JP2022086839A - 後糊圧着記録用原紙及び後糊圧着記録用紙 - Google Patents

後糊圧着記録用原紙及び後糊圧着記録用紙 Download PDF

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Abstract

【課題】印刷適性及び後糊方式における再剥離性に優れる後糊圧着記録用原紙を提供する。【解決手段】本発明の一態様に係る後糊圧着記録用原紙は、基紙と、基紙の少なくとも一方の面側に積層される塗工層とを備え、基紙が紙力増強剤及びサイズ剤を含有し、塗工層が顔料及びバインダーを含有し、塗工層が顔料として軽質炭酸カルシウム、カオリン及び有機顔料を含み、塗工層の全顔料に対する軽質炭酸カルシウムの含有割合が40質量%以上69質量%以下であり、塗工層の全顔料に対するカオリンの含有割合が30質量%以上50質量%以下であり、塗工層の全顔料に対する有機顔料の含有割合が1質量%以上10質量%以下であり、塗工層における軽質炭酸カルシウムに対するカオリンの質量比が、0.50以上1.20以下であり、軽質炭酸カルシウムに対する有機顔料の質量比が、0.03以上0.25以下である。【選択図】なし

Description

本発明は、後糊圧着記録用原紙及び後糊圧着記録用紙に関する。
隠蔽、秘匿等する必要のある各種情報を印刷した上で折り畳み、対向する面を再剥離可能に圧着して形成される圧着記録用紙が従来から知られている。また、かかる圧着記録用紙としては、塗工紙表面に予め疑似接着剤層を積層しておき、この疑似接着剤層表面に各種情報を印刷した上で疑似接着剤層を対向させるように折曲げて再剥離可能に圧着する先糊方式と、塗工紙の表面に印刷した後に、この印刷面に疑似接着剤層を積層し、さらにこの疑似接着剤層を対向させるように折曲げて再剥離可能に圧着する後糊方式が存在している。近年、再剥離後の接着面の質感に優れ、高級感を有する後糊方式が多く用いられるようになっている。
一方、塗工紙に高速かつ大量に印刷を行う方法としては、オフセット印刷が普及している。それゆえ、塗工紙には、オフセット印刷に対応したインク着肉性、表面強度、サイズ性等の多くの性能が要求される。一方、塗工紙に個別情報を印字する方法としては、インクジェット方式が多く用いられている。そのため、オフセット印刷によって共通情報が印刷され、さらにインクジェット印刷によって可変情報が追加されることの多い後糊圧着記録用紙にあっては、オフセット印刷適性とインクジェット印刷適性とを同時に備えることが要求されている。
これに対し、上記後糊圧着記録用紙は、従来のオフセット印刷用の塗工紙が通常用いられているため、疑似接着剤層を形成する接着剤が塗工層に浸透し易く、十分な圧着安定性が得られないという不都合を有する。一方、従来のオフセット印刷用の塗工紙について、十分な接着力を得るために接着剤を多く塗布すると、再剥離の際に剥離面から容易に剥離されにくくなり、塗工紙の破れが生じるおそれがある。
このような事情に鑑みて、例えば基紙の一方の面に積層される塗工層を有し、この塗工層が顔料を含み、かつこの塗工層に含まれる顔料100質量%に対する炭酸カルシウムの含有量が30質量%以上90質量%以下である圧着シート用塗工紙が提案されている(特許文献1参照)。上記圧着シート用塗工紙は、塗工層が上記範囲で炭酸カルシウムを含むことによって、インクジェット印刷におけるインク吸収性を高めつつ、疑似接着剤層を形成する接着剤の浸透を一定程度抑えることで、インクジェット印刷適性及び接着性を一定程度高めることができる。
また、疑似接着層を形成する接着剤の基紙への浸透を抑制して再剥離時の材料破壊を防止するために、基紙にポリアクリル系紙力増強剤を含有し、さらに塗工層中にカオリン30質量部以上含有する後糊圧着記録用原紙が提案されている(特許文献2参照)。上記後糊圧着記録用原紙は、接着剤の過度な浸透を抑制し、基材の強度も確保できるため、疑似接着層の再剥離には一定の効果を奏することができる。
さらに、インクジェット方式に対応した、塗工層中にカオリン50質量部以上、軽質炭酸カルシウム10質量部から50質量部を含有した感圧接着シート用塗工紙も提案されている(特許文献3参照)。上記感圧接着シート用塗工紙は、白紙光沢もある一定以上の数値を示すことから、インクジェット印刷適性も一定以上の効果を示すものと思われる。
特開2011-195990号公報 特開2016-003404号公報 特開2009-228171号公報
しかしながら、上記従来技術の圧着シート用塗工紙は、上述のインクジェット印刷適性を備えることで所定の吸水性を有しているので、疑似接着剤層を形成する接着剤が塗工層に含浸されてしまう。そのため、例えば接着剤として紫外線硬化型糊を用いた場合、この接着剤が塗工層内に浸透することを効果的に抑制することができず、接着剤の使用量が多くなるおそれがある。また、この圧着シート用塗工紙は、このように接着剤の使用量が多くなる結果、再剥離時に剥離面から剥離されず塗工紙が破壊されるおそれがある。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであり、インクジェット印刷適性を備えるとともに、再剥離性に優れる後糊圧着記録用紙を製造できる後糊圧着記録用原紙の提供を目的とする。
本発明の一態様に係る後糊圧着記録用原紙は、基紙と、上記基紙の少なくとも一方の面側に積層される塗工層とを備え、上記基紙が紙力増強剤及びサイズ剤を含有し、上記塗工層が顔料及びバインダーを含有し、上記塗工層が上記顔料として軽質炭酸カルシウム、カオリン及び有機顔料を含み、上記塗工層の全顔料に対する上記軽質炭酸カルシウムの含有割合が40質量%以上69質量%以下であり、上記塗工層の全顔料に対する上記カオリンの含有割合が30質量%以上50質量%以下であり、上記塗工層の全顔料に対する上記有機顔料の含有割合が1質量%以上10質量%以下であり、上記塗工層における上記軽質炭酸カルシウムに対する上記カオリンの質量比が、0.50以上1.20以下であり、上記軽質炭酸カルシウムに対する上記有機顔料の質量比が、0.03以上0.25以下であり、上記軽質炭酸カルシウムの一次粒子径が0.05μm以上0.50μm以下であり、Z軸方向の剥離強度が700kPa以上であり、トルエン吸油度が100秒以上である。
本発明によれば、インクジェット印刷適性を備えるとともに、再剥離性に優れる後糊圧着記録用紙を製造できる後糊圧着記録用原紙を提供できる。
[本発明の実施形態の説明]
本発明の一態様に係る後糊圧着記録用原紙は、基紙と、上記基紙の少なくとも一方の面側に積層される塗工層とを備え、上記基紙が紙力増強剤及びサイズ剤を含有し、上記塗工層が顔料及びバインダーを含有し、上記塗工層が上記顔料として軽質炭酸カルシウム、カオリン及び有機顔料を含み、上記塗工層の全顔料に対する上記軽質炭酸カルシウムの含有割合が40質量%以上69質量%以下であり、上記塗工層の全顔料に対する上記カオリンの含有割合が30質量%以上50質量%以下であり、上記塗工層の全顔料に対する上記有機顔料の含有割合が1質量%以上10質量%以下であり、上記塗工層における上記軽質炭酸カルシウムに対する上記カオリンの質量比が、0.50以上1.20以下であり、上記軽質炭酸カルシウムに対する上記有機顔料の質量比が、0.03以上0.25以下であり、上記軽質炭酸カルシウムの一次粒子径が0.05μm以上0.50μm以下であり、Z軸方向の剥離強度が700kPa以上であり、トルエン吸油度が100秒以上である。
当該後糊圧着記録用原紙は、上記基紙が紙力増強剤及びサイズ剤を含有するので、接着剤の塗工層への浸透が効果的に抑えられ、再剥離時の基紙破れをさらに効果的に抑制することができる。上記塗工層が顔料及びバインダーを含有するので、インクジェットインクやオフセットインクの塗工層への浸透が促進及び定着され、好適なインクジェット印刷適性及びオフセット印刷適性を有する。また、上記塗工層の全顔料に対する上記軽質炭酸カルシウムの含有割合が40質量%以上69質量%以下であることで、インクジェット印刷適性を向上させることができる。上記塗工層の全顔料に対する上記カオリンの含有割合が30質量%以上50質量%以下であることで、疑似接着層を形成する接着剤の浸透を防ぐことができる。上記塗工層の全顔料に対する上記有機顔料の含有割合が1質量%以上10質量%以下であることで、インクジェット印刷適性を向上させることができ、さらに接着剤を適度に表層に留め、平滑性を高めることができる。上記塗工層における上記軽質炭酸カルシウムに対する上記カオリンの質量比が、0.50以上1.20以下であり、上記軽質炭酸カルシウムに対する上記有機顔料の質量比が、0.03以上0.25以下であり、上記軽質炭酸カルシウムの一次粒子径が0.05μm以上0.50μm以下であることで、疑似接着剤層を形成する接着剤の塗工層への浸透を十分に抑制するとともに、インクジェットインクの吸収性を良好にできる。さらに、当該後糊圧着記録用原紙は、Z軸方向の剥離強度が上記範囲であることで、十分な剥離強度を有する。それゆえ、当該後糊圧着記録用原紙は、上記塗工層表面に疑似接着剤層が積層された後糊圧着記録用紙において、疑似接着剤層を対向させるように折曲げて接着した上で再剥離する場合の基紙破れが抑制され、剥離面で好適に剥離することができる。また、当該後糊圧着記録用原紙は、トルエン吸油度が上記範囲とされているので、接着剤として例えば紫外線硬化型糊を用いた場合、この接着剤の浸透が好適に抑制される。そのため、接着剤の使用量を抑えつつ接着性を維持することが可能であると共に、再剥離時の基紙破れを効果的に抑制することができる。従って、当該後糊圧着記録用原紙はインクジェット印刷適性を備えるとともに、再剥離性に優れる後糊圧着記録用紙を製造できる。
有機顔料の形状が密実型であることが好ましい。上記密実型とは、比重が0.80~1.20g/cmの高密度の有機顔料のことをいう。上記有機顔料の形状が密実型であることでカレンダー加工時に有機顔料の粒子形状が潰れにくくなるため、当該後糊圧着記録用原紙の平滑度が高くなり過ぎず、適度な平滑性を得ることができる。従って、インク吸収性を向上させ、さらに接着剤の浸透を適度に防ぐことができる。
上記軽質炭酸カルシウムが一次粒子の凝集体であり、上記一次粒子の形状が立方体形状であることが好ましい。上記軽質炭酸カルシウムが一次粒子の凝集体であり、上記一次粒子の形状が立方体形状であることで、当該後糊圧着記録用原紙表面の動的接触角を大きくできるので、インクジェットインクの網点再現性が高くなる。従って、当該後糊圧着記録用原紙のインク乾燥性及び印字濃度を向上できる。
当該後糊圧着記録用原紙のコブサイズ度が10g/m以上50g/m以下であることが好ましい。当該後糊圧着記録用原紙のコブサイズ度が上記範囲であることで、特に水系接着剤を用いた後糊方式の際、水系接着剤の過度な浸透を防ぎ、再剥離性が容易となる。また、湿度変化の影響を受け難くすることができる。
当該後糊圧着記録用原紙は、アンダー塗工層をさらに備え、上記塗工層が上記アンダー塗工層の表面に積層されることが好ましい。当該後糊圧着記録用原紙は、アンダー塗工層を設けることによって、塗工層を積層した際の塗工層表面の平坦性、印刷情報の高精細化、フルカラー印刷の品質向上等を促進することができると共に、塗工層の最表面に積層される後糊圧着記録用紙の疑似接着剤層(後述)に用いられる塗工液が基紙中へ含浸することを抑制し、塗工液使用量を抑えることができる。
本発明の一態様に係る後糊圧着記録用紙は、当該後糊圧着記録用原紙を用いている。当該後糊圧着記録用紙は、当該後糊圧着記録用原紙を用いていることで、インクジェット印刷適性を備えるとともに、再剥離性に優れる後糊圧着記録用紙を製造できる。
なお、本発明において、「Z軸方向の剥離強度」とは、ISO 15754に準拠した厚さ方向の剥離強度を意味する。「トルエン吸油度」とは、JIS-P-8130(1994)に準拠した値である。「コブサイズ度」とは、JIS-P8140(1998)に準拠して計測時間10秒で測定した値である。
[本発明の実施形態の詳細]
以下において、本発明について詳細に説明する。以下に記載する構成要件の説明は、代表的な実施形態や具体例に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施形態に限定されるものではない。
<後糊圧着記録用原紙>
当該後糊圧着記録用原紙は、基紙と、上記基紙の少なくとも一方の面に積層される複数の塗工層とを備える。また、当該後糊圧着記録用原紙は、アンダー塗工層をさらに備え、上記塗工層が上記アンダー塗工層の表面に積層されることが好ましい。
[基紙]
基紙は、原料パルプを主成分とする。基紙は、単層であっても、複数層であってもよい。上記基紙は紙力増強剤及びサイズ剤を含有する。上記基紙が紙力増強剤及びサイズ剤を含有するので、接着剤の塗工層への浸透が効果的に抑えられ、再剥離時の基紙破れをさらに効果的に抑制することができる。
(原料パルプ)
原料パルプとしては、公知のものを用いることができ、バージンパルプ、古紙パルプ又はこれらの組み合わせたものを適宜用いることができる。
バージンパルプとしては、例えば、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹未晒クラフトパルプ(LUKP)、針葉樹未晒クラフトパルプ(NUKP)、広葉樹半晒クラフトパルプ(LSBKP)、針葉樹半晒クラフトパルプ(NSBKP)、広葉樹亜硫酸パルプ、針葉樹亜硫酸パルプ等の化学パルプ;ストーングランドパルプ(SGP)、加圧ストーングランドパルプ(TGP)、ケミグランドパルプ(CGP)、砕木パルプ(GP)、サーモメカニカルパルプ(TMP)等の機械パルプ;ケナフ、麻、葦等の非木材繊維から化学的又は機械的に製造されたパルプ等の公知の種々のパルプを使用することができる。
古紙パルプとしては、例えば、茶古紙、クラフト封筒古紙、雑誌古紙、新聞古紙、チラシ古紙、オフィス古紙、段ボール古紙、上白古紙、ケント古紙、模造古紙、地券古紙等から製造される離解古紙パルプ、離解・脱墨古紙パルプ(DIP)又は離解・脱墨・漂白古紙パルプ等が挙げられる。
これらの中でも、上記パルプ繊維としては、広葉樹クラフトパルプ(LKP)と針葉樹クラフトパルプ(NKP)とを組み合わせたものが好ましく、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)と針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)とを組み合わせたものが特に好ましい。当該後糊圧着記録用原紙は、これら2種のパルプを用いることで基紙の吸水性を的確に調整し、フォーム印刷等に対する優れた印刷適性及び加工適性を具備することができる。
上記パルプ繊維として広葉樹クラフトパルプ(LKP)及び針葉樹クラフトパルプ(NKP)を併用する場合における全パルプ成分に対する広葉樹クラフトパルプ(LKP)の含有量の下限としては、65質量%が好ましく、70質量%がより好ましく、75質量%がさらに好ましい。一方、全パルプ成分に対する広葉樹クラフトパルプ(LKP)の含有量の上限としては、98質量%が好ましく、96質量%がより好ましく、95質量%がさらに好ましい。また、上記パルプ繊維として広葉樹クラフトパルプ(LKP)及び針葉樹クラフトパルプ(NKP)を併用する場合における全パルプ成分に対する針葉樹クラフトパルプ(NKP)の含有量の下限としては、2質量%が好ましく、4質量%がより好ましく、5質量%がさらに好ましい。一方、全パルプ成分100質量%に対する針葉樹クラフトパルプ(NKP)の含有量の上限としては、35質量%が好ましく、30質量%がより好ましく、25質量%がさらに好ましい。広葉樹クラフトパルプ(LKP)は、繊維長が短いため、得られる基紙の繊維間の空隙を比較的少なくすることができる。これに対し、針葉樹クラフトパルプ(NKP)は、繊維長が長いため、得られる基紙の繊維間の結合を強化することができる。それゆえ、当該後糊圧着記録用原紙は、上記基紙が広葉樹クラフトパルプ(LKP)及び針葉樹クラフトパルプ(NKP)を上記割合で含有することによって、基紙の強度を向上しつつ、基紙に適度な吸水性を持たせてインク転移性を高めると共に、塗工層を形成するバインダーを基紙の繊維間に入り込ませ、このバインダーと繊維とを密に接着することができる。従って、当該後糊圧着記録用原紙は、塗工層のアンカー効果が高くなり、塗工層の表面に疑似接着剤層が積層された後糊圧着記録用紙において、疑似接着剤層を対向させるように折曲げて接着した上で再剥離する場合の塗工層の割れを好適に防止することができる。
上記広葉樹クラフトパルプ(LKP)のフリーネスの下限としては、360mlが好ましく、400mlがより好ましく、420mlがさらに好ましい。また、上記広葉樹クラフトパルプ(LKP)のフリーネスの上限としては、495mlが好ましく、490mlがより好ましく、480mlがさらに好ましい。一方、上記針葉樹クラフトパルプ(NKP)のフリーネスの下限としては、500mlが好ましく、505mlがより好ましく、510mlがさらに好ましい。また、上記針葉樹クラフトパルプ(NKP)のフリーネスの上限としては、610mlが好ましく、600mlがより好ましく、590mlがさらに好ましい。上記広葉樹クラフトパルプ(LKP)及び針葉樹クラフトパルプ(NKP)のフリーネスが上記範囲であることによって、基紙のZ軸方向の層間強度及び吸水性や接着剤の浸透性を好適に調整しつつ、基紙の引張強度や引裂強度等を高めることができる。なお、「フリーネス」とは、JIS-P-8121(2012)に準拠して測定される値である。
(紙力増強剤)
上記基紙中に含有される紙力増強剤としては、例えばポリビニルアルコール系高分子、ポリアクリルアミド系高分子、カチオン化澱粉、尿素/ホルマリン樹脂、メラミン/ホルマリン樹脂等が挙げられる。これらの中でも、ポリアクリルアミド系の紙力増強剤が内添されるのが好ましい。当該後糊圧着記録用原紙は、上記基紙がポリアクリルアミド系紙力増強剤を含むことで、接着剤の基紙への浸透を抑制することができる。また、このポリアクリルアミド系紙力増強剤が接着剤として用いられる紫外線硬化型糊との相溶性が高いため、紫外線硬化型糊が基紙内に浸透した場合でも、この紫外線硬化型糊によって基紙内が目止めされることで基紙の強度の低下が抑えられ、Z軸方向(厚さ方向)の剥離強度を好適に高めることができる。
上記紙力増強剤の添加量としては、固形分換算で0.5kg/t以上5.0kg/t以下が好ましい。基紙における紙力増強剤の含有量が上記範囲であることで、印刷時における基紙へのインクの含浸量を適切に調整できる。また、基紙の強度を向上できる。ここで、固形分とは、溶媒以外の成分をいう。なお、「kg/t」はパルプ1tあたりの質量(kg)を示す。
(サイズ剤)
サイズ剤としては、例えばアルキルケテンダイマー(AKD)、アルケニル無水琥珀酸(ASA)、中性ロジンサイズ剤、ロジンサイズ剤、スチレン系サイズ剤等が挙げられる。特に、低添加量でサイズ性を得られる観点から、AKDが好ましい。
サイズ剤の添加量としては、固形分換算で0.1kg/t以上3.0kg/t以下が好ましい。基紙におけるサイズ剤の含有量が上記範囲であることで、印刷時における基紙へのインクの含浸量を適切に調整できる。また、サイズ剤の原料パルプへの定着性及び基紙の強度を向上できる。
(その他の添加剤)
上記基紙の成分としては、上記パルプ、紙力増強剤及びサイズ剤の他に、例えば、必要により、その他の添加剤を使用することができる。その他の添加剤としては、例えば、填料、凝結剤、凝集剤、消泡剤、蛍光増白剤、硫酸バンド、歩留り向上剤、濾水性向上剤、湿潤紙力増強剤、着色染料、染料定着剤、着色顔料、耐水化剤等を使用することができる。これらの添加剤は、単独で又は複数を組み合わせて使用することができる。
[塗工層]
塗工層は、上記基紙の少なくとも一方の面側に積層される。上記塗工層は、顔料及びバインダーを含有する。上記塗工層が顔料及びバインダーを含有するので、インクジェットインクやオフセットインクの塗工層への浸透が促進及び定着され、好適なインクジェット印刷適性及びオフセット印刷適性を有する。
《顔料》
上記塗工層は上記顔料として軽質炭酸カルシウム、カオリン及び有機顔料を含む。上記塗工層が上記顔料として軽質炭酸カルシウム、カオリン及び有機顔料を含む。上記塗工層が上記顔料として軽質炭酸カルシウム、カオリン及び有機顔料を含むので、接着剤の塗工層への浸透が効果的に抑えられ、再剥離時の基紙破れをさらに効果的に抑制することができる。
上記塗工層は軽質炭酸カルシウムを含むことで、インク乾燥性に優れるとともに、印字のにじみやムラが抑制され、印字品質を良好にできる。
上記軽質炭酸カルシウムの一次粒子径の下限としては、0.05μmであり、0.06が好ましい。一方、上記軽質炭酸カルシウムの一次粒子径の上限としては、0.50μmであり、0.30が好ましく、0.20がより好ましい。上記軽質炭酸カルシウムの一次粒子径が上記範囲であることで、疑似接着剤層を形成する接着剤の塗工層への浸透を十分に抑制するとともに、インクジェットインクの吸収性を良好にできる。なお、上記軽質炭酸カルシウムの一次粒子径は、電子顕微鏡観察(SEM写真:10,000倍)により求めた測定値である。また、粒子径は、レーザー回折・散乱式の粒子径分布測定装置(マイクロトラック・ベル社製、製品名:MT3300)を用いて測定することもできる。
上記軽質炭酸カルシウムが一次粒子の凝集体であり、上記一次粒子の形状が立方体形状であることが好ましい。上記軽質炭酸カルシウムが一次粒子の凝集体であり、上記一次粒子の形状が立方体形状であることで、当該後糊圧着記録用原紙表面の動的接触角を大きくできるので、インクの網点再現性が高くなり、適度な浸透度合いとなる。従って、当該後糊圧着記録用原紙のインク乾燥性及び印字濃度を向上できる。
上記塗工層の全顔料に対する上記軽質炭酸カルシウムの含有量の下限としては、40質量%であり、45質量%が好ましい。一方、上記全顔料に対する上記軽質炭酸カルシウムの含有量の上限としては、69質量%であり、65質量%が好ましい。上記全顔料に対する上記軽質炭酸カルシウムの含有量が上記下限未満の場合、インクの乾燥性が低下するおそれがある。一方、上記全顔料に対する上記軽質炭酸カルシウムの含有量が上記上限を超える場合、インクジェットインクの吸収性が低下して印字濃度が低くなるおそれがある。
カオリンは比較的安価であり、上記塗工層がカオリンを含むことで、ブレードコータやフィルムトランスファーロール等での高速塗工適性に優れると共に、優れた後糊適性が得られる。カオリンとしては、例えばデラミネーティッドカオリン、焼成カオリン等が挙げられる。
塗工層における全顔料に対する上記カオリンの含有量の下限としては、30質量%であり、35質量%が好ましい。一方、上記全顔料に対する上記カオリンの含有量の上限としては、50質量%であり、48質量%が好ましい。上記全顔料に対する上記カオリンの含有量が上記下限未満の場合、インクの乾燥性は向上するが、印字濃度が下がる傾向がある。一方、上記全顔料に対する上記カオリンの含有量が上記上限を超える場合、印字濃度は向上するが、インクの乾燥性が低下するおそれがある。
上記有機顔料としては、例えばポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン共重合体、アクリル樹脂、スチレンアクリル共重合体等のプラスチックピグメント、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂などが挙げられる。これらを単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
有機顔料の形状が密実型であることが好ましい。ここで、密実型の有機顔料の密度は、0.80g/cm以上1.10g/cm以下であることが好ましい。上記有機顔料の形状が密実型であることでカレンダー加工時に有機顔料の粒子形状が潰れにくくなるため、当該後糊圧着記録用原紙の平滑度が高くなり過ぎず、適度な平滑性を得ることができる。従って、見た目の光沢感や(疑似)接着剤の過度な浸透を抑えるとともに、再剥離性を向上できる。
塗工層における全顔料に対する上記有機顔料の含有量の下限としては、1質量%であり、2質量%が好ましい。一方、上記全顔料に対する上記有機顔料の含有量の上限としては、10質量%であり、7質量%が好ましい。上記全顔料に対する上記有機顔料の含有量が上記下限未満の場合、印字濃度が下がるおそれがある。一方、全顔料に対する上記有機顔料の含有量が上記上限を超える場合、インクジェットインクの吸収性が悪化するおそれがある。
上記塗工層における上記軽質炭酸カルシウムに対する上記カオリンの質量比の下限としては、0.50であり、0.60が好ましい。一方、上記軽質炭酸カルシウムに対する上記カオリンの質量比の上限としては、1.20であり、1.10が好ましい。上記軽質炭酸カルシウムに対する上記カオリンの質量比が上記下限未満の場合、疑似接着剤層を形成する接着剤の塗工層への浸透を十分に抑制することができないおそれがある。一方、上記軽質炭酸カルシウムに対する上記カオリンの質量比が上記上限を超える場合、インクジェットインクの吸収性が悪化するおそれがある。
上記軽質炭酸カルシウムに対する上記有機顔料の質量比の下限としては、0.03であり、0.05がより好ましい。一方、上記軽質炭酸カルシウムに対する上記有機顔料の質量比の上限としては、0.25であり、0.23が好ましい。上記軽質炭酸カルシウムに対する上記有機顔料の質量比が上記下限未満の場合、疑似接着剤層を形成する接着剤の塗工層への浸透を十分に抑制することができないおそれがある。一方、上記軽質炭酸カルシウムに対する上記有機顔料の質量比が上記上限を超える場合、インクジェットインクの吸収性が悪化するおそれがある。
上記塗工層は、軽質炭酸カルシウム、カオリン及び有機顔料以外のその他の顔料を含んでいてもよい。上記その他の顔料としては、特に限定されず、例えば重質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、カリオン修飾したコロイダルシリカ、水酸化アルミニウム、アルミナ、アルミナ水和物、リトポン、ゼオライト、加水ハロサイト、水酸化マグネシウム等の白色無機顔料が挙げられ、これらを単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。上記、その他の顔料の含有量は10質量部以下とすることが好ましい。
《バインダー》
塗工層のバインダーとしては、特に限定されず、例えばカチオン化澱粉、エーテル化澱粉、リン酸エステル化澱粉、ヒドロキシエチルエーテル化澱粉、カルバミン酸エステル化澱粉等の澱粉誘導体;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体;カゼイン、ゼラチン、大豆蛋白、ポリビニルアルコール又はその誘導体;ポリビニルピロリドン、無水マレイン酸樹脂、スチレン-ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート-ブタジエン共重合体等の共役ジエン系共重合体ラテックス;アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの重合体又は共重合体等のアクリル系重合体ラテックス;エチレン-酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテックス;これら各種重合体にカチオン性基を用いてカチオン化したラテックス、カチオン性界面活性剤によって重合体表面をカチオン化したラテックス、カチオン性ポリビニルアルコール下で重合し、重合体表面にこのカチオン性ビニルアルコールを分布させたラテックス、カチオン性コロイド粒子の懸濁分散液中で重合を行い、重合体表面にこのカチオン性コロイド粒子を分布させたラテックス;メラミン樹脂、尿素樹脂等の熱硬化合成樹脂等の水性接着剤;ポリメチルメタクリレート等のアクリル酸エステルやメタクリル酸エステルの重合体又は共重合体;ポリウレタン系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、アルキッド樹脂等の合成樹脂系接着剤等が挙げられ、これらを単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、費用対効果の点から、汎用性の高いスチレン-ブタジエン共重合体ラテックスと(SBR)澱粉誘導体との併用が好適に用いられる。また、上記スチレン-ブタジエン共重合体のガラス転移温度としては、優れた柔軟性を有することができるよう低い方が好ましく、例えば0℃未満とすることができる。
上記塗工層における上記顔料に対する上記バインダーの質量比(固形分換算)の下限としては、5質量%が好ましく、6質量%がより好ましい。一方、上記顔料に対する上記バインダーの質量比(固形分換算)の上限としては、20質量%が好ましく、15質量%がより好ましい。上記顔料に対する上記バインダーの質量比が上記下限未満の場合、塗工層の強度が十分に得られないおそれがある。一方、上記顔料に対する上記バインダーの質量比が上記上限を超える場合、塗工層内の密着性が高くなり、製造工程におけるブロッキング、貼り付き等が生じるおそれがある。これに対し、上記顔料に対する上記バインダーの質量比が上記範囲である場合、塗工層の強度、粘着性等の物性を好適に調整することができる。
当該後糊圧着記録用原紙においては、複数の塗工層が積層されていてもよい。すなわち、当該後糊圧着記録用原紙は、1又は複数の塗工層が積層されていてもよい。このように、複数の塗工層が積層される場合、全ての塗工層が顔料及びバインダーを含むことが好ましいが、少なくとも最外塗工層が上記顔料及びバインダーを含む限り、その他の塗工層は必ずしも上記顔料及びバインダーを含まなくてもよい。上記顔料及びバインダーを含まない場合の塗工層としては、例えば水溶性接着剤からなるクリア塗工層が挙げられる。
上記塗工層(塗工液)には、上記顔料及びバインダーの他、例えば顔料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡剤、抑泡剤、滑剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着色顔料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防黴剤、耐水化剤、染料、定着剤等の通常の添加剤や、ステアリン酸、ステアリン酸カルシウム、オレイン酸、オレイン酸カルシウム、オレイン酸アンモニウム、レシチン、ポリエチレン、ワックス又はこれらの誘導体等の助剤を必要に応じて適宜配合することができる。
上記塗工層の塗工量(固形分換算)の下限としては、15.0g/mが好ましく、18.0がより好ましい。一方、上記塗工層の塗工量(固形分換算)の上限としては、UV系糊適性を向上させる観点から、35.0g/mが好ましく、30.0g/mがより好ましい。上記塗工層の塗工量が上記下限未満の場合、十分な印刷適性が得られないおそれがある。一方、上記塗工層の塗工量が上記上限を超える場合、上記塗工層の硬化に起因して柔軟性が低下し、当該後糊圧着記録用原紙の加工適性が低下するおそれがある。なお、「UV系糊」とは、紫外線照射で光重合反応を引き起こすことにより硬化する糊をいう。
(アンダー塗工層)
当該後糊圧着記録用原紙は、上記塗工層の下にアンダー塗工層をさらに備えることが好ましい。すなわち、上記塗工層は、上記アンダー塗工層の表面に積層される。当該後糊圧着記録用原紙は、アンダー塗工層を設けることによって、塗工層を積層した際の塗工層表面の平坦性、印刷情報の高精細化、フルカラー印刷の品質向上等を促進することができると共に、塗工層の最表面に積層される後糊圧着記録用紙の疑似接着剤層(後述)に用いられる塗工液が基紙中へ含浸することを抑制し、塗工液使用量を抑えることができる。上記アンダー塗工層は顔料及びバインダーを含有する。上記アンダー塗工層は顔料及びバインダーを含有するので、インクジェットインクやオフセットインクの塗工層への浸透が促進及び定着され、好適なインクジェット印刷適性及びオフセット印刷適性を有する。
《顔料》
上記アンダー塗工層は、顔料をバインダー中に分散させた塗工液をフィルム転写方式によって塗工することで設けることができる。上記アンダー塗工層に含有される顔料としては、例えばカオリン、タルク、炭酸カルシウム等が挙げられる。これらの中でも、炭酸カルシウムが好ましく、重質炭酸カルシウムが特に好ましい。当該後糊圧着記録用原紙は、上記アンダー塗工層中に含有される顔料として重質炭酸カルシウムを用いることによって、上記基紙及び塗工層の層間強度を好適に向上することができる。
《バインダー》
上記アンダー塗工層に含有されるバインダーとしては、例えば上記澱粉誘導体、上記ラテックス等が挙げられる。これらの中でも、安価かつ基紙に対するアンカー効果が得られる澱粉誘導体が好ましく、澱粉誘導体とスチレン-ブタジエン共重合体ラテックス(SBR)との併用が特に好ましい。
上記アンダー塗工層における上記顔料に対する上記バインダーの質量比(固形分換算)の下限としては、5質量%が好ましく、6質量%がより好ましい。一方、上記顔料に対する上記バインダーの質量比(固形分換算)の上限としては、18質量%が好ましく、15質量%がより好ましい。上記顔料に対する上記バインダーの質量比が上記下限未満の場合、上記アンダー塗工層の強度が十分に得られないおそれがある。一方、上記顔料に対する上記バインダーの質量比が上記上限を超える場合、上記アンダー塗工層内の密着性が高くなり、製造工程におけるブロッキング、貼り付き等が生じるおそれがある。これに対し、上記顔料に対する上記バインダーの質量比が上記範囲である場合、上記アンダー塗工層の強度、粘着性等の物性を好適に調整することができる。
上記アンダー塗工層の塗工量(固形分換算)の下限としては、5.0g/mが好ましく、8.0g/mがより好ましい。一方、上記アンダー塗工層の塗工量(固形分換算)の上限としては、18.0g/mが好ましく、15.0g/mがより好ましい。上記アンダー塗工層の塗工量が上記下限未満の場合、基紙表面の凹凸を十分に埋めることができず、塗工層の表面に疑似接着剤層を積層した場合の光沢度が低下するおそれがある。一方、上記アンダー塗工層の塗工量が上記上限を超える場合、生産性が低下するおそれがある。
なお、上記基紙の両面側に塗工層が積層される場合、各々の塗工層の成分、塗工量等の構成を上記構成とすることができる。
[後糊圧着記録用原紙の物性値]
(坪量)
「坪量」は、JIS-P-8124(2011)に準拠して測定される値である。当該後糊圧着記録用原紙の坪量としては、80.0g/m以上160.0g/m以下が好ましい。
(Z軸方向の剥離強度)
当該後糊圧着記録用原紙のZ軸方向の剥離強度の下限としては、700kPaであり、900kPaがより好ましい。上記Z軸方向の剥離強度が上記下限未満の場合、層間強度が十分に得られず、再剥離時等に基紙破れが生じるおそれがある。
当該後糊圧着記録用原紙のトルエン吸油度の下限としては、100秒であり、150秒が好ましい。上記トルエン吸油度が上記下限未満の場合、疑似接着剤を形成する紫外線硬化型糊等が過度に含浸され、疑似接着剤層の接着性が低下するおそれがある。当該後糊圧着記録用原紙は、トルエン吸油度が上記範囲であることで、接着剤として例えば紫外線硬化型糊を用いた場合、この接着剤の浸透が好適に抑制される。それゆえ、当該後糊圧着記録用原紙は、接着剤の使用量を抑え、かつ接着性を維持することが可能であると共に、再剥離時の基紙破れを効果的に抑制することができる。
本形態において、トルエン吸油度は、非水系インクに含まれる溶媒の浸透性と、上記非水系インクに含まれる顔料の塗工層中への留まり具合を好適とするためのものである。トルエン吸油度を100秒以上に調整することで、非水系インクに含まれる溶剤の親油性及び塗工層の平坦化処理との相乗効果により、非水系インクに含まれる顔料を塗工層及びその表面上に留まらせることが可能になる。トルエン吸油度は、塗工層におけるカオリンの含有量により調整できる。
[後糊圧着記録用原紙の製造方法]
当該後糊圧着記録用原紙の製造方法としては、特に限定されず、例えば原料パルプスラリーを抄紙し、プレスパート及びプレドライヤーパートに供して基紙を製造する工程と、アンダーコーターパートにてアンダー塗工液を塗工した上、乾燥及び平坦化処理してアンダー塗工層を積層する工程と、塗工液を塗工し、カレンダー処理を施す工程とを有する。なお、当該後糊圧着記録用原紙がアンダー塗工層を有しない場合には、上記アンダーコーターパートに替えて、基紙表面に表面処理を施し、乾燥及び平坦化処理を行ってもよい。
塗工液又はアンダー塗工液を塗工する際の塗工装置としては、例えばサイズプレス、ブレードメタリングサイズプレス、ロッドメタリングサイズプレス、ブレードコータ、バーコータ、ゲートロールコータ、ロッドコータ、エアナイフコータ等が挙げられる。
また、カレンダー処理の際のカレンダー装置としては、例えばスーパーカレンダ、グロスカレンダ、ソフトコンパクトカレンダ等の金属又はドラムと弾性ロールとの組み合わせによる各種カレンダーがオンマシン又はオフマシン仕様で適宜使用される。
なお、当該後糊圧着記録用原紙は、上記アンダー塗工液又は塗工液を複数回塗工してもよい。
[後糊圧着記録用紙]
当該後糊圧着記録用原紙は、基紙の一方の面側又は両面側に塗工層が積層され、この塗工層の表面に疑似接着剤層が積層された後糊圧着記録用紙として好適に用いられる。この疑似接着剤層を形成する接着剤としては、特に限定されるものではないが、紫外線硬化成分、アクリル重合体、光重合開始剤等が相溶される紫外線硬化型糊組成物が好適に用いられる。
上記疑似接着剤層の塗工量(固形分換算)の下限としては、1g/mが好ましく、2g/mがより好ましく、4g/mがさらに好ましい。一方、上記疑似接着剤層の塗工量(固形分換算)の上限としては、15g/mが好ましく、13g/mがより好ましく、10g/mがさらに好ましい。上記疑似接着剤層の塗工量が上記下限未満の場合、十分な接着性が得られないおそれがある。一方、上記疑似接着剤層の塗工量が上記上限を超える場合、再剥離時に後糊圧着記録用原紙が破壊されるおそれがある。
当該後糊圧着記録用原紙のコブサイズ度の下限としては、8g/m超が好ましく、10g/m秒がより好ましく、15g/mがさらに好ましい。一方、当該後糊圧着記録用原紙のコブサイズ度の上限としては、60g/m未満が好ましく、50g/m秒がより好ましく、30g/mがさらに好ましい。コブサイズ度が10g/m以上50g/m以下であることで、特に水系接着剤を用いた後糊方式の際、水系接着剤の過度な浸透を防ぎ、再剥離性が容易となる。また、湿度変化の影響を受け難くすることができる。当該後糊圧着記録用原紙のコブサイズ度が上記8g/m以下の場合、水系接着剤が浸透し過ぎて、接着性が低下するおそれがある。一方、上記後糊圧着記録用原紙のコブサイズ度が60g/m以上の場合、水系接着剤の接着ムラが発生し易く、また端部からのはみ出しが発生し易い。おそれがある。なお、本発明におけるコブサイズ度は、JIS-P8140(1998)に準拠して基紙の表面に水を10秒間接触させて測定される値である。また、コブサイズ度は、基紙における紙力増強剤及びサイズ剤の含有量により調整できる。
上記後糊圧着記録用原紙のベック平滑度の下限としては、250秒が好ましく、300秒がより好ましい。一方、ベック平滑度の上限としては、600秒が好ましく、500秒がより好ましい。上記後糊圧着記録用原紙のベック平滑度が上記下限未満の場合、インクジェット印字部と白紙部の光沢差が大きくなる。また、印字濃度も上がり難くなる。逆に、上記後糊圧着記録用原紙のベック平滑度が上記上限を超える場合、最外層の塗工層表面が緻密になり、接着剤が浸透し難く、乾燥性が悪化する可能性がある。ベック平滑度は、JIS-P8119(1998)に記載の「紙及び板紙-ベック平滑度試験機による平滑度試験方法」に準拠した値である。
[後糊圧着記録用紙の製造方法]
当該後糊圧着記録用原紙の塗工層表面に疑似接着剤層が積層される後糊圧着記録用紙の製造方法としては、例えば上記塗工層の表面側にオフセット印刷及びインクジェット印刷を施した上、紫外線硬化型糊組成物を塗工し硬化させる方法が挙げられる。
上記紫外線硬化型糊組成物を塗工する塗工装置としては、例えばロールコータ、フレキソコータ、グラビアコータ、エアナイフコータ等が挙げられる。また、上記紫外線硬化型糊組成物の硬化方法としては、例えばケミカルランプ、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、キセノンランプ、メタルハライドランプ等の紫外線照射装置を用い、80W/cm以上280W/cm以下の照射強度で、積算光量が15mJ/cm以上400mJ/cm以下(Rigaku Innovative Technologies Inc.製の「UVIMAP UM-365HS」で測定)となるように照射して乾燥させる方法が挙げられる。
さらに、上記疑似接着剤層が対向するように折曲げて圧着する方法としては、例えば必要に応じて加熱しつつ10kg/cm以上3000kg/cm以下の圧力で加圧する方法が挙げられ、かかる方法によった場合の剥離強度としては、例えば40g/15mm以上300g/15mm以下とされる。
<その他の実施形態>
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、上記態様の他、種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。
以下、実施例によって本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
(基紙)
フリーネス380mlの広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)80質量%及びフリーネス550mlの針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)20質量%からなるパルプスラリーに、紙力増強剤としての(星光PMC社製「DS4326」)4.0kg/tと、内添サイズ剤(東邦化学工業社製の「FK34改」)1.0kg/tを添加した紙料スラリーを用いて抄紙して基紙を得た。
(アンダー塗工層)
次に、この基紙の両面に、一次粒子径が1.0μmの湿式重質炭酸カルシウム100質量部と、バインダーとしての澱粉誘導体である日本食品株式会社製の「RC#20」8.0質量部と、SBRラテックスであるJSR株式会社製の「PB2901」6.0質量部とを含有するアンダー塗工液を両面合計で12.0g/m(固形分換算)で塗工してアンダー塗工層を形成した。
(塗工層)
アンダー塗工層の表面に、平均粒子径2.3μmのカオリン37質量部、一次平均粒子径0.08μmの凝集軽質炭酸カルシウム(白石工業社製の「白艶華PZ」)60質量部、及び有機顔料としての密実型スチレンブタジン系プラスチックピグメント(日本ゼオン社製の「V1004」)3質量部と、バインダーとしての澱粉誘導体日本食品株式会社製の「RC#20」2.5質量部、及びSBRラテックスJSR株式会社製の「PB2901」)7.5質量部とからなる塗工液を両面で22.0g/m(固形分換算)で塗工して坪量121.0g/mの後糊圧着記録用原紙を得た。
上記記載の薬品添加量は、絶乾パルプ量に対する固形分換算した量で記載した。また、アンダー塗工層及び塗工層の片面あたりの塗工量は、両面の塗工量の略1/2となるように塗工した。
[実施例2~実施例9及び比較例1~比較例7]
基紙の紙力増強剤及びサイズ剤の含有量と、アンダー塗工層及び塗工層におけるバインダー及び顔料の種類含有割合、並びに塗工量とを表1及び表2の通りとした。また、後糊圧着記録用原紙の坪量を表3の通りとし、実施例2~実施例9及び比較例1~比較例7の後糊圧着記録用原紙を得た。なお、比較例4の塗工層の軽質炭酸カルシウムとして一次粒子径1.5μm、形状が立方体の軽質炭酸カルシウム(白石工業社製「ブリリアント15」)を用いた。比較例7の塗工層には、一次粒子径0.9μm、形状が不定形の重質炭酸カルシウムを用いた。実施例9の塗工層の有機顔料には、中空型アクリル系プラスチックピグメント(JSR社製「AE852」)を用いた。
[実施例1~実施例9及び比較例1~比較例7の後糊圧着記録用紙]
実施例1~実施例9及び比較例1~比較例7の後糊圧着記録用原紙を用い、以下の手順で後糊圧着記録用紙を作製した。後糊圧着記録用原紙の塗工層の表面に紫外線硬化型糊組成物又は水系糊組成物を塗工量10.0g/m(固形分換算)で塗工し、高圧水銀ランプにて紫外線硬化又は熱風乾燥させて疑似接着剤層を積層した後糊圧着記録用紙を疑似接着剤層が対向するように折り曲げた。
実施例1~実施例9及び比較例1~比較例7の後糊圧着記録用紙の構成を下記表1及び表2に示す。
Figure 2022086839000001
Figure 2022086839000002
[評価]
得られた後糊圧着記録用原紙又は後糊圧着記録用紙について下記の方法にて評価した。
<坪量>
坪量(g/m)は、JIS-P-8124(2011)「紙及び板紙-坪量の測定方法」に準拠して測定した。
<Z軸方向の剥離強度>
Z軸方向の剥離強度(kPa)は、TAPPI T 541に準拠して、Lorentzen & Wettre製の「L&W ZDTENSILE TESTER」を用いて測定した。
<ベック平滑度>
ベック平滑度は、JIS-P8119(1998)に記載の「紙及び板紙-ベック平滑度試験機による平滑度試験方法」に準拠して測定した。
<コブサイズ度>
実施例1~実施例9及び比較例1~比較例7の後糊圧着記録用原紙について、JIS-P8140(1998)に準拠して基紙の表面に水を10秒間接触させてコブサイズ度(g/m)を測定した。
<トルエン吸油度>
トルエン吸油度(秒)は、試験油としてトルエン(米山薬品工業株式会社製)を用い、JIS-P-8130(1994)「吸油度試験方法」に準拠して測定した。
<インク乾燥性>
後糊圧着記録用原紙のインク乾燥性を以下の手順で評価した。初めに、後糊圧着記録用原紙に顔料インクで罫線を印刷した。そして、印刷直後に罫線部分を布で拭き取り、乾燥性を以下の基準で評価した。印刷には、プリンター/PX-404A(セイコーエプソン(株)製)を使用した。印刷モードは、「スーパーファイン紙、標準」とした。インク乾燥性は、以下の基準で判定した。なお、インク乾燥性の評価が下がるにしたがって、実機印刷でのロール汚れが顕著になると考えられる。
(評価基準)
◎:罫線部分に汚れが殆どなかった。
〇:印刷部分に汚れが認められた。しかしながら、当該汚れは、目立たないものであり、実用に供することができるものであった。
△:印刷部分に汚れがあり、実用に供するにはやや難があった。
×:印刷部分の汚れが酷く、実用性が全くなかった。
<印字濃度>
後糊圧着記録用原紙の印字濃度を以下の手順で評価した。表面に印字パターン(K100%)を印字し、顔料インクで印刷した部位の24時間経過後の印字濃度をハンディ蛍光分光濃度計(コニカミノルタ株式会社製の「FD-7」)によって測定し以下の基準で判定した。印刷には、プリンター/PX-045A(セイコーエプソン(株)製)を使用した。印刷モードは、「スーパーファイン紙、標準」とした。そして、印字濃度を以下の基準で判定した。
(評価基準)
◎:印字濃度が1.7以上である。
○:印字濃度が1.5以上1.7未満である。
△:印字濃度が1.3以上1.5未満である。
×:印字濃度が1.3未満である。
<後糊方式による再剥離性>
後糊圧着記録用紙のUV系糊及び水系糊における再剥離性を以下の手順で評価した。
そして、再剥離性を以下の基準で判定した。
(評価基準)
◎:完全に接着しており、折り曲げても接着箇所の剥がれは生じない。
○:ほぼ接着しており、折り曲げても接着面に浮き剥がれは生じない。
△:一応接着するが、弱く、曲げれば接着面に浮き剥がれが生じる場合がある。
×:接着が弱いか又は全く接着しない。
<後糊圧着記録用紙の再剥離時の基紙破れ抑制性>
後糊圧着記録用紙の再剥離時の基紙破れ抑制性を以下の手順で評価した。
上記で得た後糊圧着記録用紙を疑似接着剤層が対向するように折り曲げて、圧着シーラ(大日本印刷株式会社製のMS-9100)を用い、シーラギャップ7の条件で圧着し、圧着直後に剥離させて以下の基準で判定した。
(評価基準)
◎:紙破れなく剥がれた。
○:紙破れなく剥がれるが、剥離強度が強く、表面の糊面に割れ筋が入る場合がある。
△:接着してしまい、剥がそうとすれば紙が破れた。
×:最初から未接着のため判定不能であった。
上記測定結果及び評価結果について、表3に示す。
Figure 2022086839000003
表3に示すように、基紙及び塗工層の構成、軽質炭酸カルシウムの一次粒子径、Z軸方向の剥離強度、並びにトルエン吸油度が上記要件を具備する実施例1~実施例9の後糊圧着記録用原紙は、印字濃度及びインクの乾燥性に優れ、良好なインクジェット印刷適性を有していた。また、実施例1~実施例9の後糊圧着記録用原紙から得られた後糊圧着記録用紙は、再剥離性に優れ、再剥離時の基紙破れも見られなかった。
一方、上記要件を具備していない比較例1~比較例7においては、後糊圧着記録用原紙が印字濃度、インクの乾燥性のいずれかが劣っているか、又は後糊圧着記録用紙が再剥離性、再剥離時の基紙破れのいずれかの評価が劣っていた。具体的には、塗工層が有機顔料を含まない比較例1は、印字濃度が低下していた。塗工層が有機顔料を含み、軽質炭酸カルシウムの含有量が69質量%超であり、カオリンの含有割合が30質量%未満でトルエン吸油度が100秒以下である比較例2は、UV系糊における後糊適性に劣っていた。また、塗工層のカオリンの含有量が50質量%超であり、上記軽質炭酸カルシウムに対する上記カオリンの質量比が1.20超である比較例3は、インクジェットインクの吸収性が悪化し、印字濃度が低下していた。軽質炭酸カルシウムの一次粒子径が0.50μm超である比較例4は、印字濃度が低下していた。さらに、基紙が紙力増強剤を含まない比較例5は、剥離強度が低く、後糊圧着記録用紙とした際、再剥離時の基材破れが起こった。基紙がサイズ剤を含まない比較例6は、水系糊の塗工層へ浸透してしまうことで後糊圧着記録用紙が接着性を有さず、再剥離時の基紙破れ抑制性の評価を行うことができなかった。塗工層が軽質炭酸カルシウムを含まず、重質炭酸カルシウムを含む比較例7は、インク乾燥性が劣るとともに、印字濃度が低下していた。
当該後糊圧着記録用原紙は、オフセット印刷適性及びインクジェット印刷適性を有すると共に、接着性を維持しつつ優れた剥離性を有し、例えば特にインクジェット印刷される郵送用途に用いられる後糊圧着記録用紙用の原紙として好適に用いられる。

Claims (6)

  1. 基紙と、
    上記基紙の少なくとも一方の面側に積層される塗工層と
    を備え、
    上記基紙が紙力増強剤及びサイズ剤を含有し、
    上記塗工層が顔料及びバインダーを含有し、
    上記塗工層が上記顔料として軽質炭酸カルシウム、カオリン及び有機顔料を含み、
    上記塗工層の全顔料に対する上記軽質炭酸カルシウムの含有割合が40質量%以上69質量%以下であり、
    上記塗工層の全顔料に対する上記カオリンの含有割合が30質量%以上50質量%以下であり、
    上記塗工層の全顔料に対する上記有機顔料の含有割合が1質量%以上10質量%以下であり、
    上記塗工層における上記軽質炭酸カルシウムに対する上記カオリンの質量比が、0.50以上1.20以下であり、上記軽質炭酸カルシウムに対する上記有機顔料の質量比が、0.03以上0.25以下であり、
    上記軽質炭酸カルシウムの一次粒子径が0.05μm以上0.50μm以下であり、
    Z軸方向の剥離強度が700kPa以上であり、
    トルエン吸油度が100秒以上である後糊圧着記録用原紙。
  2. 上記有機顔料の形状が密実型である請求項1に記載の後糊圧着記録用原紙。
  3. 上記軽質炭酸カルシウムが一次粒子の凝集体であり、
    上記一次粒子の形状が立方体形状である請求項1又は請求項2に記載の後糊圧着記録用原紙。
  4. コブサイズ度が10g/m以上50g/m以下である請求項1、請求項2又は請求項3に記載の後糊圧着記録用原紙。
  5. アンダー塗工層をさらに備え、
    上記塗工層が上記アンダー塗工層の表面に積層される請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の後糊圧着記録用原紙。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の後糊圧着記録用原紙を用いた後糊圧着記録用紙。
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