JP2022089067A - 分離送出装置、計数充填装置及び被計数材料の分離送出方法 - Google Patents

分離送出装置、計数充填装置及び被計数材料の分離送出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】被計数材料をスムーズに送り出す分離送出装置の提供。【解決手段】基台10上のホッパ40と、ホッパとの間に被計数材料Wを区画部25により整列させて保持し回転する分離ロータとを備え、基台の送出口12から被計数材料を送り出す分離送出装置において、分離ロータの区画部に形成した第1水平溝21Aに少なくとも一部が入り込むように配置される第1ベルト31と、第1水平溝と段違いに形成した第2水平溝に一部が入り込むように配置される第2ベルト32と、を備え、区画部は、収納領域を分離ロータの周縁に有し、第1ベルトは、送出口の上方において、収納領域の1段目の被計数材料を下方で、収納領域の第2段目の被計数材料の上方に位置するように第1水平溝内に入り込むように配置され、第2ベルトは、送出口の上方で、収納領域の2段目又は3段目の被計数材料の一方において、被計数材料の中心未満から下端までの範囲内で当接する構成。【選択図】図2

Description

本発明は、円板形状、三角形状、カプセル形状等の錠剤や、飴玉、キャンディー、ドロップ、グミ等の固形小型食品や、乾燥剤などの小型の固形物である被計数材料を一つ一つ分離して送り出す分離送出装置、及び、送り出された被計数材料を計数して容器に充填する計数充填装置、並びに、被計数材料の分離送出方法に関する。
一般に、被計数材料の代表的な一つである錠剤を計数して充填するために使用される錠剤分離送出装置は、様々なものが提案されている。例えば、錠剤カセットとして、錠剤を収容する容器部と、回転可能に容器部内に設けた整列盤と、容器部と整列盤との間に等ピッチで多数の区画室に区切る羽根状の隔壁と、を備えている。そして、錠剤カセットは、容器部の底部のうち環状間隙の下面をなす部分の一部に排出口が形成されていて、回転する整列盤の区画室の中に入った錠剤を無端ベルトを用いて排出口から逐次落下させるように構成されている。そのため、錠剤カセットは、排出口の上方で整列盤内で重なっている錠剤の上側の錠剤を無端ベルトにより保持或いは区画して、排出口の上方で重なる上側の錠剤が排出口から重なって落下しないように阻止している(特許文献1参照)。
特開2015-12893号公報
従来の装置では、排出口の上方の錠剤を無端ベルトで保持するか、あるいは、錠剤を整列させる区画室と、整列していない錠剤との区分けを行うように、無端ベルトが排出口上に配置されており、錠剤が重なって排出口から落下しないようにしている。なお、区画室は、整列盤に一段のみ形成されており、この区画室に錠剤が重ならないように無端ベルトが配置されている。そのため、処理スピードを上げると、一段のみの区画室に錠剤が収納されないことが発生したり、あるいは、錠剤が排出口から落下しない可能性もある。
本発明は、前記した問題を解決するために創案されたものであり、処理スピードを上げても被計数材料をスムーズに送り出すことができる分離送出装置、計数充填装置及び被計数材料の分離送出方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る分離送出装置は、基台上に固定した筒状のホッパと、前記ホッパとの間に被計数材料を区画部により整列させて保持し回転する分離ロータとを備え、前記基台に形成した送出口から前記区画部で整列させた被計数材料を送り出す分離送出装置において、前記分離ロータの区画部に段違いに形成した第1水平溝及び第2水平溝に対して、前記第1水平溝に少なくとも一部が入り込むように配置される第1ベルトと、前記第2水平溝に一部が入り込むように配置される第2ベルトと、を備えている。そして、分離送出装置は、前記区画部は、前記分離ロータの下方から上方に向かって前記被計数材料を垂直方向に姿勢を揃えて重ねて周縁方向に複数区画する収納領域を前記分離ロータの周縁に有している。さらに、前記分離送出装置は、前記第1ベルトが、前記送出口の上方において、前記収納領域の1段目の被計数材料を下方に位置すると共に、前記収納領域の第2段目の被計数材料を上方に位置するように、前記第1水平溝内に一部が入り込むように配置され、また、前記第2ベルトが、前記送出口の上方において、前記収納領域の2段目又は3段目の被計数材料の一方において、前記被計数材料の中心未満から下端までの範囲内において当接するように配置される構成である。
前記課題を解決するために、本発明に係る分離送出装置は、基台上に固定した筒状のホッパと、前記ホッパとの間に被計数材料を区画部により整列させて保持し回転する分離ロータとを備え、前記基台に形成した送出口から前記区画部で整列させた被計数材料を送り出す分離送出装置において、前記ホッパと分離ロータとの間に配置されると共に第1溝部及び第2溝部を段違いに形成したガイド筒体と、前記ガイド筒体の第1溝部及び第2溝部に対向する位置に開口する前記ホッパの側面開口から、前記第1溝部に一部が入り込むように配置される第1ベルトと、前記第2溝部に一部が入り込むように配置される第2ベルトと、を備えている。さらに、分離送出装置は、前記区画部が、前記分離ロータの下方から上方に向かって少なくとも第1区画部及び第2区画部を、周方向及び垂直方向に形成した溝を介して前記ガイド筒体と前記分離ロータとの間に収納領域として有している。そして、分離送出装置は、前記第1ベルトが、前記送出口の上方で、前記第1区画部の被計数材料を下方に位置すると共に、前記第2区画部の被計数材料を上方に位置するように、前記第1区画部と、前記第2区画部と、を区画する溝内に一部が入り込むように配置され、また、前記第2ベルトが、前記送出口の上方で前記第2区画部に区画された前記被計数材料又は前記第2区画部の上方で区画された被計数材料のいずれか一方に対して、前記被計数材料の中心未満から下端までの範囲内において当接するように配置される構成とした。
前記課題を解決するために、計数充填装置は、前記分離送出装置と、前記分離送出装置を設置すると共に回転駆動機構を有する設置台と、前記設置台に前記分離送出装置の送出口に連通する落下通路に配置した計数装置と、前記落下通路の直下に着脱自在に置かれる容器を載置する載置台とを備えている。そして、計数充填装置は、前記分離送出装置の分離ロータの回転軸を前記回転駆動機構に係合させるように前記分離送出装置の基台に従動回転機構を有している。
また、前記課題を解決するため、本発明に係る被計数材料の分離送出方法は、筒状のホッパ内に被計数材料を収納して前記ホッパ内で分離ロータを回転させながら分離ロータと前記ホッパとの間で前記分離ロータの周縁に形成した区画部に、上下方向に姿勢を揃えて被計数材料を収納することで、周方向に前記被計数材料を区画して前記被計数材料を整列させる工程を行う。そして、前記分離ロータの回転により前記被計数材料の送出口の上方で、前記区画部の第1段目の被計数材料と、前記区画部の第2段目の被計数材料とを区画する溝の間に、第1ベルトを介在させて、第1段目の被計数材料を前記第1ベルトの下方に、第2段目の計数材料を前記第1ベルトの上方に配置することで、第1区画部の被計数材料を前記送出口に落下させる工程と、を含んでいる。さらに、前記落下させる工程では、前記送出口の手前及び前記送出口の上方で前記第2段目の被計数材料の高さ方向の中心未満から下端までの範囲の間において、前記第2段目の被計数材料に対面する溝を介して第2ベルトを当接させて前記第2段目の被計数材料を支持する工程とを、併せて行うを、併せて行うこととした。
また、前記課題を解決するため、本発明に係る被計数材料の分離送出方法は、筒状のホッパ内に被計数材料を収納して分離ロータを回転させながら分離ロータの周縁と前記ホッパとの間で、溝により上下方向に区画して配置された第1区画部、第2区画部、第3区画部を介して前記被計数材料を3段に整列させる工程を行う。そして、整列させる工程と共に、前記分離ロータの回転により前記被計数材料の送出口の上方で、前記第1区画部の被計数材料と、前記第2区画部の被計数材料とを区画する溝の間に、第1ベルトを介在させて、第1区画部の被計数材料を前記第1ベルトの下方に、第2区画部の計数材料を前記第1ベルトの上方にすることで、第1区画部の被計数材料を前記送出口で落下させる工程と、を含む。さらに、前記落下させる工程では、前記送出口の手前及び前記送出口の上方で前記第3区画部の被計数材料の高さ方向の中心未満から下端までの範囲の間において、第2ベルトを当接させて前記第3区画部の被計数材料を支持する工程を、併せて行うこととした。
本発明に係る分離送出装置、計数充填装置及び被計数材料の分離送出方法では、以下に示す優れた効果を奏するものである。
分離送出装置は、第1ベルトが区画部の1段目の被計数材料を送出口に送り出すように作用し、第2ベルトが区画部の1段目の被計数材料に負荷をかけないように作用するので、処理スピードを上げても被計数材料を傷つけることなくスムーズに一つづつ送出口に落下させることができる。
計数充填装置は、分離送出装置から被計数材料が確実に1つ1つ送り出されるので、容器に正確に計数して被計数材料を充填することができる。
被計数材料の分離送出方法では、被計数材料を少なくとも2段に姿勢を揃えて重ねて整列させ、第1区画部の被計数材料を第1ベルトにより下方に送りだして被計数材料を送出口から落下させ、第1区画部に重なる位置の被計数材料に対して第2ベルトにより当接して第1区画部の被計数材料に影響しないようにしている。そのため、被計数材料の分離送出方法では、第1区画部の被計数材料を送出口からスムーズに送り出せるようにできる。
第1実施形態に係る分離送出装置及び計数充填装置を示す斜視図である。 第1実施形態に係る分離送出装置を分解して示す斜視図である。 第1実施形態に係る分離送出装置の一部を省略して示す横断面図である。 図3のIV-IV線での分離送出装置の一部を省略して示す縦断面図である。 第1実施形態に係る分離送出装置の分離ロータを示す斜視図である。 第1実施形態に係る分離送出装置の分離ロータを示す正面図である。 第1実施形態に係る分離送出装置の第1ベルト及び第2ベルトの位置を説明する模式図である。 第1実施形態に係る分離送出装置のベルトユニットを示す斜視図である。 第1実施形態に係る分離送出装置の第1ベルトを示す説明図である。 図9Aで示す第1ベルトと錠剤の関係を説明する説明図である。 第1実施形態に係る分離送出装置の第2ベルトを示す説明図である。 図10Aで示す第2ベルトと錠剤の関係を説明する説明図である。 第1実施形態に係る計数充填装置を分解して示す斜視図である。 第2実施形態に係る分離送出装置の一部を省略して示す縦断面である。 図12の分離送出装置において区画部の収納領域を断面にして示す説明図である。 第2実施形態に係る分離送出装置の一部を省略して示す横断面図である。 各実施形態の錠剤と第1ベルトとの位置関係を説明する説明図である。 各実施形態の錠剤と第1ベルトとの位置関係を説明する説明図である。
以下、本発明に係る分離送出装置及び計数充填装置について図面を参照してはじめに説明する。
なお、第1実施形態では、各図面において、被計数材料の一例として、円板型の錠剤を代表して説明する。また、分離送出装置及び計数充填装置の各構成と、使用する錠剤との大きさの関係、あるいは錠剤の位置については、適宜デフォルメあるいは模式的に示して図面に記載している場合がある。また、説明上、図面において、上下左右前後として示す方向は、説明を容易にするために表している。
図1及び図2に示すように、計数充填装置300は、分離送出装置100で錠剤Wを一つ一つ分離して送出し、計数装置210(図11参照)で錠剤Wを計数し、予め設定された数量の錠剤Wを充填装置200で容器Bに充填するものである。
ここでは、はじめに分離送出装置100の構成及び動作を説明し、その後、計数装置210、充填装置200の構成及び動作を説明する。
図1乃至図4に示すように、分離送出装置100は、収納する複数の錠剤を整列させて一つ一つ送り出すものである。この分離送出装置100は、基台10と、この基台10に設置される分離ロータ20と、この分離ロータ20に近接して配置されるベルトユニット30と、分離ロータ20と共同して錠剤を収納するホッパ40と、分離ロータ20とホッパ40との間に介在するガイド筒体50と、を備えている。なお、分離送出装置100では、ホッパ40は、上部側の部分を着脱自在に取り付けることができるように形成されており、例えば、接続ホッパ60をホッパ40の上端に取り付ける構成として説明する。
分離送出装置100は、一つ一つ送り出す錠剤Wをホッパ40及び分離ロータ20による収納部分に供給されると分離ロータ20が回転して、錠剤Wを分離ロータ20とガイド筒体50との間で、分離ロータ20の外周に形成される収納領域としての区画部25により整列させることで収納された全体から一つ一つの錠剤Wを分離する。そして、分離送出装置100は、分離ロータ20が回転することで、整列させた錠剤Wを基台10に設けた送出口12の直上に順次送り、ベルトユニット30に備える第1ベルト31及び第2ベルト32を介して一つづつ送出口12に落下させている。この分離送出装置100では、1分間に800~1200錠の錠剤Wを一定間隔で一つ一つ送り出すことができる。
以下、分離送出装置100の各構成について説明する。
<基台>
基台10は、図2に示すように、後記する充填装置200の設置台220に載置されるベース本体11と、このベース本体11の厚み方向に貫通して形成される送出口12と、ベース本体11の内部に形成される従動回転機構13と、を備えている。そして、基台10は、ここでは、分離送出装置100として、ハンドリングし易いように把手14をベース本体11の側面に設けている。また、基台10は、送出口12の周囲となる位置で、後記する錠剤Wが接触する位置に樹脂板15が形成されている。
ベース本体11は、略直方体形状に形成され、中央に従動回転機構13の接続部分を突出して設けている。従動回転機構13は、分離ロータ20の中央で下方に突出して形成している回転軸28を係合し、後記する充填装置200の回転駆動機構221による回転駆動力を伝達するように構成されている。
送出口12は、分離ロータ20から送られてくる錠剤Wを通過させて、後記する計数装置210側に送りだす開口である。この送出口12は、基台10の所定位置に予め設定された大きさで形成され、計数装置210の計数開口215と連通するように設けられている。
なお、ベース本体11は、従動回転機構13の接続部分の周縁には樹脂板15が円環状に形成されている。この樹脂板15は、分離ロータ20の区画部25の最下端となる第1区画部21に収納されて、分離ロータ20の回転によって周方向に移動する錠剤Wの摩擦による劣化を軽減している。樹脂板15は、分離ロータ20の第1区画部21に収納されている錠剤Wの下端側に当接する範囲に形成され、錠剤Wの移動するときに接触しても摩擦が小さな材料で形成されることが好ましい。なお、送出口12は、樹脂板15の周縁側に開口している。
<分離ロータ>
図3乃至図6に示すように、分離ロータ20は、ガイド筒体50と共に錠剤Wを整列させて送出口12に錠剤Wを送り出すものである。分離ロータ20は、ガイド筒体50の内側で回転して、ホッパ40及び接続ホッパ60に供給される錠剤Wを、ガイド筒体50の内周面と共同する収納領域に区画して整列させ、送出口12上に移動させた錠剤を一つづつ送り出している。分離ロータ20は、筒形状に形成される円筒外周面24と、この円筒外周面24の上端に連続して形成される円錐形状の傾斜周面26と、傾斜周面26及び円筒外周面24の内側に設けられる回転軸28と、円筒外周面24に沿って周方向に形成される区画部25と、を備えている。分離ロータ20は、一例として、円筒外周面24と傾斜周面26と、区画部25と、が一体に樹脂で形成されている。そして、区画部25は、円筒外周面24から放射方向に突出する区画ブロックを介して第1区画21乃至第3区画部23を形成している。
円筒外周面24は、一例として、円盤状の錠剤Wの姿勢を略揃えて端部を当接させて4つ重ねた錠剤Wの高さと略同等になるように形成されている。
傾斜周面26は、略円錐形状に形成され、供給される錠剤Wを自重で円筒外周面24とガイド筒体50の筒内周面との間に移動させるように形成されている。この傾斜周面26は、接続ホッパ60との間の領域に供給される錠剤Wを収納し、順次、錠剤Wを区画部25側に移動させるように、その角度等が形成されている。
区画部25は、円筒外周面24に沿って周方向に設置され、錠剤Wを整列させている。区画部25は、ここでは、円筒外周面24から放射方向に突出する区画ブロックが一体に形成されている。そして、区画部25は、円筒外周面24の表面に下端側から形成した第1区画部21と、この第1区画部21の上方に形成した第2区画部22と、この第2区画部22の上方に形成した第3区画部23とを備えている。
第1区画部21から第3区画部23は、上下方向が連続して錠剤Wが入ることができる幅に形成された垂直溝であり、錠剤Wの姿勢を略揃えて端部同士が当接した状態で3つを整列して収納できるように形成されている。また、第1区画部21から第3区画部23では、円筒外周面24の周方向に予め設定した数の錠剤Wを区画するかが決められており、例えば、ここでは、錠剤Wの18個を区画して整列させることとしている。したがって、第1区画部から第3区画部23は、周方向に20度ごとに錠剤Wを収納できるように形成される。
図5及び図6に示すように、第1区画部21から第3区画部23は、垂直方向に形成した第1区画ブロック21bと、第2区画ブロック22bと、第3区画ブロック23bと、により区画されている。第1区画ブロック21bから第3区画ブロック23bは、円筒外周面24から放射方向に突出して形成されている。第1区画ブロック21bから第3区画ブロック23bは、正面視が矩形にここでは形成されている。また、第1区画ブロック21bから第3区画ブロック23bは、横断面形状が略台形に形成され、筒状外周面24から離れるほど横断面の面積が左右に大きくなるように形成されている。
第1区画部21は、周方向において円筒外周面24と両側の第1区画ブロック21bとにより形成されている。この第1区画部21は、2つの第1区画ブロック21bにより錠剤Wを区画して収納するように形成されている。したがって、円筒外周面24と周方向に2つの第1区画ブロック21bの間とにより収納空間を形成する第1区画部21に錠剤Wが収納されると、錠剤Wは分離ロータ20の中心から放射線方向の移動及び周方向の移動が抑制されて安定して第1区画部21に支持される。また、第2区画部22は、円筒外周面24と周方向において両側の第2区画ブロック22bとにより収納空間が形成されている。さらに、第3区画部23は、円筒外周面24と周方向において両側の第3区画ブロック23bとによって収納空間が形成されている。なお、第2区画部22及び第3区画部23も第1区画部21と同様に錠剤Wを安定して支持することができる。また、第1区画ブロック21bから第3区画ブロック23bの周方向の横幅は、一例として示す18個であれば、18個の錠剤が周方向に収納できる大きさに均等に形成されることになる。
第1区画部21から第3区画部23は、錠剤Wが3つ端部を当接した状態で重ねて垂直方向に入る深さの垂直溝となるように、第1区画ブロック21bから第3区画ブロック23bの高さが設定されている。そのため、第1区画部21から第3区画部23までが連続する垂直溝により形成されているので、第1区画部21に収納している錠剤Wが送出口12から送りだされると、第2区画部22に収納されていた錠剤Wが第1区画部21に自重で下方に移動する。また、第3区画部23に収納されていた錠剤Wは、自重で下方となる第2区画部22に移動する。なお、第3区画部23の上方には、一例として、後記する準備区画周面24Aを備えている。そして、準備区画周面24Aで整列する錠剤Wが、自重で空間が空いた第3区画部23に移動して収納されるように形成されている。
図6に示すように、第1区画ブロック21bと、第2区画ブロック22bとは、周方向に形成される第1水平溝21Aにより上下に間を空けて分けられ、第2区画ブロック22bと第3区画ブロック23bとは、周方向に形成される第2水平溝22Aにより上下に間を空けて分けられている。
なお、第1水平溝21A及び第2水平溝22Aは、筒状外周面24と同じ周面となるように形成することや、後記する第1ベルト31及び第2ベルト32の入り込む深さを制限するように、筒状外周面24よりも高くなるように溝深さを調整することができる。例えば、第1水平溝21A及び第2水平溝22Aの溝深さを、筒状外周面24に当接する錠剤Wの厚みの半分にする場合には、筒状外周面24から錠剤Wの厚みの半分の高さに溝深さを形成することで第1ベルト31あるいは第2ベルト32の溝に入り込む状態を制限することができる。
第1区画ブロック21bは、上下方向の長さh1が、錠剤Wの直径よりも小さくなるように形成されており、かつ、第2区画ブロック22bの上下方向の長さh2よりも小さくなるように形成されている。そして、第1区画ブロック21bと第2区画ブロック22bとの間に形成される第1水平溝21Aは、第1区画部21に収納する錠剤Wの上端と、第2区画部22に収納する錠剤Wの下端とが露出する位置に形成されている。
第2区画ブロック22bは、上下方向の長さh2が、第2区画部22に錠剤Wが収納されたときに、錠剤Wの下端が第1水平溝21Aの間に位置し、錠剤Wの上端が第2区画ブロック22bの上端を越えない大きさに形成されている。
第3区画ブロック23bは、上下方向の長さh3が、錠剤Wを略同じ姿勢で3つ重ねたときに、3段目の錠剤Wの上端と略同じ高さになるように形成されている。そして、第3区画ブロック23bの下端は、第3段目の錠剤Wの高さ方向中心未満から下端までの範囲D(図7参照)内が露出するように形成されている。つまり、第2水平溝22Aは、第3段目の錠剤Wの下端から高さ方向の中心未満での範囲の位置において第2ベルト32で当接できるように形成されている。
そのため、第1区画部21に収納される錠剤Wの上端と、第2区画部22に収納される錠剤Wの下端は、第1区画ブロック21bと第2区画ブロック22bとを区切る第1水平溝21Aの間に位置する。
また、第2区画部22に収納される錠剤Wの上端は、第2区画ブロック22bの上端と同等か上端よりも低くなるように位置する。さらに、第3区画部23に収納される錠剤Wの下端から中央までの範囲の間は、第2水平溝22Aの間に位置し、第3段目の錠剤Wの上端が第3区画ブロック23bの上端と同等になるように位置する。
なお、第3区画ブロック23bと、傾斜周面26との間には、さらに、錠剤Wが一つ整列できる範囲の円筒外周面24の一部である準備区画周面24Aが周方向に形成されている。この準備区画周面24Aに整列する錠剤Wの下端は、第3区画部23に収納されている錠剤Wの上端に当接して整列するか、あるいは、第3区画ブロック23bの上端に当接して整列している。
この準備区画周面24Aを備えることで、傾斜周面26から自重で下方に移動して直接、第3区画部23に収納されるよりも、一旦、準備区画周面24Aで錠剤Wを整列させた後に、第3区画部23に収納されるほうが、よりスムーズに第3区画部23に錠剤Wを整列させることができる。なお、準備区画周面24Aは、筒状外周面24に錠剤Wの幅で区画ブロックを形成しないことで設けられる。
回転軸28は、分離ロータ20の内側に設けられ、分離ロータ20の中心に軸中心を合わせて形成されている。この回転軸28は、円筒外周面24の下端から下方に突出する長さに形成されている。回転軸28は、分離ロータ20を回転させるために、基台10の従動回転機構13にキー溝等により係合するように構成されている。
分離ロータ20は、回転軸28を従動回転機構13を介して回転駆動機構221(図11参照)に係合させることで回転することができるようになる。
なお、分離ロータ20は、少なくとも、区画部25が樹脂で形成されていることが好ましい。また、後記するガイド筒体50も少なくとも筒内面が樹脂で形成され、区画部25と同じ樹脂で形成されることがより好ましい。そして、基台10の上面となる樹脂板15も区画部25と同じ樹脂で形成されることが好ましい。使用される樹脂は、一例として超高分子量ポリエチレン(導電グレード、導電性グレード)を用いることが好適である。つまり、超高分子量ポリエチレンを使用することで、錠剤Wが整列するときに接触する部材表面は、摩擦係数が非常に低くよく滑り、無毒性な材料であるために安全で、帯電しにくい等の優れた性能を備えるため、食品類や薬剤類に最適である。また、基台10のベース本体11の上面に設けた樹脂板15も超高分子量ポリエチレンを使用することが好ましい。つまり、錠剤Wを整列させる部分の部材には、超高分子量ポリエチレンを使用することが好ましい。
<ガイド筒体>
ガイド筒体50は、図2乃至図4に示すように、分離ロータ20に対面して配置され、錠剤Wを分離ロータ20の区画部25に整列させるように配置されるものである。
ガイド筒体50は、円筒形に形成したガイド本体53に第1ガイド溝51及び第2ガイド溝52を形成して備えている。
ガイド筒体50は、例えば、区画部25と同じ種類の樹脂で形成され、具体的には超高分子量ポリエチレンで、ガイド本体53の少なくとも内周面が形成されている。ガイド筒体50は、分離ロータ20の上端よりも高い位置に上端が配置される高さに形成されている。
第1ガイド溝51は、区画部25の第1水平溝21Aに対向する位置に形成されている。また、第2ガイド溝52は、第1ガイド溝51とは段違いとなる位置で、区画部25の第2水平溝に対向する位置に形成されている。
図2に示すように、第1ガイド溝51の左端は、正面から見たときに、第2ガイド溝52の左端よりも右側から溝が始まるように形成されている。また、第1ガイド溝51の右端は、正面から見たときに、第2ガイド溝52の右端よりも左側で溝が終了するように形成されている。この第1ガイド溝51は、後記するベルトユニット30の第1ベルト31の一部が挿通して区画部25の第1水平溝21Aに入り込むことができる周方向の範囲に形成されている。また、第2ガイド溝52は、後記するベルトユニット30の第2ベルト32の一部が挿通して区画部25の第2水平溝22Aに入り込むことができる周方向の範囲に形成されている。
第1ガイド溝51及び第2ガイド溝52は、例えば、段違いで溝の始まり位置をずらして周方向において45度から60度の角度の範囲において形成されている。第2ガイド溝52は、送出口12に対して第1ガイド溝51よりも左側に位置することで、第1ガイド溝に入り込む第1ベルト31よりも早く第2ベルト32で支持する錠剤Wに接することができ、第1ベルト31で送り出す錠剤Wに、より確実に影響を与えないように準備できる。
なお、ガイド筒体50は、全体を区画部25と同じ樹脂で形成することとしても構わない。ガイド筒体50の少なくとも錠剤Wに接触する内周面を、区画部25と同じ樹脂である超高分子量ポリエステルで形成することで、区画部25と共同して錠剤Wの整列及び送り出しをスムーズに行うことができるようになる。
<ホッパ>
ホッパ40は、図2乃至図4に示すように、接続ホッパ60と接続して錠剤Wを収容すると共に、装置の外壁を形成するものである。ホッパ40は、円筒形状に形成されるホッパ本体42と、このホッパ本体42の下端に形成したホッパフランジ部43と、ホッパ本体42の上端に接続される接続ホッパ60を備えている。
ホッパ本体42は、ガイド筒体50の第1ガイド溝51及び第2ガイド溝52に対面する位置に形成した矩形の側面開口41を備えている。
また、ホッパフランジ部43は、ホッパ本体42の下端から水平方向に張り出して形成され、上面視において外形が矩形になるように形成されている。ホッパフランジ部43は、基台10の周縁上に当接して配置される。ホッパフランジ部43は、後記するベルトユニット30の固定手段であるセットボルト34の取付穴44が形成されていると共に、基台10に取り付けるためのネジ穴が形成されている。
なお、ホッパ40は、ここでは、接続ホッパ60と別体に形成され、接続ホッパ60と着脱自在に接続できるように構成されている。接続ホッパ60は、上端側のホッパ開口部62が下端側の接続部61よりも経大となるように形成されている。接続ホッパ60の上端は、分離ロータ20の傾斜周面26の上端よりも上方に位置する高さで形成されている。そして、分離ロータ20の傾斜周面26と、接続ホッパ60の内周面との間の空間に錠剤Wを供給して収納できるように形成されている。ホッパ40及び接続ホッパ60は、ここでは一例として金属材料で形成されている。
<ベルトユニット>
図8に示すように、ベルトユニット30は、第1ベルト31及び第2ベルト32を備え、ホッパフランジ部43に着脱自在に取り付けることができるように構成されている。このベルトユニット30の第1ベルト31及び第2ベルト32は、送出口12に移動してきた錠剤Wを送りだし、その他の錠剤Wを保持するためのものである。ベルトユニット30は、第1ベルト31と、第2ベルト32と、第1ベルト31を支持する3つの第1プーリ31A11,31A12,31A13と、それぞれの第1支軸31A21,31A22,31A23と、第2ベルトを支持する2つの第2プーリ32A11,32A12と、それぞれの第2支軸32A21,32A22と、第1支軸31A21,31A22,31A23及び第2プーリ32A11,32A12を支持する支持板33と、支持板33を着脱自在に取り付ける固定手段としてのセットボルト34を備えている。
ベルトユニット30は、図2に示すように、ホッパフランジ部43或いは、ホッパフランジ部43及び基台10の上面にセットボルト34で取り付けられることで、第1ベルト31及び第2ベルト32が予め設定される位置に配置されるように形成されている。
図3、図4及び図7で示すように、第1ベルト31は、区画部25の第1水平溝21Aに一部を挿通するように、3つの第1プーリ31A11,31A12,31A13及び第1支軸31A21,31A22,31A23が配置されている。また、第2ベルト32は、区画部25の第2水平溝22Aに一部を対向或いは挿通させるように、2つの第2プーリ32A11,32A12及び第2支軸32A21,32A22が配置されている。
第1ベルト31及び第2ベルト32は、断面が略円形に形成された無端ベルトである。また、第1ベルト31及び第2ベルト32は、一例とし、シリコーンで形成されシェア硬度65~75が好ましく、より好ましくはシェア硬度68~72のものが用いられている。なお、第1ベルト31及び第2ベルト32は、ここでは、錠剤等薬事法適合材料のシリコーン樹脂が使用されている。
図6及び図7に示すように、第1ベルト31は、送出口12の直上で第1区画部21の錠剤Wの上端と第2区画部22の錠剤Wの下端との間に入り込むように配置されている。第1ベルト31は、3つの第1支軸31A21,31A22,31A23に回転自在に支持されている第1プーリ31A11,31A12,31A13にかけ渡され回転自在に支持されている。第1ベルト31は、ホッパ40の側面開口41及びガイド筒体50の第1ガイド溝51を介して、分離ロータ20の第1水平溝21Aに一部が挿通するように配置されている。第1ベルト31は、送出口12の直上となる位置で第1水平溝21Aの全部に入り込むと共に、次に送出口12の直上に移動する第1水平溝21Aの一部に入り込むように配置されている。さらに、第1ベルト31は、送出口12を通過した直後となる位置に移動する第1水平溝21Aの一部に入り込んで、徐々に第1水平溝21Aから離れて第1水平溝21Aに重ならないように位置している。なお、第1ベルト31が送出口12の手前で第1水平溝21Aに入り込む面積割合は、送出口12の直後となる位置となる第1水平溝21Aに入り込む面積割合よりも広くなるように配置されている。
第2ベルト32は、送出口12の直上及び送出口12に次に移動する第3区画部23の錠剤Wに接して保持し錠剤Wの荷重が下方に影響しない位置に配置されている。この第2ベルト32は、2つの第2支軸32A21,32A12に回転自在に支持されている第2プーリ32A11,32A12にかけ渡されている。第2ベルト32は、ホッパ40の側面開口41及びガイド筒体50の第2ガイド溝52を介して、分離ロータ20の第2水平溝22Aに一部が対向或いは一部が挿通するように配置されている。
第2ベルト32は、送出口12の直上となる位置で第3区画部23の錠剤Wに接して保持するように第2水平溝22Aに入り込むと共に、次に送出口12に移動する第3区画部の錠剤Wの一部に接して保持するように第2水平溝22Aの一部に入り込むように設置されている。この第2ベルト32は、送出口12の直上において第3区画部23の錠剤Wが第2区画部22に収納されている錠剤Wに当接することが無い位置に配置されている。
また、第2ベルト32は、送出口12の手前の第3区画部23に収納されている錠剤Wが、分離ロータ20の回転により移動すると移動方向先端側において、第2ベルト32の一部が錠剤Wに接するように第2水平溝22Aの一部に入り込む位置に配置されている。
第2ベルト32は、錠剤Wの中央から下端までの間の範囲D内の位置(図7参照)において錠剤Wに接して錠剤Wを保持するように、第2水平溝に対向あるいは入り込んで配置されている。また、第2ベルト32は、送出口12を越えて先に移動する位置の第3区画部23の第2水平溝22Aには入り込むことはなく、第3区画部23が区画する錠剤Wにも接触しないように配置されている。つまり、第2ベルト32は、送出口12の直上を越えて移動する第3区画部23で区画されている錠剤Wが自重で第2区画部22に落下するように、送出口12を通り越した第3区画部23の錠剤Wには接触しないように配置されている
以上のように構成されている分離送出装置100では、以下に示すようにして錠剤Wを一つ一つ分離して送り出すようにしている。
分離送出装置100は、錠剤Wが接続ホッパ60内に供給して、分離ロータ20を回転させる。分離ロータ20が回転することで、分離ロータ20の区画部25とガイド筒体50との間に錠剤Wが自重で送られ、区画部25の位置で整列しながら、第1区画部21乃至第3区画部23にそれぞれ区画される。なお、錠剤Wは、区画部25の直上の準備区画周面24Aにも区画部25に区画されやすいように姿勢を整えて整列している。
つまり、図4、図6及び図7に示すように、錠剤の分離送出方法では、筒状のホッパ40内に錠剤Wを収納して分離ロータ20を回転させながら分離ロータ20の周縁とホッパ40の内側に配置したガイド筒体50との間で、第1水平溝21Aにより上下方向に区画して配置された第1区画部21、第2区画部22、第2水平溝22Aで第2区画部22と上下方向に区画した第3区画部23を介して周方向に少なくとも3段に整列させる工程を行う。
この整列させる工程と併せて、分離ロータ20の回転により錠剤Wの送出口12の上方で、第1区画部21の錠剤Wと、第2区画部22の錠剤Wとを区画する第1水平溝21Aの間に、第1ベルト31を介在させて、第1区画部21の錠剤Wを第1ベルト31の下方に、第2区画部22の錠剤Wを第1ベルト31の上方にする。
このように、第1ベルトを介在させることで、第1区画部21の錠剤Wを送出口12から下方に落下させる工程を行う。そして、このような落下させる工程と併せて、送出口12の手前及び送出口12の上方で第3区画部23の錠剤Wの高さ方向の中心未満から下端までの範囲Dの間において、第2ベルト32を当接して第3区画部23の錠剤Wを支持する工程を行っている。
そのため、分離送出装置100では、分離ロータ20が回転して錠剤を区画部25に整列させて第1区画部21乃至第3区画部23に区画していくと、第1区画部21に区画されている錠剤Wが第1ベルト31及び第2ベルト32を介して、送出口12から落下させることを繰り返し行っている。
以下、図9A、図9B、図10A、図10Bを参照して、更に具体的に説明する。
第1ベルト31及び第2ベルト32は、第1水平溝21A及び第2水平溝22Aで前記したように所定の位置に設置されることで、第1区画部21乃至第3区画部23に区画している錠剤Wを以下のように動作させている。
すなわち、図9A及び図9Bに示すように、第1ベルト31は、送出口12の手前位置における第1水平溝21Aに一部が入り込こみ、送出口12の直上では錠剤Wと錠剤Wとの間となるように第1水平溝21Aの全部に入り込む。そして、第1ベルト31は、送出口12の直上では、第2区画部22で区画されている錠剤Wの下端に接し、第1区画部21で区画されている錠剤Wの上端に接することで、第1区画部21の錠剤Wを送出口12に送り出し下方に自重で落下させると共に、第2区画部22の錠剤Wが落下しないように支持する。そして、第1ベルト31は、第1プーリ31A11,31A12に回転自在に支持されている。そのため、第1ベルト31は、第1プーリ31A11,31A12間を回転しながら、第1水平溝21Aに入り入り込むようになるため、分離ロータ20の回転により移動してくる錠剤Wを擦ることなく上下に分けることができる。
また、図10A及び図10Bに示すように、第2ベルト32は、送出口12の直上の手前及び送出口12の直上において第2区画部22の直上となる第3区画部23の錠剤Wを保持して第2区画部22の錠剤Wに上からの荷重の負荷をかけないようにしている。
そのため、送出口12の直上に移動して来る第1区画部に区画されている錠剤Wは、第1ベルト31により下方に押し出されて送出口12から自重で落下し、第2区画部22に区画されている錠剤Wの下端は、第1ベルト31により支持された状態となり、さらに、第3区画部23に区画されている錠剤Wは第2ベルト32で保持され下方に荷重がかからないようになる。そのため、第1区画部21の錠剤Wのみを上方に位置する錠剤Wの影響を受けることなく、送出口12から送り出して落下させることができる。そして、第2ベルト32は、第2プーリ32A11,32A12,32A13に回転自在に支持されている。そのため、第2ベルト32は、錠剤Wに接触するときに摩擦を与えることがなく錠剤Wを支持することができる。
したがって、第1区画部で区画されている錠剤Wは、第1ベルト31及び第2ベルト32を介して、分離ロータ20の回転により、例えば、1分間で1000錠を送出口12から下方に落下させることができる。第1ベルト31及び第2ベルト32の位置を適切に配置することで、第1区画部21の錠剤Wを、送出口12の直上に移動して確実に一つづつ落下させることができる。また、第1ベルト31及び第2ベルト32は、それぞのプーリにより回転自在であるので、分離ロータ20の回転を駆動源として同期回転し、錠剤Wに対して摩擦を最小限としてベルトで擦ることがなく、スムーズに分離して一つづつ送り出すことができる。
なお、送出口12を通過した第1区画部21は、空間となるため、送出口12の直上を通過した第2区画部22に区画されている錠剤Wが、第1ベルト31の支持から解放されることで自重で第1区画部21の空間に収まるように移動する。さらに、第2区画部22の空間が開くことで、第3区画部23に区画されていた錠剤Wが第2ベルト32の保持から解放されることで、自重で第2区画部22の空間に収まるように移動することになる。
また、第3区画部23の空間には、第3区画部23の上方で準備区画周面24Aに整列している錠剤Wが自重で収まるように移動することになる。
なお、分離送出装置100の送出口12から落下した錠剤Wは、計数充填装置300の計数装置210で計数されて充填装置200で容器Bに収納されることになる。
前記したように、第1ベルトは、送出口12の直前から第1区画部21と第2区画部22の錠剤Wの間に、ベルト幅一部が徐々に入り込む。そして、第1ベルト31は、送出口12の直上では、第1区画部21の錠剤Wの上端と、第2区画部22の錠剤Wの下端との間に、ベルト幅が収まるように、第1ベルト31が入り込むように配置されている。そのため、第1区画部21の錠剤Wは、第1ベルト31に下方に押されることで、送出口12から下方に自重で落下し易くなる。また、送出口12の上方においては、第1ベルト31により第2区画部22の錠剤Wは、第1ベルト31に下端が支持された状態となっているので、下方に余計な負荷をかけることがない。さらに、送出口12の直上では、第2ベルト32により、第3区画部23の錠剤Wが下方に負荷がかからないように保持されているため、第1区画部21の錠剤Wは、第2区画部22及び第3区画部23の錠剤Wに影響されることなくスムーズに送出口12から下方に落下することができる。
続いて、計数装置210及び充填装置200について、説明する。
図11に示すように、計数装置210は、充填装置200に取り付けられて、分離送出装置100から送り出された錠剤Wを計数するものである。この計数装置210は、錠剤Wが落下する計数開口215に連続する経路に光学センサ213を備えている。光学センサ213は、センサ発光部211と、このセンサ発光部211に錠剤Wの落下経路を挟んで反対側に対向するように配置したセンサ受光部212とを備えている。光学センサ213は、フレーム体214に設置されている。フレーム体214は、中央に錠剤Wが落下して計数するための計数開口215を備えて充填装置200の設置台220に形成した設置開口222に着脱自在に取り付けられている。フレーム体214は、フレーム体214の上面板の周縁がフランジ状に形成され、フレーム体214を設置開口222に載置すると、フランジ状の周縁が設置開口222の周縁部分に当接して、一定の位置に位置決めされて、計数装置210が充填装置200に載置されるようになっている。
計数装置210は、錠剤Wが落下してくると、光学センサ213により錠剤Wを計数する。そして、計数された結果は、後記するモニタ画面260に表示されるようになっている。
充填装置200は、計数した錠剤Wを容器Bに収納するものである。充填装置200は、分離送出装置100を設置すると共に、計数装置210を設置する設置台220と、容器Bを所定の高さに支持する昇降機構240と、この昇降機構240で昇降作動する載置テーブル250と、充填状態及び操作を行うモニタ画面260とを備えている。
設置台220は、分離送出装置100を設置すると共に、設置された分離送出装置100の従動回転機構13に係合して、分離ロータ20の回転軸28が回転できるようになっている。また、設置台220は、計数装置210を設置する設置開口222が、分離送出装置100の送出口12に連通する計数装置210の計数開口215に連通するようになっている。設置台220は、モニタ画面260が形成されるベース280の一端側に設けた支柱270を介してベース280から所定の間隔を空けて、容器Bを配置できる領域を確保して設置されている。なお、設置開口222は、シャッタを備えており、錠剤Wが予め設定された数量に到達すると作動して錠剤Wの落下を防止することができるように形成されている。
昇降機構240は、支柱270側の側面に沿って配置され、載置テーブル250を上下の任意の位置に配置する。昇降機構240は、例えば、送りネジを回転させガイドバーに沿って載置テーブル250を上下に移動させている。この昇降機構240は、油圧機構やエア機構により上下する構成とすること等、載置テーブル250を所望の位置に上下方向に移動できるものであれば特に限定されるものではない。
載置テーブル250は、落下する錠剤Wの下方において容器Bを載置するものである。この載置テーブル250は、ストッパ251が設けられている。ストッパ251は、容器Bの側面を当接させた状態が、錠剤Wを容器B内に適切に収納させることができる位置となるように設定されている。
容器Bは、ここでは、落下する錠剤Wを容器Bの開口に導くための漏斗230を介して錠剤Wを収納している。漏斗230は、設置台220の下端に着脱自在に取り付けることができるようになっている。なお、漏斗230は、取り付けなくとも、載置テーブル250の位置を上方に移動して容器Bの収納口に落下する錠剤Wを直接収納するようにしても構わない。
ベース280は、一端側に支柱270を備え、他端側にモニタ画面260を備えている。モニタ画面260は、錠剤Wの計数状況や、電源のオンオフを始めとする操作するコマンドのボタンを備えるタッチ画面である。モニタ画面260は、この種の装置で使用されている一般的な構成を有している。
以上のように構成された計数装置210を有する充填装置200では、容器Bを載置テーブル250に載置して高さを昇降機構240で調整して所定位置に配置する。そして、モニタ画面260を介して容器Bに収納する錠剤Wの数を設定する。
充填装置200は、分離送出装置100から錠剤Wが送り出されると、計数装置210の光学センサ213で計数し、その計数した状況をモニタ画面260に表示させ、予め設定した錠剤Wの数に到達するとシャッタを介して錠剤Wの落下を抑制することで容器Bに所定数の錠剤Wを収納することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る分離送出装置について、図12乃至図14を参照して説明する。
なお、分離送出装置100Bは、被計数材料としてカプセル錠WBを扱うこととして説明する。また、第2実施形態では、分離ロータ20Bの構成が第1実施形態の構成と異なるため分離ロータ20Bを中心に説明し、既に説明した構成は、同じ符号を使用して適宜説明を省略する。
分離送出装置100Bは、基台10上に固定した筒状のホッパ40と、ホッパ40との間にカプセル錠WBを区画部25Bにより整列させて保持し回転する分離ロータ20Bとを備え、基台10に形成した送出口12から区画部25Bで整列され区画されたカプセル錠WBを送り出すように構成されている。分離送出装置100Bは、分離ロータ20Bの区画部25Bに段違いに形成した第1水平溝121及び第2水平溝122に対して、第1水平溝121に少なくとも一部が入り込むように配置される第1ベルト31と、第2水平溝122に一部が入り込むように配置される第2ベルト32と、を備えている。
そして、分離送出装置100Bでは、区画部25Bは、分離ロータ20Bの下方から上方に向かってカプセル錠WBを垂直方向に姿勢を揃えて重ねて周縁方向に複数区画する収納領域123を分離ロータの周縁に有している。さらに、分離送出装置100Bは、第1ベルト31が、送出口12の上方において、収納領域123で垂直方向の1段目のカプセル錠WBを下方に位置すると共に、垂直方向の第2段目の被計数材料を上方に位置するように、第1水平溝121内に一部が入り込むように配置されている。また、分離送出装置100Bは、第2ベルト32が、送出口12の上方において、収納領域123で垂直方向の2段目又は3段目のカプセル錠WBの一方において、カプセル錠WBの中心未満から下端までの範囲内において当接するように前記第1水平溝121に一部が入り込むように配置されている。
分離ロータ20Bは、円筒外周面24の上端に連続して円錐形状の傾斜周面26を備え、円筒外周面24に沿ってカプセル錠WBを垂直方向に姿勢を揃えて重ねて収納する区画部25Bを有している。区画部25Bは、周方向に円環状に設置される円環部の上端から下端まで貫通する貫通穴を等間隔に配置して収納領域123を形成している。収納領域123は、一例として、円周方向に等間隔で18か所になるように形成されている。収納領域123は、上端開口の広さと、下端開口の広さが、上下方向における中央領域の穴径の広さよりも広くなるようにテーパ面を介して形成されている。つまり、収納領域123は、整列させるカプセル錠WBを上端開口側から受け入れるときに受け入れやすくなるように開口を広くし、上下に重ねて整列させるときには、カプセル錠WBの直径よりもやや広い穴径とすることで、カプセル錠WBを垂直方向に略同じ姿勢で整列させている。
また、下端開口を中央領域よりも広げることで、送出口12上において送出口12に送り出しやすくなる。なお、下端開口は、上端開口よりも開口広さが小さくなるように形成されている。上端開口は、カプセル錠WBをランダムな姿勢の状態から導き入れているために広めに形成している。また、下端開口は、カプセル錠WBが送出口12から自重で落下し易いように、開口穴の内壁面に静電気等で張り付き難くしている。中央領域は、重なって収納されるカプセル錠WBの全体の高さに対して少なくとも半分の高さが一定の直径となっている。つまり、中央領域にカプセル錠WBの少なくとも1/3以上が位置していることで、残りの部分が下端開口側或いは上端開口側に位置していても、カプセル錠WBの姿勢を略同じ垂直方向に重ねて収納することができる。収納領域123では、垂直方向に重なって1段目のカプセル錠WBが位置する領域を第1区画部とし、2段目のカプセル錠WBが位置する領域を第2区画部としている。
なお、区画部25Bは、収納領域123と収納領域123が隣り合う間の部分と、収納領域123の外周部分とは、同一周面の筒外周面となるように形成されている。そして、区画部25は、周方向に亘って全周に形成した第1水平溝121と、この第1水平溝121とは段違いに周方向に亘って全周に形成した第2水平溝122とを備えている。つまり、第1水平溝121及び第2水平溝122は、収納領域123及び2つの収納領域123の間にも形成されている。
第1水平溝121は、カプセル錠WBが長手方向を垂直方向沿って収納領域123に重なって2つのカプセル錠WBが収納されたときの第1段目と第2段目のカプセル錠の間に位置するように形成されている。また、第1水平溝121は、第1ベルト31が送出口12の直上となる収納領域123においてカプセル錠WBの中心直下となる溝深さになるように形成されている。
第2水平溝122は、カプセル錠WBが長手方向を垂直方向沿って収納領域123に重なって2錠が収納されたときの第2段目のカプセル錠WBの長手方向の中心未満から下端までの範囲Dの間に位置するように形成されている。区画部25Bは、既に説明したように、基台10の上面に設けられる樹脂板15と共に、超高分子量ポリエチレンにより形成されることが好ましい。また、区画部25Bは、分離ロータ20Bと一体に形成されている。
第1ベルト31及び第2ベルト32は、ベルトユニット30に支持されている。そして、第1ベルト31及び第2ベルト32は、ベルトユニット30がホッパ40のホッパフランジ部43に設置されることで、送出口12の直上において、収納領域123の第1段目のカプセル錠WBを送出口12から落下させ、第2段目のカプセル錠WBを保持して送出口12から落下させないようにしている。第1ベルト31及び第2ベルト32は、既に説明したような材料や硬さの樹脂が使用される。
第1ベルト31は、送出口12の直前に位置する収納領域123に収納されている第1段目と第2段目とのカプセル錠WBの間に第1水平溝121を介して徐々に入り込み、さらに、送出口12の位置に来る収納領域123に収納されている第1段目と第2段目とのカプセル錠WBの間に第1水平溝121を介して位置するように配置されている。
第1ベルト31は、送出口12の直上において、第1段目のカプセル錠WBの上端と、第2段目のカプセル錠WBの下端との間に位置するようになっている。そのため、収納領域123の第1段目に位置しているカプセル錠WBは、第1ベルト31により下方に押し出され、第2段目に位置しているカプセル錠WBは、下方に負荷がかからないように上方に支持される。
さらに、送出口12を通過した収納領域123では、第2段目のカプセル錠WBに第1ベルト31がほとんど接触しないように配置されている。そのため、分離ロータ20Bが回転していくことで、送出口12に落下して第1区画部として空いている空間に、第2段目のカプセル錠WBが自重で降下し収納されるように移動する。なお、第1ベルト31は、第1プーリ31A11,31A12間において無端ベルトとして回転するので、錠剤WBに対して最小限の摩擦で擦ることがなく錠剤WBを傷つけることはない。
第2ベルト32は、送出口12の直前に位置する収納領域123に収納されている第2段目のカプセル錠WBの下端側に第2水平溝122を介して徐々に接し、さらに、送出口12の直上に来る収納領域123に収納されている第2段目のカプセル錠WBの下端側に当接する位置に第2水平溝122を介して配置されている。第2ベルト32は、送出口12の直上では、第2段目のカプセル錠WBの下端側に当接して、荷重を下方にかけないようにしている。第2ベルト32は、カプセル錠WBの下端側である高さ方向の中心未満の位置から下端までの範囲Dの位置のいずれかに接することで、カプセル錠WBを保持し、下方にカプセル錠WBの影響がないようにしている。
さらに、送出口12を通過した収納領域123では、第2段目のカプセル錠WBに第2ベルト32が接触しないように配置されている。そのため、分離ロータ20Bが回転していくことで、送出口12上で保持していた第2段目のカプセル錠WBが、空いている第1区画部となる第1段目の空間に自重で降下して収納されるように移動する。
なお、第2段目のカプセル錠WBは、下端を第1ベルト31に支持され、下端側を第2ベルトで保持されているため、第1ベルト31及び第2ベルト32の断面積が小さな直径の無端ベルトを使用していても、確実に保持され、下方に余計な負荷をかけることがない。また、第2ベルト32は、第2プーリ32A11,32A12,32A13間において無端ベルトとして回転するので、錠剤WBを擦ることがなく最小限の摩擦で支持することが可能となる。
なお、第2ベルト32及び第1ベルトから解放されて収納領域123で第1段目の位置にカプセル錠WBが自重で降下して、収納領域123の第2段目の空間である第2区画部が空くと、さらに、その上方に位置しているカプセル錠WBが自重で移動して収納領域123の第2段目に入り込む。そして、第2段目に上方から入り込むカプセル錠WBは、収納領域123の上端開口から中央領域に降下するときに、収納領域123の穴形状により垂直方向に長手方向が沿うような姿勢となるので、第1段目である第1区画部のカプセル錠WBと略同じ姿勢となって、第2段目である第2区画部に収納される。そして、収納領域123の第2段目に位置するカプセル錠の下端は、第1段目に位置するカプセル錠WBの上端に当接した状態で収納されることとなる。
分離送出装置100Bでは、取り扱う被計数材料としてのカプセル錠WBの形状及び材質の関係から、分離ロータ20Bの回転動作は、一例として、間欠的に回転する動作としている。そして、分離送出装置100Bで区画し整列させて送出口12に落下することができるカプセル錠WBの数は、一例として、1分間に300~500錠となる。
以上のように構成されている分離送出装置100Bは、既に説明した計数装置210及び充填装置200を用いて容器Bに予め設定した数量だけ充填されることになる。なお、容器Bの大きさが異なる場合、載置テーブル250を昇降機構240を介して高さを調整して容器Bを適切な位置に置くようにすることができる。また、分離送出装置100Bは、充填装置200の載置台に着脱自在に設置することができるので、計数充填の対象となる被計数材料の大きさ、形状、材質が異なることで、分離ロータの構成が変わっても、分離ロータの直径や回転軸の位置や構成を共通化して、充填装置200及び計数装置210により計数して容器に充填することが可能となる。
また、分離ロータの周縁に設ける区画部で区画整列する被計数材料の数は、一例として、18カ所として説明したが、16~24の範囲で設置しても構わない。そして、区画部の数を設定する場合、図15Aに示すように、送出口12上の区画部25の中心と分離ロータ20の回転中心とを結んだ線に直交する、送出口12上の区画部25の中心を通る水平線に対して、周方向において隣り合う区画部25の中心と、送出口12上の区画部25の中心とを結んだ線の傾斜角度θが15~25度の範囲内になるように、周方向の区画部25は配置されることが好ましい。
すなわち、分離ロータの収納領域の錠剤Wが対面する周縁(円筒形の周縁では接線)での角度は、図15Aの水平線に対して傾斜角度θが15度から25度の範囲となるように形成されることが好ましい。このように傾斜角度θに区画部の位置を設置することで、送出口12の直前に移動してくる被計数材料に対して、送出口12に向かうにしたがって、第1ベルト31が徐々に第1区画部及び第2区画部に位置する被計数材料の間に入り込むことができる。そのため、送出口12上で第1区画部の被計数材料を送出口から落下するように送り出し、第2区画部の被計数材料を確実に支持することができる。
そして、図15A及び図15Bに示すように、第1ベルト31は、送出口12の直上で被計数材料の下端と、下の被計数材料の上端との間に第1水平溝を介して入り込む位置は、水平方向から角度αで示す範囲において傾斜して配置されてもよい。つまり、第1ベルト31は、被計数材料を下方に送り出し、上方に位置する被計数材料を支持すように作用することができれば配置される状態で所定の角度となっていてもよい。なお、第2ベルト32も同様に、水平線に対して所定の角度で配置されることで、送出口12の手前から徐々に被計数材料の下端側(高さ方向の中心未満から下端までの範囲内のいずれかの被計数材料を保持できる位置)に接する接触面積が大きくなり、送出口12上では、第2水平溝122を介して被計数材料の下端側に第2ベルト32での接触面積が大きく被計数材料を保持することができる状態となる。そのため、第2ベルト32は、送出口12の上方において下方に位置していた被計数材料が送出口12から送り出されるように移動しても、下方の被計数材料に影響を与えないように保持することができる。
被計数材料は、円盤錠及びカプセル錠を一例として説明したが、分離ロータの周縁に区画して整列できる形状、材質、大きさであれば、ラグビーボール錠、円形錠、三角おにぎり型錠等の計数される錠剤以外の乾燥材や他の固形食品や樹脂材料等であっても構わない。また、被計数材料の種類が変わることで、分離ロータの形状も変えて対応することができるが、計数充填装置300として、計数装置210及び充填装置200は、構成を変えることなく対応することが可能となる。
さらに、分離送出装置100、100Bでは、分離ロータの周縁に設けた区画部では、被計数材料を少なくとも2段に重なるように姿勢を揃えて垂直方向に整列させた構成、及び、3段に重なるように姿勢を揃えて垂直方向に整列させた構成について説明したが、4段以上であっても構わない。そして、2段以上に被計数材料を重ねて整列させる場合、第2ベルトの位置は、第2段目の被計数材料の位置、あるいは、第3段目の被計数材料の位置のいずれかで設置されるようになる。そして、第1ベルト31は、送出口12の直上では、第1段目の被計数材料と、第2段目の被計数材料との間に入り込み、送出口12の手前では第1段目の被計数材料と第2段目の被計数材料との間に一部が入り込む割合をさらに多くして配置さしても構わない。
また、第1区画ブロック21bは、下方に向かうに従ってブロックの正面視における幅が小さくなるなテーパ形状(図7参照)を有していてもよい。このように第1区画ブロック21bの下方に向かうに従ってテーパ形状にすることで、送出口12に移動してきた被計数材料を送り出しやすくなる。
また、第1ベルト31及び第2ベルト32は、ベルトユニット30により着脱自在となるように構成するものを説明したが、回転軸を基台10側に設けるように固定される構成であってもよく、第1ベルト31及び第2ベルト32が無端ベルトとしてプーリ間を回転自在に形成していればよい。また、第1ベルト31が第1水平溝21Aに入り込む状態、及び、第2ベルト32が第2水平溝22Aに入り込む状態は、溝深さを調整することで制限でき被計数材料の形状や大きさにより適切になるように設定することが可能である。
10 基台
11 ベース本体
12 送出口
13 従動回転機構
14 把手
15 樹脂板
20 分離ロータ
21 第1区画部
21A、121 第1水平溝(溝)
22A、122 第2水平溝(溝)
21b 第1区画ブロック
22b 第2区画ブロック
23b 第3区画ブロック
22 第2区画部
23 第3区画部
24 円筒外周面
24A 準備区画周面
25 区画部
26 傾斜周面
27 収納部
28 回転軸
30 ベルトユニット
31 第1ベルト
31A11,31A12 第1プーリ
31A21、31A22 第1支軸
32 第2ベルト
32A11,32A12,32A13 第2プーリ
32A21,31A22 第2支軸
33 支持板
34 セットボルト(固定手段)
40 ホッパ
41 側面開口
42 ホッパ本体
43 ホッパフランジ部
50 ガイド筒体
51 第1ガイド溝(第1溝部)
52 第2ガイド溝(第2溝部)
53 ガイド本体
60 接続ホッパ
61 接続部
62 ホッパ開口部
100,100B 分離送出装置
200 充填装置
210 計数装置
220 設置台
221 回転駆動機構
230 送出シュート
240 昇降テーブル
250 載置テーブル
260 表示モニタ
300 計数充填装置

Claims (11)

  1. 基台上に固定した筒状のホッパと、前記ホッパとの間に被計数材料を区画部により整列させて保持し回転する分離ロータとを備え、前記基台に形成した送出口から前記区画部で整列させた被計数材料を送り出す分離送出装置において、
    前記分離ロータの区画部に段違いに形成した第1水平溝及び第2水平溝に対して、前記第1水平溝に少なくとも一部が入り込むように配置される第1ベルトと、前記第2水平溝に一部が入り込むように配置される第2ベルトと、を備え、
    前記区画部は、前記分離ロータの下方から上方に向かって前記被計数材料を垂直方向に姿勢を揃えて重ねて周縁方向に複数区画する収納領域を前記分離ロータの周縁に有し、
    前記第1ベルトは、前記送出口の上方において、前記収納領域の1段目の被計数材料を下方に位置すると共に、前記収納領域の第2段目の被計数材料を上方に位置するように、前記第1水平溝内に一部が入り込むように配置され、
    前記第2ベルトは、前記送出口の上方において、前記収納領域の2段目又は3段目の被計数材料の一方において、前記被計数材料の中心未満から下端までの範囲内において当接するように配置される分離送出装置。
  2. 基台上に固定した筒状のホッパと、前記ホッパとの間に被計数材料を区画部により整列させて保持し回転する分離ロータとを備え、前記基台に形成した送出口から前記区画部で整列させた被計数材料を送り出す分離送出装置において、
    前記ホッパと分離ロータとの間に配置されると共に第1溝部及び第2溝部を段違いに形成したガイド筒体と、
    前記ガイド筒体の第1溝部及び第2溝部に対向する位置に開口する前記ホッパの側面開口から、前記第1溝部に一部が入り込むように配置される第1ベルトと、前記第2溝部に一部が入り込むように配置される第2ベルトと、を備え、
    前記区画部は、前記分離ロータの下方から上方に向かって少なくとも第1区画部及び第2区画部を、周方向及び垂直方向に形成した溝を介して前記ガイド筒体と前記分離ロータとの間に収納領域として有し、
    前記第1ベルトは、前記送出口の上方で、前記第1区画部の被計数材料を下方に位置すると共に、前記第2区画部の被計数材料を上方に位置するように、前記第1区画部と、前記第2区画部と、を区画する溝内に一部が入り込むように配置され、
    前記第2ベルトは、前記送出口の上方で前記第2区画部に区画された前記被計数材料又は前記第2区画部の上方で区画された被計数材料のいずれか一方に対して、前記被計数材料の中心未満から下端までの範囲内において当接するように配置される分離送出装置。
  3. 前記第1ベルト及び前記第2ベルトは、それぞれ無端ベルトに形成されると共に、複数のプーリを介して前記プーリ間で回転自在に設けられている請求項1又は請求項2に記載の分離送出装置。
  4. 前記第1ベルト及び前記第2ベルトは、前記基台上に固定手段により着脱自在に取り付けられるベルトユニットに設置されており、
    前記ベルトユニットは、断面が略円形の無端ベルトで形成された前記第1ベルト及び前記第2ベルトをそれぞれ支持するプーリと、前記プーリを回転自在に支持する回転軸と、前記回転軸を支持すると共に前記固定手段により着脱自在に取り付けられる支持板と、を備える請求項1又は請求項2に記載の分離送出装置。
  5. 前記送出口上の区画部の中心と前記分離ロータの回転中心とを結んだ線に直交する、前記送出口上の区画部の中心を通る水平線に対して、周方向において隣り合う区画部の中心と、前記送出口上の区画部の中心とを結んだ線が15~25度の範囲内になるように、周方向の区画部は配置される請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の分離送出装置。
  6. 前記ガイド筒体の第1溝部の一方の溝端部は、周方向において、前記第2溝部の一方の溝端部よりも送出口側の近くに位置すると共に、前記第1溝部の他方の溝端部が、前記第2溝部の他方の溝端部よりも送出口側から遠くに位置し、
    前記第1ベルトの一部は、前記区画部を区画する溝を介して前記第1区画部の被計数材料と第2区画部の被計数材料との間に入り込むように配置され、
    前記第2ベルトの一部は、前記区画部を区画する溝を介して、前記第1区画部の上方で整列する被計数材料の中心未満から下端までの範囲内において配置される請求項2に記載の分離送出装置。
  7. 前記分離ロータの区画部の材質と、前記ガイド筒体の材質とを同じ樹脂で形成する請求項2に記載の分離送出装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の分離送出装置と、前記分離送出装置を設置すると共に回転駆動機構を有する設置台と、前記設置台に前記分離送出装置の送出口に連通する落下通路に配置した計数装置と、前記落下通路の直下に着脱自在に置かれる容器を載置する載置台とを備える充填装置であって、
    前記分離送出装置の分離ロータの回転軸を前記回転駆動機構に係合させるように前記分離送出装置の基台に従動回転機構を有する計数充填装置。
  9. 筒状のホッパ内に被計数材料を収納して前記ホッパ内で分離ロータを回転させながら分離ロータと前記ホッパとの間で前記分離ロータの周縁に形成した区画部に、上下方向に姿勢を揃えて被計数材料を収納することで、周方向に前記被計数材料を区画して前記被計数材料を整列させる工程を行うと共に、
    前記分離ロータの回転により前記被計数材料の送出口の上方で、前記区画部の第1段目の被計数材料と、前記区画部の第2段目の被計数材料とを区画する溝の間に、第1ベルトを介在させて、第1段目の被計数材料を前記第1ベルトの下方に、第2段目の計数材料を前記第1ベルトの上方に配置することで、第1区画部の被計数材料を前記送出口に落下させる工程と、を含み、
    前記落下させる工程では、前記送出口の手前及び前記送出口の上方で前記第2段目の被計数材料の高さ方向の中心未満から下端までの範囲の間において、前記第2段目の被計数材料に対面する溝を介して第2ベルトを当接させて前記第2段目の被計数材料を支持する工程とを、併せて行う被計数材料の分離送出方法。
  10. 筒状のホッパ内に被計数材料を収納して分離ロータを回転させながら分離ロータの周縁と前記ホッパとの間で、溝により上下方向に区画して配置された第1区画部、第2区画部、第3区画部を介して前記被計数材料を3段に整列させる工程を行うと共に、
    前記分離ロータの回転により前記被計数材料の送出口の上方で、前記第1区画部の被計数材料と、前記第2区画部の被計数材料とを区画する溝の間に、第1ベルトを介在させて、第1区画部の被計数材料を前記第1ベルトの下方に、第2区画部の計数材料を前記第1ベルトの上方にすることで、第1区画部の被計数材料を前記送出口で落下させる工程と、を含み、
    前記落下させる工程では、前記送出口の手前及び前記送出口の上方で前記第3区画部の被計数材料の高さ方向の中心未満から下端までの範囲の間において、第2ベルトを当接させて前記第3区画部の被計数材料を支持する工程を、併せて行う被計数材料の分離送出方法。
  11. 前記第1ベルト及び前記第2ベルトは、それぞれ無端ベルト状に形成されると共に、複数のプーリを介して前記プーリ間で回転自在に設けられている請求項9又は請求項10に記載の被計数材料の分離送出方法。
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