JP2022081920A - 計測装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】励起光を高効率に蛍光体に集光して強度の高い蛍光を生じさせることで高精度な測定を可能とする。【解決手段】被測定物の上面の高さを計測する計測ユニットを含む計測装置であって、該計測ユニットは、光源ユニットと、該光源ユニットが発した光を導く光ファイバーと、該光ファイバーによって導かれた光を被測定物に集光する集光器と、を含み、該光源ユニットは、励起光源と、該励起光源が発した励起光を受けると該励起光とは波長の異なる蛍光を発する蛍光体と、該励起光源が発した該励起光の断面形状を変化させ該励起光を該蛍光体に集光するビーム成形ユニットと、該蛍光を含むプローブ光を該光ファイバーの端面に向けて集光する第1の集光レンズと、を有し、該ビーム成形ユニットは、該励起光源が発した該励起光の進行方向に垂直な第1の方向と、該進行方向及び該第1の方向に垂直な第2の方向と、で異なる倍率で該励起光の該断面形状を変化させる。【選択図】図3

Description

本発明は、被測定物に光を照射し、反射光から被測定物の高さ位置や厚みを測定する計測装置に関する。
携帯電話やパソコン等の電子機器に使用されるデバイスチップの製造工程では、まず、半導体等の材料からなるウエーハの表面に互いに交差する複数の分割予定ライン(ストリート)を設定する。そして、分割予定ラインで区画される各領域にIC(Integrated Circuit)、LSI(Large-scale Integration)等のデバイスを形成する。その後、ウエーハを裏面側から研削して薄化し、分割予定ラインに沿って分割すると、個々のデバイスチップが形成される。
ウエーハを薄化する研削装置は、ウエーハを保持できる保持テーブルと、ウエーハを研削できる研削砥石を備える研削ユニットと、を備える。さらに、研削装置は、保持テーブルに保持されたウエーハの上面の高さ位置やウエーハの厚みを監視できる計測装置を備える。研削装置は、この計測装置を用いてウエーハの厚みを測定しながらウエーハを研削し、ウエーハを所定の厚みに薄化する(特許文献1参照)。
ウエーハの分割は、例えば、レーザービームをウエーハに照射して該ウエーハをレーザー加工できるレーザー加工装置で実施される。レーザー加工装置は、ウエーハ等の被加工物を保持する保持テーブルと、該保持テーブルで保持された被加工物にレーザービームを照射して該被加工物をレーザー加工するレーザービーム照射ユニットと、を備える。さらに、レーザー加工装置は、保持テーブルで保持された被加工物の上面の高さ位置や被加工物の厚みを測定できる計測装置を備える。
レーザービーム照射ユニットは、被加工物に対して透過性を有する波長(被加工物を透過できる波長)のレーザービームを被加工物中の所定の深さ位置に集光し、被加工物の内部に分割起点となる改質層を形成する。
レーザー加工装置では、被加工物にレーザービームを照射する際に、保持テーブルで保持された被加工物の上面の高さ位置等が計測装置で測定される。そして、計測された被加工物の上面の高さ位置等に基づいて、レーザービームの集光点を所定の高さ位置に位置づける(例えば、特許文献2及び特許文献3参照)。
計測装置は、光源が発した光を集光して光ファイバーの一端に入射する。この光ファイバーの他端は保持テーブルで保持された被加工物の上面に向けられており、この他端から出た光が被加工物に照射される。そして、該光の反射光を検出することで被加工物の上面の高さや被加工物の厚みを特定する。
特開2011-143488号公報 特開2011-122894号公報 特開2008-170366号公報
従来の計測装置では、光源に白色LED(Light Emitting Diode)が用いられてきた。白色LEDから発せられた光はスポット径が大きく、光ファイバーの一端に集光しにくい。そのため、十分な量の光を光ファイバーに通しにくく、十分な光量で光を被測定物に照射できないため、測定精度や分解能が不十分であった。
そこで、光源に青色LD(Laser Diode)等の励起光源を用い、励起光源から発せられた青色光を励起光として蛍光体に照射させ、発生した蛍光と青色光を合成することで白色のような色の光を生じさせることが考えられる。この方法で得られる光は、強度が高くなる。
計測装置の測定精度を高めるには、測定に用いられる光の強度を高めることが考えられる。そこで、蛍光体に照射する励起光の光源として、マルチモードLDを使用することが考えられる。マルチモードLDを励起光の光源に使用すると、強度の高い励起光を利用できる。
しかしながら、マルチモードLDでは発光点のサイズ(エミッタサイズ)が大きくなる上、励起光の断面形状が楕円形状になる。そして、蛍光体から生じる蛍光の断面形状は、励起光の断面形状を反映した形状となる。そのため、エミッタサイズが大きくかつ断面形状が楕円形状の励起光が照射されて生じた蛍光は、光ファイバーの一端に高効率に集光しにくい。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、被加工物に照射される蛍光を光ファイバーの一端に高効率に集光することで高精度な測定が可能な計測装置を提供することである。
本発明の一態様によれば、被測定物を保持する保持テーブルと、該保持テーブルに保持された被測定物の上面の高さ、または、厚みを計測する計測ユニットと、を含む計測装置であって、該計測ユニットは、光源ユニットと、該光源ユニットが発した光を導く光ファイバーと、該光ファイバーによって導かれた光を被測定物に集光する集光器と、を含み、該光源ユニットは、励起光源と、該励起光源が発した励起光を受けると該励起光とは波長の異なる蛍光を発する蛍光体と、該励起光源が発した該励起光の断面形状を変化させ該励起光を該蛍光体に集光するビーム成形ユニットと、該蛍光体が発した該蛍光を含むプローブ光を該光ファイバーの端面に向けて集光する第1の集光レンズと、を有し、該ビーム成形ユニットは、該励起光源が発した該励起光の進行方向に垂直な第1の方向と、該進行方向及び該第1の方向に垂直な第2の方向と、で異なる倍率で該励起光の該断面形状を変化させることを特徴とする計測装置が提供される。
好ましくは、該ビーム成形ユニットは、該励起光源が発した該断面形状が楕円形状の該励起光を平行光にするコリメートレンズと、該コリメートレンズにより平行光になった該励起光の該断面形状の短手方向を拡大するアナモルフィックプリズムペアと、該アナモルフィックプリズムペアによって該断面形状の該短手方向が拡大された該励起光を該蛍光体に集光する第2の集光レンズと、を含む。
または、好ましくは、該ビーム成形ユニットは、該励起光源が発した該断面形状が楕円形状の該励起光を平行光にするコリメートレンズと、該コリメートレンズにより平行光になった該励起光の該断面形状の短手方向を拡大する一つ以上のシリンドリカルレンズと、該シリンドリカルレンズによって該断面形状の該短手方向が拡大された該励起光を該蛍光体に集光する第2の集光レンズと、を含む。
または、好ましくは、該ビーム成形ユニットは、該励起光源が発した該断面形状が楕円形状の該励起光の短手方向を拡大し、その後に該励起光を該蛍光体に集光する一つ以上のトーリックレンズを含む。
本発明の一態様に係る計測装置は、励起光源と、蛍光体と、ビーム成形ユニットと、第1の集光レンズと、を有する光源ユニットを備える。ここで、ビーム成形ユニットは、励起光源が発した励起光の断面形状を変化させ該励起光を蛍光体に集光する。特に、ビーム成形ユニットは、励起光源が発した励起光の進行方向に垂直な第1の方向と、進行方向及び第1の方向に垂直な第2の方向と、で異なる倍率で励起光の断面形状を変化させる。
例えば、ビーム成形ユニットは、エミッタサイズの大きい励起光の断面形状が円形に近づくように、蛍光体に集光される前の励起光の断面形状を変形できる。この場合、蛍光体で生じる蛍光の断面形状も円形に近づけられるため、この蛍光を光ファイバーの一端に高効率に集光でき、被測定物の測定に強度の高い光を利用でき、被測定物の測定の精度が上がる。
したがって、本発明の一態様によると、被加工物に照射される蛍光を光ファイバーの一端に高効率に集光することで高精度な測定が可能な計測装置が提供される。
計測装置が組み込まれた研削装置を模式的に示す斜視図である。 計測装置が組み込まれたレーザー加工装置を模式的に示す斜視図である。 計測装置の基本構造を模式的に示す側面図である。 図4(A)及び図4(B)は、ビーム成形ユニットにアナモルフィックプリズムペアを用いる計測装置の光学系を模式的に示す側面図である。 図5(A)及び図5(B)は、ビーム成形ユニットにシリンドリカルレンズを用いる計測装置の光学系を模式的に示す側面図である。 図6(A)及び図6(B)は、ビーム成形ユニットにトーリックレンズを用いる計測装置の光学系を模式的に示す側面図である。 計測装置の光学系の変形例を模式的に示す側面図である。
添付図面を参照して、本発明の一態様に係る計測装置について説明する。本実施形態に係る計測装置は、例えば、半導体ウエーハ等の被加工物を加工する加工装置に組み込まれて使用される。まず、加工装置で加工される被加工物について説明する。被加工物は、例えば、Si(シリコン)、SiC(シリコンカーバイド)、GaN(ガリウムナイトライド)、GaAs(ヒ化ガリウム)、若しくは、その他の半導体等の材料の円板状のウエーハである。
または、被加工物は、サファイア、ガラス、石英等の材料からなる略円板状の基板等である。ガラスは、例えば、アルカリガラス、無アルカリガラス、ソーダ石灰ガラス、鉛ガラス、ホウケイ酸ガラス、石英ガラス等である。被加工物は、パッケージ基板、セラミックス基板等でもよい。以下、被加工物が円板状のウエーハである場合を例に説明する。
ウエーハの表面は、格子状に配列された複数の分割予定ラインで区画される。ウエーハの表面の分割予定ラインで区画された各領域には、ICやLSI等のデバイスが形成される。そして、ウエーハを裏面から研削して薄化し、該ウエーハを分割予定ラインに沿って分割すると、個々のデバイスチップが得られる。
ウエーハの研削は、研削砥石を備える研削装置で実施される。また、ウエーハの分割は、ウエーハにレーザービームを照射して該ウエーハをレーザー加工するレーザー加工装置で実施される。そして、本実施形態に係る計測装置は、例えば、研削装置やレーザー加工装置等の加工装置に組み込まれて使用される。
ここで、計測装置が組み込まれる加工装置の一例として、研削装置について説明する。図1は、研削装置2を模式的に示す斜視図である。研削装置2は、各構成要素を支持する矩形状の基台4を備える。基台4の上面にはX軸方向に沿った開口4aが設けられており、開口4a内にはX軸移動テーブル8が設けられている。
研削装置2は、X軸移動テーブル8をX軸方向に沿って移動させるX軸方向移動機構を備える。X軸移動テーブル8は、X軸方向移動機構により被加工物が着脱される搬入出領域10と、該被加工物が研削加工される加工領域12と、の間で移動する。X軸移動テーブル8の上面には、被加工物を吸引保持するチャックテーブル6が設けられる。
チャックテーブル6は、上方に露出する多孔質部材と、該多孔質部材を凹部に収容する枠体と、を備える。枠体の内部には、該多孔質部材と、吸引源と、を連通する吸引路が形成されている。多孔質部材の上に被加工物を載せて該吸引源を作動させると、被加工物に負圧が作用し、該被加工物がチャックテーブル6に吸引保持される。すなわち、多孔質部材の上面は、保持面6aとなる。
加工領域12の上方には、被加工物を研削する研削ユニット14が配設される。基台4の後方側には、Z軸方向移動機構16を介して研削ユニット14を昇降可能に支持する支持部18が立設されている。研削ユニット14を昇降させるZ軸方向移動機構16は、支持部18の前面に設けられたZ軸方向に伸長する一対のZ軸ガイドレール20と、それぞれのZ軸ガイドレール20にスライド可能に取り付けられたZ軸移動プレート22と、を備える。
Z軸移動プレート22の裏面側(後面側)には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、Z軸ガイドレール20に平行なZ軸ボールねじ24が螺合されている。Z軸ボールねじ24の一端部には、Z軸パルスモータ26が連結されている。Z軸移動プレート22の前面側下部には、研削ユニット14が固定されている。Z軸パルスモータ26でZ軸ボールねじ24を回転させると、研削ユニット14が固定されたZ軸移動プレート22がZ軸ガイドレール20に沿ってZ軸方向に移動する。
研削ユニット14は、Z軸方向の周りに回転するスピンドル30と、スピンドル30の上部を収容するスピンドルハウジング28と、を有する。スピンドルハウジング28の内部には、スピンドル30を回転させるモータが収容されている。スピンドル30の下端には、円盤状のホイールマウント32が固定されており、ホイールマウント32の下面には、スピンドル30の回転に従って回転する研削ホイール34が装着される。研削ホイール34の下面には、環状に並ぶ研削砥石36が固定されている。
チャックテーブル6で被加工物を保持し、チャックテーブル6を加工領域12に移し、スピンドル30を回転させ、研削ホイール34を下降させ、円環軌道上を移動する研削砥石36を被加工物に接触させると、被加工物が研削される。
研削装置2は、チャックテーブル6で保持された被加工物を被測定物としてその上面の高さを測定し被測定物の厚みを測定する本実施形態に係る計測装置38をX軸移動テーブル8上に備える。すなわち、本実施形態に係る計測装置38は、研削装置2に組み込まれて使用される。チャックテーブル6は、計測装置38の保持テーブルとして機能し、被測定物を保持する。
研削装置2は、被加工物を被測定物として計測装置38で上面の高さ、または、厚みを測定しつつ、研削ユニット14で被加工物を研削する。そして、被加工物が所定の厚みになるまで該被加工物を研削する。
次に、本実施形態に係る計測装置が組み込まれて使用される加工装置の他の一例として、レーザー加工装置について説明する。図2は、レーザー加工装置42を模式的に示す斜視図である。レーザー加工装置42は、各構成要素を支持する基台44を備える。
基台44の上面の前部には、X軸方向に平行な一対のX軸ガイドレール50が設けられており、X軸ガイドレール50にはX軸移動プレート52がスライド可能に取り付けられている。X軸移動プレート52の下面側には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、X軸ガイドレール50に平行なX軸ボールねじ54が螺合されている。X軸ボールねじ54の一端には、X軸パルスモータ56が連結されている。
X軸移動プレート52の上には、チャックテーブル46を支持する支持台58が配設され、該支持台58上にはチャックテーブル46が配設される。チャックテーブル46は、上述の研削装置2のチャックテーブル6と同様に構成され、上面が保持面46aとなる。
ところで、レーザー加工装置42に搬入される被加工物は、予め環状のフレームに開口部を塞ぐように貼られたテープに貼り付けられる。すなわち、被加工物と、テープと、環状のフレームと、が予め一体化されてフレームユニットが形成される。そして、チャックテーブル46の周囲には、テープを介して被加工物を保持する環状のフレームを固定するクランプ46bが設けられている。
X軸パルスモータ56でX軸ボールねじ54を回転させると、X軸移動プレート52はX軸ガイドレール50に沿ってX軸方向に移動する。一対のX軸ガイドレール50と、X軸移動プレート52と、X軸ボールねじ54と、X軸パルスモータ56と、は、チャックテーブル46に保持される被加工物をX軸方向に移動させるX軸方向移動機構として機能する。
レーザー加工装置42の基台44の上面の後部には、X軸方向に垂直なY軸方向に沿った一対のY軸ガイドレール60が設けられている。Y軸ガイドレール60には、支持体62がスライド可能に取り付けられている。支持体62は、Y軸ガイドレール60に取り付けられた基部62aと、該基部62aに立設する壁部62bと、を備える。
支持体62の基部62aの下面側には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、Y軸ガイドレール60に平行なY軸ボールねじ64が螺合されている。Y軸ボールねじ64の一端には、Y軸パルスモータ66が連結されている。
Y軸パルスモータ66でY軸ボールねじ64を回転させると、支持体62はY軸ガイドレール60に沿ってY軸方向に移動する。一対のY軸ガイドレール60と、Y軸ボールねじ64と、Y軸パルスモータ66と、は、後述のレーザー加工ユニット48をY軸方向に移動させるY軸方向移動機構として機能する。
支持体62の壁部62bの後面側には、X軸方向及びY軸方向に対して垂直なZ軸方向に沿った一対のZ軸ガイドレール68が配設されている。Z軸ガイドレール68には、ユニットホルダ70がスライド可能に取り付けられている。ユニットホルダ70の壁部62bに向く面にはナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、Z軸ガイドレール68に平行なZ軸ボールねじ(不図示)が螺合されている。Z軸ボールねじの一端には、Z軸パルスモータ72が連結されている。
Z軸パルスモータ72でZ軸ボールねじを回転させると、ユニットホルダ70はZ軸ガイドレール68に沿ってZ軸方向に移動する。一対のZ軸ガイドレール68と、Z軸ボールねじと、Z軸パルスモータ72と、は、レーザー加工ユニット48をZ軸方向に昇降させる昇降ユニットとして機能する。
ユニットホルダ70には、レーザー加工ユニット48の一部の構成要素が固定されている。レーザー加工ユニット48は、チャックテーブル46の保持面46a上に保持された被加工物に対してレーザービームを照射し、被加工物をレーザー加工する機能を有する。
レーザー加工ユニット48は、例えば、Nd;YAGやNd;YVO等の媒質を備え、レーザービームを発するレーザー発振器を備える。レーザー加工ユニット48は、被加工物を透過する波長(被加工物に透過性を有する波長)のレーザービームを被加工物に照射できる。
レーザー加工ユニット48は、チャックテーブル46の上方に位置する加工ヘッド74と、該加工ヘッド74に隣接する撮像ユニット76と、を備える。撮像ユニット76は、チャックテーブル46に保持された被加工物の表面を撮像でき、分割予定ラインに沿って被加工物にレーザービームを照射できるようにアライメントを実施する際に用いられる。また、レーザー加工ユニット48には本実施形態に係る計測装置が組み込まれており、該計測装置は一部の光学系をレーザー加工ユニット48と共有する。
さらに、レーザー加工装置42は、該レーザー加工装置42の各構成要素を制御する制御ユニット(不図示)を備える。制御ユニットは、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置と、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の主記憶装置と、フラッシュメモリ等の補助記憶装置と、を含むコンピュータによって構成される。補助記憶装置に記憶されるソフトウェアに従い処理装置等を動作させることによって、制御ユニットは、ソフトウェアと処理装置(ハードウェア資源)とが協働した具体的手段として機能する。
レーザー加工ユニット48は、チャックテーブル46で保持された被加工物の内部の所定の高さ位置にレーザービームを集光する。レーザー加工装置42は、レーザービームの集光点を所定の高さ位置に位置づけるために、チャックテーブル46で保持された被加工物の上面の高さ位置、または、厚みを計測装置で測定する。
分割予定ラインと重なる位置で被加工物の内部に集光点を位置づけて、レーザービームを該集光点に集光させつつチャックテーブル46と、レーザー加工ユニット48と、を保持面46aに平行な方向(X軸方向、または、Y軸方向)に相対的に移動させる。すると、レーザービームが分割予定ラインに沿って被加工物に照射され、分割予定ラインに沿って被加工物がレーザー加工される。
このように、研削装置2やレーザー加工装置42等の加工装置では、計測装置が使用される。次に、本実施形態に係る計測装置について説明する。計測装置は、保持テーブルに保持された被測定物の上面の高さ、または、厚みを計測する計測ユニットを含む。計測ユニットは、光源ユニットが発した光を導く光ファイバーと、該光ファイバーによって導かれた光を被測定物に集光する集光器と、を含む。
計測装置では、光源ユニットが発した光を集光して光ファイバーの一端に入射させる。そして、光ファイバーの他端は保持テーブルで保持された被測定物の上面に向けられており、該他端から出た光が集光器により被測定物に照射される。計測装置は、該光の反射光を分光器で分光することで被測定物の上面の高さ等を特定する。
計測装置の測定精度を高めるには、測定に高出力のプローブ光を使用するとよい。例えば、光源に青色や紫色のLD等の高出力な励起光源を用い、励起光源から発せられた光を励起光として蛍光体に照射させ、発生した蛍光と励起光を合成することで白色のような色の光を生じさせることが考えられる。
さらに、光源には、シングルモードLDよりも高出力なマルチモードLDを使用することが考えられる。より詳細には、シングルモードLDは、出力が0.5W以下程度となる一方で、マルチモードLDは、出力を5W以下程度まで大きくできる。しかしながら、シングルモードLDのエミッタサイズは数μm×数μmとなるが、マルチモードLDのエミッタサイズは数μ×数10μmとなり、出射される光のエミッタサイズが大きくなり断面形状が楕円形状となりやすい。
エミッタサイズが大きくかつ断面形状が楕円形状の励起光を蛍光体に集光することで生じる蛍光は、光ファイバーの一端に高効率に集光しにくい。そこで、本実施形態に係る計測装置では、励起光源から発せられた励起光の断面形状を変化させる。以下、本実施形態に係る計測装置について説明する。
図3は、本実施形態に係る計測装置78の基本構成を模式的に示す側面図である。各光学部品の構成及び配置は、適宜変更可能である。計測装置78は、被測定物1を保持する保持テーブル80を有する。計測装置78が図1に示す研削装置2に組み込まれて使用される場合、チャックテーブル6が計測装置78の保持テーブル80となる。また、計測装置78が図2に示すレーザー加工装置42に組み込まれて使用される場合、チャックテーブル46が計測装置78の保持テーブル80となる。
計測装置78は、保持テーブル80に保持された被測定物1の上面の高さ、または、厚みを計測する計測ユニット82を含む。計測ユニット82は、光源ユニット84と、該光源ユニット84が発した光を導く光ファイバー86と、該光ファイバー86によって導かれた光を被測定物に集光する集光器88と、を含む。
光源ユニット84は、励起光源90と、励起光源90が発した励起光92を受けると蛍光を発する蛍光体94と、励起光源90が発した励起光92の断面形状を変化させ励起光92を蛍光体94に集光するビーム成形ユニット100を備える。励起光源90には、青色や紫色等の短波長の光を生じるマルチモードLDが使用される。
マルチモードLDを使用する励起光源90から発せられた励起光92は、進行方向に垂直な面における断面形状が楕円形状となる傾向にある。ビーム成形ユニット100は、励起光92の断面形状を円形に近づくように変形させる。なお、ビーム成形ユニット100の詳細な構成例、機能及び作用については、後述する。
励起光92が集光される蛍光体94は、可視光領域の波長帯域の光を透過できる支持プレート96の一方の面に設けられる。蛍光体94には、励起光源90が発する励起光92を受け、励起光92の波長とは異なり該励起光92よりも長波長の波長帯域の蛍光を発することのできる材料が使用される。より詳細には、青色や紫色等の短波長の励起光92を受けて緑色、黄色、または、赤色等の長波長の蛍光を生じる材料を使用できる。
より詳細には、蛍光体94には、イットリウムアルミニウムオキサイド:セリウム(YAl12:Ce)やイットリウムガドリニウムアルミニウム酸化物:セリウム((Y,Gd)Al12:Ce)等の材料を使用できる。ただし、蛍光体94の材料はこれに限定されない。
光源ユニット84は、蛍光体94が発した光を光ファイバー86の端面に向けて集光する第1の集光レンズ102を有する。励起光92が蛍光体94に照射されると、蛍光が発生する。そして、この蛍光を含むプローブ光98が支持プレート96を透過する。第1の集光レンズ102は、このプローブ光98を光ファイバー86の端面に向けて集光する機能を有する。この光ファイバー86の該端面とは反対側の端面には、集光器88が接続されている。
以下、プローブ光98を利用した被測定物1の厚みの測定が共焦点式の厚み測定により実施される場合を例に説明する。ただし、プローブ光98を利用した被測定物1の厚み等の測定は、他の方法により実施されてもよい。例えば、分光干渉式の厚み測定にプローブ光98が利用されてもよい。
集光器88は、色収差レンズ(不図示)を有する。色収差レンズは、色(波長)により屈折率の異なるレンズであり、光の進行方向の前後方向における集光位置が色(波長)によって異なる。
光ファイバー86を通じて集光器88に到達するプローブ光98は、蛍光体94が発する蛍光の波長に強度を有する。すなわち、プローブ光98は非単色光であり、複数の波長成分を有する。プローブ光98には、該蛍光とともに一部の励起光92が含まれていてもよい。そして、集光器88から出射されたプローブ光98は、被測定物1に照射される。
プローブ光98に含まれる複数の波長成分のうち、集光器88の色収差レンズの集光位置が被測定物1の上面と一致する波長成分は、被測定物1の上面で反射されて再び集光器88の色収差レンズに到達し、光ファイバー86の端面に集光される。その一方で、集光器88の色収差レンズの集光点位置が被測定物1の上面と一致しない波長成分は、被測定物1の上面で反射されて再び集光器88の色収差レンズに到達しても、光ファイバー86の端面には集光されない。
光ファイバー86は分岐を有し、計測装置78は光ファイバー86の端面に集光された反射光104が光ファイバー86を通じて到達する分光器106を含む。分光器106では、該分光器106に到達した反射光104を分光し、各波長における反射光104の強度を測定する。すなわち、分光器106では、反射光104の色(波長)を特定する。
集光器88の色収差レンズでは、各色(波長)それぞれの固有の集光点位置がある。そのため、分光器106で特定された反射光104の色(波長)から、被測定物1の上面の集光器88からの距離を特定できる。すなわち、計測装置78では、被測定物1の上面の高さを導出でき、保持テーブル80の上面と、被測定物1の上面と、の高さの差から被測定物1の厚みを特定できる。
ここで、上述の計測装置78の測定原理から理解される通り、計測装置78で被測定物1の上面の高さ位置等を高精度に特定するには、プローブ光98は、波長帯域の広い白色光のような光であることが望ましい。ただし、プローブ光98は、定義に厳密に従った白色光である必要はなく、プローブ光98にすべての波長の光が均等な強度分布や特定の強度分布で含まれている必要もない。
すなわち、プローブ光98は、少なくとも特定の波長成分のみからなる単色光ではない非単色光であることが必要であり、好ましくは、強度分布を問わず複数の波長成分を有する光である。ここで、強度分布を問わず複数の波長成分を有する光について、波長帯域を有する光と呼ぶこともできる。蛍光体94は、励起光源90が発した励起光92を受けることで波長帯域を有する光を発する。そして、プローブ光98は、この波長帯域を有する光を含む光であり、励起光92とは異なる光である。
次に、ビーム成形ユニット100について説明する。ビーム成形ユニット100は、励起光源90が発したエミッタサイズの大きい励起光92の断面形状を変形させて蛍光体94に集光する機能を有する。ここで、励起光源90が発した励起光92は、進行方向に垂直な第1の方向と、該進行方向及び該第1の方向に垂直な第2の方向と、で大きさが異なる楕円形状となる。ここで、励起光92の進行方向をZとし、この楕円形状の長手方向を第1の方向Xとし、短手方向を第2の方向Yとする。
ビーム成形ユニット100は、励起光源90が発した励起光92の進行方向Zに垂直な第1の方向Xと、進行方向Z及び第1の方向Xに垂直な第2の方向Yと、で異なる倍率で励起光92の断面形状を変化させて該励起光92を蛍光体94に集光する。
ビーム成形ユニット100の第1の構成例について説明する。図4(A)及び図4(B)は、第1の構成例に係るビーム成形ユニット100aを含む光源ユニット84を模式的に示す側面図である。図4(A)は、励起光92の進行方向Zに垂直な第2の方向Yから見た光源ユニット84を見た側面図であり、図4(B)は、進行方向Z及び第2の方向Yに垂直な第1の方向Xから光源ユニット84を見た側面図である。
図4(A)及び図4(B)に示す通り、第1の構成例に係るビーム成形ユニット100aは、コリメートレンズ108と、アナモルフィックプリズムペア110と、第2の集光レンズ114と、を含む。励起光源90が発した励起光92の断面形状は、第1の方向Xに長手方向を有し、第2の方向Yに短手方向を有する楕円形状である。
コリメートレンズ108は、励起光源90が発した励起光92を平行光にする。励起光源90がマルチモードLDである場合、発せられた光は拡散する傾向にある。そこで、コリメートレンズ108を使用して励起光92を平行光に変換する。すなわち、アナモルフィックプリズムペア110には平行光に変換された励起光92が進行する。
アナモルフィックプリズムペア110は、2つのプリズム112a,112bを備え、主に、励起光92の断面形状の短手方向(第2の方向Y)を拡大し、長手方向(第1の方向X)の大きさに近づける。2つのプリズム112a,112bは、これを実現できるように配置される。
例えば、2つのプリズム112a,112bの入射面及び出射面は、第1の方向Xに平行である。また、2つのプリズム112a,112bの入射面及び出射面の4つの面のうち2つ以上は、第2の方向Y及び励起光92の進行方向Zから傾いている。
アナモルフィックプリズムペア110では、2つのプリズム112a,112bの角度を調整することで励起光92の断面形状の短手方向の拡大率を変更できる。そして、アナモルフィックプリズムペア110から出る励起光92がアナモルフィックプリズムペア110に進行してきたときと比べて断面形状が円形に近づくように2つのプリズム112a,112bの配置が決定される。
第2の集光レンズ114は、アナモルフィックプリズムペア110によって断面形状の短手方向が拡大された励起光92を蛍光体94に集光する。ここで、第2の集光レンズ114に進行する励起光92は、断面形状の短手方向が拡大された結果、該断面形状が円形に近づいている。
次に、ビーム成形ユニット100の第2の構成例について説明する。図5(A)及び図5(B)は、第2の構成例に係るビーム成形ユニット100bを含む光源ユニット84を模式的に示す側面図である。図5(A)は、励起光92の進行方向Zに垂直な第2の方向Yから見た光源ユニット84を見た側面図であり、図5(B)は、進行方向Z及び第2の方向Yに垂直な第1の方向Xから光源ユニット84を見た側面図である。
図5(A)及び図5(B)に示す通り、第2の構成例に係るビーム成形ユニット100bは、コリメートレンズ108と、一つ以上のシリンドリカルレンズ116,118と、第2の集光レンズ114と、を含む。励起光源90が発した励起光92の断面形状は、第1の方向Xに長手方向を有し、第2の方向Yに短手方向を有する楕円形状である。コリメートレンズ108及び第2の集光レンズ114は、第1の構成例に係るビーム成形ユニット100aと同様であるため、説明を省略する。
図5(A)及び図5(B)では、ビーム成形ユニット100bが2つのシリンドリカルレンズ116,118を含む場合が示されているが、シリンドリカルレンズ116,118の数はこれに限定されない。一つのシリンドリカルレンズにより、または、複数のシリンドリカルレンズが協働することにより、コリメートレンズ108により平行光になった励起光92の断面形状の短手方向を拡大する。以下、ビーム成形ユニット100bが2つのシリンドリカルレンズ116,118を含む場合を例に説明する。
2つのシリンドリカルレンズ116,118の入射面及び出射面は、第1の方向Xに平行である。また、第1のシリンドリカルレンズ116の励起光92の入射面と、第2のシリンドリカルレンズ118の励起光92の出射面と、は、第2の方向Yに沿って湾曲しており進行方向Zの手前側に中心を有する円弧状とされる。これにより、主に、励起光92の断面形状の短手方向(第2の方向Y)を拡大し、長手方向(第1の方向X)の大きさに近づける。
ビーム成形ユニット100bでは、例えば、曲面の曲率の異なる別のシリンドリカルレンズを使用することで励起光92の断面形状の短手方向の拡大率を変更できる。そして、シリンドリカルレンズ118から出る励起光92がシリンドリカルレンズ116に進行してきたときと比べて断面形状が円形に近づくように各シリンドリカルレンズ116,118の配置が決定される。
さらに、ビーム成形ユニット100の第3の構成例について説明する。図6(A)及び図6(B)は、第3の構成例に係るビーム成形ユニット100cを含む光源ユニット84を模式的に示す側面図である。図6(A)は、励起光92の進行方向Zに垂直な第2の方向Yから見た光源ユニット84を見た側面図であり、図6(B)は、進行方向Z及び第2の方向Yに垂直な第1の方向Xから光源ユニット84を見た側面図である。
図6(A)及び図6(B)に示す通り、第3の構成例に係るビーム成形ユニット100cは、一つ以上のトーリックレンズ120を含む。励起光源90が発した励起光92の断面形状は、第1の方向Xに長手方向を有し、第2の方向Yに短手方向を有する楕円形状である。
図6(A)及び図6(B)では、ビーム成形ユニット100cが一つのトーリックレンズ120を含む場合が示されているが、トーリックレンズ120の数はこれに限定されない。一つのトーリックレンズにより、または、複数のトーリックレンズが協働することにより、励起光92の断面形状の短手方向を拡大する。以下、ビーム成形ユニット100cが1つのトーリックレンズ120を含む場合を例に説明する。
トーリックレンズ120の励起光92が入射する入射面120aは、トーリック面である。すなわち、入射面120aは、第1の方向Xに沿った曲率半径と、第2の方向Yに沿った曲率半径と、が異なる曲面である。これにより、励起光92がトーリックレンズ120に入射する際に、入射面120aでは励起光92が第1の方向Xと第2の方向Yとで異なる屈折角で屈折する。より詳細には、主に、励起光92の断面形状の短手方向(第2の方向Y)を拡大し、長手方向(第1の方向X)の大きさに近づける。
そして、トーリックレンズ120を進行して出射面120bから外部に出る励起光92は、蛍光体94に集光される。例えば、出射面120bは、第1の方向Xに沿った曲率半径と、第2の方向Yに沿った曲率半径と、が一致する。ただし、出射面120bはこれに限定されず、両曲率半径が異なっていてもよい。いずれにせよ、蛍光体94に到達する際の励起光92の断面形状は、励起光源90から出射された際の断面形状よりも円形に近づけられる。
以上に説明する通り、本実施形態に係る計測装置78では、光源ユニット84のビーム成形ユニット100は、励起光源90が発した励起光92の断面形状を変形させて蛍光体94に集光する。特に、励起光源90から出射された際の断面形状が楕円形である場合、ビーム成形ユニット100は、該断面形状がより円形に近づくように励起光92を変形させる。
この場合、蛍光体94で生じた蛍光の断面形状も励起光92の断面形状を反映して円形に近づけられるため、第1の集光レンズ102(図3等参照)によりプローブ光98が光ファイバー86の一端に集光されやすい。本実施形態に係る計測装置78では、高効率に光ファイバー86に集光されたプローブ光98が該光ファイバー86を通して被測定物1に照射されるため、被測定物1の上面の高さ位置や被測定物1の厚みを高精度に検出できる。
なお、本発明は上記実施形態の記載に限定されず、種々変更して実施可能である。例えば、上記実施形態では、光源ユニット84が備える蛍光体94がプローブ光98を透過する支持プレート96に支持される場合について説明したが、本発明の一態様はこれに限定されない。
図7は、変形例に係る計測装置78aの構成を模式的に示す側面図である。図7では、計測装置78aの光ファイバー86の一部と、保持テーブル80と、集光器88と、分光器106と、を省略している。また、図7には、計測装置78aが2つのシリンドリカルレンズ116,118を含む光源ユニット84aを備える場合が示されているが、光源ユニット84aはこれに限定されない。
光源ユニット84aは、励起光源90と、コリメートレンズ108と、2つのシリンドリカルレンズ116,118と、第2の集光レンズ114aと、第1の集光レンズ102aと、蛍光体94と、を備える。ここで、蛍光体94は、光を反射する支持プレート96aに支持されている。
計測装置78aでは、励起光源90を作動させて生じた励起光92がコリメートレンズ108で平行光に変換され、2つのシリンドリカルレンズ116,118で断面形状が変化する。光源ユニット84aは、ダイクロイックミラー122をさらに備える。そして、断面形状が変化した励起光92は、ダイクロイックミラー122により第2の集光レンズ114a及び蛍光体94に向けて反射される。
そして、励起光92は第2の集光レンズ114aにより蛍光体94に集光される。蛍光体94に励起光92が集光されると、蛍光が生じる。そして、この蛍光を含むプローブ光98が、最終的に被測定物1に照射される。プローブ光98は、第2の集光レンズ114aで平行光にされてダイクロイックミラー122に進行する。プローブ光98は、ダイクロイックミラー122を透過し、第1の集光レンズ102aにより光ファイバー86の端面に集光される。
このように、変形例に係る計測装置78aにおいても励起光92の断面形状が変形されて蛍光体94に集光される。そのため、蛍光体94で生じる蛍光が円形に近づけられ、第1の集光レンズ102aにより光ファイバー86の端面に効率的に集光できる。そして、光ファイバー86を通して被測定物1にプローブ光98が照射されるため被測定物1の上面の高さ位置等を高精度に検出できる。
また、上述の実施形態においては、計測装置78が研削装置2やレーザー加工装置42等の加工装置に組み込まれて使用される場合について説明したが、本発明の一態様はこれに限定されない。すなわち、本発明の一態様に係る計測装置78は、加工装置等から独立して使用されてもよい。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
1 被測定物
2 研削装置
4,44 基台
4a 開口
6,46 チャックテーブル
6a,46a 保持面
8 X軸移動テーブル
10 搬入出領域
12 加工領域
14 研削ユニット
16 Z軸方向移動機構
18 支持部
20 Z軸ガイドレール
22 Z軸移動プレート
24 Z軸ボールねじ
26 Z軸パルスモータ
28 スピンドルハウジング
30 スピンドル
32 ホイールマウント
34 研削ホイール
36 研削砥石
38 計測装置
42 レーザー加工装置
46b クランプ
48 レーザー加工ユニット
50,60,68 ガイドレール
52 移動プレート
54,64 ボールねじ
56,66,72 パルスモータ
58 支持台
62 支持体
62a 基部
62b 壁部
70 ユニットホルダ
74 加工ヘッド
76 撮像ユニット
78,78a 計測装置
80 保持テーブル
82 計測ユニット
84,84a 光源ユニット
86 光ファイバー
88 集光器
90 励起光源
92 励起光
94 蛍光体
96,96a 支持プレート
98 プローブ光
100,100a,100b,100c
102,102a,114,114a 集光レンズ
104 反射光
106 分光器
108 コリメートレンズ
110 アナモルフィックプリズムペア
112a,112b プリズム
116,118 シリンドリカルレンズ
120 トーリックレンズ
120a 入射面
120b 出射面
122 ダイクロイックミラー

Claims (4)

  1. 被測定物を保持する保持テーブルと、
    該保持テーブルに保持された被測定物の上面の高さ、または、厚みを計測する計測ユニットと、を含む計測装置であって、
    該計測ユニットは、光源ユニットと、該光源ユニットが発した光を導く光ファイバーと、該光ファイバーによって導かれた光を被測定物に集光する集光器と、を含み、
    該光源ユニットは、
    励起光源と、
    該励起光源が発した励起光を受けると該励起光とは波長の異なる蛍光を発する蛍光体と、
    該励起光源が発した該励起光の断面形状を変化させ該励起光を該蛍光体に集光するビーム成形ユニットと、
    該蛍光体が発した該蛍光を含むプローブ光を該光ファイバーの端面に向けて集光する第1の集光レンズと、を有し、
    該ビーム成形ユニットは、該励起光源が発した該励起光の進行方向に垂直な第1の方向と、該進行方向及び該第1の方向に垂直な第2の方向と、で異なる倍率で該励起光の該断面形状を変化させることを特徴とする計測装置。
  2. 該ビーム成形ユニットは、
    該励起光源が発した該断面形状が楕円形状の該励起光を平行光にするコリメートレンズと、
    該コリメートレンズにより平行光になった該励起光の該断面形状の短手方向を拡大するアナモルフィックプリズムペアと、
    該アナモルフィックプリズムペアによって該断面形状の該短手方向が拡大された該励起光を該蛍光体に集光する第2の集光レンズと、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の計測装置。
  3. 該ビーム成形ユニットは、
    該励起光源が発した該断面形状が楕円形状の該励起光を平行光にするコリメートレンズと、
    該コリメートレンズにより平行光になった該励起光の該断面形状の短手方向を拡大する一つ以上のシリンドリカルレンズと、
    該シリンドリカルレンズによって該断面形状の該短手方向が拡大された該励起光を該蛍光体に集光する第2の集光レンズと、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の計測装置。
  4. 該ビーム成形ユニットは、該励起光源が発した該断面形状が楕円形状の該励起光の短手方向を拡大し、その後に該励起光を該蛍光体に集光する一つ以上のトーリックレンズを含むことを特徴とする請求項1に記載の計測装置。
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