JP2022080784A - 車両用灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】LED発光素子により、求められる明るさの分布を確保しつつカットオフラインを明確とした配光パターンを形成できる車両用灯具を提供する。【解決手段】車両用灯具10は、n型半導体層44とp型半導体層42とが積層された発光素子32と、そこの光を投影する投影レンズ12と、を備える。発光素子32は、n電極45とp電極46と複数のnドット49と複数のpドット48と発光面47とを有する。nドット49は、発光面47に沿う方向において、配光パターン(LP、HP)における水平方向に対応する第1方向で発光面47を横切りつつ第1方向に直交する第2方向で発光面47における一辺(32d)側に偏った位置に設定されたn分布領域53内で整列されている。【選択図】図2

Description

本開示は、車両用灯具に関する。
車両用灯具は、照射する光で配光パターンを形成するものがある。その配光パターンでは、水平ラインと傾斜ラインとを繋いだカットオフラインが形成される。車両用灯具では、配光パターンを形成するための様々な構成が知られており、その1つとしてLED発光素子で配光パターンを形成するものが知られている(例えば、特許文献1等参照)。
この車両用灯具では、LED発光素子が、n電極を設けたn型半導体層と、その上にp電極を設けたp型半導体層と、を備え、発光面側から見て第1の直線とそこと鈍角を為す第2の直線とを含む外形の第1の電極と、それとは別の第2の電極と、をn電極またはp電極に設けている。これにより、その従来の車両用灯具では、LED発光素子でカットオフラインを有する配光パターンを形成できるものとされている。
特開2005-159178号公報
ところで、配光パターンでは、視認性の確保や対向車等の眩惑防止や法規等を鑑みて、水平ラインと傾斜ラインとの繋ぎ目の近傍を最も明るくしつつカットオフラインを明確とすることが求められる。しかしながら、上記の車両用灯具は、LED発光素子で形成した配光パターンにおいて、求められる明るさの分布を確保しつつカットオフラインを明確とすることが困難である。
本開示は、上記の事情に鑑みて為されたもので、LED発光素子により、求められる明るさの分布を確保しつつカットオフラインを明確とした配光パターンを形成できる車両用灯具を提供することを目的とする。
本開示の車両用灯具は、n型半導体層とp型半導体層とが積層された発光素子と、前記発光素子から放射された光を投影して配光パターンを形成する投影レンズと、を備え、前記発光素子は、積層方向の一方に設けられたn電極およびp電極と、前記積層方向の他方において前記積層方向に直交して設けられた発光面と、前記n電極と前記n型半導体層とを接続する複数のnドットと、前記p電極と前記p型半導体層とを接続する複数のpドットと、を有し、前記nドットは、前記発光面に沿う方向において、前記配光パターンにおける水平方向に対応する第1方向で前記発光面を横切りつつ前記第1方向に直交する第2方向で前記発光面における一辺側に偏った位置に設定されたn分布領域内で整列されていることを特徴とする。
本開示の車両用灯具によれば、LED発光素子により、求められる明るさの分布を確保しつつカットオフラインを明確とした配光パターンを形成できる。
本開示に係る実施例1の車両用灯具の構成を分解して示す説明図である。 車両用灯具の光源部を拡大して示す説明図である。 車両用灯具が形成する配光パターンを示す説明図である。 光源部におけるLEDパッケージを光軸方向の前側から見た様子を模式的に示す説明図である。 LEDパッケージの構成を模式的な断面で示す説明図であり、図4のI-I線に沿って得られた断面に相当する。 LEDパッケージにおける発光素子の構成を示す説明図であり、図4のII-II線に沿って得られた断面に相当する。 一般的な構成とされた発光素子を光軸方向の前側から見た様子を示す説明図である。 n分布領域が設定された発光素子を光軸方向の前側から見た様子を示す説明図である。 n分布領域が設定されるとともにpドットの密度を変化させた発光素子を光軸方向の前側から見た様子を示す説明図である。 実施例2の車両用灯具の構成を分解して示す説明図である。 実施例2の光源部を拡大して示す説明図である。 実施例2の対を為す発光素子を有するLEDパッケージを形成する様子を示す説明図であり、そのうちの基礎形成工程により基礎となる発光素子を形成した様子を示す。 実施例2の対を為す発光素子を有するLEDパッケージを形成する様子を示す説明図であり、そのうちのエッチング工程により対を為す発光素子を形成した様子を示す。 実施例2の対を為す発光素子を有するLEDパッケージを形成する様子を示す説明図であり、そのうちの実装工程により対を為す放熱基板上に一対の発光素子を実装した様子を示す。 実施例2の対を為す発光素子を有するLEDパッケージを形成する様子を示す説明図であり、そのうちの蛍光体設置工程および封止工程により一対の発光素子に蛍光体を設けて封止した様子を示す。
以下に、本開示に係る車両用灯具の一例としての車両用灯具10の各実施例について図面を参照しつつ説明する。なお、図5および図6は、それぞれの構成の把握を容易とするために、模式的で簡易な断面で示しており、必ずしも実際の様子とは一致するものではない。また、図12から図15は、対を為す発光素子を有するLEDパッケージを形成する様子の理解を容易とするために、模式的で簡易な図面で示しており、必ずしも実際の様子とは一致するものではない。
本開示に係る車両用灯具の一実施形態に係る実施例1の車両用灯具10を、図1から図9を用いて説明する。車両用灯具10は、自動車等の車両に用いられる灯具として用いられて走行時の配光パターンを形成するものであり、例えば、ヘッドランプやフォグランプ等に用いられる。実施例1の車両用灯具10は、車両の前部の左右両側で、ランプハウジングの開放された前端がアウターレンズで覆われて形成される灯室に、上下方向用光軸調整機構や幅方向用光軸調整機構を介して設けられる。以下の説明では、車両用灯具10において、光を照射する方向となる投影レンズ12の光軸Laが伸びる方向を光軸方向(図面ではZとする)とし、光軸方向を水平面に沿う状態とした際の鉛直方向を上下方向(図面ではYとする)とし、光軸方向および上下方向に直交する方向(水平方向)を幅方向(図面ではXとする)とする。
車両用灯具10は、光源部11と投影レンズ12と放熱部材13とが組み付けられており、ダイレクトプロジェクションタイプの路面投影ユニットを構成する。車両用灯具10は、光源部11と投影レンズ12とが組み付けられた状態で、適宜筐体に収容されて灯室に設けられる。
光源部11は、図2に示すように、2つのLEDパッケージ21と点灯回路22とが基板23に実装されている。LEDパッケージ21は、配光パターンを形成するための青色の光を出射するものであり、それぞれがLED(Light Emitting Diode)の発光素子を用いて構成されている。このLEDパッケージ21は、車両用灯具10において、すれ違い用配光パターンLPや走行用配光パターンHP(図3参照)の配光パターンの外形を形成するものとされている。このLEDパッケージ21の構成については後述する。
各LEDパッケージ21は、互いに等しい構成とされており、幅方向で基板23の中心位置とされるとともに、上下方向で中心位置に対して対称な位置関係とされている。LEDパッケージ21は、上側に設けられたものがすれ違い用配光パターンLP(図3参照)を形成するものであり、個別に示す際にはLEDパッケージ21Lと記載する。また、LEDパッケージ21は、下側に設けられたものが走行用配光パターンHP(図3参照)を形成するものであり、個別に示す際にはLEDパッケージ21Hと記載する。
点灯回路22は、各LEDパッケージ21に電力を適宜供給するとともに制御信号を送ることで、各LEDパッケージ21を適宜点灯させる。点灯回路22は、幅方向で基板23の中心位置から偏る位置に設けられており、各LEDパッケージ21が上記した位置に配置されることを妨げない位置とされている。
基板23は、各LEDパッケージ21と点灯回路22とを電気的に接続するとともに、車両に搭載された電力供給源からの電力の各LEDパッケージ21や点灯回路22への供給を可能とするもので、実施例1ではガラスエポキシ基板とされている。基板23には、各LEDパッケージ21や点灯回路22を上記の電力供給源に接続するための電路23aが個別に対応して設けられている。その各電路23aは、基板23の一辺まで伸びており、その端部にコネクタ部材24が設けられる。コネクタ部材24は、基板23における各電路23aが配置された一辺に固定されており、各電路23aに対応するコネクタピン24aが設けられている。コネクタ部材24は、各コネクタピン24aが車両に設けられたコネクタ本体に差し込まれることにより、電力供給源と各LEDパッケージ21および点灯回路22とを接続する。
投影レンズ12は、図1に示すように、両LEDパッケージ21から放射された光を光軸方向の前側に投影する。実施例1の投影レンズ12は、光軸方向から見て四角形状の凸レンズとされており、光軸Laを中心として上下方向の上側の上側レンズ部12aと下側の下側レンズ部12bとを有する。なお、この四角形状とは、4つの角部(球面等に面取りされたものも含む)を有するものであれば、矩形状でもよく各辺が湾曲していてもよい。上側レンズ部12aは、上側に設けられたLEDパッケージ21Lに対応するもので、LEDパッケージ21Lから出射された光を前側に投影することですれ違い用配光パターンLP(図3参照)を形成する。下側レンズ部12bは、下側に設けられたLEDパッケージ21Hに対応するもので、LEDパッケージ21Hから出射された光を前側に投影することで走行用配光パターンHP(図3参照)を形成する。
ここで、LEDパッケージ21HおよびLEDパッケージ21Lは、互いに等しい構成とされて同一の基板23に実装されている。これに対して、すれ違い用配光パターンLPは、走行用配光パターンHPよりも大きくされている(図3参照)。このため、上側レンズ部12aは、下側レンズ部12bと比較して、対応するLEDパッケージ21Lからの光をより大きく拡大して投影するものとされている。そして、上側レンズ部12aと下側レンズ部12bとは、出射面や入射面の形状を適宜設定して個別に光学的に設定されることにより、上記のようにすれ違い用配光パターンLPや走行用配光パターンHPを形成するものとされている。
放熱部材13は、光源部11で発生する熱を放射する(逃がす)ヒートシンク部材であり、熱伝導率の高い金属材料で形成され、実施例1では金属製ダイカストのうちのアルミダイカストにより形成されている。放熱部材13は、ベース部13aとフィン部13bとを有する。ベース部13aは、光軸方向に直交する板状とされており、光軸方向の前側に光源部11が設置され、その反対側(光軸方向の後側)からフィン部13bが突出されている。フィン部13bは、板状とされており、それぞれが所定の間隔を開けて並んで(並列して)いる。
この車両用灯具10は、光源部11が放熱部材13のベース部13aに取り付けられ、その光源部11から前後方向の前側で所定の間隔を置いて投影レンズ12が設けられる。この投影レンズ12は、図示を略す支持部材に支持されることにより、光源部11や放熱部材13との位置関係が保たれている。
車両用灯具10は、電力供給源からの電力を光源部11のLEDパッケージ21や点灯回路22に供給することで、各LEDパッケージ21を適宜点灯および消灯する。車両用灯具10は、光源部11において、LEDパッケージ21Lが点灯されると、そこからの光を投影レンズ12の上側レンズ部12aの光学的な設定に応じて投影することで、図3に示すように、光軸方向に直交するスクリーン上においてすれ違い用配光パターンLPを形成する。そのすれ違い用配光パターンLPは、上縁に2つの水平カットオフラインを傾斜カットオフラインで繋ぎ合わせたカットオフラインCLが形成されている。
また、車両用灯具10は、光源部11において、LEDパッケージ21Hが点灯されると、そこからの光を投影レンズ12の下側レンズ部12bの光学的な設定に応じて投影することで、スクリーン上において走行用配光パターンHPを形成する。この走行用配光パターンHPは、光軸方向を中心としてすれ違い用配光パターンLPが180度回転された形状とされており、すれ違い用配光パターンLPよりも小さな寸法とされている。このため、すれ違い用配光パターンLPは、下縁にカットオフラインCLが形成されている。走行用配光パターンHPとすれ違い用配光パターンLPとは、LEDパッケージ21HとLEDパッケージ21Lとが光軸方向を中心として180度回転されて配置されていることと、上側レンズ部12aおよび下側レンズ部12bの光学的な設定と、により、上記のように形成される。
この車両用灯具10は、LEDパッケージ21Lを点灯させることで、カットオフラインCLを有するすれ違い用配光パターンLPを形成でき、すれ違い時の配光(所謂ロービーム)とすることができる。また、車両用灯具10は、LEDパッケージ21Lに加えてLEDパッケージ21Hを点灯することで、すれ違い用配光パターンLPの上方に重ねて走行用配光パターンHPを形成でき、走行時の配光(所謂ハイビーム)とすることができる。
次に、両LEDパッケージ21の構成について説明する。両LEDパッケージ21は、互いに等しい構成とされているので、以下では単にLEDパッケージ21と記載する。LEDパッケージ21は、図4、図5に示すように、放熱基板31上に発光素子32と蛍光体33とが設けられて構成されている。放熱基板31は、上面31aに発光素子32が実装されるもので、光軸方向の前側から見て、矩形状とされている(図4参照)。放熱基板31では、複数(図5では2つ)のLED電極34が設けられている。各LED電極34は、発光素子32のn電極45およびp電極46(図6参照)に対応して設けられ、上面31aから反対側の下面31bに貫通しつつ下面31bに沿って設けられている。各LED電極34は、LEDパッケージ21が基板23に実装された際、発光素子32のn電極45およびp電極46と、基板23上の対応する電路23a(図2等参照)と、を電気的に接続させる。
蛍光体33は、発光素子32から出射された青色の光により励起されることで黄色い光を発光する蛍光体であり、その青色の光と黄色い光とを合わせることで、白色の光とする。実施例1の蛍光体33は、板状の部材とされ、光を透過させる接着剤35により発光素子32上に取り付けられている。なお、蛍光体33は、発光素子32の上に塗布されて形成されていてもよく、実施例1の構成に限定されない。
LEDパッケージ21では、封止部材36が設けられている。封止部材36は、光を通さない材料が用いられており、実施例1では白色の樹脂材料が用いられている。封止部材36は、放熱基板31上に設けられた発光素子32および蛍光体33を取り囲みつつ蛍光体33の上面を露出させて設けられ、放熱基板31および蛍光体33と協働して発光素子32を封止している。このため、封止部材36は、発光素子32から出射された光を、蛍光体33(その上面)から出射させつつ、その他の箇所からは漏れないものとしている。
発光素子32は、図4に示すように、光軸方向の前側から見て、上下方向に伸びる2辺と、上下方向の上側で幅方向に伸びる1辺と、の3辺が矩形状の放熱基板31の3辺に沿うものとされている。そして、発光素子32は、上下方向の下側で幅方向に伸びる残りの1辺が部分的に切り欠かれて第1水平辺部32aと傾斜辺部32bとが設けられており、残りの箇所が第2水平辺部32cとされている。第1水平辺部32aと第2水平辺部32cとは、幅方向と平行とされ、傾斜辺部32bは、第1水平辺部32aおよび第2水平辺部32cすなわち幅方向に対して鈍角とされている。これら第1水平辺部32aおよび第2水平辺部32cに対する傾斜辺部32bの角度は、各配光パターン(LP、HP)のカットオフラインCLにおける2つの水平カットオフラインに対する傾斜カットオフラインとの角度と等しくされている。すなわち、発光素子32では、第1水平辺部32a、傾斜辺部32bおよび第2水平辺部32cが、カットオフラインCLに対応するカットオフライン辺部32dとされている。この第1水平辺部32aおよび傾斜辺部32bは、発光素子32すなわち後述するように積層された不動能層41とp型半導体層42と発光層43とn型半導体層44とを、例えばドライエッチング等のエッチングで部分的に除去することにより形成できる。
発光素子32は、図6に示すように、不動能層41とp型半導体層42と発光層(活性層)43とn型半導体層44とn電極45とp電極46とを備える。発光素子32では、不動能層41とp型半導体層42と発光層43とn型半導体層44とが前後方向に積層されている。このため、実施例1の発光素子32では、前後方向が積層方向となる。そして、実施例1の発光素子32では、p型半導体層42とn型半導体層44との間に電流が流れると発光層43から青色の光が発せられ、その光が積層方向で最も上側(前後方向の前側)に位置されたn型半導体層44の上面から出射される。このため、発光素子32では、n型半導体層44の上面が発光面47となる。
不動能層41は、エレクトロマイグレーション(Electromigration)を防ぐ効果と、絶縁効果と、を有する。そのエレクトロマイグレーションは、電気伝導体に流れる電子の金属原子との衝突により金属原子が輸送されることで、イオンが徐々に移動することにより材料の形状に欠損が生じさせる現象である。p型半導体層42と発光層43とn型半導体層44とは、少なくとも一層(例えば、発光層43)を窒化物半導体層で構成している。ここで、p型半導体層42と発光層43とn型半導体層44とは、全ての層が窒化物半導体層からなることが好ましいが、窒化物以外の半導体層を含んでいてもよい。
p型半導体層42には、p電極46から不動能層41を通して設けられたpドット48が接続されている。p電極46は、不動能層41内に伸びるとともに不動能層41の下側に露出されて設けられている。pドット48は、p電極46と電気的に接続されており、複数設けられている(図4参照)。各pドット48は、図4に示すように、p型半導体層42すなわち発光面47(発光素子32)に設けられた一辺側p分布領域51と反対側p分布領域52とに配置されている。一辺側p分布領域51は、発光面47に沿う方向(前後方向の前側から正面視した状態)において、上下方向で後述するn分布領域53の下側すなわちカットオフライン辺部32d側に設定されている。反対側p分布領域52は、発光面47に沿う方向において、上下方向で一辺側p分布領域51とは反対側となるn分布領域53の上側に設定されている。この一辺側p分布領域51と反対側p分布領域52とは、n分布領域53を上下方向で挟む位置関係とされるとともに、幅方向で発光面47(p型半導体層42(発光素子32))を横切るように設定されている。各pドット48は、反対側p分布領域52よりも一辺側p分布領域51の方が密度が高くされつつ、それぞれの全域に亘って設けられている。
n型半導体層44には、図4、図5に示すように、n電極45から不動能層41、p型半導体層42および発光層43を通して設けられたnドット49が接続されている。n電極45は、p電極46とは異なる位置で不動能層41内に伸びるとともに不動能層41の下側に露出されて設けられている。nドット49は、n電極45と電気的に接続されており、複数設けられている(図4参照)。各nドット49は、n型半導体層44すなわち発光面47(発光素子32)に設けられたn分布領域53内で整列されている。
そのn分布領域53は、カットオフライン辺部32dに沿って折り曲げられつつn型半導体層44すなわち発光面47(発光素子32)を幅方向に横切って設定されている。すなわち、n分布領域53は、第1水平辺部32aに沿う第1水平ライン部53aと、傾斜辺部32bに沿う傾斜ライン部53bと、第2水平辺部32cに沿う第2水平ライン部53cと、を有する。このn分布領域53は、発光面47に沿う方向において、上下方向でカットオフライン辺部32d側に偏った位置、すなわち上下方向で上側の辺までの間隔よりもカットオフライン辺部32dまでの間隔を小さくする位置に設定されている。そして、実施例1のnドット49は、n分布領域53に沿って1列で整列されている。なお、nドット49は、n分布領域53内で幅方向にn型半導体層44(発光素子32)を幅方向に横切って整列されていれば、複数の列とされていてもよく、実施例1の構成に限定されない。
これらのことから、実施例1の発光素子32では、発光面47に沿う方向において、幅方向がn分布領域53(nドット49)が発光面47を横切る第1方向となり、上下方向が第1方向に直交する第2方向となる。
次に、この車両用灯具10の作用について説明する。車両用灯具10は、電力供給源からの電力を光源部11のLEDパッケージ21や点灯回路22に供給して各LEDパッケージ21を点灯すると、上記したように投影レンズ12が各LEDパッケージ21を大きく拡大して投影することで各配光パターン(LP、HP)を形成する。その各配光パターンでは、各LEDパッケージ21がカットオフライン辺部32dにより切り欠かれた形状とされることにより、カットオフラインCLが形成される。そして、各配光パターンでは、カットオフラインCLの輪郭(内外での明暗差)が明確とされているとともに、カットオフラインCLの近傍が明るくされており、カットオフラインCLから離れた個所の明るさが相対的に抑えられている。このカットオフラインCLの明確さや明るさの分布は、主にLEDパッケージ21により形成されている。
先ず、この説明のために、図7から図9に示す例示としての発光素子(E1からE3)を用いて説明する。各発光素子(E1からE3)は、基本的に発光素子32と同様の構成とされており、図4と同様に前後方向の前側から見た様子を示す。各発光素子(E1からE3)は、各pドット48および各nドット49の配置と、カットオフライン辺部32dが設けられていないことと、正面視した形状と、が発光素子32とは異なるものとされている。
図7の発光素子E1は、一般的な構成とされたもので、各pドット48および各nドット49が発光面47の全体に亘って満遍なく配置されている。このため、発光素子E1は、全体に均一な明るさ(配光分布)で発光面47を光らせることができる。換言すると、一般的な発光素子E1は、全体に均一な明るさとするために、各pドット48および各nドット49を均一な分布としている。
これに対して、図8の発光素子E2は、上下方向の中央において発光面47を幅方向に架け渡すn分布領域53Eを設定しており、そのn分布領域53E内に各nドット49を整列させている。また、図8の発光素子E2は、n分布領域53Eの上下方向の上側に上側p分布領域52Eを設定するとともに、n分布領域53Eの下側に下側p分布領域51Eを設定し、各p分布領域(51E、52E)の全体に亘って満遍なく各pドット48を配置している。出願人は、このようにnドット49を偏らせて配置すると、そのn分布領域53Eおよびその近傍を最も明るくできるとともに、それ以外の各p分布領域(51E、52E)の明るさを相対的に抑えられることを発見した。
また、図9の発光素子E3は、n分布領域53E、上側p分布領域52E、下側p分布領域51Eの設定を発光素子E2と同様としつつ、上側p分布領域52Eよりも下側p分布領域51Eの各pドット48の密度を高くしている。出願人は、nドット49をn分布領域53E内に偏らせて配置した状態において各pドット48も偏らせて配置すると、n分布領域53Eおよびその近傍に加えて密度を高くした下側p分布領域51Eも同様に明るくでき、残りの上側p分布領域52Eの明るさを相対的に抑えられることを発見した。
実施例1の発光素子32は、カットオフライン辺部32dにより切り欠かれた形状とされているので、各配光パターン(LP、HP)にカットオフラインCLが形成できる。また、発光素子32は、各nドット49を整列させるn分布領域53を設定するとともに、そのn分布領域53をカットオフライン辺部32d側に偏った位置に設けているので、発光面47におけるカットオフライン辺部32dの近傍を明るくできる。さらに、発光素子32は、n分布領域53をカットオフライン辺部32dに沿って折り曲げて設定しているので、発光面47における明るい領域をカットオフライン辺部32dの形状(輪郭)に沿ったものとすることができる。ついで、発光素子32では、一辺側p分布領域51における各pドット48の密度を、反対側p分布領域52における各pドット48の密度よりも高くしているので、発光面47におけるカットオフライン辺部32dの際まで明るくできるとともに、カットオフライン辺部32dから離れた個所の明るさを相対的に抑えることができる。
これらのことから、発光素子32では、発光面47において、カットオフライン辺部32dの形状に沿って光らせることができるとともに、そのカットオフライン辺部32dの近傍を最も明るくしつつカットオフライン辺部32dから離れた個所の明るさを相対的に抑えることができる。そして、発光素子32では、発光面47におけるカットオフライン辺部32dの近傍を最も明るくしつつカットオフライン辺部32dの外側からは光を発しないので、その明暗差を大きくできる。
これにより、車両用灯具10は、カットオフライン辺部32dを設けた発光素子32(その発光面47)を投影して各配光パターン(LP、HP)を形成することで、それらにカットオフラインCLを形成できる。その各配光パターン(LP、HP)では、発光面47における明るさの分布が反映されるので、カットオフラインCLの近傍が最も明るくされ、カットオフラインCLから離れた個所の明るさが相対的に抑えられている。そして、各配光パターン(LP、HP)では、カットオフラインCLの内外での明暗差を確保することができ、カットオフラインCLを明確なものにできる。
実施例1の車両用灯具10は、以下の各作用効果を得ることができる。
車両用灯具10は、発光素子32が、n電極45とn型半導体層44とを接続する複数のnドット49と、p電極46とp型半導体層42とを接続する複数のpドット48と、積層方向(実施例1では前後方向)の他方において積層方向に直交して設けられた発光面47と、を有する。そして、nドット49は、発光面47に沿う方向において、第1方向で発光面47を横切りつつ第1方向に直交する第2方向で一辺(カットオフライン辺部32d)側に偏った位置に設定されたn分布領域53内で整列されている。このため、車両用灯具10は、発光面47において一辺(カットオフライン辺部32d)の近傍を明るくできるので、配光パターン(LP、HP)におけるカットオフラインCLの近傍が最も明るくしつつそこから離れた個所の明るさが相対的に抑えることができる。加えて、車両用灯具10は、各配光パターン(LP、HP)におけるカットオフラインCLの内外での明暗差を確保できるので、カットオフラインCLを明確なものにできる。これらのことから、車両用灯具10は、カットオフラインCLの近傍を最も明るくしつつカットオフラインCLを明確とした法規等に即した配光パターン(LP、HP)を形成でき、視認性を確保しつつ対向車等の眩惑を防止することができる。
また、車両用灯具10は、n分布領域53が、第1方向に伸びる水平ライン部(第1水平ライン部53a、第2水平ライン部53c)と、第1方向に対して傾斜する傾斜ライン部53bと、を有する。このため、車両用灯具10は、最も明るい領域をカットオフラインCLの形状に沿うものにでき、カットオフラインCLをより明確とした配光パターン(LP、HP)を形成できる。
さらに、車両用灯具10は、発光面47に沿う方向において、n分布領域53を挟むように一辺側p分布領域51と反対側p分布領域52とを設定し、一辺側p分布領域51では反対側p分布領域52よりもpドット48の密度を高めている。このため、車両用灯具10は、より適切にカットオフラインCLの近傍を明るくでき、カットオフラインCLをより明確とした配光パターン(LP、HP)を形成できる。
発光素子32では、発光面47に沿う方向の一辺に、第1方向に伸びる水平辺部(第1水平辺部32a、第2水平辺部32c)と、第1方向に対して傾斜する傾斜辺部32bと、が設けられている。このため、車両用灯具10は、発光面47の水平辺部および傾斜辺部32bにより配光パターン(LP、HP)におけるカットオフラインCLを形成することができる。そして、車両用灯具10は、nドット49や各pドット48の上記した配置を合わせることで、カットオフラインCLの近傍を明るくしつつ、そこから離れた個所の明るさを相対的に抑えることができる。これにより、車両用灯具10は、発光面47において水平辺部および傾斜辺部32bの近傍を明るくできるとともに、そのカットオフラインCLの内外での明暗差を確保できる。よって、車両用灯具10は、水平ラインと傾斜ラインとの繋ぎ目の近傍を最も明るくしつつカットオフラインCLを明確とした法規等に即した配光パターン(LP、HP)を形成でき、視認性を確保しつつ対向車等の眩惑を防止できる。
したがって、本開示に係る車両用灯具としての実施例1の車両用灯具10は、発光素子32により、求められる明るさの分布を確保しつつカットオフラインCLを明確とした配光パターン(LP、HP)を形成できる。
次に、本開示の一実施形態である実施例2の車両用灯具10Aについて、図10から図15を用いて説明する。車両用灯具10Aは、実施例1の車両用灯具10とは異なり単一のLEDパッケージ21Aを用いて、両配光パターン(LP、HP)を形成するものである。車両用灯具10Aは、基本的な概念および構成が実施例1の車両用灯具10と同様であるので、等しい構成の個所には同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
実施例2の車両用灯具10Aは、光源部11Aにおいて、単一のLEDパッケージ21Aと点灯回路22とが基板23に実装されている。これに伴って、基板23では、配置および電路23aAの位置が光源部11とは異なるものとされている。
そして、LEDパッケージ21Aでは、単一の放熱基板31上に、一対の発光素子32Aが実装されており、それぞれに蛍光体33Aが設けられている。両発光素子32Aは、実施例1の発光素子32と同様の構成とされている。このため、両発光素子32Aは、一辺にカットオフライン辺部32dが設けられており、互いのカットオフライン辺部32dを対向させて上下方向で並べられている。そして、両発光素子32Aは、互いのカットオフライン辺部32dの間隔dが100μm以下とされている。
次に、このLEDパッケージ21Aの形成方法について説明する。先ず、図12に示すように、基礎となる発光素子32Bを形成する基礎素子形成工程を行う。基礎素子形成工程では、透明基板61上に、下から順にn型半導体層44と発光層43とp型半導体層42と不動能層41(図6参照)と積層するとともに、実施例1と同様にn電極45、p電極46、各pドット48、各nドット49(図6参照)を設けて、発光素子32Bを形成する。このとき、n電極45、p電極46、各pドット48および各nドット49の位置は、次のエッチング工程によりエッチングした後の2つの発光素子32Aに合わせたものとしている(図11等参照)。
次に、図13に示すように、発光素子32B(図12参照)をエッチングするエッチング工程を行う。エッチング工程では、透明基板61上の発光素子32Bの中央をエッチングして中央部分Cを除去する。実施例2のエッチング工程では、ドライエッチングにより中央部分Cを除去することで、発光素子32Bを透明基板61上で2分割して2つの発光素子32Aを形成する。各発光素子32Aでは、エッチング工程により中央部分Cが除去されることで、互いのカットオフライン辺部32dすなわち幅方向と平行とされた第1水平辺部32aと第2水平辺部32cとが傾斜辺部32bで繋がれた状態(図11等参照)が形成される。
次に、図14に示すように、両発光素子32Aを放熱基板31に実装する実装工程を行う。実装工程では、放熱基板31上において、両発光素子32A側が下側にするように透明基板61を反転し、各発光素子32Aのn電極45およびp電極46を、放熱基板31に設けられたLED電極34に合わせた状態で載せる。そして、実装工程では、両発光素子32Aから透明基板61を取り除き、n電極45およびp電極46を対応するLED電極34に電気的に接続する。
次に、図15に示すように、各発光素子32Aに蛍光体33Aを設ける蛍光体設置工程と、両発光素子32Aを封止部材36で封止する封止工程と、を行う。蛍光体設置工程では、各発光素子32Aの発光面47Aに合わせた蛍光体33Aを設置するものであり、実施例2では各発光素子32A(その発光面47A)に蛍光体33Aをプリントする。そして、封止工程では、放熱基板31上において、両発光素子32Aおよび蛍光体33Aを取り囲みつつ蛍光体33Aの上面を露出させるように、封止部材36Aを設ける。これにより、2つの発光素子32Aが単一の放熱基板31上に設けられたLEDパッケージ21Aを形成できる。
LEDパッケージ21Aは、上記のように形成されることで、互いのカットオフライン辺部32dの間隔dを100μm以下として2つの発光素子32Aを精度よく配置することができる。ここで、2つの発光素子を個別に形成し、その2つの発光素子を単一の放熱基板上に設けることでも、同様の構成とすることが考えられる。しかしながら、互いのカットオフライン辺部32dの間隔が100μm以下としつつ、適切な位置で2つの発光素子を単一の放熱基板上に設置することは極めて困難である。そして、車両用灯具10Aでは、上記のように形成されたLEDパッケージ21Aを用いることにより、両発光素子32Aを極めて狭い間隔で精度よく配置したものであることから、投影レンズ12との位置関係を適切なものとしつつ小型化することができる。これにより、車両用灯具10Aは、小型化を可能としつつ、走行用配光パターンHPとすれ違い用配光パターンLPとを精度よく形成できる。
実施例2の車両用灯具10Aは、以下の各作用効果を得ることができる。この車両用灯具10Aは、基本的に実施例1の車両用灯具10と同様の構成であるので、実施例1と同様の効果を得られる。
それに加えて、車両用灯具10Aは、発光素子32を、基板(放熱基板31)上で、水平辺部(第1水平辺部32a、第2水平辺部32c)と傾斜辺部32bとが設けられた一辺(カットオフライン辺部32d)側を第2方向で対向させて対を為して設け、その間隔を100μm以下としている。このため、車両用灯具10Aは、小型化を可能としつつ、走行用配光パターンHPとすれ違い用配光パターンLPとを精度よく形成できる。
また、車両用灯具10Aは、対を為す発光素子32Aが、基板上で封止部材36により封止されて単一のパッケージとされている。このため、車両用灯具10Aは、発光素子32Aの取り扱いを容易なものにでき、小型化を可能としつつ、走行用配光パターンHPとすれ違い用配光パターンLPとを精度よく形成できる。
したがって、本開示に係る車両用灯具としての実施例2の車両用灯具10Aは、発光素子32Aにより、求められる明るさの分布を確保しつつカットオフラインCLを明確とした配光パターン(LP、HP)を形成できる。
以上、本開示の車両用灯具を各実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については各実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
なお、各実施例では、発光素子32、32Aを上記のように構成していたが、各実施例の構成に限定されない。例えば、発光層を有していないpn接合構造であってもよく、n型半導体層とp型半導体層が逆の順序で積層されていてもよく、n型半導体層とp型半導体層とはそれぞれ複数の層が積層されていてもよい。
また、各実施例では、n分布領域53が、第1水平辺部32aに沿う第1水平ライン部53aと、傾斜辺部32bに沿う傾斜ライン部53bと、第2水平辺部32cに沿う第2水平ライン部53cと、を有している。しかしながら、n分布領域53は、上下方向(第2方向)でカットオフライン辺部32d側に偏った位置とされていればよく、好適にはカットオフライン辺部32dに沿って折り曲げられたものであればよく、各実施例の構成に限定されない。ここで、カットオフライン辺部32dに沿って折り曲げられるとは、幅方向の全域に亘ってカットオフライン辺部32dに近接していれば、必ずしも形状やそれぞれの長さや角度が一致していなくてもよい。
さらに、各実施例では、発光素子32、32Aにおいて、第1水平辺部32aと第2水平辺部32cとを傾斜辺部32bで繋いだカットオフライン辺部32dを設けている。しかしながら、発光素子では、複数のnドット49が整列されたn分布領域53が第1方向に発光面47を横切りつつ第2方向で一辺側に偏った位置に設定されていれば、カットオフライン辺部32dが設けられていなくてもよく、各実施例の構成に限定されない。ここで、発光素子は、例えば、矩形状としつつ各実施例のように折り曲げられつつ発光面47を幅方向に横切ってn分布領域53を設けることが考えられる。この場合、発光素子では、発光面47における一辺側p分布領域51よりも外側の箇所からも光が出射され得る。このため、発光素子では、このような構成とされる場合、発光面47における一辺側p分布領域51よりも外側の箇所を、例えば封止部材36のように光を通さない材料で覆うことで、当該箇所から光が出射されることを防止できる。
10、10A 車両用灯具 12 投影レンズ 31 (基板の一例としての)放熱基板 32、32A 発光素子 32a (水平辺部の一例としての)第1水平辺部 32b 傾斜辺部 32c (水平辺部の一例としての)第2水平辺部 36 封止部材 42 p型半導体層 44 n型半導体層 45 n電極 46 p電極 47 発光面 48 pドット 49 nドット 51 一辺側p分布領域 52 反対側p分布領域 53 n分布領域 53a (水平ライン部の一例としての)第1水平ライン部 53b 傾斜ライン部 53c (水平ライン部の一例としての)第2水平ライン部 LP (配光パターンの一例としての)すれ違い用配光パターン HP (配光パターンの一例としての)走行用配光パターン

Claims (6)

  1. n型半導体層とp型半導体層とが積層された発光素子と、
    前記発光素子から放射された光を投影して配光パターンを形成する投影レンズと、を備え、
    前記発光素子は、積層方向の一方に設けられたn電極およびp電極と、前記積層方向の他方において前記積層方向に直交して設けられた発光面と、前記n電極と前記n型半導体層とを接続する複数のnドットと、前記p電極と前記p型半導体層とを接続する複数のpドットと、を有し、
    前記nドットは、前記発光面に沿う方向において、前記配光パターンにおける水平方向に対応する第1方向で前記発光面を横切りつつ前記第1方向に直交する第2方向で前記発光面における一辺側に偏った位置に設定されたn分布領域内で整列されていることを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記n分布領域は、前記第1方向に伸びる水平ライン部と、前記第1方向に対して傾斜する傾斜ライン部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記pドットは、前記発光面に沿う方向において、前記n分布領域に対して前記一辺側に設けられた一辺側p分布領域と、前記n分布領域に対して前記一辺側p分布領域とは反対側に設けられた反対側p分布領域と、に配置され、
    前記一辺側p分布領域では、前記反対側p分布領域よりも前記pドットの密度が高められていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用灯具。
  4. 前記発光素子では、前記一辺に、前記第1方向に伸びる水平辺部と、前記第1方向に対して傾斜する傾斜辺部と、が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の車両用灯具。
  5. 前記発光素子は、基板上において前記一辺側が前記第2方向で対向されて対を為して設けられ、その間隔が100μm以下とされていることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の車両用灯具。
  6. 対を為す前記発光素子は、前記基板上で封止部材により封止されて単一のパッケージとされていることを特徴とする請求項5に記載の車両用灯具。
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