JP2022062899A - レーザー加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】改質層形成中に、所定深さに改質層を形成しているか判断する。【解決手段】改質層形成中にウェーハ下面高さを測定する手段7は、集光器602を通過するレーザーの第1光路に配置しレーザーを透過させ、かつ、第2光路の光源70からの測定光を反射させ第1光路へと導くミラー71と、測定光をリング状にするレンズ72と、ミラー71とレンズ72との間に配置し測定光とウェーハからの反射光を透過させる1/4波長板73と、1/4波長板73とレンズ72との間に配置し測定光を透過させ反射光を反射させ第3光路へ導くビームスプリッタ74と、ウェーハ下面の反射光を通過させウェーハ上面の反射光を遮光するアパーチャー75と、アパーチャー75を通過した反射光を通過可能な隙間を有するスリット76と、隙間通過後の反射光の電圧を測定する測定器77と、を備え、測定電圧値が設定電圧レンジを外れていたら改質層が所定深さで形成されないと判断するレーザー加工装置1。【選択図】図2

Description

本発明は、半導体ウェーハ等にレーザー加工を施すレーザー加工装置に関する。
複数のデバイスを配置しデバイスとデバイスとの間に分割予定ラインを配置したウェーハの内部に分割予定ラインに沿った改質層を形成するレーザー加工装置は、例えば特許文献1や特許文献2に記載されているように、ウェーハの上面の高さを測定して、その上面の高さに応じて上面から所定の深さにレーザー光線を集光させた集光点で改質層を形成している。さらに、この発明を利用して、レーザー光線をウェーハに対して透過性を有する波長に変更することでウェーハの下面の高さを測定し、ウェーハの下面の高さから所定の距離上方の高さ位置に改質層を形成し、改質層を起点にウェーハを分割することができる。
特開2011-151299号公報 特開2009-63446号公報
しかし、ウェーハの下面の高さを誤って測定し、ウェーハの誤った深さに改質層を形成してしまったとしても、加工中に改質層が所定の深さに形成されていないことを検知することができないため、ウェーハの分割予定ライン全てにおいてレーザー加工を施した後、改質層を起点にウェーハを分割すると、分割ができなかったり、分割予定ラインに沿って分割できなかったりすることで、デバイスを破損してしまうという問題がある。
したがって、レーザー加工装置においては、ウェーハに改質層を形成している加工中に、ウェーハの所定の深さに改質層を形成しているか否かを検知して、所定の位置に改質層を形成していなかったら装置を停止させる等して、デバイスの破損を防止できるようにするという課題がある。
上記課題を解決するための本発明は、保持面でウェーハを保持する保持テーブルと、ウェーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線をウェーハの上面から入射させ内部に集光させた集光点で改質層を形成するレーザー加工手段と、該保持テーブルと該レーザー加工手段とを相対的に該保持面に平行な水平方向に加工送りする加工送り手段と、を備えるレーザー加工装置であって、該レーザー加工手段は、該レーザー光線を発振するレーザー発振器と、該レーザー光線をウェーハの内部に集光させる集光器と、を備え、該改質層を形成しながらウェーハの下面の高さを測定する下面高さ測定手段を備え、該下面高さ測定手段は、ウェーハに対して透過性を有する波長でかつ該レーザー光線とは異なる波長の測定光を発光する測定光源と、ウェーハに向かって該集光器を通過する該レーザー光線の第1光路に配置し該レーザー光線を透過させ、かつ、該第1光路に直交する方向の第2光路の該測定光を反射させ該第1光路へと導くダイクロイックミラーと、該第2光路に配置し該測定光源から発光された該測定光の断面形状をリング状にするアキシコンレンズと、該ダイクロイックミラーと該アキシコンレンズとの間の該第2光路に配置し該測定光とウェーハで該測定光が反射した反射光とを透過させる1/4波長板と、該1/4波長板と該アキシコンレンズとの間の該第2光路に配置し該測定光を透過させ該反射光を反射させ該第2光路に直交する第3光路へ該反射光を導く偏光ビームスプリッタと、該第3光路に導かれた該反射光のうちウェーハの下面で反射した該反射光を通過させるピンホールを有しウェーハの上面で反射した該反射光を遮光するアパーチャーと、該アパーチャーを通過した該反射光を通過可能な所定の幅の隙間を有するスリットと、該隙間を通過した該反射光の電圧を測定する電圧測定器と、を備え、さらに、該電圧測定器によって測定した電圧値が、予め設定した電圧以上予め設定した電圧以下の電圧レンジを外れていたら該改質層を形成した深さが所定の深さではないと判断しレーザー加工を停止させる制御部を備えるレーザー加工装置である。
本発明に係るレーザー加工装置においては、前記アパーチャーと前記スリットとの間の前記第3光路に配置し、該アパーチャーを通過したウェーハの下面で反射した前記反射光の断面形状を楕円リング状にするシリンドリカルレンズを備えると好ましい。
本発明に係るレーザー加工装置においては、前記アパーチャーと前記スリットとの間の前記第3光路に配置し前記反射光を2分岐nさせるハーフミラーと、該ハーフミラーで2分岐した一方の該反射光の電圧を前記電圧測定器で測定し、他方の該反射光を集光させる反射光集光器と、該反射光集光器で集光した集光点で該反射光の電圧を測定し前記集光器の下方におけるウェーハの有無を判断するウェーハ有無判断部とを備えると好ましい。
本発明に係るレーザー加工装置は、改質層を形成しながらウェーハの下面の高さを測定する下面高さ測定手段を備え、下面高さ測定手段は、ウェーハに対して透過性を有する波長でかつレーザー光線とは異なる波長の測定光を発光する測定光源と、ウェーハに向かって集光器を通過するレーザー光線の第1光路に配置しレーザー光線を透過させ、かつ、第1光路に直交する方向の第2光路の測定光を反射させ第1光路へと導くダイクロイックミラーと、第2光路に配置し測定光源から発光された測定光の断面形状をリング状にするアキシコンレンズと、ダイクロイックミラーとアキシコンレンズとの間の第2光路に配置し測定光とウェーハで測定光が反射した反射光とを透過させる1/4波長板と、1/4波長板とアキシコンレンズとの間の第2光路に配置し測定光を透過させ反射光を反射させ第2光路に直交する第3光路へ反射光を導く偏光ビームスプリッタと、第3光路に導かれた反射光のうちウェーハの下面で反射した反射光を通過させるピンホールを有しウェーハの上面で反射した反射光を遮光するアパーチャーと、アパーチャーを通過した反射光を通過可能な所定の幅の隙間を有するスリットと、隙間を通過した反射光の電圧を測定する電圧測定器と、を備えることで、制御部が電圧測定器によって測定した電圧値が、予め設定した電圧以上予め設定した電圧以下の電圧レンジを外れていたらウェーハに改質層を形成した深さが所定の深さではないと判断しレーザー加工を停止させることが可能となる。したがって、全ての分割予定ラインの加工をしなくとも、レーザー加工を行っている最中に改質層をウェーハの所定の深さに正常に形成できているか否かを判断してウェーハのデバイスを破損させないようにすることが可能となり、また、全ラインを加工して加工不良のウェーハを生み出してしまうことが無い。
本発明に係るレーザー加工装置において、アパーチャーとスリットとの間の第3光路に配置し、アパーチャーを通過したウェーハの下面で反射した反射光の断面形状を楕円リング状にするシリンドリカルレンズを備えることで、アパーチャーを通過した反射光が断面形状がリング状である場合よりも楕円リング状である場合の方が、反射光の光量の増減が小さくてもスリットで変化量を増幅させて検出することが可能となり、結果、電圧測定器により測定されたスリットの隙間を通過した反射光の電圧値を電圧レンジと比較した際に、該電圧値が電圧レンジに含まれるか否かをより明確に判断可能となる。
本発明に係るレーザー加工装置において、アパーチャーとスリットとの間の第3光路に配置し反射光を2分岐させるハーフミラーと、ハーフミラーで2分岐した一方の反射光の電圧を電圧測定器で測定し、他方の反射光を集光させる反射光集光器とを備えることで、ウェーハ有無判断部が反射光集光器で集光した集光点で反射光の電圧を測定し集光器の下方におけるウェーハの有無を判断することが可能となる。
レーザー加工装置の一例を示す斜視図である。 レーザー加工手段、及び下面高さ測定手段を説明する説明図である。 測定光のウェーハに対する照射、並びにウェーハの上面で反射した反射光、及びウェーハの下面で反射した反射光を説明する説明図である。 アパーチャーが、ウェーハの下面で反射した反射光をピンホールで通過させ、ウェーハの上面で反射した反射光を遮光する状態を説明する平面図である。 ウェーハの上面から所定の深さに改質層を形成した際に、ウェーハの下面で反射しシリンドリカルレンズで断面形状が楕円リング状になった反射光がスリットに僅かに遮られつつ、スリットの隙間を通過する状態を説明する平面図である。 ウェーハの上面から所定の深さに改質層が形成されている場合と、加工送り位置の変化により保持面の高さが正規の高さより高くなり、ウェーハの上面から所定の深さよりも深い深さに改質層が形成される場合とを説明する説明図である。 電圧測定器が測定した電圧値と予め制御部に設定されている電圧レンジとの関係を説明する棒グラフである。 ウェーハにウェーハの上面から所定の深さよりも深い深さに改質層を形成した際に、ウェーハの下面で反射しシリンドリカルレンズで断面形状が楕円リング状になった反射光がスリットの所定幅の隙間に遮られることなく、全てスリットを通過する状態を説明する平面図である。 ウェーハの上面から所定の深さに改質層が形成されている場合と、加工送り位置の変化により保持面の高さが正規の高さより低くなり、ウェーハの上面から所定の深さよりも浅い深さに改質層が形成される場合とを説明する説明図である。 ウェーハの上面から所定の深さよりも浅い深さに改質層を形成した際に、ウェーハの下面で反射しシリンドリカルレンズで断面形状が楕円リング状になった反射光がスリットに多く遮られつつ、スリットの隙間を通過する状態を説明する平面図である。
図1に示すレーザー加工装置1は、保持テーブル30に保持したウェーハ80にレーザー光線を照射して加工を施す加工装置である。
図1に示すウェーハ80は、例えば、シリコンからなる円形の半導体ウェーハであり、ウェーハ80の下面800には複数の分割予定ライン803がそれぞれ直交するように設定されている。そして、分割予定ライン803によって区画された格子状の領域には、デバイス804がそれぞれ形成されている。なお、ウェーハ80の構成は、本実施形態に示す例に限定されるものではない。例えば、ウェーハ80はガリウムヒ素、サファイア、セラミックス、樹脂、窒化ガリウム又はシリコンカーバイド等で構成されていてもよい。
ウェーハ80は、下面800にウェーハ80よりも大径のテープ806が貼着され、テープ806の粘着面の外周部は、環状フレーム808に貼着されている。そして、ウェーハ80は、環状フレーム808によるハンドリングが可能な状態となっている。なお、テープ806は、いわゆるSDBG加工に用いられるDAFであってもよい。
環状フレーム808に支持されたウェーハ80は、図1に示すウェーハカセット83に棚状に複数枚収容された状態で、レーザー加工装置1に搬送される。
レーザー加工装置1の基台10上には、割り出し送り方向であるY軸方向に保持テーブル30を往復移動させる割り出し送り手段20が配設されている。割り出し送り手段20は、Y軸方向の軸心を有するボールネジ200と、ボールネジ200と平行に配設された一対のガイドレール201と、ボールネジ200を回動させるモータ202と、内部のナットがボールネジ200に螺合し底部がガイドレール201に摺接する可動板203とから構成される。そして、モータ202がボールネジ200を回動させると、これに伴い可動板203がガイドレール201にガイドされてY軸方向に移動し、可動板203上に加工送り手段21及び回転手段32介して配設された保持テーブル30が可動板203の移動に伴いY軸方向に移動する。
X軸方向に延在する可動板203上には、保持テーブル30とレーザー加工手段60とを相対的に保持面302に平行な水平方向(X軸方向)に加工送りする加工送り手段21が配設されている。加工送り手段21は、X軸方向の軸心を有するボールネジ210と、ボールネジ210と平行に配設された一対のガイドレール211と、ボールネジ210を回動させるモータ212と、内部のナットがボールネジ210に螺合し底部がガイドレール211に摺接する可動板213とから構成される。そして、モータ212がボールネジ210を回動させると、これに伴い可動板213がガイドレール211にガイドされてX軸方向に移動し、可動板213上に配設された保持テーブル30が可動板213の移動に伴いX軸方向に移動する。
ウェーハ80を保持する保持テーブル30は、その外形が平面視円形であり、図示しない吸引源に連通する上面であり平坦な保持面302上でウェーハ80を吸引保持する。保持テーブル30は底面側に配設された回転手段32により軸方向が鉛直方向(Z軸方向)である回転軸を軸に回転可能である。保持テーブル30の周囲には、ウェーハ80を支持する環状フレーム808を固定する固定クランプ33が、周方向に均等間隔を空けて例えば4つ配設されている。
基台10の+X方向側の手前側の一角には、カセット載置台13が連結されており、カセット載置台13上には、環状フレーム808で支持されたウェーハ80を複数枚収容したウェーハカセット83が載置される。カセット載置台13に載置されたウェーハカセット83は、昇降エレベータ14によってカセット載置台13とともにZ軸方向に往復移動可能となっている。
カセット載置台13上に載置されたウェーハカセット83の近傍となる位置には、後述するプッシュプル151によりウェーハカセット83から引き出されたウェーハ80を一定の位置に位置合わせする一対のガイドレールからなるセンタリングガイド153が配設されている。断面がL字状に形成されY軸方向に延在する各ガイドレールは、X軸方向に相互に離間又は接近可能であり、段状のガイド面(内側面)が対向するように配置されている。保持テーブル30にウェーハ80が搬入される際には、プッシュプル151により環状フレーム808が把持されてウェーハカセット83からウェーハ80が引き出されてセンタリングガイド153に載置される。また、加工され洗浄されたウェーハ80は、図1に示す搬送手段17によってセンタリングガイド153に載置されてから、プッシュプル151によりウェーハカセット83の中に押し入れられる。
センタリングガイド153の一対のガイドレールは、ウェーハ80の載置時には相互に接近して環状フレーム808の外周縁部を支持してウェーハ80の位置決め(センタリング)をする。
基台10の後方(+Y方向側)には、コラム11が立設されており、コラム11の前面(-Y方向側の面)には、ウェーハ80に対して透過性を有する波長のレーザー光線を例えばウェーハ80の上面802から入射させ内部に集光させた集光点で改質層を形成するレーザー加工手段60が配設されている。なお、レーザー加工手段60は、電動スライダー等によってZ軸方向に往復移動可能となっていてもよい。
また、コラム11の前面には、センタリングガイド153から保持テーブル30にウェーハ80を搬入する、又は保持テーブル30から加工されたウェーハ80を搬出する搬送手段17が配設されている。搬送手段17は、環状フレーム808を保持する搬送パッド170と、搬送パッド170をX軸方向に移動させる搬送パッド移動手段171と、搬送パッド170を昇降させる昇降手段172とを具備している。
搬送パッド170は、例えば平面視H状の外形を有しており、その上面に昇降手段172の下端側が取り付けられている。搬送パッド170は、環状フレーム808を吸着する4個の吸着盤1704をその下面に有している。各吸着盤1704は、吸着力を生み出す図示しない吸引源に連通している。
搬送パッド移動手段171は、例えば、コラム11の前面に配設されており、X軸方向の軸心を有するボールネジ1712と、ボールネジ1712と平行に配設された一対のガイドレール1713と、ボールネジ1712の一端に連結されたモータ1714と、ボールネジ1712に螺合するナットを内部に備え昇降手段172を支持する可動ブロック1716とを備えている。モータ1714がボールネジ1712を回動させると、これに伴い可動ブロック1716が一対のガイドレール1713にガイドされつつX軸方向に移動し、昇降手段172の下端側に取り付けられた搬送パッド170がX軸方向に移動する。
昇降手段172は、電動アクチュエータ又はエアアクチュエータ等で構成されており、搬送パッド170をZ軸方向に昇降させる。
搬送パッド170の移動経路下には、洗浄手段18が配設されている。洗浄手段18は、例えば、枚葉式のスピンナー洗浄装置であり、搬送されてきた加工済みのウェーハ80をスピンナテーブル180で吸引保持し、スピンナテーブル180の上方で旋回する洗浄ノズル181から純水等の洗浄液をウェーハ80に対して噴射して洗浄する。
レーザー加工手段60は、図2に示すレーザー光線を発振するレーザー発振器600と、レーザー光線をウェーハ80の内部に集光させる集光器602と、を備えている。
レーザー発振器600は、例えば、図1に示すコラム11の前面に固定された例えば直方体状のケーシング12内に配設されている。ケーシング12は、-Y方向に向かって水平に延在しており、ケーシング12の先端側前面には、集光器602とアライメント手段50とがX軸方向に並べて設けられている。
図1に示すアライメント手段50は、例えば、赤外線をウェーハ80に落射照明又は斜光照明する照明500と、赤外線を捉える光学系および赤外線に対応した電気信号を出力する撮像素子(赤外線CCD)等で構成された撮像手段502とを備えている。保持テーブル30に吸引保持された分割予定ライン803が形成されているウェーハ80の下面800は下側に位置し、撮像手段502と直接対向してはいないが、撮像手段502によりウェーハ80を上面802側から赤外線を透過させて分割予定ライン803を撮像することができる。そして、撮像手段502により取得した画像に基づき、パターンマッチング等の画像処理を実施して、ウェーハ80のレーザー照射すべき分割予定ライン803の座標位置を検出することができる。アライメント手段50とレーザー加工手段60とは連動して水平方向に移動する。
図2に示すレーザー発振器600は、例えば、波長1064nmのパルスレーザー光線を発信するYAGレーザーであるがこれに限定されるものではない。レーザー発振器600から-Y方向側に向かって水平に発振されたレーザー光線LBは、図2に示すミラー608によって-Z方向に向かうように反射される。このミラー608によって反射された-Z方向に向かうレーザー光線LBを第1光路とする。さらに、レーザー光線LBが、ダイクロイックミラー71を透過し集光器602に至り、集光器602の内部の集光レンズ6020に入光することで、レーザー光線LBをウェーハ80内の所定の高さ位置に集光して照射できる。集光器602によって集光されるレーザー光線LBの集光点位置は、図示しない集光点位置調整手段によってZ軸方向に調整可能となっている。
レーザー加工装置1は、ウェーハ80に改質層を形成しながらウェーハ80の下面800の高さを測定する図2に示す下面高さ測定手段7を備えている。
下面高さ測定手段7は、ウェーハ80に対して透過性を有する波長でかつレーザー光線LB(例えば、波長1064nm)とは異なる波長(例えば、波長1300nm)の測定光MLを発光する測定光源70と、ウェーハ80に向かって集光器602を通過するレーザー光線LBの第1光路に配置しレーザー光線LBを透過させ、かつ、第1光路に直交する方向(図2においては、Y軸方向)の第2光路の測定光ML1を反射させ第1光路へと導くダイクロイックミラー71と、第2光路に配置し測定光源70から発光された測定光MLの断面形状をリング状に成形するアキシコンレンズ72と、ダイクロイックミラー71とアキシコンレンズ72との間の第2光路に配置し測定光ML1とウェーハ80で測定光ML1が反射した反射光RLとを透過させる1/4波長板73と、1/4波長板73とアキシコンレンズ72との間の第2光路に配置し測定光ML1を透過させ反射光RLを反射させ第2光路に直交する-Z方向の第3光路へ反射光RLを導く偏光ビームスプリッタ74と、第3光路に導かれた反射光RLのうちウェーハ80の下面800で反射した反射光RL1(図3参照)を通過させるピンホール750を有しウェーハ80の上面802で反射した反射光RL2(図3参照)を遮光するアパーチャー75と、図2に示すアパーチャー75を通過した反射光RL1を通過可能な所定の幅の隙間760を有するスリット76と、隙間760を通過した反射光RL1の電圧を測定する電圧測定器77と、を備えている。
図2に示す測定光源70が発光する測定光MLの波長は1300nmに限定されるものではない。即ち、ウェーハ80内部の所望の深さの集光点付近で、測定光ML1が対象材料の加工閾値を超えないエネルギー密度であればよい。
図2に示すダイクロイックミラー71は、レーザー光線の波長帯域に応じてレーザー光線を透過させたり反射したりする光学部材である。ダイクロイックミラー71は、例えば、波長1064nmのレーザー光線LBを透過させて、その下方に位置する集光器602に導く。また、測定光源70から発光され-Y方向に直進してくる例えば波長1300nmの測定光ML1を-Z方向に向かうように直角に反射させて集光器602へと導く。
図2に示す測定光源70から発光された測定光MLがまず入射するアキシコンレンズ72は、例えば、平凸形状の2枚のアキシコンレンズを互いの円錐状の凸側がY軸方向において向かい合うように構成されたものであるが、Y軸方向において互いに背中合わせで構成されたものであってもよいし、例えば、平凹形状のアキシコンレンズと、平凸形状のアキシコンレンズ又は球面レンズとをY軸方向において向かい合わせて構成されたものであってもよい。アキシコンレンズ72は、その中心が測定光MLの光束の中心と精度良く一致している。なお、アキシコンレンズ72は、例えば、平凸形状の2枚のアキシコンレンズのY軸方向における間隔が調整可能となっており、測定光源70から発光された測定光MLをリング状のビームプロファイルにするとともに、リング外径の大きさを可変できるようになっていてもよい。
アキシコンレンズ72により断面形状がリング状に成形された測定光MLは、次いで、偏光ビームスプリッタ74に入射する。偏光ビームスプリッタ74は、例えば、平板ガラスのプレートタイプ又は直角プリズムを合わせたキューブタイプのものであるがこれに限定されない。そして測定光MLは、偏光ビームスプリッタ74を透過し利用する偏光面のP偏光の測定光ML1(第2光路)と偏光ビームスプリッタ74で反射され利用しない偏光面のS偏光の測定光ML2とに分岐される。
偏光ビームスプリッタ74で反射されたS偏光の測定光ML2は、利用しない偏光面を有する測定光ML2として、偏光ビームスプリッタ74の上方に配設されたビームダンパー744で吸収されて熱に変わる。
図2において偏光ビームスプリッタ74の隣には、ウェーハ80からの反射光RLを測定光源70に入射させないように、即ち、戻り反射の防止のために、偏光ビームスプリッタ74とセットで用いられる1/4波長板73が配設されている。そして、光アイソレーターを構築する1/4波長板73がダイクロイックミラー71とアキシコンレンズ72との間の第2光路に配設されていることで、P偏光の測定光ML1は、1/4波長板73に導かれ、所定の回転方向の円偏光に変換される。1/4波長板73によって円偏光に変換された測定光ML1は、ダイクロイックミラー71で反射され、第1光路に導かれる。また、後述するウェーハ80で反射した反射光RLは、再度1/4波長板73を通過する際にはS偏光に変換される。S偏光となった反射光RLは、今度は偏光ビームスプリッタ74にて反射し、図中の-Z方向の第3光路に向けて進行方向が変換される。
上記のように1/4波長板73によって円偏光に変換された断面形状がリング状の測定光ML1は、ダイクロイックミラー71で反射され、第1光路に導かれ、図3に示すように、集光器602を通り、保持テーブル30に保持されたウェーハ80の上面802に対して、水平方向で切った断面形状が図3に示すリング状S2の状態で照射され、リング状S2の大きさで反射する。これをウェーハ80の上面802で反射した反射光RL2とする。さらに、波長1300nmで断面形状がリング状の測定光ML1は、ウェーハ80を透過して下面800に達し、リング状S2よりも小径のリング状S1の大きさで反射する。これをウェーハ80の下面800で反射した反射光RL1とする。
なお、レーザー光線LB(図2参照)の集光点の高さ位置と測定光ML1の集光点の高さ位置とは同一の高さ位置となる。
なお、ウェーハ80は、例えば、改質層を形成した後に、上面802を研削砥石でバックグラインドされて薄化されつつ研削圧力が加えられた改質層を起点に分割されるため、集光点もウェーハ80の上面802よりもデバイス形成面であるウェーハ80の下面800により近い高さ位置(低い位置)に形成しており、ウェーハ80の上面802で反射した反射光RL2のリング状S2よりもウェーハ80の下面800で反射した反射光RL1のリング状S1が小径となるのが基本である。それゆえ、後述するアパーチャー75はリング状S1の反射光RL1は通過するがリング状S2の反射光RL2は遮断する。
なお、改質層はウェーハ80の下面800の近くに一層形成するものでなく、ウェーハ80の上面802に向かって高さ位置を変えて複数層を形成してもよい。このような複数層は、ウェーハ80の下面800に最も近い層から形成する。その時、リング状S1の反射光RL1はアパーチャー75を通過する。
このように反射光RL、即ち、ウェーハ80の上面802で反射したリング状S2の反射光RL2と、ウェーハ80の下面800で反射したリング状S1の反射光RL1とは、図2に示す集光器602内の集光レンズ6020、ダイクロイックミラー71を介して、1/4波長板73を通過してS偏光に変換され、偏光ビームスプリッタ74に達する。
偏光ビームスプリッタ74に達したリング状S2の反射光RL2とリング状S1の反射光RL1とは偏光ビームスプリッタ74によって第3光路に導かれ、図4に示すようにアパーチャー75に達する。アパーチャー75に形成されたピンホール750は図示の実施形態においては例えば直径が1mm~10mm(現状7mm)に設定されており、リング状S1の反射光RL1はピンホール750を通過するが、リング状S2の反射光RL2はアパーチャー75で遮断される。なお、アパーチャー75に形成されるピンホール750の直径は、ウェーハ80の厚みや測定光ML1の集光点の高さ位置等を考慮して、リング状S1の反射光RL1は通過するがリング状S2の反射光RL2は遮断する値に設定する。
図2に示すスリット76は、例えば反射光RL1を遮光できる色でセラミックスや所定の金属等の材質からなる2枚の水平板等で構成されており、Y軸方向を幅方向とする隙間760の大きさは、ウェーハ80の厚みや測定光ML1の集光点の高さ位置等を考慮して設定される。スリット76の隙間760は2枚の水平板がY軸方向に移動可能であることで、大きさを可変となっていてもよい。
図2に示す電圧測定器77は、例えば、受光素子(光電変換素子)としてフォトコンダクタ又はフォトダイオード等を備えたフォトディテクタであり、スリット76の直下に配設されている。
例えば、本実施形態におけるレーザー加工装置1の下面高さ測定手段7は、アパーチャー75とスリット76との間の第3光路に配置し、アパーチャー75を通過したウェーハ80の下面800で反射したリング状S1の反射光RL1の断面形状を図5に示す楕円リング状S7にするシリンドリカルレンズ78を備える。
図2に示すシリンドリカルレンズ78は、例えば円柱の一部を切り取った形状をしており、シリンドリカルレンズ78を通過した像の一方向のみの倍率を変更して像を拡大又は縮小できる。そして、本実施形態では、シリンドリカルレンズ78によって、反射光RL1が、次に到達するスリット76上において、図4に示すリング状S1であった反射光RL1の形状がスリット76の隙間760の幅方向(Y軸方向)と短軸の方向が平行の楕円リング状S7になるように、シリンドリカルレンズ78がアパーチャー75の下方に配設される。これによって、反射光RL1がリング状S1である場合よりも、長軸を隙間760の長手方向に合わせた楕円リング状S7の場合の方が反射光RL1の光量の増減をより大きく電圧測定器77側に対して伝えることができる。シリンドリカルレンズ78の中心は反射光RL1の中心、及びスリット76の隙間760の中心と精度良く一致している。
例えば、本実施形態におけるレーザー加工装置1は、図2に示すように、アパーチャー75とスリット76との間の第3光路に配置しリング状S1の反射光RL1を2分岐させるハーフミラー790と、ハーフミラー790で2分岐した一方の反射光RL1の電圧を電圧測定器77で測定し、他方の反射光RL12を集光させる反射光集光器792と、反射光集光器792で集光した集光点で反射光RL12の電圧を測定し集光器602に下方におけるウェーハ80の有無を判断するウェーハ有無判断部799と、を備える。
本実施形態において、例えばキューブタイプのハーフミラー790はアパーチャー75とシリンドリカルレンズ78との間に配設されており、図2に示す例においては、ハーフミラー790は、アパーチャー75から導かれた反射光RL1の半分である他方の反射光RL12を反射面7902にて反射して直角に+Y方向へ導き、他方の反射光RL12を反射光集光器792に導く。
ウェーハ有無判断部799は、例えば、受光素子(光電変換素子)としてフォトコンダクタ又はフォトダイオードを備えたフォトディテクタであり、集光レンズ等からなる反射光集光器792の焦点位置に合わせて配設される。
図1に示すように、レーザー加工装置1は、上記のように説明したレーザー加工装置1の各構成要素を制御可能な制御部9を備えている。CPU及びメモリ等の記憶媒体90等で構成される制御部9は、例えば、割り出し送り手段20、加工送り手段21、レーザー加工手段60、及び下面高さ測定手段7等に電気的に接続されている。例えば、制御部9の制御の下で、割り出し送り手段20によるレーザー加工手段60の割り出し送り動作、加工送り手段21による保持テーブル30の加工送り動作が各モータのフィードバック制御等によって制御される。例えば、制御部9によるレーザー加工手段60の制御の一例は、レーザー発振器600内部のQスイッチのON/OFFや、集光器602によって集光されるレーザー光線LBの集光点位置の図示しない集光点位置調整手段によるZ軸方向における調整制御等である。
以下に、図1に示すレーザー加工装置1を用いてウェーハ80の内部に分割予定ライン803に沿った改質層を形成する場合の、レーザー加工装置1の動作について説明する。
ウェーハカセット83から一枚のウェーハ80を支持する環状フレーム808がプッシュプル151によってセンタリングガイド153上に引き出され、センタリングガイド153によってウェーハ80のセンタリングがなされる。その後、搬送手段17によって環状フレーム808を介して吸引保持されたウェーハ80が、保持テーブル30の保持面302の中心とウェーハ80の中心とが略合致するように位置合わせされ、ウェーハ80をテープ806側を下にして保持テーブル30上に載置する。そして、保持テーブル30に接続された図示しない吸引源が作動しウェーハ80を保持テーブル30上に吸引保持する。また、各固定クランプ33によって環状フレーム808が固定される。
次いで、加工送り手段21により、保持テーブル30に保持されたウェーハ80が-X方向(往方向)に送られるとともに、アライメント手段50により分割予定ライン803の座標位置が検出される。そして、割り出し送り手段20によって、レーザー加工手段60がY軸方向に駆動され、レーザー光線LB(図2参照)を照射する分割予定ライン803と集光器602とのY軸方向における位置合わせがなされる。この位置合わせは、例えば、図2に示す集光レンズ6020の中心の直下に狙いの分割予定ライン803の中心線が位置するように行われる。
図1に示す制御部9は、予め、加工されるウェーハ80の厚み、テープ806の厚み、及び保持テーブル30の保持面302の高さ位置についての情報を作業者が入力することで認識しているため、保持テーブル30に保持されたウェーハ80内部の改質層を形成したい所望の高さ位置Z1(図3及び図6参照)、即ち、下面800から所定の距離だけ上方の集光点(ビームウェスト)となる所定の高さ位置Z1の情報を記憶媒体90に記憶している。
なお、例えば、レーザー加工装置1において、特許文献1や特許文献2に開示されている技術を用いて保持テーブル30に保持されたウェーハ80の上面802の高さ位置が測定され、さらに、例えば下面高さ測定手段7を用いウェーハ80の上面802で反射した反射光とウェーハ80を透過した後にウェーハ80の下面800で反射した反射光との光路長差によって生成される分光干渉波形によってウェーハ80の厚みを計測される。さらに、ウェーハ80の上面802の高さ位置とウェーハ80の厚みとから、ウェーハ80の下面800の高さ位置が算出され、算出されたウェーハ80の下面800の高さ位置に基づいて、ウェーハ80の下面800から所定の距離だけ上方の所定の高さ位置Z1が記憶媒体90に設定されてもよい。
また、ウェーハ80の上面802から高さ位置Z1までの深さを図6に示す改質層を形成したい所定の深さD1とする。
図6に示すように、集光レンズ6020によって集光されるレーザー光線LBの集光点位置が、例えば記憶媒体90に記憶されているウェーハ80の内部の高さ位置Z1に図示しない集光点位置調整手段によって位置付けされる。そして、ウェーハ80を、例えば、数百mm/秒の加工送り速度で-X方向へ送ると共に、図2に示すレーザー発振器600からレーザー光線LB(例えば、波長1064nm)を所定の繰り返し周波数でパルス発振させる。レーザー光線LBは、先に説明したように第1光路となり、ウェーハ80の内部に高さ位置Z1を集光点として照射される。集光点となる高さ位置Z1に到達する前のレーザー光線LBは、ウェーハ80に対して透過性を有しているが、集光点位置に到達したレーザー光線LBはウェーハ80に対して局所的に高い吸収特性を示す。そのため、集光点位置付近のウェーハ80はレーザー光線LBを吸収して改質され、集光点位置から主に上方向に向かって改質層809(図6参照)が伸びるように形成される。なお、改質層809からクラックが上下に発生するようにレーザー光線LBの出力を設定しておいてもよい。
レーザー光線LBを図1に示す分割予定ライン803に沿ってウェーハ80に上面802側から照射しつつ、図6に示すようにウェーハ80を-X方向に所定の加工送り速度で加工送りし、-X方向から+X方向に向かって分割予定ライン803に沿ってX軸方向に微小間隔を設けてウェーハ80の内部に高さ位置Z1を起点とする改質層809が直線状に配列され形成されていく。
改質層809を形成するために、集光点をウェーハ80の内部の下面800から所定の距離だけ上方の所定の高さ位置Z1に位置付けて加工送りする際、例えばウェーハ80の厚みのばらつき、図6に示す本例の保持テーブル30の保持面302の高さのばらつき、および/または、テープ806の厚みのばらつきといった要因により、改質層809がウェーハ80の内部の下面800から所定の距離だけ上方の所定の高さ位置Z1に、即ち、ウェーハ80の上面802から所定の深さD1に形成できない場合がある。そこで、本発明に係るレーザー加工装置1は、改質層809を形成しながらウェーハ80の下面800の高さを測定する図2に示す下面高さ測定手段7と図1に示す制御部9とによって、ウェーハ80の上面802から所定の深さD1に改質層809が形成されていないといった事態が発生するのを防止する。
具体的には、上記のようなレーザー加工手段60によるウェーハ80内部における改質層809の形成と同時に、図2に示す測定光源70が例えば波長1300nmの測定光MLを発する。測定光MLは、アキシコンレンズ72を通過して断面形状がリング状になり、さらに、偏光ビームスプリッタ74を通過して利用する偏光面のP偏光の測定光ML1(第2光路)となる。さらに、1/4波長板73によって円偏光に変換された測定光ML1は、ダイクロイックミラー71で反射され、第1光路に導かれ集光器602によって、ウェーハ80の内部の下面800から所定の距離だけ上方の所定の高さ位置Z1に集光されて照射される。
そして、先に説明したように、ウェーハ80の上面802で反射した図3、図4に示すリング状S2の反射光RL2と、ウェーハ80の下面800で反射したリング状S1の反射光RL1とは、図2に示す集光器602、ダイクロイックミラー71を介して、1/4波長板73を通過して、偏光ビームスプリッタ74に達することで-Z方向に向かう第3光路に導かれる。
リング状S1の反射光RL1はアパーチャー75のピンホール750を通過するが、リング状S2の反射光RL2はアパーチャー75で遮断される。そして、本実施形態においては、ハーフミラー790によってアパーチャー75から導かれた反射光RL1の半分の反射光RL12をハーフミラー790の反射面7902にて反射して直角に+Y方向へと変更して、他方の反射光RL12を反射光集光器792に導く。反射光RL12の利用については後述する。
ハーフミラー790によって分岐されずに第3光路である-Z方向を直進する反射光RL1は、本実施形態では、シリンドリカルレンズ78によって、次に到達するスリット76上において、図4に示すリング状S1であった反射光RL1の形状がスリット76の隙間760の幅方向(Y軸方向)と短軸の方向が平行の図5に示す楕円リング状S7になるように変化する。
図6では、-X方向に移動する保持テーブル30に吸引保持されたウェーハ80に対する相対的な集光器602のX軸方向における位置の移り変わりをX軸位置P1、及びX軸位置P2で示している。
図5に示す楕円リング状S7の反射光RL1は、X軸位置P1でウェーハ80にレーザー加工手段60によって改質層809が形成された際の、測定光ML1のウェーハ80の下面800からの反射光である。そして、X軸位置P1でウェーハ80にレーザー加工手段60によって改質層809が形成された際においては、保持テーブル30の保持面302の高さ位置は制御部9に把握されている正規の高さ位置、即ち、深さD1で改質層809をウェーハ80に形成する際の基準を構成する高さ位置であるとする。
ここで、正規の高さ位置の保持面302に保持されているウェーハ80に集光点をウェーハ80の内部の下面800から所定の距離だけ上方の所定の高さ位置Z1に位置付けて改質層809を形成している際に、図5に示すスリット76の隙間760を通過する楕円リング状S7の反射光RL1は、楕円のY軸方向両側がスリット76によって僅かに遮られて、図2に示す電圧測定器77に入射する。そして、電圧測定器77によって反射光RL1の電圧値が例えば図7に示す電圧値V3と測定される。図2に示す電圧測定器77は、測定した電圧値V3についての情報を図1に示す制御部9に送信する。
制御部9の記憶媒体90には、理論的に、又は過去の実験等によって得られた改質層809をウェーハ80に形成した上面802からの深さが所望の所定の深さD1(図6参照)である場合に電圧測定器77が測定する電圧値である図7に示す上限値の電圧V1~下限値の電圧V2が、予め設定されて、電圧V1~電圧V2の範囲を電圧レンジとして記憶する。
制御部9は、電圧測定器77から送られてきた測定電圧値V3を、記憶媒体90に記憶されている電圧レンジV1~V2に入っているか否かを判断する。ここで、測定電圧値V3は電圧レンジV1~V2に入っているため、制御部9は、ウェーハ80の改質層809を形成している深さが上面802からの所望の所定の深さD1であると判断する。
-X方向に移動する図6に示す保持テーブル30に吸引保持されたウェーハ80に対する相対的な集光器602のX軸方向における位置がX軸位置P2となった場合について以下に説明する。
図6に示すリング状S3の反射光RL1は、X軸位置P2でウェーハ80にレーザー加工手段60によって改質層809が形成される/された際の、測定光ML1のウェーハ80の下面800からの反射光である。そして、X軸位置P2でウェーハ80にレーザー加工手段60によって改質層809が形成される/された際においては、保持テーブル30の保持面302の高さ位置は制御部9に把握されている正規の高さ位置よりも保持面302の高さのばらつきによって所定の距離(μm)高くなっている。即ち、加工送り位置の変化に応じて保持テーブル30の保持面302の高さ位置が正規の高さ位置よりも高くなってしまい、このためにウェーハ80の上面802及び下面800の高さ位置も高くなってしまっている。
そして、高さ位置が固定されている集光器602から照射される図2に示すレーザー光線LBの集光点の高さ位置Z1とウェーハ80の下面800との間の距離が、X軸位置P2の場合はX軸位置P1の場合よりも小さくなり、ウェーハ80の上面802から集光点までの深さが、深さD1よりも深い深さD3となり、従来ならばウェーハ80の上面802から所定の深さD1に改質層809が形成されていない事態が連続して生じてしまい、全ての分割予定ライン803(図1参照)に沿って改質層809を形成した後でなければ、該事態が発生していたことを判断できなかった。
しかし、下面高さ測定手段7により上記事態が生じることを防ぐことができる。まず、X軸位置P2におけるリング状S3の反射光RL1は、X軸位置P1におけるリング状S1の反射光RL1よりもリング径が小さくなる。即ち、正規の高さ位置よりも高い保持面302に保持されているウェーハ80に集光点をウェーハ80の上面802から所定の深さD1よりも深い深さD3に位置付けて改質層809を形成しようとしている際/した際に、先に説明したルートを通りスリット76の隙間760を通過する図8に示す楕円リングS8状(図5に示す楕円リング状S7よりもリング外径が小さくリング幅は同じである楕円リングS8状)の反射光RL1は、スリット76に遮られることなく例えば全て図2に示す電圧測定器77に入射する。そして、電圧測定器77によって楕円リングS8状の反射光RL1の電圧値が例えば図7に示す電圧値V4と測定され、電圧値V4は、電圧値V3よりも高い電圧値となる。電圧測定器77は、測定した電圧値V4についての情報を図1に示す制御部9に送信する。
制御部9は、電圧測定器77から送られてきた測定電圧値V4が予め設定された電圧レンジV1~V2に入っておらず、即ち、上限の電圧V1を超えているため、ウェーハ80の改質層809を形成しようとしている深さが上面802からの所定の深さD1ではないと判断する。
そして、制御部9は、例えば、図2に示すレーザー発振器600のQスイッチをOFFしたり、図1、図6に示す保持テーブル30の-X方向への加工送りを停止したりして、ウェーハ80に対し所定の深さD1でない改質層809が連続して形成されないように、レーザー加工を停止させる制御を行う。
-X方向に移動する図9に示す保持テーブル30に吸引保持されたウェーハ80に対する相対的な集光器602のX軸方向における位置が例えばX軸位置P1からX軸位置P3となった場合について以下に説明する。
図9に示すリング状S4の反射光RL1は、X軸位置P3でウェーハ80にレーザー加工手段60によって改質層809が形成された際の、測定光ML1のウェーハ80の下面800からの反射光である。そして、X軸位置P3でウェーハ80にレーザー加工手段60によって改質層809が形成される際/された際においては、保持テーブル30の保持面302の高さ位置は制御部9に把握されている正規の高さ位置よりも保持面302の高さのばらつきによって所定の距離(μm)低くなっている。即ち、加工送り位置の変化に応じて保持テーブル30の保持面302の高さ位置が正規の高さ位置よりも低くなってしまい、このためにウェーハ80の上面802及び下面800の高さ位置も正規の高さいちよりも相対的に低くなってしまっている。
そして、高さ位置が固定されている集光器602から照射される図2に示すレーザー光線LBの集光点の高さ位置Z1とウェーハ80の下面800との間の距離が、X軸位置P3の場合においてはX軸位置P1の場合よりも大きくなり、ウェーハ80の上面802から集光点までの深さが、深さD1よりも浅い深さD4となり、従来であればウェーハ80の上面802から所定の深さD1に改質層809が形成されていない事態が連続して生じてしまい、全ての分割予定ライン803に沿って改質層809を形成した後でなければ、該事態が発生していたことを判断できなかった。
しかし、下面高さ測定手段7により上記事態が生じることを防ぐことができる。まず、X軸位置P3におけるリング状S4の反射光RL1は、X軸位置P1におけるリング状S1の反射光RL1よりもリング径が大きくなる。即ち、正規の高さ位置よりも低い保持面302に保持されているウェーハ80に、集光点をウェーハ80の上面802から所定の深さD1よりも浅い深さD4に位置付けて改質層809を形成しようとしている際/した際に、先に説明したルートを通りスリット76の隙間760を通過する図10に示す楕円リングS9状(図5に示す楕円リング状S7よりもリング外径が大きくリング幅は同じ楕円リングS9状)の反射光RL1は、図5に示す場合よりも図9に示すように多く遮られて図2に示す電圧測定器77に入射する。そして、電圧測定器77によって楕円リングS9状の反射光RL1の電圧値が、例えば図7に示す電圧値V5と測定される。電圧値V5は、電圧値V3よりも低い電圧値となる。電圧測定器77は、測定した電圧値V5についての情報を図1に示す制御部9に送信する。
制御部9は、電圧測定器77から送られてきた図7に示す測定電圧値V5が予め設定された電圧レンジV1~V2に入っておらず、即ち、下限の電圧V2未満となっているため、ウェーハ80の改質層809を形成しようとしている深さが上面802からの所定の深さD1ではないと判断する。
そして、制御部9は、例えば、レーザー発振器600のQスイッチをOFFしたり、保持テーブル30の-X方向への加工送りを停止したりして、ウェーハ80に対し所定の深さD1でない改質層809が連続して形成されないように、レーザー加工を停止させる制御を行う。
下面高さ測定手段7と制御部9とによって、ウェーハ80の上面802から所定の深さD1に改質層809が形成されていないといった事態が発生するのが防止されつつ、図2に示すレーザー光線LBを図1に示す分割予定ライン803に沿って照射しつつ、ウェーハ80を-X方向に所定の速度で加工送りしていく。例えば、一本の分割予定ライン803に対してレーザー光線LBを照射し終えるX軸方向の所定の位置までウェーハ80が-X方向に進行すると、ウェーハ80の-X方向(往方向)での加工送り、及びレーザー光線LBの発振を一度停止させる。
次いで、図1に示す保持テーブル30をY軸方向へ割り出し送りして、レーザー光線LBが照射された分割予定ライン803の隣に位置しレーザー光線LBがまだ照射されていない分割予定ライン803と集光器602とのY軸方向における位置づけを行う。そして、ウェーハ80を+X方向(復方向)へ加工送りし、往方向でのレーザー光線LBの照射と同様に分割予定ライン803に沿ってレーザー光線LBが照射される。順次同様のレーザー光線LBの照射を行うことにより、同方向の全ての分割予定ライン803にレーザー光線LBが照射される。さらに、保持テーブル30を90度回転させてから同様のレーザー光線LBの照射を行うと、縦横全ての分割予定ライン803に沿ってレーザー光線LBが照射され、縦横全ての分割予定ライン803に沿って上面802からの所定の深さD1の位置に改質層809が形成される。
上記一本の分割予定ライン803に対してレーザー光線LBを照射し終えるX軸方向の所定の位置までウェーハ80が-X方向に進行したことの判断を、本実施形態においては例えばウェーハ有無判断部799が判断してもよい。具体的には、下面高さ測定手段7と制御部9とによって、ウェーハ80の上面802から所定の深さD1に改質層809が形成されていないといった事態が発生するのが防止されつつ、図2に示すハーフミラー790によって分岐されたリング状S1の他方の反射光RL12が反射光集光器792によって集光されてウェーハ有無判断部799に照射されている。
ウェーハ有無判断部799は、予め、理論的に、又は過去の実験等によって得られた集光器602の下方におけるウェーハ80の有無、即ち、保持テーブル30に保持されているウェーハ80にレーザー光線LBとともに測定光ML1が照射されているか、又は、一本の分割予定ライン803に対してレーザー光線LBを照射し終えるX軸方向の所定の位置までウェーハ80が例えば-X方向に進行することで、レーザー光線LBとともに測定光ML1がウェーハ80の外周縁を超えてウェーハ80から外れてテープ806を透過して保持テーブル30の保持面302に照射されているか否かを判断できる所定の閾値(電圧値)が記憶されている。
そして、レーザー光線LBとともに測定光ML1がウェーハ80の外周縁を超えてテープ806を透過して保持テーブル30の保持面302に照射されることで、測定光ML1の大部分が保持面302に反射されることによってウェーハ有無判断部799が測定する電圧値が増大して閾値を超えると、ウェーハ有無判断部799は集光器602の下方におけるウェーハ80の有無、即ち、保持テーブル30に保持されているウェーハ80にレーザー光線LBが照射されていないと判断して、該情報を制御部9に送信する。そして、制御部9は、例えば、一時的にレーザー加工手段60からのレーザー光線LBの照射を停止するとともに、保持テーブル30をY軸方向に割り出し送りして、レーザー光線LBが照射された分割予定ライン803の隣に位置しレーザー光線LBがまだ照射されていない分割予定ライン803と集光器602とのY軸方向における位置づける制御を行うことができる。
上記のように本発明に係るレーザー加工装置1は、改質層809を形成しながらウェーハ80の下面800の高さを測定する下面高さ測定手段7を備え、下面高さ測定手段7は、ウェーハ80に対して透過性を有する波長でかつレーザー光線LBとは異なる波長の測定光MLを発光する測定光源70と、ウェーハ80に向かってレーザー加工手段60の集光器602を通過するレーザー光線LBのZ軸方向の第1光路に配置しレーザー光線LBを透過させ、かつ、第1光路に直交する方向(Y軸方向)の第2光路の測定光ML1を反射させ第1光路へと導くダイクロイックミラー71と、第2光路に配置し測定光源70から発光された測定光MLの断面形状をリング状にするアキシコンレンズ72と、ダイクロイックミラー71とアキシコンレンズ72との間の第2光路に配置し測定光ML1とウェーハ80で測定光ML1が反射した反射光RL(ウェーハ80の上面802で反射した反射光RL2、及びウェーハ80の下面800で反射した反射光RL1)とを透過させる1/4波長板73と、1/4波長板73とアキシコンレンズ72との間の第2光路に配置し測定光MLを透過させ利用する偏光面を有する測定光ML1の反射光RLを反射させ第2光路に直交するZ軸方向の第3光路へ反射光RLを導く偏光ビームスプリッタ74と、第3光路に導かれた反射光RLのうちウェーハ80の下面800で反射した反射光RL1を通過させるピンホール750を有しウェーハ80の上面802で反射した反射光RL2を遮光するアパーチャー75と、アパーチャー75を通過した反射光RL1を通過可能な所定の幅の隙間760を有するスリット76と、隙間760を通過した反射光RL1の電圧を測定する電圧測定器77と、を備えることで、制御部9が電圧測定器77によって測定した電圧値が、予め設定した電圧以上予め設定した電圧以下の電圧レンジを外れていたら改質層809を形成した深さが適切な所定の深さではないと判断しレーザー加工を停止させることが可能となる。したがって、全ての分割予定ライン803の加工をしなくとも、レーザー加工を行っている最中に改質層809をウェーハ80の所定の深さに正常に形成できているかいないかを判断してウェーハ80のデバイス804を破損させないようにすることが可能となり、また、全ての分割予定ライン803を加工して加工不良のウェーハ80を生み出してしまうことが無い。
本発明に係るレーザー加工装置1において、アパーチャー75とスリット76との間の第3光路に配置し、アパーチャー75を通過したウェーハ80の下面800で反射した反射光RL1の断面形状を楕円リング状にするシリンドリカルレンズ78を備えることで、アパーチャー75を通過した反射光RL1が断面形状がリング状である場合よりも楕円リング状である場合の方が、反射光の光量の増減が小さくてもスリット76で変化量を増幅させて検出することが可能となり、結果、電圧測定器77により測定されたスリット76の隙間760を通過した反射光RL1の電圧値を電圧レンジと比較した際に該電圧値が電圧レンジに含まれるか否かをより明確に判断可能となる。
本発明に係るレーザー加工装置1において、アパーチャー75とスリット76との間の第3光路に配置し反射光RL1を2分岐させるハーフミラー790と、ハーフミラー790で2分岐した一方の反射光RL1の電圧を電圧測定器77で測定し、他方の反射光RL12を集光させる反射光集光器602とを備えることで、フォトディテクタ等のウェーハ有無判断部799が反射光集光器602で集光した集光点で反射光RL12の電圧を測定して、集光器602の下方におけるウェーハ80の有無を判断することが可能となる。
なお、本発明に係るレーザー加工装置1は上記実施形態に限定されるものではなく、また、添付図面に図示されているレーザー加工装置1の各構成の形状等についても、これに限定されず、本発明の効果を発揮できる範囲内で適宜変更可能である。
80:ウェーハ 800:ウェーハの下面 803:分割予定ライン 804:デバイス
802:ウェーハの上面 806:テープ 808:環状フレーム 83:ウェーハカセット
1:レーザー加工装置 10:基台 11:コラム 13:カセット載置台
14:昇降エレベータ 151:プッシュプル 153:センタリングガイド
20:割り出し送り手段 21:加工送り手段 210:ボールネジ 212:モータ
30:保持テーブル 302:保持面 32:回転手段 33:固定クランプ
17:搬送手段 170:搬送パッド 171:搬送パッド移動手段 172:昇降手段
18:洗浄手段 180:スピンナテーブル 181:洗浄ノズル
50:アライメント手段 500:照明 502:撮像手段
60:レーザー加工手段 600:レーザー発振器 602:集光器 6020:集光レンズ 608:ミラー
7:下面高さ測定手段 70:測定光源 71:ダイクロイックミラー
72:アキシコンレンズ
73:1/4波長板 74:偏光ビームスプリッタ
75:アパーチャー 750:ピンホール
76:スリット 760:隙間 77:電圧測定器
78:シリンドリカルレンズ
790:ハーフミラー 792:反射光集光器 799:ウェーハ有無判断部
LB:レーザー光線 ML:測定光 RL:反射光 RL1:ウェーハの下面で反射した反射光 RL2:ウェーハの上面で反射した反射光

Claims (3)

  1. 保持面でウェーハを保持する保持テーブルと、ウェーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線をウェーハの上面から入射させ内部に集光させた集光点で改質層を形成するレーザー加工手段と、該保持テーブルと該レーザー加工手段とを相対的に該保持面に平行な水平方向に加工送りする加工送り手段と、を備えるレーザー加工装置であって、
    該レーザー加工手段は、該レーザー光線を発振するレーザー発振器と、該レーザー光線をウェーハの内部に集光させる集光器と、を備え、
    該改質層を形成しながらウェーハの下面の高さを測定する下面高さ測定手段を備え、
    該下面高さ測定手段は、ウェーハに対して透過性を有する波長でかつ該レーザー光線とは異なる波長の測定光を発光する測定光源と、ウェーハに向かって該集光器を通過する該レーザー光線の第1光路に配置し該レーザー光線を透過させ、かつ、該第1光路に直交する方向の第2光路の該測定光を反射させ該第1光路へと導くダイクロイックミラーと、該第2光路に配置し該測定光源から発光された該測定光の断面形状をリング状にするアキシコンレンズと、該ダイクロイックミラーと該アキシコンレンズとの間の該第2光路に配置し該測定光とウェーハで該測定光が反射した反射光とを透過させる1/4波長板と、該1/4波長板と該アキシコンレンズとの間の該第2光路に配置し該測定光を透過させ該反射光を反射させ該第2光路に直交する第3光路へ該反射光を導く偏光ビームスプリッタと、該第3光路に導かれた該反射光のうちウェーハの下面で反射した該反射光を通過させるピンホールを有しウェーハの上面で反射した該反射光を遮光するアパーチャーと、該アパーチャーを通過した該反射光を通過可能な所定の幅の隙間を有するスリットと、該隙間を通過した該反射光の電圧を測定する電圧測定器と、を備え、
    さらに、該電圧測定器によって測定した電圧値が、予め設定した電圧以上予め設定した電圧以下の電圧レンジを外れていたら該改質層を形成した深さが所定の深さではないと判断しレーザー加工を停止させる制御部を備えるレーザー加工装置。
  2. 前記アパーチャーと前記スリットとの間の前記第3光路に配置し、該アパーチャーを通過したウェーハの下面で反射した前記反射光の断面形状を楕円リング状にするシリンドリカルレンズを備える請求項1記載のレーザー加工装置。
  3. 前記アパーチャーと前記スリットとの間の前記第3光路に配置し前記反射光を2分岐させるハーフミラーと、該ハーフミラーで2分岐した一方の該反射光の電圧を前記電圧測定器で測定し、他方の該反射光を集光させる反射光集光器と、該反射光集光器で集光した集光点で該反射光の電圧を測定し前記集光器の下方におけるウェーハの有無を判断するウェーハ有無判断部と、を備える請求項1又は請求項2記載のレーザー加工装置。
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