JP2022086304A - 粉砕機及び発電プラント並びに粉砕機の運転方法 - Google Patents

粉砕機及び発電プラント並びに粉砕機の運転方法 Download PDF

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Abstract

【課題】支持部の強度を向上させることを目的とする。【解決手段】ミルは、外殻を為すハウジングと、ハウジングの内部に収容され、上面に固体燃料が供給される粉砕テーブルと、ハウジングの内部に収容され、粉砕テーブルの上面に供給された固体燃料を粉砕する粉砕ローラと、ハウジングに対して、粉砕ローラを水平方向に沿って延びる中心軸線Cを中心として揺動可能に支持するジャーナルヘッド45と、粉砕ローラを揺動させて粉砕テーブルに押し付けるように、ジャーナルヘッド45を押圧する押圧装置と、を備えている。ジャーナルヘッド45は、押圧装置に押圧される受圧部53と、受圧部53と粉砕ローラとの間に設けられる支持アーム47と、を有し、支持アーム47は、押圧装置の押圧方向における前部に位置するアーム部60が、押圧方向における前方に突出するように湾曲している。【選択図】図2

Description

本開示は、粉砕機及び発電プラント並びに粉砕機の運転方法に関するものである。
従来、石炭やバイオマス燃料等の固体燃料(炭素含有固体燃料)は、粉砕機(ミル)で所定粒径範囲内の微粉状に粉砕して、燃焼装置へ供給される。ミルは、粉砕テーブルへ投入された石炭やバイオマス燃料等の固体燃料を、粉砕テーブルと粉砕ローラの間に挟み込んで粉砕し、粉砕テーブルの外周から供給される搬送用ガス(一次空気)によって、粉砕されて微粉状となった固体燃料のうち、所定粒径範囲内の微粉燃料を分級機で選別し、ボイラへ搬送して燃焼装置で燃焼させている。火力発電プラントでは、ボイラで微粉燃料を燃焼して生成された燃焼ガスとの熱交換により蒸気を発生させ、該蒸気により蒸気タービンを回転駆動して、蒸気タービンに接続した発電機を回転駆動することで発電が行なわれる(例えば、特許文献1)。
特許文献1には、粉砕ローラが、支持軸であるジャーナル軸及びジャーナルヘッドを介して、ハウジングに固定されているミルが開示されている。ジャーナルヘッドは、揺動軸によって、ハウジングに対して揺動自由に支持されている。このため、粉砕ローラは、ジャーナルヘッドの揺動軸を支点として上下方向に揺動することが出来、粉砕テーブルの粉砕面との距離を変えることができる。
特開2017-113701号公報
ジャーナルヘッドは、油圧シリンダからの荷重を受けて、粉砕ローラを粉砕テーブルに押し付ける。すなわち、ジャーナルヘッドは、粉砕ローラを粉砕テーブルに押し付けて粉砕を促進するための粉砕荷重を伝達する。また、ジャーナルヘッドは、ミルに投入された固体燃料が粉砕ローラと粉砕テーブルとの間に挟み込まれると、粉砕荷重に対する粉砕テーブルからの反力と、粉砕テーブルが回転することによる回転力を受ける。これらジャーナルヘッドに作用する力は、ミルの粉砕容量や負荷に応じて大きくなる。また、ジャーナルヘッドは、固体燃料中に異物が混入していた場合、異物を噛み込んで衝撃荷重を受ける。このため、ジャーナルヘッドの強度の向上や、ジャーナルヘッドの強度を維持しつつ重量の低減が望まれていた。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、支持部の強度を向上させることができる粉砕機及び発電プラント並びに粉砕機の運転方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示の粉砕機及び発電プラント並びに粉砕機の運転方法は以下の手段を採用する。
本開示の一態様に係る粉砕機は、外殻を為す筐体と、前記筐体の内部に収容され、上面に固体燃料が供給される粉砕テーブルと、前記筐体の内部に収容され、前記粉砕テーブルの前記上面に供給された前記固体燃料を粉砕する粉砕ローラと、前記筐体に対して、前記粉砕ローラを水平方向に沿って延びる中心軸線を中心として揺動可能に支持する支持部と、前記粉砕ローラを揺動させて前記粉砕テーブルに押し付けるように、前記支持部を押圧する押圧部と、を備え、前記支持部は、前記押圧部に押圧される受圧部と、前記受圧部と前記粉砕ローラとの間に設けられる接続部と、を有し、前記接続部は、前記押圧部の押圧方向における前部に位置する前縁部が、前記押圧方向における前方に突出するように湾曲している。
本開示の一態様に係る粉砕機の運転方法は、前記粉砕機は、殻を為す筐体と、前記筐体の内部に収容され、上面に固体燃料が供給される粉砕テーブルと、前記筐体の内部に収容され、前記粉砕テーブルの前記上面に供給された前記固体燃料を粉砕する粉砕ローラと、前記筐体に対して、前記粉砕ローラを水平方向に沿って延びる中心軸線を中心として揺動可能に支持する支持部と、前記粉砕ローラを揺動させて前記粉砕テーブルに押し付けるように、前記支持部を押圧する押圧部と、を備え、前記支持部は、前記押圧部に押圧される受圧部と、前記受圧部と前記粉砕ローラとを接続する接続部と、を有し、前記接続部は、前記押圧部の押圧方向における前部に位置する前縁部が、前記押圧方向における前方に突出するように湾曲していて、前記粉砕ローラで前記固体燃料を粉砕する工程を備えている。
本開示によれば、支持部の強度を向上させることができる。
本開示の実施形態に係る固体燃料粉砕装置およびボイラを示す構成図である。 本開示の実施形態に係るミルに設けられたジャーナルヘッドを示す斜視図である。 図2の要部拡大図である。 図2のIV-IV矢視断面図である。 本開示の実施形態に係るミルに設けられたジャーナルヘッドを示す斜視図であってジャーナルヘッドに作用する荷重を示す図である。 本開示の実施形態の変形例に係るジャーナルヘッドを示す斜視図である。 本開示の実施形態の変形例に係るジャーナルヘッドを示す斜視図である。
以下、本開示に係る粉砕機及び発電プラント並びに粉砕機の運転方法の一実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態に係る発電プラント1は、固体燃料粉砕装置100とボイラ200とを備えている。
以降の説明では、上方とは鉛直上側の方向を、上部や上面などの“上”とは鉛直上側の部分を示している。また同様に“下”とは鉛直下側の部分を示すものであり、鉛直方向は厳密ではなく誤差を含むものである。
本実施形態の固体燃料粉砕装置100は、一例として石炭やバイオマス燃料等の固体燃料(炭素含有固体燃料)を粉砕し、微粉燃料を生成してボイラ200のバーナ(燃焼装置)220へ供給する装置である。
図1に示す固体燃料粉砕装置100とボイラ200とを含む発電プラント1は、1台の固体燃料粉砕装置100を備えるものであるが、1台のボイラ200の複数のバーナ220のそれぞれに対応する複数台の固体燃料粉砕装置100を備えるシステムとしてもよい。
本実施形態の固体燃料粉砕装置100は、ミル(粉砕部)10と、給炭機(燃料供給機)20と、送風部(搬送用ガス供給部)30と、状態検出部40と、制御部(判定部)50とを備えている。
ボイラ200に供給する石炭やバイオマス燃料等の固体燃料を、微粉状の固体燃料である微粉燃料へと粉砕するミル10は、石炭のみを粉砕する形式であっても良いし、バイオマス燃料のみを粉砕する形式であっても良いし、石炭とともにバイオマス燃料を粉砕する形式であってもよい。
ここで、バイオマス燃料とは、再生可能な生物由来の有機性資源であり、例えば、間伐材、廃木材、流木、草類、廃棄物、汚泥、タイヤ及びこれらを原料としたリサイクル燃料(ペレットやチップ)などであり、ここに提示したものに限定されることはない。バイオマス燃料は、バイオマスの成育過程において二酸化炭素を取り込むことから、地球温暖化ガスとなる二酸化炭素を排出しないカーボンニュートラルとされるため、その利用が種々検討されている。
ミル10は、ハウジング(筐体)11と、粉砕テーブル(回転テーブル)12と、粉砕ローラ13と、駆動部14と、駆動部14に接続され粉砕テーブル12を回転駆動させるミルモータ15と、回転式分級機16と、燃料供給部17と、回転式分級機16を回転駆動させる分級機モータ18とを備えている。
ハウジング11は、鉛直方向に延びる筒状に形成されるとともに、粉砕テーブル12と粉砕ローラ13と回転式分級機16と、燃料供給部17とを収容する筐体である。
ハウジング11の天井部42の中央部には、燃料供給部17が取り付けられている。この燃料供給部17は、バンカ21から導かれた固体燃料をハウジング11内に供給するものであり、ハウジング11の中心位置に上下方向に沿って配置され、下端部がハウジング11内部まで延設されている。
ハウジング11の底面部41付近には駆動部14が設置され、この駆動部14に接続されたミルモータ15から伝達される駆動力により回転する粉砕テーブル12が回転自在に配置されている。
粉砕テーブル12は、平面視円形の部材であり、燃料供給部17の下端部が対向するように配置されている。粉砕テーブル12の上面は、例えば、中心部が低く、外側に向けて高くなるような傾斜形状をなし、外周部が上方に曲折した形状をなしていてもよい。燃料供給部17は、固体燃料(本実施形態では例えば石炭やバイオマス燃料)を上方から下方の粉砕テーブル12に向けて供給し、粉砕テーブル12は供給された固体燃料を粉砕ローラ13との間で粉砕する。
固体燃料が燃料供給部17から粉砕テーブル12の略中央領域へ向けて投入されると、粉砕テーブル12の回転による遠心力によって、固体燃料は粉砕テーブル12の外周側へと導かれ、粉砕テーブル12と粉砕ローラ13との間に挟み込まれて粉砕される。粉砕された固体燃料は、搬送用ガス流路(以降は、一次空気流路と記載する)100aから導かれた搬送用ガス(以降は、一次空気と記載する)によって上方へと吹き上げられ、回転式分級機16へと導かれる。
粉砕テーブル12の外周には、一次空気流路100aから流入する一次空気を、ハウジング11内の粉砕テーブル12の上方の空間に流出させる吹出口(図示省略)が設けられている。吹出口には旋回羽根(図示省略)が設置されており、吹出口から吹き出した一次空気に旋回力を与える。旋回羽根により旋回力が与えられた一次空気は、旋回する速度成分を有する気流となって、粉砕テーブル12上で粉砕された固体燃料を、ハウジング11内の上方にある回転式分級機16へと搬送する。なお、粉砕された固体燃料のうち、所定粒径より大きいものは回転式分級機16により分級されて、または、回転式分級機16まで到達することなく落下して、粉砕テーブル12上に戻されて、粉砕テーブル12と粉砕ローラ13との間で再度粉砕される。
粉砕ローラ13は、燃料供給部17から粉砕テーブル12上に供給された固体燃料を粉砕する回転体である。粉砕ローラ13は、粉砕テーブル12の上面に押圧されて粉砕テーブル12と協働して固体燃料を粉砕する。
図1では、粉砕ローラ13が代表して1つのみ示されているが、粉砕テーブル12の上面を押圧するように、周方向に一定の間隔を空けて、複数の粉砕ローラ13が配置される。例えば、外周部上に120°の角度間隔を空けて、3つの粉砕ローラ13が周方向に均等な間隔で配置される。この場合、3つの粉砕ローラ13が粉砕テーブル12の上面と接する部分(押圧する部分)は、粉砕テーブル12の回転中心軸からの距離が等距離となる。
粉砕ローラ13は、ジャーナルヘッド(支持部)45によって、上下に揺動可能となっており、粉砕テーブル12の上面に対して接近離間自在に支持されている。粉砕ローラ13は、外周面が粉砕テーブル12の上面の固体燃料に接触した状態で、粉砕テーブル12が回転すると、粉砕テーブル12から回転力を受けて連れ回りするようになっている。燃料供給部17から固体燃料が供給されると、粉砕ローラ13と粉砕テーブル12との間で固体燃料が押圧されて粉砕される。
ジャーナルヘッド45の支持アーム47は、中間部が水平方向に沿った揺動軸部55によって、ハウジング11の側面部に揺動軸部55を中心として粉砕ローラ13を上下方向に揺動可能に支持されている。また、支持アーム47の鉛直上側にある上端部には、押圧装置(押圧部)49が設けられている。押圧装置49は、ハウジング11に固定されており、ジャーナルヘッド45を押圧することで、粉砕ローラ13を粉砕テーブル12に押し付けるように、支持アーム47等を介して粉砕ローラ13に荷重を付与する。押圧装置49は、ハウジング11の内周面側からハウジング11の中心側に向かって、ジャーナルヘッド45を押圧する。
なお、ジャーナルヘッド45の詳細については、後述する。
駆動部14は、粉砕テーブル12に駆動力を伝達し、粉砕テーブル12を中心軸回りに回転させる装置である。駆動部14は、ミルモータ15に接続されており、ミルモータ15の駆動力を粉砕テーブル12に伝達する。
回転式分級機16は、ハウジング11の上部に設けられ中空状の略逆円錐形状の外形を有している。回転式分級機16は、その外周位置に上下方向に延在する複数のブレード16aを備えている。各ブレード16aは、回転式分級機16の中心軸線周りに所定の間隔(均等間隔)で設けられている。
回転式分級機16は、粉砕テーブル12と粉砕ローラ13により粉砕された固体燃料(以降、粉砕された固体燃料を「粉砕燃料」という。)を、所定粒径(例えば、石炭では70~100μm)より大きいもの(以降、所定粒径を超える粉砕燃料を「粗粉燃料」という。)と、所定粒径以下のもの(以降、所定粒径以下の粉砕燃料を「微粉燃料」という。)に分級する装置である。回転により分級する回転式分級機16は、ロータリセパレータとも呼ばれ、制御部50によって制御される分級機モータ18により回転駆動力を与えられ、ハウジング11の上下方向に延在する円筒軸(図示省略)を中心に燃料供給部17の周りを回転する。
なお、分級機としては、固定された中空状の逆円錐形状のケーシングと、そのケーシングの外周位置にブレード16aに替わって複数の固定旋回羽根とを備えた固定式分級機を用いてもよい。
回転式分級機16に到達した粉砕燃料は、ブレード16aの回転により生じる遠心力と、一次空気の気流による向心力との相対的なバランスにより、大きな径の粗粉燃料は、ブレード16aによって叩き落とされ、粉砕テーブル12へと戻されて再び粉砕され、微粉燃料はハウジング11の天井部42にある出口ポート19に導かれる。回転式分級機16によって分級された微粉燃料は、一次空気とともに出口ポート19から微粉燃料供給流路100bへ排出され、ボイラ200のバーナ220へ供給される。微粉燃料供給流路100bは、固体燃料が石炭の場合には、微粉炭管とも呼ばれる。
燃料供給部17は、ハウジング11の天井部42を貫通するように上下方向に沿って下端部がハウジング11内部まで延設されて取り付けられ、燃料供給部17の上部から投入される固体燃料を粉砕テーブル12の略中央領域に供給する。燃料供給部17は、給炭機20から固体燃料が供給される。
給炭機20は、搬送部22と、給炭機モータ23とを備える。搬送部22は、例えばベルトコンベアであり、給炭機モータ23から与えられる駆動力によって、バンカ21の直下にあるダウンスパウト24の下端部から排出される固体燃料を、ミル10の燃料供給部17の上部まで搬送し、燃料供給部17の内部へ投入する。
通常、ミル10の内部には、微粉燃料をバーナ220へ搬送するための一次空気が供給されており、給炭機20やバンカ21よりも圧力が高くなっている。バンカ21の直下にある上下方向に延在する管であるダウンスパウト24には、内部に燃料が積層状態で保持されていて、ダウンスパウト24内に積層された固体燃料層により、ミル10側の一次空気と微粉燃料がバンカ21側へ逆流しないようなシール性を確保している。
ミル10へ供給される固体燃料の供給量は、例えば、搬送部22のベルトコンベアの移動速度によって調整される。
送風部30は、粉砕燃料を乾燥させるとともに、回転式分級機16へ搬送するための一次空気を、ハウジング11の内部へ送風する装置である。
送風部30は、ハウジング11の内部へ送風される一次空気の流量と温度を適切に調整するために、本実施形態では、一次空気通風機(PAF:Primary Air Fan)31と、熱ガス流路30aと、冷ガス流路30bと、熱ガスダンパ30cと、冷ガスダンパ30dとを備えている。
本実施形態では、熱ガス流路30aは、一次空気通風機31から送出された空気(外気)の一部を、例えば空気予熱器などの熱交換器34を通過して加熱された熱ガスとして供給する。熱ガス流路30aの下流側には、熱ガスダンパ30cが設けられている。熱ガスダンパ30cの開度は、制御部50によって制御される。熱ガスダンパ30cの開度によって、熱ガス流路30aから供給する熱ガスの流量が決定される。
冷ガス流路30bは、一次空気通風機31から送出された空気の一部を常温の冷ガスとして供給する。冷ガス流路30bの下流側には、冷ガスダンパ30dが設けられている。冷ガスダンパ30dの開度は、制御部50によって制御される。冷ガスダンパ30dの開度によって、冷ガス流路30bから供給する冷ガスの流量が決定される。
一次空気の流量は、本実施形態では、熱ガス流路30aから供給する熱ガスの流量と冷ガス流路30bから供給する冷ガスの流量の合計の流量となり、一次空気の温度は、熱ガス流路30aから供給する熱ガスと冷ガス流路30bから供給する冷ガスの混合比率で決まり、制御部50によって制御される。
また、熱ガス流路30aから供給する熱ガスに、図示しないガス再循環通風機を介してボイラ200から排出された燃焼ガスの一部を導き、混合することで、一次空気流路100aからハウジング11の内部へ送風する一次空気の酸素濃度を調整してもよい。
本実施形態では、ミル10の状態検出部40により、計測または検出したデータを制御部50に送信する。本実施形態の状態検出部40は、例えば、差圧計測手段であり、一次空気流路100aからハウジング11の内部へ一次空気が流入する部分における圧力と、ハウジング11の内部から微粉燃料供給流路100bへ一次空気と微粉燃料が排出される出口ポート19における圧力との差圧を、ミル10の差圧として計測する。このミル10の差圧の増減は、回転式分級機16の分級効果によってハウジング11内部の回転式分級機16付近と粉砕テーブル12付近の間を循環している粉砕燃料の循環量の増減に対応する。すなわち、このミル10の差圧に応じて回転式分級機16の回転数を調整することで、ミル10に供給する固体燃料の供給量に対して、出口ポート19から排出される微粉燃料の量を調整することができるので、微粉燃料の粒度がバーナ220の燃焼性に影響しない範囲で、ミル10への固体燃料の供給量に対応した量の微粉燃料を、ボイラ200に設けられたバーナ220に安定して供給することができる。
また、本実施形態の状態検出部40は、例えば、温度計測手段であり、ハウジング11の内部へ供給される一次空気の温度(ミル入口における一次空気温度)や、ハウジング11の内部の粉砕テーブル12上部の空間から出口ポート19までの一次空気の温度を検出して、上限温度を超えないように送風部30を制御する。上限温度は、固体燃料への着火の可能性等を考慮して決定される。なお、一次空気は、ハウジング11の内部において、粉砕燃料を乾燥しながら搬送することによって冷却され、出口ポート19での一次空気の温度は、例えば約60~90度程度となる。
制御部50は、固体燃料粉砕装置100の各部を制御する装置である。
制御部50は、例えば、ミルモータ15に駆動指示を伝達して粉砕テーブル12の回転速度を制御してもよい。
制御部50は、例えば、分級機モータ18へ駆動指示を伝達して回転式分級機16の回転速度を制御して分級性能を調整し、ミル10の差圧、すなわちミル10内部の粉砕燃料の循環量を所定の範囲に適正化することにより、微粉燃料をバーナ220へ安定して供給することができる。
また、制御部50は、例えば給炭機20の給炭機モータ23へ駆動指示を伝達することにより、搬送部22が固体燃料を搬送して燃料供給部17へ供給する固体燃料の供給量(給炭量)を調整することができる。
また、制御部50は、開度指示を送風部30に伝達することにより、熱ガスダンパ30cおよび冷ガスダンパ30dの開度を制御して一次空気の流量と温度を調整することができる。具体的には、制御部50は、ハウジング11の内部へ供給される一次空気の流量と、出口ポート19における一次空気の温度が、固体燃料の種別毎に、給炭量に対応して設定された所定値となるように、熱ガスダンパ30cおよび冷ガスダンパ30dの開度を制御する。
制御部50は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体等から構成されている。そして、各種機能を実現するための一連の処理は、一例として、プログラムの形式で記憶媒体等に記憶されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。なお、プログラムは、ROMやその他の記憶媒体に予めインストールしておく形態や、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等である。また、HDDはソリッドステートディスク(SSD)等で置き換えられてもよい。
次に、固体燃料粉砕装置100から供給される微粉燃料を用いて燃焼を行って蒸気を発生させるボイラ200について説明する。ボイラ200は、火炉210とバーナ220とを備えている。
バーナ220は、微粉燃料供給流路100bから供給される微粉燃料を含む一次空気と、押込通風機(FDF:Forced Draft Fan)32から送出される空気(外気)を熱交換器34で加熱して供給される二次空気とを用いて、微粉燃料を燃焼させて火炎を形成する装置である。微粉燃料の燃焼は火炉210内で行われ、高温の燃焼ガスは、蒸発器、過熱器、節炭器などの熱交換器(図示省略)を通過した後にボイラ200の外部に排出される。
ボイラ200から排出された燃焼ガスは、環境装置(脱硝装置、電気集塵機などで図示省略)で所定の処理を行うとともに、例えば空気予熱器などの熱交換器34で一次空気通風機31から送出される空気と押込通風機32から送出される空気との熱交換が行われ、誘引通風機(IDF:Induced Draft Fan)33を介して煙突(図示省略)へと導かれて外気へと放出される。熱交換器34において燃焼ガスにより加熱された一次空気通風機31から送出される空気は、前述した熱ガス流路30aに供給される。
ボイラ200の各熱交換器への給水は、節炭器(図示省略)において加熱された後に、蒸発器(図示省略)および過熱器(図示省略)によって更に加熱されて高温高圧の蒸気が生成され、発電部である蒸気タービン(図示省略)へと送られて蒸気タービンを回転駆動し、蒸気タービンに接続した発電機(図示省略)を回転駆動して発電が行われ、発電プラント1を構成する。
次に、本実施形態に係るジャーナルヘッド45の詳細について図2から図5を用いて説明する。
図2に示すように、ジャーナルヘッド45は、粉砕ローラ13を回転可能に支持するジャーナル軸部(軸部)51と、ジャーナル軸部51が設置される設置部52と、押圧装置49に押圧される受圧部53と、受圧部53と粉砕ローラ13との間に設けられる支持アーム(接続部)47と、ハウジング11に対して揺動可能に支持する揺動軸部55と、設置部52の下方に設けられるストッパ部56と、を有している。また、支持アーム47は、前縁部に位置するアーム部60と、後部に位置するリブ部61と、を有している。
ジャーナル軸部51は、円柱状の部材である。ジャーナル軸部51は、図1に示すように、ハウジング11の内周面側から中心部側へ延びている。ジャーナル軸部51は、先端部(ハウジング11の中心部側の端部)に粉砕ローラ13を回転自在に支持している。また、ジャーナル軸部51は、図2に示すように、基端部(ハウジング11の内周面側の端部)が設置部52に固定されている。
設置部52は、粉砕ローラ13と対向する設置面(表面)52aを備えている。設置面52aは、平面状に形成されている。設置面52aには、略中央にジャーナル軸部51が挿通する挿通孔が形成されている。ジャーナル軸部51は、設置面52aに形成された挿通孔に挿入されている。設置部52とジャーナル軸部51とは嵌合することで固定されていてもよく、ボルト等の締結具で締結固定されていてもよい。また、設置部52には、粉砕ローラ13の回転によるジャーナル軸部51の回転を防止するために回り止め(図示省略)を設けてもよい。回り止めは、例えば、設置部52に固定されるボルト等の先端がジャーナル軸部51と外周面と接触することで、ジャーナル軸部51の回転を防止する構成であってもよい。また、ジャーナル軸部51にボルトの先端が挿入可能な溝を設けることでジャーナル軸部51の回転を防止してもよい。
なお、設置部52とジャーナル軸部51とは一体物として形成されていてもよい。
受圧部53は、ジャーナルヘッド45の上部かつハウジング11の内周面側に設けられている。受圧部53は、押圧装置49からの押圧力を受ける受圧面53aを有している。受圧面53aは、押圧装置49の押圧部と対向するように配置されている。受圧面53aは、平面状に形成されている。受圧面53aは、受圧部53の一端に形成されている。また、受圧部53の他端は、アーム部60に接続されている。
また、受圧部53は、押圧装置49が支持部を押圧することで揺動する方向(図1のA1参照。以下、「揺動方向」と称する。)と交差する面で切断した際の断面積(以下、単に「断面積」と称する。)が、アーム部60の断面積よりも大きい。また、受圧部53は、押圧装置49に押圧される受圧面53aからアーム部60との接続部分に向かって漸次断面積が小さくなっている。詳細には、押圧面からアーム部60との接続部分に向かって漸次厚さが薄くなっている。また、受圧部53の押圧方向の長さLは、サンブナンの原理により、生じる応力が同一になる地点までの長さとされている。具体的には、例えば、受圧部53の押圧方向の長さLは、図3に示すように、受圧部53の受圧面53aにおける厚さhの3倍程度の長さとしてもよい。
支持アーム47は、前縁に位置するアーム部(前縁部)60と、後部に位置するリブ部61と、を有している。
アーム部60は、所定の厚さを有する板状の部材である。アーム部60は、押圧装置49の押圧方向(図2の矢印A2)における前縁に位置している。アーム部60は、押圧方向における前方に突出するように湾曲している。すなわち、アーム部60の前面60a及び後面60bは、湾曲面となっている。
詳細には、アーム部60は、縦断面の前縁(前面60aに対応する部分)及び後縁(後面60bに対応する部分)が放物線となるように湾曲している。
アーム部60は、受圧部53と設置部52とを接続している。詳細には、アーム部60の延在方向の一端は、受圧部53に接続されている。また、アーム部60の延在方向の他端は、設置部52に接続されている。また、アーム部60の押圧方向における後面60bには、後面60bと直行するように板状のリブ部61が接続されている。
なお、アーム部60の板厚は、リブ部61の板厚よりも厚く形成されていてもよい。
アーム部60の粉砕ローラ13と対向する面である前面60a(表面)は、設置部52の設置面52aと接続されている。詳細には、アーム部60の前面と設置部52の設置面52aとは、滑らかに接続されている。具体的には、アーム部60の前面60aと設置部52の設置面52aとは、連続する曲面となるように接続されている。換言すれば、アーム部60の前面60aと設置部52の設置面52aとは、屈曲することなく接続されている。
リブ部61は、所定の厚さを有する板状の部材である。リブ部61は、押圧装置49の押圧方向における後部に位置している。リブ部61の前縁は、受圧部53の下面及びアーム部60の後面に接続されている。リブ部61の下端は設置部52の上面に接続されている。また、リブ部61の中央など曲げ応力の低い箇所には、板厚方向に貫通する貫通孔61aを形成してもよい。貫通孔61aは、支持部を吊り上げる際に吊り上げ装置のフック等を係合させるための孔である。
このように、支持アーム47は、押圧装置49が受圧部53を押圧した状態において、アーム部60及びリブ部61の下端を固定点とし、受圧部53を作用点とした片持ち梁と見なすことができる。また、アーム部60が縦断面形状の前縁が放物線となるように湾曲しているので、支持アーム47は、平等強さの梁形状とされている。
なお、リブ部61の数は1つに限定されない。リブ部61を複数設けてもよい。リブ部61を複数設ける場合には、隣接するリブ部61同士の板面が対向するように配置してもよい。
揺動軸部55は、図1及び図2に示すように、ジャーナルヘッド45を介して粉砕ローラ13を水平方向に沿って延びる中心軸線Cを中心として揺動可能に支持している。揺動軸部55は、設置部52の両側面から水平方向に沿って延びている。各揺動軸部55の構造は設置部52を基準として対称とされているので、以下では一方の揺動軸部55の説明をし、もう一方の揺動軸部55の説明を省略する。
揺動軸部55は、設置部52に固定される基部64と、基部64の先端に設けられる軸受保持部65とを有している。
基部64は、図2に示すように、設置部52の側面から水平方向に沿って延在している。基部64は、図4に示すように、延在方向と交差する面で切断した際の断面が、非円形状とされている。詳細には、同断面において、押圧方向における前部(ミル10の中央側)の面積の方が、押圧方向における後部(ミル10のハウジング11の内周面側)の面積よりも、大きい。より詳細には、中心軸線Cよりも前部55aの面積の方が、中心軸線Cよりも後部55bの面積よりも大きい。なお、図4の破線円は、中心軸線Cを中心とした真円を図示している。すなわち、破線円は、中心軸線Cよりも前部の面積と、中心軸線Cよりも後部の面積とが同じ場合を図示している。図4より理解できるように、本実施形態では、中心軸線Cよりも前部55aの面積の方が、中心軸線Cよりも後部55bの面積よりも、大幅に大きい。
また、図4の矢印は、基部64に作用する荷重の大きさを示している。すなわち、本実施形態では、中心軸線Cからの矢印の長さが長い方向ほど、作用する荷重が大きいことを示している。
基部64は、図2に示すように、設置部52を介して支持アーム47に接続されている。基部64は、設置部52との接続部分に向かって漸次断面積(延在方向と交差する面で切断した際の断面積)が大きくなるように形成されている。具体的には、基部64の前面が湾曲面となっている。詳細には、基部64の前面64dは、水平断面の前縁(前面に対応する部分)が放物線となるように湾曲している。
また、基部64は、前部に設けられるフランジ部64aと、フランジ部64aの後方に設けられる本体部64bとを一体的に有している。図2及び図4に示すように、フランジ部64aの上下方向の長さは、本体部64bの上下方向の長さよりも長い。フランジ部64aの上下方向の長さは、軸受保持部65側に向かうに従い、短くなっている。また、フランジ部64aの厚さは、軸受保持部65側に向かうに従い、厚くなっている。
基部64(詳細にはフランジ部64a)の粉砕ローラ13と対向する前面64d(表面)は、設置部52の設置面52aと接続されている。詳細には、基部64の前面64dと設置部52の設置面52aとは、滑らかに接続されている。具体的には、基部64の前面64dと設置部52の設置面52aとは、連続する曲面となるように接続されている。換言すれば、基部64の前面64dと設置部52の設置面52aとは、屈曲することなく接続されている。
軸受保持部65は、円柱形状の部材である。軸受保持部65は、水平方向に沿って延在している。軸受保持部65は、ハウジング11に設けられた軸受(図示省略)に揺動可能に支持されている。軸受保持部65には、曲げ応力の低い箇所として例えば中心軸線に沿うようにシール孔65aが形成されている。シール孔65aには、シールエアが供給される。
基部64と軸受保持部65との接続部分には、段部64cが形成されている。この段部64cが、ミル10の運転中にジャーナルヘッド45に作用するスラスト荷重を保持する座の役割を果たす。
なお、基部64と軸受保持部65とは、一体に形成されていてもよい。また、基部64と軸受保持部65とを、各々別体として形成し、基部64と軸受保持部65とを固定してもよい。別体として形成する場合には、基部64に軸受保持部65が挿入可能な孔を形成し、当該孔に挿入した軸受保持部65をボルト等で固定してもよい。また、別体として形成する場合には、軸受保持部65の回転を防止するために回り止め(図示省略)を設けてもよい。回り止めは、例えば、基部64に固定されるボルト等の先端が軸受保持部65と外周面と接触することで、軸受保持部65の回転を防止する構成であってもよい。また、軸受保持部65にボルトの先端が挿入可能な溝を設けることで軸受保持部65の回転を防止してもよい。
このように、揺動軸部55は、押圧装置49が受圧部53を押圧した状態において、軸受保持部65を固定点とし、受圧部53を作用点とした両持ち梁と見なすことができる。また、基部64の前面が水平断面形状の前縁が放物線となるように湾曲しているので、揺動軸部55は、平等強さの梁形状とされている。
ストッパ部56は、設置部52の下端から鉛直方向下方側に突設されている。ハウジング11の周壁11bにはストッパ受け(図示省略)が設けられている。ストッパ受けの先端がストッパ部56に当接すると粉砕ローラ13の粉砕テーブル12の上面への接近が規制される。ストッパ受けは、例えば、ボルトとナットで構成されており、ボルトのねじ込み量を調整することで、その先端位置が調整され、粉砕ローラ13の粉砕テーブル12の上面への最接近位置を調整する。この最接近位置は、ミル10に固体燃料が投入されていない無負荷状態時の粉砕ローラ13の位置となる。なお、粉砕テーブル12と粉砕ローラ13が、衝撃荷重に対して耐性の高い材質で製作されている場合には、最接近位置をゼロ(粉砕テーブル12と粉砕ローラ13が接触している状態)としてもよい。
ストッパ部56の粉砕ローラ13と対向する面(表面56a)は、設置部52の設置面52aと接続されている。詳細には、ストッパ部56の表面56aと設置部52の設置面52aとは、滑らかに接続されている。具体的には、ストッパ部56の表面56aと設置部52の設置面52aとは、連続する曲面となるように接続されている。換言すれば、ストッパ部56の表面56aと設置部52の設置面52aとは、屈曲することなく接続されている。
次に、本開示に係る粉砕ローラ13及びジャーナルヘッド45の挙動等について説明する。
押圧部は、ハウジング11の外側からハウジング11の内側に向かって押圧する。押圧部がジャーナルヘッド45を押圧すると、中心軸線Cを中心として、揺動する。ジャーナルヘッド45が揺動することで、粉砕ローラ13も揺動する。粉砕ローラ13が揺動すると、粉砕ローラ13が回転している粉砕テーブル12の上面方向へ押し付けられる。これにより、粉砕テーブル12上の固体燃料が、粉砕ローラ13と粉砕テーブル12との間で摺り潰され、粉砕される。このとき、ストッパ部56によって、粉砕ローラ13による荷重が調整される。
本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
本実施形態では、押圧装置49がジャーナルヘッド45を押圧すると粉砕ローラ13が揺動して粉砕テーブル12へ押し付けられる。このとき、アーム部60には、図2の矢印A3に示すように、圧縮荷重が作用する。したがって、例えば、アーム部60が、板状のリブ等である場合には、座屈等の変形が生じる可能性がある。本実施形態では、圧縮荷重が作用するアーム部60が湾曲している。これにより、押圧装置49がジャーナルヘッド45を押圧した際にアーム部60に生じる応力が均一化される。したがって、アーム部60の強度を向上させて、アーム部60を変形し難くすることができる。よって、ジャーナルヘッド45の強度を向上させることができる。また、従来と同強度とした場合には、ジャーナルヘッド45の重量を軽量化することができる。
一方、押圧装置49がジャーナルヘッド45を押圧して粉砕ローラ13が粉砕テーブル12へ押し付けられると、リブ部61には、図2の矢印A4に示すように、引張荷重が作用する。引張荷重が作用する箇所には座屈が生じない。このため、リブ等の板状の部材であっても変形し難い。このように、変形し難い箇所を板状のリブとすることで、ジャーナルヘッド45の変形を抑制しつつ、ジャーナルヘッド45の重量を軽量化することができる。
軽量化を図ることで、ミル10の製作時のコストダウンを可能とする。また、重量の低減により輸送時や据付時のハンドリング性が向上する。また、メンテナンス時にジャーナルヘッド45を吊り出す際のチェーンブロック等の操作力も低減でき、メンテナンス性も向上する。さらに、ミル10のメンテナンスに用いるクレーンの容量(吊上げ荷重能力)を小さく抑えることが可能となり、設備コストの低減も可能となる。
また、受圧部53は、押圧装置49からの押圧力を受ける。このため、受圧部53は、押圧装置49から作用する荷重がアーム部60より大きい。本実施形態では、受圧部53がアーム部60よりも断面積が大きい。このため、作用する荷重が大きい受圧部53を変形し難くすることができる。よって、ジャーナルヘッド45の強度を向上させることができる。
また、押圧装置49によって押圧された際に作用する荷重は、受圧面53aからアーム部60との接続部分に向かって漸次小さくなる。本実施形態では、受圧部53の断面積が、受圧面53aからアーム部60との接続部分に向かって漸次小さくなっている。このため、受圧部53が、作用する荷重に応じた断面積となっているので、受圧部53の変形を抑制しつつ受圧部53を軽量化することができる。
また、本実施形態では、押圧装置49がジャーナルヘッド45を押圧すると粉砕ローラ13が揺動して粉砕テーブル12へ押し付けられる。このとき、揺動軸部55には、押圧装置49の押圧荷重と、粉砕ローラ13が固体燃料を粉砕する際の荷重の反力との合力が作用する。この合力は、押圧装置49の押圧方向に沿ったものとなる。したがって、押圧装置49がジャーナルヘッド45を押圧した際には、揺動軸部55には、揺動軸部55を押圧方向に変形させようとする荷重が作用する。なお、押圧方向に沿った方向とは、押圧方向と平行な方向のみ意味するのではなく、押圧方向と平行な方向に対して所定範囲の角度を為す方向も含まれる。
本実施形態では、揺動軸部55は、押圧装置49の押圧方向における前部の方が、押圧方向における後部よりも、延在方向と交差する面で切断した際の断面積が大きい。これにより、揺動軸部55を押圧方向の前方に変形し難くすることができる。したがって、押圧装置49がジャーナルヘッド45を押圧した際における揺動軸部55の強度を向上させることができる。
また、押圧装置49がジャーナルヘッド45を押圧した際に作用する荷重が小さい後部において断面積を小さくしているので、後部の断面積を前部と同じ面積にする場合と比較して、揺動軸部55を軽量化することができる。
また、本実施形態では、押圧装置49がジャーナルヘッド45を押圧すると、受圧部53及びアーム部60を介して揺動部に荷重が入力する。この時、揺動部に作用する荷重は、アーム部60との接続部分に近づくにしたがって大きくなる。本実施形態では、揺動軸部55が、アーム部60との接続部分に向かって漸次断面積が大きくなっている。これにより、揺動軸部55は、アーム部60との接続部分に近づくにしたがって強度が向上する。したがって、揺動軸部55が、作用する荷重に応じた断面積となっているので、揺動軸部55の変形を抑制しつつ揺動軸部55を軽量化することができる。
また、本実施形態では、アーム部60と設置部52とが、アーム部60の前面60aと設置部52の設置面52aとが連続する曲面となるように接続されている。これにより、図5の破線L1で示す荷重の経路において、アーム部60から設置面52aに至る区間の断面積の変化が滑らかになる。よって、アーム部60と設置部52との接続部分における応力集中を抑制することができるので、当該接続部分の強度を向上させることができる。したがって、ジャーナルヘッド45の強度を向上させることができる。
また、本実施形態では、揺動軸部55の基部64と設置部52とが、揺動軸部55の基部64の前面64dと設置部52の設置面52aとが連続する曲面となるように接続されている。これにより、図5の破線L2で示す荷重の経路において、揺動軸部55から設置面52aに至る区間の断面積の変化が滑らかになる。よって、揺動軸部55と設置部52との接続部分における応力集中を抑制することができるので、当該接続部分の強度を向上させることができる。したがって、ジャーナルヘッド45の強度を向上させることができる。
また、本実施形態では、ストッパ部56と設置部52とが、ストッパ部56の表面56aと設置部52の設置面52aとが連続する曲面となるように接続されている。これにより、ストッパ部56から設置面52aに至る区間の断面積の変化が滑らかになる。よって、ストッパ部56と設置部52との接続部分における応力集中を抑制することができるので、当該接続部分の強度を向上させることができる。したがって、ジャーナルヘッド45の強度を向上させることができる。
なお、本開示は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。
例えば、上述した実施形態では、本発明のミルとしたが、固体燃料としては、バイオマス燃料や石油精製時に発生するPC(石油コークス:Petroleum Coke)燃料などの他の固体燃料であってもよく、また、それらの固体燃料を混合して使用してもよい。
また、例えば、ジャーナルヘッド45に、粉砕された固体燃料の堆積を防止するための傾斜構造を設けてもよい。傾斜構造は、固体燃料が堆積する場所であれば、いずれの場所に設けられてもよい。傾斜構造は、例えば、アーム部60の上面や揺動軸部55の上面等に設けられてもよい。傾斜構造は、上面が傾斜面とされている。傾斜面は、水平面に対する角度が、固体燃料の微粉の安息角よりも大きくなるように形成されている。傾斜構造は、ジャーナルヘッド45と共に鋳込み、一体的に形成してもよい。また、ジャーナルヘッド45とは別に製作し、ボルト、溶接等でジャーナルヘッド45と接合してもよい。
また、例えば、受圧部53の受圧面53aに相互の接触によって生じる摩耗を防止するプレートを取り付けてもよい。また、ストッパ部56のストッパ装置と接触する部分にも、摩耗防止用のプレートを取り付けてもよい。メンテナンス時には、プレートの摩耗を確認し、摩耗が確認された場合に、プレートのみを交換することで、ジャーナルヘッド45全体の交換、補修を不要とすることができる。
また、例えば、図6及び図7に示すように、ジャーナルヘッド45に粉砕された固体燃料が衝突することによって生じる摩耗を防止するためのプロテクタ70を設けてもよい。プロテクタ70は、ジャーナルヘッド45の基部64に着脱可能に取り付けられるエプロン状パネル71と、基端部がエプロン状パネル71に固定されるシールド72と、を有している。シールド72は、ジャーナル軸部51の下側部分を包囲するように配置されている。なお、これらのエプロン状パネル71及びシールド72は、鋼材(例えばSS400、低合金鋼など)で形成される。エプロン状パネル71は、平面状のプレートであり、ジャーナルヘッド45の基部64の周りに拡がるように基部64に取り付けられている。エプロン状パネル71は、シールド72を基部64等に対して取り付ける取付部材としての機能だけでなく、基部64等を微粉体の衝突から保護する機能も有している。プロテクタ70は、ジャーナルヘッド45に設けられた取付座73に取り付けられる。取付座73は、基部64の前面64dに設けられている。プロテクタ70(詳細には、エプロン状パネル71)は、ボルト74によって取付座73に固定されている。ボルト74の周囲には、装着されるボルト74の頭部を微粉体の衝突から保護するプロテクタリング75が形成されている。
以上説明した実施形態に記載の粉砕機及び発電プラント並びに粉砕機の運転方法は、例えば以下のように把握される。
本開示の一態様に係る粉砕機は、外殻を為す筐体(11)と、前記筐体(11)の内部に収容され、上面に固体燃料が供給される粉砕テーブル(12)と、前記筐体(11)の内部に収容され、前記粉砕テーブル(12)の前記上面に供給された前記固体燃料を粉砕する粉砕ローラ(13)と、前記筐体(11)に対して、前記粉砕ローラ(13)を水平方向に沿って延びる中心軸線を中心として揺動可能に支持する支持部(45)と、前記粉砕ローラ(13)を揺動させて前記粉砕テーブル(12)に押し付けるように、前記支持部(45)を押圧する押圧部(49)と、を備え、前記支持部(45)は、前記押圧部(49)に押圧される受圧部(53)と、前記受圧部(53)と前記粉砕ローラ(13)との間に設けられる接続部(47)と、を有し、前記接続部(47)は、前記押圧部(49)の押圧方向における前部に位置する前縁部(60)が、前記押圧方向における前方に突出するように湾曲している。
上記構成では、押圧部が支持部を押圧すると粉砕ローラが揺動して粉砕テーブルへ押し付けられる。このとき、接続部の押圧方向(揺動方向)の前縁には、圧縮荷重が作用する。上記構成では、圧縮荷重が作用する接続部の前縁部が湾曲している。これにより、押圧部が支持部を押圧した際に接続部の前縁部で生じる応力が均一化される。したがって、接続部の強度を向上させて、接続部を変形し難くすることができる。よって、支持部の強度を向上させることができる。また、従来と同強度とした場合には、支持部の重量を軽量化することができる。
また、本開示の一態様に係る粉砕機は、前記受圧部(53)は、前記接続部(47)よりも、前記支持部(45)の揺動方向と交差する面で切断した際の断面積が大きい。
受圧部は、押圧部からの押圧力を受ける。このため、受圧部は、押圧部から作用する荷重がアーム部より大きい。上記構成では、受圧部がアーム部よりも断面積が大きい。このため、作用する荷重が大きい受圧部を変形し難くすることができる。よって、支持部の強度を向上させることができる。
また、本開示の一態様に係る粉砕機は、前記受圧部(53)は、前記押圧部(49)に押圧される受圧面(53a)から前記接続部(47)との接続部分に向かって漸次前記断面積が小さくなっている。
押圧部によって押圧された際に作用する荷重は、受圧面からアーム部との接続部分に向かって漸次小さくなる。上記構成では、受圧部の断面積が、受圧面からアーム部との接続部分に向かって漸次小さくなっている。このため、受圧部が、作用する荷重に応じた断面積となっているので、受圧部の変形を抑制しつつ受圧部を軽量化することができる。
また、本開示の一態様に係る粉砕機は、外殻を為す筐体(11)と、前記筐体(11)の内部に収容され、上面に固体燃料が供給される粉砕テーブル(12)と、前記筐体(11)の内部に収容され、前記粉砕テーブル(12)の前記上面に供給された前記固体燃料を粉砕する粉砕ローラ(13)と、前記筐体(11)に対して、前記粉砕ローラ(13)を水平方向に沿って延びる中心軸線を中心として揺動可能に支持する支持部(45)と、前記粉砕ローラ(13)を揺動させて前記粉砕テーブル(12)に押し付けるように、前記支持部(45)を押圧する押圧部(49)と、を備え、前記支持部(45)は、前記筐体(11)に揺動可能に支持される揺動軸部(55)を有し、前記揺動軸部(55)は、前記押圧部(49)の押圧方向における前部の方が、前記押圧方向における後部よりも、延在方向と交差する面で切断した際の断面積が大きい。
上記構成では、押圧部が支持部を押圧すると粉砕ローラが揺動して粉砕テーブルへ押し付けられる。このとき、揺動軸部には、押圧部の押圧荷重と、粉砕ローラが固体燃料を粉砕する際の荷重の反力との合力が作用する。この合力は、押圧部の押圧方向に沿ったものとなる。したがって、押圧部が支持部を押圧した際には、揺動軸部には、揺動軸部を押圧方向に変形させようとする荷重が作用する。
上記構成では、揺動軸部は、押圧部の押圧方向における前部の方が、押圧方向における後部よりも、延在方向と交差する面で切断した際の断面積が大きい。これにより、揺動軸部を押圧方向の前方に変形し難くすることができる。したがって、押圧部が支持部を押圧した際における揺動軸部の強度を向上させることができる。
また、押圧部が支持部を押圧した際に作用する荷重が小さい後部において断面積を小さくしているので、後部の断面積を前部と同じにする場合と比較して、揺動軸部を軽量化することができる。
また、本開示の一態様に係る粉砕機は、前記支持部(45)は、前記押圧部(49)に押圧される受圧部(53)と、前記受圧部(53)と前記粉砕ローラ(13)との間に設けられる接続部(47)と、を有し、前記揺動軸部(55)は、前記接続部(47)に接続されていて、前記接続部(47)との接続部分に向かって漸次前記断面積が大きくなっている。
上記構成では、押圧部が支持部を押圧すると、受圧部及びアーム部を介して揺動部に荷重が入力する。この時、揺動部に作用する荷重は、アーム部との接続部分に近づくにしたがって大きくなる。上記構成では、揺動軸部が、アーム部との接続部分に向かって漸次断面積が大きくなっている。これにより、揺動軸部は、アーム部との接続部分に近づくにしたがって強度が向上する。したがって、揺動軸部が、作用する荷重に応じた断面積となっているので、揺動軸部の変形を抑制しつつ揺動軸部を軽量化することができる。
また、本開示の一態様に係る粉砕機は、外殻を為す筐体(11)と、前記筐体(11)の内部に収容され、上面に固体燃料が供給される粉砕テーブル(12)と、前記筐体(11)の内部に収容され、前記粉砕テーブル(12)の前記上面に供給された前記固体燃料を粉砕する粉砕ローラ(13)と、前記筐体(11)に対して、前記粉砕ローラ(13)を水平方向に沿って延びる中心軸線を中心として揺動可能に支持する支持部(45)と、前記粉砕ローラ(13)を揺動させて前記粉砕テーブル(12)に押し付けるように、前記支持部(45)を押圧する押圧部(49)と、を備え、前記支持部(45)は、前記粉砕ローラ(13)を回転可能に支持する軸部(51)と、前記軸部(51)が設置される設置部(52)と、前記押圧部(49)に押圧される受圧部(53)と、前記受圧部(53)と前記設置部(52)との間に設けられる接続部(47)と、を有し、前記接続部(47)と前記設置部(52)とは、前記接続部(47)の表面(60a)と前記設置部(52)の表面(52a)とが連続する曲面となるように接続されている。
上記構成では、アーム部と設置部とが、アーム部の表面と設置部の表面とが連続する曲面となるように接続されている。これにより、アーム部と設置部との接続部分における応力集中を抑制することができるので、当該接続部分の強度を向上させることができる。したがって、支持部の強度を向上させることができる。
また、本開示の一態様に係る粉砕機は、前記支持部(45)は、前記設置部(52)に接続され、前記筐体(11)に揺動可能に支持される揺動軸部(55)を有し、前記揺動軸部(55)と前記設置部(52)とは、前記揺動軸部(55)の表面(55a)と前記設置部(52)の表面(52a)とが連続する曲面となるように接続されている。
上記構成では、揺動軸部と設置部とが、揺動軸部の表面と設置部の表面とが連続する曲面となるように接続されている。これにより、揺動軸部と設置部との接続部分における応力集中を抑制することができるので、当該接続部分の強度を向上させることができる。したがって、支持部の強度を向上させることができる。
また、本開示の一態様に係る発電プラントは、請求項1から請求項7のいずれかに記載の粉砕機(10)と、前記粉砕機(10)で粉砕された前記固体燃料を燃焼して蒸気を生成するボイラ(200)と、前記ボイラ(200)によって生成された前記蒸気を用いて発電する発電部と、を備えている。
また、本開示の一態様に係る粉砕機の運転方法は、前記粉砕機(10)は、外殻を為す筐体(11)と、前記筐体(11)の内部に収容され、上面に固体燃料が供給される粉砕テーブル(12)と、前記筐体(11)の内部に収容され、前記粉砕テーブル(12)の前記上面に供給された前記固体燃料を粉砕する粉砕ローラ(13)と、前記筐体(11)に対して、前記粉砕ローラ(13)を水平方向に沿って延びる中心軸線を中心として揺動可能に支持する支持部(45)と、前記粉砕ローラ(13)を揺動させて前記粉砕テーブル(12)に押し付けるように、前記支持部(45)を押圧する押圧部(49)と、を備え、前記支持部(45)は、前記押圧部(49)に押圧される受圧部(53)と、前記受圧部(53)と前記粉砕ローラ(13)との間に設けられる接続部(47)と、を有し、前記接続部(47)は、前記押圧部(49)の押圧方向における前部に位置する前縁部(60)が、前記押圧方向における前方に突出するように湾曲していて、前記粉砕ローラ(13)で前記固体燃料を粉砕する工程を備えている。
また、本開示の一態様に係る粉砕機の運転方法は、前記粉砕機(10)は、外殻を為す筐体(11)と、前記筐体(11)の内部に収容され、上面に固体燃料が供給される粉砕テーブル(12)と、前記筐体(11)の内部に収容され、前記粉砕テーブル(12)の前記上面に供給された前記固体燃料を粉砕する粉砕ローラ(13)と、前記筐体(11)に対して、前記粉砕ローラ(13)を水平方向に沿って延びる中心軸線を中心として揺動可能に支持する支持部(45)と、前記粉砕ローラ(13)を揺動させて前記粉砕テーブル(12)に押し付けるように、前記支持部(45)を押圧する押圧部(49)と、を備え、前記支持部(45)は、前記筐体(11)に揺動可能に支持される揺動軸部(55)を有し、前記揺動軸部(55)は、前記押圧部(49)の押圧方向における前部の方が、前記押圧方向における後部よりも、延在方向と交差する面で切断した際の断面積が大きく、前記粉砕ローラ(13)で前記固体燃料を粉砕する工程を備えている。
また、本開示の一態様に係る粉砕機の運転方法は、前記粉砕機(10)は、外殻を為す筐体(11)と、前記筐体(11)の内部に収容され、上面に固体燃料が供給される粉砕テーブル(12)と、前記筐体(11)の内部に収容され、前記粉砕テーブル(12)の前記上面に供給された前記固体燃料を粉砕する粉砕ローラ(13)と、前記筐体(11)に対して、前記粉砕ローラ(13)を水平方向に沿って延びる中心軸線を中心として揺動可能に支持する支持部(45)と、前記粉砕ローラ(13)を揺動させて前記粉砕テーブル(12)に押し付けるように、前記支持部(45)を押圧する押圧部(49)と、を備え、前記支持部(45)は、前記粉砕ローラ(13)を回転可能に支持する軸部(51)と、前記軸部(51)が設置される設置部(52)と、前記押圧部(49)に押圧される受圧部(53)と、前記受圧部(53)と前記設置部(52)との間に設けられる接続部(47)と、を有し、前記接続部(47)と前記設置部(52)とは、前記接続部(47)の表面(60a)と前記設置部(52)の表面(52a)とが連続する曲面となるように接続されていて、前記粉砕ローラ(13)で前記固体燃料を粉砕する工程を備えている。
1 :発電プラント
10 :ミル
11 :ハウジング(筐体)
11b :周壁
12 :粉砕テーブル
13 :粉砕ローラ
14 :駆動部
15 :ミルモータ
16 :回転式分級機
16a :ブレード
17 :燃料供給部
18 :分級機モータ
19 :出口ポート
20 :給炭機
21 :バンカ
22 :搬送部
23 :給炭機モータ
24 :ダウンスパウト
30 :送風部
30a :熱ガス流路
30b :冷ガス流路
30c :熱ガスダンパ
30d :冷ガスダンパ
31 :一次空気通風機
32 :押込通風機
34 :熱交換器
40 :状態検出部
41 :底面部
42 :天井部
45 :ジャーナルヘッド(支持部)
47 :支持アーム(接続部)
49 :押圧装置(押圧部)
50 :制御部
51 :ジャーナル軸部(軸部)
52 :設置部
52a :設置面
53 :受圧部
53a :受圧面
55 :揺動軸部
56 :ストッパ部
56a :表面
60 :アーム部(前縁部)
60a :前面
60b :後面
61 :リブ部
64 :基部
64a :フランジ部
64b :本体部
64c :段部
64d :前面
65 :軸受保持部
100 :固体燃料粉砕装置
100a :一次空気流路
100b :微粉燃料供給流路
200 :ボイラ
210 :火炉
220 :バーナ

Claims (11)

  1. 外殻を為す筐体と、
    前記筐体の内部に収容され、上面に固体燃料が供給される粉砕テーブルと、
    前記筐体の内部に収容され、前記粉砕テーブルの前記上面に供給された前記固体燃料を粉砕する粉砕ローラと、
    前記筐体に対して、前記粉砕ローラを水平方向に沿って延びる中心軸線を中心として揺動可能に支持する支持部と、
    前記粉砕ローラを揺動させて前記粉砕テーブルに押し付けるように、前記支持部を押圧する押圧部と、を備え、
    前記支持部は、前記押圧部に押圧される受圧部と、前記受圧部と前記粉砕ローラとの間に設けられる接続部と、を有し、
    前記接続部は、前記押圧部の押圧方向における前部に位置する前縁部が、前記押圧方向における前方に突出するように湾曲している粉砕機。
  2. 前記受圧部は、前記接続部よりも、前記支持部の揺動方向と交差する面で切断した際の断面積が大きい請求項1に記載の粉砕機。
  3. 前記受圧部は、前記押圧部に押圧される受圧面から前記接続部との接続部分に向かって漸次前記断面積が小さくなっている請求項2に記載の粉砕機。
  4. 外殻を為す筐体と、
    前記筐体の内部に収容され、上面に固体燃料が供給される粉砕テーブルと、
    前記筐体の内部に収容され、前記粉砕テーブルの前記上面に供給された前記固体燃料を粉砕する粉砕ローラと、
    前記筐体に対して、前記粉砕ローラを水平方向に沿って延びる中心軸線を中心として揺動可能に支持する支持部と、
    前記粉砕ローラを揺動させて前記粉砕テーブルに押し付けるように、前記支持部を押圧する押圧部と、を備え、
    前記支持部は、前記筐体に揺動可能に支持される揺動軸部を有し、
    前記揺動軸部は、前記押圧部の押圧方向における前部の方が、前記押圧方向における後部よりも、延在方向と交差する面で切断した際の断面積が大きい粉砕機。
  5. 前記支持部は、前記押圧部に押圧される受圧部と、前記受圧部と前記粉砕ローラとの間に設けられる接続部と、を有し、
    前記揺動軸部は、前記接続部に接続されていて、前記接続部との接続部分に向かって漸次前記断面積が大きくなっている請求項4に記載の粉砕機。
  6. 外殻を為す筐体と、
    前記筐体の内部に収容され、上面に固体燃料が供給される粉砕テーブルと、
    前記筐体の内部に収容され、前記粉砕テーブルの前記上面に供給された前記固体燃料を粉砕する粉砕ローラと、
    前記筐体に対して、前記粉砕ローラを水平方向に沿って延びる中心軸線を中心として揺動可能に支持する支持部と、
    前記粉砕ローラを揺動させて前記粉砕テーブルに押し付けるように、前記支持部を押圧する押圧部と、を備え、
    前記支持部は、前記粉砕ローラを回転可能に支持する軸部と、前記軸部が設置される設置部と、前記押圧部に押圧される受圧部と、前記受圧部と前記設置部との間に設けられる接続部と、を有し、前記接続部と前記設置部とは、前記接続部の表面と前記設置部の表面とが連続する曲面となるように接続されている粉砕機。
  7. 前記支持部は、前記設置部に接続され、前記筐体に揺動可能に支持される揺動軸部を有し、
    前記揺動軸部と前記設置部とは、前記揺動軸部の表面と前記設置部の表面とが連続する曲面となるように接続されている請求項6に記載の粉砕機。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の粉砕機と、
    前記粉砕機で粉砕された前記固体燃料を燃焼して蒸気を生成するボイラと、
    前記ボイラによって生成された前記蒸気を用いて発電する発電部と、を備えた発電プラント。
  9. 粉砕機の運転方法であって、
    前記粉砕機は、
    外殻を為す筐体と、
    前記筐体の内部に収容され、上面に固体燃料が供給される粉砕テーブルと、
    前記筐体の内部に収容され、前記粉砕テーブルの前記上面に供給された前記固体燃料を粉砕する粉砕ローラと、
    前記筐体に対して、前記粉砕ローラを水平方向に沿って延びる中心軸線を中心として揺動可能に支持する支持部と、
    前記粉砕ローラを揺動させて前記粉砕テーブルに押し付けるように、前記支持部を押圧する押圧部と、を備え、
    前記支持部は、前記押圧部に押圧される受圧部と、前記受圧部と前記粉砕ローラとの間に設けられる接続部と、を有し、
    前記接続部は、前記押圧部の押圧方向における前部に位置する前縁部が、前記押圧方向における前方に突出するように湾曲していて、
    前記粉砕ローラで前記固体燃料を粉砕する工程を備えた粉砕機の運転方法。
  10. 粉砕機の運転方法であって、
    前記粉砕機は、
    外殻を為す筐体と、
    前記筐体の内部に収容され、上面に固体燃料が供給される粉砕テーブルと、
    前記筐体の内部に収容され、前記粉砕テーブルの前記上面に供給された前記固体燃料を粉砕する粉砕ローラと、
    前記筐体に対して、前記粉砕ローラを水平方向に沿って延びる中心軸線を中心として揺動可能に支持する支持部と、
    前記粉砕ローラを揺動させて前記粉砕テーブルに押し付けるように、前記支持部を押圧する押圧部と、を備え、
    前記支持部は、前記筐体に揺動可能に支持される揺動軸部を有し、
    前記揺動軸部は、前記押圧部の押圧方向における前部の方が、前記押圧方向における後部よりも、延在方向と交差する面で切断した際の断面積が大きく、
    前記粉砕ローラで前記固体燃料を粉砕する工程を備えた粉砕機の運転方法。
  11. 粉砕機の運転方法であって、
    前記粉砕機は、
    外殻を為す筐体と、
    前記筐体の内部に収容され、上面に固体燃料が供給される粉砕テーブルと、
    前記筐体の内部に収容され、前記粉砕テーブルの前記上面に供給された前記固体燃料を粉砕する粉砕ローラと、
    前記筐体に対して、前記粉砕ローラを水平方向に沿って延びる中心軸線を中心として揺動可能に支持する支持部と、
    前記粉砕ローラを揺動させて前記粉砕テーブルに押し付けるように、前記支持部を押圧する押圧部と、を備え、
    前記支持部は、前記粉砕ローラを回転可能に支持する軸部と、前記軸部が設置される設置部と、前記押圧部に押圧される受圧部と、前記受圧部と前記設置部との間に設けられる接続部と、を有し、前記接続部と前記設置部とは、前記接続部の表面と前記設置部の表面とが連続する曲面となるように接続されていて、
    前記粉砕ローラで前記固体燃料を粉砕する工程を備えた粉砕機の運転方法。
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