JP2022081976A - タイヤの製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】デントの発生が抑えられた、タイヤの製造方法の提供。【解決手段】この製造方法は、(A)並列された複数のコード4とトッピングゴム6とを備えるシート2を、ドラム10の外周上に、ジョイント部28が形成されるように巻く工程、及び(B)前記ジョイント部28の上を、ローラー12を回転させつつ前記ドラム10の幅方向に移動させることで、前記ジョイント部28を押圧する工程を含む。前記(B)の工程では、その表面に、それぞれがこのローラー12の幅方向の中央から一方の端に向かうにつれ回転方向後方に向かって延びる複数の第一突条20と、それぞれがこのローラー12の幅方向の中央からもう一方の端に向かうにつれ回転方向後方に向かって延びる複数の第二突条22とを備えたローラー12が使用される。【選択図】図6
Description
本発明は、空気入りタイヤの製造方法に関する。
タイヤの製造では、複数のコードをトッピングゴムで被覆したシートが使用される。例えばカーカスの形成に、有機繊維からなるコードを含む長尺のシートが準備される。シートはドラムの外周に一周巻かれた後、切断される。このとき、シートの巻き始めの端を含む部分と、シートの巻き終わり端を含む部分とが重なりを有するように、シートは切断される。この重なり部分は、ジョイント部と称される。ジョイント部をローラーで押圧することで、巻き始めの端を含む部分と、巻き終わり端を含む部分とが圧着される。これにより、筒状のカーカスが得られる。シートを使用したタイヤ用のプライの形成方法についての検討が、特開2006-76117公報で報告されている。
ジョイント部では、シートの巻き始めの端を含む部分と、シートの巻き終わり端を含む部分とが重なるため、コードの量がジョイント部以外の部分(本明細書では、単層部と称される)と比べて多い。ジョイント部の剛性は、単層部の剛性より大きい。ローラーでジョイント部を押圧したとき、単層部のジョイント部側の端の部分においてシートが伸ばされ、コード間隔が広がることが起こりうる。タイヤに空気が充填されたとき、このコード間隔が広がった部分の変形が、ジョイント部の変形量より大きくなり、カーカスの表面に、ジョイント部が周囲より凹む「デント」が生じることがある。これは、タイヤの外観品質やユニフォミティに影響を及ぼしうる。
本発明の目的は、シートを使用したタイヤでのデントの発生が抑えられた、タイヤの製造方法の提供にある。
本発明に係るタイヤの製造方法は、(A)並列された複数のコードとトッピングゴムとを備えるシートを、ドラムの外周上に、ジョイント部が形成されるように巻く工程及び(B)前記ジョイント部の上を、ローラーを回転させつつ前記ドラムの幅方向に移動させることで、前記ジョイント部を押圧する工程を含む。前記(B)の工程では、その表面に、それぞれがこのローラーの幅方向の中央から一方の端に向かうにつれ回転方向後方に向かって延びる複数の第一突条と、それぞれがこのローラーの幅方向の中央からもう一方の端に向かうにつれ回転方向後方に向かって延びる複数の第二突条とを備えたローラーが使用される。
好ましくは、前記第一突条が延びる方向と前記ローラーの周方向とがなす角度θ1が5°以上45°以下であり、前記第二突条が延びる方向と前記ローラーの周方向とがなす角度θ2が5°以上45°以下であるローラーが使用される。
好ましくは、前記第一突条の高さが1.0mm以上3.0mm以下であり、前記第二突条の高さが1.0mm以上3.0mm以下であるローラーが使用される。
好ましくは、前記第一突条の先端における幅が0.5mm以上3.0mm以下であり、前記第二突条の先端における幅が0.5mm以上3.0mm以下であるローラーが使用される。
好ましくは、隣接する二つの前記第一突条のピッチが2.0mm以上6.0mm以下であり、隣接する二つの前記第二突条間のピッチが2.0mm以上6.0mm以下であるローラーが使用される。
好ましくは、幅が30mm以上70mm以下のローラーが使用される。
好ましくは、直径が30mm以上100mm以下のローラーが使用される。
好ましくは、前記(B)の工程では、前記ローラーが前記ジョイント部を押さえる圧力は、0.05MPa以上0.50MPa以下である。
本発明に係るタイヤの製造装置は、その外周上に、複数のコードとトッピングゴムとを備えるシートがジョイント部が形成されるように巻かれるドラムと、前記ジョイント部を押圧するためのローラーとを備える。前記ローラーは、その外周面に、それぞれがこのローラーの幅方向の中央から一方の端に向かうにつれ回転方向後方に向かって延びる複数の第一突条と、それぞれがこのローラーの幅方向の中央からもう一方の端に向かうにつれ回転方向後方に向かって延びる複数の第二突条とを備える。
本発明に係るタイヤの製造方法では、ジョイント部を押圧する際に、その外周面に、それぞれが幅方向の中央から一方の端に向かうにつれ回転方向後方に向かって延びる複数の第一突条と、それぞれが幅方向の中央からもう一方の端に向かうにつれ回転方向後方に向かって延びる複数の第二突条とを備えたローラーが使用される。これらの第一突条及び第二突条により、ジョイント部上をローラーが回転しながら移動したとき、ジョイント部のコードには、幅方向の中央部分から両端側に向けて押す力が働く。これにより、ジョイント部でのコード間隔が広がり、単層部のジョイント部側の端の部分でのコード間隔が広がるのが抑制される。この製造方法では、タイヤに空気が充填されたとき、単層部のジョイント部側の端の部分の変形量と、ジョイント部の変形量との差が大きくなることが抑えられる。この製造方法では、デントの発生が抑えられている。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
本発明に係るタイヤの製造方法では、シートが使用される。図1には、このシート2が示されている。図1において、矢印Xがこのシート2の幅方向を表し、矢印Yがこのシート2の長さ方向を表す。シート2は、並列された複数のコード4と、これらのコード4を被覆するトッピングゴム6とを備える。この実施形態では、シート2は、カーカス用である。
図2は、本発明の一実施形態に係る製造方法で使用される、製造装置8が示された斜視図である。この装置は、ドラム10、ローラー12及び駆動器14を備える。後述するとおり、この製造装置8では、シート2が円筒状に成形される。この実施形態では、カーカス用のシート2が円筒状に成形されて、カーカスが得られる。図2には、このシート2も示されている。
ドラム10は、複数のセグメント16と、軸部18とを備える。図2で示されるように、複数のセグメント16が、円筒状に並べられている。これらのセグメント16の外周面が、ドラム10の外周面を形成している。軸部18は、円筒状に並べられたセグメント16の、中央を貫通している。図示されないが、それぞれのセグメント16は、支持部により軸部18と接続されている。軸部18は回転することができる。軸部18の回転により、セグメント16も回転する。このドラム10は、回転することができる。
図3は、ローラー12が示された斜視図である。図4(a)はこのローラー12の外周面の展開図の一部であり、図4(b)はこのローラー12の側面図である。図で示されるように、ローラー12は、円柱状を呈している。ローラー12は、回転することができる。図3及び4において、矢印Aで示されるのが、このローラー12の回転方向である。ローラー12の典型的な材質は、樹脂組成物である。ローラー12が、スチール等の金属からなっていてもよい。
ローラー12は、その外周面に、複数の第一突条20と、複数の第二突条22とを備える。図3及び図4(a)で示されるように、それぞれの第一突条20は、ローラー12の幅方向の中央から一方の端に向かうにつれ回転方向後方に向かって延びている。すなわち、第一突条20は、ローラー12の幅方向及び周方向に対して傾斜している。図4(b)で示されるように、側面視において、第一突条20は台形状である。側面視において、第一突条20が矩形状であってもよく、三角形状であってもよい。第一突条20の先端が丸められていてもよい。
図3及び図4(a)で示されるように、それぞれの第二突条22は、幅方向の中央からもう一方の端に向かうにつれ回転方向後方に向かって延びている。すなわち、第二突条22は、ローラー12の幅方向及び周方向に対して傾斜している。図示されないが、側面視において、第二突条22は台形状である。側面視において、第二突条22が矩形状であってもよく、三角形状であってもよい。第二突条22の先端が丸められていてもよい。
図4(a)において、二点差線CLは、ローラー12の幅方向の中心線を表す。この実施形態では、第一突条20及び第二突条22はそれぞれ中心線CLから延びている。第一突条20及び第二突条22は、中心線CLから延びていなくてもよい。ローラー12を幅方向に、それぞれ等しい幅の三つの領域に分けたとき、第一突条20は、その中央の領域(中央領域)から延びていればよい。すなわち、「第一突条20が幅方向の中央から延びる」とは、第一突条20がこの中央領域から延びることを意味する。同様に、「第二突条22が幅方向の中央から延びる」とは、第二突条22がこの中央領域から延びることを意味する。
図4(a)において、符号θ1は第一突条20の周方向に対する傾斜角度を表し、符号θ2は第二突条22の周方向に対する傾斜角度を表す。図4(a)の実施形態では、角度θ1と角度θ2とは等しい。角度θ1と角度θ2とが異なっていてもよい。
図4(a)の実施形態では、第一突条20の周方向位置と第二突条22の周方向位置とは同じである。第一突条20の周方向位置が、第二突条22の周方向位置とずれていてもよい。周方向に対して、第一突条20と第二突条22とが互い違いに並べられていてもよい。
駆動器14は、ローラー12を支持している。駆動器14は、ローラー12をドラム10に向けて押しつけつつ、ドラム10の幅方向(図2の矢印Bの方向)に移動させることができる。後述するとおり、これによりローラー12は、回転しつつジョイント部上をドラム10の幅方向に移動することができる。
本発明に係るタイヤの製造方法は、
(1)シート2を準備する工程
(2)シート2をドラム10の外周上に、ジョイント部が形成されるように巻く工程
(3)ローラー12でジョイント部を押圧する工程
(4)ローカバーを形成する工程
及び
(5)ローカバーを加熱及び加圧する工程
を含む。
(1)シート2を準備する工程
(2)シート2をドラム10の外周上に、ジョイント部が形成されるように巻く工程
(3)ローラー12でジョイント部を押圧する工程
(4)ローカバーを形成する工程
及び
(5)ローカバーを加熱及び加圧する工程
を含む。
上記(1)の工程では、図1で示されたシート2が準備される。この工程では、例えば並列された複数のコード4が、ゴム組成物とともに一対のカレンダーロールの間を通される。コード4とこれを被覆するトッピングゴム6とからなる、ベースシートが得られる。これが適切なサイズに切断されて、シート2が得られる。
上記(2)の工程では、図2のドラム10が使用される。図5(a)には、ドラム10にシート2が巻き始められる状態が示されている。この図では、ドラム10はその外周面のみが示されている。この工程では、シート2の先端がドラム10の外周面上に載せられる。シート2を送り出しつつ、ドラム10が図5(a)の矢印Cの方向に回転する。これにより、シート2がドラム10の外周上に巻かれる。シート2がドラム10に一周巻かれると、シート2は切断される。
図5(b)には、ドラム10にシート2が巻かれた後の様子が示されている。シート2は、巻き始め端24を含む部分と、巻き終わり端26を含む部分とが重なるように切断される。これにより、巻き始め端24を含む部分と巻き終わり端26を含む部分とが重なった、ジョイント部28が形成される。図5(b)の二点鎖線で囲まれた四角には、ジョイント部28の近辺の断面が、拡大されて示されている。ジョイント部28は、ドラム10の幅方向に延びている。なお、シート2のうち、ジョイント部28以外の部分は、この明細書では、単層部30と称される。
上記(3)の工程では、ローラー12及び駆動器14が使用される。駆動器14がローラー12をジョイント部28に押し当てつつ、ドラム10の幅方向(図2の矢印Bの方向)に移動させる。図6に、この様子が示されている。この図では、ジョイント部28は、その断面が示されている。ローラー12は、図6の矢印Aの方向に回転しながら、ジョイント部28上をドラム10の幅方向に移動する。ローラー12は、ジョイント部28を押圧しつつ、ジョイント部28の幅方向の一方の端から、他方の端まで移動する。これにより、シート2の巻き始め端24を含む部分と、シート2の巻き終わり端26を含む部分とが圧着される。これにより、筒状のカーカスが形成される。
上記(4)の工程では、カーカスはビードと組み合わせられ、さらにサイドウォール、ベルト、トレッド等のタイヤ用の他の部材が組み合わされる。これにより、ローカバーが形成される。
上記(5)の工程では、ローカバーはモールドに入れられ、加熱及び加圧される。加圧と加熱とにより、ローカバーのゴム組成物がキャビティ内を流動する。ゴム組成物が架橋反応をおこし、タイヤが得られる。
なお、図5(a)及び(b)の実施形態では、ドラム10の外周に、シート2が直接巻かれている。シート2を巻く際に、ドラム10の外周に他の部材が先に形成されていてもよい。例えば、カーカス用のシート2を巻く際に、ドラム10の外周にインナーライナーが形成されていてもよい。この場合、シート2はインナーライナーの外側に巻かれる。カーカスは、インナーライナーの外側に形成される。
図5(a)及び(b)の実施形態では、ドラム10の外周にシート2が巻かれた後に、ジョイント部28が形成されるようにシート2が切断されている。あらかじめシート2を所望のジョイント部28が形成できるサイズに切断しておき、この切断後のシート2をドラム10に巻いてもよい。ジョイント部28が形成されるように、シート2がドラム10に巻かれればよい。
以下、本発明の作用効果が説明される。
本発明に係るタイヤの製造方法では、ジョイント部28を押圧する際に、その外周面に、それぞれが幅方向の中央から一方の端に向かうにつれ回転方向後方に向かって延びる複数の第一突条20と、それぞれが幅方向の中央からもう一方の端に向かうにつれ回転方向後方に向かって延びる複数の第二突条22とを備えたローラー12が使用される。ジョイント部28上をローラー12が回転しながら移動したとき、これらの第一突条20及び第二突条22により、ジョイント部28のコード4には、幅方向の中央部分から両端側に向けて押す力が働く。これにより、ジョイント部28でのコード4間隔が広がり、単層部30のジョイント部28側の端の部分でのコード4間隔が広がるのが抑制される。この製造方法では、タイヤに空気が充填されたとき、単層部30のジョイント部28側の端の部分の変形量と、ジョイント部28の変形量との差が大きくなることが、抑えられる。この製造方法では、デントの発生が抑えられている。
第一突条20がローラー12の周方向となす角度θ1は、5°以上が好ましい。角度θ1を5°以上とすることで、この第一突条20は、効果的にジョイント部28のコード4を幅方向外側に向けて押すことができる。これにより、ジョイント部28でのコード4間隔が広がり、単層部30のジョイント部28側の端の部分でのコード4間隔が広がるのが抑制される。この製造方法では、デントの発生が抑えられている。この観点から、角度θ1は、10°以上がより好ましい。角度θ1は、45°以下が好ましい。角度θ1を45°以下とすることで、この第一突条20は、効果的にジョイント部28のコード4を幅方向外側に向けて押すことができる。これにより、ジョイント部28でのコード4間隔が広がり、単層部30のジョイント部28側の端の部分でのコード4間隔が広がるのが抑制される。この製造方法では、デントの発生が抑えられている。この観点から、角度θ1は、40°以下がより好ましい。
第二突条22がローラー12の周方向となす角度θ2は、5°以上が好ましい。角度θ2を5°以上とすることで、この第二突条22は、効果的にジョイント部28のコード4を幅方向外側に向けて押すことができる。これにより、ジョイント部28でのコード4間隔が広がり、単層部30のジョイント部28側の端の部分でのコード4間隔が広がるのが抑制される。この製造方法では、デントの発生が抑えられている。この観点から、角度θ2は、10°以上がより好ましい。角度θ2は、45°以下が好ましい。角度θ2を45°以下とすることで、この第二突条22は、効果的にジョイント部28のコード4を幅方向外側に向けて押すことができる。これにより、ジョイント部28でのコード4間隔が広がり、単層部30のジョイント部28側の端の部分でのコード4間隔が広がるのが抑制される。この製造方法では、デントの発生が抑えられている。この観点から、角度θ2は、40°以下がより好ましい。
図4(b)において、符号H1は、ローラー12の半径方向に計測した第一突条20の高さを表す。高さH1は、1.0mm以上が好ましい。高さH1を1.0mm以上とすることで、この第一突条20は、効果的にジョイント部28のコード4を幅方向外側に向けて押すことができる。これにより、ジョイント部28でのコード4間隔が広がり、単層部30のジョイント部28側の端の部分でのコード4間隔が広がるのが抑制される。この製造方法では、デントの発生が抑えられている。この観点から、高さH1は1.5mm以上がより好ましい。高さH1は、3.0mm以下が好ましい。高さH1を3.0mm以下とすることで、この第一突条20は十分な強度を有する。第一突条20が破損することが抑えられている。この観点から高さH1は2.5mm以下がより好ましい。
図示されないが、符号H2は、ローラー12の半径方向に計測した第二突条22の高さを表す。高さH2は、1.0mm以上が好ましい。高さH2を1.0mm以上とすることで、この第二突条22は、効果的にジョイント部28のコード4を幅方向外側に向けて押すことができる。これにより、ジョイント部28でのコード4間隔が広がり、単層部30のジョイント部28側の端の部分でのコード4間隔が広がるのが抑制される。この製造方法では、デントの発生が抑えられている。この観点から、高さH2は1.5mm以上がより好ましい。高さH2は、3.0mm以下が好ましい。高さH2を3.0mm以下とすることで、この第二突条22は十分な強度を有する。第二突条22が破損することが抑えられている。この観点から高さH2は2.5mm以下がより好ましい。
図4(a)において、符号W1は、第一突条20の先端における幅を表す。幅W1は、図4(a)の展開図において、第一突条20が延びる方向と垂直な方向に計測される。幅W1は、0.5mm以上が好ましい。幅W1を0.5mm以上とすることで、この第一突条20は、効果的にジョイント部28のコード4を幅方向外側に向けて押すことができる。これにより、ジョイント部28でのコード4間隔が広がり、単層部30のジョイント部28側の端の部分でのコード4間隔が広がるのが抑制される。この製造方法では、デントの発生が抑えられている。さらに幅W1を0.5mm以上とすることで、この第一突条20は十分な強度を有する。この観点から、幅W1は1.0mm以上がより好ましい。幅W1は、3.0mm以下が好ましい。幅W1を3.0mm以下とすることで、この第一突条20は、効果的にジョイント部28のコード4を幅方向外側に向けて押すことができる。これにより、ジョイント部28でのコード4間隔が広がり、単層部30のジョイント部28側の端の部分でのコード4間隔が広がるのが抑制される。この製造方法では、デントの発生が抑えられている。この観点から、幅W1は2.5mm以下がより好ましい。
前述のとおり、第一突条20の先端が丸められていてもよい。この場合の先端部の曲率半径は、1.0mm以下が好ましい。なお、第一突条20の先端が丸められている場合、幅W1はこの丸みの部分がないとした場合の第一突条20の先端で、計測される。
図4(a)において、符号W2は、第二突条22の先端における幅を表す。幅W2は、図4(a)の展開図において、第二突条22が延びる方向と垂直な方向に計測される。幅W2は、0.5mm以上が好ましい。幅W2を0.5mm以上とすることで、この第二突条22は、効果的にジョイント部28のコード4を幅方向外側に向けて押すことができる。これにより、ジョイント部28でのコード4間隔が広がり、単層部30のジョイント部28側の端の部分でのコード4間隔が広がるのが抑制される。この製造方法では、デントの発生が抑えられている。さらに幅W2を0.5mm以上とすることで、この第二突条22は十分な強度を有する。この観点から、幅W2は1.0mm以上がより好ましい。幅W2は、3.0mm以下が好ましい。幅W2を3.0mm以下とすることで、この第二突条22は、効果的にジョイント部28のコード4を幅方向外側に向けて押すことができる。これにより、ジョイント部28でのコード4間隔が広がり、単層部30のジョイント部28側の端の部分でのコード4間隔が広がるのが抑制される。この製造方法では、デントの発生が抑えられている。この観点から、幅W2は2.5mm以下がより好ましい。
前述のとおり、第二突条22の先端が丸められていてもよい。この場合の先端部の曲率半径は、1.0mm以下が好ましい。なお、第二突条22の先端が丸められている場合、幅W2はこの丸みの部分がないとした場合の第二突条22の先端で、計測される。
図4(a)において、符号P1は、第一突条20の先端における第一突条20のピッチを表す。ピッチP1は、図4(a)において、第一突条20が延びる方向と垂直な方向に計測される。ピッチP1は、2.0mm以上が好ましい。ピッチP1を2.0mm以上とすることで、この第一突条20は、効果的にジョイント部28のコード4を幅方向外側に向けて押すことができる。これにより、ジョイント部28でのコード4間隔が広がり、単層部30のジョイント部28側の端の部分でのコード4間隔が広がるのが抑制される。この製造方法では、デントの発生が抑えられている。この観点から、ピッチP1は3.0mm以上がより好ましい。ピッチP1は、6.0mm以下が好ましい。ピッチP1を6.0mm以下とすることで、この第一突条20は、効果的にジョイント部28のコード4を幅方向外側に向けて押すことができる。これにより、ジョイント部28でのコード4間隔が広がり、単層部30のジョイント部28側の端の部分でのコード4間隔が広がるのが抑制される。この製造方法では、デントの発生が抑えられている。この観点からピッチP1は5.0mm以下がより好ましい。
図4(a)において、符号P2は、第二突条22の先端における第二突条22のピッチを表す。ピッチP2は、図4(a)において、第二突条22が延びる方向と垂直な方向に計測される。ピッチP2は、2.0mm以上が好ましい。ピッチP2を2.0mm以上とすることで、この第二突条22は、効果的にジョイント部28のコード4を幅方向外側に向けて押すことができる。これにより、ジョイント部28でのコード4間隔が広がり、単層部30のジョイント部28側の端の部分でのコード4間隔が広がるのが抑制される。この製造方法では、デントの発生が抑えられている。この観点から、ピッチP2は3.0mm以上がより好ましい。ピッチP2は、6.0mm以下が好ましい。ピッチP2を6.0mm以下とすることで、この第二突条22は、効果的にジョイント部28のコード4を幅方向外側に向けて押すことができる。これにより、ジョイント部28でのコード4間隔が広がり、単層部30のジョイント部28側の端の部分でのコード4間隔が広がるのが抑制される。この製造方法では、デントの発生が抑えられている。この観点からピッチP2は5.0mm以下がより好ましい。
図4(a)において、符号WRはローラー12の幅を表す。幅WRは、30mm以上が好ましい。幅WRを30mm以上とすることで、このローラー12は、ジョイント部28の幅方向の一方の端から他方の端までを、一度に十分な大きさの圧力で押圧することができる。この制御方法では、効率的にシート2の巻き始め端24を含む部分と、シート2の巻き終わり端26を含む部分とが圧着される。この観点から、幅WRは40mm以上がより好ましい。幅WRは、70mm以下が好ましい。幅WRを70mm以下とすることで、このローラー12の大きさ及び重量が抑えられる。この観点から、幅WRは60mm以下がより好ましい。
図4(b)において、符号DRはローラー12の直径を表す。直径DRは、30mm以上が好ましい。直径DRを30mm以上とすることで、ドラム10の幅方向において、十分な大きさのローラー12とジョイント部28との接触幅が確保できる。これにより、効果的にジョイント部28のコード4を幅方向外側に向けて押すことができる。これにより、ジョイント部28でのコード4間隔が広がり、単層部30のジョイント部28側の端の部分でのコード4間隔が広がるのが抑制される。この製造方法では、デントの発生が抑えられている。この観点から、直径DRは40mm以上がより好ましい。直径DRは、100mm以下が好ましい。直径DRを100mm以下とすることで、このローラー12の大きさ及び重量が抑えられる。この観点から、直径DRは60mm以下がより好ましい。
ローラー12がジョイント部28を抑える圧力PRは、0.05MPa以上が好ましい。圧力PRを0.05MPa以上とすることで、シート2の巻き始め端24を含む部分とシート2の巻き終わり端26を含む部分とが十分に圧着される。これらが剥がれることが防止されている。この観点から、圧力PRは0.10MPa以上がより好ましい。圧力PRは、0.50MPa以下が好ましい。圧力PRを0.50MPa以下とすることで、ジョイント部28でのコード4間隔が狭くなり、単層部30のジョイント部28側の端の部分でのコード4間隔が広がるのが抑制される。この製造方法では、デントの発生が抑えられている。この観点から圧力は0.20MPa以下がより好ましい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
上記(1)から(3)の工程で、円筒状のカーカスを作成した。これを使用して上記(4)及び(5)の工程でタイヤを製造した。このタイヤのサイズは、145R12 6PRであった。上記(1)から(3)の工程で使用したローラーの仕様及びローラーがジョイント部を抑える圧力PRが、表1に示されている。第一突条のピッチP1は幅W1の2倍とされ、第二突条のピッチP2は幅W2の2倍とされた。ローラーの幅WRは50mmとされた。
上記(1)から(3)の工程で、円筒状のカーカスを作成した。これを使用して上記(4)及び(5)の工程でタイヤを製造した。このタイヤのサイズは、145R12 6PRであった。上記(1)から(3)の工程で使用したローラーの仕様及びローラーがジョイント部を抑える圧力PRが、表1に示されている。第一突条のピッチP1は幅W1の2倍とされ、第二突条のピッチP2は幅W2の2倍とされた。ローラーの幅WRは50mmとされた。
[比較例1]
ローラーが第一突条及び第二突条を有さないことの他は実施例1と同様にして、タイヤを製造した。
ローラーが第一突条及び第二突条を有さないことの他は実施例1と同様にして、タイヤを製造した。
[実施例2-3]
角度θ1及びθ2を表1の通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを製造した。
角度θ1及びθ2を表1の通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを製造した。
[実施例4]
幅W1及びW2を表1の通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを製造した。
幅W1及びW2を表1の通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを製造した。
[実施例5-6]
直径DRを表2の通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを製造した。
直径DRを表2の通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを製造した。
[実施例7]
圧力PRを表2の通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを製造した。
圧力PRを表2の通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを製造した。
[デント量]
実施例及び比較例のそれぞれで、100本のタイヤを製造した。それぞれをユニフォーミティ試験機に装着し、これに内圧が200kPaとなるように空気を充填した。これらのタイヤでデントの凹み深さを測定し、これらの平均値が計算された。結果が、比較例1を100とした指数として、表1に示されている。値が大きいほど、凹み量が小さいことを表す。値が大きいほど、好ましい。
実施例及び比較例のそれぞれで、100本のタイヤを製造した。それぞれをユニフォーミティ試験機に装着し、これに内圧が200kPaとなるように空気を充填した。これらのタイヤでデントの凹み深さを測定し、これらの平均値が計算された。結果が、比較例1を100とした指数として、表1に示されている。値が大きいほど、凹み量が小さいことを表す。値が大きいほど、好ましい。
表1及び2で示されるように、実施例の製造方法は、比較例の製造方法に比べて良い結果が得られている。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された方法は、種々のタイヤの製造に適用されうる。
2・・・シート
4・・・コード
6・・・トッピングゴム
8・・・製造装置
10・・・ドラム
12・・・ローラー
14・・・駆動器
16・・・セグメント
18・・・軸部
20・・・第一突条
22・・・第二突条
24・・・巻き始め端
26・・・巻き終わり端
28・・・ジョイント部
30・・・単層部
4・・・コード
6・・・トッピングゴム
8・・・製造装置
10・・・ドラム
12・・・ローラー
14・・・駆動器
16・・・セグメント
18・・・軸部
20・・・第一突条
22・・・第二突条
24・・・巻き始め端
26・・・巻き終わり端
28・・・ジョイント部
30・・・単層部
Claims (9)
- (A)並列された複数のコードとトッピングゴムとを備えるシートを、ドラムの外周上に、ジョイント部が形成されるように巻く工程
及び
(B)前記ジョイント部の上を、ローラーを回転させつつ前記ドラムの幅方向に移動させることで、前記ジョイント部を押圧する工程
を含み、
前記(B)の工程では、その外周面に、それぞれがこのローラーの幅方向の中央から一方の端に向かうにつれ回転方向後方に向かって延びる複数の第一突条と、それぞれがこのローラーの幅方向の中央からもう一方の端に向かうにつれ回転方向後方に向かって延びる複数の第二突条とを備えたローラーが使用される、タイヤの製造方法。 - 前記第一突条が延びる方向と前記ローラーの周方向とがなす角度θ1が5°以上45°以下であり、前記第二突条が延びる方向と前記ローラーの周方向とがなす角度θ2が5°以上45°以下であるローラーが使用される、請求項1に記載の製造方法。
- 前記第一突条の高さが1.0mm以上3.0mm以下であり、前記第二突条の高さが1.0mm以上3.0mm以下であるローラーが使用される、請求項1又は2に記載の製造方法。
- 前記第一突条の先端における幅が0.5mm以上3.0mm以下であり、前記第二突条の先端における幅が0.5mm以上3.0mm以下であるローラーが使用される、請求項1から3のいずれかに記載の製造方法。
- 隣接する二つの前記第一突条のピッチが2.0mm以上6.0mm以下であり、隣接する二つの前記第二突条間のピッチが2.0mm以上6.0mm以下であるローラーが使用される、請求項1から4のいずれかに記載の製造方法。
- 幅が30mm以上70mm以下のローラーが使用される、請求項1から5のいずれかに記載の製造方法。
- 直径が30mm以上100mm以下のローラーが使用される、請求項1から6のいずれかに記載の製造方法。
- 前記(B)の工程では、前記ローラーが前記ジョイント部を押さえる圧力が、0.05MPa以上0.50MPa以下である、請求項1から7のいずれかに記載の製造方法。
- その外周上に、複数のコードとトッピングゴムとを備えるシートがジョイント部が形成されるように巻かれるドラムと、前記ジョイント部を押圧するためのローラーとを備え、
前記ローラーが、その外周面に、それぞれがこのローラーの幅方向の中央から一方の端に向かうにつれ回転方向後方に向かって延びる複数の第一突条と、それぞれがこのローラーの幅方向の中央からもう一方の端に向かうにつれ回転方向後方に向かって延びる複数の第二突条とを備える、タイヤの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020193247A JP2022081976A (ja) | 2020-11-20 | 2020-11-20 | タイヤの製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020193247A JP2022081976A (ja) | 2020-11-20 | 2020-11-20 | タイヤの製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2022081976A true JP2022081976A (ja) | 2022-06-01 |
Family
ID=81801595
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2020193247A Pending JP2022081976A (ja) | 2020-11-20 | 2020-11-20 | タイヤの製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2022081976A (ja) |
-
2020
- 2020-11-20 JP JP2020193247A patent/JP2022081976A/ja active Pending
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