JP2022081326A - 回転電機、および駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コイルエンドの冷却効率を向上できる構造を有する回転電機を提供する。【解決手段】回転電機10は、ロータと、ステータと、ステータに冷媒を供給する供給口を有し、ステータの鉛直方向上側に位置する冷媒供給部50と、ステータの鉛直方向上側に位置する第1ガイド壁部24と、を備える。第1ガイド壁部は、コイルエンドの鉛直方向上側に対向して配置された第1対向面24aと、第1対向面から屈曲する第1屈曲面24bと、を有する。供給口は、コイルエンドに冷媒を供給する第1供給口54を含む。第1供給口は、第1対向面に向かって開口する第1対向口57aを含む。第1屈曲面は、中心軸の軸方向に見て、第1対向面のうち第1対向口から遠い側の端部から径方向外側に屈曲している。第1対向面と第1屈曲面との境界は、鉛直方向に見て、コイルエンドの内縁よりも径方向外側においてコイルエンドと重なっている。【選択図】図4
Description
本発明は、回転電機、および駆動装置に関する。
冷媒がステータに供給される構造を有する回転電機が知られている。例えば、特許文献1には、冷媒としての冷却オイルがステータコアに噴射される構造を有する回転電機が記載されている。
冷媒がステータに供給される構造を有する回転電機においては、冷媒がコイルエンドに供給される場合がある。しかし、この場合、コイルエンドに供給された冷媒がコイルを構成する導線同士の隙間に流れて、コイルエンドの一部に冷媒が供給されにくい場合があった。そのため、コイルエンドを十分に冷却しにくい場合があった。
本発明は、上記事情に鑑みて、コイルエンドの冷却効率を向上できる構造を有する回転電機、および駆動装置を提供することを目的の一つとする。
本発明の回転電機の一つの態様は、鉛直方向と交差する方向に延びる中心軸を中心として回転可能なロータと、前記ロータの径方向外側に位置するステータと、前記ステータに冷媒を供給する供給口を有し、前記ステータの鉛直方向上側に位置する冷媒供給部と、前記ステータの鉛直方向上側に位置する第1ガイド壁部と、を備える。前記ステータは、ステータコアと、前記ステータコアから前記中心軸の軸方向に突出する環状のコイルエンドと、を有する。前記第1ガイド壁部は、前記コイルエンドの鉛直方向上側に対向して配置された第1対向面と、前記第1対向面から屈曲する第1屈曲面と、を有する。前記供給口は、前記コイルエンドに前記冷媒を供給する第1供給口を含む。前記第1供給口は、前記第1対向面に向かって開口する第1対向口を含む。前記第1屈曲面は、前記中心軸の軸方向に見て、前記第1対向面のうち前記第1対向口から遠い側の端部から径方向外側に屈曲している。前記第1対向面と前記第1屈曲面との境界は、鉛直方向に見て、前記コイルエンドの内縁よりも径方向外側において前記コイルエンドと重なっている。
本発明の駆動装置の一つの態様は、車両に搭載され、車軸を回転させる駆動装置であって、上記の回転電機と、前記回転電機に接続され、前記ロータの回転を前記車軸に伝達する伝達装置と、を備える。
本発明の一つの態様によれば、回転電機および駆動装置において、コイルエンドの冷却効率を向上できる。
以下の説明では、実施形態の駆動装置が水平な路面上に位置する車両に搭載された場合の位置関係を基に、鉛直方向を規定して説明する。つまり、以下の実施形態において説明する鉛直方向に関する相対位置関係は、駆動装置が水平な路面上に位置する車両に搭載された場合に少なくとも満たしていればよい。
図面においては、適宜3次元直交座標系としてXYZ座標系を示す。XYZ座標系において、Z軸方向は、鉛直方向である。+Z側は、鉛直方向上側であり、-Z側は、鉛直方向下側である。以下の説明では、鉛直方向上側を単に「上側」と呼び、鉛直方向下側を単に「下側」と呼ぶ。X軸方向は、Z軸方向と直交する方向であって駆動装置が搭載される車両の前後方向である。以下の実施形態において、+X側は、車両における前側であり、-X側は、車両における後側である。Y軸方向は、X軸方向とZ軸方向との両方と直交する方向であって、車両の左右方向、すなわち車幅方向である。以下の実施形態において、+Y側は、車両における左側であり、-Y側は、車両における右側である。前後方向および左右方向は、鉛直方向と直交する水平方向である。
なお、前後方向の位置関係は、以下の実施形態の位置関係に限られず、+X側が車両の後側であり、-X側が車両の前側であってもよい。この場合には、+Y側は、車両の右側であり、-Y側は、車両の左側である。また、本明細書において、「平行な方向」は略平行な方向も含み、「直交する方向」は略直交する方向も含む。
適宜図に示す中心軸Jは、鉛直方向と交差する方向に延びる仮想軸である。より詳細には、中心軸Jは、鉛直方向と直交するY軸方向、つまり車両の左右方向に延びている。以下の説明においては、特に断りのない限り、中心軸Jに平行な方向を単に「軸方向」と呼び、中心軸Jを中心とする径方向を単に「径方向」と呼び、中心軸Jを中心とする周方向、つまり中心軸Jの軸回りを単に「周方向」と呼ぶ。
適宜図に示す矢印θは、周方向を示している。以下の説明においては、周方向のうち右側から見て中心軸Jを中心として時計回りに進む側、すなわち矢印θが向く側(+θ側)を「周方向一方側」と呼び、周方向のうち右側から見て中心軸Jを中心として反時計回りに進む側、すなわち矢印θが向く側と逆側(-θ側)を「周方向他方側」と呼ぶ。
図1に示す本実施形態の駆動装置100は、車両に搭載され、車軸64を回転させる駆動装置である。駆動装置100が搭載される車両は、ハイブリッド自動車(HEV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)、電気自動車(EV)などのモータを動力源とする車両である。図1に示すように、駆動装置100は、回転電機10と、伝達装置60と、を備える。伝達装置60は、回転電機10に接続され、回転電機10の回転、つまり後述するロータ30の回転を車両の車軸64に伝達する。本実施形態の伝達装置60は、ギヤハウジング61と、回転電機10に接続される減速装置62と、減速装置62に接続される差動装置63と、を有する。
ギヤハウジング61は、減速装置62と差動装置63とオイルOとを内部に収容している。オイルOは、ギヤハウジング61内の下部領域に貯留されている。オイルOは、後述する冷媒流路90内を循環する。オイルOは、回転電機10を冷却する冷媒として使用される。また、オイルOは、減速装置62および差動装置63に対して潤滑油として使用される。オイルOとしては、例えば、冷媒および潤滑油の機能を奏するために、比較的粘度の低いオートマチックトランスミッション用潤滑油(ATF:Automatic Transmission Fluid)と同等のオイルを用いることが好ましい。
差動装置63は、リングギヤ63aを有する。リングギヤ63aには、回転電機10から出力されるトルクが減速装置62を介して伝えられる。リングギヤ63aの下側の端部は、ギヤハウジング61内に貯留されたオイルOに浸漬している。リングギヤ63aが回転することで、オイルOがかき上げられる。かき上げられたオイルOは、例えば、減速装置62および差動装置63に潤滑油として供給される。
回転電機10は、駆動装置100を駆動する部分である。回転電機10は、例えば、伝達装置60の右側に位置する。本実施形態において回転電機10は、モータである。回転電機10は、モータハウジング20と、中心軸Jを中心として回転可能なロータ30と、ステータ40と、冷媒供給部50と、を備える。
モータハウジング20は、ロータ30およびステータ40を内部に収容するハウジングである。モータハウジング20は、ギヤハウジング61の右側に繋がっている。モータハウジング20は、周壁部21と、隔壁部22と、蓋部23と、を有する。周壁部21と隔壁部22とは、例えば、同一の単一部材の一部である。蓋部23は、例えば、周壁部21および隔壁部22とは別体である。
周壁部21は、中心軸Jを囲み、右側に開口する筒状である。隔壁部22は、周壁部21の左側の端部に繋がっている。隔壁部22は、モータハウジング20の内部とギヤハウジング61の内部とを軸方向に隔てている。隔壁部22は、モータハウジング20の内部とギヤハウジング61の内部とを繋ぐ隔壁開口22aを有する。隔壁部22には、ベアリング34が保持されている。蓋部23は、周壁部21の右側の端部に固定されている。蓋部23は、周壁部21の右側の開口を塞いでいる。蓋部23には、ベアリング35が保持されている。
ロータ30は、シャフト31と、ロータ本体32と、を有する。図示は省略するが、ロータ本体32は、ロータコアと、ロータコアに固定されたロータマグネットと、を有する。ロータ30のトルクは、伝達装置60に伝達される。
シャフト31は、中心軸Jを中心として回転可能である。シャフト31は、ベアリング34,35によって回転可能に支持されている。本実施形態においてシャフト31は、中空シャフトである。シャフト31は、中心軸Jを中心として軸方向に延びる円筒状である。シャフト31には、シャフト31の内部とシャフト31の外部とを繋ぐ孔部33が設けられている。シャフト31は、モータハウジング20の内部とギヤハウジング61の内部とに跨って延びている。シャフト31の左側の端部は、ギヤハウジング61の内部に突出している。シャフト31の左側の端部には、減速装置62が接続されている。
ステータ40は、ロータ30と径方向に隙間を介して対向している。より詳細には、ステータ40は、ロータ30の径方向外側に位置する。ステータ40は、モータハウジング20の内部に固定されている。図2および図3に示すように、ステータ40は、ステータコア41と、コイルアセンブリ42と、を有する。
ステータコア41は、回転電機10の中心軸Jを囲む環状である。図1に示すように、ステータコア41は、ロータ30の径方向外側に位置する。ステータコア41は、ロータ30を囲んでいる。ステータコア41は、例えば、電磁鋼板などの板部材が軸方向に複数積層されて構成されている。
図2に示すように、ステータコア41は、ステータコア本体43と、固定部44と、を有する。ステータコア本体43は、ロータ30を囲む環状である。より詳細には、ステータコア本体43は、中心軸Jを中心として軸方向両側に開口する円筒状である。ステータコア本体43は、ロータ30を囲む円筒状の外周面を有する。ステータコア本体43の外周面の一部は、モータハウジング20の内周面に設けられた支持部によって径方向外側から支持されている。
ステータコア本体43は、軸方向に延びる円筒状のコアバック43aと、コアバック43aから径方向内側に延びる複数のティース43bと、を有する。コアバック43aの外周面は、ステータコア本体43の外周面である。複数のティース43bは、周方向に沿って一周に亘って等間隔に配置されている。
固定部44は、ステータコア本体43の外周面から径方向外側に突出している。固定部44は、モータハウジング20に固定された部分である。固定部44は、軸方向に延びている。固定部44は、例えば、ステータコア本体43の左側の端部からステータコア本体43の右側の端部まで延びている。固定部44の周方向の寸法は、径方向外側に向かうに従って小さくなっている。固定部44は、周方向に間隔を空けて複数設けられている。固定部44は、例えば、4つ設けられている。
各固定部44は、各固定部44を軸方向に貫通する貫通孔44cを有する。貫通孔44cは、例えば、円形状の孔である。貫通孔44cには、軸方向に延びるボルト27が通されている。図示は省略するが、ボルト27は、例えば、右側(-Y側)から貫通孔44cに通されている。図4に示すように、ボルト27は、モータハウジング20に設けられた雌ネジ穴26に締め込まれている。これにより、固定部44は、ボルト27によってモータハウジング20に固定されている。
図2に示すように、固定部44は、第1固定部44aと、第2固定部44bと、を含む。本実施形態において第1固定部44aおよび第2固定部44bは、中心軸Jよりも上側に位置する。第1固定部44aは、ステータコア本体43の前側部分の上側の端部に設けられている。第1固定部44aは、ステータコア本体43から上側斜め前方に突出している。第2固定部44bは、ステータコア本体43の後側部分の上側の端部に設けられている。第2固定部44bは、ステータコア本体43から上側斜め後方に突出している。
図1に示すように、コイルアセンブリ42は、周方向に沿ってステータコア41に取り付けられる複数のコイル42cを有する。複数のコイル42cは、図示しないインシュレータを介してステータコア41の各ティース43bにそれぞれ装着されている。複数のコイル42cは、周方向に沿って配置されている。より詳細には、複数のコイル42cは、周方向に沿って一周に亘って等間隔に配置されている。本実施形態においてコイル42cは、平角線が巻き回されて構成されている。図示は省略するが、コイルアセンブリ42は、各コイル42cを結束する結束部材などを有してもよいし、各コイル42c同士を繋ぐ渡り線を有してもよい。
コイルアセンブリ42は、ステータコア41から軸方向に突出する環状のコイルエンド42a,42bを有する。つまり、ステータ40は、コイルエンド42a,42bを有する。コイルエンド42aは、ステータコア41から左側に突出する部分である。コイルエンド42bは、ステータコア41から右側に突出する部分である。コイルエンド42aは、コイルアセンブリ42に含まれる各コイル42cのうちステータコア41よりも左側に突出する部分を含む。コイルエンド42bは、コイルアセンブリ42に含まれる各コイル42cのうちステータコア41よりも右側に突出する部分を含む。つまり、コイルエンド42a,42bは、平角線が巻き回されて構成されたコイル42cの一部を含む。本実施形態においてコイルエンド42a,42bは、中心軸Jを中心とする円環状である。図示は省略するが、コイルエンド42a,42bは、各コイル42cを結束する結束部材などを含んでもよいし、各コイル42c同士を繋ぐ渡り線を含んでもよい。
本実施形態において冷媒供給部50は、軸方向に延びる管状である。言い換えれば、本実施形態において冷媒供給部50は、軸方向に延びるパイプである。冷媒供給部50の軸方向両端部は、モータハウジング20に支持されている。冷媒供給部50の左側の端部は、例えば、隔壁部22に支持されている。冷媒供給部50の右側の端部は、例えば、蓋部23に支持されている。冷媒供給部50は、ステータ40の径方向外側に位置する。冷媒供給部50は、ステータ40の上側に位置する。
図2に示すように、冷媒供給部50は、第1固定部44aと第2固定部44bとの周方向の間に位置する。本実施形態において冷媒供給部50は、周方向において第1固定部44aよりも第2固定部44bに近い位置に配置されている。冷媒供給部50の全体は、例えば、中心軸Jよりも後側に位置する。冷媒供給部50は、幅広部51と、流入口部52と、流出口部53と、を有する。
本実施形態では、冷媒供給部50のうち流入口部52および流出口部53を除く全体が幅広部51となっている。本実施形態において幅広部51は、冷媒供給部50の本体部分である。幅広部51は、ステータ40の径方向外側に位置する。幅広部51は、ステータ40の上側に位置する。
図2および図3に示すように、幅広部51の軸方向の寸法は、ステータコア41の軸方向の寸法よりも大きい。幅広部51は、ステータコア41よりも軸方向両側に突出している。幅広部51は、ステータコア41の上側とコイルエンド42a,42bの上側とに跨って配置されている。幅広部51のうちステータコア41よりも左側に突出する部分は、コイルエンド42aの上側に位置する。幅広部51のうちステータコア41よりも右側に突出する部分は、コイルエンド42bの上側に位置する。
幅広部51は、周方向の寸法が径方向の寸法よりも大きい部分である。図4および図5に示すように、幅広部51は、例えば、円筒が径方向に潰されたような形状、つまり径方向に扁平な略楕円形筒状である。幅広部51の径方向内側の面は、ステータコア41の外周面と径方向に対向している。幅広部51の径方向内側の面は、ステータコア本体43の外周面に沿った形状である。
図2および図3に示すように、流入口部52は、幅広部51の左側の端部に繋がっている。流入口部52は、左側に開口する円筒状である。流入口部52は、冷媒供給部50の左側の端部である。流入口部52は、例えば、隔壁部22に設けられた図示しない穴に嵌め込まれて、隔壁部22に支持されている。冷媒供給部50の内部には、流入口部52からオイルOが流入する。
流出口部53は、幅広部51の右側の端部に繋がっている。流出口部53は、右側に開口する円筒状である。流出口部53は、冷媒供給部50の右側の端部である。流出口部53は、例えば、蓋部23に設けられた図示しない穴に嵌め込まれて、蓋部23に支持されている。流入口部52から冷媒供給部50の内部に流入したオイルOの一部は、流出口部53から流出する。本実施形態において冷媒供給部50内におけるオイルOの流れる向きは、左側から右側に流れる向きである。つまり、冷媒供給部50内のオイルOの流れ方向において、左側は上流側であり、右側は下流側である。
図3に示すように、冷媒供給部50は、ステータ40に冷媒としてのオイルOを供給する供給口50aを有する。本実施形態において供給口50aは、冷媒供給部50内に流入したオイルOの一部を冷媒供給部50の外部に噴射させる噴射口である。供給口50aは、複数設けられている。本実施形態において、全ての供給口50aは、幅広部51に設けられている。
供給口50aは、管状の冷媒供給部50の壁部を内周面から外周面まで貫通する孔によって構成されている。供給口50aは、管状の冷媒供給部50の壁部を内周面から外周面まで貫通する孔の開口部のうち、冷媒供給部50の外周面に開口する開口部である。供給口50aは、例えば、円形状である。本実施形態において幅広部51に設けられた供給口50aは、第1供給口54と、第2供給口55と、を含む。
第1供給口54は、コイルエンド42a,42bに冷媒としてのオイルOを供給する供給口50aである。第1供給口54は、コイルエンド42a,42bの上側に位置する。第1供給口54は、第1対向口57a,57cと、第2対向口57b,57dと、第3対向口58と、を含む。
第1対向口57aおよび第2対向口57bは、第2供給口55よりも左側に位置する。第1対向口57aおよび第2対向口57bは、コイルエンド42aの上側に位置する。第1対向口57cおよび第2対向口57dは、第2供給口55よりも右側に位置する。第1対向口57cおよび第2対向口57dは、コイルエンド42bの上側に位置する。第3対向口58は、コイルエンド42aの上側とコイルエンド42bの上側とに複数ずつ設けられている。第3対向口58は、例えば、コイルエンド42aの上側に位置する3つの第3対向口58aと、コイルエンド42bの上側に位置する3つの第3対向口58bと、を含む。
図4に示すように、第1対向口57aは、幅広部51の前側(+X側)の端部に設けられている。第1対向口57aは、前側斜め下方に開口している。第1対向口57aは、後述する第1対向面24aに向かって開口している。第2対向口57bは、幅広部51の後側(-X側)の端部に設けられている。第2対向口57bは、後側斜め下方に開口している。第2対向口57bは、後述する第2対向面25aに向かって開口している。
なお、本明細書において「或る口が或る対象に向かって開口している」とは、或る口が開口する方向に見て、或る口の少なくとも一部が或る対象と重なっていればよい。つまり、「第1対向口57aが第1対向面24aに向かって開口している」とは、第1対向口57aが開口する方向に見て、第1対向口57aの少なくとも一部が第1対向面24aと重なっていればよい。「第2対向口57bが第2対向面25aに向かって開口している」とは、第2対向口57bが開口する方向に見て、第2対向口57bの少なくとも一部が第2対向面25aと重なっていればよい。
第1対向口57aが開口する方向とは、例えば、第1対向口57aを構成する孔が冷媒供給部50の壁を内周面から外周面まで貫通する方向である。第2対向口57bが開口する方向とは、例えば、第2対向口57bを構成する孔が冷媒供給部50の壁を内周面から外周面まで貫通する方向である。本実施形態では、第1対向口57aが開口する方向に見て、第1対向口57aの全体が第1対向面24aと重なっている。第2対向口57bが開口する方向に見て、第2対向口57bの全体が第2対向面25aと重なっている。
コイルエンド42aの上側に位置する3つの第3対向口58aは、幅広部51の径方向内側部分に設けられている。3つの第3対向口58aは、冷媒供給部50の外周面回りの周方向において第1対向口57aと第2対向口57bとの間に配置されている。第3対向口58aは、下側に開口している。より詳細には、第3対向口58aは、下側斜め前方に開口する2つの第3対向口58aと、下側斜め後方に開口する1つの第3対向口58aと、を含む。第3対向口58aは、コイルエンド42aに向かって開口している。
図5に示すように、第1対向口57cは、幅広部51の前側(+X側)の端部に設けられている。第1対向口57cは、前側斜め下方に開口している。第1対向口57cは、後述する第1対向面81fに向かって開口している。第2対向口57dは、幅広部51の後側(-X側)の端部に設けられている。第2対向口57dは、後側斜め下方に開口している。第2対向口57dは、後述する第2対向面82fに向かって開口している。
コイルエンド42bの上側に位置する3つの第3対向口58bは、幅広部51の径方向内側部分に設けられている。3つの第3対向口58bは、冷媒供給部50の外周面回りの周方向において第1対向口57cと第2対向口57dとの間に配置されている。第3対向口58bは、下側に開口している。より詳細には、第3対向口58bは、下側斜め前方に開口する2つの第3対向口58bと、下側斜め後方に開口する1つの第3対向口58bと、を含む。第3対向口58bは、コイルエンド42bに向かって開口している。
第2供給口55は、ステータコア41に冷媒としてのオイルOを供給する供給口50aである。図3に示すように、第2供給口55は、ステータコア41の上側に位置する。第2供給口55は、複数設けられている。図示は省略するが、第2供給口55は、周方向一方側(+θ側)に開口する第2供給口55と、周方向他方側(-θ側)に開口する第2供給口55と、を含む。周方向一方側に開口する第2供給口55と周方向他方側に開口する第2供給口55とは、それぞれ軸方向に間隔を空けて複数ずつ設けられている。
回転電機10は、第1ガイド壁部24,81と、第2ガイド壁部25,82と、を備える。第1ガイド壁部24,81および第2ガイド壁部25,82は、ステータ40の上側に位置する。第2ガイド壁部25は、鉛直方向に見て、第1ガイド壁部24との間で冷媒供給部50を前後方向に挟んで配置されている。第2ガイド壁部82は、鉛直方向に見て、第1ガイド壁部81との間で冷媒供給部50を前後方向に挟んで配置されている。第1ガイド壁部24,81は、中心軸Jおよび冷媒供給部50よりも前側に位置する。第2ガイド壁部25,82は、中心軸Jおよび冷媒供給部50よりも後側に位置する。
図4に示すように、本実施形態において第1ガイド壁部24および第2ガイド壁部25は、モータハウジング20の一部である。第1ガイド壁部24および第2ガイド壁部25は、周壁部21の内周面に設けられている。本実施形態において第1ガイド壁部24および第2ガイド壁部25は、固定部44を固定するボルト27が締め込まれる雌ネジ穴26が設けられた部分である。
第1ガイド壁部24は、コイルエンド42aの前側部分の上側に位置する。第1ガイド壁部24は、第1対向面24aと、第1屈曲面24bと、を有する。第1対向面24aは、コイルエンド42aの上側に対向して配置されている。第1対向面24aは、コイルエンド42aと径方向に対向している。本実施形態において第1対向面24aは、鉛直方向と直交する水平面に対して傾いた傾斜面である。第1対向面24aは、例えば、軸方向に対して平行な面である。第1対向面24aは、下側斜め後方を向いている。第1対向面24aは、前側(+X側)に向かうに従って下側に位置する。ここで、本実施形態において第1対向面24aは、冷媒供給部50よりも前側に位置する。つまり、第1対向面24aは、第1対向口57aから離れるに従って下側に位置する。第1対向面24aのうち後側(-X側)の端部は、第1対向口57aと対向している。
第1屈曲面24bは、第1対向面24aから屈曲する面である。第1屈曲面24bは、中心軸Jの軸方向に見て、第1対向面24aのうち第1対向口57aから遠い側の端部から径方向外側に屈曲している。つまり、本実施形態において第1屈曲面24bは、第1対向面24aの前側(+X側)の端部から径方向外側に屈曲している。本実施形態において第1対向面24aの前側の端部は、第1対向面24aの下側の端部でもある。第1屈曲面24bは、第1対向面24aの前側の端部から上側斜め前方に延びている。第1屈曲面24bは、前側斜め下方を向いている。
第1屈曲面24bの第1対向面24aに対する屈曲角度φ1aは、90°以上である。本実施形態において屈曲角度φ1aは、90°である。第1屈曲面24bは、第1対向面24aから前後方向、つまり水平方向に対して上側に傾いた向きに屈曲している。第1屈曲面24bの水平方向に対する傾きφ1bは、例えば、90°よりも小さい。第1対向面24aと第1屈曲面24bとによって構成された角部の角度φ1cは、90°以下である。本実施形態において角度φ1cは、90°である。
図3および図4に示すように、第1対向面24aと第1屈曲面24bとの境界BP1は、鉛直方向に見て、コイルエンド42aの内縁42dよりも径方向外側においてコイルエンド42aと重なっている。本実施形態において境界BP1は、コイルエンド42aのうち内縁42dよりも前側(+X側)に位置する部分の上側に位置する。境界BP1は、鉛直方向に見て、コイルエンド42aの前側部分のうち内縁42dよりもコイルエンド42aの外縁42fに近い部分と重なっている。つまり、境界BP1は、鉛直方向に見て、コイルエンド42aの前側部分のうち前後方向の中心よりも前側寄りの部分と重なっている。境界BP1は、鉛直方向に見て、コイルエンド42aのうち外縁42fよりも径方向内側(-X側)に離れた部分と重なっている。
第2ガイド壁部25は、コイルエンド42aの後側部分の上側に位置する。第2ガイド壁部25は、第2対向面25aと、第2屈曲面25bと、を有する。第2対向面25aは、コイルエンド42aの上側に対向して配置されている。第2対向面25aは、コイルエンド42aと径方向に対向している。図4に示すように、本実施形態において第2対向面25aは、鉛直方向と直交する水平面に対して傾いた傾斜面である。第2対向面25aは、例えば、軸方向に対して平行な面である。第2対向面25aは、下側斜め前方を向いている。第2対向面25aは、後側(-X側)に向かうに従って下側に位置する。ここで、本実施形態において第2対向面25aは、冷媒供給部50よりも後側に位置する。つまり、第2対向面25aは、第2対向口57bから離れるに従って下側に位置する。第2対向面25aのうち前側(+X側)の部分は、第2対向口57bと対向している。
第2屈曲面25bは、第2対向面25aから屈曲する面である。第2屈曲面25bは、中心軸Jの軸方向に見て、第2対向面25aのうち第2対向口57bから遠い側の端部から径方向外側に屈曲している。つまり、本実施形態において第2屈曲面25bは、第2対向面25aの後側(-X側)の端部から径方向外側に屈曲している。本実施形態において第2対向面25aの後側の端部は、第2対向面25aの下側の端部でもある。第2屈曲面25bは、第2対向面25aの後側の端部から上側斜め後方に延びている。第2屈曲面25bは、後側斜め下方を向いている。
第2屈曲面25bの第2対向面25aに対する屈曲角度φ2aは、90°以上である。本実施形態において屈曲角度φ2aは、90°である。第2屈曲面25bは、第2対向面25aから前後方向、つまり水平方向に対して上側に傾いた向きに屈曲している。第2屈曲面25bの水平方向に対する傾きφ2bは、例えば、90°よりも小さい。第2対向面25aと第2屈曲面25bとによって構成された角部の角度φ2cは、90°以下である。本実施形態において角度φ2cは、90°である。
図3および図4に示すように、第2対向面25aと第2屈曲面25bとの境界BP2は、鉛直方向に見て、コイルエンド42aの内縁42dよりも径方向外側においてコイルエンド42aと重なっている。本実施形態において境界BP2は、コイルエンド42aのうち内縁42dよりも後側(-X側)に位置する部分の上側に位置する。境界BP2は、鉛直方向に見て、コイルエンド42aの後側部分のうち内縁42dよりもコイルエンド42aの外縁42fに近い部分と重なっている。つまり、境界BP2は、鉛直方向に見て、コイルエンド42aの後側部分のうち前後方向の中心よりも後側寄りの部分と重なっている。境界BP2は、鉛直方向に見て、コイルエンド42aのうち外縁42fよりも径方向内側(+X側)に離れた部分と重なっている。
図2および図5に示すように、本実施形態において第1ガイド壁部81および第2ガイド壁部82は、ステータコア41に固定されている。より詳細には、第1ガイド壁部81は、第1固定部44aに固定されている。第2ガイド壁部82は、第2固定部44bに固定されている。第1ガイド壁部81は、第1固定部44aの右側に位置する。第2ガイド壁部82は、第2固定部44bの右側に位置する。第1ガイド壁部81および第2ガイド壁部82は、それぞれ別個の単一部材である。
第1ガイド壁部81は、被固定部81aと、壁部本体81bと、爪部81cと、を有する。被固定部81aは、第1固定部44aに固定された部分である。被固定部81aは、被固定部81aを軸方向に貫通する固定孔81dを有する。固定孔81dには、ステータコア41をモータハウジング20に固定するボルト27が通されている。これにより、ステータコア41と第1ガイド壁部81とは、モータハウジング20に共締めされている。図2に示すように、爪部81cは、被固定部81aから左側に突出している。爪部81cは、第1固定部44aに対して、周方向他方側(-θ側)から引っ掛けられている。第1ガイド壁部81は、爪部81cによって、第1固定部44aに対して固定孔81dの中心軸回りに位置決めされている。
壁部本体81bは、被固定部81aの径方向内側の端部に繋がっている。壁部本体81bは、例えば、前後方向に対して鉛直方向に傾いた向きに延びる板状である。壁部本体81bは、被固定部81aよりも後側斜め上方に突出している。壁部本体81bは、被固定部81aよりも右側に突出している。図5に示すように、壁部本体81bの径方向外側面には、凹部81eが設けられている。凹部81e内には、ボルト27のネジ頭部の一部が配置されている。
壁部本体81bは、第1対向面81fと、第1屈曲面81gと、を有する。第1対向面81fは、板状の壁部本体81bの板面のうち径方向内側の面である。第1対向面81fのコイルエンド42bおよび第1対向口57cに対する配置関係は、第1対向面24aのコイルエンド42aおよび第1対向口57aに対する配置関係と同様である。
第1対向面81fとコイルエンド42bとの径方向の間隔は、例えば、第1対向面24aとコイルエンド42aとの径方向の間隔よりも大きい。そのため、コイルエンド42bの外周部に電源との接続端子部が設けられる場合であっても、当該接続端子部と第1対向面81fとが干渉することを抑制できる。第1対向面81fの前後方向に対する傾きは、例えば、第1対向面24aの前後方向に対する傾きよりも大きい。軸方向に見て、第1対向面81fが延びる長さは、例えば、第1対向面24aが延びる長さよりも小さい。
第1屈曲面81gの第1対向面81fおよび第1対向口57cに対する配置関係は、第1屈曲面24bの第1対向面24aおよび第1対向口57aに対する配置関係と同様である。軸方向に見て、第1屈曲面81gが延びる長さは、例えば、第1屈曲面24bが延びる長さよりも小さい。
第1屈曲面81gの第1対向面81fに対する屈曲角度φ3aは、90°以上である。本実施形態において屈曲角度φ3aは、90°である。つまり、屈曲角度φ3aは、第1屈曲面24bの第1対向面24aに対する屈曲角度φ1aと同じである。第1屈曲面81gの水平方向に対する傾きφ3bは、例えば、90°よりも小さい。傾きφ3bは、例えば、第1屈曲面24bの水平方向に対する傾きφ1bよりも小さい。第1対向面81fと第1屈曲面81gとによって構成された角部の角度φ3cは、90°以下である。本実施形態において角度φ3cは、90°である。つまり、角度φ3cは、例えば、第1対向面24aと第1屈曲面24bとによって構成された角部の角度φ1cと同じである。
第1対向面81fと第1屈曲面81gとの境界BP3のコイルエンド42bに対する配置関係は、第1対向面24aと第1屈曲面24bとの境界BP1のコイルエンド42aに対する配置関係と同様である。つまり、境界BP3は、鉛直方向に見て、コイルエンド42bの内縁42eよりも径方向外側においてコイルエンド42bと重なっている。境界BP3は、鉛直方向に見て、コイルエンド42bのうち外縁42gよりも径方向内側(-X側)に離れた部分と重なっている。
図2および図5に示すように、第2ガイド壁部82は、被固定部82aと、壁部本体82bと、爪部82cと、を有する。被固定部82aは、第2固定部44bに固定された部分である。被固定部82aは、被固定部82aを軸方向に貫通する固定孔82dを有する。固定孔82dには、ステータコア41をモータハウジング20に固定するボルト27が通されている。これにより、ステータコア41と第2ガイド壁部82とは、モータハウジング20に共締めされている。図2に示すように、爪部82cは、被固定部82aから左側に突出している。爪部82cは、第2固定部44bに対して、周方向一方側(+θ側)から引っ掛けられている。第2ガイド壁部82は、爪部82cによって、第2固定部44bに対して固定孔82dの中心軸回りに位置決めされている。
壁部本体82bは、被固定部82aの径方向内側の端部に繋がっている。壁部本体82bは、例えば、前後方向に対して鉛直方向に傾いた向きに延びる板状である。壁部本体82bは、被固定部82aよりも前側斜め上方に突出している。壁部本体82bは、被固定部82aよりも右側に突出している。図5に示すように、壁部本体82bの径方向外側面には、凹部82eが設けられている。凹部82e内には、ボルト27のネジ頭部の一部が配置されている。
壁部本体82bは、第2対向面82fと、第2屈曲面82gと、を有する。第2対向面82fは、板状の壁部本体82bの板面のうち径方向内側の面である。第2対向面82fのコイルエンド42bおよび第2対向口57dに対する配置関係は、第2対向面25aのコイルエンド42aおよび第2対向口57bに対する配置関係と同様である。
第2対向面82fとコイルエンド42bとの径方向の間隔は、例えば、第2対向面25aとコイルエンド42aとの径方向の間隔よりも大きい。そのため、コイルエンド42bの外周部に電源との接続端子部が設けられる場合であっても、当該接続端子部と第2対向面82fとが干渉することを抑制できる。第2対向面82fの前後方向に対する傾きは、例えば、第2対向面25aの前後方向に対する傾きよりも大きい。軸方向に見て、第2対向面82fが延びる長さは、例えば、第2対向面25aが延びる長さよりも小さい。
第2屈曲面82gの第2対向面82fおよび第2対向口57dに対する配置関係は、第2屈曲面25bの第2対向面25aおよび第2対向口57bに対する配置関係と同様である。軸方向に見て、第2屈曲面82gが延びる長さは、例えば、第2屈曲面25bが延びる長さよりも小さい。
第2屈曲面82gの第2対向面82fに対する屈曲角度φ4aは、90°以上である。本実施形態において屈曲角度φ4aは、90°である。つまり、屈曲角度φ4aは、第2屈曲面25bの第2対向面25aに対する屈曲角度φ2aと同じである。第2屈曲面82gの水平方向に対する傾きφ4bは、例えば、90°よりも小さい。傾きφ4bは、例えば、第2屈曲面25bの水平方向に対する傾きφ2bよりも小さい。第2対向面82fと第2屈曲面82gとによって構成された角部の角度φ4cは、90°以下である。本実施形態において角度φ4cは、90°である。つまり、角度φ4cは、例えば、第2対向面25aと第2屈曲面25bとによって構成された角部の角度φ2cと同じである。
第2対向面82fと第2屈曲面82gとの境界BP4のコイルエンド42bに対する配置関係は、第2対向面25aと第2屈曲面25bとの境界BP2のコイルエンド42aに対する配置関係と同様である。つまり、境界BP4は、鉛直方向に見て、コイルエンド42bの内縁42eよりも径方向外側においてコイルエンド42bと重なっている。境界BP4は、鉛直方向に見て、コイルエンド42bのうち外縁42gよりも径方向内側(+X側)に離れた部分と重なっている。
図1に示すように、本実施形態において駆動装置100には、冷媒としてのオイルOが循環する冷媒流路90が設けられている。冷媒流路90は、モータハウジング20の内部とギヤハウジング61の内部とに跨って設けられている。冷媒流路90は、ギヤハウジング61内に貯留されたオイルOが回転電機10に供給されて再びギヤハウジング61内に戻る経路である。冷媒流路90には、ポンプ71と、クーラ72と、冷媒供給部50と、が設けられている。冷媒流路90は、第1流路部91と、第2流路部92と、第3流路部93と、第4流路部94と、を有する。
第1流路部91、第2流路部92、および第3流路部93は、例えば、ギヤハウジング61の壁部に設けられている。第4流路部94は、例えば、蓋部23に設けられている。第1流路部91は、ギヤハウジング61の内部のうちオイルOが貯留されている部分とポンプ71とを繋いでいる。第2流路部92は、ポンプ71とクーラ72とを繋いでいる。第3流路部93は、クーラ72と冷媒供給部50の内部とを繋いでいる。本実施形態において第3流路部93は、冷媒供給部50の左側の端部に繋がっている。第4流路部94は、冷媒供給部50の内部とシャフト31の内部とを繋いでいる。本実施形態において第4流路部94は、冷媒供給部50の右側の端部とシャフト31の右側の端部とに繋がっている。
ポンプ71が駆動されると、ギヤハウジング61内に貯留されたオイルOが第1流路部91を通って吸い上げられ、第2流路部92を通ってクーラ72内に流入する。クーラ72内に流入したオイルOは、クーラ72内で冷却された後、第3流路部93を通って、冷媒供給部50の内部へと流れる。冷媒供給部50内に流入したオイルOの一部は、供給口50aから噴射されて、ステータ40に供給される。本実施形態では、第1供給口54から噴射されたオイルOがコイルエンド42a,42bに供給される。第2供給口55から噴射されたオイルOがステータコア41に供給される。
より詳細には、図4に示すように、第1対向口57aから噴射されたオイルOは、第1対向面24aに吹き付けられ、第1対向面24aに沿って前側斜め下方に流れる。第1対向面24aに沿って流れるオイルOは、第1対向面24aと第1屈曲面24bとの境界BP1において下側に落下し、コイルエンド42aに供給される。第2対向口57bから噴射されたオイルOは、第2対向面25aに吹き付けられ、第2対向面25aに沿って後側斜め下方に流れる。第2対向面25aに沿って流れるオイルOは、第2対向面25aと第2屈曲面25bとの境界BP2において下側に落下し、コイルエンド42aに供給される。第3対向口58aから噴射されたオイルOは、コイルエンド42aに直接供給される。
図5に示すように、第1対向口57cから噴射されたオイルOは、第1対向面81fに吹き付けられ、第1対向面81fに沿って前側斜め下方に流れる。第1対向面81fに沿って流れるオイルOは、第1対向面81fと第1屈曲面81gとの境界BP3において下側に落下し、コイルエンド42bに供給される。第2対向口57dから噴射されたオイルOは、第2対向面82fに吹き付けられ、第2対向面82fに沿って後側斜め下方に流れる。第2対向面82fに沿って流れるオイルOは、第2対向面82fと第2屈曲面82gとの境界BP4において下側に落下し、コイルエンド42bに供給される。第3対向口58bから噴射されたオイルOは、コイルエンド42bに直接供給される。
図1に示すように、冷媒供給部50内に流入したオイルOの他の一部は、第4流路部94を通ってシャフト31の内部に流入する。シャフト31内に流入したオイルOの一部は、孔部33からロータ本体32の内部を通過して、ステータ40に飛散する。シャフト31内に流入したオイルOの他の一部は、シャフト31の左側の開口からギヤハウジング61の内部に排出され、再びギヤハウジング61内に貯留される。
供給口50aからステータ40に供給されたオイルOおよびシャフト31内からステータ40に供給されたオイルOは、ステータ40から熱を奪う。ステータ40を冷却したオイルOは、下側に落下して、モータハウジング20内の下部領域に溜まる。モータハウジング20内の下部領域に溜ったオイルOは、隔壁部22に設けられた隔壁開口22aを介してギヤハウジング61内に戻る。以上のようにして、冷媒流路90は、ギヤハウジング61内に貯留されたオイルOをロータ30およびステータ40に供給する。
例えば、コイルエンド42aに対して第3対向口58aのみからオイルOを供給する場合、オイルOの少なくとも一部がコイルエンド42a内の隙間を通って下側へと流れ、オイルOがコイルエンド42aの前後方向両側の部分に十分に行きわたりにくい虞があった。コイルエンド42a内の隙間とは、例えば、コイル42cを構成する平角線同士の隙間を含む。
これに対して、本実施形態によれば、第1対向面24aおよび第1屈曲面24bを有する第1ガイド壁部24が設けられ、コイルエンド42aにオイルOを供給する第1供給口54は、第1対向面24aに向かって開口する第1対向口57aを含む。第1屈曲面24bは、軸方向に見て、第1対向面24aのうち第1対向口57aから遠い側の端部から径方向外側に屈曲する。そのため、第1対向口57aから第1対向面24aへと吐出されたオイルOは第1対向面24aに沿って第1対向口57aから離れる向きへと流れ、第1対向面24aと第1屈曲面24bとの境界BP1まで流れる。ここで、第1屈曲面24bは第1対向面24aに対して径方向外側に屈曲しているため、境界BP1まで流れたオイルOは第1屈曲面24bには流れにくく、自重により第1ガイド壁部24から離れて落下する。つまり、境界BP1において、第1ガイド壁部24の壁面上におけるオイルOの流れが切られる。
ここで、本実施形態によれば、第1対向面24aと第1屈曲面24bとの境界BP1は、鉛直方向に見て、コイルエンド42aの内縁42dよりも径方向外側においてコイルエンド42aと重なっている。そのため、境界BP1において落下したオイルOは、コイルエンド42aのうち鉛直方向に見てコイルエンド42aの内縁42dよりも径方向外側に位置する部分、つまり本実施形態ではコイルエンド42aの前側部分に供給される。これにより、コイルエンド42aの前側部分にオイルOを十分に供給しやすくできる。つまり、第1対向面24aおよび第1屈曲面24bを有する第1ガイド壁部24によって、コイルエンド42aのうち第1対向口57aから前側に比較的遠く配置されている部分までオイルOを送ることができる。したがって、本実施形態によれば、コイルエンド42aのうちオイルOが供給される領域を広げることができる。そのため、コイルエンド42aを好適に冷却でき、コイルエンド42aの冷却効率を向上できる。
また、本実施形態によれば、第1屈曲面24bは、第1対向面24aから水平方向に対して鉛直方向上側に傾いた向きに屈曲している。そのため、第1対向面24a上を境界BP1まで流れたオイルOが、より第1屈曲面24bへと流れにくく、境界BP1において下側へと落下しやすい。言い換えれば、境界BP1において、第1ガイド壁部24の壁面上におけるオイルOの流れがより切られやすい。これにより、コイルエンド42aの前側部分にオイルOがより供給されやすい。したがって、コイルエンド42aのうちオイルOが供給される領域をより広げることができ、コイルエンド42aの冷却効率をより向上できる。
また、本実施形態によれば、第1屈曲面24bの第1対向面24aに対する屈曲角度φ1aは、90°以上である。そのため、第1屈曲面24bを第1対向面24aから水平方向に対して傾いた方向に屈曲させやすい。これにより、境界BP1においてオイルOをより落下させやすくできる。また、駆動装置100が搭載された車両が傾斜面上を走行する際に第1屈曲面24bの姿勢が変化しても、第1屈曲面24bが第1対向面24aから水平方向に対して上側に傾いた向きに屈曲した状態を維持しやすい。そのため、駆動装置100が搭載された車両が傾斜面上を走行する場合であっても、境界BP1からオイルOを好適に落下させて、コイルエンド42aの前側部分にオイルOを好適に供給することができる。
また、本実施形態によれば、第1対向面24aは、第1対向口57aから離れるに従って鉛直方向下側に位置する。そのため、第1対向口57aから第1対向面24aへと吐出されたオイルOは、第1対向面24a上を自重によって第1対向口57aから離れる向きに流れやすい。これにより、オイルOを第1対向口57aから比較的離れた境界BP1までより送りやすくできる。したがって、コイルエンド42aのうちオイルOが供給される領域をより広げることができ、コイルエンド42aの冷却効率をより向上できる。
また、本実施形態によれば、第1対向面24aと第1屈曲面24bとの境界BP1は、鉛直方向に見て、コイルエンド42aのうち外縁42fよりも径方向内側に離れた部分と重なっている。そのため、境界BP1において第1対向面24aから落下するオイルOが、真下ではなく径方向外側に傾いた方向に落下しても、オイルOがコイルエンド42aから外れることを抑制できる。
上述した第1ガイド壁部24によって得られる作用効果は、第1対向面81fおよび第1屈曲面81gを有する第1ガイド壁部81によっても同様に得られる。つまり、第1ガイド壁部81が設けられることによって、コイルエンド42bの前側部分にオイルOを供給しやすくでき、コイルエンド42bのうちオイルOが供給される領域を広げることができる。そのため、コイルエンド42aとコイルエンド42bとの両方を好適に冷却できる。
また、本実施形態によれば、第1ガイド壁部は、モータハウジング20の一部である第1ガイド壁部24を含む。そのため、第1ガイド壁部24を設けるために、別途部材を設ける必要がなく、回転電機10の部品点数が増加することを抑制できる。したがって、駆動装置100の部品点数が増加することを抑制できる。
また、本実施形態によれば、第1ガイド壁部は、ステータコア41に固定された第1ガイド壁部81を含む。そのため、第1ガイド壁部81をステータコア41に対して交換すすることで、第1ガイド壁部81以外の他の部材を変更することなく、第1対向面81fおよび第1屈曲面81gを容易に変更できる。
また、本実施形態によれば、第2対向面25aおよび第2屈曲面25bを有し鉛直方向に見て第1ガイド壁部24との間で冷媒供給部50を挟む第2ガイド壁部25が設けられ、コイルエンド42aにオイルOを供給する第1供給口54は、第2対向面25aに向かって開口する第2対向口57bを含む。第2屈曲面25bは、軸方向に見て、第2対向面25aのうち第2対向口57bから遠い側の端部から径方向外側に屈曲する。そのため、第2対向口57bから第2対向面25aへと吐出されたオイルOは第2対向面25aに沿って第2対向口57bから離れる向きへと流れ、第2対向面25aと第2屈曲面25bとの境界BP2まで流れる。ここで、第2屈曲面25bは第2対向面25aに対して径方向外側に屈曲しているため、境界BP2まで流れたオイルOは第2屈曲面25bには流れにくく、自重により第2ガイド壁部25から離れて落下する。つまり、境界BP2において、第2ガイド壁部25の壁面上におけるオイルOの流れが切られる。
ここで、本実施形態によれば、第2対向面25aと第2屈曲面25bとの境界BP2は、鉛直方向に見て、コイルエンド42aの内縁42dよりも径方向外側においてコイルエンド42aと重なっている。そのため、境界BP2において落下したオイルOは、コイルエンド42aのうち鉛直方向に見てコイルエンド42aの内縁42dよりも径方向外側に位置する部分、つまり本実施形態ではコイルエンド42aの後側部分に供給される。これにより、コイルエンド42aの後側部分にオイルOを十分に供給しやすくできる。つまり、第2対向面25aおよび第2屈曲面25bを有する第2ガイド壁部25によって、コイルエンド42aのうち第2対向口57bから後側に比較的遠く配置されている部分までオイルOを送ることができる。したがって、本実施形態によれば、コイルエンド42aのうちオイルOが供給される領域をより広げることができる。そのため、コイルエンド42aをより好適に冷却でき、コイルエンド42aの冷却効率をより向上できる。また、第1ガイド壁部24と第2ガイド壁部25とによってコイルエンド42aの前後方向の両側部分に好適にオイルOを供給できるため、コイルエンド42a全体にオイルOを好適に供給しやすい。
なお、第2ガイド壁部25は第1ガイド壁部24に対して前後方向に反転している点において異なるが、第2対向面25aおよび第2屈曲面25bが、コイルエンド42aなどに対して第1対向面24aおよび第1屈曲面24bと同様に配置されていることで、上述した第1ガイド壁部24によって得られる作用効果と同様の作用効果を得られる。
上述した第2ガイド壁部25によって得られる作用効果は、第2対向面82fおよび第2屈曲面82gを有する第2ガイド壁部82によっても同様に得られる。つまり、第2ガイド壁部82が設けられることによって、コイルエンド42bの後側部分にオイルOをより供給しやすくでき、コイルエンド42bのうちオイルOが供給される領域をより広げることができる。そのため、コイルエンド42aとコイルエンド42bとの両方をより好適に冷却できる。
また、本実施形態によれば、コイルエンド42a,42bは、平角線が巻き回されて構成されたコイル42cの一部を含む。コイル42cを構成する導線が平角線である場合、コイル42cを構成する導線が丸線である場合に比べて、導線を巻き回しにくく、コイルエンド42a,42bにおいては、導線同士の隙間が大きくなりやすい。そのため、コイルエンド42a,42bに含まれるコイル42cの部分が平角線で構成されている場合、コイルエンド42a,42bに供給されたオイルOが平角線同士の隙間に流れて、より前後方向に流れにくい場合がある。これに対して、本実施形態によれば、上述したように、第1ガイド壁部24,81および第2ガイド壁部25,82によってオイルOをコイルエンド42a,42bの前後方向の両側部分まで流しやすくできる。したがって、コイルエンド42a,42bが平角線で構成されたコイル42cの一部を含む場合に、上述した第1ガイド壁部24,81および第2ガイド壁部25,82によって得られる効果をより有用に得られる。
また、本実施形態によれば、第1供給口54は、コイルエンド42a,42bに向かって開口する第3対向口58を含む。そのため、冷媒供給部50から比較的近い位置に配置されたコイルエンド42a,42bの部分にも、第3対向口58から吐出されたオイルOを供給しやすい。これにより、コイルエンド42a,42bの全体にオイルOをより供給しやすくできる。したがって、コイルエンド42a,42bの冷却効率をより向上できる。
また、本実施形態によれば、供給口50aは、ステータコア41にオイルOを供給する第2供給口55を含む。そのため、冷媒供給部50によって、コイルエンド42a,42bだけでなく、ステータコア41も冷却することができる。
また、本実施形態によれば、冷媒供給部50は、中心軸Jの軸方向に延びる管状である。そのため、例えばモータハウジング20の壁部に孔を設けて冷媒供給部50を作る場合に比べて、冷媒供給部50を容易に作ることができる。また、冷媒供給部50をモータハウジング20から取り外して交換することも容易である。
本発明は上述の実施形態に限られず、本発明の技術的思想の範囲内において、他の構成および他の方法を採用することもできる。第1ガイド壁部は、回転電機のいずれの部分に対して設けられていてもよい。第1ガイド壁部がハウジングの一部である場合、第1ガイド壁部は、例えば上述した実施形態の蓋部23の一部であってもよい。この場合、上述した第1ガイド壁部81の代わりに、蓋部23の一部として設けられた第1ガイド壁部が設けられる。
第1ガイド壁部が他の部材と別体で設けられる場合、第1ガイド壁部は、ステータコア以外の部材に取り付けられていてもよい。第1ガイド壁部は、モータハウジングに固定されていてもよい。例えば、上述した実施形態において第1ガイド壁部81は、蓋部23に固定されていてもよい。
第1ガイド壁部は、図6に示す回転電機210の第1ガイド壁部281のような構成であってもよい。図6に示すように、回転電機210は、バスバーユニット245を備える。バスバーユニット245は、ステータ40の前側部分の上側に位置する。バスバーユニット245は、バスバー245aと、バスバーホルダ245bと、を有する。つまり、回転電機210は、バスバー245aと、バスバーホルダ245bと、を備える。バスバー245aは、ステータ40に電気的に接続されている。図示は省略するが、バスバー245aは、例えば、複数設けられている。バスバーホルダ245bは、バスバー245aを保持している。バスバーホルダ245bは、例えば、樹脂製である。
回転電機210における第1ガイド壁部281は、例えば、上述した実施形態の第1ガイド壁部81の代わりに設けられる。第1ガイド壁部281は、バスバーホルダ245bに設けられている。第1ガイド壁部281は、バスバーホルダ245bから前側斜め下方に延びている。第1ガイド壁部281とバスバーホルダ245bとは、同一の単一部材の部分である。第1ガイド壁部281とバスバーホルダ245bとを含む単一部材は、例えば、バスバー245aをインサート部材とするインサート成形によって作られている。
第1ガイド壁部281は、コイルエンド42bの鉛直方向上側に対向して配置された第1対向面281fと、第1対向面281fから屈曲する第1屈曲面281gと、を有する。第1対向面281fは、上述した実施形態の第1対向面81fと同様である。第1屈曲面281gは、上述した実施形態の第1屈曲面81gと同様である。回転電機210のその他の構成は、例えば、上述した実施形態の回転電機10のその他の構成と同様にできる。
図6の構成によれば、第1ガイド壁部は、バスバーホルダ245bに設けられた第1ガイド壁部281を含む。そのため、バスバーホルダ245bを組み付けることで、第1ガイド壁部281を配置することができる。これにより、第1ガイド壁部281を別途配置する必要がある場合に比べて、回転電機210の組立工数を低減できる。また、上述したように第1ガイド壁部281をバスバーホルダ245bと共にインサート成形で作ることで、第1ガイド壁部281を容易に作ることもできる。
第1ガイド壁部は、少なくとも1つ設けられていればよい。つまり、上述した実施形態では、コイルエンド42aとコイルエンド42bとの両方に対して、第1ガイド壁部24,81が設けられる構成としたが、これに限られない。上述した実施形態において第1ガイド壁部24と第1ガイド壁部81とのうちのいずれか一方が設けられていなくてもよい。
第1ガイド壁部の第1対向面は、どのような形状であってもよい。第1対向面は、複数の面が繋がって構成されていてもよい。例えば、図4に示すモータハウジング20の内周面のうち第1対向面24aの後側(-X側)に繋がる面20aと、第1対向面24aと、によって第1対向面が構成されてもよい。この場合、第1対向口57aは、面20aに向かって開口してもよい。第1対向面は、水平方向に平行に延びる面であってもよい。
第1ガイド壁部の第1屈曲面は、第1対向面から径方向外側に屈曲していれば、第1対向面に対して、どのように屈曲していてもよい。第1屈曲面は、第1対向面から水平方向に対して鉛直方向下側に傾いた向きに屈曲してもよいし、水平方向と平行であってもよい。第1屈曲面の第1対向面に対する屈曲角度は、90°より小さくてもよい。
第2ガイド壁部は、回転電機のいずれの部分に対して設けられていてもよい。第2ガイド壁部は、上述した第1ガイド壁部の変形例と同様に設けられてもよい。上述した実施形態において第2ガイド壁部25と第2ガイド壁部82とのうちのいずれか一方が設けられていなくてもよい。第2ガイド壁部は、設けられていなくてもよい。
第2ガイド壁部の第2対向面は、どのような形状であってもよい。第2対向面は、上述した第1対向面の変形例と同様に設けられてもよい。第2ガイド壁部の第2屈曲面は、第2対向面から径方向外側に屈曲していれば、第2対向面に対して、どのように屈曲していてもよい。第2屈曲面は、上述した第1屈曲面の変形例と同様に設けられてもよい。
冷媒供給部は、供給口を有する円筒状の部分と、幅広部と、を有する構成であってもよい。幅広部は、周方向の寸法が径方向の寸法より大きければ、どのような形状であってもよい。幅広部は、長辺が周方向に沿って配置された長方形筒状であってもよい。冷媒供給部は、全体が多角筒状であってもよい。冷媒供給部は、幅広部を有さずに、全体が円筒状であってもよい。冷媒供給部は、管状でなくてもよい。冷媒供給部は、ハウジングに設けられた流路であってもよい。
冷媒供給部の供給口は、第1供給口を少なくとも1つ含むならば、その他の構成は特に限定されない。第1供給口は、第1対向口を少なくとも1つ含むならば、その他の構成は特に限定されない。第1供給口は、第2対向口を含まなくてもよいし、第3対向口を含まなくてもよい。冷媒供給部の供給口は、第2供給口を含まなくてもよい。
コイルエンドは、ステータコアから中心軸の軸方向に突出する環状であるならば、特に限定されない。コイルエンドが含むコイルの一部は、丸線が巻き回されて構成されていてもよい。
冷媒が流れる冷媒流路は、特に限定されない。冷媒流路は、図7に示す駆動装置300の冷媒流路390のような構成であってもよい。図7に示すように、冷媒流路390において、第3流路部393は、クーラ72と、第4流路部394と、を繋いでいる。第3流路部393は、例えば、ギヤハウジング61とモータハウジング20とに跨って設けられている。第4流路部394は、回転電機310のモータハウジング20における蓋部23に設けられている。第4流路部394は、第3流路部393と冷媒供給部350の内部とを繋ぐ流路部と、第3流路部393とシャフト31の内部とを繋ぐ流路部と、に分岐している。分岐した第4流路部394は、それぞれ冷媒供給部350の右側の端部とシャフト31の右側の端部とに繋がっている。図7の構成において冷媒供給部350内には、右側から左側にオイルOが流れる。第4流路部394から冷媒供給部350内に流入したオイルOは、例えば、全てが供給口50aからステータ40に供給される。駆動装置300のその他の構成は、図1に示す駆動装置100のその他の構成と同様である。
冷媒供給部によって供給される冷媒は、ステータに供給されてステータを冷却できるならば、特に限定されない。冷媒は、例えば、絶縁液であってもよいし、水であってもよい。冷媒が水である場合、ステータの表面に絶縁処理を施してもよい。
本発明が適用される回転電機は、モータに限られず、発電機であってもよい。回転電機の用途は、特に限定されない。回転電機は、例えば、車軸を回転させる用途以外の用途で車両に搭載されてもよいし、車両以外の機器に搭載されてもよい。回転電機が用いられる際の姿勢は、回転電機の中心軸が鉛直方向と交差する方向に延びるならば、特に限定されない。回転電機の中心軸は、鉛直方向と直交する方向に対して傾いた方向に延びてもよい。以上、本明細書において説明した構成は、相互に矛盾しない範囲内において、適宜組み合わせることができる。
10,210,310…回転電機、24,81,281…第1ガイド壁部、24a,81f,281f…第1対向面、24b,81g,281g…第1屈曲面、25,82…第2ガイド壁部、25a,82f…第2対向面、25b,82g…第2屈曲面、30…ロータ、40…ステータ、41…ステータコア、42a,42b…コイルエンド、42c…コイル、42d…内縁、50,350…冷媒供給部、50a…供給口、54…第1供給口、55…第2供給口、57a,57c…第1対向口、57b,57d…第2対向口、58,58a,58b…第3対向口、60…伝達装置、64…車軸、100,300…駆動装置、245a…バスバー、245b…バスバーホルダ、BP1,BP2,BP3,BP4…境界、J…中心軸
Claims (13)
- 鉛直方向と交差する方向に延びる中心軸を中心として回転可能なロータと、
前記ロータの径方向外側に位置するステータと、
前記ステータに冷媒を供給する供給口を有し、前記ステータの鉛直方向上側に位置する冷媒供給部と、
前記ステータの鉛直方向上側に位置する第1ガイド壁部と、
を備え、
前記ステータは、
ステータコアと、
前記ステータコアから前記中心軸の軸方向に突出する環状のコイルエンドと、
を有し、
前記第1ガイド壁部は、
前記コイルエンドの鉛直方向上側に対向して配置された第1対向面と、
前記第1対向面から屈曲する第1屈曲面と、
を有し、
前記供給口は、前記コイルエンドに前記冷媒を供給する第1供給口を含み、
前記第1供給口は、前記第1対向面に向かって開口する第1対向口を含み、
前記第1屈曲面は、前記中心軸の軸方向に見て、前記第1対向面のうち前記第1対向口から遠い側の端部から径方向外側に屈曲し、
前記第1対向面と前記第1屈曲面との境界は、鉛直方向に見て、前記コイルエンドの内縁よりも径方向外側において前記コイルエンドと重なっている、回転電機。 - 前記第1屈曲面は、前記第1対向面から水平方向に対して鉛直方向上側に傾いた向きに屈曲している、請求項1に記載の回転電機。
- 前記第1屈曲面の前記第1対向面に対する屈曲角度は、90°以上である、請求項1または2に記載の回転電機。
- 前記第1対向面は、前記第1対向口から離れるに従って鉛直方向下側に位置する、請求項1から3のいずれか一項に記載の回転電機。
- 前記ロータおよび前記ステータを内部に収容するハウジングをさらに備え、
前記第1ガイド壁部は、前記ハウジングの一部である第1ガイド壁部を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の回転電機。 - 前記第1ガイド壁部は、前記ステータコアに固定された第1ガイド壁部を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の回転電機。
- 前記ステータに電気的に接続されたバスバーと、
前記バスバーを保持するバスバーホルダと、
をさらに備え、
前記第1ガイド壁部は、前記バスバーホルダに設けられた第1ガイド壁部を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の回転電機。 - 前記ステータの鉛直方向上側に位置し、鉛直方向に見て、前記第1ガイド壁部との間で前記冷媒供給部を挟んで配置された第2ガイド壁部をさらに備え、
前記第2ガイド壁部は、
前記コイルエンドの鉛直方向上側に対向して配置された第2対向面と、
前記第2対向面から屈曲する第2屈曲面と、
を有し、
前記第1供給口は、前記第2対向面に向かって開口する第2対向口を含み、
前記第2屈曲面は、前記中心軸の軸方向に見て、前記第2対向面のうち前記第2対向口から遠い側の端部から径方向外側に屈曲し、
前記第2対向面と前記第2屈曲面との境界は、鉛直方向に見て、前記コイルエンドの内縁よりも径方向外側において前記コイルエンドと重なっている、請求項1から7のいずれか一項に記載の回転電機。 - 前記コイルエンドは、平角線が巻き回されて構成されたコイルの一部を含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の回転電機。
- 前記第1供給口は、前記コイルエンドに向かって開口する第3対向口を含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の回転電機。
- 前記供給口は、前記ステータコアに前記冷媒を供給する第2供給口を含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の回転電機。
- 前記冷媒供給部は、前記中心軸の軸方向に延びる管状である、請求項1から11のいずれか一項に記載の回転電機。
- 車両に搭載され、車軸を回転させる駆動装置であって、
請求項1から12のいずれか一項に記載の回転電機と、
前記回転電機に接続され、前記ロータの回転を前記車軸に伝達する伝達装置と、
を備える、駆動装置。
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