JP2022094399A - ハーネス部材 - Google Patents

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Yoshinori Kubo
亮利 藤森
Akitoshi Fujimori
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Abstract

【課題】収縮前後における熱収縮チューブの軸方向の変位量を小さくすることができるハーネス部材を提供する。【解決手段】ハーネス部材1は、ケーブル3と、ケーブル3を内側に挿通する挿通孔400が形成されたハウジング4と、挿通孔400から一方側に露出するケーブル3とハウジング4とを覆う熱収縮チューブ5と、熱収縮チューブ5とケーブル3及びハウジング4との間を封止するホットメルト6と、を備える。ハウジング4には、熱収縮チューブ5に覆われる外周面421aから窪むように凹部40が形成されている。ハウジング4の外周面421aと熱収縮チューブ5の内周面51との間で溶融したホットメルト6の少なくとも一部が凹部40内に流入している。【選択図】図3

Description

本発明は、ハーネス部材に関する。
特許文献1には、ケーブルと、ケーブルを外周側から覆うモールド樹脂と、モールド樹脂及びモールド樹脂から一方側に導出されたケーブルの一部を一括して覆うとともに内周面にホットメルトが配された熱収縮チューブとを備えるハーネス部材が開示されている。特許文献1に記載のハーネス部材において、ホットメルトは、熱収縮チューブとモールド樹脂及びケーブルの双方との間のシール性を確保することによって、モールド樹脂とケーブルとの隙間を水等の異物が通ることを抑制している。
特開2015-135793号公報
ホットメルト付きの熱収縮チューブは、加熱されることによってホットメルトが軟化するとともに熱収縮チューブがその径方向の内周側に向かって収縮する。このとき、熱収縮チューブとモールド樹脂との間に介在する軟化したホットメルトが、いわば潤滑剤のような働きをし、熱収縮チューブが軸方向のケーブル導出側にずれることが考えられる。熱収縮チューブが所望の位置から大きくずれると、ケーブルとモールド樹脂との間のシール性が低下することも考えられる。
本発明は、前述の事情に鑑みてなされたものであり、収縮前後における熱収縮チューブの軸方向の変位量を小さくすることができるハーネス部材を提供することを目的とする。
本発明は、前記の目的を達成するため、ケーブルと、前記ケーブルを内側に挿通する挿通孔が形成されたハウジングと、前記挿通孔から一方側に露出する前記ケーブルと前記ハウジングとを覆う熱収縮チューブと、前記熱収縮チューブと前記ケーブル及び前記ハウジングとの間を封止するホットメルトと、を備え、前記ハウジングには、前記熱収縮チューブに覆われる外周面から窪むように凹部が形成されており、前記ハウジングの前記外周面と前記熱収縮チューブの内周面との間で溶融した前記ホットメルトの少なくとも一部が前記凹部内に流入している、ハーネス部材を提供する。
本発明によれば、収縮前後における熱収縮チューブの軸方向の変位量を小さくすることができるハーネス部材を提供することが可能となる。
第1の実施の形態における、ハーネス部材の平面図である。 第1の実施の形態における、ハーネス部材の側面図である。 第1の実施の形態における、ハーネス部材の中心軸を含むハーネス部材の断面図である。 第1の実施の形態における、ハウジング単体の一部を省略した斜視図である。 第1の実施の形態における、ホットメルト付きの熱収縮チューブをハウジング及びケーブルに取り付ける前の状態における断面図である。 比較形態における、ハーネス部材の中心軸を含むハーネス部材の断面図である。 第2の実施の形態における、ハーネス部材の中心軸を含むハーネス部材の断面図である。 第3の実施の形態における、ハーネス部材の中心軸を含むハーネス部材の断面図である。 第4の実施の形態における、ハーネス部材の中心軸を含むハーネス部材の断面図である。 第5の実施の形態における、ハーネス部材の中心軸を含むハーネス部材の断面図である。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態について、図1乃至図5を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する上での好適な具体例として示すものであり、技術的に好ましい種々の技術的事項を具体的に例示している部分もあるが、本発明の技術的範囲は、この具体的態様に限定されるものではない。
(ハーネス部材1)
図1は、ハーネス部材1の平面図である。図2は、ハーネス部材1の側面図である。図3は、ハーネス部材1の中心軸Cを含むハーネス部材1の断面図である。以後、ハーネス部材1の中心軸Cが延在する方向を軸方向という。また、ハーネス部材1の中心軸Cを中心とした周方向を、単に周方向という。
図1及び図2に示すごとく、ハーネス部材1は、センサ2とケーブル3とハウジング4と熱収縮チューブ5とホットメルト6とを備える。センサ2は、物理量を測定する。ケーブル3は、端末部がセンサ2に電気的に接続されている。図3に示すごとく、ハウジング4には、ケーブル3を挿通する円筒状の挿通孔400が形成されている。図1及び図2に示すごとく、ハウジング4は、センサ2及びケーブル3の端末部を一括して覆っている。以後、軸方向の一方側であって挿通孔400からケーブル3が導出される側(例えば図1乃至図3の右側)を基端側といい、その反対側(例えば図1乃至図3の左側)を先端側という。熱収縮チューブ5は、挿通孔400から基端側に露出するケーブル3の一部とハウジング4とを一括して覆っている。ホットメルト6は、熱収縮チューブ5とケーブル3及びハウジング4との間に設けられ、熱収縮チューブ5とケーブル3及びハウジング4との間を封止している。
センサ2は、磁気、温度、振動、トルク、回転速度等の物理量を測定するセンサ本体21と、センサ本体21から突出する複数(本形態においては2つ)のリード端子22とを備える。複数のリード端子22が、ケーブル3と電気的に接続されている。なお、本形態において、ケーブル3と接続される部品はセンサ2のリード端子22としたが、これに限られず、例えば基板上の導電パターン、コネクタの端子等とすることもできる。
ケーブル3は、2本の被覆電線31と、2本の被覆電線31を一括して覆う円筒状のシース32とを有する。被覆電線31は、中心導体311と中心導体311を覆う絶縁被膜312とを備える。シース32は、例えばフッ素系樹脂等の電気的絶縁性を有する樹脂からなる。図3等において、ケーブル3は、便宜上、シース32のみを表している。なお、例えば中心導体及びこれを被覆する絶縁体のみによって構成されるものをケーブル3としてもよい。
図4は、ハウジング4単体の一部を省略した斜視図である。図1乃至図4に示すごとく、ハウジング4は、軸方向に長尺な形状を有する。ハウジング4は、例えばナイロン、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等の樹脂を用いて、射出成形により成形される。ハウジング4の挿通孔400は、ケーブル3の外径よりわずかに大きく形成されており、挿通孔400にケーブル3が挿通されている。
ハウジング4は、内側にセンサ2を配置する先端側部位41と、外周部に熱収縮チューブ5が配される基端側部位42とを一体に備える。図1及び図2に示すごとく、本形態において、先端側部位41は、内側にセンサ2を配しているが、例えばケーブル3にセンサ2ではなくコネクタ端子が接続されるような場合、先端側部位41が相手方コネクタと嵌合するコネクタとなっていてもよい。図3及び図4に示すごとく、基端側部位42は、先端側から順に、第1部位421、第2部位422、及び第3部位423を備える。
第1部位421は、略円筒状に形成されている。第1部位421には、軸方向の3箇所に、熱収縮チューブ5に覆われる第1部位421の外周面421aから窪むように凹部40が形成されている。3箇所の凹部40は、軸方向に等間隔に形成されている。凹部40は、軸方向に交差する方向に延在する溝状に形成されている。具体的には、凹部40は、周方向に沿って周方向の全周にわたって略円環状に形成されている。図3に示すごとく、凹部40の内面は、屈曲していない湾曲面である。具体的には、凹部40の内面は、凹部40の幅方向(すなわち軸方向)と深さ方向(すなわち径方向)との双方に平行な断面形状が、円弧状となるよう湾曲して形成されている。
凹部40の幅方向と深さ方向との双方に平行な断面(例えば図3に示す断面)を見たときの凹部40の最大深さDは、例えば、第1部位421における凹部40に隣接する部位(すなわち凹部40が形成されていない部位)の厚みTの1/4以上とすることができる。凹部40の最大深さDを第1部位421における凹部40に隣接する部位の厚みの1/4以上とすることにより、後述するようにホットメルト6付きの熱収縮チューブ5を加熱して収縮させる際、溶融状態のホットメルト6が凹部40内に流入しやすくなる。これにより、熱収縮チューブ5の内周面51における凹部40近傍の部位は、第1部位421の外周面421aに直接接触又は極薄のホットメルト6を介して接触することとなる。その結果、熱収縮チューブ5を収縮させる際、熱収縮チューブ5の内周面51と第1部位421の外周面421aとの間の摩擦力が高まりやすく、熱収縮チューブ5を加熱して収縮させる際に熱収縮チューブ5とハウジング4との軸方向の位置が大きくずれることを防止することができる。
また、凹部40の幅方向と深さ方向との双方に平行な断面を見たときの凹部40の最大幅Wは、凹部40の最大深さD以上とすることができる。これにより、後述するように溶融状態のホットメルト6が凹部40内に流入する際、凹部40内に空気が残ることを防止しやすい。なお、凹部40の寸法はこれに限られず、例えば凹部40の幅は凹部40の最大深さ未満であってもよい。例えば、凹部40の幅は、1mm以上、5mm以下、凹部40の深さは、1mm以上、4mm以下とすることができる。
第2部位422は、第1部位421よりも外周側に突出しており、略円筒状に形成されている。第3部位423は、第1部位421及び第2部位422のそれぞれよりも小径に形成されており、略円環状に形成されている。
熱収縮チューブ5は、例えばポリオレフィン、ポリ塩化ビニル等の樹脂材料を円筒状に形成してなる。熱収縮チューブ5は、所定温度(例えば150℃)以上となることによって少なくとも径方向の内周側へ収縮するよう構成されている。図3に示すごとく、熱収縮チューブ5は、ハウジング4の基端側部位42とケーブル3におけるハウジング4の挿通孔400からの露出部とを一括して覆うよう設けられている。熱収縮チューブ5の先端位置は、3つの凹部40のうちの最も先端側に配された凹部40よりも先端側に配されている。熱収縮チューブ5は、すべての凹部40の全体を覆っている。すなわち、凹部40は、熱収縮チューブ5から露出していない。本形態において、熱収縮チューブ5の内周面51は、ハウジング4の第1部位421の外周面421aにおける凹部40に隣接する部位(例えば隣り合う凹部40の間の面部421b等)に直接接触、又は極薄(例えば0.01mm以上、0.1mm以下の厚み)のホットメルト6を介して接触している。
ホットメルト6は、熱収縮チューブ5とハウジング4との間に介在している。ホットメルト6は、所定の温度(例えば125℃~135℃等)以上の温度において溶融するとともに、前記所定の温度以下となることによって再度硬化する接着剤であり、例えば、エチレン酢酸ビニル(EVA)等の熱可塑性プラスチックからなる。本形態においては、ホットメルト6の融点は、熱収縮チューブ5が収縮し始める温度よりも低い温度である。ホットメルト6は、ハウジング4、シース32、及び熱収縮チューブ5のいずれにも接着性を有する。そして、ホットメルト6は、熱収縮チューブ5と、ハウジング4及びシース32との間を封止し、これらの間を水等の異物が通ることを防止する役割を有する。
図5は、ホットメルト6付きの熱収縮チューブ5をハウジング4及びケーブル3に取り付ける前の状態における断面図である。図5に示すごとく、ホットメルト6は、少なくとも熱収縮チューブ5が収縮する前の状態においては熱収縮チューブ5の内周面51全体に配されている。そして、図3に示すごとく、熱収縮チューブ5が収縮した状態において、ホットメルト6は、熱収縮チューブ5の収縮に伴って熱収縮チューブ5とハウジング4及びケーブル3の双方に接触するとともに、一部が熱収縮チューブ5から軸方向の両側に押し出される。また、熱収縮チューブ5が収縮した状態において、ホットメルト6は、ハウジング4の第1部位421の外周面421aにおける凹部40に隣接する部位と熱収縮チューブ5の内周面51との間には配されていないか、又は極薄の状態で存在する。そして、ホットメルト6の一部は、すべての凹部40内に充填される。すなわち、第1部位421の外周面421aと熱収縮チューブ5の内周面51との間で溶融したホットメルト6の一部が凹部40内に流入している。
次に、ハウジング4の基端側部位42の外周部に、熱収縮チューブ5及びホットメルト6を密着させる方法について説明する。
まず、内周面51全体にホットメルト6が設けられた熱収縮チューブ5を用意する。ここで用意するホットメルト6付き熱収縮チューブ5は、ホットメルト6の内径が、ハウジング4の基端側部位42よりも大径となるものとする。
そして、ホットメルト6付きの熱収縮チューブ5の内側に、ハウジング4及びケーブル3を挿通させ、ホットメルト6付きの熱収縮チューブ5の先端位置を、ハウジング4の先端側部位41の基端位置近傍に合わせる。このときの状態が、図5に示す状態である。
図5に示す状態から、図示しない加熱装置等を用いて、ホットメルト6の融点以上の温度であって熱収縮チューブ5が収縮する温度となるまでホットメルト6付き熱収縮チューブ5を加熱する。加熱により、ホットメルト6が溶融状態になるとともに、熱収縮チューブ5が径方向に収縮し、ホットメルト6付き熱収縮チューブ5がハウジング4の基端側部位42の外周部に密着する。このとき、図3に示すごとく、溶融状態のホットメルト6の一部は、凹部40内に流入し、熱収縮チューブ5の内周面51は、ハウジング4の第1部位421の外周面421aにおける凹部40に隣接する部位に直接接触、又は極薄のホットメルト6を介して接触する。これにより、熱収縮チューブ5とハウジング4との間の摩擦力が確保され、熱収縮チューブ5の収縮時に熱収縮チューブ5の先端側の部位が軸方向の基端側に向かって収縮することが抑制される。
ここで、図5に示すごとく、軸方向におけるすべての凹部40の軸方向の一端位置から他端位置までの領域を、凹部形成領域Rとする。また、すべての凹部40の合計の体積を体積V1、熱収縮前の状態のホットメルト6における軸方向に直交する断面積に凹部形成領域Rの長さを乗じた体積を体積V2とする。このとき、体積V2に対する体積V1の割合V1/V2は、0.8以上、1.2以下とすることが好ましい。割合V1/V2を0.8以上とすることにより、収縮後の熱収縮チューブ5の内周面51が直接第1部位421の外周面421aに接触する、又は極薄のホットメルト6を介して第1部位421の外周面421aに接触することができる程度に、凹部40内に十分にホットメルト6を収めることができる。割合V1/V2を1.2以下とすることにより、例えば凹部40内全体にホットメルト6が行きわたらずに凹部40内に空気が残ることを防止することができる。
(第1の実施の形態の作用及び効果)
本形態において、ハウジング4には、第1部位421の外周面421aから窪むように凹部40が形成されており、第1部位421の外周面421aと熱収縮チューブ5の内周面51との間で溶融したホットメルト6の少なくとも一部が凹部40内に流入している。これにより、熱収縮チューブ5の内周面51における凹部40周辺の部位は、第1部位421の外周面421aに直接接触、又は、極薄のホットメルト6を介して接触することとなる。そのため、ハウジング4の外周側に配した熱収縮チューブ5を加熱して収縮させる際、熱収縮チューブ5とハウジング4との摩擦力が確保され、熱収縮チューブ5が所望の位置よりも軸方向基端側に大きく位置ずれすることを防止することができる。
ここで、図6に示す比較形態の場合を検討する。比較形態は、基本構造は本形態と同様であるが、第1部位421の外周面421aに、全体が熱収縮チューブ5に覆われるような凹部(図5の符号40)が形成されていないようなハーネス部材9である。比較形態の場合、熱収縮チューブ5の収縮時、本形態の凹部40のような、溶融状態のホットメルト6の逃げ道が存在しないため、熱収縮チューブ5全体とハウジング4との間には、ある程度の厚みを有する溶融状態のホットメルト6が介在する。そのため、熱収縮チューブ5が径方向に収縮する際、溶融状態のホットメルト6が潤滑剤のような役割を果たし、熱収縮チューブ5の収縮に伴ってホットメルト6に生じる径方向の応力によって熱収縮チューブ5が軸方向の基端側に大きく変位する。
一方、前述のごとく、本形態においては、第1部位421の外周面421aと熱収縮チューブ5の内周面51との間で溶融したホットメルト6の少なくとも一部が凹部40内に流入していることにより、熱収縮チューブ5の先端位置が熱収縮前後において大きく変動することを防止することができる。比較形態における熱収縮チューブ5の収縮前後における熱収縮チューブ5の先端位置の軸方向の移動長さに対する、本形態における熱収縮チューブ5の収縮前後における熱収縮チューブ5の先端位置の軸方向の移動長さの割合は、0.5以下となることを確認している。
また、熱収縮チューブ5は、凹部40の全体を覆っている。それゆえ、ハウジング4の外周側に配した熱収縮チューブ5を加熱して収縮させる際、熱収縮チューブ5とハウジング4との間の溶融状態のホットメルト6が凹部40内に入り込みやすくなる。その結果、熱収縮チューブ5の内周面51における凹部40周辺の部位と、第1部位421の外周面421aとが、直接接触、又は、極薄のホットメルト6を介して接触する構成を実現しやすい。
また、凹部40の内面は、屈曲していない湾曲面である。それゆえ、溶融状態のホットメルト6が凹部40内全体に行きわたりやすく、凹部40内に空気が残ることを防止することができる。すなわち、本形態の凹部40の構成によれば、凹部40内全体にホットメルト6が行きわたりやすく、これに伴って熱収縮チューブ5収縮時の熱収縮チューブ5とハウジング4との摩擦力を一層確保しやすい。その結果、熱収縮チューブ5の収縮前後における熱収縮チューブ5の先端位置の軸方向の変位量を小さくすることができる。
また、凹部40は、軸方向に交差する方向に延在する溝状に形成されている。それゆえ、周方向の広い範囲に凹部40を形成することができ、周方向の広い範囲において、熱収縮チューブ5収縮時の熱収縮チューブ5とハウジング4との摩擦力を確保しやすい。特に本形態において、凹部40は、周方向に沿って形成されているとともに、第1部位421の外周面421aの全周にわたって形成されている。それゆえ、全周において、熱収縮チューブ5収縮時の熱収縮チューブ5とハウジング4との摩擦力を確保することができ、熱収縮チューブ5の収縮前後における熱収縮チューブ5の先端位置の軸方向の変位量を一層小さくすることができる。
また、凹部40は、軸方向の複数箇所に形成されている。それゆえ、熱収縮チューブ5の収縮時に、軸方向の複数箇所において、熱収縮チューブ5とハウジング4との間の摩擦力を確保することができ、熱収縮チューブ5の収縮前後における熱収縮チューブ5の先端位置の軸方向の変位量を一層小さくすることができる。
また、ハウジング4は、凹部40が形成された第1部位421と、第1部位421の基端側に形成され、第1部位421よりも外周側に突出した第2部位422とを備える。それゆえ、熱収縮チューブ5は、収縮時、前述のように第1部位421の外周面421aにおける凹部40周辺の部位との間において摩擦力が確保されるとともに、第2部位422との間においても摩擦力が確保される。すなわち、熱収縮チューブ5が第2部位422に引っ掛かるような形となり、熱収縮チューブ5の収縮前後における熱収縮チューブ5の先端位置の軸方向の変位量を一層小さくすることができる。
以上のごとく、本形態によれば、収縮前後における熱収縮チューブの軸方向の変位量を小さくすることができるハーネス部材を提供することができる。
[第2の実施の形態]
図7は、本形態における、ハーネス部材1の中心軸Cを含むハーネス部材1の断面図である。本形態は、第1の実施の形態から凹部40の形状を変更した形態である。本形態においても、凹部40の内面は、湾曲面として形成されている。本形態において、凹部40の内面は、凹部40の幅方向(すなわち軸方向)と深さ方向(すなわち径方向)との双方に平行な断面形状が、角が丸まったU字状に形成されている。
本形態のその他の構成は、第1の実施の形態の構成と同様である。
なお、第2の実施の形態以降において用いた符号のうち、既出の形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
(第2の実施の形態の作用及び効果)
本形態においても、第1の実施の形態と同様の作用及び効果を有する。
[第3の実施の形態]
図8は、本形態における、ハーネス部材1の中心軸Cを含むハーネス部材1の断面図である。本形態は、第1の実施の形態から凹部40の形状を変更した形態である。凹部40の幅方向(すなわち軸方向)と深さ方向(すなわち径方向)との双方に平行なハーネス部材1の断面視において、凹部40の形状は、四角形である。凹部40の内面のうち、軸方向に対向する一対の側面は、軸方向に直交する平面状に形成されている。
本形態のその他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
(第3の実施の形態の作用及び効果)
凹部40の幅方向と深さ方向との双方に平行な断面視において、凹部40の形状は、四角形である。これにより、凹部40の内面のうち、軸方向に対向する一対の側面は、軸方向に直交する平面状に形成される。それゆえ、熱収縮チューブ5が収縮する際、熱収縮チューブ5が凹部40の開口端付近に引っ掛かりやすく、熱収縮チューブ5の先端位置の軸方向の変位量を小さくすることができる。
その他、本形態においても、第1の実施の形態と同様の作用及び効果を有する。
[第4の実施の形態]
図9は、本形態における、ハーネス部材1の中心軸Cを含むハーネス部材1の断面図である。本形態は、第1の実施の形態から、ハウジング4の基端側部位42の形状を変更した形態である。すなわち、本形態において、ハウジング4の基端側部位42における、凹部40が形成されている箇所を除いた箇所は、外径が一定となるよう形成されている。凹部40は、熱収縮チューブ5に覆われる基端側部位42の外周面42aから窪むよう形成されている。
その他は、第1の実施の形態と同様である。
(第4の実施の形態の作用及び効果)
本形態においては、ハウジング4の基端側部位42の小型化を図りやすい。
その他、本形態においても、第1の実施の形態と同様の作用効果を有する。
[第5の実施の形態]
図10は、本形態における、ハーネス部材1の中心軸Cを含むハーネス部材1の断面図である。本形態は、ハウジング4の基端側部位42を第1の実施の形態から変更した形態である。本形態において、ハウジング4の基端側部位42は、軸方向の概ね全体において一定の外径を有する円筒状に形成されている。そして、基端側部位42には、軸方向の2箇所に、外周側に突出する凸部43が形成されている。2つの凸部43は、それぞれ全周にわたって円環状に形成されているとともに、互いの間に間隔をあけて配されている。そして、2つの凸部43の間が、凹部40を構成している。本形態においても、凹部40の全体を覆うように(すなわち2つの凸部43を跨ぐように)熱収縮チューブ5が配されており、凹部40内にホットメルト6の一部が配されている。そして、熱収縮チューブ5は、凸部43の外周面431に、直接接触、又は極薄のホットメルト6を介して接触する。すなわち、本形態において、凹部40は、熱収縮チューブ5に覆われる凸部43の外周面431から窪むよう形成されている。
その他は、第1の実施の形態と同様である。
(第5の実施の形態の作用及び効果)
本形態においても、第1の実施の形態と同様の作用及び効果を有する。
(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号等は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
[1]ケーブル(3)と、前記ケーブル(3)を内側に挿通する挿通孔(400)が形成されたハウジング(4)と、前記挿通孔(400)から一方側に露出する前記ケーブル(3)と前記ハウジング(4)とを覆う熱収縮チューブ(5)と、前記熱収縮チューブ(5)と前記ケーブル(3)及び前記ハウジング(4)との間を封止するホットメルト(6)と、を備え、前記ハウジング(4)には、前記熱収縮チューブ(5)に覆われる外周面(42a,421a,431)から窪むように凹部(40)が形成されており、前記ハウジング(4)の前記外周面(42a,421a,431)と前記熱収縮チューブ(5)の内周面(51)との間で溶融した前記ホットメルト(6)の少なくとも一部が前記凹部(40)内に流入している、ハーネス部材(1)。
[2]前記熱収縮チューブ(5)は、前記凹部(40)の全体を覆っている、前記[1]に記載のハーネス部材(1)。
[3]前記凹部(40)の内面は、湾曲面である、前記[1]又は前記[2]に記載のハーネス部材(1)。
[4]前記凹部(40)の幅方向と深さ方向との双方に平行な断面視において、前記凹部(40)の形状は、四角形である、前記[1]又は前記[2]に記載のハーネス部材(1)。
[5]前記凹部(40)は、軸方向に交差する方向に延在する溝状に形成されている、前記[1]乃至[4]のいずれか1つに記載のハーネス部材(1)。
[6]前記凹部(40)は、周方向に沿って形成されているとともに、前記ハウジング(4)の前記外周面(42a,421a,431)の全周にわたって形成されている、前記[5]に記載のハーネス部材(1)。
[7]前記凹部(40)は、軸方向の複数箇所に形成されている、前記[6]に記載のハーネス部材(1)。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、前述した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。また、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。
例えば、前記各実施の形態において、凹部は、全周にわたって形成されている例を示したが、例えば、周方向に断続的に形成されていてもよい。また、この場合、軸方向から見たときに全周に凹部が存在するよう、軸方向の複数箇所の凹部を互い違い(例えば格子状)に形成してもよい。
また、凹部は、例えばハーネス部材の中心軸を中心とした螺旋状の溝として形成されていてもよいし、軸方向に延在する溝状に形成されていてもよい。また、凹部は、例えば半球状、多面体形状等のように、溝状以外の形状とすることも可能である。
1…ハーネス部材
3…ケーブル
4…ハウジング
40…凹部
400…挿通孔
42a…基端側部位の外周面(ハウジングの外周面)
421a…第1部位の外周面(ハウジングの外周面)
431…凸部の外周面(ハウジングの外周面)
5…熱収縮チューブ
51…熱収縮チューブの内周面
6…ホットメルト

Claims (7)

  1. ケーブルと、
    前記ケーブルを内側に挿通する挿通孔が形成されたハウジングと、
    前記挿通孔から一方側に露出する前記ケーブルと前記ハウジングとを覆う熱収縮チューブと、
    前記熱収縮チューブと前記ケーブル及び前記ハウジングとの間を封止するホットメルトと、を備え、
    前記ハウジングには、前記熱収縮チューブに覆われる外周面から窪むように凹部が形成されており、
    前記ハウジングの前記外周面と前記熱収縮チューブの内周面との間で溶融した前記ホットメルトの少なくとも一部が前記凹部内に流入している、
    ハーネス部材。
  2. 前記熱収縮チューブは、前記凹部の全体を覆っている、
    請求項1に記載のハーネス部材。
  3. 前記凹部の内面は、湾曲面である、
    請求項1又は2に記載のハーネス部材。
  4. 前記凹部の幅方向と深さ方向との双方に平行な断面視において、前記凹部の形状は、四角形である、
    請求項1又は2に記載のハーネス部材。
  5. 前記凹部は、軸方向に交差する方向に延在する溝状に形成されている、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載のハーネス部材。
  6. 前記凹部は、周方向に沿って形成されているとともに、前記ハウジングの前記外周面の全周にわたって形成されている、
    請求項5に記載のハーネス部材。
  7. 前記凹部は、軸方向の複数箇所に形成されている、
    請求項6に記載のハーネス部材。
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