JP2022085572A - 光処理装置、光ファイバアセンブリ、および光学装置 - Google Patents

光処理装置、光ファイバアセンブリ、および光学装置 Download PDF

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Abstract

【課題】改善された新規な光処理装置、光ファイバアセンブリ、および光学装置を得る。【解決手段】光処理装置40は、コアとクラッドとを有した芯線21と芯線21の周囲を取り囲む被覆とを有した光ファイバ20のうち芯線21が露出した露出区間20aを取り囲むように設けられたハウジング41と、ハウジング41内に、露出区間20aにおける芯線21の外周と接する状態で収容され、媒質と当該媒質中に含まれ光を熱に変換するエネルギ変換粒子とを含む光吸収体44と、を備える。媒質は、難燃性の液体、例えば水であってもよい。エネルギ変換粒子は、金属ナノ粒子、例えば銀ナノ粒子であってもよい。また、エネルギ変換粒子は、400[nm]以上かつ500[nm]以下の波長の光を熱に変換してもよい。【選択図】図4

Description

本発明は、光処理装置、光ファイバアセンブリ、および光学装置に関する。
従来、空間的に多重化されたレーザ光が光ファイバの芯線の端部(入力端)に結合されるレーザ装置において、芯線が露出し、後段に光処理部が設けられた光ファイバの端部構造が知られている(例えば、特許文献1)。
特許第6109321号公報
光学装置において、例えば漏洩光のような光の処理は重要な課題の一つである。よって、例えば光の処理をより効果的に行うことができる光処理装置のような、改善された新規な光処理装置が得られれば、有益である。
そこで、本発明の課題の一つは、例えば、改善された新規な光処理装置、光ファイバアセンブリ、および光学装置を得ること、である。
本発明の光処理装置は、例えば、コアとクラッドとを有した芯線と当該芯線の周囲を取り囲む被覆とを有した光ファイバのうち前記芯線が露出した露出区間を取り囲むように設けられたハウジングと、前記ハウジング内に、前記露出区間における前記芯線の外周と接する状態で収容され、媒質と当該媒質中に含まれ光を熱に変換するエネルギ変換粒子とを含む光吸収体と、を備える。
前記光処理装置にあっては、前記媒質は、難燃性かつ流動性を有した物質であってもよい。
前記光処理装置にあっては、前記媒質は、液体であってもよい。
前記光処理装置にあっては、前記媒質は、水であってもよい。
前記光処理装置にあっては、前記エネルギ変換粒子は、金属ナノ粒子であってもよい。
前記光処理装置にあっては、前記エネルギ変換粒子は、銀ナノ粒子であってもよい。
前記光処理装置にあっては、前記エネルギ変換粒子は、400[nm]以上かつ500[nm]以下の波長の光を熱に変換してもよい。
前記光処理装置にあっては、前記光ファイバにより伝送される光のパワーは、100[W]以上であってもよい。
前記光処理装置にあっては、前記ハウジングは、二つの開口の間で延びた筒状の形状を有した筒状体と、それぞれ、前記開口を塞ぐとともに、前記光ファイバが貫通した二つの栓部材と、を有し、前記筒状体と前記栓部材との間、および前記栓部材と前記光ファイバとの間が、液密に封止されてもよい。
また、本発明の光処理装置は、例えば、ハウジングと、導光体と接した状態で前記ハウジング内に収容され、媒質と当該媒質中に含まれ前記導光体からの光を熱に変換するエネルギ変換粒子とを含む光吸収体と、を備える。
前記光ファイバアセンブリは、前記光処理装置と、前記露出区間が前記光処理装置の前記ハウジング内に収容された前記光ファイバと、を備えてもよい。
前記光ファイバアセンブリは、前記芯線の端部に接続され、当該端部とは反対側に空間からの光を受光し面積が前記芯線の断面積よりも大きい受光面を有した緩和部材を備え、前記光処理装置が、前記端部に対して前記緩和部材の反対側に位置されてもよい。
また、本発明の光学装置は、例えば、前記光ファイバアセンブリと、前記光ファイバと光学的に接続された光学系と、を備える。
前記光学装置は、前記光ファイバと前記光学系を介して光学的に接続された光源を備えてもよい。
本発明によれば、例えば、改善された新規な光処理装置、光ファイバアセンブリ、および光学装置を得ることができる。
図1は、第1実施形態の光ファイバアセンブリの例示的かつ模式的な斜視図である。 図2は、第1実施形態の光ファイバアセンブリの例示的かつ模式的な分解斜視図である。 図3は、第1実施形態の光処理装置の例示的かつ模式的な断面図であって光吸収体が収容されていない状態を示す図である。 図4は、図3の一部の拡大図であって、光吸収体が収容された状態を示す図である。 図5は、第2実施形態の光学装置の例示的な概略構成図である。 図6は、第3実施形態の光学装置の例示的な概略構成図である。
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および結果(効果)は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも一つを得ることが可能である。
以下に示される実施形態は、同様の構成を備えている。よって、各実施形態の構成によれば、当該同様の構成に基づく同様の作用および効果が得られる。また、以下では、それら同様の構成には同様の符号が付与されるとともに、重複する説明が省略される場合がある。
各図において、X方向を矢印Xで表し、Y方向を矢印Yで表し、Z方向を矢印Zで表す。X方向、Y方向、およびZ方向は、互いに交差するとともに直交している。X方向は、長手方向あるいは延び方向とも称されうる。
また、本明細書において、序数は、部品や、部材、部位等を区別するために便宜上付与されており、優先度や順番を示すものではない。
[第1実施形態]
[光ファイバアセンブリ]
図1は、第1実施形態の光ファイバアセンブリ10の斜視図であり、図2は、光ファイバアセンブリ10の分解斜視図である。光ファイバアセンブリ10は、種々の光学機器において、主に、レーザ光を出力する出力光ファイバとしての光ファイバ20の、端部の支持に、適用される。光ファイバアセンブリ10は、端部構造や、支持構造、支持部とも称されうる。
図1に示されるように、光ファイバアセンブリ10は、光ファイバ20と、ベース11と、カバー12と、エンドキャップ13と、キャピラリ23と、集光レンズ33gと、光処理装置40と、を備えている。
ベース11は、X方向に延びた直方体状の形状を有しており、X方向に延びた光ファイバ20を支持している。
ベース11は、Z方向の反対側の端部に位置された面11aと、Z方向の端部に位置された面11bと、を有している。
面11aは、Z方向の反対方向を向き、Z方向と交差しかつ直交している。面11aは、四角形状の平面であって、X方向に長い長方形状の平面である。
面11bは、Z方向を向き、Z方向と交差しかつ直交している。面11bは、Z方向にずれた三つの面11b1,11b2,11b3を有している。面11b1,11b2,11b3は、いずれもZ方向を向き、Z方向と交差しかつ直交している。面11b1,11b2,11b3は、いずれも四角形状の平面である。面11b2は、面11b1からZ方向の反対方向にずれて位置され、面11b3は、面11b2からZ方向の反対方向にずれて位置されている。面11b1,11b2,11b3は、段差を構成している。面11a、面11b1、面11b2、および面11b3は、平行である。
カバー12は、Z方向と交差しかつ直交している。カバー12は、X方向に長い長方形状かつ板状の形状を有している。
ベース11およびカバー12は、いずれも、例えば、銅系材料やアルミニウム系の材料のような、熱伝導性の高い材料で作られうる。
図2に示されるように、ベース11とカバー12との間には、X方向に延びる収容室Sが設けられ、当該収容室S内に、光処理装置40が収容されている。収容室Sは、ベース11の面11b1に設けられた凹部11cと、カバー12の面12aに設けられた凹部12bと、によって形成された略円筒状の空間である。光ファイバ20は、光処理装置40内をX方向に貫通している。
図1に示されるように、光ファイバ20は、コアおよび当該コアを取り囲むクラッドを含む芯線21と、当該芯線21を取り囲む被覆22と、を有している。芯線21は、例えば、石英系ガラス材料で作られうる。また、被覆22は、例えば、合成樹脂材料で作られうる。
光ファイバ20の被覆22は、光処理装置40内に収容されている区間の大半において、除去されている。言い換えると、光処理装置40内には、光ファイバ20の剥離端部20aが収容されている。すなわち、光処理装置40は、剥離端部20aの周囲を取り囲んでいる。なお、光処理装置40内には、部分的に光ファイバ20の被覆22で覆われている区間も収容されている。ただし、このような構成には限定されず、光ファイバ20は、光処理装置40内の全区間において被覆22で覆われてなくてもよい。剥離端部20aは、露出区間の一例である。
カバー12は、例えば、ねじのような固定具16によって、ベース11と固定されている。なお、ベース11とカバー12とは、固定具16による結合とは異なる結合方式によって一体化されてもよい。
エンドキャップ13は、例えば、光ファイバ20のコアと同程度の屈折率を有する材料で作られうる。一例として、エンドキャップ13は、光ファイバ20のコアと同じ石英系ガラス材料で作られうる。
エンドキャップ13は、剥離端部20aの先端、すなわち芯線21のX方向の先端に対して、X方向に隣接し、当該先端と融着接続されている。エンドキャップ13のX方向の端面13a1の面積は、芯線21の断面積よりも広い。このような構成において、集光レンズ33gからの光は、端面13a1からエンドキャップ13内に入射し、当該エンドキャップ13を介して、剥離端部20aの先端に光学的に結合される。
仮に、エンドキャップ13が設けられていない構成において、剥離端部20aの先端に向けて集光レンズ33g等によって集光された光が到来すると、界面となる先端においてビーム径が小さくなるのに伴ってパワー密度が過度に大きくなり、これにより過度な温度上昇が生じ、ひいては当該先端が損傷してしまう虞がある。そこで、本実施形態では、剥離端部20aの先端にエンドキャップ13を接続することにより、界面の拡大を図っている。このような構成によれば、光は、当該先端よりも広いエンドキャップ13の端面13a1に、ビーム径がより大きくパワー密度がより小さい状態で到達するため、界面となる端面13a1ならびに導光部材の途中となる剥離端部20aの先端の双方において、過度な温度上昇ひいては損傷を、抑制することができる。エンドキャップ13は、緩和部材とも称され、端面13a1は、受光面とも称されうる。
エンドキャップ13は、面11b上に載置された状態で、ベース11に取り付けられている。エンドキャップ13は、例えば、接着によってベース11に固定されてもよいし、ベース11とキャップカバー(不図示)との間に挟まれた状態で当該ベース11およびキャップカバーに固定あるいは支持されてもよい。
また、エンドキャップ13と光処理装置40との間において、剥離端部20aは、部分的にキャピラリ23で覆われている。キャピラリ23は、円筒状の形状を有し、剥離端部20aを取り囲んでいる。キャピラリ23は、筒状体の一例である。
エンドキャップ13、キャピラリ23、および光処理装置40は、ベース11に設けられた凹凸構造によって支持あるいは位置決めされている。本実施形態では、一例として、エンドキャップ13、キャピラリ23、および光処理装置40は、それぞれ、ベース11の面11b1または面11b2に設けられた凹部11cに収容されることにより、当該ベース11に支持されるとともに位置決めされている。凹部11cは、面11b1または面11b2からZ方向の反対方向に凹み、X方向に延びている。凹部11cのX方向と交差する断面の形状は、例えば、V字状やU字状である。なお、凹凸構造は、このような構成には限定されず、例えば、それぞれX方向に延びて互いにY方向に一定間隔で離間した二本の凸条のような構造であってもよい。
図3は、光処理装置40の長手方向に延びる中心軸を通りX方向に沿った断面における断面図であって、光吸収体44が収容されていない状態を示している。
図3に示されるように、光処理装置40は、筒状体41と、フェルール42と、プラグ43と、を有している。筒状体41、フェルール42、およびプラグ43は、ハウジングの一例である。
筒状体41は、長手方向の両側の端部41bのそれぞれに設けられた開口41cの間でX方向に延びた円筒状の形状を有している。筒状体41は、例えば、銅系材料やアルミニウム系の材料のような、熱伝導性の高い材料で作られうる。
筒状体41内には、当該筒状体41の内周面41aによって、収容室Rが形成されている。収容室Rは、略円筒状の空間である。光ファイバ20は、収容室Rの略中央において、X方向に延びている。
筒状体41の長手方向の端部41bはそれぞれ長手方向の中間部よりも細い。言い換えると、筒状体41の中間部は大径であり、端部41bは小径部である。中間部は、一般部とも称され、小径部は、狭窄部とも称されうる。
端部41bに設けられた開口41cには、それぞれ、フェルール42が嵌められている。フェルール42は、X方向に延びた円筒状の形状を有している。
端部41bのそれぞれにおいて、光ファイバ20は、フェルール42を貫通している。また、フェルール42の外周と筒状体41の内周との間、およびフェルール42の内周と光ファイバ20の外周との間は、例えば接着剤等により、液密に封止されている。フェルール42は、例えば、金属材料や、セラミック、ガラス等で作られうる。フェルール42は、栓部材の一例である。なお、端部41bは、中間部と同じ径であってもよい。
図4は、図3の一部の断面図であって、収容室R内に光吸収体44が収容された状態を示している。図4に示されるように、光吸収体44は、筒状体41、フェルール42、およびプラグ43によって形成された収容室R内、言い換えると、ハウジング内に設けられた収容室R内に収容されている。すなわち、光処理装置40は、収容室R内に収容された光吸収体44を有している。光吸収体44は、剥離端部20a(芯線21の露出区間)の外周と接し、当該外周を取り囲むように存在している。このような構成は、光ファイバ20が光処理装置40のハウジングによってX方向に互いに離間した端部41b(二箇所)で支持され、光ファイバ20の二つの端部41b間の区間において、筒状体41の周壁が光ファイバ20から離れることにより、実現されている。剥離端部20aおよび芯線21は、導光体の一例である。
光吸収体44は、媒質とエネルギ変換粒子と(いずれも不図示)を有している。
媒質は、光ファイバ20内を伝送される光を透過する。また、媒質は、難燃性を有するとともに液体のような流動性を有した物質であり、例えば、水や、クエン酸溶液等である。また、媒質が水である場合、当該水には、エネルギ変換粒子の凝縮を防ぐための分散剤が添加されてもよい。
また、エネルギ変換粒子は、例えば、金属ナノ粒子であり、一例としては、銀ナノ粒子である。金属ナノ粒子は、特定の波長の光を吸収し、非発光緩和する性質、言い換えると、特定の波長の光を吸収することでナノ粒子表面に電子の集団的な振動を誘起し(局在表面プラズモン共鳴)、この振動を熱エネルギの形で緩和する性質を、有している。エバネッセント成分の光のように、剥離端部20aにおいてコアを取り囲むクラッドの外周から光吸収体44に漏洩した光は、エネルギ変換粒子によって、熱エネルギに変換される。一例として、銀ナノ粒子は、波長が400[nm]以上かつ500[nm]以下である光(レーザ光)に対して、光エネルギを熱エネルギに変換する性質を有している。よって、エネルギ変換粒子として銀ナノ粒子を有した光処理装置40は、光ファイバ20内を波長が400[nm]以上かつ500[nm]以下である光が伝送されるシステムに適用されるのがより効果的である。また、光処理装置40は、光ファイバ20を伝送される光のパワーが、例えば100[W]以上である場合のように、光のパワーがある程度大きい場合により効果的である。
また、光処理装置40は、収容室R内に酸素が存在しないかあるいは物体の燃焼が生じない程度に僅かに存在するよう構成されてもよい。その場合、媒質は、光エネルギから変換された熱エネルギによって熱変性しない性質や耐熱性を有するものであってもよい。
また、図3に示されるように、筒状体41の周壁には、貫通孔41dが設けられており、当該貫通孔41dはプラグ43で塞がれている。貫通孔41dを介して光吸収体44が収容室R内に注入された後、貫通孔41dはプラグ43で塞がれる。なお、貫通孔41dを部品としてのプラグ43で塞ぐ構成は必須ではなく、例えば、貫通孔41dは、紫外線硬化樹脂等で塞がれてもよい。
以上、説明したように、本実施形態では、光処理装置40では、媒質とエネルギ変換粒子とを有する光吸収体44は、光ファイバ20の被覆22が取り除かれた剥離端部20a(露出区間)の外周と接した状態で、筒状体41内に収容されている。
このような構成によれば、光エネルギを熱エネルギに変換するエネルギ変換粒子を含む光吸収体44を、剥離端部20aの外周と接するように配置することができるため、剥離端部20aから漏洩した光の処理をより効果的に実行することができる。また、剥離端部20aから漏洩した光のエネルギを光吸収体44によって熱エネルギに変換する装置を、比較的簡素な構成によって実現することができる。また、エネルギ変換粒子の材質の選択や濃度の調整によって光の処理量を容易に調整することができる。また、エネルギ変換粒子は媒質に囲まれているため、発生した熱は媒質に放散しやすい。
また、本実施形態のように、媒質は難燃性の液体であってもよいし、当該難燃性の液体は水であってもよい。
このような構成によれば、例えば、光エネルギから変換された熱によって媒質が燃焼するのを防止することができる。
また、本実施形態のように、エネルギ変換粒子は、金属ナノ粒子であってもよいし、当該金属ナノ粒子は、銀ナノ粒子であってもよい。
このような構成によれば、例えば、金属ナノ粒子の特性に応じた成分の調整により所望の波長の光のエネルギを熱エネルギに変換することが可能な光処理装置40を構成することができる。
また、本実施形態のように、光処理装置40は、ハウジングとして、筒状体41と、フェルール42(栓部材)と、を有してもよい。フェルール42は、筒状体41の二つの開口41cをそれぞれ塞ぎ、光ファイバ20は、フェルール42内を貫通してもよい。また、筒状体41とフェルール42との間、およびフェルール42と光ファイバ20との間は、液密に封止されてもよい。
このような構成によれば、例えば、その内部で光吸収体44が剥離端部20a(露出区間)の外周に接した状態で当該剥離端部20aを取り囲む光処理装置40を、比較的簡素な構成によって実現することができる。
また、本実施形態のように、光処理装置40は、芯線21の端部に対してエンドキャップ13(緩和部材)の反対側に位置されてもよい。
このような構成によれば、例えば、エンドキャップ13を介してクラッド21bに入力された不要な光を、光処理装置40で処理することができる。
[第2実施形態]
図5は、第2実施形態の発光装置30Aの概略構成図であって、カバーを取り外した状態で発光装置30Aの内部をZ方向の反対方向に見た平面図である。発光装置30Aは、光学装置の一例であって、半導体レーザモジュールとも称されうる。
図5に示されるように、発光装置30Aは、ベース31と、当該ベース31と固定された光ファイバ20と、複数の発光ユニット32と、複数の発光ユニット32からの光を合成する光合成部33と、を有している。
光ファイバ20は、出力光ファイバであって、第1実施形態の光ファイバアセンブリ10を介して、ベース31と固定されている。
光ファイバアセンブリ10は、ベース31の一部として当該ベース31と一体的に構成されてもよいし、ベース31とは別部材として構成された光ファイバアセンブリ10が、例えばねじのような固定具を介してベース31に取り付けられてもよい。
ベース31は、例えば、銅系材料やアルミニウム系材料のような、熱伝導性の高い材料で作られる。ベース31は、カバー(不図示)で覆われている。光ファイバ20、発光ユニット32、光合成部33、および光ファイバアセンブリ10は、ベース31とカバーとの間に形成された収容室内に収容され、封止されている。
ベース31には、X方向に複数の発光ユニット32が所定間隔(例えば一定間隔)で並ぶアレイA1,A2のそれぞれについて、X方向に向かうにつれて、発光ユニット32の位置がZ方向にずれるよう、段差面(不図示)が設けられている。段差面は、X方向およびY方向に延びている。発光ユニット32は、それぞれ、段差面上に載置されている。X1方向は、第一方向の一例である。また、段差面は、載置面とも称されうる。また、このような構成により、発光ユニット32、コリメートレンズ33b、およびミラー33cが設けられる部位において、ベース31のZ方向の厚さは、X方向に向かうにつれて厚くなっている。
発光ユニット32は、一例として、チップオンサブマウントである。発光ユニット32は、それぞれ、サブマウント32aと、当該サブマウント32a上に実装された発光素子32bと、を有している。発光素子32bは、例えば、半導体レーザチップである。複数の発光素子32bは、例えば、同じ波長(単一の波長)の光を出力する。発光素子32b(発光ユニット32)は、光源の一例である。
複数の発光素子32bから出力された光は、光合成部33によって合成される。光合成部33は、コリメートレンズ33a,33b、ミラー33c,33d、コンバイナ33e、集光レンズ33f,33g等の光学部品を有している。光合成部33に含まれる光学部品は、複数の発光素子32b(発光ユニット32)と光ファイバ20とを光学的に接続する光学系の一例である。
コリメートレンズ33aは、光をZ方向(速軸方向)にコリメートし、コリメートレンズ33bは、光をX2方向(遅軸方向)にコリメートする。コリメートレンズ33aは、例えば、サブマウント32aに取り付けられ、発光ユニット32と一体化されている。コリメートレンズ33bは、対応する発光ユニット32が実装されている段差面上に載置されている。
ミラー33cは、コリメートレンズ33bからの光をコンバイナ33eに向かわせる。ミラー33cは、対応する発光ユニット32およびコリメートレンズ33bが実装されている段差面上に載置されている。すなわち、発光ユニット32、当該発光ユニット32が有する発光素子32bからの光が通るコリメートレンズ33b、および当該コリメートレンズ33bからの光を反射するミラー33cは、同一の段差面上に実装されている。すなわち、アレイA1,A2毎に、Y方向に並ぶ発光ユニット32、コリメートレンズ33b、およびミラー33cは、同一の段差面上に実装されている。なお、段差面のZ方向の位置およびミラー33cのZ方向のサイズは、他のミラー33cからの光と干渉しないように設定されている。また、以下では、段差面上に実装されている発光ユニット32、コリメートレンズ33b、およびミラー33cは、単に実装部品と称することがある。また、発光ユニット32、コリメートレンズ33b、およびミラー33cは、同一の段差面(平面)上に実装されなくてもよい。
コンバイナ33eは、二つのアレイA1,A2からの光を合成して集光レンズ33fに向けて出力する。アレイA1からの光は、ミラー33dおよび1/2波長板33e1を介してコンバイナ33eに入力され、アレイA2からの光は、コンバイナ33eに直接入力される。1/2波長板33e1は、アレイA1からの光の偏波面を回転させる。コンバイナ33eは、偏波合成素子とも称されうる。
集光レンズ33fは、光をZ方向(速軸方向)に集光する。集光レンズ33gは、集光レンズ33fからの光をY方向(遅軸方向)に集光し、光ファイバ20の端部に光学的に結合する。なお、集光レンズ33gは、光ファイバアセンブリ10に設けられてもよいし、ベース31上に設けられてもよい。また、集光レンズ33fは、光ファイバアセンブリ10上に設けられてもよい。
上記第1実施形態の効果は、本実施形態の発光装置30Aにおいても得られる。
[第3実施形態]
図6は、第3実施形態の発光装置30Bの平面図である。発光装置30Bは、光学装置の一例であって、半導体レーザモジュールとも称されうる。本実施形態では、段差面31cが、X方向およびY方向に延びるとともに、Z方向にずれており、階段状に形成されている。ミラー33cからの光は、集光レンズ33f、ローパスフィルタ33h、および集光レンズ33gを経由して、光ファイバアセンブリ10に支持された光ファイバ20の芯線21の先端に結合される。本実施形態でも、ベース31のZ方向の厚さは、X方向に向かうにつれて、厚くなっている。上記第1実施形態の効果は、本実施形態の発光装置30Bにおいても得られる。
以上、本発明の実施形態が例示されたが、上記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、型式、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
例えば、光処理装置は、光ファイバの芯線(剥離端部)とは異なる導光体からの光を処理してもよい。この場合、ハウジングの一部が導光体であってもよい。
また、光ファイバアセンブリは、半導体レーザモジュールとは異なる光学装置に適用可能である。また、光ファイバアセンブリを備える光学装置は、光源を有しなくてもよい。
10…光ファイバアセンブリ
11…ベース
11a…面
11b,11b1,11b2,11b3…面
11c…凹部
12…カバー
12a…面
12b…凹部
13…エンドキャップ(緩和部材)
13a1…端面
16…固定具
20…光ファイバ
20a…剥離端部(露出区間、導光体)
21…芯線(導光体)
22…被覆
23…キャピラリ
30A,30B…発光装置(光学装置)
31…ベース
31c…段差面
32…発光ユニット(光源)
32a…サブマウント
32b…発光素子(光源)
33…光合成部
33a…コリメートレンズ
33b…コリメートレンズ
33c…ミラー
33d…ミラー
33e…コンバイナ
33e1…1/2波長板
33f…集光レンズ
33g…集光レンズ
33h…ローパスフィルタ
40…光処理装置
41…筒状体(ハウジング)
41a…内周面
41b…端部
41c…開口
41d…貫通孔
42…フェルール(栓部材、ハウジング)
43…プラグ(ハウジング)
44…光吸収体
A1,A2…アレイ
R…(光処理装置内の)収容室
S…(光ファイバアセンブリ内の)収容室
X…方向
Y…方向
Z…方向

Claims (14)

  1. コアとクラッドとを有した芯線と当該芯線の周囲を取り囲む被覆とを有した光ファイバのうち前記芯線が露出した露出区間を取り囲むように設けられたハウジングと、
    前記ハウジング内に、前記露出区間における前記芯線の外周と接する状態で収容され、媒質と当該媒質中に含まれ光を熱に変換するエネルギ変換粒子とを含む光吸収体と、
    を備えた、光処理装置。
  2. 前記媒質は、難燃性かつ流動性を有した物質である、請求項1に記載の光処理装置。
  3. 前記媒質は、液体である、請求項2に記載の光処理装置。
  4. 前記媒質は、水である、請求項2または3に記載の光処理装置。
  5. 前記エネルギ変換粒子は、金属ナノ粒子である、請求項1~4のうちいずれか一つに記載の光処理装置。
  6. 前記エネルギ変換粒子は、銀ナノ粒子である、請求項5に記載の光処理装置。
  7. 前記エネルギ変換粒子は、400[nm]以上かつ500[nm]以下の波長の光を熱に変換する、請求項1~6のうちいずれか一つに記載の光処理装置。
  8. 前記光ファイバにより伝送される光のパワーは、100[W]以上である、請求項1~7のうちいずれか一つに記載の光処理装置。
  9. 前記ハウジングは、
    二つの開口の間で延びた筒状の形状を有した筒状体と、
    それぞれ、前記開口を塞ぐとともに、前記光ファイバが貫通した二つの栓部材と、
    を有し、
    前記筒状体と前記栓部材との間、および前記栓部材と前記光ファイバとの間が、液密に封止された、請求項1~8のうちいずれか一つに記載の光処理装置。
  10. ハウジングと、
    導光体と接した状態で前記ハウジング内に収容され、媒質と当該媒質中に含まれ前記導光体からの光を熱に変換するエネルギ変換粒子とを含む光吸収体と、
    を備えた、光処理装置。
  11. 請求項1~9のうちいずれか一つに記載の光処理装置と、
    前記露出区間が前記光処理装置の前記ハウジング内に収容された前記光ファイバと、
    を備えた、光ファイバアセンブリ。
  12. 前記芯線の端部に接続され、当該端部とは反対側に空間からの光を受光し面積が前記芯線の断面積よりも大きい受光面を有した緩和部材を備え、
    前記光処理装置が、前記端部に対して前記緩和部材の反対側に位置された、請求項11に記載の光ファイバアセンブリ。
  13. 請求項11または12に記載の光ファイバアセンブリと、
    前記光ファイバと光学的に接続された光学系と、
    を備えた、光学装置。
  14. 前記光ファイバと前記光学系を介して光学的に接続された光源を備えた、請求項13に記載の光学装置。
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