JP2022095436A - 熱収縮性フィルム - Google Patents

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誠 大西
Makoto Onishi
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Abstract

【課題】生分解性樹脂からなり、延伸性、低温収縮性、柔軟性等に優れたシュリンク包装に用いられる熱収縮性フィルムであって、溶断シール強度・伸び、及び透明性が良好な熱収縮性フィルムを提供する。【解決手段】ポリ乳酸系樹脂を主成分とする樹脂組成物Aからなる両外層と、脂肪族-芳香族ポリエステル系樹脂を主成分とする樹脂組成物Bからなる中間層を有する熱収縮性フィルムであって、前記樹脂組成物Aが、結晶性ポリ乳酸系樹脂Aと、非晶性ポリ乳酸系樹脂A’と、脂肪族-芳香族ポリエステル系樹脂とを、ポリ乳酸系樹脂A:ポリ乳酸系樹脂A’:脂肪族-芳香族ポリエステル系樹脂=42.5~92.5重量%:5~40重量%:2.5~17.5重量%の割合で含み、前記樹脂組成物Bが、結晶性ポリ乳酸系樹脂A:脂肪族-芳香族ポリエステル系樹脂=0.0~15.0重量%:100.0~85.0の割合で含むことを特徴とする熱収縮性フィルム。【選択図】なし

Description

本発明は、シュリンク包装等に用いられる熱収縮性フィルムであって、生分解性を有する熱収縮性フィルムに関する。
従来、包装分野において熱収縮性フィルムが多用されている。当該熱収縮性フィルムに用いられる合成樹脂として、ポリプロピレン系樹脂やポリエチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂などが挙げられる。しかしながら、これらの合成樹脂からなる熱収縮性フィルムは、包装材としての役目を終えた後に自然環境中に投棄されると、その化学的安定性のため分解し難く、自然環境に長期にわたって残留する為、環境汚染の一因となっている。そのため、微生物の働きによって分解される生分解性樹脂からなる熱収縮性フィルムが注目されている。
特許文献1には、透明性に優れたポリ乳酸を両外層に、柔軟性に優れた脂肪族-芳香族共重合ポリエステルを中間層に配し、ポリ乳酸の特長である透明性と延伸性および収縮性は維持したまま、柔軟性を付与した生分解性二軸延伸フィルムを提案している。しかしながら、こうして得られたフィルムは熱収縮包装時において溶断シール強度が弱く、シール伸びが不十分という問題点があった。
特許文献2には、D-乳酸とL-乳酸との構成割合が95:5~88:12又は5:95~12:88であるポリ乳酸系重合体を最外層とし、中間層は生分解性芳香族脂肪族ポリエステルとD-乳酸とL-乳酸との構成割合が98:2~85:15又は2: 98~15:85であるポリ乳酸系重合体との樹脂混合物であり、かつ生分解性芳香族脂肪族ポリエステルの含有量を樹脂混合物の70~90重量%とすることで、ポリ乳酸の特長である透明性と延伸性および収縮性は維持したまま、柔軟性を付与し、かつ寸法安定性に優れた生分解性二軸延伸フィルムを提案している。しかしながら、こうして得られたフィルムも、特許文献1記載のフィルム同様に、熱収縮包装時において溶断シール強度が弱く、シール伸びが不十分という問題点があった。
特願2004-286565号 特開2006-88518号
本発明は生分解性樹脂からなり、延伸性、低温収縮性、柔軟性等に優れたシュリンク包装に用いられる熱収縮性フィルムであって、溶断シール強度・伸び、及び透明性が良好な熱収縮性フィルムを得ることを課題とする。
本発明者らは溶断シール強度を高めるために、各層を形成する樹脂組成物を鋭意検討し、本発明に至った。すなわち本発明によると上記課題を解決する為の手段として以下[1]~[2]の熱収縮性フィルムが提案される。
[1]ポリ乳酸系樹脂(以下、必要に応じPLAと略称する)を主成分とする樹脂組成物Aからなる両外層と、脂肪族-芳香族ポリエステル系樹脂(以下、必要に応じPBATと略称する)を主成分とする樹脂組成物Bからなる中間層を有する熱収縮性フィルムであって、前記樹脂組成物Aが、融点を有する結晶性ポリ乳酸系樹脂(A)(以下、必要に応じPLA(A)と略称する)と、融点を有しない非晶性ポリ乳酸系樹脂(A’)(以下、必要に応じPLA(A’)と略称する)と、脂肪族-芳香族ポリエステル系樹脂とを、ポリ乳酸系樹脂(A):ポリ乳酸系樹脂(A’):脂肪族-芳香族ポリエステル系樹脂=42.5~92.5重量%:5.0~40.0重量%:2.5~17.5重量%の割合で含み、前記樹脂組成物Bが、結晶性ポリ乳酸系樹脂(A):脂肪族-芳香族ポリエステル系樹脂=0.0~15.0重量%:100.0~85.0の割合で含むことを特徴とする熱収縮性フィルム。
[2]外層/中間層/外層を順に備える3層フィルムであって、各層の厚さ割合が、外層:中間層:外層=1:4:1~1:8:1であることを特徴とする[1]記載の熱収縮性フィルム。
本発明の熱収縮性フィルムは、微生物の働きにより分解する生分解性樹脂から成るため、環境に与える影響を低減することができる。また延伸性に優れているのみならず、低温収縮性や柔軟性、透明性等にも優れ、シュリンク包装に好適に用いることができる。
特に両外層に非晶性ポリ乳酸系樹脂(A’)、及び脂肪族-芳香族ポリエステル系樹脂を加えることで、溶断シール強度が高まり、包装品におけるシール部からのフィルム破断リスクが低減される。
以下、本発明について詳細に説明するが、本発明は以下の形態に限定されるものではなく、同様の効果を奏する範囲において種々の実施形態をとることができる。
本発明の熱収縮性フィルムは、少なくとも両外層と中間層とを備える。
[両外層]
両外層は、ポリ乳酸系樹脂を主成分とし、更に脂肪族-芳香族ポリエステル系樹脂を副成分として含む樹脂組成物Aからなる。
(ポリ乳酸系樹脂(PLA))
PLAとは、L-乳酸またはD-乳酸の単独重合体や共重合体、または単独重合体の混合物である。本発明では、融点を有する結晶性ポリ乳酸系樹脂(A)、好ましくはD-乳酸の割合が0.5~6.0重量%のポリ乳酸系樹脂(A)と、融点を有さない非晶性ポリ乳酸系樹脂(A’)、好ましくはD-乳酸の割合が10.0~20.0重量%のポリ乳酸系樹脂(A’)とを用いる。PLA(A)としてはTotal-Corbion社製のポリ乳酸 LuminyLX175などを、PLA(A’)としてはNature Works社製のポリ乳酸4060Dなどを利用することができる。
尚、PLAは、樹脂の性質を損なわない範囲で、他のヒドロキシカルボン酸を共重合してもよく、また少量の鎖延長剤残基を含んでいてもよい。他のヒドロキシカルボン酸単位としては、グリコール酸、3-ヒドロキシ酪酸、4-ヒドロキシ酪酸、2-ヒドロキシ-n-酪酸、2-ヒドロキシ-3,3-ジメチル酪酸、2-ヒドロキシ-3-メチル酪酸、2-メチル乳酸、2-ヒドロキシカプロン酸等の2官能脂肪族ヒドロキシカルボン酸類、およびカプロラクトン、ブチロラクトン、バレロラクトン等のラクトン類が挙げられる。このような他のヒドロキシカルボン酸単位は、PLA中15モル%未満で使用するのがよい。
(脂肪族-芳香族ポリエステル系樹脂(PBAT))
PBATは、脂肪族ジカルボン酸と芳香族ジカルボン酸とジオールとを縮合重合して得られるポリエステルである。
脂肪族ジカルボン酸としては、コハク酸、アジピン酸、スベリン酸、セバシン酸、ドデカン二酸等が挙げられる。中でも、生分解性を考慮すると、コハク酸またはアジピン酸が好ましい。また芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸等が挙げられ、中でも、重合性の面から、テレフタル酸、イソフタル酸が好ましく、テレフタル酸が特に好ましい。また、芳香環の一部がスルホン酸塩で置換されている芳香族ジカルボン酸が挙げられる。ジオール成分としては脂肪族ジオールが好適に用いられ、特にエチレングリコール、1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、1,4-シクロヘキサンジメタノール等が挙げられる。中でも、生分解性を考慮すると、炭素数2以上4以下のジオールが好ましく、エチレングリコール、1,4-ブタンジオールがより好ましく、1,4-ブタンジオールが特に好ましい。なお、脂肪族ジカルボン酸成分、脂肪族ジオール成分および芳香族ジカルボン酸成分は、それぞれ2種類以上を用いることもできる。
PBATとして、アジピン酸とテレフタル酸と1,4-ブタンジオールの縮合重合物を主成分とするBASF社製「エコフレックス」(登録商標)などを利用することができる。
樹脂組成物(A)における結晶性ポリ乳酸系樹脂(A)、非晶性ポリ乳酸系樹脂(A’)、及びPBATの配合割合は、42.5~92.5重量%:5.0~40.0重量%:2.5~17.5重量%が好ましい。両外層におけるPLAの配合割合が80重量%を下回ると、フィルムの透明性が悪化し、溶断シール強度、及び溶断シール伸びが低下する。また両外層におけるPBATの配合割合が2.0重量%を下回ると、溶断シール強度が低下する。
尚、BASF社製「エコバイオ」(登録商標)は、PLA(A)とPBATを含むため、当該樹脂を利用し、更にPLA(A)とPBATの配合割合が上記範囲となるように、更にPLA(A)やPBATも追加して使用することもできる。
[中間層]
中間層は、PBATを主成分とし、PLA(A)を副成分とする樹脂組成物Bからなる。中間層に用いるPBATは上述した樹脂を特に限定なく用いることができる。PLAは、D-乳酸の割合が0.5~6.0重量%である結晶性のPLA(A)を利用することができ、D-乳酸の割合が10.0~20.0重量%である非晶性のPLA(A’)も効果を妨げない範囲で使用することができる。
樹脂組成物(B)におけるPLA(A)とPBATの配合割合は、PLA(A):PBAT=0.0~15.0重量%:100.0~85.0重量%が好ましい。また中間層におけるPBATの配合割合が85.0重量%を下回ると、得られるフィルムの柔軟性が低下する問題がある。
尚、BASF社製「エコバイオ」(登録商標)は、PLAとPBATを含むため、当該樹脂を利用し、更にPLAとPBATの配合割合が上記範囲となるように、更にPLAやPBATも追加して使用することもできる。
[添加剤]
樹脂組成物(A)、樹脂組成物(B)には、例えば、滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、帯電防止剤、顔料、染料、界面活性剤、ブロッキング防止剤、改質用樹脂などを、本発明の効果を妨げない範囲において、使用することができる。
また、PLAとPBATとの相溶性を改善する目的で、相溶化剤を添加することが望ましい。相溶化剤としてはカルボン酸無水物、例えば無水マレイン酸及び特に、スチレン、アクリル酸エステル及び/又はメタクリル酸エステルをベースとする前記のエポキシ基含有コポリマーである。そのエポキシ基を有する単位は、好ましくはグリシジル(メタ)アクリラートである。前記のタイプのエポキシ基含有コポリマーは、例えばBASF ResinsB.V.から銘柄Joncryl(登録商標) ADRで販売されている。相溶化剤として特に適しているのは、例えばJoncryl(登録商標) ADR 4368である。相溶化剤の添加量は特に限定されるものではないが、例えば、PLAとPBATの合計100重量部に対し0.01~2.00重量部添加するとよい。
[全層]
全層においては、結晶性ポリ乳酸系樹脂(A)、非晶性ポリ乳酸系樹脂(A’)、及びPBATの配合割合は、10.6~40.8重量%:1.3~13.3重量%:57.5~83.5重量%が好ましく、PBATの配合割合がこの値を下回るとヤング率が上昇し、フィルムの柔軟性が損なわれる。
[熱収縮性フィルム]
また本発明の熱収縮性フィルムは、両外層が樹脂組成物Aからなり、その間に樹脂組成物Bからなる中間層を備えるもので、例えば、外層(樹脂組成物A)/中間層(樹脂組成物B)/外層(樹脂組成物A)からなる3層構造である。また外層(樹脂組成物A)/中間層(樹脂組成物B)/中間層(樹脂組成物A)/中間層(樹脂組成物B)/外層(樹脂組成物A)の5層構造などであってもよい。
本発明の熱収縮性フィルムの全体の厚さは、10~30μmであることが望ましく、10~25μm、がさらに望ましい。フィルム全体の厚さが10μm未満では、強度が不十分である。また30μmを超えると柔軟性が低下し、更に樹脂の使用量が増加することから経済性も低下する。
熱収縮性フィルムが、外層/中間層/外層を順に備える3層フィルムの場合、各層の厚さ割合は、外層:中間層:外層=1:4:1~1:8:1であることが好ましい。中間層の比率が4を下回ると熱収縮性フィルムの柔軟性が低下し、また中間層の比率が8を超えると収縮特性が悪化する。また、表面層の厚さが1μmを下回ると、熱収縮性フィルムの透明度が低下する。
また、本発明の熱収縮性フィルムは、グリセリン中での縦方向及び横方向の収縮率が90℃で30%以上、110℃で50%以上であることが望ましい。90℃グリセリン中での収縮率が30%以上、つまり低温収縮性に優れていれば、収縮包装の際のフィルム収縮温度の設定を低く、加熱時間も短く設定できるので、熱によって変質しやすい被包装物の包装に好適に利用される。110℃グリセリン中での収縮率はそのフィルムの最終収縮率に近い値を示しており、この値が50%未満であると収縮包装した際にフィルムのコーナー部分が十分に収縮しないで硬い突起状になった所謂、角が発生したり、被包装体と接する部分が十分に収縮しきらないでシワが発生したりして、美麗な包装体が得られない恐れがある。
[熱収縮性フィルムの製造方法]
本発明の熱収縮性フィルムは、上述した樹脂組成物を、例えばインフレーション製膜法やTダイ製膜法などを用いてフィルム状に製膜し、これをロール延伸法及び/又はテンター延伸法により、一軸延伸、あるいは二軸延伸することにより製造することができる。
またインフレーション製膜法により製膜する際に、ブローアップ比やドロー比を大きくして延伸処理することにより製造することもできる。更にインフレーション製膜法により製膜されたチューブ状のフィルムを、チューブラー延伸法により延伸して製造することもできる。尚、本発明の熱収縮性フィルムの製造方法は、その他、従来公知の方法を採用することができる。
以下、実施例、比較例に基づき、本発明の効果を確認する。尚、本発明の実施例、比較例で使用した樹脂は以下のとおりである。
次に実施例に基づき、本発明の効果を確認する。尚、各フィルムの評価は以下の方法により行った。
<溶断シール強度>
得られたフィルムをハンディーシーラ(富士インパルス株式会社製 P-300)にて溶断シールし、その後15mm幅になるようカットする。得られた試験片の溶断シール強度をJIS Z 1711 8.4 ヒートシール強さ試験に準じ、引張速度500mm/minで測定する。測定には島津製作所(株)製AG-1 KNISMOを用いる。尚、溶断シール強度は16N/15mmを超えると非常に良好であると判断することができる。

<溶断シール伸び>
溶断シール強度を測定する際に、シール部分が破断したときのチャック間距離から求める。詳しくは、初期チャック間距離をa、シール部分が破断した時のチャック間距離をbとしたとき、100×(b-a)/aで求める。尚、溶断シール伸びは50%を超えると非常に良好であると判断することができる。

<ヘーズ>
得られたフィルムのヘーズをJIS K 7136:2000に準拠して測定する。測定には日本電色(株)製NDH-4000を用いる。尚、ヘーズは5%以下であると非常に良好であると判断することができる。
[実施例1]
表1に記す外層用の樹脂組成物Aと中間層用の樹脂組成物Bを別々の押出機に供給し、Tダイ共押出法にて、外層(樹脂組成物A)/中間層(樹脂組成物B)/外層(樹脂組成物A)の厚さ240μmの三層フィルムを得た。各層の厚さ比は、外層:中間層:外層=1:6:1となるように調整をした。これを二軸延伸装置にて、縦横各4倍に延伸し、厚さ15μmの熱収縮性フィルムを得た。得られたフィルムの性能を表1に併せて記す。
[実施例2、比較例1~7]
表1に記すように樹脂組成を変更した以外は、実施例1と同様にして各フィルムを得た。得られたフィルムの評価を表1に記す。
Figure 2022095436000001
実施例1、2の熱収縮性フィルムは、両外層に非晶性のPLA(A’)とPBATを含むため、溶断シール強度が高く、溶断シール伸びも良好であることから、シール部分に衝撃が加わってもシール部が破断し難い。また透明性も高いため、包装体内容物の視認性が良好である。
一方、比較例1~3、及び比較例5~7は、両外層に非晶性のPLA(A’)、及びPBATを含まないため溶断シール強度が低く、溶断シール伸びが小さい。また、両外層に非晶性のPLA(A’)、及びPBATを含む場合でも、PBAT添加量が多い比較例4では溶断シール強度、溶断シール伸び、透明性がともに悪化しており、両外層へのPBATの配合バランスが重要であるといえる。

Claims (2)

  1. ポリ乳酸系樹脂を主成分とする樹脂組成物Aからなる両外層と、脂肪族-芳香族ポリエステル系樹脂を主成分とする樹脂組成物Bからなる中間層を有する熱収縮性フィルムであって、前記樹脂組成物Aが、融点を有する結晶性ポリ乳酸系樹脂(A)と、融点を有しない非晶性ポリ乳酸系樹脂(A’)と、脂肪族-芳香族ポリエステル系樹脂とを、ポリ乳酸系樹脂(A):ポリ乳酸系樹脂(A’):脂肪族-芳香族ポリエステル系樹脂=42.5~92.5重量%:5.0~40.0重量%:2.5~17.5重量%の割合で含み、前記樹脂組成物Bが、結晶性ポリ乳酸系樹脂(A):脂肪族-芳香族ポリエステル系樹脂=0.0~15.0重量%:100.0~85.0の割合で含むことを特徴とする熱収縮性フィルム。
  2. 外層/中間層/外層を順に備える3層フィルムであって、各層の厚さ割合が、外層:中間層:外層=1:4:1~1:8:1であることを特徴とする請求項1記載の熱収縮性フィルム。

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