JP2022096893A - 車両用照明装置、および車両用灯具 - Google Patents
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Abstract
【課題】カバーの脱落を抑制することができる車両用照明装置、および車両用灯具を提供することである。
【解決手段】実施形態に係る車両用照明装置は、第1の面と、前記第1の面に対向する第2の面と、の間を貫通する孔を有する第1の基板と;前記第1の基板の、前記第1の面側に設けられた発光素子と;前記第1の基板の、前記第2の面側に設けられた第2の基板と;前記発光素子を覆う本体と、前記本体に設けられ、前記本体側とは反対側の端部に凸部を有する保持部と、を備えたカバーと;を具備している。前記保持部は、前記第1の基板の前記孔に設けられている。前記凸部は、前記第1の基板の、前記第2の面から突出している。前記第2の基板は、前記第2の面側の端面と、側面とに開口する凹部を有している。前記凸部は、前記凹部の内部に収納されている。
【選択図】図1
【解決手段】実施形態に係る車両用照明装置は、第1の面と、前記第1の面に対向する第2の面と、の間を貫通する孔を有する第1の基板と;前記第1の基板の、前記第1の面側に設けられた発光素子と;前記第1の基板の、前記第2の面側に設けられた第2の基板と;前記発光素子を覆う本体と、前記本体に設けられ、前記本体側とは反対側の端部に凸部を有する保持部と、を備えたカバーと;を具備している。前記保持部は、前記第1の基板の前記孔に設けられている。前記凸部は、前記第1の基板の、前記第2の面から突出している。前記第2の基板は、前記第2の面側の端面と、側面とに開口する凹部を有している。前記凸部は、前記凹部の内部に収納されている。
【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、車両用照明装置、および車両用灯具に関する。
口金を有さないウェッジベース電球が車両用照明装置として用いられている。ウェッジベース電球は白熱電球である。そのため、省電力化、長寿命化などの観点から、ウェッジベース電球は、発光ダイオードを備えた車両用照明装置と置き換えられるようになってきている。
ウェッジベース電球は、車両用灯具に設けられたソケットに押し込むようにして装着される。ウェッジベース電球に代えて、発光ダイオードを備えた車両用照明装置を用いる場合、ウェッジベース電球が装着されていたソケットをそのまま用いることができるようにすることが好ましい。
そのため、発光ダイオードが実装された基板と、一対のリード(端子)が取り付けられたハウジングと、を備えた車両用照明装置が提案されている。しかしながら、ハウジングを設けると、車両用照明装置の小型化や低コスト化が図れなくなる。
この場合、発光ダイオードが実装された基板と、一対の端子が設けられた基板とを、T字状に接合すれば、車両用照明装置の小型化や低コスト化を図ることができる。
この場合、発光ダイオードが実装された基板と、一対の端子が設けられた基板とを、T字状に接合すれば、車両用照明装置の小型化や低コスト化を図ることができる。
また、発光ダイオードを備えた車両用照明装置の場合には、発光ダイオードの保護などのために、発光ダイオードを覆うカバーが設けられる。この場合、カバーは、メンテナンス性などを考慮して、発光ダイオードが実装された基板に、着脱自在に取り付けられる。
ところが、2つの基板がT字状に接合されていると、発光ダイオードが実装された基板の裏面側に、カバーの保持部(例えば、凸状の爪など)が露出する。カバーの保持部が、基板の裏面側に露出していると、車両用照明装置を車両用灯具に設けられたソケットに押し込む際に、作業者がカバーの保持部に触れやすくなる。作業者がカバーの保持部に触れると、カバーの保持部に外力が加わるので、カバーと基板との接合が解除されて、カバーが脱落するおそれがある。
そこで、カバーの脱落を抑制することができる技術の開発が望まれていた。
そこで、カバーの脱落を抑制することができる技術の開発が望まれていた。
本発明が解決しようとする課題は、カバーの脱落を抑制することができる車両用照明装置、および車両用灯具を提供することである。
実施形態に係る車両用照明装置は、第1の面と、前記第1の面に対向する第2の面と、の間を貫通する孔を有する第1の基板と;前記第1の基板の、前記第1の面側に設けられた発光素子と;前記第1の基板の、前記第2の面側に設けられた第2の基板と;前記発光素子を覆う本体と、前記本体に設けられ、前記本体側とは反対側の端部に凸部を有する保持部と、を備えたカバーと;を具備している。前記保持部は、前記第1の基板の前記孔に設けられている。前記凸部は、前記第1の基板の、前記第2の面から突出している。前記第2の基板は、前記第2の面側の端面と、側面とに開口する凹部を有している。前記凸部は、前記凹部の内部に収納されている。
本発明の実施形態によれば、カバーの脱落を抑制することができる車両用照明装置、および車両用灯具を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
本実施の形態に係る車両用照明装置としては、例えば、自動車や鉄道車両などに設けられるルームランプ、メーターランプ、読書灯、制動灯、方向指示灯、尾灯などに用いられるものを例示することができる。ただし、車両用照明装置の用途は、これらに限定されるわけではない。
本実施の形態に係る車両用照明装置としては、例えば、自動車や鉄道車両などに設けられるルームランプ、メーターランプ、読書灯、制動灯、方向指示灯、尾灯などに用いられるものを例示することができる。ただし、車両用照明装置の用途は、これらに限定されるわけではない。
(車両用照明装置)
図1は、本実施の形態に係る車両用照明装置1を例示するための模式正面図である。
図2は、図1における車両用照明装置1の模式分解図である。
図3は、車両用照明装置1の模式斜視図である。
図4は、図3における車両用照明装置1の模式分解図である。
図1~図4に示すように、車両用照明装置1には、例えば、発光部10、接続部20、およびカバー30が設けられている。
図1は、本実施の形態に係る車両用照明装置1を例示するための模式正面図である。
図2は、図1における車両用照明装置1の模式分解図である。
図3は、車両用照明装置1の模式斜視図である。
図4は、図3における車両用照明装置1の模式分解図である。
図1~図4に示すように、車両用照明装置1には、例えば、発光部10、接続部20、およびカバー30が設けられている。
発光部10は、例えば、基板11、および発光素子12を有する。
基板11は、面11a(第1の面の一例に相当する)と、面11aに対向する面11d(第2の面の一例に相当する)と、を有する板状体とすることができる。図4に示すように、基板11には、面11aと面11dとの間を貫通する一対の孔11cが設けられている。面11aに垂直な方向から見て、一対の孔11cは、例えば、面11aの中心を対称点として、点対称となる位置に設けられている。孔11cには、後述するカバー30の保持部30bが設けられる。
基板11は、面11a(第1の面の一例に相当する)と、面11aに対向する面11d(第2の面の一例に相当する)と、を有する板状体とすることができる。図4に示すように、基板11には、面11aと面11dとの間を貫通する一対の孔11cが設けられている。面11aに垂直な方向から見て、一対の孔11cは、例えば、面11aの中心を対称点として、点対称となる位置に設けられている。孔11cには、後述するカバー30の保持部30bが設けられる。
基板11の平面形状は、例えば、中心点を含む円の一部とすることができる。ただし。基板11の平面形状は、例示をしたものに限定されるわけではない。基板11の平面形状は、例えば、多角形などであってもよい。基板11の平面形状は、発光素子12の数、配置などに応じて適宜変更することができる。
基板11は、絶縁性材料から形成することができる。基板11は、例えば、セラミックス(例えば、酸化アルミニウムや窒化アルミニウム)などの無機材料、紙フェノールやガラスエポキシなどの有機材料から形成することができる。また、基板11は、例えば、金属板の表面を絶縁性材料で被覆したメタルコア基板などであってもよい。
発光素子12の発熱量が多い場合には、放熱の観点から熱伝導率の高い材料を用いて基板11を形成することが好ましい。熱伝導率の高い材料としては、例えば、酸化アルミニウムや窒化アルミニウムなどのセラミックス、高熱伝導性樹脂、メタルコア基板などを例示することができる。高熱伝導性樹脂は、例えば、PET(Polyethylene terephthalate)やナイロン等の樹脂に、酸化アルミニウムや炭素(カーボン)などからなるフィラーを混合させたものである。
基板11の厚みは、例えば、0.5mm~3.0mm程度である。ただし、基板11の厚みは、例示をしたものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
図4に示すように、基板11の面11aには、配線パターン11bが設けられている。配線パターン11bは、例えば、実装パッドを有する。実装パッドには、発光素子12が電気的に接続される。配線パターン11bは、例えば、銅、アルミニウム、銀などの低抵抗金属から形成される。
発光素子12は、基板11の面11aに、少なくとも1つ設けることができる。
発光素子12は、例えば、発光ダイオード、有機発光ダイオード、レーザダイオードなどとすることができる。
発光素子12は、例えば、PLCC(Plastic Leaded Chip Carrier)型などの表面実装型の発光素子とすることができる。また、発光素子12は、例えば、砲弾型などのリード線を有する発光素子とすることもできる。なお、図4に例示をした発光素子12は、表面実装型の発光素子である。
発光素子12は、例えば、発光ダイオード、有機発光ダイオード、レーザダイオードなどとすることができる。
発光素子12は、例えば、PLCC(Plastic Leaded Chip Carrier)型などの表面実装型の発光素子とすることができる。また、発光素子12は、例えば、砲弾型などのリード線を有する発光素子とすることもできる。なお、図4に例示をした発光素子12は、表面実装型の発光素子である。
また、発光素子12は、チップ状の発光素子とすることもできる。チップ状の発光素子は、例えば、COB(Chip On Board)により実装することができる。この場合、チップ状の発光素子と、チップ状の発光素子と配線パターン11bを電気的に接続する配線と、チップ状の発光素子と配線を囲む枠状の部材と、枠状の部材の内側に設けられチップ状の発光素子と配線を覆う封止部などと、を基板11の面11aに設けることができる。また、封止部には、蛍光体を含めることができる。蛍光体は、例えば、YAG系蛍光体(イットリウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体)とすることができる。なお、蛍光体の種類は、例示をしたものに限定されるわけではない。蛍光体の種類は、車両用照明装置1の用途などに応じて所望の発光色が得られるように適宜変更することができる。
発光素子12の光の出射面は、基板11の面11aと略平行とすることができる。例えば、発光素子12は、主に、基板11の面11aに垂直な方向に向けて光を照射する。
発光素子12の数、大きさ、配置などは、例示をしたものに限定されるわけではなく、車両用照明装置1の大きさや用途などに応じて適宜変更することができる。なお、複数の発光素子12が設けられる場合には、複数の発光素子12を直列接続することができる。
発光素子12の数、大きさ、配置などは、例示をしたものに限定されるわけではなく、車両用照明装置1の大きさや用途などに応じて適宜変更することができる。なお、複数の発光素子12が設けられる場合には、複数の発光素子12を直列接続することができる。
また、後述するように、基板11には、回路部品22の少なくとも一部を設けることもできる。基板11に設けられる回路部品22は、配線パターン11bを介して、発光素子12と電気的に接続することができる。
接続部20は、例えば、基板21(第2の基板の一例に相当する)、および回路部品22を有する。
基板21は、発光部10の基板11の面11dに設けることができる。例えば、図1および図2に示すように、基板21の、基板11側の端面21cは、基板11の面11dに接着することができる。基板21は、板状を呈し、例えば、基板11の面11dに略垂直な方向に延びている。基板11の面11dに平行な方向から見た場合、基板21の形状は、例えば、略長方形とすることができる。
基板21は、発光部10の基板11の面11dに設けることができる。例えば、図1および図2に示すように、基板21の、基板11側の端面21cは、基板11の面11dに接着することができる。基板21は、板状を呈し、例えば、基板11の面11dに略垂直な方向に延びている。基板11の面11dに平行な方向から見た場合、基板21の形状は、例えば、略長方形とすることができる。
ウェッジベース電球との置き換えを容易にするため、基板21の幅寸法Wは、5.0mm~15.0mm、例えば、10.0mm程度とすることができる。なお、幅寸法Wは、例えば、車両用照明装置1をソケット101に挿入する方向と直交する方向における基板21の寸法である。
基板21の厚みTは、例えば、0.5mm~3.0mm程度とすることができる。ただし、基板21の幅寸法Wと厚みTは、例示をしたものに限定されるわけではなく、接続部20が挿入されるソケット101の凹部の寸法に応じて適宜変更することができる。
基板21の材料は、例えば、前述した基板11の材料と同じとすることができる。発光素子12において発生した熱は、例えば、基板11を介して基板21に伝わり、基板21からソケット101を介して外部に放出される。そのため、発光素子12の温度上昇の抑制を考慮すると、熱伝導率の高い材料を用いて基板21を形成することが好ましい。熱伝導率の高い材料としては、例えば、酸化アルミニウムや窒化アルミニウムなどのセラミックス、高熱伝導性樹脂、メタルコア基板などを例示することができる。この場合、基板21の材料は、基板11の材料と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
基板21の面21aには、配線パターン21a1を設けることができる。配線パターン21a1は、銅、アルミニウム、銀などの低抵抗金属から形成することができる。
配線パターン21a1は、例えば、実装パッド21a1a、端子21a1b、および接続パッド21a1cを有する。
配線パターン21a1は、例えば、実装パッド21a1a、端子21a1b、および接続パッド21a1cを有する。
実装パッド21a1aは、面21aの、端子21a1bが設けられる領域と、面21aの、基板11側の端部と、の間の領域に設けることができる。実装パッド21a1aには、回路部品22が実装される。
端子21a1bは、基板21の、発光部10側とは反対側の端部の近傍に一対設けることができる。基板21をソケット101に装着した際には、一対の端子21a1bのそれぞれは、ソケット101に設けられたソケット端子101a、101bと電気的に接続される。この場合、ソケット101に設けられた一方のソケット端子101aを、一方の端子21a1bと電気的に接続させることで、配線パターン21a1および配線パターン11bを介して、一方のソケット端子101aを発光素子12の一方の極性の電極に電気的に接続することができる。また、配線パターン21a1および配線パターン11bを介して、他方のソケット端子101bを発光素子12の他方の極性の電極に電気的に接続することができる。
また、端子21a1bは、発光部10側とは反対側の厚みが、発光部10側の厚みよりも厚くなるようにすることができる、この様にすれば、ソケット端子101a、101bを端子21a1bに密着させるのが容易となる。
なお、図1~図4に例示をした車両用照明装置1の場合には、端子21a1bが基板21の面21aに設けられているが、端子21a1bは、基板21の面21a、および面21aに対向する面21bの少なくともいずれかに設けることができる。この場合、面21bに設けられる端子21a1bは、面21aに設けられた端子21a1bと対向する位置に設けることができる。面21bに設けられる端子21a1bは、導通ビアを介して、面21aに設けられた端子21a1bと電気的に接続することができる。端子21a1bが、面21aと面21bに設けられていれば、一対の端子21a1bと、ソケット101に設けられたソケット端子101a、101bとの間の電気的な接続に関する信頼性を向上させることができる。
図1および図2に示すように、接続パッド21a1cは、基板21の、発光部10側の端部の近傍に一対設けることができる。この場合、一方の接続パッド21a1cを面21aに設け、他方の接続パッド21a1cを面21bに設けることができる。
また、基板11の面11dには、接続パッド21a1cと半田付けされる接続パッドが一対設けられている。基板11の面11dに設けられた接続パッドは、導通ビアなどを介して、基板11の面11aに設けられた配線パターン11bと電気的に接続されている。
また、基板11の面11dには、接続パッド21a1cと半田付けされる接続パッドが一対設けられている。基板11の面11dに設けられた接続パッドは、導通ビアなどを介して、基板11の面11aに設けられた配線パターン11bと電気的に接続されている。
すなわち、基板21に設けられた配線パターン21a1は、基板11に設けられた配線パターン11bと電気的に接続されている。そのため、回路部品22は、基板11、および基板21の少なくともいずれかに設けることができる。
例えば、図4に示すように、回路部品22であるダイオード22aを基板21に設け、回路部品22である抵抗22bおよびコンデンサ22cを基板11に設けることができる。なお、回路部品22の実装位置は、例示をしたものに限定されるわけではない。
例えば、図4に示すように、回路部品22であるダイオード22aを基板21に設け、回路部品22である抵抗22bおよびコンデンサ22cを基板11に設けることができる。なお、回路部品22の実装位置は、例示をしたものに限定されるわけではない。
ここで、ウェッジベース電球は白熱電球であるため、一対のリードのいずれかを電源のプラス側に電気的に接続し、他方のリードを電源のマイナス側に電気的に接続すれば良い。すなわち、ウェッジベース電球は無極性である。これに対して、発光ダイオードなどの発光素子12には、極性がある。そのため、逆方向電圧が発光素子12に印加されないようにするためにダイオードを設けることができる。
また、ウェッジベース電球との置き換えを考慮すると、車両用照明装置1に無極性回路を設けることが好ましい。車両用照明装置1に無極性回路が設けられていれば、ウェッジベース電球と同様に、ソケット101への装着に方向性が無くなる。そのため、車両用照明装置1の装着作業が容易となる。
例えば、4つのダイオードを用いてブリッジ回路(ブリッジダイオード)を構成すれば、車両用照明装置1に無極性回路を設けることができる。図1~図4に例示をしたダイオード22aは、いわゆる二素子ダイオードである。ダイオード22aが二素子ダイオードであれば、2つのダイオード22aを用いてブリッジ回路を構成することができるので、実装面積を小さくすることができる。そのため、基板21の幅寸法Wを、ウェッジベース電球のリードが設けられた部分の幅寸法に合わせるのが容易となる。
抵抗22bは、例えば、表面実装型の抵抗器、リード線を有する抵抗器(酸化金属皮膜抵抗器)、スクリーン印刷法などを用いて形成された膜状の抵抗器などとすることができる。なお、図4に例示をした抵抗22bは、表面実装型の抵抗器である。表面実装型の抵抗器とすれば、実装面積を小さくすることができるので、実装位置に関する自由度が大きくなる。
ここで、発光素子12の順方向電圧特性には、ばらつきがあるので、アノード端子とグランド端子との間の印加電圧を一定にすると、発光素子12から照射される光の明るさ(光束、輝度、光度、照度)にばらつきが生じる。そのため、発光素子12から照射される光の明るさが所定の範囲内に収まるように、抵抗22bにより、発光素子12に流れる電流の値が所定の範囲内となるようにする。この場合、抵抗22bの抵抗値を変化させることで、発光素子12に流れる電流の値が所定の範囲内となるようにすることができる。
例えば、抵抗22bが表面実装型の抵抗器やリード線を有する抵抗器などの場合には、発光素子12の順方向電圧特性に応じて適切な抵抗値を有する抵抗22bを選択する。例えば、抵抗22bが膜状の抵抗器の場合には、抵抗22bの一部を除去すれば、抵抗値を増加させることができる。
また、抵抗22bは、発光素子12に過大な電流が流れないようにする役割を有することもできる。
抵抗22bの数、大きさ、配置などは、例示をしたものに限定されるわけではなく、発光素子12の数や仕様などに応じて適宜変更することができる。
抵抗22bの数、大きさ、配置などは、例示をしたものに限定されるわけではなく、発光素子12の数や仕様などに応じて適宜変更することができる。
コンデンサ22cは、例えば、ノイズ対策や電圧を平滑化させるために設けることができる。コンデンサ22cは、例えば、表面実装型のコンデンサ22cとすることができる。表面実装型のコンデンサ22cとすれば、実装面積を小さくすることができるので、実装位置に関する自由度が大きくなる。
なお、回路部品22は例示をしたものに限定されるわけではない。例えば、回路部品22は、発光素子12を有する発光回路を構成するために用いられる受動素子または能動素子とすることができる。例えば、回路部品22は、前述したものの他に、正特性サーミスタ、負特性サーミスタ、インダクタ、サージアブソーバ、バリスタ、FETやバイポーラトランジスタなどのトランジスタ、ツェナーダイオード、集積回路、演算素子などであってもよい。集積回路は、例えば、点滅回路、定電流回路、点灯回路(駆動回路)の少なくともいずれかを備えたものとすることができる。
なお、回路部品22の少なくとも一部は、車両用照明装置1が装着される車両用灯具100の筐体102などに設けることもできる。この様にすれば、車両用照明装置1の構成を簡略化することができるので、車両用照明装置1の低コスト化を図ることができる。ただし、回路部品22が車両用照明装置1に設けられていれば、ウェッジベース電球が装着されていたソケットをそのまま用いたとしても、車両用照明装置1の保護や多機能化を図ることができる。
カバー30は、例えば、本体30a、および保持部30bを有する。
本体30aは、基板11の面11aに設けることができる。本体30aは、発光素子12を覆うように設けることができる。基板11の面11aに回路部品22が設けられている場合には、本体30aは、発光素子12および回路部品22を覆うように設けることができる。
本体30aは、基板11の面11aに設けることができる。本体30aは、発光素子12を覆うように設けることができる。基板11の面11aに回路部品22が設けられている場合には、本体30aは、発光素子12および回路部品22を覆うように設けることができる。
本体30aの形状は、車両用照明装置1に求められる配光特性などに応じて適宜変更することができる。例えば、図1~図4に示すように、本体30aは、半球面などの凸状の曲面から構成することができる。この様にすれば、広い配光特性を有する車両用照明装置1とすることができる。例えば、本体30aは、凹状の曲面や平坦な面から構成することもできる。例えば、本体30aは、円柱状、円錐状、円錐台状、角柱状、角錐状、角錐台状などの形状を有するものであってもよい。
また、本体30aは透明であってもよいし、着色されていてもよい。本体30aの光の出射面に凹凸を設け、光を散乱させることもできる。本体30aに、酸化チタンの粒子などの光散乱性粒子や蛍光体を塗布したり、含めたりすることもできる。本体30aに、孔を設けることもできる。本体30aに孔が設けられていれば、孔を介して空気を対流させることができる。そのため、発光素子12の冷却を図ることができる。また、孔を介して出射する光の強度を大きくすることができるので、配光特性の制御を図ることができる。本体30aの内壁や外壁に、光の反射率が高い材料(例えば、アルミニウムなど)を含む膜を設け、本体30aにリフレクタの機能を持たせることもできる。
保持部30bは、本体30aの基板11側の端部に一対設けることができる。一対の保持部30bは、例えば、面11aに垂直な方向から見て、本体30aの中心を対称点として、点対称となる位置に設けられている。保持部30bは、基板11の面11aに略垂直な方向に延びている。保持部30bの、本体30a側とは反対側の端部(先端)には、凸部30b1が設けられている。凸部30b1は、本体30aの中心軸から離れる方向(外側)に突出している。
カバー30を基板11に取り付ける際には、保持部30bは、基板11に設けられた孔11cに挿入される。保持部30bの先端に設けられた凸部30b1は、基板11の面11dから突出する。凸部30b1の、基板11側は、基板11の面11d側に接触する。そのため、保持部30bが設けられていれば、スナップフィット(snap-fit)により、カバー30を基板11に取り付けることができる。
図5は、比較例に係るカバー30の取り付けを例示するための模式分解図である。
図6は、比較例に係るカバー30の取り付けを例示するための模式斜視図である。
図5に示すように、基板211には、面211aと面211dとの間を貫通する一対の孔211cが設けられている。面211aに垂直な方向から見て、一対の孔211cは、例えば、面211aの中心を対称点として、点対称となる位置に設けられている。一対の孔211cは、基板221の面221aに略垂直な方向に設けられている。
図6は、比較例に係るカバー30の取り付けを例示するための模式斜視図である。
図5に示すように、基板211には、面211aと面211dとの間を貫通する一対の孔211cが設けられている。面211aに垂直な方向から見て、一対の孔211cは、例えば、面211aの中心を対称点として、点対称となる位置に設けられている。一対の孔211cは、基板221の面221aに略垂直な方向に設けられている。
カバー30を基板211に取り付ける際には、保持部30bは、基板211に設けられた孔211cに挿入される。保持部30bの先端に設けられた凸部30b1は、基板211の面211dから突出する。凸部30b1の本体30a側の端部は、基板211の面211dに接触する。すなわち、比較例に係るカバー30の取り付けによっても、スナップフィットにより、カバー30を基板211に取り付けることができる。
この場合、一対の孔211cは、基板211の周縁の近傍に設けられているので、図6に示すように、凸部30b1が、基板211の周縁の近傍に露出する。また、孔211cは、基板221の面221aに略垂直な方向に設けられているので、凸部30b1の周りには、他の部材などが設けられていない。
例えば、車両用照明装置を車両用灯具100に設けられたソケット101に押し込む際には、作業者などが、基板211の側面を掴む。そのため、凸部30b1が、基板211の周縁の近傍に露出していると、作業者などが凸部30b1に触れ易くなり、保持部30bに外力が加わる場合がある。保持部30bに外力が加わると、カバー20と基板211との接合が解除されて、カバー30が脱落するおそれがある。
そこで、本実施の形態に係る車両用照明装置1においては、図4に示すように、一対の凹部21eが設けられている。一対の凹部21eのそれぞれは、基板21の、基板11側の端面21cと、基板21の側面21dとに開口している。そして、図1に示すように、凸部30b1が、凹部21eの内部に収納されている。凸部30b1が、凹部21eの内部に収納されていれば、作業者などが基板11の側面を掴んだとしても、基板21の側面21dが障害となって、指などが凸部30b1に届くのを抑制することができる。そのため、カバー30の脱落を抑制することができる。
この場合、一対の孔11cは、基板21の面21aに略平行な方向に設けることが好ましい。この様にすれば、凸部30b1を凹部21eの内部に収納するのが容易となる。
また、基板21の面21aに略平行な方向において、凸部30b1は、基板21の側面21dから突出しないようにすることが好ましい。この様にすれば、凸部30b1に外力が作用するのをさらに効果的に抑制することができる。
(車両用灯具100)
図7は、本実施の形態に係る車両用灯具100を例示するための模式図である。
なお、以下においては、一例として、前述した車両用照明装置1が1つ設けられる場合を例示するが、車両用照明装置1は、少なくとも1つ設けられていればよい。
図7は、本実施の形態に係る車両用灯具100を例示するための模式図である。
なお、以下においては、一例として、前述した車両用照明装置1が1つ設けられる場合を例示するが、車両用照明装置1は、少なくとも1つ設けられていればよい。
図7に示すように、車両用灯具100には、車両用照明装置1、ソケット101、筐体102、およびカバー103を設けることができる。
ソケット101は、筐体102に設けることができる。ソケット101は、例えば、樹脂などの絶縁性材料から形成される。また、図7においては、ソケット101と筐体102とを別個に設ける場合を例示したが、ソケット101と筐体102とを一体的に形成しても良い。
ソケット101には、一方の端部に開口する凹部を設けることができる。凹部の内部には、車両用照明装置1(基板21)を挿入することができる。また、凹部の内部には、一方の電圧極性(例えば、プラス)に対応するソケット端子101aと、他方の電圧極性(例えば、マイナス)に対応するソケット端子101bを設けることができる。なお、前述したように、車両用照明装置1に無極性回路が設けられていれば、車両用照明装置1(基板21)の装着方向は限定されない。
ソケット端子101a、101bは弾性変形が可能である。基板21を凹部の内部に挿入した際に、ソケット端子101a、101bは、それぞれ、端子21a1bと電気的に接続される。
ソケット端子101a、101bには、車両用灯具100の外部に設けられた電源などを電気的に接続することができる。なお、筐体102の内部および外面の少なくともいずれかに回路基板を設け、回路基板を介してソケット端子101a、101bと電源などとが電気的に接続されるようにしてもよい。
筐体102の形状は、例えば、一方の端部側が開口した箱状とすることができる。筐体102は、例えば、光を透過しない樹脂などから形成することができる。
カバー103は、筐体102の開口を塞ぐように設けることができる。カバー103は、透光性を有する樹脂などから形成することができる。カバー103は、レンズなどの機能を有するものとしたり、グレアを抑制するものとしたりすることができる。また、カバー103は、筐体102に開閉可能に設けたり、着脱可能に設けたりすることができる。
カバー103は、筐体102の開口を塞ぐように設けることができる。カバー103は、透光性を有する樹脂などから形成することができる。カバー103は、レンズなどの機能を有するものとしたり、グレアを抑制するものとしたりすることができる。また、カバー103は、筐体102に開閉可能に設けたり、着脱可能に設けたりすることができる。
その他、筐体102の内部に、リフレクタ、レンズなどの光学要素を設けることもできる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
1 車両用照明装置、10 発光部、11 基板、11a 面、11d 面、12 発光素子、20 接続部、21 基板、21c 端面、21d 側面、21e 凹部、30 カバー、30a 本体、30b 保持部、30b1 凸部、100 車両用灯具、101 ソケット、101a ソケット端子、101b ソケット端子
Claims (4)
- 第1の面と、前記第1の面に対向する第2の面と、の間を貫通する孔を有する第1の基板と;
前記第1の基板の、前記第1の面側に設けられた発光素子と;
前記第1の基板の、前記第2の面側に設けられた第2の基板と;
前記発光素子を覆う本体と、前記本体に設けられ、前記本体側とは反対側の端部に凸部を有する保持部と、を備えたカバーと;
を具備し、
前記保持部は、前記第1の基板の前記孔に設けられ、
前記凸部は、前記第1の基板の、前記第2の面から突出し、
前記第2の基板は、前記第2の面側の端面と、側面とに開口する凹部を有し、
前記凸部は、前記凹部の内部に収納されている車両用照明装置。 - 前記凸部の、前記第1の基板側は、前記第1の基板の、前記第2の面側に接触している請求項1記載の車両用照明装置。
- 前記凸部は、前記第2の基板の、前記側面から突出していない請求項1または2に記載の車両用照明装置。
- 請求項1~3のいずれか1つに記載の車両用照明装置と;
前記車両用照明装置に設けられた第2の基板が挿入されるソケットと;
を具備した車両用灯具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020210142A JP2022096893A (ja) | 2020-12-18 | 2020-12-18 | 車両用照明装置、および車両用灯具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020210142A JP2022096893A (ja) | 2020-12-18 | 2020-12-18 | 車両用照明装置、および車両用灯具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022096893A true JP2022096893A (ja) | 2022-06-30 |
Family
ID=82164981
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2020210142A Pending JP2022096893A (ja) | 2020-12-18 | 2020-12-18 | 車両用照明装置、および車両用灯具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022096893A (ja) |
-
2020
- 2020-12-18 JP JP2020210142A patent/JP2022096893A/ja active Pending
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