JP2022086411A - 焚火用風防 - Google Patents

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Abstract

【課題】焚火を快適に楽しむことを可能とする焚火用風防を提供する。【解決手段】底面が開口され布帛により構成される円錐形状または多角錘形状の布帛構造体を有する焚火用風防1であって、布帛構造体は、布帛構造体の底面から布帛構造体の高さに対して1/4から9/10の高さに至る1または2のスリットS1,S2と、このスリットS1,S2とは異なる位置において、布帛構造体の底面から布帛構造体の高さに対して1/3から2/3の高さから3/4から9/10の高さに至る開口領域107と、を備え、布帛構造体は、難燃性に富んだ材質である。【選択図】図1

Description

本開示は、屋外で用いられる焚火用風防に関する。
従来、軽量で安価な、組立式の風防装置は存在していたが、火力の高い焚火に応用できるものではなかった(特許文献1)。
特開2002-42522号公報
キャンプ人口が増えるにつれ、焚火をする人も増えている。その中で、より安全・快適に焚火できることが求められている。発生する事故や不快感の原因は、焚火によって発生する煙、臭い、火の粉などが風により飛散・拡散することにある。しかし、これを実際に効率よく抑制する商品がない。
また近年は、キャンプ用品の運搬の容易性、および設置の容易性が重要視されるようになってきている。薪ストーブなどでは、上記目的は達成できるが、重量が重く設置・運搬も困難である。
本開示では、軽量で設営も簡易であり、それでありながら安全かつ快適に焚火を楽しむことを可能とする焚火用風防を提供することを目的とする。
本開示の焚火用風防のある局面に従うと、底面が開口され布帛により構成される円錐形状または多角錘形状の布帛構造体を有する焚火用風防であって、上記布帛構造体は、上記布帛構造体の底面開口から上記布帛構造体の高さに対して1/4から9/10の高さに至る1または2のスリットと、上記スリットとは異なる位置において、上記布帛構造体の上記底面から上記布帛構造体の高さに対して1/3から2/3の高さから3/4から9/10の高さに至る開口領域と、を備え、上記布帛構造体は、難燃性に富んだ材質である。
上記の焚火用風防において、上記スリットと上記布帛構造体の底辺との交わる点の中点と、上記布帛構造体の頂点とを結ぶ第1仮想直線を底面に投影した際にできる第2仮想直線と、上記開口領域の開口重心と上記頂点とを結ぶ第3仮想直線を底面に投影した際にできる第4仮想直線とのなす角度が30度~180度の間である。
上記の焚火用風防において、上記スリットの上記底面開口からの第1高さに対して、上記底面開口からの上記開口領域の下端までの第2高さが、[第1高さ×0.9<第2高さ]の関係を満たす。
上記の焚火用風防において、上記開口領域の開口面積は、上記布帛構造体の全ての側面面積の合計側面面積に対して、[合計側面面積×0.02<開口面積<合計側面面積×0.3]の関係を満たす。
上記の焚火用風防において、上記布帛は、有機繊維により構成されている。
上記の焚火用風防において、上記有機繊維は、ポリフェニレンサルファイド繊維、PEEK繊維、メタアラミド繊維、パラアラミド繊維、ポリベンゾール繊維、および、耐炎化アクリル繊維から選ばれる1種以上の繊維からなる。
上記の焚火用風防において、上記有機繊維は、ポリベンゾオキサゾール(PBO)繊維である。
本開示に従えば、焚火を快適に楽しむことを可能とする焚火用風防の提供を可能とする。
実施の形態1の焚火用風防の正面側からの斜視図である。 実施の形態1の焚火用風防の背面側からの斜視図である。 実施の形態1の焚火用風防の平面図である。 実施の形態1の焚火用風防の正面側からの他の形態の斜視図である。 実施の形態1の焚火用風防の正面側からの他の形態の斜視図である。 ザイロン(登録商標)の難燃特性を示す図である。 実施の形態1の焚火用風防に用いられる布帛と他の布帛との風合い特性比較を示す図である。 各種布帛のLOI値を示す図である。 実施の形態1の焚火用風防の使用形態を示す斜視図である。 実施の形態1の焚火用風防の他の使用形態を示す斜視図である。 実施の形態2の焚火用風防の正面側からの斜視図である。 実施の形態3の焚火用風防の背面図である。 実施の形態4の焚火用風防の背面側からの斜視図である。 実施の形態5の焚火用風防の第1正面図である。 実施の形態5の焚火用風防の第2正面図である。 実施の形態5の焚火用風防の背面図である。 実施の形態6の焚火用風防の正面側からの斜視図である。 実施の形態7の焚火用風防の正面側からの第1斜視図である。 実施の形態7の焚火用風防の正面側からの第2斜視図である。 実施の形態7の焚火用風防の背面側からの斜視図である。 実施の形態8の焚火用風防の正面側からの斜視図である。
本開示に基づいた各実施の形態の焚火用風防について、以下、図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。実施の形態における構成を適宜組み合わせて用いることは当初から予定されていることである。
以下の説明において、特に説明がない場合には、「高さ」とは後述する底面開口BOを平面とした場合、その平面から伸びる鉛直線に沿った長さを意味し、その平面が水平面であれば、垂線に沿った長さを意味する。
[実施の形態1:焚火用風防1]
図1から図5を参照して、本実施の形態の焚火用風防1の構成について説明する。図1は、焚火用風防1の正面側からの斜視図、図2は、焚火用風防1の背面側からの斜視図、図3は、焚火用風防1の平面図、図4および図5は、焚火用風防1の正面側からの他の形態の斜視図である。
この焚火用風防1は、底面が開口され布帛により構成される多角錘形状の布帛構造体を有する焚火用風防であって、本実施の形態では、全体として四角錐型の形態を備えている。焚火用風防1は、それぞれ三角形の形状を有する第1側面布帛101、第2側面布帛102、第3側面布帛103および第4側面布帛104とを備え、四角錐の布帛構造体を構成するように配置されている。
この焚火用風防1の底面は、第1側面布帛101、第2側面布帛102、第3側面布帛103および第4側面布帛104によって構成される四角形の底面開口BOを有している。
第1側面布帛101の高さ方向において、中間から底面までの領域には第1開口領域106が設けられている。第1開口領域106は、第1側面布帛101と第2側面布帛102との間に設けられる第1スリットS1、および第4側面布帛104と第1側面布帛101との間に設けられる第2スリットS2により切り離された第1側面布帛101の一部である前扉105を開放することで構成される。
第1スリットS1および第2スリットS2は、底面開口BOから四角錐の布帛構造体の高(H)さに対して1/4から9/10の高さに至るように設けられているとよい。本実施の形態では、四角錐の布帛構造体の高(H)さに対して約1/2の高さまで第1スリットS1および第2スリットS2を設けている。
第1スリットS1および第2スリットS2が設けられる位置とは異なる位置において、第1側面布帛101に対向配置された第3側面布帛103の中間よりも上方となる位置には、第2開口領域107が設けられている。
第1側面布帛101、第2側面布帛102、第3側面布帛103および第4側面布帛104は、難燃性に富んだ材質である。各側面布帛に用いられる具体的な材料については後述する。
第1側面布帛101は、底面に達する三角形の形状を有し、中間から底面までの領域は、上記した第1スリットS1および第2スリットS2により両側に位置する第2側面布帛102および第4側面布帛104には固定されず、第1開口領域106を開閉する前扉105を構成する。図1に示す状態では、前扉105は上方に丸められた状態で、ベルト部材110を用いて第1側面布帛101に固定されている。この状態は、第1開口領域106が全開の状態である。
前扉105の固定方法については、ベルト部材110による固定に限定されることなく、ボタン、ファスナー、フック掛け等、公知の固定方法を採用することが可能である。また、前扉105を巻き上げるようにして固定しているが、巻き上げることなくそのまま前扉105を上方にひっくり返し、下端を焚火用風防1の頂部近傍に固定するようにしていもよい。
焚火用風防1の使用に際しては、第1開口領域106が設けられる第1側面布帛101が位置する側が前側となり使用者に対面することとなる。
再び、図2を参照して、焚火用風防1の外観形態としては、第1スリットS1と布帛構造体の底辺との交わる点P1と第2スリットS2と布帛構造体の底辺との交わる点P2を結ぶ線分の中点P3と、布帛構造体の頂点T1とを結ぶ第1仮想直線L10を底面に投影した際にできる第2仮想直線L11と、第2開口領域107の開口重心G1と頂点T1とを結ぶ第3仮想直線L20を底面に投影した際にできる第4仮想直線L21とのなす角度θ1が30度~180度の間であるとよい。図2に示す第2開口領域107の位置は、θ=180度のとなる。たとえば、θ=90の場合には、第2側面布帛102に第2開口領域107が設けられる位置となる。
図2を参照して、第2開口領域107は、底面開口BOから四角錐の布帛構造体の高(H)さに対して1/3から2/3の高さから3/4から9/10の高さに至る領域に開口が設けられている。本実施の形態では、四角錐の布帛構造体の高(H)さに対して約2/3の高さ(H2)から約9/10の高さ(H3)位置の間に第2開口領域107が設けられている。
より好ましくは、図2および図3を参照して、第1スリットS1および第2スリットS2の底面開口BOからの第1高さ(H1)に対して、底面開口BOからの第2開口領域107の下端までの第2高さ(H2)が、[第1高さ(H1)×0.9<第2高さ(H2)]の条件を満たすとよい。
さらに、第2開口領域107の開口面積(OP1)は、布帛構造体の全ての側面面積の合計側面面積(TA)に対して、[合計側面面積(TA)×0.02<開口面積(OP1)<合計側面面積(TA)×0.3]の条件を満たすとよい。
これにより、焚火用風防1を全体としてみた場合に、第1開口領域106は下側、第2開口領域107は上側となり、第1開口領域106から第2開口領域107に向けて良好な空気の流通路を構成することとなる。
第1側面布帛101、第2側面布帛102、第3側面布帛103および第4側面布帛104の頂部においては、頂部から所定距離離れた位置(距離D1)において4つの側面布帛が相互に隣り合うことから、焚火用風防1の頂部に小さい四角推C1が構成される。これにより、追って説明する四脚1000(図9参照)の頂部をこの四角推C1の内側に収納することができる。また、スタンド2000の頂部から吊り下げた場合でも、焚火用風防1の四角推形状を安定させることができる。
焚火用風防1の四角錐の頂点には、吊り下げ用の環状部材108が設けられている。この環状部材108は、焚火用風防1を設置する際に用いるものであるが、必ずしも環状の部材に限定されるののではなく、様々な公知の部材を用いることが可能である。第2側面布帛102、第3側面布帛103および第4側面布帛104の下端部の隅部には、ハトメ等により補強された補強孔109が設けられている。このハトメ等により補強された補強孔109も、焚火用風防1を設置する際に用いるものであるが、必ずしもこのハトメ等により補強された補強孔109が必須の構成ではなく、様々な公知の部材を用いることが可能である。
図1に示す焚火用風防1の底面開口BOからの垂直高さHは、約100cmから約150cmであり、好ましくは120cm程度であるとよい。図3に示す焚火用風防1の底面開口BOの1辺の長さWは、50cmから70cmであり、好ましくは60cm程度であるとよい。
図4に示すように、必要に応じて、最も高い位置(図中のL1)で前扉105を丸めて固定するだけでなく、中間領域(図中のL2)で固定するようにしてもよい。L1の垂直高さは、約60cm程度、L2は、約30cm程度である。図5に示すように、前扉105により、第1開口領域106を閉ざすように用いることもできる。前扉105の固定位置は、任意の位置に固定することで、第1開口領域106の開口面積を調節することができる。
(側面布帛の材質)
図6を参照して、第1側面布帛101、第2側面布帛102、第3側面布帛103および第4側面布帛104に用いられる難燃性に富んだ側面布帛の材質について説明する。本実施の形態に用いられる側面布帛の材質は、ポリベンゾール繊維(PBO繊維)(商品名「ザイロン(登録商標)」)である。
図6に示すように、ザイロン(登録商標)繊維は、非常に高い難燃性を示す。JISL1091(A-垂直法)に基づく燃焼試験においても、非常に小さい炭化長と残じん時間を示している。
ポリベンゾール繊維とは、ポリベンザゾールポリマーよりなる繊維をいい、ポリベンザゾール(以下、PBZともいう)とは、ポリベンゾオキサゾール(以下、PBOともいう)、ポリベンゾチアゾール(以下、PBTともいう)、またはポリベンズイミダゾール(以下、PBIともいう)から選ばれる1種以上のポリマーをいう。
本開示においてPBOは芳香族基に結合されたオキサゾール環を含むポリマーをいい、その芳香族基は必ずしもベンゼン環である必要はなく、ビフェニレン基、ナフチレン基などであってもよい。さらにPBOは、ポリ(p-フェニレンベンゾビスオキサゾール)のホモポリマーのみならず、ポリ(p-フェニレンベンゾビスオキサゾール)のフェニレン基の一部がピリジン環などの複素環に置換されたコポリマーや芳香族基に結合された複数のオキサゾール環の単位からなるポリマーが広く含まれる。このことは、PBTやPBIの場合も同様である。また、PBO、PBT及びPBIの二種またはそれ以上の混合物、PBO、PBT及びPBIの二種またはそれ以上のブロックもしくはランダムコポリマー及びこれらのポリベンザゾールポリマーの混合物、コポリマー、ブロックポリマーなども含まれる。
PBZポリマーに含まれる構造単位としては、好ましくは、特定濃度で液晶を形成するライオトロピック液晶ポリマーから選択される。当該ポリマーは、以下に示す構造式(a)~(h)に記載されているモノマー単位からなり、好ましくは、本質的に構造式(a)~(d)から選択されたモノマー単位からなるものである。また、これらのモノマー単位において、アルキル基やハロゲン基などの置換基を有するモノマー単位を一部含んでもよい。
Figure 2022086411000002
Figure 2022086411000003
ポリマーのドープを形成するための好適溶媒としては、クレゾールやそのポリマーを溶解し得る非酸化性の酸が含まれる。好適な酸溶媒の例としては、ポリ燐酸、メタンスルホン酸及び高濃度の硫酸或いはそれ等の混合物があげられる。更に適する溶媒は、ポリ燐酸及びメタンスルホン酸である。また最も適する溶媒は、ポリ燐酸である。
ドープ中のポリマー濃度は好ましくは少なくとも約7質量%であり、より好ましくは少なくとも10質量%、特に好ましくは少なくとも14質量%である。最大濃度は、例えばポリマーの溶解性やドープ粘度といった実際上の取り扱い性により限定される。それらの限界要因のために、ポリマー濃度は通常では20質量%を越えることはない。
本開示において、好適なポリマーまたはコポリマーとドープは公知の方法で合成される。例えばWolfeらの米国特許第4,533,693号明細書(1985.8.6)、Sybertらの米国特許第4,772,678号明細書(1988.9.22)、Harrisの米国特許第4,847,350号明細書(1989.7.11)またはGregoryらの米国特許第5,089,591号明細書(1992.2.18)に記載されている。要約すると、好適なモノマーは非酸化性で脱水性の酸溶液中、非酸化性雰囲気で高速撹拌及び高剪断条件のもと約60℃から230℃までの段階的または一定昇温速度で温度を上げることで反応させられる。
紡出糸条は十分な延伸比(SDR)を得るために、十分な長さのドローゾーン長が必要であり、かつ比較的高温度(ドープの固化温度以上で紡糸温度以下)の整流された冷却風で均一に冷却されることが望ましい。ドローゾーンの長さ(L)は非凝固性の気体中で固化が完了する長さが必要であり、単孔吐出量(Q)によって決定される。良好な繊維物性を得るにはドローゾーンの取り出し応力がポリマー換算で(ポリマーのみに応力がかかるとして)1.8g/dtex以上が必要である。
ドローゾーンで延伸された糸条は、次に溶媒の抽出及び糸条の凝固のための媒体浴に導かれる。抽出(凝固)浴に用いられる抽出(凝固)媒体としては、分子内に水酸基を有する液体、すなわち、水、メタノール、エタノール、エチレングリコールおよびこれらとリン酸を混ぜて作った溶液が好ましく、より好ましくは水もしくはリン酸水溶液である。
リン酸水溶液の場合のリン酸濃度は、好ましくは5質量%以上60質量%以下、さらに好ましくは10質量%以上50質量%以下、最も好ましくは20質量%以上40質量%以下である。さらに凝固温度として好ましい領域は5℃以上60℃以下、さらに好ましくは10℃以上50℃以下、最も好ましくは15℃以上40℃以下である。
第一の抽出(凝固)浴を通した後、さらに水酸化ナトリウム水溶液などで中和し、第二の抽出浴などの洗浄工程を通して繊維(糸条)中に含まれるリン酸を抽出する。最終的に抽出浴において糸条が含有する燐酸が1.0質量%以下、好ましくは0.5質量%以下になるように抽出する。
本開示における抽出媒体として用いられる液体は特に限定はないが、ポリベンザゾールに対して実質的に相溶性を有しない水、メタノール、エタノール、アセトン、エチレングリコール等が好ましく、リン酸水溶液や水がより好ましい。抽出(凝固)浴を多段に分離しリン酸水溶液の濃度を順次薄くし最終的に水で水洗してもよい。これらの抽出処理によって、繊維中のリン原子含有量は、通常、10000~2000ppm程度に低減される。
最終的には乾燥工程を通して繊維中の水分を2%以下にまで乾燥させる。乾燥方法については一般的なローラー乾燥法やオーブン中に放置する方法などを選択すれば。繊維弾性率を向上させる目的で、必要に応じて張力下で400℃以上で熱処理しても良い。
(風合い特性)
次に、図7を参照して、第1側面布帛101、第2側面布帛102、第3側面布帛103および第4側面布帛104に用いられる布帛の風合い特性について説明する。図7は、焚火用風防1に用いられる布帛と他の布帛との風合い特性を比較した結果を示す図である。
本実施の形態に用いる布帛の「目付(絶乾質量)」は、好ましくは、100~1200g/mであり、より好ましくは、150~800g/mである。本実施の形態では、320g/mを用いた。
本実施の形態に用いる布帛の「厚み」は、好ましくは、0.1~3.5mmであり、より好ましくは、0.2~2.5mmである。本実施の形態では、0.5mmを用いた。「厚み」の測定方法は、JIS L1096に基づく。
本実施の形態に用いる布帛には、フィラメント織物でなく、紡績糸織物を用いた。ザイロン(登録商標)織物には、フィラメント織物と、紡績糸織物が存在するが、「風合いが柔らかくなる」および「同じ目付でも厚みを持たせやすい」点から、紡績糸織物を用いた。その結果、風合いを維持したままで通気を抑えることを可能とする。
図7に示すように、ザイロン(登録商標)布帛と対比する試料として、「グラスファイバー」、「シリコンコートグラスファイバー」および「ポリエステル織物(作業着)」を用いた。ここで、「ポリエステル織物(作業着)」とは、PET65%と綿35%の混紡である。
比較パラメータとして、各試料の「平均摩擦係数」、「厚さ(mm)」、「目付(g/m)」、「熱伝導率(W/mk)」を比較した。
「平均摩擦係数」の測定は、カトーテック株式会社のKES-SE摩擦感テスターを用いて次の条件で行った。試料をタテ5cm以上×ヨコ5cm以上に切り取り、標準感度、標準摩擦子(1mm角ピアノワイヤセンサー)、荷重50gf、試験速度1mm/cmでタテ方向とヨコ方向をそれぞれ5回測定し、タテ方向とヨコ方向の平均値を求めた。
「熱伝導率(W/mk)」については、カトーテック株式会社のKES-FB7、サーモラボIIを用いて次のように測定した。周囲環境20℃65%RH、熱板温度(BT-Box)35℃、試料台(サーモクール)温度20℃(ΔT:15℃)、接触荷重6g/cm(標準)の測定条件で、試料をサーモクール上に置き、試料にサーモラボ熱板を乗せ、10分後のサーモラボの熱板の消費電力量を3回測定し、平均値を求めた。また、熱伝導率の算出に必要な試料の厚みは荷重6g/cmで測定(BT-Box重量で計算)した。
焚火用風防として用いる場合には、焚火が集中され高熱になり、表面温度が熱分解温度や引火点などに達することを避けるためには、熱を早く拡散させることが望ましいことから、熱伝導率(W/mk)は高く、熱移動は速いほうが好ましい。
グラスファイバーは、触ると「ちくちくする」ので、肌触りを向上させるためにはコーティングが不可欠となる。比重が2を超える重いグラスファイバーに、シリコンコーティングを行なうと目付は高くなり、布帛の重量が重くなる。さらに、剛性のあるグラスファイバーにコーティングを行なうと固い風合いとなる。
図7に示すように、試料を比較した結果、ザイロン(登録商標)布帛が、手触りが衣料品と同等以上であり、厚さは最も薄く、目付は最も軽く、熱移動が最も速いことが確認できた。
[難燃性(LOI値)]
図8を参照して、各繊維の難燃性について説明する。LOI値とは、限界酸素指数のことであり、JISK7201-1995酸素指数法になる高分子材料の燃焼性試験方法にて測定できる。LOI値が大きい程、難燃性に優れる。JISL1091法繊維製品の燃焼試験(B法)に準じて判定を行なった。
図8に示すように、PBO繊維は、他の繊維に比べLOI値が大きく、難燃性に優れていることがわかる。
上記本実施の形態における焚火用風防1においては、難燃性に富んだ好まし布帛としてPBO繊維を用いている。しかし、他の布帛として、有機繊維により構成された、ポリフェニレンサルファイド繊維、PEEK繊維、メタアラミド繊維、パラアラミド繊維、PBO繊維、および、耐炎化アクリル繊維から選ばれる1種以上の繊維を用いてもよい。
(使用形態)
図9および図10を参照して、焚火用風防1の使用形態について説明する。図9および図10は、焚火用風防1の使用形態を示す斜視図である。図9に示す焚火用風防1の使用形態は、焚火用風防1の内部に四脚1000を配置し、この四脚1000に焚火用風防1を被せるようにして用いている。第2側面布帛102、第3側面布帛103および第4側面布帛104の下端に設けられた補強孔109を用いてロープN1により、第2側面布帛102、第3側面布帛103および第4側面布帛104の下端が、四脚1000に固定されている。焚火用風防1の内部には、焚火台200を配置している。
図10に示す焚火用風防1の使用形態は、スタンド2000の頂部から吊り下げ用の環状部材108を用いて、焚火用風防1を吊り下げるようにして用いている。第2側面布帛102、第3側面布帛103および第4側面布帛104の下端に設けられた補強孔109と地面に固定したペグP1との間をロープN1で張っている。同様に焚火用風防1の内部には、焚火台200を配置している。
図9および図10に示す焚火用風防1により、焚火用風防1に用いられる各側面布帛は、難燃性に富んだ材質であることから、焚火用風防1の内部に焚火台200を配置しても、側面布帛が燃焼することなく、焚火を楽しむことができる。焚火用風防1の前側および後側に設けられた空気の流通路により、焚火から発生する煙Kを焚火用風防1の上部に設けられた第2開口領域107から外部に逃がすことができる。
焚火台200を焚火用風防1により囲むことができるために、風防としての効果も高い。さらに、焚火台200から火の粉、煙が舞ったとしても、焚火用風防1に覆われていることから、外部への火の粉、煙の拡散を抑制することができる。
前扉105の固定高さを変えて、第1開口領域106の開口面積を変化させることで、流入空気の量、炎の見え方を調整することができる。さらに、焚火用風防1の内部に焚火台200を配置して焚火を行なうことができるために、暖炉のようにして焚火による炎の揺らぎを快適に楽しむことができる。さらに、側面布帛は、熱を反射する効果も期待できることから、焚火用風防1の前側の領域を指向的に温めることができる。
夜間の使用に際しては、焚火の焚が側面布帛を通過して見えることにより、焚火用風防1がランタンの役目を有し、使用する者に安らぎを与えることが期待できる。
焚火台200の上に焼き網等を設置することで、焚火用風防1の内部で料理を行なうことも可能である。
焚火用風防1は、布帛で構成されていることから、不使用時には折り畳むことができ軽量およびコンパクト化に適している。さらに、洗濯することも可能であるため、常に衛生的に使用することができる。
以上のように本実施の形態による焚火用風防1によれば、焚火を快適に楽しむことを可能とする。
[実施の形態2:焚火用風防1A]
次に、図11を参照して、実施の形態2の焚火用風防1Aについて説明する。図11は、焚火用風防1Aの正面側からの斜視図である。
本実施の形態の焚火用風防1Aの基本的構成は、実施の形態1の焚火用風防1と同じである。相違点は、焚火用風防1Aは、第1開口領域106を開閉する前扉105が設けられておらず、第1開口領域106は常時開放した状態である。
この構成の焚火用風防1Aであっても、実施の形態1の焚火用風防1と同様の作用効果を得ることが可能である。
[実施の形態3:焚火用風防1B]
次に、図12を参照して、実施の形態3の焚火用風防1Bについて説明する。図12は、焚火用風防1Aの背面図である。
本実施の形態の焚火用風防1Bの基本的構成は、実施の形態1の焚火用風防1と同じである。相違点は、焚火用風防1Bは、第2開口領域107を開閉するための後扉120が設けられている点にある。この後扉120により、第2開口領域107の開口面積を調整することができる。
この構成の焚火用風防1Bであっても、実施の形態1の焚火用風防1と同様の作用効果を得ることが可能である。
[実施の形態4:焚火用風防1C]
次に、図13を参照して、実施の形態4の焚火用風防1Cについて説明する。図13は、焚火用風防1Aの背面側からの斜視図である。
本実施の形態の焚火用風防1Cの基本的構成は、実施の形態1の焚火用風防1と同じである。相違点は、焚火用風防1Cは、第2開口領域107を構成する第3側面布帛103の上端部103vに、剛性の高い芯材117が設けられている点にある。これは、上端部103vが布帛の端部のみから構成され場合に、端部が下方に垂れて第2開口領域107の輪郭が崩れる可能性があるからである。
第3側面布帛103の上端部103vに、剛性の高い芯材117を設けることで、端部が下方に垂れることを防止することができる。芯材は直線状であってもよいが、図13に示すように外側に向けて突出する湾曲形状とすることで、排煙を促す効果を期待することができる。
この構成の焚火用風防1Cであっても、実施の形態1の焚火用風防1と同様の作用効果を得ることが可能である。
[実施の形態5:焚火用風防1D]
次に、図14から図16を参照して、実施の形態5の焚火用風防1Dについて説明する。図14および図15は、焚火用風防1Dの第1および第2正面図、図16は、焚火用風防1Dの背面図である。
本実施の形態の焚火用風防1Dの基本的構成は、実施の形態1の焚火用風防1と同じである。相違点は、実施の形態1の焚火用風防1は、底面が開口され布帛により構成される多角錘形状の布帛構造体が四角錐型の形態に対し、本実施の形態の焚火用風防1Dは、六角錘の形態である。
焚火用風防1Dは、それぞれ三角形の形状を有する第1側面布帛201、第2側面布帛202、第3側面布帛203、第4側面布帛204、第5側面布帛205および第6側面布帛206とを備え、六角錐の布帛構造体を構成するように配置されている。
この焚火用風防1Dの底面は、第1側面布帛201、第2側面布帛202、第3側面布帛203、第4側面布帛204、第5側面布帛205および第6側面布帛206によって構成される六角形の底面開口BOを有している。
第1側面布帛201の高さ方向において、中間から底面までの領域には第1開口領域215が設けられている。第1開口領域215は、第1側面布帛201と第2側面布帛202との間に設けられる第1スリットS1および第6側面布帛206と第1側面布帛201との間に設けられる第2スリットS2により切り離された第1側面布帛201の一部である前扉210を開放することで構成される。
第1スリットS1および第2スリットS2は、底面開口BOから六角錐の布帛構造体の高(H)さに対して1/4から9/10の高さに至るように設けられているとよい。本実施の形態では、四角錐の布帛構造体の高(H)さに対して約1/2の高さまで第1スリットS1および第2スリットS2を設けている。
第1スリットS1および第2スリットS2が設けられる位置とは異なる位置において、第1側面布帛201に対向配置された第3側面布帛203の中間よりも上方となる位置には、第2開口領域213が設けられている。
第1側面布帛201、第2側面布帛202、第3側面布帛203、第4側面布帛204、第5側面布帛205および第6側面布帛206は、難燃性に富んだ材質である。各側面布帛に用いられる具体的な材料は、上記実施の形態1の焚火用風防1と同じであることから重複する説明は省略する。
第1側面布帛201は、底面に達する三角形の形状を有し、中間から底面までの領域は、上記した第1スリットS1および第2スリットS2により両側に位置する第2側面布帛202および第6側面布帛206には固定されず、第1開口領域215を開閉する前扉210を構成する。図15に示す状態では、前扉210は上方に丸められた状態で、図示しないが、ボタン、ファスナー、フック掛け等公知の固定方法部材により固定するとよい。
図示では、前扉210を巻き上げるようにして固定しているが、巻き上げることなくそのまま前扉210を上方にひっくり返し、下端を焚火用風防1Dの頂部近傍に固定するようにしていもよい。
焚火用風防1の使用に際しては、第1開口領域215が設けられる第1側面布帛201が位置する側が前側となり使用者に対面することとなる。
なお、焚火用風防1Dに求められる外観形態等は、上記実施の形態1の焚火用風防1と同じ構成を採用することで、焚火用風防1Dを全体としてみた場合に、第1開口領域215は下側、第2開口領域213は上側となり、第1開口領域215から第2開口領域213に向けて良好な空気の流通路を構成することとなる。
第1側面布帛201、第2側面布帛202、第3側面布帛203、第4側面布帛204、第5側面布帛205、および、第6側面布帛206の頂部においては、頂部から所定距離離れた位置において6つの側面布帛が相互に隣り合うことから、焚火用風防1Dの頂部に小さい六角推C2が構成される。これにより、実施の形態1の図9および図10に示したように、スタンドの頂部をこの六角推C2の内側に収納することができる。また、スタンド等の頂部から吊り下げた場合でも、焚火用風防1Dの六角錐形状を安定させることができる。
焚火用風防1Dの六角錐の頂点には、吊り下げ用の環状部材211が設けられている。この環状部材211は、焚火用風防1Dを設置する際に用いるものであるが、必ずしも環状の部材に限定されるののではなく、様々な公知の部材を用いることが可能である。第2側面布帛202、第3側面布帛203、第4側面布帛204、第5側面布帛205、第6側面布帛206の下端部の隅部には、ハトメ等により補強された補強孔209が設けられている。このハトメ等により補強された補強孔209も、焚火用風防1を設置する際に用いるものであるが、必ずしもこのハトメ等により補強された補強孔109が必須の構成ではなく、様々な公知の部材を用いることが可能である。
以上、上記構成を有する焚火用風防1Dにおいても、上記実施の形態1の焚火用風防1と外観形状は異なるものの同等の作用効果を得ることができる。
[実施の形態6:焚火用風防1E]
次に、図17を参照して、実施の形態6の焚火用風防1Eについて説明する。図17は、焚火用風防1Eの正面側からの斜視図である。本実施の形態の焚火用風防1Eの基本的構成は、実施の形態5の焚火用風防1Dと同じである。
相違点は、本実施の形態の焚火用風防1Eにおいては、第1側面布帛201と第6側面布帛206との間にのみ第1スリットS1が設けられている。その結果、第1側面布帛201の一部が左側の前扉210を構成し、第6側面布帛206一部が右側の前扉212を構成することで、観音扉のように第1開口領域215の開閉を可能としている。
以上、上記構成を有する焚火用風防1Eにおいても、上記実施の形態1の焚火用風防1および上記実施の形態5の焚火用風防1Eと同等の作用効果を得ることができる。
[実施の形態7:焚火用風防1F]
次に、図18から図20を参照して、実施の形態7の焚火用風防1Fについて説明する。図18および図19は、焚火用風防1Fの正面側からの第1および第2斜視図、図20は、焚火用風防1Fの背面側からの斜視図である。
本実施の形態の焚火用風防1Fの基本的構成は、実施の形態1の焚火用風防1と同じである。相違点は、実施の形態1の焚火用風防1は、底面が開口され布帛により構成される多角錘形状の布帛構造体が四角錐型の形態に対し、本実施の形態の焚火用風防1Fは、円錐型の形態である。焚火用風防1Fは、円錐形状を有する側面布帛301を備えている。
この焚火用風防1Fの底面は、円錐側の側面布帛301によって構成される円形の底面開口BOを有している。
側面布帛301の高さ方向において、中間から底面までの領域には第1開口領域315が設けられている。第1開口領域315は、側面布帛301に設けられる第1スリットS1および第2スリットS2により切り離された側面布帛301の一部である前扉303を開放することで構成される。
第1スリットS1および第2スリットS2は、底面開口BOから円錐の布帛構造体の高(H)さに対して1/4から9/10の高さに至るように設けられているとよい。本実施の形態では、円錐の布帛構造体の高(H)さに対して約1/2の高さまで第1スリットS1および第2スリットS2を設けている。
第1スリットS1および第2スリットS2が設けられる位置とは異なる位置において、前扉303に対向し側面布帛301の中間よりも上方となる位置には、第2開口領域312が設けられている。
側面布帛301は、難燃性に富んだ材質である。各側面布帛に用いられる具体的な材料は、上記実施の形態1の焚火用風防1と同じであることから重複する説明は省略する。
図19に示す状態では、前扉303は上方に丸められた状態で、図示しないが、ボタン、ファスナー、フック掛け等公知の固定方法部材により固定するとよい。
図示では、側面布帛301を巻き上げるようにして固定しているが、巻き上げることなくそのまま前扉210を上方にひっくり返し、下端を焚火用風防1Fの頂部近傍に固定するようにしていもよい。
なお、焚火用風防1Fに求められる外観形態等は、上記実施の形態1の焚火用風防1と同等の構成を採用することで、焚火用風防1Fを全体としてみた場合に、第1開口領域315は下側、第2開口領域312は上側となり、第1開口領域315から第2開口領域312に向けて良好な空気の流通路を構成することとなる。
焚火用風防1Fの頂点には、吊り下げ用の環状部材311が設けられている。この環状部材311は、焚火用風防1Fを設置する際に用いるものであるが、上記各実施の形態と同様に、必ずしも環状の部材に限定されるののではなく、様々な公知の部材を用いることが可能である。
以上、上記構成を有する焚火用風防1Fにおいても、上記実施の形態1の焚火用風防1と外観形状は異なるものの同等の作用効果を得ることができる。
[実施の形態8:焚火用風防1G]
次に、図21を参照して、実施の形態8の焚火用風防1Gについて説明する。図21は、焚火用風防1Gの正面側からの斜視図である。
本実施の形態の焚火用風防1Gの基本的構成は、実施の形態8の焚火用風防1Gと同じである。相違点は、前扉が設けられておらず、側面布帛301に第1開口領域315を構成する半円形の切り欠き310が設けられている点である。その他の構成は、実施の形態8の焚火用風防1Gと同じである。
以上、上記構成を有する焚火用風防1Dにおいても、上記実施の形態1の焚火用風防1と外観形状は異なるものの同等の作用効果を得ることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G 焚火用風防、101,201 第1側面布帛、102,202 第2側面布帛、103,203 第3側面布帛、103v 上端部、104,204 第4側面布帛、105,210,212,303 前扉、106,215,315 第1開口領域、107,213,312 第2開口領域、108,211,311 環状部材、109,209 補強孔、110 ベルト部材、117 芯材、120 扉、200 焚火台、205 第5側面布帛、206 第6側面布帛、301 側面布帛、1000 四脚、2000 スタンド、S1 第1スリット、S2 第2スリット。
焚火用風防1の四角錐の頂点には、吊り下げ用の環状部材108が設けられている。この環状部材108は、焚火用風防1を設置する際に用いるものであるが、必ずしも環状の部材に限定されるのではなく、様々な公知の部材を用いることが可能である。第2側面布帛102、第3側面布帛103および第4側面布帛104の下端部の隅部には、ハトメ等により補強された補強孔109が設けられている。このハトメ等により補強された補強孔109も、焚火用風防1を設置する際に用いるものであるが、必ずしもこのハトメ等により補強された補強孔109が必須の構成ではなく、様々な公知の部材を用いることが可能である。
上記本実施の形態における焚火用風防1においては、難燃性に富んだ好まし布帛としてPBO繊維を用いている。しかし、他の布帛として、有機繊維により構成された、ポリフェニレンサルファイド繊維、PEEK繊維、メタアラミド繊維、パラアラミド繊維、PBO繊維、および、耐炎化アクリル繊維から選ばれる1種以上の繊維を用いてもよい。
焚火用風防1Dの六角錐の頂点には、吊り下げ用の環状部材211が設けられている。この環状部材211は、焚火用風防1Dを設置する際に用いるものであるが、必ずしも環状の部材に限定されるのではなく、様々な公知の部材を用いることが可能である。第2側面布帛202、第3側面布帛203、第4側面布帛204、第5側面布帛205、第6側面布帛206の下端部の隅部には、ハトメ等により補強された補強孔209が設けられている。このハトメ等により補強された補強孔209も、焚火用風防1を設置する際に用いるものであるが、必ずしもこのハトメ等により補強された補強孔109が必須の構成ではなく、様々な公知の部材を用いることが可能である。
図示では、側面布帛301を巻き上げるようにして固定しているが、巻き上げることなくそのまま前扉210を上方にひっくり返し、下端を焚火用風防1Fの頂部近傍に固定するようにしてもよい。
焚火用風防1Fの頂点には、吊り下げ用の環状部材311が設けられている。この環状部材311は、焚火用風防1Fを設置する際に用いるものであるが、上記各実施の形態と同様に、必ずしも環状の部材に限定されるのではなく、様々な公知の部材を用いることが可能である。

Claims (7)

  1. 底面が開口され布帛により構成される円錐形状または多角錘形状の布帛構造体を有する焚火用風防であって、
    前記布帛構造体は、
    前記布帛構造体の底面開口から前記布帛構造体の高さに対して1/4から9/10の高さに至る1または2のスリットと、
    前記スリットとは異なる位置において、前記布帛構造体の前記底面から前記布帛構造体の高さに対して1/3から2/3の高さから3/4から9/10の高さに至る開口領域と、を備え、
    前記布帛構造体は、難燃性に富んだ材質である、焚火用風防。
  2. 前記スリットと前記布帛構造体の底辺との交わる点の中点と、前記布帛構造体の頂点とを結ぶ第1仮想直線を底面に投影した際にできる第2仮想直線と、前記開口領域の開口重心と前記頂点とを結ぶ第3仮想直線を底面に投影した際にできる第4仮想直線とのなす角度が30度~180度の間である、請求項1に記載の焚火用風防。
  3. 前記スリットの前記底面開口からの第1高さに対して、前記底面開口からの前記開口領域の下端までの第2高さが、[第1高さ×0.9<第2高さ]の関係を満たす、請求項1または請求項2に記載の焚火用風防。
  4. 前記開口領域の開口面積は、前記布帛構造体の全ての側面面積の合計側面面積に対して、[合計側面面積×0.02<開口面積<合計側面面積×0.3]の関係を満たす、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の焚火用風防。
  5. 前記布帛は、有機繊維により構成されている、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の焚火用風防。
  6. 前記有機繊維は、ポリフェニレンサルファイド繊維、PEEK繊維、メタアラミド繊維、パラアラミド繊維、ポリベンゾール繊維、および、耐炎化アクリル繊維から選ばれる1種以上の繊維からなる請求項5に記載の焚火用風防。
  7. 前記有機繊維は、ポリベンゾオキサゾール(PBO)繊維である、請求項5に記載の焚火用風防。
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