている。これにより、接続部材8と第1絶縁部材7との間が気密に封止されている。接合材83は、例えば、金属ロウ材であり、より具体的にはチタンがドープされた銀ロウである。
接続部材8は、レーザ溶接により、筐体10に気密に固定されている。より具体的には、筐体10には、第3開口13が形成されている。第1絶縁部材7の筒状部72は、第3開口13内に第3開口13から離間した状態で配置されている。接続部材8は、第1部分81の第2端部81bが第3開口13の開口縁に接触するように配置されている。第1部分81と第3開口13の開口縁との間の接触部分に外側からレーザを照射して全周にわたって溶接することにより、接続部材8が筐体10に気密に接合されている。これにより、接続部材8と筐体10との間が気密に封止されている。このように、第1絶縁部材7は、接続部材8に気密に接合されており、接続部材8を介して筐体10に気密に固定されている。この状態においては、第1電極40が第3開口13を貫通するように延在する。第3開口13は、第1電極40、第1絶縁部材7及び接続部材8によって気密に封止されている。接続部材8は、筐体10の一部を構成しているとみなすこともできる。
第2電極50は、X軸方向に沿って延在している。第2電極50の先端は、第1光軸A1と第2光軸A2との交点Cを挟んで第1電極40と向かい合っている。第2電極50は、例えばタングステン等の金属材料により形成されている。第2電極50は、筐体10に電気的に接続されている。第2電極50は、全体として、第1電極40よりも径の太い略棒状に形成されている。第2電極50は、基端側の第2支持部51と、第2支持部51よりも第1電極40の近くの先端側に位置し、尖頭形状を有する第2放電部52と、を有している。第2支持部51は、X軸方向における第2電極50の中間部(一部)である。第2放電部52は、棒状に形成され、筐体10内(すなわち内部空間S3内)に配置されている。
筐体10には、第4開口14が形成されている。第2電極50の第2支持部51は、第2支持部51の外面が第4開口14の内面に接触するように、第4開口14内に配置されている。第2支持部51は、接合材53により、全周にわたって、第4開口14の内面に気密に接合されている。これにより、第2電極50と筐体10との間が気密に封止されている。接合材53は、例えば、金属ロウ材であり、より具体的にはチタンがドープされた銀ロウである。
筐体10には、内部空間S3に放電ガスG1を封入するための封入孔15が形成されている。封入孔15には、封入管16が接続されている。封入管16は、例えば銅等の金属材料により形成されている。封入管16における封入孔15とは反対側の端部16aは、封止されている。封入管16には、封止された端部16aを覆うように保護部材17が取り付けられている。保護部材17は、例えばゴム等の樹脂材料により形成されている。
封入管16の外面は、接合材18により、全周にわたって、封入孔15の内面に接合されている。これにより、封入管16と筐体10との間が気密に封止されている。接合材18は、例えば、金属ロウ材であり、より具体的にはチタンがドープされた銀ロウである。放電ガスG1の封入時には、例えば、封入管16を介して放電ガスG1を内部空間S3に導入した後に、封入管16を潰しながら押し切る(切り取る)ことにより、封入管16の端部16aが封止される。その後、封入管16に保護部材17が取り付けられる。このような直接封入手法は、液体窒素を用いたトラップ法と比べて次の点で有利である。すなわち、トラップ法では、発光封体を液体窒素内に配置した際に、窓部材が歪むおそれがある。直接封入手法では、そのような事態を抑制することができる。また、トラップ法では封入圧力にばらつきが生じるおそれがあるが、直接封入手法では、そのようなばらつきを抑制することができる。トラップ法は、ガラスバルブ内に放電ガスを封入する際に用いられることがある。
発光封体2では、筐体10、第1窓部20及び第2窓部30によって内部空間S3が画定されている。発光封体2では、第1電極40、第2電極50、第1絶縁部材7、接続部材8及び封入管16によっても、内部空間S3が画定されている。内部空間S3の全体は、放電ガスG1によって満たされている。すなわち、内部空間S3には、放電ガスG1が充填されている。放電ガスG1は、第1窓部材21及び第1枠部材22、並びに第2窓部材31及び第2枠部材32に接触している。放電ガスG1の封入圧力(最大封入圧力)は、例えば5MPa(50気圧)程度である。発光封体2は、15MPa以上の内圧に耐えることができる。
[レーザ励起光源の動作例]
レーザ励起光源1では、ケース6内に配置された電圧印加回路(電圧印加部)(図示省略)により、第2電極50を接地電位として、第1電極40に負の電圧パルスが印加される。これにより、第1電極40から第2電極50に向けて電子が放出される。その結果、アーク放電が発生し、第1電極40と第2電極50との間に(交点Cに)プラズマが発生する。このプラズマに、光導入部Rからの第1光L1が、第1窓部材21を介して照射される。これにより、発生したプラズマが維持される。プラズマからの光である第2光L2は、出力光として、第2窓部材31を介して外部に出射される。レーザ励起光源1では、2つの第2窓部材31から、Y軸方向の両側に向けて第2光L2が出射される。なお、第1電極40には、プラズマを発生させるためのトリガ電圧として、正の電圧パルスが印加されてもよい。この場合、第2電極50から第1電極40に向けて電子が放出される。
[筐体の詳細な構成]
図6に示されるように、筐体10の外面10aには、第1開口11に連通した少なくとも1つの溝(延在空間)100が形成されている。溝100は、筐体10の内部空間S3に対して区画されており、第1窓部20に向かって延在している。すなわち、溝100は、内部空間S3に連通しておらず、内部空間S3から隔てられている。溝100は、外面10aのうち、第1開口11が形成された表面10bに形成されている。表面10bは、Z軸方向に垂直な平坦面である。少なくとも1つの溝100は、第1溝101と、第2溝102と、を含んでいる。
第1溝101及び第2溝102は、X軸方向における第1開口11の両側に、第1窓部20を挟み込むように形成されている。すなわち、第1溝101は、X軸方向において第1開口11を挟んで第2溝102と向かい合っており、第2溝102と略同軸方向に延在している。第1溝101及び第2溝102の各々は、第1開口11に接続されている。第1溝101及び第2溝102の各々は、第1窓部20に向かって延在しており、その端部が第1開口11で開口している。第1溝101及び第2溝102の各々は、X軸方向に沿って直線状に延在している。第1溝101及び第2溝102は、X軸方向に平行な同一の直線上に位置している。第1溝101は、第1開口11から表面10bの一の外縁10b1に至るように延在しており、筐体10の表面10cに開口している。第2溝102は、第1開口11から表面10bの他の外縁10b2に至るように延在しており、筐体10の表面10dに開口している。表面10c,10dは、表面10bに連続する表面であり、X軸方向における筐体10の両側の表面である。表面10cには、上述した第3開口13が形成されており、表面10dには、上述した第4開口14及び封入孔15が形成されている。
第1溝101及び第2溝102の各々は、Z軸方向から見た場合に、例えば長方形状に形成されている。X軸方向に垂直な断面における第1溝101及び第2溝102の形状は、互いに同一であり、例えば矩形状である。つまり、第1溝101及び第2溝102の各々は、略直方体状の内部空間を持った溝である。X軸方向における第2溝102の長さは、X軸方向における第1溝101の長さよりも長い。
図1、図2及び図7に示されるように、発光封体2は、ケース6の収容空間S2に配置され、ケース6に固定されている。この状態においては、筐体10の表面10bが、本体部61の壁部612に当接している。一方、筐体10の一対の表面10eは、本体部61の壁部611に対して、若干の隙間をもって離間している。筐体10の表面10fも同様に、蓋部材62に対して、若干の隙間をもって離間している。一対の表面10eは、Y軸方向における筐体10の両側の表面であり、表面10fは、Z軸方向における表面10bとは反対側の表面である。各表面10eには、上述した第2窓部30の第2開口12が形成されている。筐体10の外面10aは、表面10b,10c,10d,10e,10fを含んでいる。
溝100が設けられていることにより、筐体10とケース6との間には、気体G2を流すための流路110が形成されている。より具体的には、溝100の開口部が本体部61の壁部612によって塞がれることにより、筐体10の表面10bと本体部61の壁部612との間に流路110が形成されている。流路110は、溝100によって構成されており、第1開口11に連通している。また、筐体10の表面10e,10fとケース6との間も、それらの各表面が本体部61又は蓋部材62に対して、若干の隙間をもって離間していることにより、気体G2が流れる流路111として機能している。そのため、第2窓部30の第2開口12に対しても気体G2を流すことができる。
図1に示されるように、流路63から収容空間S2に供給された気体G2は、流路110に流入する。気体G2は、流路110を流れた後、通気口613aから外部に排出される。流路110を流れる際には、気体G2は、第1溝101、第1開口11及び第2溝102をこの順序で流れる。これにより、第1窓部材21に接する第1開口11内の気体G2が、新たに供給された気体G2によって置換される。すなわち、レーザ励起光源1の動作中には、上述した気体供給装置は、気体G2が第1溝101、第1開口11及び第2溝102をこの順序で流れるように、気体G2を流路63に供給する。本体部61及び蓋部材62は、気体供給装置から供給された気体G2が第1溝101、第1開口11及び第2溝102をこの順序で流れるように、構成されている。
図1及び図2に示されるように、流路63から収容空間S2に供給された気体G2は、流路111に流入する。気体G2は、流路111を流れた後、通気口613aから外部に排出される。流路111を流れる際には、気体G2は、筐体10の表面10e,10fに接しつつ流れる。これにより、特に、第2窓部材31に接する第2開口12内の気体G2が、新たに供給された気体G2によって置換される。すなわち、レーザ励起光源1の動作中には、上述した気体供給装置は、気体G2が流路111を流れるように、気体G2を流路63に供給する。本体部61及び蓋部材62は、気体供給装置から供給された気体G2が流路111を流れるように、構成されている。
[作用及び効果]
発光封体2では、筐体10は、内部空間S3に対して区画されると共に、第1窓部20に向かって延在する延在空間(溝100)を有する。これにより、例えば、延在空間(溝100)に気体G2を流すことで、第1窓部20に気体G2を流すことができ、異物(例えば接合材23の構成成分の酸化に起因した異物)の付着又は発生を抑制することができる。その結果、例えば接合材23の構成成分が異物として堆積するのを抑制することができるため、第1窓部20の汚れに起因する寿命の低下を抑制し、発光封体2の寿命を向上することができる。
筐体10の外面10aには、第1窓部20に向かって延在する溝100が形成されており、延在空間は、溝100によって構成されている。これにより、延在空間を容易に形成することができる。
溝100が、第1窓部20を挟み込むように形成された第1溝101及び第2溝102を含んでいる。これにより、第1窓部20に気体G2を効率的に流すことができる。
第1溝101及び第2溝102が、同一の直線上に位置している。これにより、第1窓部20に気体G2を一層効率的に流すことができる。
第1溝101及び第2溝102が、第1窓部20から表面10bの外縁10b1,10b2に至るように延在している。これにより、溝100への気体G2の導入が容易となる。
第1窓部20は、筐体10に形成された第1開口11と、第1開口11を気密に封止する第1窓部材21と、を有し、溝100は、第1開口11に連通するように形成されている。これにより、第1窓部材21に対して気体G2を効率的に流すことができる。
第1窓部材21及び第2窓部材31の各々は、接合材23により筐体10に気密に固定されている。これにより、より確実に第1窓部材21及び第2窓部材31の各々を筐体10に良好に固定することができる。
接合材23は、金属ロウ材である。これにより、第1窓部材21及び第2窓部材31の各々を筐体10に一層良好に固定することができる。
金属ロウ材は、チタンがドープされた銀ロウである。これにより、第1窓部材21及び第2窓部材31の各々を筐体10により一層良好に固定することができる。
第1窓部材21が、第1枠部材22に気密に接合され、第1枠部材22を介して筐体10に気密に固定されており、第2窓部材31が、第2枠部材32に気密に接合され、第2枠部材32を介して筐体10に気密に固定されている。これにより、第1窓部材21及び第2窓部材31の各々を筐体10に良好に固定することができる。
レーザ励起光源(発光ユニット)1では、筐体10とケース6との間に、第1窓部20に向かって延在する、気体G2が流通可能な流路110、及び、第2窓部30に向かって延在する、気体G2が流通可能な流路111が備えられている。これにより、流路110,111に気体G2を流すことで、第1窓部20及び第2窓部30に気体G2を流すことができ、異物の付着又は発生を抑制することができる。その結果、第1窓部20及び第2窓部30の汚れに起因する寿命の低下を抑制し、発光封体2の寿命を向上することができる。
筐体10の外面10aには、第1窓部20に向かって延在する溝100が形成されており、流路110は、溝100によって構成されている。これにより、溝100に気体G2を流すことで、第1窓部20に気体G2を流すことができ、異物の付着又は発生を抑制することができる。
[第2実施形態]
図8を参照しつつ、第2実施形態に係るレーザ励起光源1について説明する。第2実施形態では、第1窓部材21と筐体10との間の接合箇所(第1接合箇所)に保護層120が設けられている。筐体10の外面10aには、溝100が形成されていない(図示省略)。それらの点以外については、第2実施形態は第1実施形態と同一の構成を有している。
上述したとおり、第1窓部材21の側面21aは、接合材23により、第1枠部材22の第1部分22aの内面に接合されている。第2実施形態では、第1窓部材21及び第1枠部材22の露出面のうち、領域M以外の領域の全面に、保護層120が形成されている。露出面は、第1窓部材21及び第1枠部材22の表面のうち、互いの接触面以外の表面である。領域Mは、第1窓部材21の光出射面21b及び光入射面21cの各々に設定されている。領域Mは、例えば円形状の領域であり、第1光L1に対する光透過領域である。
保護層120は、接合材23が、接合材23を取り巻く外部雰囲気(放電ガスG1及び外気)と接触しないように、接合材23を覆っている。保護層120は、光出射面21b側及び光入射面21c側の各々において、全周にわたって、接合材23を覆っている。これにより、保護層120は、接合材23を外部雰囲気から遮蔽している。保護層120は、金属材料を含み、例えばニッケルからなるメッキ層である。保護層120は、スズ、亜鉛又は銅からなるメッキ層であってもよい。保護層120の厚さは、例えば10μm~15μm程度である。領域Mは、第1光軸A1が領域Mを通るように設定されている。領域Mには保護層120が設けられていないため、第1光L1は、第1光軸A1に沿って第1窓部材21を透過することができる。
保護層120を有する第1窓部20は、例えば次の工程により形成される。まず、第1窓部材21を接合材23により第1枠部材22に接合する。続いて、領域Mにマスク層を形成する。続いて、マスク層をマスクとして用いつつ、無電解メッキにより、マスク層が形成された領域以外の領域に保護層120を形成する。続いて、マスク層を除去する。これにより、保護層120が形成された第1窓部20が得られる。
以上説明したように、第2実施形態の発光封体2では、第1窓部材21と筐体10との接合箇所に、接合材23を覆う保護層120が設けられている。これにより、保護層120によって接合材23を遮蔽することができ、例えば接合材23の構成成分の酸化を抑制することができる。その結果、接合材23の構成成分が異物として堆積するのを抑制することができ、第1窓部20の汚れに起因する寿命の低下を抑制し、発光封体2の寿命を向上することができる。
[第2実施形態の変形例]
上記例では保護層120がメッキにより形成されたメッキ層であったが、変形例として、保護層120は、原子層堆積法(ALD:Atomic layer deposition)により形成されたALD層(ALDコーティング)であってもよい。保護層120は、第1窓部材21を構成する材料と同一の組成を有するALD層であってもよい。例えば、第1窓部材21がサファイアにより形成されている場合、保護層120は、アルミナにより形成されていてもよい。サファイア及びアルミナは、共にAlを組成として有する。この変形例では、保護層120は、第1窓部材21及び第1枠部材22の露出面の全面に形成される。保護層120が第1窓部材21を構成する材料と同一の組成を有しているため、第1光L1は保護層120を透過することができる。そのため、保護層120を第1窓部材21及び第1枠部材22の露出面の全面に形成することができる。その結果、ALD層の形成工程において、マスク層の形成工程を省略することができ、ALD層の形成工程を容易化することができる。
このような変形例によっても、上記第2実施形態と同様に、保護層120によって接合材23を遮蔽することができ、例えば接合材23の構成成分の酸化を抑制することができる。その結果、接合材23の構成成分が異物として堆積するのを抑制することができ、第1窓部20の汚れに起因する寿命の低下を抑制し、発光封体2の寿命を向上することができる。
[効果確認試験]
図9(a)及び図9(b)は、第1比較サンプルについての結果を示しており、図10(a)及び図10(b)は、第2比較サンプルについての結果を示している。第1比較サンプル及び第2比較サンプルは、筐体10の外面10aに溝100が形成されておらず、且つ、第1窓部材21と筐体10との間の接合箇所に保護層120が設けられていない構成に対応する。
図9(a)及び図9(b)に示されるように、第1比較サンプルでは、動作開始から48時間が経過した時点において、窓部材121及び枠部材122の表面に異物が堆積していた。図10(a)及び図10(b)に示されるように、第2比較サンプルでは、動作開始から79時間が経過した時点において、窓部材121及び枠部材122の表面に異物が堆積していた。
これらの異物は、窓部材121と枠部材122とを接合する接合材(チタンがドープされた銀ロウ)の構成成分(銀、銅)を含んでいた。異物の発生には、外気中に存在する水分、又は酸素が紫外線に接触することによって生成されるオゾン等が寄与していると考えられる。
図11(a)~図13は、第1実施サンプルについての結果を示している。第1実施サンプルは、保護層120としてニッケルからなるメッキ層が設けられた上記第2実施形態の構成に対応する。図11(a)~図13に示されるように、第1実施サンプルでは、動作開始から299時間が経過した時点においても、第1窓部材21及び第1枠部材22の表面に異物が堆積していなかった。この結果から、保護層120を設けることにより異物の堆積を抑制できたことが分かる。
図14(a)~図15は、第2実施サンプルについての結果を示している。第2実施サンプルは、保護層120としてアルミナからなるALD層が設けられた上記第2実施形態の変形例の構成に対応する。図14(a)~図15に示されるように、第2実施サンプルでは、動作開始から93時間が経過した時点においても、第1窓部材21及び第1枠部材22の表面に異物が堆積していなかった。この結果から、保護層120を設けることにより異物の堆積を抑制できたことが分かる。
図16(a)~図17は、第3実施サンプルについての結果を示している。第3実施サンプルは、上記第1実施形態の構成に対応する。動作中には、流路63(流路110及び流路111)に気体G2を供給した。図16(a)~図17に示されるように、第3実施サンプルでは、動作開始から328時間が経過した時点においても、第1窓部材21及び第1枠部材22の表面に異物が堆積していなかった。この結果から、流路110及び流路111に気体G2を流すことにより異物の堆積を抑制できたことが分かる。
[変形例]
本開示は、上記実施形態及び変形例に限られない。溝100に代えて又は加えて、内部空間S3に対して区画されると共に、第2窓部30の第2開口12に連通した貫通孔が、筐体10の内部に延在空間として形成されてもよい。或いは、溝100を蓋状部材で覆うことで、貫通孔状の延在空間が形成されてもよい。溝100に代えて又は加えて、第2窓部30の第2開口12に連通した溝が筐体10の外面10aに形成されてもよい。当該溝は、例えば表面10eに形成されてもよい。この場合、当該溝に気体G2を流すことで、第2窓部30の第2開口12に気体G2を流すことができ、例えば接合材33の構成成分の酸化を抑制することができる。第1窓部20及び第2窓部30においては、独立した窓部材として、第1窓部材21及び第2窓部材31を備える場合に限らず、筐体10自体を光透過性材料で形成することで、筐体10の一部が窓部を構成してもよい。流体としては、気体に限らず、液体が用いられてもよい。第1実施形態において、溝100に加えて、第2実施形態のように、第1窓部材21と筐体10との接合箇所に、接合材23を覆う保護層120が設けられてもよい。これにより、保護層120によって接合材23を遮蔽することができ、例えば接合材23の構成成分の酸化を抑制することができる。その結果、接合材23の構成成分が異物として堆積するのを抑制することができ、第1窓部20の汚れに起因する寿命の低下を抑制し、発光封体2の寿命を向上することができる。
上記第1実施形態において、ケース6の内面に溝が形成され、当該溝の開口部が筐体10によって塞がれることにより、筐体10とケース6との間に流路110が形成されてもよい。例えば、本体部61の壁部612に溝が形成され、当該溝の開口部が筐体10の表面10bによって塞がれることにより、流路110が形成されてもよい。すなわち、流路110は、ケース6に形成された溝によって構成されてもよい。この場合、筐体10の外面10aには溝100が形成されていてもよいし、形成されていなくてもよい。
上記第2実施形態において、第1窓部材21と筐体10との間の接合箇所(第1接合箇所)に代えて又は加えて、第2窓部材31と筐体10との間の接合箇所(第2接合箇所)に、接合材33を覆う保護層が設けられてもよい。この場合、当該保護層によって接合材33を遮蔽することができ、例えば接合材33の構成成分の酸化を抑制することができる。当該保護層は、メッキ層であってもよいし、ALD層であってもよい。当該保護層は、第2窓部材31を構成する材料と同一の組成を有するALD層であってもよい。
上記第2実施形態において、保護層120は、少なくとも接合材23を覆っていればよく、必ずしも第1窓部材21及び第1枠部材22の露出面のうち領域M以外の領域の全面に設けられていなくてもよい。保護層120は、第1窓部材21の光出射面21b側のみに設けられていてもよいし、或いは光入射面21c側のみに設けられていてもよい。同様に、上記第2実施形態の変形例において、保護層120は、少なくとも接合材23を覆っていればよく、必ずしも第1窓部材21及び第1枠部材22の露出面の全面に設けられていなくてもよい。
各構成の材料及び形状には、上述した材料及び形状に限らず、様々な材料及び形状を採用することができる。第1開口11及び第2開口12の形状は、円形状に限らず、様々な形状とされてよい。第1窓部材21及び第2窓部材31の形状は、円形板状に限らず、様々な形状とされてよい。溝100は、第1窓部20に向かって延在していればよく、必ずしも第1窓部20(第1開口11)に連通していなくてもよい(第1窓部20から隔てられていてもよい)。溝100は、直線状に延在していなくてもよく、湾曲していてもよい。第1溝101及び第2溝102の延在方向は、互いに異なっていてもよい。第1溝101及び/又は第2溝102は、表面10bの外縁10b1,10b2に至っていなくてもよい。溝100は、1つの溝のみにより構成されていてもよい。本開示において、「A及び/又はB」とは、「A及びBの少なくとも一方」を意味する。
接合材23は、チタンがドープされていない銀ロウであってもよいし、チタンロウ又はニッケルロウであってもよい。この点は、接合材18,33,43,53,83についても同様である。上記実施形態では2つの第2開口12が形成されていたが、1つの第2開口12のみが形成されていてもよいし、3つ以上の第2開口12が形成されていてもよい。筐体10を構成する材料は、必ずしも金属材料でなくてもよく、絶縁性材料、例えばセラミック等であってもよい。第1電極40及び第2電極50は省略されてもよい。この場合でも、集光された第1光L1を放電ガスG1に照射することにより、焦点においてプラズマを発生させ得る。第1窓部材21及び第2窓部材31の各々は、ダイヤモンド又はサファイアにより形成されていてもよいし、フッ化マグネシウム又は石英により形成されてもよい。第1窓部材21及び/又は第2窓部材31は、コバールガラスにより形成されてもよい。
レーザ光源3はレーザ励起光源1内に設けられていなくてもよい。例えば、レーザ励起光源1は、レーザ光源3に代えて、外部に配置された光源からの光をミラー4へ導光する光ファイバを備えていてもよい。この場合、光ファイバ、ミラー4及び光学系5により、第1光L1を第1光軸A1に沿って第1開口11に入射させる光導入部Rが構成される。

Claims (22)

  1. 内部空間に放電ガスを収容すると共に、前記放電ガス中に発生したプラズマを維持するためのレーザ光である第1光が入射する第1窓部、及び、前記プラズマからの光である第2光が出射する第2窓部を有する筐体を備え、
    前記筐体は、前記内部空間に対して区画されると共に、前記第1窓部及び前記第2窓部の少なくとも一方に向かって延在する少なくとも1つの延在空間を有する、発光封体。
  2. 前記筐体の外面には、前記第1窓部及び前記第2窓部の少なくとも一方に向かって延在する少なくとも1つの溝が形成されており、
    前記延在空間は、前記少なくとも1つの溝によって構成されている、請求項1に記載の発光封体。
  3. 前記少なくとも1つの溝は、一対の溝を含み、
    前記一対の溝は、前記第1窓部及び前記第2窓部の少なくとも一方を挟み込むように形成されている、請求項2に記載の発光封体。
  4. 前記一対の溝は、同一の直線上に位置している、請求項3に記載の発光封体。
  5. 前記一対の溝の各々は、前記第1窓部及び前記第2窓部の少なくとも一方から前記筐体の前記外面の縁に至るように延在するように形成されている、請求項3又は4に記載の発光封体。
  6. 前記第1窓部は、前記筐体に形成された第1開口と、前記第1開口を気密に封止し、前記第1光を透過させる第1窓部材と、を有し、
    前記第2窓部は、前記筐体に形成された第2開口と、前記第2開口を気密に封止し、前記第2光を透過させる第2窓部材と、を有し、
    前記延在空間は、前記第1開口及び前記第2開口の少なくとも一方に連通するように形成されている、請求項1~5のいずれか一項に記載の発光封体。
  7. 前記第1窓部材及び前記第2窓部材の各々は、接合材により前記筐体に気密に固定されている、請求項6に記載の発光封体。
  8. 前記接合材は、金属ロウ材である、請求項7に記載の発光封体。
  9. 前記金属ロウ材は、チタンがドープされた銀ロウである、請求項8に記載の発光封体。
  10. 前記第1窓部材と前記筐体との間の第1接合箇所、及び前記第2窓部材と前記筐体との間の第2接合箇所の少なくとも一方には、前記接合材を覆う保護層が設けられている、請求項7~9のいずれか一項に記載の発光封体。
  11. 前記第1窓部は、前記筐体に気密に固定された第1枠部材を更に有し、前記第2窓部は、前記筐体に気密に固定された第2枠部材を更に有し、
    前記第1窓部材は、前記第1枠部材に気密に接合され、前記第1枠部材を介して前記筐体に気密に固定されており、前記第2窓部材は、前記第2枠部材に気密に接合され、前記第2枠部材を介して前記筐体に気密に固定されている、請求項6~10のいずれか一項に記載の発光封体。
  12. 請求項1~11のいずれか一項に記載の発光封体と、
    前記第1光を前記第1窓部に入射させる光導入部と、を備える光源装置。
  13. 発光封体と、
    前記発光封体を収容するケースと、を備え、
    前記発光封体は、放電ガスを収容すると共に、前記放電ガス中に発生したプラズマを維持するためのレーザ光である第1光が入射する第1窓部、及び、前記プラズマからの光である第2光が出射する第2窓部を有する筐体を備え、
    前記筐体は、前記ケースに固定されており、前記筐体と前記ケースとの間には、流体を供給するための流路が備えられ、前記流路は、前記第1窓部及び前記第2窓部の少なくとも一方に向かって延在している、発光ユニット。
  14. 前記筐体の外面には、前記第1窓部及び前記第2窓部の少なくとも一方に向かって形成された少なくとも1つの溝が備えられ、
    前記流路は、前記少なくとも1つの溝によって構成されている、請求項13に記載の発光ユニット。
  15. 前記ケースの内面には、前記第1窓部及び前記第2窓部の少なくとも一方に向かって形成された少なくとも1つの溝が備えられ、
    前記流路は、前記少なくとも1つの溝によって構成されている、請求項13に記載の発光ユニット。
  16. 放電ガスを収容すると共に、前記放電ガス中に発生したプラズマを維持するためのレーザ光である第1光が入射する第1開口、及び、前記プラズマからの光である第2光が出射する第2開口が形成された筐体と、
    前記第1光を透過させる第1窓部材を有し、前記第1開口を気密に封止する第1窓部と、
    前記第2光を透過させる第2窓部材を有し、前記第2開口を気密に封止する第2窓部と、を備え、
    前記第1窓部材及び前記第2窓部材の各々は、接合材により前記筐体に気密に固定されており、
    前記第1窓部材と前記筐体との間の第1接合箇所、及び前記第2窓部材と前記筐体との間の第2接合箇所の少なくとも一方には、前記接合材を覆う保護層が設けられている、発光封体。
  17. 前記保護層は、金属材料を含む、請求項16に記載の発光封体。
  18. 前記保護層は、メッキ層である、請求項17に記載の発光封体。
  19. 前記保護層は、ALD層である、請求項17に記載の発光封体。
  20. 前記保護層は、前記保護層が前記第1接合箇所に設けられている場合、前記第1窓部材を構成する材料と同一の組成を有するALD層であり、前記保護層が前記第2接合箇所に設けられている場合、前記第2窓部材を構成する材料と同一の組成を有するALD層である、請求項16に記載の発光封体。
  21. 前記第1窓部は、前記筐体に気密に固定された第1枠部材を更に有し、前記第2窓部は、前記筐体に気密に固定された第2枠部材を更に有し、
    前記第1窓部材は、前記第1枠部材に気密に接合され、前記第1枠部材を介して前記筐体に気密に固定されており、前記第2窓部材は、前記第2枠部材に気密に接合され、前記第2枠部材を介して前記筐体に気密に固定されている、請求項16~20のいずれか一項に記載の発光封体。
  22. 請求項16~21のいずれか一項に記載の発光封体と、
    前記第1光を前記第1開口に入射させる光導入部と、を備える光源装置。
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