JP2022085605A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】ウイルスまたは菌の抑制機能の向上を図ることができる冷蔵庫を提供することである。【解決手段】実施形態の冷蔵庫は、筐体と、扉と、光照射部とを持つ。前記筐体は、貯蔵室を有する。前記扉は、前記貯蔵室を開閉可能に閉じる扉本体と、前記扉本体に設けられた取手とを有する。前記光照射部は、ウイルスまたは菌を抑制する効果を有する光を照射する。前記取手の少なくとも一部は、前記光照射部による前記光の照射範囲内にある。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、冷蔵庫に関する。
冷蔵庫の取手を酸化チタン(光触媒)でコーティングし、菌の増殖を抑制する技術が知られている。冷蔵庫は、さらなる除菌機能の向上が期待されている。
本発明が解決しようとする課題は、ウイルスまたは菌の抑制機能の向上を図ることができる冷蔵庫を提供することである。
実施形態の冷蔵庫は、筐体と、扉と、光照射部とを持つ。前記筐体は、貯蔵室を有する。前記扉は、前記貯蔵室を開閉可能に閉じる扉本体と、前記扉本体に設けられた取手とを有する。前記光照射部は、ウイルスまたは菌を抑制する効果を有する光を照射する。前記取手の少なくとも一部は、前記光照射部による前記光の照射範囲内にある。
以下、実施形態の冷蔵庫を、図面を参照して説明する。以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。本明細書では、冷蔵庫の正面に立つユーザから冷蔵庫を見た方向を基準に、左右を定義している。また、冷蔵庫から見て冷蔵庫の正面に立つユーザに近い側を「前」、遠い側を「後ろ」と定義している。本明細書で「XXに基づく」とは、「少なくともXXに基づく」ことを意味し、XXに加えて別の要素に基づく場合も含み得る。また「XXに基づく」とは、XXを直接に用いる場合に限定されず、XXに対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含み得る。本明細書で「XXまたはYY」とは、「XX」のみの場合、または「YY」のみの場合に限定されず、「XX」および「YY」の両方の場合も含み得る。これは選択的要素が3つ以上の場合も同様である。「XX」および「YY」は、任意の要素(例えば任意の情報)である。本明細書で「除菌」とは、説明の便宜上の呼称であり、ウイルスまたは菌の抑制(例えば、ウイルスの感染性の低下や不活化、菌の増殖抑制)を意味する広い意味の用語として用いている。すなわち、本明細書で「除菌」とは、菌を除去する(減らす)ことに限定されず、菌が増えることを抑制すること、および/または、菌以外のウイルスなどの広まりを抑制することの意味で用いている。また「ウイルスなどの広まりを抑制する」とは、冷蔵庫内でウイルスが広まることを抑制することに限定されず、ウイルスの感染性が弱まり、そのウイルスが冷蔵庫の外部に出た後に広まることを抑制する場合も該当し得る。
(第1実施形態)
[1.冷蔵庫の全体構成]
図1から図10を参照し、第1実施形態の冷蔵庫1について説明する。まず、冷蔵庫1の全体構成について説明する。
[1.冷蔵庫の全体構成]
図1から図10を参照し、第1実施形態の冷蔵庫1について説明する。まず、冷蔵庫1の全体構成について説明する。
図1は、冷蔵庫1を示す正面図である。図2は、図1中に示された冷蔵庫1のF2-F2線に沿う断面図である。冷蔵庫1は、例えば、筐体10、複数の扉20、複数の棚31、複数の容器35、流路形成部品40、冷却ユニット50、人感センサ61、光照射部70、および制御装置80を備えている。
図1に示すように、筐体10は、上壁10a、下壁10b、左右の側壁10c,10d、および後壁10e(図2参照)を有する。上壁10aおよび下壁10bは、略水平に延びている。左右の側壁10c,10dは、下壁10bの左右の端部から上方に起立し、上壁10aの左右の端部に繋がっている。後壁10eは、下壁10bの後端部から上方に起立し、上壁10aの後端部に繋がっている。筐体10は、発泡ウレタンのような発泡断熱材を含み、断熱性を有する。
図2に示すように、筐体10の内部には、複数の貯蔵室11が設けられている。複数の貯蔵室11は、例えば、冷蔵室11A、チルド室11Aa、野菜室11B、製氷室(不図示)、小冷凍室11D、および主冷凍室11Eを含む。冷蔵室11Aの平均温度は、例えば、約2℃~6℃である冷蔵温度帯に維持される。チルド室11Aaの平均温度は、例えば、約-1℃~+1℃であるチルド室温度帯に維持される。野菜室11Bの平均温度は、例えば、約3℃~7℃である野菜室温度帯に維持される。製氷室、小冷凍室11D、および主冷凍室11Eの平均温度は、例えば、約-20℃~-18℃である冷凍温度帯に維持される。
本実施形態では、最上部に冷蔵室11Aが配置され、冷蔵室11Aの下方に野菜室11Bが配置され、野菜室11Bの下方に製氷室および小冷凍室11Dが配置され、製氷室および小冷凍室11Dの下方に主冷凍室11Eが配置されている。ただし、貯蔵室11の配置は、上記例に限定されない。筐体10は、各貯蔵室11の前面側に、各貯蔵室11に対して食材の出し入れを可能にする開口を有する。
図2に示すように、筐体10は、第1および第2の仕切部15,16を有する。第1および第2の仕切部15,16は、例えば、それぞれ略水平方向に沿う仕切壁である。第1仕切部15は、冷蔵室11Aと野菜室11Bとの間に位置し、冷蔵室11Aと野菜室11Bとの間を仕切っている。一方で、第2仕切部16は、野菜室11Bと、製氷室および小冷凍室11Dとの間に位置し、野菜室11Bと、製氷室および小冷凍室11Dとの間を仕切っている。
複数の貯蔵室11は、複数の扉20によって開閉可能に閉じられる。複数の扉20は、例えば、冷蔵室11Aの開口を閉じる左右の冷蔵室扉20Aa,20Ab(図1参照)、野菜室11Bの開口を閉じる野菜室扉20B、製氷室の開口を閉じる製氷室扉20C(図1参照)、小冷凍室11Dの開口を閉じる小冷凍室扉20D、および主冷凍室11Eの開口を閉じる主冷凍室扉20Eを含む。左右の冷蔵室扉20Aa,20Abは、例えばフレンチ扉(観音開き扉)を構成する。以下では、左右の冷蔵室扉20Aa,20Abを区別しない場合は「冷蔵室扉20A」と称する。扉20については、より詳しく後述する。
複数の棚31は、冷蔵室11Aに設けられている。複数の容器35は、チルド室11Aaに設けられたチルド室容器35Aa,35Ab、野菜室11Bに設けられた野菜室容器35Ba、35Bb、製氷室に設けられた製氷室容器(不図示)、小冷凍室11Dに設けられた小冷凍室容器35D、および主冷凍室11Eに設けられた主冷凍室容器35Ea,35Ebを含む。
流路形成部品40は、冷蔵室ダクト41と、冷凍室ダクト42とを含む。冷蔵室ダクト41は、筐体10の後壁10eに沿って設けられ、鉛直方向に延びている。冷蔵室ダクト41と筐体10の後壁10eとの間には、冷気(空気)が流れる通路である第1ダクト空間D1が形成されている。冷蔵室ダクト41は、冷気吹出口41aおよび冷気戻り口41bを有する。
同様に、冷凍室ダクト42は、筐体10の後壁10eに沿って設けられ、鉛直方向に延びている。冷凍室ダクト42と筐体10の後壁10eとの間には、冷気(空気)が流れる通路である第2ダクト空間D2が形成されている。冷凍室ダクト42は、冷気吹出口42aおよび冷気戻り口42bを有する。
冷却ユニット50は、例えば、圧縮器51、冷蔵室冷却器52、冷蔵室ファン53、冷凍室冷却器54、および冷凍室ファン55を含む。冷蔵室冷却器52および冷蔵室ファン53は、第1ダクト空間D1に配置されている。冷蔵室冷却器52は、圧縮器51により圧縮された冷媒が供給され、第1ダクト空間D1を流れる冷気を冷却する。冷蔵室ファン53が駆動されると、冷蔵室冷却器52により冷却された冷気が冷気吹出口41aから冷蔵室11Aおよび野菜室11Bに供給され、冷蔵室11Aまたは野菜室11Bで暖められた空気が冷気戻り口41bから第1ダクト空間D1に戻る。
冷凍室冷却器54および冷凍室ファン55は、第2ダクト空間D2に配置されている。冷凍室冷却器54は、圧縮器51により圧縮された冷媒が供給され、第2ダクト空間D2を流れる冷気を冷却する。冷凍室ファン55が駆動されると、冷凍室冷却器54により冷却された冷気が冷気吹出口42aから冷凍室(製氷室、小冷凍室11D、主冷凍室11E)に供給され、上記冷凍室で暖められた空気が冷気戻り口42bから第2ダクト空間D2に戻る。冷凍室冷却器54には、除霜時に冷凍室冷却器54を加熱するヒータHが設けられている。
図1に示すように、人感センサ61は、冷蔵庫1の前部(例えば冷蔵室扉20A)に設けられ、冷蔵庫1付近に存在するユーザ(冷蔵庫1に対して所定範囲内に存在するユーザ)を検知する。人感センサ61は、例えば赤外線または静電容量の変化に基づきユーザの存在を検知可能である。ただし、人感センサ61は、特定の方式のセンサに限定されない。「所定範囲」は、例えば冷蔵庫1の前方で2m、左右方向で各1mを含む楕円の半円状であるが、この例に限定されない。「所定範囲」は、センサの検知角度範囲や感度を調整することで任意に設定可能である。人感センサ61は、「検知部」の一例である。なお、「検知部」は、人感センサ61に限定されず、ユーザの動作音に基づいてユーザを検知可能なマイクなどでもよい。「検知部」は、単体で設けられる場合に代えて、表示パネルなど別の部品の一部として設けられてもよい。
光照射部70は、扉20に設けられ、紫外線および可視光を照射可能である。光照射部70については、詳しく後述する。
制御装置80は、回路基板と、回路基板に実装された電子部品とを有する。制御装置80は、冷蔵庫1の全体を統括的に制御する。例えば、制御装置80は、上述した圧縮器51、冷蔵室ファン53、および冷凍室ファン55の動作などを制御する。また、制御装置80は、光照射部70を制御する。制御装置80については、詳しく後述する。
[2.扉の取手の構成]
次に、扉20の取手22について詳しく説明する。
図2に示すように、各扉20は、扉本体21と、取手22とを有する。扉本体21は、貯蔵室11の前面側の開口を覆う大きさを有し、貯蔵室11を開閉可能に閉じる。扉本体21は、扉本体21の外面を形成する外郭部材21aと、外郭部材21aの内部に設けられた発泡断熱材21bとを含み、断熱性を有する(図3参照)。
次に、扉20の取手22について詳しく説明する。
図2に示すように、各扉20は、扉本体21と、取手22とを有する。扉本体21は、貯蔵室11の前面側の開口を覆う大きさを有し、貯蔵室11を開閉可能に閉じる。扉本体21は、扉本体21の外面を形成する外郭部材21aと、外郭部材21aの内部に設けられた発泡断熱材21bとを含み、断熱性を有する(図3参照)。
取手22は、扉本体21に設けられている。本明細書で「取手」とは、特定の形式や形状に限定されずに、扉20を開くときにユーザが指を掛けることができる部分を広く意味する。図2に示すように、冷蔵室扉20Aの下端部には、上方に向けて窪んだ窪み21cが設けられている。これにより、冷蔵室扉20Aのなかで窪み21cよりも前側に位置する部分が冷蔵室扉20Aの取手22として機能する。例えば、左冷蔵室扉20Aaの取手22は、左冷蔵室扉20Aaの右端部に設けられている(図1参照)。右冷蔵室扉20Abの取手22は、右冷蔵室扉20Abの左端部に設けられている(図1参照)。
一方で、野菜室扉20Bの上端部には、下方に向けて窪んだ窪み21cが設けられている。これにより、野菜室扉20Bのなかで窪み21cよりも前側に位置する部分が野菜室扉20Bの取手22として機能する。例えば、野菜室扉20Bの取手22は、野菜室扉20Bの全幅に亘り設けられている。製氷室扉20Cの取手22、小冷凍室扉20Dの取手22、および主冷凍室扉20Eの取手22は、野菜室扉20Bの取手22と同様の構成を有する。すなわち、製氷室扉20Cの取手22、小冷凍室扉20Dの取手22、および主冷凍室扉20Eの取手22に関する説明は、上述した野菜室扉20Bの取手22に関する説明において「野菜室扉20B」を、「製氷室扉20C」、「小冷凍室扉20D」、「主冷凍室扉20E」とそれぞれ読み替えればよい。扉20Aa,20Ab,20B,20C,20D,20Eのうちいずれか1つは、「第1扉」の一例である。扉20Aa,20Ab,20B,20C,20D,20Eのうち別の1つは、「第2扉」の一例である。
[3.光照射部の構成]
次に、光照射部70について詳しく説明する。
図1に示すように、光照射部70は、第1から第5の光源モジュール70A,70B,70C,70D,70Eを含む。以下では、これら光源モジュール70A,70B,70C,70D,70Eを区別しない場合は、単に「光源モジュール70S」と称する。各光源モジュール70Sは、回路基板71と、紫外線LED(紫外線光源)72と、可視光LED(可視光光源)73とを含む。紫外線LED72は、回路基板71に実装され、紫外線を照射する。可視光LED73は、回路基板71に実装され、可視光を照射する。なお、紫外線光源は、紫外線LED72に限らず、紫外線ランプなどでもよい。可視光光源は、可視光LED73に限らず、可視光ランプなどでもよい。
次に、光照射部70について詳しく説明する。
図1に示すように、光照射部70は、第1から第5の光源モジュール70A,70B,70C,70D,70Eを含む。以下では、これら光源モジュール70A,70B,70C,70D,70Eを区別しない場合は、単に「光源モジュール70S」と称する。各光源モジュール70Sは、回路基板71と、紫外線LED(紫外線光源)72と、可視光LED(可視光光源)73とを含む。紫外線LED72は、回路基板71に実装され、紫外線を照射する。可視光LED73は、回路基板71に実装され、可視光を照射する。なお、紫外線光源は、紫外線LED72に限らず、紫外線ランプなどでもよい。可視光光源は、可視光LED73に限らず、可視光ランプなどでもよい。
紫外線は、「ウイルスまたは菌を抑制する効果を有する光」の一例である。本明細書で「紫外線」とは、中心波長が10nm~400nmの範囲内にある電磁波を意味する。すなわち「紫外線」とは、中心波長が、UVA(波長320nm~400nm)の電磁波でもよく、UVB(波長280nm~320nm)の電磁波でもよく、UVC(波長100nm~280nm)の電磁波でもよい。また「紫外線」とは、中心波長が10nm~400nmの範囲内にあればよく、紫外線LED72から照射される一部の電磁波の波長が400nm以上でもよい(すなわち可視光領域の波長でもよい)。紫外線LED72により照射される紫外線は、人間が見える光を含んでもよく、人間が見える光を含まなくてもよい。1つの観点によれば、紫外線LED72は、可視光LED73と比べて、波長が短い電磁波を照射する光源である。なお、「ウイルスまたは菌を抑制する効果を有する光」は、紫外線に限定されず、他の波長の光でもよい。
本実施形態では、紫外線LED72は、中心波長がUVAの電磁波を照射する。このような波長の電磁波によれば、例えばUVCの電磁波と比べて、例えば扉20におけるプラスチック製部品の劣化を抑制しつつ、ウイルスまたは菌を抑制することができる。
一方で、本明細書で「可視光」とは、中心波長が360nm~830nmの範囲内にある電磁波を広く意味する。本実施形態では、可視光LED73は、清潔さを連想させる青または水色の寒色系の可視光を照射する。「寒色系の光」は、例えば、中心波長が400nm~500nmの範囲内にある光である。一方で、可視光LED73は、食欲増進色であるオレンジ色などの暖色系の可視光を照射してもよい。「暖色系の光」は、例えば、中心波長が550nm~800nmの範囲内にある光である。
図1に示すように、第1光源モジュール70Aは、左冷蔵室扉20Aaの下端部に設けられ、野菜室扉20Bの前端部の上方(例えば、野菜室扉20Bの取手22または窪み21cの上方)に配置されている。さらに言えば、第1光源モジュール70Aは、左冷蔵室扉20Aaの窪み21cの上方に配置されている。第1光源モジュール70Aは、紫外線LED72および可視光LED73が下方に向けて配置され、左冷蔵室扉20Aaの取手22の少なくとも一部、および野菜室扉20Bの取手22の少なくとも一部に対して紫外線および可視光を照射可能である。言い換えると、左冷蔵室扉20Aaの取手22の少なくとも一部、および野菜室扉20Bの取手22の少なくとも一部は、第1光源モジュール70Aにより照射される紫外線の照射範囲内および可視光の照射範囲内に位置する。
同様に、第2光源モジュール70Bは、右冷蔵室扉20Abの下端部に設けられ、野菜室扉20Bの前端部の上方(例えば、野菜室扉20Bの取手22または窪み21cの上方)に配置されている。さらに言えば、第2光源モジュール70Bは、右冷蔵室扉20Abの窪み21cの上方に配置されている。第2光源モジュール70Bは、紫外線LED72および可視光LED73が下方に向けて配置され、右冷蔵室扉20Abの取手22の少なくとも一部、および野菜室扉20Bの取手22の少なくとも一部に対して紫外線および可視光を照射可能である。言い換えると、右冷蔵室扉20Abの取手22の少なくとも一部は、および野菜室扉20Bの取手22の少なくとも一部は、第2光源モジュール70Bにより照射される紫外線の照射範囲内および可視光の照射範囲内に位置する。
第3光源モジュール70Cは、野菜室扉20Bの下端部に設けられ、製氷室扉20Cの前端部の上方(例えば、製氷室扉20Cの取手22または窪み21cの上方)に配置されている。第3光源モジュール70Cは、紫外線LED72および可視光LED73が下方に向けて配置され、製氷室扉20Cの取手22の少なくとも一部に対して紫外線および可視光を照射可能である。言い換えると、製氷室扉20Cの取手22の少なくとも一部は、第3光源モジュール70Cにより照射される紫外線の照射範囲内および可視光の照射範囲内に位置する。
第4光源モジュール70Dは、野菜室扉20Bの下端部に設けられ、小冷凍室扉20Dの前端部の上方(例えば、小冷凍室扉20Dの取手22または窪み21cの上方)に配置されている。第4光源モジュール70Dは、紫外線LED72および可視光LED73が下方に向けて配置され、小冷凍室扉20Dの取手22の少なくとも一部に対して紫外線および可視光を照射可能である。言い換えると、小冷凍室扉20Dの取手22の少なくとも一部は、第4光源モジュール70Dにより照射される紫外線の照射範囲内および可視光の照射範囲内に位置する。
第5光源モジュール70Eは、小冷凍室扉20Dの下端部に設けられ、主冷凍室扉20Eの前端部の上方(例えば、主冷凍室扉20Eの取手22または窪み21cの上方)に配置されている。第5光源モジュール70Eは、紫外線LED72および可視光LED73が下方に向けて配置され、主冷凍室扉20Eの取手22の少なくとも一部に対して紫外線および可視光を照射可能である。言い換えると、主冷凍室扉20Eの取手22の少なくとも一部は、第5光源モジュール70Eにより照射される紫外線の照射範囲内および可視光の照射範囲内に位置する。
光源モジュール70A,70B,70C,70D,70Eのうちいずれか1つは、「第1光照射部」の一例である。光源モジュール70A,70B,70C,70D,70Eのうち別の1つは、「第2光照射部」の一例である。光源モジュール70A,70B,70C,70D,70Eの各々は、「庫外光照射部」の一例である。
図3は、図2中に示された冷蔵庫1のF3線で囲む部分を拡大した断面図である。ここでは、右冷蔵室扉20Abに設けられた第2光源モジュール70Bの具体例について説明する。第2光源モジュール70Bの回路基板71は、右冷蔵室扉20Abの外郭部材21aのなかで窪み21cの天井を形成する部分21aa(以下「天井部21aa」と称する)の上方に配置されている。天井部21aaは、当該天井部21aaにおいて紫外線LED72および可視光LED73にそれぞれ対応する位置に貫通孔21hを有する。紫外線LED72および可視光LED73は、貫通孔21hにそれぞれ通され、窪み21cの内部に露出している。例えば、紫外線LED72および可視光LED73の各々の少なくとも一部は、貫通孔21hを貫通し、天井部21aaの下面よりも下方に突出している。これにより、紫外線LED72および可視光LED73は、右冷蔵室扉20Abの窪み21cに対して比較的広い紫外線および可視光の照射範囲ERを持つ。
本実施形態では、紫外線LED72および可視光LED73は、野菜室扉20Bの外郭部材21aのなかで窪み21cの底を形成する部分21ab(以下「底部21ab」と称する)の直上に配置されている。これにより、紫外線LED72および可視光LED73は、野菜室扉20Bの窪み21cに対しても比較的広い紫外線および可視光の照射範囲ERを持つ。この位置関係は、他の光源モジュール70A,70C,70D,70Eと、他の扉20との関係においても同様である。
[4.制御装置の構成]
次に、制御装置80の構成について説明する。
図4は、制御装置80に関係する構成を示すブロック図である。本実施形態の冷蔵庫1は、上述した構成に加え、扉開閉スイッチ62、温度センサ63、および湿度センサ64を有する。扉開閉スイッチ62は、左冷蔵室扉スイッチ62Aa,右冷蔵室扉スイッチ62Ab、野菜室扉スイッチ62B、製氷室扉スイッチ62C、小冷凍室扉スイッチ62D、および主冷凍室扉スイッチ62Eを含む(図1参照)。
次に、制御装置80の構成について説明する。
図4は、制御装置80に関係する構成を示すブロック図である。本実施形態の冷蔵庫1は、上述した構成に加え、扉開閉スイッチ62、温度センサ63、および湿度センサ64を有する。扉開閉スイッチ62は、左冷蔵室扉スイッチ62Aa,右冷蔵室扉スイッチ62Ab、野菜室扉スイッチ62B、製氷室扉スイッチ62C、小冷凍室扉スイッチ62D、および主冷凍室扉スイッチ62Eを含む(図1参照)。
左冷蔵室扉スイッチ62Aaは、筐体10と左冷蔵室扉20Aaとの間に設けられ、筐体10に対する左冷蔵室扉20Aaの開閉状態を検知する。右冷蔵室扉スイッチ62Abは、筐体10と右冷蔵室扉20Abとの間に設けられ、筐体10に対する右冷蔵室扉20Abの開閉状態を検知する。野菜室扉スイッチ62Bは、筐体10と野菜室扉20Bとの間に設けられ、筐体10に対する野菜室扉20Bの開閉状態を検知する。製氷室扉スイッチ62Cは、筐体10と製氷室扉20Cとの間に設けられ、筐体10に対する製氷室扉20Cの開閉状態を検知する。小冷凍室扉スイッチ62Dは、筐体10と小冷凍室扉20Dとの間に設けられ、筐体10に対する小冷凍室扉20Dの開閉状態を検知する。主冷凍室扉スイッチ62Eは、筐体10と主冷凍室扉20Eとの間に設けられ、筐体10に対する主冷凍室扉20Eの開閉状態を検知する。これら扉開閉スイッチ62Aa,62Ab,62B,62C,62D,62Eの各々は、扉20の開閉を検知可能なセンサの一例である。
温度センサ(気温センサ)63は、冷蔵庫1の外部に露出して設けられ、冷蔵庫1の周囲の温度(室温)を検出可能である。湿度センサ64は、冷蔵庫1の外部に露出して設けられ、冷蔵庫1の周囲の湿度を検出可能である。
制御装置80は、制御基板(回路基板)81と、MPU(Micro processing unit)82と、記憶部83と、電源IC(Integrated Circuit)部品84と、複数のトランジスタ85とを有する。
MPU82は、制御基板81に設けられたハードウェアプロセッサである。MPU82は、記憶部83に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、後述する制御部100などの機能部を実現する。制御部100は、光照射部70を制御する。例えば、制御部100は、ある条件が満たされた場合に光照射部70により紫外線を照射させ、別のある条件が満たされた場合に光照射部70による紫外線の照射を停止させる。記憶部83には、紫外線LED72からの紫外線の照射量の設定情報を示す照射量情報EIが記憶されている。制御部100の動作および照射量情報EIについては、詳しく後述する。
電源IC部品84は、冷蔵庫1に対する外部電源(例えば、交流100Vの商用電源)から電力が供給され、供給された電力を光源モジュール70Sの動作に適した電圧の直流電力に変換する。電源IC部品84は、変換した直流電力を、それぞれトランジスタ85を介して各光源モジュール70S(光源モジュール70A,70B,70C,70D,70E)に供給する。電源IC部品84は、「電源ユニット」の一例である。
詳しく述べると、5つの光源モジュール70A,70B,70C,70D,70Eは、電源IC部品84に対して電気的に並列に接続されている。各トランジスタ85は、電源IC部品84と、光源モジュール70Sとの間に電気的に直列に接続されている。例えば、各トランジスタ85のドレインは、電源IC部品84に接続されている。各トランジスタ85のソースは、光源モジュール70Sの紫外線LED72に接続されている。各トランジスタ85のゲートは、MPU82に接続されている。
MPU82により実現される制御部100は、各トランジスタ85のゲートに与える制御信号のON/OFFを切り替えることにより、電源IC部品84から各光源モジュール70Sの紫外線LED72への電力の供給状態を切り替え、紫外線LED72の点灯/消灯を切り替えることができる。また、制御部100は、PWM(Pulse Width Modulation)制御により各トランジスタ85におけるデューティ比(すなわち、電源IC部品84から各光源モジュール70Sの紫外線LED72への通電量)を変更することで、各光源モジュール70Sの紫外線LED72の照射強度を変更することができる。
図4では、図示が省略されているが、紫外線LED72に接続されたトランジスタ85とは別に、電源IC部品84と各光源モジュール70Sの可視光LED73との間にもトランジスタ85が設けられている。制御部100は、電源IC部品84と可視光LED73との間に設けられたトランジスタ85のゲートに与える制御信号のON/OFFを切り替えることにより、電源IC部品84から各光源モジュール70Sの可視光LED73への電力の供給状態を切り替え、可視光LED73の点灯/消灯を切り替えることができる。
[5.光照射部の制御]
[5.1 基本制御]
次に、光源モジュール70Sの制御について説明する。まず、光源モジュール70Sの基本制御について説明する。前提として、制御部100は、人感センサ61がユーザを検知していない場合、各光源モジュール70Sの紫外線LED72を点灯させ、扉20の取手22に対して紫外線を照射させる。以下では、このときの紫外線LED72による紫外線の照射強度を「第1照射強度」と称する。また、制御部100は、人感センサ61がユーザを検知していない場合、各光源モジュール70Sの可視光LED73を消灯させ、扉20の取手22に対して可視光を照射しない。
[5.1 基本制御]
次に、光源モジュール70Sの制御について説明する。まず、光源モジュール70Sの基本制御について説明する。前提として、制御部100は、人感センサ61がユーザを検知していない場合、各光源モジュール70Sの紫外線LED72を点灯させ、扉20の取手22に対して紫外線を照射させる。以下では、このときの紫外線LED72による紫外線の照射強度を「第1照射強度」と称する。また、制御部100は、人感センサ61がユーザを検知していない場合、各光源モジュール70Sの可視光LED73を消灯させ、扉20の取手22に対して可視光を照射しない。
図5は、光源モジュール70Sの基本制御を示す図である。本実施形態では、制御部100は、人感センサ61がユーザを検知した場合(すなわち、冷蔵庫1の所定範囲内にユーザが近付いた場合)に、紫外線LED72を消灯させ、紫外線の照射を停止させる(時刻t11参照)。そして、制御部100は、人感センサ61がユーザを検知している間、紫外線LED72を消灯状態に維持する。
一方で、制御部100は、人感センサ61がユーザを検知した場合、可視光LED73を点灯させ、可視光の照射を開始させる(時刻t11参照)。そして、制御部100は、人感センサ61がユーザを検知している間、可視光LED73を点灯状態に維持する。
次に、制御部100は、人感センサ61がユーザを検知しなくなった場合、可視光LED73を消灯させ、可視光の照射を停止させる(時刻t12参照)。
次に、制御部100は、人感センサ61がユーザを検知しなくなってから所定時間T1の経過後に(すなわち、人感センサ61がユーザを所定時間T1に亘り検知しない場合)、紫外線LED72を点灯させ、紫外線の照射を再開させる。所定時間T1は、例えば、5分~10分である。所定時間T1は、「第1所定時間」の一例である。
ここで、制御部100は、時刻t12での紫外線の照射の再開後の所定時間T2の間、紫外線の照射を停止する前の照射強度(第1照射強度)よりも高い照射強度(第2照射強度)で、紫外線LED72により紫外線を照射させる。所定時間T2は、例えば、所定時間T1よりも長く設定される。所定時間T2は、「第2所定時間」の一例である。
そして、制御部100は、所定時間T2の経過後に、紫外線LED72による紫外線の照射強度を第2照射強度から第1照射強度に戻す(時刻t14参照)。この基本制御においては、制御部100は、人感センサ61がユーザを検知する度に、上述した一連の動作を繰り返す。
[5.2 温度または湿度に基づく照射強度の変更]
次に、温度または湿度に基づく照射強度の変更について説明する。制御部100は、温度センサ63または湿度センサ64のうち少なくとも一方の検出結果に基づき、紫外線LED72による紫外線の照射量を変更する。本実施形態では、制御部100は、記憶部83に記憶された照射強度情報E1に基づき、紫外線LED72による紫外線の照射量を変更する。
次に、温度または湿度に基づく照射強度の変更について説明する。制御部100は、温度センサ63または湿度センサ64のうち少なくとも一方の検出結果に基づき、紫外線LED72による紫外線の照射量を変更する。本実施形態では、制御部100は、記憶部83に記憶された照射強度情報E1に基づき、紫外線LED72による紫外線の照射量を変更する。
図6は、照射量情報EIに含まれる第1照射量情報EIAの内容の一例を示す図である。第1照射量情報EIAは、例えば、「温度」を行、「湿度」を列とするテーブルであり、温度と湿度とに応じて予め設定された紫外線の照射量を示す情報が登録された情報である。第1照射量情報EIAでは、温度が低いほど紫外線の照射量は少なく設定され、温度が高いほど紫外線の照射量は多く設定される。また、第1照射量情報EIAでは、湿度が低いほど紫外線の照射量は少なく設定され、湿度が高いほど紫外線の照射量は多く設定される。「照射量を多く設定する」とは、例えば、紫外線LED72による紫外線の照射強度を高く設定すること、紫外線LED72による紫外線の照射時間を長く設定すること、またはそれらの組み合わせを意味する。この定義は、後述する第2照射量情報EIBに関しても同様である。
第1照射量情報EIAに登録される照射量を示す情報は、紫外線の照射量の絶対値(照射強度または照射時間の絶対値)でもよく、上述した基本制御における紫外線の照射量に対する相対値(照射強度または照射時間の増減値)でもよい。後者の一例としては、温度が20℃~30℃、湿度が53%~65%の条件のときに基本制御における紫外線の照射量に対して1.2倍の照射量が設定される場合、第1照射量情報EIAのテーブルでは、「温度20℃~30℃」と「湿度53%~65%」との交点部分に「1.2」という数値が登録されている。
本実施形態では、制御部100は、温度センサ63の検出結果、湿度センサ64の検出結果、および上述した第1照射量情報EIAに基づき、温度センサ63および湿度センサ64により検出された気温および湿度に応じた紫外線の照射量で、扉20の取手22を照射する。基本制御と比べて照射量を増減させる場合、制御部100は、(a)第1照射強度の増減、(b)第2照射強度の増減、または(c)第2照射強度で照射する所定時間T2の長さの増減、のうち1つ以上を実行する。
[5.3 扉開閉回数に基づく照射強度の変更]
次に、扉開閉回数に基づく照射強度の変更について説明する。制御部100は、扉20の開閉頻度または開閉回数の少なくとも一方に基づき、紫外線LED72による紫外線の照射量を変更する。「開閉頻度」とは、1時間当たりの開閉頻度など、所定の単位時間当たりの開閉頻度を意味する。一方で、「開閉回数」とは、その日における総開閉回数など、ある時点(ある起算点)以降の開閉回数を意味する。
次に、扉開閉回数に基づく照射強度の変更について説明する。制御部100は、扉20の開閉頻度または開閉回数の少なくとも一方に基づき、紫外線LED72による紫外線の照射量を変更する。「開閉頻度」とは、1時間当たりの開閉頻度など、所定の単位時間当たりの開閉頻度を意味する。一方で、「開閉回数」とは、その日における総開閉回数など、ある時点(ある起算点)以降の開閉回数を意味する。
図7は、照射量情報EIに含まれる第2照射量情報EIBの内容の一例を示す図である。第2照射量情報EIBは、例えば、1時間当たりの扉20の開閉頻度に応じて予め設定された紫外線の照射量を示す情報が登録された情報である。第2照射量情報EIBでは、開閉頻度が低いほど紫外線の照射量は少なく設定され、開閉頻度が高いほど紫外線の照射量は多く設定される。
第2照射量情報EIBに登録される照射量を示す情報は、紫外線の照射量の絶対値(照射強度または照射時間の絶対値)でもよく、基本制御における紫外線の照射量に対する相対値(照射強度または照射時間の相対値)でもよい。後者の一例としては、1時間当たりの扉20の開閉頻度が3~4回の条件のときに基本制御における紫外線の照射量に対して1.2倍の照射量が設定される場合、第2照射量情報EIBでは、「開閉頻度3~4回」に対応して「1.2」という数値が登録されている。
本実施形態では、制御部100は、扉開閉スイッチ62Aa,62Ab,62B,62C,62D,62Eのいずれか1つ以上の検出結果に基づき、扉20の開閉頻度または開閉回数に応じた紫外線の照射量で、扉20の取手22を照射する。基本制御と比べて照射量を増減させる場合、制御部100は、(a)第1照射強度の増減、(b)第2照射強度の増減、または(c)第2照射強度で照射する所定時間T2の長さの増減、のうち1つ以上を実行する。
本実施形態では、制御部100は、左冷蔵室扉20Aaの開閉状態を検知する左冷蔵室扉スイッチ62Aaの検出結果に基づき、左冷蔵室扉20Aaの開閉頻度または開閉回数に応じて第1光源モジュール70Aによる紫外線の照射量を変更する。同様に、制御部100は、右冷蔵室扉20Abの開閉状態を検知する右冷蔵室扉スイッチ62Abの検出結果に基づき、右冷蔵室扉20Abの開閉頻度または開閉回数に応じて第2光源モジュール70Bによる紫外線の照射量を変更する。制御部100は、野菜室扉20Bの開閉状態を検知する野菜室扉スイッチ62Bの検出結果に基づき、野菜室扉20Bの開閉頻度または開閉回数に応じて光源モジュール70A,70Bによる紫外線の照射量を変更する。同様に、制御部100は、製氷室扉スイッチ62Cの検出結果、小冷凍室扉スイッチ62Dの検出結果、および主冷凍室扉スイッチ62Eの検出結果に基づき、第3光源モジュール70C,70D,70Eによる紫外線の照射量をそれぞれ変更する。
[5.4 ユーザの活動時間帯における紫外線照射の抑制]
次に、ユーザの活動時間帯における紫外線照射の抑制について説明する。制御部100は、一日のうち、ユーザの睡眠時間帯に紫外線LED72により紫外線を照射し、ユーザの睡眠時間帯とは異なる時間帯での紫外線の照射を停止する。
次に、ユーザの活動時間帯における紫外線照射の抑制について説明する。制御部100は、一日のうち、ユーザの睡眠時間帯に紫外線LED72により紫外線を照射し、ユーザの睡眠時間帯とは異なる時間帯での紫外線の照射を停止する。
図8は、睡眠時間帯を考慮した照射サイクルを示す図である。本実施形態では、午前0時から午前6時までがユーザの睡眠時間帯として設定された例である。ユーザの睡眠時間帯の登録は、デフォルトの内容が初期設定されていてもよいし、冷蔵庫1に設けられた入力受付部(各種ボタンやタッチセンサ付きの表示装置など)に対するユーザの操作により任意に設定および変更されてもよい。これに代えて/加えて、冷蔵庫1がネットワーク上のサーバ装置(クラウドサーバ)と通信可能である場合は、ユーザの睡眠時間帯の登録は、ユーザの携帯端末装置に対するユーザの操作により任意に設定および変更されてもよい。
本実施形態では、制御部100は、ユーザの睡眠時間帯に紫外線LED72により紫外線を照射し、ユーザの睡眠時間帯とは異なる時間帯では紫外線LED72による紫外線の照射を停止する。「ユーザの睡眠時間帯に紫外線LED72により紫外線を照射する」とは、例えば、ユーザの睡眠時間帯に上述した光源モジュール70Sの基本制御(人感センサ61を用いた制御)を実行することを意味する。
[5.5 冷蔵庫の利用時間帯における紫外線照射の抑制]
次に、冷蔵庫の利用時間帯における紫外線照射の抑制について説明する。制御部100は、上述した睡眠時間帯を利用した照射の制御に代えて、以下に説明する制御を行ってもよい。すなわち、制御部100は、冷蔵庫1に設けられた1つ以上のセンサの検出結果に基づき、ユーザの一日における冷蔵庫1の利用時間帯を推定し、利用時間帯の前の時間帯における紫外線の照射強度をその時間帯のさらに前の時間帯よりも高くする、または利用時間帯の後の時間帯における紫外線の照射強度をその時間帯のさらに後の時間帯よりも高くする。
次に、冷蔵庫の利用時間帯における紫外線照射の抑制について説明する。制御部100は、上述した睡眠時間帯を利用した照射の制御に代えて、以下に説明する制御を行ってもよい。すなわち、制御部100は、冷蔵庫1に設けられた1つ以上のセンサの検出結果に基づき、ユーザの一日における冷蔵庫1の利用時間帯を推定し、利用時間帯の前の時間帯における紫外線の照射強度をその時間帯のさらに前の時間帯よりも高くする、または利用時間帯の後の時間帯における紫外線の照射強度をその時間帯のさらに後の時間帯よりも高くする。
図9は、冷蔵庫1の利用時間帯を考慮した照射サイクルを示す図である。まず、制御部100は、所定期間(例えば1ヶ月)における冷蔵庫1の1つ以上のセンサの検出結果に基づき、ユーザの一日における冷蔵庫1の利用時間帯を推定する。「1つ以上のセンサ」は、例えば、人感センサ61や扉開閉スイッチ62Aa,62Ab,62B,62C,62D,62Eなどのうちの1つ以上のセンサである。制御部100は、所定期間(例えば1ヶ月)の間に人感センサ61によるユーザの検知回数または検知時間が閾値を超えた時間帯や、扉開閉スイッチ62Aa,62Ab,62B,62C,62D,62Eにより検知された扉20の開閉頻度が閾値を超えた時間帯を、冷蔵庫1の利用時間帯UTとして推定する。図9は、午前6時から午前9時までの時間帯、および午後4時から午後8時半までの時間帯が利用時間帯UTとして推定された例である。
次に、制御部100は、利用時間帯UTの前後に所定時間(例えば1時間)のマージン時間帯MTを設定する。そして、制御部100は、推定された利用時間帯UTおよびマージン時間帯MTの間、紫外線LED72による紫外線の照射を停止する。
本実施形態では、制御部100は、利用時間帯UTの前に設定されたマージン時間帯MTの直前、および、利用時間帯UTの後に設定されたマージン時間帯MTの直後に強照射時間帯STを設定する。そして、制御部100は、強照射時間帯STの間、通常時間帯における紫外線の照射強度(第1照射強度)よりも高い照射強度(第2照射強度)で紫外線LED72により紫外線を照射させる。図示する例では、強照射時間帯STは、約1時間であるが、これに限定されず、例えば5分や10分でもよいし、1時間以上でもよい。また、マージン時間帯MTが設けられずに、利用時間帯UTの直前および直後に強照射時間帯STが設けられてもよい。また、強照射時間帯STは、利用時間帯UTの前または後ろのいずれか一方のみに設けられてもよい。
一方で、制御部100は、利用時間帯UT、マージン時間帯MT、および強照射時間帯ST以外の時間帯(通常時間帯)は、第1照射強度で紫外線LED72により紫外線を照射させる。強照射時間帯STで照射させるまたは通常時間帯で紫外線を照射させるとは、例えば、上述した光源モジュール70Sの基本制御(人感センサ61を用いた制御)を実行することを意味する。
[6.制御の流れ]
次に、光源モジュール70Sの基本制御に関する制御の流れについて説明する。ここでは説明の便宜上、人感センサ61によりユーザの存在が検知されてなくなってから一定時間後に紫外線の照射強度を高める(第2照射強度にする)ことに関する説明は省略する。
次に、光源モジュール70Sの基本制御に関する制御の流れについて説明する。ここでは説明の便宜上、人感センサ61によりユーザの存在が検知されてなくなってから一定時間後に紫外線の照射強度を高める(第2照射強度にする)ことに関する説明は省略する。
図10は、光源モジュール70Sの基本制御に関するフローチャートである。まず、制御部100は、人感センサ61によりユーザの存在が検知されたか否かを判定する(S101)。そして、制御部100は、人感センサ61によりユーザの存在が検知されていない場合(S101:NO)、S104の処理に進み、紫外線LED72により紫外線を照射させる。
一方で、制御部100は、人感センサ61によりユーザの存在が検知された場合(S101:YES)、紫外線LED72による紫外線の照射を停止させる(S102)。次に、制御部100は、人感センサ61によりユーザの存在が検知されておらず、且つ、人感センサ61によりユーザの存在が最後に検知されてから一定時間(所定時間T1)が経過したか否かを判定する(S103)。
制御部100は、人感センサ61によりユーザの存在が検知されている場合、または人感センサ61によりユーザの存在が最後に検知されてから一定時間(所定時間T1)が経過していない場合(S103:NO)、S102の処理に戻る。一方で、制御部100は、人感センサ61によりユーザの存在が検知されておらず、且つ、人感センサ61によりユーザの存在が最後に検知されてから一定時間(所定時間T1)が経過している場合(S103:YES)、S104の処理に進み、紫外線LED72による紫外線の照射を再開させる。
次に、制御部100は、継続条件は満たされるか否かを判定する(S105)。制御部100は、継続条件が満たされる場合(S104:YES,例えば、ユーザの睡眠時間帯である場合や、冷蔵庫1の利用時間帯UTなど紫外線の照射を停止させる時間帯に入っていない場合など)、S101の処理に戻り、一連の処理を繰り返す。一方で、制御部100は、継続条件が満たされない場合(S104:NO)、紫外線LED72による紫外線の照射を停止させ(S106)、本フローの処理を終了する。
[7.利点]
一般的に、冷蔵庫に食材を出し入れする場合には、冷蔵庫の扉の取手に必ず触れる。このため、扉の取手にウイルスまたは菌(以下では説明の便宜上「菌など」と称する場合がある)が存在する場合、取手に触れたユーザに菌などが付着する可能性や、そのユーザが冷蔵庫に出し入れした食材に菌などが付着する可能性がある。また、ユーザから取手に菌などが付着する可能性がある。
一般的に、冷蔵庫に食材を出し入れする場合には、冷蔵庫の扉の取手に必ず触れる。このため、扉の取手にウイルスまたは菌(以下では説明の便宜上「菌など」と称する場合がある)が存在する場合、取手に触れたユーザに菌などが付着する可能性や、そのユーザが冷蔵庫に出し入れした食材に菌などが付着する可能性がある。また、ユーザから取手に菌などが付着する可能性がある。
そこで、本実施形態の冷蔵庫1では、菌などを抑制する効果を有する光(例えば紫外線)を照射する光照射部70が設けられており、扉20の取手22の少なくとも一部は、光照射部70による紫外線の照射範囲内にある。このような構成によれば、紫外線により扉20の取手22を清潔に保つことができ、冷蔵庫1から食材を出し入れする際にユーザ自身や出し入れする食材に菌などが付着することを抑制することができる。また、ユーザから取手22に菌などが付着しても、その菌などを減少させることができる。これにより、冷蔵庫1の除菌機能の向上を図ることができる。
本実施形態では、制御部100は、冷蔵庫1に対して所定範囲内に存在するユーザを検知可能な人感センサ61と、人感センサ61がユーザを検知した場合に、紫外線LED72による紫外線の照射を停止させる制御部100とを有する。このような構成によれば、冷蔵庫1の周辺にユーザの往来がある場合でも、ユーザに対して紫外線が不用意に照射されることを抑制することができる。これにより、ユーザに対してより高い安心感を与えることができる。
本実施形態では、制御部100は、人感センサ61がユーザを検知したことに応じて紫外線の照射を停止させた後、人感センサ61がユーザを所定時間T1に亘り検知しない場合、紫外線LED72による紫外線の照射を再開させる。このような構成によれば、冷蔵庫1の周辺に対するユーザの往来がある場合でも、ユーザに対して紫外線が不用意に照射されることをより高いレベルで抑制しつつ、菌などを抑制することができる。
本実施形態では、制御部100は、紫外線の照射の再開後に所定時間T2の間、紫外線の照射を停止させる前の照射強度(第1照射強度)よりも高い照射強度(第2照射強度)で、紫外線LED72により紫外線を照射させる。ここで、ユーザが取手22に触れて扉20を開閉した直後は、ユーザの手に付着した菌などの汚れが取手22に多く残留する。しかしながら上記構成によれば、一時的に紫外線の照射強度を増幅させることで、扉20の開閉時にユーザが触れた取手22に対して速やかに除菌を行うことができる。
本実施形態では、制御部100は、温度センサ63または湿度センサ64のうち少なくとも一方の検出結果に基づき、紫外線の照射量を変更する。ここで、温度が高い場合、または湿度が高い場合は、菌の繁殖速度が増加し不衛生な状態になりやすい。しかしながら上記構成によれば、外気温や湿度に応じて紫外線の照射強度を高め、除菌効果を向上させることができる。これにより、冷蔵庫1の周辺の環境(例えば季節)によらず、菌などを抑制することができる。
本実施形態では、制御部100は、扉20の開閉頻度または開閉回数の少なくとも一方に基づき、紫外線の照射量を変更する。ここで、扉20の開閉頻度または開閉回数が多くなる場合、取手22により多くの菌などが付着している可能性が高まる。しかしながら上記構成によれば、扉20の開閉頻度や開閉回数が多くなった際に効果的に除菌を行うができる。また上記構成によれば、ユーザの睡眠時間帯や冷蔵庫1の利用時間帯を把握する必要なく、効果的に菌などを抑制することができる。
本実施形態では、制御部100は、一日のうち、ユーザの睡眠時間帯に紫外線LED72により紫外線を照射し、睡眠時間帯とは異なる時間帯での紫外線の照射を抑制する。このような構成によれば、冷蔵庫1を頻繁に開閉する時間帯は紫外線LED72を消灯させ、冷蔵庫1をほとんど使わない睡眠時間帯だけ紫外線を照射し除菌を実施することができる。これにより、ユーザに対してより高い安心感を与えることができる。
本実施形態では、制御部100は、冷蔵庫1に設けられた1つ以上のセンサの検出結果に基づき、ユーザの一日における冷蔵庫1の利用時間帯UTを推定する。そして、制御部100は、利用時間帯UTの前の時間帯STにおける紫外線の照射強度をその時間帯のさらに前の時間帯よりも高くする、または利用時間帯UTの後の時間帯STにおける紫外線の照射強度をその時間帯のさらに後の時間帯よりも高くする。このような構成によれば、まず、ユーザの冷蔵庫1の使用の習慣に応じて、効果的な除菌を行うことができる。また、ユーザが冷蔵庫1に食材を出し入れする時刻帯の前に予め紫外線強度を強くして除菌を行うことで、冷蔵庫1の使用時にユーザに付着する菌などを少なくすることができる。また、ユーザが冷蔵庫1を使用した後に紫外線強度を強くすることで、冷蔵庫1の使用によって取手22に付着した菌などを除菌することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、複数の光源モジュール70Sの照射タイミングが互いにずらされる点で第1実施形態とは異なる。以下に説明する以外の構成は、第1実施形態と同様である。
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、複数の光源モジュール70Sの照射タイミングが互いにずらされる点で第1実施形態とは異なる。以下に説明する以外の構成は、第1実施形態と同様である。
図11は、複数の光源モジュール70Sの照射タイミングを示す図である。本実施形態では、制御部100は、複数の光源モジュール70A,70B,70C,70D,70Eを異なるタイミングで動作させる。例えば、制御部100は、まず第1光源モジュール70Aを動作させ、左冷蔵室扉20Aaの取手22および野菜室扉20Bの取手22に対して紫外線を照射する。次に、制御部100は、第1光源モジュール70Aの動作を終了した後に、第2光源モジュール70Bを動作させ、右冷蔵室扉20Abの取手22および野菜室扉20Bの取手22に対して紫外線を照射する。次に、制御部100は、第2光源モジュール70Bの動作を終了した後に、第3光源モジュール70Cを動作させ、製氷室扉20Cの取手22に対して紫外線を照射する。次に、制御部100は、第3光源モジュール70Cの動作を終了した後に、第4光源モジュール70Dを動作させ、小冷凍室扉20Dの取手22に対して紫外線を照射する。次に、制御部100は、第4光源モジュール70Dの動作を終了した後に、第5光源モジュール70Eを動作させ、主冷凍室扉20Eの取手22に対して紫外線を照射する。
なお、上述した例では、全ての光源モジュール70Sの照射タイミングがずらされているが、これに代えて、複数の光源モジュール70Sがいくつかのグループに分けられ、当該グループごとに照射タイミングがずらされてもよい。すなわち、複数の光源モジュール70Sの照射タイミングがずれる必要はなく、複数の光源モジュール70Sに含まれるいくつかの光源モジュール70Sは同時に点灯されてもよい。これは他の実施形態でも同様である。
制御部100は、例えば、全ての光源モジュール70Sが紫外線の照射を停止していた状態から紫外線の照射を再開する場合(例えば、人感センサ61によりユーザが検知されなくなったことに応じて紫外線の照射を再開する場合)、複数の貯蔵室11に対して、温度帯が高い貯蔵室11の順、すなわち、野菜室11B、冷蔵室11A、冷凍室(すなわち、製氷室、小冷凍室11D、主冷凍室11E)の順に、それら貯蔵室11に対応する扉20の取手22に紫外線を照射させる。これは、温度帯が高い貯蔵室11ほど、菌の繁殖可能性が高いためである。
ここで、同時に多数の紫外線LED72を点灯させるためには、冷蔵庫1の制御基板81に定格電流が大きく高価な電源IC部品を搭載する必要がある。また、同時に多数の紫外線LED72を点灯させると、電源IC部品の発熱量が増大する。そこで本実施形態では、複数の光源モジュール70Sのうち少なくともいくつかの光源モジュール70Sの照射タイミングが互いにずらされている。これにより、同時に流れる電流を抑制して定格の低い安価な電源IC部品84を採用することができ、また電源IC部品84の発熱量を低減することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態では、冷蔵室11A、チルド室11Aa、および野菜室11Bにも光源モジュール70Sが設けられた点で第2実施形態とは異なる。以下に説明する以外の構成は、第2実施形態と同様である。
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態では、冷蔵室11A、チルド室11Aa、および野菜室11Bにも光源モジュール70Sが設けられた点で第2実施形態とは異なる。以下に説明する以外の構成は、第2実施形態と同様である。
図12は、第3実施形態の冷蔵庫1を示す断面図である。本実施形態では、光照射部70は、第1実施形態と同じ光源モジュール70A,70B,70C,70D,70Eに加え、光源モジュール70F,70G,70Hを含む。光源モジュール70A,70B,70C,70D,70Eの各々は、「庫外照射部」の一例である。光源モジュール70F,70G,70Hの各々は、「庫内照射部」の一例である。
第6光源モジュール(冷蔵室光源モジュール)70Fは、冷蔵室11Aに設けられ、冷蔵室11A内に紫外線を照射する。第7光源モジュール(チルド室光源モジュール)70Gは、チルド室11Aaに設けられ、チルド室11Aa内に紫外線を照射する。第8光源モジュール(野菜室光源モジュール)70Hは、野菜室11Bに設けられ、野菜室11B内に紫外線を照射する。
光源モジュール70F,70G,70Hは、光源モジュール70A,70B,70C,70D,70Eと同じ電源IC部品84に接続されている。これら8つの光源モジュール70A,70B,70C,70D,70E,70F,70G,70Hは、それぞれトランジスタ85を介して、電源IC部品84に電気的に並列に接続されている。
図13は、複数の光源モジュール70Sの照射タイミングを示す図である。本実施形態では、制御部100は、複数の光源モジュール70A,70B,70C,70D,70E,70F,70G,70Hを異なるタイミングで動作させる。例えば、制御部100は、庫外照射部である光源モジュール70A,70B,70C,70D,70Eを順に動作させる。次に、制御部100は、庫内照射部である光源モジュール70F,70G,70Hを順に動作させる。この場合、制御部100は、温度帯が高い貯蔵室11の順、すなわち、野菜室11B、冷蔵室11A、チルド室11Aaの順に、それら貯蔵室11内に紫外線を照射させる。
このような構成によれば、光源モジュール70F,70G,70H(庫内照射部)が設けられた場合でも、同時に流れる電流を抑制して定格の低い安価な電源IC部品84を採用することができ、また電源IC部品84の発熱量を低減することができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について説明する。第4実施形態では、ある電気部品(例えば製氷機ユニット111)と複数の光源モジュール70Sの照射タイミングが互いにずらされる点で第2実施形態とは異なる。以下に説明する以外の構成は、第2実施形態と同様である。
次に、第4実施形態について説明する。第4実施形態では、ある電気部品(例えば製氷機ユニット111)と複数の光源モジュール70Sの照射タイミングが互いにずらされる点で第2実施形態とは異なる。以下に説明する以外の構成は、第2実施形態と同様である。
図14は、第4実施形態の制御装置80に関係する構成を示すブロック図である。本実施形態では、圧縮器51は、光源モジュール70A,70B,70C,70D,70Eとは別の電源IC部品84Aに接続されている。一方で、製氷機ユニット111は、光源モジュール70A,70B,70C,70D,70Eと同じ電源IC部品84に接続されている。これら製氷機ユニット111および光源モジュール70A,70B,70C,70D,70Eは、それぞれトランジスタ85を介して、電源IC部品84に電気的に並列に接続されている。製氷機ユニット111は、不図示の給水タンクから製氷皿に製氷用の水を供給するポンプと、当該ポンプを駆動するモータなどを含む。
図15は、複数の光源モジュール70Sの照射タイミングを示す図である。本実施形態では、制御部100は、製氷機ユニット111と複数の光源モジュール70A,70B,70C,70D,70Eとを異なるタイミングで動作させる。例えば、制御部100は、製氷機ユニット111の動作が必要な場合、製氷機ユニット111を優先的に動作させる。次に、制御部100は、製氷機ユニット111の動作を終了した後に、第2実施形態と同様に複数の光源モジュール70A,70B,70C,70D,70Eを順に動作させる。
このような構成によれば、複数の光源モジュール70Sに電力を供給する電源ユニット(電源IC部品84)に別の電気部品(例えば製氷機ユニット111)が接続されている場合でも、同時に流れる電流を抑制して定格の低い安価な電源IC部品84を採用することができ、また電源IC部品84の発熱量を低減することができる。なお、電源ユニット(電源IC部品84)に接続される電気部品は、製氷機ユニット111に限定されず、冷蔵室ファン53、冷凍室ファン55、除霜用のヒータH、またはダンパなどでもよい。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態について説明する。第5実施形態では、人感センサ61に代えて/加えて、冷蔵庫1の外部から取得される情報に基づき冷蔵庫付近に存在するユーザが検知される点で第1実施形態とは異なる。以下に説明する以外の構成は、第1実施形態と同様である。
次に、第5実施形態について説明する。第5実施形態では、人感センサ61に代えて/加えて、冷蔵庫1の外部から取得される情報に基づき冷蔵庫付近に存在するユーザが検知される点で第1実施形態とは異なる。以下に説明する以外の構成は、第1実施形態と同様である。
図16は、第5実施形態の制御装置80に関係する構成を示すブロック図である。本実施形態では、冷蔵庫1は、通信モジュール121を有する。制御装置80は、通信モジュール121を介して、冷蔵庫1に対する外部機器(例えば、別の家電機器やユーザの携帯端末機器、またはネットワーク上のサーバ装置)と通信可能である。
本実施形態では、MPU82は、記憶部83に記憶されたプログラムを実行することで、検知部101を実現する。検知部101は、通信モジュール121が受信する情報(例えば、上記外部機器から送信された情報)に基づき、冷蔵庫1に対して所定範囲内に存在するユーザを検知可能である。例えば、検知部101は、冷蔵庫1と同じ住居に配置された家電機器(例えば、エアコンや照明機器、テレビジョン受像機)の動作状態を示す情報、またはユーザの携帯端末機器の位置情報などに基づき冷蔵庫1に対して所定範囲内に存在するユーザを検知する。この場合の「所定範囲」は、冷蔵庫1と同じ住居内における比較的広い範囲が該当する。このような構成によっても、第1実施形態と同様に、冷蔵庫1の除菌機能の向上を図ることができる。
以上、いくつかの実施形態について説明したが、実施形態は上記例に限定されない。例えば、上述した実施形態は、互いに組み合わせて実現可能である。上述した実施形態では、紫外線LED72の制御は、MPU81により直接制御される例である。ただし、上記例代えて、紫外線LED72は、LED制御ドライバICを介して制御されてもよい。また、上述した実施形態では、光照射部70は、紫外線および可視光を照射可能である。ただし、光照射部70は、紫外線を照射可能であればよく、可視光は照射可能でなくてもよい。
上述した実施形態では、制御部100は、人感センサ61がユーザの存在を検知した場合などに紫外線LED72による紫外線の照射を停止させる。これに代えて、制御部100は、人感センサ61がユーザの存在を検知した場合になど紫外線の照射を抑制してもよい(例えば、通常時の数%程度まで弱くして点灯を維持してもよい)。すなわち、上述した実施形態の説明における「停止」は、全て「抑制」と読み替えられてもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、冷蔵庫は、菌などを抑制する効果を有する光を照射する光照射部を有する。扉の取手の少なくとも一部は、上記光照射部による上記光の照射範囲内にある。このような構成によれば、除菌機能の向上を図ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…冷蔵庫、10…筐体、11…貯蔵室、11A…冷蔵室、11B…野菜室、11D…小冷凍室、11E…主冷凍室、20…扉、20Aa…左冷蔵室扉、20Ab…右冷蔵室扉、20B…野菜室扉、20C…製氷室扉、20D…小冷凍室扉、20E…主冷凍室扉、61…人感センサ(検知部)、21…扉本体、22…取手、70…光照射部、70A~70H,70S…光源モジュール、84…電源IC部品、100…制御部、101…検知部。
Claims (12)
- 貯蔵室を有した筐体と、
前記貯蔵室を開閉可能に閉じる扉本体と、前記扉本体に設けられた取手とを有した扉と、
ウイルスまたは菌を抑制する効果を有する光を照射する光照射部と、
を備え、
前記取手の少なくとも一部は、前記光照射部による前記光の照射範囲内にある、
冷蔵庫。 - 所定条件が満たされた場合に前記光照射部による前記光の照射を停止または抑制する制御部をさらに備えた、
請求項1に記載の冷蔵庫。 - 前記冷蔵庫に対して所定範囲内に存在するユーザを検知可能な検知部をさらに備え、
前記制御部は、前記検知部が前記ユーザを検知した場合に、前記光照射部による前記光の照射を停止または抑制する、
をさらに備えた請求項2に記載の冷蔵庫。 - 前記制御部は、前記検知部が前記ユーザを検知したことに応じて前記光の照射を停止または抑制した後、前記検知部が前記ユーザを第1所定時間に亘り検知しない場合、前記光照射部による前記光の照射を再開させる、
請求項3に記載の冷蔵庫。 - 前記制御部は、前記光の照射の再開後に第2所定時間の間、前記光の照射を停止または抑制する前の照射強度よりも高い照射強度で、前記光照射部により前記光を照射させる、
請求項4に記載の冷蔵庫。 - 前記冷蔵庫の周囲の温度を検出可能な温度センサ、または前記冷蔵庫の周囲の湿度を検出可能な湿度センサの少なくとも一方をさらに備え、
前記制御部は、前記温度センサまたは前記湿度センサのうち少なくとも一方の検出結果に基づき、前記光の照射量を変更する、
請求項2から請求項5のうちいずれか1項に記載の冷蔵庫。 - 前記扉の開閉を検知可能なセンサをさらに備え、
前記制御部は、前記扉の開閉頻度または開閉回数の少なくとも一方に基づき、前記光の照射量を変更する、
請求項2から請求項6のうちいずれか1項に記載の冷蔵庫。 - 前記扉は、第1扉と、第2扉とを含み、
前記光照射部は、前記第1扉の取手の少なくとも一部に前記光を照射可能な第1光照射部と、前記第2扉の取手の少なくとも一部に前記光を照射可能な第2光照射部とを含み、
前記制御部は、前記第1光照射部と前記第2光照射部とを異なるタイミングで動作させる、
請求項2から請求項7のうちいずれか1項に記載の冷蔵庫。 - 前記光照射部は、前記取手の少なくとも一部に前記光を照射可能な1つ以上の庫外照射部と、前記貯蔵室内に前記光を照射可能な1つ以上の庫内照射部とを含み、
前記制御部は、前記1つ以上の庫外照射部のうち1つと、前記1つ以上の庫内照射部のうち1つとを異なるタイミングで動作させる、
請求項2から請求項8のうちいずれか1項に記載の冷蔵庫。 - 前記光照射部に電力を供給する電源ユニットと、
前記電源ユニットから電力が供給される電気部品と、
をさらに備え、
前記光照射部は、前記取手の少なくとも一部に前記光を照射可能な1つ以上の庫外照射部を含み、
前記制御部は、前記1つ以上の庫外照射部のうち1つと、前記電気部品とを異なるタイミングで動作させる、
請求項2から請求項9のうちいずれか1項に記載の冷蔵庫。 - 前記制御部は、一日のうち、ユーザの睡眠時間帯に前記光照射部により前記光を照射し、前記睡眠時間帯とは異なる時間帯での前記光の照射を停止または抑制する、
請求項2から請求項10のうちいずれか1項に記載の冷蔵庫。 - 制御部は、前記冷蔵庫に設けられた1つ以上のセンサの検出結果に基づき、ユーザの一日における前記冷蔵庫の利用時間帯を推定し、前記利用時間帯の前の時間帯における前記光の照射強度をその時間帯のさらに前の時間帯よりも高くする、または前記利用時間帯の後の時間帯における前記光の照射強度をその時間帯のさらに後の時間帯よりも高くする、
請求項2から請求項11のうちいずれか1項に記載の冷蔵庫。
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JP2020197370A JP2022085605A (ja) | 2020-11-27 | 2020-11-27 | 冷蔵庫 |
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JP2020197370A JP2022085605A (ja) | 2020-11-27 | 2020-11-27 | 冷蔵庫 |
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JP2022085605A true JP2022085605A (ja) | 2022-06-08 |
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Family Applications (1)
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JP2020197370A Pending JP2022085605A (ja) | 2020-11-27 | 2020-11-27 | 冷蔵庫 |
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Country | Link |
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2020
- 2020-11-27 JP JP2020197370A patent/JP2022085605A/ja active Pending
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