JP2022081056A - 非水電解質二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】リチウム金属を負極活物質として含む非水電解質二次電池において、サイクル特性を改善すること。【解決手段】非水電解質二次電池は正極と負極と電解液とを含む。負極は負極活物質を含む。負極活物質はリチウム金属を含む。電解液は溶媒と支持電解質とアニオン性界面活性剤とを含む。アニオン性界面活性剤は、スルホン酸塩、硫酸塩およびリン酸塩からなる群より選択される少なくとも1種を含む。【選択図】なし

Description

本技術は非水電解質二次電池に関する。
特開平7-245121号公報(特許文献1)は、純リチウムからなる負極を開示している。
特開平7-245121号公報
リチウムイオン二次電池が普及している。リチウムイオン二次電池においては、リチウム(Li)イオンを可逆的に吸蔵し得る物質(例えば黒鉛等)が、負極活物質として使用される。
非水電解質二次電池(以下「電池」と略記され得る。)において、Li金属自体を負極活物質として使用することも検討されている。Li金属の溶解反応および析出反応を利用することにより、電池の高容量化が期待される。
ただし、Li金属はサイクル特性に改善の余地がある。すなわち充電時(析出反応時)に、Li金属がデンドライトを形成し得る。充電の都度、デンドライトが成長することにより、容量劣化が急速に進行する傾向がある。
本技術の目的は、Li金属を負極活物質として含む電池において、サイクル特性を改善することである。
以下、本技術の構成および作用効果が説明される。ただし本技術の作用メカニズムは、推定を含んでいる。作用メカニズムの正否は本技術の範囲を限定しない。
〔1〕 非水電解質二次電池は正極と負極と電解液とを含む。負極は負極活物質を含む。負極活物質はリチウム金属を含む。電解液は溶媒と支持電解質とアニオン性界面活性剤とを含む。アニオン性界面活性剤は、スルホン酸塩、硫酸塩およびリン酸塩からなる群より選択される少なくとも1種を含む。
本技術の電池においては、電解液がアニオン性界面活性剤を含む。アニオン性界面活性剤は、スルホン酸塩、硫酸塩およびリン酸塩からなる群より選択される少なくとも1種を含む。以下、本技術のアニオン性界面活性剤が「特定界面活性剤」とも記される。
充電時、Li金属の表面では電解液が還元分解される。電解液の分解生成物は、Li金属の表面に皮膜を形成し得る。該皮膜は、SEI(solid electrolyte interface)膜と称されている。SEI膜の形成によりLi金属の表面において活性点が低減され得る。
しかし、充電時に新たに析出するLi金属(すなわち新生面)には、SEI膜が形成されていない。SEI膜に被覆されたLi金属に比して、新生面は活性点を多く含むと考えられる。そのため、新生面にLi金属の析出が集中し、デンドライトが成長すると考えられる。
従来、SEI膜の形成を促進する添加剤が提案されている。例えば、ビニレンカーボネート(VC)、モノフルオロエチレンカーボネート(FEC)等の添加剤が、電解液に添加されている。しかしVCおよびFEC等によって、デンドライトの成長を十分に阻害することは困難であると考えられる。SEI膜の形成速度に比して、Li金属の析出速度が高いためと考えられる。
本技術の特定界面活性剤は、Li金属の析出時に、Li金属の表面に素早く吸着し得る。特定界面活性剤の吸着により、新生面の活性点が低減されることが期待される。したがって、デンドライトの成長が阻害され、サイクル特性が改善することが期待される。
なお、メカニズムの詳細は不明ながら、特定界面活性剤(アニオン性界面活性剤)に代えて、カチオン性界面活性剤が使用された場合、サイクル特性が改善しない傾向がみられる。
〔2〕 スルホン酸塩は、例えば式(I):
CH3(CR321)(CH2)n1SO3 -・M1 (I)
により表されてもよい。
硫酸塩は、例えば式(II):
CH3(CR654)(CH2)n2SO4 -・M2 (II)
により表されてもよい。
リン酸塩は、例えば式(III):
CH3(CR11109)(CH2)n3(PO487)2-・xM3 (III)
により表されてもよい。
式(I)から式(III)において、「R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10およびR11」は、それぞれ独立に、水素原子、メチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、カルボニル基またはアミノメチル基を示す。「n1、n2およびn3」は、それぞれ独立に、1から20の整数を示す。「M1、M2およびM3」は、それぞれ独立に、アルカリ金属イオンを示す。「x」は1または2の整数を示す。
〔3〕 アニオン性界面活性剤は、例えば、電解液に対して1%から3%の質量分率を有していてもよい。
〔4〕 負極活物質は、例えば、実質的にリチウム金属からなっていてもよい。
図1は、本実施形態における非水電解質二次電池の一例を示す概略図である。 図2は、本実施形態における電極体の一例を示す概略図である。
以下、本技術の実施形態(以下「本実施形態」とも記される。)が説明される。ただし以下の説明は、本技術の範囲を限定しない。
本明細書において、「含む、備える(comprise,include)」、「有する(have)」およびこれらの変形〔例えば「から構成される(be composed of)」、「包含する(emcopass,involve)」、「含有する(contain)」、「担持する(carry,support)」、「保持する(hold)」等〕の記載は、オープンエンド形式である。すなわち、ある構成を含むが、当該構成のみを含むことに限定されない。「からなる(consist of)」との記載はクローズド形式である。「実質的に・・・からなる(consist essentially of)」との記載はセミクローズド形式である。すなわち「実質的に・・・からなる」との記載は、本技術の目的を阻害しない範囲で、必須成分に加えて、追加の成分が含まれ得ることを示す。例えば、本技術の属する分野において通常想定される成分(例えば不可避不純物等)が、追加の成分として含まれていてもよい。
本明細書において、単数形(「a」、「an」および「the」)は、特に断りの無い限り、複数形も含む。例えば「粒子」は「1つの粒子」のみならず、「粒子の集合体(粉体)」も含み得る。
本明細書において、例えば「1%から3%」等の数値範囲は、特に断りのない限り、上限値および下限値を含む。例えば「1%から3%」は、「1%以上3%以下」の数値範囲を示す。また、数値範囲内から任意に選択された数値が、新たな上限値および下限値とされてもよい。例えば、数値範囲内の数値と、本明細書中の別の部分に記載された数値とが任意に組み合わされることにより、新たな数値範囲が設定されてもよい。
本明細書において、例えば「LiCoO2」等の化学量論的組成式によって化合物が表現されている場合、該化学量論的組成式は、代表例に過ぎない。組成比は非化学量論的であってもよい。例えば、コバルト酸リチウムが「LiCoO2」と表現されている時、特に断りのない限り、コバルト酸リチウムは「Li/Co/O=1/1/2」の組成比に限定されず、任意の組成比でLi、CoおよびOを含み得る。
各図中の寸法関係は、実際の寸法関係と一致しない場合がある。本技術の理解を助けるために、各図中の寸法関係(長さ、幅、厚さ等)が変更されている場合がある。さらに一部の構成が省略されている場合もある。
<非水電解質二次電池>
図1は、本実施形態における非水電解質二次電池の一例を示す概略図である。
電池100は、任意の用途で使用され得る。電池100は、例えば電動車両において、主電源または動力アシスト用電源として使用されてもよい。複数個の電池100が連結されることにより、電池モジュールまたは組電池が形成されてもよい。
電池100は外装体90を含む。外装体90は、角形(扁平直方体状)である。ただし角形は一例である。外装体90は、例えば円筒形であってもよいし、パウチ形であってもよい。外装体90は、例えばAl(アルミニウム)合金製であってもよい。外装体90は、電極体50および電解液(不図示)を収納している。電極体50は、正極集電部材81によって正極端子91に接続されている。電極体50は、負極集電部材82によって負極端子92に接続されている。
図2は、本実施形態における電極体の一例を示す概略図である。
電極体50は巻回型である。電極体50は、正極10、セパレータ30および負極20を含む。すなわち電池100は、正極10と負極20と電解液とを含む。正極10、セパレータ30および負極20は、いずれも帯状のシートである。電極体50は複数枚のセパレータ30を含んでいてもよい。電極体50は、正極10、セパレータ30および負極20がこの順に積層され、渦巻状に巻回されることにより形成されている。正極10または負極20の一方がセパレータ30に挟まれていてもよい。正極10および負極20の両方がセパレータ30に挟まれていてもよい。電極体50は、巻回後に扁平状に成形されている。なお巻回型は一例である。電極体50は、例えば積層(スタック)型であってもよい。
《電解液》
電解液の少なくとも一部は、電極体50に含浸されている。電解液の全部が電極体50に含浸されていてもよい。電解液の一部が電極体50に含浸されていてもよい。電解液の一部は、例えば電極体50の外部(外装体90の底部)に貯留されていてもよい。
電解液は液体電解質である。本実施形態の電解液は、溶媒と支持電解質と特定界面活性剤とを含む。電解液は、これらの成分に加えて、任意の添加剤等をさらに含んでいてもよい。
(溶媒)
溶媒は非プロトン性である。溶媒は任意の成分を含み得る。溶媒は、例えば、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチレンカーボネート(BC)、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、1,2-ジメトキシエタン(DME)、メチルホルメート(MF)、メチルアセテート(MA)、メチルプロピオネート(MP)、およびγ-ブチロラクトン(GBL)からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい。
(支持電解質)
支持電解質は溶媒に溶解している。支持電解質は、例えば、LiPF6、LiBF4、およびLiN(FSO22からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい。支持電解質は、例えば0.5mоl/Lから2.0mоl/Lのモル濃度を有していてもよい。支持電解質は、例えば0.8mоl/Lから1.2mоl/Lのモル濃度を有していてもよい。
(特定界面活性剤)
電解液は特定界面活性剤を含む。電解液は、例えば、質量分率(質量濃度)で0.1%から5%の特定界面活性剤を含んでいてもよい。電解液は、例えば、質量分率で1%から3%の特定界面活性剤を含んでいてもよい。電解液が複数種の特定界面活性剤を含む場合、特定界面活性剤の質量分率は、各特定界面活性剤の質量分率の合計を示す。
特定界面活性剤は、溶媒に溶解していてもよいし、溶媒中に分散していてもよい。特定界面活性剤は、Li金属の析出時に、Li金属の表面に素早く吸着し得る。特定界面活性剤の吸着により、新生面の活性点が低減されることが期待される。したがって、デンドライトの成長が阻害され、サイクル特性が改善することが期待される。
特定界面活性剤はアニオン性界面活性剤である。特定界面活性剤は、スルホン酸塩、硫酸塩およびリン酸塩からなる群より選択される少なくとも1種を含む。特定界面活性剤は、スルホン酸塩、硫酸塩またはリン酸塩のいずれか1つであってもよい。特定界面活性剤は、スルホン酸塩、硫酸塩およびリン酸塩のうち、いずれか1つ以上の混合物であってもよい。特定界面活性剤は、1分子鎖内に、スルホン酸基、硫酸基およびリン酸基からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい。特定界面活性剤は、例えば単独重合体であってもよいし、共重合体であってもよい。特定界面活性剤は、例えば、オリゴマーであってもよいし、ポリマーであってもよい。
スルホン酸塩は、例えば式(I):
CH3(CR321)(CH2)n1SO3 -・M1 (I)
により表されてもよい。
式(I)において、「R1、R2およびR3」は、それぞれ独立に、水素原子(-H)、メチル基(-CH3)、エチル基(-C25)、ヒドロキシエチル基(-C24OH)、カルボニル基(-C(=O)-)またはアミノメチル基(-CH2NH2)を示す。「n1」は1から20の整数を示す。「M1」はアルカリ金属イオンを示す。
「n1」は、例えば5から15の整数を示していてもよい。「n1」は、例えば5から10の整数を示していてもよい。「M1」は、例えばNa+、Li+およびK+からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい。
硫酸塩は、例えば式(II):
CH3(CR654)(CH2)n2SO4 -・M2 (II)
により表されてもよい。
式(II)において、「R4、R5およびR6」は、それぞれ独立に、水素原子、メチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、カルボニル基またはアミノメチル基を示す。「n2」は1から20の整数を示す。「M2」はアルカリ金属イオンを示す。
「n2」は、例えば5から15の整数を示していてもよい。「n2」は、例えば5から10の整数を示していてもよい。「M2」は、例えばNa+、Li+およびK+からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい。
リン酸塩は、例えば式(III):
CH3(CR11109)(CH2)n3(PO487)2-・xM3 (III)
により表されてもよい。
式(III)において、「R7、R8、R9、R10およびR11」は、それぞれ独立に、水素原子、メチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、カルボニル基またはアミノメチル基を示す。「n3」は1から20の整数を示す。「M3 はアルカリ金属イオンを示す。「x」は1または2の整数を示す。
「n3」は例えば5から15の整数を示していてもよい。「n3」は例えば8から12の整数を示していてもよい。「M3」は、例えばNa+、Li+およびK+からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい。
特定界面活性剤は、例えば、1-デカンスルホン酸ナトリウム、デシル硫酸ナトリウム、リン酸モノドデシルモノナトリウム、およびリン酸モノドデシルジナトリウムからなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい。
特定界面活性剤は、例えば250から7000の数平均分子量(Mn)を有していてもよい。特定界面活性剤は、例えば300から9000の重量平均分子量(Mw)を有していてもよい。数平均分子量(Mn)および重量平均分子量(Mw)は、GPC法(gel permeation chromatography)により測定され得る。
《負極》
負極20は負極活物質を含む。負極20は、例えば、実質的に負極活物質からなっていてもよい。負極活物質はLi金属を含む。負極活物質は、例えば実質的にLi金属からなっていてもよい。負極活物質はLi金属を含む限り、その他の成分をさらに含んでいてもよい。負極活物質は、Li金属に加えて、例えばLi合金を含んでいてもよい。Li合金は、例えば、Si(珪素)、Sn(錫)、Al、Cd(カドミウム)、Sb(アンチモン)およびPb(鉛)からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい。負極活物質は、Li金属に加えて、例えば黒鉛、ソフトカーボン、ハードカーボン、SiO、Si/C複合材料、SnO、およびLi4Ti512からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい。「Si/C複合材料」は、珪素と炭素との複合材料を示す。Si/C複合材料は、例えば炭素材料(黒鉛、非晶質炭素等)にSi金属、Si酸化物等が担持されることにより形成され得る。
Li金属は、実質的にLiの単体からなる。Li金属は、例えば箔状であってもよい。例えばLi箔が負極20を形成していてもよい。Li箔は、例えば0.1mmから2mmの厚さを有していてもよい。Li箔は、例えば0.1mmから1mmの厚さを有していてもよい。Li箔は負極基材に担持されていてもよい。負極基材は、例えばCu(銅)板、Cu箔等を含んでいてもよい。例えば、Cu板の片面にLi箔が圧着されることにより、負極20が形成されていてもよい。Cu板の両面にLi箔が圧着されることにより、負極20が形成されていてもよい。Li金属は、例えば網状であってもよい。Li金属は、例えば粒子状であってもよい。例えば、Li金属粒子および炭素粒子等を含む混合物が層状に成形されることにより、負極20が形成されていてもよい。
負極20は、例えばLi金属を担持する担持層を含んでいてもよい。担持層は、負極基材の表面に形成されていてもよい。担持層は、例えば、炭素系負極活物質(黒鉛等)とバインダとを含んでいてもよい。担持層は、例えば、炭素系負極活物質と、合金系負極活物質(Si金属、Si酸化物等)と、バインダとを含んでいてもよい。バインダは、例えば、スチレンブタジエンゴム(SBR)、カルボキシメチルセルロース(CMC)等を含んでいてもよい。例えば、担持層の表面にLi箔が配置されていてもよい。例えば、担持層の表面にLi箔が積層されていてもよい。例えば、担持層の表面にLi金属粒子が配置されていてもよい。例えば、担持層の表面にLi金属粒子が埋め込まれていてもよい。例えば、担持層の表面にLi金属の粉体層が形成されていてもよい。
《正極》
正極10は、例えば正極合材層を含む。正極10は、例えば正極基材をさらに含んでいてもよい。例えば正極基材の表面に正極合材層が配置されていてもよい。正極合材層は、正極基材の片面のみに配置されていてもよい。正極合材層は、正極基材の表裏両面に配置されていてもよい。正極基材は導電性のシートである。正極基材は例えばAl箔等を含んでいてもよい。正極基材は、例えば10μmから30μmの厚さを有していてもよい。
正極合材層は、例えば10μmから100μmの厚さを有していてもよい。正極合材層は正極活物質と導電材とバインダとを含んでいてもよい。正極合材層は、例えば、実質的に正極活物質と導電材とバインダとからなっていてもよい。正極合材層は、例えば、質量分率で80%から99.8%の正極活物質と、0.1%から10%の導電材と、0.1%から10%のバインダとからなっていてもよい。
正極活物質は任意の成分を含み得る。正極活物質は、例えばLiCoO、LiNiO2、LiMnO2、LiMn24、Li(NiCoMn)O2、Li(NiCoAl)O2、およびLiFePO4からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい。ここで、例えば「Li(NiCoMn)O2」等の組成式における「(NiCoMn)」等の記載は、括弧内の組成比の合計が1であることを示している。導電材は任意の成分を含み得る。導電材は、例えばアセチレンブラック等を含んでいてもよい。バインダは任意の成分を含み得る。バインダは例えばポリフッ化ビニリデン(PVdF)等を含んでいてもよい。
《セパレータ》
セパレータ30の少なくとも一部は、正極10と負極20との間に介在している。セパレータ30は、正極10と負極20とを分離している。セパレータ30は、例えば10μmから30μmの厚さを有していてもよい。
セパレータ30は多孔質である。セパレータ30は電解液を透過する。セパレータ30は、例えば200s/100mLから400s/100mLの透気度を有していてもよい。本明細書における「透気度」は、「JIS P8117:2009」に規定される「透気抵抗度(air resistance)」を示す。透気度はガーレー試験法により測定される。
セパレータ30は電気絶縁性である。セパレータ30は、例えばポリオレフィン系樹脂を含んでいてもよい。セパレータ30は、例えば、実質的にポリオレフィン系樹脂からなっていてもよい。ポリオレフィン系樹脂は、例えばポリエチレン(PE)およびポリプロピレン(PP)からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい。セパレータ30は、例えば単層構造を有していてもよい。セパレータ30は、例えば、実質的にPE層からなっていてもよい。セパレータ30は、例えば多層構造を有していてもよい。セパレータ30は、例えば、PP層とPE層とPP層とがこの順に積層されることにより形成されていてもよい。セパレータ30の表面に、例えば耐熱層等が形成されていてもよい。
以下、本技術の実施例(以下「本実施例」とも記される。)が説明される。ただし以下の説明は、本技術の範囲を限定しない。
<非水電解質二次電池の製造>
以下のようにNo.1からNo.13に係る評価電池(非水電解質二次電池)が製造された。
(正極の準備)
下記材料が準備された。
正極活物質:Li(Ni1/3Co1/3Mn1/3)O2
導電材:アセチレンブラック
バインダ:PVdF
分散媒:N-メチル-2-ピロリドン
正極基材:Al箔
正極活物質と導電材とバインダと分散媒とが混合されることにより、正極合材スラリーが調製された。固形分の質量比は「正極活物質/導電材/バインダ=87/10/3」であった。正極合材スラリーが正極基材の表面に塗布されることにより正極合材層が形成された。正極合材層が圧縮された。以上より正極が準備された。
(負極の準備)
下記材料が準備された。
負極活物質:Li金属(Li箔、厚さ=0.5mm)
負極基材:Cu板(厚さ=1mm)
Li箔がCu板に圧着された。これにより負極が準備された。
(電解液)
電解液が調製された。電解液は下記成分を含んでいた。添加剤の種類および質量分率は表1に示される。
溶媒:「EC/EMC=3/7(体積比)」
支持電解質:LiPF6(モル濃度=1.0mоl/L)
添加剤:表1を参照のこと。
(組み立て)
セパレータが準備された。セパレータは3層構造を有していた。3層構造はPP層とPE層とPP層とからなっていた。セパレータは300s/100mLの透気度を有していた。
セパレータを挟んで正極と負極とが対向するように、正極とセパレータと負極とが積層された。これにより電極体が形成された。外装体が準備された。外装体はAlラミネートフィルム製のパウチであった。外装体に電極体が収納された。外装体に電解液が注入された。外装体が密封された。以上より評価電池が組み立てられた。
(活性化処理)
25℃に設定された恒温槽内において、0.3Itの定電流方式充電により、評価電池が4.1Vまで充電された。次いで、0.3Itの定電流方式放電により、評価電池が3Vまで放電された。該充電と放電との一巡が3回繰り返された。なお「It」は電流の時間率を表す記号である。1Itの電流は、評価電池の設計容量が1時間で放電されるように定義される。
(初期容量の測定)
活性化処理後、定電流-定電圧方式充電により評価電池が満充電状態にされた。定電流充電時の電流は0.2Itであった。定電圧充電時の電圧は4.1Vであった。定電圧充電は、電流が0.02Itまで減衰した時点で終了された。次いで、0.3Itの定電流方式放電により、評価電池が3.0Vまで放電されることにより、初期容量(放電容量)が測定された。
<サイクル試験>
25℃に設定された恒温槽内において、充放電サイクルが100回繰り返された。1サイクルは、下記「充電→第1休止→放電→第2休止」の一巡を示す。1サイクル目、50サイクル目および100サイクル目の放電容量が測定された。
充電:定電流方式、電流=0.5It、終止電圧=4.1V
第1休止:10分
放電:定電流方式、電流=0.5It、終止電圧=3.0V
第2休止:10分
Figure 2022081056000001
<結果>
No.1においては、電解液が添加剤を含んでいない。No.1においては、容量劣化の進行が急速である。
No.2およびNo.3においては、電解液がVCを含む。VCは、SEI膜の形成を促進すると考えられる。VCの質量分率が高くなると、僅かながらサイクル特性が改善する傾向がみられる。
No.4およびNo.5においては、電解液がFECを含む。FECは、SEI膜の形成を促進すると考えられる。FECの添加により、サイクル特性が多少改善する傾向がみられる。
No.6からNo.11においては、電解液が界面活性剤A、BまたはCを含む。No.6からNo.11においては、サイクル特性が大幅に改善する傾向がみられる。Li金属の析出時に、Li金属の表面に界面活性剤が素早く吸着し得るためと考えられる。界面活性剤A、BおよびCは、いずれもアニオン性である。
No.12およびNo,13においては、電解液が界面活性剤Dを含む。No.12およびNo.13においては、容量劣化の進行が急速である。界面活性剤Dはカチオン性である。
本実施形態および本実施例は、全ての点で例示である。本実施形態および本実施例は、制限的ではない。本技術の範囲は、特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内における全ての変更を包含する。例えば、本実施形態および本実施例から、任意の構成が抽出され、それらが任意に組み合わされることも、当初から予定されている。本実施形態および本実施例に複数の作用効果が記載されている場合、本技術の範囲は、全ての作用効果を奏する範囲に限定されない。
10 正極、20 負極、30 セパレータ、50 電極体、81 正極集電部材、82 負極集電部材、90 外装体、91 正極端子、92 負極端子、100 電池(非水電解質二次電池)。

Claims (4)

  1. 正極と負極と電解液とを含み、
    前記負極は、負極活物質を含み、
    前記負極活物質は、リチウム金属を含み、
    前記電解液は、溶媒と支持電解質とアニオン性界面活性剤とを含み、
    前記アニオン性界面活性剤は、スルホン酸塩、硫酸塩およびリン酸塩からなる群より選択される少なくとも1種を含む、
    非水電解質二次電池。
  2. 前記スルホン酸塩は、式(I):
    CH3(CR321)(CH2)n1SO3 -・M1 (I)
    により表され、
    前記硫酸塩は、式(II):
    CH3(CR654)(CH2)n2SO4 -・M2 (II)
    により表され、
    前記リン酸塩は、式(III):
    CH3(CR11109)(CH2)n3(PO487)2-・xM3 (III)
    により表され、
    前記式(I)から前記式(III)において、
    1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10およびR11は、それぞれ独立に、水素原子、メチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、カルボニル基またはアミノメチル基を示し、
    n1、n2およびn3は、それぞれ独立に、1から20の整数を示し、
    1、M2およびM3は、それぞれ独立に、アルカリ金属イオンを示し、
    xは、1または2の整数を示す、
    請求項1に記載の非水電解質二次電池。
  3. 前記アニオン性界面活性剤は、前記電解液に対して1%から3%の質量分率を有する、
    請求項1または請求項2に記載の非水電解質二次電池。
  4. 前記負極活物質は、実質的に前記リチウム金属からなる、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池。
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