JP2022080214A - 配線基板、半導体装置及び配線基板の製造方法 - Google Patents

配線基板、半導体装置及び配線基板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電気特性の低下を抑制すること。【解決手段】配線基板は、絶縁層と、前記絶縁層に積層され、配線パターンを備える配線層とを有し、前記配線パターンは、前記絶縁層の表面から立ち上がる基部と、前記基部の前記絶縁層とは反対側の一端に幅方向の段差を介して接続し、前記基部よりも幅が広い頂部とを有する。【選択図】図2

Description

本発明は、配線基板、半導体装置及び配線基板の製造方法に関する。
従来、例えば半導体チップが搭載される配線基板には、例えばセミアディティブ法を利用して配線パターンが形成されることがある。具体的には、配線基板の絶縁層上に無電解銅めっきによりシード層が形成され、シード層上にドライフィルムレジスト(DFR)のパターンが形成された上で、DFRのパターンをマスクとした電解銅めっきにより配線パターンが形成される。そして、配線パターンの上面に、例えば錫(Sn)やはんだなどのめっきにより金属膜が形成された後、DFRが剥離される。
配線パターンの上面に形成される金属膜は、エッチングレジストとして機能する。すなわち、DFRが剥離された後、配線パターンの上面が保護されつつ、配線パターン間に露出するシード層がエッチングにより除去される。その後、配線パターンの上面に形成された金属膜が選択エッチングにより除去される。
特開2013-106029号公報 特開2013-162007号公報
しかしながら、従来の配線基板においては、配線パターンの幅が狭くなって電気特性が低下するという問題がある。具体的には、上述したシード層のエッチングの工程において、シード層と同様に銅を用いて形成される配線パターンがエッチングされ、配線パターンの幅が狭くなる。このとき、配線パターンの上面は、例えば錫やはんだなどの金属膜によって保護されている一方、配線パターンの側面は、露出した状態であるためシード層と同時にエッチング液に暴露されることになり、配線パターンの幅が狭くなる。
そして、配線パターンの幅が狭くなると、配線パターンの断面積及び表面積が小さくなり、抵抗損失が大きくなる。結果として、配線パターンを伝送される電気信号の高速化が阻害され、電気特性が低下してしまう。
開示の技術は、かかる点に鑑みてなされたものであって、電気特性の低下を抑制することができる配線基板、半導体装置及び配線基板の製造方法を提供することを目的とする。
本願が開示する配線基板は、1つの態様において、絶縁層と、前記絶縁層に積層され、配線パターンを備える配線層とを有し、前記配線パターンは、前記絶縁層の表面から立ち上がる基部と、前記基部の前記絶縁層とは反対側の一端に幅方向の段差を介して接続し、前記基部よりも幅が広い頂部とを有する。
本願が開示する配線基板、半導体装置及び配線基板の製造方法の1つの態様によれば、電気特性の低下を抑制することができるという効果を奏する。
図1は、一実施の形態に係る配線基板の構成を示す図である。 図2は、配線層の構造を拡大して示す図である。 図3は、配線層の形状の具体例を示す図である。 図4は、一実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示すフロー図である。 図5は、コア基板形成工程の具体例を示す図である。 図6は、ビルドアップ工程の具体例を示す図である。 図7は、ソルダーレジスト層形成工程の具体例を示す図である。 図8は、端子形成工程の具体例を示す図である。 図9は、半導体チップ搭載工程の具体例を示す図である。 図10は、配線層形成工程を示すフロー図である。 図11は、シード層形成工程の具体例を示す図である。 図12は、現像工程の具体例を示す図である。 図13は、めっき工程の具体例を示す図である。 図14は、保護膜形成方法の一例を説明する図である。 図15は、保護膜形成方法の一例を説明する図である。 図16は、保護膜形成工程の具体例を示す図である。 図17は、エッチング工程の具体例を示す図である。 図18は、保護膜形成方法の他の一例を説明する図である。
以下、本願が開示する配線基板、半導体装置及び配線基板の製造方法の一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
図1は、一実施の形態に係る配線基板100の構成を示す図である。図1においては、配線基板100の断面を模式的に示している。図1に示す配線基板100は、例えば半導体チップを搭載する半導体装置の基板として利用することが可能である。
配線基板100は、積層構造となっており、コア基板110、多層配線構造120及びソルダーレジスト層130、140を有する。以下においては、図1に示すように、ソルダーレジスト層140が最下層であり、ソルダーレジスト層130が最上層であるものとして説明するが、配線基板100は、例えば上下反転して用いられても良く、任意の姿勢で用いられて良い。
コア基板110は、板状の絶縁体である基材111の両面に、金属のめっきにより配線層113が形成されたものである。両面の配線層113は、必要に応じてビア112によって接続される。
多層配線構造120は、絶縁性の絶縁層121と導電性の配線層122とを備える層が積層されたものである。絶縁層121は、例えばエポキシ樹脂及びポリイミド樹脂等の絶縁性の樹脂を用いて形成される。また、配線層122は、例えば銅などの金属を用いて形成される。図1においては、コア基板110の上方の多層配線構造120内に2層が積層され、コア基板110の下方の多層配線構造120内に2層が積層されているが、積層される層の数は1層又は3層以上であっても良い。後述するように、配線層122に含まれる配線パターンは、コア基板110に近い基部よりもコア基板110から遠い頂部において幅が広くなっている。
ソルダーレジスト層130は、多層配線構造120の表面の配線層122を被覆し、配線を保護する層である。ソルダーレジスト層130は、例えばアクリル樹脂及びポリイミド樹脂等の絶縁性の感光性樹脂からなる層であり、絶縁層の1つである。なお、ソルダーレジスト層130は、例えばエポキシ樹脂等の絶縁性の非感光性樹脂を用いて形成されても良い。
配線基板100のソルダーレジスト層130側は、例えば半導体チップなどの電子部品が搭載される面である。半導体チップが搭載される位置においては、ソルダーレジスト層130に開口部131が穿設される。ソルダーレジスト層130が感光性樹脂を用いて形成される場合には、露光・現像により開口部131を形成することが可能である。また、ソルダーレジスト層130が非感光性樹脂を用いて形成される場合には、レーザ加工により開口部131を形成することが可能である。そして、開口部131には、多層配線構造120の配線層122と半導体チップの電極とを接続する接続端子150が形成される。
ソルダーレジスト層140は、ソルダーレジスト層130と同様に、多層配線構造120の表面の配線層122を被覆し、配線を保護する層である。ソルダーレジスト層140は、例えばアクリル樹脂及びポリイミド樹脂等の絶縁性の感光性樹脂からなる層であり、絶縁層の1つである。なお、ソルダーレジスト層140は、例えばエポキシ樹脂等の絶縁性の非感光性樹脂を用いて形成されても良い。
配線基板100のソルダーレジスト層140側は、外部の部品や機器などに接続される面である。外部の部品や機器と電気的に接続する外部接続端子が形成される位置においては、ソルダーレジスト層140に開口部141が穿設され、開口部141から多層配線構造120の配線層122が露出する。開口部141には、例えばはんだボールなどの外部接続端子が形成される。ソルダーレジスト層140が感光性樹脂を用いて形成される場合には、露光・現像により開口部141を形成することが可能である。また、ソルダーレジスト層140が非感光性樹脂を用いて形成される場合には、レーザ加工により開口部141を形成することが可能である。
図2は、多層配線構造120における配線層122の構造を拡大して示す図である。図2においては、絶縁層121の上面に形成された配線パターン210a、210bを図示している。配線パターン210bは、配線パターン210aよりも幅が広い配線パターンである。
配線パターン210aは、絶縁層121の上面に形成されたシード層211aと、シード層211aの上面に接続する基部212aと、基部212aの上方に接続する頂部213aとを有する。絶縁層121の上面から頂部213aの上面までの配線パターン210aの高さは、例えば15μmであり、10~30μmの範囲に含まれる。
なお、ここではコア基板110の上方の多層配線構造120を図示しているため、シード層211aの上面に基部212aが接続し、基部212aの上方に頂部213aが接続するが、コア基板110の下方の多層配線構造120においては、シード層211aの下面に基部212aが接続し、基部212aの下方に頂部213aが接続する。すなわち、配線パターン210aのコア基板110に近い部分が基部212aであり、コア基板110から遠い部分が頂部213aである。換言すれば、絶縁層121の表面からシード層211aを介して基部212aが立ち上がり、基部212aの絶縁層121とは反対側の一端に頂部213aが接続する。
頂部213aの幅Aと基部212aの幅Bとを比較すると、幅Bよりも幅Aの方が例えば5μm程度広い。すなわち、頂部213aは、基部212aと幅方向の段差を介して接続する。具体的には、例えば基部212aの幅Bが3~10μmであるのに対し、頂部213aの幅Aが8~15μmである。また、頂部213a自体の高さCと頂部213aまでの高さDとを比較すると、高さCよりも高さDの方が大きい。具体的には、例えば頂部213a自体の高さCが2~10μmであるのに対し、絶縁層121の上面から頂部213aまでの高さDが8~20μmである。なお、絶縁層121の上面から頂部213aまでの高さDのうち、シード層211aの厚さは、例えば1μmであり、0.5~1.5μmの範囲に含まれる。
一方、配線パターン210bは、絶縁層121の上面に形成されたシード層211bと、シード層211bの上面に接続する基部212bと、基部212bの上方に接続する頂部213bとを有する。絶縁層121の上面から頂部213bの上面までの配線パターン210bの高さは、配線パターン210aと同様に例えば15μmであり、10~30μmの範囲に含まれる。
なお、ここではコア基板110の上方の多層配線構造120を図示しているため、シード層211bの上面に基部212bが接続し、基部212bの上方に頂部213bが接続するが、コア基板110の下方の多層配線構造120においては、シード層211bの下面に基部212bが接続し、基部212bの下方に頂部213bが接続する。すなわち、配線パターン210bのコア基板110に近い部分が基部212bであり、コア基板110から遠い部分が頂部213bである。換言すれば、絶縁層121の表面からシード層211bを介して基部212bが立ち上がり、基部212bの絶縁層121とは反対側の一端に頂部213bが接続する。
頂部213bの幅A’と基部212bの幅B’とを比較すると、幅B’よりも幅A’の方が例えば5μm程度広い。すなわち、頂部213bは、基部212bと幅方向の段差を介して接続する。具体的には、例えば基部212bの幅B’が25~95μmであるのに対し、頂部213bの幅A’が30~100μmである。また、頂部213b自体の高さC’と頂部213bまでの高さD’とを比較すると、高さC’よりも高さD’の方が大きい。具体的には、例えば頂部213b自体の高さC’が1~5μmであるのに対し、絶縁層121の上面から頂部213bまでの高さD’が9~25μmである。なお、絶縁層121の上面から頂部213bまでの高さD’のうち、シード層211bの厚さは、シード層211aと同様に例えば1μmであり、0.5~1.5μmの範囲に含まれる。
このように、配線パターン210a、210bは、いずれも基部212a、212bよりも幅が広い頂部213a、213bを有する。また、全体的に幅が広い配線パターン210bにおいては、配線パターン210aの頂部213a自体の高さCと比較して、頂部213b自体の高さC’が低い。配線パターン210a、210bの頂部213a、213bの幅が広くなっているため、配線パターン210a、210bの断面積及び表面積が増大し、抵抗損失を低減して電気特性の低下を抑制することができる。
また、配線パターン210a、210bの表面粗度に着目すると、頂部213a、213bの上面及び側面の算術平均粗さRaは、例えば50nmであり、40~60nmの範囲に含まれるのに対し、基部212a、212bの側面の算術平均粗さRaは、例えば150nmであり、100~200nmの範囲に含まれる。つまり、頂部213a、213bの上面及び側面は、基部212a、212bの側面よりも滑らかになっている。このように、配線パターン210a、210bの表面に粗度が低い滑らかな部分が形成されることにより、配線パターン210a、210bにおける表皮効果の影響を考慮した場合に、抵抗損失を低減することができる。
なお、配線パターン210a、210bの断面形状は、頂部213a、213bの幅が基部212a、212bの幅よりも広くなっていれば、種々の形状であっても良い。例えば、図3(a)に示すように、頂部213の幅が基部212の幅よりも広く、基部212及びシード層211の側面が直線状の断面形状であっても良い。また、例えば、図3(b)に示すように、頂部213の幅が基部212の幅よりも広く、基部212及びシード層211の側面が曲線状の断面形状であっても良い。さらに、例えば、図3(c)に示すように、頂部213の幅が基部212の幅よりも広く、基部212及びシード層211の側面がテーパ状の断面形状であっても良い。
次いで、上記のように構成された配線基板100を有する半導体装置の製造方法について、具体的に例を挙げながら、図4のフロー図を参照して説明する。
まず、配線基板100の支持部材となるコア基板110が形成される(ステップS101)。具体的には、例えば図5に示すように、板状の絶縁体である基材111に、基材111を貫通するビア112が形成されるとともに、基材111の両面に例えば銅などの金属の配線層113が例えば銅箔又は銅めっきにより形成される。基材111の両面の配線層113は、必要に応じて、例えば銅などの金属のめっきによって形成されたビア112によって接続されている。基材111としては、例えばガラス織布等の補強材にエポキシ樹脂等の絶縁樹脂を含浸させたものを用いることが可能である。補強材としては、ガラス織布の他にも、ガラス不織布、アラミド織布又はアラミド不織布などを用いることができる。また、絶縁樹脂としては、エポキシ樹脂の他にも、ポリイミド樹脂又はシアネート樹脂などを用いることができる。
そして、コア基板110の上面及び下面にビルドアップ法によって多層配線構造120が形成される(ステップS102)。具体的には、例えば図6に示すように、コア基板110の上面及び下面に絶縁層121が形成され、絶縁層121の表面に配線層122が形成される。絶縁層121は、例えばエポキシ樹脂又はポリイミド樹脂等の絶縁樹脂を用いて形成される。また、配線層122は、例えば銅などの金属のめっきによって形成される。
コア基板110の配線層113と配線層122との間、又は隣接する層の配線層122の間は、必要に応じて、例えば銅などの金属のめっきによって形成されたビア123によって接続される。絶縁層121及び配線層122は、コア基板110の上面及び下面にそれぞれ複数積層されても良い。なお、多層配線構造120を構成する配線層122の形成工程については、後に詳述する。
多層配線構造120が形成されると、多層配線構造120の表面の配線層122がソルダーレジスト層130、140によって被覆される(ステップS103)。すなわち、コア基板110の上面に積層された多層配線構造120の表面の配線層122がソルダーレジスト層130によって被覆され、コア基板110の下面に積層された多層配線構造120の表面の配線層122がソルダーレジスト層140によって被覆される。
そして、例えば図7に示すように、半導体チップが搭載される側のソルダーレジスト層130には、半導体チップとの接続端子が設けられる位置に開口部131が穿設される。開口部131の底には、多層配線構造120の表面の配線層122が露出する。一方、外部の部品や機器と接続される側のソルダーレジスト層140には、外部接続端子が設けられる位置に開口部141が穿設される。開口部141の底には、多層配線構造120の表面の配線層122が露出する。
ソルダーレジスト層130、140として感光性樹脂が用いられる場合には、露光・現像によって開口部131、141を形成することが可能である。また、ソルダーレジスト層130、140として非感光性樹脂が用いられる場合には、レーザ加工によって開口部131、141を形成することが可能である。
そして、ソルダーレジスト層130の開口部131に、半導体チップを接続するための接続端子が形成される(ステップS104)。すなわち、例えば図8に示すように、開口部131には例えば銅めっきによって接続端子150が形成される。ソルダーレジスト層130側に接続端子150が形成されると、ソルダーレジスト層140側には、外部接続端子が形成される(ステップS105)。そして、ソルダーレジスト層130側には半導体チップが搭載され(ステップS106)、接続端子150と半導体チップの電極とが接続される。具体的には、例えば図9に示すように、ソルダーレジスト層140の開口部141にはんだボール170などの外部接続端子が形成される。また、半導体チップ180が接続端子150の上方に搭載され、半導体チップ180の電極181が例えばはんだなどによって接続端子150に接合される。
そして、電極181と接続端子150との接合部は、アンダーフィル樹脂182によって封止され、配線基板100に半導体チップ180が実装された半導体装置となる。なお、上述した外部接続端子を形成する工程と半導体チップを搭載する工程とは順序が逆であっても良い。すなわち、配線基板100に半導体チップ180が搭載された後に、ソルダーレジスト層140の開口部141にはんだボール170などの外部接続端子が形成されても良い。
次に、多層配線構造120を構成する配線層122の形成工程について、より具体的に図10に示すフロー図を参照しながら説明する。ここでは、コア基板110の上方の絶縁層121の上面に配線層122が形成される場合について説明する。
絶縁層121が形成されると、絶縁層121上にシード層が形成される(ステップS201)。具体的には、例えば図11に示すように、絶縁層121の上面に、例えば無電解銅めっきによってシード層211が形成される。シード層211の厚さは、例えば1μmであり、0.5~1.5μmの範囲に含まれる。
そして、シード層211上にドライフィルムレジスト(DFR)が積層され(ステップS202)、配線パターンの位置に応じた露光及び現像が行われる(ステップS203)。この結果、例えば図12に示すように、シード層211上に積層されたDFR220の配線パターンが形成される位置に開口部220a、220bが形成される。なお、DFR220の厚さは、例えば30~40μm程度である。また、ここではDFR220に、比較的幅が狭い開口部220aと、比較的幅が広い開口部220bとが形成されるものとしている。
そして、例えば硫酸銅めっき液を用いて電解銅めっきが施されることにより(ステップS204)、開口部220a、220bに銅が析出し、配線パターンが形成される。具体的には、例えば図13に示すように、DFR220の開口部に比較的幅が狭い配線パターン210aと、比較的幅が広い配線パターン210bとが形成される。
配線パターン210a、210bが形成されると、DFR220が剥離される(ステップS205)。DFR220の剥離には、例えば苛性ソーダやアミン系のアルカリ剥離液が用いられる。DFR220の剥離により、シード層211上に配線パターン210a、210bが形成された状態の配線層122が得られる。この段階では、シード層211が全面に残存しており、配線パターン210a、210bが短絡しているため、配線パターン210aと配線パターン210bとの間のシード層211を除去する必要がある。
そこで、配線パターン210a、210bの上面及び側面上方を保護する保護膜が形成される(ステップS206)。具体的には、例えばエポキシ樹脂などの絶縁樹脂製のインクを配線パターン210a、210bの上面及び側面上方に熱転写することにより、インクによる保護膜が形成される。このとき、例えば図14に示すように、熱盤310の転写面にインク320を付着し、配線基板100の配線パターン210の上方から熱盤310を降下させて加圧することにより、配線パターン210の上面及び側面の上方にインク320を熱転写しても良い。
熱盤310の転写面が例えばゴムなどの弾性変形する材料から形成されている場合には、配線パターン210の幅の広さに応じて、インク320が転写される側面の範囲が調整される。具体的には、例えば図15に示すように、熱盤310の転写面310aが弾性変形する材料から形成される場合、幅が狭い配線パターン210aの側面の周囲では、比較的深い位置までインク320が入り込み、配線パターン210aの側面の上端から比較的深い位置までの範囲に渡ってインク320が熱転写される。一方、幅が広い配線パターン210bの側面の周囲では、比較的浅い位置までしかインク320が入り込まず、配線パターン210bの側面の上端から比較的浅い位置までの範囲に渡ってインク320が熱転写される。
インク320が熱転写される結果、配線パターン210a、210bの上面及び側面上方にはインク320からなる保護膜が形成される。すなわち、例えば図16に示すように、配線パターン210aの上面及び側面上方を被覆する保護膜230aが形成されるとともに、配線パターン210bの上面及び側面上方を被覆する保護膜230bが形成される。ここで、配線パターン210aは、配線パターン210bよりも幅が狭いため、配線パターン210aの保護膜230aは、配線パターン210bの保護膜230bよりも下方まで伸びている。すなわち、配線パターン210bの側面が保護膜230bによって被覆される範囲よりも、配線パターン210aの側面が保護膜230aによって被覆される範囲の方が下方まで広がっている。
保護膜230a、230bが形成されると、シード層211のエッチングが行われる(ステップS207)。具体的には、絶縁層121の上面に形成されたシード層211及び配線パターン210a、210bが、例えば銅を選択的に溶解するエッチング液に浸漬され、配線パターン210a、210bの間に露出するシード層211が除去される。このとき、配線パターン210a、210bがシード層211と同じ金属(例えば銅)から形成されているため、シード層211が溶解されると同時に、配線パターン210a、210bも溶解される。すなわち、保護膜230a、230bによって保護されていない配線パターン210a、210bの側面下方が溶解される。この結果、保護膜230a、230bによって保護される上方よりも保護膜230a、230bによって保護されない下方において幅が狭い配線パターン210a、210bが形成される。つまり、配線パターン210a、210bの側面には、幅方向の段差が形成される。
具体的には、例えば図17に示すように、保護膜230a、230bによって保護される上方に幅が広い頂部213a、213bが形成され、保護膜230a、230bによって保護されない下方に幅が狭い基部212a、212bが形成される。そして、頂部213a、213bと基部212a、212bとの間には、幅方向の段差が形成される。また、配線パターン210a、210bの間においてシード層211が除去されるため、配線パターン210aにおいては基部212aの下方にシード層211aが残存し、配線パターン210bにおいては基部212bの下方にシード層211bが残存する。これにより、基部212a、212bよりも頂部213a、213bにおいて幅が広い形状の配線パターン210a、210bが形成される。
そして、配線パターン210a、210bから保護膜230a、230bが剥離される(ステップS208)。保護膜230a、230bの剥離には、DFR220の剥離と同様に、例えば苛性ソーダやアミン系のアルカリ剥離液が用いられる。保護膜230a、230bが剥離されることにより、頂部213a、213bの上面及び側面が露出する。
頂部213a、213bの上面及び側面は、保護膜230a、230bによって保護されエッチングされていないため、エッチングされる基部212a、212bの側面と比較して、粗度が低く滑らかである。また、頂部213a、213bの上面及び側面が保護膜230a、230bによって保護されエッチングされていないため、頂部213a、213bの幅は上端から下端まで一定である。すなわち、頂部213a、213bの断面形状は、側面が直線状の断面形状である。これに対して、基部212a、212bの側面はエッチングされるため、基部212a、212bの幅が一定ではなく、基部212a、212bの断面形状は、側面が曲線状の断面形状であったり、側面がテーパ状の断面形状であったりする。
このように、本実施の形態によれば、シード層上にめっきにより形成された配線パターンの上面及び側面上方に、例えばインクの熱転写により保護膜を形成した上で、配線パターン間のシード層をエッチングにより除去する。このため、保護膜によって保護されない配線パターンの側面下方がエッチングされる一方、保護膜によって保護された配線パターンの上面及び側面上方がエッチングされず、基部よりも幅が広い頂部を有する配線パターンが形成される。結果として、配線パターンの断面積及び表面積の減少を抑制して抵抗損失を低減し、電気特性の低下を抑制することができる。
なお、上記一実施の形態においては、インク320の熱転写によって配線パターン210a、210bに保護膜230a、230bを形成するものとしたが、配線パターン210a、210bをエッチングから保護する保護膜は他の方法によっても形成可能である。例えば、電解銅めっきにより形成された配線パターン210a、210bの上面にドライフィルムレジスト(DFR)を積層して押圧し、配線パターン210a、210bの側面上方がDFRによって被覆されるようにする。DFRとしては、例えばエポキシ樹脂等を用いたフィルム状の感光性樹脂を用いることができる。
すなわち、例えば図18に示すように、配線パターン210a、210bの上面に積層されたDFR240に、配線パターン210a、210bの上部が食い込むようにする。この状態で、配線パターン210a、210bの幅よりも所定幅だけ広い範囲でDFR240が残存するように、DFR240の露光及び現像を行う。これにより、配線パターン210a、210bの上面及び側面上方に保護膜230a、230bを形成することが可能である。DFR240によって形成される保護膜230a、230bは、インク320によって形成される保護膜230a、230bと同様に、シード層211のエッチングが完了した後に剥離される。
上記一実施の形態においては、コア基板110を有する配線基板100の配線層122について説明したが、上述した配線パターン210a、210bは、コア基板が無い配線基板(コアレスビルドアップ配線基板)に適用することも可能である。
110 コア基板
120 多層配線構造
121 絶縁層
122 配線層
123 ビア
130、140 ソルダーレジスト層
150 接続端子
170 はんだボール
180 半導体チップ
210、210a、210b 配線パターン
211、211a、211b シード層
212、212a、212b 基部
213、213a、213b 頂部
230a、230b 保護膜
240 DFR

Claims (12)

  1. 絶縁層と、
    前記絶縁層に積層され、配線パターンを備える配線層とを有し、
    前記配線パターンは、
    前記絶縁層の表面から立ち上がる基部と、
    前記基部の前記絶縁層とは反対側の一端に幅方向の段差を介して接続し、前記基部よりも幅が広い頂部とを有する
    ことを特徴とする配線基板。
  2. 前記頂部は、
    表面粗度が前記基部の側面の表面粗度よりも低い側面を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の配線基板。
  3. 前記頂部は、
    表面粗度が前記基部の側面の表面粗度よりも低い端面を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の配線基板。
  4. 前記配線パターンは、
    前記絶縁層の表面に形成されるシード層をさらに有し、
    前記基部は、
    前記シード層を介して前記絶縁層の表面から立ち上がる
    ことを特徴とする請求項1記載の配線基板。
  5. 前記基部は、
    断面形状において、側面が直線状であることを特徴とする請求項1記載の配線基板。
  6. 前記基部は、
    断面形状において、側面が曲線状であることを特徴とする請求項1記載の配線基板。
  7. 前記基部は、
    断面形状において、側面がテーパ状であることを特徴とする請求項1記載の配線基板。
  8. 前記配線層は、
    第1の配線パターンと、前記第1の配線パターンよりも幅が広い第2の配線パターンとを有し、
    前記第2の配線パターンは、
    前記第1の配線パターンの頂部よりも高さが低い頂部を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の配線基板。
  9. 配線基板と、
    前記配線基板に搭載される半導体チップとを有し、
    前記配線基板は、
    絶縁層と、
    前記絶縁層に積層され、配線パターンを備える配線層とを有し、
    前記配線パターンは、
    前記絶縁層の表面から立ち上がる基部と、
    前記基部の前記絶縁層とは反対側の一端に幅方向の段差を介して接続し、前記基部よりも幅が広い頂部とを有する
    ことを特徴とする半導体装置。
  10. 絶縁層の表面に金属を材料とするシード層を形成し、
    前記シード層の表面に前記シード層と同一の金属を材料とする配線パターンを形成し、
    前記配線パターンの前記シード層に接する面とは反対側の端面を被覆するとともに、当該端面に隣接する側面の一部を被覆する保護膜を形成し、
    エッチングにより前記シード層の前記配線パターンから露出する部分を除去し、
    前記配線パターンの前記端面及び前記側面の一部を被覆する前記保護膜を除去する
    工程を有することを特徴とする配線基板の製造方法。
  11. 前記保護膜を形成する工程は、
    絶縁樹脂製のインクを前記配線パターンの前記端面及び当該端面に隣接する側面の一部に転写する
    ことを特徴とする請求項10記載の配線基板の製造方法。
  12. 前記保護膜を形成する工程は、
    前記配線パターンの前記シード層に接する面とは反対側の端面にドライフィルムレジストを積層して押圧し、
    前記配線パターンの前記端面及び当該端面に隣接する側面の一部に前記ドライフィルムレジストを残存させる
    ことを特徴とする請求項10記載の配線基板の製造方法。
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