JP2022080484A - プリンタのログ情報管理装置および印刷システム - Google Patents
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Abstract
【課題】プリンタの複数のログ情報が時間的に連続するように管理する。
【解決手段】ログ情報管理装置90は、管理ログ情報群G2が記憶される記憶部91と、端末70から取得された追加ログ情報群G3から管理ログ情報群G2に含まれていないログ情報L10を抽出ログ情報群G4として抽出する抽出部93と、抽出最古ログ情報L51の開始時刻L22と、管理最新ログ情報L52の終了時刻L23とが一致するか否かを判定する第1判定部94と、一致すると判定されたとき、抽出ログ情報群G4を管理ログ情報群G2に追加する第1追加部96と、一致しないと判定されたとき、管理ログ情報群G2の後に抽出ログ情報群G4が時間的に連続するように、抽出ログ情報群G4の各ログ情報L10の開始時刻L22および終了時刻L23を変更した後、管理ログ情報群G2に追加する第2追加部97と、を備えた。
【選択図】図7
【解決手段】ログ情報管理装置90は、管理ログ情報群G2が記憶される記憶部91と、端末70から取得された追加ログ情報群G3から管理ログ情報群G2に含まれていないログ情報L10を抽出ログ情報群G4として抽出する抽出部93と、抽出最古ログ情報L51の開始時刻L22と、管理最新ログ情報L52の終了時刻L23とが一致するか否かを判定する第1判定部94と、一致すると判定されたとき、抽出ログ情報群G4を管理ログ情報群G2に追加する第1追加部96と、一致しないと判定されたとき、管理ログ情報群G2の後に抽出ログ情報群G4が時間的に連続するように、抽出ログ情報群G4の各ログ情報L10の開始時刻L22および終了時刻L23を変更した後、管理ログ情報群G2に追加する第2追加部97と、を備えた。
【選択図】図7
Description
本発明は、プリンタのログ情報管理装置、および、印刷システムに関する。詳しくは、プリンタのログ情報を管理するログ情報管理装置、および、プリンタとログ情報管理装置を備えた印刷システムに関する。
例えば特許文献1には、媒体を支持するプラテンと、プラテンに向かってインクを吐出するインクヘッドとを備えたプリンタが開示されている。インクヘッドは、キャリッジに搭載されており、キャリッジは、主走査方向に延びたガイドレールに係合している。上記プリンタでは、キャリッジおよびインクヘッドを主走査方向に移動させつつ、インクヘッドからインクを吐出させることで、主走査方向の1ラインにおける印刷が行われる。1ラインの印刷が終了した後、プラテンに支持された媒体を副走査方向に搬送する。媒体の搬送後、次の1ラインの印刷が行われる。以下、1ラインの印刷と、媒体の搬送とを繰り返し実行することで、対象の印刷画像を媒体に印刷することができる。
ところで、上記のようなプリンタでは、複数のログ情報を含むログ情報群が記録される。ログ情報は、例えば印刷状態や待機状態などのプリンタ状態毎に記録される情報である。複数のログ情報は、時間的に連続している。ログ情報群は、端末を介してサーバで管理されることがあり得る。端末は、例えばプリンタを操作する操作端末や、プリンタを操作せずに、ログ情報群をサーバに送信するための送信端末を含む。例えば端末は、複数存在することがあり、各端末において、同じログ情報が作成される。そして、各端末からログ情報がサーバに定期的に送信される。
ここで、ログ情報が端末で作成される場合、ログ情報に含まれるプリンタ状態の開始時刻や終了時刻は、端末の時刻情報に基づいて決定される。そのため、各端末の間で時刻のズレが生じていると、各端末において、同じログ情報であってもログ情報の開始時刻や終了時刻にズレが生じることがあった。このように、複数の端末からログ情報が送られてくるサーバでは、同じログ情報が重複することなく、かつ、ログ情報が時間的に正しく連続する必要がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、プリンタに関する複数のログ情報が時間的に連続になるように管理することが可能なプリンタのログ情報管理装置および印刷システムを提供することである。
本発明に係るプリンタのログ情報管理装置は、記憶部と、取得部と、抽出部と、第1判定部と、第1追加部と、第2追加部とを備えている。前記記憶部には、プリンタのプリンタ状態と、前記プリンタ状態の開始時刻および終了時刻と、前記プリンタ状態が実行されたときのインク消費量とが関連付けられた1つまたは複数のログ情報を含む管理ログ情報群が記憶されている。前記取得部は、前記プリンタに通信可能に接続された端末から、1つまたは複数のログ情報を含む追加ログ情報群を取得する。前記抽出部は、前記追加ログ情報群の中から、前記管理ログ情報群に含まれていない1つまたは複数のログ情報を抽出ログ情報群として抽出する。前記第1判定部は、前記抽出ログ情報群のうちの最も古い抽出最古ログ情報の前記開始時刻と、前記管理ログ情報群のうちの最新の管理最新ログ情報の前記終了時刻とが一致するか否かを判定する。前記第1追加部は、前記第1判定部によって一致すると判定されたとき、前記抽出ログ情報群を前記管理ログ情報群に追加する。前記第2追加部は、前記第1判定部によって一致しないと判定されたとき、前記管理ログ情報群の後に前記抽出ログ情報群が時間的に連続するように、前記抽出ログ情報群の各ログ情報の前記開始時刻および前記終了時刻を変更し、変更後の前記抽出ログ情報群を前記管理ログ情報群に追加する。
前記ログ情報管理装置によれば、追加ログ情報群の中から管理ログ情報群に含まれていない1つまたは複数のログ情報を抽出ログ情報群として抽出することで、管理ログ情報群に既に含まれているログ情報が、管理ログ情報群に追加されることを防止することができる。よって、管理ログ情報群内において、同じログ情報が重複することを防止することができる。また、前記ログ情報管理装置によれば、抽出ログ情報群の抽出最古ログ情報の開始時刻と、管理ログ情報群の管理最新ログ情報の終了時刻とが一致するか否かを判定し、一致しないと判定されたとき、管理ログ情報群の後に抽出ログ情報群が時間的に連続するように、抽出ログ情報群の各ログ情報の開始時刻および終了時刻を変更する。よって、変更後の抽出ログ情報群を管理ログ情報群に追加することで、追加後の管理ログ情報群の複数のログ情報を時間的に連続させることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明に係るプリンタのログ情報管理装置を備えた印刷システムについて説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら本発明を特に限定することを意図したものではない。
図1は、本実施形態に係る印刷システム100の概念図である。図1に示すように、印刷システム100は、プリンタ10と、複数の端末70と、プリンタのログ情報管理装置90(以下、ログ情報管理装置90ともいう。)と、を備えている。本実施形態に係る印刷システム100では、プリンタ10に関する1つまたは複数のログ情報L10(図5参照)を含むログ情報群G3を、複数の端末70のそれぞれで作成する。そして、各端末70は、プリンタ10のログ情報群G3を予め定められたタイミングでログ情報管理装置90に送信する。本実施形態では、ログ情報管理装置90は、各端末70から送信されたプリンタ10のログ情報群G3が整合するようにログ情報群G3を管理する。この「ログ情報群が整合する」とは、ログ情報管理装置90に記憶されたログ情報群に含まれる複数のログ情報L10において、同じログ情報L10が重複して存在せずに、かつ、複数のログ情報L10が時間的に連続している、すなわち連続するログ情報L10が時間的に重複せず、かつ、離れていないことを意味する。
図2は、本実施形態に係るプリンタ10の正面図である。図面中の符号F、Rr、L、R、U、Dは、それぞれプリンタ10の前、後、左、右、上、下を示している。符号X、Y、Zは、それぞれ副走査方向、主走査方向、高さ方向を示しており、例えば前後方向、左右方向、上下方向を示している。なお、これら方向は説明の便宜上定めた方向に過ぎず、プリンタ10の設置態様を何ら限定するものではなく、本発明を何ら限定するものではない。
図2に示すように、プリンタ10は、インクジェット方式のプリンタである。プリンタ10は、媒体5に対して印刷を行う。媒体5は例えばロール状の記録紙である。しかしながら、媒体5を形成する材料は特に限定されない。また、媒体5はロール状に限定されない。
プリンタ10は、本体11を備えている。本体11は、脚12に支持されており、かつ、操作パネル13を設けている。操作パネル13は、プリンタ10のプリンタ状態などを表示する表示画面14と、ユーザによって操作される入力キー15とを有している。
プリンタ10は、媒体5を支持するプラテン18と、プラテン18に支持された媒体5を副走査方向Xに搬送する搬送機構20を備えている。搬送機構20は、例えばプラテン18に設けられたグリットローラ21と、グリットローラ21と共に媒体5を挟むピンチローラ22と、グリットローラ21に接続されたフィードモータ23とを備えている。フィードモータ23が駆動してグリットローラ21が回転することで、媒体5は副走査方向Xに搬送される。
また、プリンタ10は、プラテン18の上方において主走査方向Yに延びたガイドレール25と、ガイドレール25に摺動自在に係合するキャリッジ26と、キャリッジ26に設けられたインクヘッド27(図3参照)と、キャリッジ26およびインクヘッド27を主走査方向Yに移動させるヘッド移動機構30と、を備えている。
インクヘッド27は、プラテン18に支持された媒体5に向かってインクを吐出する。インクヘッド27の数は特に限定されないが、図3に示すように、ここでは4つである。1つのインクヘッド27は、インクが吐出され、かつ、副走査方向Xに並んで配置された複数のノズル28が形成されたノズル面29を有する。なお、インクヘッド27から吐出されるインクの色は特に限定されない。各インクヘッド27は、例えばシアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインクなどのプロセスカラーインク、および、ホワイトインク、クリアインクなどの特色インクなどのうちの何れかのインクを吐出する。
図2に示すように、ヘッド移動機構30は、ガイドレール25の左右の両端部に設けられた左右のプーリ31a、31bと、左右のプーリ31a、31bに巻き掛けられたベルト32と、右のプーリ31bに接続されたキャリッジモータ33とを備えている。キャリッジモータ33が駆動することで、右のプーリ31bが回転し、ベルト32が走行する。このことで、キャリッジ26およびインクヘッド27は主走査方向Yに移動する。
プリンタ10は、プリンタ制御装置60を備えている。プリンタ制御装置60は、例えばマイクロコンピュータによって構成されている。プリンタ制御装置60は、例えば端末70から印刷データなどを受信するインターフェイス(I/F)と、制御プログラムの命令を実行する中央演算処理装置(CPU:central processing unit)と、CPUが実行するプログラムを格納したROM(read only memory)と、プログラムを展開するワーキングエリアとして使用されるRAM(random access memory)と、上記プログラムや各種データを格納するメモリと、を備えている。なお、プリンタ制御装置60は必ずしもプリンタ10の内部に設けられている必要はなく、例えばプリンタ10の外部に設置され、有線または無線を介してプリンタ10と通信可能に接続されたコンピュータなどであってもよい。
本実施形態では、図4に示すように、プリンタ制御装置60は、操作パネル13、搬送機構20(詳しくはフィードモータ23)、インクヘッド27、および、ヘッド移動機構30(詳しくはキャリッジモータ33)とそれぞれ通信可能に接続されている。プリンタ制御装置60は、操作パネル13、搬送機構20、インクヘッド27およびヘッド移動機構30を制御可能に構成されている。
本実施形態では、プリンタ制御装置60は、プリンタ受信部63と、プリンタ送信部65とを備えている。プリンタ受信部63は、例えば端末70から信号を受信する。プリンタ受信部63が受信した信号の種類に応じて、プリンタ10は、印刷などを行う。プリンタ送信部65は、端末70に信号を送信する。
次に、端末70について説明する。本実施形態では、図1に示すように、プリンタ10には、複数の端末70が通信可能に接続されている。プリンタ10に接続されている端末70の数は特に限定されないが、ここでは、3つの端末70がプリンタ10に接続されている。以下、複数の端末70に対して、それぞれ符号70A、70B、70Cを付している。特定の端末70に対して説明している場合には、端末70A、70B、70Cを用いて説明する。
各端末70は、プリンタ10を操作するものである。各端末70は、プリンタ10に印刷やメンテナンスなどを実行することを指示する。プリンタ10は、端末70からの指示に基づいて、印刷やメンテナンスを行う。ただし、端末70は、プリンタ10を操作するものではなくてもよく、例えばプリンタ10のドライバがインストールされていなくてもよい。すなわち、端末70は、プリンタ10に通信可能に接続され、後述の状態開始信号S1や状態終了信号S2をプリンタ10から取得するものであればよい。なお、それぞれの端末70A~70Cの基本的な構成は同じである。
端末70は、例えばパーソナルコンピュータによって実現されるものである。端末70は、汎用のコンピュータであってもよいし、専用のコンピュータであってもよい。図4に示すように、端末70は、例えばデスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータなどのディスプレイ71と、例えばパーソナルコンピュータのキーボード、マウス、タッチパネルなどの操作部72と、端末制御装置73とを備えている。端末制御装置73は、例えばパーソナルコンピュータのマイクロコンピュータである。端末制御装置73は、例えば中央処理装置(CPU)と、CPUが実行するプログラムなどを格納したROMと、RAMなどを備えている。端末制御装置73は、ディスプレイ71、操作部72およびプリンタ10のプリンタ制御装置60と通信可能に接続されている。
本実施形態では、端末70には、プリンタ10に関する印刷やメンテナンスの設定や、プリンタ10に印刷やメンテナンスを指示するための専用のアプリケーションがインストールされている。ユーザは、操作部72を使用して、上記専用のアプリケーションをディスプレイ71に表示する。そして、ユーザは、操作部72を介してディスプレイ71に表示された専用のアプリケーションを操作することで、プリンタ10に印刷やメンテナンスを行うことを指示することができる。
本実施形態では、各端末70は、プリンタ10のログ情報L10(図5参照)を作成するように構成されている。図4に示すように、各端末70A~70Cの端末制御装置73は、端末記憶部81と、時刻取得部83と、端末受信部85と、端末送信部87と、ログ情報作成部89とを備えている。
本実施形態では、ログ情報作成部89は、プリンタ10における図5に示すような1つまたは複数のログ情報L10を作成する。ここでは、複数のログ情報L10の集まりのことをログ情報群G1という。図5では、端末70Aで作成されたログ情報群G1が示されている。以下では、一例として、端末70Aのログ情報作成部89が、6つの第1ログ情報L11~第6ログ情報L16を含むログ情報群G1を作成する場合について説明する。以下の説明において、第1ログ情報L11~第6ログ情報L16のそれぞれについて、単にログ情報L10ともいう。ここでは、ログ情報群G1に含まれる第1ログ情報L11~第6ログ情報L16は、時間的に連続している。
ここでは、ログ情報L10とは、プリンタ状態L21と、開始時刻L22と、終了時刻L23と、インク消費量L24とが少なくとも関連付けられた情報のことである。なお、ログ情報L10には、プリンタ状態L21、開始時刻L22、終了時刻L23およびインク消費量L24以外の項目が含まれていてもよい。ここで、プリンタ状態L21とは、プリンタ10の動作に関する状態のことをいう。プリンタ状態L21の種類は特に限定されない。ここでは、プリンタ状態L21は、例えば印刷状態と、待機状態と、メンテナンス状態とを少なくとも有する。
印刷状態とは、プリンタ10が印刷している状態、すなわちインクヘッド27から媒体5にインクが吐出されて媒体5に印刷が行われている状態のことである。待機状態とは、プリンタ10の印刷が行われておらず、インクヘッド27が主走査方向Yに移動していない状態のことである。メンテナンス状態とは、プリンタ10をメンテナンスしている状態のことである。ここで、プリンタ10のメンテナンスには、いわゆるフラッシングやワイピングなどが含まれる。フラッシングとは、ノズル28(図3参照)を覆うようにノズル面29(図3参照)に図示しないキャップを装着して、ノズル28からキャップに向かってインクを吐出させる動作のことをいう。ワイピングは、インクヘッド27のノズル面29を図示しないワイパーで拭うことをいう。なお、プリンタ状態L21には、印刷状態、待機状態、メンテナンス状態以外の状態が含まれてもよい。
図5に示すように、開始時刻L22は、関連付けられたプリンタ状態L21が開始した時刻である。終了時刻L23は、関連付けられたプリンタ状態L21が終了した時刻である。上述のように、第1ログ情報L11~第6ログ情報L16は、時間的に連続している。そのため、例えば第1ログ情報L11の終了時刻L23と、第2ログ情報L12の開始時刻L22とは同じになる。なお、図5に示す経過時間T1は、関連付けられたプリンタ状態L21が実行された時間のことである。経過時間T1は、開始時刻L22から終了時刻L23までに要した時間であり、終了時刻L23から開始時刻L22を引いた値となる。
本実施形態では、開始時刻L22および終了時刻L23は、それぞれプリンタ状態L21の開始を通知する状態開始信号S1(図4参照)および状態終了信号S2(図4参照)を端末受信部85が受信した時刻で決定される。図4に示すように、状態開始信号S1は、プリンタ10がプリンタ状態L21を開始する際に、プリンタ送信部65から各端末70A~70Cの端末受信部85に送信される信号である。状態終了信号S2は、プリンタ10がプリンタ状態L21を終了する際に、プリンタ送信部65から各端末70A~70Cの端末受信部85に送信される信号である。なお、状態開始信号S1および状態終了信号S2には、プリンタ状態L21に関する情報が含まれていてもよい。このことで、端末70は、状態開始信号S1および状態終了信号S2を受信することで、どのプリンタ状態L21に対してものかを信号S1、S2から知ることができる。
なお、本実施形態では、上述のようにログ情報L11~L16は、時間的に連続している。そのため、例えば第1ログ情報L11の状態終了信号S1と、第2ログ情報L12の状態開始信号S2とは、同じタイミングでプリンタ10から端末70A~70Cに送信されることになる。そのため、状態開始信号S1と状態終了信号S2とは、同じ信号であってもよい。言い換えると、状態開始信号S1が状態終了信号S2を兼ねており、状態終了信号S2は省略されてもよい。この場合、時間的に連続する2つのログ情報において、後のログ情報(例えば第1ログ情報L11の場合には、第2ログ情報L12)の状態開始信号S1を受信することで、前のログ情報(例えば第1ログ情報L11)のプリンタ状態L21が終了したと判断してもよい。
本実施形態では、各端末70A~70Cにおいて、状態開始信号S1および状態終了信号S2を受信した時刻は、端末70毎に設定されている時刻情報T10(図4参照)に基づいて決定される。ここでは、状態開始信号S1または状態終了信号S2を端末受信部85が受信した際、時刻取得部83は、端末70の時刻情報T10を取得する。この時刻取得部83が取得した時刻情報T10は、端末70毎の時刻である。例えば端末受信部85が状態開始信号S1または状態終了信号S2を受信したときの時刻は、時刻取得部83が取得した時刻情報T10に基づいた時刻である。そのため、各端末70が同じタイミングで状態開始信号S1または状態終了信号S2を受信した場合であっても、状態開始信号S1または状態終了信号S2を受信した時刻は異なることがあり得る。なお、本実施形態では、プリンタ10には、上記のような時刻情報T10は設けられていない。すなわち、本実施形態では、状態開始信号S1および状態終了信号S2には、プリンタ10から送信されたときの時刻を付与することができない。
図5に示すように、インク消費量L24は、関連付けられたプリンタ状態L21が実行されたときに消費したインクの量である。インク消費量L24は、プリンタ状態L21が実行されたときに、各インクヘッド27から吐出されたインクの量のことである。例えばプリンタ状態L21が待機状態の場合、インク消費量L24は0である。インクヘッド27から吐出されるインクの色が複数の場合、インク消費量L24は、インクの色毎の消費量であってもよいし、全ての色に対する全体のインクの消費量であってもよい。インク消費量L24に関する情報は、例えば状態終了信号S2に含まれる。このことで、例えば端末受信部85が受信した状態終了信号S2に基づいてインク消費量L24を取得することができる。ただし、状態終了信号S2が省略されている場合には、状態開始信号S1にインク消費量L24が含まれていてもよい。この場合、状態開始信号S1に含まれているインク消費量L24は、前回の状態開始信号S1が送信されてからのインクの消費量となる。
本実施形態では、ログ情報作成部89は、端末受信部85が受信した状態開始信号S1および状態終了信号S2に基づいて、図5に示すように、ログ情報L10のプリンタ状態L21、開始時刻L22、終了時刻L23およびインク消費量L24を取得する。そして、ログ情報作成部89は、取得したプリンタ状態L21と、開始時刻L22と、終了時刻L23と、インク消費量L24とを関連付けてログ情報L10を作成する。以上の手順で、ログ情報作成部89は、第1ログ情報L11~第6ログ情報L16を作成し、第1ログ情報L11~第6ログ情報L16を含むログ情報群G1を端末記憶部81(図4参照)に保存する。
次に、図1に示すログ情報管理装置90について説明する。ログ情報管理装置90は、プリンタ10の1つまたは複数のログ情報L10を管理する装置である。ログ情報管理装置90は、各端末70A~70Cから1つまたは複数のログ情報L10を含むログ情報群G1を取得し、取得したログ情報群G1に含まれるログ情報L10を管理する。ログ情報管理装置90は、複数の端末70と通信可能に接続されており、各端末70A~70Cを介してプリンタ10に通信可能に接続されている。本実施形態では、印刷システム100は、クライアントサーバ型のシステムで実現されるものであってもよいし、クラウド・コンピューティングによって実現されるものであってもよい。ログ情報管理装置90は、サーバまたはクラウドになり得るものである。
ところで、本実施形態では、ログ情報管理装置90において、プリンタ10のログ情報L10は、複数の端末70A~70Cから送信される。各端末70A~70Cの端末送信部87は、1つまたは複数のログ情報L10を含むログ情報群G1をログ情報管理装置90に送信する。各端末70A~70Cからログ情報管理装置90にログ情報L10が送信されるタイミングは、端末70A~70C毎に設定されている。そのため、各端末70A~70Cからログ情報L10が送信されるタイミングは異なることがあり得る。
各端末70A~70Cには、同じログ情報群G1が記憶されているため、ログ情報管理装置90は、同じログ情報L10を複数回受信することになる。また、ログ情報L10の開始時刻L22および終了時刻L23は、各端末70A~70Cの時刻情報T10に基づいて決定されるため、同じログ情報L10であっても、開始時刻L22および終了時刻L23にズレが生じることがあり得る。例えば図5では、端末70Aで作成されたログ情報群G1を示しているが、端末70Bおよび70Cで作成されたログ情報群G1は、プリンタ状態L21の種類は同じであっても、開始時刻L22および終了時刻L23が端末70Aのログ情報群G1とズレていることがあり得る。そこで、本実施形態では、ログ情報管理装置90は、ログ情報管理装置90に記憶された複数のログ情報L10が重複せず、かつ、時間的に連続するように複数のログ情報L10を管理する。
本実施形態では、図4に示すように、ログ情報管理装置90は、記憶部91と、受信部92と、抽出部93と、第1判定部94と、第1追加部96と、第2追加部97とを備えている。第2追加部97は、算出部98aと、第2判定部98bと、第1変更追加部98cと、第2変更追加部98dとを有している。
以下の説明では、ログ情報群G1のうち、記憶部91に既に記憶されているログ情報群G1のことを管理ログ情報群G2(図6参照)とする。また、ログ情報群G1のうち、各端末70A~70Cの端末送信部87からログ情報管理装置90に送信されるログ情報群G1のことを追加ログ情報群G3(図6参照)という。追加ログ情報群G3は、各端末70A~70Cで作成され、端末記憶部81に記憶されたものである。ここでは、図1に示すように、端末70A、70B、70Cの追加ログ情報群G3のことを、それぞれ追加ログ情報群G3A、G3B、G3Cとする。
ここでは、管理ログ情報群G2は、端末70A~70Cの何れかから既に送信されたものを、整合させたものである。図6に示すように、管理ログ情報群G2には、例えば第1ログ情報L11および第2ログ情報L12が含まれているものとする。端末70Aで作成された追加ログ情報群G3Aには、例えば第1ログ情報L11~第6ログ情報L16が含まれているものとする。以下、図6の管理ログ情報群G2が記憶されたログ情報管理装置90に対して、端末70Aから図6の追加ログ情報群G3Aが送信されたときのログ情報管理装置90の制御について、図7のフローチャートに沿って説明する。
本実施形態では、まずステップS101では、端末70Aの端末送信部87は、追加ログ情報群G3Aをログ情報管理装置90に送信する。このとき、ログ情報管理装置90では、受信部92は、追加ログ情報群G3Aを受信して、追加ログ情報群G3Aを取得する。なお、本実施形態では、受信部92は、本発明の取得部の一例である。
図6に示すように、追加ログ情報群G3Aに含まれる第1ログ情報L11~第6ログ情報L16は、管理ログ情報群G2に追加されるものである。しかしながら、追加ログ情報群G3Aの中には、管理ログ情報群G2に既に含まれているログ情報L10が存在することがあり得る。管理ログ情報群G2に既に含まれているログ情報L10は、重複するため、管理ログ情報群G2に再度追加されない。そのため、図7のステップS103では、抽出部93は、図6に示すように、追加ログ情報群G3Aの中から、管理ログ情報群G2に含まれていない1つまたは複数のログ情報L10を抽出ログ情報群G4として抽出する。
ここでは、抽出部93は、追加ログ情報群G3Aから1つのログ情報L10を抽出ログ情報として抽出する。そして、抽出ログ情報のプリンタ状態L21、開始時刻L22と終了時刻L23とに基づいた経過時間T1、および、インク消費量L24(いずれも図5参照)が、それぞれ管理ログ情報群G2の何れかのログ情報L10のプリンタ状態L21、経過時間T1、および、インク消費量L24と全てが一致したとき、当該抽出ログ情報を抽出ログ情報群G4に含めない。一方、抽出ログ情報のプリンタ状態L21、経過時間T1、および、インク消費量L24が、管理ログ情報群G2の全てのログ情報L10に対して、プリンタ状態L21、経過時間T1、および、インク消費量L24の何れかが一致しないとき、抽出ログ情報を抽出ログ情報群G4に含める。
例えば追加ログ情報群G3Aの中から、第1ログ情報L11を抽出ログ情報として抽出する。ここで、抽出ログ情報L11は、管理ログ情報群G2に含まれた第1ログ情報L11と、プリンタ状態L21、経過時間T1、および、インク消費量L24で全て一致する。そのため、図6に示すように、抽出ログ情報である第1ログ情報L11は、抽出ログ情報群G4に追加されない。一方、追加ログ情報群G3Aの中から、第3ログ情報L13を抽出ログ情報として抽出する。ここで、抽出ログ情報L13は、管理ログ情報群G2に含まれる第1ログ情報L11および第2ログ情報L12と、プリンタ状態L21、経過時間T1、および、インク消費量L24のうち少なくとも何れかが一致しない。そのため、抽出ログ情報である第3ログ情報L13は、抽出ログ情報群G4に追加される。
本実施形態では、図6に示すように、追加ログ情報群G3Aに含まれる第1ログ情報L11および第2ログ情報L12が、管理ログ情報群G2に含まれている。そのため、抽出部93は、追加ログ情報群G3Aの中から、管理ログ情報群G2に含まれていない第3ログ情報L13~第6ログ情報L16を抽出ログ情報群G4として抽出する。すなわち、抽出ログ情報群G4には、第3ログ情報L13~第6ログ情報L16が含まれる。
次に、図7のステップS105では、第1判定部94は、抽出ログ情報群G4と管理ログ情報群G2とが時間的に重複または離れているか否かを判定する。ここで、図8~図10では、下から上に向かうに連れて時間が経過しているものとする。そのため、図8~図10において、各ログ情報L10の下端が開始時刻L22を示し、各ログ情報L10の上端が終了時刻L23を示すものとする。また、図8~図10において、各ログ情報L10の上下の大きさは、経過時間T1を示しているものとする。
図8に示すように、抽出ログ情報群G4のうちの最も古いログ情報L10、ここでは第3ログ情報L13を抽出最古ログ情報L51とする。管理ログ情報群G2のうちの最新のログ情報L10、ここでは第2ログ情報L12を管理最新ログ情報L52とする。第1判定部94は、抽出最古ログ情報L51の開始時刻L22と、管理最新ログ情報L52の終了時刻L23とが一致するか否かを判定する。ここで、時刻の一致とは、例えば秒単位で一致することをいう。ただし、時刻の一致は、0.1秒や0.01秒単位で一致するものであってもよい。
ここで、図8の一例に示すように、抽出最古ログ情報L51の開始時刻L22と、管理最新ログ情報L52の終了時刻L23とが一致している場合、管理ログ情報群G2と、抽出ログ情報群G4とは時間的に連続していると判定される。この場合、次に図7のステップS107に進む。ステップS107では、図4の第1追加部96は、第1判定部94によって一致すると判定されたとき、図8に示すように、抽出ログ情報群G4を管理ログ情報群G2に追加し、追加後の管理ログ情報群G21を作成する。ここでは、第1追加部96は、抽出ログ情報群G4に含まれる各ログ情報L10(ここでは、第1ログ情報L11~第6ログ情報L16)の開始時刻L22および終了時刻L23を変更することなく、管理ログ情報群G2の後、すなわち管理ログ情報群G2の第2ログ情報L12の後に、抽出ログ情報群G4の第3ログ情報L13~第6ログ情報L16を追加する。このことで、追加後の管理ログ情報群G21では、第1ログ情報L11~第6ログ情報L16が時間的に連続する。
一方、図7のステップS105において、図9および図10の一例に示すように、抽出最古ログ情報L51の開始時刻L22と、管理最新ログ情報L52の終了時刻L23とが一致しない場合、管理ログ情報群G2と、抽出ログ情報群G4とは時間的に連続していないと判定される。この場合、次に、図7のステップS109に進む。ステップS109では、第2追加部97は、第1判定部94によって一致しないと判定されたとき、管理ログ情報群G2の後に抽出ログ情報群G4が時間的に連続するように、抽出ログ情報群G4の各ログ情報L10の開始時刻L22および終了時刻L23を変更し、変更後の抽出ログ情報群G42(図9参照)または変更後の抽出ログ情報群G43(図10参照)を管理ログ情報群G2に追加する。
本実施形態では、ステップS109は、ステップS1091~ステップS1096を含む。ここでは、まずステップS1091では、算出部98aは、図9に示すように、抽出最古ログ情報L51の開始時刻L22と、管理最新ログ情報L52の終了時刻L23との差である時間差T2を算出する。算出部98aは、管理最新ログ情報L52の終了時刻L23から、抽出最古ログ情報L51の開始時刻L22を引いた値の絶対値を時間差T2とする。算出部98aによって算出された時間差T2は、記憶部91(図4参照)に記憶される。
次に、図7のステップS1092では、第2判定部98bは、抽出最古ログ情報L51の開始時刻L22が、管理最新ログ情報L52の終了時刻L23よりも遅いか否かを判定する。ここで、図9に示すように、抽出最古ログ情報L51の開始時刻L22が、管理最新ログ情報L52の終了時刻L23よりも遅い場合、抽出ログ情報群G4が、管理ログ情報群G2と時間的に離れていると判定される。この場合、次にステップS1093に進む。
図7のステップS1093では、第1変更追加部98cは、第2判定部98bによって抽出最古ログ情報L51の開始時刻L22が、管理最新ログ情報L52の終了時刻L23よりも遅いと判定されたとき、抽出ログ情報群G4の各ログ情報L10の開始時刻L22および終了時刻L23を、経過時間T1が変更されないように一律に変更する。ここでは、第1変更追加部98cは、抽出ログ情報群G4の各ログ情報L10、すなわち第3ログ情報L13~第6ログ情報L16の開始時刻L22および終了時刻L23が、時間差T2の分、早くなるように(図9では、抽出ログ情報群G4の各ログ情報L10が下にズレるように)、当該開始時刻L22および終了時刻L23を変更し、変更後の抽出ログ情報群G42とする。
そして、図7のステップS1094では、第1変更追加部98cは、変更後の抽出ログ情報群G42を管理ログ情報群G2に追加して、変更後の管理ログ情報群G22を作成する。このことで、変更後の管理ログ情報群G22では、第1ログ情報L11~第6ログ情報L16が時間的に連続する。
一方、図7のステップS1092において、図10の一例のように、抽出最古ログ情報L51の開始時刻L22が、管理最新ログ情報L52の終了時刻L23よりも早い場合、抽出ログ情報群G4が、管理ログ情報群G2と時間的に重複していると判定される。この場合、次にステップS1095に進む。
図7のステップS1095では、第2変更追加部98dは、第2判定部98bによって抽出最古ログ情報L51の開始時刻L22が、管理最新ログ情報L52の終了時刻L23よりも早いと判定されたとき、抽出ログ情報群G4の各ログ情報L10の開始時刻L22および終了時刻L23を、経過時間T1が変更されないように一律に変更する。ここでは、第2変更追加部98dは、抽出ログ情報群G4の各ログ情報L10、すなわち第3ログ情報L13~第6ログ情報L16の開始時刻L22および終了時刻L23が、時間差T2の分、遅くなるように(図10では、抽出ログ情報群G4の各ログ情報L10が上にズレるように)、当該開始時刻L22および終了時刻L23を変更し、変更後の抽出ログ情報群G43とする。
そして、図7のステップS1096では、第2変更追加部98dは、変更後の抽出ログ情報群G43を管理ログ情報群G2に追加して、変更後の管理ログ情報群G23を作成する。このことで、変更後の管理ログ情報群G23では、第1ログ情報L11~第6ログ情報L16が時間的に連続する。
以上のように、本実施形態では、追加ログ情報群G3を管理ログ情報群G2に追加する際、図6に示すように、追加ログ情報群G3の中から管理ログ情報群G2に含まれていない1つまたは複数のログ情報L10(ここでは第3ログ情報L13~第6ログ情報L16)を抽出ログ情報群G4として抽出する。よって、抽出ログ情報群G4を管理ログ情報群G2に追加することで、管理ログ情報群G2に既に含まれているログ情報L10(ここでは第1ログ情報L11および第2ログ情報L12)が管理ログ情報群G2に追加されることを防止することができる。したがって、例えば変更後の管理ログ情報群G21(図8参照)内において、同じログ情報L10が重複することを防止することができる。
また、本実施形態では、図7のステップS105において、第1判定部94は、図8に示すように、抽出ログ情報群G4の抽出最古ログ情報L51の開始時刻L22と、管理ログ情報群G2の管理最新ログ情報L52の終了時刻L23とが一致するか否かを判定する。第1判定部94によって一致しないと判定されたとき、第2追加部97は、図9および図10に示すように、管理ログ情報群G2の後に抽出ログ情報群G4が時間的に連続するように、抽出ログ情報群G4の各ログ情報L10の開始時刻L22および終了時刻L23を変更する。よって、第2追加部97が、変更後の抽出ログ情報群G42(図9参照)または変更後の抽出ログ情報群G43(図10参照)を管理ログ情報群G2に追加することで、追加後の管理ログ情報群G22、G23の複数のログ情報L10(ここでは第1ログ情報L11~第6ログ情報L16)を時間的に連続させることができる。
本実施形態では、図4に示すように、第2追加部97は、算出部98aと、第2判定部98bと、第1変更追加部98cと、第2変更追加部98dとを有している。図7のステップS1091では、算出部98aは、図9に示すように、抽出最古ログ情報L51の開始時刻L22と、管理最新ログ情報L52の終了時刻L23との差である時間差T2を算出する。図7のステップS1092では、第2判定部98bは、抽出最古ログ情報L51の開始時刻L22が、管理最新ログ情報L52の終了時刻L23よりも遅いか否かを判定する。図7のステップS1093では、第1変更追加部98cは、図9に示すように、第2判定部98bによって抽出最古ログ情報L51の開始時刻L22が、管理最新ログ情報L52の終了時刻L23よりも遅いと判定されたとき、抽出ログ情報群G4の各ログ情報L10の開始時刻L22および終了時刻L23が、時間差T2の分、早くなるように、抽出ログ情報群G4の各ログ情報L10の開始時刻L22および終了時刻L23を変更する。そして、図7のステップS1094では、第1変更追加部98cは、変更後の抽出ログ情報群G42を管理ログ情報群G2に追加する。このことで、管理ログ情報群G2と抽出ログ情報群G4とが時間的に連続せずに離れている場合であっても、抽出ログ情報群G4の各ログ情報L10の開始時刻L22および終了時刻L23を時間差T2の分、早くすることで、変更後の管理ログ情報群G22に含まれる複数のログ情報L10を時間的に連続させることができる。
また、本実施形態では、図7のステップS1095では、第2変更追加部98dは、図10に示すように、第2判定部98bによって抽出最古ログ情報L51の開始時刻L22が、管理最新ログ情報L52の終了時刻L23よりも早いと判定されたとき、抽出ログ情報群G4の各ログ情報L10の開始時刻L22および終了時刻L23が、時間差T2の分、遅くなるように、抽出ログ情報群G4の各ログ情報L10の開始時刻L22および終了時刻L23を変更する。そして、図7のステップS1096では、第2変更追加部98dは、変更後の抽出ログ情報群G43を管理ログ情報群G2に追加する。このことで、管理ログ情報群G2と抽出ログ情報群G4とが時間的に連続せずに重複する場合であっても、抽出ログ情報群G4の各ログ情報L10の開始時刻L22および終了時刻L23を時間差T2の分、遅くすることで、変更後の管理ログ情報群G23に含まれる複数のログ情報L10を時間的に連続させることができる。
本実施形態では、図5に示すように、ログ情報L10のプリンタ状態L21は、印刷状態と、待機状態と、メンテナンス状態とを少なくとも有する。このことで、プリンタ状態L21のうち、印刷状態、待機状態、および、メンテナンス状態のログ情報L10を管理することができる。
本実施形態では、図4の抽出部93は、追加ログ情報群G3から1つのログ情報L10を抽出ログ情報として抽出する。そして、抽出部93は、抽出ログ情報のプリンタ状態L21、開始時刻L22と終了時刻L23とに基づいた経過時間T1、および、インク消費量L24が、それぞれ管理ログ情報群G2の何れかのログ情報L10のプリンタ状態L21、経過時間T1、および、インク消費量L24と全てが一致したとき、抽出ログ情報を抽出ログ情報群G4に含めない。一方、抽出部93は、抽出ログ情報のプリンタ状態L21、経過時間T1、および、インク消費量L24が、管理ログ情報群G2の全てのログ情報L10に対して、プリンタ状態L21、経過時間T1、および、インク消費量L24のうち何れかが一致しないとき、抽出ログ情報を抽出ログ情報群G4に含める。
図5に示すように、プリンタ状態L21が印刷状態であるログ情報L10(ここでは、第1ログ情報L11および第5ログ情報L15)が複数ある場合、これらログ情報L10の間で、経過時間T1またはインク消費量L24が異なる。そのため、ログ情報L10の経過時間T1およびインク消費量L24を比較することで、プリンタ状態L21が印刷状態のログ情報L10が複数存在している場合であっても、プリンタ状態L21が印刷状態の複数のログ情報L10同士が同じものであるか否かを見分けることができる。また、プリンタ状態L21が待機状態であるログ情報L10(ここでは、第2ログ情報L12および第4ログ情報L14)が複数ある場合であっても、待機状態において、インク消費量L24は0であるが、経過時間T1は異なることがあり得る。そのため、ログ情報L10の経過時間T1を比較することで、プリンタ状態L21が待機状態のログ情報L10が複数存在している場合であっても、プリンタ状態L21が待機状態の複数のログ情報L10同士が同じものであるか否かを見分けることができる。
また、プリンタ状態L21がメンテナンス状態であるログ情報L10(ここでは、第3ログ情報L13および第6ログ情報L16)が複数ある場合であっても、メンテナンス状態において、経過時間T1やインク消費量L24がわずかながら異なることがあり得る。そのため、ログ情報L10の経過時間T1およびインク消費量L24を比較することで、プリンタ状態L21がメンテナンス状態のログ情報L10が複数存在している場合であっても、プリンタ状態L21がメンテナンス状態の複数のログ情報L10同士が同じものであるか否かを見分けることができる。
本実施形態では、図4に示すように、プリンタ10は、プリンタ状態L21の開始を通知する状態開始信号S1、および、プリンタ状態L21の終了を通知する状態終了信号S2を端末70に送信するプリンタ送信部65を有するプリンタ制御装置60を備えている。端末70は、時刻取得部83と、端末受信部85と、端末送信部87と、ログ情報作成部89とを備えている。時刻取得部83は、端末70における時刻情報T10を取得する。端末受信部85は、状態開始信号S1、および、状態終了信号S2を受信する。ログ情報作成部89は、端末受信部85が状態開始信号S1を受信したときの時刻情報T10に基づいた時刻を開始時刻L22とし、端末受信部85が状態終了信号S2を受信したときの時刻情報T10に基づいた時刻を終了時刻L23として、ログ情報L10を作成することで、図6に示すような追加ログ情報群G3を作成する。端末送信部87は、追加ログ情報群G3をログ情報管理装置90に送信する。このように、プリンタ10から送信される状態開始信号S1、および、状態終了信号S2を受信したときの時刻情報T10に基づいた時刻で、ログ情報L10の開始時刻L22および終了時刻L23を決定することができる。よって、状態開始信号S1および状態終了信号S2に基づいて、端末70がログ情報L10を作成することができる。
本実施形態では、記憶部91、本発明の取得部の一例である受信部92、抽出部93、第1判定部94、第1追加部96、第2追加部97(詳しくは、算出部98a、第2判定部98b、第1変更追加部98c、第2変更追加部98d)は、サーバまたはクラウドであるログ情報管理装置90に備えられていた。しかしながら、受信部92、抽出部93、第1判定部94、第1追加部96および第2追加部97の一部または全部は、端末70の端末制御装置73に備えられていてもよい。すなわち、図7のステップS101~ステップS109の各処理は、ログ情報管理装置90によって実行されるものであってもよいし、端末70によって実行されるものであってもよい。本発明に係るプリンタのログ情報管理装置は、本実施形態のログ情報管理装置90のみで実現可能に構成されていてもよいし、ログ情報管理装置90と端末70とから構成されていてもよい。
例えば端末70が、受信部(本発明に係る取得部)92、抽出部93、第1判定部94、第1追加部96および第2追加部97を備えている場合、図7のステップS101において、受信部92は、追加ログ情報群G3と共に、ログ情報管理装置90の記憶部91に記憶された管理ログ情報群G2を取得する。その後、例えば図7のステップS107では、図8の抽出ログ情報群G4をログ情報管理装置90に送信し、ログ情報管理装置90にて、抽出ログ情報群G4が管理ログ情報群G2に追加され、追加後の管理ログ情報群G21が作成される。例えば図7のステップS1094では、図9の変更後の抽出ログ情報群G42をログ情報管理装置90に送信し、ログ情報管理装置90にて、変更後の抽出ログ情報群G42が管理ログ情報群G2に追加され、変更後の管理ログ情報群G22が作成される。また、例えば図7のステップS1096では、図10の変更後の抽出ログ情報群G43をログ情報管理装置90に送信し、ログ情報管理装置90にて、変更後の抽出ログ情報群G43が管理ログ情報群G2に追加され、変更後の管理ログ情報群G23が作成される。
10 プリンタ
70、70A~70C 端末
90 ログ情報管理装置(プリンタのログ情報管理装置)
91 記憶部
92 受信部
93 抽出部
94 第1判定部
96 第1追加部
97 第2追加部
98a 算出部
98b 第2判定部
98c 第1変更追加部
98d 第2変更追加部
100 印刷システム
L10 ログ情報
70、70A~70C 端末
90 ログ情報管理装置(プリンタのログ情報管理装置)
91 記憶部
92 受信部
93 抽出部
94 第1判定部
96 第1追加部
97 第2追加部
98a 算出部
98b 第2判定部
98c 第1変更追加部
98d 第2変更追加部
100 印刷システム
L10 ログ情報
Claims (6)
- プリンタのプリンタ状態と、前記プリンタ状態の開始時刻および終了時刻と、前記プリンタ状態が実行されたときのインク消費量とが関連付けられた1つまたは複数のログ情報を含む管理ログ情報群が記憶される記憶部と、
前記プリンタに通信可能に接続された端末から、1つまたは複数のログ情報を含む追加ログ情報群を取得する取得部と、
前記追加ログ情報群の中から、前記管理ログ情報群に含まれていない1つまたは複数のログ情報を抽出ログ情報群として抽出する抽出部と、
前記抽出ログ情報群のうちの最も古い抽出最古ログ情報の前記開始時刻と、前記管理ログ情報群のうちの最新の管理最新ログ情報の前記終了時刻とが一致するか否かを判定する第1判定部と、
前記第1判定部によって一致すると判定されたとき、前記抽出ログ情報群を前記管理ログ情報群に追加する第1追加部と、
前記第1判定部によって一致しないと判定されたとき、前記管理ログ情報群の後に前記抽出ログ情報群が時間的に連続するように、前記抽出ログ情報群の各ログ情報の前記開始時刻および前記終了時刻を変更し、変更後の前記抽出ログ情報群を前記管理ログ情報群に追加する第2追加部と、
を備えた、プリンタのログ情報管理装置。 - 前記第2追加部は、
前記抽出最古ログ情報の前記開始時刻と、前記管理最新ログ情報の前記終了時刻との差である時間差を算出する算出部と、
前記抽出最古ログ情報の前記開始時刻が、前記管理最新ログ情報の前記終了時刻よりも遅いか否かを判定する第2判定部と、
前記第2判定部によって前記抽出最古ログ情報の前記開始時刻が、前記管理最新ログ情報の前記終了時刻よりも遅いと判定されたとき、前記抽出ログ情報群の各ログ情報の前記開始時刻および前記終了時刻が、前記時間差の分、早くなるように、前記抽出ログ情報群の各ログ情報の前記開始時刻および前記終了時刻を変更した後、変更後の前記抽出ログ情報群を前記管理ログ情報群に追加する第1変更追加部と、
前記第2判定部によって前記抽出最古ログ情報の前記開始時刻が、前記管理最新ログ情報の前記終了時刻よりも早いと判定されたとき、前記抽出ログ情報群の各ログ情報の前記開始時刻および前記終了時刻が、前記時間差の分、遅くなるように、前記抽出ログ情報群の各ログ情報の前記開始時刻および前記終了時刻を変更した後、変更後の前記抽出ログ情報群を前記管理ログ情報群に追加する第2変更追加部と、
を有する、請求項1に記載されたプリンタのログ情報管理装置。 - 前記プリンタ状態は、印刷状態と、待機状態と、メンテナンス状態とを少なくとも有する、請求項1または2に記載されたプリンタのログ情報管理装置。
- 前記抽出部は、前記追加ログ情報群から1つのログ情報を抽出ログ情報として抽出し、
前記抽出部は、前記抽出ログ情報の前記プリンタ状態、前記開始時刻と前記終了時刻とに基づいた経過時間、および、前記インク消費量が、それぞれ前記管理ログ情報群の何れかのログ情報の前記プリンタ状態、前記経過時間、および、前記インク消費量と全てが一致したとき、前記抽出ログ情報を前記抽出ログ情報群に含めず、
前記抽出部は、前記抽出ログ情報の前記プリンタ状態、前記経過時間、および、前記インク消費量が、前記管理ログ情報群の全てのログ情報に対して、前記プリンタ状態、前記経過時間、および、前記インク消費量のうち何れかが一致しないとき、前記抽出ログ情報を前記抽出ログ情報群に含める、請求項1から3までの何れか1つに記載されたプリンタのログ情報管理装置。 - 請求項1から4までの何れか1つに記載されたプリンタのログ情報管理装置と、
プリンタと、
前記プリンタに通信可能に接続された複数の端末と、
を備え、
複数の前記端末のそれぞれは、前記ログ情報管理装置に通信可能に接続されている、印刷システム。 - 前記プリンタは、前記プリンタ状態の開始を通知する状態開始信号、および、前記プリンタ状態の終了を通知する状態終了信号を、複数の前記端末に送信するプリンタ送信部を有するプリンタ制御装置を備え、
前記端末は、
前記端末における時刻情報を取得する時刻取得部と、
前記状態開始信号、および、前記状態終了信号を受信する端末受信部と、
前記端末受信部が前記状態開始信号を受信したときの前記時刻情報に基づいた時刻を前記開始時刻とし、前記端末受信部が前記状態終了信号を受信したときの前記時刻情報に基づいた時刻を前記終了時刻として、ログ情報を作成することで、前記追加ログ情報群を作成するログ情報作成部と、
前記追加ログ情報群を前記ログ情報管理装置に送信する端末送信部と、
を備えた、請求項5に記載された印刷システム。
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