JP2022092111A - 二次電池の制御システム、電池パック及び二次電池の制御方法 - Google Patents

二次電池の制御システム、電池パック及び二次電池の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】二次電池の充電状態を高精度で推定することができる二次電池の制御システム、電池パック及び二次電池の制御方法を提供する。【解決手段】二次電池の充電電圧と、二次電池の充電電圧に対する充電量の変化量の割合であるdQ/dVとの関係を示すV-dQ/dV曲線において、dQ/dVの値が増加から減少に転じる極値点を第1点P2iとし、同様にdQ/dVの値が減少から増加に転じる極値点を第2点B2iとし、前記第1点におけるdQ/dV値を前記二次電池の初期の満充電容量で割って規格化した値をdQ1/dV1、同様に前記第2点における規格化した値をdQ2/dV2、前記dQ1/dV1とdQ2/dV2の差をAとした際に、前記二次電池のSOCを、下記の式(I)で求められる点Pの位置でのSOCが規定値となるように補正する。P=dQ1/dV1-A×B+dQ1/dV1×C=dQ1/dV1×(1+C)-A×B・・・(I)【選択図】図3

Description

本発明は、二次電池の制御システム、電池パック及び二次電池の制御方法に関する。
二次電池の状態の指標としてSOC(State of Charge)やSOH(State of Health)が知られている。SOCは、二次電池の充電状態(残容量)を示す指標であり、SOHは電池の劣化状態を示す指標である。SOCは、満充電容量に対する残容量の割合である。SOHは、初期の満充電容量に対する劣化時の満充電容量の割合である。従来、二次電池のSOCを推定する様々な方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、二次電池の充放電電流を積算して充電状態を推定する方法が開示されている。また、特許文献2には、二次電池の開放電圧を検出し、当該開放電圧に基づいて充電状態を推定する方法が開示されている。
一方、充放電電流の積算や開放電圧を用いない推定方法も提案されている。例えば、特許文献3には、電池電圧Vの変化量dVに対する、二次電池の蓄電量Qの変化量dQの割合であるdQ/dVの特徴点を利用して二次電池の充電状態を推定する方法が開示されている。
特許第5989320号公報 特許3669202号公報 特許6295858号公報
しかしながら、上記のような充放電電流の積算や開放電圧に基づく充電状態の推定方法では、依然として推定誤差が発生する。これは、電流センサや電圧センサの誤差が大きく、この誤差は満充電、満放電にならないとリセットできないため、満充電状態と満放電状態の間で推定を行う際に誤差をリセットすることができない。また、開放電圧は二次電池の劣化状態にも依存するため、推定精度の更なる低下が懸念される。
また、上記dQ/dVの特徴点を利用した充電状態の推定方法では、二次電池の個体差、劣化状態、環境温度等によって推定SOCにばらつきが生じる。例えば、充電曲線の特徴点は劣化状態によって変化し、また、高温劣化に因る変化の態様と低温劣化に因る変化の態様とは異なる。よって、充電曲線の特徴点を用いても二次電池の充電状態を高精度で推定することができない。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、二次電池の充電状態を高精度で推定することができる二次電池の制御システム、電池パック及び二次電池の制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、以下の手段を提供する。
(1)第1の態様にかかる二次電池の制御方法は、
正極活物質にリチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物(NCM)を含む二次電池において、前記二次電池の充電電圧と、前記二次電池の充電電圧に対する充電量の変化量の割合であるdQ/dVとの関係を示すV-dQ/dV曲線において、室温で、前記二次電池の電圧Vが3.65V以上3.9V以下の範囲内に現れる、dQ/dVの値が増加から減少に転じる最初の極値点である第1の極値点、または低電圧側から数えて2番目に表れる極大点である第1の極大点、または、前記第1の極値点または前記第1の極大点と数学的に等価な点を第1点とし、
前記V-dQ/dV曲線において、室温で、前記二次電池の電圧Vが3.65V以上3.9V以下の範囲内に現れる、dQ/dVの値が減少から増加に転じる最初の極値点である第2の極値点、または、低電圧側から数えて2番目に表れる極小点である第1の極小点、または、前記第2の極値点または前記第1の極小点と数学的に等価な点を第2点とし、
前記第1点におけるdQ/dV値を前記二次電池の初期の満充電容量で割って規格化した値をdQ/dV、前記第2点におけるdQ/dV値を前記二次電池の初期の満充電容量で割って規格化した値をdQ/dV、前記dQ/dVとdQ/dVの差をAとした際に、前記二次電池のSOCを、下記の式(I)で求められる点Pの位置でのSOCが規定値となるように補正する。
P=dQ/dV-A×B+dQ/dV×C=dQ/dV×(1+C)-A×B・・・(I)
(但し、AはdQ/dV-dQ/dV、Bは、0≦B≦0.9、Cは、-1≦C≦-0.001、または、0.004≦C≦0.4を満足する数を表す。)
(2)第2の態様にかかる二次電池の制御方法は、
前記第1点におけるdQ/dV値を前記二次電池の初期の満充電容量で割って規格化した値をdQ/dV、前記第2点におけるdQ/dV値を前記二次電池の初期の満充電容量で割って規格化した値をdQ/dV、前記dQ/dVとdQ/dVの差をAとした際に、
前記二次電池のSOCを、下記の式(II)で求められる点Pの位置でのSOCが規定値となるように補正する。
P=dQ/dV-A×B+(dQ/dV-A×B)×C=(dQ/dV-A×B)×(1+C)・・・(II)
(但し、AはdQ/dV-dQ/dV、Bは、0≦B≦0.9、Cは、-1≦C≦-0.001、または、0.004≦C≦0.6を満足する数を表す。)
(3)第3の態様にかかる二次電池の制御方法は、
前記第1点におけるdQ/dV値を前記二次電池の初期の満充電容量で割って規格化した値をdQ/dVとした際に、
前記二次電池のSOCを、下記の式(III)で求められる点Pの位置でのSOCが規定値となるように補正する。
P=dQ/dV×B+dQ/dV×C=dQ/dV×(B+C)・・・(III)
(但し、Bは、0.3≦B≦1、Cは、-1≦C≦-0.005、または、0.004≦C≦0.5を満足する数を表す。)
(4)第4の態様にかかる二次電池の制御方法は、
前記第1点におけるdQ/dV値を前記二次電池の初期の満充電容量で割って規格化した値をdQ/dVとした際に、
前記二次電池のSOCを、下記の式(IV)で求められる点Pの位置でのSOCが規定値となるように補正する。
P=dQ/dV×B+dQ/dV×B×C=(dQ/dV×B)×(1+C)・・・(IV)
(但し、Bは、0.3≦B≦1、Cは、-1≦C≦-0.005、または、0.004≦C≦1を満足する数を表す。)
(5)第5の態様にかかる二次電池の制御方法は、
前記二次電池の充電電圧と、前記二次電池の充電電圧に対する充電量の変化量の割合であるdQ/dVとの関係を示すV-dQ/dV曲線において、室温で、前記二次電池の電圧Vが3.9V以上4.05V以下の範囲内に現れる、dQ/dVの値が増加から減少に転じる最初の極値点である第3の極値点、または、低電圧側から数えて3番目に表れる極大点である第2の極大点、または、前記第3の極値点または第2の極大点と数学的に等価な点を第3点とし、
前記第3点におけるdQ/dV値を前記二次電池の初期の満充電容量で割って規格化した値をdQ/dV、とした際に、
前記二次電池のSOCを、下記の式(V)で求められる点Pの位置でのSOCが規定値となるように補正する。
P=dQ/dV×B+dQ/dV×C=dQ/dV×(B+C)・・・(V)
(但し、Bは、0.6≦B≦1、Cは、-0.4≦C≦-0.03、または、0.005≦C≦0.3を満足する数を表す。)
(6)第6の態様にかかる二次電池の制御方法は、
前記第3点におけるdQ/dV値を前記二次電池の初期の満充電容量で割って規格化した値をdQ/dV、とした際に、
前記二次電池のSOCを、下記の式(VI)で求められる点Pの位置でのSOCが規定値となるように補正する。
P=dQ/dV×B+dQ/dV×B×C=(dQ/dV×B)×(1+C)・・・(VI)
(但し、Bは、0.6≦B≦1、Cは、-0.5≦C≦-0.03、または、0.005≦C≦0.4を満足する数を表す。)
(7)第7の態様にかかる二次電池の制御方法は、
正極活物質にリン酸鉄リチウム化合物(LFP)を含む二次電池において、前記二次電池の充電電圧と、前記二次電池の充電電圧に対する充電量の変化量の割合であるdQ/dVとの関係を示すV-dQ/dV曲線において、室温で、前記二次電池の電圧Vが3.34V以上3.38V以下の範囲内に現れる、dQ/dVの値が増加から減少に転じる最初の極値点である第4の極値点、または、低電圧側から数えて2番目に表れる極大点である第3の極大点、または、前記第4の極値点または前記第3の極大点と数学的に等価な点を第1点とし、
前記V-dQ/dV曲線において、室温で、前記二次電池の電圧Vが3.34V以上3.38V以下の範囲内に現れる、dQ/dVの値が減少から増加に転じる最初の極値点である第5の極値点、または、低電圧側から数えて2番目に表れる極小点である第2の極小点、または、前記第5の極値点または前記第2の極小点と数学的に等価な点を第2点とし、
前記第1点におけるdQ/dV値を前記二次電池の初期の満充電容量で割って規格化した値をdQ/dV、前記第2点におけるdQ/dV値を前記二次電池の初期の満充電容量で割って規格化した値をdQ/dV、前記dQ/dVとdQ/dVの差をAとした際に、前記二次電池のSOCを、下記の式(I)で求められる点Pの位置でのSOCが規定値となるように補正する。
P=dQ/dV-A×B+dQ/dV×C=dQ/dV×(1+C)-A×B・・・(I)
(但し、AはdQ/dV-dQ/dV、Bは、0≦B≦0.9、Cは、-0.9≦C≦-0.05、または、0.005≦C≦0.8を満足する数を表す。)
(8)第8の態様にかかる二次電池の制御方法は、
前記第1点におけるdQ/dV値を前記二次電池の初期の満充電容量で割って規格化した値をdQ/dV、前記第2点におけるdQ/dV値を前記二次電池の初期の満充電容量で割って規格化した値をdQ/dV、前記dQ/dVとdQ/dVの差をAとした際に、
前記二次電池のSOCを、下記の式(II)で求められる点Pの位置でのSOCが規定値となるように補正する。
P=dQ/dV-A×B+(dQ/dV-A×B)×C=(dQ/dV-A×B)×(1+C)・・・(II)
(但し、AはdQ/dV-dQ/dV、Bは、0≦B≦0.9、Cは、-0.9≦C≦-0.05、または、0.005≦C≦5を満足する数を表す。)
(9)第9の態様にかかる二次電池の制御方法は、
前記第1点におけるdQ/dV値を前記二次電池の初期の満充電容量で割って規格化した値をdQ/dVとした際に、
前記二次電池のSOCを、下記の式(III)で求められる点Pの位置でのSOCが規定値となるように補正する。
P=dQ/dV×B+dQ/dV×C=dQ/dV×(B+C)・・・(III)
(但し、Bは、0.2≦B≦1、Cは、-0.9≦C≦-0.05、または、0.005≦C≦0.8を満足する数を表す。)
(10)第10の態様にかかる二次電池の制御方法は、
前記第1点におけるdQ/dV値を前記二次電池の初期の満充電容量で割って規格化した値をdQ/dVとした際に、
前記二次電池のSOCを、下記の式(IV)で求められる点Pの位置でのSOCが規定値となるように補正する。
P=dQ/dV×B+dQ/dV×B×C=(dQ/dV×B)×(1+C)・・・(IV)
(但し、Bは、0.2≦B≦1、Cは、-0.9≦C≦-0.05、または、0.005≦C≦5を満足する数を表す。)
(11)第11の態様にかかる二次電池の制御方法は、
前記二次電池の充電電圧と、前記二次電池の充電電圧に対する充電量の変化量の割合であるdQ/dVとの関係を示すV-dQ/dV曲線において、室温で、前記二次電池の電圧Vが3.38V以上の範囲内に現れる、dQ/dVの値が増加から減少に転じる最初の極値点である第6の極値点、または、低電圧側から数えて3番目に表れる極大点である第4の極大点、または、前記第6の極値点または第4の極大点と数学的に等価な点を第3点とし、
前記第3点におけるdQ/dV値を前記二次電池の初期の満充電容量で割って規格化した値をdQ/dV、とした際に、
前記二次電池のSOCを、下記の式(V)で求められる点Pの位置でのSOCが規定値となるように補正する。
P=dQ/dV×B+dQ/dV×C=dQ/dV×(B+C)・・・(V)
(但し、Bは、0.2≦B≦1、Cは、-1≦C≦-0.05、または、0.005≦C≦0.7を満足する数を表す。)
(12)第12の態様にかかる二次電池の制御方法は、
前記第3点におけるdQ/dV値を前記二次電池の初期の満充電容量で割って規格化した値をdQ/dV、とした際に、
前記二次電池のSOCを、下記の式(VI)で求められる点Pの位置でのSOCが規定値となるように補正する。
P=dQ/dV×B+dQ/dV×B×C=(dQ/dV×B)×(1+C)・・・(VI)
(但し、Bは、0.2≦B≦1、Cは、-1≦C≦-0.03、または、0.005≦C≦1.5を満足する数を表す。)
(13)第13の態様にかかる二次電池の制御システムは、二次電池と、上記態様に係るいずれか一つの二次電池の制御方法とを備える。
(14)第14の態様にかかる電池パックは、二次電池と、上記態様に係る二次電池の制御システムとを備える。
(15)第14の態様にかかる電池パックにおいて、二次電池は、正極活物質にリチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物(NCM)またはリン酸鉄リチウム化合物(LFP)のうち少なくとも一つを含み、負極活物質に炭素材料を含んでいてもよい。
本発明によれば、二次電池の充電状態を高精度で推定することができる。また、SOCの高精度な推定に基づき、二次電池を効率よく充電させることができる。
更に、本発明によれば、二次電池の安全性を高め、エネルギーの安定供給に寄与し、持続可能な開発目標に貢献することができる。
本発明の一実施形態にかかる電池パックのブロック図である。 本発明の一実施形態にかかる電池パックを用いて二次電池を充電したときの充電量Qと電圧Vの関係を示すQ-V曲線のグラフである。 図2のQ-V曲線から算出したV-dQ/dV曲線を示すグラフである。 図3のQ-V曲線から算出したSOC-dQ/dV曲線を示すグラフである。 図4のグラフの極値点(P2)、極値点(B2)付近を拡大して示すグラフであり、SOC補正点となる点Pの位置を示すグラフである。 図4のグラフの極値点(P2)、極値点(B2)付近を拡大して示すグラフであり、SOC補正点となる点Pの位置を示すグラフである。 図4のグラフの極値点(P2)、極値点(B2)付近を拡大して示すグラフであり、SOC補正点となる点Pの位置を示すグラフである。 本発明の一実施形態にかかる電池パックにおいて用いることができる二次電池の断面図である。 正極材料がLFPの場合の、Q-V曲線、SOC-dQ/dV曲線を示すグラフである。 正極材料がLFPの場合の、Q-V曲線、SOC-dQ/dV曲線を示すグラフである。 正極材料がLFPの場合の、Q-V曲線、SOC-dQ/dV曲線を示すグラフである。 正極材料がLFPの場合の、Q-V曲線、SOC-dQ/dV曲線を示すグラフである。 正極材料がLFPの場合の、Q-V曲線、SOC-dQ/dV曲線を示すグラフである。 正極材料がLFPの場合の、Q-V曲線、SOC-dQ/dV曲線を示すグラフである。 本実施形態に係る二次電池の制御方法によって補正されたSOCを検証する手順の一例を示すフローチャートである。
以下、実施形態について、図面を適宜参照しながら詳細に説明する。以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率等は実際とは異なっていることがある。以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれらに限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
「第一実施形態」
図1は、本発明の一実施形態にかかる電池パックのブロック図である。図1に示すように、電池パック100は、二次電池10と、充電手段20と、制御システム30とを備える。二次電池10と制御システム30との間及び充電手段20と制御システム30との間では信号の通信が行われる。信号の通信は、有線でも無線でもよい。
二次電池10は、例えば、リチウムイオン二次電池である。二次電池10の具体的な構成は後述する。二次電池10は、1個であっても2個以上であってもよい。2個以上の二次電池は、直列に接続されていてもよいし、並列に接続されていてもよい。
充電手段20は、二次電池10に電流を供給して、二次電池10を充電する。充電手段20としては、例えば、定電流充電装置、定電力充電装置を用いることができる。なお、本実施形態では、充電手段20は、電池パック100の内部に備えられているが、電池パック100の外部、例えば、電池パック100が装着される電気機器に備えられていてもよい。
制御システム30は、二次電池10の充電状態を制御する制御装置(コントローラー)である。制御システム30は、例えば、マイコンである。制御システム30は、検出手段31、dQ/dV算出手段32、抽出手段33、補正手段34、記憶手段35を有する。
検出手段31は、環境温度と二次電池10に供給した電気量あるいは電力量、すなわち二次電池10の充電量Qと二次電池10の電圧Vとを検出する。充電量Qは、充電手段20から二次電池10に供給した電流値Iと電流の供給時間tとを乗じた値(I×t)である。得られた充電量Qは、SOC(充電率)に換算してもよい。SOCは、二次電池10を満充電としたときの充電量に対して、充電中の二次電池10に蓄電されている充電量の割合である。充電量Qと電圧Vの検出間隔は、充電手段20から二次電池10に供給する電流値などの条件によって変動するが、通常は1秒以上10分以内である。
dQ/dV算出手段32は、検出手段31によって検出された充電量Qを電圧Vで微分して、dQ/dVを算出する。dQ/dVは所定の検出間隔で検出された充電量Qの変化量dQと電圧Vの変化量dVとの比である。
抽出手段33は、二次電池10の充電電圧と、二次電池10の充電電圧の変化量に対する蓄電量の変化量の割合であるdQ/dVとの関係を示すV-dQ/dV曲線において、室温で、二次電池10の電圧Vが3.65V以上3.9V以下の範囲内に現れる、dQ/dVの値が増加から減少に転じる最初の極値点、または低電圧側から数えて2番目に表れる極大点、または極値点または極大点と数学的に等価な点を第1点として抽出する。また、抽出手段33は、室温で、二次電池10の電圧Vが3.65V以上3.9V以下の範囲内に現れる、dQ/dVの値が減少から増加に転じる最初の極値点、または低電圧側から数えて2番目に表れる極小点、または、極値点または極小点と数学的に等価な点を第2点として抽出する。
補正手段34は、二次電池10のSOCを、下記の式(I)で求められる点Pの位置で測定したSOCが規定値(基準二次電池で予め求めた値)となるように補正する。
P=dQ/dV-A×B+dQ/dV×C =dQ/dV×(1+C)-A×B・・・(I)
但し、式(I)において、AはdQ/dV-dQ/dVであり、dQ/dVは第1点におけるdQ/dV値を二次電池10の初期の満充電容量で割って規格化した値であり、dQ/dVは第2点におけるdQ/dV値を二次電池10の初期の満充電容量で割って規格化した値である。Bは、0≦B≦0.9、Cは、-1≦C≦-0.001、0.004≦C≦0.4を満足する値である。
式(I)の(dQ/dV×C)の部分(以下、補正算出項ともいう)は、SOCの補正時期、すなわち充電中の二次電池10のSOCを補正するタイミングを指標する。補正算出項により算出される補正時点は、第1点のdQ/dV、または第1点と第2点の間の任意の点の(dQ/dV-A×B)から、(dQ/dV×C)に相当するdQ/dVが減少または増加した時点である。第1点の位置、または第1点と第2点の間の任意の位置は、二次電池10の充放電を繰り返すことによって変動しやすい。これに対して、第1点の位置、または第1点と第2点の間の任意の位置から、[(dQ/dV2nd)/Qf-ΔQ*A]に相当するdQ/dVが減少または増加した時点は、第1点の位置、または第1点と第2点の間の任意の位置と比較すると変動しにくい。このため、上記の補正算出項により算出される補正時点に基づいてSOCを補正することによって、充電中の二次電池10のSOCを高い精度で推定することができる。SOCの補正を行なうタイミングは、補正算出項で算出された時点であってもよいし、補正算出項で算出された時点からある程度の期間を経過した時点であってもよい。また、SOCの補正は、補正算出項で算出された時点から間隔をあけて複数回行なってもよい。
規定値は、例えば、SOC-dQ/dV曲線から第1点と、第2点と、第1点と第2点から算出される第1点と第2点の間の任意の位置に対応するSOC値を読み取る。このSOCを規定値として記憶手段35に予め記憶させる。規定値は、二次電池10の室温環境で測定した初期状態、又は基準二次電池から算出することができる。
規定値は、基準二次電池を用い、満放電状態から充電した際の基準二次電池のSOCと、基準二次電池の充電量Qを基準二次電池の電圧Vで微分して得たdQ/dVとの関係を示すSOC-dQ/dV曲線を用いて算出してもよい。この場合、規定値は、例えば、基準二次電池のSOC-dQ/dV曲線から第1点と、第2点と、第1点と第2点から算出される第1点と第2点の間の任意の位置に対応するSOC値を読み取ることによって得ることができる。基準二次電池は、電池を構成する各材料が二次電池10と同一で、電池を充電したときのSOC-dQ/dV曲線が二次電池10と同一の電池であるのが好ましい。基準二次電池は、電池パック100に組み込まれた二次電池10の室温環境下で測定された初期状態であってもよいし、充電中の二次電池10とは別の電池であってもよい。なお、二次電池10の初期状態とは、充放電サイクルの回数が10回以下の状態である。
記憶手段35は、上記の補正算出項や、上記で得られたSOC-dQ/dV曲線、基準二次電池のSOC-dQ/dV曲線、二次電池10の初期状態又は基準二次電池から算出された規定値等が記憶されている。
次に、本実施形態の電池パック100を用いた二次電池10の制御方法を説明する。
始めに、二次電池10を、充電手段20を用いて充電しながら、検出手段31にて二次電池10の充電量Q(二次電池10に供給した電気量あるいは電力量)と二次電池10の電圧Vとを検出する。二次電池10の充電は、定電流充電で行なうことが好ましい。充電時の電流値は、二次電池10を満放電状態から1時間で満充電状態となるように充電するときの電流量を1Cとして、0.1C以上2C以下の範囲内にあることが好ましい。
図2は、本発明の一実施形態にかかる電池パックを用いて二次電池を充電したときの充電量Qと電圧Vの関係を示すQ-V曲線を示すグラフである。図2において、横軸は二次電池10の充電量Qであり、縦軸は二次電池10の電圧Vである。以下の図2~図6において、符号10nは充放電サイクルを500回行った後、-10℃環境下で測定した二次電池10のデータを表し、符号10iは室温環境下で初期状態(充放電サイクルの回数が10回以下)の二次電池10のデータを表す。なお、充放電サイクルは、0.1Cに相当する定電流で終止電圧4.2Vまで充電(満充電)し、その後0.1Cに相当する定電流で2.5Vまで放電(満放電)する条件で行なった。
次に、充電量Qを二次電池の電圧Vで微分してdQ/dVを算出する。図3は、図2のQ-V曲線から算出したV-dQ/dV曲線を示すグラフである。図4は、図3のQ-V曲線から算出したSOC-dQ/dV曲線を示すグラフである。図5~図7は、図4のグラフの極値点(P2)、極値点(B2)付近を拡大して示すグラフである。図3~図7において、横軸は二次電池10のSOCであり、縦軸はdQ/dV値である。
図3に示すように、V-dQ/dV曲線は3つの極値点(P1i~P3iとP1n~P3n)と、2つの極値点(B1i~B2iとB1n~B2n)とを有する。極値点(P)は、dQ/dVの値が増加から減少に転じる点であり、極値点(B)は、dQ/dVの値が減少から増加に転じる点である。極値点(P1i、P1n)は、二次電池10を満放電状態から充電した際の充電量Qと電圧Vの関係を示すQ-V曲線を微分した場合に低電圧側から数えて1番目に現れる極大点(ピークトップ)であり、dQ/dVの値が増加から減少に転じる最初の極値点である。極値点(B1i、B1n)は、二次電池10を満放電状態から充電した際の充電量Qと電圧Vの関係を示すQ-V曲線を微分した場合に低電圧側から数えて1番目に現れる極小点(ピークボトム)であり、dQ/dVの値が減少から増加に転じる最初の極値点である。極値点(P2i、P2n)は、二次電池10を満放電状態から充電した際のQ-V曲線を微分した場合に低電圧側から数えて2番目に現れる極大点(ピークトップ)であり、dQ/dVの値が増加から減少に転じる極値点である。極値点(B2i、B2n)は、二次電池10を満放電状態から充電した際のQ-V曲線を微分した場合に低電圧側から数えて2番目に現れる極小点(ピークボトム)であり、dQ/dVの値が減少から増加に転じる極値点である。極値点(P3i、P3n)は、二次電池10を満放電状態から充電した際のQ-V曲線を微分した場合に低電圧側から数えて3番目に現れる極大点(ピークトップ)であり、dQ/dVの値が増加から減少に転じる極値点である。
極値点は、二次電池10の充電反応に寄与する正極活物質もしくは負極活物質の反応が切り替わることを示す。したがって、ピークの形状及び位置は、二次電池10の正極活物質及び負極活物質の材料によって異なる。
次に、低電圧側から数えて2番目に現れる極大点(P2i、P2n)を第1点として抽出する。第1点は、Q-V曲線上で上記極大点と数学的に等価な点であってもよい。また、同様にして、低電圧側から数えて2番目に現れる極小点(B2i、B2n)を第2点として抽出する。第2点は、Q-V曲線上で上記小点と数学的に等価な点であってもよい。
次に、二次電池10のSOCを補正する。補正は、式(I)で求められる点Pの位置で測定されたSOCが規定値となるように行われる。
SOC補正時期における点Pの算出方法を、室温環境下で測定した初期状態の二次電池10のデータ10iと、充放電サイクルを500回行った後、-10℃環境下で測定した二次電池10のデータ10nを用いて説明する。
先ず、初期状態の二次電池10のデータ10iから規定値を、次のようにして算出する。極値点(P2i)(第1点)と、極値点(P2i)(第1点)と極値点(B2i)(第2点)の間の任意の点(PB2i)に対応するSOCの値を読み取る。図5においては、極値点(P2i)(第1点)に対応するSOCの値は25%である。図6においては、極値点(P2i)(第1点)と極値点(B2i)(第2点)の間の任意の点(PB2i)に対応するSOCは36%、図7においては40%である。これらSOCの値(25%)、(36%)、(40%)を規定値として記憶手段35へ記憶させる。
次に、充放電サイクルを500回行った後、-10℃環境下で測定した二次電池10のSOC補正項を、次のようにして算出する。極値点(P2n)(第1点)におけるdQ/dV値(dQ1/dV1)と、極値点(P2n)(第1点)と極値点(B2n)(第2点)の間の任意の点(PB2n)におけるdQ/dV値とを読み取り、次いで、-0.9以上-0.001以下、または、0.01以上0.6以下の範囲内の任意定数として設定されたCとを、上記式(I)の補正算出項に代入する。SOC補正時期は、極値点(P2n)または極値点(P2n)(第1点)と極値点(B2n)(第2点)の間の任意の点(PB2n)からdQ/dVがdQ/dV×Cまで下がるまたは上がる点(図5以降においてはPn)である。そして、SOC補正時期の点を規定値に補正する。
次に、本実施形態において用いる二次電池10について説明する。図8は、本発明の一実施形態にかかる電池パックにおいて用いることができる二次電池の断面図である。二次電池10は、リチウムイオン二次電池であり、例えば、発電素子4と外装体5と電解液(図示略)とを備える。外装体5は、発電素子4の周囲を被覆する。外装体5は、例えば、金属箔5Aを高分子膜(樹脂層5B)で両側からコーティングした金属ラミネートフィルムである。発電素子4は、接続された一対の端子6によって外部と接続される。電解液は、外装体5内に収容され、発電素子4内に含浸している。
発電素子4は、正極2と負極3とセパレータ1とを備える。セパレータ1は、正極2と負極3とに挟まれる。セパレータ1は、例えば、電気絶縁性の多孔質構造を有するフィルムである。セパレータ1としては、リチウムイオン二次電池において一般に使用されている公知のものを用いることができる。
正極2は、正極集電体2Aと正極活物質層2Bとを有する。正極活物質層2Bは、正極集電体2Aの少なくとも一面に形成されている。正極活物質層2Bは、正極集電体2Aの両面に形成されていてもよい。正極集電体2Aは、例えば、導電性の板材である。正極活物質層2Bは、例えば、正極活物質と導電助材とバインダーとを有する。
正極活物質は、正極活物質は、リチウムイオンの吸蔵および放出、リチウムイオンの脱離および挿入(インターカレーション)、または、リチウムイオンとカウンターアニオンのドープおよび脱ドープを可逆的に進行させる。正極41Aは、正極活物質としてLiMO(Mは、Co、Ni、Al、MnおよびFeからなる群から選択された一種または複数種を含む遷移金属元素)の一種または複数種を含むのが好ましい。正極活物質としては、例えば、コバルト酸リチウム(LCO)、リチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物(NCM)、リチウムニッケルコバルトアルミニウム複合酸化物(NCA)、リチウムマンガン酸化物(LMO)、リン酸鉄リチウム(LFP)などが挙げられる。
負極3は、負極集電体3Aと負極活物質層3Bとを有する。負極活物質層3Bは、負極集電体3Aの少なくとも一面に形成されている。負極活物質層3Bは、負極集電体3Aの両面に形成されていてもよい。負極集電体3Aは、例えば、導電性の板材である。負極活物質層3Bは、例えば、負極活物質と導電助材とバインダーとを有する。
負極活物質は、黒鉛を含む。黒鉛としては、人造黒鉛、天然黒鉛を用いることができる。負極活物質は、黒鉛を80質量%以上含むことが好ましく、90質量%以上含むことがより好ましい。
電解液は、外装体5内に封入され、発電素子4に含浸している。電解液としては、リチウムイオン二次電池において一般に使用されている公知のものを用いることができる。
上記の構成のリチウムイオン二次電池においては、図3~図7に示すV-dQ/dV曲線における極値点(P1i、P1n)及び極値点(B1i、B1n)が黒鉛のステージ4に由来するピークであり、極値点(P2i、P2n)及び極値点(B2i、B2n)が黒鉛のステージ2に由来するピークであり、極値点(P3i、P3n)が黒鉛のステージ1に由来するピークである。リチウムイオン二次電池の充放電を繰り返すことや測定する環境温度が異なることで、活物質の劣化や内部抵抗が増加減すると、図5及び図6に示すSOC-dQ/dV曲線では、極値点(P2)が高SOC側にシフトし、dQ/dV強度が低下する。また図7では極値点(P2)が低SOC側にシフトする。このため、活物質の劣化や測定する環境温度が異なると、極値点(P2)、極値点(P2)と極値点(B2)の間の任意の点(PB)ではSOC値を精度よく推定することが難しい。
本実施形態にかかる電池パック100では、例えば充電手段20により二次電池10を充電しながら、制御システム30において、第1点(極値点(P2))と第2点(極値点(B2))とを抽出し、第1点におけるdQ/dV値(=dQ/dV)から算出した(dQ/dV-A×B+dQ/dV×C)に相当するdQ/dVの位置、又はその位置以降でSOCを補正する。この補正時点の位置は第1点または第1点と第2点の間の任意の位置と比較すると変動しにくい。このため、制御システム30によれば、充電中の二次電池10のSOCを高い精度で推定することができる。
図15は、本実施形態に係る二次電池の制御方法によって補正されたSOCを検証する手順の一例を示すフローチャートである。
先ず、準備段階として、一又は複数のリチウムイオン二次電池セルを有する二次電池と、制御部と、安全機構とを含むバッテリーマネジメントシステムを用意する。用意した二次電池に対し、例えば室温で0.2Cのレートで満放電をおこない、その後、室温で0.2Cのレートで満充電をおこない、蓄電池を実使用の初期状態とする。この充電の際に、各電圧におけるdQ/dV値を得てQを算出し、初期状態のSOC-dQ/dV曲線を取得すると共に、制御部のソフトウェア上のSOCを記録する。
上記の過程で初期状態となった蓄電池を意図的に劣化させるため、例えば100サイクル充放電工程を行う。100サイクル充放電工程では、例えば、45℃の温度環境下において0.5Cのレートで満放電とした後に、0.5Cのレートで満充電をおこなう、というサイクルを100回繰り返す。
その後、二次電池で充電を開始し(ステップS11)、二次電池の充電電圧及び電流値を検出し(ステップS12)、電流積算値を求める(ステップS13)。求めた電流積算値から電気量Qを求め(ステップS14)、更にdQ/dVの値を算出する(ステップS15)。
次に、第1点(極値点(P2))に至ったか否かを判定し(ステップS16)、第1点に至った場合、二次電池のSOCがSOC補正手段52によって補正されたか否かを判定する(ステップS17)。二次電池のSOCが補正されたときは、補正された当該位置(Pnに相当)でのdQ/dVを取得する(ステップS18)。次いで、第1点(極値点(P2))におけるdQ/dV値を算出し(ステップS19)、得られたdQ/dVを用いて、上記式(I)でPを算出する(ステップ20)。そして、補正された当該位置(Pnに相当)と、上記式(I)から得られたPを比較し、定数Aが上記式(I)で規定された所定範囲内であることを確認する(ステップS21)。この検証手順により、補正手段34によるSOC補正が適正に行われていると判断することができる。
「第2実施形態」
第2実施形態にかかる二次電池の制御方法は、点Pを算出する関係式を式(I)から以下の式(II)に置き換えた点が、第1実施形態にかかる二次電池の制御方法と異なる。補正算出項を第1点のdQ/dV値から算出される(dQ/dV×C)から第1点と第2点の間の任意の点のdQ/dV値から(dQ/dV-A×B)×Cへ置き換えた。その他の手順は第1実施形態と同様であり、同様の構成については、説明を省く。
「第3実施形態」
第3実施形態にかかる二次電池の制御方法は、点Pを算出する関係式を式(I)から以下の式(III)に置き換えた点が、第1実施形態にかかる二次電池の制御方法と異なる。第1点または第1点と第2点の間の任意の点のdQ/dV値の算出を(dQ/dV-A×B)からdQ/dV×Bへ置き換えた。その他の手順は第1実施形態と同様であり、同様の構成については、説明を省く。
「第4実施形態」
第4実施形態にかかる二次電池の制御方法は、点Pを算出する関係式を式(I)から以下の式(IV)に置き換えた点が、第1実施形態にかかる二次電池の制御方法と異なる。第1点または第1点と第2点の間の任意の点のdQ/dV値の算出を(dQ/dV-A×B)からdQ/dV×Bへ、補正算出項をdQ/dV×B×Cへ置き換えた。その他の手順は第1実施形態と同様であり、同様の構成については、説明を省く。
「第5実施形態」
第5実施形態にかかる二次電池の制御方法は、点Pを算出する関係式を式(I)から以下の式(V)に置き換えた点が、第1実施形態にかかる二次電池の制御方法と異なる。第1点と第2点のdQ/dV値を利用したのに対し、第3点のdQ/dVを利用した。その他の手順は第1実施形態と同様であり、同様の構成については、説明を省く。
「第6実施形態」
第6実施形態にかかる二次電池の制御方法は、点Pを算出する関係式を式(I)から以下の式(VI)に置き換えた点が、第1実施形態にかかる二次電池の制御方法と異なる。第1点と第2点のdQ/dV値を利用したのに対し、第3点のdQ/dVを利用した。その他の手順は第1実施形態と同様であり、同様の構成については、説明を省く。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。
[実施例1]
(二次電池の作製)
二次電池としてリチウムイオン二次電池を作製した。
正極は次のようにして作製した。まず、正極を準備した。正極活物質としてリチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物(NCM)(LiNi0.33Mn0.33Co0.33)およびリチウムマンガン酸化物(LMO)(LiMn)、、導電助剤としてカーボンブラック、バインダーとしてポリフッ化ビニリデン(PVDF)を準備した。これらの材料を溶媒中で混合し、塗料を作製し、アルミ箔からなる正極集電体上に塗布した。正極活物質であるNCMと、LMOと導電材とバインダーの質量比(NCM:LMO:導電材:バインダー)は、76:19:2:3とした。塗布後に、溶媒は除去した。正極活物質の担持量が10.0mg/Cmの正極シートを作製した。
負極は、次のようにして作製した。負極活物質として黒鉛、バインダーとしてスチレン・ブタジエンゴム(SBR)、増粘剤としてカルボキシメチルセルロース(CMC)を準備した。これらの材料を蒸留水に分散させ、塗料を作製し、銅箔からなる負極集電体上に塗布した。負極活物質とバインダー及び増粘剤は質量比で95:3:2とした。塗布後に乾燥させ、負極活物質層の担持量が10mg/cmの負極シートを作製した。
上記で作製した正極シートと負極シートを、セパレータを介して積層して発電部を作製した。セパレータには、ポリエチレンとポリプロピレンの積層体を用いた。得られた発電部を電解液に含浸させてから外装体内に封入した後、真空シールし、リチウムイオン二次電池を作製した。電解液は、エチレンカーボネート(EC)とジメチルカーボネート(DEC)が等量混合された溶媒に、六フッ化リン酸リチウム(LiPF)1.5mol/Lを溶解させたものを用いた。
(電池パックの作製)
上記で作製したリチウムイオン二次電池に、定電流充電装置と制御システムとをそれぞれ接続して電池パックを作製した。制御システムは、クーロンカウンター及び電圧計測器を有する検出手段と、dQ/dV算出手段、抽出手段と、補正手段と、記憶手段と、SOC表示手段とを有する。
(SOC-dQ/dV曲線の作成)
上記で作製した電池パックのリチウムイオン二次電池を、0.1Cに相当する定電流で終止電圧4.2Vまで充電し、その後0.1Cに相当する定電流で2.5Vまで放電した。充放電は25℃の環境下に行なった。リチウムイオン二次電池の充放電を行ないながら、クーロンカウンターと電圧計測器を用いて充電量Qと電圧値Vを測定した。そして、dQ/dV算出部にて、dQ/dVを算出し、SOC-dQ/dV曲線を作成した。また、リチウムイオン二次電池の室温環境下で測定した初期状態の第1点と各定数Bに対応する第1点と第2点の間の任意の点に対応する各SOCを規定値とした。
(評価)
上記のSOC-dQ/dV曲線の作成と同じ条件でリチウムイオン二次電池の充放電サイクルを行なった。500サイクル後に0℃(以下「低温」という。)および45℃(以下「高温」という。)の温度環境で充電を行い、第1点(極値点(P2))と第2点(極値点(B2))とを抽出した。第1点におけるdQ/dV値と、各定数Bに対応する第1点と第2点の間の任意の点のdQ/dV値とを読み取り、各定数Cに対して、上記式(I)の補正算出項により補正時期を算出した。そして、算出された補正算出高からSOC値を規定値とした。満充電容量まで充電を行い、SOC-dQ/dV曲線および実測SOC値を取得した。規定値と実測SOC値の差分を推定誤差とした。その結果を下記の表1に示す。
[実施例2~34、比較例1~16]
式(I)から式(IV)を用い、実施例1と同様に、各定数B、定数Cおよび規定値を用いて補正を行い、推定誤差を測定した。その結果を下記の表1から表8に示す。
Figure 2022092111000002
Figure 2022092111000003
Figure 2022092111000004
Figure 2022092111000005
Figure 2022092111000006
Figure 2022092111000007
Figure 2022092111000008
Figure 2022092111000009
[実施例35~68、比較例17~32]
正極活物質をリン酸鉄リチウム化合物(LFP)(LiFePO)として、補正を行い推定誤差を測定した。正極活物質と導電助材とバインダーの質量比を、95:2:3とした。充放電サイクルは、0.1Cに相当する定電流で終止電圧3.7Vまで充電(満充電)し、その後0.1Cに相当する定電流で2.5Vまで放電(満放電)する条件で行なった。図9~図11は、正極がLFPの場合の Q-V曲線およびSOC-dQ/dV曲線である。式(I)から式(IV)を用い、実施例1と同様に、各定数B、Cおよび規定値を用いて補正を行い、推定誤差を測定した。その結果を下記の表9から表15に示す
Figure 2022092111000010
Figure 2022092111000011
Figure 2022092111000012
Figure 2022092111000013
Figure 2022092111000014
Figure 2022092111000015
Figure 2022092111000016
[実施例69~96、比較例33~48]
式(V)と式(VI)を用い、正極活物質をNCMまたはLFPとして、実施例1と同様に、各定数B、定数Cおよび規定値を用いて補正を行い、推定誤差を測定した。その結果を下記の表16から表21に示す。
Figure 2022092111000017
Figure 2022092111000018
Figure 2022092111000019
Figure 2022092111000020
Figure 2022092111000021
Figure 2022092111000022
表1に示すように、定数Bおよび定数Cが本発明の範囲内にある実施例1~96では、推定誤差が3%と低く、充電中に二次電池のSOCを高い精度で推定することができることが確認された。これに対して、定数Bまたは定数Cが本発明の範囲よりも小さい、または、定数Bまたは定数Cが本発明の範囲よりも大きい比較例1~48では、推定誤差が8%または10%と顕著に大きくなった。
1 セパレータ
2 正極(2A 正極集電体、2B 正極活物質層)
3 負極(3A 負極集電体、3B 負極活物質層)
4 発電素子
5 外装体(5A 金属箔、5B 樹脂層)
6 端子
10 二次電池
20 充電手段
30 制御システム
31 検出手段
32 dQ/dV算出手段
33 抽出手段
34 補正手段
35 記憶手段
100 電池パック

Claims (15)

  1. 正極活物質にリチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物(NCM)を含む二次電池において、前記二次電池の充電電圧と、前記二次電池の充電電圧に対する充電量の変化量の割合であるdQ/dVとの関係を示すV-dQ/dV曲線において、室温で、前記二次電池の電圧Vが3.65V以上3.9V以下の範囲内に現れる、dQ/dVの値が増加から減少に転じる最初の極値点である第1の極値点、または、低電圧側から数えて2番目に表れる極大点である第1の極大点、または、前記第1の極値点または前記第1の極大点と数学的に等価な点を第1点とし、
    前記V-dQ/dV曲線において、室温で、前記二次電池の電圧Vが3.65V以上3.9V以下の範囲内に現れる、dQ/dVの値が減少から増加に転じる最初の極値点である第2の極値点、または、低電圧側から数えて2番目に表れる極小点である第1の極小点、または、前記第2の極値点または前記第1の極小点と数学的に等価な点を第2点とし、
    前記第1点におけるdQ/dV値を前記二次電池の初期の満充電容量で割って規格化した値をdQ/dV、前記第2点におけるdQ/dV値を前記二次電池の初期の満充電容量で割って規格化した値をdQ/dV、前記dQ/dVとdQ/dVの差をAとした際に、前記二次電池のSOCを、下記の式(I)で求められる点Pの位置でのSOCが規定値となるように補正する、二次電池の制御方法。
    P=dQ/dV-A×B+dQ/dV×C=dQ/dV×(1+C)-A×B・・・(I)
    (但し、AはdQ/dV-dQ/dV、Bは、0≦B≦0.9、Cは、-1≦C≦-0.001、または、0.004≦C≦0.4を満足する数を表す。)
  2. 請求項1に記載の第1点および第2点において、
    前記第1点におけるdQ/dV値を前記二次電池の初期の満充電容量で割って規格化した値をdQ/dV、前記第2点におけるdQ/dV値を前記二次電池の初期の満充電容量で割って規格化した値をdQ/dV、前記dQ/dVとdQ/dVの差をAとした際に、
    前記二次電池のSOCを、下記の式(II)で求められる点Pの位置でのSOCが規定値となるように補正する、二次電池の制御方法。
    P=dQ/dV-A×B+(dQ/dV-A×B)×C=(dQ/dV-A×B)×(1+C)・・・(II)
    (但し、AはdQ/dV-dQ/dV、Bは、0≦B≦0.9、Cは、-1≦C≦-0.001、または、0.004≦C≦0.6を満足する数を表す。)
  3. 請求項1に記載の第1点において、前記第1点におけるdQ/dV値を前記二次電池の初期の満充電容量で割って規格化した値をdQ/dVとした際に、
    前記二次電池のSOCを、下記の式(III)で求められる点Pの位置でのSOCが規定値となるように補正する、二次電池の制御方法。
    P=dQ/dV×B+dQ/dV×C=dQ/dV×(B+C)・・・(III)
    (但し、Bは、0.3≦B≦1、Cは、-1≦C≦-0.005、または、0.004≦C≦0.5を満足する数を表す。)
  4. 請求項1に記載の第1点において、前記第1点におけるdQ/dV値を前記二次電池の初期の満充電容量で割って規格化した値をdQ/dVとした際に、
    前記二次電池のSOCを、下記の式(IV)で求められる点Pの位置でのSOCが規定値となるように補正する、二次電池の制御方法。
    P=dQ/dV×B+dQ/dV×B×C=(dQ/dV×B)×(1+C)・・・(IV)
    (但し、Bは、0.3≦B≦1、Cは、-1≦C≦-0.005、または、0.004≦C≦1を満足する数を表す。)
  5. 請求項1に記載の二次電池において、前記二次電池の充電電圧と、前記二次電池の充電電圧に対する充電量の変化量の割合であるdQ/dVとの関係を示すV-dQ/dV曲線において、室温で、前記二次電池の電圧Vが3.9V以上4.05V以下の範囲内に現れる、dQ/dVの値が増加から減少に転じる最初の極値点である第3の極値点、または、低電圧側から数えて3番目に表れる極大点である第2の極大点、または、前記第3の極値点または第2の極大点と数学的に等価な点を第3点とし、
    前記第3点におけるdQ/dV値を前記二次電池の初期の満充電容量で割って規格化した値をdQ/dV、とした際に、
    前記二次電池のSOCを、下記の式(V)で求められる点Pの位置でのSOCが規定値となるように補正する、二次電池の制御方法。
    P=dQ/dV×B+dQ/dV×C=dQ/dV×(B+C)・・・(V)
    (但し、Bは、0.6≦B≦1、Cは、-0.4≦C≦-0.03、または、0.005≦C≦0.3を満足する数を表す。)
  6. 請求項5に記載の第3点において、前記第3点におけるdQ/dV値を前記二次電池の初期の満充電容量で割って規格化した値をdQ/dV、とした際に、
    前記二次電池のSOCを、下記の式(VI)で求められる点Pの位置でのSOCが規定値となるように補正する、二次電池の制御方法。
    P=dQ/dV×B+dQ/dV×B×C=(dQ/dV×B)×(1+C)・・・(VI)
    (但し、Bは、0.6≦B≦1、Cは、-0.5≦C≦-0.03、または、0.005≦C≦0.4を満足する数を表す。)
  7. 正極活物質にリン酸鉄リチウム化合物(LFP)を含む二次電池において、前記二次電池の充電電圧と、前記二次電池の充電電圧に対する充電量の変化量の割合であるdQ/dVとの関係を示すV-dQ/dV曲線において、室温で、前記二次電池の電圧Vが3.34V以上3.38V以下の範囲内に現れる、dQ/dVの値が増加から減少に転じる最初の極値点である第4の極値点、または、低電圧側から数えて2番目に表れる極大点である第3の極大点、または、前記第4の極値点または前記第3の極大点と数学的に等価な点を第1点とし、
    前記V-dQ/dV曲線において、室温で、前記二次電池の電圧Vが3.34V以上3.38V以下の範囲内に現れる、dQ/dVの値が減少から増加に転じる最初の極値点である第5の極値点、または、低電圧側から数えて2番目に表れる極小点である第2の極小点、または、前記第5の極値点または前記第2の極小点と数学的に等価な点を第2点とし、
    前記第1点におけるdQ/dV値を前記二次電池の初期の満充電容量で割って規格化した値をdQ/dV、前記第2点におけるdQ/dV値を前記二次電池の初期の満充電容量で割って規格化した値をdQ/dV、前記dQ/dVとdQ/dVの差をAとした際に、前記二次電池のSOCを、下記の式(I)で求められる点Pの位置でのSOCが規定値となるように補正する、二次電池の制御方法。
    P=dQ/dV-A×B+dQ/dV×C=dQ/dV×(1+C)-A×B・・・(I)
    (但し、AはdQ/dV-dQ/dV、Bは、0≦B≦0.9、Cは、-0.9≦C≦-0.05、または、0.005≦C≦0.8を満足する数を表す。)
  8. 請求項7に記載の第1点および第2点において、
    前記第1点におけるdQ/dV値を前記二次電池の初期の満充電容量で割って規格化した値をdQ/dV、前記第2点におけるdQ/dV値を前記二次電池の初期の満充電容量で割って規格化した値をdQ/dV、前記dQ/dVとdQ/dVの差をAとした際に、
    前記二次電池のSOCを、下記の式(II)で求められる点Pの位置でのSOCが規定値となるように補正する、二次電池の制御方法。
    P=dQ/dV-A×B+(dQ/dV-A×B)×C=(dQ/dV-A×B)×(1+C)・・・(II)
    (但し、AはdQ/dV-dQ/dV、Bは、0≦B≦0.9、Cは、-0.9≦C≦-0.05、または、0.005≦C≦5を満足する数を表す。)
  9. 請求項7に記載の第1点において、前記第1点におけるdQ/dV値を前記二次電池の初期の満充電容量で割って規格化した値をdQ/dVとした際に、
    前記二次電池のSOCを、下記の式(III)で求められる点Pの位置でのSOCが規定値となるように補正する、二次電池の制御方法。
    P=dQ/dV×B+dQ/dV×C=dQ/dV×(B+C)・・・(III)
    (但し、Bは、0.2≦B≦1、Cは、-0.9≦C≦-0.05、または、0.005≦C≦0.8を満足する数を表す。)
  10. 請求項7に記載の第1点において、前記第1点におけるdQ/dV値を前記二次電池の初期の満充電容量で割って規格化した値をdQ/dVとした際に、
    前記二次電池のSOCを、下記の式(IV)で求められる点Pの位置でのSOCが規定値となるように補正する、二次電池の制御方法。
    P=dQ/dV×B+dQ/dV×B×C=(dQ/dV×B)×(1+C)・・・(IV)
    (但し、Bは、0.2≦B≦1、Cは、-0.9≦C≦-0.05、または、0.005≦C≦5を満足する数を表す。)
  11. 請求項7に記載の二次電池において、前記二次電池の充電電圧と、前記二次電池の充電電圧に対する充電量の変化量の割合であるdQ/dVとの関係を示すV-dQ/dV曲線において、室温で、前記二次電池の電圧Vが3.38V以上の範囲内に現れる、dQ/dVの値が増加から減少に転じる最初の極値点である第6の極値点、または低電圧側から数えて3番目に表れる第4の極大点、または前記第6の極値点または第4の極大点と数学的に等価な点を第3点とし、
    前記第3点におけるdQ/dV値を前記二次電池の初期の満充電容量で割って規格化した値をdQ/dV、とした際に、
    前記二次電池のSOCを、下記の式(V)で求められる点Pの位置でのSOCが規定値となるように補正する、二次電池の制御方法。
    P=dQ/dV×B+dQ/dV×C=dQ/dV×(B+C)・・・(V)
    (但し、Bは、0.2≦B≦1、Cは、-1≦C≦-0.05、または、0.005≦C≦0.7を満足する数を表す。)
  12. 請求項11に記載の第3点において、前記第3点におけるdQ/dV値を前記二次電池の初期の満充電容量で割って規格化した値をdQ/dV、とした際に、
    前記二次電池のSOCを、下記の式(VI)で求められる点Pの位置でのSOCが規定値となるように補正する、二次電池の制御方法。
    P=dQ/dV×B+dQ/dV×B×C=(dQ/dV×B)×(1+C)・・・(VI)
    (但し、Bは、0.2≦B≦1、Cは、-1≦C≦-0.03、または、0.005≦C≦1.5を満足する数を表す。)
  13. 請求項1~12のいずれか一項に記載の二次電池の制御方法を用いる、二次電池の制御システム。
  14. 二次電池と、請求項13に記載の二次電池の制御システムと、を備える電池パック。
  15. 正極活物質にリチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物(NCM)またはリン酸鉄リチウム化合物(LFP)のうち少なくとも一つを含み、負極活物質に炭素材料を含む二次電池を用いた請求項14記載の電池パック。
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