JP2022091390A - ステータコア及び回転電機 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷却効率を向上することが可能なステータコア及び回転電機を提供する。【解決手段】環状のヨーク部と、前記ヨーク部の内周からそれぞれ延出する複数のティースと、前記ヨーク部の外周から径方向に突出したダクト部と、前記ダクト部を軸方向に貫通し、前記ヨーク部の外接円よりも外側に位置する複数の通風孔と、を備える、ステータコア。【選択図】 図2
Description
本発明の実施形態は、ステータコア及び回転電機に関する。
鉄道用回転電機の小型軽量化・高出力化に伴い、回転電機各部での発熱密度が上昇し、冷却性能の向上が課題となっている。回転電機の一例として、機内をフレームで覆い外気が入らない構成を有する全閉外扇型回転電気が知られている。全閉外扇型回転電機は、コイルやステータで発生した熱を通風冷却を用いて外部に放熱する。すなわち、ファンがシャフトに取り付けられ、シャフトと一体に回転することで風を発生させる。
例えば、シャフトの回転により生じた気流によって、外気をフレーム外から取り込みステータコアの外周面に設けられたダクトに通風させることで放熱する方式が採用されている。ステータにおいて発生した熱は、ステータコアの外周面に位置するダクト内を流れる空気に奪われ外部に放出される。
また、近年では、機密なフレーム内において、ステータコアの外周面に設けられたダクト、ロータダクト、各部材の隙間を内気循環させる方式も採用されている。
外気もしくは内気をステータコアの外周面に通風させる方法においては、ダクトは、ステータコアの外周面に溶接によって固定されている。
また、近年では、機密なフレーム内において、ステータコアの外周面に設けられたダクト、ロータダクト、各部材の隙間を内気循環させる方式も採用されている。
外気もしくは内気をステータコアの外周面に通風させる方法においては、ダクトは、ステータコアの外周面に溶接によって固定されている。
しかしながら、ステータコアの外周面にダクトを溶接する構成では、ステータコア9とダクトとの接地面で熱が伝わり難い場合がある。
本発明は、この問題点に着目してなされたもので、冷却効率を向上することが可能なステータコア及び回転電機を提供することを目的とする。
本発明は、この問題点に着目してなされたもので、冷却効率を向上することが可能なステータコア及び回転電機を提供することを目的とする。
本実施形態によれば、環状のヨーク部と、前記ヨーク部の内周からそれぞれ延出する複数のティースと、前記ヨーク部の外周から径方向に突出したダクト部と、前記ダクト部を軸方向に貫通し、前記ヨーク部の外接円よりも外側に位置する複数の通風孔と、を備える、ステータコアが提供される。
以下、本実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、開示はあくまで一例に過ぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を適宜省略することがある。
以下、本実施形態に係る回転電機の構成について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特に限定されないが、鉄道の駆動用に好適な回転電機を示している。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る回転電機100の縦断面図である。図1は、回転電機100のシャフト1より上側の構成を示している。なお、本明細書においては、シャフト1の回転軸AXと平行な方向を軸方向とし、回転軸AXに垂直であり回転軸AXから放射状に広がる方向を径方向とし、回転軸AXを中心とした円に沿った方向を周方向とする。
図1は、第1実施形態に係る回転電機100の縦断面図である。図1は、回転電機100のシャフト1より上側の構成を示している。なお、本明細書においては、シャフト1の回転軸AXと平行な方向を軸方向とし、回転軸AXに垂直であり回転軸AXから放射状に広がる方向を径方向とし、回転軸AXを中心とした円に沿った方向を周方向とする。
回転電機100は、フレーム15、ロータ40、ステータ50、第1ファン4A、第2ファン4B、ベアリング3などを備えている。
フレーム15は、第1フレーム15A、第2フレーム15B、及び、第3フレーム15Cによって構成されている。第1フレーム15A及び第2フレーム15Bは、軸方向に対向している。なお、図示した例では、第1フレーム15A及び第2フレーム15Bは、別々の部材であるが、一体的に構成されていても良い。また、第2フレーム15Bは、軸方向に貫通した第1吸気口19a及び第1排気口20aを有している。第3フレーム15Cは、第1フレーム15Aを覆っている。第3フレーム15Cは、第1フレーム15Aよりも大きい外径に形成され、第1フレーム15Aに対して軸方向に隙間をおいて対向している。また、第3フレーム15Cは、軸方向に貫通した第2吸気口19bを有している。
ロータ40は、シャフト1及びロータコア2を備えている。シャフト1は、ベアリング3により、第2フレーム15B及び第3フレーム15Cに対して回転自在に支持されている。シャフト1は、第3フレーム15Cの外側に突出した第1端部E1と、第2フレーム15Bの外側に突出した第2端部E2と、を有している。ベアリング3は、第2フレーム15Bとシャフト1との間、及び、第3フレーム15Cとシャフト1との間に位置している。
ロータコア2は、円筒状であり、フレーム15内においてシャフト1に同軸的に取り付けられている。ロータコア2は、一対のロータコア押さえ14により、軸方向の両側面から挟まれて支持されている。ロータコア2およびロータコア押さえ14には、両者を軸方向に貫通する複数のロータダクト10が形成されている。
ステータ50は、フレーム15に支持された円筒状のステータコア9と、ステータコア9に巻き回されたコイル7と、を備えている。ステータコア9は、シャフト1と同軸的に位置し、ロータコア2の外周に同軸的に間隙をおいて対向配置されている。ステータコア9は、軸方向に積層された多数枚の鋼板によって構成されている。ステータコア9は、一対のステータコア押さえ16によって軸方向両側面から挟まれて支持されている。ステータコア押さえ16は、フレーム15に固定されている。ステータコア9の内周部には、それぞれ軸方向に延びた複数のスロットが形成され、これらのスロットにコイル7が埋め込まれている。コイル7は、ロータ40を回転駆動する磁界を発生させる。コイル7のうちステータコア9から軸方向の両側に突出している部分がそれぞれコイルエンドを形成している。
ステータコア9は、外周側に位置するダクト部8と、ダクト部8に形成された複数の通風孔60と、を有している。通風孔60は、ダクト部8を軸方向に貫通した第1孔61及び第2孔62を含んでいる。第1孔61は、第2孔62より外周側に位置している。ダクト部8は、第2フレーム15Bと第3フレーム15Cとの間で外方に露出している。
第1ファン4Aは、ロータコア2よりも第1端部E1側でシャフト1に取り付けられている。第1ファン4Aは、第1ベース101と、第1外扇6Aと、内扇5と、を有している。第1ベース101は、シャフト1に同軸的に固定され、シャフト1と一体に回転可能である。複数の板状の第1外扇6Aは、第1ベース101の外面に設けられ、それぞれシャフト1を中心として径方向に延びているとともに周方向に等間隔をおいて位置している。また、複数の板状の内扇5は、第1ベース101の内面に設けられ、それぞれシャフト1を中心として径方向に延びているとともに周方向に等間隔をおいて位置している。
第2ファン4Bは、ロータコア2よりも第2端部E2側でシャフト1に取り付けられている。第2ファン4Bは、第2ベース102と、第2外扇6Bと、を有している。第2ベース102は、シャフト1に同軸的に固定され、シャフト1と一体に回転可能である。複数の板状の第2外扇6Bは、第2ベース102の外面に設けられ、それぞれシャフト1を中心として径方向に延びているとともに周方向に等間隔をおいて位置している。
なお、第1フレーム15A及び第2フレーム15Bの内側では、空気ARを一方向に循環させるため、内扇5は、第1ファン4Aのみに設けられ、第2ファン4Bには設けられない。
なお、第1フレーム15A及び第2フレーム15Bの内側では、空気ARを一方向に循環させるため、内扇5は、第1ファン4Aのみに設けられ、第2ファン4Bには設けられない。
次に、第1フレーム15A及び第2フレーム15Bの内側での空気ARの循環について説明する。
第1フレーム15Aの内側の空間、及び、第2フレーム15Bの内側の空間は、通風路となり、ロータダクト10及びダクト部8の第2孔62に連通している。第1フレーム15Aの内側の空間、第2フレーム15Bの内側の空間、ロータダクト10、及び、第2孔62によって、空気ARの流路が形成されている。シャフト1が回転すると、第1ファン4Aが一体に回転される。つまり、内扇5が回転することで第1フレーム15A内に気流が発生する。空気ARは、第1フレーム15A内から第2孔62を通過し、第2孔62内でステータコア9から熱を奪って、第2フレーム15B内に吹き出される。そして、空気ARは、第2フレーム15B内からロータダクト10を通過し、ロータダクト10内でロータコア2から熱を奪って、第1フレーム15A内に吹き出される。
第1フレーム15Aの内側の空間、及び、第2フレーム15Bの内側の空間は、通風路となり、ロータダクト10及びダクト部8の第2孔62に連通している。第1フレーム15Aの内側の空間、第2フレーム15Bの内側の空間、ロータダクト10、及び、第2孔62によって、空気ARの流路が形成されている。シャフト1が回転すると、第1ファン4Aが一体に回転される。つまり、内扇5が回転することで第1フレーム15A内に気流が発生する。空気ARは、第1フレーム15A内から第2孔62を通過し、第2孔62内でステータコア9から熱を奪って、第2フレーム15B内に吹き出される。そして、空気ARは、第2フレーム15B内からロータダクト10を通過し、ロータダクト10内でロータコア2から熱を奪って、第1フレーム15A内に吹き出される。
次に、第1フレーム15A及び第2フレーム15Bの外側での空気ARの流路について説明する。
第1フレーム15Aと第3フレーム15Cとの間の空間は、通風路となり、ダクト部8の第1孔61に連通している。第1フレーム15Aと第3フレーム15Cとの間の空間、及び、第1孔61によって、空気ARの流路が形成されている。シャフト1が回転すると、第1ファン4Aが一体に回転される。つまり、第1外扇6Aが回転することで第1フレーム15Aと第3フレーム15Cとの間に気流が発生し、空気ARが第2吸気口19bから第3フレーム15C内に吸い込まれる。空気ARは、第3フレーム15C内から第1孔61を通過し、第1孔61内でステータコア9から熱を奪って、回転電機100の外へ吹き出される。
第1フレーム15Aと第3フレーム15Cとの間の空間は、通風路となり、ダクト部8の第1孔61に連通している。第1フレーム15Aと第3フレーム15Cとの間の空間、及び、第1孔61によって、空気ARの流路が形成されている。シャフト1が回転すると、第1ファン4Aが一体に回転される。つまり、第1外扇6Aが回転することで第1フレーム15Aと第3フレーム15Cとの間に気流が発生し、空気ARが第2吸気口19bから第3フレーム15C内に吸い込まれる。空気ARは、第3フレーム15C内から第1孔61を通過し、第1孔61内でステータコア9から熱を奪って、回転電機100の外へ吹き出される。
上記したように、通風孔60のうち、外側の第1孔61には第2吸気口19bから吸い込まれる外気が通過し、内側の第2孔62にはフレーム15内で循環する内気が通過する。
次に、第2ファン4Bと第2フレーム15Bとの間での空気ARの流路について説明する。
第2ファン4Bと第2フレーム15Bとの間の空間は、通風路となっている。シャフト1が回転すると、第2ファン4Bが一体に回転される。つまり、第2外扇6Bが回転することで第2ファン4Bと第2フレーム15Bとの間に気流が発生し、空気ARが第1吸気口19aから第2フレーム15B内に吸い込まれる。空気ARは、シャフト1から熱を奪って、第1排気口20aから回転電機100の外へ吹き出される。
第2ファン4Bと第2フレーム15Bとの間の空間は、通風路となっている。シャフト1が回転すると、第2ファン4Bが一体に回転される。つまり、第2外扇6Bが回転することで第2ファン4Bと第2フレーム15Bとの間に気流が発生し、空気ARが第1吸気口19aから第2フレーム15B内に吸い込まれる。空気ARは、シャフト1から熱を奪って、第1排気口20aから回転電機100の外へ吹き出される。
図2は、図1の線A-A’に沿ったステータコア9の断面図である。
ステータコア9は、環状のヨーク部91と、ヨーク部91の内周からそれぞれ延出する複数のティース92と、ヨーク部91の外周から径方向に突出したダクト部8と、を備えている。環状のヨーク部91の外形を外接円91Aで定義する。磁束の通りをヨーク部91の全体で統一するため、第1孔61及び第2孔62は、ヨーク部91の外接円91Aよりも外側に位置している。第1孔61及び第2孔62は、径方向に並んでいる。第2孔62は、第1孔61とヨーク部91との間に位置している。
ステータコア9は、環状のヨーク部91と、ヨーク部91の内周からそれぞれ延出する複数のティース92と、ヨーク部91の外周から径方向に突出したダクト部8と、を備えている。環状のヨーク部91の外形を外接円91Aで定義する。磁束の通りをヨーク部91の全体で統一するため、第1孔61及び第2孔62は、ヨーク部91の外接円91Aよりも外側に位置している。第1孔61及び第2孔62は、径方向に並んでいる。第2孔62は、第1孔61とヨーク部91との間に位置している。
本実施形態によれば、ステータコア9と一体的にダクト部8が形成されている。ダクト部8には、通風孔60が形成されている。例えば、ステータコア9の外周面に別途ダクトを備える構成の場合には、ステータコア9とダクトとの間は溶接によって固定されるため、ステータコア9からダクトへ熱が伝わり難い場合があった。これに対し本実施形態の構成では、ステータコア9とダクト部8が一体であるので、ダクト部8への熱伝導率を向上することができる。そのため、第1孔61及び第2孔62の内面の全体から熱を奪うことができる。また、ステータコア9が冷却風に触れる面積を増大することができ、冷却効率を向上することができる。
また、ステータコア9の外側に別途ダクトを形成する構成と比較して、ステータコア9の打ち抜きの際に同時にダクト部8を形成することができるため、溶接するために生じていた工程や製造コストを削減することができる。
また、ステータコア9の外側に別途ダクトを形成する構成と比較して、ステータコア9の打ち抜きの際に同時にダクト部8を形成することができるため、溶接するために生じていた工程や製造コストを削減することができる。
なお、ダクト部8に形成される通風孔60は、3つ以上であってもよい。また、図2においては、1つのダクト部8を図示しているが、回転電機100は図示しない複数のダクト部8を備えている。
図3は、第1実施形態に係る回転電機100の第1変形例を示す縦断面図である。図3に示す構成は、図1に示した構成と比較して、第2孔62を外気が通過し、第1孔61を内気が通過する点で相違している。また、第2フレーム15Bは、軸方向に貫通した第2排気口20bを有している。フレーム15は、第1孔61に繋がる第1フレームダクト151と、第2孔62から第2排気口20bに繋がる第2フレームダクト152と、を備えている。
まず、第1フレーム15A及び第2フレーム15Bの内側での空気ARの循環について説明する。
第1フレーム15Aの内側の空間、及び、第2フレーム15Bの内側の空間は、通風路となり、ロータダクト10及びダクト部8の第1孔61に連通している。第1フレーム15Aの内側の空間、第2フレーム15Bの内側の空間、ロータダクト10、及び、第1孔61によって、空気ARの流路が形成されている。内扇5が回転することで第1フレーム15A内に気流が発生する。空気ARは、第1フレーム15A内から第1フレームダクト151を通って第1孔61に流入する。空気ARは、第1孔61を通過し、第1孔61内でステータコア9から熱を奪って、第2フレーム15B内に吹き出される。そして、空気ARは、第2フレーム15B内からロータダクト10を通過し、ロータダクト10内でロータコア2から熱を奪って、第1フレーム15A内に吹き出される。
第1フレーム15Aの内側の空間、及び、第2フレーム15Bの内側の空間は、通風路となり、ロータダクト10及びダクト部8の第1孔61に連通している。第1フレーム15Aの内側の空間、第2フレーム15Bの内側の空間、ロータダクト10、及び、第1孔61によって、空気ARの流路が形成されている。内扇5が回転することで第1フレーム15A内に気流が発生する。空気ARは、第1フレーム15A内から第1フレームダクト151を通って第1孔61に流入する。空気ARは、第1孔61を通過し、第1孔61内でステータコア9から熱を奪って、第2フレーム15B内に吹き出される。そして、空気ARは、第2フレーム15B内からロータダクト10を通過し、ロータダクト10内でロータコア2から熱を奪って、第1フレーム15A内に吹き出される。
次に、外気の流路について説明する。
第1フレーム15Aと第3フレーム15Cとの間の空間は、通風路となり、ダクト部8の第2孔62に連通している。第1フレーム15Aと第3フレーム15Cとの間の空間、第2孔62、及び、第2フレームダクト152によって、空気ARの流路が形成されている。第1外扇6Aが回転することで第1フレーム15Aと第3フレーム15Cとの間に気流が発生し、空気ARが第2吸気口19bから第3フレーム15C内に吸い込まれる。空気ARは、第3フレーム15C内から第2孔62を通過し、第2孔62内でステータコア9から熱を奪って、第2フレームダクト152を通過し、第2排気口20bから回転電機100の外へ吹き出される。
第1フレーム15Aと第3フレーム15Cとの間の空間は、通風路となり、ダクト部8の第2孔62に連通している。第1フレーム15Aと第3フレーム15Cとの間の空間、第2孔62、及び、第2フレームダクト152によって、空気ARの流路が形成されている。第1外扇6Aが回転することで第1フレーム15Aと第3フレーム15Cとの間に気流が発生し、空気ARが第2吸気口19bから第3フレーム15C内に吸い込まれる。空気ARは、第3フレーム15C内から第2孔62を通過し、第2孔62内でステータコア9から熱を奪って、第2フレームダクト152を通過し、第2排気口20bから回転電機100の外へ吹き出される。
上記したように、通風孔60のうち、内側の第2孔62には第2吸気口19bから吸い込まれる外気が通過し、外側の第1孔61にはフレーム15内で循環する内気が通過する。内気を外側の第1孔61に通風させることにより、内気はダクト部8の外周面で外気と熱交換をすることができる。よって、内気の冷却効率を向上することができる。
図4は、第1実施形態に係る回転電機100の第2変形例を示す断面図である。図4に示す構成は、図2に示した構成と比較して、第1孔61及び第2孔62の構成が相違している。
通風孔60は、周方向に並んだ複数の第1孔61と、第1孔61とヨーク部91との間に位置し周方向に並んだ複数の第2孔62と、を含んでいる。換言すると、図4に示す構成は、図2に示した第1孔61及び第2孔62を仕切り部18によって、それぞれ4つの孔に仕切った構成に相当する。このような第2変形例によれば、通風孔60内面の表面積を増大することができる。よって、通風孔60の熱交換可能な面積を増大させることができる。また、空気の流路を分割することで、通風孔60内の気流の淀みを低減することができる。
図4に示す構成は、図1に示したような第1孔61に外気を通過させ第2孔62に内気を通過させる構成に適用されてもよいし、図3に示したような第1孔61に内気を通過させ、第2孔62に外気を通過させる構成に適用されてもよい。
通風孔60は、周方向に並んだ複数の第1孔61と、第1孔61とヨーク部91との間に位置し周方向に並んだ複数の第2孔62と、を含んでいる。換言すると、図4に示す構成は、図2に示した第1孔61及び第2孔62を仕切り部18によって、それぞれ4つの孔に仕切った構成に相当する。このような第2変形例によれば、通風孔60内面の表面積を増大することができる。よって、通風孔60の熱交換可能な面積を増大させることができる。また、空気の流路を分割することで、通風孔60内の気流の淀みを低減することができる。
図4に示す構成は、図1に示したような第1孔61に外気を通過させ第2孔62に内気を通過させる構成に適用されてもよいし、図3に示したような第1孔61に内気を通過させ、第2孔62に外気を通過させる構成に適用されてもよい。
[第2実施形態]
図5は、第2実施形態に係るステータコア9の断面図である。図5に示す構成は、図2に示した構成と比較して、通風孔60の構成が相違している。
通風孔60は、第3孔63と、第3孔63の周方向に並んだ第4孔64と、を含んでいる。図示した例では、2つの第3孔63と2つの第4孔64とが周方向に交互に並んでいる。磁束の通りをヨーク部91の全体で統一するため、第3孔63及び第4孔64は、ヨーク部91の外接円91Aよりも外側に位置している。第3孔63には、例えば内気が通過し、第4孔64には、例えば外気が通過する。なお、第3孔63と第4孔64の数や並び方は、図示した例に限定されない。
図5は、第2実施形態に係るステータコア9の断面図である。図5に示す構成は、図2に示した構成と比較して、通風孔60の構成が相違している。
通風孔60は、第3孔63と、第3孔63の周方向に並んだ第4孔64と、を含んでいる。図示した例では、2つの第3孔63と2つの第4孔64とが周方向に交互に並んでいる。磁束の通りをヨーク部91の全体で統一するため、第3孔63及び第4孔64は、ヨーク部91の外接円91Aよりも外側に位置している。第3孔63には、例えば内気が通過し、第4孔64には、例えば外気が通過する。なお、第3孔63と第4孔64の数や並び方は、図示した例に限定されない。
図6は、図5の線B-B’に沿った回転電機100の縦断面図である。図6は、第3孔63に沿った断面を示している。
第3孔63は、ダクト部8を軸方向に貫通している。第1フレーム15Aの内側の空間、及び、第2フレーム15Bの内側の空間は、通風路となり、ロータダクト10及びダクト部8の第3孔63に連通している。第1フレーム15Aの内側の空間、第2フレーム15Bの内側の空間、ロータダクト10、及び、第3孔63によって、空気ARの流路が形成されている。内扇5が回転することで第1フレーム15A内に気流が発生する。空気ARは、第1フレーム15A内から第3孔63を通過し、第3孔63内でステータコア9から熱を奪って、第2フレーム15B内に吹き出される。そして、空気ARは、第2フレーム15B内からロータダクト10を通過し、ロータダクト10内でロータコア2から熱を奪って、第1フレーム15A内に吹き出される。
第3孔63は、ダクト部8を軸方向に貫通している。第1フレーム15Aの内側の空間、及び、第2フレーム15Bの内側の空間は、通風路となり、ロータダクト10及びダクト部8の第3孔63に連通している。第1フレーム15Aの内側の空間、第2フレーム15Bの内側の空間、ロータダクト10、及び、第3孔63によって、空気ARの流路が形成されている。内扇5が回転することで第1フレーム15A内に気流が発生する。空気ARは、第1フレーム15A内から第3孔63を通過し、第3孔63内でステータコア9から熱を奪って、第2フレーム15B内に吹き出される。そして、空気ARは、第2フレーム15B内からロータダクト10を通過し、ロータダクト10内でロータコア2から熱を奪って、第1フレーム15A内に吹き出される。
図7は、図5の線C-C’に沿った回転電機100の縦断面図である。
第4孔64は、ダクト部8を軸方向に貫通している。第1フレーム15Aと第3フレーム15Cとの間の空間は、通風路となり、ダクト部8の第4孔64に連通している。第1フレーム15Aと第3フレーム15Cとの間の空間、及び、第4孔64によって、空気ARの流路が形成されている。外扇6Aが回転することで第1フレーム15Aと第3フレーム15Cとの間に気流が発生し、空気ARが第2吸気口19bから第3フレーム15C内に吸い込まれる。空気ARは、第3フレーム15C内から第4孔64を通過し、第4孔64内でステータコア9から熱を奪って回転電機100の外へ吹き出される。
第4孔64は、ダクト部8を軸方向に貫通している。第1フレーム15Aと第3フレーム15Cとの間の空間は、通風路となり、ダクト部8の第4孔64に連通している。第1フレーム15Aと第3フレーム15Cとの間の空間、及び、第4孔64によって、空気ARの流路が形成されている。外扇6Aが回転することで第1フレーム15Aと第3フレーム15Cとの間に気流が発生し、空気ARが第2吸気口19bから第3フレーム15C内に吸い込まれる。空気ARは、第3フレーム15C内から第4孔64を通過し、第4孔64内でステータコア9から熱を奪って回転電機100の外へ吹き出される。
上記したように第2実施形態では、通風孔60のうち、第3孔63にはフレーム15内で循環する内気が通過し、第4孔64には第2吸気口19bから吸い込まれる外気が通過する。第3孔63及び第4孔64の両方をダクト部8の外周面付近に位置させることにより、第3孔63を通る内気及び第4孔64を通る外気の両方がダクト部8の外周面で外気と熱交換をすることができる。よって、内気及び外気の冷却効率を向上することができる。
図8は、第2実施形態に係る回転電機100の変形例を示す断面図である。図8に示す構成は、図5に示した構成と比較して、第3孔63及び第4孔64の構成が相違している。
通風孔60は、複数の第3孔63によって形成された第1孔群GR1と、第1孔群GR1の周方向に並び複数の第4孔64によって形成された第2孔群GR2と、を含んでいる。換言すると、図8に示す構成は、図5に示した第3孔63及び第4孔64が、さらに、それぞれ複数の孔に分割された構成に相当する。第1孔群GR1には、図5に示した第3孔63と同様に内気が通過し、第2孔群GR2には、図5に示した第4孔64と同様に外気が通過する。2つの第1孔群GR1と2つの第2孔群GR2は、周方向に交互に並んでいる。このような変形例によれば、通風孔60内面の表面積を増大することができる。よって、通風孔60の熱交換可能な面積を増大させることができる。また、空気の流路を分割することで、通風孔60内の気流の淀みを低減することができる。なお、図示した例では、第3孔63及び第4孔64は、丸形状に形成されているが、この例に限らない。
通風孔60は、複数の第3孔63によって形成された第1孔群GR1と、第1孔群GR1の周方向に並び複数の第4孔64によって形成された第2孔群GR2と、を含んでいる。換言すると、図8に示す構成は、図5に示した第3孔63及び第4孔64が、さらに、それぞれ複数の孔に分割された構成に相当する。第1孔群GR1には、図5に示した第3孔63と同様に内気が通過し、第2孔群GR2には、図5に示した第4孔64と同様に外気が通過する。2つの第1孔群GR1と2つの第2孔群GR2は、周方向に交互に並んでいる。このような変形例によれば、通風孔60内面の表面積を増大することができる。よって、通風孔60の熱交換可能な面積を増大させることができる。また、空気の流路を分割することで、通風孔60内の気流の淀みを低減することができる。なお、図示した例では、第3孔63及び第4孔64は、丸形状に形成されているが、この例に限らない。
[第3実施形態]
図9は、第3実施形態に係るステータコア9の断面図である。図9に示す構成は、図2に示した構成と比較して、ステータコア9がダクト部8の外面に複数のフィン70を備えている点で相違している。
フィン70は、ダクト部8の外面から突出している。フィン70は、ステータコア9の打ち抜きの際に同時に形成される。図示した例では、複数のフィン70のうち、一部は径方向に突出し、一部は周方向に突出している。フィン70を設けることによって、ダクト部8の外面の表面積が増大し、ダクト部8から外気への放熱性を向上することができる。
図9は、第3実施形態に係るステータコア9の断面図である。図9に示す構成は、図2に示した構成と比較して、ステータコア9がダクト部8の外面に複数のフィン70を備えている点で相違している。
フィン70は、ダクト部8の外面から突出している。フィン70は、ステータコア9の打ち抜きの際に同時に形成される。図示した例では、複数のフィン70のうち、一部は径方向に突出し、一部は周方向に突出している。フィン70を設けることによって、ダクト部8の外面の表面積が増大し、ダクト部8から外気への放熱性を向上することができる。
図10は、図9の線D-D’に沿った回転電機100の縦断面図である。
フィン70は、ステータコア9の端部から端部まで軸方向に延出している。すなわち
フィン70は、一方のステータコア押さえ16から他方のステータコア押さえ16まで軸方向に延出している。
フィン70は、ステータコア9の端部から端部まで軸方向に延出している。すなわち
フィン70は、一方のステータコア押さえ16から他方のステータコア押さえ16まで軸方向に延出している。
第3実施形態の構成は、第1実施形態及び第2実施形態の構成と組み合わせることができる。図9及び図10においては、第3実施形態に第1実施形態を組み合わせた構成を示している。
以上説明したように、本実施形態によれば、冷却効率を向上することが可能なステータコア及び回転電機を得ることができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100…回転電機、1…シャフト、2…ロータコア、
4A…第1ファン、4B…第2ファン、
7…コイル、8…ダクト部、9…ステータコア、15…フレーム、
40…ロータ、50…ステータ、
60…通風孔、61…第1孔、62…第2孔、63…第3孔、64…第4孔、
70…フィン、91…ヨーク部、92…ティース、91A…外接円、
GR1…第1孔群、GR2…第2孔群。
4A…第1ファン、4B…第2ファン、
7…コイル、8…ダクト部、9…ステータコア、15…フレーム、
40…ロータ、50…ステータ、
60…通風孔、61…第1孔、62…第2孔、63…第3孔、64…第4孔、
70…フィン、91…ヨーク部、92…ティース、91A…外接円、
GR1…第1孔群、GR2…第2孔群。
Claims (6)
- 環状のヨーク部と、
前記ヨーク部の内周からそれぞれ延出する複数のティースと、
前記ヨーク部の外周から径方向に突出したダクト部と、
前記ダクト部を軸方向に貫通し、前記ヨーク部の外接円よりも外側に位置する複数の通風孔と、を備える、ステータコア。 - 前記通風孔は、第1孔と、前記第1孔と前記ヨーク部との間に位置する第2孔と、を含んでいる、請求項1に記載のステータコア。
- 前記通風孔は、周方向に並んだ複数の第1孔と、前記第1孔と前記ヨーク部との間に位置し前記周方向に並んだ複数の第2孔と、を含んでいる、請求項1に記載のステータコア。
- 前記通風孔は、第3孔と、前記第3孔の周方向に並んだ第4孔と、を含んでいる、請求項1に記載のステータコア。
- 前記通風孔は、複数の第3孔によって形成された第1孔群と、前記第1孔群の周方向に並び複数の第4孔によって形成された第2孔群と、を含んでいる、請求項1に記載のステータコア。
- シャフト及び前記シャフトに取り付けられた円筒状のロータコアを有するロータと、
前記ロータコアの外周に同軸的に配置された請求項1に記載のステータコア、及び、前記ステータコアに巻き回されたコイルを有するステータと、
前記ステータコア及び前記シャフトを支持するフレームであって、前記ステータコアの前記通風孔に連通した通風路を有するフレームと、
前記シャフトに取り付けられ、前記シャフトと一体に回転可能なファンと、を備える、回転電機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020204203A JP2022091390A (ja) | 2020-12-09 | 2020-12-09 | ステータコア及び回転電機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020204203A JP2022091390A (ja) | 2020-12-09 | 2020-12-09 | ステータコア及び回転電機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2022091390A true JP2022091390A (ja) | 2022-06-21 |
Family
ID=82067179
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2020204203A Pending JP2022091390A (ja) | 2020-12-09 | 2020-12-09 | ステータコア及び回転電機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022091390A (ja) |
-
2020
- 2020-12-09 JP JP2020204203A patent/JP2022091390A/ja active Pending
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