JP2022086238A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022086238000001
【課題】用紙のトップエッジやボトムエッジを検出する為のセンサーと、用紙のサイドエッジを検知する為のセンサーとを別個に設ける構成では、装置の大型化とコストアップを招く。
【解決手段】媒体のエッジを検出する為のエッジ検出部は、媒体の幅方向に移動可能な移動部に設けられ、移動部を介したエッジ検出部の移動及び媒体の搬送を制御する制御部は、エッジ検出部が幅方向における媒体の通過領域内に位置する状態で媒体を搬送することにより媒体の上エッジを検出する第1検出処理と、エッジ検出部を幅方向に移動させて媒体の左エッジ及び右エッジを検出する第2検出処理と、エッジ検出部が幅方向における媒体の通過領域内に位置する状態で媒体を搬送することにより媒体の下エッジを検出する第3検出処理と、を含むエッジ検出処理を実行する。
【選択図】図2

Description

本発明は、媒体に記録を行う記録装置に関する。
ファクシミリやプリンター等に代表される記録装置の媒体搬送経路において、媒体に記録を行う記録部の上流に配置された媒体搬送ローラーは、レジストローラーと称される場合がある。またレジストローラーの上流には、媒体のエッジを検出する為のセンサーが設けられる場合がある。特許文献1記載の画像形成装置では、レジストローラーの上流に、媒体のトップエッジやボトムエッジを検出する為のレジセンサーと、媒体のサイドエッジを検知する為のエッジセンサーとが設けられている。
特開2005-342943号公報
媒体のトップエッジ、ボトムエッジ、及びサイドエッジの検出は、特にインクジェットプリンターにおいては媒体領域外へのインク吐出による不具合を防ぐ為に重要な検出処理となる。しかしながら媒体のトップエッジやボトムエッジを検出する為のセンサーと、媒体のサイドエッジを検知する為のセンサーとを別個に設ける構成では、装置の大型化とコストアップを招くこととなる。
上記課題を解決する為の、本発明の記録装置は、媒体に記録を行う記録部と、媒体を搬送する搬送経路において前記記録部の上流に位置し、媒体を前記記録部と対向する位置に向けて搬送する搬送ローラー対と、前記搬送経路において前記搬送ローラー対の上流に位置し、媒体のエッジを検出する為のエッジ検出部と、を備え、前記エッジ検出部は、媒体の搬送方向と交差する方向である幅方向に移動可能な移動部に設けられ、前記移動部を介した前記エッジ検出部の移動及び媒体の搬送を制御する制御部は、前記エッジ検出部が前記幅方向における媒体の通過領域内に位置する状態で媒体を搬送することにより媒体の上エッジを検出する第1検出処理と、前記エッジ検出部を前記幅方向に移動させて媒体の左エッジ及び右エッジを検出する第2検出処理と、前記エッジ検出部が前記幅方向における媒体の通過領域内に位置する状態で媒体を搬送することにより媒体の下エッジを検出する第3検出処理と、を含むエッジ検出処理を実行可能であることを特徴とする。
本発明に係るインクジェットプリンターの媒体搬送経路を示す図。 エッジ検出センサーの動作範囲を示す図。 電源オン時の処理の流れを示すフローチャート。 エッジ検出処理の全体の流れを示すフローチャート。 第1検出処理の流れを示すフローチャート。 第2検出処理の流れを示すフローチャート。 第3検出処理の流れを示すフローチャート。 省電力モードに移行する際と省電力モードを解除する際の処理の流れを示すフローチャート。 第1検出処理の際の媒体とエッジ検出センサーの位置関係を示す図。 第2検出処理の際の媒体とエッジ検出センサーの位置関係を示す図。 第3検出処理の際の媒体とエッジ検出センサーの位置関係を示す図。 ホームセンサーの構成を示す図。 他の実施形態におけるエッジ検出センサーの動作範囲を示す図。 他の実施形態におけるエッジ検出センサーの動作範囲を示す図。
以下、本発明を概略的に説明する。
第1の態様に係る記録装置は、媒体に記録を行う記録部と、媒体を搬送する搬送経路において前記記録部の上流に位置し、媒体を前記記録部と対向する位置に向けて搬送する搬送ローラー対と、前記搬送経路において前記搬送ローラー対の上流に位置し、媒体のエッジを検出する為のエッジ検出部と、を備え、前記エッジ検出部は、媒体の搬送方向と交差する方向である幅方向に移動可能な移動部に設けられ、前記移動部を介した前記エッジ検出部の移動及び媒体の搬送を制御する制御部は、前記エッジ検出部が前記幅方向における媒体の通過領域内に位置する状態で媒体を搬送することにより媒体の上エッジを検出する第1検出処理と、前記エッジ検出部を前記幅方向に移動させて媒体の左エッジ及び右エッジを検出する第2検出処理と、前記エッジ検出部が前記幅方向における媒体の通過領域内に位置する状態で媒体を搬送することにより媒体の下エッジを検出する第3検出処理と、を含むエッジ検出処理を実行可能であることを特徴とする。
本態様によれば、前記エッジ検出部が前記移動部に設けられることで前記幅方向に移動可能であり、そして前記制御部は前記エッジ検出部の移動を制御することで、媒体の左エッジと右エッジに加え、媒体の上エッジと下エッジを前記搬送ローラー対の上流で検出することができる。このことにより、媒体の左エッジ及び右エッジを検出する手段に加え、媒体の上エッジ及び下エッジを検出する手段を別個に設ける必要がなく、前記搬送ローラー対の上流における必要スペースを抑制することができ、ひいては装置の大型化を抑制することができる。加えて、前記搬送ローラー対の上流における必要スペースを抑制することができることから、給送経路長を抑制することができ、記録スループットの向上を図ることができる。
第2の態様は、第1の態様において、前記搬送経路において媒体は前記幅方向における前記搬送経路の中心位置を基準に搬送され、前記制御部は、装置の電源オン状態における前記エッジ検出部の待機位置を、前記幅方向における前記中心位置に設定することを特徴とする。
装置の電源オン状態における前記エッジ検出部の待機位置が、前記幅方向における媒体の通過領域外にある構成においては、前記第1検出処理を行うに際し、前記エッジ検出部を媒体の通過領域外から通過領域内に移動させる必要がある。この為、前記エッジ検出処理の時間が長くなる虞がある。加えて前記エッジ検出処理を行う際の前記エッジ検出部の総移動距離が長くなり、前記エッジ検出部即ち前記移動部を駆動する為のモーター、及びベルト等の駆動部位の劣化が早まり、好ましくない。
しかしながら本態様によれば、前記搬送経路において媒体は前記幅方向における前記搬送経路の中心位置を基準に搬送され、前記制御部は、装置の電源オン状態における前記エッジ検出部の待機位置を、前記幅方向における前記中心位置に設定するので、前記エッジ検出処理を開始する度に前記エッジ検出部を媒体の通過領域外から通過領域内に移動させる必要がなく、前記エッジ検出処理の時間を短縮できるとともに、前記エッジ検出部の総移動距離を抑制できる。従って前記エッジ検出部即ち前記移動部を駆動する為のモーター及び駆動部位の劣化を抑制することができる。
第3の態様は、第2の態様において、前記エッジ検出部が前記中心位置に位置する状態を保持する保持手段を備えることを特徴とする。
例えば前記エッジ検出部が前記中心位置にあるときに装置に振動や衝撃が加わると、前記エッジ検出部が意図せず動いてしまい、前記エッジ検出処理を適切に行えなくなる虞がある。しかしながら本態様によれば、前記エッジ検出部が前記中心位置に位置する状態を保持する保持手段を備えるので、前記エッジ検出部が意図せず動いてしまうことを抑制でき、ひいては前記エッジ検出処理を適切に行うことができる。
第4の態様は、第2のまたは第3の態様において、前記エッジ検出部が前記中心位置に位置する状態を検出する中心位置検出手段を備えることを特徴とする。
例えば前記エッジ検出部が前記中心位置にあるときに装置に振動や衝撃が加わると、前記エッジ検出部が意図せず動いてしまい、前記エッジ検出処理を適切に行えなくなる虞がある。しかしながら本態様によれば、前記エッジ検出部が前記中心位置に位置する状態を検出する中心位置検出手段を備えるので、前記エッジ検出部の意図しない動きを検出でき、ひいては前記エッジ検出処理を適切に行うことができる。
第5の態様は、第1から第4の態様のいずれかにおいて、前記制御部は、前記第1検出処理の終了後、前記第2検出処理を開始する為に前記エッジ検出部を前記幅方向における媒体の領域内から領域外へ移動させる際の前記エッジ検出部の移動速度を、前記第2検出処理での前記エッジ検出部の移動速度より高速にすることを特徴とする。
本態様によれば、前記制御部は、前記第1検出処理の終了後、前記第2検出処理を開始する為に前記エッジ検出部を前記幅方向における媒体の領域内から領域外へ移動させる際の前記エッジ検出部の移動速度を、前記第2検出処理での前記エッジ検出部の移動速度より高速にするので、前記第2検出処理を適切に行いながらも、前記エッジ検出処理をより短時間で行うことができる。
第6の態様は、第1から第5の態様のいずれかにおいて、前記制御部は、前記第2検出処理の終了後に前記第3検出処理を行う為に前記エッジ検出部を前記幅方向における媒体の領域外から領域内へ移動させる際の前記エッジ検出部の移動速度を、前記第2検出処理での前記エッジ検出部の移動速度より高速にすることを特徴とする。
本態様によれば、前記制御部は、前記第2検出処理の終了後に前記第3検出処理を行う為に前記エッジ検出部を前記幅方向における媒体の領域外から領域内へ移動させる際の前記エッジ検出部の移動速度を、前記第2検出処理での前記エッジ検出部の移動速度より高速にするので、前記第2検出処理を適切に行いながらも、前記エッジ検出処理をより短時間で行うことができる。
第7の態様は、第1から第6の態様のいずれかにおいて、前記幅方向のうち一方向を第1方向とし他方向を第2方向として、前記第2方向の端部に、前記第2検出処理を行う為に前記エッジ検出部が前記第1方向に移動する際の前記エッジ検出部の基準位置を検出する基準位置検出手段を備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記第2方向の端部に、前記第2検出処理を行う為に前記エッジ検出部が前記第1方向に移動する際の前記エッジ検出部の基準位置を検出する基準位置検出手段を備えるので、前記第2検出処理の検出精度、即ち媒体の右エッジ及び左エッジの位置検出精度を高めることができる。
第8の態様は、第7の態様において、前記基準位置検出手段は、前記移動部において前記幅方向に沿って延設された被検出部を検出する検出部を備え、前記制御部は、前記移動部が前記第2方向に向かって移動する際、前記被検出部を検出した後に前記移動部の減速停止制御を行い、前記移動部の減速停止距離は、前記被検出部の前記幅方向の長さより短いことを特徴とする。
前記移動部の減速停止距離が、前記被検出部の前記幅方向の長さより長いと、前記移動部が前記第2方向の移動限度位置まで移動してしまい、衝撃により異音や構成部材の破損を招く虞がある。
しかしながら本態様によれば、前記移動部の減速停止距離は、前記被検出部の前記幅方向の長さより短いので、前記移動部が前記第2方向の移動限度位置まで移動する前に停止することができ、上述した問題を回避することができる。
第9の態様は、第1から第8の態様のいずれかにおいて、前記制御部は、前記第2検出処理の終了後に前記第3検出処理を行う為に前記エッジ検出部を前記幅方向における媒体の領域外から領域内へ向けて移動させる際の前記エッジ検出部の移動動作と、前記第3検出処理を行う為の媒体の搬送動作とを重ね合わせることを特徴とする。
本態様によれば、前記制御部は、前記第2検出処理の終了後に前記第3検出処理を行う為に前記エッジ検出部を前記幅方向における媒体の領域外から領域内へ向けて移動させる際の前記エッジ検出部の移動動作と、前記第3検出処理を行う為の媒体の搬送動作とを重ね合わせるので、前記エッジ検出処理をより短時間で行うことができる。
第10の態様は、第9の態様において、前記制御部は、前記エッジ検出部を前記幅方向における媒体の領域外から領域内へ向けて移動させる際、前記エッジ検出部が前記幅方向における媒体のエッジを通過した以降に、前記第3検出処理を行う為の媒体の搬送動作を開始することを特徴とする。
本態様によれば、前記制御部は、前記エッジ検出部を前記幅方向における媒体の領域外から領域内へ向けて移動させる際、前記エッジ検出部が前記幅方向における媒体のエッジを通過した以降に、前記第3検出処理を行う為の媒体の搬送動作を開始するので、媒体の前記下エッジを確実に検出することができる。
第11の態様は、第1の態様において、装置の電源オン状態における前記エッジ検出部の待機位置は、前記幅方向における媒体の通過領域外に設定され、前記制御部は、前記エッジ検出処理を行う為に前記エッジ検出部を前記待機位置から媒体の通過領域内に移動させる移動動作と、媒体の前記上エッジが前記搬送経路における前記エッジ検出部の位置に到達するまでの媒体の搬送動作とを重ね合わせることを特徴とする。
装置の電源オン状態における前記エッジ検出部の待機位置が、前記幅方向における媒体の通過領域外にある構成においては、前記第1検出処理を行うに際し、前記エッジ検出部を媒体の通過領域外から通過領域内に移動させる必要があり、それにより記録スループットが低下する虞がある。しかしながら本態様によれば、前記制御部は、前記エッジ検出処理を行う為に前記エッジ検出部を前記待機位置から媒体の通過領域内に移動させる移動動作と、媒体の前記上エッジが前記搬送経路における前記エッジ検出部の位置に到達するまでの媒体の搬送動作とを重ね合わせるので、記録スループットの低下を抑制できる。
第12の態様は、第1から第11の態様のいずれかにおいて、前記記録部により記録が行われた媒体を反転させる経路であって、前記搬送経路における前記搬送ローラー対の上流位置に合流する反転経路を備え、前記エッジ検出部は、前記搬送経路において前記反転経路が合流する位置と前記搬送ローラー対との間に設けられることを特徴とする。
本態様によれば、前記エッジ検出部が、前記搬送経路において前記反転経路が合流する位置と前記搬送ローラー対との間に設けられるので、前記反転経路を通った媒体に対しても前記エッジ検出部を利用して前記エッジ検出処理を行うことができる。
第13の態様は、第12の態様において、前記エッジ検出部は、前記記録部によって既に記録が行われた媒体の面とは反対の面と対向する位置に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、前記エッジ検出部は、前記記録部によって既に記録が行われた媒体の面とは反対の面と対向する位置に設けられているので、前記エッジ検出部が既に記録が行われた媒体の面によって汚損される虞がない。
以下、本発明を具体的に説明する。
以下では記録用紙に代表される媒体に対し、液体の一例であるインクを吐出することで記録を行うインクジェットプリンター1を、記録装置の一例として説明する。以下においてインクジェットプリンター1は、プリンター1と略称する。
尚、各図において示すX-Y-Z座標系は直交座標系であって、Y軸方向が媒体の搬送方向と交差する方向、即ち媒体幅方向であり、また装置奥行き方向でもある。またY軸方向は後述するエッジ検出センサー45及びセンサーキャリッジ46の移動方向であり、+Y方向は第2方向の一例であり、-Y方向は第1方向の一例である。
X軸方向は装置幅方向であり、プリンター1の操作者から見て+X方向が左側、-X方向が右側となる。Z軸方向は鉛直方向即ち装置高さ方向であり、+Z方向が上方向、-Z方向が下方向となる。
以下では、媒体が送られていく方向を「下流」と言い、またその反対方向を「上流」と言う場合がある。また各図においては、媒体搬送経路を破線で示している。プリンター1において媒体は、破線で示す媒体搬送経路を通って搬送される。
また一部の図に示すF軸方向は後述するラインヘッド12と搬送ベルト13との間、即ち記録領域における媒体搬送方向であり、+F方向が搬送方向の下流となり、その反対の-F方向が搬送方向の上流となる。
プリンター1は、装置本体2の下部に、鉛直方向に沿って複数の媒体カセットを備えている。本実施形態では、最も上の第1媒体カセット3から下方向に向かって順に、第2媒体カセット4、第3媒体カセット5、第4媒体カセット6、のこれら媒体カセットを備えている。符号Pは、各媒体カセットに収容される媒体を示している。各媒体カセットは、媒体収容部の一例である。
各媒体カセットに対しては、収容された媒体を-X方向に送り出すピックローラーが設けられている。ピックローラー21、22、23、24は、それぞれ第1媒体カセット3、第2媒体カセット4、第3媒体カセット5、第4媒体カセット6に対して設けられたピックローラーである。
また各媒体カセットに対しては、-X方向に送り出された媒体を、斜め上方向に給送する給送ローラー対が設けられている。給送ローラー対25、26、27、28は、それぞれ第1媒体カセット3、第2媒体カセット4、第3媒体カセット5、第4媒体カセット6に対して設けられた給送ローラー対である。
尚、以下では「ローラー対」とは、特に説明しない限り不図示のモーターによって駆動される駆動ローラーと、この駆動ローラーに接して従動回転する従動ローラーとで構成されるものとする。
各媒体カセットから給送された媒体は、搬送ローラー対29に到達し、更に下流に送られる。
搬送ローラー対29から下流の媒体搬送経路は、上に凸となる様に湾曲しており、媒体はこの湾曲経路部分を通って搬送ローラー対30に到達する。以下では、各媒体カセットから送り出された媒体が搬送ローラー対30に到達するまでの媒体搬送経路を供給経路T1と称する。また供給経路T1のうち、搬送ローラー対29と搬送ローラー対30との間における、上に凸となる様に湾曲した経路部分を第1湾曲経路R1と称する。供給経路T1は、各媒体カセットから送り出された媒体を、各媒体カセットからの媒体送り出し方向即ち-X方向とは反対方向である+X方向の成分を含む搬送方向に反転させる経路となる。そしてこの供給経路T1には、搬送ローラー対30の上流近傍で、後述する反転経路T4が合流する。
尚、搬送ローラー対29の近傍であって装置本体2の外側に示された外部搬送ローラー対18は、図1では図示を省略する増設ユニットに設けられるローラー対である。この増設ユニットには媒体が収容可能に構成され、不図示の送り出しローラーから送り出された媒体が、外部搬送ローラー対18によってプリンター1内に供給できる様に構成されている。
また第1湾曲経路R1の近傍には、装置本体2の側面から装置外部に突出する供給トレイ7が設けられている。供給トレイ7は、媒体を手差しで給送する為のトレイであり、媒体は供給トレイ7から、供給ローラー19及び分離ローラー20によってプリンター1内に供給される。供給トレイ7を介して装置内部に送り込まれる媒体は、供給経路T1に入る。
次に、搬送ローラー対30から送り力を受ける媒体は、下に凸となる様に湾曲した湾曲経路を通ってレジストローラー対の一例である搬送ローラー対31に達する。尚、以下では後述する搬送ローラー対34と搬送ローラー対31との間の、下に凸となる様に湾曲した湾曲経路を第2湾曲経路R2と称する。第2湾曲経路R2は、後述する反転経路T4を構成する経路である。
搬送ローラー対31から送り力を受ける媒体は、記録部及び液体吐出ヘッドの一例であるラインヘッド12と、搬送ベルト13との間、つまりラインヘッド12と対向する記録位置に送られる。尚、以下では搬送ローラー対31から搬送ローラー対32までの媒体搬送経路を記録時搬送経路T2と称する。
ラインヘッド12は、媒体の面に液体の一例であるインクを吐出して記録を実行する。ラインヘッド12は、インクを吐出するノズルが媒体幅方向の全域をカバーする様に構成されたインク吐出ヘッドであり、媒体幅方向への移動を伴わないで媒体幅全域に記録が可能なインク吐出ヘッドとして構成されている。但し、インク吐出ヘッドはこれに限られず、キャリッジに搭載されて媒体幅方向に移動しながらインクを吐出するタイプであってもよい。
尚、符号10はインクを収容する、液体収容部としてのインク収容部である。ラインヘッド12から吐出されるインクは、インク収容部10から、図示を省略するチューブを介してラインヘッド12へと供給される。インク収容部10は、X軸方向に沿って配置される複数のインクタンクによって構成される。
また符号11は、ラインヘッド12から不図示のフラッシングキャップに向けてメンテナンスの為に吐出された、廃液としてのインクを貯留する廃液収容部である。
搬送ベルト13は、プーリー14及びプーリー15に掛け回される無端ベルトであって、プーリー14及びプーリー15のうち少なくとも一方が不図示のモーターにより駆動されることで回転する。媒体は、搬送ベルト13のベルト面に吸着されつつラインヘッド12と対向する位置を搬送される。搬送ベルト13に対する媒体の吸着は、エアー吸引方式や静電吸着方式などの公知の吸着方式を採用できる。
ここでラインヘッド12と対向する位置を通る記録時搬送経路T2は、水平方向及び鉛直方向に対して角度を成し、上向きに媒体を搬送する構成である。この上向きの搬送方向は、図1において-X方向成分と+Z方向成分とを含む方向であり、このような構成により、プリンター1の水平方向寸法を抑制できる。
尚本実施形態では、記録時搬送経路T2は水平方向に対して50°~80°の範囲の傾斜角に設定され、より具体的には概ね60°の傾斜角に設定されている。
ラインヘッド12により第1面に記録が行われた媒体は、搬送ベルト13の下流に位置する搬送ローラー対32により、更に-X方向成分と+Z方向成分とを含む斜め上方向に送られる。
搬送ローラー対32の下流にはフラップ41が設けられており、このフラップ41によって媒体の搬送方向が切り換えられる。媒体をそのまま排出する場合は、媒体の搬送経路はフラップ41によって上方の搬送ローラー対37に向かう様に切り換えられる。搬送ローラー対37の下流には更にフラップ42が設けられ、このフラップ42によって排出位置A1からの排出、及び更に鉛直上方に位置する搬送ローラー対38への搬送のいずれかに搬送経路が切り換えられる。媒体は搬送ローラー対38に向けて送られた場合、排出位置A2から排出される。
排出位置A1から排出された媒体は、+X方向成分と+Z方向成分とを含む斜め上方向に傾斜する排出トレイ8によって受けられる。排出位置A2から排出された媒体は、不図示のオプショントレイによって受けられる。
媒体の第1面に加えて更に第2面に記録を行う場合、媒体は、フラップ41によって-X方向成分と+Z方向成分とを含む斜め上方向に送られ、分岐位置K1を通り、スイッチバック経路T3に入る。本実施形態においてスイッチバック経路T3は分岐位置K1から上側の媒体搬送経路とする。スイッチバック経路T3には搬送ローラー対39が設けられている。スイッチバック経路T3に入った媒体は、搬送ローラー対39によって上方向に搬送され、そして媒体の下エッジが分岐位置K1を通過したら、搬送ローラー対39の回転方向が切り換えられ、これにより媒体は下方向に搬送される。
スイッチバック経路T3には、反転経路T4が接続している。本実施形態において反転経路T4は、分岐位置K1から、搬送ローラー対33、34を通って搬送ローラー対30に至る媒体搬送経路とする。
搬送ローラー対33によって下方向に搬送された媒体は搬送ローラー対33、及び搬送ローラー対34から送り力を受けて搬送ローラー対30に到達し、更に搬送ローラー対31によって再びラインヘッド12と対向する位置に送られる。
再びラインヘッド12と対向する位置に送られた媒体は、既に記録が行われた第1面に対し反対側の第2面がラインヘッド12と対向する。これにより、媒体の第2面に対しラインヘッド12による記録が可能となる。第2面に記録が行われた媒体は、上述した排出位置A1または排出位置A2から排出される。
次に、搬送ローラー対31の上流に設けられたエッジ検出部としてのエッジ検出センサー45について説明する。
図2においてエッジ検出センサー45は、発光部45aと受光部45bとを備える光学センサーであり、受光部45bが受光する光の強度に応じた検出信号を制御部50に送出する。受光部45bは、発光部45aから媒体Pに向けて発せられた検出光のうち受光部45bに向けて反射する成分Mを受光する。エッジ検出センサー45は、媒体Pと対向する場合に反射成分Mを受光し、媒体Pと非対向状態にあるときは反射成分Mを受光しない。従って制御部50は、エッジ検出センサー45の検出信号を受けることにより、媒体Pのエッジを検出することができる。
制御部50は、CPU(不図示)や不揮発性メモリ(不図示)を備えており、プリンター1における媒体の給送、搬送、記録、排出を含む各種制御を行う。制御部50が備える不揮発性メモリ(不図示)には、各種制御を行う為のプログラムやパラメーター等が格納されている。
エッジ検出センサー45は、移動部としてのセンサーキャリッジ46に設けられている。センサーキャリッジ46は、不図示のガイド軸によってY軸方向に沿って移動可能に設けられているとともに、ベルト54の一部に固定されている。
ベルト54は、-Y方向端部に設けられた駆動プーリー52と、+Y方向端部に設けられた従動プーリー53とに掛け回されている。駆動プーリー52は、モーター51の回転軸に設けられ、モーター51の動力で駆動プーリー52が回転することでベルト54が回転する。これによりセンサーキャリッジ46、即ちエッジ検出センサー46がY軸方向に沿って移動する。尚、以下においてエッジ検出センサー45の移動とは、センサーキャリッジ46の移動動作によってエッジ検出センサー45がY軸方向へ移動することを意味するものとする。
モーター51にはロータリーエンコーダー(不図示)が設けられており、制御部50はこのロータリーエンコーダーから出力される信号に基づき、モーター51の回転方向と回転量、即ちエッジ検出センサー45の移動方向と移動量を把握することができる。
尚、センサーキャリッジ46が+Y方向の移動限度位置に到達すると、センサーキャリッジ46は不図示の移動規制部に当接し、制御部50はその際のモーター51の駆動電流値増加によってセンサーキャリッジ46が+Y方向の移動限度位置に到達したことを検知することができる。同様にセンサーキャリッジ46が-Y方向の移動限度位置に到達すると、センサーキャリッジ46は不図示の移動規制部に当接し、制御部50はその際のモーター51の駆動電流値増加によってセンサーキャリッジ46が-Y方向の移動限度位置に到達したことを検知することができる。
エッジ検出センサー45の移動領域において+Y方向の移動限度位置近傍には、ホームセンサー55が設けられている。ホームセンサー55は、図12に示す様に検出部としての受光部55bと、受光部55bに向けて検出光Saを発する発光部55aとを備えている。ホームセンサー55は、受光部55bが受光する光の強度に応じた検出信号を制御部50に送出する。図12において位置Y1は、Y軸方向における、ホームセンサー55の検出光Saの光軸位置を示している。
ここでセンサーキャリッジ46には、ホームセンサー55の検出光Saを遮ることができる被検出部47が設けられている。被検出部47は、Y軸方向に沿って延設され、Y軸方向に長さWaを有している。センサーキャリッジ46が+Y方向の移動限度位置近傍に移動すると、被検出部47がホームセンサー55の検出光Saを遮り、これにより制御部50はエッジ検出センサー46が+Y方向の端部付近に移動したことを検出することができる。
尚、以降において便宜上、被検出部47がホームセンサー55の検出光Saを遮った状態をホームセンサー55がオンの状態と称し、被検出部47がホームセンサー55の検出光を遮っていない状態をホームセンサー55がオフの状態と称する場合がある。図12の状態から被検出部47が+Y方向に移動すると、ホームセンサー55はオフ状態からオン状態に切り換わる。またその状態から被検出部47が-Y方向に移動すると、ホームセンサー55はオン状態からオフ状態に切り換わる
また以下ではホームセンサー55のオフ状態からオン状態への切り換わりを、ホームセンサー55がエッジ検出センサー45を検出したと称する場合がある。
本実施形態においてエッジ検出センサー45は、ホームセンサー55をオン状態とする位置をホーム位置とする。本実施形態では、プリンター1の電源がオフの状態においてエッジ検出センサー45はホーム位置にある。但し、これに限られずプリンター1の電源がオフの状態においてエッジ検出センサー45が後述する中心位置Ycに位置する様にしても良い。
尚、被検出部47は上記の通りY軸方向に延設されている為、ホームセンサー55をオン状態とするエッジ検出センサー45の位置はY軸方向に延在するが、本実施形態では便宜上、ホームセンサー55がオン状態である限り、エッジ検出センサー45はホーム位置にあるものとする。
尚、制御部50の制御によってエッジ検出センサー45が+Y方向に向かって移動し、そしてホーム位置に停止した状態では、エッジ検出センサー46は+Y方向の移動限度位置より僅かに-Y方向に位置する。但し本実施形態ではエッジ検出センサー46が+Y方向の移動限度位置にある場合でも、ホームセンサー55はオン状態を維持する。
図2において符号45-1で示す破線は、ホーム位置にあるエッジ検出センサー45の一例を示している。同様に符号47-1で示す破線は、エッジ検出センサー45がホーム位置にある際の被検出部47の一例を示し、符号46-1で示す破線は、エッジ検出センサー45がホーム位置にある際のセンサーキャリッジ46の一例を示している。
尚、ホームセンサー55は、エッジ検出センサー45がホーム位置から第1方向即ち-Y方向に移動する際のエッジ検出センサー45の基準位置を検出する基準位置検出手段として機能するが、これについては後に改めて説明する。
また図2において位置Ycは、Y軸方向における媒体Pの中心位置を示している。プリンター1の媒体搬送経路において、媒体はY軸方向即ち幅方向における媒体搬送経路の中心位置を基準に搬送される。換言すれば、どのようなサイズの媒体であっても、幅方向の中心位置Ycは同じ位置となる。
そしてエッジ検出センサー45は、装置の電源オン状態において中心位置Ycに掛かる位置を待機位置とする。具体的には、例えば発光部45aと受光部45bとの間の中間位置が中心位置Ycと一致する様に位置決めされる。
続いて制御部50が行うエッジ検出処理について説明する。
先ず図3に示す様に、プリンター1が電源オフの状態でユーザーにより電源オン操作が行われると(ステップS101においてYes)、制御部50は、ホームセンサー55がオンであるか、即ちエッジ検出センサー45がホーム位置にあるかを確認する(ステップS102)。その結果ホームセンサー55がオンであれば(ステップS102においてYes)、エッジ検出センサー45を中心位置Ycに移動させる(ステップS105)。
一方、ホームセンサー55がオフであれば(ステップS102においてNo)、電源オフ状態の際にエッジ検出センサー45が意図せずホーム位置から-Y方向に動いてしまったと考えられる為、制御部50はエッジ検出センサー45を+Y方向に移動させる(ステップS103)。
ここで、ホームセンサー55がエッジ検出センサー45の移動範囲の端部に設けられていない場合、以下の様な問題が生じる。例えば、ホームセンサー55に対しエッジ検出センサー45が+Y方向にある状態でエッジ検出センサー45を+Y方向に移動させても、ホームセンサー55によってエッジ検出センサー45を検出することはできない。その結果、エッジ検出センサー45は+Y方向の移動限度位置まで移動する。制御部50は、その際のモーター51の電流値増加を検出し、次にエッジ検出センサー45を-Y方向に移動させることとなる。これによりホームセンサー55によりエッジ検出センサー45を検出することができるが、エッジ検出センサー45の移動量が増え、モーター51やベルト54等の駆動部位の劣化が早まり、好ましくない。加えてエッジ検出センサー45を移動限度位置まで移動させることを前提とする為、エッジ検出センサー45の移動速度を抑制する必要があり、ホームセンサー55によりエッジ検出センサー45を検出する為の時間が増える。
しかしながらホームセンサー55がエッジ検出センサー45の移動範囲の端部に設けられているので、ステップS102においてホームセンサー55がオフの場合にはエッジ検出センサー45を+Y方向に移動させれば、ホームセンサー55によりエッジ検出センサー45を検出することができ、上記の不具合を回避することができる。
次に、エッジ検出センサー45を+Y方向へ移動させることでホームセンサー55がオンになると(ステップS103、ステップS104においてYes)、制御部50はエッジ検出センサー45を中心位置Ycへ移動させる(ステップS105)。
具体的には、ステップS105において制御部50はエッジ検出センサー45を-Y方向に移動させ、ホームセンサー55がオフとなったタイミングを基準にして所定量、エッジ検出センサー45を-Y方向に移動させ、エッジ検出センサー45を中心位置Ycに位置決めする。
次に、図4を参照してエッジ検出処理の流れについて説明する。
制御部50は、エッジ検出処理タイミングであると判断すると(ステップS201においてYes)、第1検出処理に移行する(ステップS202)。ここでエッジ検出処理タイミングとは、媒体が給送され、そして給送された媒体の上エッジがエッジ検出センサー45に対し所定量上流の位置まで到達したと判断するタイミングである。図9の上の図は、第1検出処理を開始するタイミングにおける媒体Pとエッジ検出センサー45との位置関係の一例を示している。図示する様に、媒体Pの上エッジTeは、エッジ検出センサー45より所定量上流にある。尚、図9~図11においてF軸方向における位置F1は、搬送ローラー対31(図1参照)における媒体ニップ位置を示し、位置F2はエッジ検出センサー45による検出位置を示している。
また符号Se1は媒体Pの-Y方向エッジを示し、符号Se2は媒体Pの+Y方向エッジを示している。以下、符号Se1で示すエッジは右エッジと称し、符号Se2で示すエッジは左エッジと称する。
図5は第1検出処理の内容を示しており、制御部50は媒体Pの搬送を行いつつ、エッジ検出センサー45の検出信号の変化を監視する(ステップS301)。媒体Pの上エッジTeがエッジ検出センサー45と対向する位置を通過する際、エッジ検出センサー45の検出信号が変化し(ステップS301においてYes)、これにより制御部50は媒体長の計測値をリセットする(ステップS302)。図9の下の図は、媒体Pの上エッジTeがエッジ検出センサー45を通過した状態を示している。
図4に戻り、制御部50は第1検出処理(ステップS202)に次いで斜行矯正処理を行う(ステップS203)。本実施形態における斜行矯正は、搬送ローラー対31に対し媒体Pの上エッジTeを突き当て、搬送ローラー対31の上流において媒体Pに撓みを形成することで行う。
次に制御部50は、エッジ検出処理が一連の記録ジョブのうち1ページ目に対するものであるか2ページ目以降に対するものであるかによって制御を切り換える。具体的には、1ページ目に対するエッジ検出処理である場合(ステップS204においてYes)、媒体の搬送を停止する(ステップS205)。
次いでエッジ検出センサー45をホーム位置へ移動させる(ステップS206)。図10の上の図は、エッジ検出センサー45のホーム位置への移動開始時の状態を示している。また符号V1と矢印は、それぞれエッジ検出センサー45の移動速度と移動方向を示している。
次いで制御部50は、第2検出処理を実行する(ステップS207)。
図6は第2検出処理の内容を示しており、制御部50はエッジ検出センサー45を-Y方向に移動させる(ステップS401)。図10の下の図は、エッジ検出センサー45の-Y方向への移動開始時の状態を示している。また符号V2と矢印は、それぞれエッジ検出センサー45の移動速度と移動方向を示している。
エッジ検出センサー45が-Y方向に向かって移動する過程において、ホームセンサー55はオン状態からオフ状態に切り換わる(ステップS402においてYes)。これにより制御部50は、エッジ基準位置を初期化する(ステップS403)。
次いでエッジ検出センサー45が左エッジSe2を通過する際、エッジ検出センサー45の検出信号が変化する為(ステップS404においてYes)、制御部50はエッジ基準位置からのエッジ検出センサー45の移動量をもとに、左エッジSe2のY軸方向における位置を取得する(ステップS405)。
そして同様にエッジ検出センサー45が右エッジSe1を通過する際、エッジ検出センサー45の検出信号が変化する為(ステップS404においてYes)、制御部50はエッジ基準位置からのエッジ検出センサー45の移動量をもとに、右エッジSe1のY軸方向における位置を取得する(ステップS407)。またこれにより、媒体PのY軸方向長さ即ち幅方向サイズも取得できる。
制御部50は、エッジ検出センサー45により右エッジSe1の位置を検出した後、エッジ検出センサー45を更に媒体領域外の位置Y2(図10の下の図参照)に向けて移動させる(ステップS408)。この位置Y2は、エッジ検出センサー45の-Y方向の移動限度位置よりもある程度+Y方向の位置、即ち媒体サイズに依存しない一定の位置であっても良いし、或いは右エッジSe1の位置よりも-Y方向に予め定められた位置、即ち媒体サイズに応じて変化する位置であっても良い。そして制御部50はエッジ検出センサー45を位置Y2で停止させる(ステップS409)。
以上の第2検出処理が終わると、制御部50は、第3検出処理を行う(図4のステップS208)。図7は第3検出処理の内容を示しており、制御部50は印刷ジョブにおける1ページ目に対するエッジ検出処理である場合(ステップS501においてYes)、エッジ検出センサー45を+Y方向すなわちホーム方向に向けて移動を開始する(ステップS502)。図11の上の図は、エッジ検出センサー45のホーム方向への移動開始時の状態を示している。また符号V3と矢印は、それぞれエッジ検出センサー45の移動速度と移動方向を示している。
尚、詳しくは後述するが移動速度V3は、移動速度V1(図10の上の図)と等速に設定され、また移動速度V1、V3は、移動速度V2(図10の下の図)より高速に設定されている。
次に制御部50は、エッジ検出センサー45が右エッジSe1の位置に到達すると(ステップS503においてYes)、媒体の搬送を再開する(ステップS504)。図11の中央の図は、エッジ検出センサー45が右エッジSe1の位置に到達し、媒体Pの搬送を再開した時点の状態を示している。
そして制御部50は、エッジ検出センサー45を中心位置Ycまで移動させる(ステップS505)。またこれと並行して、エッジ検出センサー45の検出信号の変化を監視する(ステップS506)。
尚、制御部50は2ページ目以降に対するエッジ検出処理である場合(ステップS501においてNo)、エッジ検出センサー45は第1検出処理によって媒体領域内にあるので、ステップS502、S503はスキップする。またステップS505のエッジ検出センサー45の移動は行わず、エッジ検出センサー45の検出信号の変化を監視する(ステップS506)。
媒体Pの下エッジBeがエッジ検出センサー45と対向する位置を通過する際、エッジ検出センサー45の検出信号が変化し(ステップS506においてYes)、これに応じて制御部50は媒体長の計測を行う(ステップS507)。図11の最も下の図は、媒体Pの下エッジBeがエッジ検出センサー45を通過した状態を示している。
図4に戻り、第3検出処理(ステップS208)が終わると、次ページがある場合には(ステップS209においてYes)、制御部50はステップS201に戻り、次ページに対するエッジ検出処理を行う。尚、次ページ以降に対するエッジ検出処理(ステップS204においてNo)では、ステップS205~ステップS207をスキップし、即ち第2検出処理をスキップする。
以上説明した様に、プリンター1は媒体Pのエッジを検出する為のエッジ検出センサー45を備え、エッジ検出センサー45は、Y軸方向に移動可能なセンサーキャリッジ46に設けられている。そしてセンサーキャリッジ46を介したエッジ検出センサー45の移動及び媒体Pの搬送を制御する制御部50は、エッジ検出処理を実行可能である。エッジ検出処理には、エッジ検出センサー45がY軸方向における媒体Pの通過領域内に位置する状態で媒体Pを搬送することにより媒体Pの上エッジTeを検出する第1検出処理(図4のステップS202、図5)が含まれる。またエッジ検出処理には、エッジ検出センサー45をY軸方向に移動させて媒体Pの左エッジSe2及び右エッジSe1を検出する第2検出処理(図4のステップS207、図6)が含まれる。更にエッジ検出処理には、エッジ検出センサー45がY軸方向における媒体Pの通過領域内に位置する状態で媒体Pを搬送することにより媒体Pの下エッジBeを検出する第3検出処理(図4のステップS208、図7)が含まれる。
すなわち制御部50がY軸方向に移動可能なセンサーキャリッジ46の移動を制御することで、媒体Pの左エッジSe2と右エッジSe1に加え、媒体Pの上エッジTeと下エッジBeを搬送ローラー対31の上流で検出することができる。このことにより、媒体Pの左エッジSe2及び右エッジSe1を検出する手段に加え、媒体Pの上エッジTe及び下エッジBeを検出する手段を別個に設ける必要がなく、搬送ローラー対31の上流における必要スペースを抑制することができ、ひいては装置の大型化を抑制することができる。加えて、搬送ローラー対31の上流における必要スペースを抑制することができることから、給送経路長を抑制することができ、記録スループットの向上を図ることができる。
尚、上記実施形態においてエッジ検出処理は、第1検出処理、第2検出処理、及び第3検出処理の順に行ったが、これに限られず、順番は適宜入れ替えることもできる。
またプリンター1においては、媒体搬送経路において媒体PはY軸方向における搬送経路の中心位置Ycを基準に搬送され、制御部50は、装置の電源オン状態におけるエッジ検出センサー45の待機位置を、Y軸方向における中心位置Ycに設定する(図3のステップS105)。このことにより、以下の作用効果が得られる。
即ち装置の電源オン状態におけるエッジ検出センサー45の待機位置が、Y軸方向における媒体Pの通過領域外にある構成においては、第1検出処理を行う際にエッジ検出センサー45を媒体Pの通過領域外から通過領域内に移動させる必要がある。この為、エッジ検出処理の時間が長くなる虞がある。加えてエッジ検出処理を行う際のエッジ検出センサー45の総移動距離が長くなり、センサーキャリッジ46を駆動する為のモーター51、及びベルト54等の駆動部位の劣化が早まり、好ましくない。
しかしながら上記の様に、制御部50は装置の電源オン状態におけるエッジ検出センサー45の待機位置を、Y軸方向における中心位置Ycに設定するので、エッジ検出処理を開始する度にエッジ検出センサー45を媒体Pの通過領域外から通過領域内に移動させる必要がなく、エッジ検出処理の時間を短縮できるとともに、エッジ検出センサー45の総移動距離を抑制できる。従ってエッジ検出センサー45即ちセンサーキャリッジ46を駆動する為のモーター51及び駆動部位の劣化を抑制することができる。
尚、装置の電源オン状態におけるエッジ検出センサー45の待機位置は、中心位置Ycに限られず、例えば使用が想定される最小サイズの媒体が通過する領域内の、任意の位置に設定することもできる。
また制御部50は、第1検出処理の終了後、第2検出処理を開始する為にエッジ検出センサー45をY軸方向における媒体Pの領域内から領域外へ移動させる際(図4のステップS206)のエッジ検出センサー45の移動速度V1(図10の上の図)を、第2検出処理でのエッジ検出センサー45の移動速度V2(図10の下の図)より高速にする。
このことにより、第2検出処理を適切に行いながらも、エッジ検出処理をより短時間で行うことができる。
また制御部50は、第2検出処理の終了後に第3検出処理を行う為にエッジ検出センサー45を+Y方向即ち媒体Pの領域外から領域内へ移動させる際(図7のステップS502)のエッジ検出センサー45の移動速度V3(図11の上の図及び中央の図)を、第2検出処理でのエッジ検出センサー45の移動速度V2(図10の下の図)より高速にする。
このことによっても、第2検出処理を適切に行いながらも、エッジ検出処理をより短時間で行うことができる。
また第2方向としての+Y方向の端部に、第2検出処理を行う為にエッジ検出センサー45が第1方向に移動する際(図6においてステップS401)のエッジ検出センサー45の基準位置を検出する、基準位置検出手段としてのホームセンサー55を備えている。このことにより、媒体Pの右エッジSe1及び左エッジSe2を検出する直前でエッジ検出センサー45の基準位置を取得でき、しかも右エッジSe1及び左エッジSe2を検出するまでにモーター51の回転方向切り換えが行われないので、右エッジSe1及び左エッジSe2の位置検出精度を高めることができる。
ところでセンサーキャリッジ46が+Y方向即ちホーム方向に向かって移動する際、例えば図3のステップS103や図4のステップS206において、制御部50は、ホームセンサー55がオフ状態からオン状態に切り換わると、センサーキャリッジ46の減速停止制御を行うが、このときのセンサーキャリッジ46の減速停止距離は、被検出部47のY軸方向の長さWaより短くなるように設定されている。これにより、以下の作用効果が得られる。
仮にセンサーキャリッジ46の減速停止距離が、被検出部47のY軸方向の長さWaより長いと、センサーキャリッジ46が+Y方向の移動限度位置まで移動してしまい、衝撃により異音や構成部材の破損を招く虞がある。しかしながらセンサーキャリッジ46の減速停止距離は、被検出部47のY軸方向の長さWaより短いので、上述の問題を回避することができる。
また制御部50は、第2検出処理の終了後に第3検出処理を行う為にエッジ検出センサー45をY軸方向における媒体Pの領域外の位置、即ち位置Y2から、媒体P領域内、即ち中心位置Ycへ向けて移動させる際のエッジ検出センサー45の移動動作(図7のステップS502)と、第3検出処理を行う為の媒体Pの搬送動作(図7のステップS504により開始)とを重ね合わせる。
このことにより、エッジ検出処理をより短時間で行うことができる。
尚、位置Y2と右エッジSe1との位置関係によっては、エッジ検出センサー45が媒体Pの領域内に入る前に、媒体Pの下エッジBeがエッジ検出センサー45の検出位置F2に到達してしまう場合もある。特に媒体Pのサイズが小さい場合、位置Y2と右エッジSe1との距離が長くなる場合もあり、従って媒体Pのサイズが所定サイズより小さい場合、上述したエッジ検出センサー45の移動動作と、第3検出処理を行う為の媒体Pの搬送動作との重ね合わせをキャンセルすることも好適である。
尚、本実施形態において制御部50は、エッジ検出センサー45をY軸方向における媒体Pの領域外から領域内へ向けて移動させる際(図7のステップS502)、エッジ検出センサー45がY軸方向における媒体Pのエッジを通過した以降に(図7のステップS503においてYes)、第3検出処理を行う為の媒体Pの搬送動作を開始する(図7のステップS504)。
このことにより、媒体Pの下エッジBeを確実に検出することができる。
またプリンター1は、図1に示した様に記録が行われた媒体Pを反転させる経路であって、供給経路T1における搬送ローラー対31より上流位置に合流する反転経路T4を備え、エッジ検出センサー45は、反転経路T4が供給経路T1に合流する位置と搬送ローラー対31との間に設けられた状態となっている。
このことにより、反転経路T4を通った媒体Pに対してもエッジ検出センサー45を利用してエッジ検出処理を行うことができる。
またエッジ検出センサー45は、既に記録が行われた媒体Pの面とは反対の面と対向する位置に設けられているので、エッジ検出センサー45が既に記録が行われた媒体Pの面によって汚損される虞がない。
尚、エッジ検出センサー45が中心位置Ycにあるときに装置に振動や衝撃が加わると、エッジ検出センサー45が意図せず動いてしまい、エッジ検出処理を適切に行えなくなる虞がある。そこでエッジ検出センサー45が中心位置Ycに位置する状態を保持する保持手段を設けることも好適である。
図13は保持手段の一例であるソレノイド58を設けた例を示しており、図2に示した構成の変形例である。ソレノイド58は制御部50の制御のもと、センサーキャリッジ46Aに対し進退するプランジャー59を備えている。そしてプランジャー59が、センサーキャリッジ46Aに形成された凹部46bに入り込むことにより、センサーキャリッジ46A即ちエッジ検出センサー45が中心位置Ycに保持される。この様な構成により、エッジ検出センサー45が意図せず動いてしまうことを抑制でき、ひいてはエッジ検出処理を適切に行うことができる。
またソレノイド58に代えて、或いはソレノイド58に加えて、エッジ検出センサー45が中心位置Ycに位置する状態を検出する中心位置検出手段を設けることも好適である。図14は中心位置検出手段の一例である中心位置センサー56を設けた例を示しており、図2に示した構成の変形例である。中心位置センサー56は、ホームセンサー55と同様な構成を備えた光学センサーであり、エッジ検出センサー45が中心位置Ycに位置する際に被検出部47が中心位置センサー56の検出光を遮り、これにより制御部50はエッジ検出センサー45が中心位置Ycに位置することを検出することができる。従ってエッジ検出センサー45が中心位置Ycから+Y方向或いは-Y方向に意図せず動いてしまった場合でも、これを検出でき、エッジ検出センサー45を中心位置Ycに戻すことができる為、エッジ検出処理を適切に行うことができる。
また中心位置センサー56を設ける場合、図8に示す様な処理を行うこともできる。図8を参照して省電力モードへ移行する際の処理、及び省電力モードから復帰する際の処理について説明する。制御部50は、プリンター1の待機状態が所定時間経過した場合(ステップS601においてYes)、省電力モードへ移行する(ステップS602)。そして省電力モードの状態で何らかの操作が行われる等の解除イベントが生じると(ステップS603においてYes)、制御部50は、中心位置センサー56がオンであるかを判断する(ステップS604)。中心位置センサー56がオンであれば(ステップS604においてYes)、エッジ検出センサー45が中心位置Yc即ち待機位置にあると判断できる為、処理を終了する。
これに対しステップS604において中心位置センサー56がオフであれば(ステップS604においてNo)、省電力モードの状態でエッジ検出センサー45が意図せず中心位置Ycから動いてしまったと考えられる為、制御部50はエッジ検出センサー45をホーム位置に向けて移動させる(ステップS605)。そしてホームセンサー55がオフからオンに切り換わったら(ステップS606においてYes)、エッジ検出センサー45を中心位置Ycに移動させる(ステップS607)。
尚、上述した実施形態では装置の電源がオンの状態においてエッジ検出センサー45は中心位置Ycを待機位置としたが、これに限られず待機位置を媒体Pの通過領域外に設定しても良く、例えばホーム位置或いはホーム位置とは反対側の端部近傍位置、例えば図10の位置Y2をエッジ検出センサー45の待機位置としても良い。またこの待機位置と、装置の電源がオフの状態におけるエッジ検出センサー45のホーム位置とを同じとしても良い。
その際、媒体Pの上エッジTeを検出する第1検出処理(図4においてステップS202)を行う際にセンサーキャリッジ46を媒体Pの通過領域外から通過領域内に移動させる必要があり、それにより記録スループットが低下する虞がある。そこでエッジ検出センサー45の待機位置を媒体Pの通過領域外に設定する場合、エッジ検出センサー45を待機位置から媒体Pの通過領域内に移動させる移動動作と、媒体Pの上エッジTeが媒体搬送経路におけるエッジ検出センサー45の位置(図9において位置F2)に到達するまでの媒体Pの搬送動作とを重ね合わせることが好ましい。
これにより、記録スループットの低下を抑制できる。
エッジ検出センサー45を待機位置から媒体Pの通過領域内に移動させる移動動作は、媒体Pが各媒体カセットから送り出されるタイミングと同時か、或いは媒体Pが各媒体カセットから送り出されるタイミング以降であっても良く、少なくとも媒体Pの上エッジTeが媒体搬送経路におけるエッジ検出センサー45の位置(図9において位置F2)に到達するまでにエッジ検出センサー45が媒体Pの通過領域内にあれば良い。
本発明は上記において説明した各実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
1…インクジェットプリンター、2…装置本体、3…第1媒体カセット、4…第2媒体カセット、5…第3媒体カセット、6…第4媒体カセット、7…供給トレイ、8…排出トレイ、10…インク収容部、11…廃液収容部、12…ラインヘッド、13…搬送ベルト、14、15…プーリー、18…外部搬送ローラー対、19…供給ローラー、20…分離ローラー、21、22、23、24…ピックローラー、25、26、27、28…給送ローラー対、29、30、31、32、33、34、37、38、39…搬送ローラー対、41、42…フラップ、45…エッジ検出センサー、45a…発光部、45b…受光部、
46…センサーキャリッジ、46b…奥部、47…被検出部、50…制御部、51…モーター、52…駆動プーリー、53…従動プーリー、54…ベルト、55…ホームセンサー、55a…発光部、55b…受光部、56…中心位置センサー、58…ソレノイド、59…プランジャー、T1…供給経路、T2…記録時搬送経路、T3…スイッチバック経路、T4…反転経路、T5…下向き搬送経路、R1…第1湾曲経路、R2…第2湾曲経路、P…媒体、Te…上エッジ、Be…下エッジ、Se1…右エッジ、Se2…左エッジ

Claims (13)

  1. 媒体に記録を行う記録部と、
    媒体を搬送する搬送経路において前記記録部の上流に位置し、媒体を前記記録部と対向する位置に向けて搬送する搬送ローラー対と、
    前記搬送経路において前記搬送ローラー対の上流に位置し、媒体のエッジを検出する為のエッジ検出部と、を備え、
    前記エッジ検出部は、媒体の搬送方向と交差する方向である幅方向に移動可能な移動部に設けられ、
    前記移動部を介した前記エッジ検出部の移動及び媒体の搬送を制御する制御部は、前記エッジ検出部が前記幅方向における媒体の通過領域内に位置する状態で媒体を搬送することにより媒体の上エッジを検出する第1検出処理と、
    前記エッジ検出部を前記幅方向に移動させて媒体の左エッジ及び右エッジを検出する第2検出処理と、
    前記エッジ検出部が前記幅方向における媒体の通過領域内に位置する状態で媒体を搬送することにより媒体の下エッジを検出する第3検出処理と、を含むエッジ検出処理を実行可能である、
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、前記搬送経路において媒体は前記幅方向における前記搬送経路の中心位置を基準に搬送され、
    前記制御部は、装置の電源オン状態における前記エッジ検出部の待機位置を、前記幅方向における前記中心位置に設定する、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項2に記載の記録装置において、前記エッジ検出部が前記中心位置に位置する状態を保持する保持手段を備える、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の記録装置において、前記エッジ検出部が前記中心位置に位置する状態を検出する中心位置検出手段を備える、
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の記録装置において、前記制御部は、前記第1検出処理の終了後、前記第2検出処理を開始する為に前記エッジ検出部を前記幅方向における媒体の領域内から領域外へ移動させる際の前記エッジ検出部の移動速度を、前記第2検出処理での前記エッジ検出部の移動速度より高速にする、
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の記録装置において、前記制御部は、前記第2検出処理の終了後に前記第3検出処理を行う為に前記エッジ検出部を前記幅方向における媒体の領域外から領域内へ移動させる際の前記エッジ検出部の移動速度を、前記第2検出処理での前記エッジ検出部の移動速度より高速にする、
    ことを特徴とする記録装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の記録装置において、前記幅方向のうち一方向を第1方向とし他方向を第2方向として、前記第2方向の端部に、前記第2検出処理を行う為に前記エッジ検出部が前記第1方向に移動する際の前記エッジ検出部の基準位置を検出する基準位置検出手段を備える、
    ことを特徴とする記録装置。
  8. 請求項7に記載の記録装置において、前記基準位置検出手段は、前記移動部において前記幅方向に沿って延設された被検出部を検出する検出部を備え、
    前記制御部は、前記移動部が前記第2方向に向かって移動する際、前記被検出部を検出した後に前記移動部の減速停止制御を行い、
    前記移動部の減速停止距離は、前記被検出部の前記幅方向の長さより短い、
    ことを特徴とする記録装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の記録装置において、前記制御部は、前記第2検出処理の終了後に前記第3検出処理を行う為に前記エッジ検出部を前記幅方向における媒体の領域外から領域内へ向けて移動させる際の前記エッジ検出部の移動動作と、前記第3検出処理を行う為の媒体の搬送動作とを重ね合わせる、
    ことを特徴とする記録装置。
  10. 請求項9に記載の記録装置において、前記制御部は、前記エッジ検出部を前記幅方向における媒体の領域外から領域内へ向けて移動させる際、前記エッジ検出部が前記幅方向における媒体のエッジを通過した以降に、前記第3検出処理を行う為の媒体の搬送動作を開始する、
    ことを特徴とする記録装置。
  11. 請求項1に記載の記録装置において、装置の電源オン状態における前記エッジ検出部の待機位置は、前記幅方向における媒体の通過領域外に設定され、
    前記制御部は、前記エッジ検出処理を行う為に前記エッジ検出部を前記待機位置から媒体の通過領域内に移動させる移動動作と、媒体の前記上エッジが前記搬送経路における前記エッジ検出部の位置に到達するまでの媒体の搬送動作とを重ね合わせる、
    ことを特徴とする記録装置。
  12. 請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の記録装置において、前記記録部により記録が行われた媒体を反転させる経路であって、前記搬送経路における前記搬送ローラー対の上流位置に合流する反転経路を備え、
    前記エッジ検出部は、前記搬送経路において前記反転経路が合流する位置と前記搬送ローラー対との間に設けられる、
    ことを特徴とする記録装置。
  13. 請求項12に記載の記録装置において、前記エッジ検出部は、前記記録部によって既に記録が行われた媒体の面とは反対の面と対向する位置に設けられている、
    ことを特徴とする記録装置。
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