JP2022094445A - 乗物用シートのクッション体 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022094445000001
【課題】シートカバー自体の縫製作業性を悪化させることなく、シート表面の柔らかさを適切に向上させられる乗物用シートのクッション体を提供すること。
【解決手段】シートバック1のクッション体2は、着座者を弾性的に受け止めるバックパッド10と、バックパッド10に被せられるバックカバー20と、を有する。クッション体2は、更に、バックパッド10とバックカバー20との間に、バックカバー20と縫い合わされることなく介在されるクッション層を成すカバーパッド30であって、互いに積層されて縫い合わされる複数の面状のスラブウレタン31、32から成るカバーパッド30を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、乗物用シートのクッション体に関する。
特許文献1には、シートパッドに被せるシートカバーの裏面に発泡ウレタン製のカバーパッドが縫着又はラミネートされたシートが開示されている。カバーパッドによってシート表面の柔らかさを向上させて、シートの手触りや着座する際の座り心地を良くすることができる。
特開2010-82434号公報
カバーパッドをより厚くすることで、シート表面の柔らかさをより向上させることができる。しかし、シートカバーの裏面に縫着されるカバーパッドが分厚くなることで、シートカバーをカバーパッドと共に縫製する作業が困難になってしまう懸念がある。そこで、本発明は、シートカバー自体の縫製作業性を悪化させることなく、シート表面の柔らかさを適切に向上させられる乗物用シートのクッション体を提供する。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートのクッション体は次の手段をとる。
すなわち、本発明の乗物用シートのクッション体は、着座者を弾性的に受け止めるシートパッドと、シートパッドに被せられるシートカバーと、を有する。更に、シートパッドとシートカバーとの間に、シートカバーと縫い合わされることなく介在されるクッション層を成すカバーパッドであって、互いに積層されて縫い合わされる複数の面状のスラブウレタンから成るカバーパッドを有する。
上記構成によれば、シートカバーとカバーパッドとが互いに縫い合わされない構成とされることで、カバーパッドを分厚くしてもシートカバー自体の縫製作業性を悪化させることがない。これにより、シート表面の柔らかさを適切に向上させることができる。
また、本発明の乗物用シートのクッション体は、更に次のように構成されていても良い。カバーパッドは、シートパッドに面する内側表面とシートカバーに面する外側表面とにそれぞれラミネート加工された裏基布を有する。
上記構成によれば、裏基布によってシートパッドに対するカバーパッドの滑り、及びカバーパッドに対するシートカバーの滑りを良くしてこれらの組み付け性を向上させることができる。また、スラブウレタン同士を縫い合わせる際の滑りを良くしてカバーパッドを形成する作業性を向上させることができる。
また、本発明の乗物用シートのクッション体は、更に次のように構成されていても良い。クッション体が、着座者の背凭れ部を成すシートバックの構成部材とされる。カバーパッドは、シートパッド側に位置するパッド側スラブウレタンと、シートカバー側に位置するカバー側スラブウレタンと、が積層された2層構造から成る。パッド側スラブウレタンは、シートパッドの背凭れ面を成す天板部を覆うパッド側天板面部と、パッド側天板面部の上端から延び出してシートパッドの上面部を覆うパッド側上面部と、を有する。カバー側スラブウレタンは、パッド側スラブウレタンのパッド側天板面部を覆うカバー側天板面部と、カバー側天板面部の上端から延び出してシートパッドの背裏面まで回し込まれる上側ひれ部と、カバー側天板面部のシート幅方向の両端からそれぞれ延び出してシートパッドの背裏面まで回し込まれる一対のサイドひれ部と、を有する。パッド側スラブウレタンのパッド側上面部及びカバー側スラブウレタンの上側ひれ部のうちいずれか一方は、シート幅方向の両側に延び出してシートパッドのシート幅方向の両サイド面部をそれぞれ覆うように垂下する一対のカバーパッド側サイド面部を有する。カバー側スラブウレタンの上側ひれ部及び一対のサイドひれ部は、パッド側スラブウレタンのパッド側上面部及び一対のカバーパッド側サイド面部をそれぞれシートパッドとの間に挟み込む構成とされる。
上記構成によれば、パッド側スラブウレタンが、シートパッドに上から被せられる簡便な構成でシートパッドの天板部、上面部及びシート幅方向の両サイド面部を適切に覆うようにセットすることができる。また、カバー側スラブウレタンの各ひれ部がパッド側スラブウレタンをシートパッドとの間に挟み込むことで、パッド側スラブウレタンをシートパッドに対して位置ずれしないように適切に係止できる。
また、本発明の乗物用シートのクッション体は、更に次のように構成されていても良い。一対のサイドひれ部は、シートパッドの背裏面まで回し込まれた先で互いに係止される係止部を有する。係止部の係止により、一対のサイドひれ部が互いにシートパッドをシート幅方向から抱え込む形に繋がれて、カバーパッドがシートパッドに固定される。
上記構成によれば、シートパッドの背裏面に回し込まれた一対のサイドひれ部の各係止部が互いに係止される簡便な構成により、カバーパッドをシートパッドに対して容易に固定できる。
また、本発明の乗物用シートのクッション体は、更に次のように構成されていても良い。カバーパッドは、シートパッドの着座面を成す天板部に被せられるシートカバーの天板面部を、シートパッドの天板部まで直接引き込んで結合させるための通し孔を有する。
上記構成によれば、シートカバーの天板面部を、カバーパッドの通し孔を通してシートパッドの天板部に簡便に引き込んで結合できる。
また、本発明の乗物用シートのクッション体は、更に次のように構成されていても良い。シートカバーが、意匠面を成す表皮材と、表皮材の裏面に一体的に設けられてカバーパッドとは別のクッション層を成す別のカバーパッドと、から成る。
上記構成によれば、スラブウレタン同士の縫製作業を困難にすることなく、シートカバーとカバーパッドとを足し合わせた全体厚を更に稼ぐことができる。
第1の実施形態に係る乗物用シートのクッション体が適用されたシートバックの斜視図である。 シートバックの分解斜視図である。 カバーパッドを分解した図2に対応する斜視図である。 シートバックの正面図である。 図4のV-V線断面図である。 パッド側スラブウレタンの展開図である。 カバー側スラブウレタンの展開図である。 カバーパッドの展開図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1-8を用いて説明する。以下の説明において、前後上下左右等の各方向を示す場合には、各図中に示されたそれぞれの方向を指すものとする。
<第1の実施形態>
始めに、本発明の第1の実施形態に係る乗物用シートのクッション体2について説明する。本実施形態に係る乗物用シートのクッション体2は、図1に示すように、自動車のシートの背凭れ部を成すシートバック1に適用されている。シートバック1は、骨格部分を成すバックフレーム3と、バックフレーム3に組み付けられるクッション体2と、から構成される。シートバック1は、背凭れ面と頭凭れ面とが一体化されたハイバックタイプの構成とされる。
上記クッション体2は、図2に示すように、着座者の背部を弾性的に受け止めるモールドウレタン製のバックパッド10と、バックパッド10に被せられるファブリック製のバックカバー20と、を有する。更に、上記クッション体2は、バックパッド10とバックカバー20との間に介在される面状のクッション層を成すカバーパッド30を有する。該カバーパッド30は、図3に示すように、2枚の面状のスラブウレタン31、32が互いに厚さ方向に積層されて縫い合わされて構成される。ここで、バックパッド10が、本発明の「シートパッド」に相当する。また、バックカバー20が、本発明の「シートカバー」に相当する。
上記カバーパッド30は、バックカバー20の表面からバックパッド10の表面までの厚さを稼いで、シートバック1の表面の柔らかさを向上させる。これにより、カバーパッド30は、シートバック1の手触りや座り心地を良くすることができる。カバーパッド30は、バックカバー20と縫い合わされることなくバックパッド10に独立して組み付けられる構成とされる。このため、バックカバー20とカバーパッド30とが互いに縫い合わされる構成と比べて、バックカバー20が分厚くなることを防止できる。これにより、カバーパッド30は、バックカバー20自体の縫製作業性を悪化させないようにできる。
<バックパッド10>
以下に、上記クッション体2の各構成について詳しく説明する。バックパッド10は、背凭れ面を成す天板部11と、上側面を成す上面部12と、シート幅方向の外側面を成す両サイド面部13と、を有する。天板部11は、そのシート幅方向の中央の面を成す天板メイン部11aと、シート幅方向の両サイドの面を成す各天板サイド部11bと、を有する。
天板メイン部11aは、略平坦な面形状を成し、着座者の背部を後側から支持する。各天板サイド部11bは、シート幅方向の外側に延びるにつれて天板メイン部11aよりも前側に張り出す傾斜形状を成す。上記形状により、各天板サイド部11bは、着座者の背部をシート幅方向の両側から支持する。
<カバーパッド30>
カバーパッド30は、図3に示すように、内外2重の積層構造を備えた構成とされる。具体的には、カバーパッド30は、バックパッド10側に位置するパッド側スラブウレタン31と、バックカバー20側に位置するカバー側スラブウレタン32と、を有する。パッド側スラブウレタン31とカバー側スラブウレタン32とは、互いが天板縫合部34、上面縫合部35及び背裏縫合部36によりそれぞれ縫い合わされる構成とされる(図8参照)。
更に、上記カバーパッド30は、図5に示すように、バックパッド10に面するパッド側スラブウレタン31の裏面と、バックカバー20に面するカバー側スラブウレタン32の表面と、にそれぞれファブリック製の裏基布33がラミネート加工されて積層された構成とされる。ここで、パッド側スラブウレタン31の裏面が、本発明の「内側表面」に相当する。また、カバー側スラブウレタン32の表面が、本発明の「外側表面」に相当する。
上記各裏基布33は、パッド側スラブウレタン31とカバー側スラブウレタン32とを互いに縫い合わせる際の滑りを良くしたり、これらの強度補強をしたりする部材となっている。これにより、カバーパッド30の縫製作業性を向上させることができる。また、各裏基布33は、バックパッド10に対するカバーパッド30の滑り、及びカバーパッド30に対するバックカバー20の滑りをそれぞれ良くする。これにより、バックパッド10に対するカバーパッド30の組み付け性、及びカバーパッド30に対するバックカバー20の組み付け性をそれぞれ向上させることができる。
<パッド側スラブウレタン31>
パッド側スラブウレタン31は、図6に示すように、一続き状に延びる1枚の面状部材から成る。具体的には、パッド側スラブウレタン31は、図3に示すように、バックパッド10の天板部11を覆うパッド側天板面部31aと、バックパッド10の上面部12を覆うパッド側上面部31bと、バックパッド10の背裏上部を覆うパッド側背裏面部31cと、を有する。
パッド側上面部31bは、パッド側天板面部31aの上端から後方に延び出す形状とされる。パッド側背裏面部31cは、パッド側上面部31bの後端から後方に延び出す形状とされる。
また、パッド側スラブウレタン31は、パッド側天板面部31aの略中央部分に複数の通し孔31dが横並び状に形成された構成とされる。
<カバー側スラブウレタン32>
カバー側スラブウレタン32は、図7に示すように、一続き状に延びる1枚の面状部材とされる。具体的には、カバー側スラブウレタン32は、図3に示すように、パッド側スラブウレタン31のパッド側天板面部31aを覆うカバー側天板面部32aと、パッド側スラブウレタン31のパッド側上面部31b及びパッド側背裏面部31cを覆う上側ひれ部32bと、バックパッド10の両サイド面部13をそれぞれ覆う一対のサイドひれ部32cと、を有する。
図3に示すように、上側ひれ部32bは、カバー側天板面部32aの上端から後方に延び出す形状とされる。各サイドひれ部32cは、カバー側天板面部32aのシート幅方向の両端からそれぞれ後方に延び出す形状とされる。
上側ひれ部32bは、図3に示すように、カバー側天板面部32aの上端から後方に延び出すカバー側上面部32b1と、カバー側上面部32b1のシート幅方向の両端からシート幅方向の外側に延び出して下方に垂下する一対のカバー側サイド面部32b2と、カバー側上面部32b1の後端から後方に延び出すカバー側背裏面部32b3と、を有する。
上記カバー側スラブウレタン32は、更に、パッド側スラブウレタン31の通し孔31dと重なる位置に通し孔31dと同一の孔形状を備える複数の通し孔32dが形成された構成とされる。
<カバーパッド30のバックパッド10への組み付け>
続いて、カバーパッド30のバックパッド10への組み付け手順について詳しく説明する。なお、カバーパッド30は、予め、パッド側スラブウレタン31とカバー側スラブウレタン32とが互いに縫製されているものとする。まず、カバーパッド30のパッド側スラブウレタン31のパッド側上面部31bを、バックパッド10の上面部12に上側から覆い被せる状態にセットする。これにより、カバー側スラブウレタン32のカバー側天板面部32a、カバー側上面部32b1、一対のカバー側サイド面部32b2、及びカバー側背裏面部32b3が、バックパッド10の天板部11、上面部12、各サイド面部13、及び背裏上部にそれぞれ覆い被された状態にセットされる。
次に、カバー側スラブウレタン32の一対のサイドひれ部32cを、バックパッド10の前側から背裏面まで回し込む。これにより、一対のサイドひれ部32cが、カバー側スラブウレタン32の一対のカバー側サイド面部32b2にシート幅方向の外側から覆い被された状態にセットされる。更に、上記一対のサイドひれ部32cを、それぞれ回し込んだ先で面ファスナ32c1(図7参照)により互いに係止させる。これにより、上記一対のサイドひれ部32cが、図4に示すように、バックパッド10を互いにシート幅方向の外側から抱え込む形に繋がれて、一対のカバー側サイド面部32b2をバックパッド10との間に挟み込んだ状態にセットされる。ここで、面ファスナ32c1が、本発明の「係止部」に相当する。また、カバー側サイド面部32b2が、本発明の「カバーパッド側サイド面部」に相当する。
そして、カバー側背裏面部32b3を、その後端に設けられた面ファスナ32b4(図7参照)により、回し込まれた一対のサイドひれ部32cに後側から係止させる。上記一対のサイドひれ部32cの互いの係止及びカバー側背裏面部32b3の一対のサイドひれ部32cへの係止により、カバーパッド30が、バックパッド10に対して組み付けられる(図4参照)。
<バックカバー20>
バックカバー20は、複数枚のカバーピースが袋状に縫い合わされて形成される。バックカバー20は、カバーパッド30が組み付けられたバックパッド10に上側から被せられるように組み付けられる。
バックカバー20は、そのバックパッド10の天板部11に被せられる天板面部20aが、前出したパッド側スラブウレタン31の通し孔31d及びカバー側スラブウレタン32の通し孔32dを通って、バックパッド10の天板部11に引き込まれる。そして、引き込まれたバックカバー20の中央部分は、面ファスナ14(図3参照)によりバックパッド10の天板メイン部11aに結合される。これにより、バックカバー20が、バックパッド10の天板部11に弛みやシワを生じないように吊り込まれた状態に張設される。
上記バックカバー20は、図5に示すように、意匠面を成すファブリック製の表皮材21と、表皮材21の裏面にラミネート加工により一体的に積層された発泡ウレタン製のバックカバーパッド22と、バックカバーパッド22の裏面に組み付けられる裏基布23と、を積層状に有する。裏基布23は、バックカバー20が被せられる際のカバーパッド30の裏基布33に対する滑りをより良くする。これにより、バックカバー20の組み付け性をより向上させることができる。
バックカバーパッド22は、バックカバー20とカバーパッド30とを足し合わせた全体厚をより増やして、シートバック1の表面の柔らかさを更に向上させる。これにより、シートバック1の手触りや座り心地をより良くすることができる。更に、バックカバーパッド22は、カバーパッド30とは縫い合わされることなく設けられる。
このため、バックカバー20とカバーパッド30とを足し合わせた全体厚を増やすためにパッド側スラブウレタン31とカバー側スラブウレタン32とをより分厚くする構成と比較して、パッド側スラブウレタン31とカバー側スラブウレタン32との互いの縫い合わせ作業を困難にすることがない。これにより、バックカバーパッド22は、より適切にバックカバー20とカバーパッド30とを足し合わせた全体厚を増やして、より適切にシートバック1の表面の柔らかさを向上させることができる。ここで、バックカバーパッド22は、本発明の「別のカバーパッド」に相当する。
<まとめ>
以上をまとめると、第1の実施形態に係るシートバック1のクッション体2は、次のような構成とされている。なお、以下において、括弧書きで示す符号は、上記実施形態で示した各構成に対応する符号である。
すなわち、乗物用シート(1)のクッション体(2)は、着座者を弾性的に受け止めるシートパッド(10)と、シートパッド(10)に被せられるシートカバー(20)と、を有する。更に、シートパッド(10)とシートカバー(20)との間に、シートカバー(20)と縫い合わされることなく介在されるクッション層を成すカバーパッド(30)であって、互いに積層されて縫い合わされる複数の面状のスラブウレタン(31、32)から成るカバーパッド(30)を有する。
このような構成となっていることにより、シートカバー(20)とカバーパッド(30)とが互いに縫い合わされない構成とされることで、カバーパッド(30)を分厚くしてもシートカバー(20)自体の縫製作業性を悪化させることがない。これにより、シート表面の柔らかさを適切に向上させることができる。
また、カバーパッド(30)は、シートパッド(10)に面する内側表面とシートカバーに面する外側表面とにそれぞれラミネート加工された裏基布(33)を有する。
このような構成となっていることにより、裏基布(33)によってシートパッド(10)に対するカバーパッド(30)の滑り、及びカバーパッド(30)に対するシートカバー(20)の滑りを良くして組み付け性を向上させることができる。また、スラブウレタン(31、32)同士を縫い合わせる際の滑りを良くしてカバーパッド(30)を形成する作業性を向上させることができる。
また、クッション体(2)が、着座者の背凭れ部を成すシートバック(1)の構成部材とされる。カバーパッド(30)は、シートパッド(10)側に位置するパッド側スラブウレタン(31)と、シートカバー(20)側に位置するカバー側スラブウレタン(32)と、が積層された2層構造から成る。パッド側スラブウレタン(31)は、シートパッド(10)の背凭れ面を成す天板部(11)を覆うパッド側天板面部(31a)と、パッド側天板面部(31a)の上端から延び出してシートパッド(10)の上面部(12)を覆うパッド側上面部(31b)と、を有する。カバー側スラブウレタン(32)は、パッド側スラブウレタン(31)のパッド側天板面部(31a)を覆うカバー側天板面部(32a)と、カバー側天板面部(32a)の上端から延び出してシートパッド(10)の背裏面まで回し込まれる上側ひれ部(32b)と、カバー側天板面部(32a)のシート幅方向の両端からそれぞれ延び出してシートパッド(10)の背裏面まで回し込まれる一対のサイドひれ部(32c)と、を有する。パッド側スラブウレタン(31)のパッド側上面部(31b)及びカバー側スラブウレタン(32)の上側ひれ部(32b)のうちいずれか一方は、シート幅方向の両側に延び出してシートパッド(10)のシート幅方向の両サイド面部(13)をそれぞれ覆うように垂下する一対のカバーパッド側サイド面部(32b2)を有する。カバー側スラブウレタン(32)の上側ひれ部(32b)及び一対のサイドひれ部(32c)は、パッド側スラブウレタン(31)のパッド側上面部(31b)及び一対のカバーパッド側サイド面部(32b2)をそれぞれシートパッド(10)との間に挟み込む構成とされる。
このような構成となっていることにより、パッド側スラブウレタン(31)が、シートパッド(10)に上から被せられる簡便な構成でシートパッド(10)の天板部(11)、上面部(12)及びシート幅方向の両サイド面部(13)を適切に覆うようにセットすることができる。また、カバー側スラブウレタン(32)の各ひれ部(32b、32c)がパッド側スラブウレタン(31)をシートパッド(10)との間に挟み込むことで、パッド側スラブウレタン(31)をシートパッド(10)に対して位置ずれしないように適切に係止できる。
また、一対のサイドひれ部(32c)は、シートパッド(10)の背裏面まで回し込まれた先で互いに係止される係止部(32c1)を有する。係止部(32c1)の係止により、一対のサイドひれ部(32c)が互いにシートパッド(10)をシート幅方向から抱え込む形に繋がれて、カバーパッド(30)がシートパッド(10)に固定される。
このような構成となっていることにより、シートパッド(10)の背裏面に回し込まれた一対のサイドひれ部(32c)の各係止部(32c1)が互いに係止される簡便な構成により、カバーパッド(30)をシートパッド(10)に対して容易に固定できる。
また、カバーパッド(30)は、シートパッド(10)の着座面を成す天板部(11)に被せられるシートカバー(20)の天板面部(20a)を、シートパッド(10)の天板部(11)まで直接引き込んで結合させるための通し孔(31d、32d)を有する。
このような構成となっていることにより、シートカバー(20)の天板面部(20a)を、カバーパッド(30)の通し孔(31d、32d)を通してシートパッド(10)の天板部(11)に簡便に引き込んで結合できる。
また、シートカバー(20)が、意匠面を成す表皮材(21)と、表皮材(21)の裏面に一体的に設けられて前記カバーパッドとは別のクッション層を成す別のカバーパッド(22)と、から成る。
このような構成となっていることにより、スラブウレタン(31、32)同士の縫製作業を困難にすることなく、シートカバー(20)とカバーパッド(30)とを足し合わせた全体厚を更に稼ぐことができる。
<その他の実施形態>
以上、本発明を1つの実施形態を用いて説明したが、本発明は上記実施形態の他に各種の形態で実施することができるものである。
1.クッション体は、シートバックのクッション体の他、シートクッションのクッション体であっても良い。
2.カバーパッドは、3枚以上の面状のスラブウレタンが互いに積層されて縫い合わされる構成であっても良い。カバーパッドは、裏基布を有しない構成であっても良いし、カバー側スラブウレタン及びパッド側スラブウレタンのいずれか一方にのみ裏基布が設けられる構成であっても良い。カバー側スラブウレタンの一対のサイドひれ部は、シートパッドの背裏面にそれぞれ貼着されたり、バックフレームに対してJフック等の掛止部材でそれぞれ掛止されたりする構成であっても良い。カバーパッドは、通し孔を有しない構成であっても良い。カバーパッドは、パッド側スラブウレタンとカバー側スラブウレタンとが互いに同一の形状から成るものであっても良い。一対のサイドひれ部は、パッド側スラブウレタンにも設けられて、カバー側スラブウレタンのバックパッドに対する固定とは別にパッド側スラブウレタンがバックパッドに対して固定される構成であっても良い。カバーパッド側サイド面部は、パッド側スラブウレタンのパッド側上面部からシート幅方向の両側に延び出す構成であっても良い。
3.シートカバーは、カバーパッドとは別のクッション層を成す別のカバーパッドを有さずに、表皮材のみから成る構成であっても良い。シートカバーの天板面部は、カバーパッドの通し孔から引き込まれてシートパッドに吊り込まれてホグリングで固定される構成であっても良い。シートカバーは、その天板面部がカバーパッドに結合されてカバーパッドが更にシートパッドの天板部に結合されることで、弛みやシワを防ぐ構成であっても良い。
1 シートバック(乗物用シート)
2 クッション体
3 バックフレーム
10 バックパッド(シートパッド)
11 天板部
11a 天板メイン部
11b 天板サイド部
12 上面部
13 サイド面部
14 面ファスナ
20 バックカバー(シートカバー)
20a 天板面部
21 表皮材
22 バックカバーパッド(別のカバーパッド)
23 裏基布
30 カバーパッド
31 パッド側スラブウレタン
31a パッド側天板面部
31b パッド側上面部
31c パッド側背裏面部
31d 通し孔
32 カバー側スラブウレタン
32a カバー側天板面部
32b 上側ひれ部
32b1 カバー側上面部
32b2 カバー側サイド面部(カバーパッド側サイド面部)
32b3 カバー側背裏面部
32b4 面ファスナ
32c サイドひれ部
32c1 面ファスナ(係止部)
32d 通し孔
33 裏基布
34 天板縫合部
35 上面縫合部
36 背裏縫合部



Claims (6)

  1. 着座者を弾性的に受け止めるシートパッドと、該シートパッドに被せられるシートカバーと、を有する乗物用シートのクッション体であって、
    更に、前記シートパッドとシートカバーとの間に、前記シートカバーと縫い合わされることなく介在されるクッション層を成すカバーパッドであって、互いに積層されて縫い合わされる複数の面状のスラブウレタンから成る前記カバーパッドを有する乗物用シートのクッション体。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートのクッション体であって、
    前記カバーパッドは、前記シートパッドに面する内側表面と前記シートカバーに面する外側表面とにそれぞれラミネート加工された裏基布を有する乗物用シートのクッション体。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートのクッション体であって、
    当該クッション体が、着座者の背凭れ部を成すシートバックの構成部材とされ、
    前記カバーパッドは、前記シートパッド側に位置するパッド側スラブウレタンと、前記シートカバー側に位置するカバー側スラブウレタンと、が積層された2層構造から成り、
    前記パッド側スラブウレタンは、前記シートパッドの背凭れ面を成す天板部を覆うパッド側天板面部と、該パッド側天板面部の上端から延び出して前記シートパッドの上面部を覆うパッド側上面部と、を有し、
    前記カバー側スラブウレタンは、前記パッド側スラブウレタンの前記パッド側天板面部を覆うカバー側天板面部と、該カバー側天板面部の上端から延び出して前記シートパッドの背裏面まで回し込まれる上側ひれ部と、前記カバー側天板面部のシート幅方向の両端からそれぞれ延び出して前記シートパッドの背裏面まで回し込まれる一対のサイドひれ部と、を有し、
    前記パッド側スラブウレタンの前記パッド側上面部及び前記カバー側スラブウレタンの前記上側ひれ部のうちいずれか一方は、シート幅方向の両側に延び出して前記シートパッドのシート幅方向の両サイド面部をそれぞれ覆うように垂下する一対のカバーパッド側サイド面部を有し、
    前記カバー側スラブウレタンの前記上側ひれ部及び一対の前記サイドひれ部は、前記パッド側スラブウレタンの前記パッド側上面部及び一対の前記カバーパッド側サイド面部をそれぞれ前記シートパッドとの間に挟み込む構成とされる乗物用シートのクッション体。
  4. 請求項3に記載の乗物用シートのクッション体であって、
    一対の前記サイドひれ部は、前記シートパッドの背裏面まで回し込まれた先で互いに係止される係止部を有し、
    該係止部の係止により、一対の前記サイドひれ部が互いに前記シートパッドをシート幅方向から抱え込む形に繋がれて、前記カバーパッドが前記シートパッドに固定される乗物用シートのクッション体。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の乗物用シートのクッション体であって、
    前記カバーパッドは、前記シートパッドの着座面を成す天板部に被せられる前記シートカバーの天板面部を、前記シートパッドの前記天板部まで直接引き込んで結合させるための通し孔を有する乗物用シートのクッション体。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の乗物用シートのクッション体であって、
    前記シートカバーが、意匠面を成す表皮材と、該表皮材の裏面に一体的に設けられて前記カバーパッドとは別のクッション層を成す別のカバーパッドと、から成る乗物用シートのクッション体。
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