JP2022086391A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】貯蔵室内の温度検知を行うための温度センサについて、効率的に温度検知の精度を確保することができる冷蔵庫を提供する。【解決手段】冷蔵庫は、貯蔵室と、貯蔵室の背部に設けられ貯蔵室内に供給する冷気が流れる冷気経路と、貯蔵室と冷気経路との間に設けられて貯蔵室の背面部を形成する背面部材と、背面部材に対して冷気経路側に取り付けられて貯蔵室内の温度を検出する温度センサと、背面部材に対して冷気経路側に取り付けられて駆動に発熱を伴う電気部品と、温度センサ及び電気部品と冷気経路との間に設けられて、背面部材との間で温度センサ及び電気部品を挟む断熱部材と、を備える。断熱部材は、温度センサと電気部品との間に設けられて温度センサに対する電気部品からの熱を断熱するセンサ用断熱部を一体に有している。【選択図】図4
Description
本発明の実施形態は、冷蔵庫に関する。
一般に、冷蔵庫は、貯蔵室内の温度検知を行うための温度センサを備えている。また、近年の冷蔵庫において、貯蔵室内を除菌するための例えばLED等が冷蔵庫内に設置されたものが知られている。
このようなLED等は、駆動に発熱を伴う電気部品である。そのため、その発熱によって温度センサの検知精度に悪影響を及ぼすおそれがある。また、例えば温度センサを貯蔵室に冷気を導入するための冷気経路付近に配置する場合、温度センサに誤検知が生じる可能性がある。そのため、温度センサに対する電気部品の発熱や冷気経路からの冷気の影響を防ぐために温度センサの周囲に専用の断熱部品を設ける必要があった。
そこで、貯蔵室内の温度検知を行うための温度センサについて、効率的に温度検知の精度を確保することができる冷蔵庫を提供する。
実施形態の冷蔵庫は、貯蔵室と、前記貯蔵室の背部に設けられ前記貯蔵室内に供給する冷気が流れる冷気経路と、前記貯蔵室と前記冷気経路との間に設けられて前記貯蔵室の背面部を形成する背面部材と、前記背面部材に対して前記冷気経路側に取り付けられて前記貯蔵室内の温度を検出する温度センサと、前記背面部材に対して前記冷気経路側に取り付けられて駆動に発熱を伴う電気部品と、前記温度センサ及び前記電気部品と前記冷気経路との間に設けられて、前記背面部材との間で前記温度センサ及び前記電気部品を挟む断熱部材と、を備え、前記断熱部材は、前記温度センサと前記電気部品との間に設けられて前記温度センサに対する前記電気部品からの熱を断熱するセンサ用断熱部を一体に有している。
以下、一実施形態による冷蔵庫について、図面を参照しながら説明する。
図1に示す冷蔵庫1は、前面が開口した縦長矩形箱状の冷蔵庫本体10内に複数の貯蔵室を有して構成されている。以下の説明では、冷蔵庫本体10の開口側つまりユーザが使用する側を冷蔵庫1の前側とし、開口とは反対側を冷蔵庫1の後側とする。また、冷蔵庫1を図1の姿勢で床面に設置した場合における重力方向に対する上下方向を、冷蔵庫1の上下方向とし、冷蔵庫1を前方から見た場合における左右方向を、冷蔵庫1の左右方向つまり幅方向とする。
図1に示す冷蔵庫1は、前面が開口した縦長矩形箱状の冷蔵庫本体10内に複数の貯蔵室を有して構成されている。以下の説明では、冷蔵庫本体10の開口側つまりユーザが使用する側を冷蔵庫1の前側とし、開口とは反対側を冷蔵庫1の後側とする。また、冷蔵庫1を図1の姿勢で床面に設置した場合における重力方向に対する上下方向を、冷蔵庫1の上下方向とし、冷蔵庫1を前方から見た場合における左右方向を、冷蔵庫1の左右方向つまり幅方向とする。
冷蔵庫1は、冷蔵庫本体10を主体に構成されている。冷蔵庫本体10は、前面が開口した断熱性を有する矩形の箱体で構成されている。冷蔵庫本体10は、主に鋼板製の外箱101と合成樹脂製の内箱102とで構成されている。外箱101と内箱102との間には、例えば発泡断熱材の一例である硬質発泡ウレタンや、断熱部材の一例である真空断熱パネル等の断熱材が設けられている。
冷蔵庫本体10は、貯蔵物を貯蔵するための複数の貯蔵室で区分されている。冷蔵庫1は、貯蔵室として、例えば冷蔵室11、野菜室12、製氷室13、小冷凍室14、及び冷凍室15を備えている。冷蔵室11及び野菜室12は、いずれも冷蔵温度帯の貯蔵室であり、3~5℃程度に冷却される。一方、製氷室13、小冷凍室14、及び冷凍室15は、冷凍温度帯の貯蔵室であり、-18℃以下に冷却される。
冷蔵室11は、冷蔵庫本体10の最上段に設けられている。野菜室12は、冷蔵室11の下方に設けられている。製氷室13及び小冷凍室14は、野菜室12の下方にあって、左右に並べて設けられている。そして、冷凍室15は、製氷室13及び小冷凍室14の下方、つまり冷蔵庫本体10の最下段に設けられている。また、冷蔵室11は、特別室としてのチルド室20が設けられている。チルド室20は、冷蔵室11内の最下段に設けられており、冷蔵室11とは異なる温度帯の貯蔵室であり、-2~3℃程度に冷却される。
図3に示すように、チルド室20には、上段チルド室21と、下段チルド室22と、が設けられている。この場合、上段チルド室21と下段チルド室22とは、上下二段に重ねて配置されており、下段チルド室22は、上段チルド室21の下方に設けられている。各チルド室21、22は、例えば上面側が開口した容器状に形成され、チルド室20に収納された状態から前方へ引き出すことによって、上面側の開口から貯蔵物を出し入れすることが可能となっている。
図1に示すように、冷蔵庫1は、右側冷蔵室扉31、左側冷蔵室扉32、野菜室扉33、製氷室扉34、小冷凍室扉35、及び冷凍室扉36を備えている。各扉31、32、33、34、35、36は、詳細は図示しないが、例えば金属製又は合成樹脂製の枠部材の内部に断熱材を充填して構成されている。右側冷蔵室扉31及び左側冷蔵室扉32は、例えば観音開きのヒンジ開閉式扉であって、冷蔵室11の前方の開口を開閉する。なお、右側冷蔵室扉31の幅と左側冷蔵室扉32の幅とは同一でも良いし、異なっていても良い。本実施形態の場合、右側冷蔵室扉31の幅寸法は、左側冷蔵室扉32の幅寸法よりも大きい。また、冷蔵庫1は、観音式の扉31、32を備える構成に限らず、いわゆる片開き式の扉を備える構成であっても良い。
野菜室扉33、製氷室扉34、小冷凍室扉35、及び冷凍室扉36は、いずれも引出し式であって、それぞれ野菜室12、製氷室13、小冷凍室14、及び冷凍室15の前側の開口を開閉する。
また、冷蔵庫1は、冷凍サイクルを備えている。冷凍サイクルは、周知の構成であるためその詳細な図示は省略するが、図5に示す冷却器41、圧縮機42、及び図示しない凝縮器や膨張弁等を含んで構成されている。図3に示すように、冷却器41は、チルド室20及び野菜室12の背部に設けられており、冷蔵室11を冷却するための冷気を生成する機能を有する。
更に、冷蔵庫1は、冷蔵用ファン43、冷凍用ファン44、及び冷気経路45を備えている。冷蔵用ファン43及び冷凍用ファン44は、冷凍サイクルで生成された冷気を各貯蔵室11、12、13、14、15に供給するためのものである。冷蔵用ファン43は、チルド室20の背部に設けられている。また、冷蔵用ファン43は、図2に示すように、左右一対の冷蔵用ファン43a、43bによって構成されている。この場合、各冷蔵用ファン43a、43bは、チルド室20の幅方向の中心Oを挟んで左右対称に配置されている。各冷蔵用ファン43a、43bは、冷却器41の上方に設けられている。また、各冷蔵用ファン43a、43bは、同じ高さ位置に設けられている。
冷気経路45は、冷蔵室11の背部に設けられており、内箱102の背面に沿って上下方向に延びている。冷気経路45は、冷却器41等によって生成された冷気を冷蔵室11内に供給するための通路を形成している。この場合、冷気経路45内に流入した冷気は冷蔵用ファン43によって供給され冷気経路45内を通過していく。
また、冷蔵庫1は、図4及び図5に示すように、冷蔵室用温度センサ51、チルド室用温度センサ52、光源ユニット60、及び制御装置70を備えている。冷蔵室用温度センサ51は、冷蔵室11の温度を検出するためのものであり、冷蔵室11の背面側に設けられている。チルド室用温度センサ52は、チルド室20内の温度を検出するためのものである。チルド室用温度センサ52は、チルド室20この場合上段チルド室21の背面側に設けられている。また、チルド室用温度センサ52は、例えば赤外線センサで構成され、ケース内に収納されている。
光源ユニット60は、チルド室20内を照明又は除菌する機能を有する。そして、光源ユニット60は、駆動に発熱を伴う電気部品の一例である。なお、駆動に発熱を伴う電気部品は、庫内を照明又は除菌するための光源ユニット60に限られず、例えば庫内を加熱するためのヒータやその他の電気部品であっても良い。光源ユニット60は、基板61と、光源62と、を有している。基板61は、略長方形の板状に形成されたプリント基板であり、例えばガラス繊維にエポキシ樹脂を含侵させたガラスエポキシ樹脂で構成されている。光源62は、基板61に対して例えばはんだ付け等によって実装されている。
光源62は、図4に示すように、複数この場合2つのLED光源によって構成されている。具体的には、光源62は、可視光源621及び紫外光源622によって構成されている。可視光源621は、例えば可視光を照射する可視光LEDで構成され、照明のためのものである。紫外光源622は、例えば紫外光を照射する紫外光LEDで構成され、除菌や脱臭等をするためのものである。
図5に示す制御装置70は、図示しないCPUや、ROM、RAM及び書き換え可能なフラッシュメモリ等の記憶領域を有するマイクロコンピュータを主体に構成されており、冷蔵庫1の動作全般の制御を行う。制御装置70は、図5に示すように、圧縮機42、冷蔵用ファン43、冷凍用ファン44、冷蔵室用温度センサ51、チルド室用温度センサ52、及び光源ユニット60が電気的に接続されている。
制御装置70は、冷蔵室用温度センサ51及びチルド室用温度センサ52が検出した結果に基づいて、冷凍サイクルを構成する圧縮機42や冷蔵用ファン43及び冷凍用ファン44等を制御して冷却運転等を実行する。また、制御装置70は、可視光源621及び紫外光源622の点灯及び消灯を制御する。
また、冷蔵庫1は、図3、図4、及び図6に示すように、背面部材80と、断熱部材90と、を備えている。背面部材80は、例えば合成樹脂製で形成されている。背面部材80は、チルド室20及び野菜室12と冷気経路45との間に設けられて、チルド室20及び野菜室12の背面部の一部を形成している。すなわち、背面部材80は、冷蔵室11のうちの一部を区画して形成されたチルド室20の背面部を形成するものである。
また、背面部材80は、吹出口81、吸込口82、突出部83、リブ84、貫通穴85、案内部86、及び開口部87を有している。吹出口81は、背面部材80を厚み方向に貫いて形成され、チルド室20と冷気経路45とを連通させている。吹出口81は、冷気経路45を流れる冷気をチルド室20内に供給するためのものである。吹出口81は、チルド室20の前方へ向かって開口している。また、吹出口81は、冷蔵庫1の正面から見て左右方向に長い矩形状に形成されている。
吹出口81は、図2に示すように、左右一対の吹出口81a、81bによって構成されている。各吹出口81a、81bは、チルド室20の幅方向の中心Oを挟んで左右対称に配置されている。また、各吹出口81a、81bは、同じ高さ位置に設けられており、上段チルド室21の背面側に設けられている。更に、吹出口81aは、冷蔵用ファン43aの上方に設けられ、一方、吹出口81bは、冷蔵用ファン43bの上方に設けられている。すなわち、吹出口81は、冷蔵用ファン43の上方に設けられている。
吸込口82は、背面部材80を厚み方向に貫いて形成され、背面部材80の下部に設けられている。吸込口82は、吹出口81a、81bを介してチルド室20内に供給されて、チルド室20等を通過した空気や貯蔵物に含まれる湿気等を冷却器41へ戻すためのものである。このようにして、冷気経路45内に流入した冷気は冷蔵用ファン43a、43bによって供給され冷気経路45内を通り、吹出口81a、81bからチルド室20等に流出する。そして、チルド室20等を冷却した冷気は、チルド室20内等の空気や貯蔵物に含まれる湿気とともに冷却器41に戻される。
突出部83は、背面部材80の上部に設けられており、チルド室20の左右方向における中央部付近に設けられている。したがって、突出部83は、チルド室20の左右方向において吹出口81a、81bの間に位置している。突出部83は、例えば水平方向に切断した断面が矩形状に構成されており、内部に空間が形成されている。突出部83は、前面部831、側面部832、天面部833、及び底面部834を有している。前面部831は、突出部83の前面部つまり表面側の壁部を構成し、例えば平面状に形成されている。また、前面部831は、吹出口81a、81bよりも前方側つまりチルド室20側に位置している。
側面部832は、突出部83の側面つまり左右側方の壁部を構成し、例えば平面状に形成されている。また、側面部832は、平面視においてチルド室20の前方へ向かって内側に傾斜するように形成されている。
天面部833は、突出部83の天面を構成する。天面部833は、例えば長方形状に構成され、左右方向に水平に延びている。また、底面部834は、突出部83の底面を構成する。底面部834は、天面部833と上下方向に対向して設けられている。底面部834は、例えば長方形状に構成され、後方へ向かって下降する方向に傾斜している。
リブ84は、前面部831の裏面側から背面側へ突出して設けられ、上下方向に延びて形成されている。また、リブ84は、前面部831に対して直交している。この場合、リブ84は、図4に示すように、左右方向に並んで複数この場合2つ設けられている。本実施形態では、突出部83の前面部831において左側に設けられたリブ84を左リブ841と称し、右側に設けられたリブ84を右リブ842と称する。そして、左リブ841と右リブ842とは、所定の間隔を設けて配置されている。この場合、左リブ841と右リブ842との間の所定の間隔は、30mm以下で、例えば10mm程度に設定されている。
貫通穴85は、突出部83の前面部831を厚み方向に矩形状に貫いて形成されている。貫通穴85は、図3に示すように、上段チルド室21の後方側の上端部よりも上方に位置している。貫通穴85は、突出部83の前面部831における左端部付近に設けられている。つまり、貫通穴85は、突出部83の左右方向において、左リブ841よりも外側つまり突出部83の左側の側面部832側に設けられている。すなわち、貫通穴85は、チルド室20の幅方向の中心Oに対して幅方向の一方側この場合左側に位置している。また、貫通穴85は、突出部83の短手方向つまり上下方向に直線状に並んで複数この場合3つ設けられている。
案内部86は、上下方向に延びた板状に構成されている。案内部86は、図4に示すように、各吹出口81a、81bのうち一方、この場合吹出口81aに対応した位置に形成されている。また、案内部86は、吹出口81aの短手方向つまり上下方向の一方の端部であってかつ貫通穴85に近い側の端部付近に形成されている。
案内部86は、吹出口81aから供給された冷気の向きを変更するためのものである。案内部86は、吹出口81aと貫通穴85との間に設けられ、吹出口81aから吹き出される冷気が貫通穴85から離れる方向へ案内する。具体的には、案内部86は、図4に示すように、矢印A方向へ冷気を流す。これにより、吹出口81aから吹き出される冷気の一部は、案内部86に接触することで冷気の流れが切り替わる。そのため、貫通穴85へ向かって冷気が流れることを抑えられる。また、案内部86の吹出口81aの開口方向に対する傾斜角度は、25°以下で、例えば15~20°程度に設定されている。なお、図4に示すように、吹出口81b側には案内部86が設けられていないため、吹出口81bから吹き出される冷気は、冷気の流れが変更されることなく矢印B方向へ向かって流れる。
開口部87は、突出部83の前面部831を厚み方向に矩形状に貫いて形成されている。開口部87は、図2に示すように、チルド室20の幅方向の中心Oに対して幅方向の一方側この場合右側に位置している。そして、開口部87は、図4に示すように、突出部83の左右方向において、右リブ842と突出部83の右側の側面部832との間に位置している。開口部87は、複数の貫通穴85の少なくとも一部と重なる高さに配置されている。また、開口部87の少なくとも一部は、上段チルド室21の後方側の上端部よりも上方に位置している。更に、開口部87の開口面積は、貫通穴85の開口面積より大きい。
また、開口部87は、図2及び図4に示すように、カバー部材88によって塞がれている。カバー部材88は、可視光や紫外光を透過する例えばアクリルなどの樹脂板で矩形状に形成されている。カバー部材88は、開口部87の周囲に設けられた図示しないシール部材を介して突出部83に対して固定されている。このため、開口部87とカバー部材88との間に生じる隙間からの冷気の侵入を抑えることができる。更に、カバー部材88の前方側の表面と突出部83の前面部831の表面とは同一面上に配置されている。ここで、同一面上とは、厳密に同一面上である必要はなく、ユーザが目視した場合に、カバー部材88の表面と突出部83の表面とに段差が生じていないと認識できる程度に同一面上であれば良い。
また、カバー部材88は、拡散部881を有している。拡散部881は、可視光や紫外光を拡散させる機能を有する。図4に示すように、開口部87の後方側つまり拡散部881の後方側には、光源ユニット60が配置されている。そのため、可視光源621から放射された可視光や紫外光源622から放射された紫外光は、拡散部881を通過する際に拡散されてチルド室20内に照射される。
断熱部材90は、断熱性を有しており、例えば発泡プラスチックで形成されている。断熱部材90は、冷気経路45と背面部材80との間に設けられており、背面部材80の背部に沿って上下方向に延びて形成されている。断熱部材90は、冷気経路45と冷蔵室11この場合チルド室20とを区画している。図3に示すように、断熱部材90の下端部は、野菜室12の後方に位置し、断熱部材90の上端部は、チルド室20の後方であって上端部に位置している。また、断熱部材90の幅方向の寸法は、背面部材80の幅方向の寸法よりもやや小さい寸法で構成されている。
また、図3及び図4に示すように、背面部材80と断熱部材90との間の一部には、気密部材901が設けられている。この場合、気密部材901は、突出部83の周囲に設けられており、例えばフォーム状の粘着テープで矩形枠状に形成されている。そして、気密部材901は、背面部材80と断熱部材90との間で挟まれることによって、突出部83付近における背面部材80と断熱部材90との間に生じる隙間を埋める。これにより、突出部83内に冷気が侵入することが抑えられ、突出部83内の気密が確保される。
断熱部材90は、供給口91と、センサ用断熱部92と、を有している。供給口91は、断熱部材90を厚み方向に貫いて形成されて、前方へ向かって開口している。供給口91は、冷気経路45と背面部材80とを連通している。また、供給口91は、吹出口81に対応して位置に設けられている。この場合、吹出口81aに対応した供給口91を供給口91aと称し、吹出口81bに対応した供給口91を供給口91bと称する。
センサ用断熱部92は、図4及び図6に示すように、断熱部材90と一体に形成されている。センサ用断熱部92は、前方へ突出して形成されており、上下方向に延びている。この場合、センサ用断熱部92は、例えば水平方向に切断した断面がL字状に形成されている。また、センサ用断熱部92は、前方部921と、後方部922と、を有している。この場合、突出部83の内部において、前方部921は、左リブ841と右リブ842との間に収容され、後方部922は、突出部83の左側の側面部832の内面と右リブ842との間に収容されている。また、前方部921の前後方向の寸法は、後方部922の前後方向の寸法よりも大きい。
ここで、本実施形態の場合、図6に示すように、チルド室用温度センサ52及び光源ユニット60は、背面部材80と断熱部材90との間に配置されている。すなわち、断熱部材90は、チルド室用温度センサ52及び光源ユニット60と冷気経路45との間に設けられて、背面部材80との間でチルド室用温度センサ52及び光源ユニット60を挟む。そして、チルド室用温度センサ52及び光源ユニット60は、背面部材80に対して冷気経路45側に取付けられている。
背面部材80と断熱部材90との間には、チルド室用温度センサ52及び光源ユニット60が収容される収容空間が形成される。本実施形態では、チルド室用温度センサ52が収容される収容空間をセンサ収容空間S1と称し、光源ユニット60が収容される収容空間を電気部品収容空間S2と称する。具体的には、図4に示すように、センサ収容空間S1は、断熱部材90の後方部922の一部、突出部83の左側の側面部832、左リブ841、突出部83の前面部831の一部、天面部833の一部、及び底面部834の一部によって形成されている。電気部品収容空間S2は、断熱部材90の一部、右リブ842、突出部83の右側の側面部832、突出部83の前面部831の一部、天面部833の一部、及び底面部834の一部によって形成されている。
また、センサ収容空間S1と電気部品収容空間S2とは、センサ用断熱部92によって区画されている。すなわち、センサ用断熱部92は、チルド室用温度センサ52と光源ユニット60との間に設けられて、チルド室用温度センサ52に対する光源ユニット60からの熱を断熱している。これにより、光源ユニット60の駆動によって発生する熱がチルド室用温度センサ52の温度検出に与える影響を低減することができる。
センサ収容空間S1は、背面部材80のうちチルド室用温度センサ52が設けられている部分を貫いて形成された貫通穴85によってチルド室20と連通している。そして、チルド室用温度センサ52は、貫通穴85によって外部から視認されるとともに、貫通穴85を介してチルド室20内の温度を検出する。この場合、チルド室用温度センサ52は、チルド室20のうち上段チルド室21側に配置される。
また、センサ収容空間S1は、図3に示すように、断面視において冷蔵用ファン43a、43bよりも上方に配置されている。つまり、チルド室用温度センサ52は、断面視において冷蔵用ファン43a、43bよりも上方に配置されている。更に、センサ収容空間S1は、図4に示すように、チルド室20の前後方向において吹出口81よりも前側つまりチルド室20側に設けられている。すなわち、チルド室用温度センサ52は、チルド室20の前後方向において吹出口81a、81bよりもチルド室20側に設けられている。これにより、チルド室20背面側の内部スペースを確保しつつ、チルド室20内の貯蔵物の収納スペースの縮小を極力抑えることができる。また、チルド室用温度センサ52は、チルド室20の幅方向において吹出口81a、81bよりも内側に設けられ、かつ、吹出口81a、81bと上下方向に少なくとも一部が重なる位置に設けられている。
以上説明した実施形態によれば、冷蔵庫1は、貯蔵室としての冷蔵室11と、冷気経路45と、背面部材80と、温度センサ52と、電気部品としての光源ユニット60と、断熱部材90と、を備える。冷気経路45は、冷蔵室11の背部に設けられ冷蔵室11内に供給する冷気が流れる。背面部材80は、冷蔵室11と冷気経路45との間に設けられて冷蔵室11の背面部を形成する。温度センサ52は、背面部材80に対して冷気経路45側に取り付けられて冷蔵室11内の温度を検出する。光源ユニット60は、背面部材80に対して冷気経路45側に取り付けられて駆動に発熱を伴う。
断熱部材90は、温度センサ52及び光源ユニット60と冷気経路45との間に設けられて、背面部材80との間で温度センサ52及び光源ユニット60を挟む。断熱部材90は、センサ用断熱部92を一体に有している。センサ用断熱部92は、温度センサ52と光源ユニット60との間に設けられて温度センサ52に対する光源ユニット60からの熱を断熱する。
これによれば、温度センサ52と光源ユニット60との間にセンサ用断熱部92を配置することで、温度センサ52に対する光源ユニット60の発熱の影響を抑制することができる。ここで、断熱部材90は、冷気経路45と貯蔵室11とを区画するために設けられている。そして、センサ用断熱部92は、断熱部材90と一体的に構成されているため、温度センサ52に対する光源ユニット60の断熱を断熱部材90によって行うことができる。したがって、温度センサ52に対する光源ユニット60の断熱をするための専用の断熱部品を設ける必要がない。その結果、温度センサ52による冷蔵室11内の温度の検知精度を効率的に確保することができるとともに、冷蔵庫1の部品点数の削減及び組立作業性の向上を図ることができる。
また、背面部材80は、冷蔵室11のうちの一部を区画して形成された特別室としてのチルド室20の背面部を形成するものである。更に、背面部材80は、吹出口81a、81bを有する。吹出口81a、81bは、冷気経路45を流れる冷気をチルド室20内に供給するためのものである。また、温度センサ52は、冷蔵室11の幅方向において吹出口81a、81bよりも内側に設けられ、かつ、吹出口81a、81bと上下方向に少なくとも一部が重なる位置に設けられている。
これによれば、チルド室20に温度センサ52を設けることによって、チルド室内の温度制御を効率良く行うことができる。また、温度センサ52を冷蔵室11の幅方向において吹出口81a、81bよりも内側に設けることで、温度センサ52はチルド室20の中央部寄りに配置される。これにより、温度センサ52によってチルド室20内全体の温度が検知しやすくなる。更に、吹出口81a、81bから供給される冷気は下方に流れるため、温度センサ52の少なくとも一部を吹出口81a、81bと同じ高さに設けることによって、吹出口81a、81bから供給される冷気の影響を温度センサ52が受けることなくチルド室20内の温度環境を把握することができる。その結果、効率的に温度センサ52によるチルド室20内の温度の検知精度を確保することができる。
また、温度センサ52は、冷蔵室11の前後方向において吹出口81a、81bよりも前側に設けられている。これによれば、温度センサ52を吹出口81a、81bよりも前側つまりチルド室20側に設けることによって、チルド室20背面側の内部スペースを確保しつつ、チルド室20内の貯蔵物の収納スペースの縮小を極力抑えることができる。
更に、背面部材80は、貫通穴85と、案内部86と、を有している。貫通穴85は、背面部材80のうち温度センサ52が設けられている部分を貫いて形成されている。案内部86は、吹出口81aと貫通穴85との間に設けられ吹出口81aから吹き出される冷気が貫通穴85から離れる方向へ案内する。これによれば、案内部86によって吹出口81aから供給される冷気が温度センサ52へ向かって流れるのを阻止することができる。これにより、温度センサ52によるチルド室20内の温度の検知精度を確保することができる。その結果、チルド室20内を適切な温度環境に保つことができる。
また、チルド室20は、上段特別室としての上段チルド室21と、上段特別室の下方に設けられた下段特別室としての下段チルド室22と、を有する。そして、温度センサ52は、上段チルド室21側に配置されている。これによれば、温度センサ52を上段チルド室21に配置することで、チルド室20内の上方からチルド室20内の温度検知を行うことができる。これにより、チルド室20内の貯蔵物等の影響を受けることなく、チルド室20全体の温度環境を精度良く把握することができる。よって、チルド室20内の温度制御を効率的に行うことができる。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…冷蔵庫、10…冷蔵庫本体、11…冷蔵室(貯蔵室)、20…チルド室(特別室)、21…上段チルド室(上段特別室)、22…下段チルド室(下段特別室)、45…冷気経路、52…チルド室用温度センサ(温度センサ)、60…光源ユニット(電気部品)、80…背面部材、81a、81b…吹出口、85…貫通穴、86…案内部、90…断熱部材、92…センサ用断熱部
Claims (5)
- 貯蔵室と、
前記貯蔵室の背部に設けられ前記貯蔵室内に供給する冷気が流れる冷気経路と、
前記貯蔵室と前記冷気経路との間に設けられて前記貯蔵室の背面部を形成する背面部材と、
前記背面部材に対して前記冷気経路側に取り付けられて前記貯蔵室内の温度を検出する温度センサと、
前記背面部材に対して前記冷気経路側に取り付けられて駆動に発熱を伴う電気部品と、
前記温度センサ及び前記電気部品と前記冷気経路との間に設けられて、前記背面部材との間で前記温度センサ及び前記電気部品を挟む断熱部材と、を備え、
前記断熱部材は、前記温度センサと前記電気部品との間に設けられて前記温度センサに対する前記電気部品からの熱を断熱するセンサ用断熱部を一体に有している、
冷蔵庫。 - 前記背面部材は、前記貯蔵室のうちの一部を区画して形成された特別室の背面部を形成するものであって、前記冷気経路を流れる冷気を前記特別室内に供給するための吹出口を有し、
前記温度センサは、前記貯蔵室の幅方向において前記吹出口よりも内側に設けられ、かつ、前記吹出口と上下方向に少なくとも一部が重なる位置に設けられている、
請求項1に記載の冷蔵庫。 - 前記温度センサは、前記貯蔵室の前後方向において前記吹出口よりも前側に設けられている、
請求項2に記載の冷蔵庫。 - 前記背面部材は、
前記背面部材のうち前記温度センサが設けられている部分を貫いて形成された貫通穴と、
前記吹出口と前記貫通穴との間に設けられ前記吹出口から吹き出される冷気が前記貫通穴から離れる方向へ案内する案内部と、を有している、
請求項2又は3に記載の冷蔵庫。 - 前記特別室は、上段特別室と、前記上段特別室の下方に設けられた下段特別室と、を有し、
前記温度センサは、前記上段特別室側に配置されている、
請求項2から4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
Priority Applications (1)
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JP2020198356A Pending JP2022086391A (ja) | 2020-11-30 | 2020-11-30 | 冷蔵庫 |
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JP (1) | JP2022086391A (ja) |
-
2020
- 2020-11-30 JP JP2020198356A patent/JP2022086391A/ja active Pending
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