JP2022084159A - 電子時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】独立して運針される複数の指針を、機械的に連動しているように運針させることができる電子時計を提供する。【解決手段】電子時計は、第一のモーターにより回転され、数値情報または時刻情報の上位桁を指示する第一の指針と、第二のモーターにより回転され、数値情報または時刻情報の下位桁を指示する第二の指針と、第一のモーターおよび第二のモーターを制御するモーター制御部とを備える。モーター制御部は、第一のモーターと第二のモーターとを同時に駆動して数値情報の増減を各指針の運針で指示する数値指示モード、または、第一のモーターと第二のモーターとを同時に駆動して時刻情報を修正する時刻修正モードを実行可能に構成され、前記数値指示モードまたは前記時刻修正モードにおいて、第一の指針の運針の角速度が第二の指針の運針の角速度よりも遅くなるように、第一のモーターの駆動周波数と第二のモーターの駆動周波数とを制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、指針を備えるアナログ式の電子時計に関する。
特許文献1には、複数のモーターを備え、各モーターで指針を独立して駆動するアナログ式の電子時計が開示されている。この電子時計は、指針を早送りする際に、初めに運針を開始した第一の指針の移動速度の減速に合わせて、次に運針する第二の指針の移動動作を開始する駆動装置を備えている。
特開2017-53784号公報
このような運針を例えば時分針を個別に早送りする際に適用した場合、例えば、時針のみが早送りされ、時針の移動速度が減速された時に、分針の移動動作を開始することになり、時分針が本来あるべき位置関係を保たずに運針されることから、ユーザーに違和感を与えてしまう課題がある。
本開示の電子時計は、第一のモーターにより回転され、数値情報または時刻情報の上位桁を指示する第一の指針と、第二のモーターにより回転され、前記数値情報または前記時刻情報の下位桁を指示する第二の指針と、前記第一のモーターおよび前記第二のモーターを制御するモーター制御部と、を備え、前記モーター制御部は、前記第一のモーターと前記第二のモーターとを同時に駆動して前記数値情報の増減を前記各指針の運針で指示する数値指示モード、または、前記第一のモーターと前記第二のモーターとを同時に駆動して前記時刻情報を修正する時刻修正モードを実行可能に構成され、前記数値指示モードまたは前記時刻修正モードにおいて、前記第一の指針の運針の角速度が、前記第二の指針の運針の角速度よりも遅くなるように、前記第一のモーターの駆動周波数と、前記第二のモーターの駆動周波数とを制御することを特徴とする。
本開示の電子時計は、第一の指針と、前記第一の指針に接続された第一の輪列と、前記第一の輪列を介して前記第一の指針を駆動する第一のモーターと、第二の指針と、前記第二の指針に接続された第二の輪列と前記第二の輪列を介して前記第二の指針を駆動する第二のモーターと、前記第一のモーターと前記第二のモーターとを駆動するモーター制御部と、を備える電子時計であって、前記モーター制御部は、前記第一の指針と前記第二の指針とを運針して計時されている時刻情報の上位桁とその下位桁とを指示する時刻表示モードと、前記第一の指針と前記第二の指針とを運針して修正される時刻情報の上位桁とその下位桁とを指示する時刻修正モードと、前記第一の指針と前記第二の指針で増減する数値情報の上位桁とその下位桁とを指示する数値指示モードと、を選択して実行可能に構成され、前記時刻修正モードまたは前記数値指示モードの実行中は、前記第一の指針の1ステップに対応する規定ステップ数だけ前記第二の指針を運針し、続いて前記第一の指針を1ステップ運針する動作を繰り返して目標位置まで運針し、前記規定ステップ数は、前記時刻修正モードおよび前記数値指示モードで異なることを特徴とする。
第1実施形態の電子時計を示す正面図である。 第1実施形態の電子時計の構成を示すブロック図である。 第1実施形態のステッピングモーターの構成を示す図である。 第1実施形態の秒モーターおよび分モーターの駆動動作を示すタイミングチャートである。 第1実施形態の早送り運針処理を示すフローチャートである。 第1実施形態の端数分運針処理を示すフローチャートである。 第2実施形態の秒モーターおよび分モーターの駆動動作を示すタイミングチャートである。 第2実施形態の早送り運針処理を示すフローチャートである。 第2実施形態の分モーターおよび時モーターの駆動動作を示すタイミングチャートである。 第3実施形態の電子時計を示す正面図である。 第3実施形態の秒モーター、分モーターおよび時モーターの駆動動作を示すタイミングチャートである。 第3実施形態の毎秒計測表示処理を示すフローチャートである。 第4実施形態の数値指示モードの駆動動作を示すタイミングチャートである。 第4実施形態の時刻修正モードの駆動動作を示すタイミングチャートである。
本実施形態のアナログ式の電子時計1は、図1に示すように、ユーザーの手首に装着される腕時計であり、外装ケース2と、円盤状の文字板3と、指針である時針11、分針12、秒針13と、動作モードを指示する小針14と、図示略のムーブメントとを備える。時針11、分針12、秒針13は、回転軸が文字板3の平面中心位置に設けられたセンター針である。小針14は、回転軸が文字板3の平面中心位置に対して9時側に設けられた機能針である。
外装ケース2の側面において、文字板3の中心に対して、3時方向にはりゅうず4が設けられ、10時方向にはAボタン5が設けられ、2時方向にはBボタン6が設けられている。りゅうず4およびAボタン5、Bボタン6によって電子時計1の操作部が構成される。また、外装ケース2の側面において、4時方向には気圧センサー7が設けられている。
りゅうず4は、引き出し位置や回転方向、回転量を信号で出力可能な電子式であり、指針とは機械的には接続されていない。また、外装ケース2の表面には円環状のベゼル8が設けられている。
文字板3には時刻目盛16が設けられ、ベゼル8には数値目盛18が設けられている。
時刻目盛16は、指針である時針11、分針12、秒針13で時刻を指示する際に参照される目盛であり、1周360度の円周を60等分した目盛とされている。具体的には、文字板3の外周に沿って30度間隔で設けられた時刻目盛16Aと、各時刻目盛16A間に6度間隔で設けられた時刻目盛16Bとを備える。
数値目盛18は、指針である時針11、分針12、秒針13で数値を指示する際に参照される10進法の数値目盛であり、1周360度の円周を50等分した目盛とされている。具体的には、ベゼル8の内周に沿って36度間隔つまり10等分の間隔で設けられて「1」から「0」までの数字で表示された数値目盛18Aと、各数値目盛18A間に7.2度間隔つまり5等分で設けられた棒状の数値目盛18Bとを備える。
文字板3には、小針14が指示する「ALT」と「TIME」と表記された目盛19が設けられている。「ALT」は、高度計を意味する「altimeter」の略語である。電子時計1は、通常のクオーツ時計の構成に気圧センサー7をさらに備えることで、気圧に基づく高度計機能を備える。小針14は電子時計1の実行中の機能を示すモード針である。このため、小針14が「TIME」を指示する場合は、時針11、分針12、秒針13および時刻目盛16で時刻を指示する時刻モードである。また、小針14が「ALT」を指示する場合は、時針11、分針12、秒針13および数値目盛18で高度を指示する高度モードである。
時刻モードは、計時されている時刻情報を、時針11、分針12、秒針13で指示する時刻表示モードと、時針11、分針12、秒針13を早送りなどで運針して修正する時刻修正モードとを備える。本実施形態において、早送りなどで運針して時刻を修正するとは、時針11、分針12、秒針13を、早送りなどで正転して時刻を修正する運針と、早送りなどで逆転して時刻を修正する運針と、の両者を含む。
高度モードは、高度を示す数値を、時針11、分針12、秒針13および数値目盛18で指示する数値指示モードである。
図2は、電子時計1の構成を示すブロック図である。なお、図2では、電源回路は省略している。
電子時計1は、CPU(Central Processing Unit)20と、水晶発振回路25と、RAM(Random access memory)26と、ROM(Read Only Memory)27とを備える。さらに、電子時計1は、モータードライバー31~34と、ステッピングモーター41~44と、輪列51~54とを備える。
CPU20は、時計の制御を実行する制御部であり、ROM27に格納されたプログラムを実行することで各機能を実現する。CPU20は、プログラムを実行することで実現される通常運針制御部21と、早送り制御部22と、モード制御部23と、計測制御部24とを備える。RAM26は、プログラムを実行する際に必要な情報を格納する。
通常運針制御部21は、時刻表示モード時に実行される制御部であり、モータードライバー31~33を制御して、時針11、分針12、秒針13で現時刻を表示する。
早送り制御部22は、時刻修正モード時に実行される制御部であり、モータードライバー31~33を制御して、時針11、分針12、秒針13を早送りで運針する。
モード制御部23は、ユーザーが、りゅうず4や、Aボタン5、Bボタン6を操作して表示モードを時刻モードに切り替えた場合は、モータードライバー34を制御して小針14を「TIME」を指示する位置に移動し、数値指示モードである高度モードに切り換えた場合は、モータードライバー34を制御して小針14を「ALT」を指示する位置に移動する。
計測制御部24は、数値指示モードである高度モード時に実行される制御部であり、気圧センサー7を作動して気圧計測を行い、計測された気圧値から高度を求め、各モータードライバー31~33を制御して高度を指針で表示する。
通常運針制御部21、早送り制御部22、モード制御部23、計測制御部24を備えるCPU20は、時刻表示モード、時刻修正モード、数値指示モードを選択して実行可能に構成されている。また、後述するように、早送り制御部22や計測制御部24は、各モーターの駆動周波数を制御する。したがって、CPU20は、モーター制御部として機能する。
操作部であるりゅうず4、Aボタン5、Bボタン6は、ユーザーによって操作された際に、CPU20に対して操作に応じた信号を出力する。また、CPU20のモード制御部23は、Aボタン5、Bボタン6の操作で機能を切り替える。具体的には、モード制御部23は、Aボタン5を押すと時刻モード(TIMEモード)を実行し、Bボタン6を押すと高度モード(ALTモード)を実行する。
また、時刻モードにおいて、時刻表示モードと時刻修正モードとは、りゅうず4やAボタン5、Bボタン6を操作して切り替えることができる。例えば、りゅうず4を0段位置にすると、時刻表示モードとなり、1段位置や2段位置に引き出すと時刻修正モードとなる。なお、りゅうず4の操作の代わりに、Aボタン5やBボタン6を操作して、時刻表示モードと時刻修正モードとを切り替えてもよい。
気圧センサー7は、CPU20からの要求に応じて、現在気圧をデジタル値でCPU20に出力する。
水晶発振回路25は、時間計測の基準や、CPU20のクロックとなる基準周波数信号を生成している。基準周波数は32768Hzであり、32768分周することで、1秒の信号を得ることができる。
時針11、分針12、秒針13、小針14は、それぞれ独立した輪列を介して、それぞれ独立したステッピングモーターにより駆動されている。
すなわち、時針11は、時輪列である輪列51を介して、時モーターであるステッピングモーター41により駆動される。分針12は、分輪列である輪列52を介して、分モーターであるステッピングモーター42により駆動される。秒針13は、秒輪列である輪列53を介して、秒モーターであるステッピングモーター43により駆動される。小針14は、小針輪列である輪列54を介して、小針モーターであるステッピングモーター44により駆動される。
ステッピングモーター41は、2極のステッピングモーターで構成されている。ステッピングモーター41は、図3に示すように、ローター収容穴411Aを有するステーター411と、ローター収容穴411Aに回動可能に配設されたローター412と、ステーター411と接合された磁心と、磁心に巻回されたコイル413とを備えている。ローター412は、S極およびN極の2極に着磁され、ステーター411は磁性材料によって形成されている。ステーター411のローター収容穴411Aの内周には、一対の内ノッチ411Bが径方向に対向して設けられている。ローター412には、一対の内ノッチ411Bを通る線分に対しローター412のN極およびS極の磁極の対向方向つまり一対の磁極方向に沿った線分が直交する姿勢を維持するように力が働く。このため、ローター412は、コイル413に電流が流れていない場合は、当該姿勢を維持して停止している。
ステッピングモーター41は、モータードライバー31からモーター駆動パルスが与えられ、コイル413の両端の端子間に電流が流れると、ステーター411に磁束が発生する。これにより、ステーター411に生じた磁極とローター412の磁極との相互作用によって、ローター412は正転方向または逆転方向に180°つまり1ステップ回動する。このように、ローター412は、モーター駆動パルスがコイル413に供給される1ステップ毎に半周する。
なお、ステッピングモーター42~44も、図3に示したステッピングモーター41と同じ構成を備えている。
秒針13の輪列53は、ステッピングモーター43が60ステップ動くと秒針13が一周する減速比で構成されている。このため、秒針13はステッピングモーター43の1ステップあたり、6°回転する。
分針12の輪列52は、ステッピングモーター42が720ステップ動くと分針12が一周する減速比となっている。分針12はステッピングモーター42の1ステップあたり、0.5°回転する。
時針11の輪列51は、ステッピングモーター41が720ステップ動くと時針11が一周する減速比となっている。時針11はステッピングモーター41の1ステップあたり、0.5°回転する。
[時刻表示モード]
電子時計1は、時刻表示モードの実行中、通常運針制御部21によってステッピングモーター41~43を駆動し、計時している現在時刻を時針11、分針12、秒針13で指示する。
通常運針制御部21は、ステッピングモーター43を1秒毎に1ステップ駆動し、秒針13は1ステップで1秒の目盛分つまり6°移動する。通常運針制御部21は、ステッピングモーター42を5秒毎に1ステップ駆動し、分針12は12ステップで1分の目盛分つまり6°移動する。通常運針制御部21は、ステッピングモーター41を1分毎に1ステップ駆動し、時針11は60ステップで1時間分の目盛分つまり30°移動する。
[時刻修正モード]
時刻モードにおいて、りゅうず4を一段引くと、早送り制御部22によって時刻修正を行う時刻修正モードに移行する。りゅうず4は電子式であり、りゅうず4をゆっくり回すと、早送り制御部22は、モータードライバー31~33に駆動信号を出力し、1秒または1分ずつ時刻を送ることができる。また、りゅうず4を早く回すと、早送り制御部22は、モータードライバー31~33に早送りの駆動信号を出力し、時刻の早送りを行う。早送りが始まると、りゅうず4を回し続けなくても早送りは継続され、早送りの状態でりゅうず4を動かすと、早送りは停止される。
りゅうず4を一段引いた状態で、現在表示されている時刻からりゅうず4を回して時刻を修正すると、最初は秒針13も含めて秒単位で時刻修正されるモードとなる。これは、時刻の小修正を便利にするためであり、以下、時分秒修正モードと名付ける。時分秒修正モードが開始されてから、秒針13が回転して12時位置に3回到達すると、秒針13は12時位置で停止し、分針12および時針11を修正するモードとなる。つまり、秒針13が2~3周回転し、時刻を2分~3分の範囲で修正すると、秒針13は12時位置で停止したままとなり、分針12と時針11のみが時刻修正される。これは、秒針13の修正を停止し、時針11および分針12だけ運針することで、時針11、分針12を高速に運針することができ、時刻を大きく修正するのに便利なためであり、以下、時分修整モードと名付ける。
時分秒修正モードにおいて、りゅうず4をゆっくり回すと、1秒単位で時刻を修正することができる。一方、りゅうず4を早く回すと、秒針13、分針12、時針11が早送りされて連続的に時刻を修正する。早送り中にりゅうず4を動かすと、早送りは停止する。
時分秒修正モードにおいて、りゅうず4を早く回して時刻を早送り状態にして、秒針13が12時位置に3回到達すると時分修正モードに移行して、秒針13が12時位置に停止する。時分修正モードにおいて、りゅうず4をゆっくり回すと、1分単位で時刻を修正することができる。一方、りゅうず4を早く回すと分針12、時針11が早送りされて連続的に時刻を修正する。早送り中にりゅうず4を動かすと、早送りは停止する。
時分秒修正モードまたは時分修正モードにおいて、つまり時刻修正モードにおいて、りゅうず4を押し込むと、時刻表示モードに移行し、時計運針を再開する。
時刻修正のために、りゅうず4を一段引いてりゅうず4を早く回すと、時分秒修正モードにおける時刻早送り動作となり、早送り制御部22によって秒針13、分針12、時針11の早送りが開始される。早送り制御部22は、秒針13を駆動するステッピングモーター43の駆動周波数を16Hz、分針12を駆動するステッピングモーター42の駆動周波数を4Hzと設定する。これは、32768Hzの基準周波数を2のn乗で分周することを想定したものである。この場合、秒針13は1秒に16秒分つまり96°進み、角速度は96dps(degree per second)であり、分針12は1秒に20秒分つまり2°進み、角速度は2dpsである。秒針13の角速度は、分針12の角速度の48倍となっている。ここで、秒針13と分針12が輪列によって機械的に連動していた場合、秒針13が1周つまり360°移動すると、分針12は1分つまり6°移動するため、秒針13の角速度は分針12の角速度の60倍になる。
したがって、秒針13の角速度が分針12の角速度の48倍の場合、機械的に連動している場合に対して、分針12の角速度が相対的に早くなる。このため、秒針13用のステッピングモーター43と、分針12用のステッピングモーター42とを、設定した駆動周波数で同時に駆動開始すると、時間が経過するにつれて分針12が先に進んでしまい、秒針13と分針12との相対的な位置関係がずれてしまう。
このため、分針12が一定のステップ分、例えば6ステップ駆動されるごとに分針12の駆動を停止して、秒針13が分針12と正しい相対位置になるまで秒針13の運針を待つ補正処理を行うことで、秒針13と分針12との相対位置関係が大きくずれないように調整できる。
さらに、短いステップごとに分針12を停止して秒針13の運針を待つことで、分針12が停止している時間が短くなるので、秒針13が動き続けているのに分針12が停止したままの状態が長く続くことを防止できる。このため、分針12および秒針13を自然な運針にでき、ユーザーに違和感を与えることも防止できる。
早送り制御部22は、各モータードライバー31~34に対し、早送りの駆動周波数と駆動ステップ数とを設定して、駆動開始信号を送る。また、早送り制御部22は、モータードライバー31~34が設定した駆動周波数で設定した駆動ステップ数だけステッピングモーター41~44を駆動して駆動が終了すると、CPU20に駆動終了信号を出力する。さらに、早送り制御部22は、駆動停止信号をモータードライバー31~34に送ることで、設定した駆動ステップ数だけ駆動する前でも、ステッピングモーター41~44の駆動を停止することができる。この場合、早送り制御部22は、実際に駆動したステップ数を読み出すことができる。
次に、CPU20の早送り制御部22による早送り運針処理について、図4のタイミングチャートおよび図5のフローチャートを参照して説明する。なお、以下の説明では、ステッピングモーター41を時モーター41、ステッピングモーター42を分モーター42、ステッピングモーター43を秒モーター43、ステッピングモーター44を小針モーター44と表記する。また、分針12と秒針13との関係では、分針12が時刻情報の上位桁を指示する第一の指針であり、秒針13が時刻情報の下位桁を指示する第二の指針である。この場合、分モーター42が第一のモーターであり、秒モーター43が第二のモーターである。さらに、時針11と分針12との関係では、時針11が時刻情報の上位桁を指示する第一の指針であり、分針12が時刻情報の下位桁を指示する第二の指針である。この場合、時モーター41が第一のモーターであり、分モーター42が第二のモーターである。
本実施形態では、図4に示すように、分モーター42つまり分針12が6ステップ運針すると、秒針13が30ステップ運針するまで分針12の運針を停止することで、分針12と秒針13との相対位置を補正する補正処理を実行し、秒針13と分針12との位置関係のずれが蓄積することを防止している。分針12は6ステップで0.5分(30秒)分運針し、この運針量つまり30秒分に対応する秒針13のステップ数は30ステップである。
早送り制御部22は、前述したように、ユーザーがりゅうず4を一段引き、りゅうず4を早回しして時分秒修正モードにおける時刻早送り動作になると、図5に示す早送り運針処理S10を実行する。
早送り制御部22は、早送り運針処理S10を開始すると、ステップS11を実行し、秒モーター43の駆動周波数Fsecを16Hzに設定する。
また、早送り制御部22は、ステップS12を実行し、分モーター42の駆動周波数Fminを4Hzに設定する。
次に、早送り制御部22は、ステップS13を実行し、秒モーター43の駆動ステップ数Ssecを30ステップに設定する。
また、早送り制御部22は、ステップS14を実行し、分モーター42の駆動ステップ数Sminを6ステップに設定する。
早送り制御部22は、駆動周波数および駆動ステップ数の設定後、ステップS15、S16を実行し、モータードライバー33、32に駆動信号を出力して秒モーター43と、分モーター42の駆動を開始する。
早送り開始時は、早送り制御部22は、モータードライバー33、32を介して、秒モーター43、分モーター42のそれぞれに対して駆動開始信号を送り、ステップS13、S14で設定したステップ数だけ駆動信号を出力する。
駆動開始後、早送り制御部22は、ステップS17を実行し、秒モーター43の駆動が終了したか否かを判定する。早送り制御部22は、ステップS17でNOと判定した場合は、ステップS17の判定処理を繰り返し、ステップS17でYESと判定した場合はステップS18を実行する。
ここで、秒モーター43は、16Hzの駆動信号が30ステップ入力されるため、1.875秒で駆動が終了する。一方、分モーター42は、4Hzの駆動信号が6ステップ入力されるため、1.5秒で駆動が終了する。このため、駆動開始後、分モーター42の駆動が先に終了するが、早送り制御部22は、ステップS17において、秒モーター43の駆動が終了するまで次の処理を実行しないので、分モーター42は一旦停止状態に維持される。
早送り制御部22は、秒モーター43が駆動終了し、ステップS17でYESと判定すると、ステップS18を実行して残りの駆動ステップ数を判断する。残りの駆動ステップ数とは、りゅうず4の早送り操作によって設定される秒モーター43の目標駆動ステップ数からこれまでに駆動した秒モーター43の駆動ステップ数を減算した残りのステップ数である。
早送り制御部22は、秒モーター43の残り駆動ステップ数がステップS13で設定した駆動ステップ数Ssec以上、つまり30ステップ以上であれば、再度、ステップS15、S16を実行し、秒モーター43と分モーター42との駆動を開始する。
一方、早送り制御部22は、ステップS18でYESと判定した場合、つまり秒モーター43の残り駆動ステップ数が30ステップ未満の場合は、ステップS20の端数分運針処理を実行する。
図6は、端数分運針処理S20のフローチャートである。早送り制御部22は、端数分運針処理S20を実行すると、ステップS21を実行し、秒モーター43の駆動ステップ数Ssecを残りの端数分に設定する。
また、早送り制御部22は、ステップS22を実行し、分モーター42の駆動ステップ数Sminを残りの端数分に設定する。
早送り制御部22は、駆動ステップ数の設定後、ステップS23、S24を実行し、モータードライバー33、32に駆動信号を出力して秒モーター43、分モーター42の駆動を開始する。
早送り制御部22は、ステップS23、S24の駆動を開始後、ステップS22で設定した駆動ステップ数Sminの駆動信号を出力したら、ステップS25を実行して分モーター42の駆動を終了する。また、早送り制御部22は、ステップS21で設定した駆動ステップ数Ssecの駆動信号を出力したら、ステップS26を実行して秒モーター43の駆動を終了する。このように、秒モーター43は30ステップ、分モーター42は6ステップに満たない端数分の運針を行い、端数分運針処理S20を終了する。
以上により、分モーター42、秒モーター43を目標駆動ステップ数だけ駆動し、分針12、秒針13を目標位置まで移動できるので、早送り運針処理S10も終了する。
時分秒修正モードにおける早送り運針処理S10の実行中、早送り制御部22は、秒モーター43を60ステップ駆動する毎に時モーター41を1ステップ駆動し、時針11を0.5°運針する。
また、時分修正モードでは、例えば、分モーター42の駆動周波数を128Hz、駆動ステップ数を120ステップ、時モーター41の駆動周波数を16Hz、駆動ステップ数を10ステップなどに設定して、分モーター42、時モーター41の駆動を制御すればよい。
なお、前記早送り運針処理S10、端数分運針処理S20では、CPU20からモーターの駆動開始の命令を順次出しており、秒モーター43および分モーター42の駆動開始タイミングは数マイクロ秒のずれが生じる。ただし、このような僅かなズレは、電子時計1のユーザーは認識できないため、分モーター42および秒モーター43は同時に駆動を開始していると見なすことができる。すなわち、電子時計1において、各指針を駆動する各モーターを同時に駆動開始するとは、ユーザーが各モーターで駆動される指針が同時に駆動されたと認識できるものであればよく、例えば、いずれかのモーターの駆動周波数の周期に対して、駆動開始タイミングのズレが十分に短いものであればよい。
また、本実施形態では、分針12を駆動する分モーター42を一定ステップ駆動するごとに、秒針13を駆動する秒モーター43を一定ステップ駆動するまで一時停止し、秒針13と分針12との相対位置関係を補正していたが、例えば1秒毎など、単位時間ごとに補正を行っても構わない。
このような第1実施形態によれば、時針11、分針12、秒針13の複数の指針により指示される時刻を早送り操作で修正する場合も、各指針の増減に連続性を持たせて表示することができる。すなわち、分針12と秒針13との運針を同時に開始しても、分針12の運針が、秒針13の運針に対して早く終わりすぎることを抑制することができ、各指針が機械的に連動している場合と同じ運針を実現できるので、ユーザーが違和感を覚えること無く、各指針を早送りすることができる。
また、分針12、秒針13の運針を同時に開始でき、分針12、秒針13は機械的に連動している場合と同じ位置関係で運針するため、ユーザーは運針中の指針を見ることで時刻の増減を容易に把握できる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について、図7および図8を参照して説明する。第1実施形態は、ステッピングモーター42、43の駆動周波数を、32768Hzの基準周波数信号を2のn乗で分周して設定していた。一方、第2実施形態では、ステッピングモーター42、43の駆動周波数を任意に設定できる回路構成を採用した場合の早送り制御に関するものである。
図7に示すように、第2実施形態では、時分秒修正モードにおいて、秒針13を駆動する秒モーター43の駆動周波数を20Hz、分針12を駆動する分モーター42の駆動周波数を4Hzと設定している。このため、秒針13は、1秒に20秒分つまり120°進み、角速度は120dpsである。また、分針12は、1秒に20秒分つまり2°進み、角速度は2dpsである。秒針13の角速度は、分針12の角速度の60倍であり、秒針13と分針12とが機械的に連動している場合と同じ比率である。つまり、分針12を第一の指針、秒針13を第二の指針とした場合、分針12の運針の角速度は、秒針13の運針の角速度の60分の1となる。このため、時刻の早送り中に秒針13と分針12との相対位置関係がずれることがなく、ごく簡便な制御で自然な早送り運針を行うことができる。
次に、第2実施形態において、時分秒修正モードにおいて早送り操作によって運針するステップ数が決まっている場合の早送り運針処理S30を図8のフローチャートに示す。
早送り制御部22は、早送り運針処理S30を開始すると、ステップS31を実行し、秒モーター43の駆動周波数Fsecを20Hzに設定する。また、早送り制御部22は、ステップS32を実行し、分モーター42の駆動周波数Fminを4Hzに設定する。
次に、早送り制御部22は、ステップS33を実行し、秒モーター43の駆動ステップ数Ssecをnステップに設定する。また、早送り制御部22は、ステップS34を実行し、分モーター42の駆動ステップ数Sminをmステップに設定する。n、mは、早送り操作によって決められた駆動ステップ数である。
早送り制御部22は、駆動周波数および駆動ステップ数の設定後、ステップS35、S36を実行し、モータードライバー33、32に駆動信号を出力して秒モーター43と、分モーター42の駆動を開始する。
駆動開始後、早送り制御部22は、ステップS37を実行し、秒モーター43および分モーター42の駆動が終了したか否かを判定する。前述したように、第2実施形態では、秒針13、分針12の角速度は、機械的に連動している場合と同じであるため、同時に駆動を開始すれば、駆動終了タイミングも同時になる。
早送り制御部22は、ステップS37でNOと判定した場合は、秒針13および分針12の運針を継続し、ステップS37の判定処理を繰り返す。また、早送り制御部22は、ステップS37でYESと判定した場合は、分針12、秒針13が目的の位置に達したために早送り運針処理S30を終了する。なお、時分秒修正モードにおいて、時モーター41は、秒モーター43を60秒分運針する毎に1ステップ駆動すればよい。
次に、時分秒修正モードにおいて時刻の早送りを続け、時分修正モードに入った場合の処理について説明する。時分修正モードでは、時刻を大きく修正するために、分針12を早く動かしたい。このため、時分秒修正モードよりも、分モーター42の駆動周波数を高くしている。ここで、図9に示すように、分針12を駆動する分モーター42の駆動周波数を120Hzに設定し、時針11を駆動する時モーター41の駆動周波数を10Hzに設定すると、分針12の角速度は60dpsとなり、時針11の角速度は5dpsとなる。時針11と分針12とが機械的に連動している場合、分針12が1周360°動く間に、時針11は1時位置まで30°動くため、時刻を修正したときに分針12の角速度は時針11の角速度の12倍となる。つまり、時針11を第一の指針、分針12を第二の指針とした場合、時針11の運針の角速度は、分針12の運針の角速度の12分の1となる。分モーター42の駆動周波数を120Hzに設定し、時モーター41の駆動周波数を10Hzに設定し、同時に駆動を開始すると、時針11の運針の角速度は分針12の運針の角速度の12分の1になるから、時針11と分針12との相対位置関係は正しいまま保たれる。このため、秒針13および分針12の早送り処理と同じく、ごく簡便な制御で自然な早送り運針を行うことができる。
なお、秒モーター43と分モーター42とを同時に駆動開始することや、分モーター42と時モーター41とを同時に駆動開始するとは、第1実施形態と同じく、ユーザーが識別できない短い時間、開始時間がずれた場合も含む。
[第2実施形態の作用効果]
第2実施形態では、分針12、秒針13の角速度が機械的に連動している場合と同じ比率となるように、分モーター42および秒モーター43の駆動周波数を設定したので、各運針ステップ数n、mを設定することで、秒モーター43と分モーター42を同時に駆動開始すれば、それぞれの駆動が終了するまで、秒針13と分針12とは正しい位置関係に保たれる。したがって、分モーター42、秒モーター43の駆動は、同時に開始し、同時に終了するという簡単な制御で正しい運針を実現できる。
同様に、時分修正モード時も、時針11、分針12の角速度が機械的に連動している場合と同じ比率となるように、時モーター41および分モーター42の駆動周波数を設定したので、時モーター41と分モーター42を同時に駆動開始すれば、それぞれの駆動が終了するまで、時針11と分針12とは正しい位置関係に保たれる。したがって、時モーター41、分モーター42の駆動は、同時に開始し、同時に終了するという簡単な制御で正しい運針を実現できる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態の電子時計1について、図10~12を参照して説明する。
第3実施形態では、電子時計1を数値指示モードである高度モードに設定した場合の動作について説明する。図10に示すように、電子時計1が高度モードに設定されると、モード制御部23は、モータードライバー34に駆動信号を出力して小針モーター44を作動し、小針14を「ALT」を指示する位置に移動する。
計測制御部24は、1秒に1回、気圧センサー7で気圧計測を行い、得られた気圧値から高度を求め、この高度を時針11、分針12、秒針13を用いて指示する。
高度モードにおいては、秒針13は高度の数値の十と一の桁を表しており、ベゼル8に設けられた10進の数値目盛18を指示することで「0」から「99」までの数値を表している。同様に、分針12は百の位を表しており、百の位の「0」から「9」までの数値を表している。時針11は千の位を表しており、千の位の「0」から「9」までの数値を表している。図10の例では、秒針13がベゼル8の数値目盛18の「5」を指していることから「50」を、分針12がベゼル8の数値目盛18の「5」と「6」との間を示していることから「5」を、時針11がベゼル8の数値目盛18の「1」と「2」との間を示していることから「1」を示していることがわかる。したがって、時針11、分針12、秒針13を合わせて、「1550」という数値を表していることがわかる。ここで、注意が必要なのは、12進あるいは60進で表示が行われる時刻モードのときと、10進で表示が行われる高度モードとでは、各指針の相対位置関係が異なるということである。例えば、時刻モードで3時を表現する場合は、時針11は12時を基準にして右回りに90°回転した位置となり、分針12は0°位置となる。一方、高度モードで「3000」を表現する場合、時針11は108°、分針12は0°である。時刻表示において、時針11と分針12とがこのような位置関係になることはない。
上記のとおり、分針12と秒針13との関係では、分針12が数値情報の上位桁を指示する第一の指針であり、秒針13が数値情報の下位桁を指示する第二の指針である。この場合、分モーター42が第一のモーターであり、秒モーター43が第二のモーターである。さらに、時針11と分針12との関係では、時針11が数値情報の上位桁を指示する第一の指針であり、分針12が数値情報の下位桁を指示する第二の指針である。この場合、時モーター41が第一のモーターであり、分モーター42が第二のモーターである。
電子時計1を高度モードにして飛行機に乗って離陸をした場合、高度が継続的に上昇するため、高度の数値は速い速度で変化し、指針の早送りが必要な状態となる。高度モードにおいて、例えば、図11に示すように、秒モーター43の駆動周波数を30Hz、分モーター42の駆動周波数を36Hz、時モーター41の駆動周波数を4Hzと設定すると、秒針13の角速度は180dps、分針12の角速度は18dps、時針11の角速度は2dpsの角速度となる。
数値表示においては、十と一の桁を示す秒針13が1周する間に、百の桁を示す分針12は1/10周する必要があり、秒針13と分針12とを機械的に連動させた場合、秒針13の運針の角速度は分針12の運針の角速度の10倍でなければならない。つまり、分針12を第一の指針、秒針13を第二の指針とした場合、分針12の運針の角速度は、秒針13の運針の角速度の10分の1となる。秒モーター43と分モーター42を上述の周波数に設定して、同時に運針すると、機械的に連動した場合と同じ角速度比になっているため、違和感なく数値の増減を指針で表現できる。
さらに、数値表示においては、百の桁を示す分針12が一周する間に、千の桁を示す時針11は1/10周する必要があるため、時針11と分針12とを機械的に連動させた場合、分針12の運針の角速度は時針11の運針の角速度の10倍でなければならない。つまり、時針11を第一の指針、分針12を第二の指針とした場合、時針11の運針の角速度は、分針12の運針の角速度の10分の1となる。
前述のように、分モーター42を36Hzで駆動すると、百の位を示す分針12の角速度は18dpsであり、千の桁を示す時針11の角速度2dpsの9倍しかない。このため、ほぼ同時に運針を開始すると、千の桁を示す時針11のほうが先に運針終了してしまう。ただし、この場合でも、高度モードでは、気圧センサー7で毎秒計測して数値を更新しているので、時針11と分針12との相対位置のずれは蓄積することがない。
次に、気圧モードでの計測制御部24による毎秒計測表示処理S40を、図12のフローチャートを参照して説明する。計測制御部24は、タイマーからの毎秒の割込みを受けて毎秒計測表示処理S40を開始すると、まずステップS41を実行し、気圧センサー7で気圧測定を行い、測定した気圧から高度を計算する。次に、計測制御部24はステップS42を実行し、計算した高度と現在の針位置とから、各指針の運針ステップ数、つまり各ステッピングモーター41~43の駆動ステップ数i,j,kを計算する。ここで、iは秒モーター43の駆動ステップ数であり、jは分モーター42の駆動ステップ数であり、kは時モーター41の駆動ステップ数である。
次に、計測制御部24は、ステップS43を実行して秒モーター43の駆動周波数Fsecを30Hzに設定し、ステップS44を実行して分モーター42の駆動周波数Fminを36Hzに設定し、ステップS45を実行して時モーター41の駆動周波数Fhour を4Hzに設定する。
次に、計測制御部24は、ステップS46を実行して秒モーター43の駆動ステップ数Ssecをiステップに設定し、ステップS47を実行して分モーター42の駆動ステップ数Sminをjステップに設定し、ステップS48を実行して時モーター41の駆動ステップ数Shourをkステップに設定する。
計測制御部24は、駆動周波数および駆動ステップ数の設定後、ステップS49、S50、S51を実行し、モータードライバー33、32、31に駆動信号を出力して秒モーター43、分モーター42、時モーター41の駆動を開始する。
駆動開始後、計測制御部24は、ステップS52を実行し、秒モーター43、分モーター42、時モーター41の駆動が終了したか否かを判定する。
計測制御部24は、ステップS52でNOと判定した場合は、秒針13、分針12、時針11の運針を継続し、ステップS52の判定処理を繰り返す。また、計測制御部24は、ステップS52でYESと判定した場合は、秒針13、分針12、時針11が目的の位置に達したために毎秒計測表示処理S40を終了する。
なお、計測制御部24は、割り込み処理で1秒間隔で毎秒計測表示処理S40を開始するため、毎秒計測表示処理S40を終了する前に、1秒が経過して毎秒計測表示処理S40が開始された場合は、ステップS41、S42でその時点の指針の位置から測定値を指示する位置までのステップ数を計算し、ステップS43~S48で駆動周波数および駆動ステップ数を設定し、ステップS49~S51で新たな目標値まで運針する。
このような第3実施形態によれば、気圧センサー7で測定した気圧に基づく高度を、時針11、分針12、秒針13および数値目盛18で指示することができる。また、高度の変化が早く、時針11、分針12、秒針13を早送りする場合も、時針11、分針12、秒針13は連動して運針するため、数値を指示するアナログ式のメーターと同様に運針するため、ユーザーは指針の運針に違和感を覚えず、指針の指示も容易に読み取ることができる。
また、機械的に秒針13と分針12とを連動させている場合は、10進で数値を表現するのか、12進(60進)で時刻を表現するのかに応じて、秒針13と分針12との角速度比を調整することができない。一方、本実施形態では、各指針を独立して運針しているので、10進の数値表示においても、12進(60進)の時刻表示においても、秒針13と分針12との角速度比をそれぞれに適した値に設定することができる。このため、電子時計1は、時刻モード、高度モードのいずれの表示においても、早送りを滑らかに表現することができる。
なお、分針12で千の桁と百の桁との2桁を表現する場合、秒針13が1周する間に、分針12は1/100周する必要がある。この場合、秒針13の角速度を、分針12の角速度の100倍となるように、モーターの駆動周波数を設定すればよい。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態について、図13および図14を参照して説明する。第4実施形態は、電子時計1の高度モードおよび時計モードにおける別の運針方法である。
高度モードにおいて、千の位を表現する時針11と、百の位を表現する分針12とを例に説明する。時針11と分針12とは、モーターがそれぞれ720ステップ動作すると指針が一周する、同じ減速比の輪列でモーターと接続されている。百の位を表現する分針12が1周する間に、千の位を表現する時針11は1/10周せねばならないため、分針12の角速度は時針11の角速度の10倍となる。逆に、分針12を駆動する分モーター42が10ステップ動作するごとに、時針11を駆動する時モーター41が1ステップ動作すれば、時針11と分針12との角速度の関係を10倍に保つことができる。図13は、千の位と百の位を「+33(00)」だけ運針したのち、「+25(00)」だけ運針する場合の制御例である。計測制御部24は、百の位である分針12を駆動する分モーター42を10ステップ駆動するごとに、千の位である時針11を駆動する時モーター41を1ステップ駆動し、これを繰り返す。
このように分針12の駆動と時針11の駆動とを細かく繰り返すことで、時針11と分針12との相対的な位置関係を数値運針としてあるべき状態に保ったまま、滑らかに数値表示を早送りすることができる。
一方、時刻モードにおいて時刻を早送りする場合は、分針12が一周する間に、時針11は1/12周せねばならない。このため、分針12の角速度は時針11の角速度の12倍となる。高度モードの数値表示の際と同様に、図14に示すように、分針12を駆動する分モーター42が12ステップ動作するごとに、時針11を駆動する時モーター41が1ステップ動作すれば、時針11と分針12との角速度の関係を12倍に保つことができる。
このように、電子時計1において、時刻表示と、数値表示とで、時針11の1ステップ運針に対応する分針12の駆動ステップ数を変更することで、10進の数値表示においても、12進(60進)の時刻表示においても、分針12と時針11との角速度比をそれぞれに適した値に設定することができる。このため、いずれの表示においても、早送りを滑らかに表現することができる。
[他の実施形態]
なお、本開示は前述の各実施形態に限定されるものではなく、本開示の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、10進の数値表示の早送り運針について、気圧センサーを使った高度計機能を例に説明したが、気圧そのもの、水圧センサーによる水圧、水圧から計算した水深、温度センサーによる温度、光学式センサーによる心拍数など、様々なセンサーによる計測値や、様々な数値の表示に有用である。
前記実施形態では、文字板に時刻目盛16を設けていたが、時刻モードでは、時針11、分針12、秒針13の指示位置で時刻を読み取ることができるため、時刻目盛16を設けなくてもよい。
前記実施形態では、時刻表示モード、時刻修正モードに加えて数値指示モードを備えていたが、数値指示モードを備えずに、時刻表示モードおよび時刻修正モードのみを備える電子時計にも適用できる。
一方で、前記実施形態のように、時刻表示モードおよび時刻修正モードの時刻モードに加えて数値指示モードを備える電子時計の場合、第一の指針の運針の角速度が、第二の指針の運針の角速度よりも遅くなるように、第一のモーターの駆動周波数と第二のモーターの駆動周波数とを制御でき、時刻モードにおける各指針の相対位置関係と、数値指示モードにおける各指針の相対位置関係とをそれぞれ適切に設定できる。
[本開示のまとめ]
本開示の電子時計は、第一のモーターにより回転され、数値情報または時刻情報の上位桁を指示する第一の指針と、第二のモーターにより回転され、前記数値情報または前記時刻情報の下位桁を指示する第二の指針と、前記第一のモーターおよび前記第二のモーターを制御するモーター制御部と、を備え、前記モーター制御部は、前記第一のモーターと前記第二のモーターとを同時に駆動して前記数値情報の増減を前記各指針の運針で指示する数値指示モード、または、前記第一のモーターと前記第二のモーターとを同時に駆動して前記時刻情報を修正する時刻修正モードを実行可能に構成され、前記数値指示モードまたは前記時刻修正モードにおいて、前記第一の指針の運針の角速度が、前記第二の指針の運針の角速度よりも遅くなるように、前記第一のモーターの駆動周波数と、前記第二のモーターの駆動周波数とを制御することを特徴とする。
本開示の電子時計によれば、数値情報を増減する際、または、時刻情報を早送りなどで修正する際に、上位桁を指示する第一の指針の角速度を、下位桁を指示する第二の指針の角速度よりも遅くすることで、第一の指針と第二の指針との運針を同時に開始しても、第一の指針の運針が、第二の指針の運針に対して早く終わりすぎることを抑制できる。このため、第一の指針および第二の指針を同時に運針して、数値や時刻の値の増減を連続性を持たせて表示することができ、一方の指針が減速してから他方の指針の運針を開始する場合に比べて運針の違和感をユーザーに与えることも防止できる。
本開示の電子時計において、10進法の数値を指示する数値目盛を有し、前記モーター制御部は、前記数値指示モードを実行可能に構成され、前記数値指示モードの実行中は、前記第一の指針で前記数値目盛を指示して前記数値情報の上位桁を示し、前記第二の指針で前記数値目盛を指示して前記数値情報の下位桁を示し、前記第一の指針が一周で一桁の数値を示す場合には、前記第一の指針の運針の角速度が、前記第二の指針の運針の角速度の10分の1となり、前記第一の指針が一周で二桁の数値を示す場合には、前記第一の指針の運針の角速度が、前記第二の指針の運針の角速度の100分の1となるように、前記第一のモーターの駆動周波数と、前記第二のモーターの駆動周波数とを制御することが好ましい。
本開示の電子時計によれば、第一の指針と、第二の指針との運針角速度が、第一の指針と第二の指針とが機械的に連動しているときと同じ比になるため、運針をより自然に行うことができる。また、2つの指針の運針を同時に開始でき、各指針が機械的に連動している場合と同じ位置関係で運針するため、ユーザーは運針中の値の増減を容易に把握できる。さらに、各指針の運針を同時に停止できるため、ユーザーは停止時に指示する値を即座に読み取ることができる。
本開示の電子時計において、前記モーター制御部は、前記時刻修正モードを実行可能に構成され、前記時刻修正モードの実行中は、前記第一の指針で前記時刻情報の時を示し、前記第二の指針で前記時刻情報の分を示し、前記第一の指針の運針の角速度が、前記第二の指針の運針の角速度の12分の1となるように、前記第一のモーターの駆動周波数と、前記第二のモーターの駆動周波数とを制御することが好ましい。
本開示の電子時計によれば、時針として機能する第一の指針と、分針として機能する第二の指針との運針角速度が、時針と分針とが機械的に連動しているときと同じ比になるため、時刻の表示における増減の運針を違和感なく行うことができる。また、2つの指針の運針を同時に開始でき、各指針が機械的に連動している場合と同じ位置関係で運針するため、ユーザーは運針中の指針を見ることで時刻の増減を容易に把握できる。さらに、各指針の運針を同時に停止できるため、ユーザーは停止時に指示する時刻を即座に読み取ることができる。
本開示の電子時計において、前記モーター制御部は、前記時刻修正モードを実行可能に構成され、前記時刻修正モードの実行中は、前記第一の指針で前記時刻情報の分を示し、前記第二の指針で前記時刻情報の秒を示し、前記第一の指針の運針の角速度が、前記第二の指針の運針の角速度の60分の1となるように、前記第一のモーターの駆動周波数と、前記第二のモーターの駆動周波数とを制御することが好ましい。
本開示の電子時計によれば、分針として機能する第一の指針と、秒針として機能する第二の指針との運針角速度が、分針と秒針とが機械的に連動しているときと同じ比になるため、時刻の表示における増減の運針を違和感なく行うことができる。また、2つの指針の運針を同時に開始でき、各指針が機械的に連動している場合と同じ位置関係で運針するため、ユーザーは運針中の指針を見ることで時刻の増減を容易に把握できる。さらに、各指針の運針を同時に停止できるため、ユーザーは停止時に指示する時刻を即座に読み取ることができる。
本開示の電子時計において、前記モーター制御部は、前記数値指示モードまたは前記時刻修正モードの実行中は、一定の時間間隔または運針ステップ数間隔で、前記第一の指針の位置と、前記第二の指針の位置との相対位置を補正する補正処理を実行することが好ましい。
本開示の電子時計によれば、継続的に変化する数値情報または時刻情報を表示する場合に、第一の指針と第二の指針との相対位置関係の誤差が蓄積しないようにできる。このことにより、表示の違和感を減らすことができる。
本開示の電子時計は、第一の指針と、前記第一の指針に接続された第一の輪列と、前記第一の輪列を介して前記第一の指針を駆動する第一のモーターと、第二の指針と、前記第二の指針に接続された第二の輪列と前記第二の輪列を介して前記第二の指針を駆動する第二のモーターと、前記第一のモーターと前記第二のモーターとを駆動するモーター制御部と、を備える電子時計であって、前記モーター制御部は、前記第一の指針と前記第二の指針とを運針して計時されている時刻情報の上位桁とその下位桁とを指示する時刻表示モードと、前記第一の指針と前記第二の指針とを運針して修正される時刻情報の上位桁とその下位桁とを指示する時刻修正モードと、前記第一の指針と前記第二の指針で増減する数値情報の上位桁とその下位桁とを指示する数値指示モードと、を選択して実行可能に構成され、前記時刻修正モードまたは前記数値指示モードの実行中は、前記第一の指針の1ステップに対応する規定ステップ数だけ前記第二の指針を運針し、続いて前記第一の指針を1ステップ運針する動作を繰り返して目標位置まで運針し、前記規定ステップ数は、前記時刻修正モードおよび前記数値指示モードで異なることを特徴とする。
本開示の電子時計によれば、数値情報または時刻情報の表示を増減させる際に、第二の指針を、第一の指針の1ステップに対応する量だけ運針を行い、続いて前記第一の指針を1ステップ運針する、という動作を繰り返して目標位置まで運針することで、第一の指針と第二の指針との相対位置関係の誤差を蓄積しないようにでき、表示の違和感を減らすことができる。さらに、数値情報と時刻情報とのそれぞれにおいて、違和感のない表示を両立できる。
本開示の電子時計において、物理量を計測するセンサーと、前記センサーを制御して物理量を取得し、取得した物理量から前記数値情報を計算する計測制御部と、を備え、前記モーター制御部は、前記数値指示モードの実行中は、前記第一の指針と前記第二の指針とを使って前記数値情報を指示することが好ましい。
本開示の電子時計によれば、物理量を計測するセンサーを備えた電子時計において、時々刻々と変化する物理量を指針で指示する際に違和感の少ない運針を実現することができる。
1…電子時計、2…外装ケース、3…文字板、4…りゅうず、5…Aボタン、6…Bボタン、7…気圧センサー、8…ベゼル、11…時針、12…分針、13…秒針、14…小針、16…時刻目盛、16A…時刻目盛、16B…時刻目盛、18…数値目盛、18B…数値目盛、19…目盛、20…CPU、21…通常運針制御部、22…早送り制御部、23…モード制御部、24…計測制御部、25…水晶発振回路、26…RAM、27…ROM、31、32、33、34…モータードライバー、41…時モーターであるステッピングモーター、42…分モーターであるステッピングモーター、43…秒モーターであるステッピングモーター、44…小針モーターであるステッピングモーター、51、52、53、54…輪列、411…ステーター、411A…ローター収容穴、411B…内ノッチ、412…ローター、413…コイル。

Claims (7)

  1. 第一のモーターにより回転され、数値情報または時刻情報の上位桁を指示する第一の指針と、
    第二のモーターにより回転され、前記数値情報または前記時刻情報の下位桁を指示する第二の指針と、
    前記第一のモーターおよび前記第二のモーターを制御するモーター制御部と、を備え、
    前記モーター制御部は、
    前記第一のモーターと前記第二のモーターとを同時に駆動して前記数値情報の増減を前記各指針の運針で指示する数値指示モード、または、前記第一のモーターと前記第二のモーターとを同時に駆動して前記時刻情報を修正する時刻修正モードを実行可能に構成され、
    前記数値指示モードまたは前記時刻修正モードにおいて、前記第一の指針の運針の角速度が、前記第二の指針の運針の角速度よりも遅くなるように、前記第一のモーターの駆動周波数と、前記第二のモーターの駆動周波数とを制御する
    ことを特徴とする電子時計。
  2. 請求項1に記載の電子時計において、
    10進法の数値を指示する数値目盛を有し、
    前記モーター制御部は、
    前記数値指示モードを実行可能に構成され、
    前記数値指示モードの実行中は、前記第一の指針で前記数値目盛を指示して前記数値情報の上位桁を示し、前記第二の指針で前記数値目盛を指示して前記数値情報の下位桁を示し、
    前記第一の指針が一周で一桁の数値を示す場合には、前記第一の指針の運針の角速度が、前記第二の指針の運針の角速度の10分の1となり、
    前記第一の指針が一周で二桁の数値を示す場合には、前記第一の指針の運針の角速度が、前記第二の指針の運針の角速度の100分の1となるように、
    前記第一のモーターの駆動周波数と、前記第二のモーターの駆動周波数とを制御する
    ことを特徴とする電子時計。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電子時計において、
    前記モーター制御部は、
    前記時刻修正モードを実行可能に構成され、
    前記時刻修正モードの実行中は、前記第一の指針で前記時刻情報の時を示し、前記第二の指針で前記時刻情報の分を示し、
    前記第一の指針の運針の角速度が、前記第二の指針の運針の角速度の12分の1となるように、
    前記第一のモーターの駆動周波数と、前記第二のモーターの駆動周波数とを制御する
    ことを特徴とする電子時計。
  4. 請求項1または請求項2に記載の電子時計において、
    前記モーター制御部は、
    前記時刻修正モードを実行可能に構成され、
    前記時刻修正モードの実行中は、前記第一の指針で前記時刻情報の分を示し、前記第二の指針で前記時刻情報の秒を示し、
    前記第一の指針の運針の角速度が、前記第二の指針の運針の角速度の60分の1となるように、
    前記第一のモーターの駆動周波数と、前記第二のモーターの駆動周波数とを制御する
    ことを特徴とする電子時計。
  5. 請求項1に記載の電子時計において、
    前記モーター制御部は、
    前記数値指示モードまたは前記時刻修正モードの実行中は、一定の時間間隔または運針ステップ数間隔で、前記第一の指針の位置と、前記第二の指針の位置との相対位置を補正する補正処理を実行する
    ことを特徴とする電子時計。
  6. 第一の指針と、
    前記第一の指針に接続された第一の輪列と、
    前記第一の輪列を介して前記第一の指針を駆動する第一のモーターと、
    第二の指針と、
    前記第二の指針に接続された第二の輪列と
    前記第二の輪列を介して前記第二の指針を駆動する第二のモーターと、
    前記第一のモーターと前記第二のモーターとを駆動するモーター制御部と、
    を備える電子時計であって、
    前記モーター制御部は、
    前記第一の指針と前記第二の指針とを運針して計時されている時刻情報の上位桁とその下位桁とを指示する時刻表示モードと、
    前記第一の指針と前記第二の指針とを運針して修正される時刻情報の上位桁とその下位桁とを指示する時刻修正モードと、
    前記第一の指針と前記第二の指針で増減する数値情報の上位桁とその下位桁とを指示する数値指示モードと、を選択して実行可能に構成され、
    前記時刻修正モードまたは前記数値指示モードの実行中は、前記第一の指針の1ステップに対応する規定ステップ数だけ前記第二の指針を運針し、続いて前記第一の指針を1ステップ運針する動作を繰り返して目標位置まで運針し、
    前記規定ステップ数は、前記時刻修正モードおよび前記数値指示モードで異なる
    ことを特徴とする電子時計。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の電子時計において、
    物理量を計測するセンサーと、
    前記センサーを制御して物理量を取得し、取得した物理量から前記数値情報を計算する計測制御部と、を備え、
    前記モーター制御部は、前記数値指示モードの実行中は、前記第一の指針と前記第二の指針とを使って前記数値情報を指示する
    ことを特徴とする電子時計。
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