JP2022080553A - ガラス物品の製造方法 - Google Patents

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Takanori Iwasaki
和明 曽我
Kazuaki Soga
太基 田中
Taiki Tanaka
武大 米沢
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Abstract

【課題】管部に設けられた封止壁に貫通孔を形成する貫通孔形成工程において、管部内の清浄性の低下を抑えることのできるガラス物品の製造方法を提供する。【解決手段】ガラス物品の製造方法は、両端封止ガラス管15を準備する準備工程を備える。両端封止ガラス管15は、管部12と、管部12の両端を封止する第1封止壁16及び第2封止壁17とを有する。ガラス物品の製造方法は、第1封止壁16を加熱することで、第1封止壁16に第1貫通孔を形成する第1貫通孔形成工程と、第1貫通孔形成工程の後に、第2封止壁17を加熱することで、第2封止壁17に第2貫通孔を形成する第2貫通孔形成工程とを備える。【選択図】図6

Description

本発明は、ガラス物品の製造方法に関する。
特許文献1に開示されるように、ガラス管を熱加工することで管端に封止壁を形成する方法が知られている。このようなガラス管の封止壁は、ガラス管の管軸方向の所定の位置を溶断しながら形成することができる。すなわち、ガラス管に封止壁を形成する方法は、ガラス管を所定の長さに切断する方法としても利用することができる。
例えば、ガラス管に熱衝撃を加えてガラス管を所定の長さに切断する方法では、ガラス管の切断屑が発生し、その切断屑によりガラス管の内部が汚染されるおそれがある。しかしながら、上記のようにガラス管の管端に封止壁を形成する方法を利用してガラス管を所定の長さに切断する場合、切断屑の発生を抑えることができるとともに、管端に形成される封止壁により管部の内部の清浄性を確保することができる。
特開2018-027864号公報
上記のようにガラス管の管端に封止壁を形成する方法を利用してガラス管を所定の長さに切断する場合、管部と、管端に形成された封止壁とを有する封止ガラス管が得られる。このような封止ガラス管から管端に開口を有するガラス物品を得るためには、封止壁に貫通孔を形成する貫通孔形成工程がさらに必要となる。この貫通孔形成工程において、封止壁に貫通孔を形成した直後に貫通孔を通じて管部内に汚染物質、又は熱や水分が侵入する場合がある。例えば、管部内に熱や水分が侵入した場合、管部の内面からのガラス中の成分の溶出が促進されることで、管部内の清浄性が低下するおそれがあった。
本発明の目的は、管部に設けられた封止壁に貫通孔を形成する貫通孔形成工程において、管部内の清浄性の低下を抑えることのできるガラス物品の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するガラス物品の製造方法は、管部と、前記管部の両端を封止する第1封止壁及び第2封止壁と、を有する両端封止ガラス管を準備する準備工程と、前記第1封止壁を加熱することで、前記第1封止壁に第1貫通孔を形成する第1貫通孔形成工程と、前記第1貫通孔形成工程の後に、前記第2封止壁を加熱することで、前記第2封止壁に第2貫通孔を形成する第2貫通孔形成工程と、を備える。
この方法によれば、第1貫通孔形成工程では、管部が第2封止壁により封止されているため、第1封止壁に第1貫通孔を形成した直後に第1貫通孔から管部内に外気が流入することを抑えることができる。これにより、第1貫通孔を形成した直後に第1貫通孔を通じて管部内に汚染物質、又は熱や水分が侵入することを抑えることができる。
上記ガラス物品の製造方法において、前記第2貫通孔形成工程では、前記第1貫通孔から前記管部の内部に向けて送風しながら前記第2貫通孔を形成することが好ましい。
この方法によれば、第2貫通孔形成工程において、一端開口ガラス管の第2封止壁に第2貫通孔を形成した直後に第2貫通孔から管部内に外気が流入することを抑えることができる。これにより、第2貫通孔を形成した直後に第2貫通孔を通じて管部内に汚染物質、又は熱や水分が侵入することを抑えることができる。
上記ガラス物品の製造方法において、前記両端封止ガラス管を加熱する加熱工程を備え、加熱した状態の前記両端封止ガラス管に対して前記第1貫通孔形成工程を行うことが好ましい。
この方法によれば、両端封止ガラス管における管部内の圧力を高めることができる。これにより、第1貫通孔形成工程では、両端封止ガラス管の第1封止壁に第1貫通孔を形成した直後に第1貫通孔から管部内に外気が流入することをより抑えることができる。これにより、第1貫通孔を形成した直後に第1貫通孔を通じて管部内に汚染物質、又は熱や水分が侵入することをより抑えることができる。
上記ガラス物品の製造方法において、前記第1貫通孔の周囲を加熱する加熱工程をさらに備えることが好ましい。この方法によれば、第1貫通孔の周囲の歪を低減することが可能となる。
上記ガラス物品の製造方法において、前記第2貫通孔の周囲を加熱する加熱工程をさらに備えることが好ましい。この方法によれば、第2貫通孔の周囲の歪を低減することが可能となる。
上記ガラス物品の製造方法において、前記第1貫通孔形成工程では、前記第1貫通孔を火炎の照射により形成することが好ましい。この方法によれば、例えば、第1貫通孔を形成する加熱装置の複雑化を回避することができる。
上記ガラス物品の製造方法において、前記第2貫通孔形成工程では、前記第2貫通孔を火炎の照射により形成することが好ましい。この方法によれば、例えば、第2貫通孔を形成する加熱装置の複雑化を回避することができる。
上記ガラス物品の製造方法において、前記管部の外径は、5mm以上、75mm以下の範囲であり、前記管部における管壁の厚さは、0.3mm以上、3.0mm以下の範囲であってもよい。
上記ガラス物品の製造方法において、前記ガラス物品のガラスは、ホウケイ酸ガラス、ソーダライムガラス、又はアルミノシリケートガラスであってもよい。
本発明によれば、管部に設けられた封止部に貫通孔を形成する貫通孔形成工程において、管部内の清浄性の低下を抑えることができる。
実施形態におけるガラス物品を示す部分断面図である。 ガラス物品の製造方法を説明するフロー図である。 両端封止ガラス管を示す部分断面図である。 ガラス管を溶断する工程の一例を説明する概略図である。 第1加熱工程を説明する概略図である。 第1貫通孔形成工程を説明する概略図である。 第2加熱工程を説明する概略図である。 第2貫通孔形成工程を説明する概略図である。 第3加熱工程を説明する概略図である。
以下、ガラス物品の製造方法の一実施形態について図面を参照して説明する。なお、図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張又は簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率についても、実際と異なる場合がある。
<ガラス物品>
図1に示すように、本実施形態のガラス物品11は、第1端E1及び第2端E2からなる両端にそれぞれ開口を有する管部12を有している。ガラス物品11は、管部12の第1端E1に設けられ、第1貫通孔H1を有する第1壁部13と、管部12の第2端E2に設けられ、第2貫通孔H2を有する第2壁部14とを有している。以下、ガラス物品11の管軸方向は、図面においてX軸に沿った方向である。また、図面において、XY平面に沿った方向が水平方向であり、Z軸に沿った方向が鉛直方向である。
ガラス物品11のガラスとしては、例えば、ホウケイ酸ガラス、ソーダライムガラス、アルミノシリケートガラス等が挙げられる。ガラス物品11の用途としては、例えば、医薬用容器、理化学用容器、食品用容器を製造する用途が挙げられ、特に医薬用容器又は理化学用容器の製造に好適に用いられる。医薬用容器又は理化学用容器としては、例えば、シリンジ、バイアル、及びアンプルが挙げられる。ガラス物品11の外径は、例えば、5mm以上、75mm以下の範囲であり、管壁の厚さは、例えば、0.3mm以上、3.0mm以下の範囲である。ガラス物品11の長さ寸法は、例えば、500mm以上であることが好ましい。
<ガラス物品11の製造方法>
図2に示すように、本実施形態のガラス物品11の製造方法は、準備工程(ステップS1)、第1加熱工程(ステップS2)、第1貫通孔形成工程(ステップS3)、第2加熱工程(ステップS4)、第2貫通孔形成工程(ステップS5)、及び第3加熱工程(ステップS6)を備えている。
<準備工程(ステップS1)>
図3に示すように、ステップS1の準備工程では、両端封止ガラス管15を準備する。両端封止ガラス管15は、管部12と、管部12の両端を封止する第1封止壁16及び第2封止壁17とを有している。詳述すると、円筒状の管部12は、第1端E1及び第2端E2からなる両端に開口を有している。両端封止ガラス管15は、管部12の第1端E1に設けられる第1封止壁16により、管部12の第1端E1が封止されてなり、管部12の第2端E2に設けられる第2封止壁17により、第2端E2が封止されてなる。
両端封止ガラス管15は、ガラス管を溶断することで得られる。ガラス管は、例えば、ダンナー法又はダウンドロー法(ベロー法)を用いて溶融ガラスから成形することができる。
図4には、ガラス管を溶断する工程の一例を示している。図4に二点鎖線で示すガラス管G1は、両端封止ガラス管15を得るための母材となるガラス管である。ガラス管G1を溶断する工程では、ガラス管G1を管軸回りに回転させながら、ガラス管G1の管軸方向における所定の箇所を周方向に沿って加熱し、加熱した部分の両側部分が互いに離間するように外力を加える。これにより、封止壁W1を有するガラス管G2を得ることができる。このようなガラス管G1を溶断する工程により、所定の長さ寸法を有する両端封止ガラス管15を得ることができる。
ガラス管G1を溶断する工程において、ガラス管G1の加熱には、例えば、バーナー18を用いることができる。バーナー18としては、ライン状の火炎を噴出するラインバーナーであることが好ましい。ガラス管G1の加熱は、ガラス管G1を搬送しながら行ってもよい。ガラス管G1を搬送しながら加熱するには、例えば、バーナー18の火炎18aの長手方向に対してガラス管の管軸が直交するように配置し、バーナー18の火炎の長手方向に沿ってガラス管を搬送する。
<第1加熱工程(ステップS2)>
図5に示すように、ステップS2の第1加熱工程では、両端封止ガラス管15を加熱する。これにより、両端封止ガラス管15の管部12内の気体が膨張し、両端封止ガラス管15の管部12内の圧力を高めることができる。
ステップS2の第1加熱工程は、第1加熱装置19を用いて行うことができる。本実施形態では、第1加熱装置19としてバーナーを用いているが、例えば、抵抗加熱装置又は誘導加熱装置を用いてもよい。ステップS2の第1加熱工程は、両端封止ガラス管15を管軸回りに回転させながら行うことが好ましい。ステップS2の第1加熱工程を、両端封止ガラス管15を搬送しながら行うこともできる。
<第1貫通孔形成工程(ステップS3)>
図6及び図7に示すように、ステップS3の第1貫通孔形成工程では、両端封止ガラス管15の第1封止壁16を加熱することで、第1封止壁16に第1貫通孔H1を形成する。これにより、一端開口ガラス管20が得られる。一端開口ガラス管20は、管部12と、管部12の第1端E1に設けられ、第1貫通孔H1を有する第1壁部13と、管部12の第2端E2に設けられ、第2端E2の開口を封止する第2封止壁17とを有している。
ステップS3の第1貫通孔形成工程では、管部12が第2封止壁17により封止されているため、第1封止壁16に第1貫通孔H1を形成した直後に第1貫通孔H1から管部12内に外気が流入することを抑えることができる。これにより、第1貫通孔H1を形成した直後に第1貫通孔H1を通じて管部12内に汚染物質、又は熱や水分が侵入することを抑えることができる。
また、両端封止ガラス管15は、ステップS1の準備工程においてガラス管を加熱して封止されてなることで、両端封止ガラス管15の管部12内の圧力は高くなっている。これにより、第1封止壁16に第1貫通孔H1を形成した直後に第1貫通孔H1から管部12内に外気が流入することをより抑えることができる。
ステップS3の第1貫通孔形成工程は、貫通孔形成用加熱装置21を用いて行うことができる。貫通孔形成用加熱装置21としては、例えば、バーナー、レーザー照射装置等が挙げられる。ステップS3の第1貫通孔形成工程では、例えば、貫通孔形成用加熱装置21の複雑化を回避するという観点から、バーナーを用いること、すなわち第1貫通孔H1を火炎の照射により形成することが好ましい。なお、バーナーを用いる場合、第1貫通孔H1が形成される所定のタイミングで、バーナー又は一端開口ガラス管20を退避させたり、バーナーの火炎の噴射を停止したりすることで、過剰な加熱を抑えることができる。
本実施形態では、ステップS2の第1加熱工程で加熱した状態の両端封止ガラス管15に対してステップS3の第1貫通孔形成工程を行う。本実施形態では、管部12が第2封止壁17により封止されていて、しかも、ステップS2の第1加熱工程により管部12内の圧力が高められているため、両端封止ガラス管15の第1封止壁16に第1貫通孔H1を形成しても、形成直後に第1貫通孔H1から管部12内に外気が流入することをより抑えることができる。これにより、第1貫通孔H1を形成した直後に第1貫通孔H1を通じて管部12内に汚染物質、又は熱や水分が侵入することをより抑えることができる。
ステップS3の第1貫通孔形成工程は、両端封止ガラス管15を管軸回りに回転させながら行うことが好ましい。これにより、第1貫通孔H1の形状を安定させることができる。
<第2加熱工程(ステップS4)>
図7に示すように、ステップS4の第2加熱工程では、第1壁部13の第1貫通孔H1の周囲を加熱する。これにより、一端開口ガラス管20において、第1貫通孔H1の周囲の歪を低減することが可能となる。
ステップS4の第2加熱工程は、第2加熱装置22を用いて行うことができる。本実施形態では、第2加熱装置22としてバーナーを用いているが、例えば、抵抗加熱装置又は誘導加熱装置を用いてもよい。ステップS4の第2加熱工程は、一端開口ガラス管20を管軸回りに回転させながら行うことが好ましい。ステップS4の第2加熱工程を、一端開口ガラス管20を搬送しながら行うこともできる。
<第2貫通孔形成工程(ステップS5)>
図8に示すように、ステップS5の第2貫通孔形成工程では、一端開口ガラス管20の第2封止壁17を加熱することで、第2封止壁17に第2貫通孔H2を形成する。
ステップS5の第2貫通孔形成工程は、貫通孔形成用加熱装置21を用いて行うことができる。貫通孔形成用加熱装置21としては、例えば、バーナー、レーザー照射装置等が挙げられる。ステップS5の第2貫通孔形成工程では、例えば、貫通孔形成用加熱装置21の複雑化を回避するという観点から、バーナーを用いること、すなわち第2貫通孔H2を火炎の照射により形成することが好ましい。なお、バーナーを用いる場合、第2貫通孔H2が形成される所定のタイミングで、バーナー又は両端開口ガラス管を退避させたり、バーナーの火炎の噴射を停止したりすることで、過剰な加熱を抑えることができる。
本実施形態のステップS5の第2貫通孔形成工程では、第1貫通孔H1から管部12の内部に向けて送風しながら第2貫通孔H2を形成している。送風には、送風用ガスVGを第1貫通孔H1の外方から第1貫通孔H1に向けて噴射する送風用ノズル23を用いることができる。送風用ノズル23は、第1貫通孔H1から管部12の内部に挿入して用いてもよい。送風用ガスVGとしては、空気又は不活性ガスが挙げられる。送風用ガスVGの温度は、例えば、30℃以下であることが好ましい。送風用ガスVGは、乾燥ガスであることが好ましい。ステップS5の第2貫通孔形成工程は、一端開口ガラス管20を管軸回りに回転させながら行うことが好ましい。
<第3加熱工程(ステップS6)>
図9に示すように、ステップS6の第3加熱工程では、第2壁部14の第2貫通孔H2の周囲を加熱する。これにより、両端開口ガラス管25において、第2貫通孔H2の周囲の歪を低減することが可能となる。
ステップS6の第3加熱工程は、第3加熱装置24を用いて行うことができる。本実施形態では、第3加熱装置24としてバーナーを用いているが、例えば、抵抗加熱装置又は誘導加熱装置を用いてもよい。ステップS6の第3加熱工程は、両端開口ガラス管25を管軸回りに回転させながら行うことが好ましい。ステップS6の第3加熱工程を、両端開口ガラス管25を搬送しながら行うこともできる。
<バーナーについて>
ステップS1の準備工程で準備する両端封止ガラス管15の形成には、バーナーを用いることができる。また、ステップS2の第1加熱工程、ステップS3の第1貫通孔形成工程、ステップS4の第2加熱工程、ステップS5の第2貫通孔形成工程、及びステップS6の第3加熱工程においても、バーナーを用いることができる。
バーナーの燃焼形式としては、燃料ガスと空気とを予め混合して燃焼させる予混合型のバーナーであってもよいし、燃料ガスと空気とを拡散及び混合させながら燃焼させる拡散混合型(先混合型)のバーナーであってもよい。予混合型のバーナーは、予め混合する空気が理論空気量よりも多い完全予混合型のバーナーであってもよいし、予め混合する空気が理論空気量よりも少ない部分予混合型のバーナーであってもよい。
バーナーの燃料ガスとしては、可燃性ガスと助燃性ガスとの混合ガスが好適に用いられる。可燃性ガスとしては、例えば、水素、LPG(液化石油ガス)、及びLNG(液化天然ガス)が挙げられる。助燃性ガスとしては、例えば、酸素が挙げられる。
ステップS3の第1貫通孔形成工程、及びステップS5の第2貫通孔形成工程では、LNG(液化天然ガス)と酸素との混合ガスを燃料ガスとするバーナーを用いることが好ましい。この場合、火炎が過剰に長くなることを抑えることができる。これにより、第1貫通孔H1又は第2貫通孔H2を通じて管部12内に火炎が侵入したとしても、火炎が侵入する長さを短く抑えることができる。管部12の第1端E1又は第2端E2から火炎の先端までの火炎の侵入長さは、管部12の全長を100%とした場合、好ましくは10%以下であり、より好ましくは5%以下である。火炎の侵入長さは、例えば、管部12の第1端E1又は第2端E2から管部12内に向かって20mm以内であることが好ましい。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)ガラス物品11の製造方法は、両端封止ガラス管15を準備する準備工程(ステップS1)と、両端封止ガラス管15の第1封止壁16を加熱することで、第1封止壁16に第1貫通孔H1を形成する第1貫通孔形成工程(ステップS3)を備えている。ガラス物品11の製造方法は、ステップS3の第1貫通孔形成工程の後に、一端開口ガラス管20の第2封止壁17を加熱することで、第2封止壁17に第2貫通孔H2を形成する第2貫通孔形成工程(ステップS5)を備える。
この方法によれば、上述したように、第1貫通孔H1を形成した直後に第1貫通孔H1を通じて管部12内に汚染物質、又は熱や水分が侵入することを抑えることができる。従って、管部12に設けられた第1封止壁16に第1貫通孔H1を形成するステップS3の第1貫通孔形成工程において、管部12内の清浄性の低下を抑えることができる。
(2)ガラス物品11の製造方法において、ステップS5の第2貫通孔形成工程では、第1貫通孔H1から管部12の内部に向けて送風しながら第2貫通孔H2を形成している。この場合、ステップS5の第2貫通孔形成工程において、一端開口ガラス管20の第2封止壁17に第2貫通孔H2を形成した直後に第2貫通孔H2から管部12内に外気が流入することを抑えることができる。これにより、第2貫通孔H2を形成した直後に第2貫通孔H2を通じて管部12内に汚染物質、又は熱や水分が侵入することを抑えることができる。従って、管部12に設けられた第2封止壁17に第2貫通孔H2を形成するステップS5の第2貫通孔形成工程においても、管部12内の清浄性の低下を抑えることができる。
(3)ガラス物品11の製造方法は、両端封止ガラス管15を加熱する第1加熱工程(ステップS2)を備えている。ガラス物品11の製造方法では、加熱した状態の両端封止ガラス管15に対してステップS3の第1貫通孔形成工程を行っている。
この場合、両端封止ガラス管15における管部12内の圧力を高めることができる。これにより、上述したように、第1貫通孔H1を形成した直後に第1貫通孔H1を通じて管部12内に汚染物質、又は熱や水分が侵入することをより抑えることができる。従って、管部12に設けられた第1封止壁16に第1貫通孔H1を形成するステップS3の第1貫通孔形成工程において、管部12内の清浄性の低下をより抑えることが可能となる。
(4)ガラス物品11の製造方法において、第1貫通孔H1の周囲を加熱する第1加熱工程(ステップS4)をさらに備えることが好ましい。この場合、第1貫通孔H1の周囲の歪を低減することが可能となる。従って、ガラス物品11の強度低下を抑えることができる。
(5)ガラス物品11の製造方法において、第2貫通孔H2の周囲を加熱する第3加熱工程(ステップS6)をさらに備えることが好ましい。この場合、第2貫通孔H2の周囲の歪を低減することが可能となる。従って、ガラス物品11の強度低下を抑えることができる。
(6)ガラス物品11の製造方法において、ステップS3の第1貫通孔形成工程では、第1貫通孔H1を火炎の照射により形成することが好ましい。この場合、例えば、貫通孔形成用加熱装置21の複雑化を回避することができる。ここで、ステップS3の第1貫通孔形成工程において、第1貫通孔H1が形成された直後に第1貫通孔H1から火炎が管部12内に侵入すると、管部12の内面にガラス中の成分が溶出し易い。ガラス中の成分の溶出は、火炎の熱と火炎に含まれる水分により促進されると考えられる。
本実施形態では、上述したようにステップS3の第1貫通孔形成工程では、管部12の第2端E2が第2封止壁17により封止されているため、第1封止壁16に第1貫通孔H1を形成した直後に第1貫通孔H1から管部12内に外気が流入することを抑えることができる。このため、第1貫通孔H1を形成した直後に第1貫通孔H1を通じて管部12内に火炎が侵入することを抑えることができる。これにより、ガラス中の成分が管部12の内面に溶出することを抑えることができる。従って、ステップS3の第1貫通孔形成工程において、火炎の照射により第1貫通孔H1を形成する場合、管部12内の清浄性の低下を好適に抑えることができる。
(7)ガラス物品11の製造方法において、ステップS5の第2貫通孔形成工程では、第2貫通孔H2を火炎の照射により形成することが好ましい。この場合、例えば、貫通孔形成用加熱装置21の複雑化を回避することができる。ここで、ステップS5の第2貫通孔形成工程においても、第2貫通孔H2が形成された直後に第2貫通孔H2から火炎が管部12内に侵入すると、管部12の内面にガラス中の成分が溶出し易い。
本実施形態では、上記(2)欄で述べたように、ステップS5の第2貫通孔形成工程では、第1貫通孔H1から管部12の内部に向けて送風しながら第2貫通孔H2を形成している。この方法によれば、第2貫通孔H2を形成した直後に第2貫通孔H2を通じて管部12内に火炎が侵入することを抑えることができる。これにより、ガラス中の成分が管部12の内面に溶出することを抑えることができる。従って、ステップS5の第2貫通孔形成工程において、火炎の照射により第2貫通孔H2を形成する場合、管部12内の清浄性の低下を好適に抑えることができる。
(変更例)
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・ガラス物品11の製造方法において、ステップS2の第1加熱工程を省略することもできる。
・ガラス物品11の製造方法において、ステップS4の第2加熱工程を省略することもできる。
・ガラス物品11の製造方法において、ステップS6の第3加熱工程を省略することもできる。
・ガラス物品11の製造方法において、第1貫通孔H1から管部12の内部に向けて送風を省略してステップS5の第2貫通孔形成工程を行うこともできる。
・ガラス物品11の製造方法において、ステップS3の第1貫通孔形成工程を、管軸が水平方向に沿うように両端封止ガラス管15を配置して行っているが、両端封止ガラス管15の姿勢を変更してもよい。例えば、ステップS3の第1貫通孔形成工程を、管軸が鉛直方向に沿うように両端封止ガラス管15を配置して行ってもよいし、管軸が傾斜した状態で両端封止ガラス管15を配置して行ってもよい。また、ステップS2の第1加熱工程における両端封止ガラス管15の姿勢、ステップS4の第2加熱工程及びステップS5の第2貫通孔形成工程における一端開口ガラス管20の姿勢、並びにステップS6の第3加熱工程における両端開口ガラス管25の姿勢についてもそれぞれ変更してもよい。
11…ガラス物品
12…管部
15…両端封止ガラス管
16…第1封止壁
17…第2封止壁
E1…第1端
E2…第2端
H1…第1貫通孔
H2…第2貫通孔

Claims (9)

  1. 管部と、前記管部の両端を封止する第1封止壁及び第2封止壁と、を有する両端封止ガラス管を準備する準備工程と、
    前記第1封止壁を加熱することで、前記第1封止壁に第1貫通孔を形成する第1貫通孔形成工程と、
    前記第1貫通孔形成工程の後に、前記第2封止壁を加熱することで、前記第2封止壁に第2貫通孔を形成する第2貫通孔形成工程と、を備える、ガラス物品の製造方法。
  2. 前記第2貫通孔形成工程では、前記第1貫通孔から前記管部の内部に向けて送風しながら前記第2貫通孔を形成する、請求項1に記載のガラス物品の製造方法。
  3. 前記両端封止ガラス管を加熱する加熱工程を備え、加熱した状態の前記両端封止ガラス管に対して前記第1貫通孔形成工程を行う、請求項1又は請求項2に記載のガラス物品の製造方法。
  4. 前記第1貫通孔の周囲を加熱する加熱工程をさらに備える、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のガラス物品の製造方法。
  5. 前記第2貫通孔の周囲を加熱する加熱工程をさらに備える、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のガラス物品の製造方法。
  6. 前記第1貫通孔形成工程では、前記第1貫通孔を火炎の照射により形成する、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のガラス物品の製造方法。
  7. 前記第2貫通孔形成工程では、前記第2貫通孔を火炎の照射により形成する、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のガラス物品の製造方法。
  8. 前記管部の外径は、5mm以上、75mm以下の範囲であり、前記管部における管壁の厚さは、0.3mm以上、3.0mm以下の範囲である、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のガラス物品の製造方法。
  9. 前記ガラス物品のガラスは、ホウケイ酸ガラス、ソーダライムガラス、又はアルミノシリケートガラスである、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のガラス物品の製造方法。
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